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新山小たなばたコンサート
伊那市の新山小学校(山岡清孝校長、55人)は29日、同校体育館で、学習発表会「たなばたコンサート」を開いた。保護者ら約50人が出席し、児童らは合唱、合奏のほか、朗読などを交えた演目で学習成果を披露した。
年度中に2回ある学習発表会のうちの一つで、今回は音楽をテーマにそれぞれの学年などが発表。低・高学年に分かれた斉唱や合奏、PTAによる2部合唱など、13プログラムがあった。
全学年の中で最も児童数が少ない2年生4人は、国語の教科で学んだ「がんばれスイミー」を歌と朗読を劇仕立てで披露。人数が少ないながらも一人数役を演じ、観客から大きな拍手を浴びた。
高学年32人と担任教師の大所帯で挑んだ合奏「カルメン前奏曲」は、鍵盤ハーモニカやリコーダーなどで気迫のこもった演奏を見せた。
会場に集まった保護者らは、わが子の活躍を記録に残そうと、片手にビデオカメラを構えて発表を見守った。 -
中川村と建設業協会が災害時等における応急措置に関する協定書を締結
中川村と中川村建設業協会(桃沢伝会長、11社)は29日、役場で
「災害時等における応急措置に関する協定書」を締結した=写真。
協定書は災害の発生を防御し、災害の拡大防止がねらい。村が協会に応急措置を要請。協会は村の要請に基き、各協会員に連絡、迅速に出動し、費用は村が負担する-などとした。
また、細目書には▽要請する業務は損壊カ所と危険カ所の応急措置、障害物の除去▽予め協会員の担当区域を設ける▽協会は村に協会員が保有する建設資材等を報告▽村は要請に際し、具体的内容を示す▽業務の実施は村が指示し、協会員はその指示に従う-などを盛り込んだ。
調印後、曽我村長は「建設業協会が保有する資機材や技術、マンパワーなくして、村は災害時の応急措置は到底できない」と述べ、協力を要請した。桃沢会長は「地場の建設業の地域貢献は当然のこと。災害時にはそれぞれ協会員が保持している資機材を投入し、村と手を携え、村民のために努力したい」と約束した。
今後、災害時に稼働可能な協会員が保有する建設資機材、労力をリストにし、村に報告するとともに、組織、連絡伝達方法について協議する。 -
駒ケ根市教育委員会表彰
駒ケ根市教育委員会は26日、社会体育や社会教育に顕著な功績があったとして、今季スキーアーチェリー世界選手権で金メダルを獲得した浦野裕之さん、赤穂公民館運営審議会委員を8年間務めた小出勉さん、中沢公民館運営審議会委員を6年間務めた木下鉄人さんの3人を表彰した=写真。中原稲雄教育長は「それぞれの分野で活躍された皆さんには、今後も引き続き地域のために指導をお願いしたい」と述べた。
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みのわ美術会(日本画・洋画・染色)三人展
みのわ美術会所属の女性3人による「みのわ美術会(日本画・洋画・染色)三人展-小川節子・柴光子・吉田冴子の想い-」が28日、箕輪町文化センターホールで始まった。大作ばかりを集めた3人の個性の共演で、多くの来場者が鑑賞に浸っている。
信州美術会、伊那美術協会、みのわ美術会に同じく所属する箕輪町在住の3人が、展示会を-との小川節子さんの声掛けに賛同し初の三人展を計画した。
「中央展に出品した大作を皆さんに見てほしい」と、1人12点から15点を展示した。通常の展示会では1人1、2点程度の出品のため、これだけの数の大作を1度に展示するのは初めてという。
日本画の小川さん=木下=は、「中央展を見たり、自分の身の回りを見て美しさを感じたものを作品にしている」。洋画の柴光子さん=長岡=は、「試行錯誤を繰り返しながら、大地の生命力を感じて描いている。それを感じ取ってほしい」。染色の吉田冴子さん=長岡=は、「染色の透明感のある色の重なりの世界を見てほしい」と話している。
展示は7月1日まで。午前10時縲恁゚後6時(最終日午後4時)。入場無料。 -
