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伊那市正副議会議長をめぐる駆け引き
伊那市議会の議長選挙には3縲・人が立候補するとみられていたが、ふたを開けてみれば2人のみ。最大会派の会長、中村威夫氏が難なく当選を果たした。
現在の会派は▽政和会(中村威夫会長、7人)▽新政クラブ(伊藤泰雄会長、6人)▽平成クラブ(馬場秀則会長、6人)▽日本共産党(柳川広美団長、3人)▽公明党(前田久子団長、2人)▽市民会議(新井良二会長、2人)竏窒フ6会派。
議長選に向けては、所属人数上位の3会派を中心に各会派の間で水面下での駆け引きが繰り広げられてきた。当選回数や年齢、会派の人数の多少などの要素が複雑に入り組んで誰が出馬するかの調整は難航し、結論は投票の直前までもつれ込んだようだ。
最も早くから意欲を見せていたのは平成クラブの馬場氏といわれるが、会派内でも同氏を推すことに反対する声が上がるなど、意思統一を図り切れなかったもよう。
政和会会長の中村氏と新政クラブ会長の伊藤氏はそれぞれの会派の後押しを受け、満を持して議長レースに名乗りを上げたが、両会派はともに保守系で政策や主張に似た部分も多いことから、戦いの過熱が対立にエスカレートすることを心配する声も一部にあった。戦いに勝ち抜いて首尾よく議長の座を得たとしても、万一しこりが尾を引くことがあっては今後の議会運営に支障が生ずる竏窒ニする思惑がはたらいた結果、議長と副議長の席を両氏で分け合う案に落ち着くことで最終的に双方が納得したものと思われる。
共産党も他会派からの得票を望めないのは承知の上で正副議長に各1人を立候補させたが、予想通りの結果に終わった。
上伊那の中核都市である伊那市の議長はさまざまな場面で市の顔となる重要な職責だけに、その責任は相当に重い。合併から2年がたち、さらなる発展が望まれるこれからの数年間。将来に向けての新たな課題も見えてきた時期だけに、両氏の政治手腕に大きな期待がかかる。
(白鳥文男) -
箕輪中学校で強歩大会
箕輪中学校で13日、強歩大会があった。青空の下、男子は15キロ、女子は12キロの校外のコースを走った。
同校の強歩大会は今年で15回目。仲間と走り抜くことで、生徒たちに充実感を感じてもらうとともに、体力の向上を図る。
コースは同校から西へ向い箕輪西小学校へ(男女共通)。男子はそこから北へ向かい下古田介護予防拠点施設で折り返す。女子は箕輪西小学校から南へ向かい富田グラウンドで折り返す。
3年生男子からスタート。校庭から階段を駆け上がり、校門を抜けて校外へ。
PTAや箕輪町交通安全協会員がコースに立ち、生徒たちが安全に走れるよう配慮。
家の前で生徒たちが走る姿を応援する地域住民の姿も見られた。 -
伊那市議会議長に中村威夫氏
伊那市議会は13日、臨時議会を開き、2年の申し合わせ任期満了に伴う正副議長選挙を行った。投票により、議長に中村威夫氏(73)=無所属・荒井、副議長に伊藤泰雄氏(60)=無所属・東春近=が当選した。
議長に立候補したのは中村氏と前沢啓子氏(58)=共産党・西箕輪=の2人。得票数は投票総数26票のうち中村氏23票、前沢氏3票だった。
副議長に立候補したのは伊藤氏と飯島光豊氏(56)=共産党・東春近=の2人。得票数は伊藤氏21票、飯島氏5票だった。
立候補者は本会議の間に開かれた全員協議会で一人10分の制限時間内に所信表明演説をし、それぞれの主張や政策などをアピールした。中村氏は▽議会活性化特別委員会(仮称)を設置し、一般質問の対面化と一問一答方式の導入を検討▽議会の広報公聴活動充実▽先例にとらわれない議会運営竏窒ネどを公約に挙げた。
中村威夫(73)無所属。土地家屋調査士。旧伊那市議会議員2期。上伊那農高卒。荒井
伊藤泰雄氏(60)無所属。会社員。旧伊那市議会議員3期。上伊那農高卒。東春近
常任委員会などの構成も決めた。
委員会構成は次の通り。
