-
高遠高校の将来と同窓会活動を考えるシンポジウム
高遠高校同窓会(井口公雄会長)は30日、「高遠高校の将来と同窓会活動を考えるシンポジウム」を伊那市の高遠町総合福祉センター「やますそ」で開いた。同窓会関係者など約30人が集まり、高遠高校を存続させていくための道筋と同窓会活動のあり方について話し合った=写真。
高校再編などの方針として県教育委員会が示した「高校改革プラン今後の進め方について」で、高遠高校のような小規模校は次の再編校の有力候補となっていることを受け、同窓会も一丸となって高遠高校の今後を考えていこうと企画したもので、パネルディスカッションでは、同窓会員や同校の教員らが高遠高校の現状や今後取り組むべき課題について討論を展開。学校改革推進調整委員長の百瀬仁志教諭は、学区制として高遠、長谷地区の中学生が高遠高校に通っていた昔と異なり、現在は高遠、長谷地区の中学生の30%前後しか同校へ進学していないことなどを示す一方、魅力ある高校づくりの取り組みとしてコース制の充実などに取り組んでいることを説明。また、18回卒業生の前田久子さんは「少子化の波に打ち勝つことは並大抵のことではないと思うが、同窓生としてもどうすれば母校に寄与できるか考えて活動していくべき」として、各分野で活躍する同校OBによる特別授業の実施や同校OBでつくる人材バンクの創設などを提案した。
また、現在学校が魅力ある高校づくりの一環として取り組んでいる校名検討については、変更すべきではないとする意見も出た。 -
県文で演劇舞台演技セミナー
演技や舞台技術の向上に役立ててもらおう竏窒ニ30日、「演劇舞台演技セミナー」が伊那市の県伊那文化会館であった。県高校演劇連盟に所属する上伊那6校の高校生約40人が参加。フリーランス演出家で「劇団第七病棟」の創立者の一人である飯島岱さん(箕輪町)を講師に迎え、発声の仕方や演出技法などについて学んだ。
同セミナーは高校生や一般などを対象として毎年開催しているもので、長野県高校演劇合同発表会出場校を対象とした実践練習も行っている。
午前中の一般技術セミナーでは、「ういろう売り」のせりふで発声や滑舌などを練習。また、午後は今年の県高校演劇合同発表会に出場する伊那西高校の演劇部が、実際に舞台を披露しながら演技の仕方や演出技法などについての指導を受け、本番に向けてのレベルアップを図っていた。 -
伊那市でふれあい広場開催
旧3市町村の社会福祉協議会が合併して初めてとなる第1回ふれあい広場が30日、伊那市の福祉まちづくりセンターであった。福祉関連の体験コーナーや屋台、多彩な催しがあり、約3千人の来場者でにぎわいを見せた。
世代は障害や超えて同じ地域に生きる人たちが集い、お互いへの理解を深め合うことなどを目的として毎年開催している。
今年は新伊那市社会福祉協議会が発足して初めての会ということで福祉まちづくりセンターへと会場を移動。多くの人に社協の位置を知ってもらおうと考えた。そのほかにも新イベントも多数企画。来場者に参加してもらう太巻きづくりを行ったり下條村が地域活性化などを狙って考案した「地域活性化マン」が舞台を披露し、来場者を楽しませた。
また、屋内会には福祉施設利用者などの作品を展示。展示は10月6日まで楽しむことができる。 -
南箕輪村教育委員長に加藤達人さん
南箕輪村教育委員会の新委員長に1日、加藤達人さん(66)=塩ノ井=が就任した。前委員長の任期満了に伴い、村民センターで開いた委員会で互選で決めた。
加藤さんは元教員で、赤穂小学校長を最後に退職。村教育委員は現在2期6年目。これまで委員長職務代理を務めていた。
就任にあたり、「村に根付いている昔から大事にしているものを大切にし、将来を背負っていく子が豊かで確かな学力、思い切り自分を発揮する子を願いながら教育環境、安心安全な雰囲気、環境を整え、地域や父兄のご理解を得て事務局共々やっていきたい。豊かな自然に恵まれた村なので、大地を根っこに置いて村らしいものが生み出せたらと思う」と話した。
