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伊那JC 水と触れ合う企画でカヌー体験
伊那青年会議所(伊那JC)は29日、伊那市長谷の三峰川にある美和ダム湖で、「実践!原点体感学習(1)水に触れる」を開いた。集まった上伊那の小学生縲恪mZ生の約20人がカヌー試乗体験を通じて、水の大切さや郷土の自然のすばらしさを実感した。
伊那JCが、三峰川の水が海へ流れ出る場所の中田島砂丘(静岡県)で、10年ほど続ける「ウミガメ放流体験会」の事前学習として開いた初企画。関係者は「上流から流れたごみが、死んだウミガメの腹の中から見つかった。子供たちには、水の大切さを知ってもらいたい」と話している。
地元のカヌークラブメンバーの指導で試乗した。参加者たちは、水しぶきと涼風を受けながら湖面を探索。伊那小2年の登内瑛君(7)は「水の上を自由に動けて楽しかった。水を近くで感じることが出来たので、もう一度乗りたい」などと満喫していた。
伊那JCは、9月下旬のウミガメ放流に向け、8月中旬には源流域近くの鹿嶺高原(長谷)でキャンプを開く。
水しぶきを受けながらカヌーでツーリングを楽しむ参加者たち -
吹奏楽コンクール中学生の部
第47回県吹奏楽コンクール中学生の部南信A地区大会が28日、伊那市の県伊那文化会館大ホールであった=写真。2部門に上伊那、諏訪地区から計28校が参加し、各部門の県大会出場校を決めた。県吹奏楽連盟など主催。
コンクールはA編成(50人以内、課題曲・自由曲)、B編成(30人以内、自由曲)の2部門で実施。作・編曲家、中学校教諭5人が、演奏技術や表現力などを審査し、県大会(8月4日縲・に出場するA編成上位11校、B編成上位2校を決めた。
生徒らは喜歌劇やわらべ歌などを自由曲の題材に、日ごろの練習成果を発揮。息のあった、澄んだ響きが、ほぼ満席の会場に集まった保護者ら観客を魅了した。
県大会出場校は次の通り(上伊那関係分)。
▽A編成=春富、赤穂、伊那、飯島、辰野、箕輪(以上金賞)中川(銀賞)
▽B編成=該当なし -
全国に挑むトップストーンJrに・スビッグ・スなプレゼント
U‐12(12歳以下)の全日本少年サッカー大会に県代表として初出場する宮田村のトップストーンジュニアを応援しようと30日、マクドナルド駒ケ根ベルシャイン店はビッグマックバリューセット1000食分の無料券を同チームにプレゼントした。地元企業の熱烈なサポートに、選手たちは活躍を改めて誓った。
来月4日に開幕を控え合宿中の選手たち。5人が同店を訪問し、黒田利幸店長は「全国大会は一生の宝物になるはず。期待してます」と激励した。
「宮田村トップストーンジュニア全国大会もがんばれ」と特別に書かれた無料券を手渡され、古河原凌哉主将は「県の代表として恥かしくない試合をしたい」と感謝した。
マクドナルドは大会も開くなど県の少年サッカーを支援。トップストーンの杉本雅史理事は「子どもたちを育成できるのもこのような企業の理解協力あってこそ」と話した。 -
名物丼が弁当に、先行販売で160食完売
宮田村の名物丼「紫輝彩丼」が弁当になって29日、同村で開かれたリンゴオーナー契約会の会場で販売された。
10月にコンビニ大手のサークルKサンクスが県内120店舗で販売を予定。同社の弁当を生産する村内のジャパンフレッシュが研究を重ね、和風仕立てで製品化した。
この日は先行して提供する形となったが、県外から訪れるリンゴオーナーの事前予約分を含め計160食を完売。
会場には名物丼のイメージキャラクター「どんぶりレンジャー」も登場し、購入者に丼食事券やタオルなどが当たる抽選会も。
丼プロジェクトの代表も務める小田切等村商工会青年部長は「反響も上々。弁当を食べて、名物丼を取り扱う12店舗にも足を運んでもらえたら」と期待を寄せた。 -
ネパール派遣職員に辞令交付
