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シニアボランティア車座集会
シニア世代のボランティア活動を積極的に進めていこうと上伊那地方事務所主催の車座集会が2日、伊那合同庁舎であり、長野県シニア大学の在学生や卒業生ら60人が参加した。
2回目となる今回は、昨年10月に上伊那のシニア世代やボランティアの受け入れ先となる保育園や小中学校、福祉施設を対象に行ったアンケートの結果を報告した。
それによると、シニア世代で「ボランティアに関心があるか」との問いに、「具体的な要請があれば考える」が一番多く36.9%、次いで「感心があり参加もしている」が29.9%だった。
一方、受け入れ先での受け入れ状況を聞いたところ、「受け入れている」「受け入れ予定」「受け入れを検討中」が83.7%で、「受け入れていない」が16.3%だった。
このことから、受け入れ先からは、登下校の見守りや施設の環境整備、伝統文化の継承などボランティアの要請が多い一方、シニア世代は「要請があれば参加する」となっていて、上伊那地方事務所では「いま一歩踏み出せない状況にある」とみている。
またこの日は、伊那市の立花典子さんが、傾聴ボランティアの活動について報告した。
立花さんは、「お年寄りの話を聞くことは、誰でもできること。特殊な技能を持っていなくてもボランティアはできる」と話していた。
上伊那地方事務所では、シニア世代の知識や経験を有効にボランティアに生かしていけるようなきっかけ作りを進めていきたい竏窒ニしている。 -
花粉の飛散数去年を上回る予想
飯田保健所は2日、飯田下伊那地方の花粉の飛散数が非常に多くなっていると発表した。
飯田保健所によると、飯田下伊那地方では2月27日から1日までの3日間、花粉の平均飛散数が162個を観測したという。
これは去年の観測最高値70個の倍以上となる。
観測史上で最も多い飛散数は、平成7年4月の822個となっている。
飛散開始時の予想では、今年は例年に比べやや多い飛散量とされていて、飯田保健所では今後も天気が良く風の強い日には花粉が多く飛散するので、マスクやメガネを着用するなど対策をとるよう呼びかけている。 -
母子健康手帳デザイン増える
箕輪町が配っている母子健康手帳のデザインが増え、3日から自由に選べるようになった。
町の母子健康手帳のデザインはこれまで1種類だったが、今回2種類増やした。
これは、今年度の職員の業務改善提案で金賞となった提案の一つであること、担当課職員の中で手帳を選べる満足感があるといいのでは竏窒ニいう意見があったことなどから実施した。
デザインは、今年1月に役場の女性職員を対象に7種類の中からアンケートを行い、上位2種類を採用した。
手帳のデザインは、従来のものと合わせて3種類になる。
この母子健康手帳は、町の住民で妊娠の届け出に来た人に選んでもらい、保健福祉課健康づくり支援係の窓口で渡す。
担当係では、「子どもの大事な成長の記録。世界に一冊しかない、その子だけの母子健康手帳にしてほしい」と話している。 -
箕輪町の小中学校給食費値上げ
箕輪町内の小中学校は来年度から、材料費高騰により給食費を1食当たり20円値上げする。
町教育委員会によると、給食費の値上げについては、2月に町内すべての小中学校PTAに報告したという。
給食費は、1食あたり20円の値上げで、小学校が270円、中学校が300円となる。
これまでは、調味料の調整や果物の回数を減らすなど工夫し対応してきたが、特に穀類、卵類、乳製品の値上がりが影響している。
町では、栄養価の維持や内容の充実を図ることが困難であることや、安心安全な食材として国産品の活用を進めることなどの理由で、今回の値上げに踏み切ったという。
町内小中学校の値上げは、消費税率が3%から5%にアップした平成11年以来10年ぶりとなる。 -
子どもの健康づくり研修会
食育を通して子どもの健康づくりを考える研修会が25日、伊那合同庁舎であった。伊那保健所が年1回開いていて、この日は上伊那地域の栄養士や養護教諭、保育士など約80人が出席した。
