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むらづくり委員会条例改正案
南箕輪村議会12月定例会に提出を予定南箕輪村は、村議会12月定例会に「むらづくり委員会条例」改正案の提出を予定している。
むらづくり委員会は04年11月から06年9月まで活動。村は、委員会の答申を受け決定した総合計画を、今後実践に向けて取り組むため、第2期むらづくり委員会を設置し、実践方法の検討や計画の検証を考えている。第1期むらづくり委員会の運営内容などを検証し、人数や人選方法を改正し、今後の新たな取り組みを検討する上で専門的に調査審議する委員を置く条文を追加する。
第2期むらづくり委員会の役割は▽新たなコミュニティ組織づくりの検討▽第3者行政評価(外部評価)▽第4次総合計画の検証及び後期基本計画の検証-の3点。
改正案では、任期は現状どおり3年。定数は現状の58人以内を30人以内、組織は現状の(1)村議会の議員縲・5)村職員を識見者、公募委員にそれぞれ改め、専門委員の項目を追加する。
村は、本年度内に人選し08年4月に第2期むらづくり委員会を始めたいとしている。 -
駒ケ根東中陸上部に支援を
全国中学校駅伝競走大会(12月15日、山口県山口市)へ県代表として男女チームがそろって出場する、駒ケ根市の駒ケ根東中学校陸上部の関係者らは、大会参加支援のカンパを広く呼びかけている。
全国大会出場が決まってから、同中の同窓会(下島秀一会長)とPTA(渋谷信一会長)が中心になり「出場を支援する会」を組織。会員らが通学区の中沢、東伊那地区全戸を一軒ずつ回ると同時に、地区外に住む同窓生にも連絡を取り、大会参加に必要な経費の補助(寄付)を依頼しているが、戸数の少ない地域であることなどから、「目標額にはるか遠い状況」(関係者)になっている。
そこで、保護者会(天野理会長)などが中心になり、地域住民や同窓生以外にも広く協力を呼びかけることになった。
天野会長は「全校生徒150人ほどの学校で、学年2クラス維持も危ぶまれている中での全国大会男女出場。一生懸命練習してきた選手らに悔いが残らないよう、できるだけ良い環境で参加させてあげられれば」と、助けを求めている。
駒ケ根東中学校陸上部は、指導力に実績のある竹田正樹監督が顧問に就任した05年から実力を発揮し始め、3年間の科学的トレーニングで県内中学校のトップクラスのチームに成長した。陸上競技をするために学区外から東中に入学する生徒も現れるなど、陸上部の人気は高く、全校生徒151人のうちの約3分の1が同部で活動する。
11月3日に松本市で開かれた長野県中学校駅伝競走大会で、同中は大会史上初の男女アベック優勝の快挙を成し遂げ、念願の全国大会出場権を獲得。「小規模校でもやればできる」(同校関係者)ことを全県に証明してみせた。
同陸上部の全国大会出場が決まってからは、市街地に激励メッセージが張り出され、応援熱も日に日に高まっている。また、市内外の鍼灸院や医院が選手の健康管理に積極的に協力するなどの温かい手も差し伸べられ、関係者らを感激させている。
カンパ(寄付金)の振込み口座は郵便局の振替払込で▽口座記号=00580竏・▽口座番号=83488▽加入者名=天野理竏秩B
問い合わせは天野さん(TEL0265・83・5331)へ。 -
山ぶどうワイン「紫輝」12月2日のワイン祭りで解禁
宮田村特産の山ぶどう交配種ヤマソービニオンでつくる赤ワイン「紫輝」のビン詰め作業が27日、醸造する新田区の本坊酒造信州工場であった。収獲から2カ月で仕込み、新鮮でフルーティーな味わいが特徴。無料試飲ができる12月2日のワイン祭り(会場・同工場)で解禁し、上伊那を中心に720ミリリットル入りビン約6500本を出荷する。
村内農家13戸が栽培し、昨年よりも若干減ったが28トンを10月初旬に収獲。ワイン醸造9年目の今季も味わいが異なる数種類の生産を予定する。
最も発売開始が早い「紫輝」だが、昨季試験的に別銘柄の「駒ケ原」で用いたボジョレ・ヌーヴォーの一部製法を新たに導入。より果実感が残る豊かな風味に仕上げた。
近年は県の原産地呼称管理制度に認定されるなど、上質なワインとして高い評価を受けており「みずみずしさが特徴。軽く冷して飲むのに適している」と醸造担当者は話す。
