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東伊那に交通信号新設
交通量増加に伴って事故の危険性が指摘されていた駒ケ根市東伊那栗林の主要地方道伊那生田飯田線・県道栗林宮田停車場線交差点に新たに交通信号機が設置され29日、供用が開始された。式典には中原正純市長、駒ケ根署の山本修作署長、地元住民代表など約30人が出席。点灯式に続き、真新しい信号の指示に従って横断歩道の渡り初めをして完成を祝った=写真。近くの東伊那小学校の小川清美校長は「今まで子どもたちが渡ろうとしても車の通行量が多い上にスピードを出して走るのでなかなか渡れず、心配していた。信号ができてよかったがこれで安心せず、さらに安全な渡り方を指導していきたい」、住民代表として強く設置を要望してきた福沢喜美さんは「10年来の念願がかなってうれしい。時々事故が起きていたが、これでようやく安全な交差点になった」と話していた。
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【全国空手道選手権に出場 日本空手協会2段 竹村進さん】
日本空手協会主催・内閣総理大臣杯第50回全国空手道選手権大会(7月7・8日、東京都)組手団体の部に県代表として出場する。得意の上段突きで上位進出を狙う。
「空手は面白いもので、試合をすると相手の性格や人間性がよく分かるんです。だが自分を見ると欠点ばかりに目がいく。性格が受け身だ竏窒ニかね」
空手には多くの流派があるが、日本空手協会の組手試合は体重無差別で、ポイント制ではなく一本勝負。武道としての伝統を重んじた実戦に近いルールで防具もなし、攻撃は寸止めが特徴だ。
「寸止めといっても止めるつもりで技を出していたんではスピードも切れもなく、全然駄目。心構えとしては目標を相手の体の数センチ手前におき、その点をめがけて全力で突き、けるんです。だから攻撃が相手に当たってしまうことも時にはある。自分も今までに何回か鼻などを骨折しました。だが、けがをしたのは相手のせいじゃない。受ける自分が未熟だっただけ」
◇ ◇
空手を始めたのは意外に遅く、高校1年生の時。
「本当は柔道をやりたかったんだけど、進学した高校に柔道部がなかった。そんな時に、誘われて空手協会駒ケ根支部の練習に参加したんです。初心者だったから小学生に交じって一から指導を受けました」
持ち前の体力とスピードに加え、1、2時間も早く道場に来てけいこをする熱心さが実って短期間でめきめきと上達。わずか2年後の高校3年生の時には、全国大会でベスト8に入るまでになったが…。
「あのころは血気にはやっていた。ケンカ強さだけで勝っていたようなもの。考え方が粗雑で、とにかく殴ればいい、ければいい竏秩Bそれで勝てば文句はないだろう、と思っていました」
大学生の時に世界レベルの師範に教えを受け、厳しい指導の中から空手の奥の深さに気がついた。
「空手道は殴る、けるだけじゃない。相手はいるが、最終的には自分との戦いだということ。勝った負けたではなく、ちょっとオーバーに言えば修行なんです」
精神的な支柱が備わったことでさらに強さに磨きがかかり、大学2、4年の時には県予選を勝ち抜いて国体への出場も果たした。
◇ ◇
現在はスポーツ少年団の指導者も務め、子どもたちに空手の楽しさ、厳しさを教えている。
「空手にはある意味救われた。昔と違って自分の気持ちをコントロールできるようになったから。もし空手をやっていなかったら、今ごろは何の取り柄もない、どうしようもない人間になっていたと思う。目をかけてくれる人たちが周りにいたおかげです。自分は本当に人に恵まれています」
(白鳥文男) -
駒ケ根市に法務大臣メッセージ伝達
