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小学生に長持担ぎを指導
宮田村町二区の有志でつくる「信州宮田長持会」は5日、長持担ぎを次の世代に伝えようと初めて地元の小学生らに担ぎ方を教えた。会員の太田道雄さんら3人が宮田小学校のグラウンドに長持を持ち込み、集まった小学生約20人に基本を指導。太田さんらは何も知らない子どもたちに「長持の前に2人、後ろに1人がついて」、「さおは右肩で担いで」などと丁寧に教えた。「せーの」と担ぎ上げた子どもたちは「肩が痛い」と大騒ぎ=写真。それでも歩くたびに「ギーコ、ギーコ」と鳴る長いさおの音が気に入った様子で、楽しそうに体を揺らしていた。
長持担ぎは今年秋の区民運動会に町二区の応援の目玉として発表する予定。本番までに何回か練習して仕上げていく。
同会は津島神社祇園祭や村の夏祭りに長持の練り歩きを奉納している。今年発足20周年を迎えた。約60人が会員として祭りの盛り上げに一役買っている。 -
七夕まつり夜店にぎわう
箕輪町松島の本町、通り町で4日、七夕まつりの歩行者天国があった。今年で50年目という歴史あるイベントで、各実業団手作りの夜店が並び、家族連れでにぎわった。
七夕祭りは、各家庭が新聞のチラシなどを竹に飾ったのが始まり。次第に飾りを競うようになり35、36年前に大々的に本町の七夕まつりが始まり、後に商工会中部支会で七夕飾りの審査会をやるようになった。歩行者天国の夜店は実業団の壮青年部が提案し13年前から続くという。
夜店にはボウリングゲーム、ケロケロレース、サイコロゲーム、金魚すくいなどがあり、子どもたちが華やかな七夕飾りの下でゲームを楽しんでいた。
今年は、07みのわサマーフェスティバル(みのわTMOネットワーク2004主催)に七夕まつりを組み込んだことで、例年の審査会は中止し、中心市街地活性化のため南町、北町にも呼びかけ七夕飾りを広い範囲に飾った。 -
県文で第22回風景の会絵画展
伊那市の県伊那文化会館で19日まで、「第22回風景の会絵画展竏宙ノ那谷・南信州を描く竏秩vが開かれている。アルプスや天竜川など、伊那谷の四季折々を描いた日本がや洋画、版画など約80点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
風景の会は東海地方で活動する作家らが所属団体を超えて結成している絵画団体。展覧会活動を中心としてこれまでには伊勢志摩、木曽、奥飛騨などを描き、展覧会を開催してきたが、今回は新伊那市の誕生1周年を記念した展覧会を企画。「伊那谷・南信州を描く」をテーマとしたほか、今回初めて伊那市での展覧会が実現した。
会員35人の作品に加え、地元招待作家7人の作品も合わせて展示。花見のにぎわいとともに鮮やかに咲く高遠コヒガンザクラや、厳かな雰囲気が漂う神社や仏閣など、誰もが見慣れた地元の風景が、それぞれの作品の中で多彩な表情を見せている。
入場無料。午前9時半縲恁゚後5時半(入場は午後5時までで、月曜日は休館)。 -
夏期食中毒注意報を全県に発令
県は6日、夏期食中毒注意報を全県に発令した。
現在県内では気温、湿度とも高い日が続いていることに伴ない食中毒の原因となる細菌が増えやすくなっている。長野、松本、諏訪、飯田の4観測地点における4、5日の平均最高気温は31・3度、平均湿度は72・1パーセント。いずれも発令基準値を上回っている。
食中毒防止のポイントとして県では(1)細菌をつけない(2)細菌を増やさない(3)細菌をやっつける竏窒フ3つを揚げ、トイレの後や調理前には必ず石けんで手を洗うことや購入した食品は手早く冷蔵庫や冷凍庫で保管すること、加熱調理する時は中まで十分火を通すことなどを呼びかけている。
本年度県内ではすでに3件の食中毒が発生しており、226人が手当てを受けている。内訳はノロウイルスが183人、サルモネラ属菌が42人、植物性自然毒が1人で、昨年同期と比較すると発生件数は少ないものの、感染者は倍以上となっている。 -
広島への原爆の日に合わせて伊那市で第21回伊那市民平和のつどいが開催
