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リニアBルート実現を要望
東京・大阪間を結ぶリニア中央新幹線は何としても諏訪、上伊那を通るBルートに竏秩B上伊那の2商工会議所と7商工会は9日、Bルートの実現に向け、関係団体が協力して同一歩調で推進活動が展開できるよう、国・県に早急かつ積極的に働きかけを竏窒ネどとする要望書をリニア中央エクスプレス建設促進上伊那地区期成同盟会長で上伊那広域連合長の小坂樫男伊那市長に手渡した=写真。伊那商工会議所の向山公人会頭は、商議所と商工会が4月に上伊那の企業130社を対象に行った初のアンケート調査の結果を併せて手渡し「Bルートは上伊那にとって産業、観光、生活面から多大な効果がある。早急に具体的な活動を」などと要望。小坂市長は「県とも連携を取りながらできるだけ早い機会に要請活動を進めたい」と述べた。
アンケートは関東、中京圏などに取引先を持つ企業に、Bルートが実現した場合について5項目を質問(複数回答可)。「上伊那地域にどんなメリットがあるか」では「企業進出が増える」(70社)「観光客が増える」(同)「定住人口が増加」(61社)「新たな産業が生まれる(50社)」などが上位を占めた。「時間短縮などにより会社にどんなメリットがあるか」では「新たな取引先を開拓できる」(46社)「新たな情報が入りやすくなる」(39社)「新しい事業展開ができる」(36社)などが多かった。「受注増加が期待される地域は」の問いには、「関東」(19社)「中京」(12社)が上位。「新たな取引先が開拓できる地域は」では「関東」(24社)「関西」(20社)「中京」(18社)の順となった。
回答と併せて寄せられた意見には「南信の新しい起爆剤としたい」「上伊那地区へ駅を確保してもらいたい」「南アルプスにトンネルを開けることは自然に対する挑戦で絶対許せない」などがあった。
ルートについては県内団体はほぼBルートで合意が形成されているのに対し、JR東海は昨年12月、自己負担で南アルプスをトンネルで貫通する最短ルート案を進めることを決定。大鹿村で水平ボーリング調査を始めたことから、上伊那の期成同盟会関係者は焦燥感を強めている。 -
2年ぶり復活の宮田中強歩大会、雲上の宮田高原目指して
宮田村宮田中学校は9日、800メートルに及ぶ標高差を克服して宮田高原を目指す強歩大会を開いた。2006年7月豪雨の影響が残り昨年は中止を余儀なくされたが、2年ぶりに・ス復活・ス。約300人の全校生徒が、村の豊かな自然にふれながらゴールを目指した。
昨年は豪雨の影響で、高原へ通じる寺沢林道が不通に。同校は目的地を変えて大会を継続することも考えたが「宮田高原に行く伝統を大切にしたい」と、林道の復旧を待ち望んでいた。
1、2年生は初めて、3年生にとっても2年越しの大会で、友人同士励ましあいながら一歩づつ進む姿も。
体力にあわせて9・6キロのコースも設けたが、大半は12キロに挑戦。新緑の木々とさわやかな空気の後押しを受けて、連続する急激な上り坂を一つづつ克服していった。
トップを競う生徒たちは、目標タイムや順位も気にしながら激走。標高1600メートルの高原にたどりつき、心地良い汗を拭っていた。
上位は次の通り。【男子】(1)田中朝陽(3年)(2)宮下知也(同)(3)大下悟(同)(4)平沢亮也(2年)(5)谷川伸吾(3年)【女子】(1)矢澤優(3年)(2)大澤早絵(同)(3)酒井まどか(2年)(4)夏目玲(同)(5)草間洵奈(同) -
母の日にてづくりの良さを、町一区の加藤さんが教室、販売
宮田村福祉作業所「シンフォニー」に通う加藤昌利さん=町一区=が、近くの商店街にオープンした梅が里ギャラリー「手づくり屋」でビーズアクセサリーの教室を開いている。製品も販売しており「母の日にぜひ。てづくりして印象に残るプレゼントにしてもらえれば」と話している。
加藤さんはビーズを使って各種アクセサリーを自作。近年は、地元の人に教える機会も多く、活動の場を広げてきた。
教室は花をモチーフにしたリングを製作し、初心者でも1時間程度で完成できる。
また、加藤さんがつくった製品も同ギャラリーで販売しており、一個数百円とお手ごろだ。
問い合わせは手づくり屋三浦さん090・3142・3691へ。 -
宮田村女子バレー開幕
宮田村女子バレーボールリーグ戦(村女子バレーボール会主催)は8日夜、村農業者トレーニングセンターで開幕した。昨年と同じ12チームが、24季目を迎えた伝統のリーグ戦で熱き戦いを繰り広げる。
9月18日まで全チーム総当たり戦で実施。全チームが勢揃いした開幕式では「みなみ」の橋爪みゆき代表が「チームワーク良く楽しんでプレーします」と選手宣誓した。
