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県縦断駅伝 きょう号砲
第56回県縦断駅伝競走大会(長野陸上競技協会など主催)は17、18日、長野市から飯田市までの21区間218・4キロのコースで郷土の代表15チームが健脚を競う。長野市に連覇を阻まれた前回の雪辱を晴らすため、一丸となった上伊那は2年ぶり、34回目の総合優勝を誓う。
昨年の大会で長野市と5分差で敗れた上伊那は、前回、上位争いの中で「粘り負け」した若手選手の奮起で総合力は確実に底上げされた。メンバー27人中12人を入れ替え、就任2年目の清水監督は「去年(の長野市)と比べて十分に戦える戦力が整った」という。
清水監督は1日、2日目と序盤にリードを奪い逃げ切る考え。
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初日1区は、箱根駅伝を控える東京農大の有賀を起用。1万メートル30分10秒前後の走りでチームに勢いをつけたい。4区は上島。上位争奪の要となる1日目最長16・4キロには前回20区で区間新のエースを惜しみなく投入する。
中盤は8区の守屋、9区の鈴木と、いずれも前回同区間で区間賞に輝いた2人を中心に県縦常連者で固める。チーム最年長の守屋は「この大会に向け準備は整っている。昨年より良い状態で臨める」と自信を口にする。
上伊那にとって苦戦が続く後半、白樺湖縲怺摶・フ10区下りは2年ぶりの出場となる唐木に期待。「精神的にも強く、絶好調」と監督の信頼は厚い。
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2日目スタートの13区でもスタートダッシュ。小林太は最近、5千メートルで自己記録をマークするなど調整は万全だ。
上伊那入りする16区には前回、肉離れで実力を発揮できなかった北原がリベンジを誓う。北原は若手選手のリーダーとして底上げにも貢献。「今年は順調に年間を通して練習できた。地元を先頭で走れるよう、持てる力を出し切りたい」と意気込む。
女子区間の18区はふるさと選手の宮下、19区は県中学駅伝で活躍の小林純が走る。大会両日を通して最長17・0キロの20区は滝沢。アップダウンの激しいコースは各チーム実力者をそろえるが好調を維持する滝沢は「挑戦するつもりで臨みたい」と上を見据える。
最終区はチーム最多17回の出場を誇る細田。アンカーを願い出た細田は「チームの順位を上げることと、区間優勝を狙う」と決意する。 -
一般財源分5%削減で、村来年度予算編成方針
宮田村は16日、一般財源分の予算を本年度当初予算比で5%削減し、予算額を本年度当初とほぼ同程度の32億円を目標とする来年度の予算編成方針を示した。引き続き子育て支援の充実を重点施策に掲げたほか、ゴミの減量化をはじめ環境配慮も盛りこむなかで、清水靖夫村長はマンネリ解消と、横並びの発想からの脱却を職員に投げかけた。
職員を集めた編成方針会議で説明。清水村長は活発な村民の取り組みに対し、行政側の対応が遅れていると指摘した。
住民自治の強化を一層促すために、庁内においても連携して協働する仕組みを構築するよう要望。構造改革を強く求めた。
編成方針では、各種団体への補助金見直しをはじめ、前例踏襲ではなく必要なものを積み上げる「ゼロベース予算」を継続。
小学校などの耐震補強工事や起債の繰り上げ償還などに備え、基金への積み立ても行いたいとしている。 -
ともいきの会がそば打ち
宮田村町二区の交流グループ「ともいきの会」(矢亀誠一会長)はこのほど、そば打ちを行った。3年目を迎えた今回は、特別な講師は呼ばず・ス自己流・スで挑戦。思考錯誤しながら、にぎやかに楽しんだ。
昔のことも思い返しながら、そばを打つおじいちゃん、おばあちゃんの姿も。「こうやったほうがいい」など指導もしながら、立派なそばが完成した。
