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【高校野球紹介】(6)辰野
前回大会4強に名を連ねた辰野は、昨年の大会を経験した選手がいないため「まったく違うチーム」(小椋監督)となった。しかし、エース平島(3年)を中心とした守備で選手権長野大会のシードを獲得。粘り強い野球を展開しながら、少ないチャンスを呼び込んで勝利を目指す。
直球と変化球を持つ右上手の平島は、制球力に定評がある。春先から球種を増やし、投球の幅も広がっている。「たまに甘いコースに入ってしまことが心配だが連投の体力がついてきた」と監督は、仕上がり具合を好評する。
守備は、身長160センチ未満の二遊間コンビ、小平、唐沢(いずれも3年)が要となる。ミスの後のランナーを返さない竏窒S掛けながら練習に取り組んできた。「野球は身長ではないところを見せたい」と小椋監督は2人の活躍に期待する。
中軸に座るのは、長打力のある柴(2年)、向山(3年)、平島。主砲向山には監督も「ゲームの流れを変えてくれるバッター」と信頼を置く。攻撃でリズムを作るためには、バントや走塁などの小技も絡めながら展開していく考えだ。
シード校・辰野の初戦は、蓼科と松本第一の勝者と対戦(17日午後2時縲恊z訪湖スタジアム)。
大崎彰人主将
対戦相手がどこの高校だろうと関係なく、自分たちの野球を楽しむだけ。3年間の練習の成果を出し切り、目指すは(昨年の)先輩たちの記録を抜くこと。 -
琴伝流大正琴御園琴正会 結成30年
伊那市御園の農家の主婦らでつくる大正琴グループ「琴伝流大正琴御園琴正会」は本年、結成30周年を迎えた。メンバーは結成当時から活動を続ける12人で、30年の月日が経た現在、年齢は67縲・6歳。大正琴を通じ、いろいろな経験を重ねながら仲間たちは交流の輪を広げている。
同会は、日本バイオリン研究所大正琴全国普及会(駒ヶ根市)が広める琴伝流の教室の一つ。発足は同流派が誕生した1年後の1977(昭和52)年。教室は、御園公民館を会場に月2回のペースで開いていて、1時間30分の練習は休みなしで行う。本当に大正琴が好きな人たちばかりが集まる。
地区大会、県大会、全国大会など各種大会に出場してきた。全国大会の「琴伝流大正琴祭り」への参加は、第1回大会から連続10回出場を果す。日本バイオリン研究所とともに普及活動として全国に出向いたこともあり、これらは交流の輪を広げる思い出として、それぞれの胸に刻まれている。
指導者は、メンバーの一人である唐沢孝江さん(76)。発足後から1年間、日本バイオリン研究所から講師が月1回の指導に訪れたが、それ以降は高校時代までコーラスを学んでいた唐沢さんが曲をアレンジするなどして、仲間たちとともに大正琴を学んできた。
「大正琴を弾くことによって、さわやかな疲れを感じ、充実した時間を持てることをうれしく思っている。指を動かすと脳も喜ぶそうで、大正琴のおかげで一人ひとりの人生が輝いている」(唐沢さん)
30年間の時の流れをともにした仲間たちの絆(きずな)は強く、さまざまな経験を積み重ねながら、人生を理解し、思いやる心を深めてきた。「年だからといって後ろ向きな考え方はせず、前向きに希望と期待と夢を自分に懸けてみたいと張り切って言える私たちです」と唐沢さんは話す。
メンバーの楽しみは発表会で演奏すること。晴れ舞台でオシャレをして演奏することで、いつまでも活力にあふれる、若い気持ちのままでいられるという。 -
07年度地域介護・福祉空間整備など交付金内示
07年度地域介護・福祉空間整備など交付金内示は次の通り(宮下一郎事務所提供)。
◇箕輪町▽大出山口地区異世代交流施設整備事業=3千万円▽老人憩いの家バリアフリー化事業=1千万円▽富田地区介護予防空間整備事業=3千万円▽高齢者ボランティア拠点整備事業=3千万円▽八乙女地区高齢者支え合い施設整備事業=1千万円
◇南箕輪村▽南箕輪村整備計画=3千万円 -
駒ケ根市福岡で重傷交通事故