職務代理は元教員で1日に教育委員に任命された清水篤彦さん(61)=大泉。 -
華道家元池坊伊那支部長
箕輪町
有賀サエ子さん創立60周年を迎えた華道家元池坊伊那支部。04年から支部長を務める。
母親が池坊をやっていたこともあり、20歳のとき、近所の1級上の人と一緒に箕輪町内の師匠のもとに通い始めた。「やり始めると楽しい。命あるものだから、多忙な生活の中で気持ちがいやされる」。結婚後、東京で暮らした間も生花を続けた。
「花は心で生けなさいという。花対自分の対話」。人に個性があるように、花もそれぞれ違う美しさがあって、花の持つ美しさをなお一層美しく演出する。主役になる花、脇役になる花があり、美しい花だけでは生花にならない。互いに互いを引き立てる関係があり、それが池坊の精神『和合』なのだという。
「タンポポは踏まれても生き延びる生命力の強さを感じる。風雪に耐えて岸壁に咲く花もある。花も盛りはきれいだけど、いずれは朽ちて散っていく。人生と一緒」。生花から教わることは多い。
「親が子を殺す、子が親を殺すようなことがあるけれど、花を愛でる優しい気持ち、自然のものを愛する心があれば、親子の葛藤はなくなると思う。玄関に1輪でも花を挿してあれば、感じることがあると思う」
今、伝統子ども教室が盛んになり、子どもたちの生花を奨励している。生き物である花に触れることで生命の大切さもわかり、情操教育に役立てることができると考え、「各学校で1週間に1回でいいから生花を愛でる時間をとってほしい」と強く願っている。
「花を見て怒る人はいない。気持ちを和ませてくれる。これが花独特のよさ」。例えば牛乳ビンでも、和紙で包む、かわいい袋の中に入れるなど工夫次第で立派な花器になり、お金をかけずに庭先の花で楽しむことができると提案する。
伊那支部のキャッチフレーズは「さわやか伊那支部 笑顔が一番 合言葉 そして感謝と思いやり」。伊那市で開いた60周年記念の池坊展では、「花展も先生の笑顔の渦でお迎えしましょう」と話し、笑顔あふれる和やかな花展となった。
支部では2年に1回の支部展のほか、研修会の全国巡回展、講師を招いての教授者勉強会、次を担う正教授の勉強会などで熱心に学び、青年部は病院や金融機関などでボランティアで花を生ける活動にも取り組む。支部の物故者の供養と併せ、生きている花を扱っているため花供養もしている。
「終点なき道。一生勉強だと思っています。人間性も共々磨いていきたい」(村上裕子) -
変わった植物、ナンバンギセルが咲く
ススキやチガヤに寄生する、変わった植物、ナンバンギセルの花が飯島町本郷の林公明さん宅で咲き始めた。 ナンバンギセルは葉緑素を持たない寄生植物。長い花柄を伸ばし、その先にピンク色の花を咲かせる。花柄や花の形が南蛮人が持つパイプに似ていることから名付けられた。
うつむき加減咲く、風情ある花容は「オモイグサ」とも呼ばれるハマウツボ科の1年草。
林さんは昨年冬、ヤクシマススキの根元に粉のように細かい種を数百粒まきつけた。種はススキの根に付着し、発芽し、根を伸ばし、秋には花柄を伸ばした。発芽率は低く、数百粒まいても、数本しか生えない。
林さんは「花の形が面白い。ナンバンギセルを育てるというよりも、ススキを育てることに気を配っている」と話している。
##(写真) -
本郷神社例祭
豪快な大三国が人気の飯島町本郷の本郷神社例祭は29日夜、本郷第6耕地年番で壮大に繰り広げられた。昼間はしし練りを披露し、夜は打ち上げ花火と大三国の打ち上げ。境内を埋め尽くした見物客は、夜空を焦がす光と音、火の粉の舞に熱狂した。
午後9時、約60人余の厄年の男女や年番耕地の競い隊が、そろいのはっぴ姿で、玉箱を担いで境内に繰り出し、ほどなく、全ての灯りが消され、やみと緊張に包まれた境内で、突然、百メートル余の綱火が走り、「厄払」の焼き文字が浮き上がり、そして消え、境内の東西南北から吹き上げる庭花火に酔いしれる間なく、御神前(小三国)に点火した。間を置いて、再び、綱火が走り、ナイヤガラ、大三国に点火。噴き出す火の粉で「春夏秋冬」を描いた。
