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梅雨前に確認 伊那合同防災訓練
伊那市と国土交通省天竜川上流河川事務所(駒ヶ根市)、県伊那建設事務所の3機関は22日、出水期を控え、大規模な洪水や土砂災害を想定した初の合同防災訓練を市内各所で開いた。関係職員や陸上自衛隊、伊那署、消防団など約20団体から550人が参加。ヘリコプターによる現地調査や災害現場の衛生中継のほか、地元住民の避難誘導などの模擬訓練を実施し、それぞれの役割分担や情報の共有方法などについて確認した。
伊那市役所を主会場に午前10時から開いた訓練では、次々と本部に寄せられる災害情報を各職員らが共有しながら対策を講じる「ロールプレイング方式」で実施。中南部に停滞した前線の影響で3日間の総降雨量が400ミリとなったとの昨年、7月豪雨災害と同様の規模を想定した。
高遠町、長谷地区では土砂災害(前兆現象)のある場所が4カ所確認されたとして実動訓練を実施。長谷保育園、小学校の園児・児童ら約140人が午前11時ごろから消防団らの誘導で長谷公民館へ避難した。同公民館には、市と災害応援協定を結んだ団体による救援物資が届いた。
訓練が終了すると関係機関の代表者があいさつ。小坂樫男市長は「昨年の7月豪雨災害でも天竜川と諏訪湖がそれぞれ違う管轄のため情報の共有化が必要との反省点が出た。梅雨期を前に合同訓練が実施できたことは意義のあること」と話した。
伊那市は今後も規模を変えて合同防災訓練を開いていくことを検討している。
伊那市役所を中心に実施した合同訓練の本部会場の様子
天竜川の堤防侵食を想定した実動訓練で関係者が大型土のうを積む(市役所前の天竜川) -
巨大なマダイが入荷
宮田村町三区のスーパーこいちに22日朝、体長90センチ、重さ10キロにも及ぶ巨大なマダイが入荷した。
新潟県能生(のう)沖から直送されたもので、長年魚をさばくベテラン店員も「これだけ大きいタイは初めてみた」とビックリ。
同店で販売する通常のマダイは1・5キロほど。その7倍近くにも及ぶ巨大な魚体は壮観で、店頭に並ぶと「立派だねぇ」と足を止めて見入る買い物客の姿もみられた。
午前中のうちに地元の料理店が購入したが、「これだけ大きいと何だかめでたい気分がしますね」と同店の前林裕一専務は話した。 -
公民館子育て学級開講
宮田村公民館子育て学級は22日、本年度の開講式を行った。親子で体験できる活動を中心に多彩な内容で交流。この日もさっそく屋外に出て、サツマイモの苗植えに挑戦した。
同学級は毎年秋に焼きいも会を開くのが恒例。例年はサツマイモを購入したり分けてもらっていたが、今年は自分たちで育ててみようと計画した。
町三区斎藤診療所近くの畑の一角を借り、親子で苗植え。ワイワイにぎやかに秋の収獲を夢見て土にふれた。
本年度の同学級は昨年よりも2組ほど多い33組が参加。来年3月まで年10回開き、同年代の若い親子がふれあいの輪を広げる。
役員も決め、会長には増田淳子さん、副会長には三枝香織さん、会計には平澤由美子さん、田村沙織さんを選んだ。 -
宮田中で防犯訓練と護身術講習会
宮田村の宮田中学校は22日、不審者の校内侵入を想定した防犯訓練と護身術講習会を開いた。全校生徒が参加して不審者に手をつかまれたり、抱きつかれた場合などの対処法も学習した。
駒ケ根署員の指導で安全に逃げるための護身術を体験。友達同士2人1組になって、自分よりも力が強い人にどう対処するか実践法式で学んだ。
「護身術は相手を撃退するものではありません」と同署員。生徒たちは繰り返し練習し、万が一の心構えも強くした。
防犯訓練は署員扮する不審者が校内に侵入したと想定。教諭数人が駆けつけたが、暴れる相手に手こずり緊迫した内容に。
ようやく取り抑え、息を切らせる職員もいたが「昨年の訓練よりも適切に対応できた」と話した。
各学級は教室入口に机などでバリケードをつくり、不審者が侵入できないように訓練。校内放送で不審者確保を確認してから、全校生徒は無言で体育館に避難した。
同校では近年、防犯訓練と護身術講習会を組み合わせる形で、生徒、教職員の安全対策と意識向上を図っている。 -
箕輪町商工会総代会
箕輪町商工会(小林紀玄会長)の07年度総代会は22日、町産業会館で開き、07年度事業計画、一般会計収支予算、定款及び運営規約の一部改正などの議案を承認した。
07年度事業計画の概要は▽新規会員の拡大、支部活動や地域商工業者組織、TMO活動の支援により基礎体力の充実を図る▽行政とのパイプを一層強め、町はじめ経済関係団体、関係機関とより緊密な連携を図り、異業種間の交流など密度の濃い活動を展開する▽福利厚生事業や学習など会員の交流の機会を充実し、魅力を感じる活動を展開する-。
主要事業は機械要素技術展出展、諏訪圏工業メッセ出展、ものづくりセミナー、TMO事業(花いっぱい運動、街中インフォメーション整備、七夕祭り、空き店舗対策、イルミネーション)、プレミアム商品券発行、経営実務講習、研修視察、みのわ祭りなど。
役員の補欠選任は、青年部長に小林宏幸さんを選任した。任期は07年5月22日から09年度総代会開催日まで。 -
中川村教育長、松村正明さん(62)
「教育長の仕事は公民館や文化財、学校教育と多岐に渡っている。頭の中に常に入れておく内容、目を届かせる範囲が各段に広い」と就任1カ月の感想を。
