-
養魚場閉鎖で放流魚確保できず恒例のマス釣り大会中止に
宮田村の小田切川で毎年夏のお盆にあわせて開かれるニジマスの魚つり大会が、新田区の宮田養魚場閉鎖で放流する魚を仕入れることが困難と判断し、中止となった。主催する自然を呼び戻す会の加藤一彦会長は「楽しみにしてくれた人も多く、本当に申し訳ない」と話している。
つり大会は同会発足当初の15年前から毎年8月14日ころに開催。参加無料とあって村内外の家族連れなどに人気があり、村のお盆の風物詩として定着していた。
毎回1300匹のニジマス、アマゴを放流していたが、5月末に天竜川漁協が養魚場を閉鎖したことで仕入れ先が宙に浮く事態に。
他所から魚を仕入れることも検討したが、遠隔地で渓流魚の運搬が難しいと分かり、やむを得ず今年は中止を決めた。
村観光協会は補助金を出して共催してきたが、「マス池(養魚場)と地元がつながる取り組みでもあったと思う」と事務局の村商工観光係は話す。
「例年250人もの参加があり、さみしい気持ちがする」と加藤会長。来年以降は未定だが、何か考えていきたいとも話した。 -
アンサンブル信州in宮田、7日の定演に向けリハ開始
宮田村を拠点に国内外の有望な若手演奏家が集まる弦楽合奏団「アンサンブル信州in宮田」は5日、24人の団員が同村に入り、7日の定期演奏会(駒ケ根市文化会館)に向けてリハーサルを開始した。5周年を迎え、団員も固定。到着早々、熱い練習に臨んだ。6日も午前10時から午後6時(午後2時から1時間は中断)まで行い、一般にも公開する。
「地元の皆さんの支援で5年目を迎えられる。いつも満員の観客の声援が私たちのパワー。今年も楽しみたい」とコンサートマスターを務めるバイオリンの浅井万水美さん。
初回から参加する伊那市出身のビオラ奏者宮坂千夏さんをはじめ、団員は顔なじみばかりだが、厳しさも交えながら本番に向けて調整を続けた。
今回の定演では、世界を舞台に活躍するチェロ奏者のドミトリイ・フェイギンさんがハイドンの協奏曲でソリストを務めるなど、聴きどころが満載。
イタリア古典派のレスピーギ、ウィーン(オーストリア)のハイドン、ボヘミア(チェコ)のドボルザークと、国際色豊かな名曲を繰り広げる。
7日午後2時から上伊那の小中学生1000人を無料招待する子どものためのコンサート、午後6時から一般対象の演奏会を開く。
前売り3千円、当日3500円で宮田村民会館、駒ケ根市文化会館などで発売中。問い合わせは加藤テレビ85・4220まで。 -
【高校野球紹介】(3)伊那弥生ケ丘
主戦平沢(3年)を中心とした守備で最小失点の試合を目指す。課題の打線は「9人の攻撃のバランスが取れてきた」と原監督。夏に向けて調子を上げたチームは、5年振りのベスト8を狙う。
130キロの速球とスライダー、カーブの変化球を持つ上手の平沢。6月から内角を攻めるよう心掛けてきたため、決め球の外角直球が生きてきた竏窒ニ監督は、エースの仕上がりに満足する。
継投には、右上手の佐々木(2年)、同じく宮沢(同)、右下手の春日(3年)が控える。
守備は、経験を積んだ小島、唐沢の3年生が二遊間を務め内野に安定感が出てきた。捕手の塩沢(2年)竏瀦ス沢のバッテリーも大きく成長したという。「守備はピンチの場面を多く経験してきたことでシビアに対応できるようになった」(原監督)。
打線は、「状況に応じたバッティング」に磨きがかかる唐沢を先頭打者に起用し、宮沢、佐々木、小島を中軸に置く。下位打線には不安を感じるが監督は「全員で攻撃をつなげていきたい」と話す。
初戦は須坂園芸と対戦(16日午前9時縲恁ァ営長野野球場)。勝ち上がると2回戦の相手は臼田(18日午前9時縲恣ッ球場)。
春日秀仁主将
ピッチャーを中心に、一つでもエラーを少なくして守備でリズムをつくり、攻撃につなげたい。目指すはベスト8。 -
年金出張相談に50人余
