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伊那市消防団水防訓練
出水期に備え、伊那市消防団は31日、高遠町の山田河原で水防訓練をした。
市内全分団の15分団の班長以上236人が訓練に参加した。
この水防訓練は、出水期を前に毎年行っている。
訓練では、伊那建設事務所の職員が、命綱の結び方や水防工法などを指導した。
団員は、土のうの作り方や積み方、蛇かごの設置、決壊しそうな箇所の水防シートはりなどを、実際に作業しながら学んでいた。
また作業の途中には、大水が出たとの想定で避難訓練も行なわれ、団員がきびきびと行動していた。
伊那市消防団の伊藤仁団長は、「訓練で学んだことを団員一人ひとりが出来るように伝えていくことで、いざという時の地域の防災力を高めてほしい」と話していた。 -
いなっせで花いっぱい運動
伊那市のいなっせの入居者でつくる「いなっせ花いっぱい委員会」は1日、花の苗植え作業をした。
同委員会は、市街地の美化や活性化につなげていこうと、毎年この時期に花の苗を植えている。
委員20人が参加して木製樽のプランターにメランポジウムの苗を植えた。
メランポジウムは花もちが良く10月ころまで楽しめるという。
いなっせ花いっぱい委員会では秋の花いっぱいコンテストで毎年連続入賞していて、2007年、2008年は最優秀賞を受賞している。
この苗植えは今年で6年目で、年々規模も大きくなっているという。
委員会では、「訪れた人たちに花を楽しんでほしい」と話していた。 -
上伊那のごみ処理基本計画見直し
上伊那広域連合は本年度、上伊那のごみ処理方針などを示した基本計画を見直す。今回の見直しでは、これまで課題となっていた最終処分場などの施設整備についても、具体的な方針を盛り込むことを見込んでいる。
ごみ処理基本計画推進委員会の第1回会議は2日開き、事務局が新たな計画の素案を示した。
今回見直す「ごみ処理基本計画」は、上伊那のごみ処理の方法やごみ減量化の方針を示している。目標年度は平成35年で、5年ごとに見直しを行っている。
現在上伊那では、上伊那圏域内に最終処分場がないことや、資源ごみや不燃物を処理するリサイクルセンターの老朽化が進んでいることなどが課題となっている。
そのため広域連合では今回、具体的な施設整備の方針を盛り込むことで、施設整備を進めていきたい考え。
最終処分場については、箕輪町の八乙女最終処分場を再生活用する方針を盛り込みたいとしている。
また、リサイクルセンターについては現在、箕輪町、伊那市、駒ヶ根市の3カ所にあるが、比較的新しい箕輪町の「クリーンセンター八乙女」に一本化し、八乙女が古くなった段階で新しい施設を整備する竏窒ニしている。
広域連合では委員会からの提言を計画に反映し、来年1月末ころまでに新しい計画を確定したい竏窒ニしている。
新たな計画は、来年度から適用する予定。 -
タカトオコヒガンザクラ 児童が挿し木
タカトオコヒガンザクラを増やそうと1日、高遠北小学校の児童が桜の挿し木をした。
信州大学農学部の井上直人教授の指導のもとで行っている取り組み。
高遠北小学校の3、4年生約20人が、長さ30センチほどの桜の枝のいらない葉を切り落とし、その後プランターに入った土に挿した。
作業した理科室には、桜を育てるための温室も造られ、プランターを2カ月間保管する。
井上教授によると、温室の温度を23度に保ち、夜も照明をつけておくことで根が張りやすくなるという。
8月に桜を屋外に移植し、児童らは桜が育つ様子を観察することにしている。 -
国会議員が天竜川激特事業視察
地元選出の国会議員は31日、平成18年7月豪雨以降行われている天竜川激特事業の状況を視察した。
辰野町から伊那市中央区までの激特事業の進ちょく状況を、地元選出の宮下一郎衆議院議員と吉田博美参議院議員が視察した。
地元中央区の宮下政男区長は、「工事が始まってから、地域に流れる古川という湧き水が冬の間枯れるようになった。地域の農業用水、防火用水として利用している大切な川なので復旧してもらいたい」と訴えた。
