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梅公園で花見イベントにぎやかに
宮田村の住民有志が参加する「村おこし実行委員会」(平沢英夫委員長)は14日、委員の手づくりで整備した新田区の梅公園で花見イベントを開いた。昨年に続き2回目。満開の花の下、村内グループの出し物や各種飲食のサービスなどで、多くの人出で賑わった。
天候にも恵まれ、駒ケ岳の残雪に梅の花が色鮮やか。訪れた人たちは、サクラとはまた一味違う、奥ゆかしい花の姿を堪能した。
宮田太鼓が演奏を披露。信州みやだ梅舞会はよさこソーランを勇壮に舞い、会場を盛り上げていた。
地元野菜ふんだんの豚汁や、公園内の井戸水を使ったコーヒー、お茶の無料サービスも盛況。農業女性グループ野ひばりの会が80食用意した「梅おこわ」は昼前に完売するほどの人気を集めた。
梅にまつわる親王伝説から「梅が里」とも呼ばれる同村。同委員会はその伝説を地域活性化につなげようと取り組み、一昨年に梅公園を整備したが「このような機会を持つことで、多彩な交流につながれば」とメンバーは話した。 -
【記者室】選挙戦に望むもの
県議選の次は息つく間もなく市町村議選。有権者の多くは「今度は誰に入れよう」とまたぞろ頭を悩ませているに違いない。選択の大きな基準となるのは人柄だが、当然候補者は自分を最大限良く見せようとするからその本質を見抜くのは容易ではない▼だが選挙戦が熱を帯びてくると互いの政策や人格などをあからさまに攻撃するネガティブ・キャンペーンが見られることがある。発展すると感情むき出しの子ども同士の口げんかのようになり、奥に秘めたはずの人間性を垣間見ることができて実に面白い▼品格を疑われると考えてのためか、めったに見られないのが残念だ。有権者は当たり障りのない政策論よりも実はこんな人間味あふれる舌戦を望んでいるのだが…。(白鳥文男)
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伊那市誕生一周年記念式典
新伊那市の誕生1周年を記念する式典が14日、伊那市の生涯学習センターであった。関係者など約300人が集まり、この1年を振り返るとともに新市のさらなる発展を願った。 小坂樫男市長はまちの基礎固めに取り組んできたこの1年に触れ「これから伊那市が発展するためには旧市町村の壁を取り払ったまちづくりが必要。合併効果を最大限に生かし、財政の建て直し、健全化に努めて、市民と行政の信頼に基づいた協働のまちづくりを目指したい」と語った。
式典では旧市の市歌を作曲した故・高木東六さんをはじめとする名誉市民3人に名誉市民賞を授与したほか、ふるさと大使13人に委嘱状を授与。オープニングセレモニーではふるさと大使の一人でシンセサイザー・ギター演奏者・天山さん(高遠町出身)が地元をイメージして作曲した5曲と、伊那養護学校の第二校歌とも言われている「どんぐりの行進」を高遠小学校合唱団19人とともに披露し、会場を楽しませた。 -
木のある暮らし展
木に携わる職人などでつくる「NPO南信州木の会」は14、15日、「木のある暮らし展」を伊那市美篶の南信州木の情報館で開いている。5人の職人が手掛けた地域材で作ったダイニングテーブルやイス、テーブルなど約20点が、訪れた人を楽しませている。
木の関するさまざまな情報を消費者のもとへダイレクトに発信することを目的として開館した同館で行う初の作品展。今回は「木で和む、キッチン&ダイニング」をテーマに、ダイニング家具やキッチン小物を並べたほか、持ち込みが困難なオリジナル木製キッチンなどは、写真展示している。
家具作りを本業としている職人のほか、大工、建具職人などもそれぞれが携わってきた分野で培った技術を生かしながらオリジナルの作品を出品しているのが特徴。それぞれが地域材の魅力を最大限にアピールするように工夫している。
