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箕輪町職員労働組合が援農ボランティア
箕輪町職員労働組合はこのほど、07年度運動方針である地域に積極的に働きかける組合を目指し、町特産「いも焼酎みのわ」の栽培作業を支援する援農ボランティアで、焼酎用サツマイモ苗の植え付け作業に取り組んだ。
「いも焼酎みのわ」の生産は、遊休農地を利用した住民参加型の取り組みで、栽培体験を通じた地産地消の意義の啓蒙、新たな箕輪ブランドの商品化と知名度アップなどをねらっている。
町職労は、栽培に協力し、生産組合員との交流も図ろうと地域ボランティア活動事業第1弾として計画。天候に恵まれた当日は27人が参加し、箕輪町焼酎いも生産組合、南部営農組合の組合員10人と共に、約2時間の作業で木下地区の畑20アールに3千本の苗を植えた。
執行委員長の平出広志さんは、「地域のブランド化で町おこしをしている。いくらかでもお手伝いができたと思う。家族連れが中心だったので農作業体験にもなりよかった」と話した。 -
いも焼酎南箕輪会発足
サツマイモ苗植え作業参加者募集南箕輪村に「いも焼酎南箕輪会」が発足した。いも焼酎づくりの参加者を募集している。
大芝高原温泉の開湯10周年に、南箕輪開発公社が南箕輪ブランド作りを企画し、大芝荘の利用客で自分でいも焼酎を作り、飲んでみたいという有志に声をかけ、1日に大芝荘で開いた発起人会で「いも焼酎南箕輪会」を発足した。いも焼酎の名称は「大芝の華」に決定した。
遊休農地を活用して皆で楽しく作業し、完成時には試飲会も計画する。将来的には、南箕輪産酒米「ひとごこち」を使った純米日本酒「大芝の夢」とのセット販売、大芝荘での宴会用、村内酒小売店の協力も得てブランド化を図る計画。
役員は会長に藤沢久人さん=田畑=、副会長に原光治さん=神子柴。事務局は大芝荘に置く。
計画では6月上旬に苗植え、10月に収穫、喜久水酒造(飯田市)で25度のいも焼酎を造り、12月下旬に完成見込み。
会は、いも焼酎づくりの参加者を募っている。最初の作業は11日の焼酎用サツマイモ「黄金千貫」苗植え。場所は、南箕輪中学校第2グラウンド南の道を西に300メートル進んだ転作田。赤い旗が目印。午後3時現地集合。参加できる人は農作業のできる服装で。
問い合わせは大芝荘(TEL76・0048)へ。 -
1月から「よりあい東春近会議」の代表となった
伊那市東春近車屋
戸田政光さん(54)「古里とは何かを考えた時、ただ住んでいるだけでは古里といえないと思う。そう呼べるのは、そこに住んでいる人たちとつながりがあり、地域があってこそ」
自分たちの地域のことは自分たちで考えよう竏秩Bそんな思いで「よりあい東春近会議」が始まったのは一昨年。東春近地区でさまざまな活動に取り組む20縲・0代の有志が夜な夜な集まり、地域のことを話し合ってきた。
10の集落が存在する東春近。先祖伝来の農地を守る昔ながらの集落がある一方、新しく移住してきた人が生活を始めた集落が混在する。自分の住んでいる集落のことは知っていても、ほかの集落のことまでは知らないというのが実情。そんな中、よりあい東春近会議では「東春近は一つ」という思いのもと、集落間の壁を取り除いてさまざまな構想をめぐらせてきた。
「集まるたびに会のまとめ役も変わる。同じ目標を持って世代を超えた人たちと地域を見ることができることはありがたいし、それぞれからいろんな意見が出てくるから楽しいですよ」と語る。
◇ ◇
前身となる「東春近を考える会」に参加し始めた当時は、消防団の分団長だった。地区を守る立場となって気付いたこと。それは、自分がいかに東春近のことを分かっていなかったかということだった。
「消防団になってから東春近の地形を知り、水路のある場所も覚えた。それを知らないと務まらないからね。中でも『地域の人』を知ることの重要性も知った。地域はそこに住んでいる人と人とのつながりでできているものだから」
