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飯島町の新ふるさと大使に岩間辰志さん、圓山武さんを委嘱
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飯島町は21日、役場で町にゆかりがあり、東西の経済界で活躍している岩間辰志さん(埼玉県在住、サッポロホールディングス名誉顧問)と圓山武さん(奈良県生駒市、イナ・オプティカ代表取締役会長)の2人を新たに飯島町ふるさと大使に委嘱し、飯島町の魅力のPRやまちづくりへの意見、助言を期待した。
新大使らは企業や岩間城址、道の駅、千人塚公園など町内視察を終え、役場で開いた委嘱式に臨んだ。
式には後藤俊夫大使、斉藤彰大使のほか、町議、町幹部職員ら20人が出席した。
高坂町長は「2人に委嘱書と観光名刺を交付した後「2人はそれぞれ東西の経済界の重鎮で、ともに県人会の副会長でもある。飯島町が持続可能で発展するために、全国に情報発信していただくとともに、有益な情報や助言で町にカツを入れて」と期待を込めた。
新大使の圓山さんは「大役をおおせつかり、緊張と不安を感じているが、お引受した以上、持てる力を発揮し、少しでも町のお役に立ちたい」。岩間さんは「私の知恵と努力でできることがあれば、お申し付けいただきたい。お役に立ちたい」とそれぞれ、町への尽力と貢献を誓った。
この日、旅行ジャーナリストの津田令子さん(東京在住)の委嘱も行われる予定だったが、体調不良により延期された。
岩間辰志さんは佐久市出身、サッポロビールホールディングスの社長を経て、現在、名誉顧問。埼玉県公安委員を務める。ルーツがは飯島町岩間。
圓山武さんは飯島町南町出身、イナ・オプティカ社長を経て、現在会長。飯島町には信州配送センター、長野営業所がある。 -
韓国・南原市長が伊那の文化団体と交流
親善のため18日に伊那市を訪れた韓国の南原(ナムウォン)市・崔中根(チェ・チュンクォン)市長は19日、伊那市の文化団体や女性団体との交流を生涯学習センターいなっせで楽しんだ。伊那に伝わる羽広の獅子舞や、伊那節をはじめとする伊那節保存会の歌と踊りのほか、伊那市在住の演奏家エレナ冨岡さんのアルパ(インデアンハープ)などが次々に披露されると、崔市長は「演奏や踊りは南アルプスより美しい」と感想を述べ、上機嫌で記念写真に納まった=写真。
交流会には、南原市を舞台に展開する古典的純愛物語『春香(しゅんこう)伝』にちなんだ「春香祭」(5月1縲・日)が同市で開かれるのに合わせて訪韓する伊那市の女性団体や文化団体でつくる民間の使節団(竹中則子団長、16人)も出席。竹中団長は崔市長へのあいさつで「韓国のテレビドラマは日本でも大人気。祭りも素晴らしいと聞いているので行くのが楽しみだ」と述べた。 -
三峰川右岸の農地を潤すための虹橋しゅん工式
伊那市高遠町の三峰川に架かる県営かんがい排水事業の水路橋(通称虹橋)のしゅん工式が19日、現地であった。三峰川右岸の農地を潤すための幹線農業用水施設で、出席した三峯川沿道土地改良区連合、市の関係者ら約50人は14年の歳月をかけた事業の完了を喜んだ。
虹橋は美和ダム、高遠ダムを主水源に、農業用水として市内美篶、手良一部の農地約1140ヘクタールに供給している。事業は地域農業経営の安定化を図るため、94年度に着手。1958(昭和33)年の建設から45年以上が経過し、老朽化した虹橋の補修補強のほか、ずい道2・3キロ、水路3・9キロを改修した。総事業費は12億2300万円。うち虹橋(04縲・7年度)は2億4700万円。
虹橋の延長は98メートルで、幅員は2メートル。最大で毎秒5トンの水が流れる。水路上には、管理道路を兼ねた歩道を設け、歩行者や車いす、自転車で通行できるようにした。国道361号と虹橋を結ぶ三峰川右岸の取り付け道路(延長66メートル)は市が施工。事業費は6千万円。
三峯川沿道土地改良区連合の矢野源嗣理事長は「虹橋は三峰川沿岸の農業を支えてきた。厳しい農業情勢だが、力を合わせて地域農業の発展のために努力したい」と述べた。
次代に誇れる三峰川を実現するための「三峰川みらい計画」で、虹橋付近は「渓谷の自然を保全し、自然と水を回復させるエリア」として位置づけられる。 -
韓国南原市長来伊
