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上農高校生も街頭啓発
伊那署は18日、上伊那農業高校(南箕輪村)の生徒と協力し、5月実施の「街頭犯罪等抑止総合対策強化月間」などに合わせてJR伊那北駅前で、自転車盗の被害防止などを通学中の高校生に呼びかける街頭啓発をした=写真。
高校生の防犯意識を高める目的で2年前から始めた取り組み。生徒のほか署員や教員ら13人が登校中の上農生や伊那北高校生らに向け、啓発チラシを配布。「春の全国交通安全運動」(11竏・0日)に合わせ、夜光反射器材の活用などを促すチラシも配った。
同署管内で本年(4月末現在)発生した街頭犯罪は114件(前年比25件増)。自転車盗は前年と比べ13件増の31件で街頭犯罪の上位にあり、特徴として被害件数のうち8件は施錠、23件は無施錠だった。この結果から所有者の防犯意識の低さが伺えるという。 -
はら美術で竹久夢二の世界展
伊那市旭町のはら美術で22日まで、「大正ロマンの天才画家・竹久夢二の世界展」が開かれている。直筆の掛け軸や額装など4点をはじめ、初版の木版画、復刻版の第一人者である松永安生の木版画など約50点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
夢二は1884年、岡山県に生まれ。新聞、雑誌の挿絵画家として活躍する中、「夢二式美人」という独自スタイルの美人画が世間から注目され、明治末から昭和初期にかけて人気を博した。結核のため51歳の若さで生涯を閉じたが、柔らかで優しい女・4)量ノ呂鯢舛VI・鵑戚監鷓酩覆砲蓮∨弩聆0年経った今でもファンが多い。
今回は当時の雑誌の表紙、挿絵として使われていた作品のほか、歌舞伎役者の顔のみを描いた「治兵衛のマスク」(1920年)をはじめとする初版オリジナルの木版も20点近く並んでいる。
主催者は「夢二作品は現代にも通じる作風。それが当時、一世を風びする魅力となっていたのだと思う」と話していた。
入場無料。午前11時縲恁゚後6時。 -
南箕輪村商工会総会
南箕輪村商工会(田中秀明会長)は18日、07年度第47回総会を商工会館で開き、07年度事業計画案・予算案、本年度改選の青年部役員の選任などを承認した。
07年度は、05年に設置した「商工会見直し委員会」が2年間にわたって協議し答申した地域活性化のための商工会のあり方、方向付けなどの指針に沿った事業展開を図る計画で、基本方針に▼商工会自立のための改革▼広域連携組織体制の促進▼創業・経営革新支援事業の推進▼会員情報化支援事業▼地域活性化の推進-を掲げる。
小規模事業経営支援事業では、創業支援や雇用創出に係る指導、経営管理の指導、技術向上や新事業分野開拓などのための情報提供など。地域総合振興事業では商工業・建設業の振興事業に加え、大芝高原まつりの参加協力、信州大芝高原イルミネーションフェスティバルへの参加協力、南箕輪村花いっぱい推進協議会活動への参加協力、他団体との交流や研修会の開催など。
青年部役員は部長に滝沢充さん、副部長に海沼敬雄さん。任期は2年。
永年勤続表彰は次の皆さん。
▽55年=北原貞子(長田百貨店)▽25年=唐沢則子(清水製作所)▽15年=井口まゆみ(フジタメタルワーク)▽10年=植木公夫(アルゴル)小林久江、辻智彦、原豊、中村隆俊、田畑篤(以上創研)小松正行(ミヤザワ) -
箕輪写友会第8回写真展
写真愛好家でつくる箕輪写友会(青沼久雄会長)の第8回写真展が18日、箕輪町文化センター展示コーナーで始まった。冬と春の自然を中心とした写真に来場者が関心を寄せている。
会員10人が1人3点、合計30点を展示した。昨年秋の写真展以降に撮影した冬と春の写真が中心で、撮影場所は県内が主で近県で撮った作品もある。
冬は、雪をかぶった樹木に朝日があたる瞬間を零下20度の中で40分近く待って撮ったという写真や、樹氷と風で舞い上がる雪を撮ったもの、雪山と月など厳しい自然の中の見事な一瞬をとらえた作品が並ぶ。春は桜が多く、地元の桜だけでなく山梨県の身延山久遠寺の桜などもある。同じ場所の写真でも撮影者によって趣が変わり、その違いも楽しめる。
青沼会長は、「写真を見て県内でもいい所があることを知ってほしい」と話している。
展示は27日まで。午前10時縲恁゚後7時(21日と27日は午後5時まで)。 -
宮田小3年4組と2年、海外協力隊員候補生と交流授業
宮田村の宮田小学校3年4組と2年生は18日、国際協力機構駒ケ根青年海外協力隊訓練所の隊員候補生を迎え、国際理解の交流授業を行った。