よりあい東春近会議となってからまず最初に取り組んだことは、人と地域にスポットを当てた通信を発行することだった。メンバー一人ひとりが編集員となって地区内で活躍しているさまざまな人を取材。それを通信にしていく中で、新たな人たちとのつながりができ、次の活動の原点が生まれていった。
本年度は、地区の人たちに参加してもらいながら東春近の西側を流れている天竜川の堤防を使ったウォーキングコースを開拓するほか、松くい虫対策を兼ねた「オオムラサキの郷」構想の準備も進めていく。
「あまり便利になりすぎると、人と人とのつながりや美しい環境が廃れてしまいがち。良い悪いは別にして、東春近は便利な環境が入り込んでくるのが遅れた分、昔ながらの農村環境が残っている。東春近の子どもたちにはこの環境を当たり前として育ってほしいし、それを守っていくことが我々ができること。『東春近に住んでいて良かったな』って思え、ほかの地域からも一目置かれるような地域にしていけたら」 -
福島区に大型店の出店計画
伊那市福島区に、大型店の出店計画が持ち上がっていることが7日、市議会一般質問で明らかになった。
場所は、天竜川東側の国道153号伊那バイパス沿い。
市として、事業者から話は聞いておらず、地権者の説明会が持たれた程度しかわからない状況。小坂市長は「大型店は消費者の利便性があるが、既存商店への打撃などマイナス面もある。全体のまちづくりにも影響を与える」と述べ「市内各地にあり、飽和状態という気がしている」と商工業者らの意見を聞きながら、慎重に対応したいとする姿勢を見せた。
伊那商工会議所は近く、商業連合協議会を開き、対応について検討する。
◆リニア新幹線の駅誘致 県ルートの中心は伊那
中村威夫議員は、東京竏酎蜊繩ヤを結ぶリニア中央新幹線実現にかかわり、大都市圏内とするまちづくりの取り組みなどを質問。
リニア中央エクスプレス建設促進上伊那地区期成同盟会長である小坂市長は「伊那谷を通ることは確実」とし「現段階で、駅は各県1カ所であろうと思う。そうした場合、県ルートの中心は伊那。新市の5カ年計画で、周辺整備の見通しを立った計画にしたい」と述べた。「これまで実現可能かクエスチョンマークで、運動も盛り上がらなかったが、これから駅誘致は具体的な課題。争奪合戦になる」とみている。
◆旧3市町村の成人式 08年度に方向づけ
矢野隆良議員は、旧市町村単位で開かれている成人式の時期や開催方法について尋ねた。北原教育長は、08年度に方向づけることを示した。
成人式は伊那が8月15日、高遠町が1月2日、長谷が1月1日に開催。合併協議で3年間は現行のままとしている。
北原教育長は「成人式のスタイルはさまざま。時期や方法は本年度、成人者にアンケートを取り、検討したい」と答えた。 -
伊那ナイターソフトボール 春季トーナメント大会
伊那ナイターソフトボール連盟(秋山道夫会長)の「春季トーナメント大会」は6日夜、決勝と3位決定戦の2試合を伊那市営野球場で行った。インターフェアがWestを14竏・で下し、4年ぶりに春季大会を制した。3位はGet,sを破ったGTエボリューション。
18チームが参加し、4月中旬からトーナメント戦を展開し、決勝は、昨年度のリーグと秋季大会を優勝したインターフェアと発足3年目のWestが対戦し、効率的に得点を加えたインターフェアに軍配が上がった。
秋山道夫監督(46)=中央区=は「久しぶりの春季大会の優勝はうれしい。初回に得点できたのがよかった。この勢いで本年度はリーグ、秋季大会を制し、3冠を目指したい」と自信を口にした。
決勝戦は7月7日午後3時から、伊那ケーブルテレビの1チャンネルで録画中継する。
結果は次の通り。
##(スコア)
▽決勝
インターフェア
300029-14
000001-1
West
▽3位決定戦
