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箕輪町郷土博物館電気機関車「ED19‐1」内部一般公開
箕輪町郷土博物館は3日、博物館前に展示してある電気機関車「ED19‐1」の内部を一般公開した。町内外から家族連れや鉄道ファンなど130人余が訪れ、機関車の内部を見学。機関士の制服を着て運転席に座り、33年ぶりに息を吹き返した汽笛を鳴らした。
電気機関車ED19形は米国のウエスチングハウス社が製造し、1926年に日本に輸入した車両で、「ED19‐1」縲怐uED19‐6」まで6両が存在し、・ス晩年・スは全車両が伊那松島機関区で運行していた。代替機「ED62形」の投入に伴い、1976年までに全車両が廃車。その際、車両を保存しようという話があがり、「ED19‐1」を車輪と上部を切り離し箕輪町郷土博物館へと運搬した。
「本当はここに屋根があれば保存にもずっといいんだけど」と33年間同車両の手入れをしてきた地元の国鉄OBでつくる機関車保存会のメンバー。同会はこの日のために、汽笛を調整し、外部にコンプレッサーをつないで汽笛を蘇らせた。「汽笛を分解し、中をきれいにすれば、もっといい音が鳴るという意見もあったけど、ネジが潰れる可能性もあったから」と話す。
機関車保存会の会員は25人。「ハナちゃん」や「ナベちゃん」と、昔からの愛称で呼び合いながら、訪れた人たちに車両の構造などを説明していた。
機関車に乗り込んだ子どもたちは「どこでシューってするの」「高縲怩「」と運転席に座って汽笛を鳴らしたり、窓から顔を出したり。機関車に乗った子どもたちの写真撮影をする保護者の姿も多く見られた。
また無料開放した博物館内には、車両を運んだときの写真やナンバープレート、機関士の帽子や腕章など約30点を展示。来館者たちは「こんなことがあったんだ」と写真を眺めていた。 -
「絵手紙で伊那市をPR」展
東京都中野区の中野ブロードウェイ商店街で23日から1カ月間、伊那市の魅力を発信する絵手紙展を開く「伊那谷絵手紙の会」(倉科照子会長)は、展示する作品を伊那市民にも見てもらおうと「絵手紙で伊那市をPR」展を伊那市役所1階ロビーで17日まで開いている。
日本絵手紙協会公認講師らでつくる「伊那谷絵手紙の会」会員の作品、会員が指導する講座生らの作品のほか、伊那市民から寄せられた作品など大小約270点を展示。仙丈ケ岳、西駒ケ岳などの自然や、五平もち、高遠まんじゅう、ローメン、そばなど、伊那市の名物をテーマに描いた作品など、温かく、ほのぼのとした作品の数々が並ぶ。訪れた人たちは「伊那の良いところがアピールできればいいね」などと話しながら、1枚1枚じっくりと鑑賞している=写真。
中野の住民がサクラをテーマに描いた作品約230点も併せて展示している。
中野での絵手紙展は、同商店街の管理組合理事長で伊那市荒井出身の伊那市ふるさと大使、久保村昭衛さんとのつながりから実現の運びとなった。商店街では現在、伊那市を紹介するパネル展も開かれている。倉科会長は「この絵手紙展を機会にさらに交流が深まってくれればうれしい」と話している。 -
伊那図書館子どもの日スペシャル
伊那市の市立伊那図書館(平賀研也館長)は4日、開設15周年プログラム「図書館をもっと知ろう、楽しもう第1弾! ゴールデンウィーク特集」として「子どもの日 工作教室」と「お話の広場 子どもの日スペシャル」を同館で開いた。
工作教室には市内の親子らが参加。ごく薄いビニール袋を利用した投げると飛ぶこいのぼりや、新聞紙を折って作るかぶと、千代紙を折って立体的に表現したこいのぼりを貼り付ける「こいのぼりカード」などを職員のアドバイスを受けて作った。ビニール袋のこいのぼり作りに挑戦した親子らは、好きな色のフェルトペンで目やうろこを描き込んだり、色紙をはさみで切って胸びれを作ったりして楽しく作業に取り組んだ=写真。
お話の広場では、絵本の読み聞かせやパネルシアター、紙芝居などが上演され、訪れたちびっこらを楽しませた。 -
地域と子どもたち、歌とお手玉でコラボ17日に
宮田村の音楽指導者らでつくる宮田ミュージックサークル(MMC、瀧澤智恵子代表)は17日午後2時から、おしゃべりミュージックコンサートを飯島町文化館で開く。MMCが教える地域の子どもたちが、伊那谷お手玉の会と共演。当日は交流を深めている地元施設の高齢者らも招待し、昔懐かしいわらべうたを楽しく披露する。
子どもたちは宮田村の「サタデーシンガーズ」と、飯島町の「音のカーニバル」。小学生から高校生までの16人が本番に向けて練習を積んでいる。
伊那谷お手玉の会も15人ほどが出演予定。亀山福治会長は「このような機会を設けて頂き本当に楽しみ。ぜひとも子どもたちと一緒に成功させたい」と意気込む。