年金記録不備問題を受け、伊那社会保険事務所の出張年金相談が6日、飯島町役場であった=写真。開始の30分前から、続々と町民が年金手帳や年金証書、印鑑などを持参し訪れた。
午前9時30分から午後4時までに、受給者を中心に50人余が職歴などを説明し、真剣に相談していた。
飯島区の男性は「勤めを色々と変わっているが、勤務先でちゃんと処理してもらえているか不安」。また、本郷地区の女性は「若い時は厚生年金、1時国民年金にも加入した。住所も変更したので、継続されているか心配」と話していた。 -
珍しい花バナナを展示
「きれいな色だね、花バナナ」-。中川村片桐の中川文化センター前に、珍しい鑑賞用の花バナナ(ムサ・ヴェルティナ)の大鉢が展示され、来場者の目を引いている。
この鉢は南田島の矢沢義幸さんが持ちこんだ。バショウのような大きな葉の中に、直立した花序があり、その下に5、6センチの赤い実を数個つけている。
矢沢さんによると、5年前、知人から株分けしてもらい、ハウスで大切に育て、2年前から花が咲き、実った。
実を割ったところ、種ばかりで食べられなかったとか。 -
ラベンダー摘み取り最盛期
飯島町七久保の道の駅、花の里「いいじま」のラベンダー園で摘み取りが最盛期を迎えた。ラベンダーはつぼみがふくらみ、今が摘み取りの適期。
来場者は1面青紫色の園内で、花の香りに包まれて、1本1本つぼみを摘んでいる。
同園は20アール、早生(わせ)系の「ノウシ3号」から晩生種のスーパーカビリアンブルーまで20種類500株を栽培。7月中旬まで摘み取りができる。
ちなみに摘み取り料は直径7センチの紙コップいっぱい500円で、たっぷり摘める。
同園は施設建設が予定されており、摘み取りは今季限りとか。 -
まほら伊那民謡会 新宿区民謡大会出演
新宿区と友好都市提携を結ぶ伊那市の代表として「まほら伊那民謡会」(伊沢寛代表)が1日、同区四ツ谷区民ホールであった新宿区民謡大会に参加した。約20年ほど続く交流事業の一環。同民謡会のメンバー11人は、観客約700人の前で「天竜下れば」など3演目を披露した。
大会には区民でつくる40の民謡団体が参加し、全国各地の民謡を題材に86演目があった。この中で伊那民謡会は、特別出演として「天竜下れば」「絵島節」「伊那節」を三味線、太鼓、尺八の演奏で歌い、踊った。
同行した、市関係者は「新宿区民にも喜んでもらえたと思う。演目の中では『伊那節』などの民謡を歌う団体もいたが、本場の生の演奏と歌、踊りを披露できてよかった」と話した。
旧高遠町が1986(昭和61)年7月に同提携を結んだのがきっかけ。民謡大会を主管する新宿区民謡連盟との踊りを通じた交流は88年から始まった。本年は「伊那まつり」の市民おどりに同連盟メンバーが参加する予定だ。
「新宿区民謡大会」に参加するメンバーら -
かんてんぱぱで第28回長野県陶芸展開催
長野県陶芸作家協会(篠田典明会長)による第28回長野県陶芸展が8日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。若手からベテランまで25人の陶芸作品約500点が、訪れた人の目を楽しませている。
同協会に加盟する県内の作家らが年に一度開く作品展で、同会場では4回目。
例年各作家が個々人のブースを持ち、作品を出展しているが、今回は「赤と黒の共演」をテーマに、作家の作品を一堂に集めたディスプレイを設置した。
陶芸の歴史が浅い長野県の場合、各作家が全国の焼き物の名所で技術を身に付けて県内で活動を続けていることが多く、展示作品も瀬戸、備前、織部など多彩。上伊那からは、駒ヶ根市の湯沢千春さん、岡田和也さん、伊那市長谷の竹島覚二さんが出展している。
