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小学生陸上全国大会出場
走り幅跳び 南箕輪南部小6年高井ユージンさん南箕輪村立南部小学校6年の高井ユージンさんが、第23回全国小学生陸上競技交流大会(27縲・9日、大阪府・長居陸上競技場)に走り幅跳びの種目で初出場する。11日、村役場を訪れて唐木一直村長に出場のあいさつをした。
6月17日の第24回県小学生陸上競技大会(松本平広域公園陸上競技場)で、あと1センチで県小学生タイ記録となる4メートル49の跳躍で優勝し、全国出場を決めた。
5年生のときは短距離だったが、6年生になった4月から、走り幅跳びを始めた。全国に向け、助走の最後の3歩と、手を上に上げて反るように跳ぶことに重点を置き、毎朝練習している。全国大会の標準記録は4メートル45。高井さんは「4メートル70以上は跳びたい」と抱負を語った。
唐木村長は、「県の小学生記録を塗り替えるように思いっきり跳んで、頑張ってね」と激励した。 -
高校野球選手権長野大会 きょう開幕
第89回全国高校野球選手権長野大会は14日、3つの連合チームを含む96校の参加で開幕する。初日、主会場の松本市野球場で開会式・開幕試合があり、15日から県内6球場で熱戦がスタートする。
開会式では、前回優勝の松代を先頭に中信、北信、東信、南信の加盟校順に入場行進した後、箕輪工業の山川亮太主将が選手宣誓をする。引き続き、同球場で開幕試合の南安曇農業竏宙「南がある。
大会は、6球場で4回戦までを展開。19日の予備日、23日の移動日、26日の休養日をはさみ、順調に日程を消化すれば27日に準決勝、28日に決勝を向かえる予定だ。 -
富県小3年・橋爪凱君 BMX世界大会に向け
自転車のオフロードレース、バイシクルモトクロス(BMX)の「2007年世界選手権大会(26竏・9日、カナダ)に出場する、伊那市の富県小学校3年の橋爪凱(かい)君(9)=写真=が12日、市役所を表敬訪問し、大会に向けて意気込みを語った。
橋爪君は昨年9月、茨城県であった全日本選手権大会の男子7竏・歳クラスで、ライバルを抑えて優勝、世界選手権の男子9歳の部の出場権を獲得した。同選手権参加、海外での戦いは初めてとなる。
BMXは400メートル前後の障害が設置されたつづら折りのコースを8人で走行し、順位を決める。世界大会には世界各国から60縲・0人の選手が集まり、予選、決勝を戦うという。
両親の影響で始めたという橋爪君。2歳から自転車に乗り始め、5歳から競技に出場し始めた。父親が畑に作ったコースなどを使い、毎朝・夕の練習に励んできた。冬場はスピードスケートにも挑戦しているという。
橋爪君は大会に向け「(決勝8人に与えられる)ワールドゼッケンを獲ってきたい」と気合十分。北京五輪から正式種目となるBMXで「オリンピック選手になりたい」と将来の夢も語った。 -
参院選長野選挙区
参院選長野選挙区(改選定数2)に立候補している4氏のうち、吉田博美(58)=自民現、中野早苗(59)=共産新=両氏が13日、上伊那を遊説した。
吉田氏は、辰野町、箕輪町と上伊那を南下し、伊那市で自民比例代表候補の舛添要一氏(58)=東京都=と合流。伊那市駅前再開発ビルいなっせ前で揃って熱弁をふるった。
吉田氏は演説の冒頭で年金問題について「おわび」した上で、改めて「安心な年金」を強調。続いて「(初当選した)6年前は国・地方財政とも危機的な状況だった」とし、小泉内閣の「痛みを伴う改革」の成果を訴えた。
舛添氏は、縁のある飯田市千代での出陣式で遊説をスタートさせたことを報告し「地域の活性がなければ日本は良くならない」と呼びかけた。また、自民党への「逆風」に危機感を募らせ、「われわれが負ければ参院だけでなく、全部の政治がストップしてしまう」と力説。社会保険庁の解体などを約束し、「劣勢を巻き返す」ための協力を求めた。
両氏の演説を熱心に聞いていた吉田氏支持の50代の男性は「今度の自民への逆風は厳しい。まわりの人に話を聞くと『今までずっと自民を応援してきたけど、今度ばっかりはねえ』という声をよく聞く。地元有権者の関心は高くないけれど、民主や共産にどれだけの票が流れるか」と心配していた。
中野氏は駒ケ根市、伊那市で街頭演説。伊那市では中心商店街のセントラルパークで比例代表候補井上哲士氏(49)=京都市=とともに市民らに支持を訴えた。
中野氏は、発達相談に20年間携わってきた経験から子育て支援の重要性を訴えてから、与党の原爆投下「しょうがない」発言や、事務所費問題を非難。「庶民の気持ちの分からない人たちの政治はおしまいにしよう」と呼びかけた。住民税増税・改憲批判と、貧困と格差解消のための3つの提案もした。