天竜川上流河川事務所によると、工事に伴って浅い井戸などの水位が低下したり、渇水するなどの恐れはあり、古川も工事が原因で渇水した可能性があるという。
宮下議員らは、「天竜川を安全な川にしていく必要がある。国・県・市と連絡を取りながら、予算の確保に取り組んでいきたい」と話していた。
天竜川激特事業は、平成18年から5年間の計画で行っている。
川底を掘り下げ、根固め工を施していて、18年と同じ規模の出水があっても0.5メートルほど水位を下げられるという。 -
公売のバイク55万円で落札
伊那市がインターネット公売に出品したバイクの落札価格が55万円に決まった。
公売に出品したバイク「カワサキメグロSG」は、伊那市が公用車として使っていたが、ここ10年ほどは使われずに車庫に眠っていた。
市では公売により財源の足しにしようと予定価格5万円で出品したところ、マニアには人気のバイクだということで愛好者などから101件の申し込みがあり、2日に落札価格が55万円に決まった。
市では「どれくらいの値がつくか予想がつかなかったが、高額の落札価格となり驚いている。収入については有効に使っていきたい」と話している。 -
箕輪町で梅の出荷始まる
箕輪町のJA上伊那選果場では、梅の出荷が始まっている。
この日は、加工用の梅約2,4トンが出荷され、ごみがないかなど簡単なチェックが行われてた。
出荷時期を迎えているのは、小粒の品種・竜峡小梅で、主に県内や中京方面に出荷されている。
小梅の出荷は6月中旬まで続き、それ以降は、やや大きめの梅が出荷されるという。 -
伊那市ごみ減量化委設置竏窒イみ減量化の模索始まる
ごみの減量化などを図るための施策について協議する伊那市ごみ減量化・資源化推進委員会が1日、設置され、第1回会合が開かれた。
委員会は各種団体の代表や公募で選ばれた委員15人で構成。委員長には、伊那市連合衛生自治会会長の橋爪正さんが選ばれた。
委員会では、実行性のあるごみの減量化や資源化を図るための施策を協議し、市長に提言する。
委員の任期は2年で、月1回のペースで会議を開く。
市によると、昨年度伊那中央清掃センターで処理された可燃ごみの量は、約2万6千トン。そのうち伊那市が占める量は、半分の1万3千トンだという。
また昨年度、清掃センター全体のごみ処理経費は約5億円となっている。
委員会では「伊那市内でのごみの減量化が上伊那全体の減量化と、経費削減につながる」として、11月を目途に、短期的な施策を市長に提言する。 -
伊那まつりのTシャツデザイン決まる
今年の伊那まつりの公式Tシャツのデザインを決める審査会が1日、市役所で開かれ、伊那市の会社員伊藤寿美代さんの作品が、公式Tシャツに選ばれた=写真。
公式Tシャツはこれまで、黒をベースとしたものが大半だったが、伊藤さんの作品は紫を基調にピンク色で桜や龍などを描いている。
伊藤さんの作品は、色使いなどが女性にも親しんでもらえるとして今年の公式Tシャツに選ばれた。
まつり用のパンフレットの表紙には、太鼓が力強く描かれた南箕輪村の印刷会社「プリンティアナカヤマ」のデザインが選ばれた。
また、うちわには伊那市の印刷会社「しんこう社」の作品が「大人から子供まで親しんでもらえる」と評価され、選ばれている。
公式Tシャツは今月から注文の受付を始め、一般に販売される予定。 -
南箕輪村で無償福祉移送サービス開始
南箕輪村は1日、高齢者や障害者を対象とした無償の福祉移送サービスを開始した。
同サービスは、昼間交通手段のない村内の高齢者や障害者の買い物や通院、公共施設への移動に活用してもらうことを目的としている。
初日のこの日は2件の予約があり、村から事業の委託を受けている南箕輪村社会福祉協議会のメンバーが利用者宅を訪れた。
このうち、中央病院への通院に同サービスを活用した利用者は「サービスはありがたいが、登録や予約などの手続きが面倒」と話していた。
移送車両の運行は平日の昼間で、役場への事前登録と村社協への予約が必要。
村では「現在は20人が登録している。今後も多くの人に利用してもらえるよう周知の徹底を図っていきたい」としている。 -
御園区で雨の中運動会
