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通り町をイルミネーションで彩る
伊那市の通り町商店街振興組合は、セントラルパークや伊那橋などをイルミネーションで彩る「光のスターダスト」を初めて企画した。青、赤、黄など色とりどりのLED(発光ダイオード)を使い、汽車やトナカイなど工夫を凝らしたデザインが浮かび上がる。08年1月20日まで。
コンセプトは「通りすがりの人々に幸せをプレゼントする」。出展者を募集したところ、5団体から申し込みがあった。
商店街の活性化を願って活動する伊那小学校6年剛組(大沼聡教諭、31人)も協力し、6日に取り付けた。高さ2・5メートルの星、雪だるまなど4グループに分かれ、針金で骨組みを作ってLEDを巻きつけた。
立体的なトナカイを作った児童(11)は「足の長さをそろえて立たせるのが難しかった。夜に光ったところを見に来たい」と楽しみにしていた。
組合ではコンテストを実施。商店街のアーケード下に投票ボックスを設け、買い物客に投票してもらう。
イルミネーションを目当てに来る子ども連れもおり、商店街の利用につながればと期待を込める。
点灯時間は夕暮れから午後10時まで。 -
08年予算編成方針
飯島町は6日役場で、係長、専門官以上の職員ら30人余が出席し、予算編成会議を開き、高坂町長は「行財政改革を確実に推進する一方で、都市再生整備計画を核とし、予算を重点配分する、選択投資型まちづくり予算」-など編成方針を示した=写真。
施策の基本に「中期総合計画実現に向けたまちづくりの実践。『飯島町ふるさとづくり計画』『飯島町集中改革プラン』を軸とした
行財政改革の推進」を掲げ、基本方針は▽住民との協働のまちづくり▽子育て支援、若者定住の促進、新規企業導入など人口増、活性化の促進▽新しい基盤整備や産業振興▽安心、安全のまちづくり▽生活の質を高め、快適環境づくり-とした。
また、留意点として▽人件費総額を前年度より削減▽物件費の削減▽需用費及び複写機の使用料は前年当初予算額の3%削減▽各種委員会等の定数の見なおし▽町単独の金品の支給は原則しない-などを挙げた。
同町の06年度経常収支比率は86・6%で、前年度より1・4%上昇、実質公債比率は16・9%に上り、財政状況は悪化の傾向。大規模事業の進ちょくに伴い、公債費負担や繰出金が増加し、一層の財政運営の硬直化が進む見込み。 -
伊那市社会福祉大会 宮川さんが講演
第2回伊那市社会福祉大会(市社会福祉協議会主催)が1日、県伊那文化会館大ホールであった。元NHKエグゼクティブアナウンサーの宮川泰夫さん=写真=が司会者として12年間担当した「NHKのど自慢」の思い出について、約800人の聴衆を前に語った。
宮川さんは、のど自慢で全国各地600カ所を巡り、地元の人々とのふれあいを大切にし、地域密着型の番組制作に尽力。講演では、のど自慢出身の人気演歌歌手や全国で出会った住民との貴重なエピソードに自慢の歌声を交え、観客を盛り上げた。
「人はなぜ歌うのだろうか」と宮川さん。番組を長年続けているうちにその疑問は解決され、「人はうれしいとき、悲しいとき、つらいときに歌う。人は口から入れる栄養のほか、歌を歌って心の栄養を得ているのだと分かった」という。
ニュースキャスターとして世界に目を向けていた宮川さんにとって、のど自慢の司会者になることは当初、「嫌々だった」。しかし、番組を続けていて「世間のすごさを知った」。「人間は人生のキャリアや年齢とは関係なく、伝えたい気持ちと受けとめる心があればいいのだと知った」と話した。 -
南箕輪村輪の会合同収穫祭
南箕輪村輪の会は1日、合同収穫祭を村公民館で開いた。今年栽培し収穫したサツマイモなどを皆で調理し、恵みに感謝しながら楽しく味わった。
今年は、輪の会が管理する「みんなの畑」でサツマイモ、ジャガイモ、コンニャクイモ、落花生を栽培。コンニャクイモの出来はまずまずだったが、サツマイモとジャガイモはいい出来だったという。