韓国南部の南原(ナムウォン)市の崔中根(チェ チュンクォン)市長ら5人が18日、初めて伊那市を訪れ、伊那市長を表敬訪問した。一行は芸術文化団体との交流や高遠城址公園の桜などを楽しみ20日に帰国する。
南原市は伊那市の名誉市民である高木東六さんが作曲したオペラ「春香」の舞台。今年2月下旬の韓国大統領就任式で、招待されていた日韓親善伊那谷の会顧問の小坂樫男伊那市長と崔市長が同席し互いの文化などについて話が弾み、伊那市高遠の桜も紹介。今回の来伊が決まったという。
市役所を訪れた崔市長は、出迎えた市職員一人ひとりとにこやかに握手を交わした。小坂市長は「お互いに力を合わせ、市民レベルの交流を広げていきたい」と歓迎。崔市長は、「伊那市は桜まつりが盛大と聞く。南原市にも大きな祭りが2つあるので祭りのやり方を学びたい。両市が文化的発展をもっと活発にするための交流をしたい」とあいさつし、南原市のつつじ祭りの時期に伊那市長を招待したいとも話した。
南原市には伊那市の女性団体などでつくる民間の使節団が今月末から3日間、『春香伝』にちなんだ「春香祭」に訪れる計画で、市民レベルの交流の輪が広がりそうだ。 -
村福祉灯油券の利用状況まとまる
南箕輪村が生活弱者への原油高騰対策として、3月末まで申請を受け付けた「福祉灯油券」の利用総額は180万円余だったことが、村住民福祉課のまとめで分かった。申請したのは対象210世帯のうち182世帯。利用者からは「良かった」「うれしかった」との声が聞かれた。
配布した灯油券は、1世帯当たり18リットル券6枚(1万円相当)。利用総額は、券を使用したときの灯油価格によるもので180万8702円だった。申請世帯の使用数は1057枚で、発券全体の96・8%の利用。申請のなかった28世帯については「灯油を使わない」「12月中に買ってしまった」などの理由だった。
灯油券の配布対象は、村県民税非課税世帯のうち70歳以上のみの高齢者世帯、ひとり親世帯などの要件に該当し、村税などの滞納がない210世帯。1月から3月末の期間限定で申請を受け付け、村と契約している村内7灯油販売業者で使用できた。 -
【記者室】公務員は『遅れず、休まず、仕事せず』か
コックリ、コックリと居眠りをしている者がいる。両手でほおづえを突いている者、指先でボールペンをクルクルと回し続けている者…。どこかの高校の授業風景ではない。南信地区の市町村に新規採用された職員の合同研修会の一場面だ。
伊那市の小坂市長が公務員の在り方などについて1時間にわたって熱弁を振るったのだが、前述の者たちがろくに聞いていなかったのは明らかだ。これから長いこと地域住民のために仕事をしようという者が最初からこの体たらくでは先が思いやられる。
自身も県職員だった小坂市長はこう話した。「昔の公務員は『遅れず、休まず、仕事せず』を守っていればだんだん偉くなれたというが、今は違う」竏秩B君たち、よく聞いておけ。(白鳥文男) -
萱野高原特別保護地区公聴会
県は17日、萱野高原鳥獣保護区特別保護地区の期間更新に伴う公聴会を箕輪町役場で開いた。平沢豊満箕輪町長をはじめ、三日町、福与区の両区長や両生産森林組合長など公述人8人が、県職員から説明を受け、それぞれの意見を述べた。
鳥獣保護区は鳥獣の保護や管理を図るために「鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律」(鳥獣保護法)に基づいて県や国が指定する区域のこと。指定区域での狩猟は禁止(有害鳥獣捕獲の許可を得た場合は除く)となる。鳥獣保護区の中でも、特に重要な地区は特別保護地区に指定することができ、現存する建物を除き、建築物や工作物の設置などに鳥獣の生息に支障がきたさないよう制限を設けることができる。
鳥獣保護区、特別保護地区ともに期間は10年間で、県内では145カ所の鳥獣保護区と10カ所の特別保護地区がり、上伊那には箕輪町の萱野高原特別保地護地区のほかに伊那市長谷の三峰川上流特別保護地区がある。
萱野高原鳥獣保護区と特別保護地区は1968年に指定。現在までに3回の更新を経ており、鳥獣保護区は1220ヘクタール、そのうち南西の133ヘクタールが特別保護地区に指定されている。
県では10月31日をもって同鳥獣保護区特別保護地区の期間終了となることから、特別保護地区指定更新に対する意見を聞くために、今回聴講会を開いた。
県は指定目的として、地区内には「小鳥の森」や、植物園、水芭蕉の自生地があるなど自然環境豊かな土地であり、多用な鳥獣の生息地となっている、ことなどを挙げた。
