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殿島橋 開通式
平成18年7月豪雨で被災した歩行者専用の殿島橋の架け替え工事が完了した。29日、地域住民や県、市の関係者ら約200人が参加して開通式を行い、新しい橋の完成を祝った。
旧殿島橋は、昭和11年に作られ、平成18年7月の豪雨で橋脚が傾き、通行不能となった。
殿島橋架け替え促進協議会の原俊樹さんは、「地域の歴史と思い出を刻み、多くの人に愛される橋になってほしい」と話し、橋の完成を喜んでいた。
また、橋の架け替え工事を行った長野県伊那建設事務所の山浦直人所長は、「殿島橋は今回で102回目の架け替えとなる。通学路や地域を結ぶ橋として、その歴史を引き継ぎ、使命を果たしてほしい」と話していた。
開通式では、東春近下殿島の「土蔵獅子舞囃子方保存会」は、橋の安全を願う「悪魔払い」の舞を披露した。
渡り初めは、新しい橋が末永く愛され、長持ちするようにとの思いから、東西春近に暮らす3世代夫婦6組を先頭に行われた。
また、橋に取り付けられた橋名板は、春富中学校3年生が書いた。
このうち、「天竜川」の橋名板を書き、通学路として旧殿島橋を利用していた中野智教君は、豪雨災害や通学での苦労を振り返った。
新しい殿島橋は、国の河川改修計画に合わせ、橋の橋脚を減らし、水の流れる面積を増やした。
また、橋脚の長さは以前の橋の2倍の13メートルになり、川底に深く埋められ、より災害に強い橋となっている。 -
校名「高遠高校」で決着
高遠高校の第2次校名検討委員会が30日開かれ、これまで通りの「高遠高校」に決まった。
平成18年度に検討が始まってから2年が経過しての決着となった。
この日、高遠高校で検討委員会が開かれ、委員8人が出席した。
校名については平成17年度に、創立80周年を迎えたことから、学校、保護者、同窓会などで組織する「将来の高遠高校を考える会」で校名変更の案が出た。
しかし同窓会などから「変更ありき」だとして、反対する声があり、関係者の間で混乱が起きていた。
考える会ではアンケートを実施し、それを受けた検討委員会では、高遠高校が最も多かったことなどから、現状通りとする案が出され、了承された。
校名決定に時間がかかったことについて学校では、「県の高校改革プラン実施計画が始まる中、もし校名が変更になった場合、さまざまな混乱が予測されたため」と説明している。 -
むらづくり賞表彰
南箕輪村むらづくり賞の表彰式が30日、村役場で行われた。
入賞した2団体の代表に唐木一直村長が表彰状を手渡した。
むらづくり賞は、住民が自発的に取り組んだ去年1年間の活動が対象で、今年は3団体の応募があった。
大賞を受賞したのは、信州大芝高原イルミネーションフェスティバル実行委員会。大芝高原で秋にイルミネーションフェスティバルを開き、地域の活性化に貢献した。
代表の有賀章治さんは、「村に元気ができるように、今年も開催したい」と話していた。
このほか、むらづくり賞は、きれいなアクセス道路にしよう会が受賞した。 -
箕輪町GT推進協議会 組織再編
箕輪町が計画を進めているグリーンツーリズムの推進協議会が30日、町役場で開かれ、組織の再編案が承認された。
箕輪町健康グリーンツーリズムは、都市と地域住民との交流を図り、地域を活性化させようというもの。
組織再編は、今年度の5つの分科会を2つにする計画で、分科会は、炭焼き体験やオーナー制農園などを検討する「都市農村交流グループ」と、農産物加工や健康づくりを検討する「農産物加工・健康メニュー開発グループ」になる。
来年度は、農産物加工のスケジュール作成、交流の試験的なメニュー作りなどに取り組むという。 -
