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小坂市長戸草ダム建設を国に要望へ
国が伊那市長谷に建設を予定していた戸草ダムの計画を見送る方針を打ち出したのを受け、上下伊那の18市町村でつくる天竜川上流治水促進期成同盟会が30日に国土交通省(東京都)と同中部地方整備局(名古屋市)、財務省などを訪れて行う会談の中で、伊那市の小坂樫男市長は「何度となく災害に遭ってきた地域住民の安全のため」として戸草ダム建設を強く要望していく構えだ。
小坂市長は27日の会見で「国が示した・スたたき台・スでは『見送り』とされているが、実質的には中止に等しい。美和ダム上流の住民の安全に配慮し、規模が小さくなってもいいから治水のためのダムをぜひ建設してもらうよう要望したい」と話した。
戸草ダムの発電と工業用水の使用権を01年に取り下げた県に対しても再検討を求めるとともに、ダムの必要性を国に訴えるよう要望していく考えを示している。
伊那市議会も26日「伊那市議会戸草ダム対策委員会」を設置し、国、県の関係機関に対して強力に建設を要請していく方針を確認している。 -
橋爪まさゆき陶展
陶風月草窯で作陶に取り組む岡谷市の橋爪政幸さん(56)は30日まで、伊那市旭町のアートギャラリーミヤマで陶展を開いている。
年1回の陶展は14回目。うわぐすりをかけない焼き締めを基本としているが、うわぐすりをかけた作品も展示。皿や鉢、急須、湯のみなど日常使いの食器、花いれなど100点弱の作品がある。
「器は使うと育っていく。焼き締めは特に変化する。使いながら、その変化を楽しむことができる」と魅力を話す橋爪さん。「焼き締めは、花や食材など素材を生かしてくれる。作っているものは、決して美術品ではない。いろいろなパターンがあるので、生活の中でどんどん使って、楽しんでもらいたい」という。
展示は午前10時縲恁゚後6時。 -
日本体育協会公認スポーツ指導者
伊那市
松田悦子さんエアロビクスやエアロダンス教室のチーム「ダンシングハート」を主宰し、日本体育協会公認スポーツ指導者、日本レクリエーションインストラクター、伊那市体育指導員として住民の健康づくりのため30年近く活動してきた。
今年3月、市体育指導員は退任したが、ダンスや体操指導など活動は休む間もなく続き、1日3本から5本の教室を忙しく飛び回っている。
「人が好き。人と関わっていくことが好き。感情ある動物なので難しいけれども楽しい。それでここまで来れたと思う。でもまずは一番に家族。主人の理解があったからこそ。感謝、感謝です」
ママさんバレーの役員をしていた1980年、伊那市教育委員会の当時の係長の勧めで日本体育協会公認スポーツ指導者の資格を取得。その後、市体育指導委員会の依頼で教室を指導した縁で、86年に市体育指導員の任命を受け22年間活動。96年からは同委員会の副委員長も務めた。
「スポーツは礼儀から礼儀でしょ。社会において一番の基本。スポーツによって人に対しての思いやり、忍耐力、集中力が備わっていくことを期待するし、願っている」
公民館活動や各種教室で子どもから高齢者まで指導するほか、身障者リハビリ機能訓練にも取り組むなど積極的に取り組んできた。
「ハートが一番」と名づけた「ダンシングハート」の活動も20年以上になり、教室は上伊那地域と諏訪地域で100を超える。
今は演歌体操が主体で、機能訓練、高齢者、中高年のお母さんたち、若い世代向けに、皆が同じ曲で踊れるようにと1曲に4通りの振り付けをする。
「いくら年をとってもパーティーの楽しみを」と、毎年クリスマス交流会も開催。約600人が参加する。
「ダンシングハートは皆がやめずに続いている。結婚や出産で一時離れても、また戻ってくれる。そのときの嬉しさはないですね。お金で買えない財産をいただいています」
労働大臣褒賞をはじめ数々の表彰も受けているが、長年の活動の間には、ひぼう中傷もあった。教室を移動する車の中で泣いたことも数知れないが、「中傷はプラスにしよう。自分の足元を見て、自分なりに聞く耳を持とう」と考えられるようになったという。
ダンシングハートの主宰者として弟子を抱えている以上、「あの人は人前で偉そうに言ってるけど、足元を見れば指導する立場ではない」と言われないように、朝は家中を動き回って掃除、片付けをし、夫と父の食事の準備もこなしてから教室指導に出かける日々。「まずは足元からだと思う。きちんとしたいと心がけています」。この姿勢はこれからも変わることはない。
