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直売加工施設検討など専門部会新たに、農業農村支援センター
宮田村農業農村支援センター(会長・清水靖夫村長)は18日夜、全体委員会を開き、6つの委員会で構成する専門部会を新たに設け構成を決めた。また、地代、作付けなどをコンピューターで一括管理する「地図情報システム」は年度内にもデータ整理を終えて本格稼動する見通しであると事務局が説明した。
昨年、地代の見直しにより改定した標準小作料については、10アールあたり7000円で据え置いた。
長年の懸案だった地図情報システムは、納入業者の経営破たんの関係から遅れていたが、新たな事業継承先のめども立ちデータ処理など進めている。役場と農協支所の2カ所に端末を設け農地の有効活用や流動化を図る。
専門部会は基本構想、資源循環、直売・加工施設、果樹、機械・労働、ブロックローテーションの6つの検討委員会を設け農業農村の活性化を模索する。
席上、認定農業者の承認もあり、施設園芸のRIN(林義人取締役)を個人から法人申請に切り替えて承認した。同村内の認定農業者はこれで、法人3、個人16となった。 -
税滞納者の通告書は赤色封筒に
宮田村は税金の滞納整理対策として、滞納者に送付する通告書の封筒を通常の茶色から赤色に変更した。見た目にも目立つ色を採用した背景には、通告書すら開封しない滞納者が存在することもあげられ、税務係は「警告の意味合いも強い赤色の封筒で、収納につなげたい」と話している。
同係によると県内では箕輪町、東御市に先進事例があり、それを手本に赤色を採用。12月から導入し、19日までに滞納者全員に送付を終えた。
滞納者以外が対象となる通常の納税通知書などの封筒は、茶色で今までと変わらない。
村は同じく滞納整理対策として、自動車の差し押さえに使うタイヤロック装置も導入。
昨年度は滞納による預貯金の差し押さえ件数が36件にものぼっており、警告のインパクトも与えながら収納改善を図っていきたい考えだ。 -
ドリームエンジェルスクリスマスパーティー
宮田村の園児、児童らを中心にするエアロビクスチーム「ドリームエンジェルス」は15日、クリスマスパーティーを同村民会館で開いた。伊那市の教室の子どもたちもあわせ約200人が参加。年代別に日ごろの練習の成果を披露し、ダンスステージで盛りあがった。
音楽にあわせて軽快にステップを刻み、全身を使って表現。踊る楽しさに、出演者以外も身を乗り出してリズムをとった。
ビンゴやゲームタイムもあり、雰囲気も満点。子どもたち、家族、スタッフが一緒になって、パーティー気分を満喫した。
パーティーは7、8年前から行っているが、村民会館のホールを使うのは3年目。
指導する加藤千代子さんは「お互いを刺激する機会。来年さらにレベルアップを図っていければ」と、子どもたちの躍動する姿に目を細めた。 -
年末バーゲンセール ベル伊那・29日まで
国内外の人気作家から物故巨匠までの日本画、洋画、版画などが集まる展示即売会「年末バーゲンセール」は29日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
文化勲章作家の片岡球子の「富士に献花」、福王寺法林の「ヒマラヤの朝」、福沢一郎の「花」などの肉筆を出品。このほか、中島千波や東山魁夷、上村松園、小倉遊亀らの版画など計約100点が並ぶ。
また、地元出身の池上秀畝、中村不折の掛軸や、平沢喜之助の洋画などもある。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
「大根役者大根」を売り出し
伊那市長谷の中尾歌舞伎保存会は19日、「大根役者大根」と名付けた辛み大根「からいね大根」を道の駅「南アルプスむら」の「ファームはせ」で売り出した。役者自身が作った大根だけに、買い物客らの話題を集めそうだ。