広島への原爆投下から62年目を迎えた6日、第21回伊那市民平和のつどいが伊那市の丸山公園であった。原爆の残り火をともし続けている平和の塔の前に大人から中学生まで約60人が参加。原爆投下時刻とされている午前8時15分には全員で黙とうをし、争いのない平和な世界を願った。
市民レベルで平和な社会を実現するための取り組みを続けている「非核平和都市宣言をさらにすすめる伊那市民の会」(建石繁明運営委員長)が主催して毎年行っているもの。福岡県星野村で守り続けられていた広島の原爆の残り火から分火してもらい、平和の塔を設置してからは塔の前で式典を開いている。
黙とうをした後、一人ひとり前に進んで塔の前で手を合わせた。
式典に参加した伊那市の上脇仁君(12)は「いつもは母に連れられて来ていたが、今年は一人で来た。歴史の授業をやってから戦争や平和について自分で調べたりするようになった。平和で戦争がない方がいい」と話していた。
建石運営委員長(72)は「戦争経験のある人たちは高齢化しており、そうした人たちばかりで集まっていてもだめ。若い人にはもっと積極的に関わりを持ち、戦争のことを語り継いでもらいたい」と話していた。 -
第25回反戦・反核・平和のつどいが開催
長野県教職員組合上伊那支部(浦山哲雄執行委員長)による第25回反核・反戦・平和のつどいが6日、伊那市の生涯学習センターであった。教員や一般など約80人が集まり、平和への思いを再確認した。
子どもたちを再び戦場に送り出すことがないようにという願いを込めて毎年開催している取り組み。今年は辰野町の矢島良幸さん(80)が、自身の経験や辰野町の人たちから聞き取りした体験談をテーマに講演。
矢島さんは当時19歳だった自身が書いた日記や聞き取りした経験者の体験談を紹介。終戦となったその日まで新聞が事実を伝えていなかったこと、特攻兵として戦地におもいた夫を見送った女性の話などを語り「被害体験、加害体験ともに今まであまり語られてこなかった。しかし、語らざる人たちは今、高齢にあり、今こそそのころの生活や戦争体験を聞き取っておく必要がある。それを伝えていくことが大切なのではないか」と訴えた。
また、平和学習の中で原爆投下について学んだ箕輪中学校の3年4組による発表もあり「これからを生きる私たちが、過去を学んで反省し、二度と同じことを繰り返さないようにしなければならない。戦争、争いのない平和な世界を築いていきたい」と語り、平和への願いを込めて作詞した歌「ねがい」を披露した。 -
明大野球部 大芝でキャンプ
高森町などでキャンプ中の明治大学硬式野球部が4日、南箕輪村の大芝高原野球場で練習した。東京6大学野球に所属する、明大野球部が同球場を訪れるのは初めて。球場周辺には、地元の少年野球団の児童や一般住民でにぎわった。
恒例の「高森キャンプ」で、この日は、県営飯田球場で練習を組む予定だったが北信越BCリーグ・信濃グランセローズ戦があったため日程を変更。今春、大芝でキャンプしていたグランセローズからの紹介もあり、ここで練習することになった。
明大野球部は、選手ら約50人がキャンプに参加。午前、午後の計7時間ほど、シートノック、ベースランニングなどのメニューで汗を流した。練習中の選手たちは、集まった観客の声援に対し、大きな掛け声で応えていた。
近くの球場で試合のあった少年野球チーム「箕輪中部ヤンキース」の児童23人も練習を見学。投手練習を間近で見つめ、その速球に「すごい」「早い」などと歓喜していた。 -
上伊那中学生野球 伊那RC杯
第6回伊那ロータリークラブ杯・上伊那中学校野球大会が4、5日、伊那市の市営球場、県営球場の2会場であった=写真。12校で白熱の試合を繰り広げた。伊那ロータリークラブ(鈴木多門会長)主催。
中学1、2年の新チームが参加した。9月末の県中学校新人体育大会上伊那予選のシード4校を決める大会。初日は1、2回戦、2日目は準決勝、決勝があった。
結果は次の通り。
【1回戦】▽宮田5竏・飯島▽伊那3竏・南箕輪▽伊那東部11竏・赤穂▽春富3竏・箕輪
【2回戦】▽中川7竏・宮田▽伊那8竏・辰野▽伊那東部11竏・西箕輪▽春富10竏・駒ヶ根東