井上氏も「安倍内閣は国民からかけ離れてしまった」「政治とカネの不透明さについて与党は反省していない。(閣僚の任命責任問題は)安倍さんに人を見る目がないか、自民党の中に一人もクリーンな人がいなかったか、どっちかだ」と酷評した。
共産党は今参院選の長野県区を重点区として「必勝体制」で臨むことを2日付で宣言。同党長野県委員会は「有権者の反応がいい。特に住民税増税への怒りは大きい。争点は年金から政治とカネ問題に移りつつあるのでは」としている。
長野選挙区の他の2候補は、羽田雄一郎氏(39)=民主現=が16日、中川博司氏(49)=社民新=が14日に上伊那をそれぞれ遊説する予定。 -
町内送迎福祉バス運行が終了
飯島町の町内送迎福祉バスの最終便の運行が13日終了、石楠花苑車庫で、終了式を行なった。町が社協に委託して運行した約8年の歴史に幕を引き、16日試行開始する地域循環バスに事業も福祉の心も引継いだ。
町や社協職員ら20人の温かい拍手の中、車庫入りした福祉バス「やすらぎ号」を前に、高坂町長は「99年11月から7年9カ月の長きに渡り、事故もなく、高齢者や障害者の足の確保のみならず、福祉の増進に大役を果たしていただいた。16日から開始する循環バスに、運行実績や経験が生かされる」と、関係者に感謝した。
社協の山田副会長(副町長)は「雨の日も風の日も安全運転で頑張っていただいた」と運転手に感謝し「8年間で培った福祉の心を引継いで」と述べ、塩沢事務局長が運行看板とキーを町に返却した。
また、3人の運転手には社協職員が花束を贈って労を労った。
町内送迎福祉バスは99年11月1日から13日まで約8年間。運行日数約1800日、総人数3万4000人。飯島上在、下在、本郷、田切、七久保の各ルートで、1台で1日2便、3人の運転手で運行してきた。時代の趨勢や町民の要望で、地域循環バスが試行運行されることになり、役目を終えた。 -
水防協議会
大雨や台風シーズンにそなえる中川村水防協議会(会長・曽我村長)は10日夜、役場で開き、07年度水防計画を承認した。
協議会には村のほか消防団、消防署、議会、学識経験者ら12人がが出席。開会あいさつに続き、水防管理団体の村が水防法に基き、村内の河川や湖沼の洪水などの水災に対処し、被害の軽減を目的とした07年度水防計画を協議した。主な改正点は団編成の変更に伴う担当地区の変更、河川の水防カ所の変更など。
国・県・村が管理する重要水防カ所は天竜川をはじめ、前沢川、子生沢川、保谷沢川など12河川、72カ所。いずれも危険度A、Bにランクされ、大水が出ると護岸決壊、越水などが予想される。 -
イノシシ食害、中央道東側へ被害拡大
西山山麓に農地が広がる宮田村北割区、南割区、新田区で今年、イノシシによる農産物の食害が拡大している。電気柵などを設けたエリアもあるが、イモ類やトウモロコシ、カボチャなど被害は多品目に及ぶ。13日午後、北割区の山林に仕掛けてあった檻(おり)にメス一頭が捕獲され処分したが「収獲前に荒らされ本当にせつない。これで治まればいいが」と農家が気の揉む日は続いている。
今までは中央道西側の地域の農地が主に被害に遭っていたが、今年は東側の一帯にも多数出没。
中央道を挟んですぐに山が迫る北割区の米山(こめやま)、柳切(やなぎり)地籍では12日にも、トウモロコシやイモなどが被害に遭った。
畑に縦横無尽に点在するイノシシの足跡に「こんなの珍しくも何ともない」と被害に遭った農業男性(63)。
「5月末から連日さ。みんな家で食べたり、近所に配ったりしようと楽しみに野菜を作ってるのに、これで台無し」と肩を落とす。
13日昼過ぎに近くの山林で一頭が捕獲され、有害鳥獣として猟友会が処分。足跡から付近を荒らしたイノシシの可能性は高いとみられるが、村産業建設課は今後も檻を設置するなど様子を見る考え。
関係者は「なぜ今年になって中央道を渡って出没するケースが急に増えたのか分からない」と頭をひねる。 -
大田切区で健康体操教室
宮田村大田切区の保健補導員はこのほど、健康体操教室を同区集落センターで開いた。約20人が参加。生活習慣予防指導士の鬼久保亜紀さんを講師に、音楽に乗せて楽しく体を動かした。
イスに座ってゆっくりと体を伸ばしたり、曲げたりすることからスタート。体調にあわせながら、手足を軽快に動かした。
音楽にあわせて手を叩いたり、ステップ踏んだり。途中でリズムを変えてみるなど、頭の体操もあわせて行っていた。 -
PTAが水難救助講習会