研修では、伊那北高校の食育の取り組みについて事例発表があり、家庭科の常田真由美教諭が、1年生の総合学習ゼミで行われた食を学ぶ講座について話した。
講座は、食生活を自己管理できる力をつけること、郷土食を理解し伝承していく力をつけることを目的に開かれた。
3回の講座で、管理栄養士を講師に招き、生徒たちが食事バランスを学んだり、五平もちなどの郷土食作りをしたという。
常田教諭は、「講座の中から食事バランスの大切さなどに気付いていく生徒が多かった。普段の授業でも、生徒が食事について自分のものとして考えられる力をつけていきたい」と話していた。 -
箕輪町長が学校で講演
箕輪町の平澤豊満町長は26日、母校の箕輪北小学校で講演した。
この講演会は、箕輪北小が先輩達の話を聞こうと初めて企画したもので、第1期卒業生の平沢町長が招かれた。
この日は、高学年210人が話を聞いた。
平沢町長は、当時は給食がなく弁当で、算数の問題を早く解けた人から弁当が食べられたエピソードなどを紹介した。
また、小学校で出された問題を覚えていて、子どもたちにも出題していた。
平沢町長は、「楽しく競争しながら一生懸命考えた。勉強はいやなものと思わず、楽しむことが大切」と話していた。
子どもたちは、「丁寧な話で昔のことがよく分かりました」と話していた。 -
箕輪町公民館合同閉講式
箕輪町公民館が開く学習講座の講演会と閉講式が27日、箕輪町文化センターであった。
箕輪町にある養泰寺の内藤真彦住職が講演した。
仏教の教えについて講演した内藤住職は、「人間には欲が必要。しかしそれを野放しにしてはきりがない。何事も腹八分目にして、上手にコントロールすることが大事」と話した。
箕輪町公民館では、大人を対象にしたふきはら大学、ふきはら大学院、ふれあい学級、おやじ学級を開いている。
各講座では、町についてや健康、料理などを学んできた。
講座のあと、閉講式が行われ、ふきはら大学院とふきはら大学を卒業する14人に証書が贈られた。
桑沢昭一副町長は、「仲間と学びあうのは大事なこと。これからも仲間作りや学習に励んでください」と祝辞を述べた。 -
里親制度の新規就農者があいさつ
4月から南箕輪村で農業を始めようとしている研修生が27日、唐木一直村長のもとへあいさつに訪れた。
訪れたのは、研修生の山田建太さんと婚約者の秋山香織さん、また2人を受け入れる農家の唐澤俊男さん。
山田さんは岐阜県の出身で、以前は愛知県で会社員として働いていたが、農業の魅力に魅かれ、農家になろうと決意した。
山田さんは、新しく農業を始める人を支援する県の「新規就農里親制度」を活用し、2年間、唐澤さんのもとで学んだ後、独立を目指す。
上伊那農業改良普及センターによると、新たに農業を始めたいとの相談は増加傾向にあるという。 -
信州の古布作家作品展
古い布を使った人形などの作品や骨董の展示会が28日、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで始まった。
会場には、古布作家や手芸教室など19団体の作品が並んでいる。
この展示会は、飯島町にある骨董と古布の店が開いているもので、今年で5回目になる。
古い布で作った人形などは、作家一人ひとりの個性が表れていて、訪れた人たちは1点1点じっくりと眺めていた。
また、会場には骨董品や古布の端切れなどもあり、販売もしている。
展示会の関係者は、「物を大切にすることが大事だということを感じてほしい」と話していた。
この展示会は3月8日まで。 -
東和工機伊那工場完成
めっき表面処置装置などを製造する東和工機の新しい工場が、伊那市東春近に完成し、28日、新工場の竣工式が行われた。
東和工機は東京に本社があり、伊那市日影に長野工場がある。
今回、伊那市の東原工業団地内に新たに用地を取得し、伊那工場を建設した。
用地は約9千平方メートル。工場は鉄骨一部2階建て、延べ床面積約2400平方メートル。総事業費は約4億5千万円。