また農業などの被害状況として指定区域内での農業および林業被害はないが、下流域の三日町地区においてニホンジカによる果樹の芽の食害やイノシシによる水田の踏害などが発生している、と発表した。
平沢豊満箕輪町長は「景色をパノラマ的に眺望でき、箕輪町の観光資源になっている。箕輪町猟友会からも強い要望がある」と賛成。
笠原清宣上伊那農業協同組合箕輪町支所長は「有害鳥獣の増加と同地域が保護区であることとの間に因果関係があるのか、専門家に調査すること」を条件に賛成。
小林弘人箕輪町猟友会長は「狩猟者の立場から、指定地域内は道路整備が整い、通年、車両、歩行者の入場通過が多いこと、民家に隣接しているため、指定解除一般猟区では安全が確保できない。猟犬による人畜への被害も考えられる。要請により駆除等必要があればすべての状況に精通した者が従事すれば問題はないと考えられる」と賛成。ほかの公述人もすべて賛成意見を述べた。
村井仁長野県知事は今回の聴講会の意見を踏まえ、5月13日に同地域の鳥獣保護区特別保護地区の更新に対する諮問を長野県環境審議会にする。 -
一般質問二日間に、宮田村議会6月定例会から
宮田村議会は、6月定例会から一般質問を基本的に従来の1日から2日間に分けて行う。18日の全員協議会で決定。これにあわせて午前9時だった一般質問の開始時刻なども柔軟に対応する方針とし、質問の通告状況によって議会運営委員会が日程を決めると確認した。
伊南4市町村のなかで一日で一般質問を実施していたのは宮田村のみ。
一般質問者が増える傾向にあり、午前9時から午後5時までとする会議規則を超えることもあることから、今回の変更に至った。 -
08年度上伊那地域「地域発元気づくり支援金」選定委員会
08年度上伊那地域「地域発元気づくり支援金」の第1回選定委員会は17日、伊那合同庁舎で開き、要望84件の内容説明を受け協議した。第2回委員会で採択事業を選定し、4月末までに採択事業の決定、内示を予定する。
「地域発元気づくり支援金」事業は2年目。市町村や公共的団体が住民とともに自らの知恵と工夫により行う自主的、主体的な取り組みを支援する。
08年度の事業要望状況は、上伊那8市町村と広域連合で、市町村分27件、要望額5908万6千円。公共的団体分57件、要望額7639万8千円。合計は84件で要望額1億3548万4千円。前年度より26件減少した。
交付対象事業には新たに市町村合併に伴う地域の連携の推進に関する事業が加わった。
事業区分別の要望状況は、地域協働の推進11件、保健・医療・福祉の充実5件、教育・文化の振興6件、安全・安心な地域づくり24件、環境保全・景観形成11件、特色ある観光地づくり7件、農業の振興と農山村づくり8件、森林づくりと林業の振興2件、商業の振興4件、市町村合併に伴う地域の連携の推進に関する事業2件、そのほか地域の元気を生み出す地域づくり4件。
環境保全・景観形成、商業の振興、市町村合併に伴う地域の連携の推進に関する事業は増加。教育・文化の振興、特色ある観光地づくりは減少した。
選定委員会委員は箕輪町長、南箕輪村長、信州大学農学部長、農家民宿みらい塾、伊那建設事務所長、伊那保健所長、上伊那地方事務所長の7人で構成し地方事務所長が委員長を務める。 -
市町村職員初任者研修
本年度新たに採用された市町村職員対象の初任者研修会が17日、伊那市の県伊那合同庁舎で開かれた。県市町村職員研修センター主催。南信地区の17市町村と伊南行政組合の新規採用職員94人が参加し、地方自治体の将来を担う職員としての心構えや職務の基本を学んだ=写真。
講師として招かれた伊那市の小坂樫男市長は講話で「昔の公務員は『遅れず、休まず、仕事せず』を守っていればだんだん偉くなれたというが、今は違う。さまざまな仕事があって大変だが、その分やりがいはあるはず。住民の大きな期待を受けているのだから、それぞれの地域の発展のために頑張ってほしい」と話した。
研修は18日も引き続き行われ、文書事務や対応マナーなどについて学ぶ。
9月には後期研修が開かれる。 -
道路特定財源暫定税率失効受け、舗装3路線調整図りながら
宮田村は16日、係長級以上の職員を対象に予算執行説明会を役場で開いた。揮発油税に関わる道路特定財源の暫定税率失効に伴い、当面は関係する予算執行を抑え、舗装を予定する3路線については調整を図りながら対応していく方針を示した。
