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第91回伊那美術展
上伊那在住者でつくる伊那美術協会の「第91回伊那美術展」が伊那市の伊那文化会館で開かれています。 会場には、会員、一般、高校生の作品158点が並んでいます。 日本画、洋画、彫刻、工芸の4部門があり、今年、洋画部門では100号前後の作品が多いということです。 伊那美術協会には、辰野町から飯島町までの上伊那に住む180人が会員となっています。 展示会では事前に高校生以外の作品の審査も行われ、最高賞にあたる伊那美術協会賞には、伊那市高遠町の井出はつみさんの作品「ひと休み」が選ばれました。 孫を題材にした作品で、全体の構図や温かみのある色づかい、孫への愛情を感じさせる点が評価されたということです。 またジュニア部門には、伊那西高校と高遠高校から36点が出品され、伊那西高校3年の保科美帆さんの作品「ざくろの実」が大賞を受賞しました。 第91回伊那美術展は9月6日まで伊那文化会館で開かれています。 なお、5日は伊那文化会館内のカフェミルクで、シンポジウムが開かれる予定です。
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井月さんの部屋 6日まで開催
来月5日から始まる第3回千両千両井月さんまつりを前に、井上井月にちなんだ書と染物の展示会が、29日から、伊那市のいなっせで始まりました。 井月さんの部屋と題して始まったこの展示会では、井月にちなんだ書と染物、合わせておよそ80点が並べられています。 書は、伊那市の書道家池上信子さんが井月の句を現代風に表現しています。 「表具にもこだわっているので、俳句をやっている人は特に見てほしい」と話していました。 染物は、宮田村で染物工房を構える細田伊佐夫さんが手がけました。 文字を型紙にとって染める「言の葉染」という技法を使っています。 井月が書いた句をそのままの形で、染物特有の味わいと共にみることができる点が特徴ということです。 会場には他に、高森町で見つかった井月の新句と見られる作品7点も展示されています。 展示会は、来月6日日曜日まで、伊那市のいなっせ2階展示ギャラリーで開かれています。
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伊那市の東部中学校で祖父母に感謝する会
伊那市の東部中学校で祖父母に感謝する会が29日に開かれ、全校生徒が、合唱などを通して日ごろの感謝の気持を伝えました。 祖父母に感謝する会は、学校を見守ってくれている保護者や地域の人たちに感謝の気持を伝えようと毎年開かれています。 昭和41年から始まり、今回で50回を数える歴史ある行事となっています。 この日は、1年生から3年生まで全校生徒が体育館で合唱を披露しました。 3年生は、今年全てのクラブが南信大会に出場できたこと、合唱部が関東甲信越へ、新体操クラブが全国大会へ進んだ事を報告し、全員で「大地讃頌」を歌いました。 東部中学校では、10月の文化祭でも、祖父母に感謝する会の50回を記念した交流イベントを行う予定です。
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上伊那農業高校の直売所「青空まるしぇ」開設
上伊那農業高校の生徒が栽培した農産物や加工品を販売する直売所「青空まるしぇ」が、29日に開設されました。 生徒が栽培した野菜や果物に、トマトケチャップなどの加工品、トルコギキョウなど29品が販売されました。 販売開始の午前9時半前には長蛇の列ができ、先頭の人は1時間前から並んでいたという事です。 生徒が生産した農作物や加工品を販売し地域の人への感謝の気持を伝えようと昨年度から始まった直売所で、今回で3回目です。 生徒玄関前で行う予定でしたがこの日はあいにくの雨で、校舎内での販売となりました。 店頭の野菜は、生徒が並べた端から次々と売れていきました。 上農高校では、10月25日の文化祭でも直売所を開設する予定です。
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駒ケ岳遭難の日 児童が献花
