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南箕輪南部保育園でジャガイモ植え
南箕輪村南部保育園の園児が27日、保育園近くの畑にジャガイモを植えた。
南部保育園では毎年、ジャガイモなどの野菜を育てている。
今年は、近所の住民に保育園南側の畑の提供してくれるよう申し入れたところ、快く貸し出してもらえた。
この日は、年長と年中の園児60人ほどが、半分に切った種イモを植えた。
ジャガイモは、夏ごろには収穫できるようになるということで、カレーを作って味わうという。 -
伊那市手良で田植え
伊那市手良の登内里見さんの田んぼで、早くも田植えが始まった。
登内さん宅では毎年、4月下旬に田植えをしている。
今年は、暖かい日が続いたため早く準備を進めてきたが、ここ最近の冷え込みで昨年より3日遅い田植えとなった。
28日は、妻の美穂さんが1カ月ほど前に播いて青々と育ったコシヒカリの苗を田植え機で植えた。
登内さんは、「今年は暖かい日が続き苗の生育を心配したが順調に苗が育った」と話していた。
登内さんは所有する田んぼの面積が広いことや、田植えを頼まれている家があるため、作業は5月中旬ごろまで続くという。
JA上伊那によると、田植えのピークは来月15日ごろになるという。 -
新型インフルエンザ対策 上伊那地方本部設置
豚インフルエンザが新型インフルエンザに認定されたことを受け28日、新型インフルエンザ対策上伊那地方本部が設置され、市町村や関係行政機関が今後の対応について話し合った。
地方本部は、県に対策本部が設置されたことを受け、各地方事務所に設置した。
そのうち上伊那地方本部の会議には、市町村や関係行政機関の約30人が集まった。
地方本部長の宮坂正巳上伊那地方事務所長は、各市町村の担当者に、マスクや防護服の確保、相談窓口の設置、連絡網の整備、食料の確保などといった対策を早急に進めることを求め、「まだ、国内で感染は発生していない。冷静な対応をしてほしい」と話した。
会議では、県の行動マニュアルも示された。
感染者、もしくは感染が疑われる人への対応としては、指定医療機関での受診を促すとしていて、上伊那では伊那中央病院が指定医療機関となっている。
また27日、伊那保健福祉事務所に設置された相談窓口には、28日の午前中までに3件の相談が寄せられた。
内容は「豚肉を食べても大丈夫か」、「海外に渡航しても大丈夫か」などで、感染の症状を訴える相談は寄せられていないという。
この日の会議を受け、各市町村では庁内会議を開き、今後の対応を早急に検討したい竏窒ニしている。 -
箕輪町議会正副議長選挙
議長に上嶋貞一さん箕輪町議会の正副議長選挙が28日行われ、議長に上嶋貞一さん、副議長に藤田英文さんが当選した。
正副議長の申し合わせ任期2年がまもなく満了となるため、選挙が行われた。
立候補制で、正副議長にそれぞれ2人ずつ立候補し、全議員15人が投票した。
議長選挙は上嶋貞一さんと松崎久司さんが立候補し、上嶋さんが当選した。
上嶋さんは現在3期目で、議長を2期4年務めている。
就任にあたり、「議会の代表者としてさらに精進し、議長としての職務を全うしたい」とあいさつした。
副議長選挙は藤田英文さんと平出正敏さんが立候補し、藤田さんが当選した。
藤田さんは現在2期目で、これまで福祉文教常任委員長などを務めた。
あいさつで、「議長に従って誠心誠意、町の発展のために尽力したい」と話した。
正副議長の任期は申し合わせにより2年となっている。 -
竹沢長衛さん展示コーナー開設
南アルプスの開拓者、故竹沢長衛さんの遺品や写真などの展示コーナーが、伊那市長谷の宿泊施設仙流荘に開設された。
