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南箕輪村が08年度に収納対策課設置へ
12月議会に課設置条例の一部改正案提出南箕輪村は、村税や各種料金の徴収、収納体制の強化を目的に、08年度に収納対策課を新設するため、12月村議会に課設置条例の一部改正案の提出を予定している。
現在村には5課あり、収納対策は税務課内の係が担当し、専任課長をおいて対応しているが、専門徴収集団として課に位置づけることで徴収の強化を図ると同時に住民、納税者に対しても村の姿勢を打ち出し、物件の差し押さえもしていきたいという。
06年度末の滞納は、住民税(個人・法人)、固定資産税、国保税、軽自動車税の滞納者は延べ1100人、滞納件数は9900件、未納額は約1億9千万円になる。上水道料は800万円、公共下水道と農業集落排水は920万円、介護保険料は250万円になる。
村は、新年度分の滞納については夏と冬の年2回、強化月間を設けて職員をあげて滞納整理に取り組んでいる。基本的には各税や料金の担当課で徴収するが、長期滞納については新設を予定する課と調整を図りながら対応していきたいという。 -
箕輪町の赤羽稔章さん
台北国際書法展で入賞箕輪町松島の赤羽稔章さん(74)が、中国台湾であった日本書道協会主催の2007年台北国際書法展で、国際芸術奨励賞を受賞した。
2年に1回開く書の国際行事「第12回日華書道交流研修会」(10月25日縲・9日、台北・国立国父紀念館)と同時開催した展覧会。中国書法学会などが後援。
展覧会には500点を超える作品が集まり、赤羽さんは2回目の出品。秋のきれいな湖水に舟を浮かべてきれいな水、紅葉、流れる雲を見ているという内容の漢詩の七言句を書いた。
元中学校の国語教諭で授業やクラブで習字の指導をしていたが、本格的に書の勉強を始めたのは70歳を過ぎてから。1作品仕上げるのに100枚近く書くが、なかなか納得のいく作品は書けないという。
9月末に入賞報告があり、先日、表彰状と作品が自宅に届いた。「いくら書いてもうまくならないから、よく賞が取れたなとびっくりしたけど、これからの励みになる」と喜んでいる。 -
南箕輪村
新舞踊「中込ももの会」南箕輪村中込区に暮らす皆の健康作りと仲間の輪を作りたいと、96年に発足した新舞踊の会。中込公民館活動の一環として、毎月第1、第3月曜日の夜、公民館に集まる。
今年会長を務める山本照子さんの知人が踊りの藤華流の先生をしていることから指導をお願いし、先生の片桐百子さんの名前の「もも」から、会の名は「中込ももの会」と名付けた。発足当初は7人だったが、さまざな事情から現在は4人で活動している。
皆で習いたい曲の希望を出し合って先生に振りを教わり、「湯の町エレジー」「北山時雨」など1年間に2、3曲を仕上げる。練習だけでなく、2年に1回ある藤花流のおさらい会や、地元区の敬老会、村の社協まつりで踊ったり、ボランティアでデイサービスセンターも訪問する。
今年の敬老会は「紅の舟歌」「相馬盆歌」の2曲を披露した。「皆さん踊りを当てにしてくださってるから、張り合いになる。お世辞でも『よかった』と言ってくれて、お花もたくさんいただいた」という。
村の文化団体連絡協議会に所属し、村の文化祭のステージにも出演。今年は「河内男節」を発表した。「観客の多い文化祭は、ドキドキするから緊張しないように互いに励ましあって。でも、あんまり大勢いると上がってしまって、普段間違えないところで間違えてしまうなんてこともあるの。でも、どんどん場を踏むように先生に言われるので、皆で目標を持って一生懸命やっています」
寒さが厳しくなる1、2月は休みで、活動は3月から12月まで。「踊りが好きなのよ。下手でもなんでも、休まないように出てきて踊って。皆さんで気持ちを合わせて和やかにやっています」。4人が一緒に踊るため、先生にも「1人だけが上手でも、皆の踊りが合わないとよくない」と、息を合わせて踊るよう指導を受け練習に励んでいる。
今年の活動もあと1カ月。以前に習った曲の復習もしながら、新曲に取り組む。「体を動かすことは健康にいいし、ボケ防止にもいい。生涯学習で楽しくやっていきたい」(村上裕子) -
上伊那広域連合、新ごみ中間処理施設の機種評価、あらかじめ機種、処理方式を決めない入札方法を導入する方針を示す
上伊那広域連合議会(連合長・小坂樫男伊那市長)全員協議会が22日、あり、現在用地選定などを進めている新ごみ中間処理施設の機種評価について、あらかじめ機種、処理方式を決めない入札方式を導入する方針を示した。これにより、現在新ごみ中間処理施設の機種選定などを検討している上伊那広域連合ごみ処理基本計画推進委員会は、処理方式、機種の決定は行わないことになり、機種や処理方式が決定するのは用地選定後となる。今後はこうした手順について、候補地となる地元住民の理解をどのように得ていくかが課題となる。