収穫祭には輪の会のほか、えごまの会、寺子屋、信州大学の学生、役場、上伊那農業改良普及センターから40人が参加。献立は新米のおにぎり、とん汁、野菜のみそ和え、刺身こんにゃく、大学いも。収穫した野菜のほか会員が作った地元野菜などを調理した。コンニャクは、輪の会の会員が事前に7キロのコンニャクイモから作っておいたものを使った。
子どもたちも野菜を切るなど協力し、おにぎりはウルトラマンやスライムの形に作るなど互いに見せ合って楽しんでいた。南箕輪小学校3年の渡辺新太君は、「野菜を切ったり、サツマイモを揚げたり、みんなでやると楽しい」と話していた。 -
瑞宝小綬章受章報告
国家や公共への功労があったとして瑞宝小綬章を受章した元赤穂高校長、元駒ケ根市選挙管理委員長の中村良平さん(88)=同市福岡=は3日、市役所を訪れ、中原正純市長に受章を報告した=写真。中村さんは「受章など考えてもおらず、戸惑っている。長く仕事をしてきただけで特別な業績など何もなかったのに」と話した。中原市長は「市民にとっても大変な名誉。これからも市のために力添えを」と祝いを述べた。
中村さんは1977年から2年間赤穂高校長。退職後、市選挙管理委員会補充員をへて4期(88縲・5年)選管委員。うち後半2期は委員長を務めた。 -
サンポーが義援金寄付
土地や建物などを扱うサンポー(本社・駒ケ根市、北村武夫社長)が建設、販売したアパートやマンションのオーナーらでつくる「サンポー友の会」は、7月に発生した新潟県中越沖地震で大きな被害を受けた柏崎市への義援金として約4万3千円を寄付した。3日、北村社長と伊東正幸業務部課長が駒ケ根市役所を訪れ、中原正純市長に寄付金を託した=写真。
サンポーの創立40期を記念した旅行で同会の会員約60人が11月に柏崎市を訪れた際、災害の爪あとを目の当たりにした会員らの間から自発的に、募金をしよう竏窒ニの声が上がったことから寄付の運びとなった。北村社長は「柏崎市の人たちに寄付の意思を伝えたところ『来てくれるだけでもありがたいのに寄付までも…』と感激していた」と話した。中原市長は「温かい善意に敬意を表する。日赤を通じて先方に送る」と感謝の言葉を述べた。 -
「赤榴会」てん刻展
てん書体と呼ばれる独特の文字を印に彫る「てん刻」の愛好会「赤榴(せきりゅう)会」(関健一会長、8人)は第10回作品展を駒ケ根市の駅前ビル・アルパ2階のギャラリーすずらんで9日まで開いている。駒ケ根市を中心とした会員6人が思い思いに彫った「画龍点睛」、「呉越同舟」、「蛍雪」などの味わい深い作品12点が展示されている=写真。
訪れた人たちは「すごいね」「大したもんだ」などと言いながら作品に見入っている。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時。 -
駒ケ根市議会12月定例会開会
駒ケ根市議会12月定例会は5日開会した。会期は21日までの17日間。規約1、駒ケ根地域自立支援施設条例など条例3、07年度一般会計補正予算など補正予算5、事件1の計10議案が上程され、常任委員会に付託された。付託議案は最終日の21日に採決される。
07年度一般会計補正予算案は歳入歳出それぞれに6660万円を追加し、総額145億6360万円とするもの。市債の繰上償還5千万円などを計上している。
日程は次の通り。
▽13、14日=本会議(一般質問)▽17、18日=付託議案審査▽21日=本会議(委員長報告、質疑・討論、採決) -
伊那スキーリゾート 雪造り始まる
伊那市西春近のスキー場「中央道伊那スキーリゾート」は4日夜から、15日のオープン予定日に向け、ゲレンデで人工降雪機を稼働させた。まずはオープンのために必要となる、全長約1200メートルのゲレンデ下半分の部分での雪造りが始まっている。