◇総務委員会▽委員長=飯島尚幸▽副委員長=飯島進▽委員=前沢啓子、伊藤明由、伊藤泰雄、馬場秀則、北原幸彦、三沢岩視◇社会委員会▽委員長=黒河内浩▽副委員長=平岩国幸▽委員=春日晋治、小平恒夫、柴満喜夫、中村威夫、柳川広美、佐藤八十一、小林信◇経済建設委員会▽委員長=新井良二▽副委員長=飯島光豊▽委員=竹中則子、中山彰博、野々田高芳、前田久子、矢野隆良、下島省吾、原浩◇議会運営委員会▽委員長=小平恒夫▽副委員長=柳川広美▽委員=平岩国幸、春日晋治、黒河内浩、柴満喜夫、伊藤明由、野々田高芳、飯島尚幸 -
伊那市総合計画審議会第8回
09縲・8年度の伊那市の市政運営の指針となる市総合計画【基本計画】案について検討する市総合計画審議会(下島省吾委員長、23人)は12日、第8回会議を市役所で開いた。全6章のうち、前回会議で審議した第2章「だれもがいきいきと働き産業が育つまちづくり」について、委員の意見を反映した修正案が示された。農業経営基盤の強化と地域の活性化についての項目の中に「市農業振興センターの充実」を追加するなど、計13カ所を修正した。
第3章「自然や景観を守り生かすまちづくり」について意見を交わしたほか、第4章「健康で安心して暮らせるまちづくり」について市の担当者から説明を聞いた。
第3章について参加者からは「幹線道路も大事だが生活道路、特に通学路の整備を優先すべき」「市営住宅は郊外にあることが多いが、高齢者にとって買い物や医院通いなどに便利な街中に置く研究をしてはどうか」などの意見が出た。
市長への答申は7月の見込み。基本計画案は市役所1階の行政情報コーナー、高遠町総合支所、長谷総合支所などで閲覧できるほか、市のホームページでも公開されている。 -
箕輪中学校で強歩大会
箕輪中学校で13日、強歩大会があった。青空の下、男子は15キロ、女子は12キロの校外のコースを走った。
同校の強歩大会は今年で15回目。仲間と走り抜くことで、生徒たちに充実感を感じてもらうとともに、体力の向上を図る。
コースは同校から西へ向い箕輪西小学校へ(男女共通)。男子はそこから北へ向かい下古田介護予防拠点施設で折り返す。女子は箕輪西小学校から南へ向かい富田グラウンドで折り返す。
3年生男子からスタート。校庭から階段を駆け上がり、校門を抜けて校外へ。
PTAや箕輪町交通安全協会員がコースに立ち、生徒たちが安全に走れるよう配慮。
家の前で生徒たちが走る姿を応援する地域住民の姿も見られた。 -
日本福祉大副学長あいさつ
昨年11月、健康科学部(愛知県半田市)新設を祝って伊那市がタカトオコヒガンザクラの幼木(5年生)1本を贈った日本福祉大の加藤幸雄副学長、篠田道夫常任理事ら3人が12日、伊那市役所を訪れ、サクラ寄贈の礼を述べた=写真。加藤副学長は「今年早速咲いてくれてうれしい。これから毎年見られると思うと楽しみ」と話した。伊東義人高遠町地域自治区長は「花は最初は白いが、だんだんと色が濃くなっていくはずだ」と笑顔で話した。
サクラは伊那市上牧出身の篠田理事が、学部新設の記念にいただけないか竏窒ニ市に申し入れ、好意により贈られた。植樹されたサクラは4月、同学部の開設を祝うようにかれんな薄ピンクの花を開いてキャンパスを飾ったという。 -
地域福祉推進セミナー
地域の福祉のあり方について考えてもらおうと伊那市社会福祉協議会(御子柴龍一会長)と伊那市は11日、08年度地域福祉推進セミナーを伊那市の生涯学習センター「いなっせ」で開いた。地区・地域の社協役員や区長、民生児童委員、福祉団体関係者など約200人が参加し、市社協による基調説明、市による行政説明のほか、市民による国際協力団体「JPCom」事務局長の桑原英文さんによる講演「災害、福祉に強いまちづくりをめざして」を聴いた。
市社協総務課の小池浩史地域福祉係長は基調説明で「地域福祉推進のためには良い意味でのちょっとした世話焼き、おせっかい焼きが活躍する・スご近所福祉・スが必要。地域住民みんなで助け合い、暮らしやすい地域をつくろう」と呼び掛けた=写真。
市保健福祉部の原日出子社会福祉課長は、災害時に住民同士が支え合い、助け合うために活用するマップ作成の必要性を訴えた。 -
初のバラ祭り開催へ
