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西駒山草会 山野草展
葉に模様が入ったものなど、こだわりの山野草が並ぶ西駒山草会の山野草展が9日、南箕輪村の南原公民館で始まった。
会場には会員10人が丹精込めて育てた山野草100種類、400鉢が並んでいる。
西駒山草会では、育てていた山野草が突然変異し斑入りになったことをきっかけに、斑入りの山野草にこだわった展示会を開くようになった。
緑と白がくっきり分かれた刷毛込み斑、砂のような模様の砂子斑、白・黄緑・濃い緑の三色に分かれた三光斑など、さまざまな斑入りの山野草が並んでいる。
網野幸治会長は、「これだけ斑入りの山野草が並ぶ展示は珍しい。ひと味違うものが見られるのでぜひ足を運んでください」と来場を呼びかけていた。
西駒山草会の山野草展は10日まで。 -
秋葉街道整備
静岡県浜松市の秋葉神社まで続く古道、秋葉街道で9日、冬の間に落ちた枯れ葉などを取り除く作業があった。
伊那市高遠町の的場から始まり長谷、大鹿村を通って静岡県へ通じる秋葉街道は、江戸時代から明治にかけて、神社へ参拝する信仰の道として、また生活物資の輸送路として利用されていた。
平成19年から2年間かけて、住民有志でつくる「秋葉街道道普請隊」が古道を復活させようと、間伐や道の修復などを行い、去年11月に開通した。
この日は、新緑の季節を迎えてから初めての作業で、隊員17人が4つの班に分かれ、長谷黒河内から大鹿境の分杭峠までの約6キロメートルを整備した。
メンバーらは、冬の間に落ちた枯葉を取り除き、道の崩れている所を直して歩きやすいようにした。
また、森の中に自生する多年草のヒトリシズカなどを見つけると、踏まれないように石で囲った。
道普請隊隊長の高坂英雄さんは、「古い歴史のある道に、県内外から多くの人に来てもらい、豊かな自然も楽しんでもらいたい」と話していた。 -
ふれあい看護ながのin南信
看護への理解深める看護への理解を深める「ふれあい看護ながのin南信」が9日、箕輪町文化センターであった。
看護への理解を深めてもらうことと、看護従事者の人材確保を目的に、長野県看護協会が毎年県内を巡回して開いている。
看護士や地域住民ら約400人が参加。中学生や高校生が、それぞれ看護体験を通じて感じたことを発表した。
伊那市長谷中学校の中山沙紀さんは、「楽しいことばかりではなかったが、看護した患者さんの笑顔がとてもうれしかった」と話した。
また岡谷市の岡谷東高校の平出理沙さんは、「患者さんへの気遣いがとても多く大変だったが、やりがいのある仕事だと思った」と話した。
会場の外では、看護や健康に関するブースが設けられ、訪れた人たちがフットケアの体験や健康相談をしていた。 -
ミツバチの分蜂始まる
伊那地域では、女王蜂が働き蜂を連れて巣から別れる「分蜂」が始まっている。
9日、伊那市美篶青島の矢島信之さんが飼っているミツバチが分蜂した。
新しい巣が見つかるまでの間、働き蜂が女王蜂を守るため仮の巣を作り木の枝に群がっているもので、分蜂蜂球と呼ばれる。
蜂を飼っている人が多い伊那地域では、この状態の蜂の群れを取り込み、巣箱に入れ、新しい巣として増やしていくことを楽しみにしている。
分蜂は、一つの巣に新しい女王蜂が生まれたとき、古い女王蜂が働き蜂を連れて集団で巣から別れることをいい、ミツバチが群れを増やす方法として重要な役割を果たしている。
分蜂は午前10時から午後2時の間くらいに多く行われるが、蜂を飼っている人でも見逃してしまうことが多いという。
蜂を取り込むことに成功した矢島さんは、「観察していると蜂がかわいく思えてくる。これから大きな巣を作ってもらいたい」と話していた。 -
劇団「南信協同」 8月公演に向け稽古
伊那文化会館の附属劇団南信協同は、8月の公演に向け稽古に励んでいる。
9日、伊那文化会館の大ホールロビーで、舞台空間を想定した初めての立ち稽古が行われた。
南信協同は8月に「夜ノ来訪者」という公演を行う。
物語は、農村出身の貧しい女性が自殺したことを巡り、女性を雇っていた経営者などを謎の刑事が捜査することで次々と事実が明らかになるというサスペンス。