「第57回社会を明るくする運動」に合わせて29日、上伊那保護司会南部分区の城田幸子分区長と松井俊仁さん、林富士男さんの保護司3人が駒ケ根市役所を訪れ「犯罪や非行のない明るい社会を築こうとするこの運動が、住民の参加と理解を得て活発に行われるよう協力を」などとする法務大臣のメッセージを中原正純市長に手渡した=写真。中原市長は「犯罪のない安全、安心で快適な地域づくりのために市も懸命に努力している。このメッセージを今後の市政に生かしていきたい」と述べた。
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第4回春風会書展
春風書道会(福沢ミチエ代表)の第4回春風会書展が30日、伊那市の県伊那文化会館美術展示ホールで始まった。展示は1日まで。
2年に1回開く書展。伊那市をはじめ箕輪町から駒ヶ根市までの会員が2年間の学びの集大成として、1人2点から6点を出品した。仮名が主で漢字、漢字仮名交じり書もある。現代感覚の書が人気になっている中、書に合わせて絵を書き入れた作品、色の墨で書いた作品などもある。
生活の中で使える、うるおいを与えてくれる書を-と、展示会で毎回共通テーマを設けて会員皆で取り組む生活書は、今回は「うちわ」。形、色などざまざまなうちわに、「月」「蝉しぐれ」「風薫る」などの字、絵などを書いている。
福沢代表は、「皆さんに見て楽しんでいただきたい。書道をやらない人にも楽しさを感じてほしい」と話している。 -
箕輪町観光協会総会
箕輪町観光協会(会長・平沢豊満町長)は29日、07年度総会をながた荘で開き、本年度事業計画案、予算案などを承認した。
事業計画は、観光PR事業、萱野高原の観光案内板やサインボードなどの統一的整備、体験型観光の促進、もみじ湖紅葉期間の取り組み、ふるさと便の実施、写真コンテスト・写真展の開催など。
観光PR事業の観光協会ホームページの作成は、8月下旬の完成を目指し準備を進めている。
予算は収入・支出総額各440万円。
役員改選は全て留任。本年度所属団体などの役員改選で変更になった役員6人。任期は07、08年度。 -
京都嵯峨野のしだれ桜を舞台にした甘く切ない恋物語「しだれ桜」の語りに魅了
飯島町文化館で29日夜、「平野啓子語りの世界-しだれ桜-」があった。いいじま文化サロンなどでつくる実行委員会主催。450人の聴衆は瀬戸内寂聴作、嵯峨野を舞台にした甘く切ない恋物語の、情感を込めた語りに魅了された。
「しだれ桜」は連作短編集「花情」の中の1作。民芸品店とコーヒーショップを営む昌子(35歳)。常連客で妻子持ちのカメラマン、松井の誘いに乗って、京都嵯峨野にしだれ桜を見に行くところから始まる。かがり火に照らしだされたしだれ桜は白というより、薄青く見えた。「人の声を奪うほどの美しさは花の精、そのままの姿。この花の清楚と艶やは生涯忘れられないだろう」。そして、突然の松井の死、昌子は花の季節、再び嵯峨野へ。松井と泊まった宿で、松井の妻と出会い、連れ立ってしだれ桜を見に行くことに:。
荘厳なまでも美しいしだれ桜、やるせない恋の悲しみが、情感あふれる語りで、聴衆の胸に沁みいった。
語りの後、平野さんは「10年前、初の独演会が『しだれ桜』を披露してから、なんどもリクエストをいただき、私の語りの人生を支えてくれた作品」と話した。 -
南アルプス開拓者をしのび、安全登山誓う
南アルプスの開拓者、竹沢長衛翁をしのび、安全な登山を誓う第49回長衛祭(実行委員会主催)が30日、北沢駒仙小屋横であった。
碑前祭の祭文で、小坂市長は、山小屋の新設や遭難救助などに当たった長衛翁の業績を思い起こし、南ア世界自然遺産登録に向けた運動に触れ「国家的資源である南アルプスを幅広い視野で安全確保、自然保護に努めなければならない」と述べ、登山客の安全を祈った。
アトラクションで、アルペンダンスや弦楽四重奏の演奏があった。
アルペンダンスでは、民族衣装を着た長野市のアルペンダンス愛好会メンバー22人がチロル地方の踊りを披露。参加者も輪に加わり「アルプス一万尺」を楽しんだ。