28日、伊那市の白鳥孝副市長や竹沢さんの親族らがテープカットをした。
竹沢長衛さんは、明治22年に今の伊那市長谷に生まれ、南アルプスの仙丈ケ岳を一般の人が親しんで登れるようにと登山道や山小屋を作り、昭和33(1958)年に69歳で亡くなった。
展示コーナーは、その功績を後世へ伝えていきたいと伊那市が設置した。
展示品は、長衛さんが愛用していたスキーや山小屋「長衛荘」の主を示す札、実際に使用していたザックなど、長衛さんの息子や伊那市が所蔵している遺品13点と、初公開のものを含む写真6点。
長衛さんの4女、五十嵐睦子さんは、「4歳ごろから背負子にぶら下がって山に連れて行ってもらった。山小屋の仕事は、怒られながら覚えていった記憶がある」と思い出を話した。
この展示コーナーは、仙流荘の営業時間内に見学することができ、展示品の入れ替えも行っていく予定。
また、長衛さんを偲び毎年7月に開かれる長衛祭が去年50周年を迎えた記念に冊子が作られた。
長衛祭実行委員会が制作したもので、長衛さんについて、長衛祭の歩み、関係者の寄稿などが載っている。
冊子は1部1500円。29日からは仙流荘で、30日からは長谷総合支所で扱い、販売冊数は500部。 -
就学援助費の利用 全体の一割に
失業者や経済的に生活が困難な家庭の子どもの就学を支援する就学援助費。伊那市では昨年度、この制度を申請した小中学生が、全体の1割に及ぶことが分かった。
就学援助費は、保護者の経済的な理由で就学が困難な小中学生を支援する制度で、この制度を活用すると、学用品の購入や給食費の一部で補助を受けることができる。
平成18、19年度に、この制度の申請を行った小中学生は530人から540人ほどで、大きな変化はなかった。
しかし平成20年度は、前年度の535人より87人多い622人が、この制度を利用した。
市内には3月末現在で約6300人の小中学生が在籍しているが、就学援助費の申請を行った児童、生徒の数は全体の1割に及んでいる。
伊那市によると、経済状況の悪化で企業が雇用調整を始めた昨年9月以降、追加申請が相次いでいるという。
現在も問い合わせが増加していて、「父親が職を失った」などといった深刻な相談が寄せられている。
こうした状況から伊那市では、今年度もこの制度の利用を申請する家庭が増えると予測している。 -
外国人の生活保護申請増える
伊那市では雇用情勢の悪化により、派遣切りにあった外国人などの生活保護申請の相談が増えている。
市によると、4月に入ってから28日現在で外国人からの生活保護申請の相談は7件あったという。
このうち3世帯が申請を行い、うち1件が生活保護の認可を受けている。
これにより市内で保護を受けている150件のうち2件が外国籍の世帯となっている。
外国人からの相談が増えているなか、言葉の行き違いにより本人が日本国内での生活を希望しているにもかかわらず、職員が帰国したいと解釈し、帰国のための支援を受けたと判断するなど、誤解が生じる例も出てきている。
市では「外国人の申請に対しては、通訳を通して本人の意思を確認できるように努めているが、誤解があった場合は再申請してもらいたい」と話している。 -
学校花壇コンクール審査
長谷中が中央審査へ学校花壇の出来ばえを評価する学校花壇コンクールの地方審査で、長谷中学校が中央審査推薦校に選ばれた。
長谷中学校の花壇は造園委員会の生徒が管理している。テーマは「やすらぎ」で、よりよい友達関係を願って大きな鳥が花をくわえ翼を広げて飛び立とうとする姿を表している。
コンクールは、学校環境の美化と情操教育に役立てていこうと、毎年春と秋の2回行われている。
27日は、上伊那地方事務所の職員などが上伊那の小中学校17校を審査した。
