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なごみ家で春薫る草餅づくり
宮田村の福祉交流施設なごみ家は15日、草餅づくり教室を開いた。町一区の原定子さんを講師に近所の主婦ら約10人が参加。薫り立つ春の和菓子を楽しみながらつくった。
「おはぎはつくるけど、なかなか草餅までは」と参加者。
コツなどを原さんから学びながら、摘んできたヨモギを使って草餅に。
「みんなでやると本当に楽しい」と笑顔でせっせと作業をこなした。
ふんわりとした餅の食感に草のほのかな香り。甘さを抑えたつぶあんも絶妙で、口の中に春が広がった。
「もち米とうるち米の分量と、コネ具合が大切かな」と原さん。
極上の春の・ススイーツ・スに舌鼓を打ち、和やかな時間が過ぎていった。 -
保育園春の遠足
宮田村の3保育園は15日、春の遠足を行った。年長園児はバスで松本市のアルプス公園、年中、年少園児は村内を散策。絶好の晴天に恵まれて、楽しむ子どもたちの歓声がこだました。
東保育園の年中、年少園児は元気に歩いて、町三区の斉藤診療所へ。さっそく所内にある公園でお弁当を広げた。
ハート型の卵焼きに、顔をかたどったおにぎりなど見た目にも凝っていて、保育士もびっくり。
心がこもった味に「おいしいよ」と子どもたちは満面の笑顔を広げた。
滑り台やシーソーなど公園遊びも心ゆくまで。思い出をみやげに帰路についた。 -
南箕輪村
花和里屋(かわりや)
代表・講師 吉村法子さん「自然のもので癒やされたら、なんてすてきだろうと思う。自然の中にある心地よい香りをいっぱい楽しみましょう-という気持ちで教室をしています」
フラワーデザイナー、アロマセラピスト、ティーアドバイザーの資格を持ち、昨年春、サロン・ド・フルールアカデミー認定教室「花和里屋」を開いた。教室名は「花」と「和み」にこだわり、里山のお茶屋さんでほっとしてほしいという思いを込めた。伊那市生涯学習センター、菓匠Shimizu、諏訪市のエコラボ・クラブの3会場で教えるほか、出張レッスンもしている。
「アロマでもハーブでも、自然の香りは人の心をすごく癒やす。レッスンの中でハーブティーを出していますが、皆さん一口飲んでほっとした表情になり、笑顔になって帰っていく。いろんな方と出会えて、仕事とはいえ貴重な時間を過ごさせてもらっています」
大阪出身で京都に実家がある。夫の転勤で、今は南箕輪村に暮らす。
母親の勧めで華道をしていた時期がある。10年前、母の死をきっかけに、「花をやっていると心が休まる。花に触ることを母が残してくれた」と感じ、自分の中に何かをやったというものを残したい-と、サロン・ド・フルールアカデミーに通い始めた。
癒しとゆとりをテーマにしたサロンと教室で、フラワーアレンジメント、紅茶、アロマセラピー、ハーブと次々と資格を取り、奈良のサロンで2年間、先生のアシスタントを務めた。結婚後は、イベントスタッフとして関わっていたが、先生の声かけで一念発起、教室を開いた。
アロマセラピー、フラワーリラクゼーション、オリジナルの「おうちに彩りレッスン」など趣味や資格の講座を開き、熱心に指導。「皆さんの暮らしに笑顔を増やしてほしいという思いがあったので、夢が少しずつ形になってきていると実感している」という。
自然に触れていることで、自然環境にも関心を持つようになった。長野に暮らし始め空気と水のきれいさを実感。「きれいにして自然に返したい」と衣料洗剤を石けんベースにすることから始め、台所洗剤にも気を使い、エコバッグ使用、化粧品も手作りするなど、できる範囲で楽しみながら取り組んでいる。
「普通の主婦である私がこうしてやっているのを見て、皆さんに私もできるかなと思っていただけるのでは。まだまだ小さい教室ですけど、皆さん喜んで来てくださるので、ずっと続けたいなと思う。私の生徒の中で先生になる人が出て、輪を広げてもらえたらうれしい」(村上裕子) -
ともいきの会が花桃の里へ
宮田村町二区の地域交流グループ・ともいきの会(矢亀誠一会長)はこのほど、駒ケ根市中沢の「花桃の里」を訪れた。谷沿い一面に広がる満開のハナモモを見物し、「すばらしいねぇ」と目を細めた。
高齢者を中心に約20人が参加。あいにくの雨降りとなったが、雫したたる花の可憐な姿はまた違った雰囲気で楽しませた。