10日午後5時20分ごろ駒ケ根市赤穂福岡の市道で、同市赤穂中割の無職倉田節子さん(64)運転の軽トラックが、道路を横断中だった近くに住む武田花子さん(86)をはねた。武田さんは市内の病院に収容されたが、骨盤を骨折するなどの重傷。倉田さんにけがはなかった。
現場は武田さんの自宅の前。調べによると武田さんは自宅に戻ろうと幅約8メートルの道路を横断していたところ、左から来た倉田さんの車にはねられた。駒ケ根署は双方の不注意が原因とみて調べている。 -
伊那市体協ゴルフ部 チャリティー寄付
伊那市の体協ゴルフ部(菅忠男部長)は5日、市民体育祭ゴルフ競技のチャリティーで集まった13万5750円を市に寄付した。菅部長ら2人が市役所を訪れ、小坂樫男市長に手渡した=写真。
ゴルフ競技は1日、伊那国際ゴルフクラブで開催。約300人が集まり、6番ショートホールに設置したチャリティーボックスで寄付金を募った。菅部長は「市で有効に使って下さい」と受け渡した。 -
【グラスアート・インストラクター 下島育子さん】
光を通してさまざまな色に輝くステンドグラス。教会などで目にするその華麗な美しさに魅せられ、いつかは自分の手で作ってみたいとあこがれていた。だが、伝統的なステンドグラスの製作はH型断面の鉛の枠に色ガラスをカットしてはめ込んでゆくため、専門的な工具や高い技術、経験が必要だ。自分にはとても無理竏窒ニあきらめていたある日、趣味としてたしなんでいたパッチワークの本の中に「グラスアート」の紹介記事があるのを見つけてむさぼるように読んだ。
グラスアートの基本的な製作方法は、1枚の透明なガラスの表面に亜鉛のリード線(接着剤付き)を図案の線の上に貼り付け、リード線で仕切られた区画の形に合わせて好みの色のフィルム(同じく接着剤付き)を切って貼り付ける竏窒ニいう手軽なもの。リード線は指先で楽に曲げられるほど軟らかいので力は要らず、フィルムを切るのもガラスと違って専用工具や技術は必要なく、カッターやはさみで簡単にできる。
「これだ」と早速出版社に問い合わせて講師を紹介してもらい、少し遠かったが思い切って甲府市の教室に通い始めた。
「やってみて、こんなに簡単にできるのかとびっくりしたり、うれしかったり。ほんの少しのスペースさえあればいいので、自宅のこたつの上でもできるくらい。始めてよかったと心から思いました」
通い始めてから5か月後の05年2月にコースを修了し、長野県で初となる日本グラスアート協会インストラクターの認定証を受けた。自宅の一部を改装して手作り工房「りんごの木」を開き、注文に応じて作品の制作と販売を行うほか、各地のアート展、クラフト展に出展している。創作活動の一方で駒ケ根市、伊那市、飯島町などで教室を開き、幅広い年齢層に技術の指導をしている。
◇ ◇
制作で一番神経を使うのは、フィルムを貼る際、ガラス面との間に気泡ができないようにすることだ。
「ほんの小さな気泡でも作品は台無しになってしまう。だから絶対にほこりが入らないよう、ガラスはアルコールや水でしつこいくらい何回も洗浄するし、部屋の中にもほこりやちりが漂わないように気を使います。小品ならまだしも、一つ一つの区画の面積が広い大作となるとさらに大変。だからこそ、思い通りに仕上がった時の満足感は大きい」
フィルムの色は約100種類にも及ぶ。さらにフィルムを2、3枚重ねることで、自分だけのこだわりの色をつくり出すこともできる。
「どの部分にどんな色を選ぶのかが楽しい。それが作品の個性であり、感性の発揮のしどころです。フィルムやリード線は、色によっては経年変化で渋い色合いになることもあってまた違った味わいも楽しめる。制作は簡単でどなたにでもできますから、一度体験してみませんか。すごく楽しいですよ」
(白鳥文男)
手作り工房「りんごの木」 TEL83・1353 -
昭和伊南病院が今後の動向説明
整形外科、産婦人科、小児科の存続を心配する声が住民から上がっていることを受けて昭和伊南総合病院(千葉茂俊院長)と病院を運営する伊南行政組合(組合長・中原正純駒ケ根市長)は9日、駒ケ根市役所で開いた伊南行政組合議会全員協議会で病院の当面の動向と対応について説明し、伊那中央病院などと協力、連携して上伊那の地域医療を守るために全力で取り組んでいきたい竏窒ニする方針を示して理解と協力を求めた。