また、外ではクラフト市も開催。会員の一人が手掛けたオリジナルの木製笛「ユカイナ」など、珍しいクラフト作品も並び、来場者を楽しませていた。
今後同会では、月1回のペースで「住まいのと木の相談室」という無料相談会を実施するほか、さまざまなイベントを通して、木の情報を発信していきたいとしている。
木のある暮らし展は午前10時縲恁゚後5時。
相談会は毎月第2土曜の午前10時縲恁゚後4時。 -
津軽三味線コンサート
津軽三味線の兄弟ユニット・岡野将之さん(19)、哲也さん(17)によるコンサートが14日、伊那商工会議所大ホールで開かれた。約250人が集まり、息が合った張りのある三味線演奏に聞き入った=写真。
同コンサートはアルプス中央信用金庫経営者の会竜東支部(宮下光一支部長)が地域貢献の一環として企画。昨年8月にも同様のコンサートを開催したところ、約170人が集まる盛況を得たため、再度岡野兄弟を招いた。
今回は京都府舞鶴市で活動している和太鼓グループ「かわら屋」がオープニングで威勢のよい太鼓演奏を披露。その後、岡野兄弟が登場し、津軽三味線の代表曲の一つ「津軽じょんから節」などを演奏し、聴衆を魅了した。また、兄・将之さんの兄弟弟子に当たる手踊り・民謡の中野みち子さん(34)も友情出演。三味線の伴奏で「あいや節」などを歌い、会場を楽しませていた。 -
高遠の桜満開
渋滞もピークに伊那市高遠町の桜の名所、高遠城址公園に向かう花見客の車で伊那市内は14日、終日渋滞した。
同公園のタカトオコヒガンザクラが満開となってから初の週末とあって、中央高速道路の伊那インターから県外ナンバー車が続々と伊那市内へ。ほとんどが中心市街地を抜け、国道361を利用して高遠町方面へ向かうコースをたどった。
そのため、インター・アクセス道路から進行してきた車で県道南箕輪沢渡線がまず渋滞。正午前には、枝道から同県道へ進入できない車の列も前橋町で多く見られた。
ようやく市街地を抜けた県外車を待っていたのは、国道361号線や市道の通称ナイスロードの本格的な渋滞。午後になっても日影区あたりから高遠町まで車が詰まった。
大渋滞に巻き込まれた地元車の一部が脇道に迂回するなどしたため、国道周辺の市道も大混乱。午後1時ころ、渋滞に巻き込まれ脇道に入った美篶笠原の女性(40)は「松本ナンバーが狭い道にいっぱいいて、すれ違いができないために行ったり戻ったり、民家の庭に入ったりと大変だった」と話していた。
午後1時すぎに、仕事で市街地からナイスロードを使って高遠方面へ向かった男性会社員(25)は、渋滞を避けて新山から高遠へ向かう山道を利用。渋滞には遭わなかったが、観光バスや県外車の多さに驚いた。「普段は観光バスなど絶対に通らない道。こんなところまで来たか、という思いだった」とあきれていた。
15日も終日渋滞が予想される。 -
「新山っ子応援団」始動
伊那市の新山小学校の存続を願う有志の集まり「新山保育園・小学校を考える会」(若林敏明会長)は14日、同会の活動に関連し、住民ボランティアで結成する「新山っ子応援団」の取り組みを始めた。この日、同応援団は、保育園の保護者と一緒に園庭作業に汗を流した。
応援団は、少人数が問題となっている保育園と小学校の存続に向けた実践活動の一つ。小規模であることを逆手に取り、この地域でしかできない魅力ある教育現場をつくりあげることが目的。住民がそれぞれの特技などを生かし、子供たちに技術や知識など提供していく。
この日は、3月から募集したメンバー約50人のうち約10人が参加し、園内の畳の取り替えや窓拭き、庭木の剪定などを約3時間かけて作業。保護者と職員だけで行っていたこれまでの作業と比べはかどりをみせた。
若林会長は「地域の触れ合いの和も広がりをみせている。少人数であることをチャンスに代えて住民が結束し、実践活動を繰り広げて訴えていきたい」と話した。