日影の工場を新工場に移転し、3月3日から正式に稼働する。
岩永美保社長は、「不況の今は事業を見つめ直すいい時期。準備を整え、もっといいものを造っていきたい」と話していた。
今後は、敷地内に研究棟や加工工場の建設も予定している。
また、日影の工場用地は4月以降に売却するという。 -
伊那市消防団 長谷第三部詰所完成
伊那市長谷の中尾区から杉島区までを担当する消防団第3部の詰所が完成し28日、竣工式があった。
式には、伊那市長谷の中山晶計地域自治区長や地区住民ら約20人が出席し、詰所の完成を祝った。
完成した建物は、鉄骨2階建て、延床面積は約90平方メートル。
1階が車庫、2階が団員の控え室で、総工費は1500万円。
伊那市消防団長谷分団の中山勝司分団長は、「地域の安心と安全を守る拠点となるよう、意識を持ち、消防団活動を行っていきたい」と話していた。 -
農地・水・環境継承の会講演会
伊那市美篶の青島、下川手地域の農地や環境の保全に取り組んでいる「農地・水・環境継承の会」は22日、初めての講演会を美篶公民館で開いた。
青島と下川手の農家や住民でつくる「農地・水・環境継承の会」は、国や県、市の補助を受け、H19年からの五カ年計画で、農業用水路の共同管理や農作物の減農薬栽培などを行っている。
講演会は、会の活動を広く知ってもらおうと今回初めて開いた。
講師は伊那市西箕輪に住む写真家の久野公啓さんが務めた。
田んぼに住む生き物を題材に写真を撮っている久野さんは、「田んぼのカエルに注目」と題し、「農家が田んぼに水を張ると、それを待っていたかのようにカエルがやってきて産卵をする。昔ながらの農家の仕事は、自然の生きものと深い関わりを持ってきたが、農作業の近代化によってそれが断ち切られつつある」と話していた。
農地・水・環境継承の会では今後、小さなグループでの勉強会を設け、情報交換をしたり、農作物の栽培方法などを学んでいきたい竏窒ニしている。 -
地域づくり活動支援金報告会
伊那市が住民の地域づくり活動を支援する支援金事業の報告会が25日、市役所で開かれた。
今年度採択された事業は21団体、支援金の総額は450万円だった。
報告会では、特色ある活動をした4団体が取り組み状況を発表した。
この中で、地区内のハイキングコース整備事業で20万円の支援金を受けた手良地区活性化促進会議企画委員会は、「コース整備を通して信州大学や南信森林管理署との交流が始まった」と報告した。
来年度の対象事業は、3月2日から25日まで募集する。 -
美篶中央保閉園式・美篶保内覧会
保育園の統廃合で今年度いっぱいでなくなる伊那市の美篶中央保育園で28日、閉園式が行われた。
閉園式には園児や保護者、地域住民など約150人が参加した。
あいさつで小坂樫男伊那市長は、「長い歴史に幕を閉じることになるが、これからを担っていく子どもたちの新たな出発になればいいと思う」と話した。
このあと、園児による歌の発表や記念品の紹介などがあった。
美篶中央保育園は昭和27年に開園し、これまでに約2300人の子どもたちが巣立った。
園舎の老朽化や園児数の減少などにより今年度をもって閉園し、美篶東部保育園と統合することになっている。
保護者会長の三沢新一さんは、「新しい園舎で子ども達が明るく楽しく過ごせるよう、これからも地域のみなさんに協力をいただきたい」とあいさつした。
また、統合により新築された園舎の内覧会もあった。
美篶公民館東側の新しい園舎は、木造平屋建てで延べ床面積は1364平方メートル。ペレットボイラーを採用し、床暖房も完備している。
新年度から利用される新しい園舎では、4月4日に開園式と入園式が行われる予定。 -
伊那友の会が鍋帽子作り
婦人向け雑誌「婦人之友」愛読者で作る伊那友の会は28日、鍋を保温するための鍋帽子作りの講習会を箕輪町の南小河内公民館で開いた。地域住民15人が参加した。
布と綿で作る鍋帽子は、かぶせておくだけで抜群の保温効果が得られ、料理で火を使う時間の短縮ができるという。
そのため省エネや二酸化炭素削減にもつながるとして、伊那友の会では普及を目指している。