3年4組を訪れたのは、学校教育支援で中米のホンジュラスに派遣予定の本田泰生さん(39)山本浩司さん(38)伊藤由紀子さん(36)の3人。
伊藤さんはピンク色が鮮やかなホンジュラスの民族衣装で現れ、子どもたちは興味津々。スライドを使ってクイズ形式で、同国の言葉や文化、暮らしぶりを伝えた
日本と比べ環境的に厳しい学校の様子も紹介。「みんなが学校に通えるわけではありません。家のために働く子どもたちもいます」と説明すると、児童は貧しくとも屈託のない笑顔が広がる現地の子どもたちの写真を見つめた。
2年生は太平洋に浮かぶバヌアツに派遣される3人と交流。地球温暖化により国土の水没も危ぐされる小さな島国の現状を知り、利便性を追い求める自分たちの暮らしが遠い国までつながっていることも学んだ。 -
海外協力隊が小学生と交流
JICA(国際協力機構)駒ケ根青年海外協力隊訓練所(山形茂生所長)で派遣前訓練中の隊員候補生らは18日、駒ケ根市内の5小学校を訪れて児童らとの交流を楽しんだ。
赤穂南小学校(下平達朗校長)にはネパールやキルギスなど7カ国に派遣予定の12人が訪れ、4年生と5年生の2クラスの児童らとそれぞれゲームをしたり、世界の国々の文化などについて勉強をしたりした=写真。候補生らが「もうすぐこの国に派遣されるんだよ」と話すと児童らは「いいなあ」「ぼくも行ってみたいな」などとうらやましそうに話し合い、「2年後に帰ってきたらお土産持ってまた来てね」と頼んでいた。交流には山形所長などJICA関係者も視察に訪れた。
同小には候補生との交流を機に2年前に開設した世界情報センターがあり、さまざまな国の民芸品や装飾品、楽器などのほか、多くの映像ソフトをそろえるなどして児童らの国際理解教育に活用している。 -
中央区に分譲マンション計画
伊那市中央区に、分譲マンション「ラフィーネ伊那」(仮称)の建築計画がある。地元住民は日照時間や景観などの影響を懸念。事業主は、着工時期にこだわらず、地元と協議する中で妥協点を探りたいとしている。
事業主は、窪田建設=駒ケ根市、同社の子会社エステートギャラリー=松本市=。建設予定地は市民会館北西側の敷地面積2700平方メートル。当初、鉄筋コンクリート造りの一部9階建て、36戸(2縲・LDK)を計画。47台分の駐車場なども確保する。
事業主は分譲マンションの需要があると見込み、用地選定では土地の広さがあり、JR飯田線の駅や大型店などが歩いていける距離で、伊那中央病院も近く、暮らしやすいと判断した。
12日の第1回説明会で、区民は日照不足の問題からマンションの高さ28メートルを低くすることなどを求めた。そのため、2回目(17日)の説明会で、事業主は9階を7階に変更し、34戸とする計画案を提示した。
区民は、駐車場不足や通勤・通学時間帯の混雑などを指摘。「4階にしてほしい」と要望も出たが、事業主側は「4階にすると、事業として成り立たない」と説明した。
再度、協議する場を設ける。 -
どろんこサッカーで商工業の活性化へ
伊那商工会議所青年部は7月22日、伊那市長谷の休耕田でどろんこサッカー全国大会「どろカップ2007」を開く。6月1日から、参加する32チームを先着順で募集する。
大会はスポーツを通じ、伊那をPRして商工業の活性化を図るねらい。昨年6月、合併を機に初めて企画し、好評だったため、規模を拡大して開くことにした。南アルプスの世界自然遺産登録に向けた運動を展開していることから、場所は南アの入り口である長谷を選んだ。
どろんこサッカーは水の入った田んぼでプレーするサッカー。競技は予選リーグ、決勝トーナメントで、1試合10分間。仙流荘付近の休耕田に作る縦25メートル、横15メートルのコートで戦う。優勝、仮装大賞などを表彰する。
参加資格は18歳以上。参加費は1チーム5千円。
会場では、高遠町・長谷の物産販売などがある。
再度、来伊してもらえるよう、賞品には特産品や宿泊券の優待券などを用意したいと考えている。
三沢部長は「南・中央アルプスの景観を全国発信することで、集客の増加、工業製品の付加価値アップに努めたい」とし、参加を呼びかける。また、アマチュアカメラマンも多く「伊那を宣伝してもらえるチャンス」ととらえている。
問い合わせ・申し込みは、伊那商工会議所の牧田さん(TEL72・7000)へ。 -
伊那市教育委員会 委員長など決まる
伊那市教育委員会は、任期満了に伴う同委員会の委員長、委員長職務代理者の選任について、18日、臨時会を開き、委員長に新任の松田泰俊氏(63)を、委員長職務代理者に荒木康雄氏(51)を選任した。それぞれ任期は1年間。
