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1年をふりかえる写真展
伊那市は21日まで、「1年をふりかえる写真展」を市役所1階市民ホールで開いている。
毎年恒例の同展には、今年1月8日の「伊那市出初式」から10月27日の「伊沢修二先生記念音楽祭」まで、07年の行事やできごとを市が撮影した写真40点が展示されている。 -
箕輪町
08年4月に子育て支援センター開設へ箕輪町は、08年4月1日から子育て支援センターを開設するため、子育て中の母親らも含めた委員会で検討を進めている。10日の町議会12月定例会一般質問で、荻原かほり議員の質問に対し、平沢豊満町長が「08年度予算編成の『一味ちがう箕輪の子ども育成事業』に関連し、子育てが安心してできる環境整備のシンボルプロジェクトとして取り組む」と答えた。
設置のねらいは、子育て中の家庭の支援。子育てが楽しくなる親と子のふれあいスペースとし、センター機能を持たせる。利用対象は0歳から就学前まで。場所は松島の「いきいきセンター」を活用。子育て家庭の相談援助もできる体制にし、職員を配置する。
いきいきセンターは現在、75歳以上の高齢者を対象にした「いきいき塾」などが利用しているが、その機能は残し、“箕輪らしさ”として親子と高齢者や障害者との交流の考えも示した。 -
南箕輪保健センター竣工検査
南箕輪村の保健センターで6月から行っていた改修工事が完了し、10日、同村の唐木一直村長や住民福祉課、請負業者などによる竣工検査が行われた。
同センターは乳幼児健診や健康教室、介護予防教室などに使用しているが、手狭であったり、玄関やトイレに段差があるなど使いにくい面があった。
今回の改修では、バリアフリー化に力を入れており、玄関を広くするとともに段差をなくし、雨でも検診車への移動がスムーズになるようにひさしを設置したり、スリッパを使わずにすむように施設全体にじゅうたんを敷くなど、さまざまな面で利用者に配慮している。
手狭だった保健指導室には、新しく130平方メートルの平屋が増築され、手洗い場の少なさを改善するために、室内に手洗い場が設けられた。子どもや車いすの人にも使えるように低い位置にも設置されている。
また老朽化が見られていた栄養指導室の調理機器は新しく取り替えた。
工事費は4530万円、調理機器の取替えに270万円がかかった。同施設は17日から使用される。
##写真(たてよこ) -
伊那ぶどう・ワイン開発プロジェクト本格始動
ヤマブドウ栽培による遊休農地の解消と伊那市ブランドの「ヤマブドウワイン」の開発・特産品化を目指す伊那市と信州大学農学部は、実現に向けて「伊那ぶどう・ワイン開発プロジェクト」を本格始動する。
市内9地区の土壌分析を完了し、今後、機能性に優れ、この地での栽培に適した品種を種苗登録して品種を選定。09年には苗木の繁殖準備に着手する。順調にいけば結実が始まる3年目、12年度ころから、伊那市産のヤマブドウワインができる予定だ。過疎に悩む山間地での地域振興への期待もかかる。
信州大学と市は05年5月、官学連携協定を締結。いくつかを連携事業に位置付け、可能性を模索している。
伊那市産ヤマブドウワインの開発もその一環。信大農学部附属アルプス圏フィールド科学教育研究センター(AFC)の春日重光准教授の協力で、昨年末から9地区で土壌調査をしたところ、「おおむね良好」という結果が出たため、09年度には苗木の繁殖にこぎつける見通しを立てた。事業に関し、市は農学部に委託料500万円を提供する。
栽培品種は、「五一アムレンシスII」を母体とした8系統ほどに絞り込んでいる。今後は対病性に優れ、機能性の高い品種を選別。種苗登録することで、ほかとの差別化を図る。
ヤマブドウは日照、水はけ、風通しが良く、平均気温10度縲・0度の標高500縲・00メートルが栽培適地とされ、市内にも条件を満たす用地が各所にあるという。また、できるだけ手間をかけずに栽培できる手法を確立することで、労力削減にも努めたいとしている。
また、事業の始動に合わせて11日には「伊那ぶどう・ワイン開発プロジェクトキックオフ・フォーラム」を伊那市生涯学習センターで開く。
山梨大学ワイン科学研究センターの高柳勉教授による基調講演「ワイン造り科学」、AFCの春日准教授と信大農学部機能性食料開発学専攻・ス渦康範准教授の講演がある。