昨季まで「しんでん」が7連覇中。一方で、ベテラン揃いの「エアロール」をはじめ年代層の幅が広く、世代を超えた戦いも同リーグ戦の魅力で、今季も好勝負が期待される。
さっそく「美北」と「大田切」、「ツーオー」と「河原町」の対戦で開幕。
今季は1試合55分の時間制限を初採用するが、主催者の土方照子会長は「けがにも注意して最後まで頑張りましょう」と呼びかけた。 -
水野敬子作陶展
伊那市旭町のはら美術で8日、黄瀬戸焼ひとすじ38年の美濃陶芸協会理事・水野敬子さん=岐阜県土岐市=の作陶展が始まった。温かみのある日常の食器から茶道具まで100種類を展示、販売している。
伊那で1年おきに作陶展を開き今回3回目。水野さんは土岐市で最も古くから窯を構えていた家に生まれ、1970年に井之口古窯跡に窯を築き、陶芸家の故・加藤唐九郎から黄瀬戸の極意を授かった。
茶道具のほか花びん、酒器、香炉、急須、湯のみ、皿類などがあり、「自分の台所の器も全て黄瀬戸。女性だから自分で使い、感じながら作っている」という優しさ、温かさにあふれた作品。万葉の人を題材にした人形、黒い土に絵を描いた「陶額」などもある。
水野さんは、「生活の中で使える器が種類豊富にそろっているので、一度足を運んでください」と話している。
会期は13日まで。午前11時縲恁゚後6時。入場無料。 -
竹内義浩 漆芸の旅
駒ヶ根市在住の漆芸家・竹内義浩さん(35)の初の個展「竹内義浩 漆芸の旅」が8日、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで始まった。平面作品の漆画、日常使いの器をはじめ、昨年から始めた漆掻き(漆液採取)の様子を紹介するパネルなどを展示している。
「和紙の表情の上に漆と自然の色との調和をひとつの形として表す」ことをテーマに漆で絵を描いた漆画は、今年になって制作した最新作「温む土」をはじめ美術展出品作など8点。椀や皿、盆など約80点、こたつ天板、ついたてなどがある。
竹内さんは東京都日野市出身。香川県漆芸研究所で学び、会社勤めをして漆塗装や和紙壁紙などの製作に携わった後、05年に駒ヶ根市に竹内工芸研究所を開設し独立した。伊那美術協会会員、日本文化財漆協会会員、日本漆掻き保存会準会員。
「漆を自分で木から採るところから塗るところまでやることで、漆の知らないことを発見して物作りにつなげたい」と言い、「器は昔から使われているオーソドックスな形が一番使いやすい。いい仕事をして長く使えるものを作りたい」と話している。
会期は12日まで。午前9時縲恁゚後6時(最終日午後3時)。 -
08年度さわやかヨガ教室開講
箕輪町公民館の「さわやかヨガ教室・前期」が7日、町文化センターで始まった。受講生たちは国際ヨガ協会の指導員池上みな子さんの指導のもと、ヨガを体験した。
ヨガ教室はヨガを通して健康な心と体をつくることを目的として毎年開いており、前期は町内の36人が受講する。昨年度までは毎週開いていたが、今年度からは隔週に変更。
第1回目の講座では腹式呼吸法から始まり、胸の前で手を合わせそのまま伸びをしたり、足を伸ばして座った状態で上体を曲げていくポーズなどを体験。
またゴルフボールを使った足の裏のツボの刺激も体験した。
さわやかヨガ教室・前期は、5月21日、6月4、18日、7月2、16、30日に予定している。 -
農業への新規参入をめざす「生き生き100坪実験農場」開園
農業への新規参入をめざす「生き生き100坪実験農場」が6日、伊那市ますみヶ丘の農地で開園した。農地を所有する産直市場グリーンファーム生産者の会正副会長やグリーンファームなどで組織する運営委員会の企画で、参加10グループが農園を利用して栽培技術などを学びながら野菜作りに取り組む。
市民農園整備促進法・農園利用方式による実験農場で、新規就農者の掘り起こしと定着、直売所出荷を中心とする新たな「小さな農業」のあり方のモデルづくりなどが目的。上伊那農業改良普及センターなどが協力する。
農地利用は1区画100坪(約330平方メートル)で、現在11区画の利用。信州大学農学部生(OB含む)、Iターン者、定年後の就農希望者らで近隣市町村だけでなく県内外から参加している。開園式では鍬入れ式をし、農機具の扱い方を農地所有者に学んだ。
非農家の北安曇郡松川村の古屋武さん(64)は、いずれ伊那市への移住を計画しており、「前から農業をやりたかった。実験農場は指導者がいるのでアスパラや山ウド、山芋、ネギを作ってみたい」と意欲を見せていた。 -
富県保育園で太鼓教室