1913年大正2年に発生した中箕輪尋常高等小学校の駒ヶ岳遭難事故があった27日、箕輪町の箕輪中部小学校では、慰霊の日の行事が行われました。 この日は、全校児童が花を持って学校に登校し、校内にある慰霊の碑に花を手向け手を合わせました。 この行事は、遭難事故を後世に伝えようと児童会が中心となり毎年8月27日に行われています。 駒ヶ岳登山の遭難事故は、1913年大正2年に、箕輪中部小学校の前身である中箕輪尋常高等小学校で、集団登山がおこなわれ、教師や児童37人のうち11人が犠牲となりました。 また、全校児童が集まり命の大切さを考える会が開かれました。 会では、2年生と5年生が命についての発表をしました。 5年生は代表児童が、作文を読み上げ、学年全員で命を大切にしますと呼びかけをしました。
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信州伊那高遠の四季展 最高賞に「灯明」
3年に1度全国公募で行われる第6回信州伊那高遠の四季展の最高賞に、広島県の高山博子さんの作品「灯明(とうみょう)」が選ばれました。 26日は審査結果の発表が信州高遠美術館で行われました。 最高賞の信州伊那高遠大賞に選ばれた、広島県の高山博子さんの「灯明(とうみょう)」です。 長谷に伝わる民話「孝行猿」の話を題材にしたもので、民話を題材にした作品が最高賞に選ばれたのは初めてです。 審査員は「民話を題材に選んだ点が良い。画面の構成や雰囲気作りも工夫されている」などと評価しました。 銀賞の「伊那市長賞」には、東京都の伊藤(いとう)悦男(えつお)さんの「城下町」が選ばれました。 銅賞の「信州高遠美術館賞」には、東京都の齊藤信一郎さんの「春の風景」、神奈川県の樋口幸子さんの「花園」、埼玉県の山川浩次郎さんの「老木の桜」の3点が選ばれました。 信州伊那高遠の四季展は市内の風景や行事、民俗などをテーマにした絵を3年に一度全国公募していて、319点の応募がありました。 第6回信州伊那高遠の四季展実行委員会の坂本勇実行委員長は、「地元のいいところを絵を通して再発見する機会にしていきたい」と話していました。 信州伊那高遠の四季展は、10月10日から25日まで、信州高遠美術館とかんてんぱぱホールで開かれます。
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箕輪町キャリア教育フォーラム
キャリア教育の連携などについて考える第2回箕輪町キャリア教育フォーラムが26日町地域交流センターで開かれました。 フォーラムでは、町内の小中学生が活動発表をしました。 このフォーラムは、箕輪町キャリア教育推進協議会が、小中学校と地域の連携を深めていこうと開いているもので、職場体験受入事業者や学校関係者などが参加しました。 箕輪北小の5年生は、農家の協力でリンゴ栽培に取り組んだ体験を発表し、「仕事には責任があるが、仕事を終えるととても充実感があることが分かった」などと話していました。 箕輪中学校の2年生は、職場体験学習から学んだことを発表しました。 看護師の仕事を体験したある生徒は、「仕事は大変だけれど、大変だからこそ真剣に取り組んでいた。私もいろんなことに取り組み、将来したいことを探していきたい」と発表しました。 箕輪町教育委員会の唐澤義雄教育長は、「キャリア教育を通して、どうやって生きていくか、働いていくかを考えていってほしい」と話していました。
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“三義音頭”復活披露
かつて伊那市高遠町三義地区で歌われていた三義音頭が22日地元の寺、遠照寺で復活披露されました。 三義音頭を披露したのは遠照寺の宿泊学習に参加している三義子供会の小学生などおよそ20人です。 子供会の関係者が地域のお年寄りから三義音頭という歌があったということを聞き、会を中心にどのような歌かを調べてきました。 昭和23年1948年地元の人が作詞作曲し当時は区民運動会などで歌い踊られていたということです。 お年寄りから歌詞や曲調を聞いているなか譜面も見つかり宿泊学習の式典の中で地元役員らに披露しました。 子供会では踊りの振り付けについても調べることにしていて地元に残る歌として再び定着させていく考えです。
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伊那市の食育について市長と教育委員が意見交換