「市体育指導員は一線を退いたが、また新たなスタートを切って、ゴールに向かって今までと変わらず、前進前進で自分を磨いていきたい」(村上裕子) -
上伊那広域連合議会 新ごみ中間処理施設用地了承
上伊那広域連合議会全員協議会が27日開かれ、伊那市にゆだねていた新ごみ中間処理施設の用地選定について「伊那市富県の天伯水源付近が最適地と判断した」と報告を受け、了承した。
候補地と決め、連合長の小坂伊那市長は「できるだけ早く地元へお願いし、理解を得られるように市、広域連合ともども全力を尽くしたい」と述べた。
伊那市民代表者らでつくる新ごみ中間処理施設用地選定委員会が自然や生活環境など近隣住民への影響、防災面、建設コストなどから、天伯水源付近(桜井、北新にまたがる区域)を選定した理由や検討経過、地元合意を得たあとの建設スケジュールなどを説明し、了承を得た。
また、上伊那情報センターの児童手当支給システムの誤りによる過支給(駒ケ根市3人、過支給額23万円)の報告もあった。 -
クラス一丸けん玉で全国目指して、宮田小6年1組
宮田村宮田小学校6年1組は29日、上田市で開かれる全国少年少女けん玉道選手権大会甲信越北陸ブロック予選に出場する。全国大会の出場権獲得を目指し、目標は優勝。日々の練習の成果は着実に力となって備わってきており、本番に向けて集中力も高めている。
5年生の時からクラス全員で始めたけん玉。全国につながる今回の大会は、遠方のために全員出場は叶わなかったが、28人中17人の児童が挑戦する。
総合学習の時間を主に使って練習を続け、27日は本番さながらの対戦形式。
大会に出場する、しないに関わらずいつも通りに全員で励み、6年1組一丸となって優勝しようと意欲を燃やした。
全国大会は各ブロックの男女個人戦。優勝者のみが出場を許される狭き門だが、担任の三澤稔教諭は「みんなが優勝を狙えるレベルにある。あとは精神力。大会を楽しむことができれば結果はついてくると思う」と期待を寄せる。 -
上伊那農高生が造園技能検定3級試験を受験
南箕輪村の上伊那農業高校中の原農場で28、29日、造園技能検定3級試験があった。同高緑地工学科緑地コース3年生18人らが受験し、竹垣などを設けた庭を造る作業試験や樹木鑑定などの実技試験で、日ごろの学習成果を披露した。
試験は厚生労働省が認定する国家検定。造園は3級から1級まであり、造園関係業者や造園を学ぶ専門高校生らが受験するという。同高での試験は2002年から7回目で、毎年、緑地工学科緑地コースの3年生が授業の一環で参加している。
作業試験は、標準時間2時間の中で縦1・5メートル、横2メートルの庭に竹垣や敷石の設置、サツキ、ヤブランの植栽をする内容。上農生たちは検定に向け、2年生の後半から竹垣などをロープで結ぶための独特の結び方を学ぶと3年生から実技の練習を始めてきた。授業には上伊那造園組合員の協力もあったという。
3級試験の県内会場は同高のほか、須坂園芸高、丸子修学館高であり、7月27日には松本合同庁舎で学科試験を行う。関係者によると、上農生の合格率は毎年高い水準を維持しているという。
造園技能検定3級の試験を受ける上伊那農業高校の受験生たち -
アユ釣り解禁
天竜川漁業協同組合管内の天竜川水系のアユの友釣りが28日、解禁になった。県内外から集まったおよそ300人の釣り人が、今季初のアユ釣りに挑戦した。
解禁区間は、天竜川の辰野町から中川村までの間と、高遠ダムより下流の三峰川。
南箕輪村の天龍橋上流で午前6時の解禁と同時に釣りを始めた東京都から来た小川雄吉さんは「36年間、解禁になると必ず来ている。川をいじってるからポイントが変わっていて、難しいね」と話していた。午前10時までに2匹釣れたとのこと。
天竜川漁協によると天竜川の水温は朝方が18度、正午近くが20度くらい。三峰川との合流点より下流は24日に高遠町の藤沢川支流「槻(つき)の木沢」に設けられた猪鹿沢(いろくさわ)第2砂防えん堤から泥水が流出した影響で濁っており、川に入る人も少なかったとのこと。横川川では30匹以上釣った人も3人確認できており、伊那市より上流の方が好調だったようだ。また市役所近くの本流で午前中だけで16匹釣った人などもいた。
