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高齢者介護施設「こまちの家」オープン
駒ケ根市小町屋の医療福祉総合モール「こまちや東クリニックモール」内に20日、小規模多機能型居宅介護施設「こまちの家」=写真(折山たつ美施設長)がオープンした。高齢者の在宅介護をサポートするため、通い、訪問、泊まりのサービスを提供していく。認知症専門のデイサービスセンター「こまち」も併設する。定員はそれぞれ25人、12人。運営するのは宮田村で介護老人保健施設「プラムの里」を運営するしなのさわやか福祉会(鷹野準理事長)。
施設は木造平屋建て、述べ床面積約450平方メートルで、宿泊室9室、居間、食堂のほか、ヒノキやサワラの浴槽を備えた浴室などがある。敷地面積は870平方メートル。総事業費は1億5800万円。
オープンに先立って19日、しゅん工式が施設内で行われた。関係者約30人が出席し、施設の完成を祝った。鷹野理事長はあいさつで「国の政策が大きく変わり、介護施設は従来の大規模型から地域密着の小規模型となってきている。プラムの里の運営経験を生かしたきめ細やかな心遣いで、地域の皆さんに喜んでもらえる施設にしていきたい」と述べた。 -
信州大学農学部で派遣型高度人材育成協同プラン「長寿長野を支える機能性食品の開発人材養成」の成果発表会
南箕輪村の信州大学農学部が地元企業と連携して進めてきた派遣型高度人材育成協同プラン「長寿長野を支える機能性食品の開発人材養成」の成果発表会が20日、同学部であった。プロジェクトに参加した3人の修士課程1年生が研修内容を報告=写真。大学の中では体験できないさまざまな事柄から習得した成果を示した。
文部科学省の06年度採択事業として昨年9月からスタートした同プロジェクトは、地元企業での研修を通して技術以外の企業活動を経験させるとともに経営感覚を併せ持った広い視野の機能性食品高度技術者の育成を目指す取り組み。
本年度は、伊那市の伊那食品工業と駒ヶ根市の養命酒製造の協力を得て、3人の学生を10月から12月にかけて派遣。研修の中で企業理念の習得や商品の販売促進の企画・実践、マーケットリサーチに基づく商品企画などに取り組んだ。
養命酒製造でオリジナル製品の販売促進企画などを経験した後藤裕亮さんは、商品の内容や味、飲み方が客に対して十分伝わっていない現状を認識。オリジナルカクテルの提案や商品を説明するディスプレイの設置により、売り場全体の雰囲気を作り、販売率を上昇させた取り組みを紹介した。最後に「自分から行動して企画する力がついたと思う。ものを売ることの難しさ、売れた時の楽しさを知った」と感想を語った。
学生を受け入れた企業関係者からは「今の企業は『考えて行動する』ということを求めている。それを体得してくれ、人生の中でかけがえのないものを得たのではないかと思う」などと話していた。 -
伊那市農業委員会定期総会
第20期伊那市農業委員会は20日、07年度定期総会を伊那市役所で開き、本年度事業計画を承認した。
市町村合併に伴い伊那市農業委員会では、6日に発足総会を開催し、旧3市町村の農業委員会を統合した新体制でスタートした。今回の総会は新体制の事業計画の承認を得るために開催。
農業、農村の振興に関する事業としては▽担い手経営安定対策に伴い発足した集落営農組織のステップアップ▽遊休農地対策としてバイオエネルギー燃料の原料となる作物の研究と関係機関との連携▽関係機関との連携による有効な有害鳥獣対策検討竏窒ネどが盛り込まれている。
第20期役員は次の通り。
▼会長=北原孝治(上大島)▼副会長=北原彦郎(山室)▼農地部会長=那須野要助(野口)▼農地副部会長=酒井保彦(諏訪形)▼農業振興部会長=有賀芳雄(小出島)▼農業振興副部会長=市ノ羽茂則(黒河内)▼選任=平沢喜美子(野底)中川みほ江(北福地)矢野源嗣(上川手)伊東千元(榛原)酒井富貴(下殿島) -
大芝の湯入場者150万人達成
南箕輪村の大芝の湯は20日、入場150万人を達成した。150万人目と前後の入場者に記念品を贈った。
150万人目は駒ヶ根市中沢の菅沼フジエさん(76)。夫の正章さん(82)と訪れた。「夢のよう。最高ですね」と喜んだ。「広々として泉質もよく、のんびりできる」と夫婦で週1回は訪れ、食事をしてゆっくり過ごしているという。
149万9999人目は下諏訪町の太田守さん。150万1人目は南箕輪村大泉の唐沢てる子さん。
唐木一直村長が、150万人目に大芝荘ペア宿泊券と信濃グランセローズグッズ、前後者に入浴回数券と信濃グランセローズグッズを贈った。
02年5月1日のオープンから1585日目の達成。1日平均947人が利用している。
150万人達成記念で23日は、入館料を大人500円を200円、子ども300円を100円にする。
5月1日から、大芝の湯開館5周年記念イベントも計画している。 -
駒ヶ根市、箕輪町、南箕輪村議会議員選挙 あす投開票