主催した伊那友の会のメンバーは、「省エネだけでなく、手作りの良さを知るきっかけにもなればうれしい」と話していた。 -
落語と井の頭を楽しむ会
落語と日本酒を楽しむ会が27日夜、伊那市の漆戸醸造で開かれた。約50人が集まり、落語と搾りたての新酒を楽しんだ。
これは、新酒が出来上がるこの時期に、落語を聞いて楽しい気分で日本酒を味わってもらおうと開かれた。
落語は、駒ケ根市出身の落語家、昔昔亭健太郎さんが披露した。
貧乏長屋の住人達が大家に連れられて行った花見の席で、酒の代用品にお茶、卵焼きの代用品にたくあんを出され面食らう様子がおもしろく描かれた「長屋の花見」など、酒にまつわる落語を披露した。
落語が終わると参加者達は搾りたての新酒を味わっていた。
漆戸醸造の漆戸正彦社長は、「お酒と落語は切っても切れない関係。落語を楽しんで、よりおいしいお酒を飲んでもらえたと思う」と話していた。 -
グリーンファームでラン展
100種類以上のランの花が並ぶ「ラン展」が28日から、伊那市の産直市場「グリーンファーム」で開かれる。
今年は例年より多い1300鉢を準備した。
このラン展は3月8日。 -
高校生エッセイコンテスト 上農生が入賞
国際協力機構主催の国際協力中学生・高校生エッセイコンテストで、上伊那農業高校2年の伊藤彩香さんが駒ヶ根青年海外協力隊訓練所所長賞を受賞した。
25日、同校で授賞式があった。
訓練所所長賞は、県内では伊藤さんの1作品のみが受賞している。
伊藤さんは、ひったくり事件が起きたときに近所に暮らす外国人が真っ先に疑われたことがあり、そのことを通して「人を見た目で判断してはいけない」と感じたことをエッセイにまとめたという。
上伊那農業高校では毎年コンテストに応募していて、今年は1、2年生およそ300人が応募したという。 -
獣害防除対策研修会
南箕輪村の信州大学農学部で27日、獣による被害を防ぐ対策研修会が開かれ、その中でニホンジカの解剖実習が行なわれた。
ニホンジカなどの野生動物による農林業被害は、県全体で17億円、上伊那では2億円に上る。
解剖実習は、専門的な視点からニホンジカを知り、防除対策に役立てていこうと初めて行なわれた。
研修会には、市町村や県の有害鳥獣対策担当者、JA関係者らが参加し、作業の様子を見守った。
解剖を行なったのは大島浩二教授で、「胆嚢がない、脾臓が大きい、胃が4つある」などと、シカの特徴を挙げながら解剖を進めていた。
ニホンジカなど野生動物のメカニズムは、明らかにされていない部分も多く、カルシウムの摂取方法、免疫面でも謎の部分が多いという。
大島教授は、「シカが多すぎて人間との共存がうまくいっていないが、解剖によりどこでどういうシカが採れているのかを調べながら個体調整をする必要がある」と話していた。
信州大学農学部では、動物解剖学や行動学など専門的な教授らで組織する野生動物対策センターが今月5日に発足していて、定期的に情報を発信していくことになっている。
ニホンジカの解剖実習を行なうこの対策研修会は3月6日にも開く予定。 -
園児に桜の手鏡プレゼント
保育園の統廃合で今年度いっぱいで廃園となる伊那市の美篶中央保育園に26日、園の庭にあった桜の木で作った手鏡のプレゼントが届いた。
手鏡を作った木曽山林高校森林環境科2年生の有志3人が保育園を訪れ、贈呈式が行われた。
手鏡は、新しい園舎の改築によって切り倒された樹齢50年の桜の木を使って作った。3センチほどの厚さに切った木を、思い出の桜の花びらの形にした。
保護者や地元から、「長年親しんできた桜の木がこのままではもったいない」という声があり、この保育園に子どもが通っていた木曽山林高校教諭の宮下理人さんに依頼して生徒たちに記念の品を作ってもらうことにした。
昭和27年に開園した美篶中央保育園は、園舎の老朽化や少子化などにより美篶東部保育園と統廃合し、今年度中に取り壊す。
桜の木は開園当初に地元の人の協力で植えられたソメイヨシノで、これまで園児たちが桜の下で給食を食べるなどして親しんできたという。