ワイン祭りは生産者や村などでつくる「山ぶどうの里づくり推進会議」が主催。
午前11時から試飲を用意して一般来場者に振る舞うほか、軽食販売も。村役場を午前10時半に出発する会場送迎バスも運行する。
発売はまつりにあわせて開始。上伊那各地の酒販店、同酒造売店などで取り扱う。1本1900円。問い合わせは村役場産業建設課85・5864へ。 -
環境、温暖化対策で検討委員会設置
宮田村は27日、環境及び地球温暖化対策等検討委員会を庁内に設置した。全庁横断的に対策を探り、具体化していくことで、住民への啓もう促進も図るねらい。当面は村環境基本計画、温暖化対策実行計画の策定に関与。環境経営システム「エコアクション21」の認証・登録、新エネルギービジョン策定なども視野に入れながら、あらゆる検証データなどを基に実効が伴う環境施策の立案を目指す。
担当部局の枠を超えて情報や英知を結集し、地球的規模の環境問題に対応していこうと、係長級を中心に20人で構成。委員長には小田切和美住民福祉課長が就いた。
当面の課題となる村の第2次環境基本計画は、第1次計画の検証が不十分で策定が先送りになっている経過もあり、その点も踏まえて5年間の実績と反省を踏まえながら検討を深めていく。
地球温暖化対策実行計画は、温室効果ガスの削減目標を掲げた「京都議定書」をもとに国が各自治体の事務事業を対象に策定を義務付けているもの。
同委員会は12月初旬までに庁内の燃料、電気などのエネルギー消費量(温室効果ガス排出量)を調査。
削減を進めるための具体的手段などを部署ごと挙げてもらい、計画に反映させていく。
初回のこの日はさっそく意見交換し、住民も巻き込んだプロセス重視の対策検討を求める声も。形だけの計画ではなく、具体的な対策になるよう論議を交わした。 -
来年の干支ネズミを繭玉人形に
宮田村社会福祉協議会ミニデイサービスを利用するお年寄りたちが、繭玉(まゆだま)を使って来年の干支(えと)であるネズミの人形づくりに挑戦している。
干支の人形づくりは酉(トリ)から始め、戌(イヌ)、亥(イノシシ)と続き、今年で4年目。「12支全てを制覇するまでは辞められない」と、年末恒例の風物詩として定着してきた。
全地区で行っているが、27日は北割区のミニデイ利用者が製作。ピンセットも使う細かい作業の連続だったが、「このネズミが来年も幸せをきっと運んできてくれそうだ」と笑顔がこぼれた。 -
上農で図柄入りリンゴ収穫
南箕輪村の上伊那農業高校園芸科学科食用植物コース選択生2年生は27日、同校で栽培している図柄入りリンゴの収穫を行った。
リンゴが色づく前にシールを張ることによって、シールの黒い部分だけ赤くならずリンゴに図柄が入るというもので、同校では毎年栽培している。
シールの張ってあるリンゴをひとつひとつもぎとっていく生徒たち。しっかりと図柄が入っているか、心配するようにリンゴを見る。収穫したリンゴはシールを張ったまま箱詰した。
「合格祈願」という図柄の入ったリンゴ10キロ入り5ケース分は、同校と交流のある東京都武蔵野市立第三中学校へ送るとのこと。両校の交流が始まって以来、図柄入りリンゴの贈答は恒例となっている。
園芸科学科を教えている北原千歳先生は「こういった交流を通じて、東京の人たちが長野県産の農産物に興味を持ってもらえれば」と語った。 -
かたつむりで「秋の収穫の集い」にぎやかに
中川村葛島のフルーツ島田屋・直売所かたつむりは25日、「秋の収穫祭」を行ない、りんごオーナーを中心に、県内外から多くの家族連れが来場、真っ赤に色づいたふじリンゴを収穫したり、もぎたてを丸かじりするなど、食欲の秋、収穫の秋を満喫した。
この日は小春日和、来場者には初冬の伊那谷の景色を眺めながら、マツタケご飯や熱々の豚汁、手作りケーキに舌鼓を打っていた。
また、越冬野菜や果物、鉢花などが販売され、1袋、2袋と買い求めていた。 -
駒ケ根市で交通事故 小3男児重傷
27日午後5時ごろ、駒ケ根市下平の市道交差点で、近くに住む会社員松井あい子さん(59)運転の軽乗用車と、自転車に乗っていた市内の小学3年生男児(9)が出会い頭に衝突した。男児は脳挫傷のほか脚の骨を折るなどの重傷。松井さんにけがはなかった。
駒ケ根署が原因を調べている。 -