8月1日にJICA(国際協力機構)ネパール事務所に調整員として派遣される駒ケ根市職員の大野秀悟さん(32)=小町屋=への辞令交付式が30日、市役所で行われた。大野さんは「求められている高いレベルには達していないが、勉強してきたことをネパールでの仕事に生かしたい。頑張ってきます」と出発に当たっての決意を述べた=写真。大野さんは中学生の時の海外協力隊訓練所への体験入隊以来、海外での活動を夢見てきた。派遣期間は2年間だが「できればもっと長く仕事をしてきたい」と話している。
辞令書を手渡した中原正純市長は「培ってきた経験と知識を生かし、市民の代表として恥ずかしくないよう使命を果たしてほしい。活躍を期待している」と激励した。
ネパール調整員は駒ケ根市にJICA青年海外協力隊訓練所があることなどから、1998年から市が継続して派遣している。大野さんは4代目。ネパール・ポカラ市とは01年に国際協力友好都市提携を結んだ。 -
長持ち会が20周年
宮田村町二区の有志らでつくる「信州宮田長持ち会」は28日、発足20周年の記念祝賀会を開いた。津島神社祇園祭本祭りに奉納し、2年に1度の村の夏祭りでも勇壮な練り歩きを披露するが、さらに伝統を育んでいこうと、地域一緒に節目を祝った。
あばれみこしが有名な宵祭りとともに、本祭りも賑やかに盛り上げようと発足したのがきっかけ。現在も60人余りが会員となり、地域を結ぶ役割も担っている。
祝賀会には会員が家族同伴で集まり、来賓含め80人ほどが出席。花井茂治会長は「長く続けられたのも地域の温かな支援あってこそ。今後もさらに協力していきたい」とあいさつした。
清水靖夫村長、加藤一彦町二区長は「25年、30年とさらに伝統を培って」と祝辞。
会員の伊藤博康さんが相撲甚句で20年を振り返ったほか、練り歩く時に口ずさむ独特の長持ち唄を全員で唱和するなど、和やかな雰囲気に包まれた。 -
喫茶「ありがとう」、地域とともに1周年祝う
宮田村福祉作業所が町二区の仲なかふれあいセンター内に開設する喫茶「ありがとう」は1周年を迎え28日、記念パーティーを開いた。関係者や住民約40人が出席。さらに多くの人がふれあえる場にしていこうと、地域とともに祝った。
喫茶は火曜日から金曜日の昼間に営業し、作業所利用者とボランティアが交替で勤務。周辺に喫茶が少ない村の中心商店街にあって、ホッと休める空間として定着しつつある。
パーティーでは、軽食を囲みながら歌ったり、大道芸を楽しんだり。喫茶マスターでボランティアの薮本一男さん(22)は「皆さんの支えで1年を迎えられた。さらに多くの利用を待っています」とあいさつした。 -
初のマス釣り大会にチビッコ真剣
駒ケ根市の天竜川漁協中沢支部は29日、マス釣り大会を天竜川と新宮川合流近くの水辺の学校で開いた。子どもたちに自然に親しんでもらおうと初めて企画。親子連れら80人ほどが釣り糸を垂らし、竿の感触に歓声をあげた。
マス120匹を5月末に同漁協が閉鎖した旧宮田養魚場(宮田村)から調達し、水辺の学校内にある池に放流。初めて釣りをする子どももいたが、見事に釣り上げていた。
同支部の菅沼重真理事は「昔と違って子どもたちが水辺で遊ぶ機会は限られるが、楽しんでもらえて良かった。今後も続けていければ」と話していた。 -
山ユリ種まきから8年、17個も咲く
飯島町本郷の林公明さん宅では、10数本の山ユリが満開、1本から10数個の大輪の花を重たげに咲かせている。
花弁には黄色の筋と赤い斑点があり、強い芳香を放っている。
山ユリは日本固有種、銘花、カサブランカのベースになった花として知られている。
林さんは8年前、種を山梨県の寺院から分けてもらい、初冬にまき、2年後に発芽し、4年目に芯が立ち、5年目に初めて1つ咲いた。8年目の今年は多いものは1本から17個の花を咲かせた。
「花は豪華、香りもいい」と林さん。 -
参議院選挙