そば粉は地区内の商店が寄せてくれた「戸隠産」で、手作りの味わいも重なって風味豊かに。天ぷらなどと一緒に食べ、会話も弾んだ。
食後はみんなで恒例「ともいき音頭」を踊ったり、歌ったり。昼のひとときをゆっくりと過ごした。 -
保育園七五三参り
宮田村中央、西両保育園は15日、七五三を祝い、南割区の姫宮神社を参拝した。神事や千とせあめをなめたりして、健やかな成長をみんなで祈った。
中央保育園は年少から年長の園児が社殿内で祈願。厳粛な神事を体験し「元気でいい子になりますように」と願った。
西保育園は未満児含め全園児が参拝。仲良く千とせあめもなめ、伝統行事に親しんだ。
東保育園は大久保区の熊野神社を参拝した。 -
宮田中秋のクラスマッチ
宮田村宮田中学校は9日、バレーボールを種目に秋のクラスマッチを開いた。
学年ごとに行い、1年生はソフトバレーを採用。それぞれ熱戦を繰り広げた。
声をかけあいながらトスをまわしたり、励ましあったり互いに声援を送ったり。クラスの勝利に向けて団結していた。
3月にもクラスマッチを予定している。 -
伊那おやこ劇場 世界の料理を味わう
伊那おやこ劇場(春日伸子運営委員長)は11日、伊那市東春近の春近郷ふれ愛館でインドネシアの料理を作るイベントを企画した。同市や南箕輪村の会員、一般参加の親子35人が集まり、食事を通じて外国文化に触れた。
12月9日、同会場である世界各国の民話のオムニバス作品、舞台劇「風の子バザール」の開催に向けた事前イベント。作品を楽しむため外国の文化を学ぼう竏窒ニ、会員の一人がインドネシアの代表料理のレシピを用意し、みんなで調理することになった。
香辛料をふんだんに使ったチキンスープ「ソトアヤム」、ココナッツシュガーのクレープ巻き「ダダールグルン」など。独特な香りのする料理に子どもたちは驚いていたが試食すると笑顔で舌鼓を打った=写真。
入会に関する問い合わせは、伊那おやこ劇場事務所(TEL・FAX72・7447)へ。火曜縲恚燉j日の午前9時縲恁゚後3時。 -
子育て支援センターで季節の郷土料理講座
伊那市子育て支援センターは14日、「季節の郷土料理講座」を富県子育て支援センターで開いた。伊那市内の母親ら15人が参加。富県地区で郷土食の研究などに取り組む「富県味の研究会」の女性ら4人を講師に迎え、季節の野菜をふんだんに使った地元の家庭料理に挑戦した。
子育て中の母親らをサポートするとともに、母親としては先輩となる地元の女性たちから、料理や子育てについて教えてもらうことを目的として今年から始めた取り組みで、料理講座は2回目。今回は「季節の郷土料理」ということで、地元の野菜をふんだんに使った豚汁、みついもなどのほか、地元の富県グリーンツーリズム推進委員会が提供してくれたマツタケを使った炊き込みご飯にも挑戦することとなった。
母親たちは、富県味の研究会のメンバーから野菜の切り方、調理のこつなどを教わりながら、調理を展開。ご飯が炊き上がると、おいしそうな香りが部屋いっぱいに広がった。
参加した母親の一人、吉田明美さん(34)=上牧=は「まだ主婦の新米なので、実家でも母に教わるなどしています。子どもからちょっとだけ離れて、気晴らしできるのもいい。こういう機会はもっとたくさんあれば」と話していた。
また、富県味の研究会の岡野千恵子さん(60)=富県=は「やっぱり、食育が一番大切。お母さんたちには地域で出来た野菜を使った料理を子どもたちに食べさせてほしいし、そういう取り組みを子どもたちにも伝えていきたい」と語った。 -
北陸信越運輸局長表彰 整備部門上伊那から2工場
伊那市美篶の自動車整備工場「竹内モータース」(竹内峰夫代表)と箕輪町松島の井口モータース」(井口庄次郎代表)が、長野、富山、新潟、石川の4県にまたがる北陸信越運輸局の事業功労整備部門で局長表彰を受けた。