同病院では整形外科の常勤医師がこれまで4人体制だったのに対して、新規開業や派遣元の信州大の異動で他病院に移るなどの理由で3人の医師が6月から相次いで減少。8月末には1人となる。これにより複雑な手術や長期入院が困難になることから、患者をほかの病院に紹介したり、重傷の救急搬送患者は伊那中央、飯田市立の各病院に受け入れてもらわざるを得ない状況となる。
産婦人科は、常勤医師2人を派遣している信州大が08年3月での引き揚げを決めたことで以降の常勤医師はゼロとなる見込み。当面は臨時(パート)の医師でしのぐ考えだ。引き揚げは信州大でも深刻化が進む医師の絶対数不足からやむを得ない措置として決定され、通告を受けたもの。
小児科は3人体制だった医師が今年4月から2人となっているが、引き続き現状維持に努めたいとしている。
日直についても医師数の不足により5月以降、近隣の開業医の協力を得て何とか遣り繰りしている。
中原組合長は「この状態では地域医療は守れない。経営的なことも含め、将来は上伊那広域で、場合によっては飯田との連携も視野に入れながらやっていくべきだ」として、広域連携の必要性を強調した。 -
大芝とうろう祭り
大芝高原に灯ろうを飾る「大芝とうろう祭り」が7日夜、大芝高原多目的広場であった。手作りの灯ろう160基が広場の通路に並び、蜜ろうキャンドルの柔らかな光の道が幻想的な世界を作り出した。
灯ろうは5年前から飾っている。各自が作った灯ろうを持ち寄って飾るイベントで、保育園や南部小学校、上伊那農業高校、信州大学農学部、公民館学級、各種団体などが参加した。
段ボールで枠を作った灯ろうは、丸や四角、月の形など自由に切り抜き、花やキャラクターの絵、願い事などを書いた紙を張ってある。中には子どもの1歳のお祝いにと、手形と足形を押した灯ろうを持参した人もいた。
今年は灯ろうを置く間隔を広くし、見物しながら広場を一周できるように並べた。訪れた人は灯ろうの絵柄を一つずつ眺め、光の道の散策を楽しんだ。 -
上伊那ミニバスケットボール交歓大会
第13回上伊那ミニバスケットボール交歓会が8日、箕輪町民体育館であった。女子15チーム、男子9チームが出場。ともに汗を流しながら交流を深めた。上伊那バスケットボール協会主催。
ミニバスケットボールを通じて相互交流を図るとともに上伊那全体のレベル向上を図ることなどを目的として開催しているもので、4コートに分かれて各チーム2試合を対戦。 相手チームの一瞬のすきをついてボールを奪った選手が放ったスリーポイントシュートが見事に決まると、ひときわ大きな声援が湧き上がった。
上伊那は特に女子のレベルが高く、県大会に出場するチームを決める南信大会では、上伊那のチームが約半分を占めるという。その分交流試合なども盛んに行われており、切磋琢磨しながらレベルアップに励んでいる。 -
第20回川シンポジウムできれいになった川へアマゴを放流
第20回川シンポジウムの取り組みの一つ、「魚の放流」が8日、伊那市内の水質が改善された河川6カ所であり、地元の小学生らが各河川でアマゴ500匹を放流した=写真。
環境保全促進を目的として市や各種団体でつくる川シンポジウム実行委員会が例年取り組んでいるもので、放流を希望する地区を募り、魚が住める環境であるかどうかを調査。そのうえで放流する魚を提供している。今年は昨年は昨年の倍近く放流を希望する地区があった。
そのうち西春近小出島区の戸沢川には、小学生や地域住民など約40人が集まり、アマゴ500匹を放流=写真。また、前日にこの川で釣り上げた魚を観察。4年以上経過したアマゴや昨年秋に生まれたと思われる10センチほどのアマゴ、イワナやウグイなどが生息していることが分かり、水がきれいになっていることを改めて実感していた。 -
旧井沢家住宅で古田人形芝居の上演