入場無料。午後6時半縲・時15分。
##写真
信州大学農学部が学部ブランドとして販売しているヤマブドウワインを手に、プロジェクトへの意気込みを見せる -
赤坂グリーンヒル地域交流センターしゅん工式
飯島町赤坂の赤坂グリーンヒル地域交流センターが完成、町や地元、町議、施工業者ら24人が出席し、テープカットし、地域の協働の拠点の完成を喜び、有効活用を誓った。
交流センターは町土地開発公社が分譲中の赤坂グリーンヒルの1区画に建設。敷地面積432平方メートル、木造平屋建て瓦ぶき。建築面積72・1平方メートル。12畳の集会室2室、8畳の調理実習室、トイレ、玄関などを設けた。総事業費1155万円(うち40%は町づくり交付金、残りは地元負担)。
式で高坂町長は「地元が指定管理者として、責任ある管理のもと、協働のまちづくりや自主防災活動の拠点として、有効に活用を」と期待した。 -
医療費無料化小学6年生まで拡大へ
宮田村は来年度から乳幼児や児童の医療費無料化を現行の小学3年生から6年生へ拡大しようと、検討を進めている。10日開会の村議会12月定例会冒頭、清水靖夫村長が「少子化、子育て支援の強化を図りたい」として明らかにした。
村は本年度、小学校1年生から3年生まで無料化を拡大したばかり。しかし他の上伊那郡の箕輪町、飯島町、南箕輪村、中川村が先行して6年生まで適用している情勢になり、改めて見直しを図った。
来年度予算への計上を見込んでおり、村は370万円の負担増を試算している。
定例会に村は、体育施設の指定管理者制度導入に伴う条例制定など10議案を上程。そのうち上伊那広域連合の規約変更について即決した。
この日は全員協議会を非公開で開き、新田区の旧宮田養魚場の後利用問題について村が経過説明。天竜川漁協との交渉具合についてふれたが、議会側は早い段階で決着点を見出すよう求めたという。 -
赤松荘バリアフリー化工事終了
南箕輪村が進めていた老人憩いの家「赤松荘」のバリアフリー化改修工事が終了し、10日から利用を始める。
工事は、玄関前にUの字のスロープを設置し、玄関の中まですべてフラットにした。これまでは、集会室2部屋、広間1部屋、内縁があったが、内縁をなくして集会室を広げ、畳からフローリングにし敷居もすべてなくすなど、利用者に優しい施設になった。
赤松荘は会議のほか、村社会福祉協議会の結婚相談の会場でもあり、10日の結婚相談から利用再開となる。
総事業費は約700万円。設計・監理は川上設計、工事請負業者は入戸建設工業。 -
南箕輪村議会12月定例会一般質問要旨
南箕輪村議会12月定例会の一般質問は12、13日にある。質問者は9人。質問要旨は次の通り。
原悟郎議員 (1)新年度予算の重点事項など(2)生きがいセンターの増築及び運営(3)学力調査状況
原司宣議員 (1)行政と自治組織の役割と活動(2)住民参加の自治組織と組外世帯(3)今後の自治組織のあり方(4)大芝公園施設、村民プールの維持管理(5)大芝公園(運動関連)設備の運営(6)村有林の育成
山本昭子議員 (1)黒川の整備計画(2)本村小中学生の健康状況(3)食育について村としての取り組み(4)栄養教諭制度
山口守夫議員 (1)農業振興対策(2)森林整備対策
孕石勝市議員 (1)障害者福祉計画(2)スポーツ振興基本計画
高見利夫議員 (1)村内産業の振興策(2)入札制度(3)郷土館(4)交通安全対策
三沢澄子議員 (1)後期高齢者医療制度(2)介護保険の改善
久保村義輝議員 (1)農林業振興(2)行政姿勢
小坂泰夫議員 (1)議会での村長答弁の重さと答弁後の経過(2)区組加入者・未加入者間の不公平感の是正(3)味工房新施設 -
中川村と猟友会中川支部が協定
中川村は6日、役場で上伊那猟友会中川支部(小川竹三郎支部長、34人)と災害時における不明者の捜索や情報収集・伝達に関する協定を締結した。
村内の地理、地形に熟知し、山地における捜索範囲の選定や、捜索時の地点把握、消防団員などでは、情報収集が困難な場所でも有益な情報が得られ、結果的に捜索時間の短縮、早期発見につながると期待されている。同支部から申し出があり、締結の運びとなった。
曽我村長は「有害鳥獣駆除でも協力していだいている上に、行方不明者の捜索への協力は大変あり難い。最近、大鹿村境で行方不明者が出て、2日間捜索をした。山や森のことを知っている会員の皆さんの協力は大変心強い」と歓迎。