伊那市御園区の運動会が31日、同地区の白山グラウンドであり、地区住民約700人が、競い合った。
この日はあいにくの雨となったため、雨でも危険のない競技を実施。
参加者は傘をさしたりレインコートを着て、競技を楽しんでいた。
マレットゴルフの玉が中心に近いほど得点がはいるゲームでは、チームのメンバーからプレーヤーに声援がおくられた。
主催した伊那公民館御園分館の唐澤幹夫分館長は、「一風変わった思い出に残る運動会になった。区民の団結につなげたい」と話していた。 -
プレミアム商品券完売
伊那市で5月30日から販売された総額3億3千万円のプレミアム商品券が、発売2日で完売した。
同商品券は、伊那商工会議所、伊那市商工会、JA上伊那が発行したもので、1万円で千円のプレミアムがつくというもの。
伊那商工会議所では「予想以上に早い完売となった。これを契機に消費者には買い物をしてもらい、各店も誘客につなげてもらいたい」と話している。
今回販売したプレミアム商品券は、加盟店538店舗で使うことができる。
有効期限は10月31日まで。 -
ローズガーデンバラ祭り始まる
伊那市高遠町にある「しんわの丘ローズガーデン」で1日から、バラ祭りが始まった。
バラ祭りは地域活性化などを目的として去年から開かれているもの。
この日はオープニングセレモニーがあり、木のオカリナ「ユカイナ」の演奏が披露された。
ローズガーデンには現在、124種約2600本のバラが植えられている。
バラ祭りは14日まで開かれる予定で、期間中はバラの苗木販売や、園内で結婚式が予定されている。
訪れた人たちは、園内を歩きながら咲きはじめのバラを楽しんでいた。
見ごろは今週末から来週にかけて。 -
上伊那ごみシンポジウム
新しいごみ中間処理施設の建設を計画している上伊那広域連合は31日、ごみ処理施設の安全性を健康面から考え、理解してもらおうとごみシンポジウムを開いた。
ごみ処理施設の安全対策・環境対策については、日本環境衛生センターの秋月祐司さんが講演。
「焼却施設で各種対策措置をとることで、ゼロにはならないがダイオキシン類の削減が図れる。ダイオキシン類の摂取の大部分は食物からで、大気中濃度増加の影響はほとんどない」と語った。
また、パネルディスカッションでは、信州大学医学部の野見山哲生教授が「関心を持ち続けることが大切」
と話したほか、用地選定委員会委員長を務めた伊藤精晤信州大学名誉教授は、「施設のマイナス面を話し合いでプラスに転じさせて欲しい」と語った。
また、伊那商工会議所女性会の小林旬子会長は、「今後、施設を受け入れた住民に感謝の気持ちを持たないといけない」と述べた。
コーディネーターをつとめた上伊那広域連合ごみ処理基本計画推進委員会の小澤陽一委員長は、「お互いの理解と信頼を得るためには勉強を重ね正しい情報を入手して理解を深めることが大切」とまとめた。
この日のシンポジウムには約280人の市民が訪れた。 -
夏を前に衣替え
本格的な夏を前に1日、各地の学校や企業で衣替えとなり、通勤通学でも夏服姿の人たちが行き交う光景が見られた。
そのうち伊那市の高遠高校では、ブルーのシャツを着た生徒らが午前8時ころから登校。朝のうちは少し肌寒かったこともあり、上にカーディガンなどを羽織った生徒もいたが、半袖のまま自転車でさっそうと登校する生徒もいた。
この夏服は昨年から導入したもので、1、2年生約200人が着用している。
ある男子生徒は「風通しが良くて着やすい」と話していた。
夏服の着用は9月末まで。 -
手良小学校の児童がアユの稚魚を放流
伊那市の手良小学校の児童が1日、アユの稚魚を天竜川に放流した。
この日は手良小の3年生が明神橋の約100メートル上流で放流を実施。アユは生後6ヶ月で、体長約10センチの稚魚が5キロ用意された。
児童らは、一人ひとり5匹ほどを容器に入れてもらい、一斉に天竜川へ放った。
これは天竜川漁業協同組合が小学生を対象に毎年実施しており、手良小学校には今年初めて声をかけた。
地区に大きな川がなく、アユやアユの友釣りなどを目にする機会の少ない手良の子どもたちにも、天竜川に親しんでもらおうと考えた。