トヨセット駒ケ根工場ラインオフ式
オフィス家具や鋼製事務机などの製造、販売を手がけるトヨセット(富岡靖明社長、本社愛知県安城市)駒ケ根工場(北の原工業団地内)は本格生産を前に26日、ラインオフ式を行った。工場や駒ケ根市の関係者など約30人が出席し、テープカットやくす玉割りなどをして稼動開始を祝った=写真。富岡社長はあいさつで「ここで作る製品は全国各地に届けられる。地域とともに良い工場にしていきたい」と述べた。
駒ケ根工場は敷地面積約3万9千平方メートル、鉄骨2階建て(一部3階)工場棟の延べ床面積は約2万9千平方メートル。鋼製システムデスク、収納家具などを製造する。従業員は約100人で、うち地元採用者は65人。 -
ニシザワ文芸コンク 表彰式
ニシザワ(本社・伊那市、荒木康雄社長)の第4回文芸コンクール表彰式が24日夕、伊那市駅前ビルいなっせであった。小、中学生両部門の優秀賞以上にそれぞれ、荒木社長が表彰状と副賞の図書カードを手渡した。
コンクールは04年、同社が書店として創業してから80周年を迎えたことを記念して始めたもので、今回集まったのは753点(小学生の部481点、中学生の部272点)。小中学校の教諭らが審査員となり、小学生の部で最優秀賞3点、優秀賞19点、佳作45点、中学生の部で最優秀賞2点、優秀賞6点、佳作33点を選んだ。
表彰式であいさつに立った荒木社長は「読書には、その年齢でしか感じれない感動がある。そのチャンスを逃さないで。今後も本を読んで心豊かな大人に育って」とあいさつした。
入賞者は次の通り。
【小学生の部】▼最優秀賞=小池さや(赤穂東3)佐々木友花(赤穂南2)平沢奈津美(伊那東6)▼優秀賞=唐沢真里南、中山莉佳子(以上赤穂1)米山大智(赤穂2)白崎莉玖(赤穂3)大久保菜美(赤穂東5)白鳥奨、溝上博子、橋詰怜奈、坂下真奈美(以上伊那東6)正木あゆみ(新山6)矢野もも恵(西箕輪3)小池みなみ(南箕輪2)倉田早希(南箕輪6)丸山綾音、白鳥菜都(箕輪中部3)川久保淳史、市川紗貴(以上箕輪中部6)垣内夕(箕輪西4)北野沙世(箕輪南5)▼佳作=はっとりたいが、小原あきほ、上の天ゆう(以上赤穂2)下沢大地、高沢渉平(以上赤穂4)上谷海(赤穂6)西村愛美、遠藤龍吾、福沢沙紀、小沢友哉、奥村知佳、小出智生、北原灯(以上赤穂東5)中城しずか(赤穂東3)長橋舞、小沢春(以上赤穂東6)かすがたけひろ(宮田1)宮下結里香(宮田5)桐山彩織(宮田6)田中ふみ(伊那6)佐久間美沙、有馬優衣、六波羅理子、宮下順奈、平沢壮太郎、唐沢侑子、掛川鈴月、滝沢佳歩(以上伊那東6)みやしたなつみ(西春近南1)白鳥満帆(美篶5)羽場碧(新山6)小池友理、からさわ真な(以上西箕輪3)重盛綾音、伊藤ももな(以上西箕輪6)菅野翔(高遠5)小林千づる(箕輪中部2)中坪紗英、鈴木楓(以上箕輪中部6)小池梨央(箕輪中部3)鈴木泰地(箕輪東4)おおやゆき、おぎはらせいか(以上箕輪南2)儀保ユリ(箕輪南5)小野由梨花(辰野西6)
【中学生の部】▼最優秀賞=鈴木壮一郎(西箕輪1)吉田遼(高遠1)▼優秀賞=石倉みほ(宮田3)宮原永津子、伊藤優香(高遠1)伊藤孝亮(高遠3)板山香純(伊那東部3)三ツ井彩乃(伊那2)▼佳作=小池巧(赤穂)服部勇飛(赤穂1)野村美結(赤穂)名子修平(赤穂2)鳴沢あゆみ(赤穂)土橋美紗子(赤穂3)倉田桃子(赤穂2)白鳥綾菜、阪口寛(赤穂1)森川大樹(赤穂3)後藤佑梨(宮田3)竹俣有沙、新井春香(以上宮田1)中塚亜美(宮田2)久保村英、平林梨子、伊藤翼、笠原美咲、米山陽子、宮下真美、冨永優子、下井しおり、浦野勝平(以上宮田3)世良優佳(宮田1)唐沢純香、唐沢慎二(以上西箕輪3)、唐沢志帆(西箕輪2)荒川遥菜(西箕輪1)鎌倉美月(高遠3)中村瑞穂、将田綾子(伊那東部3)金子美穂(伊那2)矢ノ口真実(伊那3)
最優秀賞の受賞(小学生の部) -
【記者室】新体操 優雅に見えるが実は…