小川支部長は「猟友会は有害鳥獣駆除ばかりでなく、山地に放置されたごみの収集などの活動もしている」と話していた。
会員は村の要請を受け、出動するほか、自発的にも活動する。 -
任期満了で勇退する飯島町副町長、山田敏明さん
12日に任期満了で退任する飯島町副町長。 「4年後は70歳になってしまうなど年齢の事もあり、難しく、厳しい時代、新しい有能な人に託したい」と惜しまれながら、勇退を決意「入庁から43年間。歴代の理事者をはじめ、職場の先輩、同僚、多くの町民に支えられ、助けていただいた」と現在の心境を。
1941年岐阜県に生まれ、小学3年で叔母の養子となり、飯島町に。地元の高校卒業後、都会の民間会社に勤めたが、Uターンし、64年12月16日に飯島町役場に奉職。民生課福祉係が振り出し、年金制度が確立され、社会福祉制度の基礎が固まり始めた時だった。この後、農政係に異動「食糧増産のため、畦畔ブロックによるほ場整備、早出しや多収穫が奨励された時代に勤務した」
総務課では消防の飯島分遣所長、本部長も経験。77年に課長に昇格し、厚生課へ。母子健康センターの助産部門の閉鎖を担当「閉鎖することの大変さを痛感した」。町単独で家庭雑排水の汚泥処理場を建設、先進的な取り組みが近隣から注目されたとか。
建設課では与田切公園、与田切プール建設に携わり、プール管理の仕事を持参し、教育委員会の教育次長に。「当時はスライダーが人気で、遠くは諏訪、飯田市から訪れ、1シーズンに5万3千人が入場したが、今は1万人弱、寂しい限り」。 旧庁舎のころ、議会事務局長も歴任。議場も老朽化で、床は凸凹。「今では笑い話だが、議会の開会前に、床の状況に合わせ、机の高さ調節するのが大変な仕事だった」とか。 02年2月、熊崎安二前町長に抜擢され、収入役に。「財政の厳しい時代であり、うれしいというよりも、責任の重さを感じた」。
03年12月に高坂町長が就任し、女房役の助役に選任された「高坂町長とはほぼ同期入庁。年齢も近く、気心が知れた仲。高坂町長は財政をはじめ、役場の職務に精通しており、安心してお仕えできた」。
しかし、助役(のちに副町長)の任期4年間は市町村合併の嵐が吹き荒れた時代。「着任早々、宮田村の離脱、3市町村での再度枠組の構築、法定協では名称選定委員だったが、『中央アルプス市』が不評を買い、そのことも原因の一つで合併が瓦解した。名称などは合併してから決めれば良かったと、悔やまれ、責任も感じた。しかし、合併論議を機に、職員が町の行財政について、真剣に勉強し、町民も町政に目を向け、行政と住民の距離が縮まった。このことが1番の成果だった」と振り返る。
12日の任期満了日には、議会本会議でお別れのあいさつをし、43年間通った庁舎を後にする。「これからは1町民として、町の発展を願い、見守っていきたい。長い勤めを一区切りし、ゆっくりとこれからのことを考えたい」と話す。妻と長男の3人暮らし。(大口国江)
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滞納者向けタイヤロック導入へ
税金の滞納整理対策として自動車の差し押さえに使うタイヤロック装置1台を新たに導入する宮田村は6日、装置の使用方法を学ぶ講習会を役場で開いた。村は協力して税金の滞納整理を行うことを取り決めた「協働による滞納整理に関する協定」を県と結んでいることから、県総務部税務課個人県民税対策室の収納推進員が役場を訪れ、村の税務担当者5人に装着方法などを教えた。装置はタイヤホイールを挟んで固定する仕組みで、鍵がないとはずせない=写真。村の担当者は「支払い能力があるのに払う意思がないなどの悪質滞納者の差し押さえに使っていきたい。使わずに済むのが一番だが」と話している。装置の購入のため、村は12月村議会に2万円の補正予算案を上程する。
固定資産税、住民税などの収納率の悪化に頭を悩ませている村は12月、1月を滞納整理強化月間とし、23人体制でチームを編成して滞納整理の強化に取り組んでいる。 -
子育て10か条懸垂幕掲示
駒ケ根市教育委員会は5日、市民の子育てのよりどころにしてもらおうと制定した「こまがね子育て10か条」の懸垂幕をJR駒ケ根駅前の立体駐車場壁面に登場させた=写真。幕は縦4メートル、幅90センチの大型。「アルプスに響くあいさつ心が通う」「外遊び 群れ遊び 自然に身につく がまんやルール」などの10か条が10枚の幕に1条ずつ書かれている。駅前を通る市民らはその場に足を止めて幕を見上げ、1条1条をじっくりと読んでいる。