伊那市高遠町の「高遠しんわの丘ローズガーデン」で6月14日縲・月21日、バラ祭りが初めて開かれる。桜の名所に次ぐ「高遠第3の花の園」を市内外にPRし、花のまちづくりを推進する。市、市振興公社、しんわの丘ローズガーデン友の会などでつくる実行委員会主催。
ローズガーデンは昨年6月にグランドオープン。中央アルプスを望む花の丘公園西側の敷地面積8千平方メートルに、一輪の大輪咲き、中輪咲き、つるバラなど126種、約2600本がある。多品種のため、5月下旬から10月下旬まで長期間楽しむことができる。
祭り期間中は、バラなんでも相談(6月14、22日)バラの苗木販売(土・日曜日)、フォトコンテストなどを企画。五平もちやバラにちなんだ製品などをそろえた売店も出る。
入園無料。
高遠さくらホテルでは期間中、バラ風呂(露天ぶろのみ)とする。
市高遠町総合支所産業振興課は「県内で屈指のローズガーデン。市内外に広く周知し、通年観光、産業振興に結びつけたい」と話している。
市は、バラ祭りのイベント内容やバラの品種を紹介したチラシ1万枚を用意。市内公共施設のほか、東京都や名古屋市にある県観光情報センターなどに配った。 -
「県消防広域化推進計画」
県は16日、国の消防の広域化を推進し、消防体制の整備、確立を図るため「県消防広域化推進計画」を策定。同計画の柱として、上伊那などを含む中南信エリアと東北信エリアの県内2つの消防本部体制を推進する。また、自主的な市町村消防の広域化を推進するため「県消防広域化推進本部」(本部長・板倉副知事)を設置した。
県危機管理局によると、国は06年6月に消防組織法の一部を改正し、同年7月に市町村消防の広域化に関する基本指針を定めた。これらに基づき県は、市町村、消防関係者、県民からの意見を集めるとともに、「県消防広域化推進検討委員会」での検討を踏まえ、消防広域化が必要と判断し、同計画を策定した。
今後は、関係市町村の協議により、広域消防運営計画を作成し、12年度までに、この計画に基づく市町村消防の広域化が実現できるよう、県として、必要な援助を行っていくこととしている。 -
福祉灯油券の使用率は94%
原油高による燃料の高騰を受けて宮田村が今冬、低所得を中心にした世帯と小学校就学前の乳幼児がいる世帯に支給した「福祉灯油券」の使用率が94%にのぼったことが分かった。
灯油券は1枚千円で、低所得を中心にした世帯には1万円分(10枚)、未就学の乳幼児がいる世帯には3千円分(3枚)支給した。
交付総数2566枚のうち、使用数は2413枚。
未使用も153枚にのぼったが、村住民福祉課ではオール電化やガスなど灯油を暖房器具などに使わない家庭があったためと分析している。 -
田原市農業祭で今年も宮田村の農産物が好評
宮田村はこのほど、友好都市の愛知県田原市で開かれた農業祭に参加した。シメジやアスパラガス、リンゴジュースなど信州の豊かな農産物を販売。生産者も会場に直接出向いて、市民と交流を深めた。
生産者代表の樋屋速水さん=大田切区=と村職員2人が、村内産の農産物をふんだんに会場に持ち込んだ。
リンゴオーナーなどで宮田村を訪れる市民も多く、「また秋には信州に行きますよ」などと気さくに声をかけあう姿も。
立派なアスパラに驚き、栽培のコツなどを樋屋さんが教える場面もあった。
両市村は1999年に友好都市提携を結び、田原市の農業公園サンテパルクたはらで開く農業祭にも毎年参加している。 -
南箕輪村商工会 通常総会
南箕輪村商工会の「第48回通常総会」は14日、村商工会館で行い、08年度事業計画・一般会計予算など3議案を承認した。本年度基本方針である商工会自立のための改革や、地域活性化の推進などに添って活動することを確認した。
あいさつで田中秀明会長は「地域の発展のため、行政を始めとした村民のみなさんとともに活動していける団体となって、一緒に頑張っていきたい」。唐木一直村長は「村の自立のためには商工業の発展が必要。これからも一緒に村づくりをお願いします」とした。
総会では永年勤続表彰(10年)があった。
表彰を受けたのは次のみなさん。
▽中村幸喜(アルゴル)▽大沢亮(創研)▽神田弘(創研)▽吉沢政樹(創研)▽花岡武富(アズクラフト) -