田楽座が「わらしこ太鼓」を指導伊那市の富県保育園で8日、地元の歌舞劇団「田楽座」による年長児対象の太鼓教室が始まった。太鼓演奏は市内の保育園では初の取り組み。田楽座創作曲「わらしこ太鼓」を練習し運動会などでの発表を計画している。
太鼓教室は、同保育園に通う年長児の保護者である田楽座座員の提案で実現。9月まで月2回、計10回開く。
「わらしこ太鼓」は5年以上前、ある保育園の依頼で創作。子どもが2人ペアになり「わっしょい!」という元気な掛け声とともに太鼓をたたくにぎやかな曲で、今では全国に広まっている。
初めてバチを握った年長児26人は、「太鼓の真ん中をたたいて」「ばちはまっすぐ上に伸ばす」と教わり、「ドン、そーれ、ドン、そーれ」と声を出して一人ずつたたいたり、2人組になって「わっしょい」と言いながらたたく練習をした。大きな和太鼓を力いっぱいたたいた園児は「疲れた」という声も聞こえたが、「楽しかった」と太鼓の周りに集まっていた。
教室では年中、年少児も太鼓に触れる機会を設ける予定で、この日も全員が1回ずつ太鼓をたたいて遊んだ。
同園の酒井和子園長は、「地域に根ざした田楽座なので、子どもたちも太鼓を聞くだけでなく触ったり、たたいて体で実感し、太鼓に親しみを持てればと思う。仲間と気持ちをあわせてたたくこと、音が響き合って一つの曲を作ることも体験してほしい」という。
保護者であり、ボランティアで指導する田楽座の和田桜さんは、「太鼓を子どもたちに広め、保護者や地域の皆さんに子どもたちが頑張っている姿を見てほしい。できれば保護者にも参加してもらい、地域の中で一緒に活動しながら地域を盛り上げたい」といい、太鼓教室の継続にも期待している。 -
畑作の推進モデル「野菜法人」設立へ
伊那市農業振興センターとJA上伊那は、利益の上がる畑作の推進モデルとしてJAが出資する野菜法人を新たに設立する。27日のJA総代会の承認を経て6月中旬に設立の見通し。JAの出資は約90%。
法人は西箕輪地区の吹上から羽広にかけての約6・65ヘクタールの農地で5種類の野菜を栽培する計画。品目、面積はシロネギ3ヘクタール、アスパラガス2・5ヘクタール、ブロッコリー0・5ヘクタール、ヤマゴボウ0・5ヘクタール、トマト0・15ヘクタール竏秩B耕作には株主のほか、法人が採用する従業員約10人で当たる。
振興センターは、市の全耕地面積約4600ヘクタールのうち28%は畑であることに着目。水稲だけでなく、野菜の生産拡大の可能性についても考えようと畑作専門委員会を設け、1年間にわたって研究する中で法人による畑作モデル経営を立案した。JA側に趣旨を打診したところ賛同が得られたことから、共同で法人設立に向けての協議を重ねてきた。
振興センターの田中哲雄事務局長は「従来の提案では農業者はなかなか反応を示してくれなかったので、一点突破の策として推進モデルを考えた。この取り組みで、こうすれば所得がきちんと確保できる竏窒ニいう一つの例を示したい」と話している。 -
小林恵子さんちぎり絵展
伊那市西春近のちぎり絵講師小林恵子さん(58)は自身初のちぎり絵個展「魅せられて今日まで」を伊那市中央区の中部電力伊那営業所ギャラリー「ふれあい」で20日まで開いている=写真。風景、静物、花など、和紙の風合いを生かした水彩画のように繊細なタッチの作品33点を展示している。大作『水車と花しょうぶ』は伊那市役所南の「せせらぎの小径」にある水車をモチーフに制作した作品。色鮮やかな花しょうぶが咲く中でゆっくりと水車が回っているのどかな情景を表現している。師の中村早恵子さんの作品1点も併せて展示している。
小林さんは「ちぎり絵は難しいが楽しい。和紙の持つぬくもり、毛羽の透明感ある味わい、色合いや濃淡などから、柔らかさや風の流れなどを感じてくれたらうれしい」と話している。
入場無料。午前8時30分縲恁゚後5時10分。土日、祝日休館。 -
ルネッサンス西町の会サクラ植樹
伊那市西町の商店や企業でつくる「ルネッサンス西町の会」(向山等会長)は8日、地元の春日公園に植えるサクラの苗木10本(ベニザクラ、ヤエザクラ各5本)を市に寄贈した。同会の役員や市の職員など約10人が公園に集まり、近くの竜西、竜南保育園の年長園児約60人とともに植樹した=写真。園児らは「早く大きくなあれ」などとサクラに声を掛けながら、代わる代わるシャベルを使って根元に丁寧に土をかぶせた。
向山会長は園児らへのあいさつで「緑豊かな春日公園に一緒にサクラを植えましょう。みんなが大きくなったら見に来てください」、小坂樫男市長は「公園には今150本のサクラがあり、花見の集客力は高遠に次ぐ。サクラを増やして高遠に負けない名所にしよう」と呼び掛けた。