中高年女性対象の上伊那観光パンフ完成
中高年女性に上伊那の魅力を知ってもらおうと、地元の女性たちが考えた観光パンフレットがこのほど、完成した。
パンフレットは、上伊那地域に住む40代から60代の女性でつくる「上伊那観光レディースサロン」が作成した。
上伊那観光レディースサロンは、去年の8月に発足したもので、全国の中高年女性に、同世代の目線で見た魅力的な上伊那を観光してもらおうと取り組んできた。
パンフレットは、去年の12月から製作し、参加者14人が一人ひとり考えた魅力的な観光ルートなどを紹介した。
そのうち、小池みほさんは、桜の名所高遠を歴史の町としてPRする観光ルートを考えた。
また小坂美恵子さんは、仙丈ケ岳で見かけた珍しい蝶「アサギマダラ」を観光資源にできないか考えた。
郷土芸能に着目し、上伊那で行われる郷土芸能などを紹介したのは、原静江さん。
原さんは、上伊那で行われる祭りや郷土芸能の時期、場所を一覧にした。
このパンフレットは7500部作成していて、上伊那地方事務所の商工観光課に置くほか、県内外の中高年女性が参加するイベントなどで配布する予定。 -
美篶保育園竣工式
伊那市の美篶中央保育園と美篶東部保育園の統合に伴い建設された新しい美篶保育園の竣工式が30日、行われた。
新しい保育園は、旧農協倉庫と旧美篶支所の跡地に建設された。
竣工式には、市の関係者や地域住民らなど65人が出席した。
小坂樫男伊那市長は、「素晴らしい保育園が完成した。子ども達が小学校やお年寄りと相互に交流出来る美篶の文化の中心地となった」とあいさつした。
美篶保育園の広さは1364平方メートル。年少、年中、年長それぞれ2クラス編成となっていて、伊那市の保育園では2番目に大きい施設となる。
保育室が6部屋、末満児室が2部屋、リズム室が2部屋あるほか、子どもたちの居場所づくりとして本などを読めるスペースが設けられた。
また、ペレットボイラーを使って給湯・暖房・末満児施設の床暖房が完備されている。
平成21年度中には保育園に隣接して、お年寄りの交流施設が建てられる計画。
4月から美篶保育園に入園するのは、30日現在で151人。入園式は4月4日に行われる。 -
箕輪選果場りんご選果機設置
箕輪町のJA上伊那箕輪果実選果場に新しいリンゴ選果機が設置され30日、引き取り検査があった。
生産者やJA職員で作るリンゴ選果機建設委員会のメンバーら約40人が新しい選果機を検査した。
新しい選果機は、糖度や熟度を光センサーでチェックする機能が搭載されていて、リンゴ選別の安定化を図ることができる。
また選果の機械化に伴い、作業員の人数をこれまでより15人ほど減らすことができ、人件費の削減にもつながる。
検査をしたある生産者は、「機械化で安定的に良いリンゴを提供できる環境が整った。これを機に、さらに質の高いリンゴ作りに励んでいきたい」と話していた。
新しい選果機は、リンゴの収穫が始まる8月上旬から稼働し始めるという。 -
いのちとくらし・雇用相談会
不況のあおりを受け、仕事や生活面で悩みを抱える人を対象にした相談会が30日、伊那市のJA上伊那本所で開かれた。
相談会は、不況で苦しんでいる人の手助けをしたい竏窒ニ、上伊那地域の住民有志の会が開き、地方議員や生活保護についての専門家、上伊那地方事務所の職員らが相談に応じた。
相談に訪れた伊那市に住む日系ブラジル人の男性は、「派遣で働いていたが、2月に解雇された。住んでいたアパートも派遣先のもので、今は友達の家に居候している」と話し、仕事や金銭面について相談していた。
相談会では、その場で解決しきれないものについては、一緒に役所に行くなどの対応もしていくという。