任期満了(4月29日)に伴う駒ケ根市議選は22日、投票が行われる。定数15に対して16人が立候補し、連日激しい選挙戦を繰り広げている。立候補者は現職9人、新人7人。党派別では共産党2人、公明党1人、無所属13人。女性は現職2人、新人1人の計3人。
14日現在の選挙人名簿登録者数は2万7520(男1万3345、女1万4175)人。
落選の憂き目を見るのはただ1人とあって、ほとんどの陣営は当選への最低条件ともいえる地元地区の票固めに必死だ。一方で有権者数が少ない地区を地盤としている候補者は少しでも票の上積みを図ろうと、地元から候補者が出ていない町一区、二区(有権者数合計約3800)や、候補者が1人の中沢(同約2500)、東伊那(同約1600)などを中心に市内全域を回って遊説活動を展開している。出馬表明が遅かった候補者らも出遅れを取り戻そうと目の色を変えて知名度アップに走り回っている。
争点の一つは5期20年にわたる中原正純市長体制に対する姿勢だが、市政の刷新を訴えているのは共産党の2人のほか1、2人といったところで、新人を含めたほとんどの候補が批判的な立場は取っていない。各候補とも教育、福祉の向上や産業振興などを公約に掲げてはいるが、有権者の注目を集めるような特徴的なアピールは少なく、おしなべて市民の関心は高まっているとはいえない。市町村合併への賛否が大きな争点だった4年前の前回選でさえ投票率は過去最低の75・43%と低迷したが、こうしたことから今回はさらに低くなることが十分に考えられる。
仮に投票率を75%と想定すると投票総数は約2万640で、候補者1人当たりの票数は1290となり、前回選の860の約1・5倍となる。前回の得票数はトップ当選者が1407、最下位当選者が586だったことなどを考え合わせると、当落ラインは900縲・千程度と予想される。 -
箕輪町運動保育士
大槻佳奈さん「子どもがいつも笑顔で楽しんでくれるような活動ができる保育士でありたい」
今年4月、箕輪町の運動保育士に採用された。町は、柳沢秋孝松本短大教授の柳沢運動プログラムを取り入れた運動あそびを導入し4年目の本年度、運動保育士を1人増員し、2人体制にした。
「保育園の先生がすごい好きだったんです」。年少のときに先生にあこがれ、大きくなったら保育士になりたい-と小さな胸に抱いた夢は、成長しても色あせることはなかった。
箕輪中学校時代の職場体験学習は、迷うことなく保育士を選んだ。松島保育園の2歳児と散歩をしたり、遊んだり。「子どもと関わることが好きなので、楽しかった。あぁ、保育士になりたい!と思った」。夢はますます膨らんだ。
高校生のとき、柳沢運動プログラムを新聞で知り、「保育士を目指すなら運動あそびを学びたい」と、柳沢教授のゼミに入ることを目的に松本短大幼児保育学科に進学した。
ゼミでは、毎週1回、短大の体育館で2歳から小学1年生までの子ども達に運動あそびを展開。隔週で岡谷市の幼稚園にも行った。
「運動が好きな子がもっと好きになる以上に、運動に抵抗がある子に好きになってもらうことが目標」
1年生のときは、先輩の運動あそびの指導補助をしながら、段階を踏むことを大切にした指導法や、話を聞くことが出来ずに走り回る年少児にどういう言葉掛けをすればいいのかなど子どもとの接し方も学んだ。
2年生では、運動あそびをやろうとしない子を、いかに引き付けるかを考え、卒業論文の研究でも取り組んだ。「くまさん歩き」でサイコロを使う、導入に音楽と歌を入れるなど、「子どもがやりたいと思ってやってくれることが大切なので、喜んでくれるように」工夫し、展開と反省を繰り返した。
子どもの中には、一つほめられる度に体育館で見守る母親に必ず報告に行く子もいた。「子どもは、ほめると次はすごいやる気になってやってくれる。できない子は、1回成功したら、そのたった1回をすごくほめてあげるようにした」。こうして、参加しなかった子どもが展開に入ってくるなど効果も実感した。
ゼミの2年間。「最初は自分の目の前にいる子どもしか見られなかったけど、視野が広くなって、周りを見てできるようになった。余裕が出てきた」と、自分自身も成長した。
「せっかく運動あそびを学んだので、普通の保育士に出来ないことをしたいと思って、運動保育士を目指した。採用されて、すごく嬉しかった」
町の運動あそびは、9保育園と5小学校の1・2年生が対象。26日から始まる。
「今まで勉強してきたことが本当の現場で生かせるのか、身に付いているのか、緊張するけど、やりながら子どもから学んでどんどん力にしていきたい」
(村上裕子) -
林野火災予防パレード
上伊那地方事務所などは19、20日、上伊那管内の山際を中心に、林野火災予防パレードを展開している。地域住民の山火事予防意識を高めるねらい。
出発式で、宮坂正己上伊那地方事務所長は「山火事の原因はたき火や土手焼き。わずかな不注意で、先人が守り育てた森林が一瞬のうちに消滅してしまう。行楽の時期を迎えるが、防火意識を高め、防ぎたい」とあいさつした。