「初めて来たけれどいいもんだ」とおじいちゃん、おばあちゃん。心も体も春のやわらかな香りに包まれていた。
同会は発足4年目を迎え、老いも若きも地域みんなで助け合っていこうと、ますます活動の輪を広げている。 -
【記者室】太鼓に込めた願い
伊那市内の保育園で初の取り組みとなる太鼓教室が、富県保育園で始まった。指導者は園児の保護者でもある歌舞劇団「田楽座」の座員。子どもたちの頑張りを見てもらうために、運動会などで発表しようと考えている。
挑戦する曲は「わらしこ太鼓」。初練習に臨んだ年長児は、しっかりとバチを握り、大きな和太鼓を元気いっぱいにたたいていた。
園は、仲間と気持ちをあわせること、音が響き合って一つの曲を作ることを体験してほしいという。座員は一緒に活動し地域を盛り上げたいという。太鼓教室には、太鼓という楽器を媒体にし、演奏できるようになること以上に大切な願いが込められている。楽しく太鼓に向かう園児に、地域に、その願いが実ってほしい。(村上裕子) -
花ろまん38桜草
「井筒」「青葉の笛」「衣通姫」「光源氏」「石橋」なんと雅な、ゆかしき名を持つ、桜草たち。能や謡、中国の古事から名付けられた、その由来に思いを馳せながら花を鑑賞する豊かなひととき。江戸時代に武士階級に愛され、園芸化され、幾多の戦災を乗り越え、300年の栽培の歴史を持つ花。野生の桜草の自生地が環境の変化などで、次々と姿を消す中で、園芸品種は多くの愛好家により、盛んに新しい花が誕生している。花色は紅、白、桃、紫、淡紫、トキ色、絞りと多彩。咲き方も平咲き、浅抱え咲き、梅咲き、盃咲き、狂い抱え咲き、星抱え咲き、つかみ咲き、玉咲きといろいろ。さくらそう会の認定品種だけでも約300種類ある。今回は駒ケ根市立博物館ロビーで先ごろ開かれた南信さくらそう展を取材。上伊那の愛好家が育てた180種類、200鉢の中から特徴的な花を紹介する。合わせて、小林省吾会長から、育て方、魅力などをお聞きした。参考図書・鳥居恒夫著、さくらそう会写真「色分け花図鑑、桜草」(大口国江)
◇桜草の歴史
桜草は江戸・享保のころ(1716年縲・5年)、野生の桜草の中から、白花や絞りなど珍しい花が珍重された。やがて、種を蒔いて、実生の株から、より美しいもの、変わったものを選抜し、新品種が作出されるようになった。文化元年(1804年)には愛好家組織ができ、完成度の高い品種が生れるようになった。今回の展示にも最古の南京小桜をはじめ、岩戸神楽、錦鶏鳥など多くの江戸時代に作出された銘花が並んだ。
1952年、さくらそう会が発足、会員への苗の配布により、桜草は全国の愛好家に広まった。南信さくらそう会は15年前、信濃さくらそう会から、伊南さくらそう会として独立、5年前、飯田市と伊那市の仲間が加わり、南信さくらそう会に改名し、花の開花に合わせ、飯島町や駒ケ根市などを会場に展示会を開いている。
◇南信さくら草会会長
小林章吾さん(80)
「洋花のような華やかさはないが、桜色の花の色、花容の面白さ、いくら見ていてもあきない、奥の深い花」
と魅力を。
桜草は耐寒性はあるが、乾燥に弱い。植付けは11-2月。用土は排水がよく、保水力のある土。小林さんは田の土と腐葉土、山砂を等量に、赤玉土を小量混ぜる。植付け後は乾燥防止のため、むしろをかぶせる。3月発芽、毎日水やりを続けると、4月中旬に花芽分化、桜の花が咲くころ、可れんな花を咲かせる。
花の盛りは3日と短く、鑑賞した後は、来年良い花を咲かせるために、花後の手入れも手が抜けない。花がら摘み、土入れ、お礼肥、地上部が枯れても、毎日水やりが必要。
「さくらそう会では苗は売買しないが、最低でも20縲・0鉢を栽培できる意欲のある会員を募集している。会員になると、仲間から無償で苗が提供される。愛好者を増やし、品種を保存していきたい」と、会員を募集している。(TEL86・2821) -
町議会で昭和伊南病院視察、研修
飯島町議会は15日、議会全員協議会を駒ケ根市の昭和伊南病院で開き、新設の人工透析センター、健診センターを視察したり、患者が少なく閑散とした待合室を見て回った後、千葉茂俊名誉医院長の講話で、昭和伊南病院の現状に危機感を高め、地域医療の課題と今後の方向に理解を深めた。