さび付いた遊具の色の塗り替えをするボランティアら -
三峰川の桜並木を歩いて満喫
市民団体・三峰川みらい会議(織井秀夫代表)は14日、伊那市の三峰川右岸沿いにある桜並木を見ながら歩く「三峰川の桜めぐりツアー」を企画した。中学生や主婦などの一般住民約30人が参加し、春の風景に包まれた三峰川を身近に感じながらツアーを楽しんだ。
初企画となった同ツアーは、雪解けが進むアルプスや満開の桜並木などがある三峰川の景観のよさを再認識する目的。参加者らは、同市役所から高遠町の「山田河原臨時駐車場」までの約8キロを歩き、健康づくりにも役立てた。
ツアーのメーンとなる美篶青島の堤防沿いにあるソメイヨシノの並木に着いた一同は、春の陽気に包まれながら持参の弁当に舌鼓を打った。南箕輪村から参加の主婦3人は「改めて三峰川のよさを知った。きれいな桜も見れたし、健康にも役だった」と満悦顔で話した。
ソメイヨシノの並木を見ながら三峰川の右岸堤防道路沿いを歩く参加者ら -
上伊那高校卓球選手権大会
第34回上伊那高校卓球選手権大会が14日、伊那市の県伊那勤労者福祉センター体育館であった。男女別のシングルス、学校対抗戦がそれぞれあり、選手らは日ごろの練習成果を発揮しようと熱戦を繰り広げた=写真。上伊那卓球連盟主催。
国体、高体連の地区予選に向けての前哨戦に位置付けられる大会。上伊那8校から男子56人、女子34人の計90人が集まり、団体(ダブルス1、シングルス4)とシングル戦の各トーナメントを戦った。
上位の結果は次の通り。
【男子】
▽団体 (1)上伊那農業A(2)伊那北A(3)駒ヶ根工業A(4)箕輪工業
▽シングルス (1)城田聖也(上伊那農業)(2)加藤隼人(同)(3)中島健(伊那弥生)、小田義明(駒ヶ根工業)
【女子】
▽団体 (1)伊那西A(2)伊那北(3)赤穂B(4)赤穂A
▽シングルス (1)牛山雅美(伊那西)(2)宮沢真紀(辰野)(3)名和真理子(赤穂)、中原綾香(同) -
果樹栽培アシスタント講習
高齢者らの就業促進のためのシニアワークプログラムの一環として駒ケ根伊南広域シルバー人材センター(竹村衛理事長)は10日、会員以外の一般も対象とした地域密着型技能講習「果樹栽培アシスタント講習」の第1回を駒ケ根市東伊那のふるさとの家セミナーハウスで開いた。駒ケ根市、飯島町、宮田村の19人が参加し、農業改良普及センターやJA上伊那職員らの指導でリンゴ栽培に必要な知識や技能を学んだ=写真。竹村理事長はあいさつで「金を受け取るにふさわしい、実践的な技術を身につけてほしい」と激励した。
講習は6月下旬までの全5回。4月末の第2回からは会場の近くに住む北原友一さんの園を借りて花摘み、摘果などの実技を交えて行う。 -
駒ケ根市民ナイターソフト開会式
第28回駒ケ根市長杯争奪市民ナイターソフトボール大会(市ナイターソフトボール連盟主催)の開会式と開幕試合が11日夜、市営グラウンドで行われた。一般A・Bと女性の3リーグに計40チームが出場し、半年間にわたって戦う長いシーズンが開幕した。
開会式で伊井島清子会長は「ナイターの季節がやってきた。今日から秋までけがをせず、元気に楽しい酒が飲めるように頑張って」とあいさつした。選手を代表して「ことひらクラブ」チームの佐野忠義主将は「家族に感謝し、正々堂々と清く正しく和気あいあいとプレーすることを誓う」と宣誓した=写真。
式後、永見山対長崎WORK、ことひらクラブ対3Sクラブの試合が行われた。 -
井上井月の新句見つかる
漂泊の俳人、井上井月(1822縲・7年)の新句「里みちは 馬も足高 大根曳(だいこひき)」が、伊那市内で見つかった。
井月研究会の矢島太郎代表によると、大根の豊作を喜ぶ句で「地面から大根が青首を出す。野を歩く農耕馬も足を高く上げて見える」と解釈し、自然との取り合わせを詠んだ。大きさは縦28センチ、横15センチ。「井月」の書体から見て、晩年の作品ではないかという。