情緒ある昔のたたずまいの中で古典芸能を楽しもう竏窒ニ伊那市にある伊那部宿、旧井沢家住宅で8日、箕輪町上古田地区の郷土芸能「古田人形」の上演があった。観客約120人が集まり、人形たちの舞台を楽しんだ=写真。
復元した旧井沢家を多くの人に見てもらおう竏窒ニ、地元住民でつくる伊那部宿を考える会(田中三郎会長)が企画したもので、古田人形の上演は2年目。古い家屋を生かし、上伊那伝承の古典芸能ができないかと古田人形芝居保存会に相談。了承を得て、2回の上演が実現した。
この日は、江戸時代の悲恋物語「生写朝顔話」の一段「宿屋の段」を上演。浄瑠璃の音色に合わせてしなやかに演じる人形たちの姿に観客も引き込まれ、物語の世界にのめり込んでいた。 -
第3回King of King杯
ソフトバレーの大会「第3回King of King杯」が8日、伊那市の勤労者福祉センター体育館などであった。県内外の64チームが集まり、熱戦を繰り広げた=写真。
同大会は伊那市のチーム「Beeking」が呼びかけて始まったもの。遠征先で出合ったチームに声をかけたり、ホームページ上でも参加を募っているため、参加チームの4割が県外チーム。山梨県、神奈川県、遠くは福井県や三重県からの参加もあったほか、全国的にも名の知れた強豪チームも集まった。 各チームはリーグ戦で総当り戦を行い、その中で1位から4位を決定。それぞれの順位ごとトーナメントリーグを展開した。各リーグを勝ち抜いた1位チームによる「決勝トーナメント「Kingトーナメント」には、強豪チームが集い、白熱した試合を展開。結果、塩尻市の「一休B」が見事優勝を勝ち取った。 -
ぎおん祭で園児らが激走
伊那市商店街の「ぎおん祭歩行者天国」に合わせて8日、市内の保育園、幼稚園児らによる「ちびっこ駅伝」があった。24園の54チームが参加。商店街を駆け抜けるかわいらしいランナーに、熱い声援が飛び交った=写真。市商工会議所など主催。
歩行者天国に人を呼び込もう竏窒ニ始まったイベントで12年目。今年は高遠町、長谷地区からも参加があり、出場チーム数は過去最多となった。
園児たちは、1区間60メートルを代わる代わる走り、いなっせ前から山寺駐車場前までを走破。スタートとともに転んでしまう園児もいたが、すぐに立ち上がって走り出す姿に「がんばれ、がんばれ」と温かい励ましの言葉がおくられた。
また、歩行者天国では屋台やさまざまな催しが並び、訪れた人たちを楽しませていた。
ちびっこ駅伝の結果は次の通り。
▽1組(1)ファイヤードラゴンA(竜南)(2)高遠第1すみれ1(高遠第一)(3)ひこうき(上の原)
▽2組(1)ファイヤードラゴンB(竜南)(2)高遠第1すみれ2(高遠第一)(3)ドラゴン(手良)
▽3組(1)MSレッド(美篶西部)(2)にんじゃ(手良)(3)きょうりゅうチーム(東春近中央)
▽4組(1)ウルトラ竜西(竜西)(2)チーター(手良)(3)しんかんせん(上の原)
▽5組(1)伊那北くまとらBチーム(伊那北)(2)MSイエロー(美篶西部)(3)ライオン(西春近北) -
大曲り橋の命名、住民みんなで祝って
宮田村町一区にかつて伊那街道の宿場町があったことを今に伝える由緒ある字名「大曲り」が、街道筋の大沢川にかかる無名の橋に名を残すことになり8日、地元15世帯約40人が集まり・ス命名・スの記念式典を開いた。
江戸時代から続く歴史的な地名を風化させたくないと、各世帯が快く賛同した。
寄付により「大曲り」などと刻んだ御影石製の表札を4種類製作。橋の両端に設置し、この日の式典で70歳代から90歳代の地区の長老が除幕した。
最長老の池上喜さん(94)と本田峻太君(9)がくす玉を割り、全員で記念撮影。世代を超えて「大曲り」の名前を思い出の1ページに刻み込んだ。
発起人の本田秀明さん(75)と高橋清八さん(81)は「世代が変わったりするなかで、大曲りの名前がどこかへ行ってしまうのではと危ぐしていた。今は名前を残したいという皆さんの意思を強く感じています」とあいさつした。