廃棄物処理施設の建設については従来、あらかじめ機種・処理方式を決め、それに基づき設計をコンサルタントに委託。指名競争入札を行って施行業者を決定してきた。しかし、廃棄物処理施設の建設は技術的に複雑である一方、発注する市町村側にはこうした技術に関する蓄積がなく、機種を選定することにより、市場で強い影響力を持つプラントメーカーが施行業者になってしまうなど、適正な入札が困難な状況にあった。
こうした背景を受けて国では、公正・公平性の確保などを目的として入札制度の改善に着手。一定の指針を示しており、発注に関しては▽設計、施行を一括して発注する▽あらかじめ機種、処理方式を決めないで競争的に決める▽公募型指名競争入札とする▽総合評価落札方式とする竏窒ネどといった一定の改善手法を示している。
これに伴い、上伊那でもこうした指針を考慮した入札を行う方針を提示。あらかじめ機種、処理方式を決めず、総合評価落札方式で入札することを目指す。その評価項目の検討については、前回広域連合が機種評価を行った検証結果をもととし、その後の技術開発の動向などを踏まえながら、専門家、ごみ処理基本計画推進委員のメンバーなどでつくる組織が検討、評価することとした。 -
上伊那広域連合11月定例会、条例案件1件を可決
上伊那広域連合(連合長・小坂樫男伊那市長)の11月定例会が22日、伊那市内であり、広域連合の機関などに関連する申請、届け出などを電子化し、住民がコンピューターを利用した手続きを可能にする事業にかかる条例案件1件を原案通り可決。人事案件1件を承認した。
人事案件では任期満了に伴う飯島町長選で再選された高坂宗昭氏を、上伊那広域連合副連合長に選任。任期は飯島町長としての任期である2011年11月29日までとなる。
一般質問では、柳川広美議員が産婦人科の医師不足について、母子保健センターの設置、助産師外来での妊婦検診実施などに広域連合として取り組む方針がないかなどを質問。小坂連合長は、母子保健センターの設置などに関してはいずれの場合にも専門的知識を持つ医師の立会いなどを希望するケースが多いことに触れ「いずれにしても医師の確保が先決」とした。
また、改修に伴い産科医1人の増員が必要とされる伊那中央病院のについては「現在の現場には4人の産科医がいるが、信州大学から1人派遣してくれることになっている」と説明。しかし、対象となる産科医が産休などに入った場合は、要望に沿えないこともあるとしていることを示した。
また、新ごみ中間処理施設建設に伴い、上伊那広域連合ごみ処理基本計画推進委員会で、箕輪町八乙女の最終処分場として再生利用する方針が示される中、根橋俊夫委員は「地元住民にとっては今までの状況とは少し異なる新しいこと。納得のいく説明を早期にしてほしい」と指摘。
事務局は来週早々に話し合いの場を予定していることを示した。 -
伊那中央病院の改修費、当面はふるさと市町村圏基金の無利子貸し付けで対応
分娩場所、産科外来確保などを目的として病棟改修を行う伊那中央病院の改修費につき上伊那広域連合(連合長・小坂樫男連合長)は22日、当面はふるさと市町村圏基金の無利子で貸し付けで対応していく方針を示した。
昭和伊南総合病院が来年4月から分娩取り扱いを休止することから、関係市町村などでつくる上伊那医療問題研究会は、昭和伊南からの患者の流入が見込まれる伊那中央病院の施設改修を検討してきた。
その中で、分娩については08年3月から対応できる施設整備をし、08年度事業で産科外来診療を整備する方針を決定。費用負担については、県の財政支援を求めるほか、伊那中央病院の収益性の中で判断するが、最終的には上伊那全体で対応することとした。しかし、改修後の収支を現段階で予想するのは難しく、市町村別負担金の算出も困難であるため、市町村の負担分については、ふるさと市町村圏計画にかかる事業への貸し出しを目的として設置している「上伊那ふるさと市町村圏基金」の無利子貸し付けで対応することとなった。
現在ふるさと市町村基金の総額は10億円。改修にかかる建設費の合計は1億1700万円となることを見込んでいる。 -
カーブス伊那がチャリティ・イベント「フードドライブ」のレトルト食品などを募集
国内で毎日の食事などに困っている人たちに家の中で余っている食料品を届けよう竏窒ニ、伊那市室町の女性専用フィットネスクラブ「カーブス伊那」(中村和之代表)は、今月末まで、チャリティ・イベント「フードドライブ」を展開し、会員や一般から常温で保存可能なレトルト食品やインスタント食品などを募っている。
「フードドライブ」は、毎日の食事などに困っている人たちに向け、家庭内で余っている食料品を届ける取り組み。米国では9年ほど前から取り組まれきたが、日本国内でも、生活保護世帯の増加など、日々の食事に困っている人たちがいる反面、食料の3分の1が廃棄されている現状があることから、全国展開する同クラブでは