所有していたのは、かな書道「竹葉会」を主宰する向山修さん。「井月がいろり端でお茶を飲んだと聞いたことがある」そうで、30年ほど前、手良にある実家の蔵で見つけた。書の観点から井月の研究を始めたばかりで、井月の俳句を題材にした書展を開いたことをきっかけに「井月全集」(高津才次郎編)に載っていない新句であることを知った。
矢島代表は「これまでに1800句余が見つかっている。注意すれば、個人宅で発見される可能性はある」と話す。
井月は江戸で和学や漢学などを学び、俳人・松尾芭蕉を慕って諸国を行脚。58年から30年間ほど伊那谷に住み、美篶で死去した。 -
桜の下 高遠ばやし巡行
タカトオコヒガンザクラが見ごろを迎えた高遠城址公園で12日夜、高遠ばやしの巡行があった。ライトアップされた公園内に、三味線や横笛、鼓などの音色が響き渡った。
高遠ばやし保存会員18人は高張ちょうちんを先頭に、高遠閣を出発、公園内を回った。行きはテンポの緩い本ばやし「松ばやし」「南蛮ばやし」、帰りはテンポの早い帰りばやし「御琴ばやし」「せのおばやし」を演奏。
桜を引き立てるように、会員もピンク色の法被に、花笠をかぶり、華やか。花見客が写真に収めていた。
観桜期に合わせた演奏は5年目。小松友衛会長は「満開の桜を見ながらの巡行は初めて。高遠ばやしはまつりのはやしだから、自分たちも楽しんでいる」と話した。
高遠ばやしは8つの町内に残り、それぞれが独自の曲を持つ。
16日も午後7時から、巡行がある。雨天中止。 -
ながたの湯ロビーで井上秀芳さんパステル展
箕輪町長田の「ながたの湯」ロビーで19日まで、春陽会会友の井上秀芳さん=松島=がパステル展を開いている。
ながたの湯ロビーでは、MAながた会のメンバーが交代で作品展をしている。
井上さんは主に油彩画に取り組んでいるが、今回は1年以内に描いたパステルの作品15点を展示した。「御岳山」「経ヶ岳」など山の絵、「向日葵」「ポピー」「コスモス」などの花のほか、昨年7月豪雨災害の箕輪町内の災害現場を描いた「爪跡」もある。
「パステル画はあまり展示されることがないので、発色のよさなどパステルのよさを気軽に見てほしい」と話している。 -
宮田村の辰野さんが県社会福祉事業団の理事長に
県立の知的障害者援護施設「西駒郷」(駒ケ根市、宮田村)などを管理する県社会福祉事業団の理事長に、宮田村大原区在住の辰野恒雄さん(68)が就任した。西駒郷の次長や県飯田児童相談所長を務めた元県職員で障害者、児童福祉の現場に精通。西駒郷では利用者が地域のグループホームなどで暮らす・ス地域生活移行・スが進むが「移行した人たちの老後の支援体制づくりも急務」と多忙な身を削って想いをめぐらす。
同事業団は移行した人たちの受け皿となる通所授産施設を箕輪町や長野市で経営するほか、県内18カ所にグループホームを設置して運営している。
「地域で暮らすことは誰が考えても素敵なこと。ただ、同じグループホームで生涯暮らすことは難しい。地域に出ると同時に、老後の受け皿も確立しておかないと大変なことになる。地域での生活経験がその人の厚みになるように支援していかないと」と辰野さん。
高齢化社会に障害者であるゆえに乗り遅れることがあってはならないと、自戒もこめて警鐘を鳴らす。
15年もの間勤務した西駒郷。生業部長を務めた当時、3年がかりで利用者が地域で暮らせるか調べ、目標を持って可能性を広げられるように個人別のプログラムを立ち上げた。
現在の自活訓練に通じ、地域生活移行の思想の先駆け。今のようにグループホームや生活寮がない時代だったが、利用者が出身地近くの施設に移れるよう配慮もした。
3月末に突然理事長就任の打診があり「寝耳に水だった」と笑うが「仕事が自分を選んでくれた。一生懸命取り組みたい」と話す。 -
地域づくり支援事業一次分26件全て認定
