-
第37回長野県高校ギターマンドリンフェスティバルが開催
県内高校のギター・マンドリン専門部による「第37回長野県高校ギターマンドリンフェスティバル」が4日、伊那市の県伊那文化会館であった。ギター、マンドリンに取り組む9校が参加し、日ごろの練習の成果を披露。結果、上伊那では県教育委員会賞に選ばれた伊那弥生ヶ丘高校器楽クラブと、全日本高校ギターマンドリン音楽振興会賞に選ばれた赤穂高校器楽部が来年8月に開かれる全国フェスティバルへの出場を決めた。
同フェスティバルを中南信地区で開催するのは初めて。演奏曲は10分以内で各校ごと選曲するようになっており、クラシックの代表曲からポピュラーな曲までが並んだ。上伊那からは、伊那弥生ヶ丘高校と赤穂高校2校が出場。赤穂高校はファルボの組曲「田園」の1部から3部を披露。7人という最少人数での出場ではあったが、完成度の高い演奏を披露した。また、参加校の中で最も人数が多かった伊那弥生ヶ丘高校器楽クラブはブラッコ作曲の「マンリンの群れ」を選曲。洗練された迫力の演奏で観客を楽しませた。
また、最優秀賞には過去4年連続で最優秀賞に選ばれている長野清泉女学院高校が選ばれた。 -
箕輪消防が秋の火災予防パレード
箕輪町消防団(平沢久一団長)は4日、「秋の火災予防パレード」を町内一円で実施した。消防車6台が各地区を回り、火の取り扱い注意などを呼びかけた。
パレードは11月9日から15日にかけて展開される「秋の火災予防運動」に合わせて行っているもので、火の扱いが増えるこの時期、町民に火災防止への意識を一層高めてもらうことを目的としている。
この日は、6分団150人が参加。▽寝たばこやたばこのぽい捨てはしない▽家の周りに燃えやすいものは置かない▽てんぷらを揚げる時はその場を離れないようにする竏窒ネど、火災を未然に防ぐための具体的な取り組みを呼びかけ、町民の協力を求めた。
平沢団長は「箕輪はここのとこ火災が多発している。冬場は火の取り扱いも増えるので、各家庭はもちろん、それぞれで十分注意するよう心掛けてほしい」と話していた。
また、火災予防運動期間中、箕輪町消防団では、火災予防意識の啓発を目的として朝と夕の2回、鐘をならしたり、広報で呼びかけを行っていく。 -
みはらしまつり開催
伊那市西箕輪の農業公園「みはらしファーム」で3日、「秋は実りのみはらしまつり」があった。収穫したばかりの地元野菜や果物がずらりと並んだほか、もちつき大会やリンゴの皮むき競争などさまざまなイベントが催され、訪れた人たちを楽しませた。
「実りの秋」に合わせて毎年開催しているイベント。野菜が釣れる「みはらし釣り堀」や羽広荘の宿泊券などが当たる「福足しまつり抽選会」など、みはらしファームならではのイベントも盛りだくさんで、毎年多くの人でにぎわう。
今年も「みはらし」にちなんだ38・4メートルの長巻ずしづくりに挑戦。家族連れなど100人が一列に整列し、今年収穫したばかりの新米コシヒカリ24キロを敷きつめたのりと一緒に具材のキュウリ、干ぴょうを一斉に巻き込むと、長い巻きずしが出来上がり、拍手が上がった。
出来上がった巻きずしは参加者や来場者に配られ、子どもたちは「おいしい」と話しながら出来上がったばかりの巻きずしを口いっぱいにほうばっていた=写真。 -
宮田小3年2組が収獲祭、大地の恵みに働く意味感じつつ
トマトを栽培し市販ジュース用として出荷も体験した宮田村宮田小学校3年2組は2日、収獲祭「ありがとうトマトの会」を開いた。自分たちの手で育てたトマトを調理し、ミートソーススパゲッティとジュースに。世話になった地域の人も招いて会食し、農家の苦労と大地の恵みに感謝した。
大手飲料メーカーが市販するトマトジュースの原料用として生産し、ただ単に栽培するだけでなく、厳しい品質管理も味わった同学級。
夏の出荷終了後は、トマトを使った料理にも挑戦。家庭などでも各自つくってみながら、この日はジュースとミートソースを手料理した。