昨年、中尾歌舞伎をPRする商品が何かほしいと話が出たことから、本年、保存会員が試しに大根を栽培。大根は小ぶりで、1袋に3、4個ずつ詰めた。「ついに登場 中尾歌舞伎の大根役者大根」と札を立て、店頭に並べた。1袋300円。
大根は赤紫色で「甘酢づけにすると、色がきれいでおいしい。正月料理に、ぜひ使って」と呼びかける。
大根は商品化の第1弾で、今後も考えていきたいという。
中尾歌舞伎は、市無形文化財指定されている。 -
統計功労者表彰
長年にわたり各種の統計調査に協力したとして統計功労者表彰を受けた駒ケ根市の藤井フミ子さん=町二=と下村ひろ子さん=福岡=は18日、市役所を訪れ、中原正純市長に表彰を報告した。藤井さんは25年間にわたり、各種統計調査に48回従事して全国統計協会連合会会長表彰を、下村さんは7年間に10回従事して県統計協会長表彰を受けた。調査に関する事務に10回以上従事したなどとして市内の5人が経済産業省の感謝状の伝達を受けた。
中原市長は「調査は社会経済の進展に欠かすことができない大切なもの。苦労も多いことと思うが、今後も引き続きよろしくお願いしたい」と激励した。
感謝状を受けたのは次の皆さん。
小松冨士子(町二)加藤悦子(北割二)小林俊子(福岡)宮入美幸(下平)宮沢法子(中沢) -
農事組合法人「北の原」収穫祭
昨年9月に発足した駒ケ根市で最初の農事組合法人「北の原」(小原恒敏代表理事)は18日、初の収穫祭を市内のアイ・パルいなんで開いた。会員など約40人が出席し、1年間の苦労を語り合いながら収穫を祝った。小原代表理事はあいさつで「取り組んだ大麦、米、ネギの収穫も無事終わった。その間、一つの事故もなかったことに感謝する。反省しながらまた事業を積み重ねていきたい。来年も元気で作業しよう」と呼び掛けた=写真。
北の原は11月の県農業協同組合中央大会で、法人化に向けての取り組みが優秀だったとして表彰を受けている。 -
ミニ門松作り講座
駒ケ根市東伊那の農林業体験施設「駒ケ根ふるさとの家」は16日、ミニ門松作り講座を開いた。市民など10人が参加し、正月に飾る門松の手作りに挑戦した。門松は完成品の高さ約50センチ。作業は直径約20センチの空き缶にわらを巻く土台の「はかま」づくりからスタートした。指導に当たった東伊那の下平益三さんは「わらの巻き方が均一でないと仕上がりが悪くなるぞ」と助言。参加者は「それは分かっているんだが、なかなか難しいな」と首をひねりながら悪戦苦闘していた=写真。
ふるさとの家は例年しめ縄作り講座を開いてきたが、今年は利用者の要望に応え、初めて門松作り講座を開いた。 -
伊那西高校、老朽化に伴う校舎の建て替え完了
伊那市の伊那西高校はこのほど、老朽化に伴い建て替え工事を行っていた新校舎の建設工事をすべて完了した=写真。
同工事は昨年3月末から始まったもので、第1期工事として建設された新2号館は、昨年12月末に完成している。その後、今年1月から第2期工事として新1号館の建設を開始。9月末に新1号館も完成し、生徒らは10月から新校舎の使用をしている。
また、今月に入って新1号館が完成するまで生徒らが使っていた旧校舎の取り壊しも終了。今回の改築工事をすべて完了した。
新校舎は鉄骨造り2階建て。新1号館、2号館合わせての総事業費は約6億6千万円となる。
新1号館には生徒らが日常的に使用するホームルーム教室8部屋のほか、個別相談室2部屋、収容規模約200人の大会議室を設置。そのほかにも生徒会室、給湯室、購買スペースなどが完備されている。
新校舎は「安心安全」「温かさ」などをコンセプトとしており、耐震強度を強化。断熱素材を用いるなどしている。
今回の工事により、講堂、職員室を除くすべてが新しくなったが、残る2カ所についても、補修、新築を含めて今後のあり方を現在検討している。
