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手作り絵本の巡回展
長野、愛知、岐阜県の手作り絵本愛好者の集まり「かりんとうの会」の巡回絵本展は27日まで、伊那市の市駅前ビルいなっせ2階展示室で開いている=写真。手縫いの布製や絵が飛び出す作品など、趣向を凝らした絵本が並んでいる。
年に一度の恒例企画で同3県、18地区の小学生から高齢者までの会員172人が一人1竏・点ずつの計212点を出品した。作品は4竏・月、各地区の展示場を巡回し、同じ趣味を持った仲間づくりの輪を広げる目的で展示している。
今回の会場は伊那市、駒ヶ根市、飯島町、宮田村の愛好者14人でつくる駒ヶ根地区が担当した。各地区の会員の手作り絵本は、色鉛筆などで描いた作品のほか写真や折り紙、キルトなどを用いていて話の内容は、わが子の成長や海外旅行などを題材としたオリジナルストーリーばかりが集まった。
同地区代表の保育士大久保真由美さん(43)=伊那市日影=は「世界でたった一冊の心のこもった手作り絵本です。ゆっくりと手に取って見てください」と来場を呼びかけている。 -
ハッチョウトンボの羽化はじまる
伊那市富県新山の「トンボの楽園」で、日本一小さいトンボ、ハッチョウトンボの羽化が始まった。
開発により数が急減しているといわれているハッチョウトンボ。そのほかにも同湿地には絶滅危惧種を含む30種類以上のトンボが生息しており、地元住民と市では、木製遊歩道の整備を行いながら保護と観測の両立に努めてきた。
昨年観察会も開催。親子連れなどを中心に多くの人たちが小さいトンボの姿を一目見ようと訪れた。本年度も6月に観察会を実施する計画で、それに先立ち、27日には簡易トイレの設置、駐車場整備を行う。 -
信州大学農学部に食と緑の科学資料館「ゆりの木」がオープン
信州大学農学部が60周年記念事業として整備を進めてきた「食と緑の科学資料館・ゆりの木」が26日、構内の一角にオープンした。開所式には関係者など約200人が集まり、展示された貴重な学術標本などを見学した。
同館は農学部の教授陣がそれぞれに所持していた植物や動物の資料、標本を一元的に管理・活用するために整備を進めてきたもの。また、地域連携の拠点にも位置付けており、ただ一般公開するだけでなく、資料を活用した公開講座の開催、子どもに対する自然教育への開放などにも取り組むことを計画している。
目玉の一つであるチョウの標本は、県内に分布するものから世界に分布するものまでがそろっており、東南アジアなどに分布する「キシタアゲハ」は、現在確認されている16種の雌雄がすべてそろっている。この標本を提供した森林科学科の岡野哲郎教授は「島によってチョウの形がどう違うかを比べることができるなど、学術的な視点から見ることができるのがこの資料館の特徴」と話していた。
今後はさらに整備を進め、所蔵品を増やしていく。
同館の開館時間は平日の午前10時縲恁゚後4時。
問い合わせは事務室(TEL77・1350)へ。 -
ドリームクラブがネイチャープリントなど展示
伊那市の伊那公民館で活動するクラブ「ドリームクラブ」のネイチャープリント、レカンフラワー作品展は6月5日まで、同市中央区の中部電力伊那営業所ギャラリーで開いている。メンバー10人が一人1、2点ずつの計40点を展示している。
特殊な転写技術を用いるネイチャープリント作品は、押し花や写真を紙や布、金属やガラスなどの表面へ写したティッシュケースやペンダントなどを出品。植物は自宅の庭先などで採取したパンジーやモミジの葉などを使った。
講師の野沢伊代子さん=同市中央区=は「自由に作品が作れるのが楽しみ」とネイチャープリントについて語る。手軽に美しい作品がつくれる同転写技術の魅力を多くの来場者に知ってもらいたいと呼びかけている。
ドリームクラブは04年4月に発足したクラブ。40歳縲・0歳代の主婦や会社員ら女性会員で構成。毎月1回、第3土曜日の午前、伊那公民館に集まり、作品づくりを楽しんでいる。 -
「油絵二人展」 ベル伊那・29日まで
北安曇郡松川村にアトリエを構える洋画家の相島謙次郎さん(69)と妻のあいしまたかこさん(68)の「油絵二人展」は29日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
同ホールでの展示は隔年で5回目となる。作品は油彩、水彩画の新作48点を展示販売。「美しい信州」をテーマに、地元安曇野の風景を中心に、伊那市の仙丈ケ岳や高遠城址(じょうし)公園の桜の花など四季折々の自然を表現した。