伊那市が今年度から実施している「暮らしのなかの食」事業の取り組みについて市長と教育委員が18日、意見交換を行いました。 会議には、白鳥孝市長と教育委員13人が出席しました。 伊那市では、学校生活の中に農業体験を取り入れる食育事業「暮らしのなかの食」を、今年度から市内全ての小中学校で実施しています。 伊那西小では、学校近くの牧場と交流しチーズ作りを行っています。 西箕輪小では、地元に古くから伝わる羽広菜かぶを11月から栽培する計画です。 この日は、事業の取り組み内容について意見交換を行いました。 7月には東京大学講師で田舎暮らしを実践している内山節さんが伊那市を訪れ食育事業を視察しました。 内山さんと懇談した松田泰俊教育委員長は「自分たちで作って食べるというのは、これからの学校のあり方への問題を提起している」と話しました。 出席した委員からは「小さい頃に農業で培ったことが将来いろいろな方向で役に立つ」などの意見が出ました。 白鳥市長は「この事業の取り組みから当初考えていなかったことも見えてくるので各学校でも話し合いをしながら取り組みを進めてもらいたい」と話しました。
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井月さん入門講座
伊那市生涯学習センターの「井月さん入門講座」が21日あり、市内にある井月の句碑をめぐりました。 21日は、市内にある井月の句碑15か所をめぐりました。 講座には、16人が参加し、伊那市文化財審議委員会の竹入弘元さんから解説を聞きました。 このうち中心市街地の小沢川にかかる伊那橋の上では、「柳から出て行(ゆく)舟の早さかな」という句を見ました。 井上井月は、幕末から明治にかけての俳人で、酒を愛し俳諧一筋に伊那で30年を過ごし、伊那で亡くなっています。 井月さん入門講座は、今年で3年目で今年は句碑めぐりをすることになっています。 11月にかけてあと3回予定されていて、上伊那地域にある句碑を見る予定です。
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先祖の霊を迎える「迎えまんど」 各地で
先祖の霊を迎える伝統行事「迎えまんど」が、13日、各地で行われました。 このうち、南箕輪村の大泉川堤防では、大泉区の住民およそ100人が集まり、花火の合図と共にまんどを振りました。 大泉区では、伝統行事を後世に残していこうと、2年前に発足した地元の有志でつくる大泉まんどの会やPTAが中心となってまんどの材料となる大麦を育てています。 手作りのまんどに火が付けられ、子ども達は大人から教わりながら円を描くように振り回していました。 大泉まんどの会の唐澤俊男会長は「大麦の栽培からまんど振りまで、一連の活動を通して協同の精神を養ってもらいたい」と話していました。
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新体操クラブと写真クラブ 優勝報告会
伊那西高校で10日、全国高校総合体育大会と全国高校総合文化祭で日本一となった新体操クラブと写真クラブの優勝報告会が開かれました。 報告会では新体操クラブと写真クラブのメンバーが壇上に立ち全校生徒およそ500人の前で喜びや感謝の気持ちを伝えました。 新体操クラブは今月6日から大阪市で行われた全国高校総体女子団体で県勢初優勝を果たしたほか個人総合でも猪又涼子さんが初優勝しました。 全国高校総合文化祭では写真クラブの森川未稀さんが最優秀賞、平澤真波さんが奨励賞を受賞しました。 最優秀賞となった森川さんの作品は女性の顔に水がかかる瞬間を撮影したものです。 報告会では全校生徒が校歌を歌い日本一となった新体操クラブと写真クラブのメンバーを祝福していました。
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上農伝統盆花市30分で完売
上伊那農業高校伝統の盆花市が12日伊那市のいなっせ北側などで開かれ会場は行列ができる賑わいとなりました。 いなっせ北側の会場には、販売開始の9時前から100人以上が並びました。 生徒の掛け声と共に販売が始まると、集まった人たちは盆花を買い求めていました。 上農の盆花市は今回で63回を数える伝統行事です。 いなっせ北側と伊那北駅前の2か所で開かれ、合わせて500束用意されました。 一束500円で、上農で育てたアスターや小菊、カーネーション等7種類が入っています。 今年は猛暑の影響も心配されましたが、上々の出来だという事です。 一人1束まで購入でき中には購入後再び列に並ぶ人の姿も見られました。 今年は、販売開始から30分後に完売となりました。
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富県小学校子供自転車クラブを自転車指導員に認定