19日は、森林や消防関係者7人に、各市町村の職員が加わり、2班に分かれて上伊那北部を回った。山火事が多発する時期で、広報車で回りながら、地域住民に▽たき火の場所から離れる際の完全消火▽強風時や乾燥時のたき火の中止▽たばこの吸い殻の投げ捨て防止竏窒ネどを呼びかけた。
20日は上伊那南部を回る。
06年の山火事発生件数は4件で、被害面積は22アール。本年は2件が発生している。 -
南箕輪村議会議員選挙・終盤情勢
南箕輪村議会議員選挙は投票日まで、あと1日となり、各派は最終局面を迎え最後の追い込みに必死だ。議員定数16から10に削減した今回は、定数1超の少数激戦。立候補者11人は、地元や支持母体を中心に票を固めつつ、立候補者のない地区を中心に進出している。
終盤の情勢は上位、下位それぞれに3、4人の名前が上がり、当落線上は小差の接戦になる見込み。定数大幅減で当落ラインは上昇するが、上位当選者が票を多く抱え込めば、450票以上で安泰か。
議員定数の削減により当落ラインが上がるなどの要因で、現職が引退した地区などでは新人の擁立が進まなかった。40、50歳代はそれぞれ1人、60歳代は9人の立候補となり、立候補届出時点の平均年齢は61・6歳(前回は58・7歳)となった。
地区ごとの立候補者数が減少したため、「自分の地区から代表者を」竏窒ニ結束を図り、地縁血縁のつながりを重視とする地域選挙を中心に展開。票の上乗せのため他地区への食い込みにも力を入れる。
地区別の動きは次の通り(カッコ内は有権者数)。
▽久保(891人)
引退議員の後継者として新人の山口氏が立候補。区議会で同氏を地区推薦するなど地区の結束力を図る。「予断は許されない」が地元固めは順調
▽中込(380人)
地元の有権者数が少ないため大熊氏は苦戦。5選を目指す今回、初めてとなる辻演説で実績・政策を訴え村内からの票を集める
▽北殿(2233人) 立候補者3人のいる村内の激戦区。もともと票が他地区へ逃げる傾向のある草刈り場。
原(司)氏は「地元でどれだけ取れるかがカギ」とし、地区内の票固めを目指す。新人の山本氏は「村内での知名度はあるが新人なので基盤がない」と気を引き締め、地元中心に他地区で票の上積みを図る。三沢氏は組織票を中心に子育てや福祉政策を訴え、女性などの個人票の上乗せを目指す。
▽南殿(796人)
前回トップ当選の有賀氏。楽観視を警戒。地元の票を順調に固め、他地区全体からの上積みを目指す
▽田畑(1573人)
孕石氏は、地元で確実に票を取ることがカギ。候補者を立てない地区などでも積極的に政策を訴え、票を伸ばしたい。小坂氏は4年間の実績や、明確な政策などを地元中心に訴え集票を目指す。前回と比べ選対組織は整ったが戦況は楽ではない
▽神子柴(1084人)
政党を離党し、地域中心の後援会に推されて出馬した高見氏。「地元から議員を」と地域もわいているが、新興住宅が多く投票率が低くなることを懸念する
▽南原(752人)
久保村氏は、組織票に地区票の上乗せを目指す。前回と比べ地元立候補者が1人になったため地元を固める。「前回の倍の票が必要」と懸命に村内でも遊説する
▽大泉(922人)
原(悟)氏は、他派からの切り崩しがあり地元票の集票に苦戦。地区からの立候補者が減ったことに楽観視はできず、地元の結束を図る
選挙ポスター -
道の駅にこいのぼり泳ぐ
飯島町七久保の道の駅「花の里いいじま」では5月5日の「子どもの日」まで、こいのぼり25匹が泳いでいる。
こいのぼりは「多くの人に道の駅に寄って」と、道の駅利用組合が、組合員や町民から寄付されたこいのぼりを上げた。
5日は「子どもの日もちつき大会」、4回程度もちつきを行ない、つきたてを来場者に振舞う。 -
元気づくり支援金選定委員会第1回選定委員会
コモンズ支援金の後継事業「地域発 元気づくり支援金」の上伊那地域選定委員会が19日、伊那市の県伊那合同庁舎であった。行政や地域から選ばれた委員7人が集まり、各市町村から挙がってきた110事業の内容説明を受けた=写真。
県が本年度から実施していく元気づくり支援金は、コモンズ支援金の全県枠をなくし、その分地域枠の配分額を増額したほか、行政関係者だけでなく、地域の代表者を含めた選定委員会を構成し、より地域ニーズに即した事業選定ができる体制を整えた。
県全体の予算(約10億円)のうち、上伊那の割り当て分は9360万円。それに対し要望のあった事業の総額は1億5800万円で、内訳は市町村分が51事業(1億300万円)、公共的団体が59事業(5500万円)となっている。事業区分では「安全・安心の地域づくり」「教育・文化の振興」などの申請が多かった。
5月8日に開く第2回委員会で本年度事業を選定する。
各市町村の事業要望状況は次の通り。
◇伊那市▼市町村分=7事業(2800万円)▼公共的団体分=28事業(2500万円)
◇駒ヶ根市▼市町村分=5事業(1500万円)▼公共的団体分3事業(190万円)
◇辰野町▼市町村分=9事業(1100万円)▼公共的団体分=6事業(410万円)
◇箕輪町▼市町村分=11事業(1900万円)▼公共的団体=4事業(500万円)