情け容赦なく降り注ぐ火の粉を浴びながら、競い隊は玉箱をたたき、おんべを振って「わっしょい、わっしょい」と気勢を挙げ、年番耕地の心意気を見せつけた。 -
歌声喫茶ともしびに80人
中川村大草望岳荘で30日夜、「うたごえ喫茶ともしび」が開かれ、約80人が参加、青春時代の思い出の歌をみんなで歌って楽しいひと夜を過ごした。中川村では初めて、村民有志による実行委員会主催
歌声喫茶ともしび新宿店の出前。ソプラノの小川邦美子さん、司会・バリトンの吉田正勝さん、アコーディオン(伴奏)の田口順子さんが出演した。
「みかんの花咲く丘」でスタート。「下町の太陽」と続き、ストレッチを兼ね、手話を交えた「手の平を太陽に」を響かせた。
ともしび定番のロシア民謡「カチューシャ」。情感豊かに「千の風になって」、「なごり雪」「遠い世界」「世界に1つだけの花」などのなじみの歌をお腹の中から声を出して、楽しく歌った。
また、小川さんが「百万本のバラ」、石川啄木の「一握の砂」「初恋」など澄み切った歌声を響かせ、参加者はうっとりと聞入った。
会場には無料のコーヒーのほか、日本酒、カレー、焼きそばなどの屋台もあり、休憩時はにぎわっていた。 -
地元「紫輝」も本場と一緒に、ワインセミナー
南信で初めてワイン醸造技術管理士(エノログ)の認定を受けた宮田村南割区の秋山泰久さんと、飯田市のソムリエ浜島晃さんによるワインセミナーが30日夜、駒ケ根市のそば処丸富であった。浜島さん推奨のフランス、ドイツの美味しいワインに加え、宮田村特産の赤ワイン「紫輝」も紹介。参加者は長い歴史を誇る本場と、地元で育まれる・ス成長株・スを飲みくらべ、味わい深さを堪能した。
ボルドーやブルゴーニュなど有名産地のワインと一緒に並べられた「紫輝」。
原料となる山ぶどう(ヤマソービニオン)の栽培者の一人でもある秋山さんは「まだまだ発展途上だが、これからますます良くなると思う」と紹介した。
「紫輝をはじめ県の原産地呼称管理制度に認定されたワインは良質なものが多い」と浜島さん。
グラスに注ぐと、参加者からは「色がきれい」「香りも素晴らしい」とため息も。
ある女性は「すっきりしていて美味しいですね」と話した。
都内のホテルで取り扱われるなど、口コミで評判が広がっている「紫輝」。秋山さんら関係者の「地元で愛されるワインにしたい」という想いも、じわじわと根を生やし始めようとしている。 -
五輪メダリストの有森さんが子どもたちを指導
バルセロナ、アトランタ両五輪のマラソンメダリスト有森裕子さんが30日、招待選手として出場した駒ケ根市の駒ケ根高原マラソンに続き、同市内の小中学生40人と交流した。一緒に走ってランニング技術を指導したほか、夢を叶えるには「あきらめず頑張り続けること」と子どもたちを激励した。
有森さんが同市内で小中学生に指導するのは15年ぶり。市教育委員会の主催でランニングクラブやスポーツ少年団に所属したり、希望した子どもたちが参加した。
前回はバルセロナ五輪で銀メダルを獲得した直後だったが、この日は自身の競技生活を振り返りながら、自分の気持ちをしっかり持つ大切さを伝えた。
「私にはひとつだけ自慢できるものがある。一度も手を抜かず、後悔する時間もなかったこと」とも。失敗も含めて頑張っただけ力になると話し、子どものうちは好き嫌いなく何にでも挑戦してみてと呼びかけた。
子どもたちからは「どうやったら早く走れるの」「何であきらめない気持ちを持てるようになったの」などの質問も。
有森さんは一つひとつ丁寧に答え、技術だけでなく、一番大切な心構えも教えていた。 -
秋季スポーツ大会300人が熱戦
