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地域の伝統を敬老会で
敬老の日を前に宮田村では9日、7地区で敬老会が開かれた。各分館の主催で楽しい演芸や会食などで盛りあがったが、町二区、町三区、大田切区では地域に根づき、愛される伝統芸能が出演。高齢者の目を楽しませた。
町二区の敬老会では、区民有志でつくる「信州宮田長持ち会」が披露。40人のお年寄りが、20周年を迎えた同会の勇壮な練り歩きを堪能した。
町三区では、「祇園ばやしの会」の子どもたちが元気に発表。涼しげな音色で95人の高齢者を楽しませた。
大田切区では大田切獅子保存会が演舞。軽快なはやしに乗って「悪魔払い」を演じ、57人のおじいちゃん、おばあちゃんは地域に古くから伝わる獅子舞の姿を笑顔で満喫していた。 -
全国高校サッカー選手権県大会・第3日
◆第86回全国高校サッカー選手権大会長野県大会・第3日(9日、豊科高校グラウンドほか)=上伊那関係分
【2回戦】
▽松商学園0(前半0竏・、PK8竏・)0赤穂▽駒ヶ根工業0(前半0竏・)7松本県ケ丘▽箕輪工業1(前半0竏・)5中野実業 -
中央区の分譲マンション計画を事業者が自主的に中止
伊那市中央区の更地に一部9階建て分譲マンションの建設計画し、地元との協議を重ねていた駒ケ根市の窪田建設などが、建設計画を自主的に中止していたことが8日までに分かった。事業者側は地元との協議の中で妥協点を模索したいとしていたが、地元住民からは日照不足やになることや周辺景観の阻害などを懸念する声が上がっていた。
建設を計画していたのは市民会館北西側にある更地、約2700平方メートルで、マンションの高さは28メートル。
5月には地元住民との協議を2度ほど行い、9階としていた当初計画を7階にした計画案を掲示。住民からは「4階にしてほしい」との要望もあったが、「4階にすると事業が成り立たない」としていた。
中央区の下島賢治区長は「今回は窪田建設さんの方で判断して中止したということ。最後の会議から1週間ほどしてから(建設中止の)連絡があったと思う」と話す。
また、窪田建設は「当社の判断で自主的に計画を中止した」としている。
9階建て分譲マンション計画のあった中央区の空き地。設置してあった建設概要を記した看板も撤去された。 -
秋季北信越高校野球県南信予選 第4日
第117回秋季北信越高校野球県大会南信予選第4日の9日、県営飯田野球場と駒ヶ根市アルプス球場の2会場で、3回戦4試合があった。上伊那勢は、飯田長姫と対戦した伊那北が7竏・のサヨナラ勝利。辰野は諏訪二葉と戦い、延長12回の末6竏・で勝った。伊那北は4季ぶり、辰野は2季連続の県大会出場を決めた。
伊那弥生は、岡谷南と対戦し1竏・の惜敗、駒ヶ根工業は下伊那農業と戦い0竏・で完封負けした。
……………………………
【県営飯田野球場】
▽3回戦
岡谷南
000000102=3
000000010=1
伊那弥生
……………………………
【県営飯田野球場】
▽3回戦
下伊那農業
011020000=4
000000000=0
駒ヶ根工業
……………………………
【駒ヶ根市アルプス球場】
▽3回戦
飯田長姫
000000501=6
011110201=7
伊那北
………………………………
【駒ヶ根市アルプス球場】
▽3回戦
諏訪二葉
200000030000=5
002010002001=6
辰野
(延長12回) -
健康い~なウォーク2007in伊那市
伊那商工会議所主催の「健康い縲怩ネウォーク2007in伊那市」が9日、伊那市役所を発着に三峰川ジョギング・サイクリングコースであり、410人が晴れ渡った初秋の空の下、2つのアルプスの眺めを楽しみながら歩いた。
昨年に続き2回目。今年は、雄大な中央アルプスと南アルプスを眺めながら歩くコース設定で距離は約15キロ。