駒ケ根市にある新体操クラブの演技発表会を見た。幼稚園・保育園児から中学生の少女たちが美しい演技の数々をフロアいっぱいに披露したのだが、その優雅で軽やかなイメージと違い、実際の運動量たるや相当にハードであることがよく分かった▼間近で見ていると、演技とともに流れる音楽の切れ切れに「ハッ、ハッ」という激しい息遣いが聞こえてくるのだ。だが彼女たちは苦しくても演技中は一切表情に出さず、あくまで笑顔を絶やさない▼それにしても、片脚を垂直に跳ね上げたり、体を後ろ向きに折り曲げたりできる柔軟性には驚かされる。こんな小さな子たちなのに地道な訓練を懸命に繰り返しているんだろうな竏窒ニ、けなげでひたむきな姿に感銘を受けた。(白鳥文男)
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箕輪町猟友会安全狩猟キジそば会
箕輪町猟友会(62人、小林弘人会長)は24日、恒例の安全狩猟キジそば会を松島コミュニティセンターで開いた。15日に猟期が始まり、来年2月15日までの猟期中の安全を願い、関係者を招いてキジそばなどをふるまった。
町、町議会、県議会、伊那警察署、上伊那農協などの関係者を招待した。会員が仕留めたキジ、イノシシ、シカを調理。“そば打ち名人”の副会長がそばを打ち、キジのつゆと辛つゆを用意した。シカの刺身、キジのお吸い物、イノシシ鍋もふるまった。
小林会長は、「最近はシカが増えて作物被害もあり、有害鳥獣駆除に協力している。猟期になり、無事故無違反、安全狩猟で楽しくやりたい」と話した。
猟友会は有害鳥獣駆除、広域のシカ狩り、カワウ駆除、カモシカの個体調整などに協力。クリーン作戦でごみ拾いもした。
今年は新たな取り組みで、上伊那広域捕獲隊を30人編成で結成し、箕輪町からは4人が登録。有害鳥獣被害が発生したときなどの広域的な応援体制を整えたほか、今後市町村と災害協定も結ぶ。 -
気の里ほのぼの広場~健康と福祉を考えるつどい~
伊那市長谷で25日、「第1回気の里ほのぼの広場縲恁注Nと福祉を考えるつどい縲怐vが気の里ヘルスセンター栃の木であった。長谷地区の住民らが健康体験コーナーやステージ発表などを楽しんだ。
健康まつりと、社会福祉協議会のふれあい広場を一緒にし、健康と福祉を考える催しとして実行委員会を組織して初開催した。長谷総合支所保健福祉課、伊那市社協、長谷支所の後援。
レクリエーションでは、レクリエーションインストラクターの佐藤ふみ子さん=伊那市=を講師に、住民約50人が歌に合わせて隣の人の肩をたたいたり、背中をさすりあうなど体を動かした。簡単そうな動きでも左右が反対になってしまうなどの間違いに笑いが絶えず、皆で楽しんでいた。
ステージでは、長谷中学校3年生の南アルプス太鼓、長谷小学校5年生や長谷中音楽部の合唱、保存会と中学生によるざんざ節の発表があった。体力測定、おやつのフードモデル展示、鍼灸体験、福祉バザーなどの各コーナーもにぎわった。 -
施設規模、現状の試算値として149トン/日を容認
上伊那広域連合の新ごみ中間処理施設の施設規模などを検討するごみ処理基本計画推進委員会が26日、伊那市内であった。事務局は各市町村におけるごみの減量化施策を加味した今後のごみの見込み量から算出した施設規模「149トン/日」を提案。委員会は現状の試算として容認したが、実際の施設建設までには時間があるため、今後もごみの資源化、減量化施策の検討を進め、建設時にはさらに縮小できるよう努めていく方向となった。
事務局は各市町村の報告に基づき、各品目ごとに実現可能な削減量を報告。資源化などにより、削減可能な燃やせるごみ、燃やせないごみの見込み量は年間1149トン。また、生ごみは、資源化可能率を5・9パーセント、削減量見込み量を725トンと算出。その他削減施策による削減量も含め、全体では年間2453トンの削減が可能と算定した。
この数値と、減量後の排出ごみに含まれる資源化可能な部分を2013年度の年間排出量の推計、約3万8千トンから差し引くと3万4トンとなるが、同委員会で決定した新しい処理対象物4品目(最終処分場の掘り起こし残さ、下水道汚泥など)を加えると年間処理量は3万9千トンとなり、施設規模は149トン/日と算出される。この数値は上伊那広域連合が当初想定126トン(下水道汚泥を除く)を上回っている。
委員からは「あくまでもこれは現状の試算結果今後、検討の余地が十分ある」などといった声が強く、今後さらに施設規模縮小にむけた検討をすることでまとまった。