この中で、千葉名誉医院長は医師不足の直接の要因について「新医師臨床研修制度により、自分で研修病院を選べるようになったため、都会や大病院、施設が良い病院に集中し、格差社会が医療現場にも及んだ」とし、ほかに、80歳以上の医師の引退、女子医学生の増加、病院勤務医の過労、開業ブーム-などを挙げた。
また、「国、県が推進する拠点病院への医師の集約化、重点化は正しいのか。それ以外の地域、病院は切り捨てられ、医療格差を増長させている。上伊那では伊那中央病院に集約し、昭和伊南病院と辰野病院を切り捨てられる」と厳しい口調で指摘した。
また「政府の医療費削減のため病院を半減させる施策に、飲み込まれないように努力する必要がある」とし、生き残りの方向性に▽健診センター、透析センターの充実▽内科と外科の連携で内視鏡を充実、発展▽消化器病センターの発足▽脳神経外科を中心とした救命救急センターの充実▽地元開業医との連携推進-などを挙げた。
最後に「勤務医、開業医を問わず全ての医師の協力で地域医療を守りたい。患者中心の医療、患者の満足度アップで地域住民が支援してくれる病院づくりを目指したい」と結んだ。
議員からは「院内助産院はできないか」「医師確保に向けた補助金は」などの質問があった。 -
伊那市で物置全焼
15日午前11時ころ、伊那市日影の中村繁人さん(70)方北側の物置から出火。鉄骨平屋建てトタンぶき、約64平方メートルの同物置を全焼して40分後に鎮火した。けが人はなかった。
伊那署で出火原因を調べている。 -
上農高の仏国出身留学生 初めての弓道体験
国際ロータリー第2600地区青少年交換プログラムで、南箕輪村にホームステイしている仏国出身の上伊那農業高校園芸科学3年、セリンヌ・デコナンクさん(18)が伊那市体育協会弓道部主催の弓道教室を受講した。13日夜、市武道館弓道場で初回があり、日本武道を初体験した。
古い歴史と近代文化が混在する日本に興味があり留学を決めたデコナンクさんは、上農高で担任を務める北嶋晋さんが体協弓道部員だったのを機に、弓道教室へ参加。フランスに帰国する7月中旬まで、週2回ずつの教室に通い精神と肉体を鍛錬する。
初回では、弓具の取り扱い方や注意事項などの講義が中心。流ちょうな日本語で「早く弓が打てるよう頑張りたい」と意気込むデコナンクさんは、床に正座し、背筋を正して関心深く説明に耳を傾けた。弓道部長の萩原秀紀さん(57)=同市東春近=は「日本の良い経験になれば」と熱心に指導した。
伊那市体育協会弓道部では、弓道教室の受講者を随時募集している。対象者は同市周辺に在住の初心者から経験者まで。開催期間は7月25日までの毎週火、金曜日の午後7時縲恣ッ8時30分で会場は市武道館弓道場。参加費4500円。問い合わせは、弓道部長の萩原さん(TEL0265・73・2686)へ。 -
マレットゴルフまっくん大会 雨の中熱戦
第5回大芝高原マレットゴルフまっくん大会(伊那毎日新聞社など後援)は14日、南箕輪村の大芝高原MG場で行った。雨が降る中での開催となったが、上伊那を中心に松本市、波田村などから愛好者136人がエントリーし、36ホール、パー144のストロークプレーで優勝を競った。
大会は信州大芝高原マレットゴルフ親交会(荻原文博会長)主催。荻原会長はあいさつで同MG場のアカマツ林に触れ、「地域に貢献するため松を守るための募金活動をしながら、愛好者同士の健康維持や仲間づくりに取り組んでいきたい」と話した。
結果は次の通り。
▽総合優勝=小沢恒二郎(伊那市)107
▽男性 (1)大沼昭人(伊那市)109(2)竹若康彦(同)109(3)藤沢巻臣(南箕輪村)109(4)林茂良(伊那市)109(5)小山栄二(箕輪町)110(6)伊東幸人(南箕輪村)112(7)水田哲朗(伊那市)113(8)城取卓(南箕輪村)113(9)松川幸夫(伊那市)114(10)有賀明文(同)114
▽女性 (1)小沢かほる(南箕輪村)110(2)林清子(伊那市)111(3)向山元子(同)113(4)佐藤美知(同)113(5)倉田さだ子(南箕輪村)114(6)北沢ヒデ子(同)115(7)白鳥栄子(伊那市)116(8)浅井フミ子(同)116(9)端本治子(箕輪町)117(10)橋本八重子(辰野町)117
雨具を着ながらのプレーとなったまっくん大会 -
昭和伊南病院でも開業医による夜間救急外来一次診療を7月から開始