伊那市の富県小学校子供自転車クラブのメンバーは27日、交通ルールなどを指導する交通安全子供自転車指導員に認定されました。 27日は富県小学校で伝達式が行われ指導員に認定された子供自転車クラブ員18人に指導員証が贈られました。 これは安全な乗り方や交通ルールを学んでいるクラブ員にその知識を学校全体に伝えてもらおうと行われたものです。 クラブ員は今月4日に松本市で開かれた子供自転車長野県大会に出場し3位となりました。 県大会に出場した5人には県警本部長と県交通安全協会長連名のものが、また他のメンバーには伊那警察署長と伊那交通安全協会長連名の指導員証となっています。 今後は大会に向け練習し培った技術や知識を他の児童や家族に伝え事故防止に役立てます。
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地震火山こどもサマースクール 参加者露頭見学
地域の地形や岩などを観察し、南アルプスの特徴や自然を学ぶ体験イベントに参加している子供達が9日、伊那市長谷の溝口露頭を見学しました。 「地震火山こどもサマースクールin南アルプス」は日本地震学会や南アルプスジオパーク協議会等が主催し8日から1泊2日の日程で開催されました。 イベントには、関東方面を中心に、小学生から高校生までの26人が参加し、9日は、中央構造線を直接観察できる、伊那市長谷の溝口露頭を見学しました。 露頭では、早稲田大学の高木秀雄教授が「中央構造線を境に急斜面な西側は、マグマが固まった花崗岩で、なだらかな東側は堆積物が地中で圧力により固まった変成岩でできている」と説明していました。 参加した生徒や児童は、構造線付近の岩を間近で見たり、中央構造線が分杭峠へと延びている事などについて話を聞いていました。 ある小学生は「構造線近くの岩はプレートの摩擦によりもろく、柔らかくなっているのが触って分かりました。」と話していました。
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まんどづくり各地で
お盆を前に、先祖の霊を迎える伝統行事「振りまんど」で使用するまんど作りが、8日、各地で行われました。 このうち、南箕輪村の田畑神社には、住民およそ30人が集まりまんどを作りました。 田畑では、これまでPTAを中心に振りまんどを行ってきましたが、地域の伝統文化を残していこうと今年「田畑まんどの会」を発足させ、取り組んでいます。 振りまんどは、その昔迎えまんどとご馳走まんど、送りまんどと4日間に渡り行われていたということですが、現在では13日と16日の2回実施しています。 以前は、各家庭でまんどを作っていたということで、大人たちは手慣れた手つきで子ども達に指導していました。 まんどは、3種類合わせて200個ほど作ったということです。 迎えまんどは13日、送りまんどは16日に行われます。
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伊那谷遺産登録を受けて 法華道に碑を建立
今年3月に伊那谷遺産100選に登録されたことを受け、伊那市高遠町芝平の法華道に、遺産登録を記念した碑が8日建立されました。 この日は、かつて芝平で生活をしていた住民が伊那市や諏訪市方面などから集まり、碑の建立に立ち会いました。 法華道は、伊那市高遠町から富士見町までを繋ぐ全長およそ22キロの道です。 芝平出身で伊那市の北原厚さんが笹やぶを刈るなどして古道を復活させました。 建てられた碑は、高さおよそ1メートル、幅が80センチです。 芝平地区は、50年程前までおよそ600人が暮らしていましたが、三六災害で住民は村を離れることを余儀なくされました。 伊那谷遺産100選には、芝平のものが3つあり、法華道の他に芝平石灰岩採掘場跡と芝平集落も登録されています。
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池上直人さん夫妻 ガラス工芸作品展
伊那市境出身のガラス工芸作家、池上直人さん夫妻の作品展が、伊那市坂下のはら美術で開かれています。 会場には、池上さんと、妻の西村由美さんの作品400点が展示されています。 池上さんの作品は、ガラスの透明感をより大事にして、気泡で模様を描いた作品です。 妻の由美さんの作品は、色ガラスを使ったカラフルな作品です。 2人は2011年に中川村に工房を構え、はら美術での展示会は、3年前に初めて行い今回で2回目です。 池上さんは、暑い夏の日に透明感のある涼しげな作品を楽しんで欲しいと話していました。 池上直人さん、西村由美さんのガラス工芸作品展は、8月9日まで、はら美術で開かれています。