氷点下2度以下を目安に降雪機を使い、近くの川の水を霧状に噴射して雪を造っている。初日は4日午後11時縲・日午前7時、降雪機15台を稼働させて約1500トンを降雪。オープン日までに最低6千トンが必要となるため、今後の継続的な冷え込みが期待される。
リフト3基の整備やレンタルスキーのワックスがけなどを近日中に終え、あとはゲレンデの雪が順調に整うのを待つだけ。関係者は「オープン日を待ち切れない利用者からの問い合わせも入ってきている。みなさんの機運の高まりに答えられるよう雪造りに励みたい」と話している。
営業期間は来年3月31日まで。入場者数は例年並みの約8万人を見込んでいる。 -
JA上伊那の出資会社「グレース」が南箕輪村で新築「虹のホール」起工式
上伊那農業協同組合(JA上伊那)の出資会社で、斎場を運営する「グレース」は5日、南箕輪村のJA上伊那ライスセンター南側用地に新しく建設する斎場「虹のホール」の安全祈願祭と起工式をした=写真。JA上伊那や工事関係者など約50人が集まり、無事に完成することを祈願した。
斎場の建設は伊那市東春近、高遠町、駒ヶ根市に続く4カ所目。今後も伊北地域、伊南地域に1カ所ずつ、同様の斎場を建設することを検討している。
建設用地の敷地面積は約3500平方メートル。建物は鉄骨造平屋建て、延べ床面積は約770平方メートル。総事業費は1億4千万円。
来年4月のオープンを予定している。
宮下勝義組合長は「地域のみなさんから要望があってから、建設までに時間がかかってしまった。大変寒い時期の工事になるが、4月にオープンできればと思っている。地域のみなさんの期待に応えていきたい」と語った。
また、20日までは同ホールの名称を募集している(当日消印有効)。採用者(1人)には5万円、虹のかけ橋会費会員証(5年間有効)、ファーマーズあじ縲怩ネの農産物5千円相当を贈呈。また、準採用者(2人)には1万円、会員証、農産物3千円相当を、グレース賞(5人)には会員賞と農産物3千円相当を贈呈する。
応募は、はがきかFAXで。〒399竏・432伊那市東春近車屋207グレース虹のホール斎場名募集係まで。FAXは76・1031。
問い合わせはグレース(TEL76・2080)へ。 -
第3回かんてんぱぱ小学生絵画コンクール審査会
絵画を通して子どもたちにふるさとの自然、生活に目を向けてもらおう竏窒ニ、伊那食品工業主催の「第3回かんてんぱぱ小学生絵画コンクール」の審査会が5日、伊那市西春近のかんてんぱぱホールであった。市内15の小学校から集まった力作738点がずらりと並び、審査員の目を楽しませた=写真。
3回目となる今年は「美しいふるさとの自然」をテーマに作品を募集。市内全校からの応募があり、低学年(1、2年)の部に276点、中学年(3、4年)の部に251点、高学年(5、6年)の部に212点の作品が集まった。
審査には伊那食品工業の塚越寛会長ほか、洋画家の竹内徹さんなど4人が当たり、作品を選考。ヘチマやヒマワリなど、夏の草花をテーマをした作品も多く、子どもたちの豊かな感性で描かれた作品の数々が、審査員らの目を引き付けていた。
伊那食品工業の塚越寛会長は「テーマである『ふるさとの美しい自然』とし、絵を描くことだけでなく、そこにある面白さ、素晴らしさを感じてもらうことを期待した。全体的に指導する先生の影響が強く、レベルの高い作品も多いが、もう少し伸び伸びとした子どもたちの個性を大切にしていいと思う」と話していた。
この日の審査で特別賞3点、金、銀、銅の各賞と入選作品、学校奨励賞を選出。12日に審査結果を発表する。表彰式は来年1月19日。また、応募全作品は来年1月12日縲・月11日にかんてんぱぱホールに展示する。 -
みはらしの湯が1年間で集めたタオルやプルタブなどを伊那市社協に寄贈
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」は5日、この1年間で集めたタオルやプルタブなどを伊那市社会福祉協議会に寄贈した=写真。