同部門には運輸局管内から25事業所が選ばれ、上伊那(165事業所)からは2事業所が受賞。これまでの自動車整備事業の振興などに努めた功績が認められ、1日、新潟県であった表彰式に竹内さんと井口さんが出席した。
竹内さんは「地道にこつこつやってきたことが認められてうれしい。受賞をきっかけに今後も頑張っていきたい」。井口さんも「これからも引き続き、自動車整備振興会の発展のために尽していきたい」と話している。
北陸信越運輸局長表彰を受賞した竹内さん -
狩猟解禁 3カ月間の「猟期」
狩猟が解禁となった15日、上伊那でも山でイノシシやキジなどを狙う猟友会員らが晴天の中で狩りを満喫した。来年2月15日までの3カ月間が猟期となり、期間中は、鳥獣保護区などを除く区域でニホンジカ、マガモなどの狩猟を繰り広げる。
本年度は、前年度に続き雌ジカの捕獲枠が無制限となり捕獲量が増える見込み。そのほか、カワウが狩猟鳥獣の追加となり、ウズラが狩猟鳥獣の捕獲禁止(期間=07年9月15日縲・2年9月14日)の追加になるなどした。
上伊那管内の06年度捕獲数(有害駆除を含む)は、ニホンジカ2134(前年度922)頭、イノシシ941(同449)頭、ツキノワグマ27(同6)頭で、カモやカラスなどの鳥類は2823(同4122)羽。狩猟登録人数は、06年度現在527(同535)人。 -
行政評価の分析結果説明会
箕輪町は14日、職員を対象に、都市行政評価ネットワーク会議による全国統一の24施策を測定対象とした行政評価分析の結果説明会を役場で開いた。町の05年度のデータを同会議に参加する61自治体と比較した数値や評価が示され、今後、町の施策の課題を見出し新年度の予算編成などの参考にしていく。
都市行政評価ネットワーク会議は、総合研究開発機構(NIRA)、財団法人日本都市センター、地方シンクタンク協議会と都市自治体で構成。都市自治体の事務改善や政策・施策研究事業などの円滑な推進を図るため、全国の自治体を統一の基準で測定する行政評価に基づき、相互の情報や意見交換をする。07年6月現在、参加自治体は74団体。市が中心で町は箕輪町のみ。県内では伊那市、須坂市も参加している。
町は本年1月に参加し、分析のため05年度データを提出した。今回の分析は参加当時の61自治体との比較。
地方シンクタンク協議会に加盟するNPOのSCOP(松本市)が分析カルテを解説。町の評価は「多くが平均値か、それ以上で、いい数値が入っている」とし、課題と思われる施策を数項目挙げた。保育サービスの充実では、「完全保育を実施中だが定員割れしているため、今後の人口動向を踏まえて保育所は改修を中心にし、新たな整備は慎重にするべき」など、カルテの見方と共に考察結果を示した。
同規模の自治体との比較ではないことなどから、一概に結果だけで良し悪しが判断できない部分があることも説明した上で、「分析結果を参考に、さらにほかのデータを追加したり協議するなどしてもらうといい」とアドバイスした。
町担当課は、「市と比較することで見えてくる課題もある。分析から町の傾向はつかめると思う。新年度予算編成に向け参考にし、第4次振興計画後期基本計画の指標設定にも役立てたい」と話している。今後、06年度のデータ分析も依頼する予定。 -
伊那広域シルバー人材センター運営費補助の要望
伊那広域シルバー人材センター(春日博人理事長)は15日、構成4市町村のうち3市町村を訪問して08年度の運営費補助について前年同様の補助金を要望した。
自治体の予算編成前に毎年要望している。南箕輪村役場を訪れた春日理事長らは、本年6月の全国シルバー人材センター事業協会定期総会での、高齢者が働くことの意義や同協会の事業努力を理解してもらい経費の補助や事業発注などの支援・協力を要望する決議を説明し、「各市町村で前年同様の補助金をお願いしたい」と要望した。
補助金は国が2分の1、残りを各市町村が負担する。補助率は05年度2%、06年度2・4%、07年度1・14%と毎年減少。07年度の国の補助金は1560万円で、残り1560万円を4市町村が均等割と人口割で負担している。