◇飯島町▼市町村分=9事業(420万円)▼公共的団体分=6事業(630万円)
◇南箕輪村▼市町村分=5事業(1500万円)▼公共的団体分=なし
◇中川村▼市町村分=3事業(580万円)▼公共的団体分=3事業(380万円)
◇宮田村▼市町村分=2事業(260万円)▼公共的団体分=5事業(480万円)
◇広域▼公共的団体分=4事業(300万円) -
Aコープ美すず店しゅん工・新築オープン
上伊那農業協同組合(JA上伊那)が1月から建て直しを進めてきた伊那市美篶のAコープ美すず店が19日、リニューアルオープンした。関係者など約70人が集まり、新店舗の新しい門出を祝福した。
旧店舗の老朽化に伴いJA上伊那では、中期3カ年計画に位置付けて美すず店の建て替えを進めてきた。
新店舗は売り場面積を拡大して品ぞろえを強化。鮮魚コーナーをオープンキッチン化したほか生産者直売コーナー、精肉、惣菜売り場を拡張した。
総工費は2億1千万円。
宮下勝義組合長は「みなさんの協力があってオープンできたことに重ねて感謝したい」と語った。
同店では新店舗のオープン記念として19日から22日まで大特価祝売をしている。新設した生産者直売コーナーで抽選会を行うほか、日替わりプレゼントや風船、綿あめのプレゼントなどもある(先着順で買い上げ金額などの条件あり)。
セール期間中の営業時間は午前9時縲恁゚後8時(通常は午前9時半縲恁゚後8時)。 -
みらい塾の庭がリニューアルオープン
伊那市長谷黒河内の農家民宿「みらい塾」はこのほど、母屋裏側にある庭を整備し、オープンガーデンとした。40種以上の春の花々と赤茶色の遊歩道のある愛らしい庭が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
同民宿はこれまでも、母屋正面にある遊歩道スペースを一般開放しており、バラを中心とする季節の花々が訪れた人たちを楽しませていたが、母屋の裏側は、家庭用の庭となっており、一般には開放していなかった。
今回はその部分を整備。庭造りや古民家再生などを手掛けてきた山村活性化事業コンサルの玉田隆さんが中心となりながら遊歩道を整備して花の苗を定植。もともと生えていた花木は生かしつつ、周囲の農村風景や里山と調和のとれた庭づくりを目指した。
現在はスイセン、タイム、ビオラなどが見ごろ。今後も各季節の草花の定植を進めていくため、四季折々で違った顔が楽しめるようになる。
特に女性客に好評で「絵に描いたような庭だね」「かわいらしいね」などと話しながら庭を見学していた。
庭はオープンガーデンとしているため、一般にも開放している。 問い合わせはみらい塾(TEL98・2168)へ。 -
手良新ごみ処理施設建設問題対策委員会が住民アンケートを実施
手良新ごみ処理施設建設問題対策委員会(北原斉委員長)はこのほど、地区住民をに対して新ごみ焼却施設に関してのアンケートを実施した。
アンケートは3月25日縲・月初旬にかけて各地区の区長を通じて約9割に当たる648戸に配布。(1)手良周辺地区への新ごみ処理施設建設に関心があるか(2)今後、地区住民を対象とした学習会を行っていく必要があるか竏窒フ2点について問い、402枚を回収した。
結果、376人が新ごみ処理施設建設に関して関心があると回答したほか、361人は学習会は必要と回答。意見としては、健康被害や環境汚染に対する不安を訴える声や、詳細な情報を知るための学習会実施を求める声が多かった一方、「区を重要視するのは大切だがごみ問題全体として考えていくべき」「話の進行状況によっては、手良も候補地として名乗り、代償、補償を要求できるテーブルに乗るべき」などとする声もあった。
学習会へのニーズが多いことを受け同委員会は、5月中に市の担当者を招き、説明を受ける機会を設けたいとしている。 -
シラネアオイ百株余、500輪が次々と咲く
飯島町本郷の林公明さん宅で薄紫の花が華やかなシラネアオイが咲き始めた。
30年前、知人から種をもらい、実生から育て、4年目に数輪咲き、以来、毎年、種から増やした。3、4輪さく4年目の株もあれば、50輪以上咲く大株もあり、5月上旬まで楽しめそうとか。
また、戸隠村の知人から種をもらい、育てたというトガクシショウマも地面すれすれに薄紫の花を咲かせている。咲きながら茎を伸ばし、葉を広げ、草丈は40センチほどになるとか。 -
1年生を迎える会
中川村の中川西小学校児童会は19日、体育館で「1年生を迎える会」を開き、学年毎の発表やゲームで1年生26人を楽しませ、西小の新しい仲間を歓迎した。
1年生は6年生のマーチングバンドと上級生の拍手に迎えられ、6年生と手をつないで入場。
まず、4年生は身振り手振りを交え「給食の人気メニューはハンバークと揚げパン。春はさつき給食、秋はもみじ給食と特別給食があります」と給食の楽しさ、マナーを伝えた。続いて、2年生は模擬授業で教科の説明。算数、国語、体育、最後に生活科で育てたアサガオの種をプレゼンドした。
また、5年生は寸劇仕立てで「お茶の栽培」について発表した。