1944年中川村片桐田島に生まれ。「子どもが好きで、創造し作り出すことに関心があり、教員になろう」と、信州大学教育学部に進み、卒業後は上田二中学校に社会科教諭として赴任「学級経営の難しさを痛感し、先輩教諭から社会科指導のあり方を徹底的にたたきこまれ、鍛えられた」。
隣村の大鹿村大河原中学校では小規模校のため、社会科、国語、英語、体育、美術と、色々の教科を教えることでき、楽しかったとか。
伊那中学校を経て、松本市の信大附属中学校へ「全県から意欲ある人々が集まり、人との巡り会い、関わりの中で刺激を受け、人的財産を蓄積できた」。
その後、長谷小学校へ、初めての小学校で5年生を受け持った。「初めは中学校のくせが抜けず、言葉遣いに気を使ったが、慣れるに従い、思いきり自由にやらせてもらった。炭焼きに挑戦したが失敗、いろいろな人に助けられ、経験者に教わりながら、焼けるようになった。5年間もいたので、児童ばかりでなく、家族もわかるようになった」とか。
87年、赤穂小学校に転任し、初めて1年生を受け持ったり、教務主任として、赤穂南小学校への分離も経験した。
94年、赤穂南小学校の開校に合わせ、教頭として多くの同僚と一緒に南小に移った。「開校準備は時間との競争で大変だった。寝る間も惜しんで、動きまわった。開校に出くわすなんて、一生に1度あるかどうかの巡り合わせ、貴重な体験をした。開校し、子どもたちが登校してきて、初めて、学校に魂が入ったと感じた」とか。
研究校と言われる長野市三輪小学校に校長として赴任「どのように足が地についた研究をするか考え、公開研究会を行なわず、地道な発表会にした」。 続いて、伊那市東春近小学校長に「地区協の力が大きく、学校からの要望はものの見事に実現した。地域が学校を大切に思い、支えてくれていることを痛感した3年間だった」。
隣町の飯島中学校では再び、中学校に戻り「数学をさんすうと言ったり、優しく、丁寧に話したりと、中学の感覚に戻るのに、少し時間が掛かった。あいさつ、清掃、歌声、読書を根づかせることに心を砕いた」
退職後、05年10月から、村公民館長を務め、07年4月教育長に就任した。
「『人は人によって人となる』に言い尽くされるが、教育のいきつくところは『人』。教える側も、教わる側も一方通行でなく、信頼関係を築き、相互に高まる関係であってほしい」と希望する。母と妻の3人暮らし -
「Beauty-美しきもの」が撮影終了で関係者慰労会
飯島町在住の後藤俊夫監督(67)がメガホンを取る「Beauty-美しきもの」の撮影がほぼ終了し、21日夜、飯島町のJA上伊那Aコープ飯島店で、後藤監督をはじめ、主演の片岡孝太郎さん、片岡愛之助さんら俳優、スタッフ、地元関係者ら百人余が参加し、関係者慰労会を開いた。村歌舞伎保存会主催。全ての撮影は22日で終了、7月末までに完成させ、公開は秋以降の予定。
後藤監督は「秋、冬、春の3シーズンのロケは明日1日を残すところとなった。スタッフやキャスト、地元の皆さんの協力でここまで進めることができた。特に『成功させる会』を中心に、5千万円余のカンパをいただいた」と感謝し、関係者の労を労った。
主役の片岡孝太郎さんは「自然の中で健康的に仕事ができた。ぼくにとって、最高に楽しいかった」。片岡愛之助さんは「200人縲・00人のエキストラが集まっていただき、映画を盛り上げてくれた」。歌子役の麻生久美子さんは「歌子は魅力的な女性。この役を演じられて幸せ」と、それぞれ感想を交えながら、感謝の気持ちを伝えた。
この後、伊那市の白鳥副市長の発声で乾杯。撮影中の苦労話や楽しい話をさかなにおいしいお酒を酌み交わし、互いに労を労い、充実感を味わった。 -
いのち」をテーマに南信合唱祭
駒ケ根文化館で20日、「いのち」をテーマに、第63回南信合唱祭があった。南信各地から23団体が出演、混声、女声合唱など特長あるハーモニーを披露し、歌う喜び、聴く楽しさをたん能した。南信合唱連盟主催。
全員で「大地讃頌」でオープニング。アフリカンドラム・ジュボー・ド・コマガネの勇壮な響きで盛り上げ、、すずらん少年少女合唱団はさわやかに「瑠璃色の地球」を歌った。
混声合唱団明日歌は「最上川舟歌」を洗練されたハーモニーでつづり、飯島女声コーラスは祈りの歌「アメイジング・グレース」をしっとりと歌い共感を呼んだ。
最後に伊那女声コーラスが「こんな美しい朝に」を披露、余韻を残して、合唱祭の幕は下りた。 -
上伊那地区PTA指導者研修会
上伊那地区PTA連合会は20日、07年度PTA指導者研修会を赤穂小学校で行なった。上伊那の37小学校14中学校から同会理事ら約80人が参加し、「子どもの笑顔のために、自らいきいきと光り輝く、PTA活動を実現するために」をテーマに、全体会と分科会で意見交換した。
全体会で、伊那教育事務所の佐々木光男所長は「児童生徒の学力や体力低下、いじめ、不登校、子どもの安全確保など、教育現場は諸問題が山積している」と現状に触れ「教え込む教育から、自ら学び、自ら考える教育への転換に向け、家庭と学校、地域がますます連携しなくてはならない。その中心的役割を担うのがPTA」と述べ、有意義な研修会になるように期待した。 この後、前年度のPTA役員3人が、PTA活動を通して、感じたこと、課題、要望などを発表した。