引き続き、バーベキューで交流会。長老から昔話を聞く若い人たちの姿もあり「字名を通じて地域の絆を改めて感じる」と祝杯をあげた。 -
夏はやっぱりそうめん流し
宮田村の福祉交流施設なごみ家で9日、利用者や地域住民約40人がそうめん流しを楽しんだ。
使わなくなった鉄製の雨水管を再利用し、村住民福祉課の職員2人が上手に流れるように組み上げた。
次々と流れてくるそうめんに「こんなに取れた」「おいしい」と歓声が。
すっきりしない蒸し暑い梅雨空の下だったが、参加した人たちは「満腹、まんぷく」と快晴のような笑顔が広がった。
今後も同施設を使用する教室などが、そうめん流しを楽しむ。 -
宮田村職員、気持ちのよいあいさつ心がけています
宮田村の全職員は7月を「気持ちのよいあいさつ推進月間」として、接客に対する意識をさらに向上させようと取り組んでいる。意識改革に取り組む庁内の5S改善チームが呼びかけ始まったもの。住民の目がつきやすい所にポスターなどで目標を掲げているが「外に向けてPRして自らの気を引き締め、特別な月間を設けなくても継続していけるよにしたい」と考えている。
「気持ちのよいあいさつ心がけています」と書いたポスターを役場玄関ほか、村民会館、老人福祉センター、保育園、小中学校に掲示。
さらに職員各自が接客の目標を書き、胸元や名札の近くにバッジとして付けるよう徹底した。
5S改善チームは19人の職員有志で昨年3月に発足。庁内の意識改革を検討し、昨年末には役場内の整理整頓点検を実施した。
チームリーダーの上條雅典さんは「整理整頓の意識は定着してきた。気持ちのよいあいさつも当たり前のことで今までもやってきた部分ですが、意識付けによってさらに徹底したい」と話した。 -
【記者室】経営者の資質とは
経営者によるワークショップで、「経営者の資質で一番大切なものは?」との質問に、パネリストの一人は「社長が大好きと言われる社長になること」と言った。もう一人は「人間的魅力があること」と話した▼2人とも注目され各地で講演している社長だという。経営者本人に魅力がなければ、社員は付いてこない。考えることは共通している。「ぼくのことを好きになってもらう」。さらりと言っていたが、とても簡単にできることではない▼「自分の言葉が届くように言葉を磨きながら自分を磨くしかない」と話した経営者もいる。人間性を高める大切さは、経営者だけでなく皆に言えること。人の上に立つことなど考えたこともない自分自身も、学ぶべき点だ。(村上裕子)
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【高校野球紹介】(5)伊那北
基本を忠実に粘り強く、攻守に堅実なプレーをモットーとする・ス伊那北伝統野球・スが魅力。守備型のチームは先制し、最小失点で勝利することを目指す。「ここ最近の練習試合でも、先取点を取った試合を勝利する確率は高まっている」と久保村監督は自信を口にする。
右下手の田口(3年)、右上手の近藤(2年)、左上手の春日(3年)の3選手を試合に応じて登板させる考え。それぞれが練習試合で「各回の先頭バッターに四死球を出さない」を課題に取り組んできたことで、投手陣の制球力は向上したという。
チームカラーの守備は、上沼、郷頭の三遊間が中心。いずれも2年生だが堅実な選手で、監督も「ここで一つでも多くアウトを取ってほしい」と期待する。外野は走力、判断力がある強肩の中堅池田(3年)がまとめていく。
打線は、勝負強いバッティングが持ち味の4番近藤、5番尾沢(3年)に注目。この2人につなげるためにも、確実性が増したバントなどを絡めて1縲・番がチャンスメークしたい。
初戦は屋代と対戦(15日午後0時30分縲恁ァ営飯田野球場)。勝ち上がると2回戦の相手は、野沢北(17日午後0時30分縲恣ッ球場)。
倉沢明秀主将
「元気挑戦甲子園!!」をチームスローガンに頑張りたい。ピッチャーを中心とした守備型のチームなので、少ないチャンスを1本ずつものにする勝負強い野球を見せたい -
伊那中 防犯教室