村は今年度予算に3路線の舗装工費として約1千万円を計上。夏以降に着工を予定しており、国の方針、動向をみながら対応する。
また、太田切川の護岸工事が進むことにからみ、以前に投棄された廃棄物処理で新たな出費が予想されることも説明した。
処理費用は今年度予算に計上しておらず、補正で対応する方針。
どのくらいの費用になるか分かっていないが、問題が明るみになった2005年には約8千万円の処理費を工面した苦い経験もあり、村では厳しい状況を職員に喚起しながら、各種事業の適正な予算執行にも務める考えだ。 -
地域公共交通活性化事業に認定
公共交通の活性化や再生に取り組む地域の事業を支援するため、国土交通省が08年度に新設した「地域公共交通活性化・再生総合事業計画」の対象事業に、伊那市と市内を走る公共交通機関の運行事業者らでつくる法定協議会が策定した事業計画が15日付で認定された。
計画の対象は市内全域。市街地循環バス、デマンドタクシー、循環タクシーなどの公共交通機関の効果的な運行を目指してネットワークを再編するほか、伊那竏猪リ曽連絡バスの運行により、両地域の一層の連携促進と新たなニーズ開拓を目指す竏窒ニしている。3年間の事業期間中、運行の状況を見ながら問題点を把握し、さらに改善を進めていく計画。
各交通機関の利用状況の評価、検証などを含めた08年度の事業費は約9千万円。補助金は事業費の2分の1で、補助金交付の申請手続きを経て金額が決定する。国の08年度予算枠は30億円。
小坂樫男市長は「ごんべえ号バスの利用者が少ないのが悩みだが、コースや運行時間を変えてみるなどいろいろと試行し、利用向上につなげていきたい」と話している。
認定を受けたのは全国で59件、県内では伊那市のほかに飯田市、上松町など7件。 -
後期高齢者医療制度、不安抱えて天引き初日
75歳以上の1300万人が加入する後期高齢者医療制度の導入で15日、加入者の年金から保険料の天引きが始まったが、宮田村の窓口には同日午前中までに3件の問い合わせや相談があった。大きなトラブルなどはないが、この日を迎えるまでも担当者は対応に追われており「今日は天引きになったばかり。支給された年金を金融機関でおろす、これからが問題。混乱がなければいいが」と気を揉む。
宮田村の加入対象者は3月末現在で1108人。このうち15日に天引きとなったのは746人。
相談や問い合わせは1日平均5件ほどだが、事情によって個々の内容が異なるために1件あたりの相談時間は平均20分と長い。村住民福祉課の担当者は「1日中対応だけで仕事が終わってしまうこともある」と嘆く。
村広報やチラシなどを全戸配布して説明も図ってきたが、それだけでは周知できない部分も多い。
「要請があればグループ単位などの説明にうかがうなどの手段もあるが、逆に混乱してしまっても」と、国の新たな制度に不安は続く。 -
伊那市08年度第1回インターネット公売参加受け付け開始
伊那市は07年11月に初めて導入したインターネット公売の本年度第1回(通算4回目)の入札参加申し込みを28日まで受け付けている。公売物件は座卓、フロアスタンド、テーブルセット、応接セット、皿など計15点。
入札(5月7縲・日)に先立ち、物件を実際に確認できる唯一の機会として下見会を22日午前10時縲恁゚後4時に市役所103会議室で開く。
過去3回の公売では、第1回で見積もり価格8万6千円に対し落札価格18万1500円、第2回で同35万5800円に対し76万3564円、第3回で同6万9600円に対し14万9151円など、いずれも見積もり価格の倍以上で落札されている。本年度は8回の公売を予定している。
公売のHP(ホームページ)は伊那市の公式HPからアクセスできる。問い合わせは市役所(TEL78・4111)市民生活部税務課収税係へ。 -
伊南行政組合、清水亀千代・駒ケ根市副市長を助役に選出
伊南行政組合(杉本幸治組合長)の臨時議会が14日、駒ケ根市役所であり、先日駒ケ根市の副市長に就任した清水亀千代氏(60)を同組合助役に選任する人事案件に、全会一致で同意した。
清水氏は「身の引き締まる思い。国、地方とも先行きが不透明な状況だが、伊南行政組合を通じて、地域課題に取り組み、地域福祉の向上、地域の発展に努めたい。そのためにまず、昭和伊南病院の安全・安心のより所としていくことが求められている。そのために最善をつくしたい」と語った。