臨時会の後、14日の市議会臨時会で人事が可決された、新任委員の松田氏=任期3年=と熊谷健氏(49)=同4年=に対する任命書辞令交付式があり、2人が小坂樫男市長から任命書を受け取った。
教育委員会委員長に就任した松田氏は「大変な重責だが皆さんの協力を得て、伊那市の教育振興のために尽したい」とあいさつした。
松田氏は、駒沢大学文学部社会学科卒。県内の小中学校教諭として教べんを取り、06年1月から同11月までの間、県教育委員会委員長を勤めていた。 -
西箕輪地区「景観育成特定地区」指定を目指す
伊那市の「西箕輪ふるさと景観住民協定者会」(小池知志会長)は、地域住民の自律的な景観保全活動を支援する県景観条例「景観育成特定地区」の今年度内の指定を目指して活動する。17日夜、西箕輪公民館で指定に向けた初のワークショップがあり、同地区の景観の素晴らしさを再認識するため同会代議員ら約50人が語り合った=写真。
同協定者は05年、権兵衛トンネル開通に合わせ、景観保全組織を構築するため地元などの土地所有者1604人の同意を得て、地域住民間で紳士協定を締結。23・6平方キロの協定区域内では建築物や屋外広告物の規模などに制限を設けて景観を守ってきた。
しかし、同トンネル開通による土地の乱開発を懸念した会は、現行のエリアを法的規制力のある景観育成特定地区に指定するため昨年1月から活動を開始。「同指定を受ければ県下初」(関係者)となるため、会は県下のモデル地区を目指して取り組んでいる。
指定を受けるため今後、景観現状調査(住民アンケート含む)、土地所有者の3分の2以上の同意など、さまざまな手順を踏む必要がある。法的強制力が発生する景観条例について「景観を守るために農業、工業が後退する」などの課題があるため、代議員らで規制内容を検討しながら県に提案する「独自のきめ細やかな届出基準」を作成していく。
6月3、10日の両日には、地元住民らが西箕輪地区の景観のよさを歩いて確かめる企画「景観ウォーキング」を開き、それぞれの景観保全に関する意識の高揚などを図っていく。 -
箕輪町公民館の陶芸講座が開講
箕輪町公民館の陶芸講座が17日、町文化センターで開講した。初心者15人が7月までの全7回学び、手作りの楽しさを体験する。
制作の魅力にふれるとともに、地域づくりにつながる出会いやコミュニケーションの場となるよう期待した例年の教室。受講者は60歳代を中心に町内の女性14人と辰野町の男性1人。箕輪陶芸研究会前会長の市川昭彦さんから手ほどきを受け、粘土を板状にして型に巻き取る「たたらづくり」や、輪にして積み上げる「ひもづくり」といった技法で作品を仕上げる。
鑑賞会を最終回の7月24日に開き、お互いの出来栄えを披露する予定。
初回は道具の使い方や制作の基礎などについて説明を聞き、さっそく受講者らが楽しそうに花瓶や皿などを形作っていた。 -
野溝嘉彦さんの個展 ベル伊那
信州の美しい自然を中心に洗練された色彩で描き続ける洋画家、野溝嘉彦さん(70)=伊那市東春近中殿島=の油絵展は17日から、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで始まった=写真。22日まで。
同会場で11回目となる個展。今回は、伊那谷と安曇野を中心に残雪の山々が水田に写る様子など、四季折々の風景を題材とした、3号縲・0号サイズの近作40余点を展示即売している。
50号サイズの力作「信州雪景」は、2月の白馬村の雪景色。雪が積もった八方尾根や萱ぶき民家に反射する、神々しい朝日を受け・ス気持ちを高ぶらせながら・ス描いた作品だという。野溝さんは「懐かしい田舎の原風景を見てほしい」と来場を呼びかけている。
50歳の時に脱サラして本格的に絵画の道に進んだ野溝さん。現在は、一水会会友で東京や横浜、名古屋、静岡などの百貨店で個展を開くなどの活躍をみせる。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)まで。 -
上伊那小学生陸上大会 きょう
第24回上伊那小学生陸上競技大会、兼第40回上伊那春季記録会は19日、伊那市陸上競技場である。小学生、中学生のほか高校生を含む一般のアスリートたちが自己記録更新を目指す。上伊那陸上競技協会、伊那毎日新聞社など主催、KOA協賛。
小学生陸上は、上伊那の34小学校、2クラブの4縲・年生児童ら971人がエントリー。100メートル走、千メートル走、80メートル障害、400メートルリレー、走り高跳び、ソフトボール投げなどの17種目で熱戦を展開する