伊南行政組合(杉本幸治組合長)は7月から、駒ケ根市の昭和伊南病院に勤務する医師の負担軽減対策として、上伊那医師会の協力のもと、同病院における夜間救急外来の一次診療を地元の開業医が担う取り組みを開始する。協力するのは上伊那医師会に所属する伊南地区の開業医で、週3回、午後5時から午後10時までの間、昭和伊南病院の救急外来へ入る。杉本組合長は14日、伊南行政組合議会でその旨を報告し「かねてから話し合いを進めてきたが、実現の目途が立った。協力に感謝したい」と語った。
上伊那では昨年7月、伊那市の伊那中央病院で地元開業医が夜間診療に協力する取り組みが始まっており、昭和伊南でも地元医師との協議を重ねていた。今月8日に上伊那医師会の南部ブロックの了承を得られ、協定を結ぶことになった。
今後は協力してくれる開業医にアンケートを取る中で勤務体制を構築する。協力医師は非常勤対応となり、伊南行政組合の一般会計から報酬を支払う。
現在昭和伊南病院の夜間救急外来の一次診療に訪れる患者数は1日平均10人前後だという。 -
自由保育園「はらぺこ」で恒例のみそ造り
伊那市富県の自由保育園「山の遊び舎はらぺこ」で14日、恒例のみそ造りがあった。園児は、遊び感覚で楽しみながら、みそ玉を作るまでの作業に熱中した。
食育の一環で体験を通して学ぼう-と、開園時から毎年取り組み4年目。
伊那産大豆10キロを使い、ゆでた大豆をすり鉢とすりこぎで皆で協力してつぶした。つぶす工程は昔ながらの機械も使い、園児は機械からミンチの状態で出てくる大豆を「そばみたい」と興味深く見ていた。
大きなボールに大豆と麹、塩が入ると、「気持ちいい」と4、5人が一度にボールの中に手を入れ、団子や山を作って遊びながらぐるぐるとかき混ぜた後、みそ玉を作った。
みそは園の食事に使うほか家庭に配り、バザーでの販売も計画している。 -
上伊那花き生産者会議取引会議
上伊那花き生産者会議(69人、片桐敏美会長)は13日、同会議と取引市場による年1回の取引会議を伊那市のセミナーハウスで開き、花きの生産概況や市場状況などを報告し意見を交わした。
同会議は個人販売を営む花き生産者で組織し、県内でも後継者率が高く若い会員が多い。輸送網の充実と市場開拓に努め現在全国約80社の市場と取引している。
生産概況は、08年は22・4ヘクタールのほ場から切花1754万本、鉢物4万4千鉢の出荷を予定。3大品目のカーネーション、バラ、アルストロメリアは周年出荷が確立されており、小品目ではバラエティーに富んだ品目の多さが特徴の一つになっている。
市場からは、「国産としての従来の鮮度を確保してもらうことが大事」「東京は夏の気温がさらに高くなり持つ花が必要」「着荷を今より早くしてもらうことが一番てっとり早いお金儲けになる」などの話があった。 -
ママさんバレー開幕式
第28回リーグ戦が6月に開幕するのを前に伊那市ママさんバレーボール協議会(田中たみ子会長)は13日夜、開幕式と審判講習会を伊那市の伊那小学校体育館で開いた。選手ら約80人が出席。式では選手を代表して「東春近」チームの藤田みつ子さんが「日ごろの練習の成果を十分に発揮し、正々堂々とプレーすることを誓います」と宣誓した=写真。田中会長は「はつらつとプレーしてリーグ戦を盛り上げてほしい。バレーはチームワークのスポーツなので、心を一つにしてそれぞれの目標に向けて頑張って」とあいさつした。
大会長の武田登伊那公民館長は「試合に負けて帰っても、家庭ではさわやかで明るいお母さんでいてほしい」と激励した。
リーグ戦の参加チーム数は8。6月から10月まで各5試合ずつ戦う変則リーグ戦を行い、上位4チームによる順位決定戦を11月に行う。 -
駒ケ根市空手スポーツ少年団で空手を学ぶ小学5年生から中学3年生までの7人が全国大会への出場権を得る
駒ケ根市武道館を拠点をして活動している駒ケ根市空手スポーツ少年団で空手を学ぶ小学5年生から中学3年生までの11人がこのほど、全国空手道選手権大会選抜大会長野県大会(5月11日、松本市)に出場に、形の部、組手の部合わせて7人の選手が8月に開かれる文部科学大臣杯全国小中空手選手権大会への出場権を手にした。同団でこれだけ多くの選手が全国大会へ出場するは初めて。選抜大会の形の部(小学5年男子)で優勝した北沢久遠(くおん)君(10)=福岡=は「全国ではなるべく良い成績が出せるよう、頑張りたい」と抱負を語った。
