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伊那経営フォーラム
人との絆をテーマにした伊那経営フォーラムが27日伊那文化会館で開かれた。
フォーラムは会社経営のあり方について考えようと伊那青年会議所が開いたもので、会場にはおよそ千人が集まった。
フォーラムでは世界でホテル・チェーンを展開するザ・リッツ・カールトン・ホテル日本支社の高野登支社長が「絆が生まれる瞬間」と題して話をした。
高野さんは、「結果が出ている会社はトップが現場で働く人を大切にしている。また現場もトップの考え方に関心をもっている。先輩が後輩を上司が部下を大事にし育てるのが日本の社会であり日本の会社。」と話し利益追求だけでなく、人との絆を大切にする、日本的経営の大切さを強調した。
会場に集まった人たちは、海外の一流ホテルで経験を積んだ高野さんの話に熱心に耳をかたむけていた。 -
ウチョウラン山野草展
山野草愛好グループ伊那草友会のウチョウランを中心とする山野草展が27日から、伊那市民会館で始まった。
展示会は上伊那の山野草愛好者でつくる伊那草友会が毎年この時期に開いている。
会場にはウチョウランを中心におよそ250点が展示されている。
ウチョウランは野生のランの一種で、花の大きさは1センチ前後、一つひとつ色合いが違い、形もさまざまなのが特徴。
この日は、山野草愛好者などが会場を訪れ、さまざまなウチョウランを楽しんでいた。
ほかにも、貝がらや小さな鉢に植えられたミニ盆栽や、季節の山野草が並べられた。
草友会の中山和幸代表は「丹精込めて育てたもの。花の美しさや出来栄えを見てほしい」と話していた。 -
アユの友釣り解禁
天竜川水系のアユの友釣りが27日、解禁となり県内外から訪れた釣り人が竿の感触を楽しんだ。
梅雨晴れの1日となったこの日は、朝6時にアユの友釣りが解禁となり天竜川では多くの釣り人が竿を出していた。
友釣りは縄張りに入ってきた他のアユを追いだそうとする習性を利用した漁法で、釣り人らは、
おとりのアユをたくみに操っては、次々と釣り上げていた。
天竜川漁業協同組合が、解禁前に放流した、およそ62万匹のアユは、現在15センチから20センチほどに成長している。
この日は漁協管内でおよそ400人の釣り人が訪れ、多い人では40匹を釣り上げたという。
天竜川漁協では、「8月頃には30センチほどのアユも出てくる。釣果も期待できそうだ」と話している。
来月11日には高遠ダムより、上流の藤沢川や黒川でもアユ釣りが解禁となる。 -
ヤマブドウ研究会
南箕輪村の信州大学農学部と伊那市が協同でブランド化を進めているヤマブドウの、栽培希望者を対象にした勉強会27日開かれた。
この日は栽培を希望する17人が信州大学農学部のヤマブドウの圃場に集まり、教授などから指導を受けた。
この講座はヤマブドウのブランド化に向け、栽培者を育成しようと始めて開かれた。
この日は参加者がつるなどの間引き作業を行った。
つるは早い段階で切らないと棚の上で絡まってしまい、生育の邪魔になるため、栽培にかかせない作業だという。
研究会の春日重光教授は「栽培者の育成だけでなく、ヤマブドウづくりの楽しさを知ってもらう機会になればうれしい。」と話していた。
講座は来年の1月まであと6回予定されていて、参加者が栽培技術や知識を学ぶ。 -
松島区民オリジナルTシャツ作り
箕輪町松島区の子ども達は27日、パソコンを使ってオリジナルTシャツを作った。
この日は松島区内に住む子どもや親子連れなど、13人が参加した。
Tシャツ作りは、子ども達に楽しみながらパソコンの使い方を覚えてもらおうと、箕輪町公民館の松島分館が開いたもの。
子ども達はまず、パソコンを使って好きなアニメキャラクターや写真などにデザインを加え、特殊な用紙に印刷した。