自民党が歴史的な敗北を喫した参議選は終った。個人的には「美しい国づくり」を掲げる安倍首相にふさわしい、日本的美学に沿った「潔い進退を」と願う▼ゾウを見ても、尻尾の先しか見えない見識のなさも省みず、言わせてもらうなら、高齢者の生存権に直結、勤労世帯の老後の安心を約束する年金への不信感が自民党の最大の敗因と思うが、教育基本法の改正や国民投票法の制定など戦後体制への脱却に向けた政治手法に、国民が危ぐを感じたのも事実では▼大躍進の民主党に水を差すようだが、私の周りには自民党を勝たせないために、し方なく民主党に投票した人もいる。冗談混じりに1票入れる毎に、1票マイナスされるマイナス票制度を作ればという人も(大口国江)
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環の農業者セミナー開講
環境と調和した持続的な農業に取り組んでもらおう竏窒ニ上伊那農業改良普及センターは31日、「環の農業者セミナー」を伊那市西箕輪のJA上伊那西箕輪支所などで開いた。30代から60代の受講者19人が集まり、農薬の適切な散布方法などを学んだ。
環境負荷の少ない農業技術の普及と食の安心安全に取り組む農業者育成を目的として開催しているもので、受講者らは来年1月までの間に農薬や食品表示などにかんする基礎知識を学びながら、安全安心な農産物に対する理解を深める。今年は直売所経営者やエコファーマーの認定を目指す農業者などを対象として受講者を募集した。
初日は病害虫の見分け方と農薬散布についての講座を実施。現場実習では、農薬散布の時にどこまで農薬が飛散するかを実際に確認し、「初期は残留しにくいが、収穫期の野菜には残るため、隣の畑が収穫期の時は注意しなければならない」などと指導を受けていた。 -
戸台の化石保存会 伊那市長谷
伊那市長谷の南アルプス北西の登山口にあたる、南北約30キロ、東西約数百メートルの「戸台層」から産出する化石を「戸台の化石」と呼ぶ。中生代白亜紀(約1億4400万縲・500万年前)の海底でたい積した地層が地殻変動で隆起したものと考えられている。二枚貝化石トリゴニア(サンカクガイ)、アンモナイト類などさまざまな化石が出ている。
1899(明治32)年、地質学雑誌に「信州美和村のトリゴニア化石」として発表され、化石の産出場所として注目されるようになった。
化石研究者やマニアらが訪れ、貴重な戸台の化石が分散する心配があったため、化石をまとめて保存しようと1987(昭和62)年に戸台の化石保存会が発足した。長谷住民のほか、学習会に参加して興味を持った人、地質が好きな人など県外者を含めて構成される。
保存会では、採集地の保護や化石の散逸の防止、標本の整理、学習会などの活動を展開。活動内容を紹介した「アンモナイトだより」も発行している。
29日は、化石を採集する学習会を開催。地元を中心に、親子連れなど約60人が集まり、黒河内戸台の採取場所で化石を探した。
急斜面だったが、参加者は泥岩を手に取り、夢中になって一人ひとりハンマーで岩の側面をたたき割った。中から、化石が見つかると、小学生は「あったー」と大喜びで「これは何?」と興味津々だった。
見つかった化石は、9割がアンモナイト(かけら含む)で、そのほかは二枚貝、ウニ、植物など。
長谷公民館に場所を移した参加者は、化石の岩を小さく割り、一点ずつ箱に入れて採集日や採集者名などを記した。
この20年間で、アンモナイトだけで3千点以上が集まり、すべて長谷公民館にある「戸台の化石資料室」に保管。「どんなかけらも1カ所にまとめておけば、新しい発見の可能性もある」。化石の持ち帰りはできないが、いつでも見られるようになっている。
化石の産地はたくさんあるが、その場所ですべてを保存する活動は「おそらくない」。100年以上の採集記録が残っているのも、それほど多くないという。