児童らは、放流を前にアユの生態などを勉強してきたという。
天竜川漁協北原斉理事は「アユの感触を感じ、天竜川に親しんでほしい。この川が太平洋につながっていることを感じてもらいたい」と話していた。 -
絵本作家宮西達也さんおはなし会
絵本作家宮西達也さんによるおはなし会が30日、箕輪町の松島コミュニティセンターで開かれた。会場には約400人が集まり、宮西さんの読み聞かせを楽しんだ。
おはなし会は、町内の絵本読み聞かせグループなどでつくる「おはなし応援団」が、読み聞かせの大切さを知ってもらおうと開いた。
宮西さんは静岡県在住の絵本作家で、小学校の教科書でも作品が扱われている。
集まった人たちは、宮西さんの軽妙なしゃべりに、時に笑いながら聞き入っていた。
宮西さんは「絵本を読んで、やさしさや思いやりのある人になってください」と子ども達に呼びかけていた。 -
神子柴遺跡について学ぶ
縄文時代初期の石器などが数多く出土している南箕輪村の神子柴遺跡について学ぶ講演会が30日、神子柴公民館で開かれた。
講演会は、地区住民で作る神子柴の文化歴史を伝える会が、地域の貴重な文化遺産を後世に語り継いでいこうと開いた。
地区住民ら約30人が集まり、駒ヶ根博物館学芸員の田中清文さんの講演に耳を傾けた。
田中さんによると、神子柴遺跡から出土した石器は、約1万6千年前の旧石器時代から縄文時代にかけてのものだという。
移動生活をしていた旧石器時代には、持ち運びやすい小型の石器を使っていたが、神子柴遺跡から出土した石器は大型のものが多く、定住生活に移行した縄文時代初期のものと推測されるという。
田中さんは、「地域を知ることは地域を好きになること。遺跡を通じて地域に興味を持ってほしい」と話していた。 -
いーな伊那プレミアム商品券発売
伊那市内538の店舗で使える「いーな伊那プレミアム商品券」の販売が30日、始まった。
商品券は市内9カ所で販売され、このうち、いなっせ屋外広場に設けられた特設会場では、販売開始の午前10時におよそ100人が列を作った。
列の先頭に陣取った伊那市荒井の酒井一雄さんは、折りたたみいす持参で朝6時58分に到着したという。
プレミアム商品券は、千円券11枚つづりで、1万1千円分を1万円で購入できる。
1人20万円まで購入することができ加盟店538店舗で利用できる。
いなっせ特別会場での販売は30、31日のみで、6月1日以降は伊那商工会館など市内8カ所で販売する。
この商品券の有効期限は10月31日まで。売り切れ次第販売を終了する。 -
新宿と市有林整備協定
伊那市の森林を、友好提携を結んでいる新宿区が整備する市有林整備実施に関する協定の調印式が30日、伊那市ますみケ丘の平地林で行われた。
調印式には伊那市と新宿区の関係者や小学生ら約200人が出席した。
新宿区は、自動車の排気ガスなど区内だけの努力で発生する二酸化炭素の排出量を抑えることが難しい状況にある。
このことから、増加した二酸化炭素を友好提携を結んでいる伊那市の森林を整備することで、その吸収量を増やし環境を守る取り組みをする。
計画は伊那市長谷の森林150ヘクタールを5年かけて間伐するもので、新宿区によると、年間約120トンの二酸化炭素が削減できるという。
この日はほかに、ますみケ丘の平地林内に設けられた「新宿の森」で、看板の序幕も行われた。
「新宿の森」は、伊那市が新宿区に無償で貸し出すもので、自然とのふれあいや環境学習などに役立てる。
伊那市では、森林整備や環境学習を通して互いの交流を深めていきたい竏窒ニしている。 -
伊那市観光協会総会
伊那市観光協会の平成21年度の総会が29日、伊那市役所で開かれ、予定している誘客事業などについて確認した。
伊那市観光協会は合併して3年目。
本年度は、誘客部会、おもてなし部会など3つの部会が中心となり、旧市町村の枠を取り払い「パノラマ伊那市」をキーワードに観光事業に取り組む。
本年度も昨年度同様、ボランティアガイドの養成に力を入れるほか、さくらまつり、高遠城下まつりなど各種誘客イベントの開催や保科正之に関する事業などにも取り組み、木曽などとの広域連携事業も視野に入れる。