上伊那郡内や木曽地域をはじめ、県外では愛知県、岐阜県、三重県などからも参加があり、50歳代以上や家族での参加が多かった。
花火を合図に、参加者はゲートをくぐって元気に出発。ゴールの市役所では地元産の米で作ったおにぎり、とん汁などが振舞われ、抽選会や健康運動指導士による講演「健康とウォーキングについて」もあった。
今年は8日に前夜祭もセントラルパークで開き、結団式と太鼓演奏やダンスなどの余興、ローメンやソースカツ丼など多彩な食文化を楽しめる飲食店の案内などもあった。 -
ソフトバレーボール「はせくらぶ」 全国スポレクへ
伊那市の長谷地区を中心としたソフトバレーボール愛好者でつくるクラブ「はせくらぶ」は県代表として、22竏・5日、青森県黒石市である第20回全国スポーツ・レクリエーション祭ソフトバレーボール大会に出場する。
「はせくらぶ」は、本年5月にあった全国都道府県ソフトバレーボールフェスティバル県予選のスポレクの部(40、50歳代の男女各1人ずつ計4人で構成)に参加。県内19チームが集まる中、予選ブロック、決勝トーナメントを勝ち抜き優勝し、本大会初出場を決めた。
8日夜、長谷中学校体育館で団結式があり、出場選手が意気込みを語った。
選手たちを激励に訪れた、宮下市蔵長谷総合支所長は「これまでの練習成果が全国大会にまで足を伸ばせるチームワークをつくった。大会では実力を発揮してほしい」。主将の中村和利さん(51)は「スポレクはみんなが目標とする花形の大会。最後まで諦めない粘りのバレーを見せ、大会を楽しんできたい」と述べた。
出場する選手は次のみなさん。
▽選手=中村和利(主将)、高坂武、春日孝二、中山芳一、中山初美、中村千里、木下利恵、伊藤月美▽監督=新井良太
全国スポレク祭ソフトバレーボール大会に出場する「はせくらぶ」のメンバー -
赤穂中大運動会
上伊那で唯一の中学校大運動会が9日、駒ケ根市の赤穂中学校(杉田純治校長)で開かれた。男子棒倒しや女子騎馬戦、代表選手によるリレーなど十数種目が校庭狭しと繰り広げられ、生徒らは有り余る若いエネルギーを思い切り競技にぶつけた。
呼び物の「大蛇」は上半身裸になった男子生徒が一列になり、全員が手をつないだままで次々と地面に寝そべってゆく速さを競う競技。生徒らは離れてしまいそうになる手に力を込めて苦しさに耐えながら、懸命に競技に取り組んでいた。大蛇は過去、校内でのいじめの原因になったことからしばらく・ス冬眠・スさせられていたが昨年、もう大丈夫竏窒ニ解禁となった。今年は得点種目となって完全復活した。
女子騎馬戦では4人一組でつくった数十騎が土ぼこりを巻き上げて校庭中を駆け巡り、甲高い叫び声を上げながら帽子を取り合う必死の攻防竏秩B男子に負けない熱い戦いを繰り広げた。
訪れた保護者らは、大人並みの体格の生徒が校庭を縦横に駆け巡る迫力に「さすが中学生だねえ」などと感心しながら大きな声援を送っていた。 -
赤穂高定時制生活体験発表会
赤穂高校は7日夜、定時制生徒による生活体験発表会を同校で開いた。各学年で2名ずつ選抜された8人の発表者が出場。それぞれ緊張した表情でマイクの前に立ち、これまでの人生で味わった数々の挫折や、学校に入学してから得たクラスメートとの友情や将来の希望などを飾らない言葉で熱く語った=写真。
審査の結果、最優秀賞には吉田弘次さん(4年)が選ばれた。吉田さんは23日に諏訪市で開かれる南信大会に出場する。
結果は次の通り(カッコ内は学年)。
▽最優秀賞=吉田弘次(4)▽優秀賞=新井愛(4)▽優良賞=塩沢幸恵(3)▽佳作=大井田理絵(3)供野瞳(2)下平健太(2)佐々木悠香(1)奥村友香(1) -
市民の森林(もり)見本樹木園づくり
伊那市ますみヶ丘の市民の森林(もり)で、60種近い樹木がそろった場所を「見本樹木園」として将来に伝えていく取り組みが、ますみヶ丘平地林市民の森林準備委員会によって始まっている。9日、一般市民に参加を呼びかけた見本樹木園づくりの第1回が現地であり、散策ルートを確認し植物刈りや樹木の名札付けなどに汗を流した。