市教委は、市民に定着するよう、しばらくの間掲示していく竏窒ニしている。 -
箕輪町議会12月定例会一般質問要旨
箕輪町議会12月定例会の一般質問は10、11日にある。質問者は14人。質問要旨は次の通り。
荻原かほり議員 (1)協働のまちづくりのための町民の活動(2)子育て支援の活性化と具体的な取り組み(3)学校教育の今日的課題と動向(4)高齢者支援に一助
下原甲子人議員 (1)07年度予算、事業の進ちょく状況と見通し(2)08年度予算編成、事業計画(3)目標管理と人事評価(4)消防施設の整備と管理
唐沢荘介議員 (1)新年度予算編成方針議員(2)新年度の子育て支援(3)箕輪祭り(4)ふるさと大使
松崎久司議員 (1)08年度予算編成(2)08年度教育予算(3)農業委員の報酬見直し(4)高齢者、障がい者にやさしいまちづくり
大槻久人議員 (1)保育計画(2)障害者福祉・教育(3)一般行政
小島常男議員 (1)08年度予算骨子(2)学校給食の民間委託(3)耐震対策(4)農地の有効利用を(5)中心市街地の活性化(6)道路改良により交通事故が多発したが現在は(7)冬季の通学路安全対策(8)自然保護と環境保全(9)過去の約束の実行
武村俊身議員 (1)08年度取り組む重点施策(2)公共施設の耐震(3)下水道を布設した個所(4)十沢線農免道路交差点(5)上の平城址(6)萱野高原
丸山善弘議員 (1)里山整備と森林税(2)広域連合の新ごみ処理施設(3)町内のごみ対策(4)代替エネルギー(5)町内の下水道工事と発注
寺平秀行議員 (1)商店街活性化とTMO(2)企業誘致と工業振興(3)若年層の行政参画(4)遊休農地活用と農業活性化(5)健康と食育(6)インフルエンザ対策(7)美しいまちづくり
平出政敏議員 (1)08年度の予算策定(2)雨水排水事業の推進(3)保育行政(4)職員の少数精鋭体制(5)町長の箕輪流グリーンツーリズムの構想(6)新図書館建設
春日巌議員 (1)一般財政予算(2)地球温暖化対策(3)学校給食(4)県・町道改良(5)農業振興策
藤田英文議員 (1)地域づくりと3万人規模の町づくり(2)グリーンツーリズム施策の活用(3)町振興策の課題(4)地球温暖化防止(5)後期高齢者医療制度
松本つぢ議員 (1)子育て支援(2)人にやさしい町づくり
向山章議員 (1)新年度予算(2)二酸化炭素などの削減(3)寄付条例制定(4)いじめの実態(5)「GDV教育」の取り組み(6)全国学力テストの結果(7)学校給食の民間委託 -
伊那市議会一般質問要旨
伊那市議会12月定例会の一般質問が11縲・3日、行われる。ごみの減量化、地域の防災対策などについて18人が質問する。
質問要旨は次の通り(質問順)。
飯島光豊議員 (1)米価下落などによる伊那市農業と農家の苦境に対する市の対応(2)東海地震などへの対応策(小・中学校の耐震補強工事の実施、緊急地震速報システムの導入など)
北原幸彦議員 (1)山岳拠点施設(山荘など)、関連施設の維持管理
中山彰博議員 (1)二酸化炭素排出量を削減する地球温暖化対策への取り組み(2)太陽光発電システムの普及と支援制度(3)天竜川河川激甚災害対策特別緊急事業の広報
小平恒夫議員 (1)色覚障害者への支援対策(2)天竜川新明神橋の建設(3)棚沢川野底橋の架け替え
平岩国幸議員 (1)地球温暖化対策(2)商店街の活性化(3)過疎地域自立促進特別措置法
野々田高芳議員 (1)原油高騰時代を反映した自治体経営(2)春の高校伊那駅伝
柳川広美議員 (1)国保税・介護保険料の引き下げ(2)ごみの減量・資源化
春日晋治議員 (1)ごみ減量化に向けての市長の考え方
三沢岩視議員 (1)伊那市の国道153号線バイパス期成同盟会設置
柴満喜夫議員 (1)下水道整備事業(公共下水道の進ちょく状況など)(2)環状北線の開通(春の高校駅伝の折り返し点、市街地循環バスの見直し)
飯島尚幸議員 (1)市の財政運営(08年度の予算編成方針、有利な起債による事業展開)(2)避難所指定校の防災機能の整備(3)伊沢修二先生の顕彰(記念音楽祭に合わせた特別展の開催など)
黒河内浩議員 (1)地域協議会のあり方(2)不登校問題への対応
前田久子議員 (1)小・中学生の心身の健康管理(子どもの携帯電話、自動体外式除細動器の使用など)(2)妊婦検診公費負担
