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かんてんぱぱホールでホームクラブ御子柴教室のニットソーイング展
駒ヶ根市のホームクラブ御子柴教室(御子柴直美代表)による作品展「お気に入りの一着」展が26日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。ニット生地で作った夏の洋服を中心とした作品約120点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
御子柴さんの教室受講者による作品展は2回目。前回は冬の装いを中心とした作品展だったため、今回は季節を変えて開催することにした。
御子柴さんの教室では「普段着をおしゃれに」をコンセプトとした作品づくりを展開しているが、今回は染色やステンシルなどとのアレンジを加えた作品も多く、受講者それぞれのオリジナルの一着が会場に並んでいる。
御子柴さんは「今は洋裁をされる機会も少なくなってしまったが、初めての人でも気軽にできるため、楽しさにはまる人も多い。少しでも興味がある人は、ぜひやってみてほしい」と話していた。
入場無料。午前9時半縲恁゚後6時(最終日は午後4時まで)。
また、会期中は随時ニットソーイングの体験教室も行っている(半袖Tシャツ1枚で1050円)。 -
長野県議会土木住宅委員会が環状北線などを視察
長野県議会土木住宅委員会(風間辰一委員長)の現地調査が24日、上伊那であった。委員9人と地元県議を交えて、伊那建設事務所の07年度主要事業個所を視察。進展状況などについて説明を受けた。
市街地への車の流入緩和などを目的として本年度中の完成を目指す伊那市御園の環状北線では、ワークショップにより地元の要望を吸い上げながら事業を進めていることなどを説明。委員からの「環状北線を整備しても、今後は153号の混雑が予想される。環状北線から先の計画は」という質問を受け、山浦直人伊那建設事務所長は「バイパスを整備して交通整備をしていくことが必要だと考えている。現在伊那市の方とも話し合いを始めている。早く現実的なルート案を決めていきたい」と説明。そのほかにも道路改良事業として整備されている伊那バイパスや昨年の7月豪雨で被害を受け、現在災害対策関連事業などを進めている箕輪町や辰野町の事業個所を視察した。
また、視察に伴い上伊那広域連合(小坂樫男連合長)の陳情もあり、国道153号の改良整備と上伊那地区バイパスの建設促進や伊那中部・西部広域農道の県道昇格など、17事項を要望。小坂連合長は「153号線バイパス事業を進めていただいてはいるが、工事がなかなか進まず、伊那、宮田間はルートも決まっていないのが実情。また、権兵衛トンネルの開通に伴い交通量も増えており、環状北線から153バイパスまで続く先線の計画を作ってほしい」として、伊那バイパスの早期実現と東西道路網の強化を訴えた。 -
みはらしの湯で天体写真展
西箕輪在住の野口輝雄さん(56)による天体写真展が31日まで、伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」で開かれている。野口さんが過去10年にわたって撮影した彗星や月食などの天文写真約20点が、訪れた入浴客の目を楽しませている=写真。
市内の小学校に勤務する傍ら、伊那天文ボランティアサークル「すばるの会」の代表などを務め、上伊那から見える夜空の天体写真を撮影し続けている野口さん。昨年はシュワスマン・ワハマン第3周期彗星の撮影にも成功しており、今回はその写真も展示している。そのほかにもオリオン大星雲や獅子座流星群、アンドロメダ銀河などをとらえた天文写真が並んでおり、幻想的な世界が見る人の心をひき付けている。
野口さんは「上伊那は夜空が暗く、天体写真を撮影するには優れている。そんな環境をいつまでも守っていくことが私たちの責務ではないでしょうか」としている。 -
上の原保育園で地区社協と一緒にカレーパーティー
伊那市の上の原保育園(木下りつ古園長)の年長園児約60人が23日、上の原地区の社会福祉協議会(尾名高茂人会長)のお年寄りら12人を招いてカレーパーティーをした=写真。