日本空手協会駒ケ根支部に所属する同団では、支部長の加藤清春さん(57)を指導員に迎え、週2回の練習に取り組んでおり、これまでにも全国大会やインターハイに出場する選手を育ててきた。
今回は、選抜大会に先立ち出場選手を対象とした特別強化練習を実施。全国大会に出場できるベスト8までに形の部で6人、組手の部で4人が入賞する好成績を収めた(うち3人は両方の部とも入賞した)。
そのうち新田杏奈さん(13)と北沢君は、全国大会への出場権を2年連続で獲得。そのほかの中森翔君(15)=小町屋=、新田星奈さん(11)=町三区=、中森舞さん(13)=小町屋=、矢崎亮介君(14)=北割一区=、春日秀樹君(15)=北町=は、今回始めて全国大会に出場する。
加藤指導員は「今年は県大会に照準を合わせてきた。その結果が出たのだと思う」と話していた。
全国大会は8月2、3日、宮城県で開催する。
選抜大会での成績は次の通り。
【形の部】
▼優勝=北沢久遠(小5男子)、新田杏奈(中2女子)▼4位=中森翔(中3男子)▼8位=新田星奈(小6女子)、中森舞(中2女子)、矢崎亮介(中3男子)
【組み手の部】
▼2位=新田杏奈(中2女子)▼8位=春日秀樹、中森翔、矢崎亮介(以上中3男子) -
赤穂公民館の親子学級開講
就園前の幼児親子を対象とした「おやこ学級」が13日、駒ケ根市の赤穂公民館(清水寿一館長)で開講した。本年度ともに活動する77組の親子が集まり、グループごとに自己紹介をしながら交流を楽しんだ=写真。
同学級は核族化が進む中、子どもたちの友だちづくりの場としてもらうとともに子育て中の母親たちに交流を深めてもらうことなどを目的としている開催している。例年申込者も多く、一度参加した人の中には、継続して申し込む人も多いという。
この日は今後の流れを確認したり、映画を鑑賞。その後、班ごとに分かれて自己紹介をした=写真。
生後6カ月の娘・絢萌(あやめ)ちゃんとともに今年初めて参加した酒井由佳さん(29)は「いろいろな行事を親子で楽しめるということで参加した。いろんな友だちができれば」と話していた。
今後は3月までの間、さまざまな遊びを楽しみながら交流を深めていく。 -
駒ケ根市が本年度、市民による行政評価を実施
駒ケ根市は本年度、市の事業の妥当性を判断し、次年度以降の改革、改善を図る「行政評価」において、市民による外部評価を導入する。上伊那でも行政評価に取り組んでいる市町村は多いが、すべて市職員による内部評価。全国でも先進地では市民による評価を導入している例もあるが、上伊那8市町村では初めての試みとなる。こうした取り組みを通して、より市民の声に沿った事業展開を図りたいと考えている。
現在駒ケ根市では、年間約300の事業を展開している。行政評価は事業ごと実施しており、これまでは300事業のうち約100事業を選定し、市職員が評価する形をとってきた。
今回市民に行政評価を行ってもらうのは、選定した100事業のうちの20縲・0事業。メンバーは15人程度を想定。「行政評価市民委員会」(仮称)を発足させ、過去に市民会議などに参加した経験がある人や市の行財政に精通した市民などに加わってもらうほか、公募委員も募る。
本年の委員は07年度事業を評価。年内に結論を出してもらい、市はその評価を09年度事業に反映していく。 -
駒ケ根市体育協会弓道部の弓道教室開講
駒ケ根市体育協会弓道部(高仲成人部長)が主催する「弓道教室」が13日夜、市弓道場で開講した。弓道を同道場で学びたいと考える約30人が集まり、開講行事として披露された高仲部長の矢渡しや師範らによる模範演武を見て、今後に向けた意欲を高めた=写真。
弓道楽しさを多くの人にしってらおう竏窒ニ、毎年開催している弓道教室。今年は受講者が多く、駒ケ根市内を中心に10代から60代までが集まった。中には、高校で弓道部に所属する学生や県看護大学の大学生、過去に弓道をしたことがあるOB、OGなどもいるという。
開講に先立ち高仲部長は「弓道の専門性とか、独善性という殻を破って、多くの人に弓を引く楽しさを知ってもらいたい」とあいさつ。
その後、厳かな雰囲気の中、矢渡しや模範演武が行われ、美しい動きで的を射ぬく部長や師範らの姿に、受講者からは拍手が挙がった。
教室は今後、7月11日までの間に全18回開講する。 -
本年度の市政モニター会議はじまる