【準決勝】▽伊那6竏・中川▽伊那東部3竏・春富
【決勝】▽伊那14竏・伊那東部
【3位決定】▽春富10竏・中川 -
若葉の会(中村敬子代表、5人)
飯島町のわが町は花で美しく推進機構(花機構)が毎年8月12日に開く、「いいじまはないち」を支える花生産者グループ。今年も盆花の主役、アスター3000本、小菊200本、ケイトウ300本を生産、出荷する計画。「開花時期を『はないち』に合わせることが1番難しい。今年は花の生育がそろい、まずまずの出来映え」と代表の中村さんは胸をなでおろす。
10数年前、JAの「野を楽しむ会」から発展し、手作り漬け物グループとして発足。現在も中村代表と中村芳子さん、木下愛子さんの3人が家庭菜園で採れたキュウリやナス、ダイコン、ニンジン、ミョウガなど持ち寄り、共同作業で漬けた福神漬け「福美人」。キノコのからし漬け「きのこちゃん」。ナスのカラシ漬けなどを道の駅「花の里いいじま」で販売している。
「いいじまはないち」には結成当初から参加。初めは庭先の花を束にして出荷していたが、約10年から花機構の依頼を受け、本格的にアスターなどを栽培することになった。
横山純子さんと上山美和子さんも加わり、5人がそれぞれ、30平方メートルほどのほ場で、ピンク、赤、紫の3色のアスター1000本余と小菊、ケイトウを栽培している。
主力のアスターは4月1日ころ種まき、仮植、5月下旬定植。春陽気が定まらず、生育にばらつきがあったが、夏になってようやくそろい、8月初旬から咲き始めたという。
初挑戦のケイトウもトカサの赤い部分も見え始め、「はないち」には間に合いそう。
代表の中村さんは「『はないち』に出すことで会が潤い、絆も強まる。個人的には小遣い銭にもなってうれしい。アスターは盆花には欠かせない花。手が余りかからないし、花数も多く、ボリウムもある」と話す。
同グループの花づくりを指導してきたJA上伊那の織田和洋さん、谷口昭一さんは「盆花として、時期を外さず、良い花を作っている。プロ級だ」とほめている。
第18回「いいじまはないち」は12日午前8時縲恁゚後2時(完売次第終了)まで、JA上伊那飯島果実選果場で開く。盆花束や盆花のバラ売りのほか、盆ござ、地元産の野菜、果物、漬け物、五平もち、おやきなどの販売もある。詳細は役場内花機構(TEL86・3111) -
斑鳩町小学生来町、飯島町の子どもたちと交流
飯島町と姉妹提携している奈良県斑鳩町の3小学校5、6年生30人は4日、2泊3日の日程で来町。陣馬形に登山したり、飯島町の子どもたちとマレットゴルフで交流を深めた。
斑鳩町制60周年記念事業として、飯島町で自然体験したり、子ども同士の交流で、両町の絆を深めようと計画。斑鳩の子どもたちの来町は5年ぶりとか。
初日は子どもたちとスタッフ合わせて43人を迎えて、与田切公園で歓迎式。高坂町長は「おいしい果物や野菜をしっかり食べて、夏休みの楽しい思い出づくりを」と歓迎。斑鳩町の小城利重町長は「飯島町は水と空気がきれい、自然を満喫し、飯島町の人々と交流を深めたい」とあいさつした。
この後、子どもたちは林間でスイカ割りをしたり、与田切川で水しぶきをあげて、川遊びに興じた。
2日目(5日)は標高1452メートルの陣馬形に登り、山頂から飯島町全体の眺め、地形を観察した。
最終日は七久保の千人塚マレットゴルフ場で、飯島町社協のスリーハートとわんぱくスクールの子どもたちとマレットゴルフで親ぼくを図った。
斑鳩町の上村愛加さん(5年)は「飯島町は空気がいい、山が近い」。西村和真君(6年)は「初めてマレットゴルフをしたが、とても楽しい。バーデーも出た」とうれしそう。 -
県老人大学伊那学部30周年記念特別公開講座
長野県老人大学伊那学部の30周年記念特別公開講座が2日、伊那市の県伊那文化会館であった。講師に迎えた伊那食品工業(本社・伊那市)の塚越寛会長は「山国で育つ海藻産業」を演題として講演=写真。この地で根付いた寒天産業の歴史と自身の経営理念を語った。
伊那学部の開講30周年を記念して企画した特別講座には、受講者や一般など約380人が集まった。