開設3年目となる同園は昨年まで、園の畑がなかった。しかし今年は地区の協力があって、園の近くに畑を借りることができ、地区社協のメンバーとともにジャガイモやサツマイモを育ててきた。
そのジャガイモを7月末に収穫。お世話になった地域の人たちを招き、カレーパーティーを開くこととなった。
カレーの調理は年長園児らが担当。春にはジャム用のイチゴを包丁を使って切ったが、カレーの具材となるジャガイモやニンジンはイチゴよりも堅く、悪銭苦闘。パーティーに招いたお年寄りらの協力を得ながら、みんなでカレーを作り上げた。
その後、出来上がったカレーを試食。園児たちは「自分たちで作ったから余計おいしいよね」と語りかけるお年寄りの言葉にうなずきながら、自分たちで作ったカレーを口いっぱいにほうばっていた。 -
箕輪西小4年生が乳搾り体験
箕輪町農業者クラブ(根橋英一会長)と上伊那畜産振興協議会による「酪農1日体験学習縲恣菶p牛に触っちゃおう縲怐vが23日、箕輪町の箕輪西小学校であり、4年生(17人、山本三奈教諭)が乳搾りや牛乳を使った料理作りなどに挑戦した。
箕輪町農業者クラブが、伊那市手良の酪農家・酒井秀明さんが子ども向けに搾乳体験をしていることから、箕輪でもやりたいと初めて計画。地域の人に牛とふれあい、牛や牛乳の知識と理解を深めてもらうと同時に、食育の一環として子どもたちに食や命の大切さを考える場を提供したい-と学校に呼びかけ実現した。
4年生は今年、総合的な学習でアイガモを飼う計画で、命に触れる機会にしようと今回の体験に取り組んだ。
学校にやってきたのは酪農家の根橋会長の家の4歳のホルスタインと4カ月の子牛。児童は一人ずつ乳搾りに初挑戦し、乳を手のひらに受け「あったかい」と驚いた様子。「もう一度体験したい人は?」と聞かれると大急ぎで牛の周りに集まっていた。植田涼太君は「搾るのは少し難しいけど牛は怖くない。乳があったかいのは知らなかった」と話した。
児童は機械搾乳を見た後、搾りたての乳を入れたペットボトルを振り続けてバター作りもした。牛を怖がることなく優しくなでる児童もいれば、牛に向かって「モー、モー」と鳴き続ける児童も。子牛が排尿すると「しっこした!」と大騒ぎ。「牛はなんでモーっと鳴くのか」など、専門家を困らせる質問も飛び出し、牛とふれあいながらの学習を楽しんだ。
根橋会長は、「小さいころから牛とふれあい、酪農に関心を深めてほしい」と話していた。 -
ししカレー・しし丼を一緒に
伊那市役所の食堂「アザレア」は24日、イノシシ肉を使った「ししカレー」と「しし丼」が一度に味わえるミニセットを試験的に提供した。客の反応を見て、定番メニューに取り入れていきたいという。
カレーは毎週火曜日、丼は毎週金曜日に登場するメニューで、利用客の「どちらも食べたい」という強い要望にこたえた。2つのメニューで一人前の量。20食分を用意したが、次々と注文が入り、好評だった。600円。
男性の一人は「同じシシ肉料理だが、それぞれにおいしい。丼のシシの脂がうまい。量もちょうどいい」と平らげた。
疲労回復に効果のあるビタミンB1が多く含まれるシシ肉料理で、食堂は「シシ肉を地元産で安心して違和感なく食べられるよう、伊那の名物的なものになれば」と話した。
7月、試験的に出したローメンとソースかつどんのミニセットは毎週水曜日に提供している。 -
高校サッカー選手権県大会 チーム紹介(3)伊那弥生
春の高校総体県大会出場のシード校。選手権大会に向け、3年生が抜けた穴は大きいが、チームを経験豊富な2年生が中心となってけん引する。「自分たちの代になったとの自覚もあり、選手たちが中心となって練習に励んできた」と渋谷監督。この大会は新チームの実力を発揮する絶好のチャンスとなる。
攻撃的な個性の強い選手が集まる。前チーム比べ、技術的に見劣りしないが精神的支柱であり、特にDFラインを組織した3年生が引退し、全体的なコンビネーション不足に不安があった。この夏の長期休暇中は、他校との練習試合で実践的な連携を確認。9日間で20試合前後の過酷な日程を乗り越え、選手たちは、意思の疎通を得て、ひと回り大きく成長した。
トップ下のMF保科(2年)が攻撃の起点となり、サイドや相手DFラインの裏などに多彩なパスを配り、得点チャンスを演出する。チームの看板である2トップは、FW清水(2年)、FW北原(1年)で、力強いポストプレーが魅力だ。チームの課題である決定力不足を打破するため、大会中の2人のコンディション調整に期待したい。