宮田村は13日、住民の自主的なむらづくりに15万円を上限に補助する「地域づくり支援事業」で、申請があった26件全てを一次分として認定した。5月末まで二次募集する。
継続事業は3年が限度。事業導入から4年目を迎え、今回の認定では花壇整備(街並みづくり事業)を除くと、区の事業が大半を占めた。
事業費は今回の認定分を除くと115万円ほど残っており、村総務課では「地域に根ざした活動に積極的に活用してもらえれば」と、二次分への応募を幅広く呼びかけている。
一次認定の団体、事業内容は次の通り。
▽地域情報誌「おおはらを発行する会」=地域情報紙発行(継続)▽町2区=自主防災組織充実と環境美化(新規)▽北割区=道路整備(継続)▽南割区=自主防災組織充実(新規)▽大田切区=歩行者安全確保(同)▽大久保区=水路改修(同)▽つつじが丘区=道路安全確保(同)▽大原区=環境美化と公園の安全確保(同)
【花壇整備(街並みづくり事業)】花と緑のある街づくりの会、大久保ふれあい花壇ボランティア、おおはら花の会、米松会、三班辰巳会、里宮花の会、楽友会、いきいきサロン、大田切曙会、北割寿会、つつじが丘景観委員会、北割5班婦人部、一輪の会、町三区、河原町通り景観委員会、三一会、仲町モール商店街(以上継続)新田5班(新規) -
坂本勇さん絵手紙展
伊那市美篶下川手の洋画家坂本勇さん(62)の絵手紙展は21日まで、同市境東のギャラリーカフェ「カレッタ」で開いている。春の季節を意識した近作を中心に33点を出品。心温まる絵と一言が見る人を和ませている=写真。
同市西町の公園の桜や黄金色の鮮やかな花が咲くサンシュユなどの花をテーマに「春日公園も満開だ。良い木になってきたね」、「春をつげる黄色は元気のでる色」などと言葉を添える。作品には、日ごろの生活で感じた思いが込められている。
油絵を中心に創作活動に取り組む坂本さんが絵手紙を描き始めたの約10年前のこと。文章を考えて描くことにより、物事の見方や感じ方が以前より豊になったという。現在は、上伊那を中心に、油絵や絵手紙などの絵画教室も開いている。
坂本さんは「最近は言葉を考えるのがおもしろくなってきた。普段気になることを文にしてみるのが楽しい。素直な気持ちで描いた作品を見てほしい」と来場を呼び掛けている。
定休日は15、16日。午前11時縲恁゚後6時。 -
オールドノリタケ名陶展 ベル伊那・17日まで
明治中期から大正初期にかけ、日本から米国向けに輸出された磁器の展示販売会「オールドノリタケ名陶展」は17日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
当時の日本の職人たちが海外からの受注で丹精込めてつくった磁器「オールドノリタケ」。花瓶、ティーセット、飾り皿など、すべての作品に24金が使用された、あでやかな約100点を並べる。
絵柄はバラ、ポピーなどの花柄や風車がある風景、貴婦人などさまざま。西洋磁器のスタイルを取り入れながら日本人の細やかな装飾技術が光る名陶が集まっている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
箕輪町立候補届出書類事前審査会に17派
箕輪町選挙管理委員会は12日、4月29日の任期満了に伴う箕輪町議会議員選挙(17日告示、22日投開票)の立候補届出書類事前審査会を町役場で開いた。定数15に対し同日までに立候補を表明している17派が訪れ、審査を受けた。
出席したのは、立候補を予定する現職10派、新人7派。党派別では共産党2、公明党1、無所属14。 -
夢少年育成会議講演会
「考えよう、われわれ大人たちの役割とは竏窒モるさと愛を持った夢少年を育むために」をテーマに駒ケ根青年会議所は10日夜、第1回夢少年育成会議を駒ケ根商工会館で開いた。会員や一般市民など約50人が参加し、市教育委員会の中原稲雄教育長の基調講演を聞いたほか、意見交換などを行った=写真。