この日は伊那市、箕輪町、南箕輪村を訪問。辰野町は21日に訪れる予定。 -
権兵衛トンネル防災訓練 伊那・木曽谷の連携確認
伊那谷と木曽谷を結ぶ国道361号権兵衛トンネル(約4・5キロ)で15日、両地域の消防、警察、建設事務所の非常時における相互連携を確認するための防災訓練があった。開通後3回目。約80人、救急車やポンプ車など26台が出動し、救急救助や消火、情報伝達など7項目の訓練を行った。
トンネルを全面通行止めにし、木曽側坑口から350メートル付近で訓練をした。トラックに追突された乗用車が対向車線を走行中の乗用車と衝突し、2台の乗用車の運転手が重傷。さらに、両乗用車から漏れた燃料に引火して車両火災が発生する竏酎z定でそれぞれの訓練を繰り広げた。
救急救助訓練では、事故により、トンネル内の火災探知機などが作動し、通報があったとし、トンネル両側から各消防署の車両が進入。事故車両の中に閉じ込められた負傷者を油圧式救助器具などを使って救出、救急車で搬送するなど迅速な対応を見せた。
木曽広域消防本部の織田佳樹消防長は「訓練を反省、検証し、いざという時に備えてほしい」。木曽警察署の宮尾仁署長は「災害、事故はいつなんどき発生するか分からないので、日ごろのイメージ訓練が必要」と講評した。
開通後、トンネル内での人身事故、火災の発生はない。 -
駒ケ根市新エネルギー推進会議提言
新エネルギー導入について具体的に検討する駒ケ根市新エネルギーバレー推進会議(北林友和委員長、20人)は15日、中間報告をまとめ、中原正純市長に提言書を手渡した=写真。北林委員長は「来年度予算編成の時期でもあるので、中間の検討結果を提言するが、任期切れの3月までには、水力の利用などを含めたさらに具体的な提言をまとめたい」と報告。
提言は(1)太陽光発電システムの公共施設への導入(2)木質ペレットストーブの追加導入(3)二酸化炭素排出量評価システムの導入検討竏秩B(1)は環境省の認定を受けた民間会社のプロジェクトの利用により無償でシステムが設置できるというもの。(2)はペレットストーブの性能が向上していることから、学校などへのさらなる導入をを求めている。(3)は新エネルギーや省エネの活用に応じてポイントを付与することで、市民の環境への取り組み意欲を促進させる狙いがある。
中原市長は「提言は何としても実現したい。前向きに取り組めるよう検討する」と述べた。 -
認知症を考える講座第2回
認知症への理解を深めてもらおうと駒ケ根市は15日、一般市民を対象にした「認知症を知る講座 基礎編」の第2回講座を市役所南庁舎で開いた。約50人が集まり、寸劇や講義などを通じて認知症のさまざまな症状や認知症の人への対応の仕方などを学んだ。市職員などが演じる寸劇では認知症の人と周囲の人とのやり取りをユーモアを交えながら披露=写真。講義では認知症に詳しいグループホーム所長の宮下貴志子さんが「認知症の方への接し方」について話した。
参加者は時折メモを取ったりしながら、真剣な表情で認知症について学んでいた。 -
駒ケ根商工会議所接客講習会
駒ケ根商工会議所は14日、市内の企業を対象にした接客講習会を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。旅館、ホテルやレストランなどのサービス業のほか製造業の総務担当者など約80人が参加。東京の中華レストラン「赤阪離宮」取締役の佐野由美子さんによる講演「プロの接客はここが違う 一期一会の心、売れる店づくりを目指して」を聴いた=写真。
佐野さんは「愛される店、繁盛する店には共通点がある。当たり前の基本がしっかりできているか、リーダーがやるべきことをきちんとやっているか、本気で人を育てる気があるか竏窒フ3点。すべて人の問題。接客はお客さまに喜んでほしいという心だ」と話した。参加者は真剣な表情で話に耳を傾けていた。