宮田村の秋季スポーツ大会は30日、ソフトバレーボール、ふわっとテニスの2競技に約300人が参加して行った。分館対抗形式で、村内全11区が熱戦を展開。スポーツを通じて親睦も深めた。
あいにくの雨でマレットゴルフは中止。軟式野球はふわっとテニスに変更するなどの影響もあったが、試合内容は白熱した。
ソフトバレーは青年、壮年、熟年の3部門。チームプレーの醍醐味を存分に満喫し、ボールをつないだ。
ニュースポーツのふわっとテニスは初めての実施。思うようにいかないボールの変化を楽しみながら、真剣な表情で挑んでいた。
上位の結果は次の通り。
【ソフトバレー】青年=(1)大久保区(2)町三区(3)南割区▽壮年=(1)新田区(2)大久保区(3)南割区▽熟年=町三区(2)大原区(3)中越区
【ふわっとテニス】(1)中越区(2)新田区(3)大原区、町三区 -
新たな教育委員長に白鳥氏
宮田村教育委員会は1日に臨時会を開き、村公民館長の白鳥剛氏(72)=町三区=を新たな村教育委員長に互選した。館長としての任期が半年残っており引き継ぎまで兼務となるが「子どもたちを包み込む地域の教育力をはぐくんでいきたい」と抱負を述べた。
白鳥氏は小中学校の教諭として活躍し、退職後に村社会教育指導員に。2003年から村公民館長を務めている。
9月末で教育委員を退任した前任の春日親夫さん=新田区=が11年間委員長を務めており、久しぶりの交代となるが、白鳥さんは「公民館で培ったノウハウも活かし、地域に目を向けて課題に取り組む」と話した。
任期は来年9月末までの1年間。 -
東、西保育園の運動会
宮田村3つの保育園は29日に運動会を行い、東、西の両保育園も子どもたちが元気に競技に挑んだ。
あいにくの雨のため東保育園は村勤労者体育館に会場を変更。青空の下ではできなかったが、園児たちは今までの練習の成果を存分に発揮した。
年長が引っ張り、年中、年少が力をあわせて頑張る「列車リレー」は白熱。会場を埋めた家族や地域の人からは熱い声援が飛んだ。
西保育園も農業者トレーニングセンターで行ったが、多彩な競技に会場一体となって盛り上げた。
年長園児が孫悟空に扮するなど、全園児でリズム体操を披露。心ひとつに秋の一日をみんなで楽しんだ。 -
子育て講座始まる
伊那市の木のがん具専門店「どうぞのいす」が主催する子育て講座が30日、伊那市図書館で始まった。市内を中心に、近隣市町村から子育て中の母親ら50人余が集まり、親子のコミュニケーション方法を学んだ。今後も月1回ずつ定期的に開きたいという。
「どうぞのいす」の子育てアンケートで、しつけに悩む人が多かったことから、子育て支援の一環として講座を企画。定員40人を上回る申し込みで、反響の大きさをうかがわせた。
市内に住む親業訓練協会認定インストラクター小椋佐代里さんを講師に迎え「親と子の心のきずなづくり」と題し、11月まで3回の日程で、子どもの心を開く聞き方を中心に学ぶ。
小椋さんは「親と子がスムーズにコミュニケーションを取るには、心の架け橋を作ることが大切。橋に障害物があると、親の言葉は子どもに伝わらない」とし「『聞く』ことは、質問して聞くことではなく、子どもの気持ちに寄り添い、感じること」と事例を出しながら、わかりやすく話した。
2回目は実際のコミュニケーションの取り方を練習する。
問い合わせは、「どうぞのいす」(TEL74・6697)へ。 -
創業塾が開講
伊那商工会議所などが主催する起業セミナー「創業塾」が29日、開講した。市内をはじめ、南信地区から起業を考えている人など21人が申し込んだ。
初回は経営コンサルタントの星井あき子さんが講師を務め、起業の心構えや事業計画と自己分析などについて講義した。
星井さんは、目的や事業展開などを書き記すビジネスプランの作成について「事業の成功率を高める武器となる。思い描くビジネスプランを現実的に把握し、課題を明確にする」と重要性を話した。