口のなかに甘酸っぱい香りが広がる濃厚なジュース。ひき肉、にんにくなどを混ぜてミートソースも上質な味に仕上がり、みんなで舌鼓を打った。
「僕たちは今まで普通に食べていたけど、農家の人たちは本当に大変なんだと感じた」と池田拓郎君が学級を代表して作文も発表。
出荷して収入も得たが、労力や資材原料などを考えると、いかに農家の人たちが努力しているか考えを広げた子どもたち。
数字では計り知れない働くことの意義、大切さも垣間見ながら、今後もこの体験を生かして学習を進めていく。 -
みなみが初優勝、女子バレーブロックトーナメント
宮田村女子バレーボール会(土方照子会長)の第17回ブロックトーナメント戦は1日夜閉幕し、南割区の主婦らでつくる「みなみ」があと一歩で涙を飲んだ昨年の雪辱を果たして初優勝を飾った。
既婚者が主な対象となる同大会。4つのブロックの勝者がこの日激突した。
みなみは準決勝でリーグ戦7連覇の「しんでん」に快勝。
「ツーオー」との対戦となった決勝は、固い守りで徐々にリード。2セット目は終盤追いつかれたが、攻守に粘り強さをみせて栄冠を勝ち取った。
昨年の同大会決勝では優勝を決めるマッチポイントを握りながら、まさかの逆転負け。
「同じ想いはしたくないと臨んだ。悔しさが力になった」と橋爪みゆき主将、下平恵子代表。今季は全日程を終了したが「来季はリーグ戦優勝も狙う」と次を見据えた。
上位結果は次の通り。
(1)みなみ(2)ツーオー(3)里宮(4)しんでん -
高遠焼 登り窯に煙立つ
「高遠焼」復興にかかわった伊那市高遠町の陶芸家・唐木米之助さん(83)は2縲・日、勝間にある白山登り窯に火を入れ、つぼや皿など約600点を焼いた。
高遠焼は1813年、月蔵山から高遠城へ水を引くため、美濃から陶工を招き、城内導水用の土管を焼いたのが始まりといわれる。明治半ばに衰退したが、1975(昭和50)年に復活した。
登り窯は幅3メートル。山の傾斜に沿って4段に連なり、余熱が下部から上部に上がっていくようになっている。
昼夜を問わず、窯の温度調節が必要で、火の色や煙の出方などを見ながら、唐木さんの跡を継ぐ孫の浦野真吾さんら5人が交代で、下部から徐々にまきをくべた。最高温度は1250度にもなり、冷える夜も暑いくらいだ。
通常、灯油を使った窯を使うが、年1回、登り窯で作品を焼き上げる。唐木さんは「温度調節は難しく、いくら温度計があるといっても経験がいる。歴史ある高遠焼を次世代に引き継ぎたい」と話す。
4日に火を止め、10日ほど経ってから作品を取り出す。 -
マレット村長杯、唐沢さん優勝
宮田村マレットゴルフ同好会(森田孝司会長)は3日、第27回村長杯大会を新田区の村マレットゴルフ場で開いた。40人が出場し、36ホールパー144のコースで熱戦を展開。今季絶好調の唐沢治男さん=町一区=が2位以下に7打差をつけて総合優勝を果たした。
今季は梅の里大会、議長杯と主要大会を制し波に乗る唐沢さん。過去にも優勝経験がある村長杯もさらった。
「ミスがなくプレーできた。ラッキーだった」と笑顔で応えた。
今季最後の主要大会で開会式は清水靖夫村長が出席して激励。昨年大会の成績上位者には数打が加算されるハンデ戦の厳しい戦いとなったが、締めくくりの集大成にしようと、出場者は集中して臨んでいた。
年間順位は21日の記録会で決まる。
村長杯の上位は次ぎの皆さん。
【総合優勝】(1)唐沢治男(町一区)106【男子】(1)川手博人(町二区)(2)佐藤勝康〈大原区)(3)藤木喜久(中越区)【女子】(1)有賀芳子(町一区)(2)小田切宏子(町二区)(3)松尾幸江(町三区)【総合】(7)倉田東亜(南割区)(8)新井謙治(大原区)(9)伊藤忠七(町一区)(10)有賀好男(大原区)【ホールインワン】倉田東亜、大沢喜美雄、松浦きみ子、有賀芳子【ニアピン】矢亀誠一、御子柴清美 -
駒ケ根市勤労青少年ホーム祭