伊那市と下伊那郡阿南町から9人、スタッフ含め計16人が参加した。見本樹木園予定地は広さ0・48ヘクタール。元信大農学部教授・演習林長の島崎洋路さんの指導で散策ルートを設定してあり、まずは皆でルートを歩いて確認しカエデ、オオモミジ、ヌルデ、クロモジ、バイカツツジなどなど、植物の説明も聞いた。
園内の植物が込んでいる状態をはぶくためナタや鎌を手に植物の刈り取り作業、島崎さんがすでに取り付けた名札の確認に続き、参加者も名札付けをした。
島崎さんは、「木を切ることでかえって豊かな植生が作れることを関心をもって見てほしい。ますみの山を見直し、少しでも手をかけ、全体を豊かにするよう楽しく参画してほしい」と話した。
見本樹木園は本年度中に仕上げる計画で、市民参加のほか林業技能作業士、林業士らが間伐など整備作業をする。
市民参加作業は、第2回「鍬を片手に歩道づくり」10月14日、第3回「光を入れる間伐と材の引き出し」12月か1月を予定。問い合わせは準備委員会事務局の伊那市農林振興課林業振興係(TEL78・4111内線2416)へ。 -
伊那谷伝統人形浄瑠璃中学生サミット
伊那谷の伝統人形浄瑠璃を地域に持つ4中学校が一堂に会する第6回伊那谷伝統人形浄瑠璃中学生サミットが9日、箕輪町文化センターであった。今年の当番校である箕輪中学校古田人形部の上演や各校の活動報告、講習会で学びあった。
参加校は箕輪中のほか今田人形の竜峡中、早稲田人形の阿南第一中、黒田人形の高陵中。各校が順番に当番校としてサミットを開いている。
箕輪中古田人形部は、中学の文化祭での上演に向け練習を重ねている「生写朝顔話 宿屋の段」を熱演した。会場の中学生や学校、保存会関係者らも熱心に鑑賞した。
今年は、淡路人形の円山信康さんを講師に招き、人形のあやつりについての説明と実演、実習もあった。 -
いたずら電話に注意
本年8月下旬から、箕輪町内で6件のいたずら電話が発生しているとして、伊那署や町防犯協会などは注意を呼び掛けている。
発信者は「イノウエ」と名乗ることのある40歳くらいの男。内容は、「電話を切らずに言うことを聞け」「電話を切ると殺すぞ」などと脅迫するほか、卑わいなことをいう。
伊那署などは、対応として、(1)相手にせず電話を切り、NTTのナンバーお知らせサービス「136」で相手方の番号を確認する(2)警察に通報する(3)ナンバーディスプレイ電話であれば、相手方の番号を控え、着信拒否に設定する(4)緊急の際は、110番通報する竏窒ニしている。 -
環状北線の夜間工事始まる
通過交通の市街地流入緩和などを目的として県道南箕輪沢渡線から国道153号までの橋梁工事を進めている伊那市御園の環状北線の18日から、夜間工事を開始する。工事区間の一部であるJR飯田線の上部については、電車線に電気が通っている昼間の工事ができないため、電車の動かない夜間に架設工事を行うこととしてきたが、地元住民からは夜間工事に伴う騒音を懸念する声もあり、伊那建設事務所と地元との間で話し合いを重ねていた。担当者は「本年度中の事業終了を目指し、来春供用開始の予定」としている。
環状北線は伊那インターチェンジと国道153号を結ぶ主要幹線道路。今回工事が予定されている南箕輪沢渡線から東側は建設地が段丘となっていることなどから、橋梁となっている。
懸念のあった夜間工事については、今月始めに試験的に夜間工事を実施。その結果、住民の理解を得ることができ、予定通り工事を進めることとなった。
JR飯田線上の架設工事は10月初旬までに完了する予定で、10月からは国道153号線側の桁掛けに入る。伊那インター側については、ほぼ桁掛けを完了している。
延長は896メートル、事業費は55億円。 -
9月1日付で伊那保健所長に着任