創業塾は10月20日まで5回の日程で開催。内容は戦略の方向性、ビジネスプランの作成、売上目標と資金繰りなどで、グループワークを盛り込みながら、異業種間交流や起業へのモチベーションアップにつなげる。カリキュラム終了後は、個別に事業計画を発表するプレゼンテーション研修もある。優秀なビジネスプランには「起業チャンピオン賞」を贈る。 -
中央保育園で運動会
宮田村3つの保育園は29日、運動会を開いた。あいにくの天候で各園とも屋内に会場を移したが、園児が練習の成果を発揮。中央保育園は宮田小学校体育館で行い、雨を吹き飛ばすような熱気に包まれた。
かけっこ、つなひき、リズム体操に親子種目など多彩。ゲーム感覚も取り入れ、園児が競技に挑戦した。
年長園児の障害物競争は白熱。一つひとつ課題を乗り越えゴールを目指す姿に、会場に集まった家族や地域の人たちから熱い声援が飛んだ。 -
中川アルプス展望さわやかウォーク
「自然がみえる。郷土がみえる。自分が映える 中川のみち」をテーマに、秋の田園地帯を歩く「第8回中川アルプス展望さわやかウォーク(ツーデーウォーク)」が29、30日、中川村で開かれている。初日は天竜川西岸に広がるリンゴ園や赤ソバ畑を通る約14キロの「美しい日本の歩きたくなる道500選」コース。県内外から参加した80人は、主会場の牧ケ原文化公園・サンアリーナで、主催の曽我村長や来賓から激励を受け、元気に出発。この日は曇天、アルプスは望めなかったが、黄金色に輝く稲田や、色づきはじめたリンゴ、見ごろを迎えた赤ソバ畑など、中川の秋を満喫しながら、のんびり歩いて、ゴールを目指した。各チェックポイントでは茶や漬け物、果物の接待もあり、中川の味もたん能していた。
2日目(30日)Aアルプス展望 天竜・里山コース22キロ(健脚向き)、Bコースアルプス展望 里山コース15キロ(一般向き)、Cコースファミリーお散歩コース6キロ(小学生同伴家族向け)。スタート午前8時。
) -
七久保小が桜守ファミリー活動
飯島町桜守ファミリーの七久保小学校は28日、4年生22人が参加し、担当する6本の夏作業をした。
子どもたちはスコップを持って集まり、信州いいじま桜守の役員から作業の仕方を教わった後、6班に分かれ、木を見上げたり、うろを覗き込んで、虫はいないか、枯れたり、テングス病の枝はないかなど、真剣に観察した。
この後、1輪車でキノコの廃オガ材を運び、根元から少し離して、枝が伸びている範囲の土の上に、敷き詰めるなど、樹冠下マルチ作業に精を出した。
子どもたちは「重い、重い」と言いながら、1輪車を押したり、「おがくずの中に虫がいた!」などと騒ぎながら、作業を進めていた。 -
中川観光開発定期株主総会
#
望岳荘を運営する中川観光開発(社長・曽我村長)は28日、望岳荘で第37期定期株主総会を開き、第37期(06年7月1日-07年6月30日)は売上は対前年比103・7%で700万円増、経常利益は768万円で同比365・7%で558万円増と報告された=写真。
総会には約30人の株主、役員が出席。第37期は地元客の信頼回復に努めた結果、宴会など日帰り売上が前年を15%強上回り、落ちこんでいる宿泊を含め8%増となった。前期に続き、委託管理料の減収があったため、営業収入合計1億9200万円で対前年比103・7%。経常利益は前期に引き続き、経費削減に努めた結果、768万円(対前年比365・7%)の黒字となり、「よい方向に向いつつあると感じている」とした。
37期の入客状況は宿泊7199人、宴会1万669人、風呂3万7433人、ハチ博物館4807人、結婚式6組。
第38期(07年7月1日縲・8年6月30日)は「お客様満足度の向上」を基本に、宿泊客特に個人客の確保に向け、インターネットによる誘客、集客に力を入れる。目標売上額は宿泊7000万円(前期実績6563万円)宴会6420万円(同6786万円)その他4600万円(同4406万円)。売上総利益3270万円(同3888万円)。当期利益142万円(同734万円)