宮田村宮田小学校PTA(加藤英明会長)は12日、水難救助講習会を開いた。約80人の保護者、教職員が参加。伊南広域消防本部の署員の指導で、心肺蘇生法を体験した。
保護者は夏休みのプール監視を当番で担うため、毎年この時期に講習会を開いている。
参加者一人づつ人工呼吸、心臓マッサージなど一連の救助法を体験。事故がおきないことを願いつつ、万が一の事態に備えた。 -
箕輪町環境委員会
箕輪町は11日、環境委員会第4回会議を町役場で開いた。町環境基本計画改訂版の作成に向けた改定案を検討するため、委員を委嘱し、改訂版の構成や今後の日程などを説明した。
委員は12人。任期は11日から09年3月31日まで。委員長に小林求さん、副委員長に荻原弥生さんを再選した。
平沢豊満町長は、「環境問題は町としても大きな柱としていろいろな面でアプローチしている。地球環境にやさしい最先端の町になるように、環境基本計画、具体的な実施計画を検討いただく」と、委員の協力を求めた。
小林委員長は、「実行性のある計画ができるよう知恵とお力をお借りし、初期の目的が達成できるよう協力をお願いしたい」とあいさつした。
今後の予定は、7月から9月に改定案を作成。平行して庁内職員による検討委員会を設けて行政の立場で環境施策を検討し改定案に盛り込む。9月末に改定案を完成させ町長に提出する。 -
すくすくはうす利用者と唐木南箕輪村長が座談会
南箕輪村の村民交流支援センター「すくすくはうす」で11日、唐木一直村長と施設を利用する母親らの座談会があった。母親らは村内の施設整備などの要望を伝え、村長と懇談した。
「村内に箕輪町の若草園や伊那市の小鳩園のような発達に心配のある子が安心して通える施設が早くほしい」との意見に対して村長は、箕輪町が移設する若草園での受け入れを「当面はお願いしていく」とし、「保育園で受け入れるお子さんは、できる限り地域の中で同じように生活させてあげたいというのが私の考え。できる限り保育園で預かりたい」と話した。
「大芝公園が砂利や段差があるのでベビーカーで通りやすくしてほしい」との声には、「今年はキャンプ場を舗装する。年次計画で考えていきたい」と答えた。 -
駒ケ根で女子中学生抱きつかれる
11日午後6時40分ごろ、駒ケ根市内の中学校に通う女子生徒が1人で帰宅途中、後ろからつけて来た男に突然抱きつかれた。生徒が驚いて振りほどいたところ、男は来た方向に徒歩で逃げた。生徒にけがなどはなかった。生徒の証言によると男は18歳ぐらいで、身長163センチ程度のやせ型。髪は黒で、耳が出るくらいの長さだった。緑色のTシャツの上に青色のチェック柄の半袖シャツを着て、黒色のズボンにバスケット・シューズのようなスニーカーを履いていたらしい。
事件を受けて中学校は12日、全家庭に事件発生を知らせる文書を配布して注意を呼び掛けた。駒ケ根署は現場周辺のパトロールを強化するとともに付近の聞き込みに当たるなどして犯人の男を探している。 -
県下19市副市長・総務担当部長会議
県下19市の副市長と総務担当部長らが集まって県への要望事項などについて審議する会議が12日、駒ケ根市の文化センターで開かれた=写真。県内全市の副市長など約40人が出席。各市が持ち寄った提案の内容についてそれぞれが説明し、県の市町村課担当者の見解を聞いた上で質疑、採決。14の提案のうち、11案を8月30日に駒ケ根市で開かれる県市長会総会の審議事項として提案することを決めた。
駒ケ根市は「公的資金の補償金なし繰り上げ償還にかかる対象事業等の拡大について」、伊那市は「有害鳥獣対策(ニホンジカ)について」をそれぞれ提案し、いずれも採用された。
開会に先立ち、開催地を代表してあいさつに立った駒ケ根市の中原正純市長は「日ごろわがままな市長を支える立場で苦労していることと思う」とねぎらった上で「抱えている課題について議論を深め、市長会に提言してほしい」と述べた。 -
赤穂高校同年会が寄付
赤穂高校を1966(昭和41)年に卒業した同窓生らが今年還暦を迎えるのを機に結成した赤穂高校41年卒業還暦記念同年会(松本正治実行委員長)は11日、駒ケ根市社会福祉協議会(北沢洋会長)に10万円を寄付した。松本委員長ら2人が市社協を訪れ、寄付金を北沢会長に手渡した=写真。寄付金は6月に駒ケ根市で開いた還暦記念同窓会の会費の一部を充てた。松本委員長は「母校への寄付も考えたが、還暦を迎えてこれから一番世話になるのだからと思い、社協に寄付することにした」と話した。
社協の堀勝福事務局長は「善意銀行に積み立て、地域福祉のために有意義に使わせていただく」と礼を述べた。 -
青年海外協力隊入所式