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広島平和集会に参加
上伊那高校生平和ゼミナールに所属する箕輪進修高校の生徒3人が、広島の平和記念式典に合わせて5日に開かれた全国高校生平和集会に参加しました。 7日箕輪進修高校で、生徒らが平和記念式典や集会のまとめを行っていました。 3人は、4日に出発し、5日は、全国高校生平和集会に参加。 全国から100人ほどが参加したということです。 日ごろの活動発表や被爆者の話を聞き、分科会で様々な課題を考えました。 平和ゼミナール代表で箕輪進修高校3年の西村太一君は、沖縄の米軍基地を考えるという分科会に参加しました。 1年生の北原翔太君と伊藤拓海君は、憲法を考える分科会に出席し刺激を受けたようです。 上伊那高校生平和ゼミナールは、去年10年ぶりに復活しました。 代表の西村君は、「知ること、考えること、表現することをキーワードに活動していきたい」と話しています。
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さんよりこより
三峰川をはさんだ伊那市美篶と富県桜井の天伯社に古くから伝わる奇祭「さんよりこより」が7日に行われました。 伊那市美篶の下川手・上川手の境にある川手天伯社には、七夕飾りを手にした子どもたちが集まりはじめました。 天伯社では神事が行われ、ご神体が神輿の中へと移されます。 その神輿の下を3回くぐると無病息災、安産のご利益があるといわれていて、集まった子どもたちや近くの美篶西部保育園の園児がくぐっていました。 さんよりこよりは、三峰川の氾濫を治め無病息災を祈る行事です。 応永年間の1427年、高遠の藤沢片倉にあった天伯様が大洪水で流されて、桜井に流れついた後、再び流されて対岸の川手に流れつきました。 そこで、川手には、大棚機(おおたなばた)姫(ひめの)命(みこと)、桜井には瀬(せ)織津(おりつ)姫(ひめの)命(みこと)と、双方に天伯社が祀られたと言い伝えられています。 神輿くぐりが終わるとさんよりこよりが始まりました。 子どもたちは、さんよりこよりと唱えながら3周した後、合図とともに氾濫を引き起こす鬼に見立てた大人を滅多打ちにし、これを3回繰り返します。 さんよりこよりで川が鎮められると、神輿が天伯社を出発。 桜井の天伯社をめざし、三峰川をわたっていきます。 40年ほど前に三峰川の水が多かったため、車で桜井天伯にご神体を運んだところ、ひょうが降って農作物が全滅したことがあったということです。 無事桜井天伯社に神輿が到着しました。 神輿からご神体が取り出され、1年に一度の逢瀬となったのです。 さんよりこよりは、伊那市の無形民俗文化財に指定されています。 毎年曜日に左右されずに8月7日に行われています。
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第5回伊那市中学生サミット
伊那市内6つの中学校の生徒会役員が集まり、それぞれの学校での活動などを発表する中学生サミットが7日、伊那市役所で開かれました。 これは、学校間の情報交換を通して他校の活動を知り視野を広げてもらおうと伊那市教育委員会が企画したもので、今回で5回目です。 サミットには、伊那中学校、東部中学校、西箕輪中学校、春富中学校、高遠中学校、長谷中学校の正副会長とオブザーバーも含めて43人が参加しました。 はじめに、各中学校が取り組んでいる「食育・食農」について発表がありました。 高遠中学校は学年毎に違う野菜を育て給食や調理実習で味わったと発表し、「分からないことは地域のお年寄りに聞いて育ててきた。きれいな形や美味しい野菜を育てる大変さを実感した」と話しました。 第二部では「自分が将来も住んでみたい伊那市とは」をテーマに意見交換を行いました。 生徒からは「若者が集まる伊那市にしていきたい」「店が少ないとは感じるが、大きなショッピングセンターよりも駅前の商店街が活気に溢れる街にしたい」「今ある自然を大切に守っていけば伊那市を訪れる人も増える」などの意見が出ました。 白鳥孝市長は「数十年後、地域がどうなっているかをさらに考えてもらい一緒に暮らし続けてもらいたい」と話しました。