同会は3年前から苗木を寄贈している。昨年はキリシマツツジ、一昨年はサクラを公園に植樹した。 -
介護保険料過大徴収、宮田村は15日めどに返金へ
上伊那全8市町村で介護保険の被保険者の一部から過大に保険料を徴収していた問題で、宮田村議会は8日に臨時会を開き、対象者に返金するための同保険特別会計補正予算案を原案通り可決した。
同村内で過大徴収されたのは62人でのべ83件。総額53万7290円にのぼり、1人あたりの平均にすると8666円。
村は既に全対象者を訪問して謝罪を行い、今月15日をめどに口座振替や手渡しなどで返金する。
上伊那地方では広域連合情報センターが一括して介護保険の情報処理を行っているが、今回の問題では保険料上昇に伴う激変緩和措置にからみ、システム改修にミスが発生。
8市町村の1900人余りから計1200万円ほどを過大に徴収し、先月25日に発表した。
清水靖夫村長は臨時会で改めて謝罪し「市町村と情報センター相互のチェック機能を高め、誤りが生じない体制を構築していく」とした。
村住民福祉課は専決処分ではなく臨時会を開いて議決対応したことについて「全てを明らかにして、今後の対策を図っていくため」としている。 -
大田切の県単農道26日に開通
宮田村大田切地区で建設中だった県単農道は26日に竣工開通式を行い、供用を開始する。総延長2キロ余りで、伊那谷の南北の基幹道路である国道153号と広域農道を接続。貴重な動植物保護を理由に一部区間が中止となるなど7年の歳月を要したが、駒ケ根市に隣接する同村南部の・ス動脈・スにと期待される。
2001年に着工し、県を事業主体に約13億円かけて整備。太田切川に沿って村南部を東西にまたぐ。
事業をめぐっては広域農道西側の331メートル区間が動植物保護で中止となり、03年には財政難を理由に全線の2車線確保が見直される事態にも直面。
しかし、地元や村が根気強く県に再考を促し、中止区間以外はほぼ全線2車線に復活した。
開通式は午前10時半からを予定している。 -
地域づくり支援29事業を認定
宮田村は地域づくり支援事業の一次分の審査を行い、申請があった29事業すべてを認定した。道路修繕や安全対策、環境美化など住民の手による地域整備を補助していこうと始まった同事業は今年度で5年目を迎えたが、村総務課は「積極的に拡大が図られており、さらに一歩進めた地域づくりに発展すれば」と期待を寄せている。
村は本年度も同事業に260万円を予算化。一次分の交付申請で既に167万4千円に達した。
「環境整備から道路管理、防災安全面にまで広がりをみせている」と同課。事業を通じて住民の地域づくりに関する意識も高まっているとも分析する。
今回の認定分をみても、大久保区が地域にある井水の関連施設を史跡として整備しようと考えるなど、内容は多岐に及ぶ。
花壇整備を除いて最大3年間が補助の期限となるが、「本来の地域づくりに新しい発想も盛り込まれ始めている」(同課)格好だ。
20日まで二次募集。問い合わせは村総務課85・3181まで。一次分の認定団体は次の通り。
【新規】区有林整備等に関する有志の会=里山の環境保全▽町一区=交通安全対策、自主防災組織充実▽北割区=道路と側溝整備▽大田切区=公園遊具の点検改修▽大久保区=自主防災組織の充実▽大久保区=丸山井の史跡整備【継続】「おおはら」を発行する会=地域情報紙発行▽町二区=自主防災組織充実と環境美化▽南割区=道路の安全確保【街並みづくり事業(花壇整備)】花と緑のある街角づくり会、大久保区ふれあい花壇ボランティア、おおはら花の会、米松会、三班辰巳会、里宮花の会、新田区、いきいきサロン、大田切曙会、北割寿会、つつじが丘景観委員会、北割5班婦人部、一輪の会、町三区、河原町通り景観委員会、三一会、仲町モール商店会、新田5班、つつじが丘区、大原区 -
防犯指導員会、地域ぐるみの取り組み再確認
宮田村防犯指導員会はこのほど役場で開き、安全で安心なむらづくりを推進しようと今年度の事業計画を決めた。駒ケ根署員を講師に迎えた研修会もあわせて開き、子どもたちを取り巻く犯罪や振り込め詐欺などに理解を深め、地域ぐるみで防犯に取り組もうと再確認した。
今年度も防犯パトロール、街頭補導活動、全戸防犯診断などを実施し、住民への意識啓もうも図る。
会長には北割区の浦野正喜さん、副会長には中越区の小田切武人さんを互選した。
研修会では駒ケ根署員が最近の犯罪状況を解説。村内の金融機関で職員の機転により、振り込め詐欺が寸前で防がれる事案があったことも紹介した。
そのうえで地域にも犯罪の影が忍び寄っていることを指摘し「小さなことでも見逃さないことが大切。安全を守るために家のまわりを歩いて弱者の視点で考えてみて」と、協力も呼びかけた -