年間を通して駒ケ根市政に提言などをしていく市政モニター会議が14日、市役所などであった。本年度のモニター9人が集まり、昨年開所した地域自立支援施設「きらら」などを視察=写真。その後、本年度の市の主要事業の説明を受け、杉本幸治市長と市政について懇談した。
市民の声を反映した市政運営をしていくことを目的とする市政モニターは、一般から公募したモニターに年間を通じて市政に関する意見を寄せてもらう。
会議に先立ち、モニターたちは市内3施設を見学。その後、杉本市長が委嘱状を手渡し、「駒ケ根市も協働のまちづくりということで取り組んでおり、いろんな形で提言をしていただきたい。みなさんの声を、一つでも二つでも市政に反映していきたい」と語った。
懇談では「これまで市に対してさまざまな団体が提言をしてきているが、その結果がどうなったのか分からない。これまでの提言をもう一度見直してほしい」「駒ケ根には二つのアルプスの見えるまちというキャッチフレーズがあるが、普段からこうした山々が見えるのはすごく大切なこと。便利なことも大切だが、人が気持ち良く歩けるまちづくりにぜひ力を入れてほしい」などといった意見が出た。 -
精密測定機器など連続窃盗100件
伊那・茅野・駒ケ根・飯田・阿南の各警察署および捜査第三課・軌道捜査隊による合同捜査班は15日までに、精密測定機器対象の広域窃盗の疑いで愛知県の無職湊誠二容疑者(58)と同青山さとみ容疑者(45)を逮捕した。伊那警察署によると、両容疑者は県の内外で100件余の精密機器の窃盗を繰り返していたことを自供している。被害品はいずれも高価な物で、県内の7件の犯行だけでも被害額は約2400万円。警察では全容解明に向け捜査を進めている。
南信地域では昨年10月ころから精密機器製造工場などで精密測定機器などが盗まれる工場荒らし事件が連続発生。警察が合同捜査班を立ち上げ情報分析などによる犯行予測を立てるなど捜査を強化していところ、本年3月10日午前1時30分ころ、茅野市内の精密機器製造工場に侵入し、ドリル研磨機など135点(時価合計92万7千円相当)を盗んだ両容疑者を茅野警察署が現行犯逮捕した。
容疑者の県内における7件の余罪が判明したことから、伊那警察署に捜査拠点を移し、箕輪町の精密機器製造工場からマイクロメーターなど約450点(時価合計400万9千円相当)を盗んだ疑いで両容疑者を再逮捕した。
取調べに対し両容疑者は、湊容疑者主導のもと05年ころから現在までに長野県、愛知県、三重県、岐阜県、静岡県で精密機器製造工場を対象に100件余にのぼる同種の余罪を自供。
窃盗した品は愛知県内などの精密関係会社に安価で販売するなどし、生活費などに当てていた。 -
長田保育園児が種まき
箕輪町の長田保育園の園児たちは13日、同園近くの畑に野菜の種をまいた。
長田保育園は食育の一環として、毎年近くの畑を借りて野菜を育て、採れた野菜を給食などで食べている。
今回園児がまいたのは、ダイコン、ハツカダイコン、ニンジン、トウモロコシの種。
保育士や保育参加した保護者の見守る中、年長園児たちはマルチシートの穴の空いたところに、指で地面に穴をあけ、トウモロコシの種を3粒ずつ入れて土をかけていった。
最後に「おいしく育ちますように」とみんなで祈った。
年少、年中園児もそれぞれ野菜の種をまいた。 -
「みやだの古木・名木」出版祝賀会
宮田村の宮田郷土研究会(小田切須賀雄会長)は、5年の歳月をかけて調査、編集した「くらしの中で育つみやだの古木・名木」の出版記念祝賀会をJA宮田支所で開いた。昨年秋の村文化祭などで販売して好評。「村の歴史遺産にふれてもらう契機になれば」と、会員相互に長年の労苦をねぎらった。
村内の200本以上を一本づつ丁寧に調査し、149本を収録。
住民の視点もふんだんに盛り込んで、地域や暮らしと木の関係を見つめた貴重な一冊として完成した。
祝賀会で小田切会長は「皆さんにご努力頂き、この喜びはひとしお。この本によって古木に対する認識も新たにして、守っていきたい」とあいさつ。
来賓の新井洋一教育長は「村民にとって保存、伝承のきっかけになる大変意義のある事業」と語り、村の文化財保護に住民パワーで取り組む同会の活動に賛辞を送った。
「みやだの古木・名木」に関する問い合わせは、村民会館85・2314まで。 -
西部保育園児 地元のお年寄りとヨモギ摘み