中原教育長は「子どもが育つ家庭づくり・地域づくり」と題して豊富な教育経験から子育ての現状やあり方などについて語った。
会議は以前同会議所が設置を手掛けたちびっこ広場の大幅改修などを盛り込んだグランドデザイン(全体構想)を策定しようと11月にかけて5回のワークショップを開くことにしている。事前ガイダンスとして14日にちびっこ広場の補修と清掃などを子どもたちとともに行うほか、20日夜には青木村教委の小岩井教育長を招いてい基調講演を聞く。 -
駒ケ根RCが社会貢献顕彰
駒ケ根ロータリークラブ(中島清一会長)は9日夜、陸上競技をはじめスポーツの振興に貢献したとして上伊那陸上競技協会会長などを務める城田忠承さん(66)=駒ケ根市福岡=を表彰した。城田さんは「長年無我夢中でやってきたが、今回こうして地元で認めてもらったことがうれしくてならない。いろいろな面で今後も頑張りたい」と礼を述べた=写真。
城田さんは阿南町出身。教員として赤穂高など県下各地の高校に勤務。退職後も駅伝などの指導と普及に務めてきた。
同クラブは社会奉仕に貢献のあった人を毎年表彰している。 -
駒ケ根市壮年ソフトボール大会開会式
壮年、実年、シニアの3クラスで優勝を争う第25回駒ケ根市壮年ソフトボール大会の開会式が10日夜、駒ケ根市営グラウンドで開かれた。選手ら約200人が出席し、シーズンの開幕を祝った。選手代表の林秀也さん(下平シニア)は「壮年は壮年らしく、実年は実年らしく、シニアはシニアらしく試合することをを誓う」と宣誓した=写真。主催者を代表して市壮年ソフト連盟の横山幸男会長はあいさつで「いよいよ始まる。今年は3つのスローガンを掲げた。試合中けがをしない、慰労会の帰りに飲酒運転をしない、社会貢献のために献血をする竏窒セ。1年楽しく、優勝目指して頑張って」と激励した。
出場するのは壮年(40歳代)15チーム、実年(50歳代)12チーム、シニア(60歳代以上)11チームの計38チーム。市内4会場で10月まで6カ月の長丁場を戦う。 -
湯めぐりスタンプラリー開始
上伊那の温泉施設や観光施設をめぐる「信州上伊那温泉街道湯めぐりスタンプラリー」の本年度受付が始まった。
上伊那の観光PRを目的として10年前から続くもので、上伊那各地にある温泉、観光施設でスタンプを集めた応募者に抽選でさまざまな賞品を進呈している。
今回は、開始10周年と権兵衛トンネル開通1周年にちなんで賞品を80品目増やしたほか、これまでの上伊那20施設に加えて木曽町の「道の駅日義木曽駒高原」と「塩尻市の「木曽くらしの工芸館」も特別参加。また、木曽の特産品が当たる「木曽路賞」を新たに設けた。
各賞によって集めるスタンプ数が決まっており、上伊那の特産品などが当たる「季節賞」は年4回抽選を行うため、当選する確率も高くなっている。旅行券や上伊那にある宿泊施設の宿泊券などが当たる特賞から4等までの抽選は08年の3月中旬となる。
前年比で64%増となった昨年の応募総数は2748通。東海方面を中心に県外からの応募も増えているという。
実施期間は08年の2月12日まで(応募は当日の消印まで有効)。
問い合わせは上伊那広域連合湯めぐりスタンプラリー係(TEL78・2500)へ。 -
かんてんぱぱで手染めの衣展
安曇野市の宮沢千夏さん(37)による「手染めの衣」展が12日から、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。天然染料などで染めた綿のブラウスやバッグなど40点が、訪れた人の目を楽しませている。
白い布を染め上げ、その布を使って洋服や小物を製作している宮沢さん。南信地域での作品展は3年ぶり。今回はこれからのシーズンに羽織れるような綿のブラウスなどを多くそろえた。
