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「伊那おやじの会」 そば打ち体験
中高年男性の居場所づくりを目的とした、伊那公民館の講座「伊那おやじの会」は27日、同市西箕輪羽広のそば処・名人亭でそば打ち体験をした。エプロン姿のメンバー29人が6グループに分かれ、それぞれ力を合わせてそばを打った。
受講者は仲間づくりを目的に集まった市内の60縲・0歳代の男性。そば打ち体験は年間行事、全10回のうちの一つで、昨年に続き開いた人気企画。名人亭の代表、小林史麿さんが講師となり、そば打ちの手順をデモンストレーションを交えて説明していった。
手順は、2、3回に分けて水を振り、そば粉によく水を回すための「水まわし」から切るまでの全10工程。2年目の中谷定幸さん(72)=同市山寺=は「去年よりうまくできている。一回、体験しているので今年は先生の言っていることもよく分かる」と真剣な表情でそばを打っていた。
完成したそばは受講生が試食した。
各班に分かれてそば打ちをする男性たち -
箕輪町図書館「みのわっ子絵本プレゼント」始まる
箕輪町図書館は27日、「一味ちがう箕輪の子ども」育成事業の一環で新事業としてブックスタート「みのわっ子絵本プレゼント」を始めた。町保健センターでの7カ月相談に訪れた親子に、ボランティアが一人ひとりに絵本の読み聞かせをし希望の1冊をプレゼントした。
ひざの上で抱っこし本を開いて優しく語り掛けることで人への信頼感と温かな心をはぐくむ大切な時間が、家庭の中に生まれることを応援する事業。
プレゼント本は「いない いない ばあ」「くだもの」など5冊。07年4月以降生まれの赤ちゃんが対象で、4カ月検診時に案内と絵本引換券を配り、7カ月相談時に20冊のおすすめ絵本リストと共に新品の絵本をプレゼントする。
本を贈るだけでなく親子1組ずつに実際に読み聞かせする時間を大事にしたいと、絵本ボランティアを募り30人が登録。研修や学習会で準備してきた。
初回は約20人が対象で、待ち時間を利用して母親が抱っこした赤ちゃんに、ボランティアが絵本を読み聞かせた。赤ちゃんは絵本を見たり、ボランティアの顔を見たり、絵を触ろうと手を伸ばすなどして絵本を楽しんだ。母親は、「本をいただけるのはうれしい。新しい絵本をさっそく読んであげたい」と喜んでいた。
図書館では、「息の長い事業。ボランティアの協力を得て、町中みんなで箕輪の子を育てていきたい」と話している。 -
伊那剣心館 中学男子の部優勝
第55回県剣道居合杖道薙刀大会(県剣道連盟主催)が23日、長野市の南長野運動公園体育館であり、団体戦の中学男子の部で伊那市の伊那剣心館が3年ぶり、2度目の優勝を飾った。
大会は45チームが出場し、5人一組で各選手が一本勝負する形式でトーナメント戦を展開。同チームは、初戦の接戦を制すと順調に勝ち上がり、決勝の相手、東条育成会少年剣道クラブを3竏・で破り、優勝を飾った。
矢野之裕監督(31)は「他のチームより練習量が勝った」。大将を務めた唐沢祐磨主将(14)は「一人ひとりの力を発揮すれば勝てると信じていた。中学最後の大会で優勝できてよい思い出となった」と話している。
団体戦メンバーは次のみなさん。
中村享介(伊那2)赤羽航平(同)田中優伎(同)唐沢勇樹(伊那3)唐沢祐磨(西箕輪3)井内勇成(伊那1)
3年ぶりに優勝した伊那剣心館の選手たち -
山室写真倶楽部が定例作品展
上伊那地区の写真愛好者でつくる「山室写真倶楽部」は12月2日まで、伊那市の市立伊那図書館1階ギャラリーで定例作品展を開いている。「景色のなかに」をテーマとした、メンバー9人の力作、一人6点ほどの計56点を出品している=写真。
デジタルカメラや銀塩(フィルム)カメラで撮影している。作品は、水に写り込んだ紅葉した木々や秋空に飛ぶ飛行機、ススキやコスモスなどがある里山、ホテイランやレンゲショウマなどの高山植物などを題材に、メンバーそれぞれが追求する力作が並んでいる。
信州大学職員で同サークル代表の松村哲也さん(36)=伊那市=は「撮っただけで完成ではなく、見てもらうための場所づくりも工夫した」。作品をただ並べるのではなく、一人ひとりの世界観と会場全体が楽しめるよう、写真の配置方法にきづかっている。