上級生の学年ごとの発表の後、1年生は笑顔で自己紹介。全員で、ゲームで盛り上がり、仲良しになった。 -
花ろまん(13)
雑木林の中で、紅紫色の葉に包まれた白い花穂が1本だと「ヒトリシズカ」、2本伸びたものは「フタリシズカ」。落葉樹の下では船のイカリのような花形から名付けられた「イカリソウ」が揺れ、万葉集で「かたかご」と詠われたカタクリも群生し、紅紫色のユリのような花を咲かせる。湿地帯ではショウジョウバカマがピンクの小花をつける。春の野は山野草が主役。山野草といえば、3ヘクタールの工場敷地に80種類が次々と咲く伊那市西春近伊那食品工業のかんてんぱぱガーデンと、里山を切り開いた400坪の山野草園に150種類3000株余が育つ、伊那市西春近の山野草自然園ヒノキオがつとに有名、人気スポット。かんてんぱぱガーデンでは伊那食品工業広報室の丸山勝治室長に、ヒノキオではオーナーの飯島隼人さんに案内していただいた(大口国江)
##見だし
松林の一角に、エリアを決めて植栽、年間20万人が訪れるかんてんぱぱガーデン
4月中旬のガーデンはカタクリやショウジョウバカマが見頃。白い地味なハルトラノオ、イワヤツデ、ユキワリソウ、バイモユリ、ミズバショウの白い花も見られる。下旬になるとさらに花の種類は増え、クロユリやエンレイソウ、数種類のイカリソウ、ツバメオモト、ニリンソウなど20種類余の春の山野草がガーデンを彩る。
山野草園は89年、北丘工場の稼働に合わせ、松林の一角に整備。メダカも泳ぐ湿地帯、アジサイ園、半日陰の松林などエリアを決めて植栽したという。
丸山さんは「かつて野や山など身近で見られた山野草を中心に、社員が協力して植え付け、草取り、ごみ拾いなどみんなで管理している。毎年、種類を増やしているが、中にはお客様から提供された山野草もある。お客様が憩い、楽しんでもらえれば」と話している。
◆カタクリ ユリ科、紅紫色の花は下向きに咲き、花弁が反転する。万葉集では「もののふのやそおとめらが汲みまごう寺井の上のかたかごの花」と詠われた。
◆ショウジョウバカマ ユリ科、紅紫色の花をショウジョウの顔に見立て、並んだ葉をはかまのようだとし、この名がついた。白花もある。
◆コバイモユリ ユリ科、網笠に似た花を淡黄色の花を1つだけ下向きに咲かせる、シックな花。
◆ツバメオモト ユリ科、葉がオモトに似ていることと、秋にできる黒や藍色の実をツバメの頭に見立てて、名前がついた。
◆エンレイソウ ユリ科、茎の上に柄のない菱形の葉を3枚輪生させ、赤紫色の花をつけ、秋には黒紫色の実が実る。
◆ミズバショウ サトイモ科、葉がバショウに似ていることからこの名前になった。白い花に見えるのは花でなく、仏炎ほうで、本当の花は中心にある黄色の小花。
##(中見だし)
自然に近い環境で、県内自生種を育てる、飯島隼人さん
伊那市西春近の伊那スキーリゾート脇の里山の斜面に、やぶを払い、10数年がかりで整備した約1500平方メートルの山野草園ヒノキオが広ろがる。長野県内の自生種を中心に約150種類余の花が咲く。
標高900メートルの同園では現在咲いているのは、カタクリ、ショウジョウバカマ、ミズバショウ、シナノコザクラ、イワウチワなど10数種類、まもなく、幻の山野草といわれるトガクシショウマ、シラネアオイ、クロユリなどが咲き始める。
90年、信州伊那野草会を立ち上げ、以降、会長を務める飯島さんは「自然に学び、自然に近い環境で育てる。植物の好みに合わせること」と山野草の育て方のコツを。
同会は5月12、13日、伊那スキーリゾートで約200種類の山野草を展示即売する。
◆トガクシショウマ、 戸隠村で発見された稀少種、88年に同村の知人から1株分けてもらい、実生で数10株に増やしたという。
◆シラネアオイ、キンポウゲ科、日本特産種、日光の白根山に多く、花はタチアオイに似ている。花びらも大きく華やか。
◆イカリソウ メギ科、花の形が船の錨(いかり)に似ているところから名付けられた。花色は濃紅紫色から、黄色、白まで多彩。
◆クロユリ ユリ科、茎頂に暗紫褐色の花を下向きに数個つける。佐々成政にまつわる伝説の花であり、アイヌでは恋の花でもある。
◆ヒトリシズカ センリョウ科、紅紫色の葉に包まれた白い花穂がかわいらしい。花は白のブラシ状の花。花穂が2本だと「フタリシズカ」 -
山を愛する会、戸倉山からシーズンイン
宮田村の登山愛好会「宮田 山を愛する会」(藤田宜久会長)は15日、恒例の戸倉山(駒ケ根市)登山で今季の山行をスタート。15人が参加し、本格的なシーズンの開幕に足慣らしした。
参加者の年齢は5歳の幼児から60歳代後半と3世代に渡り、にぎやかに山行。一歩づつ踏みしめるように山道を歩いた。
天候にも恵まれ眺望も抜群。中央アルプスだけでなく、遠くには北アルプス槍ケ岳も望み、ほど良く疲れた体を癒した。
昼食はあったかな豚汁。県外から来ていた他の登山者にも振る舞い、山好き同士交流も深めた。
同会は冬山登山をやらないため、毎年この時期にシーズンイン。今年も低山から高山まで各種の山行を計画し、11月の納会登山に再び戸倉山へ登る。