三峰川水系の解禁は7月12日午前6時。投網解禁(天竜川、杉島えん堤より下流の三峰川、黒河内えん提より下流の黒川、小野川合流点より下流の横川川)は一次解禁8月17日午後6時(午後6時から午前4時の時間帯のみ投網可能)、二次解禁9月10日午前6時(終日投網可能)。友釣り以外のアユ釣り(コロガシ釣り、ひっかけ釣り、餌さ釣りなど)解禁は9月10日午前6時。
##写真(たてよこ) -
宮田村新規職員募集、保健師と栄養士を若干名
宮田村は保健師と栄養士の新規職員をいずれも若干名募集する。
受験資格はいずれも1983年4月2日以降の生まれで、該当する免許保有者(または来年春までに取得見込みの人)。
1次試験は9月21日で教養や専門、論文試験などを実施。通過者を対象に10月12日に面接による2次試験を行う。
受験申し込みは7月22日から8月14日まで。役場備え付けの申込書などに記載し送付する。
詳しくは村総務課総務係85・3181まで。 -
村農業委選挙事前審査に定数と同じ8派
7月1日告示、同6日投票の宮田村農業委員選挙の届出書類事前審査が26日、役場であった。定数と同じ8派が出席。ほかに書類の持ち帰りなどはなく、無投票の公算が高い。
8人はいずれも男性。大田切区、町二区から現職、町三区、北割区、南割区、中越区、新田区、大久保区がいずれも新人。 -
高校野球選手権長野・学校紹介(2)辰野
3年生は6人と少なく、2年生中心の選手構成となった。このうち前回大会を知る選手は最上級生の2人のみでチームとしての若さはあるが、その分「怖いもの知らず」と秋山監督。チームの気質を生かした、勢いのある攻撃を武器にベスト8を目指して戦う。
打線の流れを作るのは出塁率の高い先頭打者の近藤(3年)。主砲は長打力と勝負強さを兼ね備えた柴主将(3年)で、2人は昨年の夏を経験している打撃の中心となる。秋山監督は「小技を使いながら、少しでも点につながる攻撃ができれば」と語る。
守備の要は二遊間コンビ。二塁手今井(2年)は捕球、送球ともにチーム1番の確実性があり、遊撃手近藤は粗さのあった昨秋と比べ送球技術が上達しているという。130キロの力強い直球を持つ主戦、柴主将は大会に向け調子を上げており、直球に加えスライダー、カーブのキレも出てきている。
秋山監督は「先制されても粘り強さのあるチームだが、はまれば強いとの思いがあるので、先に点を取り、常にリードしている展開が理想」と話している。
初戦は上田東と対戦(6日午前10時、県営飯田球場)。勝ち上がると2回戦で長野工と戦う。
柴研斗主将
チーム打撃は単打でつなげれるバッティングができるようになり状態はよい。少ないチャンスを得点につなげるため、選手全員が貪欲に進塁を狙っていきたい -
経塚保育園がふるさとの家で親子クッキング
親子で伝統食づくりを体験しよう竏窒ニ、駒ケ根市経塚保育園(小出ちせ子園長)の年長園児とその保護者が26日、東伊那の農林業体験施設「ふるさとの家」を訪れ、地元の女性たちに習いながら五平もち作りに挑戦した。
食育への取り組みとして駒ケ根市の各園では「親子クッキング」を開き、親子一緒に食への理解を深める機会を設けている。今回の五平もちづくりもその一環。今年は伝統の食について学ぼうと初めて「ふるさとの家」で開いた。
親子はご飯をすり鉢でつぶしてもちを作った後、クルミみそ作りへ。
「同じ分量で作ったのに味が違う」「不思議だね」と話しながら、各みその味見を楽しんだ。
有沢拓己君(6)の母親・紀子さん(36)は「家でもたまに作るが、こんなに本格的に作ったことはない。子どもと一緒に作れるのは楽しいし、家でもぜひやってみたい」と話していた。 -
こまがね市民活動支援センター設立準備会が発足
市民と行政による協働のまちづくり推進の拠点施設「こまがね市民活動支援センター」の設立を目指す準備会が25日夜、発足し、会長には駒ケ根市民活動推進会議の会長として、センターのあり方などを検討してきた鈴木明さんを選出した。同会は今後、昨年10月に推進会議が作成した提案書をもとに、8月末を目途にセンターを具体的に運営していくための企画書を作成。その後、10月末ころまでにセンターの設置場所を決め、12月議会に諮りたいとしており、全国で先駆けてこうした拠点施設を設置している自治体の視察なども行う。