30日は、日帰り希望者5人が仙水峠(標高2264メートル)へ登り、1日は日本百名山の一つ、東駒ケ岳(標高2967メートル)への記念登山がある。市境を歩く「平成の大検地」を兼ね、地元を中心に、長野市や東京都など82人が参加する予定。 -
中病に生け花飾る
華道家元池坊伊那支部青年部中部ブロックは29日夜、伊那中央病院に季節の花を生け込んだ。
青年部は活動の一環として、03年の開院当初から年1回、入院患者らの安らぎになればと取り組んでいる。
部員12人が1点ずつ生け花を持ち寄り、3・5・6階ラウンジの一角に展示。季節を感じてもらおうとアジサイ、テッセン、カラー、ドクダミなど庭先にある花を選んだ。赤、白、青…と色鮮やか。
中部ブロック運営委員の唐沢裕美さんは「患者さんから『きれい』『花の香りがする』と言われると、うれしいですね」と話した。
生け花は1日まで飾る。 -
楠洲流竜東支部 35周年祝う
詩吟の楠洲流聖楠会竜東吟詠会竜東支部は7月18日、伊那市狐島のJA上伊那本所「フラワーパレス」で、発足35周年の記念式典を開く。発足当初約50人いた会員は現在、当時からいる2人を含む60縲・0歳代の7人で、詩吟が好きな熱心な人ばかりが集まる。
発足は72(昭和47)年1月17日、楠洲流の中では活動が古い支部。伊那公民館の文化団体に所属し、毎週水曜日、同公民館で植田勝衛さん(70)=南箕輪村田畑=の指導を受けている。同流派内の大会や公民館の文化祭発表などで詩吟の腕前を披露している。
漢詩を題材に詠う詩吟に必要なことは「詩の内容を把握し、意味を詩吟に生かすこと」と植田さん。日本文化と言われる詩吟には、心を豊かにする力があるという。メンバーは、一節ずつを噛み締めながら、想いを込めて吟じている。
詩吟をたしなむ人が高齢化しているのが課題だと訴える。発足当時からの会員、小池清永支部長(77)=伊那市中央区=は、35年間付け続けた出欠表を手に「懐かしい名前があり、昔の思い出がよみがえる。この出欠表を支部の宝物として、次の世代に引き継ぐことができれば」と話している。
支部の歴史が詰った出欠表 -
伊那小6年剛組 通り町商店街に風鈴
伊那市の通り町商店街の活性化を願い活動を続ける、伊那小学校6年剛組(大沼聡教諭、31人)は、同商店街にガラス製の手作り風鈴を飾った=写真。通りに響く涼しげな夏の音が、買い物客らを和ませている。飾り付けは8月中旬まで。
「通り町の人はやさしいです」などの想いを書き込んだ短冊付の風鈴33個を一丁目、二丁目に設置。一丁目には、商店街との協力で葦簾(よしず)を4箇所設け、風鈴に加えて児童たちが詠んだ俳句も並べた。
5月中旬の修学旅行で東京を訪れた際、ガラスが特徴の「江戸風鈴」を製作した。これらの商店街活性化を目指した活動は4年生の時から始まり、8月、10月には、恒例のサルビアや菊のプランターをアーケードに設置する予定だ。 -
貿易陶磁逸品展 ベル伊那・2日まで
「貿易陶磁逸品展竏苧「帰り陶磁を一同に竏秩vは7月2日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。幕末から明治にかけて欧米諸国に輸出された陶磁器約30点を展示販売している。
薩摩焼、平戸焼、九谷焼などの「染付鯉水草文皿」「松竹梅文大皿」などを出品。関係者は「日本が世界に発信してきた貿易陶磁の技術の高さをうかがわせる作品ばかり」と来場を呼び掛けている。
そのほか、現代陶芸家の初代徳田八十吉の「深厚釉鶴首瓶」、朝蔵五十吉の「青九谷手八角瓢形瓶」などの名品が並ぶ。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時まで)。 -
全国高校野球選手権長野大会 組み合せ抽選
第89回全国高等学校野球選手権長野大会(7月14日開幕、県高野連など主催)の組み合せ抽選会が30日、県松本勤労者福祉センターであった。上伊那勢は、春の北信越県大会ベスト8の辰野をシードに各校注目の対戦カードが決まった。開会式の選手宣誓は箕輪工業の山川主将が務める。