農業委員に女性の登用を要望
県女性農業委員の会上伊那支部(宮崎美和子支部長)は12日、宮田村役場を訪れ、引き続き女性の農業委員を登用するよう要望書を清水靖夫村長らに提出した。同村の女性農業委員は現在2人。7月に改選を控えているが、宮崎支部長らは「女性でなければできない仕事も多い。ぜひ引き続き登用を」と求めた。
同支部は上伊那地方の女性農業委員16人で構成。農業委員として女性の果たす役割は大きいとして、改選を控えた市町村に要望をしている。
この日は、村長と松田英俊村議会議長、小田切信樹村農業委員会長に要望書を提出。
清水村長らは「女性ならではの感性を十分に生かし、食育や地産地消など冷静にとらえて活動されている」と女性委員を高く評価し、登用確保に前向きな考えを示した。
上伊那の女性委員の動きをみると、地区選出は進んでいないが、議会推薦などで登用が行われている。全8市町村のうち不在は箕輪町のみで、伊那市と中川村は各3人を確保している。
同支部事務局を務める県の担当者は「宮田村のように学校給食に深く関わり活動するなど、子どもたちも巻き込みながら地域と農業を橋渡ししている」と、女性委員の活躍の場が広がっていることを説明する。
同支部は、宮田村と同じく7月に農業委員の改選を控える南箕輪村へ15日、駒ケ根市へは22日に同様の要望を行う。 -
ナンジャモンジャ、残雪と競って白く
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中川村の大草城址公園で、ナンジャモンジャが残雪の中央アルプスと競うように白い花を咲かせている。現在5分咲き、週末には満開になり、こんもりと真っ白な雪をかぶった姿になりそう。
同公園が造成された94年に村民が寄贈した。樹高6メートル余、幹の直径約30センチ。
【ナンジャモンジャ】ニレ科、ヒトツバタゴ。近種のトネリコ属が復葉であるの対し、単葉のため「ヒトツバ」トネリコの方言が「タゴ」。ナンジャモンジャとは正体がわからないものの意味。アメリカでは「雪の花」と呼ばれている。 -
村誌を読み学ぶ会が開講
中川村公民館の「村誌を読み学ぶ会」が10日、中川文化センターで28人が参加し開講した=写真。
学ぶ会は村誌の完成を受け、3年前から、古代縲恣゙良平安、中・近世と読み進め、今年度は自然編、民俗編を学習する。
初回は開講式に続き、自然編を執筆した林芳人さんが、自然編の特徴や苦労話などを披露した。
この中で、林さんは「村にある植物を網羅し、村の植物図鑑に代わるものとした。調査に140日費やし、走行距離は1万4千キロにもなった。花の写真や咲く時期、植物の分布など掲載し、主な植物について、いつどこへ行けば見られるか記した」と話した。
また、具体的に村指定文化財の「中西の桜」を挙げ、樹高や幹の周囲の測り方、樹齢の算出法などについて解説した。
この後、雨の中バスで移動し、寺平宏さんの説明を聞きながら、竹の上の河岸段丘、横前北部の田切断層を観察した。 -
中川村片桐警察官駐在所主任、大森和広巡査部長
3月末片桐警察官駐在所に着任した。1カ月余が経過し「駐在所勤務は5年振り。アルプスはきれい、花も多く、いい所に来た。地元の『中央そばの会』の皆さんが花見に呼んでいただき、地域住民が駐在所をいかに大切に思ってくれているかがよくわかった。地区の役員さんとも顔なじみになり、気さくでつきやいやすい土地柄」と印象を。
旧丸子町に生れ、地元の高校を卒業後、警察官を志し、1年間の研修を終え、岡谷署田中町交番へ。「毎日が勉強で、社会人になっても、勉強しなければいけないのか」と思ったとか。
その後、長野中央署に移り、交番、警ら隊、留置所管理係にもした。警ら隊はパトカーに乗り、取締やパトロールを行い、結構忙しかったとか。留置所管理係では「留置人の世話をする中で、犯罪者の気持ち、心理が勉強になった」。
駒ケ根署勤務を経て、飯田署の天竜村へ。「温暖で県内では桜が1番先に咲き、のどかな村だったが、自販機荒らしや学校荒らし、建設作業事務所荒らしなどの犯罪もあった」と振り返る。