佐野さんはホテル、レストランなどのトータル・コーディネートやコンサルタントに活躍。03年、日本文化振興会の社会文化功労賞を受賞した。 -
ごまプロジェクト試験結果検討会
市の新たな特産品を目指してゴマの栽培実証試験に5月から取り組んでいた駒ケ根市営農センター(会長・中原正純市長)は15日、試験結果の報告・検討会を東伊那の農林業体験施設「駒ケ根ふるさとの家」で開いた。JAなどの農業関係者と市職員ら約20人が参加し、結果の詳細な報告を聞いたほか、ごまの試食も行った=写真。
試食用のごまは3種類。駒ケ根産(黒)と、比較用の鹿児島県喜界島産(白)、ミャンマー産(黒)が用意された。参加者は地元産のごまについて「思ったより香りが良い」「これならいけるかもしれないな」などと話し合い、将来の地域ブランドに手応えを感じている様子だった。
報告では駒ケ根市に適したゴマを探すため7種類のゴマを栽培して比較した結果や、収穫量などを調べるために種まきの時期や栽植密度などの条件を変えて栽培した結果が発表された。課題として3年連作で障害が出る可能性があることや、湿害に弱いことなども報告された。
プロジェクトは、市内のごま加工会社豊年屋が自社製品に地元産のゴマを使おうと、市に栽培を持ち掛けたことからスタートした。市営農センターは今後、市内の各営農組合を通じて農家に栽培を勧める一方で、希望者には栽培講習会を開いたり種子の配布をするなどしてゴマの普及に努めていく考え。 -
伊那市が地方自治法施行60周年記念総務大臣表彰者に選ばれる
県は15日、地方自治法施行60周年記念総務大臣表彰の県内被表彰者を発表した。上伊那では、自らの創意工夫により、地方自治の充実・発展に寄与した市町村として伊那市が選ばれたほか、地方自治功労者として島崎山林塾主宰の島崎洋路さん(79)=伊那市=が選ばれた。
市町村で今回表彰を受けるのは、2市1町。今回被表彰市町村となった伊那市は、市民サービスの向上を目指した行政システムの構築を基本方針として、市民との協働によるまちづくり推進に取り組んでいる点が高く評価された。
また、地方自治功労者に選ばれた島崎さんは、山林塾を通して山林整備の職人育成に取り組むとともに、県森林審議会会長として森林整備や林業振興に貢献した。
表彰は20日、東京国際フォーラムで開催される地方自治法施行60周年記念式典の中で行われる。 -
ねじれ大根を収穫
白いしめ縄!?竏秩B伊那市西箕輪の日帰り温泉施設・みはらしの湯に展示された「ねじれ大根」が、入浴客を驚かせている=写真。
大根は隣接する宿泊施設・羽広荘の畑で収穫された。
従業員の一人がなかなか抜けない大根と格闘。やっとの思いで引き抜いた大根の姿を見てびっくり。何と、2本の大根が見事にねじれ上がっていた。
珍しい大根を多くの人に見てもらおう竏窒ニ、そのままみはらしの湯に持ち込まれ、“仲良し大根”と命名。
「最初は今話題の『ねじれ国会』を文字って“ねじれ国会大根”って意見もあったんだけど、それじゃあまりに仰々しいってことになってね」と支配人。 大根は2、3日ロビーに展示した後、利用可能なら同施設の食材として用いる。 -
米粉おやきとともに地域の伝統を伝える
伊那市西箕輪
西箕輪米加工グループ「おやき」は、長野県を代表する郷土食の一つ。米の貴重な時代の代用食だった小麦粉で作った皮が主流だ。しかしこの上伊那では、昔から米粉を使ったおやきが作られてきたことを知っているだろうか竏秩B
「きっとこの地域はほかの地域に比べれば米がよく取れたのだと思う。それでも私らの小さい時は、米粉のおやきは恵比寿講のごちそうだった」。メンバーは懐かしむ。
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活動の発端となったのは西箕輪地区の農家女性でつくる生活改善グループ。当時からイベントに合わせておやきを作るなどしていたが、みはらしファームができたことをきっかけに集まった有志で米加工を始めた。