入場無料。月曜日は休館。午前10時縲恁゚後7時(最終日は午後4時)。 -
元気が出てくる講演会
駒ケ根市の製造企業などでつくるテクノネット駒ケ根(山下善広代表幹事)が窓口となって27日、一橋大大学院商学研究科の関満博教授による「元気が出てくる講演会」が市内2会場で開かれた。駒ケ根工業高校は午後2時から「企業が求める人財像 君たちはダイヤの原石だ」を同校で、駒ケ根商工会議所青年部は午後6時45分から「若者のやる気が地域を育てる 地方小都市の経営者は何をすべきか」を駒ケ根商工会館でそれぞれ開いた。
駒ケ根工業高校の講演には同校の全校生徒と保護者などが参加し「日本の将来は若い君たちの肩にかかっている」とする関教授の話を聴いた。関教授は、中国の若い企業家の物作りにかける情熱を紹介し「今の中国は戦後の日本に似ている。当時は頑張って製品を作ればもうかる時代だった」と話した上で「だが時代は変わった。これからは、昔の成功体験を持たない若い人たちが新たな発想で切り開いていくことが求められる時代だ」と熱っぽく訴えた。 -
駒ケ根JCがちびっ子広場改修構想を提言
駒ケ根市の駒ケ根高原の一角にある「ちびっ子広場」の改修について4月から市民らとともに検討を重ねてきた駒ケ根青年会議所(北原和明理事長)は27日、グランドデザイン(全体構想)がまとまったとして市に改修を提言した。北原理事長ら役員4人が市役所を訪れ、中原正純市長に報告書を手渡した。
ちびっ子広場は1976年、子どもが安心して遊具で遊べる広場として青年会議所が中心になって完成した。しかし近年になって遊具の老朽化が目立ってきたことから、今年になって市民にも呼び掛け、新たな広場を目指してアイデアを練ってきた。
報告によると広場は▽生き生きとわんぱくに遊べる「わんぱーく」▽人や自然と触れ合える「ふれあいぱーく」▽何度でも訪れたくなる「おいなぱーく」竏窒Rンセプトに、水、森、芝生の3つのゾーンにシンボル・ツリー、小川や池、ウォーター・スライダー、ツリーハウス、遊歩道、花壇などを配置する。
中原市長は「予算のこともあり、1年で実現するのは難しいが、年次的に取り組んでいったらどうか。力を合わせて再生されることを願っている」と構想の実現に期待を寄せた。北原理事長は「自然の中で子どもたちが土にまみれて活発に遊べる広場であってほしい」と述べた。 -
駒ケ根市協働のまちづくり基本条例提案延期へ
駒ケ根市は市議会12月定例会での成立を目指して準備を進めてきた(仮称)「駒ケ根市協働のまちづくり基本条例」の今議会への提案を見送る方針を固めた。28日開いた会見で中原正純市長が明らかにした。1月28日限りでの退任を決めている中原市長は理由について「(12月議会に)提案したいと考えていたが、まだ市民の理解度や意見が不足していると認識している。もう少し時間をかける必要がある」とした上で「市長選もある。市民の意見を聞くなどして、新市長の下で引き続き研究し、できるだけ早期に制定してほしい」と希望を述べた。
条例案は5日の議会開会に先立って3日に開かれる議会全員協議会で説明される。
協働のまちづくり基本条例制定に向けては「駒ケ根市第2次改革と創造へのまちづくり推進市民会議」が市が示した素案の検討結果について意見、提言を付記して10月に市に報告したほか、市のホームページなどを通じて市民の意見を募ってきた。 -
県がウッドチップ利活用のデモンストーレーション
県は22日、間伐材の利用を促進するためウッドチップ利活用のデモンストレーションを、伊那市長谷ワラビ久保の県営林道で行った。建設業者や市町村関係者など約20人が参加し、県のウッドチップ用機材の運用を見守った。
間伐材などを切断し粉砕機に投入する「グラップルソー」と、投入された木材を長さ2・5センチ縲・5センチの大きさにチップ化する「木質系粉砕機」を実際に動かすと、参加者からは「すごい」「これはいい」など称賛の声があがった。
作られたウッドチップは、樹木の種子などとともに「ウッドチップ吹付機」によって、のり面に吹きつけられる。道路建設などにともないできる人工斜面ののり面を、緑化する効果があり、山の活性化につながる。