「自分たちにできることを考えよう」と、今年初めて「フードドライブ」を実施することになった。
今年3月にオープンしたカーブス伊那でも、現在会員や一般に呼びかけて家庭内で余っている食料品を募っており、集まった食料品は地元の児童養護施設などに寄贈することを予定している。
対象食品は常温で保存可能なレトルト、インスタント食品、乾物、調味料、米竏窒ネどで賞味期限が2008年2月1日以降のもの。
同クラブでは会員の関心も高く、すでに続々と食料品が集まっているという。
中村代表は「もともと同クラブは地域の女性たちの健康に貢献したいと取り組んでいる。フードドライブへの取り組みも地域貢献の一環。一般の方にも、家に余っている食料を提供していただければありがたい」と話していた。
受付時間は午前10時縲恁゚後1時、午後3時縲恁゚後8時(日曜、祝日を除く)。なお、一般の場合は持ち込む前に同クラブへ一度、問い合わせることを求めている。
問い合わせはカーブス伊那(TEL98・7230)。 -
宮田小3年2組が選果場見学
宮田村宮田小学校3年2組は21日、リンゴの主力「サンふじ」が最盛期を迎えた飯島町のJA上伊那飯島選果場を見学した。選別から箱詰めされ商品になるまでの過程にふれ、信頼を保つため・ス品質管理・スに最大限配慮していることなど学んだ。
夏にトマトを栽培し、大手飲料メーカーのジュース原料として出荷した同学級。
その経験も踏まえて、今度は農産物が店頭に並ぶまでにどのような過程を経るのか学ぼうと、宮田村から中川村までのリンゴが集まる同選果場を訪れた。
迷路のようにベルトコンベアーが張り巡る場内を見学。
人と機械の両方の力を組み合わせて、傷の有無、形の良し悪しなどを厳しく選別している作業風景にふれた。
「収獲したリンゴはすぐにお店に届くと思っていた」「機械に任せるだけでなく、人の手も入って大切にやっているんだ」と新鮮な様子。
JA職員が「品質を揃えないとお客様に買ってもらえなくなる。その管理に最も気を使っています」と説明すると、子どもたちはトマト栽培の記憶をたどりながら、思いを巡らせていた。 -
社協歳末訪問、村民利用の県内各施設へ
宮田村社会福祉協議会は22日、村民が入所利用する村内外の福祉施設12カ所を歳末訪問した。一人ひとりの手を握り「これからもお元気で」と声をかけた。
社協理事や民生児童委員27人が6班に分かれ、遠くは小諸市や阿南町にまで足をのばした。
17人の村民が生活している新田区の介護老人保健施設「プラムの里」には、山浦正弘社協会長ら6人が訪問。
旧知の人も多く「お元気でしたか」と声をかけると、「よく来てくれました」と笑顔で応える姿も。涙を流して喜ぶおばあちゃんもいた。 -
子どもたちが育てた野菜売り歩き
宮田村大田切区の小学生がこのほど、自分たちで育てた野菜を収獲し、同区内で売り歩いた。丹精込めた大地の恵みを買ってもらおうと、懸命に接客。快く買い求める地域の人の温かさにもふれた。
この日は早朝から子どもたちが区内の畑に出て、大根とネギを収獲。とれたてを持って、高学年がさっそく販売にでかけた。
「大根1本50円、ネギ5本で100円」と書いたプラカードを持ち、各家庭に飛び込み訪問。「美味しい野菜いりませんか」と声をかけた。
「みんなが育てたんかな」「立派な大根だ」と、快く買い求める人が多く、サツマイモをおまけに付けるサービスも。
次々と売れたが「ありがとうございました」と、丁寧な接客は最後まで。地区児童会長で6年の唐沢みずきさんは「買って喜んでくれてすごく楽しい」と笑顔がこぼれた。
子どもたちが野菜を栽培し販売する取り組みは、同区の児童会と育成会が協力して20年ほど続く。
「大切に育てた野菜を売り歩くことは、子どもたちにとって地域を知る良い機会にもなるはず」と、大人たちは温かな眼差しで見守った。
収益は今後の子どもたちの活動費に充てられる。 -
花ろまん29、冬薔薇(ふゆそうび)
枝の先端に1輪残った薔薇(ばら)、冬薔薇(ふゆそうび)は生と滅びの象徴。16世紀のフランスのバラの詩人、ピエール・ド・ロンサールは「あはれ、見よ、かくも疾く、恋びとよ、はやここに、散れし、ああ、花薔薇!、げに、心なき自然、美しき この花の命はも、いちにちか」。冬薔薇、今日紅に咲いたとて、明日は花を散らす木枯らしが吹く。、つぼみを落す雪も降る。「心なき自然よ」。寒さに震えつつ、精いっぱい、最後の力を振り絞って咲く、冬薔薇、愛おしさ、ひとしお、最後の花を咲かせる伊那市高遠のしんわの丘ローズガーデンと、初冬の庭のかわいらしいオーナメント、ローズヒップ(バラの実)が魅力の中川村の平宮一恵さん、駒ケ根市の中城澄子さんのガーデンを訪問した(大口国江)
##(中見出し)
「冬は一生懸命咲く花を見に来て」
高遠しんわの丘ローズガーデン
