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上農定時制振興会総会
上伊那農業高校定時制同窓会は、平成22年度の定時制廃止以降の跡利用について、不登校やひきこもりなどの若者を支援するセンター設置に向け県などに働きかけていく考えを示した。
これは24日、伊那市中央の定時制校舎で開かれた定時制振興会の総会の中で提案された。
定時制同窓会は、「定時制は、不登校を経験した生徒の学びの場としても重要な役割を担ってきた」として、「廃止後の校舎の跡利用として、高校中退者や不登校、引きこもりなどの若者を支援するセンターを設置してはどうか」と提案した。
上農定時制は箕輪進修高校への統合により平成22年度末での廃止が決まっているが、県では、現在在籍している生徒がいるなどの理由で跡利用については検討していない。
定時制同窓会では、準備が整い次第早い段階で、センター設置に向け、県や市町村、学校などに働きかけを行っていくという。 -
箕輪南小児童が初泳ぎ
夏本番を前に、箕輪町の箕輪南小学校で24日、プール開きが行われ、子ども達が初泳ぎを楽しんだ。
全校児童89人が、今年最初の水泳の授業をした。
まず6年生がプールの入り方の見本を見せ、それに続いて5年生、4年生と順にプールに入った。
23日夜から朝にかけて降った雨の影響はなく、水温は26度と泳ぎやすい温度になった。
子ども達は、今年初めてのプールで元気良く水の感触を楽しんでいた。
同小では8月の下旬まで水泳の授業を行い、授業の最後には水泳記録会も予定している。 -
南箕輪村南部小で「噛む」勉強
歯の衛生週間に合わせ、噛むことの大切さについて学ぶ講習会が24日、南箕輪村の南部小学校で開かれた。
伊那市のおおがや歯科医院の小池雄哉さんの指導のもと、4年生26人がお菓子を食べるのに何回噛んでいるのかテストした。
子ども達は噛んだ回数をカウントする装置をあごにつけて、スナック菓子やせんべい、するめなど、固さの違うもので噛んだ回数を比べていた。
小池さんは、「よく噛むことは歯が丈夫になるだけでなく、味覚の発達や脳の活性化にもつながります。噛む回数を増やせるように心がけましょう」と呼びかけていた。 -
西駒山荘へ荷上げ
夏山シーズンを前に24日、伊那市営西駒山荘へのヘリコプターでの荷上げ作業が行われた。
荷上げは朝6時過ぎ雨の中行われ、伊那市の鳩吹公園からヘリコプターで荷物を運んだ。
荷上げしたのは、発電機のほか燃料や食糧などで、約1800キロ分を4往復して山荘に届けた。
西駒山荘は中央アルプスの標高2730メートルにあり、去年の宿泊客は382人だった。
今年は7月12日から10月12日までの3カ月間の営業を予定。
山荘は一般の登山者をはじめ、中学校の集団登山でも利用されていて、初夏には周辺にコマクサが咲き誇るほか、管理人自慢のカレーは登山者の人気を呼んでいる。
宿泊料金は1泊2食付きで7500円、また寝具付きの素泊まりで1泊5000円。 -
高遠城址公園観光協議会 伊那市に寄付
伊那市の高遠城址公園観光協議会は22日、観桜期の売り上げの一部20万円を伊那市に寄付した。
協議会の飯島進会長ら3人が市役所を訪れ、小坂樫男伊那市長に寄付金を手渡した。
協議会は、高遠城址公園で飲食やみやげ物の店を開く露天商や旅館など15団体80人で構成している。
飯島会長は、「寄付は桜への恩返し。桜の育成に役立ててほしい」と話していた。
また、6月に高遠町でアートトラックのイベントを行ったグループがイベントの収益金を伊那市へ寄付した。グループ代表の岩本光市さんが、寄付金5万円を小坂市長に手渡した。
岩本会長は、「子育て支援に役立ててほしい」と話していた。 -