出展者の一人、篠田弘明さん(49)は「多彩な作品からそれぞれの作家の目指しているところを見ていただければ」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時(最終日は午後3時より抽選会、午後4時まで)。 -
新山保育園と美篶東部保育園はハッチョウトンボを見学しながら交流
伊那市の新山保育園の全園児5人と美篶東部保育園22人の年少から年長までの園児が3日、新山にあるハッチョウトンボの生息地「トンボの楽園」を訪れ、地元にある貴重な自然に触れながら交流を深めた。
自然に親しみながら規模の小さい園の園児らに多くの友達との関わりを学んでもらおう竏窒ニ、今年初めて両園で企画した取り組み。バスで訪れた両園の園児らは、簡単な自己紹介をしてから木道の上から園内を見学。ハッチョウトンボを見つけると「いたいた」「かわいいね」などと喜びながら、食い入るように見入っていた。
この日トンボの楽園を初めて訪れた美篶東部の園児の一人は「ハッチョウトンボは初めて見た。赤くてかわいかった」と笑顔で見つめていた。
両園の園長を兼務する山崎富子保育士は「自分たちの育ったところにある貴重な自然を大事に思い、伝えていってもらえれば」と話していた。 -
駒ケ根市幼児幼年教育研究会
駒ケ根市内の幼稚園、保育園、小学校、教育委員会の担当者らでつくる幼児幼年教育研究会は2日、赤穂公民館で07年度研究会を開いた。会員約50人が参加し、赤穂小学校校長の高野普さんの講演「運動遊びについて」を聞いたほか、6グループに分かれて意見交換をした。
高野校長は「今の子どもたちはしょっちゅうけがをする。体力がないというより、敏捷性や柔軟性を養う体験が足りないせいではないか」とした上で「運動を強制すると子どもたちは嫌がるが、ちょっとした工夫次第で遊びの中にさまざまな運動を取り入れることができる。身の回りの物を使って楽しく動くことが大事だ」と呼び掛けた=写真。参加者は時折メモを取りながら熱心に発表に聞き入っていた。 -
紙人形展
駒ケ根市福岡の故長島寿久さんが製作した紙人形の展示会が駒ケ根市立博物館ロビーで26日まで開かれている。光前寺の稚児行列、大御食神社のお練りのほか、源義経と弁慶の安宅関の一場面などがそれぞれ高さ約20センチの人形数十体を集めた大作として展示されている。忠臣蔵をテーマにした作品では、勢ぞろいした47士に加え、松の廊下や討ち入りなどの3場面が生き生きと表現されている=写真。製作途中の人形の頭や手足などのほか、はさみなどの道具類も併せて展示されていて、細かな作業の苦労をしのぶことができる。
長島さんは大鹿村出身で、駒ケ根市には1950年から在住。65歳ごろから本格的に紙人形作りを始め、95年には日本人形作家協議会の誌上コンクールに入選した。06年病没。
入場無料。午前9時30分縲恁゚後6時。月曜日休館(16日開館)。 -
みはらしの湯が平日誘客増を狙ったセットメニューの販売を開始
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」は4日から、入浴料と食事メニューをセットとした平日限定プランを開始した。七夕にちなんだ和膳「星に願いをセット」を、入浴料と合わせて1400円で提供。入場者が減少する平日の誘客を狙ったもので、今後もそれぞれの季節にちなんだセットメニューづくりを考えたいとしている。
セットプランは今回初めての試み。入浴と食事をセットで提供することで、くつろぎながら同施設を利用してもらおうと考えた。
食事セットのメニューは健康志向に配慮した十五穀米を始め、ざるそば、エビやシメジなどのてんぷら、小鉢、漬物、デザートの全6品とボリューム満点。利用者にお得なセットとなっている。セットは1日20食限定で、8月上旬までの提供となる。
また、利用客からの要望に応えてローメン、カレーライス、焼肉定食などの人気のあるメニューに関しては、ラストオーダーを午後7時半から8時に変更し、サービス向上に努めていく。ラストオーダーの延長は年内いっぱいまで続く。 -