印刷が終わると、好きなサイズに切り取って、アイロンでTシャツに転写した。
親子で参加したある父親は「子どもと一緒にTシャツ作りをして、良いコミュニケーションの機会になった。」と話していた。 -
上古田で赤ソバの花咲く
箕輪町の上古田地区で、住民有志が栽培している赤ソバの花が咲き始めた。
赤ソバは、上古田地区の「これからの農業・林業を考えるEグループ」が育てている。
町の観光資源の一つである赤ソバを観光客に味わってもらいたいと、今年からおよそ60アールの遊休農地を利用して栽培を始めた。
8月上旬に収穫し、秋に「赤そばの里」を訪れる観光客にふるまう計画。
Eグループでは「きれいに咲いて、皆さんに見てもらえるとうれしい」と話している。
赤そばの花は7月中旬頃まで楽しめるという。 -
伊那北高校ペン祭
伊那市の伊那北高校の文化祭「ペン祭」の一般公開が27日から始まった。
今年のテーマは「誕生、ビッグバン」。
同じ時を過ごす仲間とともに友情を深め新しい自分を発見しようという意味が込められている。
生徒玄関前では、高さ8メートルのロケットのハリボテが訪れる人たちを出迎えている。
また全校生徒でアメリカのオバマ大統領のモザイク画を手掛けた。
細かく切った約1万4千枚の折り紙にペン祭に対する思いを書いて貼り付けたという。
クラス展では1年生が文化祭のテーマを元に製作した作品を並べている。
また2年生は、11月に長崎研修旅行に行くことになっていて、事前にまとめた学習の成果を展示している。
部活動のうち化学部の生徒は白衣を着て訪れた人たちに実験の様子を発表していた。
伊那北高校のペン祭の一般公開は28日までで、吹奏楽部や音楽部による演奏会もある。 -
伊那市観光株主総会
伊那市観光の株主総会が26日開かれた。平成20年度の全体の経常損益は1千万円の赤字だったが、赤字額は前年度より2千万円解消した。
伊那市観光は現在、高遠さくらホテルやみはらしの湯など、伊那市内にある7つの宿泊・観光施設の運営をしている。
平成20年度、第12期の売上高は約9億3千万円で、経常損益は1千万円の赤字だった。 -
伊那市富県の休耕田でハナショウブ見ごろ
伊那市富県の休耕田で、ハナショウブが見ごろを迎えている。
富県南福地に住む竹松成就さんが20アールの休耕田で育てている。
竹松さんは、20年ほど前から田んぼの一角にハナショウブを植え始め、2年前からは田んぼのすべてを使って栽培するようになった。
竹松さんは「天気のいい日は散歩がてら花を楽しんでほしい」と話していた。
ハナショウブは7月5日頃まで楽しめるという。 -
箕輪町死亡事故ゼロ1000日達成
箕輪町が6月9日に交通死亡事故ゼロ1000日を達成し、長野県交通安全運動推進本部から表彰された。
26日、上伊那地方事務所の宮坂正巳所長から、平澤豊満箕輪町長に表彰状が手渡された。
宮坂所長は、「事故防止対策に取り組み、死亡事故ゼロが一日も長く続くよう努力をお願いします」とあいさつした。
平澤町長は、「今後も町民をあげてがんばりたい」と話した。
箕輪町では平成18年9月13日に、広域農道の松島地籍で自動車同士の衝突事故により1人が亡くなっている。
それ以来、死亡事故はなく、25日までで死亡事故ゼロは1016日になったという。
上伊那では現在、箕輪町が最も長く死亡事故ゼロを継続している。 -
みつろうでキャンドル作り
南箕輪村の中部保育園の年長園児約60人は26日、ミツバチの体内から出るみつろうを使い、ろうそく作りをした。
園児らは、芯になる糸をみつろうの上に置き、隙間ができないようしっかりと巻いていた。
みつろうで作ったろうそくは、花粉の種類により色合いが異なり、火をつけるとほのかに甘い香りがするという。
この日作ったろうそくは、7月4日に大芝高原で開く七夕とうろう祭りで使用する。
