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リンゴオーナー家族がブルーベリーとアスパラの収獲体験
宮田村の各農園と契約する中京圏のリンゴオーナー家族を対象にしたブルーベリーとアスパラの収獲体験は7、8日、同村内7軒の農家の受け入れで開いた。2日間で23組120人ほどが来村。土に親しみ、もぎ取りを満喫した。
大田切区の清水純好さんのほ場では、ブルーベリーがたわわに実り、さっそくもぎ取りながら口に運ぶ参加者の姿も。
愛知県小牧市から両親と訪れた浅野龍飛君(8)と莉舞ちゃん(6)の兄妹は「甘酸っぱくて美味しい」と歓声をあげた。
同扶桑町から2家族7人で参加した竹原聡さんのグループは新鮮なアスパラに大喜び。
「むこうのスーパーで売っているものとは全然違う。シャキッとしてみずみずしい。普段は鎌を使うこともないので、良い体験になりました」と話した。
訪れた家族を快く迎え入れた清水さん夫妻は「消費者の皆さんと直接お話できる良い機会。出来映えなどの感想も聞けるし、作る意欲にもつながります」と、参加者と団らんしていた。 -
ケーキづくり プロが指導
ミサワ燃料(伊那市西春近、三沢いさを社長)は7日、市駅前ビルいなっせで、ケーキ教室を開いた。市内を中心に約20人の主婦が参加し、同市上牧の菓匠「しみず」のシェフパティシエの清水慎一さん(32)から2種類のケーキの作り方を学んだ=写真。
利用者にガスオーブンのよさを知ってもらい、料理を楽しんでもらうための企画。これまでにパンづくりなどの料理教室を開いていて、ケーキ教室は2回目。前回も清水さんを講師に招いて開いたところ好評だったという。
2種類のケーキは同店頭にも並ぶ、蒸し焼きにしたチーズケーキ「半熟ちーず」と豆乳を使ったプリン「豆腐花(トールーファ)」。清水さんが作り方のデモンストレーションをした後、4、5人の班に分かれて実践した。
清水さんは「お菓子作りは分量、温度などが正確であればおかしなものはできない」などと助言。地元のケーキ職人から直接指導を受けるとあって、参加者は熱心にメモを書き止めながらケーキ作りを楽しんだ。
ミサワ燃料では、今後も年2、3回のペースで料理教室を開いていく考えだ。 -
【高校野球紹介】(7)駒ヶ根工業
1縲・番の選手が繰り出すフルスイングを武器に駒ヶ根工業はビッグイニングを掴み取る。「何点取られてもよいが相手より1点多ければそれでよい。1点ずつの積み重ねよりも流れの中で畳み掛けたい」と篠原監督。型にはめずびのびと練習してきた自慢の打撃で8強を目指す。
新チームとなった昨年秋からのチーム総本塁打数は、2試合に1本ペースの40本以上。高校でバッティングが開花した主砲池上(3)を軸に、全員が長打を狙う・スいけいけどんどん野球・スを見せつける。
右上手のエース木下(3年)は、カーブ、スライダーなどの変化球を織り交ぜ、打たせて取るタイプ。昨年マウンドに立っている木下は、1年間で球威が増し、精神力も磨きがかかった。まだ調子に波があるものの、夏に向け「まずまずの仕上がり」と監督も期待する。
課題の守備は、捕手室井(3年)、遊撃手湯沢(2年)が精神的柱となってチームを引っ張る。「困った時に頼りになる2人」(篠原監督)を中心にピンチの時は、チームの雰囲気を盛り上げていきたい。
初戦は岩村田と対戦(15日午後2時縲恁ァ営長野野球場)。勝ち上がると2回戦の相手は長野日本大学(17日午後2時縲恣ッ球場)。
松崎拓巳主将
打順は関係なくチーム全員のフルスイングで相手ピッチャーを打ち崩したい。自分たちの野球でベスト8を目指す -
上伊那教育講演会
県教職員組合上伊那支部、上伊那PTA連合会は7日、伊那市狐島のJA上伊那本所フラワーホールで、年一度の上伊那教育講演会を開いた。保護者や教員ら約200人が出席。駒ヶ根市教育長の中原稻雄さんが「食を通して親子のあり方を考える」と題して話した=写真。
中原さんは、現在、食育が必要とされている理由、子どもたちの育ちの現状とその原因などについて説明し、「国の対策として、生活習慣病に困る医療費の割合が全体の6割を占め、10兆円を超えた」などと警鐘を鳴らした。
中原さんは「食を中心に家庭生活の基本の形が崩れ始めた」とし、「メディア依存の生活スタイルから我が家のものさしがなくなり始めた」と主張。「食の正しい情報を選び活用する力をどうやって身に付けていくかが課題」だと指摘した。