公演に向け3月から稽古を始めていて、この日は立ち位置や動き方などを検討しながら稽古を進めていた。
今回の公演では、南信協同に入って2カ月という大学生の宮本郁実さんが初舞台を踏む。
南信協同の舞台「夜ノ来訪者」は8月29、30日に行う。 -
大芝高原アンケート 抽選会
南箕輪村大芝高原に関する意見を記入し、応募すると、抽選で10人に景品が当たる「大芝高原ここが素敵」抽選会が7日、南箕輪村役場であった。
意見募集は、観光客から意見を聞き大芝高原をよりよくしていこうと村が行った。
募集開始の4月4日から1カ月で、県内外の観光客89人から意見が寄せられた。
意見では、「温泉が気持ち良かった」「自然が豊かで素晴らしい」「また来たい」というものや、「コインロッカーがほしい」「公園内に流れるBGMがいらない」などの要望もあった。
抽選は毎月行い、選ばれた10人には大芝の湯の入浴券をプレゼントする。
意見募集は9月末までで、大芝高原内の味工房、大芝の湯、大芝荘で応募できる。 -
市町村対抗駅伝 伊那市結団式
10日に松本市で開く市町村対抗駅伝競走大会に出場する伊那市チームの結団式が7日夜、市役所で開かれ、小坂樫男市長が選手にユニフォームを手渡した。
大会は、社会人から中学生までの一般の部と、小学生の部に分かれている。
昨年の伊那市の成績は、一般が17位、小学生が31位。
小坂市長は、「日頃の成果を生かし、ベストを尽くしてきてください」と激励した。
一般の部の桜井健一監督は、「今年は高校生が多く若いチーム編成。3位までに入れるよう頑張りたい」とあいさつ。
また、一般の部の選手兼小学生チームの監督を務める鈴木昌幸さんは、「しっかり楽しくたすきをつなぎたい。応援よろしくお願いします」とあいさつした。
最後に選手たちは、伊那市のマークが入った特製ケーキを食べ、必勝を誓っていた。 -
中学生サッカー大会 伊那カップ
県内外の中学生サッカーチームが競い合う伊那カップが4、5日の2日間、伊那市陸上競技場で開かれた。
伊那カップは、上伊那のサッカーを盛り上げていこうとFC伊那東部が毎年開いている。
8回目となる今年の大会には、県内外から36チームが参加した。
大会は、8グループに分かれてリーグ戦が行われ、各リーグの1位チームが決勝トーナメントに進み優勝を目指す。
主催のFC伊那東部は、リーグ戦1回戦、長野市の川中島中学校と対戦した。
オレンジのユニフォーム、FC伊那東部は、川中島中に2点を先制され、後半粘りを見せるが2対1で惜しくも敗れた。
大会の結果、長野市の東北中学校が優勝した。 -
わっこはうす・コスモスの家が旧中央病院の管理棟に移転
伊那市の旧中央病院跡に移転した障害者福祉施設「わっこはうす」と「コスモスの家」の竣工式が8日、行われた。
「わっこはうす」と「コスモスの家」は、障害者の生活介助や自立支援を行う施設。これまでは、使われなくなった保育園などを利用し、個々に活動していたが、施設が老朽化し、手狭となったことから、今回移転することになった。
移転先となる旧中央病院の管理棟は、昨年末から改修工事を実施。建物の1階は、車いすの利用者が中心の「わっこはうす」の利用スペースで、訓練室なども設置されている。
また、2階はコスモスの家の利用スペース。手狭だった作業室が、大幅に拡張された。
改修の総事業費は約1億4千万円。
今後は、お互いの利用者が、一緒に作業を行うこともある。
利用者の保護者の一人、山岸深雪さんは「わっこはうすもコスモスの家も、ここから新しい一歩を踏み出していきたい」と話した。 -
ルネッサンス西町の会と園児が春日公園に桜を植樹式
伊那市西町の住民有志らでつくるルネッサンス西町の会が8日、今年も地元春日公園に桜の苗木を寄贈した。
この日は遊具がある三の丸西側の広場で、近くの保育園児を招いて植樹式を実施。ルネッサンス西町の会では、桜の名所を後世に伝えていこうと毎年さくらの苗木を寄贈しており、今年で5年目。今回は、3年生のヒガンザクラを7本贈った。
植樹式に参加した園児らは「大きくなあれ」と掛け声をかけながら、桜の根元に土をかぶせてた。