山崎宗広所長(57)9月1日付で伊那保健所長に着任した。公衆衛生専門学校伊那校の校長を兼務する。 「保健活動、食品や医薬品の安全、医療体制の整備など、住民の健康を請け負う責任の重さに身の引き締まる思い。各領域の専門家集団である保健所スタッフと協力して、業務に精一杯努めていきたい」と抱負を語る。
◇ ◇
東筑摩郡麻績村出身。1976年に信州大学を卒業後、信大総合病院の小児科に入局した。以降、小児科医として北信総合病院、長野赤十字病院、篠ノ井総合病院などに勤めたほか、松本赤十字血液センター在籍時には、米国コネチカット州立大学で細胞生物学の研究にも取り組んだ経験を持つ。
10年ほど在籍した中信松本病院では、それまでの一般小児科診療だけでなく、重症心身障害児に関する診療や思春期対応などにも携わった。
より幅広い領域からの対応が求められる中、養護学校の教員や、保健、福祉の関係者、小児科以外の医療分野からの協力を得ることも多く、連携の重要さを実感。その中で、子どもたちの自主性・自発性を尊重し、動くことを通じて心、体、頭の調和のとれた発達を助ける「ムーブメントセラピー」を導入したニューリハビリテーションのセミナーを立ち上げた。
「連携協力の重要さは保健所業務にも通じてくることだと思う」と話す。
◇ ◇
医療を取り巻く情勢がさまざまに変化する中、全国的に問題となっている産科、小児科不足は上伊那でも深刻化している。
「県内の産科医不足は、信大で産科医の退職が続いている中、これまでのようにほかの病院への派遣が難しくなったというのが発端。県では、緊急対策として産科、小児科医の拠点化を提言している。保健所としては、広域連合や上伊那医師会などといった関係団体と上伊那の産科医療を守るための話し合いを進めていきたい。医療を取り巻く環境もさまざまに変化しているので、タイムリーに対応していくことが必要」と語る。
また、生活習慣病予防などといった健康づくりへの取り組み、食品の安全・安心の確保など、さまざまなニーズに対応していきたいと考えている。
趣味は読書、音楽鑑賞、最近はなるべく歩くことも心掛けている。
家族は妻、息子1人、娘3人。現在は単身赴任で伊那に住む。 -
北川製菓駒ケ岳工場竣工、誘客も視野に宮田村の西山山麓に
ドーナツなど製造の北川製菓(駒ケ根市)が宮田村新田区のマウンテンバイク場跡地に建設を進めていた駒ケ岳工場が10日、竣工した。11日からリングドーナツの製造ラインが稼動し、18日からは焼き菓子も始める。将来的には誘客も視野に入れており、村が観光エリア化に取り組み始めた西山山麓地域の活性化にもつなげる。
全国菓子組合連合会が認証する高度な管理衛生システム「HACCP」(ハサップ)で、全国8番目の認証工場。自然、労働の両環境や衛生面に力を入れ、北川浩一社長は「絶対的な信頼を誇れる工場」と胸を張る。
2階建て総床面積は1400平方メートル。1時間あたりリングドーナツは本社工場の2倍にあたる1万2800個、焼き菓子は3倍の1万2600個が製造可能な設備を設けた。
従業員は25人ほど。全国の生協やスーパー、量販店などに出荷し、本社工場とあわせて今期は前期売上の1・5倍にあたる9億5千万円を目標にしている。
3年をめどに同社製品などを直売するアンテナショップを工場前に開設予定。村は同社を観光と産業の両面で誘致した経緯もあり、北川社長は「お客様に来てもらえるよう努めたい」と話した。 -
敬老会で・ス歌声喫茶・ス
今年3月に発足した宮田村大原区の「歌声喫茶」のメンバーが9日、同区敬老会に出演。童謡や懐メロなど数曲を披露し、会場の高齢者と一緒になって楽しい歌声を響かせた。
赤とんぼや星影のワルツなど、懐かしい曲の数々。出席した44人の高齢者は耳なじみのメロディに体を揺らし、楽しいひとときを過ごした。
歌声喫茶は毎月第1、3土曜日の午後1時から区公民館で開設。音楽教室を主宰する区内の瀧澤智恵子さんの指導で、お茶を飲みながら交流も深め現在は15人ほどが通っている。
「私たちも年を重ね、ちょっとオシャレに暮らしたいと思って歌声喫茶を考えた。うまく歌う会ではありません。気軽にコーヒーでも飲んで楽しむ会です」と代表の辰野恭子さん。敬老会の会場でも参加を呼びかけていた。 -