伊東耕平会長(75)は「海から遠く離れた長谷に、しかも標高1000メートル以上の山地から、海の生物の化石が出てきている。地球変動のすごさ、地質のおもしろさを感じてほしい」と話す。
化石の学習会は年2回で、すでに63回目を数えた。秋にも開く予定。
(湯沢康江) -
笑いと健康講座
箕輪町公民館の新講座「笑いと健康講座」が26日夜、町文化センターで始まった。69人の申込みがあり、初回は伊那市西箕輪公民館長で笑い療法士の城取茂美さんが、「笑いが一番」と、笑って歌って元気に過ごす提案をした。
笑いは人を健康にする効能があると言われることから、笑いと健康を目的に学習する講座を開いた。12月までの全6回で落語やマジックなどがあり、4人の講師が担当する。
城取さんは、笑うことで体内のNK細胞が増え、ガン細胞や痛みが減る、血圧や血糖値が下がる、便秘や不眠症が解消される、食欲が出るなどの効果を挙げた。「笑いは絶対に副作用がないすばらしい薬。笑いが1番、薬は2番」と話し、難病患者が優しさ、笑顔、懐かしい歌に触れることで回復した事例も紹介した。
笑顔と元気の輪を広げるため、家中が一緒に食事をし、しゃべって笑って団らんすることも提案した。 -
【記者室】参院選 陣笠議員はもう結構
参院選は今日投開票。焦点は与党が過半数割れするかどうかだが、有権者の関心は報道で伝えられるほど高まってはいないようだ。一因として市町村の首長、議員などの選挙に比べ、候補者本人の考えや主張が見えにくいことが考えられる▼訴えを聞いていても所属政党の政策ばかりで、聞き覚えのある党首の話と何ら変わりがない。党の方針にもの申すような骨のある候補はとんと見かけないが、郵政民営化で造反者が除名などの厳しい処分を受けるのを目の当たりにしては無理もないか▼当選するだけが目的の陣笠議員はもう結構。もっとどっしりとした存在感のある人物が現れてくれないものか。相手政党の揚げ足取りよりも、高い理想と信念を語る本物の政治家が。(白鳥文男)
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小渋湖まつりにぎわう
「森と湖に親しむ旬間(21-31日)」に合わせ、中川村大草の小渋湖周辺で28日、小渋湖まつりが開かれた。天竜川ダム統合管理事務所などの主催。ダム内部探検や湖内巡視ボート体験。ニジマス釣り、つかみ取りなど多彩なイベントを用意し、多くの来場者でにぎわった。
昨年は豪雨災害のため中止、2年ぶりの開催。天候にも恵まれ、人気のボート体験には開始前から並び、次々と、水しぶきを上げて、湖上に滑り出した。
ダム内部体験にも子どもや大人が訪れ、エレベーターや階段で湖底まで下り、ダムの内部を見て回った。外は約30度の熱暑だったが、ダム内部は15度、子どもも大人も「涼しくて気持ちがいい」と喜んでいた。 -
雑貨ショップオリーブ店主、畠中恭子さん(55)
昨年8月、アメリカン雑貨ショップ「オリーブ」を開店。オープンから1年が経過し「大阪からロケーションが気に入り、昨年8月にIターンしてきた。暑さから開放され、近所のみなさんと気がねなく、仲良くできてうれしい」。
1952年鹿児島県生まれ。医療系で働いていた父の影響や「人と関わる仕事をしたい」と看護師になり、大阪府立病院で32年間勤めた。「元気になって帰って行く姿に感動した。しかし、医療の現場は厳しく、定年を待たず早期退職した」。
夫婦共通の趣味は登山、北海道から九州など全国の3000メートル級の山を次々と踏破した。「山は平地では出会えない植物に会える。登頂した時の達成感が醍醐味、山に行くと元気になれる」。
趣味が高じて「いつでも登れるように、高い山の側に、ログハウスを建てて住みたい」と希望、中央道を往来しているうちに、温度、湿度など考え、長野県に決めた「風が強いのは計算外だったが、ほかは想像通り」と満足の様子。
長い間の病院勤務から「高齢になったら、他人に使われたくない、通勤もしたくない」と家でできる仕事を模索した。