初戦は、下諏訪向陽と須坂園芸の勝者と対戦(9月8日午後3時、飯田風越高校)する。
中島亮主将
3年生が残っている高校がある中、自分たちは2年生が主体となって1年生をまとめてきた。1試合でも多く試合に勝ちたい -
柄山祐希さん 野草スケッチ原画展
伊那市の伊那公民館の野草講座講師を務める、柄山祐希さん(82)=同市中央区=の野草スケッチ原画展は31日まで、同公民館ロビーで開いている。同講座OBの会「われもこうの会」の賛助作品を含む29点を飾っている。
墨入れによる植物スケッチ原画は、彩色11点、無彩色12点、俳句誌「みすず」に投稿した原画に随筆を添付した作品は9点を出品した。学術的な観察記録を中心とした原画で、柄山さんにとって初めての展示会となった。
1950年代からの彩色作品「メヒシバ」「アブラススキ」、2000年代作品「オオバコ」「キンミズヒキ」など市内でスケッチした原画を展示。観察力、植物調査における専門的なスケッチ力が見る人の足を止めている。
柄山さんは野草講座の講師を20年余務め、現在も継続。野草スケッチ、随筆は野草講座の観察資料として長年用いられているという。 -
交通安全功労 山崎喜美夫さん
交通安全活動に長年尽力したとして、関東管区警察局長感謝状(交通安全功労)を受賞した南箕輪村南殿の農業山崎喜美夫さん(72)=写真=が23日、県警察本部で本部長からの伝達を受けた。この日、伊那署を訪れ、小嶋惣逸署長に報告した。
山崎さんは、1956年以降、伊那交通安全協会、南箕輪村交通安全協会委員及び役員として、地域の交通安全活動に尽力。現在は、伊那安協参与、南箕輪村安協顧問を務める。感謝状授与は97年から始まり、同署管内では初めての受賞となった。
山崎さんは「警察のみなさんの積極的な指導、村の交通行政の推進のため、安協を重要と位置付けてくれたことが励みになった」と感謝の言葉。「村内の交通事故発生場所をマップ化し、再発防止のため対策を考えるなど、これからもやれることはやっていきたい」と抱負を述べた。 -
飯島選果場で、サンつがる(リンゴ)、幸水(ナシ)の出荷始まる
飯島町上の原のJA上伊那飯島果実選果場が24日開場し、早生(わせ)系のリンゴ「サンつがる」、ナシ「幸水」の選果・出荷作業が始まった。初日は伊南管内からリンゴ250ケース、ナシ300ケースを持ち込んだ。
目視やセンサーで、キズ、色、形、糖度などにより3縲・ランクに分け、大きさをそろえ、箱詰して名古屋方面に出荷した。
リンゴはサンつがるに続き、9月中旬から中生種の陽光、シナノスイート、主力のふじは11月から12月初旬まで、伊南地区全体で平年並の1500トンを予定。ナシは幸水、二十世紀、南水、ラ・フランスなど1500トンを計画する。
JA果実課の堀内隆文さんは「今年は平年並以上になりはいい。糖度も高く甘い」と話している。
選果場併設の直売所は29日オープンし、リンゴ、ナシの贈答用や格外品などを販売する。詳細はTEL86・6688へ。 -
特産ワインから・ス食・スの魅力を広げて検討に着手
宮田村で特産の山ぶどうワインを活用し、誘客もできる新たな食の魅力をつくりだそうと24日、テレビなどで紹介される有名シェフを招き本格的な検討が始まった。生産関係者でつくる「山ぶどうの里づくり推進会議」のほか、村内飲食店や食品加工者ら約20人が参加。・スワインジャム・ス開発などの提案もあり、今後は県が行う県産食材を用いたレトルト食品事業への参加も視野に入れるなど、ワインから広がる付加価値を掘り起こす。
茅野市蓼科高原でフランス料理店を経営し、県の県産食材推進事業に加わる藤木徳彦オーナーシェフが協力。
自身の店で宮田村の山ぶどうワインを提供していると説明し「他には真似ができない味、品種」と、特産品として高い資質を秘めていることを話した。
料理や他の地元産品と組み合わせた販売戦略も必要と指摘。
その一つとして欧州で人気の「ワインジャム」の製品化を提案し、「人を呼びこむ特産品にするには、地元の熱意や発信の方法で大きく違う」と続けた。
推進会議事務局の村産業建設課は「ワインジャムも一つの候補として、何とかワインから派生するものをつくり、県産食材として認められるまでにしたい」と話す。 -
【記者室】もみじマークをペイント?