「食を見直すことは生活を見直すこと。生活を見直すことは生き方を見直すこと」と中原さん。「国の将来を託す大切な子どもたちへの食育を通して、ここで改めて大人も自分がいかにいい加減だったかを知る必要がある」と呼びかけた。 -
戦傷病没者追悼式
飯島町社会福祉協議会(堀越幸夫会長)は11日、戦傷病没者追悼式を文化館で開き、遺族や来賓ら約150人が参列し、明治以降の戦争犠牲者380余柱の御霊安かれと祈り、恒久平和の誓いを新たにした。
ステージ中央の祭壇には「御霊」の柱が安置され、色とりどりの花で飾られ、供物が供えられた。
堀越社協会長は「国難に殉じ、妻子やふるさとを偲びつつ、国内外で散華された英霊のみなさんのことは永遠に忘れることはできない、痛恨の極み。飯島町は自然豊かな住みよい町づくりにまい進し、町社協はともに生きる福祉のまちづくりに努力したい」と式辞を述べた。
黙とうに続き、飯島町遺族会長の坂井武司会長は「先の大戦で多くの大切なものが奪われた。特に遺族は肉親というかけがえのない
ものを失った。300万人という尊い犠牲が礎になって、今の平和と自由がもたらされたことを片時も忘れてはならない。英霊が安らかに眠り、この平和が長く続くことを願う」と追悼の言葉を述べた。
この後、出席者全員が追悼の思いを込めて、白菊の花を捧げ、厳粛のうちに式を閉じた -
花ろまん(19)ユリ
日本のユリは偉い。純潔の象徴、聖母マリアに捧げるイースターリリーは日本原産のテッポウユリ。気品と豪華さで、ユリの女王に君臨するカサブランカだって日本固有種の山ユリをベースに作られている。ユリは北半球のみに分布し、世界で約百種類、日本には15種類自生し、うち7種類は日本固有種。いずれも園芸品種に負けない美しさを誇り、品種改良の交配親となり、多種多彩な花を誕生させている。今回は上伊那で栽培が盛んなオリジナルの新テッポウユリ、オリエンタルハイブリッド系、スカシユリと新テッポウユリの交配種、LA系と3系統のユリを取材した(大口国江)
##(中見出し)
上伊那は全国有数の産地、新テッポウユリ
青々とした水田の中にテッポウユリのほ場が点在し、ほのかに甘い香りを放っている。上伊那は種から育て、1年で開花する新テッポウユリの全国有数の産地である。最盛期は据え置き(2年目)が切れる7月と、新植(1年目)が収穫できる9月である。約20人が8ヘクタールで栽培、年間200万本を各地に出荷する。
ユリの系統は2系統あり、伊南地区は新テッポウユリ、伊那は東春近の野溝定芳さんが作出し、品種登録した「希」である。
JA上伊那駒ケ根支所花き担当の織田和洋さんは「この時期、このユリが出荷できるのは上伊那だけ。上向きに咲く品種が多い中、上伊那のオリジナルは45度の横向き。花びんに挿して、花が見えるのが特長」。将来性については「テッポウユリは所得率が高い品目。連作できないが、米の生産調整で、転作田も多く、ほ場も確保しやすい」と話す。
新植、据置き合わせて60アールを栽培する、JA上伊那テッポウユリ部会の湯沢一雄部会長(本郷)は「ユリは連作障害が出易く、1度栽培すると、数年作ることができない。近年、農薬の飛散が問題視されるようになり、消毒も控えめにしている。市場では冠婚葬祭の花と言われ、一般家庭の需要が少ないのが課題」とか。
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##(中見出し)
豪華さと威厳を合わせ持つオリエンタルハイブリッド
駒ケ根市の遠山鉄恵さんは5棟のハウスで、カサブランカやメデューサ、ビビアナ、シベリア、ル・レープなど6種類を栽培。早生で柔らかいピンクのル・レープの出荷が終り、現在、ピンクのメデューサを切り始めた。純白のシベリアや銘花、カサブランカは7月中旬以降になる。「開花の3、4日前、つぼみに色が回ってきた時が収穫の適期。開いたら、もう商品価値はない」と切るタイミングに気をつかう。
また、つぼみの数は5、6輪が1級品で多くても少なくてもだめ、つぼみの付き方のバランスが良くないと2級に落される、高級花だけに品質は厳しくチェックされる。
JA上伊那洋ユリ部会長でもある遠山さんは「オリエンタル系は香りもよく豪華、花持ちもいい。しかし、1球1本1回しか切れない。毎回球根を更新しなくてはならない。球根の高いのが難」とか。