午前8時20分から開会式。競技開始は8時45分から。雨天決行。 -
公園遊びにお弁当、楽しさ尽きない春の遠足
宮田村の3保育園は18日、待ちにまった春の遠足。リュックを背に、それぞれの目的地に向った。
西保育園の年中、年少の54人は、町三区斎藤診療所内の公園へ。シーソーに乗ったり、滑り台をすべったり大喜び。
思いっきり遊んだ後は、お楽しみの昼食。保護者が心をこめてつくってくれた弁当をドキドキしながら広げた。
アンパンマンの顔を象ったおにぎりや定番のタコウインナー、そして食後のデザートまで。自慢の弁当を友達同士見せ合いながら「美味しいよ」と満面の笑顔が広がった。 -
宮田村女子バレーリーグ開幕
宮田村女子バレーボールリーグ戦(村女子バレーボール会主催)は17日夜、村農業者体育館で開幕した。23季目の伝統のリーグ戦に、昨年と同じ12チームが参加。「しんでん」の7連覇を阻止しようと、各チームとも・ス虎視眈々・ス。親睦も深めながら、9月20日まで総当りの長丁場で熱戦を展開する。
開幕式には各チーム、選手が勢揃い。しんでんの平澤恵美子主将が優勝トロフィーを返還した。
「美北」の田辺良子主将は「チームの輪を大切にし、感謝して戦うことを誓います」と選手宣誓。
主催者の土方照子会長は「最後までけがのないようにプレーしよう」とあいさつした。
同リーグ戦の特徴のひとつに20代から70代と年齢層の幅広さが挙げられる。
今季も50代後半以上の選手ばかりで参戦する「エアロール」をはじめ、各チームいずれも気合、体力ともに充実。ベテランと若手が入り混じり、世代を越えた女性の熱き戦いを繰り広げる。
さっそく開幕4試合を行い、ハツラツとしたプレーが光った。 -
観光ホテルでビアガーデン早くもオープン
気分は夏本番に‐。宮田村新田区の宮田観光ホテルでは早くも屋外のビアガーデンがオープンし、賑わいを見せ始めている。
飯田市の企業の28人が懇親で利用。男性社員は「暖かい飯田でもまだビアガーデンはオープンしていない。今日は会社の山行きで訪れたが、しっかりと飲めて楽しい」と話し、同僚とジョッキを傾けていた。
同ホテルのビアガーデンは恒例で、10月までとシーズンも長い。今季も気温の上昇とともに予約が増えているという。
15人以上の予約制だが、生ビールのほか、日本酒、焼酎、ウィスキー、ソフトドリンクの飲み放題と焼き肉の食べ放題がセットで男性4千円、女性3500円と安心価格で人気も上々。営業時間も昼から午後9時ころまでの間で相談に応じる。
入浴料のサービスやマイクロバスの送迎も。予約、問い合わせは同ホテル83・2134まで。
##写真(たてよこ)
屋外で飲む爽快感はまた格別。早くもビアガーデンがオープンした -
友好都市磐田市の食材使って給食
駒ケ根市の赤穂学校給食センター(向山紀美子所長)は17日、霊犬早太郎伝説などの縁で同市と友好都市提携を結んでいる静岡県磐田市産のしらす(イワシの稚魚)を使ったおひたしを赤穂小学校と赤穂中学校の給食に登場させた=写真。児童らは「甘くて軟らかい」などと言いながらおいしそうにほお張り、プロサッカーチームのジュビロ磐田を話題にするなど、いつもと一味違う楽しい給食を味わった。
駒ケ根市が友好都市提携40周年を記念する事業の実施を呼び掛けたのに応じて同センターが初めて企画した。給食に使える特産品を磐田市に問い合わせるなどして「この季節のお勧め」というしらすの採用を決め、駒ケ根市産のキュウリやモヤシなどとともにおひたしにした。2校の1830食分として用意したしらすは約15キロで、磐田市の福田港で10日に水揚げされた。向山所長は「今回は初めての試みで磐田市との交渉が思うように進まず苦労したが、今後も機会をみてまた実施したい。給食を通じて地域ごとの食材に関心を持ち、食の大切さや食材への理解を深めてもらいたい」と話している。同センターは今年度から毎月19日前後を食育の日として特別な献立を提供することにしている。
磐田市産のしらすを使ったおひたしは市内の赤穂東、赤穂南の2小学校でも18日の給食に登場する。 -
プロドライバー事故防止コンクール表彰
県警察本部交通部、国土交通省北陸信越運輸局長野運輸支局などが行った第29回プロドライバー事故防止コンクール(対象期間06年7月1日縲・2月31日)で優秀・優良事業所に選ばれた駒ケ根警察署管内4事業所の代表者らが17日、同署を訪れ、山本修作署長から表彰状を受け取った=写真。各事業所とも毎年のように表彰されていて「表彰を機に今後も一層気を引き締めて取り組んでいきたい」「従業員の教育をはじめ、職場ぐるみでの地道な努力をさらに積み重ねていきたい」などと話している。