子どもの頃から、物づくりに興味があり、独学で手編みや、人形づくりをマスターした。大阪時代は「かわいらしい物、楽しいもの、使い勝手のいいもの」など、雑貨店をはしごして見て歩き「いつかはこんなお店を」と構想を温めていたという。
アメリカン雑貨に絞ったのは、ログハウスにの雰囲気に1番マッチするからとか。
店名の「オリーブ」は若い頃のニックネームだったことや、夫は四国、妻は鹿児島と、南国生まれの夫婦が寒い所で頑張り、根付きたいという決意を現したもの。
同店にカントリーキルトやおしゃれなキッチン用品、カラフルなふたもの、楽しい置物、手作りのカントリードールなどアメリカン雑貨のほか、カントリードールの材料、毛糸など手芸材料が並ぶ。材料費のみで、人形づくりや袋物、帽子、セーターづくりなどを指導している。「お客様が『すてきにできた』と完成品を見せに来てくれる時が1番うれしい」と笑顔。
営業時間午前10時縲恁゚後7時。定休日・毎週水曜日ほか。詳細は同店(TEL86・5325) -
KOMA夏!第5話
駒ケ根市の夏を彩るKOMA夏!第5話「thankfully 感謝を込めて」&ゆかたまつりは28日、市内中心商店街を舞台に開かれた。一般市民らによる19チーム・総勢約800人によるダンスパレードが歩行者天国となった広小路など中心商店街を舞台に華やかに繰り広げられたほか、光前寺の霊犬早太郎伝説から生まれた地元のヒーロー「スピード太郎」と敵役「ヒッヒー」の楽しいアトラクションなどが多彩に催された=写真。
ダンスパレードではテーマソング『GO OVER』のリズムに乗せて各チームがそれぞれ趣向を凝らした振付やコスチュームのダンスを披露。沿道を埋めた市民は手拍子を取ったりしながら、個性あふれる踊りを楽しんでいた。
銀座通りやすずらん通りには多くの屋台が軒を並べ、繰り出した家族連れなどで夜遅くまでにぎわった。 -
中央構造線サイクリング
伊那市高遠町から飯田市南信濃までを自転車で走る「第16回中央構造線サイクリング大会」(実行委員会主催)が28、29日、開かれている。初日は高遠町から下伊那郡大鹿村までの45キロで、地元をはじめ、東京都、鳥取県、静岡県などから130人(うち1日のみ39人)が参加した。
日本最大の断層、中央構造線に沿い、標高差680メートル以上の分杭峠、地蔵峠を越えるコース。速さは競わず、健脚向けで、8縲・5歳と幅広い年齢層が申し込んだ。
参加者は中央・南アルプスを望みながら、自分のペースで走った。
また、飛脚が「サイクリングを通じて地域が栄えるように」とする小坂市長からの親書をつないだ。
29日は約46キロコース。下伊那郡大鹿村の交流センターをスタートし、ゴールを目指す。
昨年7月、豪雨災害の影響で中止となったため、大会は2年ぶりだった。 -
KOA 四半期経営成績を公表
KOA(本社・伊那市、向山孝一社長)は27日、08年3月期第1四半期(4縲・月)の財務・業績の概況を発表した。連結売上高は136億8800万円(前年同期比1・9%減)。コストダウンに努めたものの、貴金属相場の高騰が影響し、営業利益13億4千万円(同16・9%減)、経常利益15億7500万円(同20%減)だった。純利益は11億4500万円(同16・3%減)。
連結業績の第2四半期の受注は増加すると見込むが、材料高騰などの影響で、利益は厳しい状況が続くものとみる。中間期では、売上高278億円、営業利益27億円、経常利益31億円と予想している。
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KOAの取締役会で27日、自己株式の取得などを決議した。
経営環境の変化に即応できる機動的な資本政策遂行のため、上限50万株、9億円で買い受ける。取得期間は8月1日縲・8年3月20日。