施設に集う多くの人たちに協力してもらいながら、地域福祉に貢献しよう竏窒ニ、同施設で6年前から始めた取り組み。
今年はタオル232枚、プルタブ(その他アルミを含む)60キロ、切手3198枚、テレフォンカード14枚が集まった。携帯電話の普及で使われる機会の少なくなったテレホンカードを除き、ほか3品目はすべて昨年を上回っている。6年目を迎える中、取り組みに対する利用者の認知度が高まっており、対象となるタオルやプルタブなどを家でためておき、持ってきてくれる利用者もいるという。
唐沢寿男支配人は「最近はこの地域以外の人も持ってきてくれるようになった。地域を挙げてこういうことができれば、個々に集まる量は少しでも、大きな量を集めることができるし、ごみも減る。少しでも役立てれば」と話していた。
タオルは市社協が運営する福祉施設などで利用するほか、プルタブはほかのアルミとともに車いすにする。
切手、テレホンカードも換金し、ボランティア活動費などに活用していく。 -
南箕輪村議会12月定例会開会
学童クラブ負担金引き下げへ条例改正案提出南箕輪村議会12月定例会は5日開会し、南箕輪村むらづくり委員会条例などの一部改正案など11件を提出し、07年度一般会計補正予算案を即決した。
提出議案は南箕輪村むらづくり委員会条例、課設置条例、学童クラブ条例、人づくり基金条例の一部改正案、07年度一般会計など補正予算案5件、上伊那広域連合規約の変更、村道路線の認定について。
学童クラブ条例の一部改正案は、保護者負担金を改定し、新たに2人目以降の負担金月額を設ける。共働き世帯及び母子または父子家庭・生活保護世帯及び準要保護世帯に該当しない世帯が現行8千円を1人目5千円、2人目以降3千円、母子または父子家庭は現行4千円を1人目3千円、2人目以降1500円にする。一時入所1回につき800円の負担金は変わらない。クラブのさらなる利用促進を図るねらいで、08年4月1日から施行する。
一般会計補正予算案は歳入歳出に各1億1417万3千円を追加し、総額を各45億2900万7千円とする。歳入補正額の主なものは個人村民税3980万円、固定資産税2020万円、民生費と教育費の国庫補助金3671万3千円など。歳出の主なものは図書館を増築する世代間交流施設建築事業4360万5千円、南箕輪中学校防火シャッター等改修工事事業1690万円など。
陳情は▽地方財政の充実・強化を求める意見書提出に関する陳情書▽後期高齢者医療制度の中止・撤回を求める陳情書▽「看護師等の人材確保の促進に関する法律」の改正を求める陳情書▽深刻な医師不足を打開するための法律の制定を求める陳情書▽保険でより良い歯科医療の実現を求める意見書採択についての陳情▽米価の安定対策を求める陳情-。 -
南箕輪村
08年1月から奨学資金援助事業開始南箕輪村は、子育て支援策として奨学資金援助事業を08年1月から始める。大学や各種学校への進学を目的とした教育ローンの利子の3%補給と保証料の全額補助をするもので、金融機関の融資制度に対する援助事業は県内でも珍しいという。
村教育委員会によると、同事業の利用条件は、申請時に一定期間村に住所を有する人、所得が400万円以内の人など。金融機関はアルプス中央信用金庫、JA上伊那、八十二銀行、長野銀行、労働金庫で、証書貸付型に限る。現在要綱を整備している。
5日に開会した村議会12月定例会に「南箕輪村人づくり基金条例」の改正案を提出。人づくり基金は中学生のカナダホームステイの財源を積み立てるため91年に設置したが、中学生の研修に加え今回の事業を行う財源にもするため条例の一部を改める。併せて、ここ数年利用のない高校生対象の奨学金制度を廃止し、財源の奨学金貸与基金は人づくり基金に繰り入れる。