また、宮田村の村議会選挙に伴なって不在となっていた議長には、前副議長の前原茂之議員(65)=中川村=を指名推薦により選出。また、副議長には織田信行議員(64)=飯島町=を選出した。 -
南ア世界自然遺産登録推進協議会 日本ジオパーク連絡協議会加入へ
山梨県、静岡県、長野県の関係10市町村でつくる南アルプス世界自然遺産登録推進協議会は14日、伊那市生涯学習センターで総会と記念講演会を開いた。地域住民を含め約300人が出席。本年度の事業計画に、日本ジオパーク(地質遺産を含む自然公園)連絡協議会への加入などを盛った。
本年度の基本方針として学術的な価値の集積の推進をすえ、事業計画に▽地質遺産の価値を高めるための推進協議会内へのジオパーク推進部会の設置▽南アに関する各分野の研究者による研究成果発表の南ア学会の開催▽国立公園フェアへの出展▽関係機関への要望活動竏窒ネどを決めた。
会長の小嶋善吉静岡市長は「登録を目指して力を合わせていきたい」と述べた。
役員改選は前年度と同じで、小坂伊那市長は副会長に再任された。
記念講演会は、北海道斜里町の前町長・午来昌さんが12年かかって05年に世界自然遺産登録された知床の歩みを話した。伊那市ふるさと大使・秋山智弘さんと「南ア世界遺産推進の課題と期待」についても対談。
午来さんは「世界遺産登録が次代を担う子供たちに宝物を残し、ふるさとを育てることにつながる」と地域が生き残る手段として取り組んだ思いを語り「年数がかかってもやるんだという情熱は欠かせない。どこのだれよりも住んでいる人が誇りに思うことが大切」と3県の地域住民が結集する必要性を訴え、出席者にエールを贈った。
15日は、現地視察で関係市町村長や議長らが南ア林道を通って歌宿まで行く予定。 -
南箕輪村 自然環境調査の会発足
南箕輪村は12日、村環境基本計画の施策展開への基本調査として、村内の自然環境の現況を把握するための調査会を立ち上げた。同日、村民センターで発足式があり、同会の趣旨に賛同した、植物や動物、野鳥などに知識のある上伊那の小中学校教諭ら会員14人に調査などの事業を委託した。
1975(昭和50)縲・9(同54)年、村誌の編さんに合わせて動植物などの自然環境調査が行われ、以後28年が経過。近年、宅地化の進む村内は、状況が変化しているため現況調査を目的とした組織を立ち上げた。前回の調査に携わった、県自然観察インストラクターの征矢哲雄会長=塩ノ井=が呼び掛け人となった。
調査は植物、動物、野鳥、陸水、地形の5分類に会員を分け、それぞれで基礎データの収集、分布の現状整理、地域別特性の把握などを調べ、前回資料との比較から減少した生物などの変化を考察する。調査期間は09年3月までで、委託料100万円。同9月までが原稿執筆期間となる。
征矢会長が「温暖化に伴った環境変異で外来植物、動物が入るなど村内の自然環境は変化している。それぞれの力を発揮してほしい」とあいさつ。唐木一直村長は「遅ればせながら本年度から、村として環境に力を入れていきたい。調査がこれからの土地利用や自然環境保全のために生かせれば」と期待した。
村長と委託契約を締結する征矢会長 -
韓国の南原市長来伊へ
韓国南部の南原(ナムウォン)市の崔中根市長が18日から2泊3日の予定で初めて伊那市を訪れる。随行者ら4人とともに20日まで滞在し、19日に開かれる歓迎交流会に出席するほか、高遠のサクラや羽広の獅子舞などを楽しむ予定。
崔市長は2月の韓国大統領就任式に出席した際、招待されていた日韓親善伊那谷の会顧問の小坂樫男伊那市長と同席して互いの文化などについて話が弾み、交流について話し合ったという。
南原市には伊那市の女性団体などでつくる民間の使節団が今月末から3日間、同市を舞台にした韓国の古典的純愛物語『春香(しゅんこう)伝』にちなんだ「春香祭」(5月1縲・日)の視察に訪れる計画などもあり、両市の交流の輪は徐々に広がりそうだ。 -
道路特定財源の暫定税率関連法案に伴なう駒ヶ根市の対応
国会で道路特定財源の暫定税率関連法案の成立が先延ばしになっていることを受けて駒ヶ根市は10日、同市に関連する影響額とその関連事業の対応方法を市議会全員協議会で示し「今後国の動向を見ながら方向性を検討するため、指示があるまで当面は着手しないように庁内に周知した」と説明した。