伊那市の伊那中学校(白鳥始校長)で3日、防犯教室があった。全校生徒約450人に対し、伊那署生活安全課の署員が、パソコンや携帯電話にかかわる犯罪の被害者にならないために注意を促した=写真。
インターネットオークションによる、摸造品販売や掲示板での誹謗中傷などの被害ケースを扱った啓発ビデオを鑑賞するなどして説明。署員は「インターネットは便利だが裏もある。被害に合わないためにも注意して」と呼びかけた。
出会い系サイトや迷惑メールなどに気を付けることを指摘。架空請求などは、高齢者が被害者になることが多かったが、最近は未成年者を標的とした犯罪が増えてきているとも話した。 -
上伊那60歳ソフトボール大会
第36回上伊那60歳ソフトボール大会が8日、伊那市の富士塚スポーツ公園グラウンドであった。14チーム、約200人の愛好者が参加し、ソフトボールの交流の輪を広げた=写真。上伊那60歳ソフトボール連盟(清水静会長)主催。
7チームずつがA、Bの2ブロックに分かれ、変則トーナメントを繰り広げた。選手らは年齢にかかわらず、ダイヤモンドを全力疾走したり、ファールボールに飛びついたりと気迫のプレーを見せた。
大会はファストピッチの試合で、毎年、夏と秋の年2回ある。春にはスローピッチの大会を開いている。
結果は次の通り。
▽Aブロック (1)駒ヶ根OBクラブA(2)高遠旧友クラブ(3)辰野蛍クラブ
▽Bブロック (1)駒ヶ根OBクラブB(2)伊那勘太郎クラブ(3)箕輪郎球南クラブ -
伊那混声合唱団 創立50周年祝う演奏会
創立50周年を向かえた、伊那混声合唱団は7日夜、伊那市の県伊那文化会館大ホールで、第40回演奏会を開いた。団員28人はこれまでの思い出の曲やOB・OG団員との合唱など16曲を披露し、その美声で50年の節目を祝う記念演奏会に集まった約800人を魅了した。
演奏は、これまでの演奏会で歌ったハイドンやモーツアルトの名曲のほか、愛唱歌や現代ヒット曲を4ステージに分けて発表。メーンステージでは、OB・OG団員35人と一緒に混声合唱組曲「筑後川」をダイナミックに歌い上げた。
同合唱団は58(昭和33)年5月、「伊那市民合唱団」として誕生した。レクイエムなどの宗教曲やポピュラーソングなど幅広いジャンルの曲をてがけては、地域の演奏会などに出演し、演奏交流の輪を広げている。
平沢誠幹事長は「50年の歴史を振り返るよいチャンスとなるが、それも踏み台にし、もっと深く、高く求めていきたい」と語った。 -
駅駐輪場の放置自転車整理
箕輪町は6日、町が管理する駅駐輪場で放置自転車の整理・確認作業をし、19日までに持ち帰るよう記した荷札を取り付けた。
駐輪場は木ノ下、伊那松島、沢の3駅。放置されていると思われる自転車を職員が1カ所に集め、19日までの持ち帰りと、持ち帰らない場合は放置物件として処理する旨を記した札をつけた。整理した自転車は木ノ下駅23台、伊那松島駅34台、沢駅7台。
放置自転車の回収は20日、警察、JR東海伊那松島駅関係者、各区衛生部立会いでする。 -
箕輪町と辰野青年会議所が災害時支援協定を調印
箕輪町と辰野青年会議所は6日、町役場で災害時における支援活動に関する協定書に調印した。
長野県内18のJCが05年にJC間で災害時の支援活動協定を締結。辰野JCは、昨年7月の豪雨災害をきっかけに、支援活動の窓口を明確化し有事に機能できるよう、関係する箕輪町、辰野町との協定締結を申し入れた。辰野町とは6月末に調印済み。
協定内容は、町が被災した場合の人的支援、物的支援の協力。具体的には復旧作業に必要な人員の派遣、救援物資及び資機材の提供など。
竹入英城理事長は、「全国に4万人以上の会員がいるのでさまざまな支援ができる体制が整っている。ニーズに合った支援活動をしたい。これをきっかけに、地域に恩返しできるよう協力したい」とあいさつした。
平沢豊満町長は、「若い力の皆さんによる温かく、頼もしい内容の締結。身近にいる皆さんに協定を結んでいただけたのは100万力。万一の時はご協力をお願いしたい。町民を代表して心からお礼申し上げる」と感謝した。