竹中則子議員 (1)市民の健康生活(生活習慣病への取り組みと結果、子どもに広がるメタボリックシンドローム)(2)子どもが明るく元気な伊那市(家庭の教育力の向上など)
新井良二議員 (1)職員配置(職員定数と職員数、臨時職員の雇用と賃金)(2)地域防災対策の強化と救助隊の結成
前沢啓子議員 (1)駅前開発ビル「いなっせ」屋上の携帯電話基地局の設置(2)伊那市土地開発公社の入札問題
飯島進議員 (1)合併により誕生した共有財産の有効活用
伊藤泰雄議員 (1)春富中学校グラウンド問題(2)農業施策の強化推進 -
08年予算編成方針
飯島町は6日役場で、係長、専門官以上の職員ら30人余が出席し、予算編成会議を開き、高坂町長は「行財政改革を確実に推進する一方で、都市再生整備計画を核とし、予算を重点配分する、選択投資型まちづくり予算」-など編成方針を示した=写真。
施策の基本に「中期総合計画実現に向けたまちづくりの実践。『飯島町ふるさとづくり計画』『飯島町集中改革プラン』を軸とした
行財政改革の推進」を掲げ、基本方針は▽住民との協働のまちづくり▽子育て支援、若者定住の促進、新規企業導入など人口増、活性化の促進▽新しい基盤整備や産業振興▽安心、安全のまちづくり▽生活の質を高め、快適環境づくり-とした。
また、留意点として▽人件費総額を前年度より削減▽物件費の削減▽需用費及び複写機の使用料は前年当初予算額の3%削減▽各種委員会等の定数の見なおし▽町単独の金品の支給は原則しない-などを挙げた。
同町の06年度経常収支比率は86・6%で、前年度より1・4%上昇、実質公債比率は16・9%に上り、財政状況は悪化の傾向。大規模事業の進ちょくに伴い、公債費負担や繰出金が増加し、一層の財政運営の硬直化が進む見込み。 -
駒ケ根市議会12月定例会開会
駒ケ根市議会12月定例会は5日開会した。会期は21日までの17日間。規約1、駒ケ根地域自立支援施設条例など条例3、07年度一般会計補正予算など補正予算5、事件1の計10議案が上程され、常任委員会に付託された。付託議案は最終日の21日に採決される。
07年度一般会計補正予算案は歳入歳出それぞれに6660万円を追加し、総額145億6360万円とするもの。市債の繰上償還5千万円などを計上している。
日程は次の通り。
▽13、14日=本会議(一般質問)▽17、18日=付託議案審査▽21日=本会議(委員長報告、質疑・討論、採決) -
南箕輪村議会12月定例会開会
学童クラブ負担金引き下げへ条例改正案提出南箕輪村議会12月定例会は5日開会し、南箕輪村むらづくり委員会条例などの一部改正案など11件を提出し、07年度一般会計補正予算案を即決した。
提出議案は南箕輪村むらづくり委員会条例、課設置条例、学童クラブ条例、人づくり基金条例の一部改正案、07年度一般会計など補正予算案5件、上伊那広域連合規約の変更、村道路線の認定について。
学童クラブ条例の一部改正案は、保護者負担金を改定し、新たに2人目以降の負担金月額を設ける。共働き世帯及び母子または父子家庭・生活保護世帯及び準要保護世帯に該当しない世帯が現行8千円を1人目5千円、2人目以降3千円、母子または父子家庭は現行4千円を1人目3千円、2人目以降1500円にする。一時入所1回につき800円の負担金は変わらない。クラブのさらなる利用促進を図るねらいで、08年4月1日から施行する。
一般会計補正予算案は歳入歳出に各1億1417万3千円を追加し、総額を各45億2900万7千円とする。歳入補正額の主なものは個人村民税3980万円、固定資産税2020万円、民生費と教育費の国庫補助金3671万3千円など。歳出の主なものは図書館を増築する世代間交流施設建築事業4360万5千円、南箕輪中学校防火シャッター等改修工事事業1690万円など。
陳情は▽地方財政の充実・強化を求める意見書提出に関する陳情書▽後期高齢者医療制度の中止・撤回を求める陳情書▽「看護師等の人材確保の促進に関する法律」の改正を求める陳情書▽深刻な医師不足を打開するための法律の制定を求める陳情書▽保険でより良い歯科医療の実現を求める意見書採択についての陳情▽米価の安定対策を求める陳情-。 -
南箕輪村
08年1月から奨学資金援助事業開始南箕輪村は、子育て支援策として奨学資金援助事業を08年1月から始める。大学や各種学校への進学を目的とした教育ローンの利子の3%補給と保証料の全額補助をするもので、金融機関の融資制度に対する援助事業は県内でも珍しいという。