設立準備会は前身である発起人会のメンバーほか、推薦されたメンバーなど約30人で構成。それぞれ各分野で市民活動などに取り組んでいる。
センターは「公設民営」で設置する方針で、準備会では▽センターをどこに設置するか▽センターとして、どのような業務に取り組むのか▽行政、企業、諸団体との連携のあり方▽経営を含む、今後の運営方法竏窒ネどを各部会に分かれて検討する。
鈴木会長は「具体化することを大前提にして、できるだけ短期間で検討を進めたい。行政と市民が手を組み、市民に利用される施設になるよう、いいセンターにしていきたい」と語った。 -
駒ケ根商工会議所が永年勤続従業員を表彰
駒ケ根商工会議所(山下善広会頭)による第54回永年勤続従業員表彰式が25日、同所であり、勤続5年から20年までの205人に対し、山下会頭から表彰状が手渡された=写真。
長年業務に従事し、企業や地域の発展に貢献してきた永年勤続者を表彰するもので、本年は昨年の54人から大きく増加し、205人が表彰を受けた。
勤続40年で表彰された駒ケ根自動車産業の下平光男さん(60)は「私たちが今日まで勤めさせていただけたのも、上司や会社の同僚など、みなさまのおかげ。気持ちを新たにして、これからも職務に励みたい」と語った。
勤続20年以上の表彰者は次のみなさん。
【勤続40年】小林幸子(伊藤電工)伊藤満彦、今井和男、大前一雄(以上北沢電機製作所)下平光男(駒ケ根自動車産業)松崎勝二、宮沢正平(以上天竜精機)北原二三男(ナパック)
【勤続30年】山口高志(伊藤電工)青木茂、下島民雄、中塚秀夫(以上北沢電機製作所)唐沢満、増山民治(以上天竜精機)林芳文(ナパック)水野隆志(富貴屋建設)熊崎繁(松井自動車工業)
【勤続20年】太田和幸、佐々木富子(以上伊勢喜)小出裕徳(伊那醤油)小林裕司、下平栄治、竹村隆明、中村清子、牧田泰明、松崎修(以上北沢電機製作所)太田千恵子、竹村美智子(以上北平製作所)福沢みつ江(キョウリツ)樋屋清美(久保田織染工業)池上勝彦(セイビ社)気賀沢久夫(拓伸電機)加藤隆司、宮下幸男(以上竹花工業駒ケ根支店)宮脇薫(天竜精機)長谷川茂夫(トリオ精密)田中孝之(中坪建築所)久保田操(長野デラップス)有賀浩昭、熊谷英一、早川政博、原明宏(以上ヤマウラ) -
大芝・風呂の日 レビューが初コンサート
南箕輪村の温泉施設「大芝の湯」が毎月行う風呂の日イベントが25日夜あり、飯田市を拠点に活動する歌とギター演奏の2人組「Revue(レビュー)」がミニコンサートを開いた。同施設では初めて。2人が風呂上りの利用客らにゆっくりとくつろげる時間を提供した。
フリーの司会者、レポーターとして信越放送(SBC)ラジオの「伊那谷めぐりあい」にレギュラー出演中の井口明美さん。「いいだ人形劇フェスタ」公式ソングを手がけるなど、ギター演奏や作曲で幅広い活動を行っている桑原利彦さんの2人でつくる「レビュー」。
井口さんがラジオ番組で同施設を訪れたのがきっかけとなった。「自然豊かな大芝で歌えることを楽しみにしていた」と井口さん。ギターの伴奏に合わせ、「夏の思い出」「赤い花白い花」「ラビングユー」など数曲を柔らかな美声で歌い上げた。
利用客らを歌とギター演奏で楽しませる「レビュー」 -
イナリサーチがジャスダックに上場
医薬品非臨床試験受託、食品試験受託、脱臭装置設計・販売のイナリサーチ(中川博司社長、伊那市)は25日、ベンチャー・新興企業向けのジャスダック証券取引所に上場した。公募株式数は5800株、売り出し株式数は300株で価格は18万円。株式発行による資金は9億2548万円で、研究施設の建設などに5億3470万円、土地購入に3億9078万円を充当する。
中川社長は「医薬品開発がグローバル化、高度化する中で、国際的に通用する、より高度な技術を持つ会社として生まれ変わらなければならない時が来た。今後も技術の研さんに励み、信頼性の向上を図るとともに、信頼される医薬品等研究開発のパートナーとしてより一層の充実を目指したい」としている。
同社は74年設立。資本金2億円。08年3月期(予想)の連結売上高は32億4900万円(前期比13・6%増)、経常利益は3億2800万円(同62・3%増)。