会長の小坂樫男伊那市長は、「木曽とも連携して広域観光ルートにしていきたい」とあいさつした。
また保科正之大河ドラマ化については、「生誕400年にあたる2011年は無理でもその後のドラマ化には手ごたえを感じている」と述べた。 -
都会の人たちが田植え体験
都会の人たちに田植えを体験してもらう田植え交流会が30日、伊那市高遠町で開かれた。
交流会は、体験を通して都市と農村の交流を深めようと行っているもので、今年で10年目。
都会からの参加者が田んぼのオーナーとなり、田植えから稲刈りまでを体験する。
オーナーになると60kgの米が保障される。
年々参加者が増えているということで、今年は勝間や山室など3会場で田植えが行われた。
このうち勝間の田んぼでは、東京や埼玉など関東方面から210人が参加して田植えをした。
参加者のうち半分以上が田植え初体験。Tシャツ短パン姿に着替え、慣れない足もとに悪戦苦闘しながら、約40アールの田んぼにコシヒカリの苗を植えていた。
10月には収穫を体験する。 -
ノルディックウォーキング教室
両手に専用のストックを持ち、地面を突きながら歩くノルディックウォーキング教室が30日、伊那市で開かれた。
教室は、市民の健康増進などにつなげていこうと伊那市総合型地域スポーツクラブが開いた。
市内から50人が参加し、元クロスカントリースキー選手の山田琢也さんの指導を受けた。
ノルディックウォーキングは、フィンランドのクロスカントリースキー選手の夏場のトレーニングとして始まったスポーツとされている。
2本のストックを持って歩くことで腰や膝への負担を軽減するとともに、普通に歩くよりもエネルギー消費を20%程度上昇させるという。
参加者たちは山田さんからウォーキングのポイントを聞いた後、伊那市営球場周辺を歩いた。
市総合型地域スポーツクラブでは、今後講座も設けノルディックウォーキングを普及していきたい竏窒ニしている。 -
南信柔道連盟上伊那中高合同練習
南信柔道連盟上伊那支部は、技術向上につなげようと、地域の教室の枠を超えた中高生合同の練習を本年度から始めた。
29日は、上伊那の中学生と高校生22人が、伊那市東春近の柔道教室創武館で初めての合同練習をした。
上伊那支部には現在、辰野町から飯島町まで7つの教室がある。
年々柔道を習う子どもの数が減少し、教室でも同じメンバーとしか練習できないため、今年から月2回のペースで合同練習を設けることにした。
この日は、寝技と立ち技の稽古が行われた。
中学生は、自分よりも身長の高い高校生を相手に、繰り返し技をかける練習をしていた。
上伊那には柔道部のある学校が少ないため、高校生になると練習の場がなくなり柔道から離れてしまう生徒もいるという。
上伊那支部長の原洋明さんは、「年齢も違ういろいろな人と練習することで技術が向上する。練習の場を設けることで柔道を続ける子ども達を増やしていきたい」と話していた。 -
東春近小学校4年生 摘果を体験
伊那市の東春近小学校4年生2クラスの児童が28日、余分な実を摘み取るリンゴの摘果を体験した。
これは総合学習の一環で行なわれていて、4年生が毎年取り組んでいる。
リンゴ農家の伊藤一路さんが協力を申し出て、16年前から畑を貸し出している。
春には花を摘む作業を体験し、今回が2回目。
本来は、花のうちに余分なものを摘み取ったほうがよいとされるが、子供達の作業のために伊藤さんが手の届く高さの実は残しておいたという。
子供達は、残す実を傷つけないよう慎重に作業していた。
次回は11月に収穫を予定している。 -
4月有効求人倍率 過去最低
4月の上伊那の月間有効求人倍率は0.31倍で、2月から3カ月連続で、過去最低を更新した。
伊那公共職業安定所の発表によると、4月の上伊那の求人倍率は、3月の0.37倍を0.06ポイント下回る0.31倍となった。
県内平均は0.41倍で、上伊那は上田、飯山に次ぎ3番目に低い数字。
伊那公共職業安定所によると、上伊那地域には製造業が多く、その製造業の求人が依然として少ないことが関係しているという。