「純米大吟醸信濃鶴」が全国新酒鑑評会金賞
純米酒だけを造る駒ケ根市の酒蔵・長生社(北原久爾社長)の「純米大吟醸信濃鶴」が06年度製造の新酒を対象にした全国新酒鑑評会で金賞を受賞した。「コクはあるが重い」ともいわれる純米酒が金賞を受賞するのは極めて珍しいといい、関係者は純米酒一本の酒造りに懸けてきた同社の快挙達成に惜しみない賛辞を送っている。
酒類販売店でつくる伊那小売酒販組合第4支部(林文章支部長)は27日夜、受賞祝いを兼ねて日本酒の勉強会を長生社で開いた。会員ら17人が集まり、金賞の酒と同社のほかの酒を飲み比べたり、冷やした状態と常温での味わいの違いなどを比較しながら受賞の喜びを分かち合った=写真。
杜氏(とうじ)=酒造りの親方=でもある同社専務の岳志さんは「日本酒というのは本来が純米。だからこそ地元の米、水、人にこだわりながら純米酒だけを造っている。今回はたまたま良い酒ができたがノウハウの蓄積となるとまだまだ。来年以降も受賞できるよう、さらに研究していきたい」と話した。
同社の信濃鶴は過去、少量の醸造用アルコールを添加した吟醸酒で6年連続金賞受賞の記録を持っているが、杜氏を前任者から引き継いだ岳志さんの強い意志によって02年に純米酒への特化を決断して以降では初の受賞。
受賞した「純米大吟醸信濃鶴」(720ミリリットル瓶入り、希望小売価格4800円+税)は限定400本が上伊那南部の酒店で販売されている。 -
駒ケ根東中で防犯訓練
駒ケ根市の東中学校(小木曽伸一校長)は27日、校内への不審者侵入を想定した防犯訓練を行った。駒ケ根署の警察官が扮(ふん)した不審者1人が模擬刀を持って渡り廊下から校舎内に侵入。気付いた職員の連絡を受け、備え付けのさすまたを持って駆けつけた教職員らが「武器を捨てろ」などと説得しながら取り囲もうとするが、不審者は時折模擬刀を振り上げて「校長を出せ」「殺すぞ」などと叫び、制止を振り切って2階へ。授業中の各教室では「不審者侵入」の校内放送を聞いた教諭の指示で生徒がドアの内側に机などでバリケードを作り、不審者の侵入を防いだ。侵入から数分後、教職員は暴れる不審者をようやく3階で確保した=写真。
体育館に集まった生徒たちに対し、駒ケ根署生活安全刑事課の前島昭文係長は「一番いけないのは自分勝手な単独行動。先生の指示に従って避難を」と呼び掛けた。小木曽校長は「とても真剣にできていた。不審者はいつどこから侵入して来るか分からないから常日ごろの心掛けが大切だ」と話した。 -
赤穂小音楽会
駒ケ根市の赤穂小学校(高野普校長)は27日、全校音楽会を開いた。この日のために懸命に練習を重ねてきた児童らは学級ごとに代わる代わるステージに上がり、クラシックやポピュラー、唱歌などそれぞれの曲を披露。全校児童や教職員、保護者らが見つめる緊張の中で精いっぱいの合唱や合奏を聴かせた=写真。低学年はリコーダーや鍵盤ハーモニカでの合奏や斉唱を、高学年はアコーディオンや木琴、ドラムなど多くの楽器を駆使した合奏や3部合唱をそれぞれ懸命に演奏し、1曲終わるたびに大きな拍手を受けていた。
会場の体育館には多くの保護者らが詰め掛け、ビデオカメラなどを構えながらステージでの児童らの演奏ぶりを食い入るように見つめていた。 -
富県子育て支援センターで地元女性らによる郷土料理講習会
昔ながらの地元の味を若い母親に学んでもらおう竏窒ニ伊那市の富県子育て支援センター(伊藤ちと世センター長)で28日、季節の郷土料理講座があった。乳幼児を持つ母親ら10人が参加。地元の女性グループ「富県味の研究会」の6人を講師に迎え、柏もちと五平もちづくりに挑戦した=写真。
同センターは、統合に伴ない閉園した富県北部保育園のあと地を利用して今年4月にオープン。ほかの支援センターとは異なり、保育園の時の調理室がそのまま残っているため、これを活用した取り組みができないかを模索する中、定期的に開催している子育て講座の一環として、離乳食や郷土料理づくりの講座を開催しようと考えた。