2人は1990年から合同展示を始め、長野市や東京を中心に活動。謙次郎さんらは「ありのままの自然の美しさを表現した。自分の心、目を通して気持ちを込めて描いた」と話している。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
宮田村商工会青年部の春日さんが県大会でも優勝
県商工会青年部連合会の主張発表大会は25日に松本市内のホテルで開き、南信代表として出場した宮田村商工会青年部の春日真一さん(35)が堂々とした発表で優勝。9月11日に東京都内である関東大会に県代表として出場する。
春日さんは村商工会青年部が取り組む村の名物丼について発表。10分間の主張では原稿を全く見ることなく、地域活性のために丼に寄せる青年部員みんなの想いを代弁した。
「南信予選では早口になってしまったので、ゆっくり話してより内容を伝えるように心がけた」と春日さん。県内他地区の精鋭を抑え、見事に栄冠を勝ち取った。
審査員は「話しに引き込まれた。丼に取り組む体験が体に染み付いているから、原稿を見ずに発表できるのだと思う。素晴らしい」と絶賛。
同青年部は04、05年にも連続して県大会で優勝。小田切等部長は「予選に比べ格段に良くなっており、関東でも優勝を狙える。3度目の正直で全国を目指してほしい」とエールを贈る。
会場には青年部員扮するどんぶりレンジャーも駆けつけ、発表を力強くサポート。
春日さんは「仲間の声援あってこその優勝。審査員から指摘された分かりやすく伝える点に留意し、関東大会に臨みたい」と話した。 -
駅前広場「輪苑」開園1周年、整備竣工で記念式典
宮田村のJR宮田駅前に住民協力で整備が続いていた広場「輪苑」が26日、開園1周年を迎え、新たに設けたせせらぎ水路など全事業の竣工祝賀とあわせて記念式典を開いた。整備した一輪の会(小沢常明会長)のほか、地権者や事業推進に寄付をよせた地元企業、村、住民ら約70人が出席。地域の力で再生した村の玄関口が、・ス協働・スのシンボルとして長く愛されることに期待を寄せた。
空き地や空き家が目立ち空洞化する駅前に花壇を設けたいと始まった取り組みが、足掛け2年ほどで地域の力が結集。
地権者の賛同を得たほか、村の地域づくり支援事業、日本発条やタカノ、ユーエスアイなど地元企業20社の後押しも受け、住民が汗して以前とは見違える広場が完成した。
一輪の会が手づくりで整備した花壇の花々が咲き誇る中で式典。
小沢会長は「一輪の花が二輪、三輪と広がるように地域の善意、ボランティアが広がっている。憩いの場としていつまでも愛され、駅前再開発の礎となることを願う」とあいさつした。
清水靖夫村長ら来賓は、地域協働のモデルケースであると称賛。会場では宮田太鼓や宮田プラムハワイアンズなどの演奏もあり、地域一緒に全面竣工を祝った。 -
飯沼の棚田で田植え
中川村大草飯沼地区の棚田で26日、酒米、ミヤマニシキの田植えがあった。
飯沼地区農業活性化研究会(入田護会長)の会員や役場職員ら25人が参加、田植え機で植えたり、1部、役場職員がかすりのもんぺ、あねさん被りの早乙女姿で繰り出し、50アールに中苗を植えつけた。
この日は穏やかに晴上がり、田植え日和。参加者は筋に沿って、並び、2、3本ずつ植え付けた。
植え付けた酒米は、実りの秋には会員が収穫し、村内の米沢酒造に玄米で持ち込み、特別純米酒「おたまじゃくし」になる予定。
関係者は「苗の出来は上々。天気がいいので、根の活着もいいのでは」と話していた。 -
高遠高校校名検討へ
伊那市の高遠高校で25日、第3回将来の高遠高校を考える会(会長・小坂樫男伊那市長)があり、新カリキュラムの導入(08年4月)に合わせて校名を検討したいとする学校側の提案を承認した。これに伴い、同校では6月22日まで校名を募集し、新しい校名を用いるのか、現在の校名のままとするのかを検討していく。
魅力ある高校作りへの取り組みとして同校は05年、高遠高校関係者に対して将来像などに関するアンケートを実施。その中で▽特色を生かしたコース制の導入▽校名検討に対する要望竏窒ネどがあり、校内検討委員会を設けて新カリキュラムや校名に関する検討を進めてきた。
その結果を今年2月に開いた「将来の高遠高校を考える会」で報告。新カリキュラムの導入とともに校名検討についても提案したが、校名については一部の参加者から疑問の声が挙がるなどしたため、調整期間を設けて同窓会や振興会との話し合いを行ってきた。
会の承認を受けて福沢務校長は「歴史もあり、個性のあるコース制を導入している高校はここだけ。ぜひ学校として残していきたい」とコメント。一方校名検討については、節足な議論は避けて慎重な話し合いを重ねたいとしている。