県では間伐材有効利用促進のために「グラップルソー」「木質系破砕機」「ウッドチップ吹付機」を1台ずつ購入しており、市町村には無償で貸し出しを行っている(運搬賃、燃料費などは借用者負担)。
問い合わせは、県林務部(TEL026・235・7266)へ。 -
伊那部宿文化祭売上寄付
伊那市西町の伊那部宿町内会の根津章総代と「伊那部宿を考える会」の田中三郎会長は26日、市役所を訪れ10、11日に行った文化祭の売上の一部3万円を市に寄付した。
17年目となる同文化祭。今年は骨董市や古文書の展示などを行った。同文化祭の売上の一部は毎年、市に寄付している。
根津総代から、寄付金を受け取った小坂樫男市長は礼を述べた後、両者と伊那部宿の近況などについて歓談した。
市では寄付金を社会福祉事業に役立てていくとのこと。 -
上伊那農業協同組合高遠支所、振り込め詐欺を未然に防ぎ感謝状
振り込め詐欺の被害を防いだとして伊那警察署は28日、上伊那農業協同組合高遠支所(諏訪光俊支所長)に感謝状を送った。
同署によると19日正午ごろ、市内の男性が同支所窓口にて現金を振り込もうとしたので、諏訪支所長が振り込み理由を確認したところ、「孫から今日中に200万円振り込んで欲しいなどと電話があった」とのこと。振り込め詐欺との疑念を抱いた諏訪支所長は「電話の相手が本当に孫かどうか確認した方がいい。孫に連絡が取れなければ息子に確認した方がいい」などとアドバイスした。被害者と孫が連絡を取り、振り込め詐欺であることが判明した。
諏訪支所長は「悪い犯罪にお客様が巻き込まれずに済み、本当によかった」と話していた。 -
信大農学部の盧尚建准教授
日本農学進歩賞受賞信州大学農学部食料生産科学科の盧尚建(ロー・サングン)准教授(39)が、家畜の脂肪蓄積過程で新規遺伝子「アディポジェニン」の発見やタンパク質のグレリン受容体などの新たな役割を解明した「家畜脂肪蓄積の分子機構の解明に関する研究」で、財団法人農学会の07年度(第6回)日本農学進歩賞を受賞した。
同賞は、40歳未満を対象に、農林水産業や関連産業の発展のため農学の進歩に顕著な貢献をした人に与えられる。推薦19件のうち9人が受賞。26日に受賞式があった。
盧准教授の専門は動物生理学。今回の研究は、動物の体にどのように脂肪が蓄積されるかの解明が最終目的で、家畜の生産性向上の重要な要素である脂肪細胞の増殖・分化の分子機構の解明の研究をまとめている。
第1に、脂肪蓄積に関わる新規調節因子を同定。第2に、脂肪細胞の分化・形成を刺激する新規遺伝子を発見し「アディポジェニン」と名付け、牛アディポジェニンは脂肪組織で発現が高く脂肪細胞分化を調節することを解明。第3に、胃から分泌されるGタンパク質共役型受容体のうちグレリン受容体、GPCR43、GPCR120遺伝子の機能解析をし、脂肪細胞分化などに作用する新たな役割を解明した。
28日の信大農学部での会見で盧准教授は、「家畜の脂肪細胞分化・形成過程の解明で家畜の生産性向上のために必要な基盤技術を確立したい。農学部が将来的に目指す機能性食品の開発などにも貢献できればと思う」と話した。同研究は人間の肥満にも適応すると考えられ「近々まとめて発表したい」とした。
同賞は、農学部では鏡味裕教授の03年(第2回)の受賞に続き2人目。唐沢豊学部長は、「ここでの研究が認められ誇らしく思う。今後の研究活動の活性化に期待している」としている。
盧准教授は韓国出身。岩手大学大学院連合農学研究科博士課程修了。農学博士。99年から信大農学部助手。03年から助教授。 -
鼓龍第2回公演12月15日
公演に向け練習に熱南箕輪村で活動する太鼓グループ「鼓龍」(15人、井原夏二代表)は12月15日、第2回公演を村民センターホールで開く。本番に向け、熱の入った練習が続いている。
結成10周年記念で04年に第1回演奏会を開いて以来、久しぶりの大きな公演になる。鼓龍のほか、小・中学生約40人のグループ「CoCo龍」も出演する。鼓龍は、新曲「音喜楽」など10曲、CoCo龍は小学校低学年、高学年、中学生が各1曲演奏する。