また、会場には餅やジャガイモなどの食料も準備していて、食べ物に困っている人に配布した。 -
信州伊那梅苑 4月1日オープン
伊那谷の春の観光名所、箕輪町木下一の宮の信州伊那梅苑で、梅が咲き始めた。
今年の梅の開花は、例年より2週間ほど早いという。
花の見ごろは、梅は4月上旬から中旬、しだれ桃は4月中旬から下旬ころの見込み。
信州伊那梅苑は4月1日、オープンを予定している。 -
仙流荘で新メニュー「桜御膳」
伊那市長谷の宿泊施設仙流荘は、花見シーズンに合わせ、桜にちなんだ新メニュー「桜御膳」を発表した。
桜の塩漬けで炊いた桜釜飯、葉を練りこんだ蕎麦、花を浮かべた白ワインなど、桜を使った料理は香りも一緒に楽しめる。
また、桜肉とも呼ばれる馬肉のすき焼きや刺身のほか、ヨモギやフキノトウなど春の食材を使ったものなど全部で11品となっている。
このメニューは4月1日から5月中旬までの期間限定で一人前4500円、10人以上での予約が必要。
仙流荘では、「高遠とは違った桜や山の景色と一緒に、ゆっくりと春を楽しんでほしい」と話している。 -
認知症予防講演会
高齢者の認知症予防についての講演会が25日、伊那公民館で開かれた。
認知症について理解を深め予防に努めてもらおうと伊那市が開いたもので、今回は、市内65カ所の公民館で行っている脳いきいき教室の合同教室を兼ねて開催した。
講師は京都府のNPO法人認知症予防ネット理事長の高林実結樹さんが務めた。
高林さんは、「明るく、頭を使って、あきらめない」の頭文字をとった「スリーA」をモットーにした脳を活性化させるゲームを教室で取り入れている。
高林さんは、「隣の人と大笑いすることで閉ざされた心が開き、人間同士の結びつきに再び目覚めることができる」「認知症はあきらめないで、悪化することを予防してほしい」と話していた。
また、体を動かして脳を活性化させるための運動も行った。
伊那市によると現在、市内で認知症とされる人は840人と推計されている。
伊那市では、来年度から脳いきいき教室を80カ所に増やす予定で、認知症予防のきっかけづくりを進めていきたい考え。 -
殿島橋 29日開通式
平成18年7月の豪雨災害で被害を受け、架け替え工事が行われていた伊那市東春近の殿島橋が29日開通する。
殿島橋は、平成18年7月の豪雨により傾き、通行できなくなった。
架け替え工事がこのほど終了し、新しい橋が姿を見せている。
新しい橋は歩行者自転車専用で、延長232メートル、幅4メートル。総事業費は約7億円。
東春近側は旧殿島橋と同じ地点、西春近側は旧殿島橋より40メートルほど上流の地点を結んでいる。
橋に取り付けられた橋の名称の文字は、春富中学校の生徒が書いたという。
開通式は29日午前10時から行われる。三世代夫婦による渡り初めのほか、春富中学校吹奏楽部の演奏や獅子舞などを予定している。 -
美篶小3年2組に感謝状
アマランサスとの関わりを通じて地域を元気にしたとして、伊那市の美篶小学校の児童に27日、伊那商工会議所から感謝状が贈られた。
感謝状を受けたのは、総合学習の一環としてアマランサスの栽培などに取り組んできた美篶小学校の3年2組。
今回は、この活動で指導してきた信州大学農学部の根元和洋助教から、子どもたち一人ひとりに宛てた感謝状も贈られた。
アマランサスは、伊那商工会議所などが中心となり、地域振興に役立てるための研究が進められている。
アマランサスの栽培を通じて地域の食や農業、産業について学んできた3年2組の取り組みは、アマランサスの認知度を高め、可能性を広げたとして評価された。 -
映像作家の北村さんが井月の映画撮影
漂泊の俳人、井上井月を題材にしたドキュメンタリー映画の製作が、伊那を舞台に進められている。