また、8会場に分かれ、各学校のPTA活動やメディアリテラシー、学校図書館、PTA新聞、遊びとスポーツ-など8テーマで真剣に話しあった。 -
信大で里山、動物、人間の関係について考えるシンポジウム「人と、森と、動物と竏註l里への出現と森林整備竏秩v開催
里山、動物、人間の関係について考える第1回田園環境工学研究会シンポジウム「人と、森と、動物と竏註l里への出現と森林整備竏秩vが19日、南箕輪村の信州大学農学部であった。同学部教授陣による基調講演やパネルディスカッションがあり、人間の活動が里山に与えてきた影響と今後の課題、あり方について考えた=写真。信州大学田園環境工学研究会、山岳科総合研究所主催。
同シンポジウムは人間活動と里山の関係を見つめながら中山間地の抱えるさまざまな問題の解決方法を模索することを目的として開催したもの。学生や一般など約50人が集まった。
パネルディスカッションで泉山茂之助教授は「昔は里山に動物の入り込む隙がなく、人と動物の住み分けができていたが、戦後、里山に人の手が入らなくなったために動物の入り込む隙でき、人間のすぐそばまで動物が出没するようになった」と指摘。また、これまで動物がすみかとしていた奥山の深刻なエサ不足も動物の出没を促す要因となっていることを示した。
また、中村寛志教授は人の手によって里山整備が成されていた結果、昆虫の生物多様性が保たれてきた経過を示す一方「昔は農業を基盤とした生活があったため、今の希少種が栄えていた。しかし、生活そのものが変化する中、そういう環境を維持していくのは無理。どうすれば保護できるかを考えていかなければならない」と指摘。木村和弘教授は中山間地における過疎化、農業者の高齢化がこうした状況に拍車をかけている現状から「山とまったく関係のない若い人たちを巻き込んでいくような取り組みも必要では」と提言した。
一方で会場からは「人間の活動の結果として里山が維持されてきたという話だが、今は人がいないため集落が維持できない状況。大学ではもっと農業生産で生きていくための方法を教えてほしい」などといった地域の現状を切実に訴える声もあった。 -
上伊那地区更生保護女性の会総会
上伊那地区更生保護女性の会(会員約300人、豊島フミ子会長)の総会が19日、伊那市役所であり、本年度事業を承認した。
同会では本年度、各地区ごとにミニ集会を開催したり小学校訪問を行いながら子育て支援に重点を置いた活動を展開する。
豊島会長は「子育て支援は全国的にも更生保護女性の活動として盛んになってきている。母性愛的感覚だけでなく、時には子どもを励まし認め、核家族の母親の支えとなってがんばってほしい」と語った。
また、榛名女子学院の中野レイ子院長による講演「子どもたちの健やかな成長を願って」もあり、少年院における教育と子どもたちの関係について理解を深めた。 -
伊那米試験地で水稲布マルチ直は栽培の栽培試験
JA上伊那や関係行政で組織する伊那米総合試験地運営協議会(会長・白鳥健一JA上伊那米穀課長)は21日、伊那市美篶の試験田約4・5で水稲布マルチ直播(は)栽培の栽培実験を開始した。この日は約30人が参加。幅110センチの布マルチを乾いたほ場に敷き詰めた=写真。
環境に優しい農業の実現を目指す同協議会では、本年度初めて除草効果の高い布マルチの試験栽培に着手。発芽率、生育状態、収量などを検証しながら、この手法を上伊那地域で普及するための可能性を模索する。
布マルチは不織布の間に種もみを挟んだもの。この布を田んぼに敷き、水を入れると、日射により温度が上昇した布の間にある種もみは発芽。地中に根をはるが、地中から発芽した水生雑草はマルチを突き抜けることができないため枯れてしまう。また、布マルチも水を入れてから70日から80日ほどで分解されてなくなる。
布に種もみを仕込む費用は苗代よりもじゃっかん安め。農薬はまったく必要ないため、その分のコストも節約できる。収量は苗で植えた場合よりは15縲・0パーセントほど落ちる。
上伊那地区では数軒の農家が先進的にマルチ栽培に取り組んでいるが、全県でも布マルチ栽培に取り組んでいる農家は少ないという。 -
布マルチ研究会
環境問題に取り組んでいる「地球の会」(寺平秀行代表)は21日、無農薬で環境に優しく、省力、低コストの布マルチを使った米づくりを広く知ってもらおうと、会員で駒ケ根市東伊那の天然素材家具製造業牧野郁生さん方の水田で布マルチの研究会を開いた。JAや市の職員など約10人が参加し、布マルチを敷き詰めた水田を見ながら画期的な農法について詳しく学んだ=写真。昨年初めて布マルチ農法に挑戦したという牧野さんは「予想以上の収量があったし、味も有名産地のブランド米よりも良かった。経験がなくても米づくりができることが分かって自信になった」と話した。その上で昨年苦労した反省を生かし、今年は水温を上げる工夫を加えたことなどを説明。白色のマルチに炭をまいて表面を黒くし、太陽熱の吸収効果を上げているほか、水の流入口にため池を作るなどして品質のさらなる向上を目指している。
布マルチは本来廃棄物となるくず綿で作った不職布シート。幅約1メートルのシート2枚を重ねた中に4列に並べた種もみを挟みこんであり、田に敷くことでもみが発芽して成長する。育苗、田植えの手間と費用が省ける上、約50日で分解されて有機肥料にもなるほか、雑草も生えにくいなどの利点がある。 -
駒ケ根市町三区敬老会