先日は合同の練習もあり、高校2年の長坂朋美さんと宮田中1年の小田切めぐみさんは「会場に来てもらう人と一緒に、本番は自分たちも楽しみたい」と話した。
コンサートは3部構成で」、子どもたちとお手玉の共演は2部。
1部は唱歌など日本の四季をイメージした編成、3部はクラシックが中心で、MMCのメンバーが歌や楽器で多彩に披露する。
チケットは大人800円、中学生以下は500円(未就園児は無料)。問い合わせは飯島町文化館86・5877へ。 -
南小ドラゴンズが9年ぶり優勝、学童軟式野球春季上伊那大会
県学童軟式野球選手権春季上伊那地区大会は3、4日、宮田村の宮田球場を主会場に開いた。南小ドラゴンズ(南箕輪村)が1999年春季以来、9年ぶりに優勝を果たした。6月7、8日に茅野市で開く南信大会に出場する。
15チームが出場。実力伯仲の熱戦となったが、ドラゴンズは自慢の守備力でピンチを防ぎながら勝ち進んだ。
決勝は8‐1で辰野ヤンガーズに快勝。「もともと打てるチームではないが、守り勝つうちに徐々に攻撃にもリズムがでてきた」と原秀紀監督。
主将の原志門君は「南信大会も全員野球で戦いたい」と次なる目標に闘志を示した。 -
第61回県陸上競技伊那大会 6種目で大会新
第61回県陸上競技伊那大会(長野陸上競技協会など主催)は3日、伊那市陸上競技場で行い、男女計42種目のうち6種目で大会新記録が生まれた。上伊那勢は、一般男子棒高跳びの松沢ジアン成治(高遠高)が4メートル80、中学女子棒高跳びの伊沢楓(春富中)が2メートル80の大会記録をつくった。
結果は次の通り(1位、上伊那関係分)。
【男子】
▽100メートル (1)三村瑞樹(伊那北高2)11秒03(5)原翔太(高遠高1)11秒42▽400メートル (1)唐沢和也(伊那弥生高3)52秒48(2)村井大介(駒ヶ根工高3)53秒30(3)小林圭輔(伊那北高3)53秒57(4)赤沢侑生矢(駒ヶ根工高3)54秒42▽1500メートル (1)村上剛(伊那北高3)4分15秒49(2)北原弘司(伊那北高2)4分15秒62(3)小林祐作(伊那弥生高3)4分19秒44(5)渋谷宥介(伊那弥生高1)4分28秒20▽5千メートル (1)倉沢昇平(高遠高3)15分58秒90(2)高橋聡(伊那弥生高3)16分48秒39(3)中村英雄(伊那北高2)17分09秒32(4)春日隆大(伊那北高3)17分18秒98(8)宮下暢央(伊那弥生高3)17分57秒23▽110メートル障害 (1)赤羽巧(伊那北高2)15秒94▽走り高跳び (1)小林夏樹(諏訪二葉高2)1メートル85(2)宮崎友宏(赤穂高2)1メートル75(3)稲村立吉(高遠高3)1メートル70(7)古河原達哉(伊那弥生高2)1メートル50▽棒高跳び (1)松沢ジアン成治(高遠高2)4メートル80=大会新(2)矢野祐貴(高遠高2)3メートル80(3)正木豊(高遠高2)3メートル60(4)倉田健斗(伊那北高2)3メートル60(5)北原渡(伊那北高2)3メートル20▽走り幅跳び (1)三村瑞樹(伊那北高2)6メートル46▽円盤投げ (1)藤沢聡(STAS)24メートル95(2)福島健一(駒ヶ根陸協)22メートル73▽1600メートルリレー (1)伊那弥生高(唐沢和也、小林祐作、野坂大樹、古河原達哉)3分34秒81(4)駒ヶ根工高(村井大介、森嵩貴、芦部友哉、赤沢侑生矢)3分39秒84(8)高遠高(正木豊、松沢ジアン成治、倉沢昇平、稲村立吉)3分44秒45▽高校砲丸投げ (1)伊藤諒(諏訪二葉2)10メートル39(2)堀井裕介(伊那北3)10メートル17(8)村沢和樹(伊那弥生1)7メートル23▽中学生100メートル (1)内堀直也(小諸東3)11秒27(6)小田部宙(春富3)11秒70▽中学生3千メートル (1)南沢延輝(中川3)9分33秒67(7)天野進(駒ヶ根東3)10分2秒85(8)竹村亮作(駒ヶ根東3)10分12秒42▽中学生110メートル障害 (1)東山由輝(上田第五3)15秒71(3)小椋渉(赤穂3)17秒78(7)小林渡(伊那東部2)18秒56▽中学生走り高跳び (1)佐藤滉太(仁科台3)1メートル65(6)清水智成(南箕輪3)1メートル55(7)竹松高彬(春富3)1メートル50▽中学生棒高跳び (1)竹村昴浩(永明3)3メートル80=大会新(5)白鳥颯人(伊那東部3)清水泰志(南箕輪2)2メートル40(8)三沢拓弥(春富2)2メートル20▽中学生走り幅跳び (1)中山昴平(望月2)6メートル25(6)宮沢拓人(伊那2)5メートル45▽中学生砲丸投げ (1)佐藤高央(岡谷東部3)11メートル84=大会新(3)安藤純(箕輪3)10メートル67=大会新(4)鰍沢将平(駒ヶ根東3)10メートル23=大会新▽中学生400メートルリレー (1)小諸東(児玉翔、内堀直也、遠山直希、小森佳樹)44秒84=大会新(5)駒ヶ根東(真木啓佑、竹村悠太、所河右京、鰍沢将平)48秒06