6月30日時点の発行済株式総数は4135万6261株で、自己株式数は212万3463株。
中間配当金予想は1株当たり10円。技術革新に対応した設備投資や研究開発、財務体質の強化を図るとともに、自己株式の取得で株主還元に努める。
また、役員退職慰労引当金(特別損失5億5100万円)を計上した。 -
参院選きょう投開票
第21回参院選は29日、全国一斉に投票が行われ、即日開票される。長野選挙区には、吉田博美(58)=自民現、羽田雄一郎(39)=民主現、中野早苗(59)=共産新、中川博司(49)=社民新=の4氏が立候補。改選2議席を奪い合う。
投票時間は午前7時から午後8時(一部地域は投票締め切り時刻を繰り上げる)。
投票方法は長野選挙区選挙と比例代表選挙で異なる。長野選挙区は候補者の氏名を記入するだけだが、比例代表は候補者の氏名または政党の名称を記入する仕組みで、候補者個人の得票と政党の得票の合計が政党の得票数となり、その数に比例して各政党の当選人の数が決定。各政党の候補者の中から得票数の多い順に当選人が決まる。
開票は各市町村庁舎で行うが、作業の迅速化に向けそれぞれ工夫が見られ、自書式投票用紙読み取り分類機の増設、想定される疑問票パターンのリスト化、立会人の作業巡回による点検時間短縮などに効果が期待される。 -
伊那市美篶地区で「暴力追放・地域安全大会」
伊那市美篶の区長会、交通安全協会などでつくる、各種団体協議会(若林徹男会長)は27日夜、JA上伊那美篶手良支所で、「暴力追放・地域安全美篶地区大会」を開いた。
各種団体関係者や地域住民のほか、市や伊那署から約130人が集まり、「暴力追放」「身近な犯罪の防止」「交通事故防止」の3点の実践を大会宣言とした。全国的に小中学生に関する犯罪が多発している現状を懸念し、昨年から「子どもたちの安全は、地域ぐるみで守る」との一文を宣言に追加している。
情勢報告では、伊那署関係者による同地区の犯罪、交通事故状況などの報告があり、生活安全課の亘浩幸課長は「これだけの人が集まるのは、防犯意識が高い証拠。この活動を伊那市、県、全国へ広げてほしい」などと話した。
若林会長は「昨今、日本は恵まれた国なのに凶悪犯罪が多発している。今日の大会を機に、これからの美篶地区の安全を見つめ直す機会にしてほしい」などとあいさつした。
1990年、美篶地区で暴力団による拳銃発砲事件が発生したのを契機に始まった、18回目を迎える大会。第1回は発砲事件のあった下川手の区民大会だったが、それ以後は、同地区全体の問題として取り組んでいる。市内では唯一の地区大会として続いている。
「暴力追放がんばろう」。こぶしを上げ三唱する参加者ら -
2007みのわ祭り 熱く
箕輪町の夏を彩る「2007みのわ祭り」が29日、国道153バイパスと工業専用地域内の道路を会場に、踊りや太鼓、みこし大行進、花火大会などで盛大に開いた。東京都豊島区から「東京よさこい」の参加もあり、祭りに花を添えた。
サブタイトルに「踊れ・輝け・箕輪の○(わ)」を掲げた祭りは、鼓笛隊、子どもみこしなどの元気なオープニングパレードで幕を開けた。ワクワクダンシングには小学校や区、企業など24団体、箕輪天竜音頭民謡流しには区、芸術文化協会、福祉施設など23団体が参加し、息の合った踊りで会場を沸かせた。
みのわ太鼓の勇壮な演奏に乗せて、15基のみこしが威勢良く練り歩くと祭りは最高潮に。最後は「みのわ手筒会」の手筒花火大会と、スターマインなどの打上花火大会が同時に見られる納涼花火大会で、手筒煙火や仕掛け煙火、スターマイン、打上花火が夜空を飾った。 -
リンゴの木オーナー園開園祭
JA上伊那グリーンセンターみのわ「りんごの木オーナー園」開園祭が28日、町内のリンゴ園4カ所であった。県内外のオーナーが各園で実の付き具合などを見ながら木を選定して名札を取り付けた。