南箕輪村の西部保育園(北原和子園長)で9日、地域の高齢者と交流する時間「ふれあい」の本年度1回目があり、園児とお年寄りたちがヨモギ摘みをした。ヨモギは6月の交流で作る草もちの材料となるため、園児たちは丁寧に摘んでいった。
園児約50人、お年寄り約10人は、ヨモギが群生する園近くの土手に出掛けた。園児たちはヨモギを見つけると、「おばあちゃんこっちにあったよ」などと大はしゃぎでお年寄りの手を引っ張った。30分ほどでビニール袋いっぱいのヨモギを手に入れると、仲良く手をつないで園に帰った。
「ふれあい」は年間数回あり、ヨモギ摘みのほか、園で行う運動会や「お楽しみ発表会」などに招待し、交流を深めている。摘み取ったヨモギは園で茹で上げ、6月の交流まで冷凍保存しておく。園児たちはお年寄りたちと次に会えるのを待ち遠しい様子だった。
背の高い草の根元からヨモギを摘み取る園児とお年寄り -
伊南バイパス沿いに大型店の出店を計画するベイシア、4月に商工観光課を訪問
駒ケ根市の杉本幸治市長は12日夜、本町、仲町の商店事業者らと開いた会合の中で、市内福岡の伊南バイパス沿線に大型店の出店を計画しているスーパー「ベイシア」(本部・群馬県)が、この4月に駒ケ根市の商工観光課を訪れ、同バイパス沿線における建物の建設規制などについて問い合わせていたこと明らかにした。
杉本市長は、この日開かれた「市長と語る会」の中で、参加者から出た「伊南バイパスの大型店出店計画はどうなっているのか」という質問に答えた。
杉本市長は「ベイシアは4月に入って商工観光課に来て、建物の規制について聞いていった。もう一つ(カインズホーム)の方は具体的にどうこうという話はないが、地権者に当たっているという話はある」と説明。その上で「行政としては伊南4市町村の議会で大型店の出店に反対する声明を出している。また、伊南バイパスの土地利用計画の中でも高さ制限などの規制をしており、事業者側には大型店の出店には市議会の議決が必要なことなども伝えている」とした。
一方で、最終的に民間同士の話し合いで決まってしまうケースもあることから、大型店の出店を抑えることの難しさも示した。
「ベイシア」と同社のグループ企業である「カインズホーム」が伊南バイパス沿線に合計店舗面積1万平方メートルに及ぶ大型店の出店を計画しているとの話が浮上したのは昨年のこと。これを受け昨年4月、当時の市長・中原正純氏は出店に反対する声明を出し、市議会もその声明に名を連ねた。
取材に対し、ベイシア側は「回答できない」としている。 -
駒ケ根JCが中学生を対象とした青年海外協力隊入隊体験を開催
駒ケ根青年会議所(田中靖隆理事長)が地元の中学生などを対象として開催している「第19回青年海外協力隊体験入隊」が10、11日、駒ケ根市の青年海外協力隊訓練所などであった。駒ケ根市近隣の中学に通う生徒たちのほか、駒ケ根市の友好都市である静岡県磐田市の磐田第一中学校の生徒約50人が参加。異国の文化を体験しながら、同世代の仲間との交流を深めた。
取り組みは日本と異なる異国の文化の中で仲間とともに過ごしてもらうことを通して、中学生たちに世界の魅力を感じてもらったり、主体的に行動する力や協調性を身に付けてもらうことなどを目的として毎年開催している。
今年は“共生”をキーワードに、一般参加者も加わってカリキュラムを計画。中学生たちは11班に分かれ、一人ひとりが実際に任地に赴くことを想定し、それぞれ異なる国の言語を学び、料理づくりを体験した。一泊二日という短い時間ではあったが、異国への関心を深め、ともに学んだ友人らと友情を深めていた。 -
上伊那農の初戦 佐久長聖
第118回春季北信越高校野球県大会の組合せ抽選は13日、県高野連事務局の屋代高校で行い、別表の通り対戦カードが決まった。4季ぶりの県大会に臨む、南信地区予選準優勝の上伊那農は、上伊那地方から唯一の出場。初戦は、佐久長聖(東信地区3位)と顔を合わせる。
大会は、諏訪湖スタジアムを主会場に県営飯田球場、県営伊那球場の計3会場で17日に開幕し、20日まで熱戦を展開。各地区予選を勝ち抜いた16校が参加し、北信越大会(6月7縲・0日、石川県)の代表2校と、甲子園出場を懸けた選手権長野大会(7月5縲・0日)のシード8校を決める。 -
本町会と仲町有志らが市長と語る会