辰野は蓼科と松本第一の勝者と17日、諏訪湖スタジアムで対戦。駒ヶ根工業は岩村田、伊那北は屋代、赤穂は須坂東、高遠は松本工業と15日、箕輪工業は小諸、伊那弥生は須坂園芸、上伊那農業は犀峡と16日、それぞれ各球場で初戦を戦う。
大会は松本市野球場を主会場に県営長野野球場、県営上田野球場、諏訪湖スタジアム。長野オリンピックスタジアム、県営飯田野球場の6会場で4回戦までを展開。19日の予備日、23日の移動日、26日の休養日をはさみ、順調に日程を消化すれば27日に準決勝、28日に決勝を向かえる予定だ。
上伊那関係校の初戦の日程は次の通り。
▽15日=駒ヶ根工業竏抽竭コ田(午後2時、長野)、伊那北竏忠ョ代(午後0時30分、飯田)、高遠竏衷シ本工業(午前11時30分、松本)、赤穂竏註{坂東(午後2時、松本)▽16日=箕輪工業竏衷ャ諸(午前9時、諏訪)、伊那弥生竏註{坂園芸(午前9時、長野)、上伊那農業竏注メ峡(午前10時、飯田)▽17日=辰野竏剃ネと松本第一の勝者(午後2時、諏訪) -
議員定数の取り扱い次回の全協で
宮田村議会は29日に全員協議会を開き、区長と懇談するなど検討している議員定数のあり方について話し合った。どのように取り扱うか、次回の全協で最終的な確認をすると申し合わせた。
維持、削減と議員間の意見は分かれており、全協で一本化に調整するのは難しい状況だが、慎重を期そうと改めて検討を重ねることに。
「9月議会で条例改正案を発議し、個々の考えを本会議上で明らかにすべき」「定数を16から12にしてまだ1期目。慎重になるべき」など、意見があがった。 -
タイ料理教室に40人
青年海外協力隊員OB、ОG、一般市民でつくる地球人ネットワークinこまがね(清水敏晴代表、会員40人)は1日、文化センターで一般市民を対象に、タイ料理教室を開いた。小学生から大人まで40人が参加し、隊員ОBの福重和義さん、小原ヌーパースさんを講師に、タイの代表的な家庭料理を実習し、楽しく会食し、食を通じてタイに理解を深めた。
この日の献立はココナツミルク入りの「タイカレー」、エビを入れたごちそうメニュー「トムヤンクン」。イカとたくさんの野菜でつくる「タイ風サラダ」。デザートはタピオカ。
参加者はニンジンやタマネギの皮をむき、キャベツやパプリカを切るなど、手際よく調理を進めた。
ほどなく、タイカレー独特の辛味の効いたココナツミルクの香りが漂い、サラダも盛りつけられ、タイの民族音楽が流れる中、会食。
福重さんは「料理を通して、世界はみんなともだちを感じてもらえれば」と話していた。 -
・スビリー・スも顔負け、商工会女性部スポーツ交流
宮田村商工会女性部(河井啓子部長)はこのほど、スポーツ交流会を開き、約20人の部員が健康体操に挑戦した。
エアロビクスインストラクターの小田切みゆきさん(26)=南割区=が指導。イスに座りながら楽しく体を動かした。
慣れてきたところで、今人気のエクササイズ「ビリーズブートキャンプ」顔負けの激しい動きも。
腕を振ったり、体を曲げたり伸ばしたり。親睦も深めながら、心地良い汗を流していた。 -
箕輪町明るい選挙推進協議会総会
箕輪町明るい選挙推進協議会(笠井孝二会長)は26日夜、07年度総会を町役場で開き、事業計画などを承認した。
本年度事業計画は、明るい選挙啓発ポスター募集、成人式での啓発、町文化祭や各地区文化祭に啓発ポスター展示など。7月29日執行の参議院選挙の啓発活動はポスター掲示、チラシ配布、広報誌・もみじチャンネル・町ホームページ・広報車・防災行政無線などによる広報、街頭啓発などに取り組む。
役員選出では副会長に女性団体連絡協議会代表の大槻一子さんを選出した。