通称「もみじマーク」と呼ばれる自動車に張る「高齢者運転標識」。70歳以上を対象にしたこのマーク。運転者の保護が目的で現在は表示は義務ではないが、将来、表示が義務付けられ、表示しないと罰金になるなど法制化されるという▼「罰金となると、つけないわけにいかないな」と交通安全教室で話を聞いた参加者。もみじマークは、盗難に遭うこともあるようで、車の内部に張っておく方法を同じ参加者がアドバイスしていた▼そんな中で男性が一言。「75歳以上の人の車にマークを印刷したらどうだい」。車にペイントする日が来るかどうかは別だが、間違いなく表示され、違反も盗難もない。対象外の人が運転する場合は困るが、アイデアとしては面白い。(村上裕子)
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アマランサスのラーメン試食会
雑穀アマランサスによる地域振興を目指す伊那地域アマランサス研究会・伊那商工会議所は23日夜、伊那商工会館でアマランサス入りのラーメン・冷やし中華の試作品の試食をした。試食会での意見を参考に、改良を加え、来春の発売を目指す。
市内高遠町に本社を持つ食品加工会社「木曽屋」(熊谷和寛社長)がアマランサスを活用した生そばに次いで、商品化を手がけている。
風味やのどごしなどを生かすそばに比べ、中華めんは作りやすいという。小麦粉にアマランサスのポップした実を練り込み「アマランサスのもちもち感を出した」。
研究会メンバー約10人がラーメン、冷やし中華をそれぞれ試食。
木曽屋では出された意見を参考に、小麦粉の種類、アマランサスの割合、めんの太さ、つるつる感など改良を加える。
アマランサス入りの伊那名物ローメンも研究中。
研究会は、遊休荒廃農地を利用してアマランサスを栽培、栄養価の高い実を使った商品開発に取り組んでいる。すでに、菓子「サクサク勘助」などが商品化されている。 -
大田切区納涼祭
宮田村大田切区の納涼祭はこのほど、同区集落センターで開いた。区と分館、育成会などでつくる実行委員会の主催。20数年前に始まった住民手づくりの祭りは、今年も恒例となった地元中学生による夜店などで賑わい、多くの区民が夏の夕べを満喫した。
ミニデイサービスの高齢者も手作りの品を販売。盆踊りや余興などもあり、地域一緒に夏の思い出を刻んだ。 -
みはらしの湯で奥村憲さんのクレヨン・クレパス画展
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」の展示ロビーで31日まで、伊那市在住の奥村憲さんによる「クレヨン・クレパス画展竏鋳・宦E南アルプスの四季を描く」が開かれている=写真。
奥村さんは愛知県出身。公募団体「白日会」で油絵を中心とした制作活動を40年以上続けてきた。7年前、横浜から伊那へと移り住んでからはクレヨンやクレパスを使ったスケッチ制作にも精力的に取り組み、四季の移ろいや中央アルプス、南アルプスを望む情景などを描いてきた。
今回は二つのアルプスを望む四季の風景のほか、田園風景などを描いた作品17点を展示。クレヨンやクレパスが持つ独特な柔らかさが、雄大かつのどかに広がるこの地域の山や自然の雰囲気までを映し出している。
奥村さんは「夏休みの時期、子ども連れの家族や里帰りして温泉を訪れた人たちに二つのアルプスの四季をパノラマに描いたクレヨン、クレパスの世界を楽しんでいただければ」としている。
みはらしの湯の営業時間は午前10時縲恁゚後9時半。 -
箕輪町スイミングプール利用まとめ
箕輪町教育委員会は、町スイミングプールの今季の利用状況をまとめた。今年は50メートルプールを老朽化により開放しなかったこともあり、利用者は前年度より896人減少し3419人だった。
今季は7月14日縲・月19日の28日間営業。そのうち雨天中止が4日間。入場者は一般448人、高校生16人、中学生193人、小学生1203人、付き添い者626人、保育園・幼児933人。入場料は27万8050円。