市は本年度当初予算として、自動車重量譲与税、地方道路譲与税などを見込んだ約3億2990万円を計上しているが、うち約43%が道路特定財源暫定税を財源としており、廃止に伴なう影響としては約1億430万円の減収となる。
また、地方道路整備臨時交付金の交付を受けて事業に着手することとなっていた中割竏柱o塚線の区間整備事業をはじめとする6つの道路整備事業についても、臨時交付金約2億8600万円が交付されないこととなるため「全体として約4億3千万円の歳入欠陥が想定される」としている。
市としてはを国の方向性が示されるまで臨時交付金に関連する6事業の着手を先送りにする方針。
担当者は「4月以内にに国の方から内示があれば、事業への影響はないが、それより先に伸びると事業が遅れる可能性も出てくる」としている。 -
清水副市長の就任式
駒ヶ根市議会の採決を受け、副市長に選任された清水亀千代氏(60)の就任式が10日、市役所であった。庁舎職員に迎えられる中、清水氏は「これまでの市政に対する思いを、今度は副市長という立場を通じて果たしていきたい。市民を信じ、お互い精一杯頑張っていくことが必要。杉本市長を支え、みなさんと協力しながら日常業務を進めていきたい」と語った=写真。
午前中の臨時議会では、「副市長の外部からの登用」をマニュフェストに掲げ、選挙戦を勝ち抜いた杉本幸治市長が、市職員の退職者である清水氏を副市長に選任する人事案件を提出したことに対する強い反発や、その政治姿勢を問う声も多数あったが、結局は賛成多数で清水氏の副市長選任が採決された。
清水氏の副市長就任を報告した杉本市長は「清水さんはこの3月で退職したが、今度は特別職として働いていただき、公約として掲げたことを一つひとつ実現していきたい。市民のみなさんの安心・安全に全力で取り組み、ぜひ一丸となって市政のために取り組んでほしい」と呼びかけた。 -
民間登用ならず
駒ヶ根市副市長に元職員の清水亀千代氏が就任1ヶ月以上空席となっていた駒ヶ根市の副市長に10日、元市職員でこの3月に定年退職した清水亀千代(きちよ)氏(60)=写真=が就任した。同日開かれた市議会臨時議会で、杉本幸治市長が清水氏を副市長に選任する人事案件を提示。今年1月の選挙戦で杉本氏は「副市長は外部からの登用」をマニュフェストに掲げていただけに、議会からは批判が相い次いだが、最終的に賛成多数で可決。しかし、杉本市長の政治姿勢への不満は残す形となった。
杉本市長はまず、3月議会に副市長の人事を提案できなかったことを陳謝。その上で「経済、地域医療の問題など喫緊の課題がある今、これらに的確に対応できる人をと熟慮を重ねた。清水さんは商工観光を中心にその時々の経済情勢に応じてきた。それらの経験を持って私を支えてくれる適任者だと思う」と説明。
これに対し馬場宣子議員は「なぜ外部からの登用をと思ったのか。前政権を一新し、行財政改革を推進するためでないのか」と、元職員の登用に疑問をぶつけたほか、菅沼孝夫議員は「杉本市長の政治姿勢に疑問を持つ。説明責任を果たす気はあるのか」と言及。
これに対し、杉本市長は「時代が変わろうとしている今、行政にも民間経営の感覚が求められていると思い、民間登用を掲げた。この2カ月間、清水さんにはいろんな面からサポートを受け、さまざまな話をしてきたが、産業関係者とのつながりもあり、経営感覚もある。また、長年庁内に勤めた経験から職員を引っ張っていく能力もある。その力に期待したい」とした。マニュフェストについては「この4年間でどれだけ実現できるかが大切だと考えている。長い目で見守ってほしい」と理解を求めた。
清水氏は1966年、市役所に入庁。総務部企画財政課長、産業部長、産業振興部長、総務部長などを歴任し、この3月に退職した。
取材に対し、杉本市長は「今回の人事は当初求めていた外部とは異なるが、求める人材という部分で最終的に清水さんに決めた。マニュフェストは常に重視しなければならないと思っているが、この一部分だけを見るのではなく、4年間でどれだけ実現できたかという点で評価していただきたい」と語った。
清水氏の任期は4月10日から4年間となる。 -
片桐診療所はチャオ西側に移転新築
中川村役場で9日夜、片桐診療所移転新築検討委員会(松下昌嵩会長)があり、村は建設用地をショッピングセンター「チャオ」駐車場の西に決定した-と説明した。
片桐診療所は1973年建設、老朽化が著しく、チャオ活性化の全体計画の中で整合性を図り、チャオ側でバス停留所近くを基本に場所を選定した。