課題となっている投票率低迷の対策として▽新興住宅地の投票率が低いため周知を図る▽高齢者世帯を誘って投票に行くなど地域ぐるみで声を掛け合う▽若い世代が家にいる時間に啓発をする▽地区の会合で話題にする-などの意見があった。 -
箕輪西小ボランティア委員会がグレイスフル箕輪を訪問
箕輪西小学校ボランティア委員会(新村真梨委員長)の8人が27日、上古田のグループホーム「グレイスフル箕輪」を訪れ、お年寄りらと交流した。
同委員会では、活動の一環として年に数回同施設を訪問。歌を披露したり絵をプレゼントするなどして、お年寄りたちを楽しませている。
今回は本年度の交流の1回目。新村委員長が「今日は仲良く交流をするのを楽しみにしてきました」とあいさつした後、児童たちは休み時間に集まるなどして、練習を重ねてきた大型絵本の読み聞かせや、けん玉、お手玉などの昔の遊びを披露。
お年寄りたちも、一生懸命芸を披露する児童たちに「上手い上手い」と声をかけながら拍手を送っていた。 -
30、7月1日に木のキッチン展開催
県伊那技術専門校の卒業生などでつくる南信州木の会は30、1日、「木のキッチン展」を伊那市美篶の南信州木の情報館で開く。国産材や地域材でつくるキッチンやテーブルセット、食器棚など約10点が並ぶ予定で、出展工房の一つ、伊那市高遠町「木のすず」の鈴木正巳さん(49)は「キッチンというと名だたる外材が使われるのが一般的だが、地元の木や国産材でも十分作れるという所を見てほしい」と来場を呼びかけている。
同会はイベントや企画などを通じて、木に関する情報を発信したり、購入者と製作者をダイレクトにつなごう竏窒ニ、木の情報館を拠点として取り組みを展開している。
今回は「キッチン」をテーマに「木のすず」と伊那市西箕輪の「家具工房木槌」が作品を出展。クリやナラの木でつくったミニキッチンもあり、食器洗浄器などもコンパクトに収納できるようになっている。また、大きさから一つひとつのパーツまで、フルオーダーで製作することもできるため、思い通りのキッチンがほしい人の相談にも応じている。
入場無料。午前10時縲恁゚後4時。 -
介護者リフレッシュ交流会
南箕輪村地域包括支援センターは29日、介護者リフレッシュ交流会を開いた。17人が参加し、大芝高原みんなの森セラピーロードを歩いたり、温泉に入ってゆっくりと過ごした。
介護者にゆったりした時間を過ごしてもらい、同じ立場の介護者で交流してもらおうと計画した。
村の理学療法士の指導で腰痛予防の体操をした後、大芝高原みんなの森セラピーロードで軽いウォーキングをした。鳥のさえずりが響く中、雨に濡れ色鮮やかな緑も楽しみながら、参加者同士おしゃべりをして歩いた。
参加者は「ストレスもたまるから、たまに歩きに来る」「同じ立場の人だから話もできて、こういう機会があるといい」と話していた。 -
【記者室】・ス無理へんにげんこつ・スで兄弟子と読む 相撲界の厳しさ
大相撲の若手力士がけいこ中に倒れて死亡した。急性心不全とも多発外傷ショックともいうが、死に至った真の理由ははっきりしない。今年春に入門したばかりの17歳は「上下関係が厳しい」「けいこがつらい」と故郷の新潟に何度も逃げ出しては戻されていたようだ▼結局逃げられないまま死んでしまった彼の心の内を思うと哀れでならない。相撲部屋はシャバから閉鎖された極端に小さな世界だから門外漢が内情をうかがい知るすべはないが…▼駒ケ根市出身力士の池戸(18)=入間川部屋=に以前聞いた話では「兄弟子にぶん殴られるなんてしょっちゅう。そりゃつらいもんです」。地元はただ無邪気に期待するばかりだが、どうか健康に気をつけて頑張ってほしい。(白鳥文男)
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駒ケ根市健康生活応援塾開講