108種類4380本が互いに競い合って、咲き誇った夏の日:。今、再び、初冬の庭に訪れれば、見る人とてなく、振興公社の職員が黙々と冬の準備をしていた。4季咲きの大輪は最後の花を咲かせ、中小輪の修景バラは月末ころまで楽しめそうだ。
振興公社の矢沢雄一さんは夏は白、秋になるとピンクに変わるアスピリンローズの手入れをしながら「夏は元気な花を、秋は花の色の変化を、冬薔薇は一生懸命咲く姿を見に来て」と話していた。
」
##(中見出し)
「ローズヒップは庭のオーナメント」中川村平宮一恵さん
冬枯れの庭に、灯りを点したようなバラの赤い実が見える。平宮さんは今年は夏咲いた修景バラの花を実らせた。
「夏の実は大きく、色づきもいい。今月末には切り取り、クリスマスリースのオーナメントに使いたい」。
「秋、冬のバラは香と色を凝縮し、人を引き寄せる」駒ケ根市、中城澄子さん
百種類150本のバラで華やかに彩られた夏のガーデン。今は20種類の花、赤やオレンジ、扁平なもの、長細いものなど様々なローズヒップが存在をアピールする。
「夏の大輪の花もいいが、ひとひら、ひとひら、ゆっくりと咲く、冬の花はもっとすてき。ローズヒップも1つ1つ特徴があって、見て楽しい」。 -
飯島産洋ラン、シクラメン大展示即売会
飯島町七久保の道の駅花の里いいじまで23日縲・5日、飯島産のシクラメン・洋ランなど冬の鉢花の展示販売会を開く。
シクラメンは町内5軒の農家が家庭用のミディーから贈答用の大鉢まで色とりどりの5百鉢を、2軒の洋ラン農家は話題の新品種やキャスケード系、アーチ型など、直立系シンビジュームを中心に2百鉢を並べる。
ちなみに価格はシクラメンが千円縲・千円が中心、シンビジュームは4千円縲・千円で、産地ならではの豊富な品ぞろえ、価格で販売する。 -
駒ケ根市東部土地改良記念像移設
中沢地区のほ場整備事業完成を記念して90年に同区下割に建立され、一昨年の中沢バイパスの工事開始に伴って一時撤去されていた記念像「はぐくむ」=写真=が、周辺の工事が完了に近づいたことから、元の建立地から約50メートル西の地にあらためて建立された。
18日、記念像を建立した駒ケ根市東部土地改良区(林高文理事長)の役員など関係者約20人と像の作者の彫刻家河野新さんらが集まって再建立を祝った。出席者は「日陰にあった像を日の当たる明るい場所に移すことができてよかった」などと口々に話し合い、感慨深そうに像をなでたり眺めたりしていた。 -
駒ケ根浄化センター増設工事安全祈願祭
駒ケ根市下平の駒ケ根浄化センター(菅沼幸穂所長)は処理能力拡大のため、汚泥棟の増築工事を開始する=写真。地上2階、地下1階の汚泥棟の一部外壁を取り壊し、述べ床面積約510平方メートルを増築する。建物の建設費は1億4180万円。しゅん工は08年10月の予定。
工事開始を前に19日、現地で安全祈願祭が行われた。下水道事業の関係者約30人が出席し、工事の安全と施設の無事完成を祈って祭壇に玉ぐしをささげるなどの神事を行った。
同センターは95年に稼動開始。現在の水処理能力は1日当り最大8100立方メートル。全体計画完成時には2万700立方メートルとなる。 -
箕輪町が企業拡張用地を伸光製作所に売却
箕輪町は21日、町内企業拡張用地として取得していた木下中条地区の土地6060・29平方メートルを伸光製作所(本社・箕輪町木下、河野哲郎社長)に売却した。町役場で平沢豊満町長と河野社長が契約書に調印した。
伸光製作所は、プリント配線板・半導体用パッケージ基板の設計、製造、販売をしている。06年春ころ、事業拡張のため同社西側のリズム時計工業(本社・埼玉県さいたま市、大川康寛社長)所有の土地取得を町に相談。町が2社と話し合いを進め、8月にリズム時計工業から土地を買収し、今回、伸光製作所に売却した。価格は約1億8332万円。
伸光製作所は、取得した土地に工場を建設する計画で、半導体用パッケージ関連の事業拡大のため08年度に利用計画の詳細を決定し09年度以降に実行する予定という。
平沢町長は、「工業振興に取り組む町として大変うれしい契約。事業規模を拡大していく既存企業を大切にしていかないといけないと思っている。今後も箕輪の地をベースにさらに事業拡大を図っていただきたい」とあいさつ。河野社長は、「来年は創業50年を迎える節目に土地取得でき、いいビジネスチャンスをいただいたと感謝している。これを機に、経営理念の第一に掲げる社会貢献を一層推進したい」と話した。 -
親山海クラブ
ワサビ収穫に向け作業山と海の幸を楽しむ仲間でつくる「親山海クラブ」(30人、伯耆原尊理事長)が、箕輪町内のワサビ畑で初の収穫に向け作業に精を出している。
放置されていたワサビ畑30アールを借り、栽培を始めて3年目。会員皆が栽培経験がなく、草取りや畝立てなど畑作りから始まり、育て方を調べて手探りで取り組んできた。毎年収穫できるように年ごとに実生苗を植え付けてあり、4月から10月までは水の流れの調節、草取り、水苔取りをしてきた。ワサビは3年目で収穫できるため、今年待望の収穫を迎える。