申込みは152人、リンゴの木は「ふじ」が200本。町内をはじめ近隣市町村のほか関東、中京方面からの申込みがほとんどで、リピーターが多い。開園祭には101本分の申込み者が訪れた。
箕輪町、辰野町、伊那市の主婦3人は、「木から取ってすぐにガブリと食べたいと思って、友達と初めて申し込んだ。秋の収穫が楽しみです」と話していた。
リンゴの生育状況は、凍霜害の被害もなく順調で、成りがよく玉伸びもいいという。収穫は11月ころの予定。 -
歴史詰まった宮田宿周辺を散策、公民館ふるさと発見講座
宮田村公民館のふるさと発見講座は28日開き、かつての宿場町の風情が各所に残る町一区、町二区界隈を散策した。養蚕の隆盛を今に伝える貴重な3階建ての土蔵も見るなど、約20人の参加者は知られざる地域の歴史の奥深さにふれた。
村教育委員会の文化財担当者も最近存在を知ったという、明治時代に建てられた3層の土蔵。養蚕が盛んだった当時、製品となった絹織物を保管する倉庫に使っていたとみられる。
歴史を感じる佇まいに「すごいねぇ。こんな建物があったんだ」と驚きの声も。写真などに収める姿もあった。
宮田宿があった江戸時代の古地図と照らし合わせて歩いた参加者。大きく変わった街並みを眺めながら、往時の面影を残す水路や町の区画などに思いを馳せていた。 -
建設、水道両組合が地域ボランティア
宮田村の建設業組合(黒河内勇雄組合長)と水道業組合(小林真組合長は)は27日、村道の草刈りや井ざらいをボランティアで行った。6年前から行う地域貢献活動。炎天下の下、約20人が地域のためにと汗を流した。
太田切川に近い新田区の村道約1キロほどに渡り草刈り。道路にはみ出しそうなほど生い茂った雑草を懸命に刈り取った。
マレットゴルフ場東側の側溝では井ざらい。堆積した土砂を協力しながらかき出し、きれいにした。
ボランティア作業は、村の要望を聞きながら毎年実施。「ものを作りっぱなしにするのではなく、今後も維持管理に目を向けお手伝いしていきたい」と黒河内組合長らは話していた。 -
中アで女性転落、絶望か
28日午前10時50分ごろ、中央アルプス檜尾岳の南西、「梯子(はしご)ダル」西側の太田切川の谷で沢登りをしていた9人パーティーのうちの女性1人が誤って川に転落した。女性は急流の深みに沈んだままの状態で、生存は絶望とみられる。
仲間が救助しようとしたが助け出せず、携帯電話も通じなかったことから、仲間が下山して警察に通報した。警察などが救助に向かっている。 -
天竜川護岸改修促進期成同盟会総会
天竜川(大久保地区縲恆セ田切川)護岸改修促進期成同盟会(会長・中原正純駒ケ根市長)は26日、07年度総会を駒ケ根市の駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。会員ら約30人が出席し、護岸改修と大久保橋改良の早期着手を国、県に要望していくなどの07年度事業計画・予算案を承認した。任期満了に伴う役員改選が行われ、正副会長、監事とも再任された。
中原会長は「天竜川は過去洪水で大きな被害をもたらしてきた。年々整備はされているが、まだ10カ所以上の改修が必要。大久保橋も老朽化が進んでることから、一刻も早い架け替えを要望したい」と述べた。 -
駒ケ根市家族経営協定調印式
駒ケ根市の農業従事者らでつくる家族経営協定友の会「ゆずり葉の会」は26日、新たに協定を結ぶ1家族(福沢一郎さん・千恵子さん夫妻=下平)の調印式を市役所で開いた。一郎さんは都合で出席できなかったが、千恵子さんが協定書に調印した=写真。調印を終えた千恵子さんは約20人の会員を前に「協定のことは以前から聞いて知っていた。勧められて調印したが、まだ歩き出したばかり。よろしくお願いします」と述べて大きな拍手を受けた。福沢さん方では約30品種のカーネーションを50アールのハウスで栽培し、年間40万本を出荷している。同会の会員はこれで33世帯。協定を結んだ世帯数は県下で2101、上伊那では227(3月末現在)。