塩沢文彦事務長は「授業は非常に快適にやっている様子です。生徒たちには新しい場所も古い場所も大切に使ってほしい」と話していた。 -
青年海外協力隊員が市長に出発のあいさつ
伊那市出身の青年海外協力隊員唐木拓さん(29歳)が08年1月7日に派遣先のアフリカ大陸の南部にあるナミビア共和国へ出発する。18日、伊那市役所を訪れ小坂市長に出発のあいさつをした。
市長は「がんばってください」と激励した。
唐木さんは青年海外協力隊に入った理由を「世界に出てみたいと思った。自分の持っている技術や知識を発展途上国で生かせれば」と話した。
筑波大学を卒業後、日本テレコムに入社して、情報システムの構築などの仕事に従事していた唐木さん。配属先の同国グルートフォンテイン町役場では、その技術を生かし、パソコンのトラブルシューティングとネットワークの構築、外部向けホームページの作成などを行う。派遣期間2年間。
伊那市出身の青年海外協力隊員は唐木さんで29人目となる。 -
「ポコリットみなみみのわ」松寿荘で演奏
南箕輪村のハーモニカクラブ「ポコリットみなみみのわ」(高嶋一人代表)は18日、同市のデイサービスセンター松寿荘を訪れ、ハーモニカ演奏を同施設の利用者たちに披露した。
松寿荘が14縲・9日に開いているクリスマス・忘年会に合わせたもので、15日と17日からの3日間、計4日間の訪問となる。
「ポコリットみなみみのわ」は地域貢献活動を会の目的のひとつとしており、今年度は南箕輪老人ホーム、ひまわりの家、南箕輪特別養護老人ホームなどを訪れ演奏会を開いている。
「南箕輪村民の歌」「冬の歌メドレー」「故郷」などの合奏や、独奏を披露。またクリスマス・忘年会ということで「きよしこの夜」「お正月」も演奏した。利用者たちは、ハーモニカに合わせて楽しそうに歌っていた。
「ポコリットみなみみのわ」は08年1月に伊那市西春近のデイサービスセンター春富ふくじゅ園に6日間の訪問を予定している。 -
社会福祉施設などにおける感染症・食中毒などの発生防止及びまん延防止にかかる研修会
高齢者介護施設などにおけるインフルエンザや食中毒の集団感染防止を目的として伊那保健所は18日、社会福祉施設介護職員などを対象とした研修会を伊那市役所で開いた。約120人が集まり、インフルエンザやノロウイルスの感染予防対策などにつき、伊那保健所の保健師から指導を受けた=写真。
研修会はインフルエンザなどが発生しやすい季節に合わせて毎年開催している。
担当保健師は、感染対策としては(1)感染源の排除(2)感染経路の遮断(3)抵抗力向上竏窒ネどを挙げ、入所者の健康状態や栄養状態、食事の摂取量などに常に気を配り、異変があった場合に対応できるようにすることなどを呼びかけた。また、万が一インフルエンザなどが施設内で発生した場合、感染拡大を防ぐために、共同浴場での入浴を一時停止するなどといった措置を講じることを勧めた。
そのほかにも、長野県は人口当たりのエイズ感染者・エイズ患者の報告数の平均(04年から06年)が全国3位と、高いことから、今年はエイズの基礎知識に関する研修も実施。エイズは発症してから見つかるケースが多いことなどに触れ、伊那保健所でもエイズ検査の結果が当日にわかる「エイズ迅速検査」を実施していることなどを説明した。
伊那保健所によると、今年は11月から急激にインフルエンザが増えているという。また、ノロウイルスは例年1、2月がピークとなることから、今後の注意を呼びかている。 -
中・大型風力発電施設に関する影響想定地域マップ「桑沢山周辺版」 県が公表
県は18日、中・大型風力発電施設に関する影響想定地域マップで、箕輪町と辰野町の「桑沢山周辺版」を公表した。