みはらし「麦秋まつり」でアウトドアパン焼き体験
6月でオープン10周年を迎えるみはらしファームで21日、麦の収穫時期にちなんだ麦秋まつりが開かれ、さまざまなイベントで賑わった。
ファーム内で手づくりパンを販売している麦の家では、炭火でパンを焼く「アウトドアでパン焼きに挑戦」が行われ、あいにくの天候にもかかわらず多くの家族連れが楽しんでいた。
青竹にパン生地を巻きつけ15分ほど発酵させたあと、参加者が炭火で焼いた。
くるくると回し均一に焼いていくが、生地がはがれてしまう子どもも。保護者が手伝って、こんがりとおいしそうに焼き上がり、昨年ファーム内で収穫されたブルーベリーのジャムをつけてほうばっていた。
みはらしファームは、平成11年の6月23日にグランドオープン。今年で満10周年を迎える。 -
上伊那母親大会
上伊那地域の母親や女性が集い、教育や介護、医療、平和について考える上伊那母親大会が21日、南箕輪村民センターで開かれた。
母親大会は、ヒロシマ、ナガサキの原爆投下をきっかけに、母親や女性の立場から平和を守っていこうと東京で始まった。
それ以来、全国的にそれぞれの地域で活動していて、上伊那大会は今回で49回目になる。
実行委員長の山崎佳子さんは、「厳しい時代だが、1人で悩まず交流し、知恵を出し合って乗り切っていきたい」とあいさつした。
大会では、地産地消・食糧の自給率向上について考える講演会や、子どもと教育、暮らしと貧困、医療・介護、平和についての分科会も開かれた。 -
伊那市ソフトバレー大会
上伊那を中心に県内から78チームが参加した第15回伊那市ソフトバレーボール大会は21日、伊那市民体育館などで開いた。
毎年参加希望チームが殺到する人気の大会で、松本や佐久、小諸地域からもエントリーがあった。
20歳以上のヤングの部に38チーム、30歳以上のブロンズの部に16チーム、40歳以上のシルバーの部に13チーム、50歳以上のゴールドの部に11チームが参加して熱戦を繰り広げた。
予選リーグの後、決勝トーナメントを行い、ヤングの部では「Beeキラー」が2位、ブロンズの部では「O・G・S」が優勝、シルバーの部では「はせくらぶC」が2位、ゴールドの部では「伊那ドリーム」が優勝、3位に「ふれんどA」が入った。 -
長岡長寿クラブで交通安全教室
高齢者の交通事故が多発していることから、箕輪町の長岡長寿クラブは22日、交通安全教室を開いた。
教室では、箕輪町警部交番の岡田清一所長が話をした。
箕輪町内では今年になってから人身事故が51件で昨年同時期より2件多く、負傷者は63人で7人増加している。
伊那警察署管内では人身事故、負傷者ともに減少しているが、箕輪町では増加しているという。
岡田所長は、人身事故51件のうち34件は交差点で発生しているため、「左右をよく確認して細心の注意を払ってください」と呼びかけていた。
箕輪町交通安全協会の中村善男会長は、飲酒運転を絶対にしないように呼びかけた。
また、交通事故が薄暮時に多いため、夜光反射材を着用して歩くように呼びかけ、町交通安全協会から参加者に夜光反射材もプレゼントした。 -
地裁伊那支部建て替え「利用しやすい場所に」
市議会が市長に要請伊那市議会は22日、小坂樫男伊那市長に、長野地方裁判所伊那支部の建て替えについて、現地ではなく移転新築するよう要請した。
市議会の中村威夫議長ら4人が、伊那市役所を訪れ、小坂市長に要請書を手渡した。
要請では、現在の場所は敷地面積が狭く道路幅も狭いことから、利便性に問題があるとして、市民が利用しやすい場所に建設するよう求めている。
小坂市長は、「裁判所建設は、敷地の広さが3千平方メートル、駅から1キロ以内など制約がある。市有地で探したが適地はなく、民有地で地主と交渉したが合意には至らなかった」と、これまでの経緯を説明した。