検討委員会では診療所と医師住宅、駐車場などの配置、規模、間取りなどについて意見を出し合った。
委員からは配置については「なるべく、チャオやバス停の近くに」。間取り、内容については「現状の規模を基本に、現場の医師、看護師、患者の意見を聞いて、設計に反映を」などの意見が出された。
次回は5、6月に開き、施設設計に関する基本的項目についてまとめ、本格的設計に入り、09年度中完成を目指す。 -
高齢者・障害者交流施設完成
南箕輪村が障害者生きがいセンター「ひまわりの家」隣りに建設していた「高齢者・障害者交流施設」が完成した。5月に開所式を予定する。
国の07年度地域介護・福祉空間整備等交付金を受け、既存の「ひまわりの家」南側に延床面積約134平方メートルの平屋建物を増築した。交流室、畳スペースのあるサロン、相談室、ホール、給湯室などがあり、既存建物と通路で接続している。
南箕輪村社会福祉協議会が運営を受託し、スタッフが常駐する。障害を持つ人や高齢者、その家族、友人らが自由にのんびりとお茶を飲んだり、話したりと楽しく過ごせる「いこいの場」として利用できる。
「ひまわりの家」は98年4月に建設。障害者の自立支援と介護者の負担軽減を図る目的で、現在、知的障害者らが通所し、日中活動として村内事業所から組み立て材料の提供を受けて軽作業をし、社会参加をしている。
通所者は年々増加傾向で、特に精神障害者や身体障害者の中には日中の居場所がなく地域での場所の確保が急務になっていた。 -
伊那消防署特別点検
伊那消防組合伊那消防署は8日、年度始めの特別点検を行った。庁舎屋上に署員約40人がきびきびと整列。訪れた小坂樫男組合長、唐木一直副組合長に服装や手帳などの点検を受け、新年度のスタートに当たって職務遂行の意気込みを新たにした=写真。
小坂組合長は「新しく署員も入って新年度が始まった。迅速、安全がわれわれに課せられた大きな使命だが、常日頃の訓練がものをいう。市民の期待に応えられるよう、訓練、勤務に励んでほしい」と訓示した。 -
伊那市総合計画審議会第6回
伊那市は8日、09縲・8年度の市政運営の指針となる市総合計画【基本計画】案の第6回審議会(下島省吾委員長、23人)を市役所で開いた。委員16人が出席し、6章のうちの第1章「市民が主役のまちづくり」について意見を交わしたほか、第2章「だれもがいきいきと働き産業が育つまちづくり」について市の担当者から説明を聞いた。
第1章について参加者からは「職員削減をうたっているが、どんどん減らせばいいというものではない。市民へのサービスを犠牲にしないでほしい」「市税収納率の目標値が94%とあるが、目標は100%であるべきではないか」「市民が主役といっても、何かする時には人、物、金が要る。市の支援についての記述がないので追加してほしい」などの意見が出た。
市は意見を検討して反映させた修正案を次回審議会(4月21日開催予定)に提示する。市長への答申は7月の見込み。
基本計画案は市役所1階の行政情報コーナー、高遠町総合支所、長谷総合支所などで閲覧できるほか、市のホームページでも公開されている。市は計画の内容についての意見を25日まで募集している。 -
県経営者協会が知事と懇談
県経営者協会は7日、村井知事との第7回懇談会を伊那市のかんてんぱぱホールで開いた。上伊那地区では初の開催。上伊那支部を中心とした会員約40人が出席し、村井知事にさまざまな質問や意見を述べた。
三遠南信自動車道は上伊那経済の発展のためにぜひ造ってほしい竏窒ニの要望に対し村井知事は「非常に大事な道路。つながらなければ意味はないので、手をつけた以上、必ず静岡まで開通させる」と言明した。
リニア新幹線については「整備新幹線の中では優先順が下位であり、国がすぐに動く様子はない。現在行われているJR東海のボーリングもデータをそろえるための事前調査なので、これで直ちにルートが決まるわけではない。どうか冷静な対応を」と呼び掛けた。
出席者からは「地方は道路がないと暮らせない。国に道路特定財源の暫定税率復活の圧力をかけてほしい」「魅力ある企業が多いことを県としてもっと発信してほしい」「上伊那の一部で遅れている高度情報通信ネットワークの整備を進めてほしい」などの要望が出され、知事は「十分認識している」「検討する」などと回答した。 -
「南箕輪村地域活動支援事業補助金」制度スタート