このほか、役員改選も行ない、吉沢美孝さんが取締役を退任し、顧問に、新たに松下昌嵩さんが取締役に選ばれた。ほかの役員は留任となった。 -
第18回NTT東日本カップドッジボール長野県大会中南信地区大会南小アタッカーズ(南箕輪村)が優勝、キングファイターズ(飯島町)が準優勝
第18回NTT東日本カップドッジボール長野県大会中南信地区大会が29日、伊那市の勤労者福祉体育館などであった。中南信地区の小学4縲・年生でつくる45チームが集まり、男女別トーナメントで対戦。上伊那では女子の南小アタッカーズ(南箕輪村)が優勝、男子のキングファイターズ(飯島町)が準優勝したほか、ベスト8に勝ち残った女子のチームKT(辰野町)と男子の南小ハトポッポ(南箕輪村)が11月の県大会に進出した。
NTT東日本長野支店が主催する同大会は1990年の日本の電話事業100年記念として始まったもので、それ以降、毎年1回ずつ開催している。
中南信地区と東北信地区の2会場で地方大会を開催。男女別トーナメントを展開し、それぞれに勝ち上がった上位8チームが県大会へと進む。
選手らは声をかけ合いながらボールを回し、相手チームの隙(すき)をついてボールを投げ込んでいた。 -
かんてんぱぱホールで県内技術専門校木工科OBによる作品展
伊那、松本、上田にある県技術専門校木工科を卒業したOBらによる「木にたずさわる職人たちの手仕事展」が10月1日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。県内外で活動する20工房22作家が手がけたテーブルやイス、時計など約千点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
昨年までは伊那技専木工科OBだけの作品展だったが、今年は県内にあるほか2校の技術専門校OBにも呼びかけた合同展を企画。主催者によると、こうした作品展は初の試みだという。
会場にはちゃぶ台や本棚などといった大きめの生活家具のほか、カラーインクで着色した板絵、積み木など、それぞれの作家の個性が生きた多彩な作品が所狭しと並んでおり、木の木目や質感を生かした無垢の作品も多い。
出展者の一人は「こだわりを持って作っている人も多い。一人ひとりの個性やこだわりを見て、作品に触れてもらえれば」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後3時まで)。 -
ぺアーレ伊那で受講者の作品展
伊那市の社会保険健康センター「ペアーレ伊那」で29、30日、「第13回受講者作品展」が開かれている。20の教養文化講座で学んでいる受講者らの水彩画、水墨画、トールペイント、グラスアートなど作品約350点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
毎年この時期に開催している作品展。2日間の日程で開催しているが、受講者のほか、これから新たに講座を受講しようと考える人など、多くの人でにぎわう。
作品を出展しているのはこの4月に講座を受講し始めた人から継続して受講している人までさまざま。油彩、写真、陶芸などといった講座が人気だという。
また、作品展に合わせてプール、トレーニングジムの無料開放もしているほか、10月から開講する新講座「スクラップブッキング」、「ポリクレイ(樹脂粘土)」の実演や、「肩・腰・膝機能改善体操」の体験教室も実施している(体験教室は29日のみ)。
入場無料。午前9時半縲恁゚後4時。 -
アフリカ・キャラバン イン駒ケ根