奨励賞に南箕輪輪中学校と東春近小学校。上伊那園芸振興協議会長賞には高遠中学校が選ばれている。
中央審査は来月11日から行われる。 -
上古田でチューリップ球根の掘り取り
箕輪町上古田の住民有志でつくる「これからの農業・林業を考えるEグループ」は25日、チューリップの球根の掘り取り体験会を開いた。
この日はあいにくの雨となったが、訪れた人たちはつぼみになったチューリップの色を見ながら、好きな球根を掘り取った。
唐澤光範会長は、「毎年チューリップを楽しみにしてくれている人が大勢いる。来た人たちに喜んでもらえたらうれしい」と話していた。
会場に植えられた鑑賞用のチューリップは、5月1日ころ見頃を迎える。 -
伊那部宿を考える会総会
旧伊那街道の宿場跡という特性を生かした地域づくりを進める伊那部宿を考える会の総会が26日、伊那市のいなっせで開かれた。
会員約50人が出席し、今年度の事業計画を決めたほか、役員改選をした。
役員改選では新しい会長に矢澤巧さんが選ばれた。
会長就任にあたり矢澤さんは、「会の活動はこれからが正念場。発足から15年間支えてくれた人たちの恩に報いたい」とあいさつした。
また15年間にわたり会長を務めた田中三郎さんは名誉会長となっている。
伊那部宿は伊那市唯一の宿場跡で、通りの長さはおよそ300メートルある。
所々に往時を偲ぶ町並みが残っているほか、明治時代に入り、最初に郵便局が置かれた場所でもある。
伊那部宿の象徴的な建物となっている旧井澤家住宅は、代々伝わる造り酒屋を改修したもので、考える会の活動の拠点となっている。
会では、伊那部宿に関する調査研究をさらに進め、魅力ある地域づくりをすすめていきたい竏窒ニしている。 -
ごみ処理施設 健康問題を医学的に考えるシンポ開催へ
上伊那広域連合は新ごみ中間処理施設について住民が健康問題に不安を感じているとして、この問題について医学的な面から考えようとシンポジウムを計画している。
これは26日夜、伊那市の桜井研修センターで開いた懇談会で報告された。
懇談会には住民約50人が出席し、市や広域連合との質疑応答が行われた。
住民から、「愛知県のごみ焼却場の近くの住民はガンで亡くなった人が多いと聞いた」との問いに対し、市は、「該当する施設を運営する自治体、また地元協議会からの調査の結果、そのような事実は無かった。もし事実ならデータで示してもらいたい」と答えていた。
また広域連合は、住民が不安を感じている健康問題について、医学的な面から考えようと、5月31日に専門家を交えたシンポジウムを計画していることを報告した。
桜井区では、今回の懇談会で施設に関する勉強会は一つの区切りがついたとして、今後は市が同意を得たいとしている環境アセスメントを実施するための賛否をどのように決めるかを検討することにしている。 -
上伊那地区メーデー
上伊那地区メーデーが26日、伊那市で開かれ、参加者がデモ行進で公正な社会の実現を訴えた。
労働者の祭典メーデーには連合系のおよそ70単組、1400人が参加した。
参加者は「ゆとり、豊かさ、公正な社会の実現」などと書かれた横断幕やプラカードを手に市内をデモ行進した。
また、景気悪化で労働者の生活や雇用環境が悪化しているとして、雇用の創出やセーフィティーネット強化にかかる政策実現などのメーデー宣言を採択した。
また、格差社会の是正や労働者派遣法の見直し、地球環境に優しい循環型社会の実現などを訴えていた。
連合系の団体では労働者の解雇や雇い止めなどにより、職を失った人たちの自立支援のためカンパに取り組んでいて、今後さらに支援の輪を広げていきたい竏窒ニしている。 -
箕輪町消防団春季訓練
箕輪町消防団の春季訓練が26日、箕輪町民体育館で行われた。