駒ケ根市勤労青少年ホーム、駒ケ根女性ふれあい館と利用者の会は3、4日、第22回ホーム祭を駒ケ根市の総合文化センターで開いている。ホーム登録クラブの展示ブースが会場いっぱいに設置され、会員らが制作した書道、華道、写真、手芸、美術などの作品を展示。多くの来場者でにぎわっている=写真。
4日は午前9時開場。午後1時からは大ホールで大正琴、吹奏楽などの演奏や合唱、詩吟、演舞、ダンス、エアロビクス、ファッションショーなど各クラブのステージ発表が披露される。 -
東伊那文化祭
駒ケ根市の東伊那公民館(赤須和彦館長)は07年度東伊那文化祭を4日まで同館で開いている。公民館の講座・教室の生徒や各種文化団体の会員らによる書道、絵画、手芸などの作品が多数展示されている=写真。訪れた人たちは「大したもんだねえ」「うまいもんじゃんけ」などと感心しながら作品を見て回っている。
1階にはキルトやセーターなどの手芸作品や絵画、書道、盆栽などが、2階には保育園児や小中学生の絵や書道作品などのほか、特別企画「私の珍品・名(迷)品コレクション」として、時代を感じさせる真空管ラジオ、SPレコード、そろばんや、アイロンなどの品が展示されている。 4日は午前10時から伊那マジッククラブによるマジックショー、午前10時45分から紙芝居の会が催される。午前11時にはすいとんが無料で振る舞われる予定。 -
伊那谷うまいもん市開催
上下伊那の郷土料理や農産加工品が一堂につどう「伊那谷うまいもん市」が3、4日、伊那市のアピタ伊那店の1階で開かれている。おやきや漬け物、地元の新鮮な野菜で作ったジャムや食の安心・安全を考えたお菓子などがずらりと並び、訪れた人たちを楽しませている=写真。
同イベントは特色あるふるさと産品の研究や農産加工品の販売に取り組む女性グループでつくる「のうさん味ネット上伊那」によるもので、それぞれの農産加工品を紹介したり互いに情報交換するとともに、消費者の声を直接聞く機会としている。また、昨年に続き、下伊那で活動する南信州特産加工開発連合会も協力し、「小池手づくり農産加工所」(喬木村)、「農産加工所ふるた」(飯田市)が参加。上伊那でも、昨年は出店していなかった「さっちゃんの漬け物」(南箕輪村)と「食の安全支援隊」(中川村)が出店した。
「食の安全支援隊」は普段、薬剤、抗生物質などを一切与えずに放し飼いで地鶏を育て、その肉や卵などを販売しているが、今回はその卵を使ったシフォンケーキやプリンなどを販売。家族連れなどの人気を集めていた。
山崎美代子代表は「今は添加物の入らないものを求める消費者も多い。消費者もしっかりと考えながら、食の安心・安全に取り組んでいただければ」と話していた。
4日の開催時間は午前9時縲恁゚後6時。500円以上の購入者には米や参加団体の農産加工品が当たる宝もちづかみもできる。 -
南箕輪村表彰式
本年度の南箕輪村表彰式が3日、村公民館であり、功労者8人に表彰状を、村の環境教育や村政の振興に尽力した13人と、事業などを通じて貢献した1企業1団体に感謝状を送った。
各分野での活動を通して村の発展に寄与した人物を表彰する式典で、それぞれの功績が紹介された後、唐木一直村長からそれぞれに表彰状が手渡された=写真。
唐木村長は「村の発展のために尽力してくれたみなさんに改めて感謝を述べたい。私たちはみなさんの取り組んできたことを引き継ぎ、さらに充実、発展させることで明るく住みよいむらづくりに努めていきたい」と述べた。
また、表彰者を代表して大熊恵二さんが「村に我々が何かをしてもらうのではなく、村のために我々何ができるのかを考えていくことが新たな村づくりを担っていくと思う。これからも一村民として、むらづくりのために精一杯努力を重ねていきたい」と語り、感謝を示した。 -
高齢者火災予防訪問
火の扱いが増える季節に合わせて伊那消防署は3日、高齢者火災予防訪問調査を伊那市内と南箕輪村内に住む75歳以上の一人暮らし高齢者宅約1200軒で実施した。