駒ケ根市の町三区(中坪兼吉区長)は20日、07年度の敬老会を同市のアイ・パルいなんで開いた。招待された75歳以上のお年寄り223人のうち約90人が出席し、長寿と健康を共に喜び合った。喜寿を迎えた人たちには原寛恒副市長が記念品を手渡した=写真。代表者の林朝昭さんは「これからもPPK(ピンピンコロリ)を目標に精いっぱい生きたい」と礼を述べた。
演芸会では有志のグループや個人がステージに登場し、歌や踊りのほか駒ケ根太鼓や大正琴の演奏などを次々に披露。お年寄りたちは芸をさかなに和やかに歓談しながら楽しいひとときを過ごした。
中坪区長はあいさつで「皆さんの努力が今の長寿国日本を築き上げた。これからもますます元気でわれわれ後輩に手本を見せてほしい」と呼び掛けた。
喜寿を迎えたのは次の皆さん。
松下三末、玉置英文、玉木睦次、今井利代、今井忠保、山本夏子、宮沢五百子、平沢国夫、浦野利雄、浦野稔、林朝昭、桐生文子、小林勝美、小田原良雄、松下二郎、西田恵子、伊藤豊子、宮沢政吉、小林早苗、松崎正喬、北村三男、小林正人、堀内良政 -
天竜川流域の仲間たちのフォーラム
NPO法人天竜川ゆめ会議(福沢浩代表理事)は19日、第5回「天竜川流域の仲間たちのフォーラム」を駒ケ根市文化会館で開いた。南信各地から天竜川にかかわる活動をしている市民団体や学校など約20団体が参加し、さまざまな活動や研究の成果を発表し合った=写真。諏訪建設事務所は昨年7月の豪雨災害で起こった諏訪湖周辺の災害と復旧について、三峰川総合開発工事事務所は美和ダムに建設した洪水バイパストンネルについて報告した。主催者の天竜川ゆめ会議は、天竜川について楽しく学ぶきっかけにしてもらおうと「天竜川の知識認定試験」を新たに行うことなどを発表した。
同会議は国土交通省天竜川上流工事事務所などが天竜川の未来像をまとめようと策定した『天竜川みらい計画』のメンバーらが計画の行方を見守ろうと02年に発足させた市民団体が母体となっている。 -
森林セラピーロード グランドオープン
南箕輪村の大芝高原「みんなの森」森林セラピーロードが20日、グランドオープンした。元マラソン選手・松野明美さんと一緒に、参加者200人余は2キロ弱のコースを歩き、森林浴効果や自然環境のすばらしさを体感した。
セレモニーで、唐木村長は「大芝高原は先人の努力で守り育てられてきた。宿泊や温泉施設の利用と合わせ、心身をリフレッシュしてほしい」と村の活性化に期待した。
唐木村長ら5人がテープカットしたあと、参加者は赤松などが広がる森内コースを楽しみながら歩いた。
松野さんは「ひんやりとした空気が気持ちよかった」と話した。
保育園児や文化団体による踊りなどのステージ発表、健康チェックなども組まれ、オープニングを盛り上げた。
森林セラピーロードの認定は全国10カ所。「みんなの森」は広さ38ヘクタール。道全長4・7キロで、3つのお薦めコースがある。林望台などを設けたり、70種ある樹木に銘板をつけたりと森林学習ができるようになっている。砕石、ウッドチップ舗装で、車いすで散策もできる。
森を活用した健康づくり推進や観光振興に取り組む森林セラピー協議会の荻原文博会長は、都会からのバスツアーを企画したいとし、大芝高原の認知度アップを図っていく。 -
イーナちゃんマレットゴルフクラブ伊那毎杯熱戦
伊那市のイーナちゃんマレットゴルフクラブの「第9回伊那毎日新聞社杯」が20日、同市西箕輪のマレットパークはびろであった。市内からクラブ員88人が集まり、36ホール、パー144のコースで熱戦を展開した。
結果は次の通り。
▽男性 (1)大沢昭人115(2)浅井和夫116(3)松川幸夫116(4)林茂良(5)伊坪寿勝(6)小沢恒二郎(7)飯沢章男(8)小松正直(9)松下豊美(10)向山崇志
▽女性 (1)向山元子121(2)吉沢富佐子121(3)林清子122(4)渋谷香代子(5)網野さだ子(6)白鳥栄子
▽ホールインワン 小沢恒二郎、平沢義郎、山田文人、小平治男、橋爪次男、下山啓一、登内保雄、須山昭吾、向山元子、林清子、浅井フミ子
1位の大沢昭人さん、向山元子さん
2位の浅井和夫さん、吉沢富佐子さん
3位の松川幸夫さん、林清子さん -
上伊那小学生陸上大会・結果
◆上伊那小学生陸上競技大会(19日・伊那市陸上競技場)
【男子】▼5年100メートル (1)上田和矢(辰野西)14秒57(2)柴貫太(箕輪西)(3)榎本康亮(赤穂)(4)細田耕太(東春近)(5)望月秀樹(赤穂南)(6)井上友広(東春近)(7)吉村颯也(伊那東)(8)丸山徹(辰野東)▼6年100メートル (1)下平大輝(宮田)13秒71(2)冨田将貴(両小野)(3)宮脇常嘉(中沢)(4)竹村新吾(伊那)(5)板倉裕矢(辰野南)(6)栗原宏樹(箕輪北)(7)井上卓也(西箕輪)(8)堺沢辰弥(赤穂南)▼千メートル (1)蟹沢淳平(赤穂東6)3分16秒39(2)木下諒(宮田6)(3)春日千速(赤穂東6)(4)丸山修平(赤穂東6)(5)中山裕樹(伊那東6)(6)加藤航太(伊那6)(7)唐沢恭平(辰野南6)(8)二ツ木亮(東春近6)▼80メートル障害 (1)中島瑞樹(中川西6)14秒09=大会新(2)堀内悠樹(伊那6)14秒13=大会新(3)小林英和(高遠北6)(4)藤沢将人(高遠北6)(5)渋谷勇輝(赤穂南6)(6)松沢勝治(東春近5)▼走り高跳び (1)中嶋健太(南箕輪南部6)1メートル30=大会タイ(2)漆沢直人(南箕輪南部6)(3)松沢圭介(南箕輪6)(4)武居憲吾(両小野6)(5)関大地(南箕輪南部6)(6)林廉人(南箕輪5)(7)原志門(南箕輪5)(8)小森大樹(東伊那陸上クラブ)▼走り幅跳び (1)橋爪彼方(富県6)3メートル73(2)栗林諒(辰野東5)(3)伊藤成弥(東春近6)(4)鹿野紘彰(富県5)(5)中原愼二(赤穂東6)(6)赤羽勇真(辰野西6)(7)福島大輝(赤穂東6)(8)飯島裕貴(東春近5)▼ソフトボール投げ (1)成瀬幸大(辰野西6)69メートル51(2)登内翔太(富県6)(3)三浦英希(辰野西6)(4)相馬優介(東春近6)(5)酒井悠馬(富県6)(6)富永凌平(中川東5)(7)山本一希(辰野西6)(8)高井ジュリアン(南箕輪南部5)