鼓龍は5月ころから練習を始め、曲作りに励んできた。CoCo龍の2期生で現在鼓龍に所属する高校2年生の4人も出演する。CoCo龍も大きな舞台に向け意欲的に練習し、曲作りには子どもたちの希望も取り入れている。
井原代表は、「演奏会のサブタイトル『大地から響き渡る鼓動』という気持ちで、日ごろの練習成果を発揮し、小学生から大人までという年齢を超えて明るく楽しい演奏をみせたい」と話している。
公演は午後6時開演。入場料は大人(高校生以上)千円、小・中学生500円。チケット、問い合わせは村教育委員会(TEL76・7007)、まつり工房(TEL78・6662)へ。 -
孝行猿の家資料館 12月末に閉鎖へ
伊那市教育委員会は、長谷市野瀬にある「孝行猿の家資料館」を12月31日で閉鎖することにした。資料館は民家の一部にあり、所有者が生活を営む上で問題が生じていた。今後、長谷地区の別の場所に資料館を設ける方向で検討する。
民話「孝行猿」は、親を思う子猿の哀れな物語。明治から戦前にかけて修身の教科書に取り上げられた。85年、旧長谷村が発祥となった民家の一角に資料館を設置し、無料で公開している。
資料館と民家は別の入り口だが、生活している民家に来館者が入ってくることもあったという。
昨年、市文化財審議委員会内に小委員会を設け、資料館保存のあり方を検討。現地での保存が望ましいが、保存体制の難しさなどから、移転する余地もあるとした。10月下旬には、所有者の意向などを踏まえ、市史跡文化財から外した。
資料館には県内外から多くの人が訪れているため、市のホームページや資料館への看板設置などで閉鎖を周知。閉鎖後は見学などで敷地内に入らないよう理解を求めている。 -
安心な地球環境を未来の子どもたちに残すため、環境問題を考える大切さを伝える
かえるの会11月なのにハイビスカスが咲いた。この上伊那で。昔は恵比寿講の時期には雪が舞っていたのに。それを「危機感」とはとらえにくいけど、やっぱり「これでいいのかな」って考えてみて、地球温暖化は人ごとでないと感じるのが大切竏秩B
上伊那在住の有志でつくる「かえるの会」が発足したのは昨年のこと。メンバーはみな、県の地球温暖化防止活動推進員で、要請を受けて地球温暖化の仕組みや二酸化炭素の排出状況などを一般の人たちに知ってもらうためのボランティア活動を展開している。
主婦や会社員、定年退職者など、会員の立場はさまざまなだが、だからこそ、いろんな取り組みを知ることができ、互いの励みにもなるという。
それぞれ忙しい時間の合間を縫って活動に参加しているため、一同に集まるのはなかなか難しいが、互いに学び合って知識を共有したり、研修に参加したりしながら、今の地球で起きているさまざまな事実を学び、自分たちにできることを模索してきた。
昨年は地球温暖化をテーマとした劇を創作し、中川村で上演。温暖化対策の大切さを訴えた。
「今、環境問題のCMで『知っているけどやっていない』ってやっているでしょ?そういうことが生活の中にたくさんある。それは個々の取り組みが多いけど、その積み重ねが大切。だからこそ、さまざまな人たちに伝えていきたい」と思いを語る。
一方で、これから地球を担う若い世代ほど、エネルギーの使い方に無頓着である現状には、強い危機感を感じている。
「そりゃ、おれたちの生きているうちは普通の生活をしていても何ら支障はないかもしれないけど、子どもたちは先が長い」
「その付けは全部子どもたちが払うことになる。そのことを若い人たちにも強く感じてもらいたいし、子どもたちには安心な地球を子どもたちに引き継いでいきたい」
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手良小で人権同和教育講演会
伊那市の手良小学校(植木行雄校長・154人)で29日、人権同和教育講演会があった。同校体育館に児童や保護者ら200人以上が集まり、群馬県助産師会会長の鈴木せい子さん(60)の話を聴講した=写真。
鈴木さんは、助産歴27年。開業助産師として助産と母乳育児相談を中心に仕事し、これまでに千人以上の赤ちゃんが生まれてくるのを手助けしてきたという。講演では、これらの経験を通じて、命の大切さを語った。