募集内容は(1)校名(2)その校名の推薦理由竏窒フ2点で、現在の校名が良い場合は応募用紙校名欄に「高遠高校」と書いて応募する。
応募締切り後、同校職員らによる一次選考、将来の高遠高校を考える会などによる二次選考を行う。
応募先は〒396竏・293伊那市高遠町小原824高遠高校校名係(TEL94・4262、FAX94・1210)。 -
JA上伊那事業体制再構築へ
上伊那農業協同組合(JA上伊那)の07年度総代会が25日、伊那市狐島の本所であり、代理、書面を含む433人の総代が出席する中、支所の再配置計画などを含む12議案を承認。これに伴ないJA上伊那は、08年縲・0年にかけて現在の37支所体制を24支所体制に再編する。地区の総合的な統括を行う12の総合支所を中心に、より地域に密着したサービスの提供を目指すが、金融事業を中心とする小規模支所、出張所が設置されている12地区では支所がなくなるため、ATMや定期巡回での対応となる。また、ATMの設置されない伊那市高遠三義地区では、支所そのものが完全廃止となる。
現在は基幹支所と呼ばれる地域の統括を行う5つの支所のほか、小・中規模支所と出張所が33地区に設置されており、共済、営農などといった一部の業務は基幹支所からの縦割り業務となっている。今回の再編では従来の中規模支所の一部を総合支所として12地区に設置。基幹支所の統括機能の一部を委譲し、総合支所を中心として各地区業務運営に当たる(これに伴ない、基幹支所も総合支所となる)。また、そのほかにも中規模支所を7地区に、小規模支所を5カ所に設置。総合支所との連携を図りながら業務を運営する。
一方、これまで金融事業を中心とする業務に当たってきた小規模支所や出張所合計13カ所に関しては、JAグループの金融店舗存地基準(4人)を下回っており、配置を見直すこととなった。結果、伊那地区の新山、辰野地区の川島、羽北、朝日、竜東、箕輪地区の大出、三日町、木下、駒ヶ根地区のはなみずき、福岡、東部地区の高遠、三義、伊那里の支所や出張所がなくなるが、こうした地域に対しては、ATMの設置、巡回送迎バスの運行、金融渉外担当者による定期巡回訪問などを行うことで、サービス低下につながらないように努めていく。 -
まっくんファーム有機栽培研究会が有機肥料米栽培を開始
南箕輪村の集落営農組織「まっくんファーム」の有機米(仮称)専門部会(原英雄部会長)は本年度、有機肥料を使用した稲作栽培の拡大を図る。肥料には人由来の微生物を使用した混合飼料で育てた鶏の糞を使用。登熟がよく、くず米の少ない高品質・良食味となることなどが確認されており、ほかの米との差別化を図りながら環境に配慮した安心・安全でおいしい米づくりを行い、販路拡大を目指す。
村内では、南箕輪村出身で元東京農業大学教授・大田保夫さんのアドバイスを受けながら一部農家がこの肥料を使った栽培を開始。それとともに信州大学農学部の協力を得ながら栽培試験や食味検討会も重ねてきたが、稲の根を健全にし、穂がきれいに実る効果などのほか、食味としても魚沼産コシヒカリに匹敵する結果となった。
そこで同部会では、本年度からこの有機肥料を使った米栽培を本格的に開始。本年度は16人が約7・7ヘクタールで栽培、566俵を出荷予定数量としているが、今後は千表を目標に面積拡大を図っていきたいとしている。
また、減農薬にも取り組み、南箕輪村だけのブランド米作りを目指す。 -
駒工生徒2人が国家資格取得
駒ケ根工業高校(本間秀明校長)のいずれも情報技術科2年の川頭匠君(16)=駒ケ根市赤穂福岡=と福島裕也君(16)=飯島町飯島中町=は国家資格の初級システムアドミニストレータ試験に合格した。25日、本間校長が校長室で2人に合格証書を手渡した=写真。2人は「こつこつ勉強したのが報われた」「勉強の時間が足りなかったので合格できると思っていなかった」とそれぞれ喜びを語った。同校は生徒の資格取得に力を入れているが、この資格で2人同時に合格したのは初めてという。
試験はパソコンやネットワークなどを駆使する情報処理技術者としての知識と技能を問うもので、4月に行われた。合格率は31%で、このうち高校生ではわずか13%という狭き門だった。 -
駒ケ根市改革と創造へのまちづくり推進市民会議
協働のまちづくりに向けて市に意見、提言をする駒ケ根市第2次改革と創造へのまちづくり推進市民会議(木下幸安座長、29人)は24日、今年度の第1回会議を市役所南庁舎で開いた。委員ら25人が出席し、市が今年度中に策定したいとする「まちづくり基本条例」(仮称)の骨子について事務局からの説明を聞き、内容についての検討をスタートさせた。会議は今後月に1回程度開催して議論を深めていく。