上伊那ごみ処理問題学習講演会
上伊那広域連合によるごみ処理問題学習講演会が29日、伊那市役所であった。市民など約130人が集まり、日本環境衛生センター環境工学部課長の秋月祐司技術士から、最近のごみ処理技術の動向などについて学んだ=写真。
講演会は広域連合が伊那市内に建設することを予定している新しいごみの中間処理施設に対する一般市民の理解を深める目的で開催した。
秋月さんはごみ処理施設の処理方式などを具体的に説明したほか、周辺住民が懸念するダイオキシンや重金属の問題についても触れ、「ごみ処理施設はダイオキシンの分解向上と見られがちだが、煙突を通じてに大気中に出るダイオキシン量はわずか。それがまた数十万縲恊舶S万倍に希釈されるため、食べ物から摂取する量より少ない」とし指摘。重金属のガス化についても「排ガス処理施設に流入する排ガスは200度以下になっているため、重金属類は固体化する」として、ほとんどの施設で99パーセント以上の除去率となっていることを示した。
一方、すすやもえかすなどの微粒子(ばいじん)はこうした有害物質を多く含むため、屋内での積み込みや運搬中に飛散しないための最善策が必要であることを指摘。
また、用地の選定については住民の理解を得るためにはリスクコミュニケーションが重要であることを示し、「行政は安全という情報を伝えていくだけでなく、万が一何かあった場合のリスクに関する情報も正確に伝えていくべき」とした。 -
高遠高・高遠小が教育連携
伊那市の高遠小学校で4日、「七夕習字の会」があった。習字を習い始めた3年生40人に、高遠高校の書道教諭が基本を教えた。高校と小学校の教育連携は初めてで、今後、児童と生徒の交流につなげたいとしている。
高遠小は例年、書道の基本技術を高めようと外部から講師を迎えているが、本年は地元の高遠高へ依頼。
小宮山健司教諭は「マジックと違って、自分の意思で太い、細いを表現する」と横棒や払いなど力の入れ方を教えた。児童たちは何枚か練習したあと「大」の字に挑戦。小宮山教諭は児童たちの座席を見て回り、それぞれアドバイスした。
終了後は、教職員20人を対象にした書道があり、児童への指導法を学んだ。
高遠高には芸術コースがあるため、高遠小は合唱などで交流できたらと考えている。 -
ながた荘「ワインと和食を楽しむ会」
箕輪町長田のみのわ温泉ながた荘で3日、「ワインと和食を楽しむ会」があった。町内外の26人が、無添加生にごりワインなど貴重なワインと料理長の創作料理をたん能した。
05年冬、林吉高料理長の創作料理を楽しんでほしいと始まった企画。冬は日本酒、夏はワインで今回4回目。
料理は煮物「メバル紀州煮」、焼き物「加茂なす2種そぼろ」、揚げ物「カマンベールのはさみ揚げ」など、今回しか味わうことのできない料理が並んだ。ワインは、井筒ワインの協力で、本来はワイナリーの発酵タンクからの試飲でのみ味わうことができる生にごりワイン、同日発売した白ワインなど5種類を味わった。
ギター、尺八、筝・十七絃を演奏する3人グループ「パトワ」の生演奏もあった。 -
箕輪町の農地利活用調整機構設置を提案
箕輪町の農地利活用を調整する組織を立ち上げようと、3日夜開いた町地区農政対策委員会で、機構設置の提案があった。今後、組織の設立に向け検討を始めたいとしている。
「農地の利用調整を総合的に行う必要性がある」として起草案を提示。趣旨に▽農業従事者の高齢化で農地利用の限界による耕作放棄▽ポジティブリストの導入による作目の団地化の必要性▽畜産用自給飼料の国内及び地区内生産の必要性▽農業インターンの経営農地の確保対策▽水稲ほ場の適正施肥と稲わらの活用による耕畜連携対策-を挙げる。