主力商品は地域の伝統食である米粉のおやきと五平もちだ。
「生活改善グループのころから『地域の味を継承したい』って思っていたから、やっぱりおやきと五平もちを作ろうってなってね」
程よい甘さの手づくりあんは米粉の皮との相性が良く、素朴な味。懐かしいね竏秩Bおやきを手にする客からはそんな声がもれる。
「おいしかったって声をかけてもらったり、手紙をもらったりするのはやっぱり嬉しいね」と笑顔を見せる。
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それでも、商品として販売できるようにするまでには試行錯誤があった。伝統的な作り方は生の皮にあんを包み、ゆでるというもの。しかし、これだと皮がすぐに固くなってしまい、ゆでている最中にあんが飛び散ることもあった。
商品として販売できる形にするにはどうしたらよいか竏秩B工夫を重ねる中で、皮を一度ゆで、それを練り直す方法に切り替えた。すると、皮が固くなりにくくなり、あんが出ることもなくなった。 -
味工房が大芝の湯で冬期営業
南箕輪村大芝高原の味工房は、来年4月9日まで日帰り温泉施設「大芝の湯」で営業している。
冬期は高原を訪れる人が減少するため、毎年大芝荘東の直売所を閉め、大芝の湯に移転する。
ジェラートを除く全商品を扱い、おやき、パン、みそなどのほか野菜、果物も販売している。おやきは、新商品で「おから」があり、パンでは秋の味覚「おさつロール」がある。わさび漬けも16日から販売している。
会員が持ち寄る新鮮野菜も充実し、白菜、キュウリ、トマトなどのほか、葉ワサビ、クルミ、キビもある。
営業時間は午前10時20分縲恁゚後3時。 -
箕輪西小学校で古田人形の学習会
箕輪町の箕輪西小学校で15日、古田人形芝居の学習会があった。地域に根付いている伝統文化を次の世代に伝え、担い手を育てていく文化庁の「学校への芸術家等派遣事業」の一環で、地元の古田人形芝居保存会の会員が指導した。
体育館で同校の古田人形クラブの本年度初の公演もあった。人形浄瑠璃「傾城阿波の鳴門順礼歌の段」を全校児童に披露した。
クラブ長の武田隆さんは「人形を生きた人のように演ずることの難しさが、やればやるほど感じられる」とあいさつした。
真剣な表情で公演を見つめる児童たち。公演後には「私も古田人形クラブに入りたいと思った」という低学年児童の声や、「本当に人形が生きているように見えた」などの声が聞かれた。
学習会は、1・2年生、3・4年生、5・6年生に分かれて指導を受けた。
5・6年生を教えたのは、古田人形芝居保存会員で、古田人形クラブ顧問の柴登巳夫さん。「お百姓さんが作物がたくさん採れるように神社の前で舞わせていた」と古田人形の歴史を話し、児童たちに人形の操り方を指導した。緊張しながらもうれしそうに古田人形を動かす児童たちの姿があった。 -
保科正之公大河ドラマ化に向けた署名が25万人に到達
江戸時代の高遠藩主・保科正之公のNHK大河ドラマ化に向けた署名が15日、25万人に到達した。来年1、2月に全国組織を立ち上げ、署名活動をさらに促進する。
「秋まつり」開催中の高遠城址公園で署名活動を展開。午後1時半すぎ、25万人目に大阪府の小林恭二さん(61)が来園した。長男と一緒に、諏訪へ来た帰りに初めて立ち寄り、25万人目にびっくり。「大阪に帰って保科正之公を宣伝したい」と話した。
24万9999人目は市内西箕輪大萱の藤原はる子さん(76)、25万1人目は愛知県の竹中瑞穂さん(67)だった。
伊那市観光協会が25万人と前後の3人に、保科正之公の本や高遠まんじゅうなど記念品を贈った。
「ドラマをつくる会」の会長・伊東義人総合支所長は「江戸幕府の補佐役として、庶民のくらしのために政治をした。清廉潔白で素晴らしい殿様」と述べ、署名活動が実を結ぶように宣伝を呼びかけた。