コンクールでは無事故無違反の上に、安全教育や事故防止への取り組みなどが評価される。県下653事業所が参加した。
表彰されたのは次の事業所。
▼優秀事業所=上伊那貨物自動車(トラック部門)伊南乗用自動車(タクシー部門)▼優良事業所=丸正タクシー(タクシー部門)赤穂タクシー(同) -
駒ケ根弓道教室開講
駒ケ根市体育協会弓道部(高仲成人部長)は15日夜、07年度弓道教室を北の原共楽園の市弓道場で開講した。集まった約20人の受講者らを前に高仲部長が矢渡しの義(会の始めなどに当たって矢を射る儀式)を行い、講師らが見事な模範演技を見せた=写真。高仲部長はあいさつで「この講座で弓の魅力に取りつかれ、卒業してからもずっと続ける人が毎年何人もいる。2カ月の講座で基本を学び、弓の面白さを知ってほしい」と呼び掛けた。
教室は随時入会を受け付けている。7月13日までの毎週火・金曜日。対象は高校生以上で初心者も歓迎。受講料は一般3千円、学生2千円(スポーツ保険料、用具代)。問い合わせは高仲部長(TEL81・1602)へ。 -
【記者室】間の取り方
紙芝居を読む基礎技術を学ぶ講座が箕輪町図書館で始まった。受講者が紙芝居を読み、講師が指導していくのだが、関心を持ったのは「間」の取り方である▼紙を抜くときに『抜きながら読む』と書いてある場合、これが間だという。紙芝居で大切な最後の「おしまい」の言葉にも間が存在する。講師によると紙芝居の世界に引き込まれて聞いている子どもが現実の世界に戻るのが「おしまい」の言葉で、物語に浸っている余韻があるため最後の文章と間をとって言うのだという▼同じ紙芝居でも読み手によって印象が変わる。それは間の違いなのだろう。間の取り方で紙芝居が生きもすれば死にもする。何事にも「間」は大切というけれど、いかに大切かを実感した。(村上裕子)
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箕輪町公民館「子育て学級」開講
箕輪町公民館の「子育て学級」が17日、町文化センターで開講した。子育ての話を聞き、今後の学級運営について年間計画の確認や班づくりをした。
育児に役立つ学習、母親同士の仲間作り、子ども同士のふれあいの場作りとして毎年開講。本年度は未就園児とその保護者18組が申込み、開講式は14組の親子が参加した。
子育てについて、町子どもセンターの木村温美さんが「早寝、早起き、朝ごはん」の大切さを話したほか、「子どもと向き合う時間、ぎゅっと抱きしめる時間を大事にして」と語った。
親子は、サルや犬の絵を見ながら「いない いない ばあ」を一緒にしたり、絵本「かささしてあげるね」「すりすりももんちゃん」の読み聞かせを楽しんだ。
学級は08年3月まで全15回。救急法や食育の学習、大芝高原や保育園、図書館に出かけるほかクリスマス、節分など季節の行事も楽しむ。 -
茶業コンサルタント
箕輪町
増沢武雄さん「お茶の道一本やりで、技術をずっとやってきた。それを誇りとしている。目線は幅広く農業を勉強しながら、農業問題全般の中のお茶を考えてきた」
箕輪町大出出身。東京農大短大農学部を卒業し、59年に静岡県職員になった。静岡県東部農林事務所に製茶指導吏員として勤務したが、最初は茶の基礎知識は無かった。「茶と言ったら『茶々を入れる』くらいしか知らなかった。国や県の茶業試験場や熱心な茶農家を訪ね、現場で茶の生産について勉強した」。中国やスリランカ、台湾など海外の茶の試験研究機関や茶産地でも学んだ。「これらの勉強がとても参考になり役立っている」という。
後に日大経済学部を卒業。県経済部農産課で茶の生産奨励事業を担当し、69年から茶業試験場で製茶加工および茶の仕上げ加工、 茶の包装貯蔵、品質鑑定などを受け持った。茶業試験場富士分場長を務め退職。その後JA静岡経済連に茶技術コンサルタントとして7年勤務した。現在はNPO法人日本食茶の会副理事長、NPO法人日本茶インストラクター協会試験委員。06年4月故郷に戻ったが、静岡や東京に出向いて茶の指導をする日々が続いている。
「常識や既成概念を突き破らないと新しいものは生まれない。新しい時代に合ったお茶の飲み方、利用の仕方をしないと進まない」
試験場では、農家が困っていることを解決する。問題点にぶつかって答えを見い出す。その繰り返しだった。