【女子】
▽100メートル (1)仲田千秋(中京女子大2)12秒08(5)赤羽優希(伊那弥生高2)13秒03(6)神林風香(伊那弥生高2)13秒21▽400メートル (1)橋井千紘(丸子修学館高3)60秒76(7)池田杏奈(伊那弥生高2)64秒27(8)服部景(伊那北高3)64秒71▽100メートル障害 (1)小沢あゆみ(伊那西高3)17秒00(6)大倉未来(伊那西高3)17秒91▽走り高跳び (1)今村久美子(佐久長聖高3)1メートル65(2)伊藤美智花(伊那弥生高1)1メートル40(3)下島千歩(伊那北高2)1メートル40▽棒高跳び (1)鹿野恵理(伊那弥生高3)3メートル00(2)青木亜由美(伊那西高3)2メートル80(3)伊藤真夕佳(高遠高2)2メートル60▽走り幅跳び (1)下平侑美(伊那西高3)5メートル27▽砲丸投げ (1)山下弓乃(阿南高3)9メートル00(3)村田彩香(辰野高1)8メートル65(5)大沢樹里(辰野高1)7メートル50(6)大場沙奈(伊那弥生高2)6メートル59(7)伊藤美智花(伊那弥生高1)6メートル58▽円盤投げ (1)岸さつき(丸子修学館高2)35メートル17(6)小林愛美(辰野高2)18メートル08(8)神林風香(伊那弥生高2)16メートル57▽やり投げ (1)岸さつき(丸子修学館高2)38メートル63(3)マリーニョ・アナパウラ(高遠高)31メートル41(4)村田彩香(辰野高1)31メートル07▽400メートルリレー (1)飯田風越高(宮沢彩実、南島彩乃、原舞美、南島瑞紀)51秒59(2)伊那弥生高(大場沙奈、赤羽優希、神林風香、馬場彩香)51秒77▽中学生800メートル (1)北原成美(駒ヶ根東3)2分23秒62(2)福沢志穂(駒ヶ根東3)2分25秒95(4)湯沢ほのか(駒ヶ根東2)2分29秒22(5)蟹沢未来(赤穂3)2分31秒01(7)森田遥(赤穂3)2分32秒27▽中学生100メートル障害 (1)高橋美由紀(仁科台3)15秒96(4)有賀菜央(辰野1)16秒27(7)杉江美沙(南箕輪3)17秒16▽中学生走り高跳び (1)有賀楓子(春富3)1メートル54(3)松島愛(春富3)1メートル50(5)中原遥菜(春富2)1メートル40▽中学生棒高跳び (1)伊沢楓(春富3)2メートル80=大会新(2)田畑みなと(春富3)2メートル60(4)増島桃子(春富2)2メートル20▽走り幅跳び (1)溝口悠季乃(丸子北3)4メートル98(2)大久保萌花(伊那東部3)4メートル92(3)青木亜里沙(辰野2)4メートル91(5)小牧柚香(春富3)4メートル67▽砲丸投げ (1)降幡はづき(仁科台3)9メートル96(2)村田名(中川3)9メートル32(3)篠原皐(駒ヶ根東2)8メートル57(4)森本若菜(伊那3)8メートル24 -
宮田小でクラブ発足会
宮田村宮田小学校は2日、クラブ発足会を開いた。今年度は「創作小説・マンガ」を新たに加え、文化系12、運動系6の計18クラブ。4年生以上の全員でにぎやかに年間12回の活動をスタートさせた。
「創作小説・マンガ」は6年3組の日野綾香さん、篠田師季さん、林悠衣さんの強い希望で発足。5年の田中哲平君、4年の町田笑子さんも加わった。
さっそく好きな作家を発表し、お気に入りのキャラクターをイラストに。
「みんなで楽しく自由に書こう」と目標を決めて、小人数で和気あいあいと活動を始めた。 -
北割区敬老会
宮田村北割区の敬老会は29日、真慶寺で開いた。分館と区の主催で、70歳以上140人のうち72人が出席。地域のあたたかなもてなしを受け、戦争をはじめとした苦労の体験を今後の生活にも活かしていこうと気持ち新たにした。
出席した高齢者を代表して小田切藤彦さんは「100歳まで生きるような気持ちでがんばりたい。自分も他人も大切にし、生きがいを持って心豊かに暮らそう」とあいさつ。
悲惨な戦争を絶対に繰り返さないよう、若い世代に伝えていかなければとも語った。
「苦労されてきた皆さん。これからの人生は多いに楽しんでください」と伊藤広和分館長。
唐木登区長は「まだまだ私たちは未熟。先輩の皆さんがたの知恵と力をかしてほしい」と祝辞した。
演芸では地元グループの踊りなどもあり、歌や体操などで体を動かしながら楽しむ場面もあった。 -
市町村対抗駅伝・小学生駅伝 6日号砲
第18回県市町村対抗駅伝競走大会(長野陸上競技協会など主催)は6日、松本市の松本城太鼓門を出発し、松本平広域公園陸上競技場に到着の8区間39・3キロコースで熱戦を展開する。また、第4回県市町村対抗小学生駅伝競走大会は同日、同競技場発着の6・0キロコースで競う。