片桐駐在所に着任して「片桐地区は国道153号が通り、交通量も多い。村道の通学路などは歩道整備も進み、安全意識が高いことが伺える。それでも、最近、牧ケ原トンネルの北側で、スピートの出しすぎで単独事故が発生した。シートベルトの着用率もよいが、たまに未着用が見られる。すぐそこまでだからと言って、未着用で取締にあうて、1点減点になる。1点をおろそかにしていると、そのうち免停になってしまう」と注意を呼びかける。
また「中川は高齢者世帯が多い。くれぐれも振り込め詐欺の被害にあわないように、気をつけてほしい。相手はプロ、口がうまい。最近、無料で粗大ごみを処理してくれると持ち掛け、後で高額の処理代金を請求された事例があった。何かあったら相談に来て」と呼びかけている。(大口国江) -
板山啓三回顧展
伊那市出身で35歳の若さで他界した板山啓三さん(1910縲・5年)の回顧展は18日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開いている。
板山さんは伊那市富県北福地に生まれ、東京美術学校図画師範科(現東京芸術大学)を卒業。北海道網走高等女学校、静岡清水高等女学校で教諭、山梨師範学校(現山梨大学)教授を務めたが、結核のため宮田村で亡くなった。
「早くに亡くなり、地元にもいなかったので、作品を皆さんに見てもらえなかった。富県の生家や宮田の家に残るたくさんの作品を、どこかで皆さんに見てほしい」と、遺族や親族が3年がかりで回顧展を計画した。
小品から50号までの油彩画が中心で、妻を描いた「喜志子像」など50号は4点。「父」「母」など身内を描いた作品や風景、北海道で描いた「女学生たち」などのほか、スケッチ集の「芸大卒業記念スケッチの旅」、デッサン、掛け軸など約40点を展示している。
会場で来場者を迎えていた妻の喜志子さん(95)は、「大変ですけど開いてよかった。本人が喜んでいると思う」と目を細めた。親族も「これだけたくさんの絵が埋もれていた。開催できて感激している」と話している。
午前9時縲恁゚後6時。入場無料。 -
ポーセラーツ体験会
食器などの磁器に上絵付けをする「ポーセラーツ」の体験会が10日、伊那市生涯学習センターであった。市内でトールペイント・ポーセラーツサロン「プリムローズ」を主宰する大洞かずよさんが開いた体験会で、上伊那在住の女性6人が世界に一つしかないマグカップ作りを楽しんだ。
ポーセラーツはポーセリン(磁器)とアート(芸術)を合わせた造語で、食器などの白磁にシール感覚で使える転写紙や上絵の具、金彩などを使い、自由に絵付けを楽しめるアート。焼成後はオリジナルの食器として使用できる。
今回は犬やクマなど3種類の絵柄の転写紙を参加者が思い思いに白磁のマグカップにはって絵付けをした。焼成は時間がかかるため大洞さんがアトリエで仕上げる。
転写紙は水にぬらしてから使うが、きれいな仕上がりのためしっかり水抜きをしてはるなどのアドバイスを受け、カップの周囲だけでなく底や内側にもはるなど工夫。参加者のほとんどが初体験で、「一つだけしかない自分だけのものができる。そこがいいと思う」「同じ図案でもはり方で個性が出る」と楽しんでいた。 -
高齢者・障害者交流施設「ぽっかぽかの家」 オープン
南箕輪村が障害者生きがいセンター隣りに建設していた高齢者・障害者交流施設「ぽっかぽかの家」が完成し、10日、唐木一直村長や村社会福祉協会、請負業者ら関係者40人が集まり、施設のオープニングセレモニーを開いた。
式典で唐木村長は「この施設は高齢者、障害者の交流の拠点。この施設を中心にすべての村民のみなさんが交流し、この村に住んで良かったと思えるようにしたい」。運営を受託した村社協の堀深志会長は「誰もが気軽に利用できるよう、みなさんで作る福祉のより所にしたい」とあいさつした。
「ぽっかぽかの家」は国の07年度地域介護・福祉空間整備等交付金を受け、生きがいセンター南側に増築した施設で木造平屋建て、床面積約134平方メートル。交流室を中心に畳スペースのあるサロンや相談室などを配置。総工費約3200万円。