旧中病後利用
旧伊那中央病院の後利用として、伊那市は荒井区にある伊那市保健センターを移転したい考えで、医師不足に伴う夜間診療所を併設できないか庁内で検討している。年度中にまとめ、理事者へ報告する。
市議会9月定例会の一般質問で、竹中則子議員が市保健センターの移転、共同作業所など福祉施設の集約などを尋ねた。
02年11月の旧中央病院後利用検討委員会の提言で、旧中病を改修して活用することになっていたが、小坂市長は「耐震工事に膨大な金がかかる」と述べ、改修せず、解体・撤去して新たに建設する方向を示した。
看護師宿舎への共同作業所など3つの福祉施設の集約についても検討する。
市保健センターと同じ場所にある公衆衛生専門学校歯科衛生士学科は10年度から、教育過程が2年制から3年制になることから、1学年分が不足する。そのため、県に対し、保健センターが移転したあとの活用を投げかけたという。
小坂市長は「公衆衛生専門学校と密接に関係している。早急に県と検討したい」と述べた。 -
産科医師確保と安心して妊娠,出産ができる環境の早急な整備を求める意見書が全会一致で採択
飯島町議会は10日、議員発議で「産科医師確保と産科医師不在の中安心して妊娠・出産・子育てができる環境の早急な整備を求める意見書」を提出、全会一致で採択した。村井知事に提出する。
昭和伊南総合病院が来年4月から産科分娩の休止が避けられない状況になったが、飯島町では年間70件の出産があり、その7割が昭和伊南病院で出産している。連携強化病院として指定されている伊那中央病院でも受入数に限界であり、昭和伊南病院での年間500件を受け入れるには新たな要員確保、施設の拡充が必要とした上で、意見書には▽昭和伊南総合病院の産科医師確保のために、関係市町村が連携し、信大など関係機関に働き掛けること▽連携強化病院に対し、必要な要員の確保、設備の充実を図るとともに、昭和伊南病院に院内助産院を設置するなどの対策を講ずること▽有事には2次、3次医療機関への搬送が迅速確実に行なわれるための対策を講じること-などとした。
この日は子育てサークル「親子リズム」のメンバーら10数人が傍聴、赤ちゃんをあやしにながら、熱心に聞入っていた。
傍聴を呼び掛けた下平まち子さん(59)=七久保=は「伊南病院で出産でなくなるのは、お母さんたちにとって自分たちの大きな問題。議会を傍聴することで、関心を高め、自分たちが何ができるか考えたい」と話していた。 -
「食のつどい」
中川村は8日、中川文化センターで「食卓から健康を、みんなで考えよう食育」をテーマに、「食のつどい」を開き、約百人が参加、研究・実践発表や講演で、「食」に関する知識を深め、「食」を選択する力を養った。
研究・実践発表では、下伊那農業高校3年、小林香介さんが「ジュースの有機酸の定量」について話し、続いて、3年前から有機農業に取り組む、中通地区の大島太郎さんは「売り方や何を栽培したらいいかのか、手探り状態。有機農業は採算に合うように栽培できるかが課題。栽培しやすい品目を柱に、色々と新しい作物にも挑戦している。食の安全、環境面からも有機農業は今後、ますます注目され、重要になっていくと思う」とした。
ヤングママの食学習会のピーチグループとアンパンマングループはそれぞれ、模造紙に書いたり、ぺープサイトなど工夫して、分りやすく発表した。
最後に、駒ケ根市教育長の中原稲雄さんが「食卓から健康を-みんなで考えよう食育」と題して講演。この中で、中原さんは生活習慣病の低年齢化や、食を中心に家庭の生活基盤の崩壊、林・農・水産業への軽視と環境破壊の増大-などを挙げ「今なぜ、食育なのか」について説いた。
また、「食育の特性」に▽健康の4要素(食・運動・休養・人間関係)のトップが「食」▽食育は家庭教育、地域教育の大部分を占める▽食育は医療、保健、福祉、教育はもちろん、全産業、流通を含む関係者の連携と協力がなければ効果が上がらない-などとし、食育の重要性を強調した。