今月16日から本格的に作業を始め、畑に積もった落ち葉の片付けに追われている。正月用に12月に少し収穫し、年明けに残りを収穫。4月までに実生苗も植え付けるという。
会員向けに楽しみに育てているが、今年から委託を受け萱野高原の信州かやの山荘を管理していることから、「萱野のお客さんにワサビをお土産に持たせてやりたい」と収穫に期待を寄せている。 -
南信森林管理署がわな捕獲によるニホンジカなどの個体数調整実施へ
森林におけるニホンジカの食害などが深刻化する中、八ヶ岳以南の国有林を管理する南信森林管理署(久保田広署長)は来年2月の狩猟期間終了後から、わなを使ったニホンジカなどの捕獲を開始する。わな捕獲を行うのは同署の現場職員など30人。森林整備による国有林管理を本来業務とする同署のような組織が、有害鳥獣の個体数調整に乗り出すのは県内でも報告されていない(同署職員)。こうした捕獲業務は高齢化が進む狩猟者の補助的役割を果たすことも考えられ、個体数調整促進の一端を担うことが期待される。
現在わな捕獲は、環境省や都道府県の許可を必要とする行為となっており、同署職員であっても、許可を得なければわな捕獲はできない。そのため従来は、食害などが深刻な森林の樹木に直接防護ネットの設置するなどして、被害対策に努めてきたが、ネットの設置、メンテナンスには大変な時間と労力を要する一方、全体的な被害防止にはらなず、根本的な打開策が必要となっていた。
また、市町村との懇談の中でも、積極的な有害鳥獣対策を求める声が強かったことから、わな捕獲による個体数調整に乗り出すこととなった。
現在同署が管理する国有林の面積は約7万ヘクタール。うち、約1万7千ヘクタールが人工林だが、その約半分で、剥皮被害や下層植生の破壊などといった何らかの被害が出ている。
それに伴い21日、わな捕獲を遂行する同署職員30人を対象とした研修会があり、上伊那地方事務所林務課の職員から、くくりわなによる捕獲方法などを学んだ。規定により、同署職員の場合、一定の研修を受けることでわな捕獲を行うための資格を得ることができる。今後、県に対し許可申請を行うことで、正式にわな捕獲を行えるようになるが、同署職員が遂行できるのは捕獲まで。その後の止め差し、解体などは猟友会や各市町村の協力が必要となるため、各組織と連携をとりながら事業を進める。また、主にはニホンジカを対象としているが、クマ、イノシシなどの被害があった場合、こうした野生動物についても許可を求めていく。
来年度は、諏訪、上伊那、下伊那それぞれにモデル地区を設置し、取り組んでいく予定。 -
伊那市用地選定委、候補地の適正を評価する44の詳細項目を決定 - 次回までに一部委員でつくるワーキン ググループが評価項目の優劣、点数化の素案検討 -
上伊那広域連合の新ごみ中間処理施設の建設候補地を検討する伊那市の用地選定委員会が21日、市役所であり、施設規模、周辺環境への影響、建設コストなどの面から建設地としての適しているかを具体的に判断する44の詳細項目を決定した。今後、一部の委員でつくるワーキンググループが、今回決定した評価項目の優先順位を決め、候補地を絞り込みに必要となる各評価を点数化していく方法を検討。素案を作成し、次回委員会で示す。また、当初同委員会では市への最終報告を12月末としてきたが、同委員会と並行して新施設の規模などを検討している上伊那広域連合ごみ処理基本計画推進委員会の進行が遅れていることなどから、最終報告を来年2月に先送りすることになった。
詳細項目は、以前に広域連合が用地選定を行った時に用いた評価基準をベースとし、さらに必要と考えられる項目を加えた事務局案をもとに検討。
用地面積は、従来から広域連合が必要と説明してきた2万5千平方メートル以上を確保できるかどうかという点を評価項目に盛り込んだほか、生活環境の保全という点からは、最も近い住宅群までの距離、施設の建設に伴い交通量増加が見込まれる道路と、通園、通学路との位置関係などを評価項目とした。防災面では、地盤の強弱、活断層の有無などに加え、増水時に周辺河川が氾濫する危険性がないかも評価項目にした。
近隣住民の受け入れに対する理解度については、評価のしかたが難しく、どのように点数化していくかという課題もあるが「何らかの形で考慮していく必要がある」との理由から、評価項目の一つとなったほか、地元住民しか知らない情報なども、評価の参考にしていくことになった。 -
原因は機械の誤動作か 西春近北小で暖房機爆発
伊那市の西春近北小学校で9日、温風暖房機が爆発した事故に関し、原因を調査した製造メーカーは、燃料の噴射や点火を制御するマイコン基板の不具合が原因と発表。21日、原因について製造元などから市教育委員会に報告があった。