春日公園には現在、ソメイヨシノ150本、ヒガンザクラ50本植えられているが、樹齢50年を越す老木が増えてきているという。
西町の会のある会員は「高遠城址公園に負けないようにがんばっていきたい」と話していた。 -
箕輪町で新型インフル対策連絡会議
国内や県内での新型インフルエンザ発生に備えた研修会が8日、箕輪町役場であり、区長や、小中学校の校長、保育園の園長など、約80人が出席した。
講師に迎えた伊那保健福祉事務所の鈴木恵美子さんは「インフルエンザの情報は日々変化している。正しい情報を得る事が大切。行政や地域は、高齢者や障害者の支援体制の整備を、事業者は、感染拡大防止を目的とする業務を縮小する計画などをたてておくことが必要」と話した。
また、鈴木さんは今回の新型インフルエンザが県内で流行した場合の患者数について報告。
それによると、上伊那の患者数は約2万6千人、死亡者は187人になる見込みだという。
町では、今月1日に平沢豊満町長を本部長とする、対策本部を設置しており、感染拡大に備えた行動計画のマニュアルを策定している。 -
かんてんぱぱくぬぎの杜で9、10日に山野草展
信州伊那野草会は9日、10日、伊那市西春近のかんてんぱぱくぬぎの杜で山野草大展示会を開く。
8日は、野草会のメンバーが、展示会に備えて準備を進めていた。
会場には、シラネアオイやサンカヨウなど、この時期に見頃を迎えている山野草、200種類、350鉢が整然と並べられている。
飯島隼人会長は「会員たちが心のよりどころとして丹精込めて育てたものばかり」と話し、多くの来場を呼びかけている。
信州伊那野草会は、上伊那を中心に25人の会員がいて、随時会員を募集している。
この山野草大展示会は、9日、10日、かんてんぱぱガーデンより南に1.2キロのくぬぎの杜で開かれる。 -
権兵衛街道活性化協議会が解散
権兵衛トンネルの開通に伴い、伊那地域と木曽地域の連携強化や活性化を目的に活動してきた権兵衛街道活性化協議会が8日、「一定の役割を果たした」として、解散した。
この日は、協議会を構成する伊那、木曽地域の市町村や関係団体が集まり、協議会の解散を承認した。
同協議会は、権兵衛トンネルの開通に伴い、平成17年に発足。伊那地域、木曽地域の連携を強化するため、トンネル開通記念イベントなどを開催したり、観光PR活動を展開してきた。
こうした取り組みに「一定の成果があった」として、協議会を解散することになった。
今後は、上下伊那の観光協会などでつくる連盟と、木曽観光連盟が連携しながら、事業を引き継ぎ、観光PRや、商品の開発、観光ルートの検討などをする。
トンネル開通後の影響として、木曽側の出席者からは「木曽地域の住民が日常生活で伊那側へ頻繁に訪れるようになっている。今後、木曽地域として、どうにかしなければならない」といった意見が出た。
協議会の会長を務める小坂樫男伊那市長は「観光は広域化しており、今後、全体の発展を考え、お互いに取り組んでいかなければならない」と語った。 -
伊那市西箕輪中条で花まつり
伊那市西箕輪中条で8日、釈迦の誕生を祝う花まつりが行われた。
中条地区では、花が咲く時期に合わせ、地区住民が一カ月遅れで花まつりを行っていて、昔から公民館が会場になっている。
3年前からは、近くの西箕輪南部保育園の園児が参加していて、この日も年少から年長の園児60人ほどが訪れた。
手を合わせた後、ツツジや八重桜、チューリップなどで飾った小さなお堂に向かい、釈迦像に甘茶をかけた。
地域のお年寄りは、「行事を通して触れ合うのは、お互いに楽しいこと。大人になるまで忘れないでいて、行事を受け継いでもらえたらうれしい」と話していた。 -
糸鋸亭ナルカリさんが糸鋸寄席
「こどもの日」の5日、伊那市では電動のこぎりを使って木のおもちゃを作る糸鋸亭ナルカリさんのパフォーマンスが披露された。
このパフォーマンスは、伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームの工房Cooのイベント「昔あそび」に併せて行われた。
ナルカリさんは、木曽で木を使ったおもちゃを制作していて、この日は集まった人たちからのリクエストに答えて鳥や動物などを即興で作った。