塚越会長は、寒天がこの土地ならではの特色の中で培われてきたものであることを紹介する傍ら、「本来の会社のあり方」に言及。利益を上げることが一義的な目的となっている現状に触れ「本当に良い会社とは単に経営上の数字が良いだけでなく、会社を取り巻く人たちが日常会話の中で『いい会社だね』と言ってくれる会社」と指摘。社員や地域などといった会社に関連するすべての人たちを大切にし、幸せにすることが経営の本質であることを示した。
落語家・三遊亭楽春さんによる落語と講演もあり、会場を楽しませた。 -
秋山巌・豊英木版画展
大分県竹田市出身の木版画家秋山巌さんと三男の豊英さんの木版画展「竏虫R頭火の世界竏秩vは6日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。近作を中心に動物や人物、風景などの版画約60点を展示販売している。
巌さんは、俳人種田山頭火の俳句に絵を加えた、素朴さと詩情に溢れた版画を出品。豊英さんは、シニカルをテーマとした、ハリネズミ、ヒツジ、ウサギなどをモチーフとした個性的な作品を並べる。
巌さんの作品は、俳人の後姿を絵の題材にした、滋味豊かな作品が多い。また、表情にそれぞれ違いのあるフクロウの版画も人気があるという。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
戦争体験を語る会
駒ケ根市の赤穂、中沢、東伊那の3公民館は4日、一昨年から続く戦後60周年記念企画の第3弾として「私の戦争体験を語る会」を赤穂公民館で開いた。市内在住の戦争体験者4人が演台に立ち、それぞれの体験を語った=写真。気賀沢善男さん(86)=市場割=は陸軍中尉として満州で終戦を迎えたが、侵攻してきたソ連軍に抑留され、強制労働に従事させられた。「重労働、寒さ、栄養失調などで2300人の将兵のうち、約3割の851人が死んだ。内地でも爆撃などで多くの国民が死んだ悲惨な戦争だった」と話した。
志賀博さん(77)=中沢=は、40歳で海軍に召集されて激戦地の硫黄島で戦死した父の手紙を紹介し「戦争は家族を引き裂く。何としても平和な社会を」と訴えた。集まった約50人の聴衆は時折うなずいたりしながらじっと4人の話に耳を傾けていた。
会の合間には、食料不足の戦時中に食べられていたというカボチャとジャガイモのまぜご飯と、小麦粉をゆでてカボチャとあえた「おだんす」が供された。試食した参加者らは「思ったよりまずくないが、当時の野菜は今より味が良くなかったことも考えなければ」、「子どものころに食べたことを思い出すが、懐かしいとは思わない」などと感想を話し合っていた。 -
大相撲力士と小学生がけいこ
夏合宿で当地に滞在中の大相撲入間川部屋の力士が子どもたちにけいこをつける小学生相撲教室が4日、駒ケ根市の切石公園で開かれた。小学生約20人が参加。まわしをつけた子どもたちは見上げるように大きな力士らにもおくすることなく、掛け声とともに元気よくぶつかりげいこなどをこなした=写真。子どもたちは力士を見て「でっかい」、「迫力ある」などと感心していた。地元駒ケ根市北割一区出身の序二段力士、池戸(18)も参加し、子どもたちにしこやすり足などを指導した。
入間川部屋は10日まで滞在し、けいこの傍ら、交通安全キャンペーンや保育園児との交流などを行う。 -
第7回べとリンピック
NPO法人南箕輪わくわくクラブなど主催の「第7回べとリンピック」が4日、南箕輪村田畑の田んぼであった。フライングディスクを追って泥水を跳ね上げながら田んぼの中を走り回るなど熱戦を繰り広げた。
競技は4種目。フライングディスク・エアコンビは2人1組で12組、フライングディスク・泥んこアルティメットは9チーム、ビーチフラッグの田んぼバージョン「たんぼフラッグ」は30人、ソフトバレーボール6人1組は8チームが出場。わくわくクラブ会員のほか一般22人も含め90人が参加した。
泥んこアルティメットは1チーム5人の対抗戦で、フライングディスクを追って田んぼにダイビングする場面もあり、周囲に泥を飛ばしながらプレーを楽しんでいた。 -