中原正純市長はあいさつで「カットだけではなく創造も大切にしながら市としての体質を強化していきたい。まちづくり基本条例は何としても今年度中に策定したいので、いろいろな角度から提言をいただきたい」と述べた。
第1次会議では「市民参加と協働のまちづくり推進指針」の原案を作成した。 -
【記者室】乳幼児を車内に置くべからず
このところ急に暑い陽気となってきた。朝晩はかなり涼しいが、その油断から熱中症にかかる事例が多発する時期でもある。特に心配なのが乳幼児を車内に置いたままパチンコや買い物をする親たちだ▼晴天で外気温が約30度の場合、車内の温度は50縲・0度にもなる上、窓を多少開けていても気休め程度にしかならないというから「少しなら…」という甘い考えは禁物。乳幼児では30分で脱水症状に陥り、死に至ることもある▼新聞の折り込みにはパチンコ店のチラシがこれでもかと入ってくる。中には「車中にお子さまを残してのご遊戯は絶対におやめください」などと書かれた物もあるが、効果は期待できそうもない。悲劇の防止には定期的な駐車場の見回りが必要だ。(白鳥文男)
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青年海外協力隊帰国隊員
箕輪町
藤沢志保さん青年海外協力隊員として05年4月から07年3月までの2年間、アフリカのセネガルに派遣された。洋裁学校に通っていた経験を基に、女性達が手芸を通じて現金収入や楽しみを得る目的で、手工芸を指導した。
大学卒業後、会社勤めをしていたが、ずっと海外での生活にあこがれていたこともあり、留学ではない道を考え、青年海外協力隊員になった。任地はカオラック市。配属先「女性の地位向上協会」の活動の一環で、婦人会など女性グループ2団体、HIV陽性者の会、職業訓練校の4カ所で手工芸を担当した。
現地の女性は、ほとんど手芸の経験がなく、洋裁、編み物、刺しゅう、染色、ミシンがある施設ではミシンの使い方から教えた。職業訓練校は先生への指導で、情報が少なく毎年同じカリキュラムのため、はぎれで花を作るなど新しいアイデアを提案することが主な仕事だった。
公用語は仏語だが、手芸を習いに来る女性達と話すため現地のウオロフ語を学んだ。「言葉は全然伝わらなくて、手本を見せることでごまかしてました」。言葉の問題に加え、材料不足、好みの違いもあった。「素朴でかわいいという感覚はあまりない。派手な色でかっこいいものが好まれるので、好みに合うものを考えるのが少し大変だった」という。
セネガルは“もてなしの国”と言われる。全然知らない通りすがりの人に、ご飯を食べていって-と声をかける。「断ってはいけないと言われていたので、食べさせてもらいました。人懐っこい人達で、興味津々で質問してきて」。任期途中からは、職業訓練校の先生に毎日昼食をごちそうになった。
気温は20度から40度。「暑くて暑くて、最初は生活するだけで大変でした」。値段交渉をする市場での買い物も労力を使った。時間を守らない、2時間遅れ、すっぽかしは当たり前。「最初はそれですごいイライラしていたけど、せかせかしてもしょうがないと思うようになりました」。
停電や断水も頻繁にある。停電になると皆外に出て、月明かりの下でお茶を飲みながら話をする。「贅沢な時間の使い方」にも触れた。
「手芸を習いに来た女性は、よくしゃべるおばちゃんの集まり。私がちょろちょろして、遊ばれてる感じでした」。現地の人とふれあい、肌で感じたセネガル。「派遣前は女性が虐げられているイメージだった。実際、家事や育児は男性はノータッチ。水を飲むにも働いている女性を呼ぶ。でも女性は屈することなく言いたいことは言う。肝っ玉母さんで威厳があるというのが私の印象です」。
月日の経つのがとても長かった1年目。生活にも慣れ活動もスムーズに進むようになった2年目は瞬く間に過ぎ、寂しさの中で帰国の日を迎えた。
「セネガルに行ってよかった。人が温かくて親切だった。2年間の経験をどこかに生かしていけたらと思う。いつかお世話になった人に会いに行きたい」
(村上裕子) -
デイサービス時間延長一般型にも拡大
宮田村社会福祉協議会デイサービスセンター梅の里は、今まで認知症型のみに対応していた時間延長を一般型にも拡大。あわせて延長料金も引き下げ改定する。24日開いた社協理事会、評議員会で運営規定の一部変更を了承した。
一般、認知症型ともに午前8時から通常営業が始まる同9時まで、また営業時間が終了する午後5時から一般は同6時まで、認知症型は同7時までそれぞれ延長できる。