JICA(国際協力機構)駒ケ根青年海外協力隊訓練所(山形茂生所長)は11日、07年度第2次隊の派遣前訓練入所式を開いた。全国から応募して試験に合格した222人が出席し、正式隊員を目指して訓練を開始した。山形所長はあいさつで「先輩たちは創意と工夫を凝らして自然環境、文化、言葉の違いを克服してきた。派遣先での厳しい環境の中での活動は容易ではないと思うが、その困難に立ち向かうために今日からの65日間、精いっぱい訓練に励むことを期待する」と激励した。候補生を代表して村落開発普及員としてキルギス派遣予定の和田祥子さんは「初心を忘れず訓練に取り組み、晴れて任国に旅立てるよう精進することを誓う」と宣誓した。
派遣前訓練はこれまで年3回行われ、期間はそれぞれ70日間だったが、今年度からは年4回、期間は各65日間となるほか、3次、4次では今年度初めてシニアボランティアとの合同訓練を行う。 -
ガソリンスタンドにAED設置
不特定多数の人が利用することから万一の事故や急病などの際に役立てようと、駒ケ根市のガソリンスタンド5店舗に12日、AED(自動体外式除細動器)が配置された。スタンドへの設置は全国的にも珍しいという。
町四区の信濃燃料(堀内茂彦社長)では事務所内に真新しいAEDを設置し、機器が備えてあることを知らせる看板を壁面の目立ちやすい場所に掲示した=写真。
配置されたAEDは県石油商業組合上伊那支部南部ブロック(池野克洋ブロック長、24事業所)が県の「地域発元気づくり支援金」に応募して採択され、交付を受けた180万円を購入費の一部に充てた。6月には配置に先立ち、機器を置くスタンドの経営者や従業員らを対象にしたAED講習会を開いて使用方法などを学んだ。
AEDは中川村の1事業所にも同日配備された。 -
伊那西高校で14、15日に西高祭
伊那市の伊那西高校の文化祭「第23回西高祭」が14日から始まり、14、15日に一般公開する。
今年は西高生一人ひとりが生き生きと輝いている姿「光彩縲恬D美と躍動の奏縲怐vをテーマに各クラスと文科系クラブなどが作品展示やステージ発表を展開。
3年5組は、昨年に引き続き“命”をテーマとした「かけがえのない命を見つめて」と題した展示を企画。緩和ケア、代理母出産など、生徒たち自身が実際に病院を訪れるなどして学んだ命の現場についてまとめた。また、3年6組は1年生の時に取り組んだチアリーディングに再び挑戦。自分たちで考えた衣装をまとい、バージョンアップしたステージを展開する。
そのほかにも喫茶コーナーでかき氷やサンドイッチ、ドーナツなどを、屋台ではお好み焼き、たこ焼き、フランクフルトなどを販売するなど、盛りだくさんの内容となっている。
14日の一般公開は午後1時縲恁゚後3時半(開祭式・オープニングは午前9時半縲恊ウ午)。15日は午前10時縲恁゚後3時。
各種イベントの場所と時間は次のとおり。
【14日】
◇卓球クラブ招待試合=午後1時、ホール◇新体操クラブの演技発表=午後1時半、体育館◇献血=午後1時半縲恁゚後3時半、受付は保健室
【15日】
◇弓道クラブ招待試合=、弓道場◇3年4組の演劇=午前10時、ホール◇お琴クラブ=午前10時25分、ホール◇バスケットボールクラブ招待試合=午前10時半、体育館◇インターアクトクラブ手話=午後10時45分、ホール
◇1年4組JazzGirls=午前11時10分、ホール◇3年6組チアリーディング=午前11時35分、ホール◇合唱クラブ発表=正午、ホール◇1年5組太鼓演奏=12時半、ホール◇弓道クラブ風船割り=午後1時から、弓道場◇吹奏楽クラブSound for you!!=午後1時15分、体育館◇演劇クラブLACK=午後2時、ホール◇バザー=午前10時縲恁゚前11時半、午後1時縲恁゚後2時半、音楽室 -
みはらしの湯が特製ダチョウオムライスを発売
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」はこのほど、ダチョウ肉を使った新メニュー「みはらし特製ダチョウオムライス」を開発した=写真。開発者の高沢尚人厨(ちゅう)房チーフ(30)は「今回は食べやすいオムライスにした。小さいお子様から幅広い年齢の方に楽しんでもらえれば」と語る。
変わったメニューができないかという要望が発端となった今回は、伊那地域で特産品化に向けた取り組みを進めているダチョウ肉を使ったメニューを考案。ダチョウ肉といえば、ヘルシーさや健康効果が着目されるものの、従来は肉そのものの味を全面に出したメニューが多く、特有のくせを気にする人もいた。そこで今回は、ひき肉状にしたダチョウ肉をオムライスに入れ、カレー味のピラフに炊き込むことで食べやすく仕上げた。また、上にかけるトマトベースのソースにもダチョウ肉を使用している。ひき肉に豚、牛をそれぞれ1割ずつ加えることで“こく”を補っているほか、隠し味としてショウガを使用している。