手鏡は60個保育園に贈られていて、28日の閉園式で園児一人一人にプレゼントされるほか、お世話になった地元の人にも記念品として贈ることになっている。 -
箕輪町議会議員報酬3%減額
箕輪町議会は26日、4月から町議会議員の報酬を現在より3%減額することを決めた。この日開いた町議会全員協議会で決定した。
今月13日に答申した特別職報酬等審議会では、「町議会議員の報酬は現在のまま据え置く」とされた。
しかし町議会では、経済情勢の悪化を受け、多くの町民が厳しい状況にあることから、今回、議員報酬を月額で3%減らすことにした。
これにより議員の報酬年額は、現在の272万円より約8万円少ない264万円になる。
また議長の報酬は、現在の380万円から約11万円減額の369万円。副議長は現在の303万円より約9万円減額の294万円、委員長は現在の291万円より約8万円減額の282万円になる。
削減額の合計は年額で約128万円。
町議会3月定例会で報酬額に関わる条例を改正し、4月から適用する予定。 -
公衆衛生専門学校について協議
長野県は、伊那市保健センターが移転した後のスペースについて、同じ建物内にある公衆衛生専門学校の生徒が使えるよう、伊那市と協議していく考えを示した。
27日開いた長野県議会一般質問で木下茂人議員の質問に渡辺庸子衛生部長が答えた。
公衆衛生専門学校は平成22年度より現在の2年制から3年制へ移行することが決まっている。
これにより生徒の定員が40人から60人に増え、教室が手狭となる。
県では同じ建物に入っている伊那市保健センターが来年4月に移転を計画していることから、耐震診断を行った後、空いたスペースを公衆衛生専門学校で利用できるよう伊那市と協議を進めていくとしている。 -
松くい虫被害過去最高に
松を枯らしてしまう松くい虫被害が今年度、上伊那地域で過去最高を記録した。27日開いた上伊那地方松くい虫防除対策協議会で報告があった。
被害量は、昨年12月末現在で6320立方メートルで、中川村、宮田村で減少したものの、駒ヶ根市、伊那市、飯島町、箕輪町で増加した。
被害エリアは、北端が箕輪町の福与でエリアの拡大はないが、密度が濃くなっているという。
上伊那地方事務所では、平成18年、19年の高温少雨だった気象条件が、松の抵抗力を低下させたのが原因とみている。
県全体では、被害の6割を占める上田、小諸、下伊那で被害は減少傾向にあるが、上伊那を含むほかの地域では年々増加傾向にある。 -
新視象展
全国規模の展覧会「国画会展」に出品する作品の展示会が27日から、伊那市の県伊那文化会館で始まった。
会場には、100号前後の大作20点ほどが並んでいる。
この作品展は、伊那市などに住む画家が、4月に開かれる国画会展への出品を前に互いの作品を研究し、一般の人にも鑑賞してもらおうと開いている。
会場には、特別出品として、国画会会員の高橋靖夫さんと柴田久慶さんの300号以上の大作も展示され、一際目を引いている。
関係者は、「この展覧会は入選が難しいので、お互いに批評しあう場を作り学んでいる。一般の人は、大きな作品を見る機会が少ないので、この機会に大きな絵の良さを感じて欲しい」と話していた。
作品展は3月1日まで。 -
北澤秋司さんに警察から感謝状
警察署員の災害に対する意識向上に貢献したとして27日、伊那市在住で信州大学名誉教授の北澤秋司さんに、伊那警察署の篠田彦雄署長から県警察本部長感謝状が贈られた。
北澤さんは、災害を防ぐための山づくりなどが専門で、今年1月に県内の警察署員を対象に防災に関する講演をした。
また、県内の災害記録や地形地質について北澤さんがまとめたDVDを県内25の警察署に寄贈した。
この活動に対して今回、感謝状が贈られた。
北澤さんは、「警察職員はいろいろな土地に異動がある仕事。DVDは、異動先の地形や過去の災害について覚えるために利用してもらいたい」と話していた。 -
上伊那の有効求人倍率0・49倍
今年1月の上伊那の有効求人倍率は0・49倍となり、昭和52年1月以来32年ぶりの0・4倍台となった。