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(1)メデューサを収穫する遠山さん(2)メデューサのアップ
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スカシユリに優る花の大きさ、真珠のように輝く花弁、LAユリ
駒ケ根市東伊那の伊那生田飯田線沿いの佐藤勝広さん宅の前は、LAユリ2000本がオレンジやピンク、黄色と色とりどりの花を咲かせ、道行く人の目を止めさせている。
佐藤さんは6年前、スカシユリから新テッポウユリとスカシユリの交配種、LAユリに転換し、オレンジのロイヤルトリニテイー、ピンクのアルガーブ、黄色のパピアなど6種類、3万1000本を栽培する。8月下旬から植え付け、秋から晩秋に出荷する。「LAは暑さに強く、作りやすい。密植もできる」。 -
月見草、宵闇に明るく
飯島町本郷第3の町道や水路沿いで、夕べとなれば、月見草(オオマツヨイグサ)が咲き乱れ、辺りを明るくしている=写真。
近くの会社員、塩沢正治さんが、20年前、中学生の調査で町内では3カ所にしか自生していないことを知り、種を採取し、苗を育て、町道や水路沿いに植え、繁殖させた。今では、数百株に増え、見事に群生している。
花は午後7時半過ぎから最初はゆっくりと、最後にはパッと開く。
塩沢さんは「今年は本数が多いが、草丈は短い。7月末ころまで楽しめる」と話していた。 -
ガースルスカウト26団が7団とお料理交流
お料理をしながら大勢のスカウトと友だちになろう竏窒ニ、ガールスカウト長野第26団(木部則子団委員長)のブラウニー21人は8日、諏訪市で活動する長野第7団のブラウニーとお料理交流をした=写真。
他地区の団と交流するのは今回初めて。規模が小さく、同じ学年しかいない7団のブラウニーに、異なる年齢の子どもたちの中でさまざまなことを学んでほしい竏窒ニの願いから、両団のリーダーが準備を進めてきた。
ブラウニー部門は3年生のキャンプの時しか調理を行わないため、料理づくり交流を企画。班ごとに考えてきたスパゲディーとスープを作るため、さまざまな作業を分担しながら、料理作りを楽しんでいた。
伊那市の太田伶菜ちゃん(8)、宮・ス楓夏ちゃん(8)は「うちではお手伝いしているが、スカウトのみんなと料理するのは初めて。大勢いると楽しい」と話していた。 -
伊那中の演劇班が南信協同の稽古見学
総合的学習の時間で演劇について学ぶ伊那中学校の生徒12人が8日、県伊那文化会館の附属劇団「南信協同」(阿部裕吉代表)の稽古見学に訪れた。
文芸創造講座の一つとして5月から活動を開始した演劇班は、10月の文化祭で舞台発表に臨むことを企画。ただ発表するだけでなく、本格的な舞台にしたい竏窒ニ、以前から伊那中とつながりのある南信協同に依頼し、舞台づくりの基本から教えてもらうこととなった。
同劇団の演出家を務める斉藤望さんは、8月の公演「幽霊はここにいる」のために準備している舞台装置の模型や発声などについて説明。「遠くに声を飛ばすための発声練習はどうやるのですか」という生徒の問いかけに対しては「演劇にとって一番大切なことは何を相手に伝えたいか。そこに集中して伝えていくことが大切」として、観客に聞こえるように発声することがすべてではないということした。
また、体の力を抜いて演技に臨むことの大切さを指摘し、力の抜き方を紹介。全身の力を抜いた状態の劇団員の足を持ち上げた生徒は「ものすごく重い感じがした」と話していた。 -
駒ケ根市経営講座第1回
駒ケ根市、駒ケ根商工会議所、テクノネット駒ケ根が地元企業の経営者、管理者らを対象に開く駒ケ根経営講座の07年度第1回講座が9日、駒ケ根市の駅前ビル・アルパで開かれた。会員約60人が集まり、高血圧の原因となる酵素「レニン」の遺伝子解読で知られる国際科学振興財団バイオ研究所所長で筑波大名誉教授の村上和雄さんによる講演「笑いと夢が可能性を引き出す 遺伝子ONの生き方」を聴いた=写真。
村上さんは「心を変えれば遺伝子の働きも変わるのではないか」との仮説を証明しようと、吉本興業の協力を得て糖尿病の患者に対し、大学教授の講義と吉本の漫才をそれぞれ聞かせた後に血糖値を測定したところ、漫才の後の方がかなり良い値を示した実験について説明した上で「薬には副作用があるが笑いにはない。環境や考え方を変えれば遺伝子のスイッチがONになることが分かった」とユーモアを交えて話した。