会員も随時募集しており、問い合わせは藤田さん(85・4366)または村民会館(85・2314)へ。 -
チェコの大学講師、母校宮田中で特別授業
欧州中部に位置するチェコ共和国のカレル大学国際関係学部で講師を務める細田尚志さん(35)が19日、母校の宮田村宮田中学校を訪れ、1年生に特別授業を行った。高い芸術性を育む同国の豊かな風土を紹介。歴史的に近隣の大国に翻弄(ほんろう)されながらも、力強く生き抜いてきた人々の一端にふれ「(自分と違う価値観の人を)排除するのではなく、受け容れる心が大切。相手の立場を考えられる人になって」とエールを送った。
研究調査のために来日中の細田さんは、チェコ日本大使館のイレナ・ヴィシニョフスカーさん(28)と来校。一緒に教えた。
300年もの間、占領状態にあったチェコの歴史を説明。現在は自動車産業などが発展し、EU(欧州連合)加盟など政情安定していると話した。
日本と同じく四季がある豊かな環境、建築遺産も数多い首都プラハ、そこに暮らす人々の様子を写真で紹介。
世界的な芸術家、スポーツ選手などを多数輩出している・スお国柄・スにもふれた。
イレナさんの発声で、公用語のチェコ語も紹介。こんにちはを意味する「ドブリーデン」など教えた。
生徒たちは熱心に耳と目を傾け、日本との・ス違い・スを実感。
細田さんは・ス違い・スについて、生徒を取り巻く一般社会にも通じるものとして取り挙げ、異なる価値観や個性を受容できる思いやりの精神が大切と説明。「読書は色々な立場の人をイメージするトレーニングになる」ともアドバイスした。
細田さんは宮田村大久保区出身で1987年に同中卒業。5年前に外務省の専門調査員としてチェコに渡り、現在は大学講師として研究を続けている。 -
なごみ家3周年みんなで祝って
宮田村の福祉交流施設「なごみ家」は開所3周年を祝う集いを16日、同所で開いた。利用する障害者やボランティア、地域住民ら約50人が出席。あらゆる人の・ス接点・スとなって成長を続ける同施設の軌跡を振り返り、原点にある支えあいの心をを再認識した。
なごみ家は精神障害者のケアや高齢者の認知症予防などの事業を実施する村の施設だが、住民が検討委員会を設けるなど積極的に運営に関与。幅広い利用法を模索してきた。
昨年度はのべ約6千人が訪れ、障害の有無関係なく、日常的に地域の人たちがふれあう姿も。ボランティアも成長するなど、住民の支えあいの心に好影響を及ぼしている。
この日の集いでは利用する団体などが現況を報告。
ろうあ者のグループ・もみじ会は「なごみ家なくしては会の活動は存在しない。(障害の有無関係なく)温かな心のつうじあいが感じられる」とメッセージを寄せた。
参加者全員で心ひとつに合唱も。ボランティアがつくった昼食をみんなで味わい、ふれあいを深めた。 -
「伊那小学校は楽しいところ」
伊那市の伊那小学校(北原和俊校長、738人)で19日、同校体育館で1年生を迎える会を開いた。2縲・年生が合唱や寸劇などで持て成しに新入児童116人は元気な歌声で答えた。
学校行事や校内の遊び場などについて、上級生たちが劇などで1年生に紹介。同会を企画した児童会の田中智康児童会長は「皆の発表をよく聞いて、もっともっと伊那小のことを知って」と呼び掛けた。
1年生たちは、手厚い持て成しを笑顔で受け取った。「ふつつかな1年生ですがどうぞお願いします」などと先輩たちに呼び掛け、大きな声で感謝の気持ちを届けた。
北原校長は「入学してくるのを皆が待っていた。元気で立派な1年生たちばかりでうれしい。紹介があったことをこれから自分の体を通して体験し、遊び、勉強し、楽しい毎日を送って」と話した。
学校行事の運動会を紹介する3年生たち -
信濃グランセローズ・大芝キャンプ終了
北信越BC(ベースボール・チャレンジ)リーグに参加する「信濃グランセローズ」は19日、南箕輪村の大芝高原グラウンドで第2次キャンプを打ち上げた。9日からの10日間のキャンプで選手らは順調な仕上がり。球団を受け入れた唐木一直村長ら関係者の応援をもらい、村を離れた。
同球団は中野市で第1次キャンプを終えた後、南箕輪村で第2次キャンプに入った。木田勇監督や伊那市出身の坂田一万外野手、辰野町出身の市川貴之内野手ら28人が訪れ、開幕戦に向けて体調を仕上げていた。
壮行会で唐木村長は「来年もキャンプに訪れることを楽しみに待つ。全村民が応援しているので初代チャンピオンを目指して」と送出した。木田監督は「この10日間は選手たちにとって一生の宝物。その思い出を胸に1年間を戦いたい」と感謝した。
同球団は20日縲・3日、オープン戦で最終調整した後、28日の開幕戦で石川県の球団と対戦。初戦は長野オリンピックスタジアムで迎える。 -
駒ケ根市外国人相談窓口設置
日本語の読み書きが十分にできない外国人の行政相談などに対応するため、駒ケ根市は新たに中国語とポルトガル語の通訳者各1人を市役所市民生活課の窓口に配置する。対応時間は中国語が毎週水曜日、ポルトガル語が毎週木曜日のいずれも午後1時縲・時。