施設名称は「心と心の交流の場所として相応しい」とし、公募で中島貴子さん(65)=同村神子柴=の作品に決まった。
オープニングセレモニーであいさつする唐木村長 -
協働のまちづくりの拠点として設置を目指す「市民活動センター」について杉本市長「公設民営で」運営を進めたい考えを明示
協働のまちづくりの拠点として「市民活動支援センター」の設置を目指す発起人会(鈴木明代表)が12日、駒ケ根市役所であった。来月発足する設立準備会の規約やメンバーなどを確認。杉本幸治市長との懇談もあり、センターの設置に対し杉本市長は「協働のまちづくりを進めていくには拠点が必要。また、センターの設置は公設民営で施設は市がつくり、運営はみなさんにお願いした方が活発になると思っている」と語り、公設民営のセンター設置を考えていることを示した。
杉本市長は懇談の中で「協働のまちづくり条例」を6月議会に提案する方針であることを伝え、その中にも拠点となる場が必要であることを明示していることを説明。センターの設置は公設民営で進めたいとしたが、「今すぐに大きな施設をつくるのは難しいため、既存施設を使ってと考えている。設置場所については中心市街地の活性化なども含め、みなさんにいろんな意見を出してもらい、できるだけ早く拠点をつくりたい」とした。
また、設立準備会については、発起人会のメンバーがそのまま準備会へと移行するほか、発起人一人ひとりから適任者を2人まで推薦してもらい、おおむね33人程度で運営していく。
センターの設置については、昨年提言書をまとめた市民団体「こまがね市民活動推進会議」(鈴木明座長)の提言にも「公設民営で」という文言が含まれていた。 -
この4月からエコーシティー・駒ヶ岳放送課の一員に
駒ケ根市経塚
大矢真央(まなか)さん(18)地元がすごく好きで、この地域の良さをもっとここに住んでいる人たちに伝えたかったんです竏秩B
この4月、念願だった報道の世界へ飛び込んだ。現在伊南4市町村のコミュニティー情報を伝える「エコーシティー・駒ヶ岳」の一員として、毎日地域を飛び歩いている。
入社までにはちょっとしたエピソードがある。
高校3年生の時、職場体験でエコーシティーを訪れ「ここで働きたい」と確信を持った。その後、採用について会社側に問い合わせたところ、その回答は「今年は採用がないんです」だった。しかし、彼女は諦めなかった。
採る採らないはいいので、とりあえず試験だけは受けさせてください竏秩B
その熱意を伝え、見ごと採用となった。
「その時は本当に緊張しました。でも、高校時代に入っていたソフトボール部のコーチが『元気な気持ちと勇気をもって頑張れ』って言ってたことを思い出して。思い切ることができました」と振り返る。
◇ ◇
報道の世界に興味を抱いたのは小学1年生の時。
「ニュースを伝える人だって、悲しいことや辛いことがあると思う。でも、テレビで見るアナウンサーは、毎朝変わらない笑顔で『おはようごさいます』って伝えていた。その姿が印象的だった」
その姿が、いつしか自分の将来の夢となった。
また、18年間を過ごしてきたこの地域も好きだった。
「高校生の時、ソフトボール部の遠征で別の地域に行って帰ってきた時、山を見るとほっとしました。道を歩いていても普通に話し掛けてくれたり、困っていたら助けてくれる。人が温かいんです」と語る。
◇ ◇ -
駒ケ根市で第23回市長杯争奪市民マレットゴルフ大会開催
駒ケ根市長杯争奪第23回マレットゴルフ大会が11日、東伊那の「ふるさとの丘マレットゴルフ場」であった。日ごろから練習を重ねてきた110人が参加。28組に分かれ、優勝カップを目指し、競い合った=写真。
同大会は県知事杯の予選を兼ねて毎年開催しており、男子の上位3人、女子の上位1人が県知事杯の出場権を手にする。
参加者の平均年齢は70歳以上と高齢だが、日ごろから鍛えているマレットゴルフの腕は健在。
「しっとりとしたコースの方が良い成績が出るんだよ」などと話しながら、仲間とのプレーを楽しんでいた。
結果は次の通り。
◇総合優勝=松下二郎(町3)113