伊那市美篶の笠原薬師堂で28日、地元住民の協力のもと地区の伝統行事、数珠まわしの撮影があった。
井月の映画を製作しているのは、伊那市出身で、現在東京都でNHKのドキュメンタリー番組を手掛けるなど映像作家として活躍している北村皆雄さん。
北村さんは、井月の生き様や井月の愛した伊那の美しさを伝えようと、映画製作の構想を温めてきた。
北村さんは、井月を研究し、文化事業や観光事業につなげようと活動する社団法人井月顕彰会のメンバーでもあり、映画製作は顕彰会の事業の一つにもなっている。
映画は、伊那に残る伝統文化や風景を映像で綴ることで、井月の過ごした伊那や井月の思いを辿ろうというもので、今回は数珠まわしが撮影された。
映画は2時間ほどのドキュメンタリーで、2011年3月の完成を目指す。
今年の冬には撮影スタッフを増やし、本格的な撮影を始めるという。 -
信州高遠ドリームコンサート
伊那市高遠町の「国立高遠青少年自然の家」の利用者によるコンサートが28日、伊那市民会館で開かれた。
信州高遠ドリームコンサートは、青少年団体の発表の場を設け、広く一般の人たちに活動を理解してもらい、団体ごとの交流の場にしてもらおうと、今回初めて開かれた。
コンサートには、県内外から9団体、約200人が参加し、それぞれ練習してきた歌やダンスを披露した。
このうち、辰野町の信州豊南短期大学の三味線部は、津軽じょんがら節や秋田音頭などを演奏した。
またこの春、保育園を卒園し、4月から小学校に入学する高遠町の子どもたちは、「ドキドキドン一年生」など元気良く歌っていた。
主催した高遠青少年自然の家のスタッフは、「県内外から多くの人に集まってもらいうれしい。素晴しい交流の場になった」と話していた。 -
信濃グランセローズ キャンプイン
プロ野球独立リーグ、北信越BCリーグの信濃グランセローズは28日、南箕輪村の大芝高原にキャンプインした。
大芝野球場でキャンプインセレモニーがあった。
あいさつで三沢今朝治球団社長は、「温泉や室内練習場など設備がそろっている。けがのないよう充実したキャンプにしてほしい」と選手に呼びかけた。
チームを迎え入れた南箕輪村の加藤久樹副村長は、「春季キャンプは村の風物詩になっている。新監督の下、がんばってください」と激励した。
また今年からチームの指揮を執る今久留須成幸新監督が今年の決意を述べた。
このあと監督や選手がけがなくキャンプを過ごせるよう、ベースやマウンドを酒や塩で清めた。
大芝高原でのキャンプは4月5日までの予定で、期間中選手による少年野球チームへの指導や紅白戦などが行われる。 -
信濃グランセローズ 大芝に到着
プロ野球独立リーグ、ベースボールチャレンジリーグの信濃グランセローズが27日、キャンプのため南箕輪村に到着した。
キャンプ地の南箕輪村大芝高原に到着したのは選手、監督ら34人。南箕輪村でのキャンプは3年目で、大芝荘に宿泊し、大芝高原内のグラウンドで練習をする。
南箕輪村の唐木一直村長は、「村民をあげて歓迎している。優勝を目指して練習を積んでください」とあいさつした。
グランセローズの今久留住成幸監督は、「悲願の優勝目指し、一日一日を大切に過ごしたい。ご声援お願いします」とあいさつ。また、南箕輪村出身の松澤俊充選手もあいさつした。
グランセローズは、4月5日までの11日間大芝高原に滞在し、その間オープン戦を行うほか、少年野球教室なども予定している。 -
高遠町子育て支援センター閉所式
来年度から美篶東部保育園の跡地に移転する伊那市の高遠町子育て支援センターで27日、閉所式があった。
約30組の親子が集まり、慣れ親しんだセンターで最後の交流を楽しんだ。