医薬品非臨床試験事業では、医薬品開発企業の委託を受け、マウス、ラット、ウサギなどの実験動物や細胞を用いて医薬品候補物質に対する安全性や有効性を確認する業務を行っている。食品業界を対象とした臨床・非臨床試験も行っているほか、実験動物施設の運営を通して培った空気対策のノウハウを生かし、脱臭システムを設計、販売している。 -
伊那市議会が戸草ダム対策委員会設置
国土交通省中部地方整備局が戸草ダム建設計画を見送る方針を打ち出したのを受け、伊那市議会は26日、議員のみの全員協議会で「地域住民の安全な暮らしを守るため」として「伊那市議会戸草ダム対策委員会」を設置することを決めた。ダム建設に反対、として参画しないことを決めた共産党の3議員を除く23議員が参加する。
続いて行われた総会で、国、県の関係機関に対して強力に建設を要請していくなどとする活動計画と規約を承認したほか、委員長に三沢岩視議員、副委員長に前田久子議員を選出した。
全員協議会では議員全員参加の「保科正之公NHK大河ドラマ化実現議員連盟」の設置も全会一致で決めた。総会で、委員長に原浩議員、副委員長に伊藤泰雄議員を選出した。 -
伊那市議会3特別委員会設置
伊那市議会は26日の本会議で「議会活性化特別委員会」「交通対策特別委員会」「環境問題特別委員会」の3特別委員会の設置を決めた。定数はいずれも8人。設置期間は10年3月までの予定。
議会活性化特別委員会は、現職の任期が満了となる10年4月以降、定数を現行の26から5減の21とすることを念頭に置き、効率的な議会運営など議会の活性化について調査、研究していく。
交通対策特別委員会は、リニア中央エクスプレスなどの新たな課題や交通弱者対策なども含めたトータルな道路、交通施策について調査、研究していく。
環境問題特別委員会は、新エネルギー推進や三峰川総合開発事業などを含め、自然や景観を守り、地域資源を生かしたまちづくりを進めるための調査、研究をしていく。
委員は次の通り。
◇議会活性化特別委員会▽委員長=柴満喜夫▽副委員長=春日晋治▽委員=飯島光豊、黒河内浩、伊藤明由、飯島尚幸、小林信、原浩
◇交通対策特別委員会▽委員長=矢野隆良▽副委員長=中山彰博▽委員=飯島進、野々田高芳、前田久子、柳川広美、下島省吾、三沢岩視
◇環境問題特別委員会▽委員長=前沢啓子▽副委員長=竹中則子▽委員=平岩国幸、新井良二、小平恒夫、佐藤八十一、馬場秀則、北原幸彦 -
伊那市議会6月定例会閉会
伊那市議会6月定例会は26日、本会議を開き、各委員会に付託されていた、職員の不正に伴って市長などの給料を減額する条例改正の専決処分、住居表示を分かりやすくするための地名変更に伴う条例改正案などのほか、追加提案の08年度一般会計補正予算案などを含めた計19議案すべてを可決、同意して閉会した。議員提案による「義務教育費国庫負担制度の堅持」などを求める意見書2議案も可決した。
追加の08年度一般会計補正予算案は1億1310万円を追加し、総額308億2350万円とするもの。小中学校耐震診断・工事費として9140万円などを計上している。 -
上伊那地域観光戦略会議
地域特性を生かし上伊那地域の観光を再興するため、第1回上伊那地域観光戦略会議が26日、伊那市の県伊那合同庁舎であった。上伊那地域の課題のうち、食の振興、他産業との連携に重点的に取り組むため今後、「『どんぶり街道』プロジェクト(仮称)と「食と健康の産業観光プロジェクト」(仮称)の2つの分科会を設置し、集中的に議論していくことを決めた。
上伊那地域観光戦略会議は、今年2月に県が策定した「観光立県長野」再興計画(08-12年)に基づき観光振興の取り組みを推進する。宿泊業、飲食業、運輸業や大学、商工業団体など24人で構成。
上伊那地域の観光は、中央アルプス、南アルプスなどの山岳や高遠の桜など「自然」の観光資源があり、観光地の利用者数、消費額ともにほぼ横ばいだが、宿泊利用者は約20%で「通過型の観光」という。
「観光立県長野」再興計画に盛り込んだ上伊那の観光振興の5つの施策のうち、まず食の振興として「どんぶり街道」(仮称)、他産業との連携で「食と健康の産業観光」(仮称)の各プロジェクトに取り組む。
事務局案では、「どんぶり街道」プロジェクトは、多数開発されているご当地の名物どんぶりを観光資源として定着させ誘客を図る方策、県内外への効果的なPR方法などを検討。食と健康の産業観光プロジェクトは、製造工場見学や敷地内一般開放で観光の拠点となっている食料品・飲料などの製造企業があることから、この活動を広げ、「健康・安全安心な食」をキーワードに産業観光ルートの開発などをし、企業と地域のイメージアップを図る。