市では要請を受け再度、長野地裁など関係機関と交渉したい竏窒ニしている。 -
伊那市・信大独自開発のヤマブドウ
本年度中に品種登録申請伊那市と信州大学農学部は本年度、独自に開発した山ブドウの品種登録を農林水産省に申請する。
市と農学部は、特産品の開発を目的としてヤマブドウのオリジナル品種を開発してきた。現在、本年度中に農林水産省に品種登録を申請するよう手続きを進めている。
新しいヤマブドウは、生活習慣病の予防などに効果のあるポリフェノールを豊富に含むのが特徴で、同事業の研究代表者春日重光教授は、山ブドウが含む保健機能成分の量に注目し、品種の選定を進めてきた。
市では、オリジナル品種を登録することで、今後の事業推進に弾みがつくと考えている。
しかし現状では、栽培している畑や成熟段階によって保健機能性成分の量に違いがあるため、さらに追跡調査が必要だとしており、 春日教授は「商品化するにはもう数年かかる」と話している。
市と信大では、オリジナル山ブドウの生産が軌道に乗れば、農家や企業に協力を求め、ワインのほかジャムやジュースの加工販売にも取り組みたい竏窒ニしている。 -
リニアBルート、知事が見解示す
長野県の村井知事は23日、リニア中央新幹線のルートについて、「伊那谷を通るBルートは県民の総意とも言える大変重いもの」と述べた。
県議会6月定例会の一般質問で議員の質問に答えた。
村井知事は、県や県内の関係市町、団体で組織する建設促進期成同盟会では、県内ルートはBルートとすることが平成元年以降、毎年決議されていることに触れ、「この決議は県民の総意とも言える大変重いもの」と語った。
また今後は、「地域振興という観点から、JR東海と事実に基づいた意見交換をしていきたい」と述べた。 -
大泉川現地調査
南箕輪村の大泉川上流治水砂防促進期成同盟会は23日、河川の状況を確認するため現地調査をした。
期成同盟会は毎年、一級河川の大泉川を調査し、秋頃には河原に生えた木を伐採するなどの活動をしている。
現地調査は、新役員が大泉川上流の状況を知ると同時に、整備や要望の参考にする。
会員や唐木一直村長、役場職員など15人ほどが現状を確認した。
河川状況は、昨年と比べて大きく変化した場所はないというが、倒木、流木が集まっている個所があった。
また、護岸整備されていない場所では岸が削られていることが確認された。
大泉川は県が管理していて、会では毎年、村を通じて護岸整備を要望している。
会長の原悟郎さんは、「災害は起きていないが、今後も護岸整備を村にお願いしていきたい」と話していた。 -
松沢ジアン君世界大会へ
高遠高校陸上部で3年の松沢ジアン成治君が、7月にイタリアで開かれるユース世界大会に出場することが決まった。
松沢君は、棒高跳び競技でインターハイなどの活躍が評価され7月8日からイタリアミラノで開かれるユース世界大会に日本代表として出場する。
松沢君は、これまでインターハイ優勝などさまざまな大会で上位入賞を果たしている。
本年度は南信大会、県大会、北信越大会のすべての大会で1位となり7月末に奈良県で行われるインターハイ出場も決めている。
現在は、伊那市の陸上競技場で世界大会に向けトレーニングに励んでいる。 -
伊那谷アマ将棋頭戦
北原孝浩さん(伊那市)が優勝伊那谷の将棋アマチュアナンバーワンを決める第2回伊那谷アマ将棋頭戦が21日、伊那市内で開かれ、伊那市の北原孝浩さんが優勝した。
将棋頭戦は、中央アルプスの将棋頭にちなんで昨年からスタートしたもので、伊那谷のアマチュアナンバーワンを決める大会。
初段以上の16人をはじめ、級を持っている人や小学生ら32人が参加した。