GTエボリューション
001006-7
020300-5
Get,s
春季トーナメントを優勝したインターフェアの皆さん -
高遠消防署が水難救助訓練
伊那市の高遠消防署(蟹沢昭二署長)は6日、高遠ダム湖の海洋センター付近で水難救助訓練を実施した。川遊びなどのレジャーシーズンを迎え、水難事故防止を図るためボートを使用した救助訓練に全署員の18人が参加した。同訓練の実施は、新市誕生後初めてとなる。
高遠ダム、美和湖などの湖を管内に有する同署独自の訓練。水難事故が発生したと想定し、救助隊が伊那消防署から現場に到着するまでの間の初動救助体制の確認を目的としている。また、市町村合併の人事異動により、経験の少ない署員の育成のため実施した。
ゴムボートの組み立てなどの取り扱い方法を中心に訓練。5人1組でボートに乗り込み、要救助者に見立てた目標物に向かって操船し、地上で待機している救急車に救助者を受け渡す動作を確認した。夜間を想定し、湖岸からは現場をライトで照らしたりもした。
蟹沢署長は「高遠ダム湖などの湖を持っている同署では、水難事故が発生する可能性がある。有事の際、迅速な対応ができるよう訓練を続けていきたい」と呼びかけた。
水難救助訓練でゴムボートから救助者を地上へ移動させる署員ら -
ベル伊那で「日本画・洋画・軸装展」
伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで12日まで、展示販売会「日本画・洋画・軸装展」が開かれている=写真。中央画壇の人気現存・物故作家約60人の作品を約80点飾っている。
文化勲章作家の川合玉堂、堂本印象、小倉遊亀、岩橋英遠などの注目作品が並ぶほか、土田麦僊の「木瓜小禽」、菊池契月の人物画なども出品。地元出身の池上秀畝、中村不折らの掛軸もある。
関係者は「日本を代表する作家たちの作品が集まっている。滝や花、カワセミなど初夏を彩る画題の日本画や軸装などを用意した」と呼びかけている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
学校週5日制対応講座が6年目
宮田村教育委員会が住民ボランティアの力を活用し、週末休みの子どもたちを指導する「学校週5日制対応講座」が今年も開講した。お茶や体操、工作など幅広い12講座を用意。6年目を迎えたが、学校生活では学べない体験もできると好評。今年も小中学生のべ147人が登録し、地域の育む力にもつながっている。
各講座は月に1縲・回程度開講。教えるのは全員が住民有志で、自分の特技を活かして指導している。
「楽しいいけばな」には、女子ばかり数十人が参加。初年度から開講している人気講座のひとつだ。
学校の授業とはひと味違うゆったりとした雰囲気。「まずはお花と友達になって楽しむ。草花とのふれあいの中から、自分の想いを形にしていってもらえれば」と講師の小田切孝子さん=北割区=は話す。
学年が違う子どもたちが肩を並べ、和やかな中にも真剣に取り組む姿が。11月の文化祭で作品を発表するほか、季節の花にも挑戦するという。
その他の講座も目標も設定しながら、意欲的に活動。子どもたちの休日に一石を投じている格好だ。
「今までは子どもたちとの関わりがが希薄だったと話す講師も多かったが、交流の機会が増えたと好評です」と村教委の担当者は話す。 -
宮田中で「頭髪集会」
宮田村の宮田中学校生徒会生活委員会(鈴木貴典委員長)は6日、全校参加で自分たちの身だしなみを考える「頭髪集会」を開いた。10年ほど前に当時の生徒たちが議論を重ねて頭髪の制限が緩和された経緯があり「先輩の苦労と努力を無駄にせず、中学生らしい身だしなみを考えよう」と呼びかけあった。
各学年の代表者が作文を発表。1年の小田切瞳さんは服装の乱れを指摘し、2年の春日悠佑君は「頭髪など身だしなみを整えれば、学校の雰囲気も良くなる」と訴えた。