地域マップは、中・大型風力発電施設に関し、山地災害や自然・景観などへの影響が想定される地域などをあらかじめ地図に表し、地域住民、市町村、事業者などが計画の早い段階で活用できるようにしている。マップで対象とする施設は、定格出力が50キロワット以上、地上から風車中心までの高さが25メートル以上、風車直径が15メートル以上のいずれかに該当するもの。
桑沢山の尾根筋には、東京の建設会社が風力発電施設の建設を検討しているが、マップでは事業計画地の大半がレベル2(立地については慎重に検討すべき地域)と示されている。
レベル2の4要素のうち、要素1(保安林、砂防指定地、地すべり防止区域、急傾斜地崩壊危険区域)、要素4(希少猛きん類の行動圏及びその推定域)と、要素1と4の重複の地域がある。
県は伊那市、諏訪郡富士見町などの「入笠山周辺版」、須坂市などの「峰の原周辺版」を既に公表。県内他地域(全県版)も本年度内を目途に公表する予定。 -
箕輪町図書館でしおりのクリスマスプレゼント
箕輪町図書館は、利用者にしおりのクリスマスプレゼントをしている。
しおりは台紙が緑色で、町のキャラクター「もみじちゃん」のクリスマスバージョンのイラストがある。職員が1枚ずつ色塗りし、赤や緑色のリボンをつけた。しおりプレゼントはこれまでにもやっているが、「もみじちゃん」イラストのクリスマスプレゼントは昨年に続いて2年目になる。
しおりを目当てに来館する子どもたちもいて、うれしそうに受け取っている。
プレゼント期間は22日までだが、用意した300枚が終わり次第終了になる。 -
箕輪町交通安全協会などチラシ配布で交通安全啓発
箕輪町交通安全協会、町防犯協会、箕輪町警部交番は16日、町文化センターであった演奏会に併せ、入場者にチラシを配り交通安全や防犯を呼びかけた。
年末の交通安全運動期間中でもあり、多くの人が訪れる会場で啓発活動をしようと取り組んだ。
長野県警察音楽隊の演奏会で、家族連れら大勢が来場。文化センターの入口で執行部役員が「交通安全運動です。事故に遭いませんように」と、500セット用意したチラシとペン、交通安全反射シールのセットを手渡した。 -
南箕輪村役場庁舎ロビーを改修
南箕輪村の役場庁舎ロビーが、改修工事で明るく生まれ変わった。
86年の庁舎建設から26年が経過し、ポスターを掲示した跡がカウンターに残っていたり、ソファーが古くなるなど少しずつ施設に痛みが生じてきていたことから改修した。
床は通路を色分けし、黒色だったカウンターは白の布張りに変え、棚はニスを塗った。ロビー正面は、日本ピスコからのテレビ寄贈にあわせ、テレビをはめ込むように直し、温もりが感じられるよう壁は木を使っている。ソファーはカラーセラピーも考慮し緑系のツートンカラーで、背もたれのないタイプにした。
事業費は150万円。工期は約1カ月間で土・日曜日や夜間に行った。
村は、「庁舎に来た人が待っている間、いくらかでも安らぎのある環境になったのでは」と話している。 -
伊那市総合型地域スポーツクラブ合同発表会
伊那市総合型地域スポーツクラブの初の合同発表会が16日、伊那市民体育館であった。3クラブによる11プログラムで、子どもたちがダンスと器械体操を元気に発表した。
春富地区、中地区、東部地区の3クラブにある小学校低学年以下の教室が一緒に発表する場を設けることで、スポーツクラブを知ってもらい、新しい仲間の参加につなげたいと計画した。
親子体操教室やキッドビクスの園児、小学生は、軽快な音楽に乗ってダンスを発表。園児の器械体操は跳び箱をジャンプで飛び越えてポーズを決めるなどかわいい姿を披露した。
クラブは主に公民館、器械体操は小学校体育館を利用して活動。ここ1、2年でキッズの教室も盛んになってきているという。 -
子育て学級クリスマス会
宮田村公民館子育て学級は18日、クリスマス会を老人福祉センターで開いた。折り紙を使ってサンタとトナカイを工作。パネルシアターや読み聞かせなどもあり、年の瀬の1日を親子で楽しんだ。