正之公生誕400年にあたる2011年のドラマ化実現を目指し、04年から署名活動を始めた。 -
福祉大生がむらづくりの現地調査、小学生の声も取材
宮田村と友好宣言を結ぶ日本福祉大学の情報社会科学部生活環境情報学科の学生が15、16日、むらづくりに関する現地調査を同村内各所で行っている。産業観光や暮らしなど4班に分かれ、各分野の関係者のほか一般住民にも広く取材。子ども班は宮田小学校5年1組を訪れ村への愛着について質問したが、豊かな自然を好きな部分に挙げる児童の姿も。年明けには同村内で調査結果の報告会を開き、地域へ還元もしたい考えだ。
5年1組では村への愛着度を全児童に100を満点とする数字で示してもらったり、村にあったら良いものなどを質問。
大半が100%に近い満足度を示し「事件や事故が少なく平和」など理由も話した。
低い数字を示した子どもは「食べたり、遊べるお店が少ないから」など回答。
「自然が多くていい」「公園があるけど、自然が活かされてない。森の中に公園があればいいのに」「魚などを残して」といった自然環境面を評価する児童の声も複数あった。
調査しているのは千頭聡教授ゼミの学生14人。文部科学省の「特色ある大学教育支援プログラム」に認定され、5年ほど前から愛知や岐阜でも行ってきたが、これほど大規模な調査は初めてという。 商店に買い物に訪れた一般客や保育園の送迎に来た保護者らにも突撃取材を敢行しているが、千頭教授は「多くの方の声を聞くことで、ともに地域のあり方を考え深める機会になれば」と話した。 -
東保育園児がリンゴ収獲体験
宮田村大久保区の藤川猛さん(67)は15日、東保育園の年少から年長までの園児約100人を自身のリンゴ農園に招き、収獲体験をさせた。「リンゴの美味しさを幼い頃から知ってほしい」と協力。大きな赤い実をもぎ取る子どもたちの笑顔が広がった。
「リンゴはみんな好きかな。どんどん食べてね」と藤川さん。もぎとりの方法を教えてもらった園児たちはさっそく、時期を迎えた「ふじ」を収獲した。
「いっぱいあるね」「どれにしよう」。美味しそうなリンゴを自分で選ぶ子どもたち。
一人3個も収獲し、持ってきたカバンの中に大切に入れた。
「今年初めてだったが、やってみて良かったねぇ。リンゴをたくさん食べてもらえれば」と藤川さんは目を細めていた。 -
町三区民ゴルフ
宮田村町三区の区民ゴルフ大会(実行委員会主催)は11日、駒ケ根市のアルプスグリーンで開いた。30人が出場し、親睦も深めた。
優勝は伊藤幸春さん、ベストグロスは80で飯島真一さん。JA宮田支所で表彰式を行い、健闘をたたえあった。
同大会は今年で4回目。初回は新潟中越地震のチャリティも兼ねるなど、貢献活動も取り入れながらプレーを楽しんでいる。
上位は次の皆さん。
(1)伊藤幸春(2)矢澤晃(3)飯島真一(4)藤田和治(5)鈴木泰晴(6)壬生善夫(7)平澤正次(8)湯澤邦夫(9)加藤弘子(10)下井明人 -
防火・危険物漏洩防止パレード
秋の全国火災予防運動(11月9縲・5日)期間中の14日、伊南防火管理協会(堀内茂彦会長)と石油商業組合上伊那支部南部ブロック(池野克洋ブロック長)は火災予防と危険物漏洩防止を訴えるパレードを行った。横幕を付けたタンクローリーなど4台が消防署の車に先導され、伊南行政組合消防本部北消防署から管内4市町村の市街や住宅地などに向けて出発=写真。「ストーブへの給油には十分注意して」「灯油などの漏洩事故に気をつけましょう」などとスピーカーで放送しながら住民に火災・事故防止をアピールした。
消防署前で行われた出発式で堀内会長は「このところ火災が多く発生している。パレードで防火をしっかりアピールしてほしい」と呼び掛けた。 -
インドネシア青年らが駒ケ根市で研修