今後、分科会設置に向け準備を進める。 -
唐木さちさん「花会」
伊那市上牧の花人・唐木さちさん(60)の写真集「野の花をいける」の出版を記念した花会が26日、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで始まった。
唐木さんの自宅庭に咲く季節の花などを生けた作品は、洋風のピラミッドアジサイを和かごに生け、ナナカマドの実で花を持ち上げることで、わくわくとした勢いとグリーンの色合いのさわやかさを演出。少し色が変わり始めた青竹には、同じように少しさびた鉄あんどんを花器として使い、明かりのように赤みのある花を生ける。その隣りには、赤に連鎖して朱色の蜀台を花器に使うなど、すべての作品がつながり、ホール玄関から会場まで約40点が集まって一作品になっている。
「切花は、切ってからがまた違った命。器や花、背景との組み合わせを考え、生ける過程を一番楽しんでいる。生けたときに自分の想像と違うプレゼントをくれることで、美しいものへの敏感さが増す」と唐木さん。「弱そうな野の花でも一つの作品になっているので力がある。その空気と、野の花のおしゃれな感じを楽しんでいただきたい」という。
写真集「野の花をいける」(信濃毎日新聞社刊)は、季節の移ろいを折々の作品でまとめたといい、「多くの方が本を待っていてくださったことがすごくうれしい」と話している。
花会は28日まで。午前11時縲恁゚後4時。 -
森林づくり推進支援金上伊那地域分事業が内定
長野県森林づくり県民税を活用して実施する「森林づくり推進支援金」の上伊那地域分事業が内定した。25日、上伊那地方事務所が発表した。
「森林づくり推進支援金」は、地域の課題に対応した森林整備の推進、間伐材の利用促進など市町村の取り組みを支援する。
事業は、森林整備の推進9事業497万3千円、間伐材利用の促進2事業129万5千円、県民参加による森林づくりの促進1事業307万6千円。合計12事業で934万4千円。
各事業と支援金額は次の通り。
◇伊那市▽市民の森ますみヶ丘平地林整備事業307万6千円◇駒ヶ根市▽民有林境界確定事業88万5千円▽森林整備事業46万2千円◇辰野町▽森林整備事業63万3千円▽作業路開設事業57万円◇箕輪町▽森林整備事業54万2千円▽作業路開設事業48万8千円◇飯島町▽森林整備事業60万円▽作業路開設事業10万円◇南箕輪村▽森林セラピー誘導看板設置事業70万2千円◇中川村▽里山整備モデル事業69万3千円◇宮田村▽間伐材利用促進事業59万3千円 -
みのわTMOネットワーク2004幹事会
箕輪町の中心市街地活性化に取り組む「みのわTMOネットワーク2004」(金沢洋一代表、約100人)は24日、幹事会を町商工会館で開き、TMOの組織体系や今期の「イルミネーションフェスタ☆みのわ」について話し合った。
イルミネーションフェスタは今年度新たに、県の元気づくり支援金に選定。今期は11月22日縲・9年1月10日で点灯時間は午後5縲・0時。場所は前回よりもさらに広げていく方針。
組織は、幹事会、企画委員会、6つの各部門の委員会があり、幹事会は委員会で話し合った企画運営などの決定機関として、企画委員会は活動の大筋を検討、部門ごとの委員会はそれぞれ計画を具体化していく形に位置付けた。
「みのわTMOネットワーク2004」は地域住民、農業経営者、会社員、学生など箕輪町を愛する人なら誰でも参加できる組織を目指しており、会員を募集している。
問い合わせは、みのわTMOネットワーク事務局(箕輪町商工会内)(TEL79・2117)へ。
6つの委員会は次の通り
◇イルミネーション設営委員会▽展示などにかかわる材料、作業道具などを準備、作業日程の設定など▽第1委員長=金沢洋一(ミツワクリーニング)、第2委員長=上田幸生(箕輪環境センター)
◇イベント委員会▽イベントに関わる全てのことの立案、運営指導など▽委員長=山口元樹(みのわ花園)
PR委員会▽イルミネーションやTMOを町内外に宣伝。パンフレットの作成、名刺の作成、メディア対応など▽委員長=木下信一(あかつか保険事務所)
組織強化委員会▽新会員の募集、組織の見直しなど▽委員長=山岸聖誉(山岸税理士社会保険事務所)