村教育委員会によると、同事業の利用条件は、申請時に一定期間村に住所を有する人、所得が400万円以内の人など。金融機関はアルプス中央信用金庫、JA上伊那、八十二銀行、長野銀行、労働金庫で、証書貸付型に限る。現在要綱を整備している。
5日に開会した村議会12月定例会に「南箕輪村人づくり基金条例」の改正案を提出。人づくり基金は中学生のカナダホームステイの財源を積み立てるため91年に設置したが、中学生の研修に加え今回の事業を行う財源にもするため条例の一部を改める。併せて、ここ数年利用のない高校生対象の奨学金制度を廃止し、財源の奨学金貸与基金は人づくり基金に繰り入れる。
村は、同事業の保証料として1人10万円の3人分で奨学資金補助金30万円、奨学金貸与基金からの繰り入れで人づくり基金積立金243万7千円の補正予算案を提出し、可決された。 -
県のホームページに団塊世代支援ページを開設
県はこのほど、団塊世代や高齢者などを対象とする「団塊世代支援ページ」を県のホームページ上に開設した=写真。
団塊世代や高齢者に、これまでに培った知識、経験を生かしながら地域の担い手として活躍してもらうことを目的として開設したもので、ホームページには働くこと、学び、暮らしなど、地域で活動するための情報を各分野ごとに掲載しているほか、地域活動に参加するためのコツ、団塊世代、高齢者世代が活用できる県内施設や市町村の支援窓口、ボランティアセンターなどを示した一覧表などもある。
そのほかにも団塊世代向けイベント情報なども掲載している。
ホームページアドレスは(http://www.pref.nagano.jp/syakai/koufuku/dankai/dankai.htm)。 -
猟友会と村が災害時や行方不明者捜索で協定
宮田村は5日、上伊那猟友会宮田支部(保科誠支部長)と行方不明者の捜索、災害時における情報収集や伝達に関して協定を結んだ。村内の地理地形に熟知し、無線も使える会員の利点を活用し緊急事態に備える。
万が一の時に会員の技能やノウハウを活かせれば、と同支部から申し出があった。
同支部には28人が所属するが、大半が無線免許を所持しており、既存の通信網が届かなかったり寸断された場合など大きな力となりそうだ。
締結調印式で保科支部長は「山間部などは携帯電話が通じないエリアも多いが、無線ならばカバーできる。地理地形にも精通しており、役に立てると思う」とあいさつ。
清水靖夫村長は「災害や高齢化など社会的に心配されることが多い。皆さんの行動力で支援してもらえたら本当にありがたい」と述べた。
村は既に、災害時の応急措置で村建設組合、災害時の避難所提供、情報収集で郵便局と協定を結んでいる。
また、宮田村以外の上伊那猟友会各支部でも協定締結に向けた動きが始まっており、先日は辰野町で結ばれている。 -
村民カード再発行は1000円に、認識向上もねらい
宮田村は住民基本台帳を活用した村民カードの再発行手数料を現行の300円から1000円に来年4月から変更しようと、10日開会の村議会12月定例会に条例の一部改正案を提出する。カードを紛失する人が多く、安易な再発行を防止するための策で「カードには大事な情報が入っており、認識を高めてもらうため」と村住民福祉課は説明する。
カードは情報を記憶するICチップが埋め込まれており原価で1000円以上するという。
同課によると、平均して月に30枚発行するが、そのうち6枚は再発行。現行の発行手数料は新規でも何回再発行しても300円と均一だが、今回の再発行分の変更は金融機関の手数料を勘案して設定している。
村議会12月定例会には、下水道料金を平均で15・13%引き上げるための条例改正案など10議案を上程。会期は14日までで、一般質問は11日午前9時から。 -
絵島の囲み屋敷 観桜期中の有料化を検討
伊那市教育委員会は行政改革の一環として、高遠町歴史博物館の展示室の一つと位置づける絵島の囲み屋敷の観桜期間中の有料化を検討している。08年度中に方向を出す。
囲み屋敷は通常、歴博に入館しなければ観覧できないが、高遠城址公園の桜まつり期間中は無料となる。
市の財政状況は厳しく、自主財源を確保するため、観桜期も有料にできないかと検討。文化財審議委員会、郷土研究会、女団連など代表者10人でつくる博物館協議会では「観光サイドの意見を聞き、慎重に対応するべき」との結論だった。