延長料金の改定では、現行1時間1300円を千円に引き下げる。
同社協事務局は「要望が多く、サービス向上の一環」としている。 -
両角さんの写真展 中国元陽の棚田美しく
伊那市山寺区高尾町のアマチュアカメラマン両角巻男さん(69)の写真が並ぶ「中国元陽棚田写真展」は6月3日まで、同市荒井区の市立伊那図書館で開いている=写真。3月の中国初旅行で訪れた、雲南省南部の棚田を撮影した写真を中心に約40点を出品している。
写真は、中国画家の伊藤環雪さん(78)=同市日影=企画の中国旅行に参加した際の思い出。谷間から海抜2千メートルの山上に伸びている棚田のすばらしさを伝えようと、伊藤環雪後援会が支援して開催した。会場には伊藤さんの作品も並ぶ。
両角さんは棚田について「山の上から谷底まで全面田んぼの景色は圧巻だった。何千年も前に作った人間の力はすごいと感じた」と感想。夕日が水面に反射して輝く様子が絶景だったという。
そのほか、棚田で稲作をしている少数民俗「ハニ族」の写真も展示。水牛などの家畜とともに生活している様子を撮影している。
28、29日は休館日。午前10時縲恁゚後7時。 -
労働条件など実態調査結果上伊那地区概況
南信労政事務所はこのほど、06年に実施した労働条件などの実態調査結果上伊那地区概況を公表した。
調査対象は建設、製造、運輸、卸・小売、飲食店、金融・保険、サービスの各業種に属する常用労働者5人以上の民間事業所のうち、一定の方法で抽出した766事業所で、期日は06年7月31日現在(労働日数、労働時間数、賃金は06年7月1日縲・月31日の1カ月間)。雇用形態や年齢、勤続年数な平均月間賃金額、06年4月分初任給額など調査したところ、38パーセントに当たる291事業所(労働者数5580人)から回答を得た。
それによると、上伊那の推計労働者数は3万5386人。産業別では製造業が2万904人、建設業の5479、サービス業の4957人となっており、製造業従事者が全体の59パーセントを占めている。
年齢別では男女とも50代の労働者が最も多く、次いで40歳代、30歳代となっている。
平均月間労働日数は県平均より0・6日少ない21・2日。会社規模が大きいほど労働日数が少なくなる傾向にある。
所定内実労働時間は163・9時間と県平均の167・2時間を下回っているが、最も長い製造業は180・1時間となっている。逆に最も短いのはサービス業の165時間。
平均月間賃金は県平均より9539円高い31万7905円。男女別では男性が35万9797円、女性が22万698円で男性の賃金は県平均を上回る一方、女性は県平均を6701円下回っている。産業別では金融・保険業の平均月間賃金額が最も高く37万6367円、次いで建設業の33万7158円となっている。
パートタイム労働者の平均年齢は48・7歳で女性労働者の55・7パーセントを占める。平均月間所定内労働時間数は一般労働者より35・4時間少ない128・5時間、賃金額は11万7109円。
06年4月の新規学卒者平均初任給額は男性で高校卒、大学卒(事務系)、女性で高校卒、高専短大卒がそれぞれ県平均を下回った。また、07年4月分の見込み額では男性大学卒(事務系)が県平均を下回っているが、ほかは県平均を上回っている。 -
伊那食品衛生協会が通常総会と表彰
伊那食品衛生協会(御子柴誠一会長)は21日、伊那市狐島の上伊那農協本所で通常総会と食品衛生関係表彰式を開いた。
総会では、食品検査の完全実施や事故防止啓発などを盛り込んだ事業計画を承認。表彰式では14個人、37施設を表彰するとともに、協会前副会長の松崎剛平さん(アンデルセン、駒ケ根市)に感謝状を贈った。
表彰は次の通り(敬称略)。
▽食品衛生功労者=永田賢司(永田商店、辰野町)土居紀代志(龍寿司、伊那市)平沢信夫(義経、同)畑好子(高遠町農産加工組合、同)長尾雅博(みどりや菓子店、駒ヶ根市)近藤幸(来居頂、飯島町)
▽食品衛生優良推進員=小澤康宏(味香月堂、辰野町)桑沢賢一(沢製麺、箕輪町)井田邦久(田園、南箕輪村)伊藤祐一(こやぶ竹声庵、伊那市)阿部睦夫(久良運、同)宇佐美光司(ホテルやまぶき、駒ケ根市)下平勇(中華料理きよし、同)伊東澄男(虹のホール伊那、伊那市)
▽食品衛生優秀施設=米玉堂食品(福島忠信、辰野町)花菱(大内郁子、箕輪町)木曽権兵衛(岩原集、伊那市)割烹青龍(畑谷紘市、同)千登勢菓子店(伊藤隆淑、同)ふるさとの味いいじま(山田治男、飯島町)Aコープこまがね店(宮下勝義、駒ケ根市)