集まった人たちからは、ナルカリさんの鮮やかなパフォーマンスに歓声が起こっていた。
この日は、こま回しなど昔なつかしい遊びのコーナーが設けられ、大人から子どもまで遊びに夢中になっていた。 -
箕輪町上の平城跡の斜面を“果実の里”に
箕輪町南小河内の住民有志は、区内にある上の平城跡の斜面を整備し「果実の里」にする取り組みを始めた。
上の平城跡の斜面は、これまで人の手が入らず荒廃地となっていた。
区の住民有志らは、この場所を花や果物の収穫が楽しめる「果実の里」にしようと、整備に乗り出した。
これまでに樹木の伐採や下草刈りを行ったほか、遊歩道を造った。
5日にはアンズや桃、しだれ桜の植樹をした。
地区内でワインづくりなどをしているグループで、荒廃地の整備を計画した「信州みのわもみじ湖夢くらぶ」の根橋英夫代表は、「この場所が箕輪町の名所の一つになれば」と活動に意欲をみせる。
植樹作業には、夢くらぶのメンバーのほか、整備計画に賛同した区内の有志約40人が共に汗を流した。
夢くらぶでは、将来的にアンズや桃のオーナーを募集しオーナーには収穫を楽しんでもらう計画をしている。
また、アンズや桃の数も徐々に増やしていくという。 -
電気機関車内部公開
箕輪町の郷土博物館は5日、「こどもの日」イベントで、博物館入口に展示している電気機関車を公開し、子どもたちが運転士気分味わった。
この電気機関車は1960(昭和35)年から15年間、当時の国鉄飯田線を走った。
役目を終えてからは、町が譲り受け博物館前に展示している。
イベントには親子連れが訪れ、運転席に乗った子どもの姿を写真に納めたり、電気機関車の中を見学していた。
また、博物館で保存している蓄音器を使って伊那電気鉄道の歌も流した。
私鉄の伊那電気鉄道は、1909(明治42)年に開業し、辰野から飯田の天竜峡までを走っていたが、1943(昭和18)年に国有化した。
訪れた人たちは、担当者から伊那電気鉄道や電気機関車の話を聞き、伊那谷の鉄道の歴史に触れていた。 -
浮き玉三角ベースボール大会 大芝高原で開催
南箕輪村の大芝高原で3日、飲酒OK、コスプレOKというちょっと変わった三角ベースボール大会が開かれた。
親睦を兼ねた浮き玉三角ベースボールの中部リーグ伊那大会で、全国から100人が参加しプレーを楽しんだ。
漁業用の網につける浮きをボールとして使用するこの競技。漁師のレクリエーションとして浮きをボールに、流木をバットにして楽しんだのが始まりとされている。
これを作家の椎名誠さんが競技として確立し、浮き玉三角ベースボール連盟を設立。全国8ブロックごとにリーグ戦を繰り広げている。
加盟チームは、その地域色が出たチーム名をつけることになっている。
上伊那からは、「伊那ざざむし団」(監督・木下信一さん)が中部リーグに加盟している。
競技は、同点の場合はホームラン競争で、飛距離が長いチームが勝ちとなる。
大会では、メイド姿のコスプレでピッチャーを務める人もいた。決め球は「萌えボール」。楽しみながらプレーしていた。
大会では、参加8チームの中で「伊那ざざむし団」が東京・大阪の混成チームに6対5で勝ち、優勝した。 -
高烏谷山ハイキング
絶好の行楽日和となった3日、伊那市の富県区民を対象にした恒例の高烏谷山区民ハイキングがあった。
ハイキングには、区民を中心に550人が参加し、高烏谷山頂上付近のつが平まで2時間かけて歩いた。
参加者たちは、残雪の中央アルプスを眺めながら、新緑の中のハイキングを満喫していた。
つが平では、区内にある富県小と新山小の交流もあり、代表児童による学校紹介のほか、児童がそれぞれの校歌を歌った。
参加者たちは、家族や地域ごと、また仲間たちと弁当を広げ、連休の1日を楽しんでいた。 -
おはなし広場 男性職員読み聞かせ
伊那図書館で6日、男性職員による本の読み聞かせがあった。
連休中のイベントとして行われたもので、会場には約30人の親子が訪れ本を楽しんだ。
男性職員が読み聞かせをするのは今回が初めて。4人の職員がそれぞれ選んだ本を子どもたちに紹介したり、手遊びをしたりと、工夫を凝らし楽しませていた。
職員のほか、父親5人のグループ、パパ’s絵本プロジェクト伊那のメンバーによる読み聞かせや歌などもあった。