価格を抑えるため、ダチョウ肉は輸入肉を使用。9月下旬までの販売を予定している。
価格はサラダとセットで850円。食堂の営業時間は午前11時縲恁゚後8時。 -
JA上伊那、価格低迷の打開策として取り組むブナシメジの品種切り替え完了
上伊那農業協同組合(JA上伊那)はこのほど、昨年10月から県内他地域に先行して進めてきたブナシメジの品種切り替えをおおむね完了した。大手企業の進出に伴なう価格の低迷が続く中、打開策として打ち出したもので、関係者は「他企業に負けないものができていると思う」と期待をかける。
キノコはJA上伊那の主要品目の一つ。中でもブナシメジは、米に継ぐ販売高を誇っており、昨年の販売実績でも約21億円となっている。
しかし、大手企業の進出に伴ない競争が激化した結果、2000年をピークに生産額が減少。供給過剰に伴なう価格の低迷が続き、廃業を選択する生産者も増えている。
そんな中JA上伊那では▽収量性の向上と安定▽回転数の向上▽品質の向上▽収穫以降の作業効率向上竏窒ネどを目的として従来の「スーパーやまびこしめじ」から「やまびこしめじ」への切り替えを実施。品質が良いことを示す「A級」の比率が向上し、見栄えもよくなったという。
上伊那管内における本年度の生産目標数量は5100トン。現在は県内他地域でも切り替えが進んでいる。 -
あばれみこし製作に宮田小6年がお手伝い
宮田村宮田小学校6年生は12日、350年ほど前から村に伝わる津島神社祇園祭の主役「あばれみこし」の製作現場を見学した。棟りょうの配慮で、みこしを飾る金紙貼りの手伝いも体験。長い歴史のなかでも小学生が製作に関わるのは初めてとみられ、みこしが勇姿を披露する21日の祭り本番を子どもたちは心待ちにした。
あばれみこしは氏子3地区の大工が毎年回り番で担当するのがしきたり。
今年は町三区の加藤建築が当番で、105人の児童は工場を訪れた。
6年生の一部は4年生の時に、棟りょうの加藤政義さんから祭りやみこしの由来を聞いたことがあり、その時に「2年後に製作当番が回ってきた時は、みんなにも作らせてあげる」と約束していた。
2年越しの夢が現実となり、子どもたちは大喜び。仕上げともいうべき、金紙貼りに汗を流した。
「僕がつくったみこしをお母さんに見せたい」「みこしって、担ぐ人も作る人も愛情を込めているんだと知った」など、学校へ帰ってからこの日の体験を感想文にしたためた児童たち。
祇園祭では境内石段から男衆に投げ落とされ、粉々になるまで壊されるのがみこしの運命だが「もったいな気がする」と話す児童もいた。
加藤さんは「村の伝統である祇園祭を大切に思ってもらえればうれしい」と、目を細めていた。 -
上伊那大会に向け 伊那市消防団壮行会
上伊那消防ポンプ操法・ラッパ吹奏大会(15日、伊那市役所西側駐車場)に出場する、伊那市消防団の代表選手のための壮行会が11日夜、同市役所多目的ホールであった=写真。消防団、消防署関係者ら約90人が集まり、代表選手らを激励した。
同大会に出場する代表者は3種目で31人。1日に同所であった選考会で、伊那分団第2部がポンプ車操法の部(6人1組)、手良分団第2部が小型ポンプ操法の部の代表に決定した。ラッパ隊(20人)は混成チームで出場する。
田畑安彦団長は「各選手を支えた仲間、指導してくれた消防署員、そして家族の想いを持って出場してほしい」、小坂樫男市長は「常日ごろの訓練での平常心でいられるかが大事。練習成果を披露するため、ゆとりを持って臨んでほしい」とそれぞれ激励した。
選手代表の春日保手良分団長(48)=手良野口=は「市代表としての責任と期待の重さで身の引き締まる思い。支えてくれた人々に感謝し、自信を持って臨み、優勝を勝ち取ってきます」と決意表明した。
ポンプ車操法、小型ポンプ操法は消火の基本動作の正確性や標的を倒すまでの時間など、ラッパ吹奏は吹奏と規律の総合で競う。伊那市消防団は前年、ポンプ車操法の部で優勝し、県大会に出場している。 -
AEDの取り扱い学ぶ 伊那東小保護者
伊那市の伊那東小学校で11日、同校の夏休み中のプール監視当番を務める保護者を対象とした救急法講習会(水難救助法)があった。同校では自動体外式除細動器(AED)を校内に設置していて、AEDの操作方法の講習もあった=写真。
保護者約80人が参加した。水難事故発生時の対応のため、胸骨圧迫、人工呼吸などの心肺蘇生法などを受講。AEDの取り扱いでは機械(講習用)の音声ガイダンスに従いながら手順を学んだ。