3年の寺田拓郎君と松尾美奈子生活委員会副委員長は、集団生活のうえに中学校は成り立っていると強調。
「規則があることを考え、正しいことなのか考えて。個性を発揮したいならば、学校生活の他の所にあるはず」と話した。
同校は95年まで男子は丸刈り、女子は肩までと髪型を規定。当時の生徒会が1年かけて議論し「生活に適した清潔で活動的な髪型」に変更した。
以来毎年年2回、頭髪集会を開き、髪型含め生活全般を見直す機会にしている。 -
南箕輪村議会6月定例会日程
南箕輪村議会6月定例会は11日開会し、22日までの12日間開く。
提出議案は、村印鑑登録及び証明に関する条例の一部改正、07年度一般会計補正予算、下水道事業会計補正予算。報告3件。
日程は次の通り。
▽11日=本会議開会・委員会審査▽12縲・9日=休会▽20、21日=一般質問▽22日=本会議 -
箕輪町議会6月定例会日程
箕輪町議会6月定例会は12日開会し、25日までの14日間開く。
提出議案は、07年度一般会計など補正予算案、中部小耐震補強・大規模改造工事請負契約、地域交流センター・消防署建築本体工事の請負契約、先決処分の承認など19件。報告6件。
日程は次の通り。
▽12日午前9時=本会議開会▽13縲・7日=休会▽18、19日=一般質問▽20、21日=常任委員会審査▽22縲・4日=休会▽25日午後1時半=本会議、全員協議会 -
山菜採りで行方不明の男性見つかる
6日午前7時28分、伊那市長谷の尾勝谷(三ツ石山)に山菜採りに出掛けたまま行方不明になっていた、宮田村の会社員宮下肇さん(53)の安否が確認された。
伊那署の調べによると、宮下さんは友人と2人で5日午前8時から、山菜採りのため入山していたが同日午後3時ごろ、仲間と離れたまま所在が分からなくなっていた。
届け出を受け、6日午前6時40分から捜索していた隊員らが、自力で下山してきた宮下さんを発見した。 -
アイドリングストップ運動に関する街頭啓発活動
身近なところから環境問題に取り組んでもらおう竏窒ニ、上伊那地方事務所は1日、地球温暖化や大気汚染などにつながるアイドリング防止を呼びかける街頭啓発活動を伊那市内の大型店前で実施した=写真。
県では6月の環境月間に合わせて、環境意識を高める目的で毎年街頭啓発活動を展開している。この日は4人の職員が参加し、アイドリングをやめることで節約できる燃料の量を示したチラシや社内向けの紙製ごみ袋などを配布し、駐停車中はできるだけエンジンを切ることなどを呼びかけた。また、今回は2月20日から全面施行となった「県地球温暖化対策条例」のPRも合わせて実施。同条例には、大型店に対してアイドリング防止を呼びかける看板設置を求める内容なども含まれている。 -
箕輪町営農センター運営委員会
箕輪町営農センター運営委員会(会長・平沢豊満町長)は4日、役場で会議を開き、07年度事業計画案、予算案、06年度事業報告などを承認した。
07年度事業計画の主なものは▽担い手の認定農業者や農事組合法人みのわ営農への支援▽農用地の有効利用と農作業受委託の推進▽豊かで特色のある産地づくりの推進(「いも焼酎みのわ」定着に向けた支援、地産地消や食育の推進)▽土づくりの促進(土づくり講演会開催など)▽観光と農林業等体験事業の取り組み支援(グリーンツーリズムの仕組みづくり検討、千葉市の小学生農業体験学習の受入対応、あんず園の観光としての活用検討)▽畜産のコントラクター組合の検討-など。
予算は収入・支出合計がそれぞれ266万9千円。
規約の一部改正は、監事2人のうち1人を現行の箕輪町収入役の事務を兼掌する助役から町代表監査委員にする。 -
レッツ・トライ・ニュースポーツ
箕輪町と町教育委員会主催の新講座「レッツ・トライ・ニュースポーツ」が2、3日、藤ヶ丘体育館であった。初日は50人が参加し、さまざまなニュースポーツに挑戦して楽しんだ。