事務局は町産業振興課、町農業委員会、JA上伊那、上伊那農業改良普及センター。関連組織は町酪農振興協議会、JA上伊那果樹部会、JA上伊那野菜部会、みのわ営農、堆肥銀行箕輪支店。
現行の「農地保有合理化法人」(JA上伊那)は、設置を検討する組織機構に機能移管する考え。
当面は、組織機構の設立に向けた検討と併せて、町酪農振興協議会の飼料生産状況の把握とコントラクター組織の検討、稲コンバイン作業後の稲わらの収集・流通体制の確立、新規就農者への経営農地のあっせんに取り組む。 -
【高校野球紹介】(2)上伊那農業
一人ひとりの長所を最大限に発揮するのが目標だ。例年のチームと比べて総合力は劣るが、接戦の中で気持ちを切らさず、個々の特徴を生かしていければ竏窒ニ守屋監督。「3年生にはこれまでの練習の成果を試合で発揮してもらいたい」と願う。
投手陣は、左横手の有賀、右横手の宮下、左上手の竹村、同じく茅野、右上手の藤森の5人。ストレート、スライダー、チェンジアップなどの決め球を持つ、それぞれタイプの違う選手がそろうも「確固たるエースは不在」(守屋監督)。調子のよい投手を先発起用し、相手の目先を変える継投を考えている。
守備の要は捕手。三浦の組み立てで投手の実力を生かしてほしいと期待する。内野にはチーム内で守備に安定感のある2年・大槻、外野には俊足の3年・小林大樹のキーマン2人を据える。
打撃は選球眼があり広角に打てる大槻、太田や長打力のある有賀、倉田が中軸を担う。「長打が打てるとチームの空気も変る。普段、打てない選手も勇気をもらえる」と監督。
初戦は犀峡と対戦(16日午前10時縲恁ァ営飯田野球場)。勝ち上がると2回戦の相手は蘇南(18日午前10時縲恣ッ球場)。
大蔵大主将
チームの輪を大切に全員野球で勝っていきたい。大会で気持ちも上がり、充実した練習が出来ている -
さくらが精神障害者ソフトバレー大会に初出場へ
宮田村の心の病と向き合う当事者グループ「さくら」は、10日に伊那市で開かれるソフトバレーボールが種目の精神障害者スポーツ交流会南信地区大会に初出場する。6月からは毎週練習を行い「何としても1勝したい」と意欲満々。日々症状が変わりやすい心の病気だが、心ひとつに大会に臨む。
日常的に利用している村の福祉交流施設を冠し「なごみ家 さくら」のチーム名で出場。メンバーの多くは初心者だが、練習を重ねるうちにレベルも向上してきた。
「何よりもまとまとが生まれてきた。本番までに、もっとチームワークを磨きたい」と主力でもある女性メンバーは目を輝かす。
出場のきっかけは、他チームから同大会に出場した経験があるメンバーの一言。楽しそうに話す姿に「さくらとしてみんなで出よう」と意気投合した。
宮田小学校の体育館などで週1回だが、みっちり2時間ほど練習。好プレーがあった時には全員で喜びを表現し、逆にミスがあった場合には励ます姿も目立ってきた。
昨年は7チームが熱戦を繰り広げた同大会。かけがえのない絆を最大の武器に、まずは初勝利を目指す。 -
宮田村内の上半期交通事故、犯罪ともに半減
宮田村内の今年上半期の交通事故、犯罪発生件数はいずれも前年同期に比べ半減していることが、2日夜に関係者が集まって開いた村安全会議で村駐在所から報告された。住民が意識を高め、より連携して撲滅に努めようと、再確認した。
報告によると、交通事故は14件で、前年同期に比べ13件減少。犯罪は近年多発していた空き巣や自販機荒らしが発生せず、15件減の14件だった。
席上、中田祐記駐在所長は「青色回転灯パトロール車の導入をはじめ、地元住民の熱心な巡回活動などがじわりじわりと効果を現し始めてきているのでは」と分析。下半期も継続するよう協力を求めた。
安全会議は村、議会、消防、防犯、学校、地区など村内のあらゆる団体で構成。
役員改選を行い議長に小林茂村議長、副議長に牧田茂成村副議長、平澤成己村消防団長を再任した。各部会正、副部長は次の通り。