有料化の方法について、市教委は(1)歴博に入館すれば、囲み屋敷も観覧できるようにする(2)囲み屋敷のみの観覧とし、観覧料を取る竏窒フ2案が考えられるとした。
高遠町地域協議会で説明され、委員から「囲み屋敷を見たいと希望する観光客は多い。有料でも見たい人は来る」などの意見が出され「歴博と囲み屋敷を一体にして、観覧料を取る方法」が大半を占めた。また、囲み屋敷だけでは資料が乏しいため、歴博で絵島のビデオを流すなど充実させることも挙がった。
出された意見は再度、博物館協議会に諮る。
歴博は96年にオープン。観桜期間中、05年度までは高遠城址公園の入園券があれば、歴博も無料で入館できたが、06年度から400円のところ100円引きで入館できるようにした。
年間入館者数は05年度が6万3千人、06年度が2万8千人。入館者数は減っているが、入館料の収入は倍増している。
絵島は大奥の御年寄。大奥の風紀の粛正を名目に、高遠へ流された。1714年に幽閉された囲み屋敷の図面をもとに復元され、歴博に隣接する。 -
県が「アイドリング・ストップ運動」に関する街頭啓発
県は3日、「アイドリング・ストップ運動」を呼びかける街頭啓発活動をアピタ伊那店の入口で行った。
県民一人ひとりが身近なところから環境問題に取り組み、不要なアイドリングをしない生活習慣を心掛けることを目的としている。
上伊那地方事務所の職員たちは通行人に「アイドリング・ストップ運動にご協力ください」と呼びかけ、同運動を啓発するパンフレットやティッシュペーパーを配っていた。 -
箕輪町議会12月定例会開会
箕輪町議会12月定例会は4日開会した。一般会計補正予算案など11議案を提出し、土地の取得、土地の処分、上伊那広域連合規約の一部変更の3件を即決した。
提出議案は高齢者等介護予防施設設置条例制定について、町一般職の職員給与に関する条例の一部改正、07年度一般会計など補正予算案6件。一般会計補正予算案は、歳入歳出から各1億816万9千円を減額し、総額を各88億8224万7千円とする。
土地の取得は、06年7月豪雨災害で被災した北小河内地区竹の腰公園復興事業のマレットゴルフ場とふるさとふれあい館の用地で、地積は6240・87平方メートル。取得予定価格は2683万5741円。契約の相手方は漆戸正博さんほか7人。
陳情は▽後期高齢者医療制度の中止・撤回を求める陳情書▽深刻な医師不足を打開するための法律の制定を求める陳情書▽「看護師等の人材確保の促進に関する法律」の改正を求める陳情書▽保険でより良い歯科医療の実現を求める意見書採択についての陳情▽米価の安定対策を求める陳情-。 -
駒ケ根市中学校通学区変更へ
規模の過大に悩む赤穂中と、過小に悩む東中の生徒数の推移と対策について駒ケ根市と市教育委員会は、通学区変更の実現に向けて検討を進めたいとする考えを3日の市議会全員協議会で明らかにした。
東中の来年度入学予定者は現在40人。このままでは1学年2学級を維持することができないが、06年度から実施している、通学区外の一部希望者の入学を許可する「指定学校変更制度」により数人が入学を希望しているため、来年度も単学級となる事態は引き続き回避できる見通しだ。しかし市教委は、翌09年度の東中入学予定者は37人になると予測。同時に赤穂中ではさらに入学者が増えて320人を超え、学級数増=教室不足となる可能性がある。いずれも生徒と学校にとって望ましくない事態だが、現状の指定学校変更だけでは対応できない可能性が高いため、市教委は問題の09年度までに通学区の変更を実現させたい考えだ。
市町村合併破綻などの理由により、一時中断していた新中学校建設についての検討は今年8月に再開した。しかし財源のめどが立たないこともあり、実現はいつになるか不透明な情勢のままで、09年度に間に合わないことは明らか。通学区変更には関係住民の賛同が不可欠であることから市教委は、今後1年間かけてじっくりと調整を図っていきたいとしている。 -
民生児童委員・主任児童委員委嘱書伝達式
南箕輪村は3日、民生児童委員・主任児童委員委嘱書伝達式を村役場で開き、唐木一直村長が委嘱書を手渡した。
民生児童委員は27人で新任は13人。主任児童委員は2人で新任は1人。任期は3年。
