-
救急医療体制 上伊那医師会の応援を求める
伊那中央病院の地域救急医療センターに4月まで6人いた専従医師が7月から2人に減る。24時間の救急医療体制を維持するため、伊那中央行政組合は8日夜、救急医療体制に関する対策会議を開いた。上伊那医師会に、平日午後5時半縲・1時半、外来で済む第1次医療の診療に協力を求め、理解を得た。具体的な内容は今後、詰めていく。
救急医療センターは、第1次医療から救急処置が必要な第3次医療まで専従医師がみる体制をとっているが、マンパワーが必要となる。院内の他診療科医師が当直に当たる体制を調整中。市内の診療所医師も手伝う。
時間外の患者は平日が平均50人で、そのうち入院を必要とするのは1割程度という。「昼間は仕事で休めない」と夜間診療として受診するケースも目立ち、受け切れなくなる状況。
小川秋実院長は、センターの実情を踏まえ▽平日午後5時半以降の応援▽日曜当番医の夜間の拡大竏窒ネど対応策を提案した。
医師会の正副会長や常務理事などから、人員の確保や診療に対する不安などのほか、地域住民に対して救急センターと夜間診療の違いを徹底することも挙がった。
休日の充実については、できないと見解を示した。
開院当初から医師会の協力を得ているが、組合長の小坂樫男市長は「公共病院の使命から、24時間体制をやめることはできない」と協力を求め「医師の確保に努力するが、難しい。長期的な対策も模索したい」と述べた。
##(写真)
救急医療体制に協力を求める -
KOA地域社会報告会
KOA(本社=伊那市、向山孝一社長)の地域社会報告会・感謝祭が9日、箕輪町の同社上伊那生産拠点「パインパーク」であった。向山社長が企業経営の考え方などを話したほか、KOAグループの社員らが手づくり屋台を並べ、集まった株主や社員、家族ら約1200人に五平もちや焼きそばなどを無料で振る舞った=写真。
向山社長は報告会で、株主、お客様、社員・家族、地域社会、地球の5つの主体を掲げて講話。それぞれの間に信頼関係を築くことが経営の使命竏窒ニ主張した。また、社員と家族の健康促進、地域を流れる天竜川などの自然環境保全、技術者支援などの幅広い活動についても紹介した。
松林の敷地内では、KOAの水田や果樹園で栽培した米やリンゴを使った五平もち、ジュースなどの屋台約20店を出店。社員から集めたタオル、陶器、バッグなどがそろったバザー、子供たちの人気を集めた木工教室や電子工作などのブースもあった。
敷地内には特設ステージを設置し、社員でつくるバンド「KOMS(コムス)」の演奏、ゴンベエワールドによるアートバルーンのステージ発表などでにぎわった。 -
森林と遊歩道整備に住民の力を 村育樹祭にあわせ16日に整備作業
宮田村産業建設課は第21回村育樹祭を16日午前8時半から開き、、一般住民に参加を募り森林整備作業と遊歩道の案内看板設置作業を行う。
村と住民の・ス協働・ス作業の一環。昨年10月にも遊歩道「こもれ陽の径」で柵の修繕作業を行ったが、育樹祭とタイアップするのは今回が初めて。
当日は午前8時半に新田区のタカノ南平工場北側の用地に集合。上の宮浄水場付近と村マレットゴルフ場内の遊歩道一帯で作業する。
周辺の除伐、下草刈りのほか、遊歩道の案内看板を設置。観光資源としての周辺整備も協働で進める。
作業のできる服装でスコップやナタ、ノコギリなど用具持参。3つの班に分かれて作業する。
詳しくは村産業建設課建設林務係85・5863まで -
横山光一陶芸展
伊那市の信州高遠美術館ギャラリーで、横山光一陶芸展が開かれている。陶芸を始めて30年間の集大成として、つぼや花器など20点が並ぶ。7月1日まで。
横山さん(76)=市内西春近=は何か趣味を持とうと地元の公民館が開く陶芸教室に通い始め、今では自らのかまを構え、企業経営のかたわら、作品作りに取り組んでいる。
光風会、信州美術会、伊那美術会などに所属。釉(ゆう)薬を調合して仕上げた緑釉らせん紋花器、灰釉透俵形花器など各展覧会に出品した作品を中心にそろえた。焼き物の中で出しにくい色の一つとされる赤色の辰砂(しんしゃ)方形長つぼ、公民館の陶芸教室で制作し、元伊那市長・故三沢功博氏が馬の絵を描いたつぼもある。