一般チームはエントリー56チームが、前回大会から変更となった松本城をスタートし、市街地を通って競技場へゴールするコースで競技。上伊那勢は2大会連続で総合2位の駒ヶ根市、前回大会で町の部3位の辰野町、同4位の箕輪町など全8市町村が出場を予定する。
小学生は一区間1・5キロずつを男女各2人ずつの計4人でたすきをつなぐ。エントリー数は57チームで、上伊那からは全8市町村が出場を決めている。
市町村対抗駅伝は午前8時40分、小学生駅伝は同9時45分のスタート。
出場市町村と選手のみなさんは別表の通り。 -
ごんべえ号運行開始1カ月
権兵衛トンネルを経由して伊那市と木曽町を結ぶ連絡バス「ごんべえ号」が4月1日に試験運行を開始してから1カ月竏秩B伊那市がまとめた4月の集計によると、利用者総数は544人で、平均利用者数は一日当たり18・1人、一便当たり2・27人だった。市の担当者は「思ったよりも伸びていない。利用者が増えるよう、関係者と相談しながらダイヤ改正なども含めて利便性を図っていきたい」としている。
バスは伊那市の伊那バス本社前と木曽町の県立木曽病院を約1時間15分で結ぶ。運行本数は一日8本。初日の4月1日こそ計100人が利用したが、2日11人、3日6人と減少。その後も高遠城址公園の花見などが要因とみられる増減はあるものの、おおむね横ばい状態が続いている。 全240便のうち、一便当たりの利用者数が最も多かったのは29日午前8時56分木曽発3便の33人。次いで1日の同便と午前6時55分伊那発2便が同数の22人だった。利用者数が二けた台に乗ったのはほか4便と合わせて計7便のみで、ほとんどの便は一けた。ゼロだった便も81あり、全体の約3分の一を占めている。 -
青年海外協力協会(JOCA)事務部駒ケ根事業課広報担当
駒ケ根市赤穂
北原照美さん(39)自分は伝えたいものをたくさん抱えてモルディブから戻ってきた。それを駒ケ根の、特に子どもたちに伝えたいと思ってました竏秩B
国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊としてモルディブでの任務を終えた後、協力隊員のOB、OGなどで組織する青年海外協力協会に就職。現在駒ケ根市にある青年海外協力隊訓練所に勤務し、協力隊事業の側面的支援をするとともに地元小学校などでの出前講座、施設見学の実施などを展開し、地域に根ざした国際交流活動を推進している。
「モルディブに行く前は駒ケ根市内の幼稚園で6年間働いていました。その中で地元の人たちにすごくお世話になったので、やっぱり地元に還元したかった」と語る。 -
駒ケ岳神社里宮で例祭
伊那市荒井区の駒ケ岳神社里宮で3日、例祭があった。内の萱・天狗の地域住民ら20人余が集まり、五穀豊じょうと駒ケ岳登山者の安全を祈った。
西駒ケ岳の開山式も兼ね、いよいよ夏山シーズンが到来する。内の萱口から西駒へ登る桂木場ルートの利用者は近年、減っているが、登山口下にある小黒川渓谷キャンプ場に泊まってから登る人もいるそうだ。ルートは、例年より多く雪が残っているという。
本殿前の神事で、参列者は玉ぐしを供えたりして農産物の豊作などを祈念した。
終了後、神楽殿で直会(なおらい)を開いた。里宮に隣接して蚕玉さまがまつられていることから、サカキに刺した繭玉を飾り、タラの芽やセリ、ワラビなどの天ぷら、お浸しを味わった。
神社周辺のしだれ桜やオオヤマザクラが散り始めで、風が吹くと桜びらが舞い落ち、参列者は歓声を上げた。
1885(明治18)年、西駒ケ岳にある駒ケ岳神社の里宮として本殿と神楽殿を建立。本年は神楽殿の屋根を塗り直した。 -
春季北信越高校野球県大会南信予選・第2日
第118回春季北信越高校野球県大会南信予選は第2日の3日、諏訪湖スタジアムと県営飯田球場で1回戦4試合、2回戦2試合の計6試合を行った。上伊那勢は1回戦、上伊那農が飯田に対し15竏・0で勝利、伊那弥生は富士見と戦い3竏・で敗れた。辰野は2回戦で諏訪清陵と戦い6竏・で負けた。
大会第3日の4日は、諏訪湖スタジアムで高遠竏註z訪二葉(午前9時)、県営飯田球場で伊那北竏樗ム田長姫(午前11時半)、上伊那農竏忠ェ谷東(午後2時)がある。
【第2日】▽1回戦・諏訪湖スタジアム
上伊那農
800000304=15
300030040=10
飯田
【上】柴、茅野竏駐vリ
【飯】梅田、竹村、三浦竏忠F佐美
▽3塁打=石本2(上)
○…両校計24四死球の・ス荒れ試合・スを上伊那農が制した。1回、安打に敵失などを絡め一挙8得点でリードを奪う。直後と5回に3点ずつ失うが7回、石本の左越2点三塁打などで3点を加点。8回には四死球などで1点差まで迫られるが、9回に4得点し突き放した。
▽2回戦・諏訪湖スタジアム
諏訪清陵