来年日本で開催される第4回アフリカ開発会議とG8を前にアフリカへの理解を深めてもらおうと全国5カ所で開かれる巡回イベント「アフリカ・キャラバン」の第1回が29日、駒ケ根市のJICA(国際協力機構)駒ケ根青年海外協力隊訓練所を会場に開かれた。アフリカを支援する市民グループ「ジンバブエ友の会」会員らでつくる実行委員会主催。「アフリカ人、日本人、みんな地球人」をテーマに、シンポジウム「信州におけるアフリカ理解の今とこれから」が開かれたほか、アフリカン・ダンスや伝統楽器のワークショップと演奏会、アフリカン・ドラムのライブ演奏、アフリカを支援するNGOの活動写真展などが多彩に催された。
シンポジウムではアフリカ・ギニアのアブライ・サンコンさんなどパネリスト6人が参加者とともに相互理解の現状と今後などについて討論。サンコンさんが「アフリカというと、裸でやりを持っている竏窒ニいうイメージができ上がっているが本当の姿を知ってほしい」と苦言を呈したのに対し、ほかのパネリストや参加者らは「まずは音楽やスポーツなど、互いに興味のある共通点から入るのがよい」、「学校教育にもっと力を入れるべき」などの意見を述べていた。 -
看護大学園祭「鈴風祭」
駒ケ根市の県看護大で第12回鈴風祭が30日まで開かれている。看護大ならではの血圧、体脂肪、肺活量、握力、全身反応時間の測定やアルコールパッチテストなどのコーナーは行列ができるほどの人気=写真。ステージでは早食い&ロシアン・ルーレットやもちつきなどが行われたほか、大講義室では映画『107+1 天国はつくるもの』が上映された。広いキャンパスには大学を支援する駒ケ根市看護大学交流市民の会や学生たちが運営するさまざまな模擬店も出店し、訪れた家族連れなどでにぎわっている。
30日はビンゴゲーム、ミスター&ミス看護大コンテスト、バンドのライブ演奏などが行われる。 -
あぐりスクール駒ケ根校が稲刈り
さまざまな体験学習を通じて農業と食への理解を深めてもらおうとJA上伊那が小学2縲・年生を対象に開いている「あぐりスクール駒ケ根校」は29日、第6回体験講座を駒ケ根市で開いた。駒ケ根市、伊那市、飯島町、中川村、宮田村の9小学校の児童約70人が参加。稲刈りや落花生の収穫などを楽しんだ。
稲刈りは児童らが5月に田植えをした駒ケ根市のアイ・パルいなん近くの田で行った。ほとんどの児童が初めての経験とあって、恐る恐るかまを手にしていたが、JA職員らの指導を受けながら刈り始めると「面白い」と田んぼのあちこちで歓声が上がった。小雨の降る肌寒い天候の下での作業となったが、児童らはザクザクと音をたてながら笑顔で作業を楽しんだ。刈り取った後には「自分で田植えをした大事なお米だからね」と話し合いながら落穂拾いにも精を出した=写真。
同スクールは12月にかけて月1回ずつ開かれる9回の講座で、田植え、リンゴやサツマイモの栽培作業などの農業体験のほか、川遊びや五平もちづくりなどに挑戦するもの。昨年伊那市で初めて開校して好評だったことから、今年は新たに駒ケ根市でも開校した。 -
伊那ケーブルが緊急地震速報サービス開始へ
伊那ケーブルテレビジョン(伊那市西町、向山公人社長)は、震度3以上を基準に、緊急地震速報サービスを開始する。10月1日からエリア内の伊那市、箕輪町、南箕輪村の防災担当部署で検証実験し、早ければ10月末にも加入者を対象に広げる。
サービスは、緊急地震速報を配信する気象庁からデータを受け、ケーブルテレビの伝送路を活用して、管内10エリア(4キロ四方)の地域ごとに地震の予測到達時間と予測震度を伝えるもの。
希望する世帯に専用端末機を設置し、音声で「あと10秒後に震度4の地震が来ます。10、9、8…」と告知。東南海沖地震の場合、地震発生の20縲・0秒前に情報が流れるという。避難経路の確保、火の元確認などにつなげる。
専用端末機(親機)は2万円前後。子機もあり、電波の届く範囲30縲・0メートルで使うことができる。
設備投資はデータを受けるサーバー、送信用装置の35万円。
運用の詳細が決まり次第、加入者から申し込みを受け付け、自主放送チャンネルなどで随時、地震速報の効果的な利活用を周知する。