村は、同事業の保証料として1人10万円の3人分で奨学資金補助金30万円、奨学金貸与基金からの繰り入れで人づくり基金積立金243万7千円の補正予算案を提出し、可決された。 -
県のホームページに団塊世代支援ページを開設
県はこのほど、団塊世代や高齢者などを対象とする「団塊世代支援ページ」を県のホームページ上に開設した=写真。
団塊世代や高齢者に、これまでに培った知識、経験を生かしながら地域の担い手として活躍してもらうことを目的として開設したもので、ホームページには働くこと、学び、暮らしなど、地域で活動するための情報を各分野ごとに掲載しているほか、地域活動に参加するためのコツ、団塊世代、高齢者世代が活用できる県内施設や市町村の支援窓口、ボランティアセンターなどを示した一覧表などもある。
そのほかにも団塊世代向けイベント情報なども掲載している。
ホームページアドレスは(http://www.pref.nagano.jp/syakai/koufuku/dankai/dankai.htm)。 -
パンク修理で中川の女性死亡
6日午後1時半ごろ、中川村葛島のタイヤ修理・販売業「中川タイヤ商会」で、同所の家業手伝い野村正子さん(68)がパンクの修理を終えたタイヤを動かそうとしたところ、タイヤ固定のためにホイールに取り付けた金属製のリングがはじけて顔などを直撃した。野村さんは駒ケ根市内の病院に運ばれたが、あごなどを骨折していて午後3時24分に死亡した。
駒ケ根署の調べによると、タイヤは5トントラック用のもので、リングは直径44センチ、重さ約3キロ。同署はリングの取り付け方法に不備があった可能性もあるとみて事故の原因を調べている。 -
大田切育成会が座禅会
宮田村大田切区育成会(新谷好弘会長)は2日早朝、恒例となった冬の座禅会を北割区の真慶寺で開いた。約30人が参加。10人の小学生も寒さを忘れて座禅を組み、瞑想にふけった。
心を落ち着かせ、目を閉じる参加者。厳しい寒さにも関わらず約40分間、子どもたちも体を動かさず静寂な時間を過ごした。
子どもたちの心身鍛練にと始まって18年。新谷会長は「きっと貴重な体験になるはず」と、座禅終了後に境内を清掃する小学生の姿に目を細めた。
同寺の赤尾義道住職は「地区をあげた座禅会は大田切だけ。体を動かさないと不安定になりがちな子どもたちだが、体を動かさないでも心を落ち着かせることに気付いてもらえたら」と話した。 -
猟友会と村が災害時や行方不明者捜索で協定
宮田村は5日、上伊那猟友会宮田支部(保科誠支部長)と行方不明者の捜索、災害時における情報収集や伝達に関して協定を結んだ。村内の地理地形に熟知し、無線も使える会員の利点を活用し緊急事態に備える。
万が一の時に会員の技能やノウハウを活かせれば、と同支部から申し出があった。
同支部には28人が所属するが、大半が無線免許を所持しており、既存の通信網が届かなかったり寸断された場合など大きな力となりそうだ。
締結調印式で保科支部長は「山間部などは携帯電話が通じないエリアも多いが、無線ならばカバーできる。地理地形にも精通しており、役に立てると思う」とあいさつ。
清水靖夫村長は「災害や高齢化など社会的に心配されることが多い。皆さんの行動力で支援してもらえたら本当にありがたい」と述べた。
村は既に、災害時の応急措置で村建設組合、災害時の避難所提供、情報収集で郵便局と協定を結んでいる。
また、宮田村以外の上伊那猟友会各支部でも協定締結に向けた動きが始まっており、先日は辰野町で結ばれている。 -
村民カード再発行は1000円に、認識向上もねらい
宮田村は住民基本台帳を活用した村民カードの再発行手数料を現行の300円から1000円に来年4月から変更しようと、10日開会の村議会12月定例会に条例の一部改正案を提出する。カードを紛失する人が多く、安易な再発行を防止するための策で「カードには大事な情報が入っており、認識を高めてもらうため」と村住民福祉課は説明する。