210003100=7
201000003=6
辰野
【諏】三沢、山田竏瀦S瀬登
【辰】柴竏苧ム翔
▽三塁打=由井(諏)永井(辰)▽二塁打=今井、柴、近藤(辰)
○…2点を追う辰野は初回、先頭・近藤の単打をきっかけに犠打、四球で1死一、三塁とすると、柴の左越2点二塁打で同点とする。その後1点を失うが3回、満塁の好機に林翔のスクイズで再度追いつく。しかし、6回に逆転を許すと7回までに4失点。9回に3点を返すがあと一歩及ばなかった。
【諏訪清陵竏鋳C野】辰野は3回、近藤が生還し一時追いつく
▽1回戦・県営飯田球場
富士見
200200020=6
120000000=3
伊那弥生
【富】矢島竏衷ャ池
【伊】宮沢、中嶋、佐々木竏忠桝・br>▽三塁打=小池2(富)塩沢、名取(伊)▽二塁打=小林(富)佐々木(伊)
○…伊那弥生は1回に2点を奪われるとその裏、1死二塁の場面、佐々木の中前適時打で1点を返す。2回には塩沢、名取の連続長打などで2得点し、逆転。しかし、4回2死から3連打を浴びると2失点し再逆転を許す。その後は打線がつながらず反撃できなかった。
【富士見竏宙ノ那弥生】伊那弥生は2回、名取の三塁打で塩沢が生還し逆転する -
高烏谷山富県区民ハイキング
伊那市富県の区民が高烏谷登山を楽しむ第41回区民ハイキングが3日あった。富県公民館主催。五月晴れの青空の下、子どもからお年寄りまで約550人が参加し、8合目にある「つが平」(標高1220メートル)を目指してそれぞれのペースで元気に歩いた。
ふもとの各地区公民館など5カ所から午前8時前後にスタートした参加者は、木漏れ日が差し込む明るい林道の景色を楽しみながらゆっくりと山道を登った。急傾斜の道では互いに励まし合いながら、8キロ余りの道のりを約2時間で登り切って目的地のつが平に到着。残雪の中央アルプスの山並みや眼下に広がるふるさとの眺望を楽しみながら持参の弁当を広げた=写真。
つが平では富県小、新山小の児童らがそれぞれの校歌を歌う交流行事のほか、山ろくに拠点を置く歌舞劇団「田楽座」による太鼓演奏などのアトラクションもにぎやかに行われた。 -
「藍染 静香しげ八」の吉田恒雄さん
藍染展をみはらしの湯で伊那市西箕輪に工房「藍染 静香しげ八」を構える(58)は、みはらしの湯ロビーで藍染作品展を開いている。
吉田さんの藍染は「天然灰汁発酵建て」という薬品や合成染料を一切混ぜない、手間と時間はかかるが人と環境にやさしい江戸時代から続く染色法。灰汁には椿の木灰が理想だが入手が難しいため樫などを使う。発酵菌の温度とアルカリ度の管理が一番難しいという。
作品展は、愛知県からIターンして1年の節目に計画した。タペストリー、ジャケット、帽子、スカーフ、財布や通帳入れなど約20点あり、麻、綿、シルクの天然素材のみ。同じ藍色でも濃淡さまざまで、糸くくり、板締めなどの方法で染めた模様も楽しめる。
「合成染料では出せない色。自然の染織液の持つ美しさを見てほしい」と話している。
展示は5月末日まで。およそ10日ごとに作品の入れ替えをする。 -
駒ケ根高原高尾ごりやく市開催
地域住民が元気になることで地域を活性化しよう竏窒ニ、駒ケ根高原にある高尾山駒ケ根分霊院の前で3日、「高尾ごりやく市」があった。地元の手作り工芸品を販売する約30のテントが並んだほか、地域伝統の獅子舞や踊りが披露され、訪れた人たちを楽しませた。
「ごりやく市」の開催は5年目。もともとはNPO法人全国元気まちづくり機構が03年に地域活性化を目的として全国一斉に行ったイベントだった。駒ケ根市では同機構駒ケ根元気UPの会(佐々木祥二代表)が高尾山駒ケ根分霊院の例祭に合わせ「ごりやく市」を開催。その後も、地域振興を目的に市の開催を続けてきた。
会場では飯島町や中川村の踊りグループが考案した「高尾山音頭」が初披露されたほか、市場割大神楽保存会が伝統の獅子舞「悪魔祓(はら)いの舞」を披露。観光客などの目を楽しませた。
佐々木代表は「まずは自分たちが元気になることが大切。そうやって元気でいれば、自然と人は集まってくる。高尾山のご利益を持っていってもらい、ますます元気になってほしい」と話していた。 -
馬見塚蚕玉神社の例大祭盛大に
駒ケ根市福岡の馬見塚蚕玉神社で3日、例大祭があった。神社のある馬見塚公園には昔ながらの露店がずらりと並び、地元小中学生や高校生らによる吹奏楽演奏などが、訪れた家族連れなどを楽しませた。
祭りは五穀豊穣や地域産業の振興などを願い、同地区住民でつくる運営委員会(伊藤静雄委員長)と神社奉賛会が毎年開催しているもの。りんご飴やお面、射的など、懐かしい露店が多数並ぶなど、昔の祭りの雰囲気をそのままに残しており、地元だけでなく、地区外からも多くの人が訪れる。 -
箕輪町08年度予算執行方針説明会