分館活動や学級レク、職場のイベントなどで活用できる軽スポーツ、レクリエーションを紹介し、住民のふれあいの場、運動のきっかけをつくろうと計画。保育園児から70歳代まで幅広い年代の参加があった。
種目はビーンボウリング、スロットボール、囲碁ボール、シャッフルボード、ガラッキー、カローリング、ドッジビーなど。参加者は小グループに分かれ、町体育指導員や町職員からルールを教わり、各種目を順番に体験した。
親子連れは、「子どもがやりたいと言うので参加した。小さい子でも出来るのでいい」「とても面白い」と熱中していた。 -
初心者向け手話講座
駒ケ根市のボランティア団体「駒ケ根手話サークル」(山脇健生会長、24人)は4日夜、初心者を対象にした手話講座の第1回を同市の障害者センター高砂園で開いた。市内の女性19人が参加し、県聴覚障害者協会上伊那支部の講師の指導で手話の基礎を学んだ。
聴覚障害者である講師は言葉が話せないため、通訳を介して説明。参加者の名前を黒板に書かせて、それぞれを手話でどう表現するのか示して見せた。参加者らは自分の名前のほか、あいさつや簡単な会話などを覚えようと講師の手の形をまね、真剣な表情で何度も繰り返し練習していた=写真。
講座は7月23日まで7回にわたって開かれる。 -
帰国隊員報告会
JICA(国際協力機構)が行う青年海外協力隊事業で発展途上国に派遣され、今年帰国した県出身隊員らの報告会が3日、駒ケ根市の青年海外協力隊訓練所で行われた。05年度第3次隊員としてそれぞれセネガル、ネパール、チリに派遣された隊員3人が、現地でしか経験できない珍しい体験談の数々を披露した。
箕輪町出身の藤沢志保さんはアフリカ・セネガルで手工芸指導に携わった2年間の経験について発表した=写真。「一番苦労したのは言葉。訓練で学んだフランス語ではなく現地語が流通していたためコミュニケーションがまったくとれず、困って帰りたくなった」とした上で「でもセネガルの人たちは感情豊かで親切だった。派遣を希望した国ではなかったが、今ではセネガルに行けて本当に良かったと思える」と話した。
報告会に集まった派遣前訓練中の07年度第1次隊候補生らはメモを取りながら先輩の話に熱心に耳を傾け、時折質問をしたりしていた。 -
天竜川堤防でオオキンケイギク咲き始め
天竜川堤防のオオキンケイギクが一斉に咲き始めた=写真。
オオキンケイギクは天竜川のほぼ全域で見られる代表的な帰化植物。愛らしい姿で人々の目を楽しませてくれる一方、荒地でもよく生育する丈夫な根を持っていることから、河川敷の在来種の成長を阻害。生物多様性の確保などを目的とする外来生物法の特定外来生物に指定されている。
天竜川河川敷ではオオキンケイギクや同じ帰化植物であるアレチウリなどの影響で、カワラニガナ、ツメレンゲ、カワラサイコなどといった固有種が減少、消滅の危機にある。 -
浦国有林でクリーン活動
南信森林管理署は6日、伊那市長谷の浦国有林の林道沿線でクリーン活動を展開した。職員や同署事業関係請負事業者など約25人が参加。林道の入り口から延長17キロの区間でごみ拾いや巡視をした=写真。
国有林内でのごみ拾いはしばらく行っていなかったが、登山や山菜取り、釣りなどを目的とする一般の人が国有林内の立ち入り禁止区域まで入り、不法投棄するケースも増えているため、不法投棄防止の呼びかけの意味なども含めてクリーン活動を行うことにした。
参加者は4班に別れ、それぞれが約4キロの区間を点検。入り口付近にはブルーシートや銅線などといった大きなものからペットボトル、空き缶などの一般ごみまで散乱しており、参加者はそれらを分別しながら丁寧に拾い集めた。
職員の一人は「ここから立ち入り禁止となっているので、ここまで来て捨てて行く人も多いのだと思う」と話していた。 -
【記者室】はしか予防接種に補助を