「やまびこリーグ」開幕 9チームで熱戦展開
伊那市やまびこソフトボール連盟(渋谷三男会長)は9日夜、同市の富士塚スポーツ公園グランドで2008年度リーグ戦の開会式を開いた。本年度は昨シーズンと同じ9チームが参戦し、ナイターゲームで熱戦を繰り広げる。
渋谷会長は「ようやくこの日を迎えることができた。昨年は連盟創立30周年の節目だったが、40周年を目指して今日から新しいシーズンが始まる。各チームのカラーを出して楽しいシーズンにしてもらいたい」とあいさつした。
選手宣誓は「西町」の主将で、自営業の唐沢武治さん(47)=同市小沢=が「やまびこリーグ精神にのっとり、正々堂々と戦うことを誓う」と宣言。式典が終わると、早々にリーグ戦が始まり、開幕戦2試合を行った。
同連盟は、満年齢40歳以上の男子、満年齢20歳以上の女子選手を対象としたリーグ。8月まで、富士塚スポーツ公園グランドを会場に全チームが総当たり戦を展開。引き続き10月にかけてトーナメント戦がある。
開幕戦の試合結果は次の通り。
▽西町●竏秩恬ウ東クラブ▽インターフェアOB●竏秩恚ムクラブ -
南箕輪村防犯協会全体会議
南箕輪村防犯協会(会長・唐木一直村長)の全体会議は9日夜、村役場で行った。地区防犯部長や村議会、区長会、消防団代表者ら委員約30人が出席し、2008年度の事業計画などを承認した。また、「青色回転灯車による防犯パトロール」についての講習会で防犯意識を高めた。
本年度の重点活動は、防犯パトロールの充実と防犯灯整備などを盛り込んだ。06年度から始まったパトロールは月3回ほど、地区防犯部が順番で青色回転灯車を使って学校通学路を巡視しているが、今後は各地区や学校などの自主活動にも期待したいとした。
講習会では伊那署生活安全課の森山穣防犯指導係長が講話した=写真。森山係長は「青色回転灯車で、周りの人にパトロールしていることをPRすることが防犯につながる。全国で起きている事件がここでも起きるのでは、と警戒しながらパトロールしてほしい」と呼び掛けた。 -
中学生サッカー「INA CUP」
第7回中学生サッカー大会「INA CUP」は4、5日、伊那市陸上競技場、同市富士塚スポーツ公園など上伊那9カ所で行った。地元9チームに加え、東京都、愛知・三重県など県内外から集まった計36チームで熱戦を演じた。
FC伊那東部・伊那東部中サッカー部の主催。大会を通じて上伊那のサッカー技術の向上を図るとともに、他地区との交流を深める目的。初日は8グループに分かれ予選リーグ展開、最終日は各グループ各1位チームが優勝を目指し、決勝トーナメントを繰り広げた。
決勝カードは、上伊那勢から同トーナメントへ進出した飯島中(飯島町)竏樽ACサルト(南箕輪村)。それぞれ前半に1点ずつ得点したが後半、延長前後半ともに無得点のまま、勝負はPK戦にもつれ込んだ。結果は、5竏・で飯島中が競り勝った。
会場には、わが子の頑張る姿を見守る保護者らの声援が飛び交った。「シュート、シュート」「頑張れー」などの応援を受け、選手たちはフィールドを力強く駆け回った。
決勝トーナメント・1回戦の飯島中竏忠鱒K中 -
第18回長野県市町村対抗駅伝競走大会
第18回長野県市町村対抗駅伝競走大会は6日、松本市で開き、上伊那勢では駒ケ根市が3位入賞した。優勝は長野市で、9連覇。町の部では辰野町3位、飯島町6位、村の部は中川村が2位と健闘した。区間賞は上伊那勢ゼロと残念な結果となったが、駒ケ根市チーム2区(3・2キロ)の湯沢ほのか(駒ケ根東中)が区間5位ながら区間新記録(11分59秒)の好走を見せた。
前回、前々回と続けて2位の駒ケ根市は、長野市の連覇をなんとか止めようと選手らが必死に頑張ったが、長野市に力の差を見せつけられる形になった上に「まったくノーマークだった」(下島修監督)千曲市に2位の座も譲ってしまった。上伊那勢から区間賞獲得選手が一人も出ない年は18回の大会史上今年が初めてで、関係者からは「戦力の強化が急務」とする声も聞かれた。
大会コースは、松本城太鼓門前スタート、松本平広域公園陸上競技場ゴールの8区間、39・3キロ。参加チーム数は昨年より1チーム少ない56チーム。
駒ケ根市チームは1区(3・6キロ、中学生男子)で寺沢尚之(駒ケ根東3年)が9位と上位につけ、2区(3・2キロ、中学生女子)の湯沢ほのか(駒ケ根東2年)へ。湯沢は4人抜きの力走でチームを5位に浮上させた。3区(中学生男子、4・3キロ)の天野進(駒ケ根東3年)も2人を抜き3位で4区(一般女子、3・2キロ)の福沢奈津美(東海大三高3年)へ。福沢と5区(一般男子、7キロ)の北原英一(トーハツマリーン)は3位を維持。6区(一般男子、5・4キロ)で滝沢勉(ジェルモ)が区間3位の走りでチーム順位を2位に上げ、最長区間でエースが揃う7区(一般男子、7・5キロ)の小林太一(内堀醸造)へつないだ。ここで小林が千曲市にわずかの差で抜かれ、最終8区(一般男子、5・1キロ)の松崎雄介へ。松崎は区間3位の力走を見せたが、千曲市の実力選手利根川裕雄を抜くことが出来なかった。