伊那公共職業安定所によると、先月の月間有効求職者数は4463人で、前の月と比べ約900人増加している。
これに対して、月間有効求人数は2201人で、前の月と比べ約300人減少した。
有効求人倍率は、前年の同じ月と比べ0・95ポイント減の0・49倍となった。
職安によると、上伊那の中心となる製造業からの求人の落ち込みや今の経済情勢から、求人倍率が改善する要素は無く、今後も厳しい状態が続くという。 -
不法滞在逮捕
伊那警察署などは26日、伊那市、箕輪町、辰野町で、不法滞在のタイ人とフィリピン人3人を摘発した。
伊那警察署の発表によると、摘発されたのはタイ人の男1人、女1人、フィリピン人の女1人で、年齢は34歳から43歳。
不法滞在の期間は短い者で13年10カ月、長い者で22年。
伊那署では、伊那市などの住宅に不法滞在の外国人が住んでいるとの住民からの通報を受け、入国管理局と合同で摘発した。 -
後期選抜志願者数発表
県教育委員会は26日、平成21年度の公立高校・後期選抜の志望変更前の志願者数を発表した。上伊那では、上伊那農業高校が2.1倍で最も高い倍率となっている。
辰野高校は、普通科が72人の募集に対し55人が志願、倍率は0.76倍、商業科が20人に対し11人の0.55倍となっている。
上伊那農業高校は、それぞれ20人の募集で、生産環境科に42人が志願。倍率は2.1倍。
園芸科学科が29人の1.45倍。
生物工学科が21人の1.05倍。
緑地工学科が34人の1.7倍となっている。
高遠高校は78人の募集に対し54人の0.69倍となっている。
伊那北高校は普通科が204人に対し187人の0.92倍。理数科は4人に対し4人の 1倍となっている。
伊那弥生ヶ丘高校は169人の募集に対し173人の志願で1.02倍となっている。
赤穂高校は普通科が112人に対し113人の1.01倍。商業科は40人に対し46人の1.15倍となっている。
駒ヶ根工業高校は、機械科・電気科・情報技術科一括で60人の募集に対し63人の志願で、倍率は1.05倍となっている。
箕輪進修高校は普通I部・II部・III部、合わせて66人の募集に対し84人が志願、倍率は 1.27倍。
工業I部は、20人の募集に対し26人が志願、倍率は1.3倍。
後期選抜の受付期間は、志望変更を2月27日(金)から3月4日(水)まで。
試験は3月10日(火)、合格発表は3月19日(木)となっている。 -
南箕輪村環境審議会委嘱
南箕輪村は環境保全のために村内でのポイ捨てに罰則などを設ける条例の制定に向け、検討を進めている。
25日夜は、南箕輪村環境審議会の初会合が開かれ、有識者や各種団体の代表など13人を委員に委嘱した。
審議会では、村が制定を目指す環境条例の骨子が委員に説明された。
村では、従来からある「村公害防止条例」と「村自然環境保全条例」を統合し、生活環境の保全を目指す条例の新設を検討している。
公共の場所や市有地に空き缶などをポイ捨てしてはならないと規定しており、ポイ捨てについて回収命令を拒んだ場合は、2万円以下の罰金とする罰則を設けることなどが盛り込まれている。
村では今後、審議会から意見を聞くほか、村民からの意見なども求め、条例案を作成していく考え。
条例の制定は、来年度末までを目指すとしている。 -
殿島橋架け替え工事3月29日に完了
平成18年7月豪雨災害により不通となり架け替え工事が進められていた伊那市の新しい殿島橋が、3月29日に開通する。
現在、殿島橋は、ほぼ完成し、仕上げの工事が行われている。
平成18年7月豪雨の時、脚橋の一部が落ち、通行できなくなった事から、古い橋を撤去し、新しい橋の架け替え工事が進められてきた。
事業費は約7億円。幅4メートル、距離にして232メートルの橋が建設されている。
今回の橋も、以前の橋と同様に歩行者や自転車専用の橋となる予定。
県によると、歩行者専用の橋は全国的に見ても珍しいという。
3月29日には、殿島橋の開通式が行われ、使用が可能になる予定。