多くの大学などが休校に追い込まれた麻疹(はしか)の大流行は県内では諏訪地区にまで及んだが、伊那保健所によると上伊那での発症の報告数は例年とさほど変わりはなく、今のところ影響はないようだ▼しかし油断は禁物。患者と一瞬すれ違っただけでもうつるほど感染力は強く、世界では年間30万人以上が死亡している。はしかを発症した人は免疫ができるため、その後は二度とかからないとされる一方で予防接種の効果は終生とはいかず、抗体は10年程度で消えてしまうという▼小学校就学前に接種しただけでは安心できないのだ。それでも確実な予防方法はワクチンしかない。行政はこの機会に10代以降の接種希望者への費用補助を検討してみるべきではないか。(白鳥文男)
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駒ケ根市健康づくり地域リーダー基礎講座
駒ケ根市と市保健補導員連合会(和田佳代子会長)が開く07年度健康づくり地域リーダー研修会が始まった。健康づくりへの関心が高まる中での保健補導員の資質向上のため、主に就任1年目の補導員対象の「基礎」と、2年目の補導員対象の「専門」の2講座を開講。8月までそれぞれ3回の講座を予定している。
5日夜は基礎講座の第1回が市役所南庁舎で開かれた。補導員約70人が参加し、血圧のメカニズムや高血圧の原因と治療、正しい測定方法などについて学んだ=写真。講師は昭和伊南総合病院健診センター長の山田幸宏さん。山田さんは「間違った数値では意味がないが、正しい測定は実は意外に難しい」とした上で血圧測定時の注意点について「心臓と同じ高さにカフ(腕に巻く部分)を巻くことがとても大切。高さが10センチ違うと数値が5縲・ミリも違ってくる。測定前には5分間安静にすることもポイントだ」と説明した。 -
車と衝突して中学生が重体
6日午前6時55分ごろ、伊那市富県貝沼の信号機のない市道交差点で、同市高遠町小原の会社員林大介さん(29)運転の普通自動車と、近くに住む小池創さんの長男・修平さん(12)=中学1年生=運転の自転車が衝突した。この事故で修平さんが頭を強く打ち、意識不明の重体となった。林さんにけがはない。
伊那署の調べによると、林さんが高遠町方面から駒ヶ根市方面へ走行中、十字路交差点を自転車に乗って左から右に横断していた修平さんと衝突した。交差点には一時停止規制はなかった。修平さんはヘルメットを着用していた。
重体事故が発生した現場 -
箕輪町赤十字奉仕団研修総会
箕輪町赤十字奉仕団(向山初美委員長)は3日、町内の松島コミュニティーセンターで07年度研修総会を開いた。正副分団長を中心に約90人が出席。今年度事業計画を決めた後、諏訪赤十字病院の講師2人を迎えて家庭看護法を学んだ。
出席者は2グループに分かれ、同病院の宮坂佐和子さん、濱さつきさんが指導。家庭看護法の基本技術の一つである体の移動介助として、一人で寝返りをする方法やベットから起き上がる方法などを学んだ。
宮坂さんは「日常生活で何気なく動かす動作だが手足が不自由になると楽に起き上がることはできない。体のメカニズムを理解し、相手の力を使い、自立を促すための介助方法を学んでいって」と話した。
向山委員長はあいさつで「この講習を良く聞いて家庭、親せきなどの人々に役立ててほしい。聞いたことを友人、知人に伝えくれれば幸いだと思う」と呼びかけた。
一人で寝返りをする方法を学ぶ団員ら -
上伊那地区障害者スポーツ大会
第35回上伊那地区障害者スポーツ大会が3日、伊那市陸上競技場であった。同地区内の障害者262人とボランティアスタッフら計約400人が集まり、スポーツを通じて自立と社会参加の促進を目指した。上伊那福祉事務所などでつくる実行委員会主催。
60メートル、100メートル、400メートルリレー、ソフトボール投げ、立ち幅跳び、フライングディスクなど11種目や大玉送りのレクリエーションで体を動かした。3人一組で対戦する「ペタンク」は、目標ボール目掛けて、双方がどれだけ多く自分のボールを近くに転がせるかを競い、相手ボールを跳ねのけるなどの戦略で熱戦を展開した。