講師に迎えた「富県味の研究会」は、富県グリーンツーリズム構想の一環として郷土料理づくりを学び合っており、会としてもこれまで掘り起こしてきたレシピを次の世代に伝えていきたいという願いから、今回の講座に参加。これまで女性たちが掘り起こしてきたレシピなどを基に、2種類の柏もちと五平もちづくりを若い母親らに伝授。講座に参加した母親の一人、池田幸枝さんは「やっているのを見ると簡単そうだが、意外に大変。家でも作ってみたい」と話していた。 -
北福地の休耕田でハッチョウトンボ発生
伊那市富県北福地区北荒井にある北沢徳栄さん(52)が管理する休耕田で、日本最小のトンボ「ハッチョウトンボ」が発生している=写真。
たかずやスカイライン近くにあるこの水田の広さは約1・2アール。山に面し米を作るにはあまり条件も良くない場所だったため、北沢さん宅では数年来、休耕田として管理してきた。
ハッチョウトンボの姿が見られるようになったのは03年ころから。それ以降は、トンボが生息する水田際の湿地部分は極力手をつけないようにして保護してきた。
昨年は寒さや大雨の影響でハッチョウトンボの姿を確認することができなかったが、今年はすでに10匹以上の羽化を確認。
北沢さんは「もっと数が増えれば、地元の子どもたちに見せてあげたいと考えている」と話す。
そのほかにも、今ではあまり姿を見かけなくなり、環境省のレッドデータブックの准絶滅危惧種に指定されている「コオイムシ」の姿なども見られる。 -
青葉の会 会員それぞれの感動を写真に
上伊那の写真愛好者でつくる教室「青葉の会」の作品展は7月7日まで、伊那市荒井の市立伊那図書館の広域情報コーナーで開いている。受講生20人が一人1点ずつを出品。山や滝などの風景や人物を銀塩、デジタルカメラで撮影した、メンバーそれぞれの力作が並んでいる=写真。
作品は、残雪の中央アルプスが水面に写る田園や雪が積もり周囲が真っ白となった光前寺の鐘楼(しょうろう)など、被写体は地元の風景が中心。そのほか、毎年1、2回あるという撮影旅行で訪れた伊豆の夕暮れの海岸を写した写真もある。
青葉の会は、社会保険健康センター「ペアーレ伊那」(伊那市)で10年以上続く写真講座。松本大学研究員の建石繁明さん=同市=を講師に迎え、週1回の教室を開く。受講生は50縲・0歳代の男女で、写真歴は初心者からベテランまでが集まる。
同会代表の中沢二郎さん(70)=同市=は「写真を通じて受講生らは友達づくりをしている。皆が集まると、カメラや撮影場所などの話で話題は尽きない。それぞれが感動した場面を写真にしているので見てほしい」と来場を呼び掛けている。
午前10時縲恁゚後7時。 -
上伊那医師会が第1次医療を応援
伊那中央病院の地域救急医療センター専従医師の減少に伴い、上伊那医師会は7月2日から、夕方以降、外来で済む第1次医療の診療に協力する。
時間外診療は開院当初から医師会の協力を得ているが、専従医師が2人に減ることから、今月初旬、病院側が平日夕方以降の協力を要請した。
医師会は、伊那中央行政組合を構成する伊那市、箕輪町、南箕輪村から協力できる開業医を募ったところ、二十数人が集まった。
開業医は平日の午後7時から10時ごろまで、1人ずつ待機。10時以降は、院内の他診療科医師が当直に当たる。
平日の時間外患者は平均50人で、そのうち入院を必要とするのは1割程度という。
27日夜、病院側と協力できる開業医が集まり、診療に対して打ち合わせをした。
中病は「救急医療について緊急のお知らせ」として「救急医療センターは7月から、重傷者の診療に力を注ぐため、救急車で来院した人などを優先的に診療する」と掲示板に張り出し、来院者に周知している。 -
紫輝彩丼・ス名付け親・スの4人を表彰
宮田村商工会青年部は27日、一般公募でネーミングを決めた村の名物丼「紫輝彩(しきさい)丼」の・ス名付け親・ス4人を表彰。そのうち駒ケ根市内に住む3人が出席した。3月24日の発売開始から6月15日までの販売累計は5592杯に達し、関係者は「今後も末永く愛されるよう、販路拡大、定着化に取り組んでいきたい」と名称決定を機に気持ちを新たにした。