南箕輪村は本年度から、協働の村づくりを進めるための新規事業「地域活動支援事業補助金」制度を始めた。地域の魅力を高め、活性化することなどを目的とした事業で、4月1日から随時、補助金交付の申請手続きを受け付けている。
補助の対象となるのは団体で、「継続的に活動を行っている」、または「行う意志が認められる」団体に限る。対象事業は、団体構成員のみを対象に行う活動ではなく、地域コミュニティー活性化が期待できる地域活動事業などとなる。
補助金の額は、補助対象経費額の3分の2以内とし、30万円が限度。2年目以降の補助金は、対象経費の2分の1以内とし、20万円を限度とする。補助の継続は3年。
制度は事業を行う前に、所定の申請書など必要な書類を役場総務課企画係へ提出。書類の内容を審査し、補助金交付の適否について決定を通知する。補助金交付は原則として、事業実績の報告を受けた後となる。内容や手続き方法などの問い合わせは、総務課企画係(TEL72・2104)へ。 -
議会改革問われる課題
先月末に改選した宮田村議会は7日、新たな議長に3期目の松田英俊氏(59)を3氏が立候補する投票の末に互選した。住民の関心低下が叫ばれる一方で厳しい目も向けられやすい議会の改革をさらに進める考えを示したが、課題として引きずる定数問題も含め、民意との歩み寄りは容易ではない。合併せず自立を決めて4年が経過し、議会の役割が改めて問われている。
議長選に立候補した3氏はいずれも、議会改革の一層の推進を主張。その中で松田氏は
「単にパフォーマンスではなく、権威とプライドを持って議員が住民の中に飛び込んでいかないと」と訴え、移動議会の開催などを構想として示した。
議長人事と改革の考え方を新聞などで知ったという町二区の40代男性は「言うことは簡単。それをどう実行するかだと思う。住民と議会の信頼関係はそこから築かれるのでは」と話した。
同村議会は前回4年前に大幅な若返りを果たし、議会改革にも着手。定例会一般質問における一問一答制の採用なども行ってきたが、意見が分かれた定数問題は今もくすぶっている。
削減推進派の議員は「村の財政事情から考えれば減らすのは当然。今回の選挙でも村民の強い声があった」と語り、議長選も削減に取り組む候補を基準に選んだと明かした。
削減、維持に関わらず多くの議員は議会改革には定数問題を避けては通れないと考えているが、ある議員は「今回の選挙でも意欲ある若者が出馬したが、多くの住民に参政の機会が与えられるのも議会のはず。財政面だけで考慮するのではなく、徹底議論し本質を見極めねば」ともらす。 -
箕輪町臨時議会で補正予算可決
箕輪町臨時議会は8日開き、箕輪進修高校の多部制単位制転換・校名変更記念事業補助金、箕輪西小学校の雨どいが凍結により破損したための補修工事費、庁内LAN等ウィルス対策ソフトの変更経費など総額320万6千円の補正予算案を可決した。
箕輪進修高校は5月に多部制単位制転換・校名変更の記念式典を予定しており、補助金135万円は同実行委員会に支払われる。
また箕輪西小学校の雨どいは凍結により6カ所が破損。落下の危険があるため補修工事費として112万6千円がかかる。両校の補助金、補修工事費のため教育費247万6千円が上乗せされ、08年度の教育費は7億3925万円となった。
庁内LAN・地域イントラネット・学校用パソコンなどに使用しているウィルス対策ソフトを変更したことにより、総務費が73万円増額し、11億0178万6千円となった。
増額した予算320万6千円は予備費で賄う。 -
3人立候補の選挙で宮田村議会新議長に松田英俊氏
宮田村議会は改選後初の臨時会を7日開き、議長は3人が立候補する選挙の末に松田英俊氏(59)=町一区、3期=を新任、副議長は牧田茂成氏(67)=北割区、同=を再任した。任期は2年間。
議員12人による無記名投票で議長選を行い、松田氏が6票を獲得。赤羽正氏(64)=町二区、2期=が5票、久保田秀男氏(57)=中越区、3期=が1票だった。
ともに議会改革を訴えて争ったが、松田、久保田両氏は選挙前の議員定数削減の議論で現行の12維持を主張。赤羽氏は10への削減を訴えた経緯がある。
議長選で3氏はいずれも定数問題には具体的にふれず、松田氏は「単なるパフォーマンスではなく、移動議会の開催など権利とプライドを持って住民の中に議員が飛び込んでいかないと。議会の秩序を守り、意思決定機関としての機能強化を」と所信などで語った。
副議長は牧田氏以外の立候補はなかった。