▽食品衛生優良施設=かやぶきの館・そばおやきコーナー(矢ケ崎克彦、辰野町)三河屋(今井和子、同)鮨辰(伊澤秀之、同)リストランテミラノ(大森雄二、同)KOA・S・A・Wウイング(浅野勝義、箕輪町)みのわ温泉ながたの湯(平澤豊満、同)いざよい(堀田勝義、伊那市)ホテルルートイン伊那(永山勝利、同)あかはね(福澤照夫、南箕輪村)つたい・おぐろがわくだり(熊田正三、伊那市)ハナマルキ伊那工場(花岡俊夫、同)ラーメンはるちゃん(春日康之、同)居酒屋でごいち(松崎勢都子、同)魚庵(小沢隆志、同)とうり路(油谷正子、同)ラ・ピーヌ(中村恵津子、同)四方路(北原ひろみ、同)ラーメン大学伊那店(北野善一、同)ニシザワ高遠店(荒木康雄、同)こまつ家(小松恭二、駒ケ根市)求真フーズ(岩本正男、同)明治亭本店(片田秀明、同)ビストロぶんぶん(小林静生、同)日本創健(舘内宗雄、同)ハチ食品(正見縉一郎、同)道の駅花の里食堂みよし(森岡宏祐、飯島町)大成(田中忠雄、同)すずしろ(三澤芳秀、伊那市)すずらんハウス(宮下勝義、駒ケ根市)JA駒ケ根ファームス(同) -
駒ケ根市防犯協会総会
駒ケ根市内の区長、消防団、小・中学校PTA会長らでつくる市防犯協会(会長・中原正純市長)は24日、定期総会を市役所で開いた=写真。約40人が出席し、07年度の事業計画などを承認した。
主な事業は市報、広報車、横断幕などによる安全意識の高揚▽季節ごとの地域安全運動推進▽暴力追放交通安全市民大会の開催竏窒ネど。「子どもを守る安心の家」の拡大や防犯灯の整備には前年に続いて力を入れていく。
駒ケ根署生活安全刑事課の長沼秀治課長は「市内における犯罪状況」について講話を行い「空き巣、車上狙い、自販機狙いなどの犯罪が多く発生している」として注意を呼び掛けた。
中原市長はあいさつで「凶悪な犯罪が全国各地で発生している。犯罪のない安全、安心の住みよいまちづくりのためには市民が協力して犯罪を締め出すための対策を推進していくことが必要だ」と述べた。 -
【朝の学舎】木は自然の贈り物
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セラピー犬特養ホーム訪問
駒ケ根市上赤須の特別養護老人ホーム「エーデルこまがね」(福澤亘施設長)は23日、施設を利用しているお年寄りたちに動物とのふれあいを楽しんでもらおうと5月の誕生日会に合わせてセラピー犬との交流会を開いた。犬たちは日本聴導犬協会(有馬もと会長、宮田村)が運営するしつけ教室に通うラブラドール・レトリバーやダックスフンドなど上伊那各地の一般家庭の飼い犬8頭。それぞれの飼い主の命令に従ってボールやバッグをくわえて持ち運んだり、歌に合わせて踊ったり、輪投げの相手をしたりするなど、日ごろの練習で身につけたさまざまな芸を披露して見守るお年寄りを喜ばせた=写真。中には、大勢の人の前で緊張したのか普段通りの芸ができない犬もいて飼い主も困った様子だったが、お年寄りたちは「いいよ、いいよ」と言いながら温かいねぎらいの拍手を送っていた。
利用者らは「かわいい」「上手にできるね」「昔飼っていたから懐かしい」などと話し合いながら、犬たちの芸を見て思わず顔をほころばせていた。 -
駒ケ根市食育懇話会
食のあり方についてあらためて考え直そうと04年度に駒ケ根市が設置した食育懇話会(清水寿一座長、46人)は23日、今年度第1回の会議を市役所保健センターで開いた。委員約30人が出席し、市民に食への関心を高めてもらうために初の「食育まつり」(仮称を開催することについて検討したほか、市が今年度中に策定したいとする「市食育推進計画」の推進会議に懇話会のメンバーが中心となって当たっていくことなどを確認した。委員は全体会と4つの部会(ふるさとの食育、わたしたちの食育、子どもたちの食育、輪を広げる食育)ごとに、それぞれ今年度の取り組みなどについて話し合った。
「食育まつり」についての議論では、対象者は大人か子どもか▽発表型か体験型か▽同種のイベントとの差別化をどう図るか▽開催時期はいつか竏窒ネどのさまざまな意見が出されたが、実施する方向で今後さらに検討を重ねていく。 -
南箕輪村公民館ゆずり葉学級開講
南箕輪村公民館の65歳以上を対象とした「ゆずり葉学級」の開講式が24日、公民館であった。49人が参加し、今年1年間の活動などを話し合った。
さまざまな学習や体験を通した生きがい作り、仲間作りを求めて開く。式で堀薫公民館長は、「いろんなことに挑戦しながら若者に負けないで、健康を維持しながら1年やっていきたい」とあいさつした。
学生は一人ずつ自己紹介し、お茶を飲みながら今年取り組みたい活動を考え合った。
学級は原則月2回。前年度は冬期は月1回で全17回開いたが、本年度は冬期も2回開催で全21回の予定。学生は42人が継続参加で、新たに7人の仲間を迎えた。 -