式では、白鳥孝副市長が「美篶東部保育園はここから近い所にある。施設も広いので、幅広い友達と交流ができると思う」と話した。
また、指導員の三澤昌江さんは、子どもたちのために作ってきた手作りおもちゃを一人ひとりにプレゼントした。
高遠町子育て支援センターは平成19年に開所し、主に高遠町地区の親子が利用してきた。
しかし、ほかの地区から通いにくいなどといった理由もあり、利用者が少なく、施設も手狭だったため、今年度で閉園となる美篶東部保育園に移転されることになった。
新しいセンターは来月1日に開所する予定で、移転後は美篶子育て支援センターとなる。 -
城取茂美さん 笑い療法士2級認定
伊那市西箕輪公民館長の城取茂美さんは、笑いからの健康づくりをする笑い療法士の2級に県内でただ1人認定された。
城取さんは3年前の2006年7月9日、3級に認定された。
そして今回、全国で390人の中から40人が2級に認定され、城取さんは県内でただ1人、2月28日付けで認定された。
2級になったことで、病院などからの派遣要請に対し応じなければならない時があったり、心のケアへのバックアップが盛り込まれるなど責任が3級に比べて重くなる。
城取さんは、13年間務めた公民館長を今年3月末で引退する。
平成14年から始めた西箕輪地区での脳いきいき出前講座は、当初各地区持ち回りで年4回だったのが、おととしから7地区すべての地区で1カ月に1回行なわれるようになった。
27日は、公民館長としては最後の講座が上戸集落センターで行なわれ、小気味良いしゃべり口調で会場を沸かせていた。
今年度末で後進に道を譲る城取さん。4月からは、笑い療法士として、伊那市内全域で活躍することになっている。 -
中小企業融資 前年比180%増
伊那商工会議所が窓口となり、中小企業に無担保、無保証人で貸し付けている小規模事業者経営改善資金融資、通称マル経融資の今年度の貸し付けが、前の年と比べて180%増の2億3千万円になることが分かった。
27日開いた伊那商工会議所の通常総会の場で報告された。
マル経融資は、国民生活金融公庫が全国の中小企業を対象に貸し付けているもので、各商工会議所がその窓口を担っている。
担保や保証人が必要なく、事業拡大のための設備投資費や経営を安定させるための運転資金として借り入れることができ、上限額は1千万円。
昨年度、伊那商工会議所がこの制度で融資を行った総額は約1億8400万円。
経済危機のあおりを受けた今年度は、各企業とも厳しい経営を迫られ、融資金額は前の年と比べて180%増の2億3千万円となり、貸し付け件数も10件ほど多い約50件となっている。
融資の内容も、事業拡大を目的とする設備投資費は少なく、事業を維持するための運転資金として借り入れを行う事業者がほとんどで、厳しい経営状況が垣間見える。
こうした状況を受け、伊那商工会議所では来年度、経営支援に関する事業を充実させたり、雇用対策などに力を入れ、中小企業の支援を行っていく予定。 -
白いたいやき登場
箕輪町三日町の国道153号バイパス沿いに県下では初めてとなる白いたいやき屋が登場した。
26日オープンした尾長屋信州伊那店は、連日の盛況ぶりで、27日も昼前には2千個を売り上げ完売。翌日からの予約も行列になっている。
タピオカを練りこんだ白い皮に包まれたたいやきの中身は、黒あん、白あん、チョコなどの5種類で、1つ130円。
さめても味が落ちず、冷やして食べてもおいしいという。
尾長屋信州伊那店の石川雅浩代表は、「これまでのたいやきとは一味違ったもちもち感を味わってほしい」と話している。 -
伊那北高校ジョイントコンサート
伊那北高校音楽部と吹奏楽部によるジョイントコンサートが26日夜、伊那市の伊那文化会館であった。