18日、業務開始に先立って中国語担当の吉見道子さん(38)=中沢=とポルトガル語担当の清水真里さん(38)=北割一=が中原稲雄教育長から委嘱状を受け取った。2人は「日本語が分からない人たちの手伝いがしたい」、「困っている外国人の役に立ちたい」とそれぞれ意気込みを語った。
吉見さんは中国華北省の大学に4年間留学して北京語を学び、市内の小学校で中国人児童との通訳に当たった経験を持つ。スペイン語と英語にも堪能という清水さんはブラジル・サンパウロ市に6カ月遊学した経験を生かして警察の部外通訳員として活躍していた。
中原教育長は「語学力を発揮して外国人の福利厚生や教育、文化の向上に尽力してほしい」と激励した。市は今後チラシなどを利用しながら通訳の利用を呼び掛けていきたいとしている。
同市にはブラジル人約510人、中国人約250人をはじめ計約千人の外国人が住んでいる。 -
花まつりで園児が甘茶掛け
駒ケ根市のすずらん保育園(高見洋子園長)の園児らが18日、園の近くにある安性寺(佐々木辰保住職)を訪れ、釈迦(しゃか)の誕生を祝う花まつりのお祝いをした。約100人の園児らは順番に小さな手にひしゃくを持ち、不思議そうな表情で釈迦(しゃか)の像に甘茶を掛けた=写真。中には「頭に掛けちゃったら濡れてかわいそうだよ」と儀式に戸惑いをみせる園児の姿も見られた。
佐々木住職は園児らに「お釈迦(しゃか)さまが生まれた時、天の竜王がお祝いに甘茶の雨を降らせた」と由来を説明した上で「みなさんも丈夫に育ち、元気に暮らせるよう願いを込めて甘茶を掛けてください」と呼び掛けた。
甘茶掛けを終えた園児らは寺の管理組合の役員らが用意した甘茶を味わい「甘くておいしい」と笑顔を見せていた。 -
信州高遠生活学校が開始
学級、学年単位で伊那市高遠町の国立信州高遠青少年自然の家に泊り込み、普段とは違う環境の中で勉強から日常生活までを友人らとともにする「信州高遠生活学校」が16日、始まった。16日は伊那市の西春近北小学校6年生37人が同施設を訪れ、自然学習や野外炊飯などに挑戦した。
同施設が学校との連絡協力推進事業として取り組んでいるもので4年目。同施設で共同生活しながら、基本的な生活習慣や自主性などを身に付けてもらい、助け合いの精神や豊かな人間性を培うことを目的としている。
毎年地元小学校の高学年クラスへの参加呼びかけを行ってきたが、今年は例年よりも多い7校8組が参加を申し出た。
6年生は4泊5日の日程で同施設での生活に臨む西春近北小の6年生は、今回初めて同事業に参加。総合的学習の中で自然探索や暗闇体験、星の観察会など、ここでしかできない体験を多く盛り込んだ。
野外炊飯では、なたを使ってまき作りから挑戦=写真。初めて触れるなたに戸惑いつつも、けがをしないよう、仲間と協力し合いまき作りに励んでいた。 参加した学校関係者からは「普段と違う環境の中で学習に取り組むことで児童らの集中力が挙がった」「生徒一人ひとりの違う一面が見えてくるようになった」などといった声が聞かれるという。 -
グリーンファームに木曽生まれのコグマ届く
伊那市ますみヶ丘の農畜産物直売所「グリーンファーム産直市場」(小林史麿社長)にこのほど、木曽地域から生後2カ月ほどとなるツキノワグマのコグマが届けられた=写真。人形のような愛らしいコグマは、買い物客の間でちょっとした人気者となっている。
コグマは木曽地域の消費者が山の中で衰弱していたところを発見。周囲に親がいる場合は危険なため、その日はそのままにして帰宅したが、翌日もう一度確認に行ったところ、前日のままだったため、連れ帰って介抱した。その結果、コグマの健康状態は回復。現在ツキノワグマ1頭を飼っている同直売所のことを思い出し、育ててほしいと持ち込んだ。
小林社長は「育児放棄をしたのか、はぐれたのか、撃たれたのか、いずれにしても何らかの理由で親と離れてしまったのだと思う」と話す。
現在同直売所には3歳になる「太郎」がいるが、太郎もコグマから育て上げた。新しいコグマもオスのため、「次郎」と命名。現在はまだ小さいため、直売所の一角にあるストーブの横でミルクを与えながら飼育している。買い物客も「かわいい」「一緒に寝床に寝とりたい」などと話しながら次郎の様子をうかがっていた。 -
保育園で生活習慣の習得を目指すすくすくカード導入
伊那市は本年度から、子どもに基本的な生活習慣を習得してもらうことを目的とする「すくすくカード」を市内25園で導入する。「あいさつ」「歯磨き」などといったテーマと、それに沿った生活目標が各月ごと設定されており、保護者には自分の子どもが家でもそれを実践できているかをチェックし、できていた場合にカードへスタンプを押してもらう。子どもの生活習慣を見直すことを通じて、保護者にも子どもの生活生活リズムに対する意識を高めてもらうことをねらっている。
学校教育の現場で「イスにきちんと座っていられる新入児童が少なくなった」などの声が挙がる中、市では保育園の段階で何らかの対策が必要であることを認識。家庭との連携のもと、生活習慣の習得を目指すため、今回初めてカードを導入することとなった。