高島みよし園長は、「今年保育園で作った灯ろうには、子どもたちそれぞれの夢が書かれている。ロウソクの火と一緒に天まで届いてほしい」と話していた。 -
伊那市がポイ捨て条例年度内策定へ
伊那市は26日、罰金などの罰則付きのポイ捨て禁止条例について、本年度内に制定したい考えを示した。
伊那市役所で環境審議会が開かれ、条例制定について委員の意見を聞いた。
罰則つきのポイ捨て禁止条例の制定は、本年度策定した伊那市環境基本計画の中で、3年を目安に実施する短期目標として盛り込んでいる。
市では、本年度中の制定を目指し検討を進めているが、監視体制はどうするのか、現実問題としてどこまで厳密に罰則を適用するのかなどの課題があるため、審議会で委員の意見を求めた。
委員からは、「罰則があるだけで抑止効果が期待される。啓発の意味も込めて罰則のある条例を制定すべき」といった意見や、「啓発は条例以外でもできる。法律で不法投棄が禁止されているので、あえて市独自に罰則を設けなくてもいいのではないか」などの意見があった。
市ではこれらの意見を参考にさらに検討を進め、本年度中の議会に条例制定案を提出する方針だ。 -
新山小で七夕コンサート
7月7日の七夕を前に、伊那市の新山小学校で26日、七夕コンサートが開かれた。
全校児童36人が、保護者や地域住民、招待した高遠第4保育園の園児の前で、これまでの練習の成果を披露した。
コンサートは、学習発表会を兼ねて行っているもので、1年生から6年生までが演奏や歌などを披露した。
1、2年生は工事現場で働く格好で登場し、「もぐらトンネル」という歌を披露した。
また、3年生はブレーメンの音楽隊をオペレッタで発表した。
最後は、卒業生などが作詞した新山小学校の歌を全校児童で歌った。
児童が少ない新山小学校では、毎年それぞれが趣向を凝らした発表を準備していて、コンサートを盛り上げているという。 -
唐沢幸一さん(伊那市)が保育園にサッカーゴール寄付
伊那市小沢の唐沢幸一さんが26日、伊那西部保育園に手作りのサッカーゴールを贈った。
唐沢さんは西部保育園のすぐ近くに住んでいて、子どもたちの元気な声が家まで聞こえてくるのがとてもうれしく、何かしてあげたいと、サッカーゴールを作ってあげることにした。
今まで保育園では、すべり台の下をゴール代わりにしていたということで、子どもたちは自分の背丈ほどあるゴールを見てとても喜んでいた。
春日朝子園長は、「地域の方が子どものことを気にかけてくれることがとてもうれしい。特に年長園児はサッカーが好きなので今日はいつもよりも楽しそうです」と話していた。 -
「下平瑞雲と門下5人展」29日まで
駒ヶ根市在住の水墨画家下平瑞雲さんとその門下生5人による水墨画展が29日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。
会場には、それぞれが描いた作品を作者ごとのコーナーに分けて展示している。
この展示会は、師匠の瑞雲さんの呼びかけに応じて門下生の有志5人が参加し、今回初めて企画した。
瑞雲さんによると、このようなスタイルの展示会は県下でも大変珍しく、会に心意気や勢いがなければなかなか難しいという。
門下生5人は、それぞれ10年ほどのキャリアを持っていて、この展示に向け制作した力作が並んでいる。
また、同じ題材のボタンを5人が描いた作品もあり、それぞれの個性を見比べることができる。
瑞雲さんは、「教室の生徒と指導者の心のつながりが表れた成果だと思う」と話し来場を呼びかけている。 -
認知症モデル地区の手良で初会議
伊那市の手良地区が、認知症の人を支える地域作りを目指す県の認知症モデル地域に指定されたことを受け24日夜、住民に対し初の説明会が開かれた。
認知症モデル地域は、県が一昨年から県内1カ所を指定し実施している事業で、本年度は伊那市が指定された。
市では、認知症の人を支える地域作りのモデル地域として手良地区を選んだ。