「まともに見るのではなく、15度、90度、上から、下から見る。これが本当にいいの?と疑いを持つ。理論的裏づけがないと否定する。流れの中でやってはいけない。ぼくはひねくれてるのかな。決めつけでなく、ちょっと腑に落ちないところがあれば、考えながらやらないといけないと思うんですね」。既成を白紙にして今何を求めているのかを考え、新しく作り出す、新しい方向に筋道をつける。技術者としての信念だ。
農林大学校の非常勤講師として学生も指導してきた。「本当は農業が一番難しい。気象学、自然科学、経済、法律などを考えないといけない」。後継者養成で茶の基本的な技術指導と同時に、幅広い勉強の必要性も説き、年間100人近い学生を卒業させた。
消費者に関心を持ってもらうため茶摘体験も開き、富士山が見える茶園に消費者に来てもらい、生産現場を理解してもらうなど、きめ細かな農業にも取り組む。
後継者育成の一環で小さいころから茶に関心を持ってもらうため、農山漁村文化協会発行の手づくり加工絵本シリーズ「つくってあそぼう」の『茶の絵本』の編者でもある。
50年ぶりに戻った箕輪町。「浦島太郎ですよ。この地の農家の人の話を聞いたりしながら、伊那谷の農業を今は勉強中ですね。この地でもいかにお茶を飲んでもらうかが使命だと思ってます。生きて動ける以上はやってみたい。お茶しか能がないから」。(村上裕子) -
第3回長野県食と農業振興審議会上伊那地区部会
第3回長野県食と農業振興審議会上伊那地区部会が17日、伊那市の県伊那合同庁舎であった。事務局は2012年を目標年とした上伊那の生産努力目標案や発展方向骨子、振興方策の素案などをたたき台として提示。生産額目標は基準年とする05年より3パーセント減の235億8千万円となっているなど、農業振興への思いとは裏腹に現状維持で手一杯の状況にある厳しさが浮き彫りとなった=写真。
たたき台は県目標から上伊那分として割り当てられている生産努力目標と上伊那の現状、今後の振興方針などを加味して算出。現在上伊那の主力品目である水稲は、消費量の減少に伴なう国策を受けて生産量が減少すると見込んでおり、2012年の生産量を05年の86パーセントに当たる3万700トンと算出。それに伴ない生産額も減額、米穀類全体の生産額は05年の92パーセントに当たる78億円としている。果樹、きのこ、畜産についても生産量の減少に伴ない生産額の減額を想定。一方、野菜についてはブロッコリー、アスパラ、シロネギなどの主力品目を中心に生産量を増やし、生産額増につなげたいとしている。花きは効率的な生産技術の徹底、オリジナル品種の育成などによって収量、単収をアップし、生産額目標も05年の生産額より7パーセント多くなっている。
たたき台を受けて花き生産に従事している委員からは「生産量を上げて単価を上げるのはシビア。目標達成には思い切った面積アップが必要だが、生産コストが上がり、販売力がなくなる中で設備投資にお金をかけようと思う人はいない」と指摘。また、畜産の関係では乳用牛の生産努力目標が05年の78パーセントまで落ち込む見込みが示されたが、関係委員からは消費の低下、飼料の値上がりなどによって存続を余儀なくされている生産者も多いことから「的確な数値」とする一方、具体的振興策として肉牛に力を入れてほしいとする意見もあった。
次回審議会は6月に開き、計画素案について協議する。 -
在日本大韓民国婦人会伊那支部が養護老人ホーム「みすず寮」を福祉慰問
在日本大韓民国婦人会伊那支部(会員22人、李俊子会長)は17日、伊那市にある養護老人ホーム「みすず寮」を訪れ、お年寄りたちとお茶を飲みながら交流した。
全国に支部がある同婦人会は、地域貢献の一環として支部ごとにボランティア活動を展開しており、伊那支部では6年前から1年おきに各福祉施設への訪問をしてきた。みすず寮への訪問は3回目。前回は韓国料理を振る舞ったが、お茶の時間を一緒に楽しもうと茶菓子を持参して訪問した。
李会長が「前に来た時にも喜んでいただいたという記憶があり、今回も仲間とともにみすず寮に来ました」とあいさつ。その後、メンバーはお年寄りの輪に加わり、お茶を飲みながら「久しぶりだね。覚えている?」などと笑顔で話しかけていた=写真。
また、同施設に対しては3万円を寄付した。 -
第24回上伊那小学生陸上競技大会 あす
第24回上伊那小学生陸上競技大会、兼第40回上伊那春季記録会は19日、伊那市陸上競技場である。上伊那陸上競技協会、伊那毎日新聞社など主催、KOA協賛。