コンサートは合唱班、弦楽班、吹奏楽部の学生合わせて140人が練習の成果を披露した。
普段別々に活動する各班が合同演奏をすることで定期演奏会などとは一味違ったステージを披露するジョイントコンサートは今年で30回目。
このうち合唱班は合唱組曲などを披露し、ステージの合間には弦楽班とのジョイント演奏もあった。
会場には多くの人達が訪れさまざまに繰り広げられる演奏に聞き入っていた。
また合唱班、弦楽班、吹奏楽部すべてが合同で演奏する最後のジョイントステージでは、2曲を披露し息の合った歌声や音色を響かせていた。
伊那北高校の渡辺節教諭は、「合同で練習する期間が少ない中でしたが、とても楽しめるコンサートが出来て良かった」と話していた。 -
南箕輪村長選 立候補届出書類等事前審査に1派
任期満了に伴い4月7日告示、12日投開票の日程で行われる南箕輪村長選挙の立候補届出書類の事前審査が26日、南箕輪村役場で行われた。
審査には、現職で再選を目指している唐木一直氏の一派が訪れ、届出書類の審査を受けた。
村長選挙は現在、現職が立候補を表明しているのみで、ほかに表立った動きはない。 -
大芝高原マレットゴルフ場整備作業
南箕輪村マレットゴルフ同好会は24日、日頃使用している大芝高原内のマレットゴルフ場を整備した。
会員80人ほどが参加して、コース内の松葉を片付けたり、松ぼっくりや枯れ枝などを拾った。
同好会では、コースをきれいにし、ここを訪れる人たちにも気持ちよく使ってもらおうと、春と秋の2回、ボランティアで整備作業をしている。
今回は、今シーズンから使用する新たなコースを中心に行った。
松葉が積もっていると、ボールが転がりにくくストレスになってしまうということで、会員は、「整備したコースで、気持ちよく心身ともに健康づくりをしてもらいたい」と話していた。
大芝高原マレットゴルフ場は、4月1日オープンで、同好会では2日に初打ちを予定している。 -
みのわ園で出張定額給付金申請
箕輪町の特別養護老人ホーム「みのわ園」で26日、定額給付金の出張申請受け付けが行われた。
町の職員2人がみのわ園を訪れ、利用者一人ひとりから、名前や生年月日を聞き、申請手続きを行った。
福祉施設に入所する場合、利用者はその施設がある市町村に住民票を移す。
そのため、施設利用者が定額給付金を申請する場合、入所施設が自宅となり、申請は個人や施設、後見人が行うことになる。
みのわ園では当初、みのわ園で一括して申請をする予定だったが、利用者およそ70人分を申請するのは大変な作業となるため、町が出張受付を申し出た。
申請手続きを済ませたある男性は、「定額給付金をもらったら、箕輪町の焼肉屋へ食べに行きたい」と話していた。
小池喜志子施設長は、「申請手続きだけでなく、その後の事務処理まで町でやっていただけるのでありがたい」と話していた。
この日申請を行った人たちには、4月の支給日に給付金が支給される予定。 -
垣内カツアキさん「山と海の絵 春季展」
箕輪町に美術館を構える洋画家、垣内カツアキさんの山と海をモチーフにした企画展が、伊那アルプス美術館で開かれている。
館内には新作の油絵約40点が並んでいる。
箕輪町富田にある伊那アルプス美術館は垣内さんの美術館で、今回は春の企画展。作品は、これまで描き続けてきたという信州の山のほか、伊豆の海などがある。
垣内さんの絵は、詩的な情感を織り込んでいるということで、「これからも自然の美しさを追い続け、何年経ってもやっぱりいい絵だと思われる絵を描きたい」と話していた。
この春季展は5月31日まで。 -
伊那谷新酒まつり 4月11日開催
伊那谷の蔵元が持ち寄った新酒を春日公園の満開の桜の中で楽しむ、伊那谷新酒まつりが今年も行われる。祭りは、4月11日を予定している。