生活習慣病の予防を応援しようと駒ケ根市は今年度新たに「健康生活応援塾」を開講した。集団指導のAコースと個別指導のBコース合同の開講式と第1回講座が28日、午前と午後の2回に分けて市保健センターで行われ、受講を申し込んだ40縲・0歳代の男女約60人のうち40人が出席した。開講式に続き、早速メタボリック・シンドローム(内臓脂肪症候群)や検診結果の見方についての講義が行われたほか、体重、体脂肪率、腹囲、血圧など、生活習慣病に関係のある数値を測定した=写真。受講者は測定結果を見て「やっぱり良くないなあ」、「今日は意外にいいぞ」などと一喜一憂していた。
開講式で丸山和敏保健福祉課長は「市で昨年度、メタボリック症候群解消教室を開いたところ、かなりの効果が出た。この塾でも同じように良い結果が出るよう頑張って。応援しながら進めていきたい」とあいさつした。
A・Bコースとも、それぞれ来年1月24日まで全11回(一部8回)の講座が開かれ、食事や運動についての講義のほか、各種の測定、インターバル速歩などの運動指導が行われる。 -
駒ケ根商工会義所永年勤続表彰
駒ケ根商工会義所(渋谷敦士会頭)は28日、第53回永年勤続従業員表彰式を駒ケ根商工会館で開いた。市内の事業所に長く勤務した53人の勤続者のうち、出席した約30人一人一人に松井要副会頭が表彰状を手渡した=写真。松井副会頭はあいさつで「人は企業の礎であり、力。企業の発展は市の地域の発展にもつながる。これからも一人ひとりが健康と安全に留意し、企業の発展に尽くされることを祈る」と呼び掛けた。
表彰されたのは次の皆さん。
▼40年勤続=井口完徳(北沢電機製作所)北原誠(同)村沢善次(小林工業所)伊東哲夫(吉沢組)▼30年勤続=宮脇孝(IAM電子)柴春夫(井口塗装店)上沼博(伊南電工)下村久子(北沢電機製作所)供野秀昭(小林電気工事商会)▼20年勤続=北原茂治(春日モータース)浜崎利春(北沢電機製作所)栗山雅一(同)宮下敦子(小林工業所)平沢満ゆ美(佐寿伊島田屋商店)城田さつき(竹花工業駒ケ根支店)北村和雄(天竜精機)伊沢祥光(同)▼10年勤続=横山友美(IAM電子)松崎善次(赤穂製作所)菅沼春夫(井口塗装店)木下弘一(伊勢喜)北沢隆(伊勢周商店)木下菜美、沢村光子、青木緑、吉瀬誠司(以上北沢電機製作所)村瀬和弘、水上雅由、井東啓子、河合美香(以上駒ケ根観光開発)有賀浩四郎(駒ケ根管工業)須原和広、井沢哲臣、池上仁司、中村和樹(以上駒ケ根ボデー工場)滝沢勝幸(佐藤設備)竹村敏文(サンポー)溝上純一(塩沢製作所)林信男(セイビ社)林恵美(同)中林祥夫(拓伸電機)浅原隆一(竹花工業駒ケ根支店)田中慶一(天竜精機)小林泰幸(同)片桐敏男、小松正和、小林浩史、倉田淳一(以上ナパック)林りえ(ハヤシ)古川充(宮沢印刷)片桐みはる(同)田中夕子(宮田観光開発)横田光弘(ヨウホク) -
第1回伊那市新ごみ中間施設建設用地選定委員会
上伊那広域連合の新ごみ処理施設の用地選定を行う第1回伊那市新ごみ中間施設建設用地選定委員会が29日、伊那市役所であった。市議会や市民団体、学識経験者などから選ばれた25人が顔合わせし、評価項目を設けて伊那市内で用地選定を進めることを確認。検討対象とする場所は、市が候補地として明らかにした4カ所のほか、広域連合が03年に候補地として選定した伊那市内の4カ所、その後、広域連合に寄せられた情報などから候補地になり得ると見込んでいる4カ所を加え、委員会内で具体的提案があった場合、その場所も検討対象として現地調査などをしていくこととなった。
この日は、用地選定に関するこれまでの経過と今後の基本的な進め方を確認。用地を選ぶ評価項目は、広域連合が過去の用地選定で用いた項目や先進地の例などを参考にして委員会独自の基準を設け、評価項目に含まれない外的要因も加味しながら最終候補地1カ所を絞り込んでいくこととなった。市への最終報告は12月を目標とする。
次回委員会では評価項目の具体例や検討対象となる用地の情報を明らかにし、今後のスケジュールなどを検討する。