小学生大会は、34小学校、2クラブの4縲・年生、男女971人がエントリー。100メートル走、80メートル障害、走り幅跳び、ソフトボール投げ、男女混合の400メートルリレーなど17種目で競う。
上位5人(チーム)は県大会(6月17日、松本市)へ推薦する。
春季記録会は、小学4年生縲怦齡ハ(高校生含む)が出場。100メートル走、3千メートル走、砲丸投げ、棒高跳びなど18種目でアスリートたちが自己新記録を目指す。
午前8時20分から開会式。競技開始は8時45分から。雨天決行。 -
伊那市ママさんバレーボール リーグ戦開幕
伊那公民館事業の伊那市ママさんバレーボール協議会(平沢恵里会長)の第27回リーグ戦開幕式が16日夜、県伊那勤労者福祉センター体育館であった。リーグ戦は本年、昨年より1チーム少ない9チーム、131人が参加し、11月までの熱戦を繰り広げる。
大会長の武田登同公民館長は「バレーを通じて人と人との生き方を学んで」とあいさつ。平沢会長は「大好きなバレーを家族に支えられながら楽しみ、仲間と励まし合いながらそれぞれのチームが目標に一歩でも近づけれれば最高のシーズンになる」と話した。
選手宣誓はマザーズの河野智香子さん(30)=西町城南町=。「応援してくれる家族に感謝する気持ちを忘れず、チームメートとともに最後まで諦めずにボールを追い、精いっぱいプレーすることを誓います」と述べた。
開幕式後は同協議会審判委員会指導の審判講習会があり、リーグ戦の円滑な運営のために各自が主審、線審などの審判技術について学んだ。
リーグ戦は5月29日竏・0月19日を予定。1チームにつき6チームずつと対戦する変則リーグ戦を展開し、11月17日に上位4チームによる順位決定戦を開く。6、9月にはトーナメント大会もある。 -
手良地区で新ごみ中間処理施設の学習会
伊那市の手良新ごみ中間処理施設建設問題対策委員会(北原斉委員長)は16日夜、上伊那広域連合の新ごみ処理施設に関する学習会を手良支所で開いた。地域住民など約50人が集まり、広域と市の担当職員が用地選定の今後の進め方などを説明。候補地となることに地域の合意が得られた地区が、田原、野底、青島であると初めて明示したほか、候補地はあくまで伊那市内で選定する方針を説明。しかし、現在名前の挙がっている地区のみで検討していくのかどうかは6月下旬に伊那市が発足する用地選定委員会(仮)に一任されていることを強調した。
広域連合は、1990年にコンサルを交え上伊那全体の中から6つ(うち4つは伊那市内)の候補地を選定した経過を説明。しかし、伊那市内の地権者から受け入れの声が挙がったことを受けて選定方法を見直し、地域と密着している伊那市に用地選定を委ねてきた経過を説明。広域連合で検討した候補地については公表していないが、検討組織の中で候補地の対象としていく方針となれば明らかにしていくほか、候補地が決定した段階で周辺地区(周辺地区の定義についても検討組織が決める)でも報告、協議を行っていくとした。
学習会を受けて対策委の北原委員長は「局面が変わったこともあり、対策委としても検討組織にどのようなアプローチをしていくのか考えたい」と語り、次回の委員会で今後の方針について協議する方針を示した。 -
「信州・上伊那経済の開拓者」発刊
・ス伝承遺産・スとして後世に戦後上伊那経済の発展を支えた経営者5人を紹介した書「信州・上伊那経済の開拓者」がこのほど出版された。伊那毎日新聞社が、「信州伊那谷からの挑戦」に続く「いなまい叢書」=経営者編=として企画・発行した。
取り上げている経営者は、故向山一人氏(KOA創業者)池上房男氏(大明化学工業前会長)登内英夫氏(ルビコン会長)荒木茂氏(ニシザワ会長)藤澤今正氏(伊那バス会長)。
昨年6月発行の「信州伊那谷からの挑戦」は上伊那の優れた中小企業経営者約100人を紹介したものだったが、「信州・上伊那経済の開拓者」は、それら元気な中小企業経営者たちの活躍を支える上伊那の経済基盤を築いた地元大手企業の経営者、いわば・ス上伊那経済の牽引者たち・スに的をしぼり、長期にわたるきめ細かな取材で、それぞれの経営哲学、生きざまなどを浮き彫りにしている。
同書によって、戦後上伊那の製造業、商業、運輸サービス業の発展の歴史を知ることが出来、そこに記された5人の先駆者の足跡は貴重な・ス伝承遺産・スとして後世に引き継がれることだろう。
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5人の中で唯一故人の向山氏については、その業績、横顔などをルビコン会長の登内氏が語る形式をとっている。