準決勝は、伊那市の北原孝浩さんと北原昭さんとの対戦。勝った人が、初代チャンピオンの久保村東洋さんへの挑戦権が得られる。
結果、北原孝浩さんが勝ち上がり、ナンバーワンの座をかけた決勝戦が行われた。
接戦の末、北原さんが久保村さんを下し、初優勝を果たした。
なお級をもっている人たちの中では、南箕輪村の小山岩夫さんが優勝、小学生の部では白鳥君と竹中君が入賞した。 -
自主防災会役員研修会
伊那市は21日、地区や町内会単位で組織されている自主防災会の役員を対象にした研修会をいなっせで開いた。
研修会には約100人が参加し、信州大学教授や県の危機管理部の担当者から土砂災害への対応や地域の防災対策について聞いた。
信州大学農学部の平松晋也教授は、土砂災害への対応について、「土砂災害を回避して賢く生き残るための方法論」との演題で講演した。
平松教授は、雨が多くない地域として位置づけられている長野県の土砂災害発生件数が、雨が多い地域として位置づけられている高知県や鹿児島県を上回っていることに着目し、「雨の量が同じ時、雨が多い地域よりも雨が少ない地域の方が土砂災害が起こりやすい」と話した。
いざというときの心構えとしては、早めの避難や土石流の前兆現象を見逃さないことなどを挙げていた。
また県の危機管理部では、自主防災組織の活性化のために、楽しく気軽に参加できる活動や他の団体や組織との協働をポイントに挙げていた。
伊那市では、市内全域に約180の自主防災会が組織されている。
役員対象の研修会は、平成18年の豪雨災害以降、毎年梅雨の時期にあわせ開いている。 -
ICT制作番組「上伊那の戦争遺構縲恆a開した登戸研究所」
コンクールで日常番組部門の優秀賞受賞伊那ケーブルテレビジョンが制作した番組が、第35回日本ケーブルテレビ大賞番組コンクール(社団法人ケーブルテレビ連盟など主催)で、日常番組部門の優秀賞を受賞した。東京ビックサイトで18日に開いたケーブルテレビショー2009の中で表彰された。
受賞した番組は、「上伊那の戦争遺構縲恆a開した登戸研究所」。
上伊那地域に残る戦争の傷跡を残すシリーズで、太平洋戦争末期に川崎市生田から上伊那地域に疎開していた陸軍の秘密機関「登戸研究所」を取材したドキュメンタリー。
登戸研究所の幹部が出版した本を軸に、疎開当時学徒動員で働いていた人や周辺で暮らした人達の記憶を元に制作した。
表彰式では、「戦争を語り継ぐ格好の材料となる力作だった」と講評された。 -
医師の救急車同乗実習
医師と消防署の救急隊員が連携を図り、的確な搬送につなげようと、伊那消防署で22日から、救急車に医師が同乗し搬送する実習が始まった。
これは、医師に実際の救急現場を知ってもらうとともに、救急隊員が医師の対応を学び、今後の活動に生かしていこうと行っている。
実習を行う20日間は、伊那中央病院の救急医療センターの医師が実際に出動する救急車に同乗し、現場へ出動する。
医療行為が必要な場合は、車内で医師が患者に措置を施す。
22日は救急車に乗り込む医師が朝から伊那消防署を訪れ、署員らと救急車の点検をした。
訓練では、実際に救急車の出動指令があったことを想定し、救急隊員と医師が救急車に乗り込んだ。
現在伊那消防署では、救急車への医師の同乗は行われていないが、医師が同乗した場合、救急隊員ではできない医療行為も行えるようになる。 -
リニアBルート実現に向けた要請活動決議を可決
伊那市議会伊那市議会は22日、リニア中央新幹線について、伊那谷を通るBルート実現に向けて国などに要請活動をしていくとする決議を賛成多数で可決した。
要請活動実施の決議については議長を除く25人の議員のうち22人が賛成、共産党の3人が反対し、賛成多数で可決した。