妊娠後の赤ちゃんの成長課程を模型を使って説明し、「母親のお腹の中にいる子どもの心拍数はみんなの2倍以上」などと話した。鈴木さんは、約280日間で2千倍に成長する赤ん坊を「必死になって生きている」とした。
鈴木さんは「赤ちゃんが産まれてくる様子はそれぞれ違うが、みんな待ち望まれて生まれてきた一人ひとりの命。家族として迎える幸せがあるから、お母さんが産んでくれた。みんなも生きる力を持って産まれてきたんだよ」と話した。 -
唐澤治男さんが7連覇、村マレット年間王者に
宮田村マレットゴルフ同好会(森田孝司会長、86人)は4月から8回に及んだ今季の記録会全日程を終え、唐澤治男さん=町一区=が7年連続で年間総合優勝を果たした。28日の例会前に表彰式を開き、長いシーズンの健闘を称えあった。
他のメンバーが舌を巻くほど今季も唐澤さんは絶好調。記録会も勝利を重ね、ポイント制で争う年間総合7連覇の偉業を達成した。
ほとんど毎日、試合会場となる村マレットゴルフ場に通い続けた。「多く練習すれば誰でも上手になりますよ」と笑う。
同好会の今季日程は12月5日の納会コンペを残して全て終えたが、「これからも楽しく健康でマレットを続けられたら」と次の目標を語った。
年間総合成績上位は次の皆さん。カッコ内は地区名、獲得ポイント。
(1)唐澤治男(町一区、62)(2)羽場勝美(同、38)(3)太田正(同)(4)倉田東亜(南割区、35)(5)伊藤忠七(町一区、31)(6)森田孝司(南割区、27)(7)大澤喜美雄(同、25)(8)唐木米蔵(町一区、24)(9)藤木喜久(中越区、23)(10)宮下民代(大久保、22)(11)御子柴清美(南割区、19) -
商工会と村議会が懇談
宮田村商工会と村議会産業文教委員会の懇談会は27日、村商工会館で開いた。建設部会を中心に、依然として改善されない厳しい経営状況を訴え、必要な部分への公共投資も要望。村の購買関係など含め、地元業者が受注に参加しやすい環境づくりも求めて意見を交わした。
「村が自立を宣言してからパタリと工事が減った。とにかく仕事がないが、地域の中には整備や改良が必要な部分が残っている」と建設部会役員。
前林善一商工会長も「地域で財貨を循環させるためにも、(村の工事や物品購入など)地元企業の利用を考えてほしい」と求めた。
懇談会には商工会役員約20人と議会から小林茂議長含め産業文教委員の8人、役場産業建設課長が出席。
工業部会は各種展示会やフェアをはじめ、技術力を高めるための各種公的支援の充実を要望した。
商業部会は権兵衛トンネル開通による観光を含めた経済効果などを質問。女性部は母親の立場から環境問題などにふれた。
青年部は村と地域の関係全般も見据えるなかで、意思疎通ができる風通しの良い環境づくりを求めた。
議会側は国道153号バイパス村内ルートの問題について、現段階における商工会の考えについて聞いたが、前林会長は「生活環境が大きく変わる問題でもあり、慎重に考えていかないと」と答えた。 -
宮田小3年の堀井満里奈さんが金賞
宮田村宮田小学校3年の堀井満里奈さん(9)の版画が、県牛乳普及協会主催の「くらしと牛乳、牛さんありがとう絵のコンクール」で金賞の日本酪農乳業協会長賞に輝いた。
自分が牛乳を飲んでいる風景を版画にした堀井さん。「牛さんに感謝しながらつくりました」と受賞を喜んだ。
同コンクールは園児と児童が対象で、全県から1222点もの応募があった。
県知事賞などの金賞は12人のみで、堀井さんののびのびと力強い作品もそのうちの一つとして高い評価を受けた。 -
記者室
先日、地震に遭うという悪夢を見て、1日中なんとなく不安。そんな折、友人からブラジルの的中率90%の予言者、ジュセリーノ予言集「未来からの警告」を借りた。彼は予知夢で、9・11テロ、ダイアナ妃事故死、スマトラ沖大地震など天災や大事件を予言したといわれる▼その彼は2011年に新しい戦争が起こると予言し「人類が07年12月までに過ちに気付き、温暖化や環境問題に真剣に取り組まねば、翌年から、大地震や病気が発生し、多くの人が亡くなるなど取り返しのつかない状況になる」と警告▼私自身は予言には半信半疑だったが、昨今の世界的な天変地異、末世を思わせる親族殺し事件の続発を見聞きするにつけ、運命の12月、彼の予言が気になりだした(大口国江)