伊那谷に電子部品産業を興した人竏柱・R氏の、製造業を通じた地域振興への思いは強く・ス伊那谷に太陽を・スを合言葉に「農工一体論」を打ち出した背景などからその確かな意志があらためて分かる。「面倒見の良さ」を物語るエピソードも、向山氏をよく知る登内氏ならではの内容で、興味深い。
池上氏は、「人間尊重の経営哲学」で広く知られ、氏を範とする地元経営者も少なくない。氏の「目的と手段を取り違えないように」などの方針に共感し、品質管理、従業員管理などを手本としている。それらの理念・手法が同書で明らかにされる。
母親の影響、ミツバチに学ぶ危機管理などの逸話も新鮮だ。
コンデンサーの世界企業を一代で築き上げた登内氏。「いつもルビコン河を渡る気概で」と社名のいわれを解説しているくだりでは、年齢を感じさせない若々しいその姿が目に浮かぶようだ。
「貧しい百姓からの脱出」を決心し、勉学と研究に没頭した青春時代。運命を左右する人との出会い。そして、起業。さらには、企業の社会的責任の追及…。地元で広く認められている登内氏の功績の裏には、あまり知られていない紆余曲折の数々があったことも同書で知ることができる。
荒木氏は、伊那市通り町の小さな書店から出発して、伊那谷流通業の中核「ニシザワ」グループを築き上げるまでの道のりを実直に語っている。
「時代を読んだ多角経営」は、地域と社員のためを考えて判断した道だったことなどがあらためて分かる。
教科書を自転車の荷台に積んで売り歩いた20代。徴兵、そしてシベリア抑留。通り町大火による店舗焼失。それらの苦労を控えめに語るところから荒木氏の人間性を測り知ることもできる。
藤澤氏は「独立自尊」の経営方針で伊那バスを地域になくてはならない「足」へと育てた。
モータリゼーションの進展で路線バスの利用が減少すると、持ち前の決断力と行動力で観光・レジャーに着目するなど経営を多角化。さらに、東京・名古屋と伊那谷をつなぐ高速バスを、全国初の試みとなる沿線バス会社の共同運行という形で走らせることに成功した。氏を「戦後の困難な時代を必死で生きた」などと高く評価する各界の声も紹介されている。
路線バスの運転手や車掌が「花形」だった時代のエピソードは楽しい。
向山氏を除く4氏については、それぞれ地元各界を代表する人々が「私から見た○○さん」として分析。各氏を多面的に判断することもでき、面白い。
224ページ。定価1809円(税別)。南信地域の主な書店と伊那毎日新聞社で好評販売中。
問い合わせは伊那毎日新聞社(TEL0265・72・4100)へ。 -
春花壇で中川中が県知事賞
学校の春花壇の美を競う「フラワー・ブラボー・コンクール」の中央審査結果が発表され、「虹」をテーマにした中川村の中川中学校のメーン花壇が県知事賞に輝いた。
中央審査に同校の他、上伊那から2校が推薦され、このうち、伊那市の長谷中学校は日本植物園協会賞に、春富中学校は優良賞に選ばれた。審査は9日、県教育委員会や県農政部農業技術科、園芸特産課、中日新聞社ら4人の審査員が、黄色や青、赤などのパンジーで彩られたメーン花壇を、花の生育状況、花壇の設計、地域への波及などを観点に審査した。 -
プロドライバー事故防止コンクール
交通安全や事故防止などに向けた事業所の取り組みを審査した「第29回プロドライバー事故防止コンクール」(県交通安全協会など主催)の伝達表彰が17日、伊那署であった。優秀賞などを受賞した同署管内の5事業所の関係者が小嶋惣逸署長から表彰状を受け取った。
受賞した事業所は、優秀賞の「伊那タクシー」(伊那市)、「白川タクシー」(同)の2事業所と、優良賞の「丸登運送伊那営業所」(南箕輪村)、「日英タクシー」(箕輪町)、「高遠観光タクシー」(伊那市高遠町)3事業所。
プロドライバーが模範となり一般ドライバーの安全意識の高揚を促すためのコンクール。タクシー、バス、トラック部門に県下から653事業所が参加し、各事業所が取り組む交通安全に関する研修会やドライバー指導などの内容を評価し、最優秀賞33事業所、優秀賞40事業所、優良賞67事業所を選んだ。
優秀賞受賞の白川タクシーでは、交通安全の研修会を年間4回開いたり、毎日の点呼でドライバーの健康状態を把握したりして従業員の事故防止を目指してきた。白川吉朗社長は「一人ひとりが事故防止を心がけてきた結果が出て嬉しい」と話した。
5月8日、長野市で表彰式があり、同署管内の伊那バス(伊那市)が最優秀賞を受賞。また、同事業所の牧内裕子さんの標語「心技体すべてが模範のプロドライバー」が同コンクールの最優秀標語として選ばれている。