講座は来年3月にかけ、計5回開かれる。 -
駒ケ根市消防団郡大会出場選手激励
駒ケ根市消防団(小平佳司団長)は10日早朝、上伊那郡大会(15日、伊那市)に出場する選手らの激励会を同市南割のパチンコ店駐車場で開いた。折りからの雨で足元が滑りやすい中、小型ポンプ操法とポンプ車操法の各1チームが、厳しい訓練で培った一糸乱れぬ見事な動きを披露した=写真。
中原市長は代表者に激励金を贈呈し「訓練の成果を目の当たりにし、おう盛な消防精神を心強く感じた。なお一層気を引き締めて訓練に最善を尽くし、念願の優勝目指して全力を出し切ってほしい。市民も期待している。堂々と戦い、悔いの残らない大会にしてもらいたい」と激励した。
9日夜には、ラッパ吹奏大会への出場者激励が赤穂南小学校グラウンドで行われた。
郡大会出場チームは次の通り。
▼小型ポンプ操法=第1分団3号(北割)▼ポンプ車操法=第1分団2号(北割)▼ラッパ吹奏=(1)第5分団 -
駒工「くくり募集」へ
駒ケ根高業高校(本間秀明校長)はこれまで機械、電気、情報技術の各科ごとに行なってきた入学者の選抜方法を08年度選抜から3科一括の「くくり募集」に変更する方針を打ち出した。9日夜に同校で開かれた「駒工を考える会」=写真=で本間校長が報告した。変更は県教育委員会の承認を経て正式に決定される見通し。
「くくり募集」で入学した生徒は1年次ではどの学科にも属さずに共通の内容を履修し、2年進級時に生徒の希望や適正などを総合的に判断した上で卒業時までの学科を決定する。2年次以降は専門課程となるため、原則として転科は認められない。
変更の理由について同校は「適正が分からないまま入学したために後で進路について悩んだり、勉強への意欲をなくしたりする生徒が少なからずあった。1年間工業の基礎を勉強しながら自分の適性を見つけ、2年次以降に本当に勉強したい学科に進んでもらいたい」としている。本間校長は「ここ数年定員割れが続いている状況を改善し、さらに魅力ある高校にしていくための対策の一環だ」と述べた。
くくり募集は全国69高校、県内でも下高井農林、須坂園芸など4校(07年度)で実施されているが、南信では初となる。 -
県・市町村共同電子申請・届出サービス提供事業10月1日運用開始
箕輪町が職員説明会長野県と市町村、広域連合が共同で取り組む「県・市町村共同電子申請・届出サービス提供事業」が10月1日、運用を開始する。箕輪町は10日、初の職員説明会を役場で開き、電子申請の概要や提供サービスの選定などについて担当職員が説明した。今後、各係で提供サービスの項目を検討し、開始に向け準備を進める。
同事業は、例えば情報公開請求や講座申込みなどの申請を電子化し、住民がコンピューターを利用して手続きできるようにするもの。申請は簡易、Office、汎用の3種類。県、70市町村、6広域連合の計77団体が参加し、07年度は53団体が運用を始める。上伊那地域では全8市町村と広域連合の計9団体が参加する。
上伊那8団体の統一サービス提供手続きは▼情報公開請求▼犬の死亡届▼家屋の滅失申請-の3項目。
町は、3項目に加えて提供できるサービスを各係で早急に検討し、準備に入る。
木村総務課長は、「一つでも多くのサービスが提供できるようにお願いしたい」と職員の協力を求めた。 -
箕輪町猟友会総会・応急手当講習会
箕輪町猟友会(小林弘人会長)は6日夜、07年度総会と応急手当などの講習会を松島コミュニティセンターで開いた。
総会に併せて応急手当の講習会を開いたのは今回が初。箕輪消防署員を講師に止血と骨折したときの応急処置、AEDの使い方を学んだ。
止血は、傷の心臓に近い側からタオルなど持っているものを巻く方法で、噴き出してくる血の場合は巻いたあとに傷を心臓より高い位置にして手で押さえる方法を学んだ。腕と足のときだけ出来る方法として脇の下、足の付け根の止血点を抑える方法も教わった。
総会では、06年度事業報告・決算、07年度事業計画案と予算案を承認した。
07年度事業は、鳥獣供養慰霊祭の開催、安全狩猟射撃会、安全狩猟講習会、狩猟解禁日の巡視パトロール、射撃大会への参加、有害鳥獣駆除の実施、カモシカ個体調整など。
小林会長は、「有害鳥獣駆除の出動回数が増えている。我々にしかできない社会貢献。協力をお願いしたい。無事故、無違反で経緯するようお願いする」とあいさつした。 -
山村うたごえの輪