名称が採用されたのは、駒ケ根市赤穂南小学校4年の佐藤佳穂さん(9)、同市梨の木の主婦北原理恵さん(27)、同市赤穂の学生近田玲子さん(22)、埼玉県川越市の加藤文彦さん。
321点の応募作品の中から、同青年部、販売する飲食店、村観光協会が投票により選んだ。
家族と一緒に丼を食べて名称を思いついたという佐藤さん。
近田さんは4店舗で食べ比べしたといい「丼に用いているワインの名前と、各店で個性あふれる彩り豊かなイメージでネーミングしてみた」と話した。
北原さんは「ソースカツ丼みたいに全国的に有名になればいいですね」と期待を寄せた。
アイデアやレシピも公募で決まった名物丼。名称も「丼を実際に食べてもらった人に名付け親になってもらおう」と、販売12店に応募箱を設け募った。
この日は、4月から1カ月余り実施した丼食べ歩きのスタンプラリーの抽選会も行った。当選者は次の通り。
【満腹賞(商工会商品券5千円分)】平澤恵美子、宮下進八郎、小木曽由憲=以上宮田村=林太志、熊澤正和=以上伊那市=【腹八分目賞(商工会商品券2千円分】清水祐和、浦野正治、春日悦子、清水千穂、壬生美代子、中田祐記、春日重雄=以上宮田村=伊藤まゆ子、近田玲子、根橋仁美=以上駒ケ根市= -
おやじ塾自主グループに、再始動は河原遊び
宮田村の60、70代の熟年男性19人が集まる「おやじ塾」。3年間の公民館活動を経て、28日から自主グループとして再始動した。
この日は伊那市の天竜川と三峰川の合流地点付近に出かけ、河原遊び。石で水きりをしたりするなど、童心にかえった。
「この白いのが富士山に見えるかな」「これは鳥にも見えるでしょ」などなど、空想を広げながら石拾いにも夢中。
学生時代の同級生で今もおやじ塾で一緒に活動する杉本吉男さん(75)=つつじが丘区=、浦野勝人さん(74)=北割区=は「昔はよく天竜川で泳いだもんさ。何か懐かしいねぇ」と楽しそう。
拾った石は許可を得て持ち帰ることに。自分たちでデザインしてアート作品にしたいと夢は広がる。
村公民館では新たな熟年男性の講座「おやじ道場」が発足したばかり。・ス元祖・スの存在となったおやじ塾だが、代表の加藤勝美さん(71)は「今後も枠にとらわれず、柔軟に活動していきたい」と話す。 -
名水地ビール発売記念して7月6日にパーティー開催
宮田村の住民有志でつくる村おこし実行委員会は7月6日午後6時半から、新田区の梅公園の名水を使って企画した地ビール「梅が里麦酒」の発売記念パーティーを開く。ふんだんに出来たばかりのビールを用意。「多くの人に味わってもらいたい」と参加を呼びかけている。
パーティーは梅が里麦酒の発売初日にあたり「みんなで盛りあがり、飲んでもらおう」と企画した。
会費は2千円で募集人員は100人。JA宮田支所2階が会場となる。
パーティ券は伊東酒店、入田細田酒店、正木屋酒店、村商工会で販売。
梅が里麦酒は千リットルの限定で、地元の南信州ビール駒ケ岳醸造所で委託製造。330ミリリットル瓶500円で村内酒販店6店舗のみで販売を予定しており、順調に仕込みが進んでいる。
パーティー、ビールに関する問い合わせは同委員会事務局の村商工会85・2213まで。 -
音楽会
飯島町の飯島小学校で29日、音楽会が行われ、全校や各学年が斉唱や2部合唱、3部合唱で歌声を響かせ、息の合った合奏を披露し、演奏する喜び、聴く楽しさをたん能した。
全校の部分2部合唱「はじめようコンサート」でオープニング。そろいの法被姿で登場したすぎの子は力のこもった和太鼓演奏を響かせ、4年3組は合奏「上を向いて歩こう」を披露した。
音楽会デビューの1年生は全員で音楽劇「おむすびころりん」に取り組んだ。挿入歌で元気いっぱい「チューリップ」「ドラえもん」などを歌い、会場のほほ笑みを誘った。
また、合唱団は2部合唱「こころ天気になあれ」「手をのばす」で洗練されたハーモニーを、6年生は難易度の高い3部合唱に挑戦、最高学年の実力を示した。