【女子】▼5年100メートル (1)畑瑠衣菜(辰野西)15秒11(2)鈴木幸恵(辰野東)(3)小林沙里奈(西春近南)(4)三沢絢湖(伊那北)(5)倉田さやか(伊那)(6)伊東知香(長谷)(7)廣野朱美(赤穂南)(8)清水涼香(西春近南)▼6年100メートル (1)武井祐里香(宮田)13秒92=大会新(2)大脇愛菜(東春近)(3)唐沢はるか(伊那北)(4)今井美月(赤穂東)(5)アルッガマゲ未美利(赤穂)(6)佐々木奈央(西春近南)(7)蟹沢由貴(手良)(8)酒井咲希(西春近北)▼千メートル (1)宮下順奈(伊那東6)3分22秒30(2)春日ともえ(赤穂東6)(3)片桐萌々香(中川少年陸上クラブ)(4)加納菜々子(西春近南5)(5)坂本祥子(箕輪中部6)(6)後沢佳鈴(伊那東5)(7)桐山はるか(飯島6)(8)一ノ瀬菜奈(川島6)▼80メートル障害 (1)高橋美佳(箕輪中部6)15秒24(2)根橋文女(南箕輪6)(3)二宮萌々(赤穂南6)(4)大島佳純(南箕輪南部6)(5)有賀菜央(辰野西6)(6)白鳥葵(箕輪中部6)▼走り高跳び (1)那須凪瑳(辰野東6)1メートル20(2)林美香(南箕輪6)(3)小田切春華(南箕輪6)(4)山口みずき(箕輪北6)(5)竹内華奈子(東伊那陸上クラブ)(6)小平美穂(箕輪北6)、増沢里奈(高遠5)(8)前原陽南乃(赤穂6)▼走り幅跳び (1)高井ユージン(南箕輪南部6)4メートル01(2)宮脇由衣(南箕輪南部6)(3)成沢のぞみ(東春近6)(4)中村日香(飯島6)(5)横沢なつみ(南箕輪6)(6)小島久実(南箕輪6)(7)赤羽里香(川島6)(8)倉田美咲(南箕輪6)▼ソフトボール投げ (1)伊沢桃(富県6)50メートル45(2)吉川美樹(赤穂6)(3)小松華恵(南箕輪南部5)(4)丸山りか(飯島5)(5)鈴木美菜(伊那6)(6)唐沢佳瑚(西箕輪6)(7)加藤美沙貴(南箕輪南部6)(8)高嶋瑛梨奈(高遠北6)
【リレー】▼男女混合400メートル (1)南箕輪A(堀咲良、竹松秋美、村上晴彦、唐木洋輔)60秒29(2)伊那東A(小沢佳奈子、飯島栞、守谷渉、小松郁也)(3)南箕輪B(北沢千佳、駒瀬史織、福沢悠貴、宮原浩二郎)(4)箕輪中部X(田中晴菜、小池裕希、大沼尚平、日野和真)(5)箕輪南A(小甲亜季、浦野楓花、中谷康平、登内大地)(6)伊那東B(植田麻衣、向山加菜、中斉芽我、伊藤俊平)(7)飯島A(杉原美穂、鷲野友香、大林龍弘、山谷聖也)(8)両小野B(小野和希、山本ななみ、小野雄平、高橋郁翔)▼男子400メートル (1)飯島(宮沢卓巳、森脇知弥、新井義季、高坂亮介)58秒34(2)辰野西(白上勘太、青木俊太郎、中村亮太、根橋孝明)(3)箕輪北A(井沢佑、瀬戸美成、高橋大、田中壮汰)(4)南箕輪A(中島諒、岡村也寸志、中野健太、佐藤崇弘)(5)赤穂東(高坂丈一郎、小林将輝、松崎稀一、小林翔太)(6)西箕輪(白鳥克哉、橋爪亮太、有賀巧、原貴久)(7)伊那東(中村麗央、畑翔平、春日拓磨、白鳥奨)(8)東伊那陸上クラブ(福沢弘樹、馬場信介、藤井直輝、竹内基裕)▼女子400メートル (1)南箕輪A(根津みなみ、永井舞華、征矢希、金山文佳)58秒04(2)伊那東A(矢沢夏美、掛川鈴月、徳武萌子、北原紗良)(3)飯島A(茅野紗苗、小林里香、伊藤心、湯沢みなみ)(4)東伊那陸上クラブ(鈴木夢花、竹村みのり、村上ゆき乃、北沢茉里乃)(5)赤穂(桂川志織、田畑野乃夏、伊藤汐理、倉田楓)(6)西箕輪A(有賀友理、山口鈴佳、山口雅、唐沢萌衣)(7)飯島B(池上美和、大沢七美、佐々木有沙、白鳥知佳)(8)両小野(矢彦沢千夏、遠藤愛、小沢夏子、熊倉晴美)
※各種目の上位5人(チーム)は県大会(6月17日・松本市)に出場 -
宮田村商工会青年部の春日さん、主張発表南信予選で優勝
商工会青年部主張発表大会南信地区予選は19日に伊那市で開き、宮田村商工会青年部の春日真一さん(35)が優勝した。同青年部が地域を巻き込み誕生にこぎつけた・ス名物丼・スを題材に発表。南信代表として25日の県大会に出場し、夢に向って取り組むことの素晴らしさを再び伝える。
春日さんは昨年度、宮田村商工会青年部ふるさと創造委員長を務め、名物丼開発の責任者として奔走。
青年部活動について主張発表するこの日の大会では、途方もなく想えた計画が多くの協力で実現していく過程を10分間に凝縮して発表した。
名物丼に寄せる強い想いをそのままぶつけた本番。「言いたいことが一杯ありすぎて。まとめるのに苦労しました」と振り返るが、堂々とした発表は高い評価となった。