また、委員長には信州大学名誉教授の伊藤精晤委員を、副委員長に伊那市女性団体連絡協議会の有賀喜志子委員を選出した。 -
健康増進支援へ体制充実
産学連携で取り組む「信州機能性食品開発研究会」の第1回会議が29日、南箕輪村の信州大学農学部であった。関係者約90人が出席。伊那テクノバレー地域センターと信大農学部が中心となって02年に設立した研究会が内容を充実させて再スタートを切り、積極的な県内企業など68会員を迎えて健康増進に寄与する食品などの開発を推進する。
##本文
地域社会の振興のために「食品保健機能開発研究センター」が06年度、農学部に発足したことを受け、有効活用するために研究会を一新した。5年間の活動の中からは9つのプロジェクトが立ち上がり、このうちソバの実の「もやし」が商品化にこぎつけている。
事業は技術支援(開発)が主。新たな魅力として可能性試験の実施や共同・受託研究などのコーディネートについて随時相談できるようにし、各種情報も提供する。
唐沢豊農学部長は「大学の知財とセンターを有効に働かせたい。総力をあげて協力する」とあいさつした。会長には、伊那食品工業の塚越寛・代表取締役会長が選任された。予算は93万円。
日本健康・栄養食品協会の橘川俊明氏による講演もあった。 -
閉鎖の宮田養魚場後利用、跡地は村が取得して活用事業者を公募
宮田村は天竜川漁業協同組合が5月末で閉鎖した新田区の宮田養魚場について、跡地は村が買い取り、活用を希望する事業者を公募して賃貸する方針を固めた。29日の村議会全員協議会で報告して了承。近く漁協側と交渉に入る。村は養殖池や建物などの施設は買い取らないが、更地からの利用と、施設を残した形での活用が選べる。条件を満たす申し込みがなかった場合は、森林公園など村の財産として活用する。
浄水場に近接する水源地域であることを考慮し、漁協所有の土地は村が購入して村有地化。
周辺は観光面の活性化が期待されるため、水質保全を含め環境、観光両面に配慮できる跡地活用の請け負い先を探す。
7月中旬から公募を開始し、構想や資金計画、継続性などを庁内で1次審査。第2次審査は議会が総合的に最終判断し、9月末に結論をだす日程だ。
養魚場は漁協所有の土地と村有地が混在。賃貸契約では、漁協は更地にして村に返却することになっている。
村の見積もりによると、養殖池、採卵施設などの取り壊し撤去費用は約1900万円に及ぶが、公募では漁協から継承することを条件に既存施設を活用する意向の申し込みも積極的に受け付ける。 -
新山小たなばたコンサート
伊那市の新山小学校(山岡清孝校長、55人)は29日、同校体育館で、学習発表会「たなばたコンサート」を開いた。保護者ら約50人が出席し、児童らは合唱、合奏のほか、朗読などを交えた演目で学習成果を披露した。
年度中に2回ある学習発表会のうちの一つで、今回は音楽をテーマにそれぞれの学年などが発表。低・高学年に分かれた斉唱や合奏、PTAによる2部合唱など、13プログラムがあった。
全学年の中で最も児童数が少ない2年生4人は、国語の教科で学んだ「がんばれスイミー」を歌と朗読を劇仕立てで披露。人数が少ないながらも一人数役を演じ、観客から大きな拍手を浴びた。
高学年32人と担任教師の大所帯で挑んだ合奏「カルメン前奏曲」は、鍵盤ハーモニカやリコーダーなどで気迫のこもった演奏を見せた。
会場に集まった保護者らは、わが子の活躍を記録に残そうと、片手にビデオカメラを構えて発表を見守った。 -
中川村と建設業協会が災害時等における応急措置に関する協定書を締結
中川村と中川村建設業協会(桃沢伝会長、11社)は29日、役場で
「災害時等における応急措置に関する協定書」を締結した=写真。
協定書は災害の発生を防御し、災害の拡大防止がねらい。村が協会に応急措置を要請。協会は村の要請に基き、各協会員に連絡、迅速に出動し、費用は村が負担する-などとした。