染色は柿渋や墨などの天然染料を用いることが多く、アクセントとして化学染料を使うこともあるが、全体的にはほかの洋服と合わせやすい色調に仕上げている。また、服の形についても体のラインが美しく見えるようなデザインを心がけているという。
宮沢さんは「手染めの深い味わいと手触りを楽しんでもらえれば」と話していた。
入場無料。午前10時半縲恁゚後5時(最終日は午後3時まで)。16日まで。 -
タカトオコヒガンザクラが満開
「天下第一の桜」と称され、県の天然記念物に指定される高遠城址公園のタカトオコヒガンザクラが12日、満開となった。県内外から花見客が訪れ、連日、にぎわいを見せている。
公園内には、樹齢130年を超える古木を含めて1500本以上がある。木が高く伸び、薄紅色のやや小ぶりな花が咲くのが特徴。
桜守・稲辺謙次郎さんによると、雨が降らなければ1週間ほど花持ちする。花びらの色の濃さの違いをそれぞれ見て歩く楽しみ方もある。
穏やかな天候で、家族連れなどが桜を見ながら飲食を楽しんだり、人気のカメラスポットの一つ、桜雲橋付近で盛んにシャッターを切る花見客が目立つ。
入園料は一般500円、小中学生250円。 -
エネルギー有効利用事例発表会
上伊那電気主任技術者協会(壬生善夫会長)は12日、第19回やさしいエネルギー有効利用事例発表会を伊那市西箕輪の伊那技術形成センターで開いた。各企業が取り組むエネルギーの有効利用に関する事例発表を通して、具体的な成果と今後の課題について話し合った=写真。
コスト提言や品質向上、CO2の排出削減などを目的としてエネルギーの利用効率向上などを研究している同協会は、年に1回ずつ事例発表会を開き、情報交換や新しい技術の習得に努めている。
今回は14人の担当者がエネルギーの有効利用に関するさまざまな事例を発表。
エプソンファシリティ・エンジニアリング松島グループの廣田誠一さんは、老朽化していたコンデンサー(圧縮機)の更新に伴い、効率的なコンデンサーを導入、供給系統全体の見直しを行い、年間で19万7千キロワットの電力量と71トンのCO2削減に成功した事例を紹介。金額にすると250万円の削減につながった一方、もろもろを含めた工事費は3200万円になったことも示した。
そのほかにも、太陽光システムの導入の成果や凍り豆腐の乾燥にマイクロ派加熱を併用した試行などが紹介され、お互いに関心を深めた。 -
フェアトレード支援
南箕輪村
赤羽稔さんイヌやネコなど動物の形をしたビーズ細工のストラップ。ベトナムのホーチミン市7区にある「セント・ビンソン・チャリティ小学校」の児童が職業訓練として作ったもので、フェアトレードで収益金を児童の生活費と学校の運営費に充てるために販売している。この活動に共感し、日本国内でビーズ細工の販路を広げようとボランティア活動を始めた。
南箕輪村でアパートを経営。1年半前、不動産投資を考え下調べのためにベトナムを訪れた。土地価格の高騰で不動産投資は断念したが、「30年前の日本が感じられる、貧しくても元気があり、その日をとにかく生きようという活力がある」ベトナムに魅せられ、1年のうち8カ月はベトナムに滞在し春とお盆に帰国する生活になった。
06年秋、日本人がよく利用する喫茶店で、たまたま隣に座った男性が話しかけてきた。「セント・ビンソン・チャリティ小学校」を設立した藤牧勝久さんだった。
小学校は、藤牧さんがベトナム人のオアン夫人と1999年1月に設立。近隣の公立小学校の私設の分校(定時制)としてベトナム政府の正式な認可を受けている。このため、子どもたちの将来に必要な正式な卒業証書の授与ができる。
格差社会のベトナムで、職を求めて都会に流入する家庭の子どもや貧しい家庭の子どもなど、だれでも小学校教育を受けられるよう学費は無料、慈善授業で運営。現在児童数は130人。新たにホーチミン市初の無料の全日制私立小学校を創立する計画をしている。