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駒ケ根で住宅火災
28日午前11時50分ごろ、駒ケ根市赤須東の無職筒井栄さん(77)方から出火。木造瓦ぶき2階建て住宅の2階部分を焼いて午後零時59分に鎮火した。けが人はいなかった。駒ケ根署が出火原因を調べている。
現場周辺は家屋などが密集する住宅地。折りからの強風もあり、類焼を心配する近所の人たちなどが集まって現場は一時騒然となった。 -
上伊那スポーツフェスティバル“キラキラブース”ふわっとテニス
上伊那スポーツフェスティバル“キラキラブース”の「ふわっとテニス」ゲームが25日、伊那市の伊那勤労者福祉センター体育館であった。小学生から大人まで約80人が、大きなボールを追いかけてゲームに熱中した。
上伊那スポーツ振興協議会、同フェスティバル実行委員会主催。ふわっとテニスは3年目。
バドミントンコートで、メロンぐらいの大きさのふわふわしたボールをラケットで打ち合う初心者でも楽しめるテニスで、ダブルスで試合をする。
伊那市の体育指導員と市総合型地域スポーツクラブの運営委員が指導と審判を務め、参加者は小学生、親子、一般ミックスの3部に分かれてゲームをした。
ボールが大きいので小学校低学年の児童もラケットに当てることはできるが、思うように相手コートに打ち返すことができず苦戦する場面も。各コートで歓声が響き、ゲームを楽しんだ。 -
歴史シンポジウム
「高遠石工」伊那市の歴史シンポジウムが25日、高遠町の高遠閣であった。高遠石工に培われた貴重な文化遺産を掘り起こし高遠石工の魅力を再発見しようと、まほら伊那市民大学講座として開き、約150人が「高遠石工」をテーマにした研究発表を熱心に聴講した。
日本石仏協会常任理事で日本石工調査所の小松光衛さんは、「日本の石工と高遠石工」を話した。石工は石の加工技術者で墓石の技術から発展したこと、日本の石工分布では江戸・京・大阪で活躍した名工ぞろいの三都石工などを紹介し、「日本の石の文化は決して低くないが、石工を取り巻く状況は弱い。もっと支えないといけない」と話した。
高遠石工については「旅稼ぎ石工」という特質を挙げ、北は青森県から南は山口県までの足跡を示した。江戸期の名石仏師・守屋貞治については、「大方は地蔵と観音の作者で、旅稼ぎ石工の範ちゅうの外の人と思っている。守屋貞治の石仏を国の文化財指定までもっていってほしい」とした。
石工資料全般について、「地元から資料を出し公開してもらわないと、長野県史で終わってはもったいない。今からでも資料探しや伝わっている話を聞くなどしてほしい」と語った。
日本石仏協会理事の伊戸寛さんによる「高遠石工の足跡と伊豆型の道祖神について」の研究発表もあった。 -
信大農学部の学生がバングラディシュのサイクロン被災者救援にむけた募金活動を展開
サイクロンの直撃により被災したバングラデシュの人たちを支援しよう竏窒ニ、南箕輪村の信州大学農学部の学生有志約20人が27日、募金活動を開始した=写真。
15日にバングラデシュ南西岸に上陸した大型サイクロン「シドル」は、同地区に甚大な被害を及ぼしており、バングラデシュ政府の情報によると、26日現在で被災者は約690万人に及び、すでに3千人の死亡を確認。1180人が行方不明となっており、犠牲者は約1万人に及ぶと試算している。森林が崩壊し、家畜などを失った家族も多く、食料、物資などの緊急支援のほか、その後の再建に向けた復興支援が必要な状態にあり、各国政府やNGOなどが救助活動や、物資の支援を展開している。
こうした状況を受け、同国からの留学生が中心となって救援金を学生や職員から募集することを提案。賛同した学生が集まり、募金活動を展開することとなった。
森林科学科の学生で発起人のモハメッド・ヌールさん(36)は「まずは農学部の学生と職員に協力を求めていきたい。また、母国のため、そのほかの学部などとも連携していければ」と話していた。