町が独自に自治体や企業、団体と災害時の支援協定を結ぶのは今回が11件目。 -
日本画を描く
箕輪町
小川節子さん「日本画・洋画・染色 三人展」を箕輪町で開いた。信州美術会、伊那美術協会、みのわ美術会で共に活動する仲間との初の個展。日本画の大作15点を出品した。4日間の会期で来場は500人余。成功裏に終わった。
「全くの素人でしょ。個展はしないと決めていたけど、70歳になって、やっても神様もお怒りにならないかなと思って。やってよかった。もうちょっと描いてみようかなと思いました」
日本画を始めたのは35年前。信州大学教育学部を卒業し、高校で家庭科を教えていた。「家庭科だけではちょっとさみしい」と思っていたところ、小説で俳人・杉田久女が、ただ結婚しているだけではつまらないと俳句を始めた話を読み、「私も何かやろう」と思い立った。小説は大変、短歌は先生が身近にいない…と考えていたころ、偶然テレビで日本画を見た。伊那市に日本画の先生のグループがあることを知り、入会した。
飯田市の先生に教えを受けた時期もあるが、現在は洋画家の柴田久慶さんに師事している。
1年にだいたい2作品描く。「大きい絵はやるぞという気になる」と、大きさは50号から80号。描きたい題材が見つかると、胸の中に入れて温め、段々掘り起こしていく。機が熟したところで、はがきの半分くらいの大きさの紙5、6枚に鉛筆で構想を描く。先生に教えを仰ぎ1枚を決めると、今度は50号を縮尺してパステルで描き、それから本番となる。
色を塗る作業も時間がかかり、作品にもよるが構想を練ってから完成まで最低3、4カ月を費やす。
自宅で描いた作品を持って行き、柴田久慶さんのアドバイスを受ける。教室では仲間と一緒に油絵を描く。「基礎訓練が大事だから」と、裸婦デッサン会にも参加する。「自分と向き合って描く時間が持てることもいい」という。
日本画県展に第2回から出品し続けてきたが、8年前、一大決心をして県展に出品。2年連続入選した。次の2年間は落選。それから2年間は出品しなかったが、仲間から「出すべきよ」と言われ一昨年に再び出品して入選。昨年も入選した。
洋画への転向を考えたこともあったが、「日本画は色がうんときれいに塗れる気がする。下に塗った色が出てくる。それが面白い」と、日本画の色に魅力を感じている。
「絵を描くことそのものは厳しくて苦しいけど、いい仲間がいて楽しい」。今は、今年の県展出品に向け作品と向き合っている。(村上裕子) -
ファミリークッキング
南箕輪村食生活改善推進協議会と村役場住民福祉課は7日、ファミリークッキングを村公民館で開いた。9組の親子がサンマを主菜にした献立を協力して調理し、味わった。
献立は「さんまのソテー きのことパプリカのソース」「トマトとキュウリのサラダ」「キャベツとたまごのふわふわスープ」「ヨーグルト入り蒸しパン」の4品。
今回は、サンマのおろし方を覚え、焼く、煮るという調理法のほかに野菜たっぷりのソースをかけて食べる献立も覚えてもらう。
参加した子どもは幼児も含め小学1年生から6年生まで15人。お母さんと一緒にサンマを三枚におろし、キュウリやトマトを切る、蒸しパンの材料を混ぜるなど皆で分担して調理した。 -
梅が里麦酒・ス誕生・スに乾杯、パーティーで祝う
宮田村の名水地ビール第2弾「梅が里麦酒」の誕生記念パーティーは、発売初日の6日夜に村内で開かれた。・スビール党・スら100人余が集まり、樽だしホヤホヤの生で乾杯。キレのあるすっきりした飲み味は好評で、関係者は「最高。定番の特産品にしていければ」と期待を強くした。
無濾過でレモン色のビールが注がれ、訪れた客はゴクゴクとのどを鳴らした。
「苦味が控え目でさっぱりした感じ。私たちにも飲みやすい」とテーブルを囲んだ女性たち。
50代の男性は「普通のビールはすぐにお腹にたまり日本酒に変えるが、これだったら何杯でもいける」と酒豪ののどもうならせた。
住民有志でつくる村おこし実行委員会が企画し、新田区の梅公園に湧き出た水を用いて近くの南信州ビールで千リットル限定醸造。