【交通安全】▽正=後藤孝浩▽副=橋爪利夫【消防防犯安全】▽正=近藤満▽副=唐木登【青少年安全】▽正=綾野真之▽副=赤羽和夫【産業安全】▽正=前林善一▽副=伊藤仁志 -
特定給食施設等従事者研修会
社会福祉施設や医療機関などに所属する管理栄養士や調理師などを対象とする「特定給食施設等従事者研修会」が5日、伊那市の県伊那合同庁舎であった。約100人が参加し、食事バランスガイドの活用方法やノロウイルス対策についてのグループワークを展開。それぞれの取り組みを紹介し合いながら情報交換した=写真。
栄養や健康に関する知識向上と衛生管理の徹底を図ることなどを目的として伊那保健所が毎年開催しているもので、情報提供では県の取り組む各種事業を紹介。長野県でよく食べられている食品を国の食事バランスガイドに落とし込んだ「長野県版食事バランスガイド」などを示し、「一つのツールとして利用し、各施設の利用者さんとの会話の中でこうした知識を何らかの形で伝えてほしい」と呼びかけた。
また、食中毒の発生しやすい季節を迎え、ノロウイルス対策に関するグループワークを企画。「調理者自身、ノロウイルスに感染している危険性が高い時は調理に関わらないようにする」などといった感染拡大予防措置を各施設担当者が紹介し、最善策を模索し合った。 -
県少年友の会連合長表彰
伊那署で3日、県少年友の会連合会長表彰の伝達表彰があり、伊那市長谷の農業西村久子さん(72)が小嶋惣逸署長から表彰状を受け取った=写真。
西村さんは、同署が委嘱する伊那少年友の会員として約20年間活動。毎月の計画的な実施のほか、高遠城址(し)の観桜期などにも街頭補導を実施したり、地区女性部で防犯啓発チラシを配布したりと積極的に取り組んでいる。
また、年十数回、地域の老人ホームで「入浴サービスボランティア」をするなど少年育成に限らず、幅広く活動している。
少年非行防止活動に尽力し、少年の健全育成に貢献したことが称えられた西村さんは「これからも犯罪のない明るい街づくりに貢献したい」と話した。 -
のうさん味ネット上伊那が味巡りマップを作成
上伊那の農産物加工組織でつくる「のうさん味ネット上伊那」(19団体、林由枝代表)はこのほど、各団体の農産物加工品とこれらの商品を扱う直売所などを紹介した「かみいな味巡りマップ」を作成した=写真。
相互連携を図りながら加工技術の研鑚、販路拡大に取り組んでいる同組織は昨年、自分たちのつくる商品をPRするためのマップ作りを検討。昨年度のコモンズ支援金の助成を受けながら本年3月、「味巡りマップ」としてまとめた。
見た人に楽しんでもらおう竏窒ニ、明るめの色使いでまとめたほか、イラストなどを添えて見やすくまとめた。それぞれの紹介文には、地元農産物へのこだわり、安心、安全への配慮など、さまざまな思いが込められている。
マップは5千部作成しており、今後は各直売所や公共の宿泊施設に置いてもらうなどして、PRを図っていきたいとしている。 -
おはなしを楽しむつどい
「パパ’s絵本プロジェクト伊那」公演箕輪町のおはなしを楽しむつどい実行委員会は1日、「パパ’s絵本プロジェクト伊那」の公演を松島コミュニティセンターで開いた。親子約100人が絵本と歌とパフォーマンスの楽しい公演を満喫した。
「はじめまして」の絵本をギターと歌で紹介し、メンバーも歌で自己紹介。「コッケモーモー」「ぐやんよやん」など絵本を次々と読み聞かせた。楽しい語り口に子どもも親も声を出して笑い、夢中になって絵本を見ていた。
つどいは、「子ども夢基金助成活動」の助成を受けて開いている。「パパ’s」は、昨年のクリスマス絵本ライブにも招き、好評だった。 -
天竜北島豪雨災害伝承ウォーク
箕輪町の住民有志でつくる「天竜せせらぎロードプロジェクト」と、町の「みのわ健康アカデミー」は1日、舗装工事が終了した天竜川の堤防道路で、天竜北島豪雨災害伝承ウォークを開き、約150人が舗装堤防の歩き初めをした。