町教委では、プールの忘れ物を町文化センター事務室に保管している。タオル、帽子、浮き輪、水中眼鏡など段ボール1箱分ある。心当たりのある人は、町文化センターへ。 -
伊那市と信州大学農学部との交流会
伊那市と信州大学農学部との交流会は23日、南箕輪村の信大農学部キャンパスであった。市の理事者や市議、信大の教授など約100人が参加。官学連携の取り組みとして進めているプロジェクトや新規連携課題について話し合った=写真。
毎年の懇談で今回が13回目。今年は市議も参加した。
懇談では、遊休農地の解消と特産品開発などを目的とする地域ブランドワインの開発プロジェクトや、有害鳥獣駆除プロジェクトなどといった現在進行中の連携課題について話し合ったほか、農学部側からは地元自治体と連携しながら地域ニーズに合った人材創出拠点の整備を図ることを目的とする「地域再生人材創出ユニット形成事業」の提案もあった。
唐沢豊学部長は「法人化し3年目となるが、運営経費の削減、人件費の抑制と厳しい状況にある。民間との共同研究をしながら成果を上げていきたい」とした。
また、懇談後は農学部の60周年記念として設けた食と緑の科学資料館などを見学した。 -
駒ケ根市東中でジャガイモ収穫
駒ケ根市の東中学校(小木曽伸一校長)で23日、毎年恒例のジャガイモ収穫が全校生徒の手で行われた。生徒らは学校の敷地内にあるイモ畑でクワやスコップ、移植こてなどを振るい、土の中のイモを次々に掘り出した=写真。大きなイモを掘り当てた生徒は歓声を上げて喜んでいた。前夜から断続的に強い雨が降り、この日に収穫ができるか心配されたほどだったが、生徒らは「雨で土が軟らかくなっていて楽。掘りやすい」と・ス恵みの雨・スに感謝しきりだった。
イモは収穫後、早速調理室でふかしてじゃがバターに。生徒らは各教室でとりたての新鮮なイモに舌鼓を打った。収穫したイモは給食の食材とするほか、市のふれあい広場などで販売することにしている。
種イモは5月初旬に生徒らが植え付けた。当初7月に収穫する予定だったが、生育状況などから夏休み明けの収穫となった。 -
昭和伊南病院と伊那中央病院の連携今後も
伊那中央病院を運営する伊那中央行政組合の小坂樫男組合長(伊那市長)が22日に、昭和伊南総合病院の救急救命センター指定が伊那中央病院に変更されなければ今後協調していくことはできない竏窒ネどと発言したと一部で報道された問題について伊南行政組合の中原正純組合長(駒ケ根市長)は23日の議会定例会で「公の席での発言ではないと思う。本意は違うのではないか。信じられないし、あり得ない」と述べた上で「救急救命センターの返上は考えていない」とあらためて強調。両病院を中心とした連携体制はこれまで話し合ってきた通り進めていきたいとする考えを示した。馬場宣子議員(駒ケ根市)の質問に答えた。
昭和伊南病院の産婦人科に派遣されている信州大の医師2人が来年3月で引き揚げることにより、以降の同科常勤医師がゼロとなる問題について中原組合長は「助産師が分娩を行う院内産院の開設を検討しているが、現段階では来年4月の開院は大変厳しい状況にある」と述べた。引き続き県や信州大とともに解決に向けて検討を進めたいとした上で、住民の不安に対応するため「産科についての専門窓口を新たに病院内に設置し、市民の相談に乗れる体制をつくりたい」とする考えを明らかにした。
院内産院の見通しについて同病院の千葉茂俊院長は「医師がいないとリスクに対応できない。何かあった場合に伊那中央病院に医師の応援を要請するとしても5分、10分を争う時に30分もかかっていては難しい」とした上で「引き続き医師確保、伊那中央との連携、地域の医師を嘱託とするなどの方法を検討し、努力を続けていく」と述べるにとどまった。 -
高校サッカー選手権県大会 チーム紹介(2)高遠