機種評価については、総合評価落札方式を導入する方針が示され、用地選定委員会から参加している委員から「施設が分からず、どんな影響があるか分からないのに用地選定をするのは不本意」とする声もあったが、「環境影響評価の中で各施設の最も影響が大きい数値を基準として判断すれば、どの機種になっても問題ない」とする専門家の意見から、総合評価落札方式の導入を容認。用地選定委には一定の基準となる資料を提供していくことになった。 -
第55回上伊那郡縦断駅伝 駒ヶ根市3年ぶりV
第55回上伊那郡縦断駅伝競走大会は25日、駒ヶ根市縲恍C野町の6区間38・1キロを舞台に8市町村15チームが健脚を競い、駒ヶ根市が2時間6分53秒で3年ぶりの優勝を飾った。2位は2分37秒差で伊那市、3位は辰野町だった。上伊那陸上競技協会、伊那毎日新聞社主催。KOA特別協賛。
駒ヶ根市は序盤の1区北原(トーハツマリーン)、2区福沢純(上伊那農高)が連続区間賞の好走。3区浦野(赤穂小教員)は区間2位の安定した走りを見せ、前半をトップでゴールした。一斉スタートの後半は4区滝沢(ジェルモ)が区間新記録の快走で2位以下を大きく引き離し、5区小林(内堀醸造)、6区田中(トーハツマリーン)がともに区間2位の好走で首位を独走した。
連覇がかかった伊那市は前半、萩原(ジェルモ)、守屋(嬉楽Q)、高橋(伊那弥生高)がいずれも区間3位以上の好走で2位。後半一度は順位を落としたが、アンカーの鈴木(ジェルモ)が区間優勝の走りで2位に浮上した。
辰野町は序盤で出遅れたものの、3区山口(上伊那農高)、5区上島通(平井星光堂)の区間優勝で一時は2位まで順位を上げた。しかし、最終6区で伊那市にかわされ、及ばなかった。 -
伊那市教委 不登校児童生徒支援事業の講演会
伊那市教育委員会は27日、市駅前ビルいなっせで不登校児童生徒支援事業の一環として、講演会を開いた。子どもの不登校や引きこもりなどについて考える開善塾教育相談研究所(群馬県)相談室長の藤崎育子さん=写真=の話に小中学校教諭や一般ら約60人が耳を傾けた。
藤崎さんは「子どもを自立した大人に育てるために縲恤s登校・ひきこもりの訪問相談の現場から竏秩vと題して講演。14年間続ける家庭訪問の相談現場から、学校復帰や社会的自立に向けた支援の実践エピソードを織り交ぜて話した。
親御さんに向けて藤崎さんは「火と刃物を使えるようにしてあげること」と主張。子どもが自立するためには、自炊ができるよう自立への道を作る必要性を訴え、「こどもに自信を持たせることが重要」とした。
また、「不登校の子どもたちを助けられるのは先生」とし、「子どもたちに学校の先生に忘れられてなかったんだと思わせること」。教育相談の心がけとして、▽子どもの長所を見つける▽時により核心には触れないこと竏窒ネどのポイントを上げた。 -
お歳暮商戦
12月を控え、大型店などで歳暮商戦が繰り広げられている。ベルシャイン伊那店は、地産地消や「安心・安全」な商品が人気という。ピークは12月の第1・2土・日曜日を見込む。
同店1階の特設コーナーには、野沢菜やそば、ハム、菓子、洗剤、地域名産品、産地直送ギフト(海産物、牛肉…)などカタログ分を含めて約1300点を用意。昨年より100点ほど増やし、安心・安全のコーナーなどを充実させた。原料は「信州産」「遺伝子組み換えは使っていない」などの商品がそろう。
売れ筋は、中川村など地元果樹農家と契約したリンゴ「サンふじ」をはじめ、白毛もち、みそ、日本酒など。価格は3千縲・500円が平均で、中には1万円という人も。
訪れた夫婦や家族らは豊富にそろった商品に「どれがいいかな」とじっくりと品定め。あらかじめ商品を決めてきて、早速、買い求めていく客もいた。
歳暮は12月20日ごろまでに送るのが一般的という。 -
楠洲流伊南吟詠会宮田支部が30周年
宮田村の詩吟愛好者でつくる楠洲流伊南吟詠会宮田支部(下村明支部長)は23日、発足30周年の記念式典を開いた。さらに・ス吟道・スを極めていこうと、積み重ねた歴史を会員、関係者が振り返った。
伊南吟詠会には現在15支部あるが、宮田支部は最も早い設立。1977(昭和52)年にでき、以来伊南のリーダー的存在として地域に詩吟を広めてきた。
高齢化などで現在は会員5人。少数精鋭ながら、今年になって新たなメンバーを迎えるなど次代に向けた取り組みも始めている。