箕輪町は30日、08年度予算執行方針説明会を同町の地域交流センターで開いた。町職員などに当初予算の概要や予算執行に当たっての留意事項を説明・指示した。
平沢豊満箕輪町長は予算執行に当たって次の留意事項を指示した。
◇窓口で相談に来た町民に「予算がないからできません」という対応は禁止
◇最少コストで最高品質の町民サービスの提供
◇コスト・スピード・チェンジ・サービスを意識した予算執行
◇事務事業を見直し、アウトソーシングなど民間活用
◇各課間の連携調整を強化し、全庁をあげた組織横断的な事業執行
◇職員一人ひとりの職務分担領域の拡大
◇町民の目線に立った事業の執行と協同の町づくりを進めるため、地域と十分連携し、事業を推進
◇事業の執行方法を見直し、コスト意識を持って、計画性のある事業執行
◇予算を使い切るという考えを排し(契約差金などの予算不用額については不執行としする)事業目的を達するためにより効率的な執行方法を考えて執行
◇建設事業について計画的な執行、事業の重点化、効率的な執行で建設コストを縮減
◇補助金・交付金は補助効果、補助先の効率化を十分精査し執行
◇委託については効率化のために積極的に外部委託を検討するとともに、委託内容を十分精査し、適切かつ効率的に執行
◇経常的経費については「枠配分方式」を継続し、原則として善年度当初予算額の95%以内で年間予算分を考慮し編成したので(5%削減ルール)年度中途の補正予算での増額は行なわないことを踏まえ、効率的に執行
◇職員の資質向上のため、職員研修を積極的かつ計画的に行なうべく、予算総務課所轄の「職員研修費」に集中計上したので、効果のある研修を行なう
◇地域住民の生活に影響のある緊急事項に対応すべく所要の予算を計上したので、関係課長は別に定めるところにより総務課長と協議し、効果のある執行をする
◇国の地方再生の補助金をどのように行政に取り入れ活用するかをそれぞれの担当の範囲で考える -
リトミック教室開講
箕輪町公民館の「おかあさんといっしょ リトミック教室・前期」が4月30日、町文化センターで始まった。19組の親子がピアノのリズムにのって体を動かしたり、パネルシアターを楽しんだ。
ピアノに合わせて体を動かしたり、カスタネットや鈴を使ってリズム感覚を育てる入門講座で、05年4月2日縲・6年4月1日生まれの子どもとその保護者が対象。辰野町で音楽教室を主宰する玉田恵美子さんが指導する。
第1回目の講座では、玉田さんが弾く「いとまきの歌」の緩急に合わせ、親子は手をつなぎ円になって歩いた。音楽が早くなったら、早く、遅くなったらゆっくりと、音がやんだら円の内側に置かれたフラフープの中に入る。低音を繰り返したら、床にゴロゴロ寝転がり、高音を繰り返したら後ろ歩き。
また玉田さんが「これは魔法の音。これから動物さんに変身」と言ってピアノを弾けば、子どもたちはウサギになってピョンピョン跳ねたり、カメになって四つんばいで歩いた。
リトミック教室・前期は5月14、28日、6月11、25日、7月3、17、31日に予定している。 -
南箕輪中学校でインターネット防犯講習
南箕輪村の南箕輪中学校は1日、インターネット防犯講習会を同校で開いた。全校生徒450人は防犯啓発ビデオの上映や伊那警察署員の話からインターネット犯罪に対する心構えを学んだ。
ビデオはネットオークション詐欺やフィッシング詐欺、ワンクリック請求、出会い系サイトでの被害などをドラマ仕立てで盛り込み、インターネット犯罪の多様性や危険性を紹介し、防犯を呼びかけていた。
「もし、こういった犯罪の標的にされたら、一人で対処しようとせず、回りの人や家族に相談すること」と 伊那警察署員。
堀田実校長は「疑うということは日本では悪いことだというイメージがあるが、良い悪いではなく必要なこと。自分の身は自分で守り、何かあったら相談する」と話していた。 -
市町村対抗駅伝 伊那市チーム結団式
第18回県市町村対抗駅伝競走大会と第4回県市町村対抗小学生駅伝競走大会(6日、松本市)に出場する伊那市チームの結団式が1日夜、市役所であった。参加選手や監督らが出席。北原明教育長からユニホームを受け取った選手らは、一致団結し、入賞することを誓った。
選手一人ひとりが意気込みを語ると、桜井健一監督が「選手たちの力強い意気込みが心強い。ここ数年は上位に入ってないが一昨年から順位を上げてきているので期待できる」とあいさつ。選手代表の飯塚光輔選手は「伊那市のたすきを全員でつなぎ頑張りたい」と決意表明した。
一般は松本城太鼓門を出発し、松本平広域公園陸上競技場に到着の8区間39・3キロコース、小学生は同競技場発着の一人1・5キロずつの4区間6・0キロコースで競う。前回大会の成績は一般が総合9位、小学生が同15位だった。
選手の皆さんの紹介は後報。