対象は年少園児縲恃N長園児親子。テーマは8項目あり、それぞれに「大きな声で元気よくあいさつする」「朝は7時までに起き、夜は9時までに寝る」などといった具体的な取り組みが記されている。保護者は1カ月の中で定められた5日間について、子どもがそれをきちんと実践できているか確認する。
担当者は「今の子どもたちは親の生活リズムに合わせて生活していることも多く、その結果早ね早起きが疎かになっている。子どものリズムに合わせた生活習慣を保護者が考える意識づけにつながれば」と話していた。 -
町三区に地区ボランティア「3区福寿ボラ」発足
宮田村町三区の女性有志15人は、村社会福祉協議会が同区で行なう高齢者のミニデイサービス(福寿会)を支援しようと18日、地区ボランティア「3区福寿ボラ」を発足した。月に2回ほどのミニデイに協力し、2人の社協職員をサポート。高齢者の送迎や昼食配膳、片付けの手伝いのほか、話し相手となって・スふれあい・スを深める。
区の回覧で参加メンバーを幅広く公募。村社協の事務局長を務めた経験もある縣忍区長の発案だったが「意欲を持って賛同してくれた人たちばかり。楽しみながらふれあいを深めてくれるはず」と同区長は期待を寄せる。
村社協のミニデイサービスは村内全11地区で開催。町三区は最も利用者が多く、毎回約20人を2人の職員で受け持っていたため、ボランティアの参加は心強い味方となりそう。
メンバーの一人は「高齢者の自立に少しでも役立てれば。助けるという意識ではなく、ふれあいたいと思って参加した」と話した。
この日はミニデイの様子を見学し、ボランティアの内容を検討。各5人3チーム構成し、当番制で担当していくことなども決めた。5月7日から実際の活動を始める。
村内の地区ボランティアとしては7団体目の結成で、ミニデイ支援を目的にした団体としては中越区、大久保区に次いで3番目。 -
同族のつながり守り続け、・ス平澤牧・ス氏神祀る祝殿で神事
宮田村内には同族を意味する「牧(まき)」のつながりを今も大切に守り続け、年に1度は集まって神事をする光景がみられる。そのうち平澤(沢)姓30数戸でつくる「平澤牧」は15日、南割区の本家近くに祀る祝殿(いわいでん)で例祭を行った。
平澤姓は南割区、新田区を中心に点在。老朽化した祝殿を2000年に改築するなど、一族の・ス氏神・スを本家、分家が力をあわせて守っている。
毎年4月15日の例祭は負担の少ない週末催行へと変更したが、年番制により5家族ほどが交代で神事を行っている。
この日も朝から祝殿の周辺をを清掃し、のぼり旗を掲げて準備万端。正午から2礼2拍手の神事を行い、美味しい食事と酒を酌み交わし、一族の親睦を深めた。
現在平澤牧と同様に祝殿が健在なのは、北割区の牧田牧、中越区の伊藤牧、大田切区の飯島牧、田中牧など。
その他にも数戸から10数戸の血縁が「牧」を守っているケースも少なくない。
村教育委員会の小池孝文化財主任は「昔の農村は血縁一族の支えなしでは暮らしていけなかった。助け合う同じ仲間として「牧」は必要不可欠だった存在」と説明する。
地域の支え合いの原点ともいえる「牧」。平澤牧を構成する本家の平澤毅さんは「一族全員が集まるのは難しいが、血のつながる同じ仲間。今後も何かと協力していきたい」と話す。 -
村防犯指導員15人を委嘱、会長に唐木さん
宮田村防犯指導員会は17日開き、指導員15人を委嘱した。会長に唐木登さん=北割区=、副会長に近藤健一さん=中越区=を選出。住民の安全意識高揚に協力し、犯罪のない安全、安心な地域づくりに向けて目を光らせ、汗を流す。
近く行う駐車場、駐輪場の防犯診断を皮きりに、7月の祇園祭では街頭防犯活動を展開。安全運動に精力的に参加し、住みよい社会づくりに力を注ぐ。
席上、唐木会長は「地域と警察が力をあわせ防犯につとめたい」と協力を呼びかけた。
この日はさっそく、駒ケ根署の長沼秀治生活安全刑事課長を招き研修会。管内の犯罪状況などを聞き、地域は自分たちの手で守るという高い意識が犯罪抑止につながることを再認識した。
指導員は次の皆さん。
大蔵重樹、白川達夫(町一区)黒岩崇、伊藤宗海(町二区)縣忍、唐澤通夫(町三区)唐木登(北割区)保科幸雄(南割区)加藤勝彦(新田区)後藤元紀(大田切区)細田博人(大久保区)近藤健一(中越区)唐澤三里(つつじが丘区)伊藤裕頼(大原区) -
薬師堂のシダレザクラ満開
樹齢140年を超える伊那市高遠町勝間にある薬師堂のシダレザクラが見ごろを迎えている。高さ20メートルほどの大木で、県内外から来たアマチュアカメラマンらを圧倒している。
シダレザクラは1854縲・0年ごろ、勝間の里人が植樹したといわれる。「枝が幾重にも重なり、天から流れ落ちる滝のよう。薬師堂とともに、一幅の絵になる」と表現される。
訪れた人は桜を見上げ、撮影ポイントを選びながら、さまざまな角度でシャッターを切った。
愛知県から来た夫婦連れは、高遠城址公園の桜を見たあと、薬師堂に立ち寄った。「ちょうど満開で見事」と話し、しばらく見入っていた。