駒ケ根市チームの下島監督は「長野市との格の差を感じた。5千メートルを14分台で走る選手をつくらないと厳しい。ノーマークの千曲市にも負けた原因は、攻めの気持ちが私にも選手にも足りなかったからだ」と悔しがった。
【3位までのチームの記録と上伊那の市町村チームの順位と記録】
(1)長野市(2時間3分6秒)(2)千曲市(2時間5分23秒)(3)駒ケ根市(2時間6分12秒)(12)辰野町(2時間13分16秒)(17)伊那市(2時間15分7秒)23中川村(2時間18分13秒)27飯島町(2時間20分43秒)30箕輪町(2時間21分22秒)42南箕輪村(2時間25分44秒)48宮田村(2時間28分2秒) -
第4回長野県市町村対抗小学生駅伝競走大会
第4回長野県市町村対抗小学生駅伝競走大会は6日、松本市の松本平広域公園陸上競技場発着6キロ(4区間)コースで開き、上伊那勢では南箕輪村チームが「村の部」で優勝、総合でも10位入賞と健闘した。「村の部」では宮田村も6位入賞(総合29位)、「町の部」は箕輪町が6位入賞(総合30位)した。第1回、第2回と連続優勝の実績を持つ駒ケ根市チームは総合18位と振るわなかった。
南箕輪村チームは新谷純夫新監督の下、いずれも南箕輪小学校の6年生の唐沢咲良、清水康太郎、小池明日香、村上晴彦、宮原浩二郎、高坂萌子の6選手(補欠含む)でチームを編成し、練習に励んできた。
新谷監督は「村の部1位はねらっていた。21分台欲しかったが、追う形のレース展開になってしまった」と話していた。
一方、期待された駒ケ根市チームの林正俊監督は「かぜで体調を崩した選手がいたりして、チーム力は完全ではなかった」と残念がっていた。
【1位と上伊那のチームの記録】
(1)上田市(21分6秒)(10)南箕輪村(22分13秒)(18)駒ケ根市(22分33秒)29宮田村(23分39秒)30箕輪町(23分40秒)31伊那市(23分43秒)36辰野町(23分54秒)44飯島町(24分13秒)52中川村(25分3秒) -
村議会全協で介護保険料について説明
上伊那8市町村で介護保険料の過誤徴収があった問題に関し、南箕輪村議会は7日、村役場で開いた全員協議会で、村の対応状況について話し合った。村住民福祉課によると、対象者からは「総体的には、特に苦情などはなかった」。還付は26に口座振替、27日から訪問による受け渡しを始めるという。
説明だと、05年度の税制改正により、介護保険料が急激な負担増となる人の保険料を緩和するための経過措置を講じた。同8市町村では、上伊那情報センターで介護保険料の共同処理を実施しいたが、保険料算定システムの改修の際、激変緩和措置の要件設定に誤りがあり、2年間に渡って過誤徴収していたという。
村の保険料還付対象者数と金額は96人73世帯、99万3360円だった。4月25日の記者発表以降の問い合わせに対応するため、同日午後5時半縲恣ッ10時と休日の26、27日に担当職員を出勤。26縲・8日、還付該当者へ電話連絡、5月3日から対象世帯を訪問し、説明を実施した。 -
八重桜は面白い
八重桜は面白い。彼岸桜や染井吉野の開花に、人々が「3分咲きになった」「満開だ、花見だ」と大騒ぎしている時は、桜でないような白けた顔をしていて、それらが葉桜になると、突然、つぼみを膨らませ、咲き始める。花びらはわき上がるように、10枚、20枚、菊咲きなどは200枚、300枚にもなる。色も桜色とは似ても似つかない黄色や緑色さえもある。だから八重桜は楽しい。今回は八重桜が30縲・0種類咲いている伊那市高遠町の花の丘公園で取材した。(大口国江)
◇次々と八重桜250本が咲く 高遠町東高遠花の丘公園
同園の八重桜の品種は50とも60種類とも言われ、近隣でこれほど多品種の八重桜が見られる所はほかにない。
今咲いているのはピンクのハナガサ、ベニシグレ、ベニユタカ、淡紅色のイチヨウ、フゲンゾウ、白系のシロタエ、ショウゲツなどのほか、黄色の桜ウコン、緑色の珍しいギョイコウも咲いている。 同園の八重桜250本の3割を占める代表品種カンザンも咲き始め、まもなく満開になる。
また、中国から贈られたパンダ「ランラン」の死を悼み、北海道松前町の子どもたちが名付けた極淡紅色の「ランラン」、交流記念に静岡県三ケ日町から贈られた「ミッカビサクラ」、天然記念物の「オオムラサクラ」も見ごろ。