このほか、子どものいる家庭で「食」の危ない家庭のバロメーターとして「スナック菓子を子どもに与えて心配しない」「朝食はパンと決めている」「魚よりも肉の方を多く食べる」「何を食べたいか子どもに聞いて買物をする」などを挙げて、警鐘を鳴らした。 -
資産家に何が?宮田村の刺殺事件
「兄弟間でうまくいっていないとは聞いていたが、まさか殺すなんて」。宮田村でも1、2を争う大地主。名の通った資産家の中でおきた凶行に、誰もが驚きを隠せないでいる。
けたたましく鳴るパトカーや救急車のサイレン。兄の容疑者と弟の被害者宅は100メートル足らずの至近距離。閑静なJR宮田駅前の住宅街で惨劇は発生した。
兄の進八郎容疑者は親から継いだ肥料などを取り扱う会社を経営し、学校PTA会長を務めるなど村内の各種活動に積極的に参加。今も商工会商業部会長、社会教育委員などをこなし、村内では幅広く顔が知れている。
近所や商工会の仲間、旧知の知り合いの多くが「言葉づかいも丁寧で、人付きあいもいい。資産家ということをハナにかけていない」と口を揃える。
殺された弟の秀啓さんには、ガソリンスタンドやコンビニエンスストアの経営を任せたが、長続きせずうまくいっていなかったという。
「単純なお金の問題ではない。長年のうっ積や家族間のこともあったはず。しかし、激高する何かがあったんだと思う」と親しい人たち。
同容疑者は犯行当時酒に酔った状態だったとみられる。多くの人が「いつも酒を飲んでもじょう舌になるくらいで、感情的になることは決してなかった」と話すが、若い頃に飲酒でトラブルがあったとの証言もある。
最近、宮田駅前の再開発に地権者として主導的な役割で関わっていた同容疑者。夢や希望も抱いたその土地の近くで犯行に及んでしまった。 -
全国高校サッカー選手権県大会・第2日結果
◆第86回全国高校サッカー選手権大会長野県大会・第2日(8日、飯田風越高校グラウンドほか)=上伊那関係分
【2回戦】
▽飯田風越4(前半0、後半4竏酎O半0、後半0)0上伊那農業▽辰野3(前半2、後半1竏酎O半0、後半0)0梓川▽伊那弥生4(前半1、後半3竏酎O半1、後半1)2下諏訪向陽 -
敬老の日の読み聞かせと贈り物作り
南箕輪村図書館と村公民館は8日、「敬老の日」の読み聞かせと贈り物づくりを村民センターで開いた。親子33人が参加し、子どもたちが熱心に贈り物を作った。
敬老の日にちなんだ読み聞かせの後、おじいちゃん、おばあちゃんへ「ありがとう」の気持ちを込めた贈り物「ぶらぶらサーカス飾り」を作った。紙で作った手足を広げた形と逆立ちをした形の2種類のピエロを扇形の紙に張り、扇の下部分に毛糸のボンボンを吊り下げてサーカス飾りが揺れるように仕上げる。
子どもたちは堀薫公民館長に教わりながら、ピエロに色を塗ったり、好きなシールを張ってきれいに仕上げ、好きな色の毛糸でボンボンを作っていた。
小学生の女の子は、「一緒に住んでいるおじいちゃんとおばあちゃんにあげる」と、丁寧に青色のサインペンでピエロの服を塗っていた。 -
ヨトウムシ大量発生
箕輪町内で被害拡大箕輪町内の畑で害虫のヨトウムシが大量発生し、農作物の被害が拡大している。
被害があったのは木下一の宮、上古田、富田の畑。今月2日から3日にかけヨトウムシ被害の報告があり、JAグリーンセンターみのわなどが「梅雨明け以降の高温・干ばつにより害虫の発生が多くなっている」として薬剤による防除を呼びかけ対策を取ったが、6日から7日にかけ被害が拡大した。
被害作物はソバ、ネギ、アルストロメリアなど。農家が「こんな大量発生はこれまでにない」と驚くほどで、ソバは葉や花が食い尽くされ茎だけになっている畑もある。一の宮のソバ畑では、「もう出荷はできない」といい、畑近くの公民館や民家にヨトウムシが大量に入り込むなどの被害もあったという。