入賞を目指してたすきをつなぐ伊那市チームのみなさん -
大芝の湯・味工房 開館6周年企画始まる
南箕輪村の温泉施設「大芝の湯」と農産物加工販売施設「味工房」は2日、開館6周年感謝企画の初日イベントとして、来場者に石けんや甘酒をプレゼントした。感謝企画は7日までで、食堂メニューの特別価格提供や、手作りみそ、パンなどの割り引き販売などを計画している。
「大芝の湯」には開館の午前10時前に来場者約70人の列ができ、開館後、両施設を管理する村開発公社理事長の唐木一直村長が来場者に「天使の美肌石けん」などを無料で配布した。「味工房」では、関係者が甘酒の無料プレゼントで来場者を持て成した。
期間中、「大芝の湯」の食堂では、特別メニュー「えび丼」を600円で提供するほか、「えび天うどん」「えび天そば」をそれぞれ特価600円で販売。「味工房」では、日替わり企画で「おばちゃんみそ」、ミニクロワッサンなどを割り引き価格で提供する。
大芝の湯では村開発公社理事長の唐木村長が来場者へ石けんのプレゼント -
上伊那森林組合総代会
上伊那森林組合(井沢通治代表理事組合長)の第14回総代会は30日、伊那市のセミナーハウスで開いた。08年度事業計画や第3次中期計画(08-10年度)の樹立などを承認した。
08年度事業は、組合員の森林整備を進めるため役職員の研修や研究への参加・企画を積極的に進め、京都日吉町森林組合への実務研修、作業道整備研修、高性能林業機械の操作技術・メンテナンス研修などを実施。民有林整備に対しては支所ごと、あるいは役職員個々に数値目標を立て実行、検証する。本年4月からの「森林づくり県民税」の支援も有効活用し、これまで比較的整備が進まなかった里山の森林整備にも努める。
同組合は4期連続で多額の欠損金を計上し厳しい経営状況だったが、07年度は5期ぶりに219万5千円の剰余金を計上した。
08年度の損益計画では、事業総損益の収益9億2837万1千円、費用7億3244万3千円で事業総利益は1億9592万8千円。剰余金は238万7千円を計画している。 -
手良小1年生“調理室デビュー”
春の香り、よもぎ団子作り伊那市の手良小学校1年生(25人、田畑孝江教諭)は2日、皆で摘んだヨモギを使ってよもぎ団子を作り、春の香りを楽しんだ。
「春探し」で学校周辺を探検した際に、ヨモギが生えているのを発見。家庭でよもぎ団子を食べたことのある児童がいたことなどから、料理をするため1日にヨモギ摘みに出かけ、スーパーのレジ袋に1人半分くらいずつ摘んだ。
この日は、1年生にとって記念すべき“調理室デビュー”。初めての調理実習のため、今回は栄養士の早川佳代さんが米粉とゆでてすりつぶしたヨモギを混ぜ団子に丸める直前の状態にまで下準備し、児童は若草色の生地を一口大に丸める作業に取り掛かった。
コロコロと上手に丸め中心を軽く押し、沸騰した湯の中へ。団子が最初の若草色から鮮やかな濃い緑色に変わると、「緑になった!」と次々に鍋の中をのぞいた。ゆで上がった団子はきなこをつけてさっそく試食。「おいしい」「ヨモギの味がする」とニコニコ顔だった。
児童は、よもぎホットケーキ作りも考えており、過日2年生が給食の時間に届けてくれたノカンゾウの料理のお礼をしたいという思いもある。ヨモギでどんな料理ができるかを調べ、次回はヨモギをゆでる作業から取り組む計画をしている。 -
【記者室】子どもの純粋な感性を見習え
伊那北駅前の小緑地を整備して美しくしようという活動が始まった。中心的に取り組むのは伊那小の5年夏組の児童。地元の住民も協力するが、どんな場所にするのかという具体構想は子どもたちに任せるのだという。
緑地は昔から知っているし今も時々前を通るのだが、いけすの水が汚いとか、ごみが落ちているとかを問題だと感じたことは皆無。ましてや自分の手で何とか美しくできないか竏窒ネどとは、ちらっとでも考えたことはない。子どもたちに比べて何と鈍感なことか。
児童らは自発的に清掃までしてきたという。大人はさまざまな利害ばかりで生きているが、彼らは「汚いからきれいにしたい」と素直にそれだけを考える。この純粋な感性を見習いたいものだ。(白鳥文男) -
TBM伊那工場しゅん工
原子力発電所用タービンブレードなど製造のティービーエム(本社宮田村、山田益社長)は2日、伊那市西箕輪の伊那インター工業団地に新たに建設していた伊那工場の第1期工事が完成したとしてしゅん工式と祝賀会を同工場で開いた。関係者約60人が出席し、玉ぐしをささげるなどの神事や機械の始動式を行って新工場の完成を祝った。山田社長は「昨年度は20万ピースの製品を生産し、本年度は25万ピースの見込み。仕事はいつも順調にいくとは限らないが、これからも努力していきたい」と述べた。