石ころウォッチング
駒ケ根市のおもしろかっぱ館(小平容大館長)は4日、親子・こどもふれあい事業8月の巻として「石ころウォッチング」を同館で開いた。夏休み中の親子連れなど約20人が参加し、岩石の基本知識などについて説明を受けた後、駒見大橋近くの天竜川の河原で石の分析作業にチャレンジ。手に取った石を見て「白っぽくて黒い粒があるからカコウ岩かな」、「緑色の石は何だろう」などと言いながら記録用紙に記入していた=写真。
講師は化石が専門で鉱物にも詳しい明星高校(東京都府中市)教諭の北村健治さん=駒ケ根市出身=。1963年、長谷村の戸台でアンモナイトの化石を初めて発見したことで知られる。北村さんは参加者に「石の色、形、大きさなど、大まかな仕分けで石の種類が分かります。石を手に取ったら、まず黒っぽいのか、白っぽいのかで分けてください」と話した。 -
縁日風情で夜の商店街賑やかに「夏の夜店」
宮田村中心商店街の真夏の風物詩「夏の夜店」は3日夜、河原町商店街一帯を歩行者天国にして開いた。実行委員会(中谷俊治委員長)の主催。金魚すくいや射的などの露店が立ち並び、浴衣姿の家族連れやカップルらで賑わった。
台風の影響で一時風雨も強まったが、例年同様に多くの人出で会場は埋まった。
梅が里宮田太鼓の演奏や村のヒーロー戦隊どんぶりレンジャーとのゲーム対決などイベントも多彩で、訪れた人たちは縁日風情を心ゆくまで満喫した。
夏の夜店は1974年に始まり、一時の中断を挟んだが、村商工会員らが中心となって商店街の活性化につなげている。 -
南大東島の子どもたちが伊那市で太鼓と島唄のコンサート
もう一度伊那でコンサートを竏窒ニいう高校生らの思いを発端として伊那市を訪れた沖縄県南大東島の子どもたちによる大東太鼓と島唄のコンサートが3日、伊那市の県伊那文化会館であった。会場にはどこか懐かしい沖縄民謡などを歌い上げる「ボロジノ娘」の愛らしい歌声と、「大東太鼓碧会」の力強い太鼓の音が響き、満席となった客席からは惜しみない拍手が贈られた。
大東太鼓の碧会は、小学生から高校生まで総勢30人が個人打ちと何人かが入れ替わりながら太鼓を打ち続ける回し打ちを披露。とりを務めた高校生は、威勢の良いかけ声とともにひときわ力強い太鼓を披露し、会場を魅了した。
「島唄」など、なじのある曲など13曲ほどを披露したボロジノ娘の演奏には、観客も手拍子で参加。会場が一体となってコンサートを盛り上げた。
今回のコンサートのために練習を重ねてきた高校生の一人、宮城克仁君(17)は「お客さんがたくさん入ってくれて嬉しかった。島の伝統をいろんな人に知ってもらいたいので、こういう形でコンサートができるのは良い。また来たいです」と話していた。 -
渡米前最後となるジャズコンサート「盆前ジャズin高遠」を開く
ジャズピアニスト
伊那市高遠町小原
緒方美音子さん(35)お客さんと楽しさを分かち合える瞬間は楽しい。会場が大きい小さいに関わらず、お客さんがたくさん来てくれて、「わー」ってなる感覚を一度味わっちゃうとやめられないよね竏秩B
◇ ◇
千葉県出身。ジャズピアニストの父とハワイアン歌手の母のもとに生まれ、実家で経営していた音楽教室でクラシックピアノ、声楽などあらゆる音楽を習わされた。
「でも、クラシックのレッスンはいくら弾けるようになっても楽しくなくて大嫌いだった。中学1年生の時にストライキしてすべてのレッスンをやめた。それからポップスやフュージョンなど、自分のやりたい音楽を始めたんだけど、『こういうやり方もあるんだ』って楽しかった」
本格的にジャズを始めたのは大学に入ってからだった。名だたるジャズプレーヤーを輩出している早稲田大学のモダンジャズ研究会の門をたたき、すぐにでもジャズを生業としていけるような技術を持った仲間たちの中でより高度な技術を身に付けるためのノウハウを学んだ。
「1、2年ほど修行を積んでプロの世界へと飛び出していく人も多かったし、それなりの仲間も集まってきたから楽しかった。自分の場合、小さい時からジャズを聞いて育ったから、ジャズの音はご飯を食べるかのように自然に入ってきた。曲を作ることにも苦労を感じなかったし、損得勘定ぬきにして『自分の作りたい曲を作ってそれをお客さんが楽しんでくれればいいんじゃない』って思えた」