駒ケ根市の商店街・本町店舗でつくる本町会(水田秀明会長)の呼びかけを受け12日夜、「市長と語る会」が上穂の「いわたや」であった。同会のメンバーと、仲町商業協同組合の有志ら約20人が集まる中、杉本幸治市長ほか市の関係者が出席。中心市街地の活性化について、具体的な対策を模索した=写真。
今回の会合では、中心市街地最大の課題となっている空き店舗、空家対策について話題が集中。
商店や郵便局、銀行など、各種機能が集まっている利便性を生かし、お年寄りの住めるまちづくりをしてはどうかなどといった意見も出たが「当面の課題を現実的に考えると、やはり空家を埋めるということが最低限必要」とし、行政側からも何らかのアプローチができないか求める声があった。
これに対し杉本市長は「若い人は何かやりたいと考えている人が多いが、なかなか(店舗を)貸してくれないという話を聞いた。市の方で店舗を借り上げてそれを安く貸し出す『チャレンジショップ』をやってくれないかという話もある。もし、そういう取り組みができるなら、企画してみるのも良いと考えている」とし、若者などをターゲットとした店舗貸し出しへの取り組みに意欲を見せた。
そのほかにも、伊南バイパス沿いの大型店の出店計画や中心商店街を会場に開かれる夏祭り「KOMA夏!」の時の道路規制について意見を交わした。 -
駒ケ根JCが中学生を対象とした青年海外協力隊入隊体験を開催
駒ケ根青年会議所(田中靖隆理事長)が地元の中学生などを対象として開催している「第19回青年海外協力隊体験入隊」が10、11日、駒ケ根市の青年海外協力隊訓練所などであった。駒ケ根市近隣の中学に通う生徒たちのほか、駒ケ根市の友好都市である静岡県磐田市の磐田第一中学校の生徒約50人が参加。異国の文化を体験しながら、同世代の仲間との交流を深めた。
取り組みは日本と異なる異国の文化の中で仲間とともに過ごしてもらうことを通して、中学生たちに世界の魅力を感じてもらったり、主体的に行動する力や協調性を身に付けてもらうことなどを目的として毎年開催している。
今年は“共生”をキーワードに、一般参加者も加わってカリキュラムを計画。中学生たちは11班に分かれ、一人ひとりが実際に任地に赴くことを想定し、それぞれ異なる国の言語を学び、料理づくりを体験した。一泊二日という短い時間ではあったが、異国への関心を深め、ともに学んだ友人らと友情を深めていた。 -
県看護大大学生らの保育園での実習始まる
駒ケ根市にある長野県看護大学(深山智代学長)に通う4年生の保育園実習が13日、市内の保育園で始まった。そのうち赤穂保育園(高見洋子園長)には、鹿島舞さん(21)と酒井史江さん(31)が訪問。園児らとの交流を楽しみながら、この時期の子どもたちの特性などについて理解を深めた。
保育園実習は乳幼児期の子どもの成長発達や日常生活の行動の特徴を理解するとともに、子どもとのコミュニケーション、日常生活ケアの技術を習得することなどを目的として実施しているもので、今年は6月26日までの間、4年生42人が駒ケ根市内の5園の実習に臨む。
赤穂保育園では、酒井さんが未満児クラスの「さくら組」で、鹿島さんが年少クラスの「こすもす組」で3日間を過ごすこととなっており、未満児クラスに入った酒井さんはこの日、少し戸惑いながら、子どもたちの着替えを手伝うなどした=写真。
鹿島さんは「やっぱり子どもたちはかわいい。教科書でそれぞれの年齢に応じた発達段階などを習ったが、それにも個人差がある。そういうことをこの3日間の中で学べれば」と話していた。 -
津島神社祇園祭に向け、関係者が本格的な準備を開始
7月に開く宮田村津島神社の祇園祭に向け11日、氏子総代(榎本義男総代会長)と祭典委員会の役員らが神社境内の宝物庫に保管してある祭りに使う道具などの点検をした。作業には約20人が参加。今後関係者たちは、祭りまでの約2カ月半は、関係者らは慌しく準備に追われる。
江戸時代中期から続く津島神社の祇園祭は、名物である「あばれみこし」を中心として、活気にあふれ、訪れる人たちを楽しませている。
この日は、祭りで使うかつぎ棒や市松などの道具を一つひとつ点検=写真。
「市松はあまり破れていないから楽そうだ」などと話しながら、着々と確認作業に取り組んだ。
1年祭典委員長の小池光俊さんは「三百何十年の歴史を守ってやっていきたい」と話していた。