学級長の増田淳子さんが折り紙指導。雰囲気満点に、子どもたちも顔を描いたり色を塗ったり。母親の紙を折る様子を見ながら、自身で挑戦するチビッコの姿もあった。
「かわいい」「家で飾れそう」など親子一緒の工作を満喫。クリスマスを待ち望んだ。 -
婦人学級が正月の料理、色彩豊かに
宮田村公民館婦人学級はこのほど、正月の食卓を飾るにふさわしい季節の料理に挑戦しようと学習会を開いた。ハクサイ、ゴボウ、小松菜など旬の野菜をとりいれながら、栄養満点の6品を色彩も豊かに調理した。
JA生活相談員の関敦子さんが指導。約30人の学級生はベテラン主婦の腕を発揮し、手際良く調理した。
ハクサイのシュウマイ、キノコのみぞれあん、サケとおからのふんわりバーグなど、アイデアも凝らした料理の数々。見た目もきれいに完成し、出来立てをさっそく会食した。
「いける。正月に家でつくってみたい」と歓声も。年末年始は何かと忙しい主婦たちだが「みんなで料理すると、また楽しさが違いますね」と、ひとときの休息を満喫していた。 -
日本聴導犬協会本部新施設来年8月完成へ、訓練士養成機関新たに開設し地域に根ざして
宮田村に本部がある日本聴導犬協会(有馬もと代表)は18日、同村町三区の村民会館隣接地に計画する新たな本部訓練施設(通称元気いっぱい訓練センター)の概要を発表した。日本自転車振興会の補助と一般からの寄付金で進めているもので来年3月に着工し、8月下旬に完成する。年間5頭ほどの聴導犬・介助犬(補助犬)を育成するほか、訓練士養成機関も設置。地域の人たちが犬を通じて交流するスペースも設け、補助犬の普及、啓もうに力を入れる。
新施設には本部、訓練、さらに訓練士養成の機能を持たせ、木造2階建ての建物と屋外の訓練場を併設する。
8人程度のスタッフと20頭ほどの訓練犬、補助犬を必要とするユーザー訓練者が滞在。
村土地開発公社から購入(一部賃借)した用地で、文教福祉ゾーンに立地する好環境も活用し「地域の子どもたちや高齢者の皆さんにも来てもらえる施設にしたい」と有馬代表は説明する。
補助犬訓練士の養成機関「日本聴導犬・介助犬訓練士学院」は2009年2月の開校。学校法人ではないが、1年半のカリキュラムで福祉の使命感を持った人材を育成し、優秀修了者には協会スタッフの門戸も開く。
現在、国認定の聴導犬13頭のうち5頭は同協会所属。介助犬は38頭のうち3頭の実績を持つが、全国に45ケ所あるともいわれる補助犬の育成団体で、初めて本格的に犬と人双方の養成に乗り出す。
「訓練できる人数が増えれば、それだけ希望者の期待にも添えられる。補助犬を取り巻く環境改善のお手伝いができれば」と有馬代表は話した。
訓練士学校の入学受け付けは年明け1月から開始。詳しくは同協会FAX85・5088またはメールinf@hearingdog.or.jpまで。 -
漆戸醸造で東京農大生が酒造りの実習
酒造りが最盛期となった伊那市西町の漆戸醸造で12月下旬まで、東京農業大学の学生2人が泊まり込みの実習をしている。日本酒ができるまでの工程を学習することが目的。学生らは杜氏(とうじ)から直接指導を受け、酒造りの苦労や喜びを肌で感じ取っている。
同社の漆戸正彦社長(38)は東京農大の卒業生。実習生の受け入れは本年で6回目になるという。参加しているのは応用生物科学部醸造科学科の田中典子さん(21)、中島麻記さん(21)=ともに3年=の2人だ。
この日は室温36度、湿度80パーセントに管理された「麹室」の中で、蒸米に麹菌を繁殖させる作業を体験。カビが生える適当な水分を調整するため、2人は机の上に広げた蒸米を両手でかき混ぜながら麹を造っていった=写真。
2人は「学校で学んだことを実際の現場で確認することができ、一つひとつに感動している。造っている人たちの話も聞けるので、できるだけ多くのことを学んで持ち返りたい」と話している。 -
【記者室】学力テストの傾向公表へ