式典で下村支部長は「今後は30、40代の人たちも誘って、さらに隆盛を図りたい。若い人に負けないよう頑張っていきましょう」とあいさつ。
楠洲流聖楠会の小林水洲会長、同伊南吟詠会の酒井真洲会長は「継続は力。皆さんの活動を頼もしく感じる。培った誇りと結束で、今後も伊南のリーダーとして期待します」と祝辞を述べた。
「富士山」を全員で合吟。朗々と息をあわせ、30年の歩みと未来に思いを馳せた。 -
姫宮神社で新嘗祭
宮田村南割の姫宮神社で25日、厳かに新嘗(にいなめ)祭が行われた。氏子総代や村、商工会、関係6区の区長ら20人余が参列し、収穫を感謝し、来年の豊作を祈った。
拝殿前に集まった参加者は花畑宮司からお払いを受け、昇殿。氏子総代が手渡しで、野菜や穀類、果物など村の産物を供える「献さんの儀」を行った。
続いて、花畑宮司が感謝の祝詞を奉上、代表者が玉ぐしを奉てんした。
姫宮神社には日本武尊の后、宮簀(みやず)姫や、伊耶那岐(いざなぎ)命が合祀されている。 -
市民音楽祭
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駒ケ根市文化会館で25日、第48回駒ケ根市民音楽祭が開かれた。ほぼ満席の聴衆は児童らの元気な合唱、洗練されたコーラス、息の合った吹奏楽など多彩な20プログラムを楽しんだ。
ファンファーレが響きわたり、全員で「駒ケ根市の歌」を歌って幕開け。駒ケ根童唱会赤とんぼは音楽劇「羽衣」を熱唱、四季の会Dоlceがしっとりと「わかれ・秋」を歌い上げ、女声コーラス虹はなじみの曲「秋の夜半」「アニーローリー」を披露した。
赤穂南小合唱団、赤穂小合唱団、中沢小合唱団はそれぞれ、練習の成果を発揮し、美しいハーモニーで音楽祭を盛り上げた。
小学生から高校生まで20人の「すずらん少年少女合唱団」は「さんぽ」「瑠璃色の地球」などで歌う喜びを体いっぱい表現した。
このほか、赤穂高校声楽部、混声合唱明日歌、混声合唱峡の会、駒ケ根女声コーラスなどがそれぞれ特色あるハーモニーで舞台を彩り、アフリカンドラムの「ジュボー・ド・コマガネ」がニジャエ・ローズ直伝の「情熱のセネガル」で西アフリカの風を伝え、最後は全員による合唱「Believe」で余韻を残して、音楽祭の幕が下りた。 -
「Beauty-うつくしいもの」がロケ地の飯島町で先行上映会
伊那谷に伝わる農村歌舞伎をテーマにした後藤俊夫監督(67)がメガホンを取る「Beauty-うつくしいもの」のふるさと上映会が24、25日、一般上映に先駆け、飯島文化館で行われた。
上映に先だって、大鹿歌舞伎保存会の北村尚幸さんと後藤監督の対談が行われ、この中で、後藤監督は「地元で取材を重ね、大鹿歌舞伎のお名残狂言や、中尾歌舞伎の花形男性、満蒙開拓団など多くの実話に基いた映画」と見所を、「主人公の一生を描く中で、戦争の記憶を定着させたい。美とは人の姿や形でなく、真心である。友情であることをラストシーンにこめた」とテーマに触れた。
また、この映画の見方について「どこの場所かと考えたり、エキストラの顔や自分が写っているかどうか探してばかりいると、物語の展開についていけない」とロケ地での上映会ならではの注意もあった。
ワークショップでは大鹿歌舞伎保存会の北村さんが、大鹿歌舞伎の歴史や特徴について解説。北村さんら4人が出演し、「神霊矢口渡 八郎物語の段」のうち、篠塚八郎重虎が多摩川の戦場から戻り、戦の様子を物語る場面を上演した。
引き続き、映画上映を行ない、超満員の観客は村歌舞伎に魅せられ、戦争に翻ろうされながらも、その生涯を歌舞伎に捧げた主人公半次と雪夫の80年にわたる友情の絆:、感動のラストシーンでは目頭を押える人もいた。 -
防犯活動の一環でパネル制作 橋爪まんぷさん
社会貢献を目的に活動する「満月の会」の会員で漫画家の橋爪まんぷさん=伊那市境南=が、年末年始の防犯啓発運動の一環として、漫画調の啓発パネルを制作した。このほど、市駅前ビルいなっせ1階エレベーター前に飾った。
年末特別警戒(11縲・1日)と「110番の日」(1月10日)の運動に併せた啓発パネル2枚で、それぞれ縦60センチ、横40センチほど。「年の暮れみんなでつくろう安心の街」との標語や警官が窃盗犯を追いかけている様子を描いている。