カードは情報を記憶するICチップが埋め込まれており原価で1000円以上するという。
同課によると、平均して月に30枚発行するが、そのうち6枚は再発行。現行の発行手数料は新規でも何回再発行しても300円と均一だが、今回の再発行分の変更は金融機関の手数料を勘案して設定している。
村議会12月定例会には、下水道料金を平均で15・13%引き上げるための条例改正案など10議案を上程。会期は14日までで、一般質問は11日午前9時から。 -
絵島の囲み屋敷 観桜期中の有料化を検討
伊那市教育委員会は行政改革の一環として、高遠町歴史博物館の展示室の一つと位置づける絵島の囲み屋敷の観桜期間中の有料化を検討している。08年度中に方向を出す。
囲み屋敷は通常、歴博に入館しなければ観覧できないが、高遠城址公園の桜まつり期間中は無料となる。
市の財政状況は厳しく、自主財源を確保するため、観桜期も有料にできないかと検討。文化財審議委員会、郷土研究会、女団連など代表者10人でつくる博物館協議会では「観光サイドの意見を聞き、慎重に対応するべき」との結論だった。
有料化の方法について、市教委は(1)歴博に入館すれば、囲み屋敷も観覧できるようにする(2)囲み屋敷のみの観覧とし、観覧料を取る竏窒フ2案が考えられるとした。
高遠町地域協議会で説明され、委員から「囲み屋敷を見たいと希望する観光客は多い。有料でも見たい人は来る」などの意見が出され「歴博と囲み屋敷を一体にして、観覧料を取る方法」が大半を占めた。また、囲み屋敷だけでは資料が乏しいため、歴博で絵島のビデオを流すなど充実させることも挙がった。
出された意見は再度、博物館協議会に諮る。
歴博は96年にオープン。観桜期間中、05年度までは高遠城址公園の入園券があれば、歴博も無料で入館できたが、06年度から400円のところ100円引きで入館できるようにした。
年間入館者数は05年度が6万3千人、06年度が2万8千人。入館者数は減っているが、入館料の収入は倍増している。
絵島は大奥の御年寄。大奥の風紀の粛正を名目に、高遠へ流された。1714年に幽閉された囲み屋敷の図面をもとに復元され、歴博に隣接する。 -
寺沢林道が復旧
昨年7月豪雨の影響で通行不能になっていた宮田村の宮田高原に通じる寺沢林道が、先月末で復旧した。そのまま冬の通行止めになるため、開通は来春となる。
豪雨で3カ所の大規模崩落があり、総事業費は約1億円。二季続けて宮田高原が閉鎖になるなど影響が出た。 -
県が「アイドリング・ストップ運動」に関する街頭啓発
県は3日、「アイドリング・ストップ運動」を呼びかける街頭啓発活動をアピタ伊那店の入口で行った。
県民一人ひとりが身近なところから環境問題に取り組み、不要なアイドリングをしない生活習慣を心掛けることを目的としている。
上伊那地方事務所の職員たちは通行人に「アイドリング・ストップ運動にご協力ください」と呼びかけ、同運動を啓発するパンフレットやティッシュペーパーを配っていた。 -
伊那市勤労青少年ホーム 発表会にぎわう
伊那市勤労青少年ホームは1日夜、同ホーム1階ロビーで利用者による発表会「ホーム祭縲怩ソょっくら早めのクリスマス縲怐vを開いた。バンド演奏やゲームなどの催しを計画し、会員らで楽しんだ。
毎年恒例の発表会で、同施設を利用する講座やサークルのメンバーら約30人が出席。今年はクリスマスの時期に併せ、会員らはサンタクロースやトナカイの衣装で参加した。
演目はロック、クラシック、ジャズバンドによるバンド演奏や英語講座による発表などのほか、参加者全員でフォークダンスを踊った。会場には手作り料理が並び、会員らはそれぞれの発表を見ながら交流を深めていた。
施設を利用するサークルのバンド演奏で盛り上がる -
木下ふれあい蕎麦(そば)の会が地元住民を招いてそば祭りを開催