市は1日、市内の全中学校と伊那、伊那東、伊那北、新山の5小学校の計11小中学校にAEDを設置した。小学校は優先度調査の結果から3年間で全校に行き渡らせる計画だ。 -
マンモス
先日、飯島町の戦傷病者追悼式の慰霊の言葉を聞きながら、数日前、新聞で見た夏でも溶けないシベリアの永久凍土の中から発掘されたマンモスのことを考えていた▼祭壇の「御霊」の中にはシベリアに強制抑留させられ栄養失調で亡くなった元日本兵もいる。骨と皮ばかりにやせ細り、垢で真っ黒、衣類を剥ぎ取られた無残な姿で、凍土の中から発見されるかもしれない。南海の密林には鉄兜を被ったまま白骨化した日本兵の遺骨もあるとか▼戦後体制からの脱却も結構、改憲論議もいいだろう。しかし、その前にするべき事があるのでは。祭壇に白菊を捧げる遺族の小さく丸くなった背中に、戦後62年経てもなお、放置されたままの遺骨、英霊の無念さが重なった(大口国江)
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なかがわいいじま選挙セール
飯島町・中川村広域連携商工会は29日から4日まで「投票所から『投票済証』を持ちかえって得しよう」をキャッチフレーズに「投票率アップ作戦なかがわいいじま選挙セール」を行なう。参議院選挙の投票率アップと商店街活性化の一挙両得を狙う。
広域連携後初の合同セール、上伊那初の選挙セールに飯島町20店舗、中川村18店舗が協賛した。業種は飲食、食品、衣料、スタンド、自動車販売など多種。サービス内容も、値引きから粗品進呈、ポンイト加算などいろいろ。期間は投票日の29日から原則4日までだが、個店の実情に合わせる。
「投票済証」は期日前投票期間中(13縲・8日)は両町村の期日前投票出口で、29日は各地区投票所出口で、1人1枚持ち帰ることができる。「投票済証」は両町村で有効。
投票率アップ作戦は、中川村商工会商業部が提案し、飯島町の同意を得て、両選挙管理委員会も了承した。
中川の「なか」と飯島の「いい」を大文字で書き「なかいい」を強調した選挙セールのちらしは新聞折り込みで全戸配布したほか、ポスターも作成し、PRしている。
飯島町商工会経営指導員の岡田修さんは「評判がよく、効果があれば、今後も国政、県政クラスの選挙でセールを続けたい」と話していた。 -
関悦子さん(61)中川村大草桑原
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「ギリシャヤギの敷物は染色していないから、色落ちがない。丈夫で長持ち、使えば使うほど味が出る」-。6月初旬に「村内外の人にどんな仕事をしているか、見ていただこう」と、初めて中川村大草桑原の自宅で「ワイン家のもの作り展」を開いた。
夫のイエルカ・ワインさんが設計制作したまきストーブや焼物と一緒に妻の関悦子さんはギリシャのヤギの毛の手織りの敷物を並べた。「7日間に村内外から300人以上来場していただいた。村の人に敷物を買っていただき、本当にうれしかった」と笑顔。
1945年埼玉県生まれ。ミッション系大学を卒業。幼少のころから、物づくりに興味があり、レザークラフトを習った。6年間、制作に励み、東京の公募展にも出品したり、指導もした。レザークラフトは皮を染めて、加工するが「染めない皮の方がきれい」と感じて、皮を染めることに疑問を持った。このことが皮から織物に変わるきっかけになった。
教会のミサに使う祭服を手掛ける、東京都世田谷の林良子さんに弟子入り、4年間で日本の織物の基本から学んだが「自分は何をしたらいいか」と自らの進む道に悩んだ。そんな時、アメリカ女性、ドロシーミラーさんと知合い、教職の夫の理解もあり渡米。
図書館で開いた展示会で、バニーポッパーズさんのギリシャヤギの敷物を見て「シンプルでストロング、これをやりたい。強く引かれる物に出会えた」と教えをこうと、「1枚編むだけなら」と条件付きで指導を受け、後は自分でいろいろと工夫した。
帰国後、埼玉県浦和市で2年間、制作に没頭し、30枚作りため、東京の原宿が初個展を開いた。「素材の良さが認められ、好評でよく売れた。これでスタートラインにつけた」。以後、2年に1度定期的に個展を開いた。
そのうちに「田舎でに入って、じっくりと制作したい」という気持ちが強まり、奥多摩や、秩父と田舎ぐらしの場を探した。参禅に通った京都で、現在の夫、チェコ人のイエルカ・ワインさんと出会い、前の夫の後押しもあり、群馬県下仁田で所帯を持つことができた。