住宅火災の場合、高齢者の死傷者が多く、火災警報などが聞こえにくい高齢者は特に被災する危険性が高い。同調査は高齢者宅の防火への取り組みを点検しながら、日ごろから火災を起こさないように呼びかけるとともに、万が一災害が発生した場合の対応方法などを伝授するために毎年行っている。
東春近地区では、消防署員2人、消防団員2人、民生委員1人が地区内2軒の高齢者宅を訪問し、備え付けの消火器や火災警報機の状態を点検したり、使い方を指導。また「災害時には自分の身の安全を第一に考え、外に出るなどの対応をしてほしい」と話した。
指導に当たった伊那消防署警防課指導係の北村英幸消防指導補は「まずは火の取り扱いに十分注意してもらいたい。高齢者の場合、放送が聞こえないなど、情報を受けるのに時間がかかることもあるので、十分注意していただければ」と話していた。 -
村文化祭、地域の力作一堂に
第34回宮田村文化祭は3、4日、作品展を村体育センターで開いている。絵画や手工芸品など、村内の各種グループ、個人の力作を展示。4日は午前9時から村民会館ホールで芸能発表会を開く。
習字や水引、水墨画をはじめ所狭しと並んだ作品の数々。数多くの人が地域の隠れた才能を観賞し、・ス芸術の秋・スを満喫した。
村民会館では併催の図書館まつりや上伊那建設労連宮田分会による木工広場が盛況。自然を呼び戻す会の淡水魚展、昆虫標本が並んだ文化財企画展などもあり、訪れた人たちは地域を改めて知る機会にもしていた。 -
箕輪町功労者表彰式
07年度箕輪町功労者表彰式は3日、町役場で開き、自治振興、産業振興、公共土木維持改善、社会福祉の4分野で5人の功績を称えた。本年度の5人を含めこれまでの受賞者は203人になった。
平沢豊満町長が表彰状を手渡し、「全身全霊を傾けられ、町の発展に尽くされた。深甚なる敬意と感謝を申し上げる」と式辞を述べた。
受賞者を代表し、自治振興功労の桑沢幸好さん(75)が、「身に余る名誉に感謝申し上げる。万感が旨に去来し町長さんをはじめ町の皆様への感謝でいっぱい。町の発展と町の皆様の幸せのため微力を尽くしたい」と謝辞を述べた。 -
南箕輪村民文化祭始まる
南箕輪村民文化祭(村文化団体連絡協議会主催)が3日、村民センターで始まり、オーケストラの記念演奏会や村民の作品展示などで盛大に開いた。
記念演奏会は、村出身の征矢健之介さん指揮による「ニューイヤー祝祭管弦楽団in南箕輪村」の演奏で、村内の女性コーラスや山村うたごえの輪との共演もあった。
作品展示は公民館講座や文化団体の生花、書道、陶芸、パッチワークなどのほか絵画などの生徒作品も並び、将棋体験や抹茶お点前のコーナーも人気を集めていた。村郷土館特別展は、大宗館文庫の資料で錦絵30点余を初公開している。
4日はステージ発表会もホールである。40プログラムで太鼓、舞踊、ハーモニカ、ウクレレ、合唱、吹奏楽、ダンスなどがある。 -
信州大学農学部で持続的農業と環境をテーマとした国際シンポジウム開催
南箕輪村の信州大学農学部で2日、国際シンポジウム2007「持続的農業と環境:アジアネットワーク」があった。「持続的農業と環境」をテーマに、アジア7カ国の大学教授8人がそれぞれの研究を発表。生物多様性が環境に優しい農業に果たす役割や環境負荷を減らすための取り組み、その効果などを示した。
異常気象などが地球規模で深刻化する中、緊急課題となっている食料の確保や環境と調和した農業について考えるために開催した国際シンポジウムで、2部構成。