「いなっせ管理組合」の協力で啓発パネルを設置する橋爪さん(左) -
JA宮田支所農業祭
JA上伊那宮田支所は24、25日、農業祭を同所で開いた。旬の農産物を豊富に揃えたほか、生活班の発表や宝投げなど、多彩なイベントでにぎわった。
壮連などが新鮮な野菜を販売。米消費拡大コーナーでは、もち米の枡売りなどで、地元のおいしい米をアピールしている。
軽食の屋台村のほか、農産物品評会、組合員有志や子どもたちの各種作品展も開催。
宝投げや恒例の集落対抗腹巻き送り競争、生活班の踊りやダンス発表もあった。 -
初冬の空に、四季桜さく
駒ケ根市の総合駒ケ根文化センター内すずらん公園に植えられた四季桜がちらほらと咲いている。
95年に5本植栽した約4メートルほどの若木。花は11月初旬から咲き始めた。
ほんのりピンクの一重の花は、透き通った初冬の空に映え、散歩の市民は「珍しいね、桜が咲いている」と見上げている。 -
清水富美さん 「染付のうつわ展」
軽井沢町の陶芸家清水富美さん(32)の個展「染付のうつわ展」は27日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている。コーヒーカップや茶碗などの日常使いの磁器、半磁器を展示販売している=写真。
同ホールでは2年ぶり3回目。唐草文や梅花文などの伝統的な絵柄のほか、「旅行」をテーマとした飛行機やヘリコプター、トランクなどのオリジナル絵柄がある。白地の磁器に青色の絵柄が鮮やかな作品が来場者の目を引いている。
清水さんは東京の短大で陶芸を学び96年、地元・軽井沢町に築窯。現在は、県内を中心に個展を開く。「染付けのジャンルの中でもち密な絵から肩の力を抜けるような絵までと、幅が広いところを見てほしい」と来場を呼びかけている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
【古典文学研究者 畔上利春さん】
駒ケ根市の赤穂公民館で古典に親しむ講座の講師を長く務めている。月に1回の講座を担当して今年で8年目。『平家物語』を4年、『万葉集』を3年にわたってそれぞれ講義し、今年度は信濃の古典をテーマに選んでいる。穏やかで飾らない人柄が反映された雰囲気の講座は「窮屈な感じがしなくて気楽に楽しめる」「すんなり頭に入ってくるから疲れない」「古典が身近に感じられる」と聴講者に好評。何年も続けて受講する人も多い。
「古典というと、どうしてもとっつきにくい印象がありますからね。あまり難しく考え過ぎてしまうとせっかくの素晴らしい作品がつまらないものになってしまう。だからとにかく、講座生の皆さんにとって分かりやすく、楽しめるような講義を心掛けています。自分も皆さんと一緒に楽しませてもらっているようなものですよ」。
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飯山市生まれ。教員として県内の小中学校に勤務し、赤穂東小学校の教頭を最後に60歳で退職した。中学では国語を教えていたが、古典への思い入れは特になかったという。古典文学に目覚めたのは意外に遅く、40歳ごろのこと。
「万葉集の中の名歌『信濃道は今の墾道刈株に足踏ましむな沓はけ我が背』(信濃道は新しく切り開いた道です。切り株でけがをしないようにくつをはきなさい、あなた)に出合ってね、とても強くひかれた。妻が夫を思ういじらしい気持ちがよく出ている歌ですね。千数百年も昔の人の歌なのに、その思いは今と同じで変わらない。それを考えると心の奥に迫ってくるものがありました」
それからは本や資料を集めて読んだり、研究者に話を聞いたり、機会あるごとに教育会の書籍に寄稿するなど、万葉集の魅力のとりこになった。お気に入りの歌を懐中時計の裏ぶたに彫りつけたほどだ。
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退職後は妻と2人で万葉集の歌ゆかりの地を訪ねて歩く旅を楽しみにしている。
「ただ好きで長くやっているだけで、研究者なんて大それたもんじゃない。でも、やはり日本人は日本の伝統をしっかりと学ぶべきだと思います。昔に比べてせわしない世の中になりましたが、日本の伝統文化である言葉をもっと大事にしていきたいものですね」