北島地籍で同日あった北島災害伝承の碑除幕式、激甚災害対策緊急事業起工式に併せて計画した。
舗装道路でのテープカットと花火を合図に、北島災害伝承の広場から伊那路橋往復の3キロコース、伊那路橋左岸上流往復の5キロコースを各自が自分のペースで歩いた。
参加者の多くは、みのわ健康アカデミーの卒業生や本年度の受講生。仲間で誘い合って参加したという1期生の鈴木あい子さん=南小河内=は、「車が来る心配がなく、平らな道だから話しながら楽しく歩ける。普段歩いている場所とは違うので景色も新鮮」と話していた。 -
高遠高校福祉コースの3年生が伊那養護学校で作業交流
伊那市の高遠高校福祉コースの3年生が2日、伊那養護学校高等部の生徒72人と作業交流をした。
両校では、同年代の学生としてお互いの理解を深めることなどを目的として年に2回、作業体験を通じた交流をしており、この日はその1回目。体験する作業は養護学校高等部の生徒が就労準備などのために普段の生活の中で取り組んでいるもので、高遠高校としては、福祉を学ぶ生徒たちに養護学校の現場のをじかに学んでもらう目的もある。
高遠高校の生徒たちは、伊那養護学校の生徒らの協力のもと陶芸、木工、まき割りなど6つの班に分かれて作業を体験。木工班で釘打ちややすりがけなどといった家具作り作業の一部を体験した三石晃平君(17)は「高校に入ってからはこうした作業を普段やっていないので面白かった」と話していた。
高等部の生徒たちが製作した机やベンチなどといった作品は、各市町村で開かれるふれあい広場などへ出品したりしている。 -
権兵衛街道活性化協議会総会
伊那、木曽側のの行政や団体でつくる権兵衛街道活性化協議会(会長・小坂樫男伊那市長)の総会が2日、伊那市役所であった。関係者ら約80人が参加し、本年度は関東、関西圏の新規誘客開拓に向けたPR活動に力を入れて事業展開を図ることを確認。また、本年度を活動の節目として3月までに同協議会のあり方について検討することとなった。
トンネルが開通した昨年、協議会としてはトンネル開通の周知のための活動を主に展開し、誘客を図ってきた。一方本年度は、より「誘客」という面に重点を置いて事業を展開。中でも、伊那谷へ観光に訪れる人口が最も多い関東方面からの新規誘客を目指し、旅行代理店との共同イベントやイベント企画会社との業務委託検討に取り組む。
また、同協議会は広域的な観光のあり方を模索して3年前に発足したが、「観光」という枠にそぐわない主体も一部に含まれていることなどから、協議会そのものの見直しを図る。 -
【記者室】山の怖さを
山岳写真家に話を聞いた。すべて自分の足で山を歩いて写真を撮る。登山隊に参加したこともあり、登山の経験を重ね、訓練をしている。まもなく70歳になるというが、20キロもの荷物を背負って山を登り、周囲に驚かれることも多い▼山では、登山者を救助することも少なくない。昨年だけでも相当数の登山者を助けたという。必ずしも険しい場所、危険な場所ではなく、どうということもない登山道でけがをしてしまう人もいるという▼山の美しさ、自然の美しさが見る者の心をつかむ写真は、同時に、ただ美しいだけではない山の姿、自然の厳しさも伝えている。山と対峙する緊張感の中でシャッターを切り続けてきた写真家は言う。「山の怖さも知ってほしい」と。(村上裕子)
-
家族の思いを込めた有機野菜づくりに励む
伊那市富県南福地
小森健次さん(31)
夏花さん(31)
一心君夫婦二人、中央アルプスを望むこの地で農業を始めて3年が経過した。自分たちの作った野菜を食べてくれた人が元気でおいしく、幸せになれたら竏窒ニ、農薬や化学肥料などを使わずに年間を通じて約50種類の野菜や米などを栽培。「七草農場」として、季節の野菜10品目前後を1セットとして、関東や関西方面の消費者へ定期的に届けている。