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あさみちゆきコンサート牧草ロールでPR
10月に伊那文化会館で開かれるあさみちゆきさんのコンサートを前に、伊那市ますみヶ丘の牧草地には、コンサートをPRするためのメッセージが書かれた牧草ロールが設置されています。 山口県出身で伊那市観光大使のあさみちゆきさんが伊那市でコンサートを開くのは今回で9回目です。 牧草ロールのメッセージは、コンサート実行委員会の金澤幸宣さんをはじめファン5人が作り7月下旬に設置しました。 37歳のあさみさんは今年1月に結婚し7月に第1子となる男の子を出産しています。 実行委員会では「母親となって復帰後初のコンサートを多くの人に楽しんでもらいたい」と話していました。 あさみちゆきコンサートin伊那Vol.9は10月17日(土)に伊那文化会館で開かれ、今年初めて伊那西高校の生徒との共演も予定しているということです。
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さくら松陰塾で夏の特別講座 箱庭づくりに挑戦
箕輪町木下の個別指導塾「さくら松陰塾」で夏の特別講座が始まり、小中学生が箱庭づくりを体験しました。 3日は、箕輪町内に住む小学校3年生から中学校3年生までの11人が、箱庭づくりに挑戦しました。 さくら松陰塾は、木下の南宮神社近くに7月に移転改装オープンした個別指導方式の塾です。 5教科の他にも人としての力をつけてもらおうと、様々な分野で活躍する講師を招いて特別講座を開いています。 この日は、伊那市西箕輪でトールペイントの教室を開いている藤田麻子さんが講師を務め、木の箱にヘビイチゴやクローバーなどの草を敷き詰めてつくる箱庭を作りました。 参加者は、飾る看板の英語の意味を辞書で調べたり、パーツに自分で色を塗るなど工夫しながら作品を作っていました。 さくら松陰塾の特別講座は、10日、11日にも開かれる予定で、若干名の参加を募集しています。
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東春近学童クラブ竣工式・開所式
去年から新築工事が行われていた伊那市の東春近学童クラブの竣工式と開所式が7月22日行われました。 式では白鳥孝市長や学童クラブを利用している児童などが看板の除幕をしました。 新築された東春近学童クラブは、木造平屋建て。 延床面積はおよそ150平方メートルです。 職員の目が広く届くよう、クラブ室にしきりはありません。 自由に本を読むことができる静養室もあります。 東春近学童クラブは、これまで旧東春近支所の2階を利用していましたが、老朽化や耐震面から、同じ場所に新築しました。 東春近学童クラブには現在37人の児童が登録されていて、東春近小全校児童の1割を超えています。 東春近小学校の倉嶋隆雄校長は、「新しい施設になり、保護者も安心して預けることができる。大切に利用するよう児童にも伝えていきたい」と話していました。
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信州伊那高遠の四季展 小中高校生の部 表彰
「信州伊那高遠の四季展 小中高校生の部作品展」の表彰式が伊那市役所で7月20日行われました。 表彰式には、児童や生徒、関係者などおよそ40人が出席しました。 小中高校生の部作品展には、伊那の風景や行事をテーマに市内の学校から57点の作品の応募がありました。 小学生の部金賞は、東春近小学校5年の松沢夏芽さんが受賞しました。 中学生の部金賞は、春富中学校3年の田畑佳純さんが受賞しました。 高校生の部 金賞は、伊那西高校3年の保科美帆さんが受賞しました。 この作品展は、3年に1度行われる、全国公募の信州伊那高遠の四季展に合わせ開催されています。 応募のあった作品は、7日まではいなっせ2階ギャラリーに展示されています。
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夢大学 中学生がメッキ加工体験
上伊那の中学生が、伊那市内の企業を訪問しながら経営者の話を聞いたり、職業体験をする「夢大学」が6日、開かれました。 6日は、上伊那の6つの中学校から50人が参加しました。 伊那市西箕輪でメッキ加工しているサン工業では、中学生たちがグループ毎に別れ、キーホルダーへの金メッキ処理を体験しました。 生徒達は、社員から教わりながら、下処理されたキーホルダーを金を溶かした溶液に入れました。 その後、電気を通しメッキ加工を行いました。 およそ1分で、銀色だったキーホルダーの表面は、金色に変わっていました。 生徒達は、この他にメッキに用いられる金属の種類や、メッキの特性について話を聞いていました。 経営者協会や市町村の教育委員会、行政の産学官が連携し昨年度からキャリア教育を実施しています。