文部科学省が全国の小学6年生と中学3年生を対象に今年行った全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果について駒ケ根市教育委員会は「点数の発表はしないが、全体的な傾向については公表したい」としている▼各小中学校の代表者らで構成する委員会を立ち上げ、傾向の分析に向けて結果をまとめているところで、公表の内容や時期は未定という。すでに発表済みの県の結果は「全国平均より高い」だったが、駒ケ根はどうなのか、知りたい人は多いはずだ▼だが興味本位に見るべきではない。よそと比べて高い、低いと一喜一憂するのではなく、長期的な観点から今後の児童、生徒の教育に生かしていく姿勢が大切だ。(白鳥文男)
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飯島町社協もちつき大会
飯島町社会福祉協議会は16日、年末恒例のもちつき大会を地域福祉センター石楠花苑で開いた。福祉関係者ら約150人が参加し、つきたてのもちを食べて楽しんだ。もちつきには寄付されたもち米約20キロを使い、社協役員らが交代できねを振るった=写真。木枯らしの吹く肌寒い陽気の中、威勢の良い掛け声が辺りに響き、湯気のたった熱いもちが次々につき上がった。参加者はつき上がったもちにきな粉やあんこ、大根おろしなどをまぶしておいしそうにほお張っていた。
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中川村ボランティア団体クリスマス交流会
中川村のボランティア団体と村社会福祉協議会は16日夜、恒例のクリスマス交流会を中川文化センターで開いた。村内で活動する18団体の会員など約70人が参加し、にぎやかに交流を楽しんだ。サンタクロースとトナカイも登場し、乾杯の音頭をとるなどして雰囲気を盛り上げた=写真。踊りや歌などを披露する演芸大会が行われたほか、ダンスやビンゴゲームなど楽しい催しが目白押しで、参加者は一足早いクリスマスの夜を存分に楽しんでいた。
ボランティア団体連合会長の池上ふさこさんはあいさつで「1年間のボランティアの疲れを取り、来年も素晴らしい活動ができるように思い切り楽しんで」と呼び掛けた。 -
大田切区育成会収穫祭
宮田村の大田切区青少年健全育成会(新谷好弘会長)は16日、恒例の収穫祭を大田切集落センターで開いた。親子ら約70人が集まり、今年収穫したサツマイモ、ダイコン、ネギなどの野菜を豚汁にして食べたほか、もちつきなどをにぎやかに楽しんだ。野菜は農作業を通じて土に親しもうと行われた「自然を愛する勉強会」で栽培したもの。子どもたちは自分たちで作った野菜をおいしそうに味わっていた。
正月を前にしめ縄作り講座も開かれ、子どもたちが地域の老人会「曙会」の会員ら3人の指導を受けながらしめ縄作りに取り組んだ=写真。お年よりらは「家族を幸せにしてくれる大切な飾りだ。心を込めて作るんだぞ」と呼び掛けていた。 -
南割区育成会そば打ち
宮田村の南割区青少年健全育成会(浦野宗明会長)は16日、そば打ち会としめ縄の講習会を南割区集落センターで開いた。小学4縲・年生の児童と保護者ら約110人が参加し、そばをこねたり切ったり楽しく作業=写真。子どもたちは「すいとんみたいになっちゃった」などと笑い合いながら、皆で協力して手早くそばを作り上げた。打ったそばは保護者らがゆで、昼食に豚汁ととともにおいしく味わった。子どもたちのそば打ちは約10年前から毎年行っている。
午後はしめ縄の講習会も行い、子どもたちは地元のお年よりたちの指導を受けながら正月に飾るしめ縄を作った。 -
中沢バイパス開通プレイベント