また、細目書には▽要請する業務は損壊カ所と危険カ所の応急措置、障害物の除去▽予め協会員の担当区域を設ける▽協会は村に協会員が保有する建設資材等を報告▽村は要請に際し、具体的内容を示す▽業務の実施は村が指示し、協会員はその指示に従う-などを盛り込んだ。
調印後、曽我村長は「建設業協会が保有する資機材や技術、マンパワーなくして、村は災害時の応急措置は到底できない」と述べ、協力を要請した。桃沢会長は「地場の建設業の地域貢献は当然のこと。災害時にはそれぞれ協会員が保持している資機材を投入し、村と手を携え、村民のために努力したい」と約束した。
今後、災害時に稼働可能な協会員が保有する建設資機材、労力をリストにし、村に報告するとともに、組織、連絡伝達方法について協議する。 -
駒ケ根市教育委員会表彰
駒ケ根市教育委員会は26日、社会体育や社会教育に顕著な功績があったとして、今季スキーアーチェリー世界選手権で金メダルを獲得した浦野裕之さん、赤穂公民館運営審議会委員を8年間務めた小出勉さん、中沢公民館運営審議会委員を6年間務めた木下鉄人さんの3人を表彰した=写真。中原稲雄教育長は「それぞれの分野で活躍された皆さんには、今後も引き続き地域のために指導をお願いしたい」と述べた。
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みのわ美術会(日本画・洋画・染色)三人展
みのわ美術会所属の女性3人による「みのわ美術会(日本画・洋画・染色)三人展-小川節子・柴光子・吉田冴子の想い-」が28日、箕輪町文化センターホールで始まった。大作ばかりを集めた3人の個性の共演で、多くの来場者が鑑賞に浸っている。
信州美術会、伊那美術協会、みのわ美術会に同じく所属する箕輪町在住の3人が、展示会を-との小川節子さんの声掛けに賛同し初の三人展を計画した。
「中央展に出品した大作を皆さんに見てほしい」と、1人12点から15点を展示した。通常の展示会では1人1、2点程度の出品のため、これだけの数の大作を1度に展示するのは初めてという。
日本画の小川さん=木下=は、「中央展を見たり、自分の身の回りを見て美しさを感じたものを作品にしている」。洋画の柴光子さん=長岡=は、「試行錯誤を繰り返しながら、大地の生命力を感じて描いている。それを感じ取ってほしい」。染色の吉田冴子さん=長岡=は、「染色の透明感のある色の重なりの世界を見てほしい」と話している。
展示は7月1日まで。午前10時縲恁゚後6時(最終日午後4時)。入場無料。 -
「純米大吟醸信濃鶴」が全国新酒鑑評会金賞
純米酒だけを造る駒ケ根市の酒蔵・長生社(北原久爾社長)の「純米大吟醸信濃鶴」が06年度製造の新酒を対象にした全国新酒鑑評会で金賞を受賞した。「コクはあるが重い」ともいわれる純米酒が金賞を受賞するのは極めて珍しいといい、関係者は純米酒一本の酒造りに懸けてきた同社の快挙達成に惜しみない賛辞を送っている。
酒類販売店でつくる伊那小売酒販組合第4支部(林文章支部長)は27日夜、受賞祝いを兼ねて日本酒の勉強会を長生社で開いた。会員ら17人が集まり、金賞の酒と同社のほかの酒を飲み比べたり、冷やした状態と常温での味わいの違いなどを比較しながら受賞の喜びを分かち合った=写真。
杜氏(とうじ)=酒造りの親方=でもある同社専務の岳志さんは「日本酒というのは本来が純米。だからこそ地元の米、水、人にこだわりながら純米酒だけを造っている。今回はたまたま良い酒ができたがノウハウの蓄積となるとまだまだ。来年以降も受賞できるよう、さらに研究していきたい」と話した。
同社の信濃鶴は過去、少量の醸造用アルコールを添加した吟醸酒で6年連続金賞受賞の記録を持っているが、杜氏を前任者から引き継いだ岳志さんの強い意志によって02年に純米酒への特化を決断して以降では初の受賞。
受賞した「純米大吟醸信濃鶴」(720ミリリットル瓶入り、希望小売価格4800円+税)は限定400本が上伊那南部の酒店で販売されている。