「アジアにおける農業と環境負荷」をテーマに展開した第2部では、同学部の萩原素之教授=写真=が、環境負荷が問題となっている水稲栽培におけるリン酸施用の減量化に向けた研究について発表。1960年以降、日本では収量の向上などを目的として水稲栽培でリン酸が多量施用されてきた一方で、琵琶湖のアオコを大量発生させるなどの環境負荷が発生していることから、「リン酸施用を減らすことが求められている」と指摘。そんな中、長年にわたりリン酸が多量施用されてきた黒ボク土地域で試験的にリン酸施用を減らして水稲栽培した結果、生育、収量に変化がなかったことから「現在の推奨施用量の25縲・0%の削減が安全にできる」とし、これまでの間に土壌へ過剰供給され、蓄積されたリン酸を有効に利用していくことで「長期にわたってリン酸の大幅削減が可能」と語った。
そのほかにも、環境負荷低減に向けてタイ北部で始まった新たな取り組みなどについて各教授が研究の成果を示し、参加者の関心を集めていた。 -
信大農学部のユリノキ並木が見ごろ
南箕輪村の信州大学農学部のユリノキ並木の紅葉が見ごろを迎えている=写真。
ユリノキ並木は正門から大学の駐車場へ続く村道沿い、約200メートルにあり、例年この時期には黄色く色付いた木々が多くの人たちの目を楽しませている。
今年の紅葉は全国的に1週間前後遅れているが、ユリノキ並木の紅葉は平年並み。現在7、8割が色付いている。
例年この時期写真を撮っているという村内の女性は「きれいですね」と話しながらシャッターを切っていた。
大学事務局によると、ここ2、3日が見ごろだという。 -
駒ヶ根東 県中学校駅伝男女初優勝・全国へ
第18回県中学校駅伝競走大会(長野陸上競技協会など主催)は3日、松本平広域公園内周回コースの男子6区間18キロ、女子5区間12キロで行い、男女ともに駒ヶ根東が初優勝した。男子は2位真田と1分42秒差の57分21秒、女子は2位長野西部と1分02秒差の42分34秒の圧勝だった。
大会は男子113校、女子94校が参加。駒ヶ根東は12月15日、山口県で開かれる「第15回全国中学校駅伝大会」に出場する。上伊那勢はそのほか男子の中川が5位、女子の赤穂が3位入賞。男女各上位20校が23日、松本平広域公園陸上競技場である「第1回北信越中学校駅伝大会」への出場資格を手にした。 -
創業支援センター 開所から半年
新規創業者の支援を目的とした伊那市創業支援センターが開所してから半年が過ぎた。当初、2社の入所だったが、4社に増え、市は「ベンチャー企業の集積効果が出ている。滑り出しは良い」とし、市内に立地してもらえるように支援していく。
創業支援センターは上伊那で初めて開所。新しい技術や製品の研究・開発などを希望する起業者に対し、貸し工場・事務所を低コストで提供している。使用期間は3年以内で、電気部品製造、高分子シルク商品の企画開発などが入所する。
そのうちの一つ「GAST JAPAN」は機械構造部品の製造などを手がけ、10月中旬、伊那総合物産展示会&商工祭で土壌の成分を分析する自動判別器、実用研究中のデジタルカメラや携帯電話に使う部品の圧電リニアモーターなどを展示した。
10年3月末までの入居で、横尾嘉也社長はゆくゆくは伊那に事務所を構えたいと考えている。
新規創業者は随時、募集中。市には月1縲・件の問い合わせがあり、年度末には8割の入所を達成したいとしている。
1室の広さは25縲・56平方メートル。共同で使用する会議室や打ち合わせコーナー、トイレなどもある。
問い合わせは市産業立地推進室(TEL78・4111内線2433)へ。
##(写真)
センター内で実用研究に取り組む企業 -
観浄寺周辺の公園化事業に取り組む富県桜井区が周辺の畑でサツマイモを収穫
伊那市富県桜井区にある観浄寺周辺の公園化事業に取り組む桜井区などが4日、観浄寺周辺の畑に植えたサツマイモを収穫した。子どもからお年寄りまで約80人が参加。秋の実りを楽しむとともに、世代を越えた交流を深めた。