花の丘公園は1989年、ふるさと創生の一環として、宝くじ桜千本の配布を受け、高遠町民の手で植樹した。町内24団体300人が八重桜500本、山桜250本、大島桜250本を植え付けた。 -
中沢地区食文化を考える会シイタケなどの駒打ちを実施
地元の食文化についてもう一度考え直そう竏窒ニ、中沢公民館と同地区の営農組合、保育園、小学校などでつくる「中沢地区食文化を考える会」が7日、シイタケやナメコ、クリタケなどの駒打ちをした。初回のこの日は「ふるさとの自然と体験の会」のメンバーや、中沢小学校の児童など約30人参加。シイタケ栽培農家の水上平八郎さん(53)=北割1区=が駒打ちの方法などを伝授した後、児童らはかなづちを使ってキノコの菌を原木にうめ込んだ=写真。
同会は子どもたちに地域の食文化を伝えていくことなどを目的として昨年2月に発足。今後は、田植えや大豆の種まき、フナ取りなど、地域に根ざした食農体験学習を年間を通して展開していく。
今回は中沢地区でも生産する家庭が多いシイタケに着目。どうやってキノコが育つのかを学ぶとともに、キノコが苦手な子どもにはそれを克服してもらおうと考えた。
児童らは、大人がドリルで穴を開けた原木に、さまざまなキノコの菌をかなづちで打ち込む作業に挑戦。この日初めて駒打ちをした6年生の竹村泰地君(11)=菅沼=は「初めてやったけど、たくさん打てて良かった」と話していた。
また、中沢公民館の山口久人館長は「今の子どもはキノコが嫌いな子も多いが、自分たちで作ったものは何でも食べられるという。子どもたちに地元のキノコを好きになってもらえれば」と話していた。 -
美篶きらめき館しゅん工式
伊那市美篶に、美篶支所・公民館・伊那図書館美篶分館の機能を併せ持つ「美篶きらめき館」が完成し6日、しゅん工式があった。美篶公民館支所の老朽化に伴う移転新築で、関係者約100人が集い祝った。
美篶公民館支所は1962年に建設し、77年に増改築したが老朽化していた。98年に建設委員会を発足。06年8月に建設位置を決定し07年2月から設計開始。同年7月に建設着工し08年3月にしゅん工した。
式で小坂樫男市長は、「美篶地区の行政、文化の中心地になる。高遠・長谷地区からも旧伊那町からもご利用があると思う。きらめき館を地域の文化活動、行政の中心として、皆さんのよりどころとして大事に使っていただき、皆さんに愛され末永く続くことを願う」と式辞を述べた。
美篶公民館支所建設委員長の赤羽要さんは、「年を取るごとにきらめきを増し、名前に恥じない施設になることを心から願う」とあいさつした。
きらめき館は、蔵書約2万冊の図書館、冬は床暖房になるプレイルーム、講堂、研修室、実習室、会議室などがある。 -
シニアサッカー「南信35リーグ」08年度リーグ戦始まる
35歳以上のサッカー愛好者でつくる「南信35リーグ」の08年度リーグ戦が6日、伊那市陸上競技場で始まった。11月2日まで、同競技場と飯田市の飯田松尾グラウンドでホーム&アウェーの試合を繰り広げる。
南信35リーグは上伊那6チーム、茅野市と飯田市各1チームの8チームが参加。生涯選手としてサッカーをやっていこうと、県サッカー協会シニア委員会の活動でシニアの競技人口増をねらい昨年発足。リーグ戦は今年2年目。
選手は、県リーグの現役チームに所属している人も含め35歳から59歳まで。リーグ戦は2回の総当りで、初戦は4試合あった。
チーム「いなのかんたろう」に所属する南信35リーグの運営委員長・小沢広志さんは、「芝生の上でけがのないように楽しくやりたい」と話している。 -
伊那市西箕輪
本藍染「静香しげ八」
吉田恒雄さん「どこにでもあるような草から、どうしてこんな色がつくんだろう。自然の不思議さ、力強さが一番の魅力かな」
愛知県小牧市からIターンし、西箕輪羽広に本藍染の工房を構え1年になる。
染色は、繊維製造・染色をしていた父親の仕事を手伝ったのが始まり。今から40年前、高校を卒業し専門学校に通いながらのことだった。父が亡くなりサラリーマンになったが、「自然の流れで、年を取れば取るほどやってみたくなった」と、趣味として続けていた染色を専業にするため早期退職した。
工房名「静香」の静は親の戒名からもらい、「しげ八」は父が使っていた名を引き継いだ。
「天然灰汁発酵建て」という江戸時代から続く人と環境にやさしい伝統の染色法にこだわる。蓼藍草(たであいそう)から出来る藍染色液の原料「すくも」を、木灰から取った灰汁水で発酵育成させ染色液を得る。薬品や合成染料を一切加えず、菌の育成には清酒やふすまなどの天然栄養素を与える。