60回記念コンサート南箕輪村の文化団体「山村うたごえの輪」(倉田加代子代表)は7日、60回記念コンサートを村民センターで開いた。参加した26人は、ユーフォニウムとピアノが奏でる曲の数々を鑑賞して楽しんだ。
山村うたごえの輪は、「出会いがうれしい歌声広場」をキャッチフレーズに毎月第1土曜日に村民センターで開催。だれでも参加できる会で、童謡唱歌を中心にピアノの生伴奏に合わせて歌い楽しむ。
今回、60回を記念して伊那西高校教諭で趣味でユーフォニウムを演奏している北条智博さんと、会の伴奏を担当している村内でピアノ教室を主宰する倉田香恵さんによるアンサンブルコンサートを企画した。「見上げてごらん夜の星を」「トロイメライ」「千の風になって」など5曲を演奏した。
演奏の合間に、いつも通りに皆で歌もうたい、「たなばたさま」「キラキラ星」など七夕にちなんだ曲も楽しんだ。 -
長野県埋蔵文化財センター速報展
「長野県の遺跡発掘2007」長野県埋蔵文化財センター速報展「長野県の遺跡発掘2007」は25日まで、伊那市の県伊那文化会館美術展示ホールで開いている。伊那市の東高遠若宮武家屋敷遺跡、佐久市の西近津遺跡、千曲市の東條遺跡などの出土品670点を展示している。
西近津遺跡の弥生時代国内最大級竪穴住居跡を実物大で再現展示。長軸18メートル、短軸9・5メートルあり、周囲をテープではり、主柱穴、炉、貯蔵用の穴などが分かる。
東高遠若宮武家屋敷遺跡のコーナーは、江戸時代後期の高遠焼の大がめ(高さ80センチ、口径60センチ)、土管、染付け磁器などの食器を展示。今回調査した小松純八屋敷跡と天保年間の間取り図がほぼ一致していることも見ることができる。
会期中の14日は調査報告会と講演会が同館小ホールである。報告会は午後1時縲・時20分。内容は茅野市構井・阿弥陀堂遺跡、茅野市御社宮司遺跡、東高遠若宮武家屋敷遺跡。講演会は午後2時半縲・時。信州大学人文学部の笹本正治教授が「高遠城とその城下町を考える」をテーマに話す。
土・日曜日、祝日は埋蔵文化財センター職員による展示解説、土器の立体パズルや縄文土器・弥生土器の模様付けができる体験広場もある。入場無料。 -
養魚場後利用の希望事業者公募開始
宮田村は天竜川漁協が5月末で閉鎖した新田区の宮田養魚場の後利用について、11日から利用を希望する事業者の公募を始める。近くに村の水源があることから、環境に影響を与えない事業であることが前提。周辺は観光による活性化も模索しているため、民間の力で活用法を見出したい考えだ。
募集期間は8月29日まで。申請書、実施計画書を提出し、2回の審査を受ける。契約は9月下旬を予定する。
より幅広く企業、団体、グループなどが公募に参加できるよう配慮し、構想段階での応募も可能にした。
村は養魚場の土地を全て漁協から買い取る予定で、利用する事業者には賃貸する。
養殖池や建物などの施設は買い取らないが、事業者が利用を希望する場合は、一定の条件を設けて活用を可能にする。
村総務課によると、先月末に公募の方針を明らかにして以降、村内外から2件の問い合わせがあったという。
募集案内、申し込み先は同課85・3181。 -
・ス名物丼・スさらに一緒に盛りあげよう、近くホームページも開設へ
宮田村商工会青年部と村内飲食店12店でつくる「名物丼プロジェクト」は総会を10日開き、3月に誕生した名物丼「紫輝彩(しきさい)丼」をさらにPRし、村の活性化につなげていこうと確認した。
近日中にホームページも開設予定。既にパンフレットやのぼり旗も完成しており、キャラクターの「どんぶりレンジャー」も活用して販売促進、地域おこしを積極的に進める。
席上、会長の小田切等同青年部長は「3月の発売以来好評。今後も定着するよう取り組みたい」とあいさつ。
飲食店代表で副会長の近藤俊吾さんは「よいアイデアを出し合い、今後も成功させていこう」と話した。
今後、どのように販促に取り組むか意見も交換。東京の百貨店で開かれる物産展に出展の打診があることなども報告し、検討材料にした。 -
精神障害者ソフトバレー大会初出場の「さくら」、惜敗も次の力に
宮田村の心の病と向き合う当事者グループ「さくら」は10日、伊那市で開かれたソフトバレーボールが種目の精神障害者スポーツ交流会南信地区大会に初出場。善戦及ばず悲願の1勝を挙げることは叶わなかったが「練習を積んで次は勝ちたい」とリベンジを誓った。バレーをすることで深まった絆。他チームと争うなかで、新たな意欲がメンバーの中に芽生え始めた。