関係者は「この大会を楽しみにしている人も多いので天気が良い中で開催できてよかった。ボランティアの皆さんも例年より多くの参加があり、地域の理解も広まってきていると感じる」と話していた。 -
秋葉街道 道普請隊を募集
伊那市の人材バンク「南アルプス自然体験ネットワーク」の「秋葉街道・道普請隊」は16日、長谷を南北に貫く古道、秋葉街道の復旧整備に当たる。13日まで、隊員50人を募集中。
作業区間は黒河内縲恍・フ約3キロで、街道の石をどかしたり、崩落個所を通行できるようにしたりと歩行者の安全を確保する。体力や能力に応じて作業を分担するため、家族での参加も可能。
当日は長谷総合支所駐車場へ集合し、午前8時半縲恁゚後3時、作業する。
参加料は500円(保険代含む)。持ち物は昼食、水筒、軍手など。
希望者は、申込書に住所、氏名など必要事項を記入し、長谷総合支所産業振興課内ネットワーク事務局(TEL98・3130)へ申し込む。
主催者は「先人が歩んだ古道を整備しながら、江戸時代から続く歴史に触れてみませんか」と参加を呼びかける。
市は散策に必要な看板などを設ける計画で、整備終了後は街道を歩くイベント開催を考え、観光資源に生かす。
秋葉街道は、静岡県の秋葉神社参拝に使われた道。昨年2月、「秋葉街道発掘調査隊」を発足させ、江戸時代の絵図などをもとに、1年かけて調査して道筋を確認した。 -
死亡交通事故現地診断
5月31日に駒ケ根市赤穂中割の広域農道で自動車を運転中だった松川町上片桐の販売員今野貢裕さん(21)が単独事故を起こして死亡したことを受けて駒ケ根署は7日、事故現場での現地診断を行った=写真。駒ケ根市交通安全協議会、伊南安協、安全運転管理者団体などの約20人が参加し、事故の詳しい状況を確認して同種の事故防止対策について話し合った。同署の山本修作署長は「原因はスピードの出し過ぎとシートベルトの不着用と考えられる。車の運転席付近はつぶれていなかったことから、ベルトをしていれば助かったのではないか」とした上で「今後、スピードとシートベルトの取り締まりを集中的に行っていきたい」と述べた。
事故発生は31日午前3時ごろ。伊那市方面から松川町方面に走っていた今野さんの普通乗用車が緩い右カーブを直進して道路左側にそれ、置いてあった数個の石(直径約1メートル)に乗り上げてジャンプ。道路に面した中古車販売店の展示車などに衝突した。今野さんは落下の衝撃で車外に投げ出され、頭や胸を強く打って搬送先の駒ケ根市内の病院で死亡した。現場の状況などから、今野さんは制限速度の時速50キロを大きく超える100キロ以上を出していたらしい。シートベルトはしていなかった。
同市内での交通死亡事故発生は05年10月以来。 -
全日本少年サッカー県大会
第31回全日本少年サッカー大会長野県大会(日本サッカー協会主催)が3日、県下10会場で始まった。飯島FCは地元飯島町の柏木グラウンドに登場。1回戦で東北デルソーレ(長野市)に2竏・、2回戦で青木スピリッツ(青木村)に2竏・でそれぞれ勝ち、3回戦(10日、松本市営サッカー場)への出場を決めた=写真。
大会には12歳以下で編成された108チームが出場した。決勝は17日に松本市のアルウィンで行われる。 -
学校の・ス宝・ス、生徒たちが収獲
宮田村の宮田中学校は5日、校内に植えてある約60本の梅の収獲作業を行った。
梅は同校のシンボルで、先輩から受け継ぐ・ス宝・ス。各学級で担当する木を決め、緑化委員会とともに日ごろから管理している。
全校生徒が参加したこの日の作業。緑に輝く実を丁寧にもぎとり、収獲の喜びに沸いた。
世話になった地域の人に配ったほか、一部は販売。梅ドレッシングなどにも加工し、給食でも味わう予定だ。 -
【海外調整員 大野秀悟さん】