春の高校総体が終わってからも3年生6人全員が部に残った。目指すサッカーは守備を重視したスタイル。継続した練習を積むことで、高遠サッカーの完成度は増した。「選手たちは、この夏で精神的にも強くなった」と山上監督。前回大会1回戦で敗れた雪辱を晴らすため、まずは1勝を目標に戦う。
高い位置で奪ったボールを素早いパスで回し、得点につなげるサッカー。総体南信大会2回戦では、強敵・岡谷東と戦い、0竏・で負けるも「イメージ通りのボール奪取」(山上監督)を展開し、選手たちは自信を付けた。この夏の練習では、攻撃に転じる際のDFからのロングパス精度が高まったという。
守備の軸は、1対1に強いDF北原祐、カバーリングに優れたDF百瀬の両センターバックと、チーム1の守備能力を持つMF山岸の3年生3人。「バランスの取れた守備の要」と監督の期待も大きい。攻撃はゴールに対するきゅう覚が鋭く、本年、1年生の南信選抜選手に選ばれたFW鈴木に注目したい。
初戦は、長野工業と対戦(9月1日午前11時20分、飯田風越高校)。この試合を勝ち上がればシード校の松本美須々ケ丘と2回戦(8日午後1時10分、飯田風越高校)を戦う。
##(北原祐輔主将)
1回でも多く勝てるよう、全力で頑張りたい。最後まで諦めず走りきるサッカーを目指し、まずは1勝を -
箕輪町長寿者訪問
箕輪町の平沢豊満町長は23日、敬老の祝いで88歳以上の町民宅を訪問して記念品を贈り、長寿を祝った。本年度中に88歳以上になる長寿者は467人。9月5日まで町長が訪問する。
88歳は72人、89歳以上は395人。最高齢者は101歳の小野美知子さん、100歳は北川センさん。
10月に88歳の誕生日を迎える木下の西沢かつみさんを訪ねた町長は、「朝晩のおみそ汁に使ってください。どうぞお元気で」と、祝い品のケヤキの椀を手渡した。
西沢さんは大正8年生まれ。「おかげさまでどこも悪いところはない。健康のために毎日散歩をしている」という。庭先で野菜を育て、趣味で手まりも作る。1日おきに日帰り温泉施設ながたの湯に出かけ、知り合いとのおしゃべりも楽しんでいるという。
町は88歳の人に町木のケヤキの椀、89歳以上の人にバスタオルとバスマットのセットを贈る。 -
ZANZA2007(仮称)を発表
伊那市長谷の入野谷一帯でうたい踊り継がれている「ざんざ節」をロック調にして新しく振り付けた「ZANZA2007」(仮称)が完成した。10月14日の第24回南アルプスふるさと祭りで、市民が踊って盛り上げる。曲名は近く、市民を対象に公募して決める。
ざんざ節は江戸時代末期から、木炭やまき、大豆など馬の背につけ、高遠へ運ぶ馬追いたちにうたわれ、やがて盆踊りや酒の席のうたになったといわれる。
「ZANZA」は、ざんざ節をアップテンポに編曲。振り付けは仙丈ケ岳を目指して歩く、中尾歌舞伎の大見得を切る、人々の友愛などをイメージし、腕を広げたり、飛び跳ねたりと前に進みながら全身を使って踊る。
9月上旬、「ZANZA」を収録したDVDを長谷地域の全戸(約700戸)へ配布するほか、踊り練習も組む。
以前から、若い世代が親しめるように新しい振り付けを望む声が出ていた。2月、ふるさと祭り検討委員会でリニューアルを決定し、市内業者に委託。22日夜、第1回ふるさと祭り実行委員会で発表された。
曲名は公募したあと、実行委員会で選考し、ふるさと祭りで発表する。
振り付けを担当した長野市の境じゅんこさんは「ざんざ節の持っている優美さ、重さを取り入れ、地域で暮らす人の優しさ、強さを伝えたかった。激しい動きだが、繰り返しなので覚えやすい」と話した。 -
那須屋興産が伊那まつりの収益を伊那市に寄付
伊那市の産業廃棄物収集運搬などに取り組む那須屋興産(池上幸平社長)が22日、8月5日の伊那まつりで得た収益金の一部と従業員からの寄付金、合計5万円を伊那市に寄付した=写真。