開発途上国の将来を担う青年を日本に招いて研修や交流を行うJICA(国際協力機構)青年招聘(しょうへい)事業で来日しているインドネシアの青年18人が14日、駒ケ根市役所を訪れ、中原正純市長に訪問のあいさつをした。代表の医師フェリー・アドリアンさんは「駒ケ根でのさまざまな経験を国に持ち帰り、地域医療の発展に役立てたい」とあいさつし、スマトラの伝統家屋のレリーフをあしらった盾とロンボク島産の布を中原市長に手渡して握手を交わした=写真。中原市長は「長寿国日本においてもこの地域は特に長寿。予防医療などの取り組みについて見ていってほしい」と歓迎のあいさつを返した。
青年らは医師、薬剤師、看護師など、保健医療に携わる専門家。21日まで駒ケ根市に滞在し、駒ケ根青年会議所の協力で県看護大、特別養護老人ホーム観成園、市の施設や業務などを視察するほか、中沢小学校の児童との交流も予定している。 -
別荘地防犯ローラー作戦
指名手配被疑者捜査強化月間(11月1縲・0日)に合わせて駒ケ根警察署は14日、駒ケ根市菅の台の別荘地を対象にオウム真理教被疑者についてのチラシなどを配布するローラー作戦を実施した。
同署警備課の鈴木真一郎課長ら警察官4人と別荘地を管理する駒ケ根市職員3人が手分けして149戸の別荘すべてを巡回。オウム真理教被疑者3人の顔写真入りのチラシと防犯診断カードを手渡して「不審な人物を見かけたらぜひ警察に通報してください」などと呼び掛けた=写真。木下義雄さん方では「見かけない車が止まっていることもある。この辺りはめったに人通りもないので空き巣も心配だ」と話していた。
別荘地はシーズンオフに入り、滞在する人は少なかったことから、署員らは空き巣の被害などがないか1軒1軒確かめながら巡回していた。 -
一の会がたかずやの里で夕食提供のボランティア
伊那市内の飲食店主有志でつくる「一の会」(林孝司会長)が13日夜、富県の児童養護施設「たかずやの里」を訪れ、同施設の子どもや職員45人に夕食を振る舞った。
たかずやの里での夕食ボランティアは今年で26年目。もともと市の飲食店組合が奉仕活動の一環として行っていたものだが、数年前に止めることになったため、それを有志が引き継いできた。
今回は、メンバーがそれぞれ得意分野とする品目を中心としてメニューを考案。握りずし、手巻きずし、てんぷら、吸い物、フルーツを使ったデザートなどが並んだほか、クリスマスプレゼントの前倒しということで、手づくりケーキも用意した。
林会長「1年に1度しか来れないが、みなさんの顔を見られるのを楽しみにしている。おいしいものをお腹いっぱい食べて、風邪をひかないように」と子どもたちに呼びかけた。
子どもたちは「いただきます」とあいさつした後、思い思いの皿にはしを運び、笑顔で料理を味わっていた。 -
秋の三峰川を題材に写生 ベル伊那で展示
第8回三峰川写生大会の作品展示は17日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階フロアで開いている。秋が訪れた河川周辺の風景を描いた作品22点を飾っている=写真。三峰川みらい会議主催。伊那毎日新聞社など後援。
写生大会は10月末、同市美篶の三峰川堤防「青島霞堤」であり、市内の親子連れら約50人が参加した。展示したのは12日の審査会で選ばれた大賞の「三峰川みらい会議賞」など7賞を含む作品で、本年は写生大会で同時開催した初となる写真教室の参加者作品も並んだ。
河原や中央アルプスなど、思い思いの題材を描いている。赤や黄色に色づいた草木、澄み切った青空など、秋の彩色を切り取ったそれぞれの作品が見る人の足を止めている。
受賞者は次のみなさん。
▼三峰川みらい会議賞=高山俊子(美篶)織井勇樹(東春近小3)▼伊那市教育委員会賞=登内瑛(伊那小2)▼JA上伊那賞=木下俊輔(西箕輪小1)▼信濃毎日新聞社賞=伊東佑季(福島)▼長野日報社賞=高山晴美(美篶小4)▼伊那毎日新聞社賞=山崎一幸(美篶西部保育園年長)▼ベルシャイン賞=羽田智哉(美篶西部保育園年中)