工房には染色液を取るための2石(360リットル)の大がめが4つある。親の代からのものと、九州の骨董市で見つけ運んだもの。
毎朝5時か6時には4つのかめを確認し、空気を入れるため染色液をかき混ぜる。「染色液の発酵菌は生き物なので、温度とアルカリ度の管理が一番難しい」。温度計、pH計を使ってはいるが、毎日自分の舌で液をなめて状態を確認する。
発酵菌にとっての最適温度は25度から27度。愛知県にいたころは夏に温度が上がり過ぎないよう液を管理したが、伊那では冬の管理に気を配っている。
染めるのは麻、綿、シルク、ウールの天然素材のみ。藍色を出す難しさは、色の「濃さ」で、濃い色を出すには元気な状態のかめ、薄い色はわざと少し元気のないかめを使うなど、そこは職人の勘が物を言う。
「どこまでいっても合成染料では出ない藍色。自然の染色液の持つ美しさがある」
柄に染めるにはろうけつ、板締め、縫い絞り、糸くくりなどの技法がある。「下絵も描かないし、絞りはその日の気分でやる」。絞りは途中で糸をほどき、また絞り直したり、ろうけつと板締めを混ぜるなどして、独自の柄に染め上げる。
若いころから山登りが好きで、よく訪れていた長野県。「自然が気に入った。自然素材を使うので合うのかな。落ち着く感じがする」と移り住んだ伊那の地で、「一生修業」と本藍染に打ち込んでいる。(村上裕子) -
アユの稚魚300キロ放流
アユ釣り解禁(6月28日)を前に、天竜川漁業協同組合(上條純敬組合長)は7日、伊那市や駒ケ根市の天竜川にアユの稚魚300キロを放流した。6月中旬にかけて、天竜川水系に岐阜産養殖や琵琶湖産天然の稚魚5トン、約62万匹を放す予定。
伊那市の天竜川漁協前では、組合役員やザザ虫漁など河川について学ぶ伊那小学校6年順組28人が参加。
稚魚は体長9センチ、重さ8グラム。天竜川の災害復旧工事に携わった業者の協力も得て用意した。
児童たちは入れ物に稚魚を数匹ずつ入れ、天竜川へ放した。ぴちぴちと跳ねる稚魚を手でつかみ、川へ投げ入れる児童もいて「大きくなって」と元気に泳ぐアユに声をかけた。
上條組合長は「アユがどの程度、成育するのか心配するが、大水が出て泥がなくなると、石に藻が付く」と釣果に期待。
天候が良ければ、解禁日には体長18縲・0センチ、シーズン後半の9月には30センチを超えるアユがかかるとみる。 -
菜の花まつり
箕輪町の広域農道沿いに広がる菜の花畑で6日、菜の花まつりがあった。NPO法人伊那谷菜の花楽舎の主催で、空の青に一面の黄色が映え、訪れた家族連れらはユカイナとコカリナの演奏や菜の花摘み、菜の花料理の試食を楽しんだ。
伊那谷菜の花楽舎が、栽培した菜の花から食用の菜種油を作り、家庭で使用した廃食用油を回収してバイオディーゼル燃料(BDF)を精製する活動のため、昨年秋に1・3ヘクタールの畑に菜の花の種をまいた。
見ごろを迎えた菜の花畑での祭りを計画。伊那発祥の楽器で木のオカリナ「ユカイナ」のグループ「ユカイナクラブ」、箕輪町のコカリナサークル「明音」が、花の中の特設ステージで優しい音色を響かせ、「朧月夜」「トンビ」「背比べ」などを演奏した。
訪れた人は菜の花を摘んだり、写真を撮って春を満喫し、子どもたちは自分の背丈と同じくらいの高さに育った菜の花の中を走り回って遊んでいた。 -
シンクライアント導入進む
個々のパソコン端末がハードディスクなどの記憶媒体を持たず、データの処理や管理は中央コンピューターともいえるサーバーが一括して受け持つ「シンクライアント・システム」を導入する動きが上伊那の各市町村で進んでいる。すでに導入、稼動しているのは辰野町(06年)箕輪町、宮田村(共に07年)の3町村。7月1日には伊那市が本庁舎の一部で稼動を開始する。市が管理するパソコンは約千台だが、本年度は880万円をかけて200台を入れ替え、今後3年間で全数を更新する計画。
残る駒ケ根市、飯島町、南箕輪村、中川村もそれぞれ導入に向けて研究、検討を始めていて、いずれも時期は未定だが早い所は09年度中にも導入したい考えだ。
同システムの利点は情報が個々の端末ではなくサーバーに保存されるため、機器の持ち出しや盗難などによるデータ流出の可能性がほとんどないこと。さらに、どの端末からも同じ情報にアクセスできることからパソコンの共有化ができ、保有台数を減らす効果もある。伊那市の担当者は「パソコンは現在職員1人につきほぼ1台を配備している状態だが、将来的には台数を7、8割にまで削減できるのではないか」としている。
導入当初の費用がかさむことが難点だが、セキュリティ強化に加え、台数減や管理業務の軽減などによるコスト減少が見込めることから、導入は今後ますます加速しそうだ。