「今はまだ大変。やることがいっぱいあって朝から晩まで忙しいし、1日休むとつけが回ってくるから。技術もまだまだ」と健次さんは話す。
春から夏にかけ、太陽の光を浴びた作物たちはぐんぐん成長していく。たった一粒の種から芽を出し、さまざまな実を結ぶ姿に感動する一方、草との戦いも始まる。落ち葉で畑の表面を覆う「草マルチ」をして草が生えてこないようにしたり、手押し式の除草農機具で水田の草取りに励むものの、草の方も力強い生命力で日々成長し続けるため、朝は5時前から始まり、遅い時は夜の7時まで作業が続く。
「近所の人には『昔はうちもやっていたけどよくやるね』とか、『面白いことやっているね』なんて声を掛けられますね」と笑顔を見せる。
◇ ◇
百姓っていうのは生活に必要なものを全部自分で作る素晴らしいもの竏秩B兵庫県で農業をしながら自給自足を営むある農家そんな言葉が、健次さん農業を志すきっかけとなった。その後健次さんは、有機農業で有名な埼玉県小川町の農家で1年間の研修を積み、夏花さんとともに伊那で農業を始める。
自分たちが食べたいものをお客さんにも食べてもらおう竏窒ニ、研修で学んだ有機農業をもとに、さまざまな作物を栽培。自家製のぼかしや鶏ふん、キノコを栽培する時のおがくずなどを使った有機質肥料を使い、環境負荷のかからないやり方を心がけた。
しかし、農業の基礎は学んでいても、初めての地での生活は右も左も分からない。そんな若夫婦を周囲に住む人たちも心配し、さまざまな面から温かく世話を焼いてくれた。
「1年目は種まきや収穫の時期が分からないから、近くの直売所のおばちゃんやずっと長いこと畑をやっているおじいさんによく聞きにいっていました。『本当に農業だけでやっていけるのか』って真剣に心配してくれる人もいたけど、3年目になって、やっと認められてきたのかな」と夏花さん。
◇ ◇
野菜を通して、地域、消費者、同じ志しをもって農業に取り組む人と、さまざまな人とのつながりができ、生活の中にも拠点ができた。そんな生活の中、長男の一心君も生まれ、新しい家族も増えた。
「『今日はすごくいいな』って思える野菜が収穫でき、お客さんに送ることができると嬉しいですね。これからは養蜂もやってみたい。とにかく何でもいろいろやってみたいんです。『百姓』を目指しているので」 -
老人大学四つ葉会がたかずやの里でボランティア活動
県老人大学伊那学部の四つ葉会(13人、小原博行班長)が29日、伊那市富県の児童養護施設「たかずやの里」でボランティア活動をした。
今回施設を訪れたのは06年に入学し、現在2年目となるメンバーの一班。各班ごと社会参加の一環としてボランティア活動に取り組むこととなっているため、同班は本年たかずやの里を訪れることにした。
この日は、破れた障子の張り変え作業と子どもたちとの交流を実施。
施設職員は「普段は子どもたちの対応で手一杯なので、ボランティアの方が来てくれるのはありがたい」と話していた。
小原班長は「たかずやの里でやっているバザーに参加することなども考えていきたい」と話していた。 -
県交通環境施設協会が道路標識などの清掃作業を実施
長野県交通安全環境施設協会建設業協会は3日、道路反射鏡・道路標識などの清掃ボランティアを県内各地で展開した。
交通安全設備の受注する企業らが、受注後の道路標識などをきれいにすることを通じて、交通事故防止を呼びかけていこうと始めた取り組みで20年目。今年は「美しい信州の人と道路の安全を守る」を活動のテーマとした。
そのうち上伊那では、協会に加盟する4社の12人が、伊那建設事務所管内にある国道2路線、主要地方道3路線、一般県道8路線の総延長約150キロで清掃ボランティアを実施。道沿いに設置されている道路標識など約800本を一本一本きれいにし、交通事故防止を呼びかけていた。