唐木村長は、「行政の最大の仕事は福祉行政。福祉ニーズ、住民ニーズが多様化し、さまざまなケースが複雑化している。委員の皆さんのご協力をいただかなければ行政も対応できない。村民が安心して暮らせるむらづくりのため、福祉の充実が大変重要。村の福祉進展のため一役を担っていただきたい」とあいさつした。
この日、箕輪町でも委嘱書伝達式があり、民生児童委員56人(内新任30人)、主任児童委員新任3人を委嘱した。
伊那市は4日、民生児童委員151人(内新任99人)、主任児童委員16人(内新任9人)を委嘱する。 -
伊那・高遠両消防署が県防災災害航空隊との連携訓練
伊那市の伊那・高遠両消防署は28日、県防災災害航空隊との連携訓練を同市美篶スポーツ公園敷地内で行った。両消防署と同隊との連携訓練は今回が初めて。合わせて45人が参加し、県消防防災ヘリコプター「アルプス」への揚収や救助隊への引継などを訓練した。
06年には伊那・高遠両消防署で「アルプス」を9件、佐久総合病院の「ドクターヘリ」を6件、それぞれ要請している。今後さらに要請件数が増加する可能性を踏まえ、連携技術などの向上を目的としている。
揚収訓練は救助者を固定して乗せる「バーチカルストレッチャー」を空中のヘリに引き上げた。引継訓練は着地したヘリから「バーチカルストレッチャー」を降ろし、両消防署の救急隊が搬送する。引継、揚収を1セットとして、3セットの訓練をした。
その後、県消防防災航空隊による自隊訓練や、管内危険箇所への偵察飛行なども行った。
伊那消防署救助隊の山岸浩示隊長は「訓練を通じて連携が取れるのは有意義なこと」と語った。 -
中原市長が一日父親
駒ケ根市母子寡婦福祉会(熊沢宏子会長)は1日、10年以上前からの恒例となった中原正純市長を迎えての「市長さん一日父親」を同市障害者センター高砂園で開いた。親子ら約50人が参加し、にぎやかにもちつきやゲームなどを楽しんだ。
庭に用意された臼を囲んだ子どもたちは中原市長が笑顔で見守る中、小さなきねを振るって代わる代わる元気にもちをついた=写真。景気良くつき上げた7升のもちはきな粉やあんこを付け、皆でおいしそうにほお張った。
中原市長は今期限りでの退任を決めているため、一日父親もこれが最後。代表の児童が花束を手渡し「長いことお世話になりました」と感謝の気持ちを伝えた。 -
駒ケ根市農集排総合しゅん工式
約20年をかけて市内8地区で進めてきた農業集落排水整備事業がすべてしゅん工したことから駒ケ根市は30日、総合しゅん工式をアイ・パルいなんで開いた。関係者約80人が出席し、完成を喜び合った。中原正純市長はあいさつで「清潔で快適で文化的な生活に欠かせない農集排のしゅん工を、共に苦労した皆さんとこうして一緒に祝うことができて感無量。これまでの取り組みに敬意と感謝を表する」と述べた=写真。しゅん工を祝うプレ・イベントとして10月に中割、南割、赤穂南部の3地区の農集排施設から処理水が放流されている上穂沢川に、赤穂南小学校の児童らがアマゴの稚魚約500匹を放流した映像が上映された。記念講演として信州大農学部食料生産科学科教授の井上直人さんの「みらいのこやし」が行われた。
市は農集排整備事業に1983年度に着手。今年、中沢の竜東中部地区を最後にすべての施設が完成し、供用を始めている。処理施設、管路、汚泥処理合計の総事業費は152億6千万円。 -
上伊那地域ふるさと市町村圏計画後期基本計画の策定に向け、第1回審議会を開催
08年度から10年度を目標年度とする上伊那広域連合(小坂樫男連合長)の「上伊那地域ふるさと市町村圏計画後期基本計画」の策定に向けた第1回審議会が30日、伊那市内であった。大学、市町村の各種団体代表者など23人が委員として集まり、小坂連合長から後期基本計画の諮問を受けた=写真。
同計画は上伊那における広域的なまちづくり指針となるもので、広域連合では本年度で終了となる前期計画を受け、後期計画の策定を進めてきた。同審議会は住民アンケートなどに基づき広域連合が作成した素案について審議を重ね、1月中旬の答申を目指す。
会長には信州大学農学部(南箕輪村)の唐沢豊会長を選出。
小坂連合長は「医療問題に対する住民の要望は高く、こうしたことも後期基本計画の中でクローズアップされてくると思う。上伊那は一つという考えのもと、各方面の方針を出し、できるだけ具体的な数値目標の設定できる計画にしていただきたい」と語った。
答申を受けた後期基本計画は広域連合議会に諮られ、正式決定する。