説明会には住民60人ほどが参加し、モデル地域について説明を受けたほか、母親が認知症になった体験を持つ飯田市在住の関靖さんから話を聞いた。
関さんは16年間、母親の介護をした経験を持ち、当初認知症だということが分からず、理解しがたい母親の行動に苦しんだという。
関さんは、「ごはんを食べた直後に、食べたことを忘れる母に対し、ふざけているのかと何度も怒鳴った。どんどん壊れていく母親に優しくすることができなかった」と話し、認知症に対する知識を持つことの必要性を訴えた。
また、「認知症はだれもがなりうる病気。なってもいいような地域作りを進めてほしい」と話していた。
伊那市によると、今年3月1日現在、市内の認知症の人の数は850人ほどと推定されるという。
手良地区では今年度、認知症についての意識調査を2回に分けて実施するとともに、地域見守りマップの作成などに取り組んでいく。 -
森林税活用の里山整備 本年度は400ヘクタール
本年度1回目のみんなで支える森林づくり上伊那地域会議は26日、伊那市の伊那合同庁舎で開いた。県が予算規模や計画面積を説明し、森林税を活用した上伊那地域の間伐の計画面積が昨年度の倍以上にあたる400ヘクタールに上ることを示した。
それによると、間伐などの里山整備は昨年度実績の173ヘクタールを2倍以上上回る400ヘクタール、所有者が複数いる里山の境界線の明確化などの集約化事業は昨年度並みの250ヘクタールを目標にしている。
ただ集約化事業には、2倍以上の658ヘクタールの要望が県に寄せられていて、委員からは、「所有者が高齢化しているので早い時期に実施しないと境界線がますます分からなくなってしまう」「境界線をまずはっきりさせないことには間伐などに進めない」などの意見が寄せられた。
これに対し県側は、「森林税にプラスして、国の経済対策や単年度の補助事業があり、それらを有効に使うことも可能」とした。
森林税を使った里山整備事業は本年度、県全体で10億1千万円を予定している。 -
日本墨絵展
日本墨絵会による作品展が23日から、伊那市の県伊那文化会館で開かれている。
会場には、中南信から寄せられた作品を中心に140点を展示している。
日本墨絵会では会員のレベル向上のため毎年この作品展を開いていて、全作品を審査し、賞をつけている。
伊那ケーブルテレビ放送エリア内での主な受賞者は、
日本墨絵会準大賞に箕輪町の赤羽敞子さん、優秀賞に伊那市の伊藤百合子さんと平沢れい子さん。
日本墨絵会の吉澤玉昌会長は、「墨の濃淡や構図など、作品のレベルが回を重ねるごとに上がってきている。白と黒だけで表現された落ち着きのある雰囲気を楽しんでもらいたい」と話していた。
第12回日本墨絵展は28日まで。 -
箕輪エコエコ研究会
光のドームに太陽光パネル設置箕輪町の異業種の経営者などでつくる「箕輪エコエコ研究会」が23日、太陽光発電で電飾を灯そうと、箕輪消防署東側に設置している光のドームに太陽光パネルを取り付けた。
箕輪エコエコ研究会は、自然エネルギーを活用した新商品の開発を目指して今月発足した。
作業した光のドームは、研究会の前身となるグループが去年11月に設置した。
新組織になり、低価格の太陽光発電システムなどを開発した技術を生かし、地球環境に優しいドームにしようとパネルを設置したという。
会では、「今後もエコを考えた研究をしていきたい」としている。
光のドームは日没から夜10時ころまで点灯するという。 -
給食従事者研修会
福祉施設や病院などの栄養士や調理師を対象とした研修会が22日、伊那市の伊那合同庁舎で開かれた。
研修会は、多くの人に食事を提供する給食施設関係者を対象にしたもので、約100人が集まった。
研修会では、伊那保健福祉事務所から、大規模災害に備えた食料備蓄体制に関するアンケートの結果が報告された。