6チームが参加した大会。さくらは初戦、準優勝を果たした諏訪湖畔病院デイケア・コスモス会(岡谷市)と対戦した。
天井サーブで序盤リード。接戦に持ち込んだが、実力に勝る相手に最後は力負けした。
「アタックやサーブが強く怖かった。雰囲気に飲まれ、緊張もしてしまった」と男性メンバー。次の試合もストレートで落とした。
5、6位の順位決定戦は、飯田病院デイケア(飯田市)のミスに助けられながらも、1セット目を先取。しかし、その後は押しきられ、初勝利はお預けとなった。
メンバーの表情には悔しさと充実感が交錯。主力の女性は「負けたとしても良かったと思える試合がしたい。最後はみんなに勝ちたいという意欲が出てきたと思う。もっと練習したい」と話した。 -
新サンマ入荷、さっそく店頭に
宮田村町三区の生鮮スーパー「こいち」に10日、秋の味覚を代表するサンマが早くも初入荷した。昨日、北海道の根室・花咲港で水揚げされた初物を空輸で直送。昨年に比べると1週間程度早いというが、さっそく店頭に並べられた。
初物は水揚げ量も少ないことから、卸値は1キロ3千円と高値。同スーパーでは気軽に味わってほしいと、卸値と同程度の価格で販売している。
それでも30センチ程度が1匹480円。漁が最盛期を迎える8月末から9月に向けて徐々に値段は下がっていくという。
「初物は焼くよりも刺身のほうが美味しい。今後も続々入荷を予定しています」と同店の前林善一社長は話した。 -
伊那米試験地の生育状況結果
上伊那農業協同組合(JA上伊那)は10日までに、今年の伊那米試験地の生育状況をまとめた。
一般コシヒカリの例年対比で茎丈は5パーセント長く、本数も12パーセント多い。葉の枚数、発育進度はともに平年並みだが、総合的に見ると生育状態は良好に推移している。
上伊那全体を見ると、6月下旬の長雨の影響で発育がやや遅れているほ場も目立つが、中干し後の幼穂形成期までに状況も変わってくるという。
一方、今年は葉が柔らかいため、いもち病防除の徹底、カメムシ、ウンカ類多発地域での万全防除対策を呼びかけている。 -
【高校野球紹介】(6)辰野
前回大会4強に名を連ねた辰野は、昨年の大会を経験した選手がいないため「まったく違うチーム」(小椋監督)となった。しかし、エース平島(3年)を中心とした守備で選手権長野大会のシードを獲得。粘り強い野球を展開しながら、少ないチャンスを呼び込んで勝利を目指す。
直球と変化球を持つ右上手の平島は、制球力に定評がある。春先から球種を増やし、投球の幅も広がっている。「たまに甘いコースに入ってしまことが心配だが連投の体力がついてきた」と監督は、仕上がり具合を好評する。
守備は、身長160センチ未満の二遊間コンビ、小平、唐沢(いずれも3年)が要となる。ミスの後のランナーを返さない竏窒S掛けながら練習に取り組んできた。「野球は身長ではないところを見せたい」と小椋監督は2人の活躍に期待する。
中軸に座るのは、長打力のある柴(2年)、向山(3年)、平島。主砲向山には監督も「ゲームの流れを変えてくれるバッター」と信頼を置く。攻撃でリズムを作るためには、バントや走塁などの小技も絡めながら展開していく考えだ。
シード校・辰野の初戦は、蓼科と松本第一の勝者と対戦(17日午後2時縲恊z訪湖スタジアム)。
大崎彰人主将
対戦相手がどこの高校だろうと関係なく、自分たちの野球を楽しむだけ。3年間の練習の成果を出し切り、目指すは(昨年の)先輩たちの記録を抜くこと。 -
琴伝流大正琴御園琴正会 結成30年
伊那市御園の農家の主婦らでつくる大正琴グループ「琴伝流大正琴御園琴正会」は本年、結成30周年を迎えた。メンバーは結成当時から活動を続ける12人で、30年の月日が経た現在、年齢は67縲・6歳。大正琴を通じ、いろいろな経験を重ねながら仲間たちは交流の輪を広げている。
同会は、日本バイオリン研究所大正琴全国普及会(駒ヶ根市)が広める琴伝流の教室の一つ。発足は同流派が誕生した1年後の1977(昭和52)年。教室は、御園公民館を会場に月2回のペースで開いていて、1時間30分の練習は休みなしで行う。本当に大正琴が好きな人たちばかりが集まる。
地区大会、県大会、全国大会など各種大会に出場してきた。全国大会の「琴伝流大正琴祭り」への参加は、第1回大会から連続10回出場を果す。日本バイオリン研究所とともに普及活動として全国に出向いたこともあり、これらは交流の輪を広げる思い出として、それぞれの胸に刻まれている。