同村商工会青年部は2004、05年度の主張発表大会で、2年連続して北関東大会に県代表として出場した実績を持つ。
「先輩2人に追いつく気持ちで県大会も臨む。勝ち進めば主張を聞いてくれる人も自然と増えるので、名物丼をさらに多くの人に伝えていければ」と春日さん。同僚の青年部員も熱い期待を寄せている。 -
新田区班対抗ソフトバレーボール大会
宮田村新田区の班対抗ソフトバレーボール大会は20日、村農業者体育館で開いた。区内8つの班全てが出場し、3班が優勝。試合を通じて地域の絆も深めた。
分館の主催で各班は成年(35歳まで)壮年(50歳まで)熟年(50歳以上)の3チームを構成。2勝したチームが勝ちあがるトーナメント方式で争った。
中学生から年配の人たちまで出来るだけ多くの人が出場できるように配慮。隣近所が息をあわせてトスを回し、心地良い汗を流した。
結果は次の通り。
(1)3班(2)5班(3)8班(4)2班(5)6班(6)1班(7)4班(8)7班 -
箕工で新高校のための新校舎建設始まる
高校改革プランに伴い08年4月、新しい多部制・単位制高校に移行する箕輪町の箕輪工業高校で新館の建設が始まる。22日から遺跡の発掘調査に入り、建設開始は8月。来年8月下旬の完成予定で、新しい高校の生徒たちは2学期から新しい校舎を使用する。
新しい学校の進ちょく状況は、19日夜あった箕輪工業高校同窓会の総会で学校側から示された。
新館は現在空き地となっている構内の一角に建設する予定で鉄骨造3階建。1階に科学室、食堂、2階に普通教室、職員室、3階には特別講義室、普通教室、保健相談室を設置する予定。延べ床面積は1397ヘクタール。総事業費3億1729万円。
ほかにも、現在の箕工には電気科棟、管理棟本館などがあるが、新館の建設後に電気科棟の全面改築に着手する。また、管理棟改修も県に要望していく予定で、生徒の学習への影響は最小限に抑えたいとしている。
校名については昨年末にホームページで公募し、現在3つの候補に絞り込んだ。校章、校歌もホームページで意見を募った結果、校章は新しいものを、校歌は現在の箕工のものを用いる方針。 -
竜東地域3直売所の野菜ソムリエ、塩沢徳江さん、宮下秀男さん、滝沢美佐枝さん
農産物を販売する「レジ係」から地元農産物や地域情報を発信する「提案者」に転身-。竜東地域の3つの農産物直売所(かっぱふれあいセンター・火山直売所・やまんた直売所)にそれぞれ野菜ソムリエ(ベジタブル&フルーツマイスター)がお目見えした。
野菜ソムリエは、野菜や果物に関する知識を深め、その魅力を様々な形で分かりやすく伝えるとともに、生活の中で、野菜や果物をもっとおいしく、もっと楽しんでもらい、豊かな食生活を提案するスペシャリスト。
中沢・東伊那両営農組合は竜東地域の3つの農産物直売所を地元生産者と消費者、都市住民とを結ぶ拠点施設として位置付け、さらに発展、交流を図るために、竜東地域連携活動の一環として野菜ソムリエ設置を推進した。
かっぱふれあいセンターの塩沢徳江さん、火山農産物直売所の宮下秀男さん、やまんた直売所の滝沢美佐枝さんの3人が3日間の講習を受け、試験に合格し、日本ベジタル&フルーツマイスター協会のジュニアマイスターの資格を取得した。
塩沢さんは「家では料理したり、家庭菜園も作っているので、野菜は身近な食材だが、お客様の方がよく知っていて、教わることの方が多い。これからは一生懸命勉強したい」。宮下さんは「生産者が思いを込めて栽培した野菜。おいしい食べ方を伝えたい」。滝沢さんは「まだまだ、勉強中。お客様に教わりながら、知識を深めたい」とそれぞれ、地元農産物や地域情報を発信する「提案者」として意識を高めている。
市産業振興部農林課の黒河内さんは「今後、さらに野菜ソムリエを増やすことで、販売員の資質向上を図り、直売所相互の情報交換、合同イベントなどの連携事業を進め、『ソムリエのいる直売所』として集客効果が期待できれば」と話している。
◆かっぱふれあい直売所=営業時間、期間・午前7時縲・1時、午後4時30分縲・時30分、11月末まで。花や野菜、山菜が豊富。藤ツル手芸も人気(有線80・8800)
◆火山農産物直売所=営業時間、期間・午前7時縲恁゚後6時、12月20日頃まで。春は山菜、秋はキノコ、桃、梨、リンゴ、ブドウと果物が豊富(TEL81・6560)
◆やまんた直売所=営業時間・午前8時30分縲恁゚後5時、通年。ミュージアムショップと繋がり、農産物や絹製品、繭クラフト、古布クラフトもある(TEL82・8590)
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伊南バイパス飯島工区が着工
飯島町本郷と駒ケ根市福岡を結ぶ、国道153号伊南バイパス(延長9・2キロ)の飯島工区(延長5キロ)が20日、起点の飯島町本郷で起工した。工事は本郷側から進め、与田切川、中田切川、郷沢川など4河川に長大橋を架けて、駒ケ根市側につなげる。10年以内の完成を見込む。
現地での起工式には、事業主体の国交省飯田国道事務所をはじめ、町や伊南4市町村首長、議会議員、地元選出の国会議員、県会議員ら百人余が出席し、工事の安全と、早期全線開通を願った。