団員195人が参加して、小隊ごとに隊形や方向転換などの規律訓練をした。
箕輪町消防団は今年度、32人の新入団員が加わり、団員は全部で450人となった。
春季訓練は、新メンバーを交えて初めての合同訓練のため、基本的な動作を細かく確認していく。
団員らは真剣な表情で訓練に臨んでいた。
平澤久一団長は、「地域住民の安全を守れるよう基本を大事にしっかり訓練していきたい」と話していた。 -
商工業制度資金融資枠拡大へ
南箕輪村は、商工業振興資金融資制度の村全体の融資額を5月から、2億4千万円増額し9億円とする。
27日役場で開いた南箕輪村議会全員協議会で説明した。
現在、村制度資金の融資限度額は6億6千万円で、今年3月末までに約8割の5億3千万円が活用されている。
村では、融資枠の拡大のため金融機関に対する預託金を増やし、融資限度額を2億4千万円引き上げ9億円とする。
平成20年度の制度資金の利用状況は71件で、融資額は2億3千万円となっている。
唐木一直村長は、「設備目的から運転資金へと小口の融資が増えている。村でも出来るだけ対応していくので、この不況を乗り切ってほしい」と話していた。
村制度資金に関する条例改正案は、30日に開く臨時議会に提出し、早ければ5月1日から施行する。 -
どろんこサッカー全国大会 今年も開催
田んぼの中でサッカーを楽しむどろんこサッカーの全国大会が、伊那市長谷で今年も開催される。
伊那商工会議所青年部の原一馬部長が27日、今年の大会の概要について説明した。
どろんこサッカーの全国大会「どろカップ」は、大会を通じて伊那市の元気を全国にアピールし、地域の活性化につなげようと開いているもので、今年で4年目。
今年は7月25日に伊那市長谷の休耕田で開催する。
仮装をするなど楽しみながらプレーするエンジョイリーグと、勝負にこだわり全力でプレーするガチンコリーグの各24チームを募集する。
募集期間は28日から6月30日まで。
また、今年から個人・企業などからのスポンサーも募集している。
どろカップについての問い合わせは伊那商工会議所(TEL72・7000)へ。 -
萱野高原開き
箕輪町の萱野高原の山開きが26日行われ、小雨の降る悪天候にも関わらず、親子連れなど300人で賑わった。
標高1200mに位置する萱野高原は、箕輪町や伊那市、南箕輪村などが一望でき、毎年1万人ほどが訪れる。
山開きには、町関係者などが出席し今シーズンの無事を祈る神事をした。
箕輪町観光協会会長の平澤豊満町長は、「地元の皆さんの整備のおかげで年々きれいになっている。安らぎを感じる高原として県外の人にも来て頂きたい」と話していた。
また山開きを祝うイベントとして、地元福与区と三日町区でつくる萱野高原活性化委員会が豚汁の無料サービスをした。
町内の小学生でつくる「みのわ太鼓ジュニア」による太鼓の演奏も行われた。
萱野高原では、春はミズバショウや山野草、秋は紅葉と、展望に加え植物や自然が10月いっぱいまで楽しめるという。 -
豚インフルエンザ相談窓口設置
豚インフルエンザがメキシコやアメリカで人に感染していることから、県では県内11カ所に電話による相談窓口を設置した。
このうち伊那保健福祉事務所も27日から窓口を設置し、保健師が対応にあたっている。
27日午後4時現在、管内からの相談はなかったという。
県では現時点で豚インフルエンザの日本国内での感染は確認されていないとして、冷静な対応をするよう呼びかけている。
伊那保健福祉事務所の相談窓口の電話番号は76竏・837で、時間は午前9時から午後7時まで。祝日の29日も同じ時間帯で相談に応じる。 -
シベリア抑留慰霊祭
第二次世界大戦後、シベリアに連行され抑留中に亡くなった人たちの慰霊祭が21日、抑留経験者や、その遺族など50人が出席して伊那市の春日公園にある慰霊碑の前で行われた。