指導者は、メンバーの一人である唐沢孝江さん(76)。発足後から1年間、日本バイオリン研究所から講師が月1回の指導に訪れたが、それ以降は高校時代までコーラスを学んでいた唐沢さんが曲をアレンジするなどして、仲間たちとともに大正琴を学んできた。
「大正琴を弾くことによって、さわやかな疲れを感じ、充実した時間を持てることをうれしく思っている。指を動かすと脳も喜ぶそうで、大正琴のおかげで一人ひとりの人生が輝いている」(唐沢さん)
30年間の時の流れをともにした仲間たちの絆(きずな)は強く、さまざまな経験を積み重ねながら、人生を理解し、思いやる心を深めてきた。「年だからといって後ろ向きな考え方はせず、前向きに希望と期待と夢を自分に懸けてみたいと張り切って言える私たちです」と唐沢さんは話す。
メンバーの楽しみは発表会で演奏すること。晴れ舞台でオシャレをして演奏することで、いつまでも活力にあふれる、若い気持ちのままでいられるという。 -
07年度地域介護・福祉空間整備など交付金内示
07年度地域介護・福祉空間整備など交付金内示は次の通り(宮下一郎事務所提供)。
◇箕輪町▽大出山口地区異世代交流施設整備事業=3千万円▽老人憩いの家バリアフリー化事業=1千万円▽富田地区介護予防空間整備事業=3千万円▽高齢者ボランティア拠点整備事業=3千万円▽八乙女地区高齢者支え合い施設整備事業=1千万円
◇南箕輪村▽南箕輪村整備計画=3千万円 -
駒ケ根市福岡で重傷交通事故
10日午後5時20分ごろ駒ケ根市赤穂福岡の市道で、同市赤穂中割の無職倉田節子さん(64)運転の軽トラックが、道路を横断中だった近くに住む武田花子さん(86)をはねた。武田さんは市内の病院に収容されたが、骨盤を骨折するなどの重傷。倉田さんにけがはなかった。
現場は武田さんの自宅の前。調べによると武田さんは自宅に戻ろうと幅約8メートルの道路を横断していたところ、左から来た倉田さんの車にはねられた。駒ケ根署は双方の不注意が原因とみて調べている。 -
伊那市体協ゴルフ部 チャリティー寄付
伊那市の体協ゴルフ部(菅忠男部長)は5日、市民体育祭ゴルフ競技のチャリティーで集まった13万5750円を市に寄付した。菅部長ら2人が市役所を訪れ、小坂樫男市長に手渡した=写真。
ゴルフ競技は1日、伊那国際ゴルフクラブで開催。約300人が集まり、6番ショートホールに設置したチャリティーボックスで寄付金を募った。菅部長は「市で有効に使って下さい」と受け渡した。 -
【グラスアート・インストラクター 下島育子さん】
光を通してさまざまな色に輝くステンドグラス。教会などで目にするその華麗な美しさに魅せられ、いつかは自分の手で作ってみたいとあこがれていた。だが、伝統的なステンドグラスの製作はH型断面の鉛の枠に色ガラスをカットしてはめ込んでゆくため、専門的な工具や高い技術、経験が必要だ。自分にはとても無理竏窒ニあきらめていたある日、趣味としてたしなんでいたパッチワークの本の中に「グラスアート」の紹介記事があるのを見つけてむさぼるように読んだ。
グラスアートの基本的な製作方法は、1枚の透明なガラスの表面に亜鉛のリード線(接着剤付き)を図案の線の上に貼り付け、リード線で仕切られた区画の形に合わせて好みの色のフィルム(同じく接着剤付き)を切って貼り付ける竏窒ニいう手軽なもの。リード線は指先で楽に曲げられるほど軟らかいので力は要らず、フィルムを切るのもガラスと違って専用工具や技術は必要なく、カッターやはさみで簡単にできる。
「これだ」と早速出版社に問い合わせて講師を紹介してもらい、少し遠かったが思い切って甲府市の教室に通い始めた。
「やってみて、こんなに簡単にできるのかとびっくりしたり、うれしかったり。ほんの少しのスペースさえあればいいので、自宅のこたつの上でもできるくらい。始めてよかったと心から思いました」
通い始めてから5か月後の05年2月にコースを修了し、長野県で初となる日本グラスアート協会インストラクターの認定証を受けた。自宅の一部を改装して手作り工房「りんごの木」を開き、注文に応じて作品の制作と販売を行うほか、各地のアート展、クラフト展に出展している。創作活動の一方で駒ケ根市、伊那市、飯島町などで教室を開き、幅広い年齢層に技術の指導をしている。