募金箱は12月25日まで農学部の生協内1カ所と校舎内2カ所に設置する予定で、受け付け時間は午前9時縲恁゚後5時。一般の募金も受け付けている。
募金は25日以降に集計、公表し、日本赤十字社に送金する。 -
かんてんぱぱホールで「ペアーレ伊那」のパッチワークキルト講座を受講する40人による「パッチワークキルト作品展」
伊那市にある社会保険健康センター「ペアーレ伊那」のパッチワークキルト講座を受講する40人による「パッチワークキルト作品展」が28日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。約1年をかけて仕上げたベッドカバーやコタツかけなどの大作からバッグ、ポーチなどといった小物まで、会員一人ひとりがさまざまな思いを込めた作品約100点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
磯千恵子さんがペアーレ伊那で教えている教室受講者による作品展は10年ぶり。今回は14年のベテランから、始めてまだ半年の初心者までの40人が作品を出品しており、40人一人ひとりが大きさ、模様を統一して制作したパッチワークを並べた作品「フレンドシップキルト」も並んでいる。
色とりどりの布を組み合わせて縫い込まれた美しいタペストリーのほか、玄関マットやソファーカバーなど、実用的な作品も多く、家事の合間に作品制作に取り組む会員もいるという。
磯さんは「パッチワークは家にある布を使え、お金もかからないのが魅力。どなたにもできる楽しい手芸で、気分転換にもなるので、作品展を見て『始めてみたい』と興味を持っていただければ」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時(最終日は午後4時まで)。 -
駒ケ根市保健補導員35周年、保健あすなろ会20周年
駒ケ根市の保健補導員会と、2年の任期を終えた補導員の有志でつくる保健あすなろ会は発足からそれぞれ35周年、20周年を迎えたのを記念して27日、記念式典と講演会を市文化会館で開いた。式典には会員など約120人が出席し、これまでの活動の歩みを懐かしく振り返った。健康体操の時間には、あすなろ会はオリジナル曲に合わせた「今日も元気にがんばろう」を、補導員会は商標登録されている「フリフリグッパー体操」をそれぞれ披露。参加者全員がリズムに乗って楽しく体を動かした=写真。
実行委員長の和田佳代子さんはあいさつで「『自分たちの健康は自分たちでつくり上げる』の目標に向け、これからも力を合わせて頑張っていこう」と呼び掛けた。
記念講演会には早稲田大人間学学術院教授の竹中晃二を講師に招き「健康づくりの習慣づけ 三日坊主克服法」と題した講演を聴いた。 -
県教育委員会が高校校長会の「高校再編中間まとめ」についての意見を募集
長野県高等学校長会「高校再編について(中間まとめ)」の報告を受け、長野県教育委員会は来年1月11日まで、これに対する一般の意見などを募集している。
県教委では今年6月に決定した「高等学校改革プランの今後の進め方について」に従い、県高校長会からの意見を聞いているが、その中間まとめが16日、提出されたため、それに関する一般の意見を募集することにした。
意見の提出方法は郵送、FAX、電子メールのいずれか。寄せられた意見に対しての個別回答はしないほか、プライバシーに配慮したうえで公表する場合もある。
送付先は郵便が〒380竏・570(専用郵便番号)長野県教育委員会事務局高校教育課高校改革推進係。FAXは026・235・7488、電子メールはkoko@pref.nagano.jp。
校長会の中間まとめは県教委のホームページ(http://www.pref.nagano.jp/kenkyoi/shingikai/koukoup.files/H19kochokai/kochokai_iken.htm)からアクセスすることができるようになっている。 -
「長~いナガイモ」駒ケ根市民チャンピオンに