向山社長は「緊急情報の発信で、地域の安心・安全の確保、地域社会の健全な発展に努めていきたい」と話した。
伊那ケーブルの加入者(8月末現在)は2万5850世帯で、加入率は64%。 -
長谷の伊那里診療所 11月から休止
伊那市長谷市野瀬にある伊那里診療所が11月から休止となる。男性医師(78)が体調を崩し、8月10日から休診していた。「医師の回復を待って再開したい」(長谷総合支所)としている。
診療所は市野瀬、中尾、杉島などの地域住民が利用。1日平均の受診者は10人前後。
患者は往診も含め、美和診療所の医師(2人体制)が対応している。
患者の交通手段を確保するため、福祉バスを美和診療所竏宙ノ那里診療所間に伸ばした。
男性医師が務めていた上伊那福祉協会の特別養護老人ホーム「サンハート美和」(長谷非持)の嘱託医は、美和診療所医師が当たっているが、今後については検討する。
1カ月半ほど休診しているが、諸経費がかかるため、休止の形を取る。
男性医師から診療所閉鎖の提案もあったそうだが、宮下市蔵長谷総合支所長は「当面、休止とし、回復を待ちたい」と伝えたという。
28日夜の長谷地域協議会で明らかになった。地元住民にも説明した。 -
大芝高原まつり実行委員会反省会
08年は8月23日開催を決定南箕輪村の第22回大芝高原まつり実行委員会は28日夜、反省会を村民センターで開いた。反省点を確認し、08年は8月23日に開くことを決めた。各委員会の提案事項は今後、代表者会議で検討する。
今年は8月25日にあった。反省は、全体的には計画通り実施できた内容が多かったが、立ち入り禁止ロープを乗り越えて進入する人がいたという指摘があった。全体では▽今後のまつりのあり方について運営側と事務局を交えた話し合いをもつべき▽もっと多くの村民の参加があったほうがいい▽ごみ問題を参加者全員で考えなればいけない-などの意見が出た。
要望では、大芝荘入り口の歩道の街路灯確保、通行許可車の走行速度制限、車いすの通行のため大芝湖北側の未舗装カ所のアスファルト舗装などが上がった。 -
信州みのわ山野草クラブ第9回秋の山野草展示会
箕輪町の木下公民館クラブとして活動する「信州みのわ山野草クラブ」(22人、白鳥征男会長)の第9回秋の山野草展示会が29日、木下公民館で始まり、朝から多くの愛好者でにぎわっている。展示は30日まで。
発足から5年目。山野草の育成方法研修や寄せ植えなどを勉強するほか、自生地見学などもしている。
今年は8月に三峰川に流木拾いに出かけ、9月の例会で流木に部分的にくぼみを作って山野草を植え込む作品を学び合った。展示会で学習の成果を披露している。
作品は230点。ダイモンジソウ、イワシャジン、ノコンギク、ハゼ、ムラサキシキブなど季節の花木、斑入り植物などがあり、珍しい植物では実を付けたハナイカダもある。
今年は春先の天候不順、夏の暑さで秋の花が例年より少ないものの、展示会場にはきれいに花を咲かせた作品も並び、白鳥会長は「会員が頑張って、よくここまできれいに咲かせてくれたと思う」と話した。
会員が持ち寄る余剰苗の販売、来場者に抽選で無償苗の配布もある。開催時間は午前9時縲恁゚後4時。 -
古田の里赤そば花まつり
箕輪町上古田区主催の「古田の里赤そば花まつり」が29日、上古田公民館などであった。金原地区の一面の赤ソバ畑を散策したり、打ちたてのそばを味わうなど地元住民や観光客が祭りを楽しんでいる。30日まで。
公民館では、区内のそば打ち名人による手打ちそばを販売。そば打ちの様子を見ながらそばを味わい、子どもも「おいしい」と笑顔だった。体験もあり、名人の指導を受けて熱心にそばを打つ姿もあった。
そばは、1日限定800食で盛りそば400円、田舎そば500円。そば打ち体験(人数限定)は1500円。営業時間は午前10時から。完売次第終了する。公民館前と金原地区の赤ソバ畑入り口では、地元の新鮮農産物の直売、手工芸品の直売。営業時間は午前10時縲恁゚後3時。