その後も都内を中心としてライブ活動を展開。オリジナル曲のアルバムもリリースしてきたが、夫の転勤で高遠へ越してきた2年前からは、一時的に活動を休止していた。
「生活環境の変化や子育てなど、乗り越えてることが多かったから、1年半ほどは周囲にもジャズピアニストだってことを言ってなかった。『今はできないけど、いつかやれる時がある』って言い聞かせていたし、もっと練習しなきゃっていう戒めもあったから」
◇ ◇
活動を再開したのは今年の6月。子どもの保育園で出会った母親仲間のに頼まれて、コンサートで演奏したことがきっかけとなった。7月には3枚目のアルバムもリリースしたが、夫がボストンに転勤することとなり、今月末に高遠を離れることになった。
それを知った保育園の仲間などが、渡米前最後のコンサートができないかと画策。それが「盆前ジャズin高遠」として実現することとなった。
今回のコンサートには、学生時代からともに演奏している仲間2人を呼び寄せて10曲ほどを演奏する予定だ。
「普段の子育てから解放されてママさんパパさんに楽しんでもらうために、ジャスの世界を楽しんでもらえるスタンダードやオリジナルのほか、子どもたちに伝えていきたい日本の童謡などを集めた。生の音とピアノとウッドベースでつくる音楽を楽しんでもらえれば」
◇ ◇
「盆前ジャズin高遠」は11日の午後4時半から(開場は午後4時)、伊那市の高遠町総合福祉センター「やますそ」である。全席自由で2千円(中学生以下千円)。託児室もある(託児は要予約)。
チケットの購入・問い合わせはどうぞのいす(TEL74・6697)へ。 -
第35回伊那まつり
伊那市の夏の一大イベント「第35回伊那まつり」(実行委員会主催)が4日、市街地を中心に始まった。昨年、豪雨災害の影響で中止したため、2年ぶりの開催。合併後、初めてで「飛躍」をテーマに、市民おどりをはじめ、多彩な催し物が繰り広げられ、会場は熱気であふれた。5日まで。
メーンの一つ、市民おどりには地区、小・中学校、企業などで編成した81連、約6300人が参加。歩行者天国となった伊那北駅前交差点竏衷t日公園下交差点の延長1・6キロの沿道に、手作りあんどん約400基が並び、参加者は生演奏に合わせ、パワフルな踊りを見せた。
また、9地区の区長がNHK大河ドラマ「風林火山」にちなみ、武田信玄を迎え撃つ城主にふんした伊那九将参陣、大わらじの練り歩き、屋台村などもあった。
5日は、子ども広場や郷土芸能、屋台などの「遊ingビレッジ」(午後3時半、市役所西側駐車場)、スターマイン、音楽花火など約5千発を用意した花火大会(7時半、天竜川・三峰川合流点から打ち上げ)がある。 -
アルプス・ミニバス交流大会 県外強豪迎え熱戦
ミニバスケットボールの交流大会「アルプスサマーリーグ」が4日、伊那市の県伊那勤労者福祉センター体育館など4会場で始まった=写真。上伊那を中心に東京都、大阪府、山梨県など県外勢を加えた男女計40チームが出場し、5日までの2日間、交流試合を繰り広げる。
上伊那ミニバスケットボール連盟などでつくる実行委員会が主催で7回目。男子16、女子24チーム参加し、初日は各ブロック総当り、2日目は各ブロックの同順位同士でリーグを戦う。選手たちは互いに声を掛け合いながら、息の合ったプレーを披露した。 -
支援先の8団体・個人が活動報告
伊那谷地域社会システム研究所(理事長・向山孝一KOA社長)は4日、箕輪町の伊那プリンスホテルで、「支援先活動報告会」を開いた。過去に助成を受けた団体やKOAグループ各社などから約70人が出席。06年度に助成した8団体・個人がそれぞれ活動報告をした=写真。
同研究所は、環境保全や地域文化伝承などのために活動する団体・個人に対し、助成金を交付、支援する財団法人で96年に設立。毎年、助成先を公募、選考して決めている。報告会は本年で、10回目となる。