防除の相談はグリーンセンターみのわ(TEL79・0635)へ。 -
救急医療週間9日から
箕輪消防署が普通救命講習会箕輪消防署は8日、「救急医療週間」(9日縲・5日)に合わせて住民を対象に普通救命講習会を町文化センターで開いた。15人がAEDを用いた応急手当などを熱心に学んだ。
内容は心臓マッサージ、人工呼吸の仕方(心肺そ生法)、AED(自動体外式除細動機)の取り扱い方法など。
AEDを用いた心肺そ生法の基本実技では、傷病者の意識を確認して助けを呼びAEDを手配した後、気道確保、人工呼吸、心臓マッサージをする。AED到着後は機械の音声メッセージに従って電極パッドを傷病者に装着し心電図の解析、電気ショックの操作に続いて心臓マッサージと人工呼吸を繰り返す手順を学んだ。
受講者は、ビデオで手順を確認した後、実際に1人ずつ人形を使い、分からない点、不安な点は消防署員に確認しながら確実に覚え手当てができるように練習していた。 -
駒ケ根市で「99の日」救命講習
9月9日の「99の日」にちなんで伊南行政組合消防本部(竹上俊隆消防長)は8日、一般市民らを対象にした普通救命講習を駒ケ根市の赤穂公民館で開いた。男女約30人が参加し、人口呼吸、心臓マッサージなどの心配蘇生(そせい)法や、AED(自動体外式除細動器)を使った救命処置の方法を学んだ。
参加者は4つのグループに分かれ、それぞれ消防署の救急隊員らの指導を受けながら人形を使った実技に臨んだ=写真。講習は初めて、という人が多く「やってみると意外に難しい」、「手順が覚えられない」などと話し合いながら、隊員の指導で何回も処置の練習を繰り返していた。 -
駒ケ根のシルバー人材センターボランティア
日ごろ世話になっている地域への感謝の気持ちを込めて駒ケ根伊南広域シルバー人材センター(竹村衛理事長)の赤穂地区委員会(堀弘地区委員長)は8日、JR駒ケ根駅西側一帯のボランティア除草作業を7月の第1回に続いて行った。会員約60人が参加し、歩道や植え込みや緑地帯などの雑草を取り除いた=写真。
真夏のような日差しが照りつける昼下がりの駅前で、参加者らは「草はすぐ伸びるなあ」などと話しながら、慣れた手つきで手早く雑草をむしっていた。 -
赤穂高で国際理解特別授業
駒ケ根市の赤穂高校(米山明広校長)は7日、母国イラクで病気の子どもたちに院内学級で勉強を教えている教師のイブラヒム・ムハンマドさんを講師に招いて国際理解特別授業を行った。普通科言語文化コースの1年生約40人が授業に臨み、イラクの現実と命の大切さを学んだ。ムハンマドさんはイラク戦争に巻き込まれて妻を亡くした自身の経験や、勤務するバスラの院内学級の子どもたちの悲惨な状況などを通訳を介して生徒たちに語り掛け、命の大切さと戦争の愚かさを訴えた=写真。生徒らは初めて聞くイラクの生々しい話の数々にかたずをのんで聴き入っていた。
ムハンマドさんは諏訪中央病院院長の鎌田実さんが代表を務めるJIM竏誰ET(ジャパン・イラク・メディカル・ネットワーク)の招きで8月に日本を訪れ、全国各地で講演会を開いている。 -
かんてんぱぱホールで窪田孟恒さんによる染織展「あんずの生命と絣に織る」
アンズの木から抽出した染料でかすりを織る窪田孟恒さん(66)=千曲市=による染織展「あんずの生命と絣に織る」が11日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。重ね染めしたさまざまな色合いの着物や帯、タペストリーなど約80点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
同会場での作品展は一昨年ぶり。今回は新作を中心として絵がすりなどの作品も多く並んでいる。
織物研究家の織田秀雄さんに師事し、都会を中心として制作活動を展開していた窪田さん。幼いころから慣れ親しんだアンズの花が咲く場所で仕事をしたい竏窒ニ、30年前千曲市に移住し、アンズの木を染料とした染め織りをするようになった。作品の中心は先に染色した糸を織り合わせる絣(かすり)。後から染めるのとは異なり、模様のラインが柔らかく、独特の風合いを帯びている。