村内酒販店7店のみで取り扱い、330ミリリットル瓶500円で発売している。 -
ジュビロ磐田、中山選手が来駒
サッカーJリーグ1部J1、ジュビロ磐田の中山雅史選手ら3選手が7日、駒ケ根市を訪れ、少年サッカー教室で小学生を指導した。同市とジュビロのホームタウン・磐田市との友好都市提携40周年を記念するイベントの一環としてジュビロ磐田早太郎応援団(橋本英雄会長)が企画した。会場の赤穂東小学校グラウンドには駒ケ根市、飯島町などの少年サッカーチームに所属する小学4縲・年生の子どもたち約80人が集合。あこがれの・スゴン・スに直接コーチを受けた。
中山選手らは主にパス、トラップ、ヘディングなどの基本技術を指導。2人組になって練習する子どもたちのプレーを見て回りながら「もっと体全体を使って」、「うまい」、「OK」などと声を掛けた。時折全員を集合させ、手本となるプレーを見せると、その技術の高さに子どもたちから驚きの声が上がった=写真。子どもたちとの試合形式の練習も行われ、中山選手がゴール前でオーバーヘッド・シュートを見せると、詰めかけた保護者からも大きな拍手と歓声がわき起こった。
3選手は市内中心商店街で行われた祇園ゆかた祭にも登場し、広小路の特設会場でトークショーを開いたほか、アイ・パルいなんで開いた交流会でも市民とのふれ合いを楽しんだ。 -
最高の音楽で子どもたちを魅了、アンサンブル信州in宮田5年目の定演
宮田村を拠点に国内外の有望な若手演奏家が集まる弦楽合奏団「アンサンブル信州in宮田」の5回目の定期演奏会が7日、駒ケ根市文化会館で開かれた。昼の部には村内の小中学生をはじめ上伊那の子どもたち800人余りを招待。満席のホールは一流の音楽に酔いしれた。
年に1回、全24人の団員が集まる定期演奏会。5年目の節目となるコンサートは、団員で世界的なチェロ奏者のドミトリィ・フェイギンさんをソリストにハイドンの協奏曲をはじめ、レスピーギ、ドボルザークと名曲の数々を演奏した。
響き渡る調べに子どもたちも堪能。生音の迫力を全身で受け止め、広がる音楽の世界に親しんでいた。
一般対象の夜の部も数多くのクラシックファンで埋まった。 -
赤穂高校文化祭
駒ケ根市の赤穂高校で文化祭「第46回鈴蘭祭」が9日まで行われている。今年のテーマは「Free祭,s(フリーサイズ)」。各クラス、クラブ、委員会などがそれぞれ工夫を凝らした多彩な発表や展示を行っているほか、射的やダーツ、輪投げなどのゲームやアトラクションを行っている。一般公開は7、8日。
7日には生徒の保護者や友人らが学校を訪れ、さまざまな催しを楽しんだ。屋外の特設ステージや体育館では早食い競争やファッションショーなどのイベントが多彩に行われ、詰めかけた多くの生徒や来校者らでにぎわった=写真。
8日は午前9時から演劇、器楽、体操、声楽、吹奏楽の各部とフォークソング同好会のステージ発表などが行われる。
最終日の9日には合唱コンクール、大運動会、ファイヤーストーム、フォークダンスなどが行われる。 -
駒ケ根市民プールオープン
駒ケ根市の市民プールが7日、今年の営業を開始。オープンに先立って安全祈願が行われた。出席したのは指定管理者として昨年度からプールの管理を委託された駒ケ根伊南広域シルバー人材センター(竹村衛理事長)の会員など15人。市教育委員会の滝沢修身教育次長らがお神酒と塩で清めの儀式を行い、安全な運営を祈った。竹村理事長は「事故はいつ起こるか分からない。常に十分な注意を払い、市民に楽しんでもらえるように運営してほしい」と訓示した。
同プールには50メートルの大プールとひょうたん型の小プールがあるが昨年、埼玉県で女児が吸水口に吸い込まれて亡くなった事故を受けて、吸水口のふたはいずれもボルトで固定する方式に改修されている。昨年の入場者数は4358人。年ごとに天候などによる変動があるものの、ここ数年ほぼ4千人台で推移している。営業は8月26日までの予定。午前10時縲恁゚後5時。入場料は一般150円、高校性100円、小・中学生50円、未就学児は無料。