人間と自然との関係を基調に調査研究する「南アルプス研究会」は報告会で、南アルプス・仙丈ケ岳における環境保全活動を紹介。登山者への啓もう活動としての環境教育については、登山者の山岳環境荒廃に対する危機感と努力が環境保全に役立つことを説明した。
このほか、「伊那谷における里地・里山の生物多様性の生態学的評価と保全に関する研究」(大窪久美子)「さきおり文化の継承と普及」(信州さきおりの会)などの報告もあった。 -
どんちゃん祭り開幕
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みんなでワッショイ、子どもも大人も女性も男性もみんなで集えば元気が出る-。中川村民が総力を結集する「第16回どんちゃん祭り」は4日、中川牧ケ原文化公園を会場に開かれた。みこしや花火、太鼓にと、1大イベントにかける村民の心意気を示した。
曽我村長のあいさつ、前原村議会議長の発声で乾杯、消防団のラッパが響き渡り、祭りの幕開け。
特設ステージでは子どもたち、お待ちかね
の「それいけ!アンパンマンショー」。身を乗り出して、ステージと一体になって、踊ったり、歌ったりしてショーを楽しんだ。
風船アートで夢の世界を創るゴンべエワールド、背の高い1輪車に乗って、火の点いたスティクを操るKeiなどの大道芸、戦後まもなく結成されたという歴史ある中川バンドの演奏。少年ふるさと教室や陣馬太鼓の勇壮な響きが一気に祭り気分を盛り上げた。
工夫を凝らした子どもみこしが、食べ物や飲物の出店が軒を並べる会場に、元気いっぱい入場。どんちゃん踊り、YОSAKОYソーランの輪が広がり、打ち上げ花火開始を合図に、赤々と点る提灯を乗せた大人みこし約20基が繰り出され、祭りはクライマックスに。次々と上がる花火の明かりが、祭りの興奮で上気した村民を写し出し、「わっしょい」「わっしょい」の掛け声と歓声、花火のさくれつ音が会場いっぱい響きわたった。
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朗読劇「青い目の人形 学校日誌」
平和を考える手作り朗読劇「青い目の人形、学校日誌」が3日夜、飯島文化館で初演され、地元の小学生から高齢者まで30人余で創りあげた舞台を満席、約500人余が鑑賞。平和の使者として贈られた青い目の人形の無言のメッセージに耳を傾け、子どもたちまで巻きこむ戦争の酷さを直視し、不戦の誓いを新たにした。いいじま文化サロン・この子たちの夏を読む会主催。
副題は「世界の平和は子どもから」。台本は滝沢孝夫さん(駒ケ根市)が80年前、アメリカから贈られた七久保小学校の青い目の人形の運命をテーマに書下ろした。同校に現存する「昭和2年学校日誌」。関係者の手記などを参考にした。「青い目の人形」「人形を迎える歌」「リンゴの歌」などのほか、軍歌などを挿入、背景に記録映像が投射され、臨場感を与えた。
物語は1927年(昭和2年)4月2日、日の丸と星条旗の旗を振って、人形を迎える式から始まる。ギューと抱くと「ママー」となく人形に子どもたちは大喜び。日中戦争から太平洋戦争へと軍靴の響く中、敵国の人形として、壊されようとしたが、時の校長と女性教師の働きで書架の奥深く隠された。そして、1986年、人形は発見され、再び日の目を見るまで、激動の昭和を時代背景に、人形を通して、平和の尊さを訴えた。 -
教職員がAEDを習得
宮田村宮田小学校はこのほど、児童らの緊急時に対応できるようにと、教職員を対象にしたAED(自動体外式除細動器)の取り扱い講習会を開いた。
各地の学校でも教職員がAEDの講習を受ける取り組みが進んでいるが、宮田小学校でもほぼ全ての教職員がこの日に受講。
伊南広域消防の救急隊員の指導で、AEDを用いた心肺蘇生法を学んだ。
この日受講できなかった教職員は後日、他会場で講習を受ける。 -
仲良しキュウリを収穫
伊那市西春近下小出の中島公夫さん(70)宅で2日、2本がくっ付いて1本となっているキュウリが収穫された=写真。仲良く肩を並べたキュウリの姿に、中島さん家族も顔をほころばせている。
キュウリがなっていたのは中島さんが作っている家庭菜園の畑の中。ヘタも花納まりも2つずつあるが、側面はしっかりとくっ付いる。