公園化事業への取り組みは6年目。現在は桜井区、桜井区地域社会福祉協議会、桜井郷づくり委員会が協力し合いながら、区の財産である観浄寺周辺の整備を目的として、花壇作り、サツマイモの植付けに取り組んでいる。今年も春に植えたサツマイモが収穫の時期を迎えたことから、収穫とやきいも大会を開催することとなった。 参加した子どもらは、大人やお年寄りの手を借りながら特大のサツマイモを土の中から何本も掘り出し、「大きい」「これで5本目だよ」と笑顔を見せていた=写真。
桜井郷づくり委員会の広瀬明会長(56)は「区民の親ぼくを深めることを目的として続けているが、お年寄りから子どもに伝えることを伝え、子どもが大人から学ぶべきことを学ぶ機会。できる限り続けていければ」と話していた。 -
高遠城址公園で秋まつり
伊那市の高遠城址公園で3日、紅葉狩りを楽しむ「第6回秋まつり」が始まった。18日まで。公園内にあるカエデ250本が色づき始め、見ごろは中旬。初日から観光バスが来るなどにぎわいを見せた。
オープニングで、実行委員長の伊東義人高遠町総合支所長は「桜の名所として知名度が上がった。秋の紅葉もすばらしく、年々、来場者が増えている」と来場者数2万人以上を見込み、市の観光振興につながることを期待した。
公園内には琴の生演奏が流れ、来場者は紅葉を眺めながら散策。菊花展(11日まで)や郷土芸能、陶芸・木工・染め物など46店が並んだクラフトハーツ(4日まで)もあった。
期間中には特別企画の伊那谷そばまつり(10、11日)、クイズ大会(10日)、さくら茶サービス・利き酒会(4、10、11日)などを展開する。食事どころは午前10時縲恁゚後2時。
入園や駐車場は無料。
問い合わせは、市観光協会高遠支部(TEL94・2552)へ。 -
長谷地区高齢者クラブ 健康づくり講演会
伊那市の長谷地区高齢者クラブ(大出達雄クラブ長・485人)は28日、気の里ヘルスセンター「栃の木」で健康づくり講演会「心の手入れ・体の手入れ」を開いた。クラブ員約40人が集まり、早稲田大学の石井康智教授から膝や腰、肩の痛みを和らげる手入れ法を学んだ=写真。
同クラブの健康づくり事業の一環として講演会を行った。講師の石井教授は10年余り長谷地区の高齢者の健康づくりに関与していて、今夏は同地区の高齢者を対象に日常生活に関したアンケートをしていて、その結果説明もあった。
講演では、体の手入れの仕方を身に付けるための実習を行った。膝の手入れでは、仰向けに寝て、足を投げ出した状態で膝裏をマッサージ、指圧、さするなどした。手入れ後は実際に歩いてみて、足が軽くなったり、腰が緩んだのを実感した。
石井教授は「心身ともに快適な暮らしを過すために、まずは足腰強化から始めて」。「高齢者だから『体は変らない』のではなく『生きている間は変る』のです」と参加者に呼びかけた。 -
伊那市華道会 JR伊那市駅で週一作品展始める
伊那市内の華道の流派10派でつくる「伊那市華道会」(平林由子会長・会員101人)は、社会貢献活動の一環として、JR飯田線伊那市駅の待合室で週1回ごとの作品展示をする。10月31日、花を飾る花台や花器、剣山を同駅に寄贈した=写真。
会は昨年3月、各流派から集まった有志で結成。多くの人に安らぎを与えるため市内に花のある場所を増やそう竏窒ニ、本年2月の総会で待合室を利用した作品展の実施を決めた。展示は週1回のペースで会員が作品を入れ替えていく考えだ。
寄贈式には役員約10人が出席し、平林会長が「和気あいあいと楽しく花を生けていきましょう。われわれのささやかな力を合わせて一輪の花を」とあいさつ。伊那市駅の大前廣司駅長は「利用者の安らぎになってくれれば」と期待した。 -
西春近北小と伊那西高が吹奏楽交流
伊那市の西春近北小学校と近くにある伊那西高校吹奏楽クラブとの吹奏楽交流会が31日、同小体育館であった。1、2年生が中心のクラブメンバー35人が学校を訪れ、この日のために練習してきた曲を全校児童に向けてプレゼントした=写真。
交流は3年目で、吹奏楽を聞く機会が少ない児童たちのために始まった。演奏は田畑穂積顧問の指揮で、「海兵隊」や「のだめメドレー」のほか、人気TVアニメで使われている・スお馴染みの・スの曲など5曲を披露した。