伊那市桜写真コンテスト2007で向山世男さんの作品が最優秀賞
伊那市内の桜のPRを目的として開催した「伊那市桜写真コンテスト2007」の審査会が24日、伊那商工会館であり、応募総数304点の中から向山世男さん(伊那市)の作品「南アルプスの遠望」が最優秀賞に選ばれた。
同コンテストは全国有数の桜の名所・高遠町が伊那市となったことを受けて伊那商工会議所が今年初めて企画。高遠町だけでなく、市内にある隠れた桜の名所を再発見・PRする目的で募集したところ、市内を中心に県内各地や愛知、大阪などからの応募もあった。
審査には商工会議所関係者、写真家、桜守など6人が参加。有名な桜の名所で撮影したものから、誰も知らないような穴場で撮影したものまでさまざまな作品が並んだが、桜の咲く春日公園の高台から望む残雪の南アルプスを写した向山さんの作品が最優秀賞となった。
審査員を務めた写真家の津野祐次さんは「質の高い写真が多かった。最優秀賞に選ばれた作品は『ここへ行ってみたいな』と思わせる」と話していた。
入賞作品は観光パンフレットなどで使用されることとなる。
入賞者は次のみなさん。
◇最優秀賞=向山世男(伊那市)
◇優秀賞=白鳥由利(伊那市)春日芳人(駒ヶ根市)
◇特選=鈴木修、唐木武徳、山口昭久、クラタヒデオ(以上伊那市)熊井好男(塩尻市)
◇入選=春日良治、平林守雄、野溝文武、蜷川靖子、板山誠、久保村由人、北原秀男、久保田昌宏、長田文夫、矢沢学、春日政人、穴沢辰幸、西村一樹、伊東扶、赤羽信一、酒井幸一、林平一郎、宮原良一、牛山理、竹平源次、田中美咲(以上伊那市)、宮原秀寿(辰野町)伊藤敏男、加藤平治(以上南箕輪村)酒井芳郎(箕輪町) -
単位高齢者クラブの休会相次ぐ
各地区における単位高齢者クラブの休会が相次いでいる。伊那市では市町村合併に伴ない各地区での単位クラブ育成などを目的とした伊那市高齢者連合会が昨年4月に発足。当初は49単位クラブが所属していたが、この1年間で7単位クラブが休会。一方、単位クラブ発足に至ったのは1地区のみだった。その背景には、会のまとめ役となる代表役員にかかるさまざまな役務が、高齢者にとっては大きな負担となっている実情がある。
昨年度から今年の4月までに休会を選択した単位クラブの数は旧伊那地区で4つ、高遠地区で2つ、長谷地区で1つ。その主な要因の一つが役員の引き受け手がいないということだった。
クラブを発足させた場合、必ず誰かが役員にならなければならず、役員となれば役員会や事前準備などに参加しなければならなくなる。また、市高連に入った場合、各単位クラブに補助金を出しているが、補助金事業で何らかの事業を行った場合は報告書の作成などといった役務も伴なうが、それが年をとった高齢者には負担になっているとも考えられるという。
また、遠隔地や交通の便の悪い地区に住む高齢者にとっては、市街地で開かれるこうした会合はさらに大きな負担となる一方、クラブに所属する人数も少ないため、より役員の選出が困難となる。今回休会したクラブの中には、前任の代表が引退した結果、役員の引き受け手がいなくなり、休会を選択した単位クラブもあった。
こうした背景から、地区によっては市高連に入らず自分たちの地区で活動しているクラブも出てきている。
市高連の本年度役員会の席でも、代表者がまったく参加していない地区の空席も目立った。 -
第40回上伊那春季陸上記録会の結果
※記録会のため入賞などの規定はありません。各種目上位の記録3人を掲載します。
【小学生・男子】
▼100メートル(1)原貴久(西箕輪6)14秒64(2)青木達也(両小野5)15秒60(3)平澤侑也(飯島6)15秒66▼1000メートル(1)川上弦(箕輪西5)3分55秒43(2)宮下拓己(伊那東5)4分00秒94(3)赤羽頼明(両小野6)4分01秒37
【中学生・男子】
▼100メートル(1)松尾駿輝(赤穂3)12秒24(2)森雅貴(同)12秒25(3)田畑勇貴(伊那3)12秒29▼1500メートル(1)小林純平(駒ケ根東3)4分24秒25(2)樋口正晃(宮田3)4分44秒84(3)竹村亮作(駒ケ根東2)4分46秒09▼3000メートル(1)福沢潤一(駒ケ根東3)9分12秒93(2)臼田稔宏(伊那松川3)9分17秒69(3)白鳥敦(箕輪3)9分45秒98▼走り高跳び(1)村沢和樹(宮田3)1メートル60(2)真木啓佑(駒ケ根東2)1メートル55(3)中嶋慎也(赤穂3)1メートル55▼棒高跳び(1)春日太陽(春富3)3メートル80(2)黒河内岳(伊那東部2)2メートル30(3)白鳥颯人(同)2メートル0▼砲丸投げ(1)武村恒也(高社3)9メートル75(2)鰍沢将平(駒ケ根東2)9メートル61(3)安藤純(箕輪2)8メートル35