19日に開通する主要地方道駒ケ根長谷線中沢地域バイパスで16日、開通に先立って道路の完成を祝うウォークラリーが開かれた。バイパス改良促進委員会と駒ケ根市主催。地元の住民など約150人が参加し、クイズに答えながら完成間近の道路をのんびりと歩いた=写真。クイズラリーはバイパスの西端にある新宮川岸ミニ公園をスタート。途中5カ所で10問の問題に答えながらゴールの中沢支所を目指した。出題された問題は「バイパスは延長何メートルか」、「歩道に植える木の種類は」など、新しい道路にちなんだ三択クイズ。参加者は頭をひねりながら参加賞のボールペンで回答用紙に記入していた。ゴールでは温かい豚汁が振る舞われた。
中沢バイパスの今回開通区間は延長1380メートル。愛称は住民の意見などから「中沢大通り」に決まった。総事業費は15億5千万円。天竜大橋から県道伊那生田飯田線との交差点までの第1期工事終了に続いて03年に着工した。 -
三沢ミュージックスクール発表会
駒ケ根市の音楽教室「三沢ミュージックスクール」(三沢照男代表)は16日、第40回発表演奏会を駒ケ根市の市文化会館大ホールで開いた。同スクールで学ぶ幼児から一般の約70人が代わる代わるステージに立ち、それぞれピアノ、声楽、マリンバを演奏。1年間練習を重ねた努力の成果を立派に披露した。幼児や小学校低学年児童によるピアノ演奏では、足がペダルに届かないほど小さな子たちが大きなコンサートグランドピアノに向かい、もみじのような手を懸命に使ってベートーベンやモーツァルト、ショパンなどの曲を見事に弾きこなした=写真。
客席には多くの保護者や祖父母らが訪れ、出演者よりも緊張した表情で子どもや孫の演奏ぶりを食い入るように見詰めていた。 -
箕輪町議会12月定例会閉会
箕輪町議会12月定例会は17日、一般会計補正予算案など8議案と意見書提出案5件を可決し閉会した。町選挙管理委員会委員及び補充員選挙もあった。
高齢者等介護予防施設設置条例制定案は、(1)使用料減免規定の該当者を明確にするよう措置を講ずること(2)高齢者(65歳以上)の使用料について減免とするよう図ること-の2点の付帯事項を付して可決した。
後期高齢者医療制度の中止・撤回を求める陳情書の採決は、委員長報告の「不採択」に対し賛成多数で「不採択」となった。「採択」は2人だった。
12月31日の任期満了に伴う町選挙管理委員会委員及び補充員選挙は、委員4人に佐々木孝則さん(松島)、戸田昭嘉さん(長岡)、小林昌明さん(木下)、佐藤勝代さん(沢)、補充員4人に井上彦七さん(木下)、白鳥正さん(福与)、浦野喜右衛門さん(松島)、小林慶子さん(下古田)を当選人に決定した。任期は4年。
請願・陳情の採決結果は次の通り。
◆採択=▽深刻な医師不足を打開するための法律の制定を求める陳情書▽「看護師等の人材確保の促進に関する法律」の改正を求める陳情書▽保険でより良い歯科医療の実現を求める意見書採択についての陳情▽米価の安定対策を求める陳情
◆閉会中の継続審査=▽6カ所再処理工場の本格稼働に反対し、その中止を求める意見書の決議を求める請願書
◆不採択=▽後期高齢者医療制度の中止・撤回を求める陳情書▽高齢者の医療制度に関する請願 -
箕輪町民有志の「辰巳クラブ」主催
長野県警察音楽隊演奏会箕輪町の1940年、41年生まれの辰年・巳年の住民有志でつくる「辰巳クラブ」(25人)主催の「長野県警察音楽隊演奏会」が16日、町文化センターであった。会場は満席で、観客は日本民謡やアニメ主題歌などの吹奏楽演奏を楽しんだ。
演奏会は2回目。07年の箕輪町まちづくり住民提案事業に採択されている。箕輪町共催、町教育委員会など後援。
警察音楽隊は、「序曲『バラの謝肉祭』」、「アメージング・グレース」、ジャパニーズ・グラフィティ「ハウルの動く城」など8曲を披露。迫力ある演奏に子どもから大人まで大きな拍手を送っていた。
演奏会前半には町内の3団体「たそがれシーラク」、「ファンキーキッズ」、「みのわ少年少女合唱団」が賛助出演した。