◇男子▼優勝=馬場祐司(北割1)114▼準優勝=山口克巳(中沢)115▼3位=仁科求(市場割)116
◇女子▼優勝=白石文江(中割)119▼準優勝=山口ひで子(北割2)120▼3位=下平一恵(中沢)121
◇ホールインワン=山口ひで子、村上久幸、下平治男、小池和美、滝沢博志、木村政三、松下二郎 -
57さくら会が駒ケ根高原一帯でごみ拾い
駒ケ根市の赤穂中学校を昭和57年(1982年)に卒業した同窓生でつくる「57さくら会」(松井秀之会長、350人)が11日、ゴールデンウィーク明けの駒ケ根高原一帯でごみ拾いをした。作業には約80人が参加。訪れる観光客に美しい駒ケ根高原を楽しんでもらうべく、ごみ拾いに励んだ=写真。
取り組みは同会の「厄除け慰霊部会」が今年初めて企画したもの。例年同会は、早く亡くなった同窓生の慰霊、市に対する記念品の贈呈などに取り組んできたが「何か地域に貢献できることがないだろうか」と考え、ごみ拾いに取り組むことを決めた。
参加者は7班に分かれて早実グラウンド周辺から駒ヶ根橋一帯のごみを収拾。思い出話しに花を咲かせながら作業に励んだ。
松井会長(41)=上穂=は「厄年会は再開、慰霊、地域への感謝という3つをテーマに取り組んできた。その中でこれまで『地域への感謝』という課題が残っていたが、取り組みを通じて改めて地域への感謝を伝えられれば」と話していた。 -
TBM伊那市に寄付
伊那市西箕輪の伊那インター工業団地に新たに建設した工場が今月本格稼動を始めた原子力発電所用タービンブレードなど製造のティービーエム(本社宮田村、山田益社長)は12日、福祉用車両の購入費として110万円を伊那市に寄付した。山田社長と唐沢敏治副社長が市役所を訪れ、小坂樫男市長に目録を手渡した=写真。山田社長は「伊那市には用地を推薦してもらったし、今後も世話になる。工場稼動を機に寄付することにした」と話した。
市は寄付金で軽自動車1台を購入し、手良地区社会福祉協議会に配備する予定。地区内の高齢者を病院に送迎するなどの福祉サービスに活用していく。
同社は受注増などで宮田村の本社工場が手狭になったことから、伊那工場を建設した。今後さらに工場棟と管理棟各1棟を建設し、2、3年後には本社機能を伊那に移転する計画。 -
飯島町で第30回町長・議長杯マレットゴルフ大会
飯島町の千人塚マレットゴルフ場で11日、第30回町長・議長杯マレットゴルフ大会があった。町内に住むマレットゴルフ愛好家約80人が参加し、日ごろの練習の成果を披露した=写真。
大会は町マレットゴルフ愛好会(小林真直会長)の主催で毎年開催している。総合優勝一人のほか、男子、女子のそれぞれ上位3位を表彰する。
この日は春先のような寒さとなったが、参加者はそれにも負けず、同じグループでプレーする別の参加者が絶妙な一打を放つと「上手い」などと声を挙げ、楽しんでいた。
当初、同マレットゴルフ場は「根や石が多い」などと言われることもあったが、多くの愛好家らが練習に訪れる中で地慣れしてコースもよくなり、好成績も出やすくなってきたという。
結果は次の通り(36ホール、パー144)。
◇総合優勝=白井繁実(120)
【男子】▽優勝=西畑栄介(121)▽準優勝=小原寿一(121)▽3位=森久(122)
【女子】▽優勝=岩村けさみ(121)▽準優勝=高谷深鈴(122)▽3位=野口英子(125)
◇ホールインワン=由井美喜男、大島修、北村一夫、小山五生、岡田節子 -
伊那まつり踊り認定会
伊那市の夏を彩る大イベント「第36回伊那まつり」(8月2、3日)に向け、伊那まつり踊り振興会(藤沢秀敬会長)は10、11日、伊那市オリジナルの「ドラゴン踊り」と「伊那粋(いなせ)踊り」を市民に指導するインストラクターとデモンストレーターの初の技能認定会を伊那市役所で開いた。それぞれの踊りごとに5縲・0人が参加し、腕の振り上げ方や足のステップなどの動きの正確さを確認した。参加者のほとんどはすでに資格を認定されている経験者とあって、細かい振り付けに気をつけながら、激しい動きを軽々とこなしていた=写真。