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制作で一番神経を使うのは、フィルムを貼る際、ガラス面との間に気泡ができないようにすることだ。
「ほんの小さな気泡でも作品は台無しになってしまう。だから絶対にほこりが入らないよう、ガラスはアルコールや水でしつこいくらい何回も洗浄するし、部屋の中にもほこりやちりが漂わないように気を使います。小品ならまだしも、一つ一つの区画の面積が広い大作となるとさらに大変。だからこそ、思い通りに仕上がった時の満足感は大きい」
フィルムの色は約100種類にも及ぶ。さらにフィルムを2、3枚重ねることで、自分だけのこだわりの色をつくり出すこともできる。
「どの部分にどんな色を選ぶのかが楽しい。それが作品の個性であり、感性の発揮のしどころです。フィルムやリード線は、色によっては経年変化で渋い色合いになることもあってまた違った味わいも楽しめる。制作は簡単でどなたにでもできますから、一度体験してみませんか。すごく楽しいですよ」
(白鳥文男)
手作り工房「りんごの木」 TEL83・1353 -
昭和伊南病院が今後の動向説明
整形外科、産婦人科、小児科の存続を心配する声が住民から上がっていることを受けて昭和伊南総合病院(千葉茂俊院長)と病院を運営する伊南行政組合(組合長・中原正純駒ケ根市長)は9日、駒ケ根市役所で開いた伊南行政組合議会全員協議会で病院の当面の動向と対応について説明し、伊那中央病院などと協力、連携して上伊那の地域医療を守るために全力で取り組んでいきたい竏窒ニする方針を示して理解と協力を求めた。
同病院では整形外科の常勤医師がこれまで4人体制だったのに対して、新規開業や派遣元の信州大の異動で他病院に移るなどの理由で3人の医師が6月から相次いで減少。8月末には1人となる。これにより複雑な手術や長期入院が困難になることから、患者をほかの病院に紹介したり、重傷の救急搬送患者は伊那中央、飯田市立の各病院に受け入れてもらわざるを得ない状況となる。
産婦人科は、常勤医師2人を派遣している信州大が08年3月での引き揚げを決めたことで以降の常勤医師はゼロとなる見込み。当面は臨時(パート)の医師でしのぐ考えだ。引き揚げは信州大でも深刻化が進む医師の絶対数不足からやむを得ない措置として決定され、通告を受けたもの。
小児科は3人体制だった医師が今年4月から2人となっているが、引き続き現状維持に努めたいとしている。
日直についても医師数の不足により5月以降、近隣の開業医の協力を得て何とか遣り繰りしている。
中原組合長は「この状態では地域医療は守れない。経営的なことも含め、将来は上伊那広域で、場合によっては飯田との連携も視野に入れながらやっていくべきだ」として、広域連携の必要性を強調した。 -
大芝とうろう祭り
大芝高原に灯ろうを飾る「大芝とうろう祭り」が7日夜、大芝高原多目的広場であった。手作りの灯ろう160基が広場の通路に並び、蜜ろうキャンドルの柔らかな光の道が幻想的な世界を作り出した。
灯ろうは5年前から飾っている。各自が作った灯ろうを持ち寄って飾るイベントで、保育園や南部小学校、上伊那農業高校、信州大学農学部、公民館学級、各種団体などが参加した。
段ボールで枠を作った灯ろうは、丸や四角、月の形など自由に切り抜き、花やキャラクターの絵、願い事などを書いた紙を張ってある。中には子どもの1歳のお祝いにと、手形と足形を押した灯ろうを持参した人もいた。
今年は灯ろうを置く間隔を広くし、見物しながら広場を一周できるように並べた。訪れた人は灯ろうの絵柄を一つずつ眺め、光の道の散策を楽しんだ。 -
上伊那ミニバスケットボール交歓大会
第13回上伊那ミニバスケットボール交歓会が8日、箕輪町民体育館であった。女子15チーム、男子9チームが出場。ともに汗を流しながら交流を深めた。上伊那バスケットボール協会主催。
ミニバスケットボールを通じて相互交流を図るとともに上伊那全体のレベル向上を図ることなどを目的として開催しているもので、4コートに分かれて各チーム2試合を対戦。 相手チームの一瞬のすきをついてボールを奪った選手が放ったスリーポイントシュートが見事に決まると、ひときわ大きな声援が湧き上がった。
上伊那は特に女子のレベルが高く、県大会に出場するチームを決める南信大会では、上伊那のチームが約半分を占めるという。その分交流試合なども盛んに行われており、切磋琢磨しながらレベルアップに励んでいる。