同社は受注増などで本社工場が手狭になったことから2年前、団地内の約45500平方メートルの用地を取得。鉄骨平屋建て、延べ床面積約6600平方メートルの工場棟1棟を建設していた。唐沢敏治副社長は「土地が広く、インターチェンジから近いことなどからここに決めた。今後さらに工場棟と管理棟1棟を建設する計画。宮田の工場は引き続き稼動していくが2、3年後には本社機能を伊那工場に移転したい」としている。
建設費、機械・設備費などの投資額は約20億円。 -
日中友好協会伊那地区本部定期大会
日中友好協会伊那地区本部(会長・小坂樫男伊那市長)は1日夜、08年度定期大会を伊那市美篶の信州伊那セミナーハウスで開いた。1年おきに実施している中国への訪問を10月ごろに行うことなどを盛り込んだ08年度事業計画・予算案を承認した。訪中時には伊那市と友好提携している北京市通州区の公園に、伊那市の花でもあるサクラの苗木を持ち込んで植樹する計画。小坂市長は「今のところ検疫の関係で難しいと聞いているが、せっかくの機会なので何とか持っていきたい」と話した。
本年度の新規事業として、中国からの帰国者支援の一環で月に1回ずつマレットゴルフや食事などを楽しんでもらう福利厚生に10月から取り組む。
正副会長、理事などの役員改選では全員の再任が承認された。 -
花の丘公園の八重桜、山桜が見ごろ
「高遠第二の花の公園」と位置づけられる伊那市高遠町東高遠の花の丘公園で、八重桜、山桜が見ごろを迎えた。中国から贈られたパンダ「ランラン」の死を悼み、名付けられた白花系の「ランラン」も咲く。6日ごろまで楽しめる。
「桜見本園」として広さ11ヘクタールに八重桜、山桜約100品種、2千本が植えられる。今、咲いているのはピンクのハナガサ、ベニシグレ、ベニユタカ、淡紅色のイチヨウ、フゲンゾウ、白系のシロタエ、ショウゲツ、黄色の桜ウコン、緑色の珍しいギョイコウなど。
同園の八重桜は400本で、代表品種カンザンは週末ころが満開になりそうだ。山桜オオヤマザクラは満開。
駒ケ根市の女性(69)は「花の色が違うから、それぞれ楽しめる。きれい。よくこれだけ植えたと感心する」と話し、園内をゆっくりと散策していた。
駐車場には多摩、三重、岐阜などの県外ナンバーの車も並び、県内外から夫婦や友だち連れなどが詰めかける。高遠城址公園の桜が終わったため、花の丘公園を訪れる人もいた。
公園は89年から、通年観光を目指し、区や老人クラブなど24の各種団体が高遠城址公園のコヒガンザクラと異なる品種の桜を植えた。入園無料。 -
ものづくりから・スエコ・スの意識を
宮田村の住民有志が中心商店街の空き店舗に開設する梅が里ギャラリー「手づくり屋」は、地球にやさしいリサイクルのものづくりを推進しようと取り組みを始めた。“エコ・くらぶ”会員を募り、「できることから取り組んでいこう」と考えている。
既に古布を再活用した「布ぞうり」の教室がスタート。町一区の主婦・市川明子さん(38)が指導する。
母親の宮沢福子さん(67)が編んでくれた布ぞうりの良さが気に入り、2年前から自分でつくるようになったという市川さん。「家にある布を気軽にリサイクルできる。健康にも地球にもやさしいですよ」と多くの参加を募る。
あらゆる創作活動の場として、作品を発表したり、教室を開いたりできる空間にしようと今春誕生したギャラリー。現在は村内をはじめ箕輪町から飯田市まで20人余が出品するが、リサイクルを意識した作品も多いことから、さまざまな“エコ”についてみんなで考えていこうと計画。
今後は古着のリフォームや、村福祉作業所「シンフォニー」と連携して廃油石けんづくりなども予定する。
「気軽にできることから意識を広げ、エコを発信していけたら」と同ギャラリー。教室は随時開催。問い合わせ、申し込みは三浦さん(TEL090・3142・3691)へ。
古布をリサイクルする「布ぞうり」の教室もスタート。楽しみながら意識を広げていこうと取り組みが始まった -
北荒井稲荷のウワズミザクラ見ごろ
駒ケ根市伊南バイパス上がり線と赤須東町線の交差点付近にある「北新井稲荷」境内ににある「ウワミズザクラ」の大木が見ごろを迎えている。白い房状になった小さなサクラの花々がひっそりと咲き、道行く人たちの目を楽しませている=写真。
バラ科サクラ属のウワズミザクラ。一見すると、サクラとは似つかない様相をしているが、房状に咲く一つひとつの花は、一般的なサクラの形をしている。山野の日当たりの良い場所を好んで生育しているが、街中でこれだけの大木に育つのは珍しく、樹齢は推測で80年以上だという。
この神社を所有する大沢清彦さん(56)=梨の木=「もともとは植えた木ではなく、古損木から生えてきたものがこれだけ大きくなったらしい。毎年5月の連休ごろに咲くが、今年は少し早い」と話していた。
もう少し日にちが経つと甘い香が放つようになる。