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伊那市高遠町歴史博物館で歴史を学ぶ講座
伊那市高遠町の歴史博物館は、市内の中学生を対象に、見て触れて学ぶ講座「地域の実物史料から日本の歴史の流れをとらえよう」を4日から開いています。 講座は、学校で学んだ歴史的分野の内容を、夏休みの間にさらに理解してもらおうと開いているもので、今年で2年目です。 講座には、高遠中学校の生徒15人と市内の小学生3人が参加しました。 講師は、高遠町歴史博物館の笠原千俊館長が務めました。 始めに、歴史博物館や伊那市で保有している縄文・弥生時代の土器を実際に触って違いを感じていました。 この日は、時代とともに移り変わる人々の暮らしを学び、特に近世に焦点があてられていました。 笠原館長は「博物館の史料と中学校の指導が双方向的に関わることで、博物館が地域の学習センターとしての機能を担いたい」と話していました。
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教育旅行で中国の小中高生が長谷中で交流
中国広東省の小中高校生が27日教育旅行で伊那市を訪れ長谷中学校の生徒と交流しました。 伊那市を訪れたのは中国広東省の小中高校生合わせて39人です。 教育旅行は伊那市観光協会が国内外の学生に市内の自然や文化に触れ農家に宿泊してもらうインバウンド推進事業として行っているものです。 中国から訪れた一行は、長谷中生徒の和太鼓演奏を鑑賞しました。 また太鼓指導も行われ日本の伝統楽器を体験していました。 伊那市観光協会では田舎暮らしを体験する教育旅行を誘客の柱としていて受け入れ体制の充実にも力を入れていくとしています。
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宮原淳一さん水彩画展
伊那市在住で日本水彩画会会員の宮原淳一さんの水彩画展が伊那市西春近のかんてんぱぱガーデン西ホールで開かれています。 会場には森林など緑の葉を描いた作品を中心に44点が展示されています。 元高校教諭の宮原さんは退職後、本格的に絵を描くようになり個展を開くのは今回が2度目です。 水彩画展では人物画や風景などの作品も並べられています。 また高校3年生の描いたもので県展入選の作品「春日神社の森」も展示されています。 宮原さんは「若い頃は画家になりたいと思ったこともある。絵に集中できるようになったのは定年後だが今回の個展はこれまでの集大成です。」と話していました。 宮原淳一さんの水彩画展は16日まで伊那市西春近のかんてんぱぱガーデン西ホールで開かれています。
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高遠町勝間の歌と踊り 子どもに伝承
伊那市高遠町勝間に伝わる歌と踊りを子どもたちに伝えていこうと、29日夜、40年続く伝統の講習会が開かれました。 この日は、地区住民が公民館に集まりました。 勝間に伝わるのは、「龍勝寺山(りゅうしょうじやま)の姫小松(ひめこまつ)」と呼ばれる歌と踊りです。 講習会では、龍勝寺山の姫子松保存会のメンバーが指導し、子どもたちがならって歌を歌いました。 勝間地区では毎年この時期、子どもたちを集めて、姫小松の歌と踊りを伝えています。 地域に伝わる歌を後世に残していこうと、40年近く続く勝間の行事です。 伊那市高遠町勝間地区です。 勝間の山深い場所にに600年の古刹・龍勝寺はあります。 昔、龍勝寺には美しいお坊さんがいて、寺にあったりっぱな松にたとえて「姫小(ひめこ)松(まつ)」と呼ばれていました。 村の女性たちは、姫子松を一目見たいと寺に通いますが、格式高い龍勝寺には入れず、外から眺めるだけだったというお話です。 その龍勝寺に伝わる歌を紙芝居にしたものも披露されました。 読み手は、高遠中学校1年の伊藤 明耶(さや)さんが務めました。 最後には、歌に合わせて踊りました。 一晩中寝ないで盆踊りで踊り続けた時代もあったということです。 勝間地区では8月16日に、盆踊りを予定していて、龍勝寺山の姫子松の踊りを踊るということです。