リニア中央新幹線に関する決議は市議会交通対策特別委員会の委員8人のうち共産党を除く7人の連名で議員提出議案として出された。
決議では、地域振興の観点からも市議会は伊那谷を通るBルートによる早期建設に向け強力な運動を展開する竏窒ニしている。
決議に反対した共産党は、「リニアそのものに反対ではない」としたうえで、「駅の建設費など地元負担金がいくらか分からない時点で賛成はできない」としている。 -
天竜川ライブカメラ送受信開始
リアルタイムで河川の状況を知り、日常の防災に役立てようと、天竜川沿いなどに設置しているライブカメラの映像が22日から、伊那市役所で確認できるようになった。
22日、ライブカメラを設置している天竜川上流河川事務所と伊那市の関係者が伊那市役所で、ライブカメラから送られてきた映像を確認した。
ライブカメラは、河川状況を把握したり、防災情報を発信するために河川事務所が設置している。
伊那市と河川事務所は今年3月に防災情報の共有に関する協定を締結していて、ライブ映像の提供もその一環。
これにより、伊那市では天竜川の上流や三峰川などに設置されている17カ所のカメラ映像を、リアルタイムで見ることができるようになる。
また、河川の水位や雨量などのデータ情報も配信していて、同時に知ることができる。
小坂樫男市長は、「平成18年の豪雨災害の時は、テレビに頼るしかなく、こうした映像は見られなかった。今後は24時間いつでも17カ所の映像が見られる。災害時に活用したい」と話した。
伊那市からは今後、市内に設置している雨量計のデータを河川事務所に提供する予定。 -
食と緑の環境図書展
6月の環境月間に合わせ、南箕輪村の信州大学農学部図書館は、「食と緑の環境図書展」を開いている。
この図書展は、信州の豊かな自然を大切にすることを理念に掲げている信大が、環境の大切さを学生や地域の人達に改めて感じてもらおうと開いている。
農薬の散布が自然界に与える悪影響について告発した「沈黙の春」の著者レイチェルカーソンの関連図書など21冊を展示しているほか、業績をまとめたパネルもある。
また、農学部図書館が所蔵する環境関連の図書など約400冊を展示している。
環境図書展は6月30日まで農学部図書館で開き、その後は県内各学部の図書館を巡回する予定。 -
箕輪町プレミアム商品券発行
箕輪町は8月2日から、プレミアム率20%のプレミアム商品券を発売する。
箕輪町役場で22日、記者会見が開かれ、平沢豊満町長と箕輪町商工会の黒田重行会長から内容が報告された。
商品券は発行総額8400万円で、千円券12枚つづりのセットを1万円で販売する。購入限度額は1人3万円まで。
箕輪町商工会では、平成16年から毎年8月に10%引きのプレミアム商品券を販売してきたが、経済不況の中、さらに10%上乗せした20%引きプレミアム商品券の発売を決定した。
プレミアム分の1400万円のうち1300万円は町が、残りの100万円は商工会が負担する。
町負担分の1300万円については、国からの地域活性化・経済危機対策臨時交付金をあてる。
8月2日から11月30日まで箕輪町産業会館での販売を予定している。
利用可能な店舗は、商工会員640社のうち協賛する店舗で、今後募集する。 -
障害者スポーツ大会
180人が競技通じ交流障害者が交流しながらスポーツを楽しむ上伊那地区障害者スポーツ大会が20日、伊那市陸上競技場で開かれ、上伊那20の福祉団体から約180人が参加した。
この大会はスポーツを通じて障害者の自立と社会参加の促進を目指そうと、福祉団体などでつくる実行委員会が開いた。
車イスでタイムを競いあうものやソフトボール投げなど20種目が行われ、参加者は楽しみながらスポーツで汗を流していた。