振興会が認定しているインストラクターは「ドラゴン踊り」11人、「伊那粋踊り」22人。デモンストレーターは「ドラゴン踊り」3人。6月から祭り本番の8月まで、インストラクターらは一般向けの公開指導会のほか、学校や企業、公民館などに出掛け、踊りの指導をしていく。講習会の延べ回数は100回にも上る予定。 -
スポ少春季球技大会
伊那市スポーツ少年団は11日、第75回春季球技大会を開いた。軟式野球(美すずスポーツ公園運動場、高遠総合運動場、手良総合グラウンド)、男女ミニバスケット(男子・伊那北小体育館、女子・東春近小体育館)の試合が行われ、それぞれ優勝を目指して熱戦を繰り広げた。
軟式野球には14チームが出場。トーナメントで1、2回戦を行い、4チームが勝ち残った。準決勝、決勝は17日に行う。
ミニバスは男子6チーム、女子11チームが出場し、トーナメントの結果、男子は竜東、女子は伊那ミニが優勝した。
上位は次の通り。
▼軟式野球(準決勝出場)=伊那中部、伊那北、美篶野球、伊那ドリームズ▼ミニバス男子(1)竜東(2)イナ・イースト(3)西春近(4)伊那ミニ▼ミニバス女子(1)伊那ミニ(2)アストラムA(3)西春近南部(4)西春近 -
飯島区が御嶽山神社の例祭を開催
山岳信仰の神をまつる飯島町の「御嶽山神社」の例祭が11日、飯島成人大学センターあった。同神社を管理する飯島区(竹俣栄二郎区長)の役員ほか、来賓や一般参拝者など約40人が参加。地域住民の健康を願うとともに、今年の4月に同山から傘山(からかさやま)までの登山道が無事開通したことを受けて登山者の安全を願った=写真。
町を一望できる御嶽山の山頂にある御嶽山神社。毎年例祭は神社のある山頂で行っているが、この日はあいにくの悪天候となったため、急きょ会場を移した。
神事は御嶽山神社から迎えたご神体の前で執り行われ、参加者は住民の健康などを願い、玉串をささげげた=写真。竹俣区長は「今はヤマツツジも満開。南アルプスを見ていただきながら例祭をしたかったが残念」と話していた。
傘山までの登山道の開削は昨年8月ころから「山を楽しむ会」(田島好美会長)の有志と区民らが進めてきたもので、今年4月、約3キロの登山道が完成した。今後、5月から6月にかけて案内板などを設置し、登山道としての利用を呼びかけていく。
また、飯島区では例祭に先立ち、御嶽山山頂にそこから見える山々を示したパノラマ版を新設している。 -
町三区のマレットゴルフ大会開催
宮田村の町三区分館(柳沢靖人分館長)が主催する第16回マレットゴルフ大会が11日、村マレットゴルフ場であった。40代から70代までの区民約30人が参加。悪天候にもめげず、ともにプレーを楽しんだ=写真。
同大会は区民同士の親ぼくを深めることなどを目的として分館が毎年開催しているもので、チームごと分かれて27ホールを回り、上位3位までを決める。
前日から降り続いた雨の影響でこの日は肌寒い1日となったが、開会時刻になるとエントリーした区民が続々と集まり、日ごろの練習の成果をいかんなく発揮。今大会では参加者の中でも最高年齢だった中塚和己さん(79)が見ごと1位に輝き、若い参加者たちも中塚さんの腕に感服していた。
柳沢分館長は「町三区は村の中で一番大きいので、大勢の人に参加してもらう中で交流深めてもらえれば」と話していた。
入賞者は次のみなさん(かっこ内はスコア)。
(1)中塚和己(90)(2)大川重幸(91)(3)伊藤多喜男(91) -
西町区さわやかウォーキング
区民の親ぼくを深めようと伊那市の西町区(河野義直区長)は11日、第5回さわやかウォーキングを開いた。区民約160人が参加。時折小雨の降る肌寒い天候の中、県伊那文化会館東のカルチャーパークから、ますみが丘のマレットゴルフ場までの往復約7・5キロの道のりを、周辺の風景を楽しみながらのんびりと歩いた。
午前8時半、かっぱを着たり傘をさしたりして集まった参加者は「寒いなあ」と口々に言いながら、区の旗を先頭に列をつくって出発。口数も少なく、震えながら歩き出したが、しばらくすると体も温まり、明るい笑顔も見られた。途中からは雨も上がり、元気に歩きながら区民同士のコミュニケーションを楽しんだ。