藤牧さんから小学校の話を聞いて活動や思いに共感し、学校運営を支援する「セント・ビンソン チャリティクラブ」でフェアトレード活動に加わることを決めた。
「ボランティアはしてあげるものではない。させてもらってる、その場を与えてもらってる、その感覚にならないとだめ」。藤牧さんが学校運営の資金調達のために1年のうち半年は日本に戻り建築現場で働いていることも知り、心打たれた。 小学校も2回訪問し、子ども達に会った。「学校に来る子は家が無く、川沿いに小屋を建てて暮らしている。目が澄んでいて、きれい。とても頭がいいんですよ」。子ども達の将来のために、学校がどうしても必要だと実感した。
「子ども達が私の心の光のように感じる。藤牧さんに声を掛けてもらったこと、子ども達から本来のボランティア精神を教えられたことに感謝しています」
今年3月に帰国。地元でフェアトレードのビーズ細工を扱ってくれる店を探した。箕輪町のぷち・らぱん、伊那市のラクシュミー、飯田市のアジアン・ロータスが協力してくれることになった。
日本国内で同じく活動している人はわずか数人。「まずは自分の地元で広め、全国に広めていきたい」という。(村上裕子)
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ベトナム滞在中に、日本でフェアトレード活動に協力してくれる上伊那の人を探している。問い合わせは赤羽さん(TEL090・2175・7225、Eメールszram2004@yahoo.co.jp)へ。 -
地域交流センター等建設予定地で発掘調査始まる
箕輪町の地域交流施設整備で、地域交流センターと箕輪消防署建設予定地の町文化センター南側駐車場で、記録保存のための発掘調査が始まった。
同事業は、地域交流センターと交流広場の整備で子どもからお年寄りまでが集う地域内交流の拠点にし、箕輪消防署の整備で「災害に強いまちづくり」「消防・救急・救助体制の強化」につなげることをねらう。
調査面積は、約千平方メートル。昨年7月の試掘の結果、住居跡のような保存の必要なものが出ているという。
安全対策で駐車場の周囲にロープを張り、重機でアスファルトをはがした後、砂や土を取り除く作業を進めている。発掘場所の周囲はさらにフェンスを立て、来週ころから調査員が入って作業を進める。調査終了は5月の連休明けの予定。 -
箕輪町保育研究会救急講習
箕輪町保育研究会(唐沢郁子会長)は9日から11日までの3日間、救急講習会を松島コミュニティセンターで開き、町保育園の職員が心肺そ生法などを熱心に学んだ。
万一事故が起きた際に対応できるよう救急法を身に付ける目的で、毎年1回、春に講習会をしている。
箕輪消防署員が、AEDの使い方、心肺そ生法、やけどやハチに刺されたときの対処法などを指導した。AEDの使い方は初めて講習を受けた職員もいて、機械音声に従ってパッドを装着したり、心電図解析のボタンを押すなど注意事項を聞きながら一連の流れを覚えた。
異物の除去は、これまでは指でかき出すなどの方法を学んだが、今回はみぞおちの下に握りこぶしを作って圧迫し異物を出す方法を人形を使って練習した。 -
【記者室】展示会場に音楽
あっ、音がある-。県伊那文化会館美術展示ホールで現在開催中の「信州から宇宙を見よう!-県内の宇宙スポットと天体写真展-」。訪れた方は、いつもの展覧会との違いに気づいただろうか。そう、会場内に音楽が流れているのだ▼プラネタリウム担当職員と学芸員に音響担当職員が協力し、展示会場に音楽を流す“ささやかな提案”だという。本格的な機材を入れ、決して邪魔にならないように音量は極控えめ。心地よい音楽を感じながら、天体写真を見る。プラネタリウムのCDコンサートに少し似た感覚だろうか▼通常の展覧会で音楽を流すことはない。しーんと静まり返った会場で鑑賞に浸る。しかし、音のある空間で鑑賞する“提案”を体験するのも面白い。(村上裕子)