アンケートは保育所や医療機関、福祉施設など上伊那の180施設に対して昨年11月に実施したもので、165施設から回答があった。
「食料を備蓄しているか」という質問には、5割が「備蓄している」と答えた。
備蓄していない理由としては、3割が「予算の問題」としたほか、保管場所がないことを理由にした施設もあった。
また「何日分の食料を備蓄しているか」という質問に対しては、1日分が4割と最も多く、2日分、3日分はそれぞれ2割ほどに留まった。
伊那保健福祉事務所は、新潟中越地震の経験に触れ、「新潟の事例を見ても、救助もすぐには対応できない。1日3食の食事を提供している施設は、2、3日は自力で乗り切れる準備をしてほしい」と呼びかけていた。 -
箕輪町で工場爆発
箕輪町松島の帯無工業団地内にある有限会社岡谷ダイカストで25日午前8時10分ころ、工場火災があった。工場で爆発が起こり、当時作業中だった社長が軽いやけどを負った。
岡谷ダイカストは、アルミ加工をしている。
伊那警察署によると、午前8時18分頃に爆発が起こり、爆風により鉄骨プレハブ一部2階建ての建物の窓ガラス約30枚と屋根の一部が破損し、段ボールなどが燃えたという。
当時作業中だった牛山泰秀社長が軽いやけどを負った。
伊那署では、溶鉱炉のアルミが漏れ出し、水とアルミが反応して水蒸気爆発が起きたのではないかと見て原因を調べている。 -
味工房の会 新施設完成記念の八重桜看板除幕
南箕輪村の大芝高原味工房で農畜産物の加工販売をしている味工房の会が24日、新しい施設の完成を記念して植樹した八重桜の看板の除幕式を味工房前の駐車場で行った。
植樹したのは八重桜5本。
会では、春に大芝高原内の八重桜を使ったジェラートを販売している。
現在は桜の収量が少ないため、将来的に加工できるように八重桜を選んだという。
会長の馬場良子さんは、「会で植えた桜でおいしいジェラートを提供したい」と話していた。 -
ブラジル人学校で畑作り
伊那市西春近のブラジル人学校「コレージョ・デザフィーオ」の子どもや保護者ら約50人が25日、畑づくりに挑戦した。
昨年からの世界同時大不況の影響を受け、上伊那でも雇い止めなどで多くのブラジル人らが職を失った。
そんな中、ブラジル人学校を発足前から10年近く支援している駒ヶ根市の関口一枝さんが、野菜作りをしてはどうかと呼びかけた。
関口さんが知り合いに頼んで無償で提供を受けた500坪ほどの畑には、ジャガイモやトウモロコシなどが植えられている。
今年5月から数回作業をしていて、この日は小さな子どもたちが草取り、大きな子どもたちがジャガイモやピーマンの苗を植えた。
ブラジル人学校のコレージョ・デザフィーオでは、最も多いときには90人ほどの子どもたちが通っていたが、保護者が職を失いブラジルに帰国してしまったことなどから、現在は35人に激減している。
この畑で収穫した野菜は、みんなで平等に分け合うという。 -
伊那北保の園児がタマネギ収穫
伊那市の伊那北保育園の園児が25日、同園の給食食材を提供している「野底野菜の会」が管理する畑で、タマネギの収穫に挑戦した。
昨年秋、現在の年長園児が植えた2千株のタマネギが大きく育ち、収穫を迎えた。
子どもたちは、苦労しながらタマネギを土から引き抜いていた。
野菜の会は、給食の食材を提供しているほか、保育園の行事に参加するなどさまざまな形で交流している。
先日は、ブロッコリーの収穫体験もしたということで、小林政子園長は「体験を通して、ブロッコリーが苦手な子どもが食べられるようになるなど、生の体験が子どもたちに与える影響は大きい。この地域ならではのつながりを大切にしたい」と話していた。
収穫したタマネギは、2玉ずつ子どもたちにプレゼントされた。 -
後見制度普及へ
上伊那がモデル地区に認知症や知的障害のある人の財産管理などを行う「成年後見制度」を推進するためのモデル地区に、上伊那地域が指定されたことを受け25日、事業についての検討会議が伊那市福祉まちづくりセンターで開かれた。