このほか、PTAが「世界に1つだけの花」を、職員が「ビリーブ」を情感を込めて歌い上げ、最後に全員で2部合唱「さようなら」を響かせ、余韻を残して音楽会の幕は下りた。 -
巣立ちを間近にひかえた子ツバメたち
もうお家が小さいよ竏秩B大きく成長したツバメのヒナたちが巣立ちの季節を間近にひかえている。
この巣では、6月初旬に5匹のヒナが誕生し、体つきは親ツバメと同じ程度まで成長。狭い巣に収まりきらず、巣の横に出てえさを運ぶ親鳥を待つヒナの姿も竏秩B
ツバメのヒナが巣立つまでの期間は約3週間。ほかの鳥と比べると異例の長さだが、この間に巣立ちに必要な体力を養う。ひとたび巣立つともとの巣には戻らないが、その後もしばらくは親からエサをもらう生活を続け、その中で実践訓練も行っていく。 -
DLDが地元住民と協力して間伐材まきの配達事業を開始
まきストーブの輸入販売会社「DLD」(本社・伊那市高遠町、三ツ井陽一郎社長)は今年の冬から、地域住民と連携しながら地域の山の間伐材で作ったまきを、地元の家庭に供給する「まきの配達」事業を始める。地産地消を通じた放置間伐材解消を狙った取り組み。希望家庭には10日分ほどストックできるラックを設置し、定期的にまきを配達。安定的にまきの供給を受けることができるほか、まきをストックするための幅広いスペースがいらないことも利点となっている。本年度は伊那市、南箕輪村の家庭を対象とするが、来年度以降は範囲を拡大していきたいとしている。
化石燃料の高騰などの影響を受けて上伊那でもまきストーブの需要は増加しつつあるが、燃料となるまきについては、ナラなどの広葉樹などが好まれ、県外や県内の別の地域から調達しているのが現状。一方地元の山林では、利用目途のない間伐材がそのまま放置されている。こうした事情を受け同社では、まきについても「地元で調達したものを地元で消費する」というサイクルをつくることで、環境保全の一端を担えるのではないか竏窒ニ、今回の事業を開始することとなった。
伊那市では、富県貝沼地区の山守会が取り組みに協力。グリーンツーリズム構想の一環として04年から里山の整備に取り組んでいる同会も、放置間伐材の処理方法を模索していた。同会は材の供給に加え、地元の家庭へのまきの配達も行っていく。
シーズン中に設置するまき用ラックサイズは縦1・5メートル、横1・3メートル、奥行き50センチ。家の中に設置することも可能となっており、まきの出し入れが負担となる高齢者宅にも有効だと考えている。
1シーズンにかかる費用は基本料金は4千円、まきラックの設置料2千円に加え、まき料金(11・5円/リットル)となる(毎日使用した場合の一冬の使用量は6千縲・千リットルほど)。樹種はカラマツや針葉樹が中心。太割りかつ乾燥長まきなため、火持ちも悪くないという。
まきの供給開始は10月中の予定。
申し込み・問い合わせはDLD(TEL94・6133)へ。 -
駒ケ根市交通安全推進協議会総会
市内の交通安全推進関係団体などでつくる駒ケ根市交通安全推進協議会(会長・中原正純市長)は25日夜、07年度総会を市役所で開いた=写真。理事、幹事ら約30人が出席し、07年度事業計画・予算案などを承認した。自動車の交差点進入速度抑止に効果がある高輝度反射板の取り付けや、高齢運転者優先駐車スペースの公共施設駐車場などへの設置を前年度に引き続き推進していく。
中原市長はあいさつで「市内で5月に交通死亡事故が発生したのは大変残念だ。シートベルトをしていれば助かったかもしれないと聞いている。ベルト着用の啓発をはじめ、事故防止の取り組みを進めていきたい」と述べた。
議事終了後、駒ケ根署交通課の高山基宣巡査部長が講話で最近の交通情勢について話した。 -
ガソリンスタンド従業員らAED講習
伊南4市町村のガソリンスタンド6店舗が7月に新たにAED(自動体外式除細動器)を配置することから石油商業協同組合上伊那支部南部ブロック(池野克洋ブロック長、24事業所)は27日、加盟事業所の従業員らを対象にしたAED講習会を駒ケ根市の伊南行政組合消防本部で開いた。経営者や従業員など15人が参加し、消防署員に説明を受けながら救急救命処置や機械の使用方法などを学んだ=写真。参加者は「万一の際に役立てるようしっかり覚えたい」と話した。