伊南バイパスは国道153の交通緩和、地域振興、交通安全確保を目的に、駒ケ根市赤穂-飯島町本郷地区9・2キロを建設省の直轄事業として97年事業着手した。全工区のうち駒ケ根工区4・2キロのうち2・9キロが2車線による暫定供用され、残る1・3キロも本年度中の開通を目指し、工事中。標準幅員は4車線28メートル、橋りょうは2車線。
飯島工区は03年、田中前知事が「県外資本が進出し、駅前の活力がそがれてしまう」などとして、計画の見直しを提示した経過もあった。
式で、高坂町長は「伊南バイパスは飯島町の10数年来の悲願、知事の見直し発言もあったが地元の熱意で再開できたことに感謝したい。本郷地区より槌音高く工事が着手され、新しい時代の幕開けを感じている。全線の早期開通を切にお願いしたい」と感慨を込めてあいさつした。 -
【駒ケ根市ポルトガル語通訳員 清水真里さん】
駒ケ根市には約千人の外国人が住んでいるが、そのうち半数以上がポルトガル語を公用語とするブラジル人だ。ポルトガル語の必要度が高まる中、日本語の読み書きや会話が十分にできない外国人の行政相談などに対応するため駒ケ根市が今年度初めて設置した外国人相談窓口で、ポルトガル語の通訳員として週1回の業務に当たっている。
「まだ慣れないので専門的な行政用語に戸惑うこともあります。でも困っている外国人の役に立てるよう、できるだけ分かりやすく伝えることが私の仕事。少しでも喜んでもらえるようにしっかり取り組みたい」
◇ ◇
愛媛県松山市出身。もともと英語が好きだったが、ほかの言語も学びたいと考えて大学ではスペイン語を専攻した。卒業後、一時郷里に帰っていた時に、移民としてブラジルに渡りサンパウロで針きゅうクリニックを開いている日系人と知り合った。友達になった彼に、ブラジルはとても良い国だよ、一度見に来ないか竏窒ニ勧められて心が動いた。
「それまで欧州や米国に旅行したことはあったが、南米には特に興味はなかった。でも彼の熱心な言葉を聞くうちに、行ってみたいという気になったんです」
サンパウロには日系人が多く住んでいる。日本人街にはひらがなや漢字が書かれた看板もたくさんあって不思議な気がした。それまでポルトガル語は知らなかったが、大学で学んだスペイン語に比較的似ていることもあり、すぐに慣れて自然に話せるようになった。
感心したのは、住んでいる日系人が昔の日本人の良さを受け継いでいることだった。
「礼儀正しさや一生懸命仕事をすることなど、今の日本人が忘れてしまっている大切なことに気付かされました」
たくさんの知り合いができて6カ月間楽しく過ごし「もっと居たかった」がビザの期限が切れるため、帰るしかなかった。
身につけたポルトガル語は思わぬところで役に立つことになった。愛媛県警の部外通訳員が空席となったため、後任の依頼が人づてで舞い込んだ。事件を起こしたブラジル人の被疑者を取り調べる警察官の通訳として年に何回か協力した。
駒ケ根市には、ペルー人の夫が駒ケ根青年海外協力隊の語学講師として赴任したことからこの2月に住み始めたが、市の通訳員の仕事に就いたのも偶然の出来事からだった。たまたま行った図書館でブラジル料理教室開催のチラシが目に止まり「懐かしいな。楽しそう」と参加してみたところ、知り合った主催者団体のメンバーを通じて市から話が来たのだ。
◇ ◇
「駒ケ根は水がおいしいし、空気がきれい。中でもアルプスの山並みはとても美しいですね。四国の山は低いのでなお素晴らしく感じる。夫はアンデスの山の中で育ったから『故郷のようだ』と言って眺めています。ここでずっと暮らせたらいいですね」
(白鳥文男) -
【記者室】給食で知る磐田市との縁
駒ケ根市が友好都市提携を結んで40年になる静岡県磐田市から記念事業の一環として特産のしらすを仕入れ、市内4小中学校の給食に提供した。多くの児童らは磐田市がどこにあるのか、なぜ提携を結んだのかもよく知らなかったようだが、この特別給食を機にようやく分かったらしい▼念のために書けば、磐田市との縁は駒ケ根の古刹光前寺の霊犬早太郎伝説によるものだ。早太郎がはるばる怪物退治に赴いた先が現磐田市の見付天神社だったとされている▼700年前の出来事が(たとえ伝説であっても)遠く離れた市民の心をつなぐきずなになっていることは歴史と文化の豊かさの象徴だ。今年さまざまな記念事業が計画されているようだから楽しみに待っていよう。(白鳥文男)
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あぐりスクール駒ケ根校で田植え
さまざまな体験学習を通じて農業と食への理解を深めてもらおうとJA上伊那が小学2縲・年生を対象に開いている「あぐりスクール駒ケ根校」は19日、第2回体験講座を駒ケ根市で開いた。駒ケ根市、伊那市、飯島町、中川村、宮田村の9小学校の児童約70人が参加。田植えやリンゴの摘果、落花生の種まきなどを楽しんだ。
児童らが「楽しみにしていた」という田植えは駒ケ根市のアイ・パルいなん近くの水田で行った。ほとんどの児童が初めての経験とあって、はだしになって恐る恐る泥田に入ったが「意外に温かい」「気持ちいい」とすぐに泥の感触に慣れ、JA職員らの指導を受けながら歓声を上げて楽しそうに作業していた=写真。
同スクールは12月にかけて月1回ずつ開かれる9回の講座で稲刈り、リンゴやサツマイモの栽培作業などの農業体験のほか、川遊びや五平もちづくりなどに挑戦していく。昨年伊那市で初めて開校して好評だったことから、今年は新たに駒ケ根市でも開校した。 -