ある母親は、「アクションが多くて子どもと一緒に楽しめた」と話していた。 -
南箕輪村文化財「人体文付有孔鍔付土器」 大英博物館展示へ
南箕輪村指定文化財となっている縄文時代の土器が、イギリスの大英博物館で開かれる日本の古美術展覧会に出品される。
出品するのは、村所有の文化財「人体文付有孔鍔付土器(じんたいもんつきゆうこうつばつきどき)」。
文化庁の推薦を受け、イギリス・ロンドンにある大英博物館で今年9月から開かれる土偶展に出品することになった。
ほかに出品される土器や土偶は、国宝や国の重要文化財に指定されているものが主ということで、今回の推薦を村職員も驚いている。
この土器は、約4500年前の縄文時代中期のもので、南箕輪村久保の上ノ平遺跡から発掘された。
穴が開けられ、鍔(つば)がある土器は出土数が少なく、さらに人体の文様が立体的に付けられたものはほかにあまり類をみない貴重なものだという。
展示会は、9月から11月まで大英博物館で、12月からは東京国立博物館で予定している。
土器は現在、北佐久郡御代田町で開いている展示会に貸し出していて、村郷土博物館に展示しているのはレプリカ。
郷土博物館では、土器がイギリスに出発する7月中旬を前に1週間ほど特別展示会を開き、土器を公開する予定。
なお、南箕輪村所有の文化財が海外へ出品されるのは今回が初という。 -
新型インフルエンザ対策本部設置
新型インフルエンザの国内進入に備え伊那市は7日、新型インフルエンザ対策本部を設置した。
対策本部は、国内に新型インフルエンザが侵入した場合、市として迅速かつ適確に対応していくために設置した。
小坂樫男市長を対策本部長に、副市長、教育長、総合支所長、各部局長ら17人で構成する。
国内での感染者が発生していない現時点では、市民に対し、新型インフルエンザの発生状況に関する情報を提供したり、健康不安などの相談に応じる。
予防対策としては、マスクの着用、手洗い、うがいの徹底を促すほか、新型インフルエンザが流行している外国から帰国し感染の症状が出ている人には、直接医療機関を受診せず、伊那保健福祉事務所に連絡するよう呼びかける。
小坂対策本部長は、「いたずらに不安をあおる必要はないが、相談体制の確立や市民への情報提供は大切。きちんと検討していただき、今後に備えてほしい」と話した。
伊那市では現在、新型インフルエンザ対策として5030枚のマスクを備蓄しているという。
また、南箕輪村は4月30日、箕輪町は5月1日に対策本部を設置している。 -
伊那市身障協の福祉有償運送 順調
2月にスタートした伊那市身体障害者福祉協会の福祉有償運送が、1カ月間で150人が利用するなど順調に運営されている。
福祉有償運送は、障害者の交通手段確保のため2月に開始。これまで、平均で1日6.6人、1カ月で150人の利用があり、利用登録者数も8人増加の75人となっている。
協会によると、平成20年度は340円の赤字が出たが、利用者も多く、また事故もなく順調に運営できているという。
また、東京の独立行政法人福祉医療機構から200万円の補助が出ることが内定していて、この補助金で車イスのまま乗車できる福祉車両を購入する予定。
竹松孟会長は、「利用が増えるということは交通事故のリスクも増えること。これまで以上に安全面にも配慮していきたい」と話している。 -
「088(わはは)の会」が子育て情報誌発刊
小児科医のアドバイスや子どもに関するイベントなどを紹介する子育て情報誌が発刊される。
情報誌を作っているのは、伊那市内に住む子育て中のお母さん達で作る「088(わはは)の会」。
メンバーは、伊那図書館東にある木のおもちゃ専門店「どうぞのいす」の呼びかけで、子育てに役立つ地域の情報をまとめた冊子を作ろうと、今年3月から活動してきた。
情報誌では、小児科医へのインタビューを始め、伊那市の子育て支援制度、イベントなどを紹介している。
また、母親の目線で見た子育て支援センターなどの体験レポートも今後掲載する予定。
この「コドモもオトナも育ち合う子育て情報誌088(わはは)通信」は5月の連休明けに市内の公民館や図書館などに置く予定で、無料で持ち帰ることができる。