同ブロックは、多くの人が利用するガソリンスタンドにAEDを設置しようと、県がこれまでのコモンズ支援金に代わって本年度創設した「地域発元気づくり支援金」に応募して採択され、交付を受けた180万円をAED6台(約270万円)の購入費の一部に充てた。配置されるのは駒ケ根市内の5事業所と中川村の1事業所に各1台ずつ。 -
看護大新入生歓迎会
駒ケ根市民らでつくる看護大学交流市民の会(会長・中原正純市長)は26日夜、同大の新入生を歓迎する会を駒ケ根市のアイ・パルいなんで開いた。11年目の開催。新入生約90人が参加し、市議会文教厚生委員長の宮沢清高議員の音頭で市民らとともに乾杯した=写真。参加者は「アルコール類は抜きだが…」と言いながら、ジュースや牛乳、ヨーグルトなどを飲みながらテーブルを囲んでにぎやかに歓談した。新入生らは中原正純市長と一斉に行うじゃんけんやビンゴゲームなどのアトラクションで景品を手にして大喜びだった。
市内の各団体からは新入生らに対し、ソースかつ丼無料券や商品券のほか、エコバッグなどがプレゼントされた。 -
伊那図書館で七夕イベント・クイズなど
伊那市の市立伊那図書館は、七夕に向けたさまざまなイベントを展開、同館1階ホールには恒例の笹を設置し、利用者が願いごとを書いた短冊をつるしている=写真。新企画として、七夕に関係した問題を図書館の本で調べるクイズも設けている。
笹は3縲・メートルの5本を6月中旬から同所に設置した。願いごとは「皆がずっと仲良くいられますように」「サッカーがうまくなりますように」など心温まるものばかり。関係者によると、幼児や小中学生、高校生のほか高齢者も願いごとを認めているという。
七夕クイズは、「『天の川』は英語ではなんていう」など7問を用意。7月8日までの実施で、小学生を対象とし、全問正解した参加者の中から抽選で一人に本をプレゼントする。当選者は同14日、図書館に名前を張り出す。 -
西箕輪「わんぱくおやこ塾」 森林浴
伊那市の西箕輪公民館の子育てサークル「わんぱくおやこ塾」は27日、同地区にある経ヶ岳自然植物園で森林浴を楽しんだ。市内の16組約40人の親子が参加し、小鳥のさえずりを聞きながら公園内を散策した。
子どもたちは公園の広場に咲く、シロツメグサやウツボグサ、アザミなどの花を摘むなどして満喫した。中には、母親に花の冠や首飾りを作ってもらい、喜んでいる子もいた。
散策後は、お待ちかねの「おやつタイム」。お菓子を食べながら「お花畑で食べるとおいしいね」などと会話しながら、親子や保護者同士の交流の輪を広げていた。
わんぱくおやこ塾は、川遊びやクリスマス会などの年間12回の集まりを計画。本年は初めて、地域の高齢者との交流会を開く予定だ。
広場に咲くシロツメグサなどを摘んで楽しむ親子 -
向山和秋さんの油絵展
箕輪町長岡の瓦製造業向山和秋さん(58)の油絵展「おお、偉大なり我が故郷」は21日、伊那市中央区の中部電力伊那営業所ギャラリーで始まった。中央、南アルプスなどの風景や人物画など、力強いタッチと躍動感あふれる・ス生・スへのこだわりを表現した展示になっている=写真。7月5日まで。
作品は10号から100号サイズまでの新作12点が並ぶ。これまでは裸婦画を中心に制作してきたが昨年の秋から風景画に再挑戦した向山さん。女性の優しさ、力強さを線で画いてきた経験は、風景が作り出す、柔らかい曲線を表現するのに生かされているという。
南アルプスと自分が住んでいる「長岡」の町を描いた100号サイズの力作「おお、偉大なり我が故郷」などの作品を出品。向山さんは「大自然と、そこに住む人間の生き様を表現してみたいと取り組んだ作品の数々を見て」と来場を呼びかけている。