警備委員会▽イルミネーションやイベントの駐車場の管理、案内板の製作依頼、会場周辺の警備▽委員長=田畑恵一(南信自動車)
チャレンジ☆スペース委員会(仮)▽空き店舗対策など▽委員長=戸田真理子(ぷち・らぱん)
事務局▽ボランティア受け付け窓口、会計など▽田島豊(箕輪町商工会)、羽入田昌明(同) -
箕輪町内巡回バス見直し検討委員会
箕輪町内巡回バス見直し検討委員会が25日、箕輪町役場であった。委員長に箕輪町長寿クラブ連合会長の藤沢健太郎さんが、副委員長に商工会女性部長の小口幸子さんがそれぞれ就任。今後、箕輪町内巡回バス(みのちゃんバス)の運行について協議を進めていく。
同バスの運行見直しは04年に委員会が立ち上げられ、検討。05年1月から改正された路線や時刻などに基づき運行してきた。
今回、町民の要望や町内に大型商店などが開店することから、同バスの見直しを検討するため委員会を組織。委員は福祉文教常任委員会や町長寿クラブ連合会、伊那バスなどの代表者6人と一般から募った2人で、町職員が監事、事務局を務める。
箕輪町内巡回バスは1998年12月から運行。現在は町所有の2台のバス(伊那バスに運行委託)が平日のみの運行で市街地コース、東コース、西コース、南コースの4コースをそれぞれ1日5便ずつ走っている。
年間利用者数は04年約2万5千人、05年約3万1千人、06年約3万人、07年約3万1千人。
07年の年間利用者数を各コース別で見ると、市街地コース約3千人、東コース約1万3千人、西コース約7千人、南コース約8千人。最も利用率の高い東コースには中学生の利用者が多い。
委員会では委員が町民から聞かれる「土日祝日の運行の希望」「中央病院を利用しやすくして欲しい」など要望を挙げ、検討。土日祝日の運行に関しては利用状況を把握ために「試行的な運行をしてみたらどうか」という意見が出た。
町では次回の委員会で、要望を取り入れるための具体策や変更した場合の影響などを示していく方針。 -
大芝高原入り口看板など 利活用審議会答申
南箕輪村大芝高原利活用等審議会(伊藤幸雄会長)は27日、唐木一直村長から諮問を受け審議を進めている「信州大芝高原総合利用計画」の改正のうち、08年度事業となる「大芝高原入口看板及び誘導・案内看板について」を先行的に答申した。
答申の内容は誘導看板の設置場所、表示内容の見直しと、同高原の入り口がすぐ分かる看板竏窒フ設置など3点。村は高原内にある農産物加工販売施設「味工房」の改築オープンにあわせ、今年度、看板設置事業を行うため08年度当初予算に750万円を盛り込んでいる。
伊藤会長は審議課程の中で出された主な意見として、入り口看板は「味工房建設に伴う支障木などを利用したオブジェクト的な看板を検討してほしい。デザインは専門家、学生などの公募も一案である」とした。
答申のうち、本年度当初予算に盛り込んでいない、高原内の各種施設を案内する統一看板の設置について唐木村長は、「検討し、予算化したい」とした。 -
ヒカリゴケ神秘的な光放って
宮田村中越区下河原に自生するヒカリゴケ。一昨年の豪雨災害で水没して危ぶまれたが、今年も神秘的な光を放ち続けている。
春日政美さん(85)=町一区=所有の小屋内にある野菜貯蔵用の石室に、10年ほど前から自生。まるで蛍光塗料を塗ったように壁一面、光を放つ。
06年7月豪雨による天竜川のはん濫で、石室内は人間の胸あたりまで水没したが、奇跡的にもヒカリゴケはその翌年から再び光を放ち始めた。
「一時は心配したけど。みんな珍しいって見に来てくれるでね。本当にうれしいことです」と春日さん。
コケを良い状態に保とうと水や空気調節の管理にも余念がない。
「環境が適していたのだろう。1年中見えるけど、今が一番きれいだ」。
ヒカリゴケはレンズ状の細胞からなり、光を反射するため光っているように見える。 -
ゴミ減量化推進などで住民説明会スタート
宮田村は環境保全とゴミ減量化を推進するため25日から、各地区を巡回して住民説明会を開いている。初回の大久保区では会場の区集落センターに約80人の住民が出席。意識の高さもうかがわせるなかで、各家庭からできる環境への取り組みに理解を深めた。
村は第2次環境基本計画を策定し、まず村民の意識を高める部分から着手。