実行委員長の北原和人さんは、「2度と同じ悲劇を繰り返さないよう事実を後世に伝えていかなければならない」と追悼の言葉を述べた。
第二次世界大戦後、約60万人の日本人がシベリアに抑留され、長野県内では2万人、そのうち2千人ほどが強制労働を強いられる中で亡くなった。
慰霊祭では、抑留者が故郷を思い作った「異国の丘」を全員で合唱し、慰霊碑に花を手向け、亡くなった人達の冥福を祈っていた。 -
伊那東小4年生がリンゴの摘花
伊那市の東春近小学校の4年生が21日、リンゴの花を摘む「摘花」に挑戦した。
4年生約50人が東春近田原にある伊藤一路さんの畑を訪れ、摘花作業をした。
毎年、東春近小学校の4年生は、地域の人と関わりあいながら地元の農業を学ぼうと、総合学習の取り組みとしてりんごの栽培を学んでいる。
この日は、あいにくの天気だったが、子どもたちは初めて体験する摘花を楽しみながら作業に励んでいた。
4年生は、5月下旬ころに実を摘む作業「摘果」を行い、11月にはリンゴを収穫する予定。 -
ザ・シワクチャーズ伊那 韓国へ
60歳以上の女声合唱団ザ・シワクチャーズ伊那は来月、韓国を訪問し南原春香合唱団と交流する。
ザ・シワクチャーズ代表の北澤理光さんら3人が23日、伊那市役所を訪れ、小坂樫男伊那市長に出発のあいさつをした。
ザ・シワクチャーズ伊那は、伊那市の名誉市民で作曲家の故・高木東六さんの遺志を継いでいこうと結成した。
昨年、伊那市の女性団体が韓国を訪問したことをきっかけに、今回合唱団同士が交流することになった。
韓国へは、団員など30人が訪問する予定。
ザ・シワクチャーズ伊那は、高木東六さんが朝鮮半島の古典的純愛物語「春香伝」を基に作曲したオペラ「春香」の中から一曲を披露するという。
北沢さんは、「民間交流の中でつながりをつくり来年は伊那市に招待をしたい」と話していた。
一行は、5月1日に日本を出発し、2日に交流することになっている。
小坂市長も30日から南原に招待されていて、合唱団の交流に参加する予定。 -
高遠町地域協議会、部会を設けて合併後のまちづくり検証へ
伊那市高遠町地域協議会が24日夜、開かれ、総務、社会、経済の3つの部会を設置し、合併後のまちづくりについて、検証することを決めた。
部会で検証するのは平成17年度に高遠まちづくり委員会が旧高遠町に提出した「まちづくりの提言」についてで、総務部会は自治組織や定住対策など、社会部会は福祉や保健医療など、経済部会は観光や農業振興などについて検証する。
各部会は合議制。項目別に提言の実践状況を5段階評価するほか、実践できていない項目などは、問題点を指摘。実践するための提案もする。
各部会による検証は9月までで、結果は地域自治区長を通じて市に提出する。
高遠町地域協議会の北原公雄会長は「まちづくりの提言を検証することで、地域の振興に役立てたい」と語った。 -
美篶上原区でごみ処理施設についての学習会
新しいごみ処理施設の建設候補地、伊那市富県の桜井天伯付近に隣接する、美篶上原区で24日夜、新しいごみ処理施設について学ぶ学習会があった。約50人が集まり、上伊那広域連合や伊那市の職員から、ごみ処理施設の現状や、環境アセスメントについて、説明を受けた。
学習会は今回初めて上原区が企画したもの。隣接区という立場から、区民の中には不安の声もあるため、知識を学び、正しい判断してもらおうと考えた。
学習会では、上伊那広域連合の職員が「新しい施設から出る排ガス中のダイオキシンは、通常の空気に含まれているダイオキシンより少ない」などと説明。
住民からは、環境アセスメントについて「アセスで影響が避けられないという結果が出れば、計画の見直しもあるのか」といった質問が出た。