向山さんが画家になろうと思ったのは50歳の時で、その年の高遠の四季展に入選するほどの実力。個展は同ギャラリーで年に一回のペースで開き、今回で6回目となる。
休館日は土、日曜。午前8時30分縲恁゚後5時10分。 -
国交省・天上 激特事業の起工式7月1日
国土交通省天竜川上流河川事務所(伊藤仁志所長)は7月1日、天竜川直轄河川激甚災害対策特別緊急事業の本格着工を祈願した起工式を箕輪町松島の同河川沿いで開く。同事業は昨年7月の豪雨災害の再度災害防止を目的に2010年度までの5カ年度計画。出水期外の10月から同所管内各箇所で本格工事が始まる予定だ。
同事業は、諏訪湖の水位上昇による浸水被害を防ぐため、天竜川の流下能力を高め、釜口水門の最大放流量をこれまでの毎秒400トンから同430トンへ引き上げる。諏訪湖流入河川と天竜川で、河道掘削や護岸強化などを施す。
管内の激特事業は、横川川合流点(辰野町)から三峰川合流点(伊那市)までの対象区間約20キロ。河道掘削、護岸強化工事や天竜橋(南箕輪村、伊那市の境)、明神橋、水神橋、中央橋(以上同市)など6個所の橋梁補強を実施する。採択事業費は84億円。
関係者は「将来とも天竜川周辺が安全であり、工事事業が順調に進むことを願いたい」と話している。 -
違反建築物の発生防止を目的とする現場巡視
上伊那地方事務所は27日、違反建築物の発生防止と建築物の安全性向上などを目的とする巡視を行った=写真。
上伊那地方事務所では例年、建築指導員の協力を得て年に5回、管内の建築工事現場の巡視をして建築基準法の目的・内容の周知徹底と違反防止に努めている。そのうち2回は違反建築防止週間に合わせて実施。県の職員も巡視に加わり、表示板が適切に設置されているかなどに重点を置いて見回っている。
今回は職員や県の建設指導員など13人が参加。3班に分かれ、管内37カ所の建築工事現場を点検した結果、すべての現場で適切な処理が行われてた。 -
高遠高校、校名募集の集計まとまる
現在の学校名を継続するか変更するかを検討をしている伊那市の高遠高校は27日までに、一般から公募した学校名の集計をまとめた。「高遠高校」という現在の校名を含め307件53種の応募があり、「高遠」「進徳」「桜」「伊那」などといった言葉を含む名前が大半を占めた。
新カリキュラムの導入など、魅力ある高校づくりに力を入れる同校は、その一環として校名の検討を進めたいとする思いを「将来の高遠高校を考える会」(会長・小坂樫男伊那市長)などではかり、今月22日まで校名に関する意見を募ってきた。
応募に先立って同校生徒や保護者、同窓生には応募用紙を送付し、ホームページ上でも募集。伊那市内を中心に北海道や神奈川県、東京都などからも応募があった。
今後は、7月中に開く校内検討組織、学校改革推進調整委員会(百瀬仁志委員長)である程度絞り込みを行い、選考委員会に報告する予定で、報告は9月を目指したいとしている。
丸山富永教頭は「一つひとつ慎重に見ながら理解を得ていきたい」と話していた。 -
南箕輪村北殿区で災害時住民支え合いマップ作成説明会
南箕輪村社会福祉協議会は25日夜、災害時住民支え合いマップの作成説明会を北殿公民館で開いた。北殿区はマップ作成のモデル地区で、説明会は組長らを対象に開き、約50人が先進地駒ヶ根市の事例を学んだ。
村社協は、昨年7月の豪雨災害で避難指示を経験した北殿区をモデル地区にし、役場と連携してマップ作りを進める。同区では自主防災組織を主体に作成する計画で、今回は組長にも理解してもらおうと説明会を開いた。
駒ヶ根市と同市社会福祉協議会がマップ作りに取組んだ経過、作成方法などを紹介した。「災害時の安全な避難のために支え合いマップが有効な手段の一つ」とし、住宅地図を使い、災害時要援護者、支援者、近所のつながりの確認などをして地図に色別のマークや矢印を記入していく方法を説明した。
要援護者に誰が声を掛けるか事前に決めておくこと、避難所に重度の障害などがある人の福祉避難所を別に確保することなどの重要性も述べた。 -
みのわ祭り