クラブメンバーは、TVアニメキャラクターを描いた手作りの面をかぶって演奏したり、「大きな古時計」を児童たちの合唱に合わせて演奏したりと趣向を凝らしたプログラムで楽しませた。子どもたちは会場に広がるアンサンブルに興奮した様子で聞き入った。
クラブ長の小出美幸さん(17)は「小学生が楽しめるように自分たちで曲を選んで練習に励んできた。子どもたちが演奏を喜んでくれてよかった」。児童たちは「強弱のある音がすごかった。演奏してくれたお姉さんたちがかっこよく見えた」などと話した。 -
いなっせで第34回上伊那小中学校特別支援学級・養護学校児童生徒作品展はじまる
第34回上伊那小中学校特別支援学級・養護学校児童生徒作品展が6日まで、伊那市駅前ビル「いなっせ」の2階ギャラリーで開かれている。伊那養護学校と上伊那40の小中学校の特別支援学級で学ぶ児童、生徒の作品425点が、目を楽しませている=写真。
作品展は養護学校や特別支援学級での取り組みを多くの人に知ってもらうとともに、子どもたちへの理解を深めてもらうことを目的として毎年開催している。
会場には児童、生徒らが日常生活の中で製作した工作作品や絵などがところ狭しと並んでおり、ペットボトルのふたや新聞紙、毛糸などを使って作ったミノムシの枝や、慌ただしく準備に追われる給食室の様子を描いた絵などがあるほか、自分なりのこだわりをもって一途に製作した面白いクラフト作品もある。
伊那養護学校の坂本淳教諭は「一人ひとりの子どもの個性が表れている作品ばかり。この作品展のために頑張って取り組んだ子どもたちもおり、そういう子どもたちの姿を作品から感じていただければ」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時(最終日は午後2日まで)。 -
かんてんぱぱホールで今村由男さんの銅板画展
飯田市の銅板画家・今村由男さん(58)による作品展「伊那谷の光と風竏駐コ板画の世界竏秩vが7日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。伊那谷の自然や風景を独特の表現方法で映し出した銅板画作品約50点が、訪れた人の目を楽しませている。
今村さんが同会場で個展を開くのは昨年に続き2年目。
銅板画と木版を併用することで独特の素材感を実現し、花や星座などといった自然の要素を抽象的な構成でとらえた陰影のある作品は、その世界に見る人を引き込むともに、不思議なインパクトを与える。
今回は花などをテーマとした作品のほか、12星座をあしらった黄道十二星座図屏風(びょうぶ)「二曲一双純金箔・黒箔地」なども並んでいる。
今村さんは「銅板画は発表される機会も少ないので、この作品展を通して銅版画の世界を味わっていただけたら」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時まで)。 -
かんてんぱぱホールでハナノキ里山展
里山をテーマに陶芸や絵画などの創作活動に取り組んでいる飯田市の北沢正和さん(40)、あさ子さん(55)、瑞樹さん(15)家族による「ハナノキ里山展」が7日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。世界中でも限られた地域にしか生息しないという「ハナノキ」を育む里山に住む動植物や植物をモチーフとした陶壁や絵画、焼物、写真など約150点が、訪れた人の目を楽しませている。
それぞれが創作活動に取り組む北沢さん家族による作品展で、正和さんと息子の瑞樹さんは絵と焼物を出展。また、正和さんの妻、あさ子さんは県内でも飯田市の一部などごく限られた場所にしか生息しておらず、“生きた化石”とも言われ、絶滅の危機に瀕(ひん)している「ハナノキ」の魅力にひかれ、その保護活動などに取り組んでいるが、今回はハナノキを写した写真や美しい里山を描いた作品などを出展した。