これに対し、広域連合は「アセスの結果、どうしても影響が出てしまうということになれば、事業計画そのものを見直す」と、説明した。
上原区では、住民の要望があれば今後もこうした学習会を開くほか、区民に対し、先進地視察への参加を、呼び掛けていく。 -
いなっせで崇嶺会の刻字展
伊那市内在住のメンバーでつくる崇嶺会(宮沢梅径代表)による刻字展が26日まで、伊那市のいなっせ2階の展示ギャラリーで開かれている。鳥をテーマにした作品や自由作品など約80点が、訪れた人の目を楽しませている。
展示会は毎年この時期に開かれているもので、今年で29回目。会場には、多くの人達が訪れ、さまざまな作品の前で足を止め、見入っていた。
宮澤さんは「どれも力作ぞろい。この機会に刻字の魅力を感じて欲しい」と来場を呼びかけていた。
刻字展は26日(日)までいなっせ2階の展示ギャラリーで開かれている。 -
山岳シーズンを前に南アルプス林道バス 運行開始
山岳観光シーズンの本番を前に25日、南アルプス林道バスの運行が始まった。伊那市長谷の林道バス営業所で出発式が行われ、シーズン中の安全を祈願した。
出発式では、小坂樫男市長は「今年もこの素晴らしい大自然を多くのみなさんに楽しんでいただきたい」とあいさつした。
初日のこの日は、仙流荘を8時5分に出発する始発に、1人が乗車した。
バスは出発点の戸台口から仙流荘停留所などを経由し、標高1680メートルの歌宿まで運行する。6月15日以降は、標高2032メートルの山梨県境、北沢峠まで運行する。
林道バスは1980年の運行開始以来、30年間、無事故を継続しており、昨年は期間中、約4万3千人が利用した。
料金は、仙流荘から歌宿までが800円(子どもは半額)。
南アルプス林道バスは、11月中旬まで運行する予定。
またバスの運行に合わせて北沢峠にある長衛荘も、営業を開始している。 -
箕輪町高雲寺で例大祭
箕輪町木下区の高雲寺で25日、例大祭があり、地区住民が1年の無事を祈願した。
これは、毎年4月25日に開かれているもの。この日は木下区の役員など約20人が参加した。
高雲寺は、昭和52年に本堂を火事で焼失。その時、本尊の五大明王だけは、伊那市の仲仙寺に移されていたため、現存している。
五大明王は鎌倉時代に木曽義仲の家来が持ち込み、地域に流行していた疫病を沈めたと言われており、地域を救った恩恵から、寺ではなく木下区で管理してきたという。
5体すべてが残っている貴重な明王像として、箕輪町の有形文化財にも登録されている。
青沼久雄区長は「地区を疫病から救ってくれた大事な仏様。心をこめて1年間の無事を祈願したい」と話していた。 -
高齢者叙勲を受賞した加藤さんを祝う祝賀会
長年、地域の教育を支えたとして高齢者叙勲、瑞宝双光賞を受賞した加藤千代人さん(88)=南箕輪村塩ノ井=を祝う祝賀会が25日、南箕輪村の大芝荘で開かれ、関係者約20人が受賞を祝った。
加藤さんは現在88歳。上伊那の小中学校で40年間教師を務めた。教職を退いた後は、村の教育長や公民館長などを歴任。地域の教育を長きにわたって支えてきたことが評価され、88歳以上で、功績のあった人に贈られる高齢者叙勲を受賞した。
唐木一直村長は「長年の功績と、教育への熱意は表彰されて当然のもの」と祝辞を述べた。
加藤さんは「叙勲を受けるだけの功績を残したかはわからないが、表彰を糧にこれからも頑張っていきたい」とあいさつした。 -
伊那市体育協会、伊那県営野球場改修を要望する署名活動実施へ
伊那市体育協会の役員総会が24日夜、市役所で開かれ、伊那県営野球場の改修を県に要望するため、署名活動を実施することを決めた。