26日、伊那谷新酒まつりを企画している、西町の商店主などでつくるルネッサンス西町の会の向山等会長や、伊那市の蔵元がPRのため記者会見を開いた。
伊那谷新酒まつりは、平成15年から行われていて、今年で7回目。伊那谷8つの蔵元の新酒と地ビールが楽しめる。
7枚つづり千円と、3枚つづり500円のグラス付きチケットを買い求め、好きなお酒を楽しむスタイルになっている。
今年も、子ども連れにも楽しんでもらえるようにと、太鼓の演奏やバルーンアートなどを企画しているほか、利き酒コンテストも開く。
今年初めての取り組みとして、店では販売していない各蔵元の秘蔵の酒も用意する予定だという。
新酒まつりは、4月11日午後3時から春日公園で開く。
チケット購入の先着120人には、300ミリリットルの地酒がプレゼントされるという。 -
美篶笠原で火事
26日午前11時20分ごろ、伊那市美篶笠原で土蔵脇の廃材を焼く火事があった。
伊那警察署の発表によると、住人が土手を焼いていたところ、土蔵の脇においてあった廃材に火が燃え移り、廃材5立方メートルほどを焼いた。火は、30分ほどで消し止められた。
この火事による実害はなかった。
伊那消防署では、3月と4月は屋外でのたき火や土手焼きなどが周囲に燃え広がって発生する火災が多いとして▽火をつけたら絶対に離れない▽火を付けるときはバケツなどを準備し、きちんと消す▽風の強い日には土手焼きなどをしない竏窒ネどと呼び掛けている。 -
農村振興実施計画承認
課題山積長野県の食と農業農村振興計画を審議する上伊那地区部会が26日、伊那市の伊那合同庁舎であった。上伊那の来年度の農業振興実施計画を承認したが、課題は山積している。
承認した実施計画は、長野県の農業の方向性を示した「食と農業農村振興計画」を進めていくためのもので、具体的な数値目標も示している。
来年度計画では、水稲で、もみを田んぼに直接播く直播の面積を拡大しようとしていて、現在の215ヘクタールから239ヘクタールを目指す。
しかし近年、直播の田んぼで雑草が生えてくるようになり、参加した委員からは、「直播を増やしたくても、雑草対策ができなければ無理」といった意見が出た。
またリンゴ栽培では、農家の高齢化が進んでいることから、栽培しやすい低い木に切り替えようとしているが、苗木の数が十分に確保されていないのが現状。
遊休農地については、来年度計画で約250ヘクタールの解消を目指す。
しかし、市町村の対応が遅れているため、実際の遊休農地の解消は進んでおらず、今年度は目標とした137ヘクタールの約1割、わずか15ヘクタールしか解消できなかった。
委員からは、「数値目標を定めるなら、架空の数字ではだめ。もう少し時間をかけて議論すべき」などといった意見が出た。 -
新規学校卒業者求人手続説明会
伊那職業安定所は26日、来年度の新規学校卒業者の求人を考えている企業を対象とした説明会を伊那市の伊那技術形成センターで開いた。
上伊那の企業の人事担当者ら70人ほどが説明会に参加した。
この説明会は、新卒者の採用を考えている企業を対象に毎年開いている。
説明会の中で、伊那公共職業安定所の野口博文所長は、「来年度の新卒者の就職はこれまでで最悪の氷河期となることが予想され、大変心配している。厳しい情勢だが、優秀な人材を確保できるチャンスでもある」と求人に対して企業に協力を求めていた。
伊那職安によると、今年度の新卒者の採用の内定取り消しは、全国でおよそ1600件あったという。上伊那では採用の内定取り消しはなかった。
この日の説明会では、内定取り消しを防ぐために厚生労働省が示した指針の説明もあった。