そばを食べながら住民同士の交流を深めてもらおう竏窒ニ2日、箕輪町木下の住民有志でつくる木下ふれあい蕎麦(そば)の会(会員25人、加藤正秀会長)による「そば祭り」が、木下公民館であった。家族連れなど、多くの地域住民が集まり、打ちたてのそばの味を楽しんだ=写真。
そば祭りは今年で7年目。新そばの味を楽しんでもらえる11月末から12月の初旬に行っている。
この日は約20人の会員らが朝からそば打ちを開始。地元住民も11時ころから続々と集まり始めた。
会場では会員がそば打つ様子が直接見られるようになっており、訪れた人たちは手打ちそばを味わいながら、手際よくそばを打つ会員らの様子に関心していた。
加藤会長は「世間話などをしながらそばを楽しんでいただければ」と話していた。 -
天竜せせらぎロードプロジェクトが北島公園にあずま屋を整備
天竜川護岸道路の理活用について考える「天竜せせらぎロードプロジェクト」(小池茂治会長)は2日、天竜川右岸の深沢川との合流点下流にある北島公園に、あずま屋とテーブルセット、木製ベンチ4器を設置した。
天竜川の親水公園の検討などを計画してきた同プロジェクトでは、今年7月、昨年7月に発生した豪雨災害を伝える「伝承之碑」が設置された同公園整備を担うこととなり、あずま屋の設置、桜の植樹などを計画。10月には伊那青年会議所の40周年記念事業として、桜の植樹が行われた。
そんな中今回、あずま屋やベンチの設置に着手。作業にはプロジェクトメンバー約10人が参加した。
あずま屋の位置は天竜川が見渡せる公園中央部分で、川をよく見られるよう、囲いは付けないことにした。広さは約13平方メートル、高さは約3・7メートル。公園整備には県の地域発元気づくり支援金の助成も受けている。
小池会長は「今日、ここを通った人が『今度はここで休めるね』と話していた。天竜川と憩える護岸にすることを目的としてやってきたが、プロジェクトとしては一歩前進できたと思う」と話していた。
今後は、照明などの整備などを計画している。 -
駒ケ根市民生児童委員就任式
駒ケ根市は3日、新たに就任した民生児童委員の就任式を市役所南庁舎で開いた。委員など約70人が出席し、中原正純市長から厚生労働大臣の委嘱状を受け取った=写真。委員らは全員で信条を朗読。「社会福祉の増進に努めます」、「誠意をもって生活上の相談に応じ、自立の援助に努めます」などと大きな声で読み上げ、職責への思いを新たにした。
中原市長はあいさつで「委員の果たすべき役割はますます大きくなっている。福祉行政に対する理解と支援をぜひお願いしたい」と激励した。
委員は活動充実のため、今期から6人増員されて67人となった。男性35、女性32人で初任は35人。任期は12月1日から3年間。 -
【竹細工職 大嶋浩さん】
破竹(ハチク)や真竹(マダケ)を性質に応じて使い分け、かご、びく、ざる、み、くま手などを製作して全国各地のクラフト展などに出展しているほか、地元の商店などに卸している。
「昔は農作業の道具として庶民の生活に密着していたものだが、今は時代が変わってあまり使われなくなってしまった。だがクラフト展では、特に都会の若い人には受けているよ。例えばランプシェードなんかのインテリアに使うといい雰囲気が出るそうだ。あまり見かけなくなったからかえって新鮮に映るのかもしれないね」
◇ ◇
腕の良い竹細工師だった父の仕事ぶりを間近で見て育った。だが跡を継ごうという気もなかったし、父もそうしろとは言わなかった。旧国鉄に勤務し、車掌などを務めたが民営化を機に退職し、40歳代で好きな電気の技術を生かそうと駒ケ根ハムセンターを開店。電気部品や工場の治具などを製造、販売していたが、店番の合間の余暇でできることは何かないか竏窒ニ考えて思い浮かんだのが、子どものころに見ていた竹細工だ。
「実際のところ、たまに手伝いをしたぐらいで本格的に手ほどきを受けたことはなかったから、本当に作れるものかどうか自分でも半信半疑だった。竹を編むことよりもまず材料を切ることの方が難しいんだが、父のなたを使って、手つきを思い出しながら試してみたら案外あっさりとうまくいった。何だかほっとしたし、うれしかったよ」