駒ケ根青年会議所講演会
駒ケ根青年会議所(北原和明理事長)は18日夜、公益法人制度改革についての講演会を駒ケ根市のアイ・パルいなんで開いた。青年会議所(JC)長野ブロックの会員など約70人が参加し、講演「すべてのJCが公益社団法人になれる! 公益法人制度改革はJCにとってビッグチャンス」を聞いた。
講師は政策シンクタンク「構想日本」代表の加藤秀樹さん。加藤さんはJCが公益法人となることについて「当然イエス」とした上で「現状では受けられない税制上のメリットがあり、今後数年間で全国の大部分のJCが公益社団法人を取るはず。また、そうできなければJCの評価は現在よりも下がることになってしまうだろう」と話した=写真。
加藤さんは旧大蔵省OBで慶応義塾大教授も務めている。 -
中条盆栽山野草展示会
第27回中条盆栽山野草展示会が19、20日、伊那市西箕輪の中条公民館で開かれている。数種類が並ぶアツモリソウをはじめ、エビネやシラネアオイ、オオサクラ草など、この時期を代表する山野草と盆栽約250点が、訪れた人たちの目を楽しませている。
恒例の展示会は中条地区の有志などでつくる中条公民館盆栽クラブ(会員12人、白鳥昭平会長)によるもの。中でも、4分の1を占めるラン科のアツモリソウは見もの。珍しい希少種などもあり、その姿を一目見ようと訪れる見物客も多く、約2千人が訪れた昨年は四国方面や中京方面からの見物客も訪れた。山野草とともに盆栽が並ぶのも特徴で、樹齢70年近い鉢もある。
今年は低温の影響で花期を調整するのが難しかったが、北海道礼文島原産でクリーム色の花をつける「レブンアツモリ」は、例年になく鮮やかな花をつけている。また、ホテイアツモリや地元産の南アルプス系のアツモリも見ごろ。山野草の展示即売では株分けしたレブンアツモリなどもあり、会場で見て気に入った山野草を買い求める見物客の姿も見られた。
20日は午前8時縲恁゚後4時。 -
副町長2人は必要か?
協働のまちづくりを進める箕輪町の住民有志の「みのわ・ネット」(松沢幸利代表、10人)は、町長や町議会議員に対し、副町長2人制の考えを聞くアンケートを取る。6月上旬にまとめ、回答によって今後の取り組みを検討する。
町議会3月定例会で、平沢町長は「一層の行財政改革と、企業誘致や住宅開発などを積極的に進めるため、2人が必要」と理由を挙げ、定数2とする副町長定数条例を提案。賛成多数で可決された。
19日に開いた記者会見=写真=で、松沢代表らは「なぜ2人が必要なのか、納得できる理由を知りたい」「定数1とする議員提案も出たが、議論が尽くされないまま決まったと疑問を持つ」と述べ、町長や議員の説明責任を求める。
町長の設問は▽2人制とした理由竏秩B議員は▽副町長定数条例に「賛成」か「反対」か▽その理由竏窒フ2点。
18日に町長、議員(前職・現職)の計23人にアンケート用紙を郵送。31日までに返答するように依頼した。町民の関心事であることから、結果がまとまり次第、公表する。
「みのわ・ネット」は4月から準備を進め、5月13日に発足。民意が町政に反映されているのか、検証するための勉強会を開いていく。 -
上伊那小学生陸上競技大会 3種目で4つの大会新
第24回上伊那小学生陸上競技大会、兼第40回上伊那春季記録会は19日、伊那市陸上競技場であった。小学生陸上は34校、2クラブの児童約970人が参加。100メートル走や走り高跳び、男女混合400メートルリレーなど全17種目中3種目で4つの大会新記録が出た。上伊那陸上競技協会、伊那毎日新聞社など主催、KOA協賛。
大会新記録を樹立したのは、女子80メートル障害の有賀菜央(辰野西6)、男子80メートル障害の中島瑞樹(中川西6)と堀内悠樹(伊那6)、女子6年100メートルの武井祐里香(宮田6)。有賀は予選で従来の記録を0・27秒縮める快走で13秒98の記録を出した。
雨に悩まされる時間帯もあったが、選手らは自己記録を目指し、日ごろの練習成果を発揮。頑張る姿に保護者や友人らが手を振りながら声援を送り続けた。
各種目上位5人(チーム)は県大会(6月17日・松本市)へ出場する。
小学生陸上の全17種目の各1位の選手は次の皆さん。
【男子】▽5年100メートル=上田和矢(辰野西)14秒57▽6年100メートル=下平大輝(宮田)13秒71▽千メートル=蟹沢淳平(赤穂東6)3分16秒39▽80メートル障害=中島瑞樹(中川西6)14秒09・大会新▽走り高跳び=中嶋健太(南箕輪南部6)1メートル30・大会タイ▽走り幅跳び=橋爪彼方(富県6)3メートル73▽ソフトボール投げ=成瀬幸大(辰野西6)69メートル51
【女子】▽5年100メートル=畑瑠衣菜(辰野西)15秒11▽6年100メートル=武井祐里香(宮田)13秒92・大会新▽千メートル=宮下順奈(伊那東6)3分22秒30▽80メートル障害=高橋美佳(箕輪中部6)15秒24▽走り高跳び=那須凪瑳(辰野東6)1メートル20▽走り幅跳び=高井ユージン(南箕輪南部6)4メートル01▽ソフトボール投げ=伊沢桃(富県6)50メートル45
【リレー】▽男女混合400メートル=南箕輪A(堀咲良、竹松秋美、村上晴彦、唐木洋輔)60秒29▽男子400メートル=飯島(宮沢卓巳、森脇知弥、新井義季、高坂亮介)58秒34▽女子400メートル=南箕輪A(根津みなみ、永井舞華、征矢希、金山文佳)58秒04