モデル地区は、県が本年度、新たな取り組みとして始めるもので、上伊那地域がモデル地区として指定された。
上伊那地区では、伊那市社会福祉協議会が委託を受け、上伊那地区の各社協や自治体とともに事業を推進していく。
成年後見制度は、認知症など判断能力の低い人の財産管理を適切に行う手段だが、この制度に関する専門知識を持った対応職員や、後見人を引き受ける人材が不足しているため、制度が普及していないのが現状。
モデル事業として上伊那では、判断能力が低下した人の相談に応じるほか、必要に応じて弁護士や司法書士など専門家を派遣する。
検討会議の会長に選任された司法書士の戸田雅博さんは、「後見制度を多くの人に知ってもらう必要がある。いずれは伊那に県下初の後見センターを設置したい」と話していた。 -
高遠高校の生徒が園児と交流
伊那市の高遠高校の生徒21人は23日、学校近くの高遠第一保育園を訪れ、園児と体を動かして交流した。
高遠高校では毎年、福祉コースと芸術コース音楽専攻の2年生の生徒が授業の一環で保育園に訪れ交流している。
グループに分かれて未満児から年長児の部屋で本を一緒に読んだり、ボール遊びをした。
保育士を目指しているある生徒は、「子どもたちと楽しい時間を過ごし良い勉強になった。将来の目標に向かって頑張りたい」と話していた。
高遠高校では今後、交流での感想をまとめる。
また、7月にも高遠第4保育園で交流会を行う。 -
伊那消防組合規律訓練
伊那消防組合の規律訓練が23、24日、伊那市の市民体育館であった。
訓練は、毎年この時期に行っているもので、消防活動の基礎となる動作などを迅速、的確に行動出来ることを目的としている。
伊那消防組合管内の署員合せて70人が参加し、回れ右や整列などの基本動作や、30人程で構成するグループから8人程のグループに構成し直す動作などを訓練した。
消防署員らは、一つひとつの基本動作を確認していた。 -
ゴミ施設で市長が見解
伊那市の小坂樫男伊那市長は24日、新ごみ中間処理施設の地元区のアセス実施について、「住民の理解が深まってきた」としたうえで、「できるだけ早い時期に同意してもらいたい」との考えを、この日開いた定例記者会見で示した。
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伊那養護学校ですもう大会
伊那市の伊那養護学校の生徒は22日、木曽青峰高校の相撲部と交流した。
この交流は、伊那養護学校の寄宿舎の職員が当時の木曽山林高校、現在の木曽青峰高校の相撲部を指導していたことが縁で始まり、今年で6年目。
この日は、木曽青峰高校の相撲部の生徒6人が伊那養護学校を訪れ、約1時間、中学部と高等部の生徒とすもうをとり交流した。
伊那養護学校の生徒はこの日を楽しみにしていたということで、自分達よりひと回り大きな体にぶつかっていき、相撲を楽しんでいた。 -
高速バス「南アルプス号」7月末廃止へ
伊那市の高遠町・長谷地区と新宿を結ぶ高速バス「南アルプス号」が、7月31日で廃止となる。
南アルプス号は2001年から、JRバス関東、京王電鉄バス、伊那バスの3社が運行している。
利用者数は1日平均30人ほどを見込んでいたが、開始当時から利用は少なく、2005年に杖突峠を越えるルートを伊那市内や南箕輪村、箕輪町を回るルートに変更したが、1日平均11人ほどの利用にとどまっている。
JRバス関東によると、3社ともに赤字路線となっているということで、JRバス関東では年間3千万円の赤字となっている。
JRバス関東などは、路線廃止に伴い、新宿と駒ヶ根・飯田を結ぶ高速バスから地域の路線バスに乗り継ぎができる切符の発行も検討していて、利用者が不便にならないようできるだけ早く実現したい竏窒ニしている。