このキュウリの存在に気付いたのは1週間ほど前で、天候が良かったこともありその後みるみる成長。収穫に至った。中島さんは「こんなの初めて見た。変わったキュウリがなっているなと思った」と話す。
妻の妙子さん(62)は「このまま漬物にする。漬かったら会社に持っていき、そのまま輪切りに会社の人に見せようと思う」と笑顔で話していた。 -
農業講演会
伊那市農業委員会の講演会が31日、伊那市役所であった。信州大学農学部の井上直人教授を講師に迎え、本当に有用な有機質資材を地域で安価に生産していくための方法を模索した=写真。
井上教授は、農業の近代化に伴ない、温暖化などの負の影響を及ぼす化成肥料への依存が進んだ経緯を説明。しかし、現在はその反動で「有機資材への過剰な期待が生じている」と指摘。「有機質」という言葉に反応するのではなく、植物の育成に有用な▽エチレン生成▽バクテリゼーション▽温室効果竏窒ネどといった機能性に着目して用いることの重要性を示した。
また、地域でできる取り組みとしては現在も有機質資材として一部で利用されているぼかしなどに注目。原料が高いといった現状の問題点の解決策として、県内で生産されている豆腐のかすやキノコの培地、そば殻などの活用を提言した。 -
総務警察委員会の現地調査
長野県議会総務警察委員会(向山公人委員長)の現地調査が2日、中南信地区であった。上伊那では、伊那商工会議所が地域活性化推進事業として取り組むアマランサスのほ場など2カ所を視察した=写真。
本年度の地域発元気づくり支援金の選定事業となったことから視察地に選ばれた伊那市東春近のほ場では、生産者や食品加工会社、伊那商工会議所などでつくる「伊那地域アマランサス研究会」が、遊休農地の解消と観光資源開発などを目的として始まったアマランサス栽培の経緯を説明。実だけでなく、葉の普及拡大についても検討していることなどを示し「栄養価の高いアマランサスに対する地域の関心が高まりつつある」と語った。また、課題となっている雑草対策として、苗の移植栽培などのに取り組んでいることなども紹介した。
現地調査に伴なって上伊那広域連合(小坂樫男広域連合長)から交通安全施設の充実を求める陳情もあった。 -
熊胆など密輸入して懲役2年2月
熊の胆(い)などを密輸入し、販売しようとした関税法、薬事法違反などの罪に問われた駒ヶ根市赤穂の無職、小沢正登被告(55)に対し、地裁伊那支部(藤井聖悟裁判官)は3日、懲役2年2月(求刑懲役3年)の判決を言い渡した。
起訴状によると、指定暴力団山口組系小林組長の小林正治被告と同幹部組員の小沢被告ら4人は共謀し、税関長の許可を受けないで05年7月縲恣ッ年11月、石巻港(宮城県)と福井港(福井県)からそれぞれ熊胆など約2キロずつを密輸。同被告は小林被告と共謀し、販売許可などもないのに、自宅物置に医薬品である熊胆などを販売目的で貯蔵していた。
また、同被告は、本年1月21日、駒ヶ根市内にあるパチンコ店内で、店員に対し暴行を加えた罪にも問われていた。 -
南箕輪の征矢さん ボディビルで日韓戦出場
南箕輪村田畑の理容師征矢洋文さん(35)=写真=が21縲・2日、韓国・ソウルで開かれる「第7回日韓親善ボディビル選手権」の日本代表として出場する。日韓戦に参加するのは2年振り2回目。前回は引き分けに終わった征矢さんは「日本の代表として勝って来たい」と意気込みを語る。
征矢さんは、6月末にあった、日本クラス別ボディビル選手権のウェルター級(70縲・4・99キロ)で上位となり、日本ボディビル連盟の推薦で日韓戦の代表を決めた。同大会はウェルター級を含む4階級のマッチ戦。全身に付く筋肉の大きさ、バランスのほか、ポージングの美しさなどが審査される。
ボディビル歴12年目となる征矢さんは20代前半、過労で体を壊した時期に体を鍛えよう始めたのが競技との出合い。「トレーニングした分だけ自分に返ってくるところが魅力」と征矢さんは語る。
大会に向けては「継続は力なり。それだけの練習はやってきたので後は、それをジャッジしてもらうだけ」と自信を口にしている。