会では、季節ごと年4回の発行を予定していて、「いずれは子どもからお年寄りまで参加できるイベントや講座も企画したい」と話している。 -
南箕輪中部保育園で運動会
南箕輪村の中部保育園で1日、運動会が開かれ、園児がこいのぼりの下で元気に走り回った。
この運動会は、新年度が始まって1カ月が過ぎ、保育園に慣れてきたころに、子どもたちに皆で行動する楽しさを味わってもらおうと毎年開いている。
青空をこいのぼりが泳ぐように元気に育ってほしいとの願いも込められていて、グラウンドにはこいのぼりを飾っている。
かけっこや玉入れ、リズムなどの種目に、未満児から年長まで全園児160人が参加した。
グラウンドには、子どもたちの元気な声援が響いていた。 -
青いアサガオ種まき
青いアサガオを観光に役立てようと箕輪町上古田で1日、アサガオの種まきが行われた。
青いアサガオは、上古田の住民でつくる「これからの農業林業を考えるEグループ」が栽培している。
地域ぐるみで景観づくりに取り組もうと、地元長寿クラブ、箕輪西小学校3年生、上古田保育園の園児も種まきに参加した。
アサガオ畑は、箕輪西小学校の東にある休耕田約21アール。
参加者は、マルチに開けた穴に2粒ずつ種をまいていた。
Eグループでは、「毎年、県内外から多くの人がアサガオを見に訪れる。今年もきれいに育ってほしい」と話していた。
青いアサガオの花の時期は、8月中旬から10月末ごろという。 -
わんぱくひろば
子どもたちが自然に親しみながら遊ぶ「わんぱくひろば」が29日、伊那市の春日公園で開かれた。子どもや家族連れ700人ほどが集まり賑わった。
わんぱくひろばは、30年以上続く恒例行事で、ボーイスカウトなど市内の団体がコーナーを設けた。
中でも人気だったのは、子どもたちの要望で2年振りに復活したスーパーロデオ。ロープに引っ張られ激しく前後する乗りもので、子どもたちは乗り終わるとまた列に並び、順番を待っていた。
乗り終えた子どもは、「段々速くなって少し怖かったけれど、おもしろい」と話していた。
会場には、体を使う遊びのほか、キーホルダーなどを作るコーナーもあり、賑わっていた。 -
ジャンボマス放流
釣り客の増える大型連休に合わせ29日、上伊那地域でジャンボマスが放流された。
天竜川漁業協同組合が行っているもので、上伊那の3カ所で合計240キロ分のジャンボマスを放流した。
伊那市の高遠ダムでは、体長50センチ、1キロ前後の魚100匹ほどを放流した。
毎年この放流を楽しみにしている釣り人も多く、この時期が近付くと漁協への問い合わせも増えるという。
今年も放流が始まるころには10人ほどがダムを訪れ、早速釣りを楽しんでいた。
天竜川漁協では、「たくさん放流したので、釣りをして連休をしっかり楽しんでほしい」と話していた。 -
日本禁煙友愛会伊那支部定期総会
社団法人日本禁煙友愛会伊那支部の定期総会は28日開き、今年度の事業計画などを承認した。
総会には伊那市と南箕輪村の会員約70人が出席し、昨年度の事業、決算を承認した。
今年度の事業計画案も示し、昨年度同様の出前講座や文房具の贈呈など子ども対象の禁煙教育や、社会福祉事業などを承認した。
役員については、本部役員の1人増員を了承した。
会員増加に貢献した井地政久さんと埋橋良和さんの表彰もあった。
会では、「子どもたちには、大人になってもタバコを吸わない健康な人になってほしい。会員を増やし、活動を進めていきたい」と話していた。 -
青島交流センターで祝賀会
完成したばかりの伊那市の青島交流センターで2日、地域住民が完成祝賀会を開いた。
青島地区の約80人が集まり、センターの完成を祝いながら親ぼくを深めた。
あいさつで北村弘区長は、「ここが青島区民にとって文化の集いの場となり、青島に住んでいて良かったなと感じてもらえる地域になればと思う。末長く利用してほしい」と話した。
また祝賀会では、過去の公民館の歴史を振り返る催しもあった。
青島区の初代公民館が、円通庵という観音堂だったことや、2代目公民館が工場の格納庫を再利用していたことなどがスライドとともに紹介され、集まった人たちは、興味深そうに耳を傾けていた。