「高い山に近い所に住みたい」というイエルカさんの希望で、大鹿村の1番奥の釜沢に空き家を見つけ、移り住み、11年間暮らした。飯田市に出るまで半日もかかり、買物には至って不便だった。ここで長女を出産、同地区で赤ちゃんの産声を聞いたのは20縲・0年ぶりとかで、周りから祝福された。夫婦で織物を織ったり、近所の人にいちから教わりながら野菜づくりもした。
長女が小学5年になった時、高校にはここから通えないと、11年前に中川村大草桑原に移住「町が近くなり便がよくなった。桑原の人々に明るく歓迎され、自分たちの社会に取り込んでくれた」と喜ぶ。
また、「桑原の人たちは自分の意見をしっかり持っており、行政に対してもはっきりものがいえる」と感心する。
「長野県に来て、人は1人では生きられない。みんなに助けられて、生きていることを学んだ。だから、自分たちでできることは一生懸命頑張らなくては」と話す。夫と2人暮らし(大口国江) -
全員協議会で千葉院長らが説明
駒ケ根市の昭和伊南総合病院の深刻化する医師不足を受け12日、飯島町議会は議会全員協議会を開き、昭和伊南総合病院の千葉院長、福沢事務長らを招き、病院の現況と当面の対応について説明を受けた。
説明では整形外科の常勤医4人が新規開業や派遣元の信州大学の異動で、8月末には1人になる。産婦人科は常勤医2人が来年3月で信大に引上げになるため、以降は常勤医師がゼロになる見込み。 対策として、伊那中央病院、飯田市立病院などと協力、連携するとともに、日直は近隣の開業医の協力を得て、なんとかやりくりしていく-とした。
これを受けた質疑で、議員からは「医師の絶対数が不足しているのか」「まずは近所の開業医を受診するなど、1次医療と2次医療のすみわけ意識が必要では」「院内産院への取り組みは」など質問や意見が出された。
また、「1部住民が不安を煽るような会議が持たれている。医師不足は全国的なこと、昭和伊南病院だけの問題ではない。誤解を受けるような言動は慎もう」と言った意見もあり、町議会として、町広報や議会報を通じて、町民に正しい情報を伝える。勤務医の負担軽減に向け、1次医療と2次医療のすみわけを呼び掛ける-などを確認した。 -
【高校野球紹介】(8)高遠
春季上伊那大会で、創部以来初の3位を獲得。3年生6人の雰囲気をチームづくりに生かした・ス明るく元気の良い・ス野球は、着実に力をつけ、攻守のバランスが取れてきた。大槻監督は「自慢の明るさで、終盤の苦しい場面でも粘り強く戦いたい」と話す。
右上手の赤羽、左上手の馬場(ともに3年)は・ス打たせて取る・スピッチングが持ち味。「クレバー」な投球の赤羽、制球力に優れた馬場の2枚看板の安定感は増している。捕手宮下(2年)の成長も著しく、監督はゲームキャプテンとして全幅の信頼を寄せている。
守備はセンターラインのまとまりが出てきた。「ボール回しを意識した練習でエラーが少なくなってきた」と大槻監督。遊撃手の山浦主将(3年)が中心となりチームを盛り立て、よい流れを攻撃につなげたい。
打線の軸となるのは、長打力のある3番山浦、4番三石(3年)、5番馬場の3人。得点するには中軸の前でどれだけ出塁するかが鍵となる。走力のある1番北原(3年)、2番島袋(2年)に期待したい。
初戦は松本工業と対戦(15日午前11時30分縲恟シ本市野球場)。勝ち上がると2回戦の相手は長野東(17日午前11時30分縲恣ッ球場)。
山浦勇希主将
一人ひとりの個性があり、元気のあるチーム。全員が全力で頑張り、雰囲気を盛り上げながら初戦を勝ちたい。見ていて楽しい野球を目指す -
パブリックレコードが生きる喜び感じてと「命のうた・生きるうた」のCDを宮田中生徒に
宮田村のパブリックレコード(奥田憲一社長)は創立30周年迎え11日、生死の現場に立ち会った子どもたちの心の叫びをつむいで制作した音楽CD「命のうた・生きるうた」を宮田中学校の全校生徒らに寄贈した。2004年度の伊那市春富中学校3年生が病逝した亡き友人に捧げた言葉を曲にした「生きる」を1曲目に収録。「命が軽んじられる時代。生きることの意味を子どもと保護者一緒に感じてもらいたい」と奥田社長は話す。
生きることを許されなかった仲間を悼んだ生徒たちの気持ちがストレートに伝わる「生きる」。当時同校で音楽を指導していた小松徹郎さん(現在辰野町辰野中勤務)が曲をつけた。
「病気と闘い闘い抜いた友が天国に逝った
生きたくても生きられない人がいる 何不自由なく生きているこの幸せ 未来がある自分の命」「生きることそれは簡単であり 一番難しいことでもある」「生きるんだ 生きるんだ・・・」
松本第一高校(松本市)音楽部OBを中心とした「Musik Schatz(ムズィーク・シャッツ)」が企画した。