窪田さんは「アンズの木の中にこういう色があることを知り、安らぎを感じていただければ」と話していた。
入場無料。午前9時半縲恁゚後5時(最終日は午後4時)。 -
かんてんぱぱホールで高遠町在住の林秋実さんによる作陶展
高遠町在住の陶芸家・林秋実さん(53)による作陶展「暮らしに活かされて」が10日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。使い心地の良さを追求した皿、カップなどといった生活食器や花器など約250点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
林さんは三重県出身。栃木県益子で修行をした後、三重県で制作活動を続けていたが、作陶生活20年となる昨年9月、伊那市高遠町へ移住。今回上伊那では初めてとなる作品展を企画した。
「手に取り、口に触れ、使い心地のいい器づくり」をコンセプトとした作品づくりに取り組んでいる林さん。いずれの作品もどんな生活空間にも溶け込み易いシンプルな色調、デザインとなっている。
林さんは「手にとってみて、生活の中で使っていただければ」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後3時まで)。 -
第31回こども絵画コンクール伊那中央支部の表彰式
住友生命が主催する「第31回こども絵画コンクール」の伊那中央支部表彰式が8日、伊那公民館であった。同支部管内で最優秀賞を受賞した幼児と小学生3人に、松本支店伊那中央支部の椿和浩支部長から表彰状などが手渡された=写真。
コンクールは子どもたちの心の成長を支えることを目的として始まったもの。幼児から中学生を対象としており、年齢別の6部門ごと作品を募る。今回は「もしもタイムマシーンがあったら」をテーマとして作品を募集したところ、全国から900万点の応募があ
った。
また表彰式に合わせ、会場には子どもたちの自由な発想で描かれた作品が並び、来場者を楽しませていた。
全国の入賞作品500点は東京、大阪の会場に展示するほか、特別賞、金賞、銀賞に選ばれた100点は、フランスのルーブル美術館に展示する。
上伊那の最優秀賞受賞者は次のみなさん。
◇0歳縲・歳部門=上條侑希乃(2歳)
◇3、4年生部門=池上日向子(高遠小)
◇5、6年生部門=小椋みゆき(富県小) -
みはらしファームのブドウ狩り開始
伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームで8日、みはらしブドウ園が開園した。初日から県外の観光客などが多数訪れ、甘味の乗ったブドウの味を楽しんでいる=写真。
みはらしファームでブドウ狩り体験ができるようになって6年目。今年は暑い日が続いた影響で、どの品種も甘味が十分に乗っているという。
ブドウ狩りのトップバッター「ノースレッド」を育てている山口勝俊さん(58)の園にはこの日、約100人のツアー客が訪れて早速ブドウ狩りを体験。持ち帰り用のブドウを購入する観光客も多く、岐阜県から訪れた男性は「初めて体験したが、甘くておいしい」と話していた。
10日ほどするとスチューベンや大粒で果汁が多いピオーネが収穫できるほか、10月初旬には人気が高いナイアガラやシナノスマイルも楽しめる。
山口さんは「今年は甘さが十分に乗っている。大粒のピオーネもみずみずしくて肉厚。楽しんでいただければ」と話していた。
入園料は小学生以上800円、3歳以上500円、3歳未満無料で1時間食べ放題(持ち帰りは別料金)。開園時間は午前9時縲恁゚後4時(受け付けは午後3時まで)で、予約制となっている。
申し込み・問い合わせはみはらしファーム公園事務所(TEL74・1820)へ。