温風暖房機を製造したIHI回転機械(東京都)が市教委に説明した内容によると、爆発は「マイコン基板内の電磁弁制御部の誤動作が直接の原因」。未燃油が暖房着火動作時の点火スパークに引火したという。
「マイコン基板の部分経年劣化、または、外的要因(ノイズの影響など)により不具合が生じた可能性が高い」とメーカー側。マイコン基板の誤動作による事故は今回が初めてだとしている。
市教委によると、メーカー側は機械の誤動作を認めていて、「取り替え工事には、誠意を見せて協力させてもらいたい」とのこと。現在、暖房機は故障中のため、同メーカーと話し合いながら早急に新しい暖房機を学校に入れる予定だ。 -
第55回上伊那郡縦断駅伝競走大会 25日
第55回上伊那郡縦断駅伝競走大会は25日、駒ヶ根市縲恍C野町の6区間38・1キロで行い、8市町村15チーム=別表=が初冬の上伊那を舞台にたすきをつなぐ。上伊那陸上競技協会、伊那毎日新聞社主催。KOA特別協賛。
コースは駒ヶ根市役所正面玄関前をスタートし竜東線を北上、伊那市役所で前半のゴール。後半は伊那市民会館前を一斉スタートし、辰野町役場前のゴールを目指す。
開会式は8時、閉会式は午後0時30分の予定。
第55回上伊那郡縦断駅伝競走大会出場チーム紹介
※監督(チーム関係者)のコメント、注目選手
【(1)辰野町】
上島元辰監督
前半勝負。若手とベテランの力を合わせて何とか3位以内を狙いたい。高校生の粘りに期待したい
注目選手・山口宏和
北信越高校駅伝にも出場しているので期待。下りの3区で頑張ってほしい
【(2)箕輪町A】
唐沢文生さん
箕輪町の今後の展望に期待する高校生、大学生らでつくるチーム。上位争いで力を磨け
注目選手・白鳥敦
性格的にもエースの素質がある。今年の県縦断駅伝にも出場した選手
【(3)箕輪町B】
唐沢文生さん
世代交代をにらんだAチームのサポート役。若手、ベテラン選手でたすきをつなぐ
注目選手・三谷健二
30歳を過ぎてから走り出した選手で郡縦初参加。食らいついていく自分の力を発揮して
【(4)箕輪町C】
唐沢文生監督
みんなで参加する駅伝のだいご味を楽しみたい。年間の走り納めとして、1年間の集大成になれば
注目選手・松下弘
耳などに障害を持つ。障害者の代表として走ることの面白さをアピールしてほしい
【(5)箕輪町D】
唐沢文生さん
右同
注目選手・増田健幸
走力のある信大生。エース区間で頑張ってもらい、チームを引っ張ってほしい
【(6)南箕輪村】
友松瑞豊さん
前回と比べて総合力は下がったが、全員の気持ちを一つにして、たすきをつなぎたい
注目選手・桜井澄江
メンバーの中で一番走り込んでいる。フルマラソンの大きな大会にも出場している
【(7)伊那市A】
鈴木昌幸さん
県縦断駅伝メンバーを中心としたチーム。前半でつくったリード後半につなぎたい。昨年より力は落ちるが連覇を目指して頑張りたい
注目選手・萩原英雄
スピードのある万能型選手で、1区のスタートダッシュに期待。チームの流れをつくってほしい
【(8)伊那市B】
鈴木昌幸さん
上伊那の高校生でつくったチーム。ここから上伊那の駅伝を引っ張ってくれる人が出てくれることを期待
【(9)伊那市C】
清水達雄監督
高遠町、長谷のメンバーで結成。前半で貯金をつくり後半、粘って上位争いができれば
注目選手・北原弘司
高校生ランナーで3千メートル障害で活躍する選手。2区の峠越えで上位を狙ってほしい
【(10)伊那市D】
清水達雄監督
今年は高遠町、長谷から2チームの出場。このチームでは駅伝を楽しみたい
注目選手・清水理江
スピードのある男子ランナーが集まる4区で頑張ってほしい。チームの流れをつくれれば
【(11)宮田村】
平沢健太郎監督
ベテランと若手の融合チーム。今年は若くて、速い人が入ったので期待できる
注目選手・榎本宗長
フルマラソンで3時間を切る実力者。1区でチームの流れをつくってほしい
【(12)駒ヶ根市A】
下島修監督
県縦断駅伝メンバー5人を投入。前、後半とも安定感がありトップ争いができそう。今年こそは優勝を
注目選手・田中秀一
これから伸びていく選手。期待と不安はあるがアンカーとして頑張ってほしい
【(13)駒ヶ根市B】
下島修監督
ベテランと今後を期待したいランナーで構成。前半で上位争いもできそう
注目選手・羽生吉浩
練習不足でどれだけ走れるか分からないが、得意の上り坂で力を発揮してほしい
【(14)飯島町】
北村光由監督
チームのエースが抜け、昨年と比べて戦力ダウン。なんとかたすきをつなぎたい
注目選手・小林芳明
調子を上げている選手。粘りの走りでチームに勢いをつけてほしい
【(15)中川村】
平沢洋一監督
久しぶりの出場となるが期待できる。前半戦で頑張れれば後半につながりそう
注目選手・細田勇一
いい走りでつないでくれればチームものれる。チーをうまくまとめてほしい -
紫輝彩丼が小学校の給食に