全24曲中8曲は県立子ども病院(安曇野市)の院内学級の子どもたちの詩に曲をつけたもの。生きようと必死に闘う幼い命が目に浮かび、心を打つ。
パブリックレコードはレコーディングから製造まで携わったが、「30年の節目にこんな素晴らしい曲にめぐりあえた」と奥田社長。
寄贈した360枚は宮田中生徒のほか、同校や小学校の教職員全員らに配布する。
宮田中の帯刀昇校長は「いじめ、自殺など連鎖反応する悩みも多い思春期。心に強く訴えるこのCDを子どもたちと一緒に聴きたい」と話した。
CDは6月15日から発売を開始しており、1575円。問い合わせ、申し込みはパブリックレコード85・2871まで。 -
田舎の家族として観光客を温かく迎え入れる竹松旅館
竹松泰義さん(62)
志げ子さん(59)お客さんがみんな親戚のようになっちゃうからね竏秩B
歴史と桜の高遠城下町にたたずむ竹松旅館。その3代目として、各地から訪れる観光客らを温かく迎えている。地元の珍味や季節の山菜やキノコを使ったこの土地ならではの料理は、先代のおかみの時代から変わらない。大きなホテルや旅館にはない家庭的な居心地の良さを求め、度々訪れる客も多い。
「何をするわけでもないけどぶらりと来て、『心が安らぐ』といってしばらく泊まっていくお客さんもいます。料理はすべて手料理。ハチの子もザザムシも全部うちで煮付けるんです。(巣から)ハチの子をむくのを見て、お客さんも『やりたい』って手伝ってくれたりもするんですよ。お客さんがみんな親戚のようになっちゃってね」と志げ子さんは語る。
◇ ◇
志げ子さんの母親である先代のおかみは、雑誌などで紹介されたこともある名物おかみだった。「おばあちゃん来たよ」と、おかみと話すことを楽しみに訪れる客も少なくなく、まさに“田舎おばあちゃん”のような存在。もてなしにも「お客さんに喜んでほしい」という精一杯の思いが込められていた。
そんな母の姿を幼い時から見て育った志げ子さん。泰義さんとの結婚を機に後を継ぐこととなり、「私もお客さんが喜んでくれるようなもてなしをしたい」と決意。地元の食材を使った手作り料理などを引き継いだ。
春にはフキノトウやタラノメ、秋にはマツタケ料理竏秩B四季折々に地元で採れる食材を使い、すべて手作りで出す。団体客であってもそれは変わらないため、合宿などの時は家族総出で大忙しとなった。
「でも、お客さんが喜んで帰っていく姿を見ると全部忘れちゃうね」と笑顔を見せる。
中でも、20年ほど前から続けている「マツタケ料理」は、広く知られるようになり、全国各地から足を運ぶ客も多くなった。マツタケももちろんすべて地元で採れたもの。
「年によって確保できる量は違うが、不作だったからといってそう簡単に価格を変えることはできない。だからといって輸入マツタケを使うというのも違うと思う。毎年楽しみに来てくれるお客さんがいるからね」と泰義さん。
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会社勤めをしながら志げ子さんを支えてきた泰義さんも、退職した2年ほど前からは旅館業に専念している。
「大きなところと違って、掃除から布団敷きまで全部やらなきゃいけないのは大変」とする一方、毎年合宿に訪れる子どもたちの成長や、旅館を訪れるさまざまな人たちとの出会いを夫婦で楽しんでいる。
「合宿で訪れた小学生が指導者となって戻って来てくれたり、学生時代にお金がなくて泊めてあげた人が泊まりに来てくれたり。いろん人がいるけど、戻って来てくれるのは嬉しい」
一方、以前からの課題だった「桜以外の観光資源の開発」に加え、交通網が発達したことで日帰り観光が増加しており、今後徐々に宿泊者が減少していくのではないかという新たな懸念も生まれている。
「城下町として灯篭まつりなどいろいろやってきたが、なかなか観光客が定着するまでに至らなかった。しかし高遠町は合併しても歴史の街。そういうものを整備して、やっていければと思う。ぼくらの代は何とかなるが、できればここへ残していきたい」 -
南箕輪村戦没者慰霊祭
南箕輪村の戦没者慰霊祭が10日、村公民館であった。遺族や来賓など約110人が参列。戦争で命を落とした故人らの冥福を祈るとともに二度と同じ過ちを繰り返さないことを誓い合い、花を捧げた=写真。
式辞を述べた村社会福祉協議会の堀深志会長は、戦没者らの犠牲の上に今日の繁栄が築かれたことに感謝の意を示し、「諸霊が愛した故郷の山河を守り、戦争の悲惨さ、悲しみを忘れずに語り継いでいきたい」と語った。 また、上伊那郡遺族会の牛山敞司会長は「戦中戦後の記憶が風化し、戦争を知らない世代も多くなっているからこそ、声を大にして戦争の悲惨さを伝えていきたい」と語った。