5年ほど前から伊那まつりの伊那まつりの「遊ingビレッジ」に出店している同社では、今年のまつりにも金魚すくいとヨーヨー釣りの出店を出店した。結果、3万5千円の収益があったため、それに社員から募金1万5千円を加えて、同社がISO14001の環境方針として掲げる「21世紀の子どもたちのために美しい地球を残そう」に取り組んでもらうため、子育て支援事業に宛てて寄付をすることに決めた。
池上社長は「子どもたちに美しい環境を残してほしい」と話していた。 -
ハンディ乗り越え頑張る2人を地域が応援
知的障害と向き合い人生の節目を迎えた宮田村の2人の若者を励まそうと22日、彼らの成長を見守ってきた地元の人たち約40人が手づくりのパーティーを福祉交流施設なごみ家で開いた。
日本身体障害者水泳選手権大会に出場する伊那養護学校1年の石沢昌樹君(16)=大田切区=と、村福祉作業所に通う同校OBで成人を迎えた吉澤康希さん(21)=大久保区=の2人で、恩師も駆けつけたあたたかな歓迎に少々緊張気味。
しかし、みんなから寄せ書きのプレゼントが贈られ満面の笑みに。吉澤さんは「これからも皆さんに教えてもらったことを大切にしていく」とあいさつした。
周囲の絶大な声援に、石沢君も来月に控えた大会に向けて気分を新たに。
呼びかけ人の加藤恵美子さん=町一区=は「地域の応援が彼らにとって大きな励みになるはず」と、障害者に対するさらなる支えの輪の広がりに期待を寄せた。 -
おやじ倶楽部が企業見学
熟年男性が参加する宮田村公民館の「おやじ倶楽部」(小林強会長)は22日、地域のことをもっと知ろうと村内企業2社を見学。11人が参加し、卓越した技術で社会に貢献する村内産業の底力の一端にふれた。
新田区の本坊酒造信州工場を訪問。村の特産品山ぶどうワインや、本場英国でも高品質と認められたウィスキーなど、製造過程を見聞きした。
村内を代表する製造業タカノが町三区に開くハートワークスショップも訪れ、製品も見ながら同社が取り組む健康・介護事業について説明を聞いた。
「地元に住んでいて、知っているようで知らないことばかり」とメンバー。新たな発見に地域への愛着心も育んでいた。 -
災害復旧費など3090万円を追加補正
宮田村議会臨時会は23日開き、災害復旧費など3090万円を本年度の一般会計に追加する補正予算案を含め、3議案を可決、承認した。
昨年7月豪雨で崩落した林道寺沢線、同小三沢線が今年の梅雨時期に再び崩れたことなどにより、災害復旧費として1850万円を新たに補正。
7月豪雨に関する一連の林道復旧費用は、昨年度からの積み上げで1億1170万円余りに達した。
宮田高原に通じる林道寺沢線の復旧工事は今年中に完了予定で、来年初夏のシーズン開幕にあわせ開通させる見通し。
水槽内の腐食が進む農業集落排水の第5トリート(大久保区)の防食工事で、指名競争入札の結果8610万円で窪田建設(駒ケ根市)が落札したことを受け、工事請負契約について村の提案通り可決した。非常用ポンプも新たに設け、本年度から2年間の事業となる。 -
宮田学級が地域福祉に理解を深め
宮田村公民館の生涯学習講座「宮田学級」は22日、地域福祉に目を向けようと、村内の施設を中心に見てまわった。住んでいても訪れる機会がなかった施設も多く、参加した25人の学級生は新鮮な様子。支えあいのなかで暮らしていることを再認識した。
村福祉作業所では利用者の作業風景を見学。和気あいあいとふれあいつつ、熱心に打ち込む姿に目を細めた。
施設職員から「接して頂き、関心を持ってもらうことが一番大切に思う。今後も応援してください」と声をかけられた学級生。
橋爪千春学級長は「健康で今まではあまり省みなかったが、地域でふれあい支える大切さを感じた」と話した。
一行は宅幼老所わが家など村内施設を車中から見学。駒ケ根市の特別養護老人ホーム観成園にも足を運び、話しを聞いた。 -
炭とともに暮らす~山のいとなみのなかで~
里山に囲まれた伊那谷では、薪や炭を暮らしのさまざまな場面で利用してきた。薪や炭の材料を調達する里山を「薪炭林」(しんたんりん)と呼び、山と暮らしが密接な関わりを持っていた時代は、そう昔のことではない。