駒ケ根市がJICA(国際協力機構)ネパール事務所に04年8月から派遣している林光洋調整員の後任として8月1日にネパール国の首都カトマンズに出発する。派遣期間は2年間の予定だが「代々の調整員はほとんど3年間勤務してきた。理由は、1年目は慣れるのが精一杯、ようやく仕事ができるようになった2年目で終わってはもったいないからもう少し仕事をしたい竏窒ニ皆が延長を申し出るからだと聞いている。私もできれば長くやって来たい」
調整員の仕事は、JICAが派遣する海外協力隊員などの活動のサポートや、現地政府とJICAとの交渉、各種書類の申請などのほか、現地で発生するさまざまな問題の調整と解決など、非常に多岐にわたる。
その研修のため、駒ケ根訓練所で行われた青年海外協力隊07年度第1次隊の派遣前訓練(4月4日縲・月7日)に初日から参加し、3カ月間の合宿生活で候補生らと同じ釜の飯を食いながら、語学やネパールの文化、習慣などを学んでいる。海外でのボランティア活動に当たる彼らと訓練を共にすることで、事務的なことだけでなく、隊員の気持ちをより深く理解できるとの狙いからだ。
「彼らは動機はさまざまだが、それぞれ強い意志を抱いて訓練に来ている。いろんな話を聞いて影響を受けたし、出会いが大きな財産になった」
ネパール語を勉強するのは初めて。最初はまったく分からなかったが、この2カ月で少しずつ読んだり、話したりできるようになってきた。
6月7日に行われる晴れの訓練修了式を前に彼らと別れ、4日からは東京のJICA本部での調整員研修に臨んでいる。約1カ月間、調整員としての実務の知識を身につけた後、いよいよネパールに旅立つ。
中学生の時に協力隊の体験入隊に参加し、隊員らの生き生きした姿を見ていずれは隊員になり、海外で活躍したいと考えていた。
「隊員として行きたかったが果たせずにいた。今年1月に市が調整員の後任を募集するのを知り、渡りに船と早速応募したら2カ月後に内定を告げられた。夢がかなってうれしかった」
もともと外国の文化に触れることが好きで、高校時代には米国に、就職してからも中国、香港、韓国などに旅行してきた。
「ネパールから帰ってきた隊員らに話を聞くと、いろいろな点ですごく良い所だ竏窒ニ言う。どんな生活が待っているのかすごく待ち遠しい。言葉が通じるのか、政情や治安はどうなのか、少し不安はあるが、それよりも楽しみの気持ちがはるかに大きい。与えられた仕事をしっかりこなし、何かをつかんで帰って来たい」
(白鳥文男) -
箕輪東小4年生がホットプレートでお茶作り体験
箕輪町立箕輪東小学校の4年生(21人、有賀京子教諭)は5日、茶業コンサルタントの増沢武雄さん=大出=を講師に招き、ホットプレートで釜炒り茶作りに挑戦した。
学校近くの日輪寺に茶の木があるため、児童は増沢さんに教わって初めての茶摘みを体験。皆で摘んだ茶葉を使い、調理室でお茶作りをした。
釜炒り茶は、ホットプレートで茶葉をまぜ、しおれたら紙の上に出して水分を飛ばし、素手で茶葉をもむ。ホットプレートに茶葉を戻し、かきまぜながらもむ、乾かすという作業を繰り返し、最後に茶葉と途中で出た粉をホットプレートで乾燥させ、固くなり香ばしい香りがしたら完成する。
児童は4班に分かれてお茶作りを開始。最初は「木の匂い」「苦そう」と話していたが、次第に「お茶の匂いになってきた」「少しずつ乾いてきた」と茶葉の変化を楽しみ、お茶の香りに包まれながら作業した。「ホットプレートの上で茶葉をもむのは熱くて大変だけど面白い」「覚えたら自分で葉を摘んできて作れるかもしれない」と話した。
講師の増沢さんは、「お茶作りは、自分で茶葉を摘み、汗を流しながらもんで作り、その味と香りを試す結果までが学べる。汗をかいたほど出来上がったときの喜びがある」と話していた。
4年生は総合的な学習で老人福祉施設との交流学習を計画しており、作ったお茶をお年寄りと飲みながらの交流も考えている。