家族経営協定は、農業の後継者不足に歯止めをかけ、農業への取り組み意欲の増進を図るなどの理由により、労働報酬、休日などについて家族内で結ぶ協定。 -
駒ケ根建設業組合がボランティア清掃
日ごろ世話になっている地域に恩返しをしようと駒ケ根建設業組合(佐々木正博組合長)は27日、駒ケ根市の田沢川と国道153号線伊南バイパス沿線の歩道の草刈りやごみ拾いなどのボランティア清掃作業を行った。毎年この時期に行っている作業で、今年で5回目。
建設業のほか水道、設備、測量、設計などの企業45社から約60人が参加し、強烈な日差しが照りつける中で、歩道に生えた草を黙々とむしったり、草刈り機のエンジン音を響かせながら河原や土手に長く伸びた草を刈ったりした=写真。伊那建設事務所と駒ケ根市の職員も数人参加したほか、国道沿いにある一部企業なども作業に協力した。
作業に先立って佐々木組合長は「非常に暑いので、けがと熱中症には十分気をつけて作業を」と呼び掛けた。 -
参院選 あす投票
第21回参院選は29日、全国一斉に投票が行われ、即日開票される。長野選挙区(改選定数2)に立候補している吉田博美(58)=自民現、羽田雄一郎(39)=民主現、中野早苗(59)=共産新、中川博司(49)=社民新=の4氏は12日からの選挙期間中、県内をくまなく遊説し、それぞれの政策を訴えてきた。争点となった年金、政治モラルなどについて有権者がどのような答えを出すか、自民への逆風で与野党逆転はあるのか、間もなく結論が出る。
4候補は上伊那各地でも、街頭演説、個人演説会、総決起大会などで熱弁を振るってきた。
選挙戦中盤以降になると、候補の訴え、支持者の応援演説の中に「与野党逆転」を強く意識した「間違いのない選択」「大事な分かれ道」などの言葉が多く聞かれるようになった。
現職の吉田、羽田両陣営の演説には、自民逆風への必死の抵抗と、民主追い風への確かな手応えが鮮明に現れた。
伊那市内で開いた吉田氏の総決起大会で、宮下創平元衆院議員は「敵は民主党だけではない。共産党の追い込みも激しい。前門の虎、後門の狼だ」と危機感をあおった。吉田氏も参院で与野党が逆転した場合の国会審議の遅れなどを強調し「間違いのない選択」を必死に求めた。
一方の、羽田陣営は、飯田市内で開いた個人演説会で、中島衛元衆院議員らが「今参院選で民主中心の野党が過半数を取れば、次の総選挙で政権交代も十分あり得る」と激励。羽田氏も「小沢一郎代表は、今回与野党逆転が出来なければ自分の政治生命はもうない、と退路を断った戦いをしている。いまの政治に不満の人は与野党逆転のための1票を」と力を込めた。
この現職2人に挑戦する共産新人中野氏の陣営は、伊那市での街頭演説で羽田氏が先行し、吉田氏と中野氏が次の議席を奪い合っていると分析。「モラルのない自民の政治を変えたいと思うなら、自民議席を中野に」と訴え、与党議席の削減を求めた。
また、社民新人の中川氏は、上伊那遊説で「この参院選は二つの意味で日本の未来、私たちの暮らしにとっても大きな分かれ道を選択する選挙」と強調。与党政権が進めた構造改革、規制緩和による格差拡大と、改憲への動きを批判し、自民党政治との決別を迫った。
6年前の第19回参院選は吉田氏が羽田氏に5万3千票の差をつけトップ当選。しかし、民主党から羽田氏と小山峰男氏の2候補が立ったため票を分ける形となった。今回は自民への逆風に加え、民主が統一候補を出したため、6年前より羽田氏に票が集まることは確実視されている。
04年の第20回参院選では民主の北沢俊美氏が自民の若林正俊氏に14万票の大差をつけて圧勝している。
今回の参院選の得票数によっては、次の衆院選での政権交代をもくろむ民主の勢いが県内の政党勢力図に影響を与えることは間違いなく、吉田氏の総決起大会で宮下創平元衆院議員は「民主に負けるようなことがあれば、長野県の自民党にとって大変なことになる」と危惧した。