しかし、化石燃料の普及、生活スタイルの変化などにより、私たちの暮らしは山から少しずつ遠ざかり、今では、家庭の中で炭を利用する場面はほとんど見られなくなった。
一方で、化石燃料の燃焼によって大気中の二酸化炭素の濃度が上がり、地球温暖化を加速させていることが懸念される中で、燃料としての炭が注目されはじめている一面もある。炭の原料である木は、大気中の二酸化炭素を吸収して育ったものであり、炭を燃やすことで放出される二酸化炭素の量は、もともと大気中にあった量であるため、地球温暖化を加速することはない竏窒ニいう理由からだ。さらに、炭は、有限な化石燃料とは違い、木を育てることによって再生が可能な資源であることも、注目される点である。
今回の朝の学舎は、伊那市長谷で、炭焼きを中心とした自給自足の暮らしをしている伊東修さんを、長谷小学校4年生が訪ねた。焼いた炭を窯から運び出したり、次に焼く炭の材料を、力を合わせて窯に詰めたりする作業を通して、炭との暮らしを体感した。 -
花ろまん22駒ケ根市地区社協の「ふれあい花壇」
猛暑、炎暑、酷暑と語彙(ごい)を総動員しても、表現しきれないほど、暑い夏もようやく峠を越えた。駒ケ根市内72カ所の地区社協の「ふれあい花壇」の花たちも少しずつ元気を取り戻してきた。国交省の緑愛護表彰を受賞した「看護大学ふれあい花壇」をはじめ、土づくりから花づくりを進める「町三区花壇」。多彩な花で利用者の目を楽しませるフラワーハイツの「アルプス花壇」など、規模もデザインも様々、72通りの花壇美を形成している。今回はふれあい花壇のウォッチング。紙上で紹介する花壇は、花壇コンクールの各賞とは無関係に選んだ(大口国江)
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花壇はふれあい広場の精神の具現化
「ふれあい花壇」は「障害を持つ人も持たない人も、共に支えあう心豊かに生きるまちを目指す」という「ふれあい広場」の精神を踏まえ、「協力して花を育てることで、地域のふれあいと支え合いを育み、花いっぱいのまちづくりにつなげよう」と、91年、地区社協の活動の一環として始まった。
初年度は14カ所でスタート。93年には24カ所に、94年、地区社協が16行政区中13地区で結成されると、花壇も43カ所に急増。96年、全地区で地区社協が結成、花壇も次々と増設され、現在は72カ所になった。花苗4万本余のうち、1万7千本は自主育苗と、市民からの寄付で賄えるようになった。
市社協の片桐美登さんは「今夏は日照りが続いたが、地域のみなさんが頑張って水やりをしていただき、良い花を咲かせている」。関口須美子さんは「大規模な花壇ばかりでなく、路傍の小さな花壇も心を和ませ、地域の輪をつないでいる」と話していた。 -
切石浄水場更新へ
駒ケ根市内に水道水を供給している北割一区の切石浄水場=写真=は全面更新に向けて10月にも工事が始まる。
同浄水場は1964年に1系列(一日当たり処理能力3100立方メートル)が完成、72年に第2系列(同5100立方メートル)が増設されたが、それぞれ43年、35年が経過して老朽化が進んできたほか、耐震性も十分でない上、手動制御で急激な水質変化に対応できない竏窒ネどの問題があることから、水道課は2年前から改修を含め、施設の更新について検討を重ねてきた。比較したほかの方式に比べ、より安全で安定した給水が可能という「膜ろ過方式」を新たに採用する。処理能力は現在と同じ一日当たり8200立方メートル。
工事は第1系列を解体後、同地に新規設備施設を建設。第2系列はその間稼動を続け、09年7月の設備完成、運用開始を待って解体する。完了は09年度内の予定。事業費は解体費を含め約16億円で、財源は一般会計からの繰り入れは行わず、国庫補助金、起債、料金収入を充てる方針。水道料金は完成翌年度から2段階に分けて数%程度の値上げが必要という。