7月28日雨天時は順延なく中止へ箕輪町みのわ祭り実行委員会は26日夜、第2回会議を町役場で開いた。当初雨天時の予備日としていた7月29日に参議院選挙が実施されることにより対応を協議し、祭り本日の28日が雨天の場合は祭りを中止することを決めた。
「2007みのわ祭り」は7月28日開催。6月初旬の第1回実行委員会では28日雨天の場合は翌29日に開催と決めていた。
協議の結果、28日が大雨などで実施できない場合は、町職員の対応、会場の公民館や投票管理者・立会人など困難が生じるため祭りは中止する。順延はしない。花火大会のみ翌日29日に開催とし、29日も出来ない場合は改めて検討する。
実行委員会では、花火打上会場で打上花火(6・7号)は番場原第2グラウンドに変更になったことを報告。各部会の説明もあった。
◆みのわ祭りポスター完成
箕輪町の「みのわ祭り2007」のポスターが完成した。
本年度は、ポスター・うちわの図案を一般から募った。7人10点の応募があり、みのわ祭り正副会長会(8人)による審査で、ポスターは向山聡一さん=箕輪町=の図案を採用した。
ポスターは千枚作成。役場庁舎をはじめ町内公共施設、商店などに掲示し、祭りに向け町内を盛り上げる。 -
表千家同門会長野県支部総会
表千家同門会長野県支部(横内祐一郎支部長、会員約2千人)の総会が24日、伊那市の県伊那文化会館大ホールなどであった=写真。県内各地区から約530人の会員が出席。本年度事業を決めた後、京都本部の講師による講習会があった。
総会は県下8地区を会場に年一回、交代しながら開催。あいさつに立った横内支部長は「茶道を極めるための一つひとつの仕草が人生の勉強になった。日本の伝統文化である茶道を皆で伝え合い、美しい日本をつくりあげていこう」と話した。
総会では、在籍20年以上で77歳を迎える会員を称える「喜寿表彰」や支部特別功労賞、支部功労賞などの13人を表彰した。講習会では「初炭」「続薄茶」など基本的な点前を学んだ。 -
合気道6段
箕輪町
荻原勇さん「合気道を箕輪に広めたい。長年一緒にやってきた東京の仲間や多くの仲間にも箕輪に来てもらって、箕輪の皆さんとも交流できれば、少しはお役に立てるのかな」
今春、長年勤めた国立印刷局を定年退職し東京から故郷箕輪町に戻った。サークルの形で合気道を続けようと、5月から町武道館でけいこを始めた。
合気道との出合いは24歳のころ。高校卒業後に国立印刷局(当時の大蔵省印刷局)に就職し数年後、印刷局の工場のクラブ活動として組織している合気道部に入部した。
合気道は“許す武道”。力でいたずらに相手を倒すのではなく、気を合わせて導く。構えがなく自然の状態で、剣や杖を使っても自然のまま、一切構えはない。技の数は限られるが、その基本の技が無限に広がる、奥の深い世界だという。
指導者は故西尾昭二さん。「師範にほれた。最初は動けるわけではないし、先生について全国を回った」。試合はなく、勝ち負けはない。練習は技の反復で、自分のペースで鍛錬する。体と共に精神も鍛えられる。
「壁が多すぎてね。自分ではいいなと思っても、よその道場に行くとだめ。同じように技をかけても、それぞれが違うのでかからない。合気道は難しいなと思った。先生がやっていたのを見て、ものまねでやってきたけど、自分の技になるのは時間がかかる」
面白いと感じるようになったのは「50歳を過ぎて、自分の技が出来てきてから」。年を取るたびに一つずつわかってきたという。
合気道を通して多くの仲間と出会い、外国人とも言葉はわからなくても技で通じ合うことができた。「仲間が集まると合気道の談義が始まる。ああしたほうがいい、こうしたほうがいいとね。本当にすばらしい世界だと思う」
50年余の歴史がある国立印刷局合気道部の部長も務め、指導もしていた。故郷に戻った今、「合気道を通じて東京から多くの情報を取り入れ、役に立つことができれば一番いい」と、多くの人とふれあい、交流を図ろうと模索中。先生の技を残すため、いずれは道場を開きたいという夢を胸に、箕輪町に合気道が広まることを願っている。(村上裕子)