竹の基本的な編み方は5、6種類ほどだが、一から作品を作るのは初めてでもあり、その後の製作はなかなか思うように進まなかった。
「だけど父の作った製品がけっこう残っていたからね。ばらしてみて『ああ、ここはこんなふうに編んであるのか』と調べたりしながら試行錯誤でいろいろとやってみたんだ」
慣れるに従い、生来の器用さも手伝って親譲りの職人芸に徐々に磨きがかかってきた。
材料の竹も所有者の竹藪に行って自分で切ってくる。切り出しの時期はいつでもいいというわけではなく、秋か冬でなければならないという。
「水を上げている時期に切った竹は虫がつきやすく、製品にしてもすぐ駄目になってしまう。だから秋に1年分の竹をまとめて切ってくるんだ。切るのも力がいるからけっこう大変なんだよ」
◇ ◇
「竹には現代のプラスチック製品なんかと違って何ともいえない自然のぬくもりがある。やっぱりそれが一番の魅力だね。でも竹製品でさえあればそれでいいってものじゃない。使い捨てにされるような、きゃしゃですぐ壊れるような物は作りたくないよ。インテリアに使われるんだとしても、本来の用途である実用に耐えられるだけのしっかりした物を作りたい」
(白鳥文男) -
伊南バイパス「駒ケ根南部」景観育成住民協定認定
12月15日に駒ケ根工区が供用開始となる国道153号伊南バイパス周辺の美しい景観を守ろうと11月に設立された伊南バイパス「駒ケ根南部」景観育成住民協定協議会(菅沼辰保会長)は3日付けで駒ケ根市の認定を受けた。3日、菅沼会長ら役員3人が市役所を訪れ、中原正純市長から認定書を手渡された=写真。菅沼会長は「沿線には大型店出店の話も出ている。市の顔に恥じないよう、住民の知恵で地域を守っていきたい」と述べた。認定は市内で8件目、伊南バイパス沿線では3件目。同協議会は近く県にも認定を申請する。
対象地域はバイパスの中通り縲恤汢ェ辻沢(延長1・3キロ)の東西約100メートルの約37・3ヘクタール。まちづくり基準では地域の良好な環境や景観に悪影響を与えないよう、建物の高さを13メートル・3階以下に、塀は生け垣など見通しが利く物とし、自動販売機は原則として設置しない竏窒ネどのほか、屋外広告物の制限などについて定めている。協定には住民168人が同意している。 -
前沢病院健康医学セミナー
地域の住民の健康管理に役立ててもらおうと駒ケ根市上穂南の前沢病院(前沢毅院長)は1日、第8回健康医学セミナーを駒ケ根市の駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。市民ら約60人が集まり、「医者への上手なかかり方」として諏訪赤十字病院(諏訪市)救急部長矢沢和虎さんによる講演「救急医の立場から」と、瀬口脳神経外科病院(飯田市)院長の瀬口達也さんによる「脳神経外科医の立場から」を聴いた。
矢沢さんは「救急医は昼の勤務の後に夜間当直を務めることが多く、非常に激務でストレスも大きい。診療はできるだけ夜間を避けることが患者と医者の双方にとって望ましいのでは」と話した=写真。 -
伊南防犯連合会職域防犯部会年末研修会
年末特別警戒(11縲・1日)を前に3日、伊南防犯連合会は職域防犯部会の年末研修会を駒ケ根市の赤穂公民館で開いた。伊南地区の金融機関や事業場などの代表者約60人が出席し、駒ケ根警察署の課長ら担当者から犯罪や交通事故の状況などについて説明を聞いたほか、啓発ビデオを見て詐欺の実態や防止法などについて学んだ。
同署生活安全刑事課の長沼秀治課長は強盗事件などの発生状況や防止対策などについて講義=写真。「駒ケ根署管内では犯罪の発生件数は減少してきているし、凶悪な事件も起きていないが、年末は犯罪が多い傾向がみられる。それぞれの職場でも十分に警戒を」と呼び掛けた。