【一般・男子】
▼800メートル(1)小林正俊(上伊那農業高1)2分14秒0(2)酒井誠(上伊那農業高2)2分17秒50(3)上島佑基(同)2分26秒82▼5000メートル(1)浦野裕之(駒ケ根市陸協)16分34秒86(2)酒井誠(上伊那農業高2)17分47秒67(3)上島佑基(同)17分48秒59
【小学生・女子】
▼100メートル(1)鈴木ななみ(七久保4)16秒38(2)久保村玲衣(赤穂4)16秒44(3)矢彦沢千夏(両小野6)16秒45
【中学生・女子】
▼100メートル(1)中村夕貴(赤穂2)14秒13(2)桐山明日香(宮田3)14秒16(3)小池麻美(駒ケ根東3)14秒17▼800メートル(1)篠田美樹(駒ケ根東3)2分26秒94(2)北原成美(駒ケ根東2)2分27秒13(3)坂口美樹(高社3)2分31秒48▼3000メートル(1)福沢志穂(駒ケ根東2)10分47秒29(2)湯澤ほのか(駒ケ根東1)10分52秒79(3)北原成美(駒ケ根東2)11分05秒38▼走り高跳び(1)有賀楓子(春富2)1メートル50(2)松島愛(同)1メートル35(3)馬場和香子(伊那東部2)1メートル35▼棒高跳び(1)伊澤楓(春富2)2メートル30▼砲丸投げ(1)上原絵理香(高社3)10メートル45(2)村田彩香(南箕輪3)9メートル74(3)大澤樹里(駒ケ根東3)9メートル51 -
七久保小全校で飯ごう炊さん、
飯島町七久保の七久保小学校は24日、千人塚公園で、全校飯ごう炊さんに合わせ、6年生31人は桜保護活動を、1縲・年生は公園内の美化活動に精を出した。
七久保小学校は今春、町振興公社が呼びかけた桜ファミリーに応募し、駐車場内の八重桜6本を管理している。
全体会で信州いいじま桜守の宮下会長は「担当する桜を友達と思って手入れを」と呼び掛け、樹木医の宮嶋紀義さんは「桜の開花しているのはわずか1週間だが、残りの358日を大事に手入れしてやると、来春には美しい花が咲く」と述べ「木の周りの草を刈り、お礼の肥料をやってほしい」と作業内容を説明した。
6年生は桜守の会員に教わりながら、草かきで桜の根元の草を刈り、即効性肥料を丁寧にまいた。
この後、班ごと桜の木の下に陣取り、昼食づくり。穴を掘って、かまどを作り、飯ごうでご飯を炊き、ジャガイモやタマネギを入れ、隠し味を効かせたシーチキンカレーを作った。 -
中川東小「青葉給食」
五月晴れ、青葉、若葉の校庭で24日、中川村の中川東小学校は「青葉給食」、西小学校は「さつき給食」を行った。
この日の献立は、野外で食べやすいようにと、主食は「いなり寿司と太巻き」。鶏の唐揚げ、キュウリとカニかまぼこのサラダ、運びやすいようにと、牛乳は紙パック、デザートは子どもたちに人気のヨーグルトなど。
それぞれ、仲良し班で桜の木の下にシートを敷いて、給食を囲んだ。班長の「いただきます」のあいさつで、一斉に食べ始めた。
子どもたちは緑豊かな景色、おいしい空気と一緒に、給食を味わった。 -
全国菓子組合ハサップ認証8番目、北川製菓の宮田新工場
ドーナツなど製造の北川製菓(駒ケ根市赤穂、北川浩一社長)は24日、宮田村新田区のマウンテンバイク場跡地に新たに建設する宮田工場の地鎮祭を開いた。9月中旬の操業開始を予定するが、全国菓子組合連合会が認証する高度な衛生品質管理システム「HACCP」(ハサップ)で、全国8番目の認証工場となる。本社工場では生産能力も限界に来ており、新たな設備で菓子の量産化を図る。
「昨今は生産能力とともに、品質や衛生管理面も徹底しないと受注は難しい」と北川社長。新工場では原材料から製品になるまでの管理を徹底する。
2階建ての工場の総床面積は1400平方メートル。1時間あたりリングドーナツは本社工場の2倍にあたる1万2800個、焼き菓子は3倍にあたる1万2600個が製造可能な設備を設ける。
本社工場は現状通りに稼動。全国の生協やスーパー、量販店などに出荷し、両工場で年間8億円程度の売り上げを見込む。
また宮田工場の従業員は25人規模で、現地採用も予定する。
工場建設地一帯は駒ケ根高原や村の総合公園などにも近く、観光面の活性化にもつながると、村が同社を誘致した。
地鎮祭の席上、清水靖夫村長は「観光や地域との連携の中で頑張ってほしい」と期待を寄せ、北川社長も「色々な形で社会、地域に貢献していきたい」とあいさつした。
同社は工場見学のほか、3年から5年後をめどに直売施設を設けていく考えも示す。