特産の山ぶどう(ヤマソービニオン)ワインを味付けに使う宮田村の名物丼「紫輝彩丼」が21日、宮田小学校の給食に出された。小林恵子栄養士をはじめ同校給食室の調理員が「村の将来を背負う子どもたちに、地域活性の発想から誕生した名物丼を食べさせたい」と企画。お店で食べるのとはまた違った味わいに歓声があがった。
3年1組が房から丁寧に1粒づつ取り、冷凍保存していた山ぶどうを活用。特産ワイン「紫輝」と調合させ、丼の具材に使う鶏肉や野菜の下味に使った。
さらに「山ぶどうの紫色を残したい」と炊飯にも使い、見事に紫色のご飯も完成した。
この日は、名物丼には欠かせない村のヒーロー「どんぶりレンジャー」も登場。
子どもたちの歓声が飛び交う、いつもとは違った給食の時間になったが、小林栄養士は「学校も地域と関わり、子どもたちを育んでいく。こういう機会も大切だと思います」と話していた。 -
紫輝彩丼公式ホームページ開設、コンビニ販売も大ヒット
宮田村の名物丼プロジェクトは、3月の発売開始以降もマスコミ各社にとりあげられ・ス快進撃・スが続く「紫輝彩(しきさい)丼」の公式ホームページを開設した。動画なども使って取り扱う村内全12店舗それぞれの丼の特徴を紹介。誕生秘話を掲載するなど盛りだくさんの内容で「さらに多くの人に知ってもらい、宮田村へ足を運んでもらうきっかけになれば」と関係者は期待を寄せている。
10月には、コンビニエンスストア・サークルKの県内全120店舗で弁当としても販売した「紫輝彩丼」。
3週間の期間限定だったが、約1万2千食を販売する大ヒットとなった。
広く美味しさを伝える役割も果たしたが、次は宮田村に来て店舗で食べてもらいたいと、その想いも込めてホームページは開設した。
具材も味も違う各店の丼をこだわりとともに詳しく紹介し、店舗地図なども掲載。
さらに丼とともに誕生した村のヒーロー「どんぶりレンジャー」や、丼に共通して使う村の特産赤ワイン「紫輝」についても紹介している。
飲食店とともにプロジェクトを支える村商工会青年部のホームページとリンクしており、新しい情報も随時更新していく。
プロジェクト代表を務める小田切等商工会青年部長は「広く、長く愛される丼に育てていければ」と話した。 -
サークルひまわりが宮田中生徒に車いす体験
宮田村宮田中学校ボランティアサービス委員会(宮下将騎委員長)は17日、村社協デイサービスセンターで車いす体験した。村内の身障者とボランティアでつくる「サークルひまわり」が呼びかけて開いたもので、16人の生徒が参加。体験を通じてやさしさ、思いやりの心を育んだ。
押したり、乗ったりして介助する側、される側をともに体験。段差の乗降など、気を配りながら取り組んだ。
自走にも挑戦し、車いすの生活を肌身に感じた生徒たち。
宮下委員長は「足の不自由な人がいかに大変か良く分かった。その人の気持ちを理解する大切さも学べた。困っている人がいたら、進んで助けたいと思う」と話した。
中学生の車いす体験は今年で13年目。サークルひまわり代表の三浦次郎さんは「このような体験を通じて、障害者の理解につながっていけば」と、熱心に取り組む生徒の姿に目を細めた。 -
おいしいお米がやってくる場所
伊那谷は、実りの秋から冬支度の季節を迎えようとしている。田畑での収穫のほかにも、山に入ればきのこなど、さまざまな恵みを感じることができる季節でもある。古くから、こうした恵みに感謝して、収穫祭などがおこなわれ、次の恵みへの祈りを捧げてきた。豊かな大地があるからこその恵みを体感することができる暮らしがあった。
今回の朝の学舎のテーマは「実り」。伊那市美篶小学校5年生が、米を収穫し、味わう体験を追った。 -
伊那市ママさんバレー 「マザーズ」3年ぶり優勝
伊那市ママさんバレーボール協議会(平沢恵里会長)の第27回リーグ戦順位決定戦は17日夜、伊那市の県伊那勤労者福祉センター体育館であった。決勝戦は「マザーズ」がセットカウント2竏・で「コスモス」を破り、3年ぶりの優勝を飾った。3位は「めぐみ」。
昨年より1チーム少ない9チームが参加し、それぞれ6試合ずつ戦う変則リーグを5月末から展開し、リーグ戦の上位4チームが決勝と3位決定戦を行った。決勝は昨年と同じ組み合わせ。若手戦力を補強したマザーズが前年の雪辱を晴らした。
マザーズの酒井美季主将(31)=西春近=は「昨年のリーグ戦の負けが悔しく、この日をどうしても勝ちたかった。今年を最後にチームを去るメンバーのために勝利をささげることもできた。来年は連覇を狙いたい」と話した。
閉会式で平沢会長は「本年も盛大にリーグ戦を終えられたのもバレーボールの仲間の協力があったおかげ。バックアップしてくれた家族にも感謝してほしい」と本年のリーグ戦を締めくくった。
順位は次の通り。
(1)マザーズ(2)コスモス(3)めぐみ(4)荒井(5)たんぽぽ(6)トパーズ(7)ウィング(8)東春近(9)みなみ