説明会もその一環で、基本計画の概要説明を含めながらゴミの減量化、資源化、さらにはエコバッグや廃油石けんの利用促進などにふれ、身近な所からできる環境対策を中心に理解を図る。
「小さなことでも積み重ねが大切。分別をはじめちょっとした意識が重要になっており、住民の皆さんの理解を図りながら進めていきたい」と村住民福祉課の担当者は話す。
今後の説明会の日程は次の通り。カッコ内は会場、時間はいずれも午後7時。
▽27日=町一区(同区公民館)▽30日=町三区1縲・班(同区公民館)▽7月1、2日=大原区(同公民館)▽3日=町三区4縲・班(里宮会館)▽4日=北割区(同区集落センター)▽7日=町二区(同区公民館)▽8日=大田切区(同区集落センター)▽9日=新田区(同区転作センター)▽10日=南割区(同区集落センター)▽11日=中越区(同区集落センター)▽14日=つつじが丘(勤労者研修センター) -
大芝高原ブルーベリー狩り 5日オープン
南箕輪村のブルーベリー観光農園組合と開発公社が企画する「大芝高原ブルーベリー狩り」は今季、5日から始まる。農園は昨年と同じ県道伊那・箕輪線(通称・春日街道)西側の4つで、8月上旬までの営業となる。
本年で4年目となるブルーベリー狩り。神子柴、田畑、大芝の4農園、計95アールのほ場で7縲・年生のブルーベリーを育てている。わせから晩成品種までの数種があり、全体では7月中旬ごろが最盛期となる。
摘み取りは1時間食べ放題で、料金は中学生以上千円(1パックのおみやげ付)、3歳以上500円。摘み取りのほか、各農園などでは100グラム300円、250グラム500円で販売する。
時間は午前10時縲恁゚後4時。受け付けは、大芝高原内の大芝荘(TEL76・0048)、味工房(TEL76・0054)へ。
「今年はつぶが大きくてよい」という関係者 -
赤十字南箕輪分区 岩手・宮城内陸地震募金箱設置
日本赤十字社南箕輪分区は、岩手・宮城内陸地震の被災者を救済するための義援金を募っている。7月18日まで、同村役場入り口に募金箱を設置し、協力を呼び掛ける。集まった義援金は日本赤十字社岩手県支部、同宮城県支部に半額ずつを送金し、それぞれの被災地で役立ててもらう。
募金の協力を呼び掛ける役場職員 -
上伊那地方松くい虫防除対策協議会
県や関係市町村などでつくる上伊那地方松くい虫防除対策協議会は25日、伊那市の県伊那合同庁舎で開き、今年1月に箕輪町で松くい虫被害が確認されて以降、「エリアの北上はしていない」と報告した。ただし、5月末現在の被害量は、07年の同時期と比べ1・3倍に増えている状況も示した。
上伊那地区の07年度松くい虫被害状況は、被害量5250立方%A -
住んでいて良かったと思える「集落ビジョン」策定へ
伊那市東春近の下殿島で24日夜、集落ビジョン策定委員会が立ち上がった。来年3、4月ごろを目途に、住んでいて良かったと思える集落の理念を創造するビジョンをまとめる。
市農業振興センターは農業の担い手が減り、遊休荒廃地が拡大すると予想。農村社会を維持するためにも住民が共有できる目標を持つ必要があるとして、1月に集落ビジョン策定を推進する方針を出した。
それを受け、下殿島集落営農振興センター運営委員会は集落ビジョン策定を事業計画に盛り込み、市内で初めてとなる組織を立ち上げた。
ビジョンは農業だけでなく、子育て、自然環境、文化伝承など地域全体をとらえ、今後、ビジョンの内容や策定にかかる住民意向調査などを検討しながら、キャッチフレーズを決め、達成するために何をするのかを考えていく。
委員は区、営農組合、ミセスの会、消防団、小・中学校PTAなど20縲・0代の27人で、委員長は地元集落農業振興センター運営委員会委員長の田中美喜雄さんが務める。
初回は、県集落営農アドバイザーで、ワークショップ(WS)による住民参加型の地域づくりを指導する内山二郎さんを講師に迎え、今後の進め方について研修を受けた。
内山さんは「住民の思いやつぶやきから発した計画でなければ、機能する計画にはならない」と話し、委員は4グループに分かれて地域の課題などを出し合った。
模造紙に「農業後継者がいない」「道が狭く、荒地が目に付く」「新しい人が来ても交流がない」「独り暮らしが多くなってきた」など課題を書き込み「課題は単独ではなく、からみ合っている」と実感。解決するために「共同で荒地を耕作する」「さまざまな世代が集まる場を作る」など自由に意見を交わした。