また、市内の中高生ら約60人が、計測や補助係として参加し、大会を支えるとともに障害者に対する理解を深めていた。 -
第4回信州伊那高遠の四季展
最高賞は森本千穂さんの日本画「凛」3年に1度の全国公募の絵画展「第4回信州伊那高遠の四季展」の入選作品が20日、発表となり、最高賞の信州伊那高遠大賞に、愛知県の森本千穂さんの日本画「凛」が選ばれた。
今回は全国から487点の応募があった。
そのうち、最高賞に選ばれた森本さんの「凛」は、雪の中でたくましく立っているリンゴの木を描いている。画面の構成なども高く評価された。
銀賞にあたる伊那市長賞には、千葉県の田所雅子さんの油絵「さくら」が選ばれた。中央に少女2人が描かれており、作品全体で桜の柔らかさを表現している。
銅賞にあたる信州高遠美術館賞には、駒ヶ根市の加納恒徳さんの油絵「雪の山里」ほか、千葉県、愛知県から応募した二人の作品が選ばれている。
審査員の一人、日本芸術院会員の塗師祥一郎さんは「それぞれ力作だったが、個性ある作品を選ぶことができた」と講評した。
このほかにも奨励賞20点、秀作50点、入選275点が選ばれた。
入選作品は8月から始まる第4回信州伊那高遠の四季展で展示する。期間は8月1日から9月13日まで、信州高遠美術館をメイン会場に市内7会場で展示される。 -
みのわ芸術祭 舞台発表で日頃の成果披露
みのわ芸術文化協会が年に一度開くみのわ芸術祭が21まで、箕輪町の町文化センターで開かれている。
20日はステージ発表があり、地区に残る伝統の祭りでうたう歌や浦安の舞、詩吟など6団体が披露した。
町内の喫茶店で毎月1回演奏を披露している山口栄一さんとアンサンブルドルチェのメンバーは、アコーディオンやギターで懐かしの歌謡曲を演奏し、訪れた人たちと一緒に歌を楽しんだ。
また1階の展示スペースには彫刻や書、パッチワーク、押し花など約200点が並んでいる。
協会の大槻武治会長は、「会員700人がそれぞれ芸術文化活動に励んでいる。芸術祭に出るのはほんの一部だが楽しんでもらいたい」と話していた。
作品は21日まで町文化センター1階展示スペースに展示している。 -
長谷保育園の園児がタマネギの収穫体験
伊那市の長谷保育園の園児が19日、地域の畑でタマネギを収穫した。未満児から年長までの約50人が参加し、大きなタマネギを引き抜いていた。
この日訪れたのは、長谷杉島の伊東修さんの畑。伊東さんは園児らのために8年前から毎年妻とともにタマネギを育てている。
シカなどに食べられないよう注意しながら育て、今年は約千個のタマネギができた。
園児たちは大きな玉ねぎを一生懸命に引っ張っていた。
伊東さんは、「土に触れたり、食べ物づくりを子どもが知ることは大事。おいしく食べてもらいたい」と話していた。
収穫した玉ねぎは、家に持ち帰ったり、保育園の給食で使われるという。 -
子育てのヒント学ぶ子育て講演会
子育てのヒントにしてもらおうと、幼い子どもを持つ母親などを対象とする子育て講演会が20日、伊那市のいなっせであった。
講演会は、伊那市を中心とする子育て支援グループ・子どもネット伊那が毎年開いているもので、今年はロジャーズ流の認定カウンセラーで、伊那市や岡谷市でカウンセリング教室を開いている平澤文雄さんを講師に迎えた。
平澤さんは、親が子どもに使うさまざまな言葉を取り上げ、注意すべきことを説明した。
平澤さんは「子どもは『きちんとしなさい』と言われると、『ミスをしてはいけない』と感じ、常に緊張していなければならなくなる。家庭は体を癒し、生きる意欲を養う憩いの場。そこで完璧さを求めれば、原点から外れてしまう」と話した。