駒ケ根市の何でもナンバーワンを登録する市民チャンピオンに27日、小町谷の石材業西尾常治さん(70)方の畑で取れたナガイモが長さ1メートル29センチで初めて認定された=写真。西尾さんは「ナガイモの収穫作業をしている時『これはかなり長いぞ』と思ったので、折らないように慎重に掘り出した。今年はどこもナガイモの出来がよくないと聞いていたので、なおうれしい」と話している。
西尾さんのチャンピオン登録は過去3件の「ジャンボナガイモ栽培の人」に続いて4件目。 -
竜東線整備促進期成同盟会総会
駒ケ根市、飯島町、中川村の職員や区長などの関係者でつくる主要地方道竜東線吉瀬大草整備促進期成同盟会(会長・中原正純駒ケ根市長)は26日、07年度総会を駒ケ根市の市保健センターで開いた。委員ら約40人が出席し、駒ケ根市吉瀬縲恍・・コ大草間の建設促進を図るため国・県に対して要望などの活動を行っていく竏窒ネどとする07年度事業計画・予算案などを承認した。正副会長の改選が行われ、中原会長以下、副会長の高坂宗昭飯島町長、曽我逸郎中川村長がいずれも再任された。任期2年。
中原会長は「竜東線は3市町村の竜東地域にとって大きな使命を帯びている。一日も早い完成を目指して、引き続き積極的に建設促進を要望していきたい」とあいさつした。
駒ケ根市の吉瀬地区から飯島町の日曽利地区までの計画区間は延長約3・8キロで、現在の天竜川東側ではなく西側を通す。改良区間北端に完成した吉瀬田切大橋を含む840メートルは07年度内の供用を見込んでいる。 -
森林づくり県民税の意見交換
県は26日夜、伊那合同庁舎で「みんなで支える森林づくり県民集会」を開いた。08年度からの導入を目指す「長野県森林づくり県民税(案)」について意見を交換。参加者から個人所有の山に税金を投入することへの住民理解、県民税の使途、人材育成の考えなどに質問が出たが、反対意見はなかった。
集会には、地域内外から約60人が出席。
参加者からの質問に対し、県側は森林・林業の現状や課題などを踏まえ「森林は個人の財産だが、一方で県民も恩恵を受けている公共的な財産。投資してでも整備は必要」「間伐作業は、山の状況によって住民、森林組合、林業事業体などが行うケースがある」「税投入は5年間で、その後、見直す。事業の透明性の確保を図るため、第三者機関などで事業の成果を検証する」などと答えた。
林業関係者からは「補助金に頼らない林業経営を促すことが前提」と指摘もあった。
森林は、林業の採算性の悪化や担い手の減少などで荒廃が進行。土砂災害や地球温暖化の防止、再生産可能な資源である木材の供給など多面的な機能を発揮させるための森林づくりは先送りできない時期を迎えている。
県民税は、財源が継続的、安定的に確保でき、県民が公平に負担する課税方式が適当とし、活用については手入れが遅れている里山の間伐を重点的に支援する。税額(年額)は個人が500円、法人は現行の均等割額の5%相当額で、低所得者などには課税されない。
集会は県内4会場で開催し、伊那が最終。県議会12月定例会で、県民税導入に関する条例が提案される。 -
08年度箕輪町保育料を白紙諮問
審議委員会が「据え置き」の方向まとめる箕輪町保育料審議委員会(星野和美委員長)は26日夜、町役場で開いた。委員9人を委嘱し、平沢豊満町長が08年度保育料について白紙諮問した。
平沢町長は、「一味ちがう箕輪の子ども」育成で、町の保育園では運動あそび、英語あそび、読育、食育の4本柱で幼稚園のレベルに近い支援をし中身の充実を図っていること、新年度も読育の推進などさらなる充実に向け施策展開したい考えを示した上で、「保育園の中身も見ながら実態をよくご理解いただき、箕輪の子どもを育てていくための保育料の位置付けを十分検討いただきたい」と話した。
事務局が上伊那郡市や町の状況を説明。町の保育料は、06年度に階層変更で5%減額、07年度に3・6%減額で2年連続引き下げている。保育園運営費に対する保護者の負担割合は30%前後が理想とされ、町は06年度決算で32・26%、07年度決算見込みで31・01%と理想に近い数字になっている。
委員からは、質の高い保育をしていること、保育料を2年連続引き下げていることなどから、「今回は据え置きでいいのでは」との意見があり、委員会として「据え置き」の方向でまとめた。12月中旬に、町長に答申する予定。