陶芸作品のうち、里山の草花や昆虫などをあしらった粉引きの皿や碗、カップなどは、里山の温かな印象をそのままに伝える。
また、今年から正和さんが取り組んでいる30センチ四方の陶版を並べ、その上に絵を施した陶壁作品も出展。42枚の陶版に里山の動物たちを描いた作品は、150号ほどの空間の中で動物たちが里山での生活を楽しんでおり、見る人の笑顔を誘う。
正和さんは「伊那谷の里山は自然が豊か。身近な動植物を見ることを通して、その豊かさを感じていただければ」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時(最終日は午後3時まで)。 -
はら美術で安川博さんの個展はじまる
伊那市出身で現在フランスのオート・ノルマンディジゾールで製作活動を続けている洋画家・安川博さん(76)の個展が6日まで、伊那市旭町のはら美術で開かれている。学生だった20代に描いた作品から現在の居住地であるノルマンディ地方ののどかな農村風景やエーゲ海を描いた近年の作品まで約55点が、訪れた人の目を楽しませている。
安川さんが地元で個展を開くのは1年ぶり。今回は「画業45年の今と昔」をテーマに、油彩を始めた20代のころ、地元で描いた作品からフランスに渡った1966年前後の作品、描き下ろしたばかりの近作までを展示。自身の歩みを振り返る個展となった。
緑豊かなノルマンディの農村風景や深いブルーが美しいエーゲ海などをテーマとした鮮やかな作品が多く、スケッチなども並んでいる。
安川さんは「ぼくの小さなふるさとをご案内するつもりで開く展覧会です」と話している。
入場無料。午前11時縲恁゚後6時。 -
駒ケ根市長選に北沢洋氏出馬表明
任期満了(08年1月28日)に伴う駒ケ根市長選に、新人の前市議会議長北沢洋氏(56)=無所属、上赤須=が2日、立候補することを明らかにした。北沢氏は会見で「中原市長が取り組んできた社会基盤整備など、その良いところは継続したい。財政が厳しい中、必要なものを取捨選択し、市民と相談しながら政策を実行していきたい」として、基本的に中原路線を踏襲しながら独自色を出していきたいとする方針を示した。後援会「洋光会」会長の渋谷敦士氏は「経験があり、地方自治に精通している即戦力の候補。性格は温厚で市政への強い信念も持っている」と話した。中原正純市長(67)が10月に今期限りでの引退を発表して以降、初めての立候補表明。
北沢氏は1999年4月の市議選で初当選し、2期8年務めた。うち2年(1期)は議長。6月から市社会福祉協議会会長。自営業。明治学院大卒。
前回選で当選まであと一歩と迫った元県教育次長の杉本幸治氏(58)=上穂町=もすでに立候補の意向を固めていることから近く表明するとみられる。共産党などでつくる市民団体も候補擁立を模索していることから、選挙戦になるのは確実な情勢。
選挙日程は告示が1月13日、投票は同20日に決定している。立候補手続き説明会は12月中旬に、立候補届け出書類の事前審査は1月上旬に行う予定。 -
かやぶき家屋写真展
現存するかやぶき屋根の建物を撮影した写真展が駒ケ根市北割一区の市重要文化財旧竹村家で18日まで開かれている。指定管理者として施設を管理しているビジニナル・サービスセンター主催。写真は06、07年度、伊那毎日新聞の発刊50周年記念企画「失われゆく日本の美景 上伊那のかやぶき民家」として紙上に連載された写真の中から東伊那、中沢、赤穂など駒ケ根市内各地に現存する建物の写真9枚を選んで展示している。撮影した同市福岡の木下一一さんはかやぶき屋根にひかれ、上伊那を巡って約120棟を写真に収めた。3、4日は来場者に抹茶が振る舞われる。 午前9時縲恁゚後5時。入場料は大人200円、子ども100円。問い合わせは管理事務所(83・5011)へ。