総会には役員など約70人が出席し、球場改修要望の署名活動を実施していくことを了承した。
伊那県営野球場は、県の耐震化整備プログラムで平成24年度から27年度の間に耐震工事の実施が予定されている。市体育協会では、工事に併せ、▽内野スタンドの改修▽ファールボールなどが球場の外に出ないようにするためのネットの設置▽夜間照明、電光掲示板の設置竏窒ネどを県に要望する。
署名の目標は1万筆で、要望書は8月の提出を目指す。
また総会では、市内およそ20チームで構成するフットサルの団体が体育協会に新たに加盟することが承認された。 -
南箕輪村南部小みどりの少年団 結団式
南箕輪村の南部小学校は、子ども達が中心となって自然を守り、森林を育てる活動をする「みどりの少年団」に入団した。
23日に結団式が行われ、児童や関係者約200人が参加した。
上伊那地方事務所の林伸幸林務課長が、代表の児童に少年団の旗を手渡した。
みどりの少年団は、子ども達に自然の大切さを学んでもらう中で、豊かな心を育んでもらおうと、長野県が行っている。
林課長は、「自然は人間の生活を助けてくれる。大切な自然を守っていけるようがんばってください」と話していた。
児童を代表して団長の斉藤優香さんは、「これまで以上に自然の中で遊び、大切に守っていきたい」と話していた。
南部小学校では今後、学校近くの森で活動をしていくという。 -
定額給付金詐欺未遂事件
23日昼ごろ、伊那市内の独り暮らしの70歳の女性宅に市役所の職員をかたり、通帳などをだまし取ろうとした男が来たと警察に通報があった。
伊那警察署の発表によると、23日昼ごろ、市役所職員をかたる2人組と思われる男がこの女性宅を訪れ、「定額給付金の受給手続きをしてあげるから、通帳などを渡してくれ。暗証番号を教えてくれ」などと話したという。
この女性は、不審に思い「気をつけるように言われています。本当に市役所の人ですか」などと言ったところ立ち去ったという。
なお伊那市では、給付金の受給対象となる8割の人がすでに申請手続きを済ませていて、申請所は閑散としている。
給付対象となる7万3300人のうち65歳以上は1万8400人。
警察では、市役所職員や警察官が通帳などを預かることはなく、通帳やキャッシュカード、暗証番号は他人に渡したり教えないよう注意を呼びかけている。
伊那署管内で定額給付金事業を悪用した詐欺は今回が初めてという。 -
美篶ごみ委員会が建設候補地など視察
新しいごみ処理施設の建設候補地に隣接する伊那市美篶の住民は24日、候補地となっている桜井天伯付近などを視察した。
視察したのは、美篶地区の区長などでつくる新ごみ処理施設に関する委員会のメンバー約30人。
今回の視察は、施設建設に対し理解を深めることを目的に開いた。
市の職員から説明を受けながら、建設候補地となっている富県の桜井天伯付近の用地と、現在稼働している美原区の伊那中央清掃センターを視察した。
現在伊那市では、桜井天伯付近の農地約8万7900ヘクタールを候補地としている。
市の担当者は、「実際の施設建設に必要な面積は、この3分の1弱ほど。現状ではどの位置に建設するかまでは決まっていない」と説明した。
また面積が広いため、必要があれば環境アセスの観測点を用地内の2箇所に設定し、風向きの違いなどを調査する考えを示した。
参加者からは、三峰川が候補地のすぐ隣りにあることから、「堤防が低いが、これで災害に対応できるのか」といった意見が出た。
これに対し市は、「実際に建設することになれば、護岸よりもかさ上げして建設することも考えている」と話した。
伊那中央清掃センターでは、搬入されているごみの状況と、実際にどのような処理が行われているかを見学した。
委員会では今後、地区住民に参加を募り、先進地視察を行う予定。