(白鳥文男) -
小田切さん井月の木像奉納 ゆかりの清水庵に
漂泊の俳人井上井月の木像を制作した伊那市西春近の木彫家、小田切恵子さん(59)が24日、井月のゆかりの場所である同市手良の清水庵(小池隆禅庵主)に像を奉納した。呼びかけ人となった地元の「井月を偲ぶ会」や「清水庵保存会」の有志ら15人が集まり、奉納式を開いた。
小田切さんが作った像は、高さ65センチで楠(クスノキ)の丸太から彫り出した。風呂敷包を乗せた竹行李を担ぎ、杖をついて前屈みに歩く井月の姿は、俳人で医者の下島空谷の絵「井月の面影」を基に作ったという。
3年前、知人から「井月を彫って見ないか」と空谷の絵を渡され昨年12月から制作してきた。完成品は井月が詠んだ句額がある同庵にぜひ奉納したいとし、庵を保存する地元住民らに思いを伝え、安置してもらうことが決まった。
奉納式で小田切さんは「これからも井月さんがみなさんの中で大切にされることを期待する」とあいさつ。式に出席した俳人で信州井月会代表の春日愚良子さん(79)=同市美篶=は「没年120年目にして、やっと漂泊の俳人も安住する庵を見つけることができた」と話していた。
清水庵で奉納式を開いた関係者たち -
クリスマス飾りクラフト講座
駒ケ根市の中央商店街の加盟店などでつくる花いっぱい運動実行委員会は23日、クリスマス飾りクラフト講座を駒ケ根市中央のマルトシ旧店舗で開いた。市内の親子など約30人が参加し、群馬県のフラワー・アンド・グリーン・アドバイザー近藤まなみさんの指導でクリスマス用の飾りを作った。
参加者はモミの木やヒイラギの葉、ラグラスなど自然の素材を自由に使い、はさみで切ったりフラワーアレンジ用のオアシスに刺したりして立体的な作品作りに挑戦=写真。「ここにはこの葉を使ったらいいんじゃない」などと親子で楽しく話し合いながら、それぞれのセンスで個性的な飾りを仕上げていた。 -
新体操「舞(まい)エンジェルス」発表会
駒ケ根市の新体操クラブチーム「舞(まい)エンジェルス」は24日、第19回演技発表会を駒ケ根市の市民体育館で開いた。スポーツ少年団を中心とした幼稚園、保育園児から中学生の約100人が「夢竏奪ream(ドリーム)」をテーマに、約2時間にわたって団体演技や個人種目などを披露した。
出場したメンバーはあでやかなコスチュームに身を包み、フープやリボン、クラブなどを自在に操りながら、アクロバチックな激しい動きと柔らかい繊細な動きがバランスよくミックスされた見事な演技をフロアいっぱいに展開=写真。1年間の厳しい練習で鍛え上げた技をいかんなく発揮した。
客席には大勢の保護者らが詰め掛け、演技の模様を収めようとビデオカメラなどを向けながら食い入るように演技を見守っていた。 -
伊那有機栽培研究会が県の原産地呼称制度の認定米に認定
伊那市内の農業者ら8人でつくる伊那有機栽培研究会(鳥原実会長)が減農薬無化学肥料で栽培したコシヒカリ「上納米」が、県の原産地呼称制度の認定米に認定された。鳥原会長は「3年ばかり認定にならないできたので、今年こそはと頑張ってきた。今後は地元の人たちにも食べてもらえるよう、販売ルートを作っていきたい」と喜びを語る。
同制度は、より品質の高い農産物や農産品を提供する中で消費者にその生産情報を開示し、信頼を得ながら地域振興を図ることを目的とする。米の場合▽農薬使用の制限▽化学肥料の制限▽玄米での農産物検査が1等であること竏窒ネどの基準が設けられている。その基準に適合すると認定された米のみ、販売時に「長野県原産地呼称管理委員会認定」と記すラベルを張ることができる。
有機栽培を目指すメンバーでつくる研究会は、除草のための農薬は1回に制限、カキの殻や大豆かす、魚かすなどを配合した有機物肥料による栽培に取り組む。こうして栽培した米は、甘味が強く、適度な粘りもあるため、歯ごたえが良い米になるという。
過去に制度の認定を受けたことはあったが、ここ数年は認定を受けていなかった。
今回は中央アルプスを水系とする西春近地区の水田で生産した宮下文勝さん(64)の米が認定を受けた。
現在は関東、関西方面に約3千キロを出荷している。今後は地域に販売していくことを模索していく。
問い合わせは伊那有機栽培研究会(TEL78・0560)鳥原さんへ。