また、月間有効求人数は、前の月より166人少ない1,822人、月間有効求職者数は前の月より356人多い5,802人となっている。
伊那職安では、4月は3月で定年や契約終了となった人が新たに登録するため、毎年求職者数が増えやすい月だが、今回の求人倍率低下の要因は景気不振が大きいとしている。
伊那職安への登録者数は、5月に入り減少傾向にあるということだが、職安では「景気回復となる材料がないため依然として先が読めず、楽観視できる状況ではない」としている。 -
リニア新幹線 JR東海が初の地元説明会
首都圏と中京圏を結ぶリニア新幹線の2025年開通を目指すJR東海は29日、松本市内で、県内5つの建設促進期成同盟会に対して初めての地元説明会を開いた。
説明会には、上伊那や諏訪など県内5つの期成同盟会からおよそ60人が出席した。
JR東海は、今年の2月から4回にわたり県と勉強会を開いている。
県は、沿線地域との情報共有をJR側に求めていて、この日初めて地元説明会が開かれた。
冒頭で、JR東海東海道新幹線21世紀対策本部の増田幸宏対策本部長は、「皆さんに説明できる貴重な機会。理解を深めてもらえれば幸い」と挨拶した。
この日の説明会は非公開で行われた。出席者によると説明会では、リニア開発の経緯や、山梨の実験線の施設概要と延長工事、駅の構造イメージなど基本的な内容について説明が行われ、県内の通過ルートについては触れられなかった。
建設促進上伊那地区期成同盟会の代表として説明会に出席した、伊那市の酒井茂副市長は、今後新たな情報がある場合は沿線自治体にも情報提供をするようJR側に要望し了解を得た、と話した。
1都5県をまたぐリニア新幹線の計画地域で、県以外に対してJRが説明会を開くのは、今回が初めて。 -
箕輪町で焼酎イモの植え付け作業
箕輪町の木下・富田地区の住民で作る南部営農組合は29日、焼酎用のサツマイモの苗植え作業を行った。
この日は組合員およそ15人が参加して、木下区の広さ30アールのほ場に苗を植えた。
箕輪町では5年前から町のブランド焼酎「いも焼酎みのわ」を生産していて、毎年町内3つの営農組合が焼酎用のサツマイモを栽培している。
この日が町内では今年最初の苗植え作業で、参加者らが焼酎用のサツマイモ「黄金千貫(こがねせんがん)」の苗を植えた。
南部営農組合の大野智司組合長は「今年からほ場を新しくしたので収量の増加に期待したい」と話していた。
収穫作業は10月に行われる予定で、「いも焼酎みのわ」の新酒は12月に完成することになっている。 -
南箕輪村 夏のボーナスカット
経済危機に伴う国の人事院勧告を受け、南箕輪村でも夏のボーナスをカットすることが29日の臨時議会で決まった。
村長などの特別職は、1.6ヶ月から0.15ヶ月減の1.45ヶ月の支給となる。村長は、161万560円が145万9,570円になる。
一般職員は、2.15ヶ月から0.2ヶ月減の1.95ヶ月の支給となる。
削減額は、特別職全体で38万8,500円、一般職全体で873万1,364円で合計911万9,864円となる。
また村議会議員のボーナスも0.15ヶ月減額され、議長は66万800円が59万8,850円、議員全体では45万4千円が削減される。
これらの条例改正案は、全会一致で原案通り可決され、6月30日に支給される夏のボーナスに反映される。 -
南箕輪村 区長対象の事業説明会
南箕輪村は、区長を対象とした村の事業や補助制度等についての説明会を28日、初めて開いた。
行政事業説明会は、役場内での各課の役割や補助制度、各種委員会の構成等について理解を深め、区の運営に生かしてもらおうと初めて開かれた。
この日は役場で説明会が開かれ、12区中9人の区長が出席した。
各課の課長は、業務の内容や計画している事業の他、区が除雪や森林伐採等の際、活用できる補助制度等について説明した。
区長からは、「村が把握しているお年寄りや障害者などの要援護者の情報を地区の防災マップの制作に利用できるのか」といった質問などが出た。
区長会長の上野勲雄(いさお)沢尻区長は「区長の任期は1年と限られている。年度の初めに全体を知る事ができた。今後の区政運営に生かしていきたい。」と話した。