また、「早くしなさい」と急かすのも、子どもに「自分のペースでやってはいけない」という気持ちにさせてしまうため、「間に合えばいいよ」などと置き換えて使うよう呼びかけていた。 -
箕輪町のふれ愛センターで利用者懇談会
開所から半年を迎えた箕輪町のボランティア拠点施設みのわふれ愛センターで19日夜、初めての利用者懇談会があった。
懇談会は、開所から半年が経ち、利用者の意見や感想を聞こうと初めて開いたもので、利用者や施設運営委員など8人が参加した。
同センターは、地域のボランティア施設として多くの人たちに気軽に交流してもらう目的で設置された。半年で176団体、延べ2100人が利用している。
気軽に立ち寄って交流できるほか、料理や歌の練習などといったグループ活動にも利用されている。
参加者からは「気軽に使える」「広くて使いやすい」といった意見のほか、「もっと多くの人と交流したい」「中学生にも気軽に寄ってもらいたい」などの要望も出された。
あるスタッフは「これをきっかけに利用者が自主的に交流するような施設になってほしい」と話していた。 -
南箕輪村の6団体がマレットゴルフで親ぼく
村政に携わる6団体が一堂に会するマレットゴルフ大会が20日、南箕輪村の大芝高原マレットゴルフ場で開かれた。役場職員や教育委員会、区長会など6団体の約80人が参加。プレーを通して交流を深めた。
大会はスポーツを通じて交流を深める中で、村政をより良いものにしようと毎年開いている。
参加者らはスティックを手に、普段とは違った雰囲気で交流を深めていた。
唐木一直村長は「村政を推進する団体が集まる機会は少ない。スポーツを通じて良い交流になった」と話していた。 -
伊那で働き、伊那で暮らす「UIターンシンポジウム」開催
「伊那で働き、伊那で暮らす」をテーマにしたUIターン・シンポジウムが20日、伊那市役所であり、約100人がUIターンについて考えた。
シンポジウムは、伊那で働くUIターン者に、喜びや苦労、課題などについて意見発表してもらうことで、魅力ある地域づくりや企業立地のあり方を模索しようと開いた。
伊那市出身で三洋グラビア勤務の三澤慎吾さん、南箕輪村出身でルビコン勤務の堀みずほさん、兵庫県出身で伊那食品工業勤務の落俊行さん、大阪府出身でフォレストコーポレーション勤務の栗崎彩子さんの4人がパネリストを務めた。
またコメンテーターとして伊那商工会議所副会頭でサン工業の川上建夫社長と産業立地を担当している伊那市の白鳥孝副市長が出席した。
パネリストのうちUターンの三澤さんは中小企業で働くことについて「トップとの距離が近く受ける影響は大きい。地域を支えているのは中小企業だと考えて自分も中小企業で働こうと決めた」と話した。
同じくUターンの堀さんは「若い頃は都心にあこがれていたが、都心で働いてみて地元長野の良さに気付いたことは大きかった」と話した。
Iターンで伊那に住む落さんは、地域自治について「区、組がなかったら、ほとんど地域の情報も入ってこなかったので、区、組があってよかった」と話をした。
同じくIターンで伊那の会社に就職した栗崎さんは、「就職活動するときに女性でも第一線に出て働ける職場がいいと思っていた。今そのように働けている」と話した。
シンポジウムではほかに現在UIターンで伊那市で働いている人から、これからUIターンをする人たちへのメッセージも紹介された。
「車があれば生活する上で不便なことはない。アウトドアや自然を楽しみながら生活したい人は満喫できる所」など、自然環境の良さを挙げているものが多くあった。
ほかにUターン者は「30歳を過ぎてからでも戻ってくるのは遅くない」。またIターン者は、「地域にすぐ溶け込むことはできなくても、その地域が持つものをできる限り受け入れることが必要だ」としている。