リーグ連覇を果したマザーズのメンバー -
新山小で人権福祉講演会
伊那市の新山小学校は14日、同校体育館で児童と保護者を対象とした人権福祉講演会を開いた。約100人が集まり、脳性小児まひで両手の自由を失った冨永房枝さん(44)=長野市=の講演を聴講し、相手を思いやる気持ちを育んだ。
冨永さんは生後半年のとき、風邪の高熱が原因で体の障害を持った。両手が動かないことや呼吸がしにくいこと、うまく言葉をしゃべることができないことなど、ありのままの紹介を子どもたちは静かに聞き入った。
講演では、「好きだから続けてこれた」という、幼いころから始めた足によるキーボード演奏を披露。「両手は動かなくなっちゃったけど、逆に足でいろんなことができる」と冨永さんは、携帯電話や筆を器用に足で扱って見せたりした。
冨永さんは「障害が嫌で死んじゃおうかと思ったが世界でたった一人しかいない自分のことを好きになれたから、もう一度、生きようと思った。自分を好きになれば周りの人も好きになれるはず」と話していた。
足の指でキーボードを演奏する冨永さん -
伊那消防組合議会 通信指令システム更新を可決
伊那市、辰野町、箕輪町、南箕輪村でつくる伊那消防組合(組合長・小坂樫男伊那市長)の組合議会臨時会が19日、市役所議場であった。物品の取得として、伊那消防署の通信指令システムの更新購入に関する1議案を原案通り可決した。
1991年から導入した通信指令システムが老朽化したため更新する。新システムは、災害情報を入力すると同時に音声合成装置で地図情報を記載した出動指令書で出動隊に指令を出すことが可能。指令するまでの時間短縮が期待できる。
富士通ゼネラル情報通信ネットワーク営業部(神奈川県川崎市)から7千297万5千円で取得。来年3月21日の納入を予定する。 -
ホームズ彗星満月大に 天文ボラ野口さん確認
伊那天文ボランティアサークル代表の野口輝雄さん=伊那市西箕輪=が、国立天文台の予想通り、大増光したホームズ彗星が満月大まで大きくなっているのを望遠鏡などを使って確認した。
ホームズ彗星は10月23日(世界時)、約17等の明るさで観測されたが24日午後10時12分(日本時)には約3・5等に増光。何らかの原因で、一時的に通常よりも大量のガスやちりを吹き出して光を増した。
同彗星は、放出された物質が拡散され、太陽光の反射で輝く様子が日に日に大きく見えている。野口さんは3日から彗星の写真撮影を続けていて、17日の彗星と、同じカメラ、望遠鏡を使い(拡大率同じ)撮影した18日の月の大きさを比較して見て、分かったという。
彗星は現在、北東のペルセウス座のα星のそばに位置。今後はだんだんと暗くなり、遠ざかって見えなくなっていくという。野口さんは「彗星が一気に明るくなるなんて、今まで見たことがない。貴重な体験となった」と話している。
満月大まで大きくなったホームズ彗星(17日・(右))と上弦の月(18日・(左))=野口さん撮影 -
南箕輪村議会
12月議会から一般質問に一問一答方式導入南箕輪村議会は、12月定例会から一般質問に一問一答方式を導入する。一般質問を分かりやすくすることが一番の目的で、村の施策についてより深い質問をし、議会の活性化を図る。
従来は、議員が質問項目を一括して尋ね、答弁の後に再質問する方式。時間制限はなく、質問回数は3回までだった。
一問一答方式では1議員の持ち時間を50分にし、終了5分前に合図する。
本年6月議会前から議会運営委員会で議論し、全員協議会で協議して決定した。 -
「福祉避難室」考えよう
箕輪町社協が設営体験会23日箕輪町社会福祉協議会と町ボランティアセンターは23日、災害時の避難所で障害者らが少しでも過ごしやすい環境をつくるため、障害者とボランティアが一緒に考え福祉避難室を設営する体験会を北小河内公民館で開く。
福祉避難所は、障害者や心身に衰えのある高齢者、乳幼児ら避難所での生活で特別な配慮(身体的なケアやコミュニケーション支援など)を必要とする人が避難する施設。町内には、福祉避難所の指定をした建物はない。
昨年7月の豪雨災害で町民が避難所生活をした経験から、「福祉的な配慮が必要な人がいる」と感じ、今回初めて体験会を計画した。一般の避難所は主に公民館や体育館など必ずしもバリアフリーの環境にないため、避難所内に福祉避難室を作ることで、障害者らも少しの間、一般住民と過ごせる環境を作る。県内では今年、県総合防災訓練や小諸市、松本市などで訓練をしている。
今回の体験では、車いす利用、聴覚障害、視覚障害、知的障害、精神障害の当事者と一般参加者がグループ別に公民館にある物を使って避難室を作り、必要な配慮を考える。
町社協は、「障害者が、私が避難したら迷惑がかかると遠慮してしまうことがある。体験を通して一緒に避難できることを考えるきっかけにしてほしい」と話している。体験会は午前10時から。