横山さんは「かまを開けたとき、自分の思い描いた理想と実物が違い、失望する。満足する作品とまではいかないが、一点一点に込めた思いを感じ取っていただければ」と話す。
開館は午前9時縲恁゚後5時(最終日3時)。火曜日と18日は休館。入館料は一般500円、小・中学生150円。 -
箕輪町老人憩いの家「城山」利活用委員会初会合
箕輪町は6日、福与にある老人憩いの家「城山」の利活用について広く意見を聞くため利活用委員会を設置し、憩いの家で初会合を開いた。経過報告をし、利活用について協議した。今後、委員会を構成する各団体で検討し、結果を基に第2回会議で協議する。
城山は、地元要望にこたえて78年度当時の通商産業省所管「工業再配置促進事業」の認可を受けて建設。「老人に対して教養の向上、レクリエーションなどのため便宜を供与する」目的で79年4月に開設した。現在、老人憩いの家は町内では城山のみ。
建物は木造2階建て約215平方メートル。三日町区と福与区が交互に維持管理してきたが、06年4月から指定管理者として福与北沢常会に委託している。利用状況は、建設当時は地区長寿クラブを中心に活用されたが、現在は年間38回。
委員会は三日町区と福与区の区長、区会議員、長寿クラブ代表、福与北沢常会長ら、地元町議の13人で構成。委員長に細井紀光福与区長、副委員長に浅野忠彦三日町区長を選出した。
平沢豊満町長は、「これからどう活用するか、いい方向付けをしてほしい」と述べた。 -
生活習慣病予防講演会
南箕輪村住民福祉課は5日夜、生活習慣病予防講演会を村民センターで開いた。約30人が生活習慣病の早期発見のため定期健診受診の必要性を学んだ。
村の健康実態から生活習慣病の欧米化などが懸念されるため健康について考える機会を-と計画した。
長田内科循環器科院長の長田和裕さんが、「今なぜ『健診』が必要なのか-南箕輪村の実態から-」と題して話し、定期健診で病気が発見される場合が多いことなどを説明し、定期健診の大切さを話した。
糖尿病、高血圧、脂質異常症の症状や合併症、メタボリックシンドロームについても説明。高血圧では、脳卒中を減らすため基準が厳しくなっていること、早朝や夜間に血圧が高い“仮面高血圧”の人がいることなどを話し、「血圧は変動するので、自分のバロメーターとして毎日起床時に血圧を測ったほうがいい」とアドバイスした。 -
駒ケ根市社協評会長退任式
任期満了に伴って退任する駒ケ根市社会福祉協議会の竹内正寛会長の退任式が8日、ふれあいセンターで開かれた。竹内会長はあいさつで「職員の皆さんが市民の福祉のために必死に働いている姿を見ながら、会長の責任の重さに悩んだ2年間だった。皆さんの働きが強い支えとなって今日までやってこられた。今後も一人ひとりを大切にする気持ちを持ち続けてほしい」と述べた。職員の代表が感謝を込めて花束を贈った=写真。
竹内会長は今年新たに市議会議長に就任したことにより、兼務は難しいとして6月8日の任期満了をもって退任する意向を示していた。新会長は9日に開く理事会で選任される。 -
看護大周辺地域景観形成住民協定協議会が大臣表彰を報告
駒ケ根市の県看護大学構内にあるふれあい花壇の整備などが評価されて第18回「みどりの愛護」功労者国土交通大臣表彰を2日に受けた看護大学周辺地域景観形成住民協定協議会(大久保茂富会長)は7日、市役所を訪れ、中原正純市長らに表彰を報告した=写真。中原市長は「10年以上にわたる積極的な取り組みが認められての表彰は市にとっても名誉。地域の人間関係づくりにも役立ってきた。これからもさらに頑張って」と激励した。
同協議会は看護大開学に伴い、周辺の景観を守る活動に取り組もうと地元上穂町の住民らによって96年に設立され、学生や教職員とともに花壇の整備などを手がけてきた。
表彰を受けたのは全国82団体、県内では7団体で、上伊那では同協議会が唯一。 -
駒ケ根青年海外協力隊修了式
駒ケ根市のJICA(国際協力機構)駒ケ根青年海外協力隊(山形茂生訓練所長)は7日、07度第1次隊の派遣前訓練修了式を同訓練所で行った。65日間の訓練を終えた候補生210人は山形所長から一人一人修了証とエンブレムを手渡され、晴れて正式隊員となった喜びをかみしめた=写真。隊員代表の九田泰好さん(エクアドル派遣)は「訓練所では苦労を一人で乗り越える勇気と強さを身につけた。それぞれの思いを胸に世界に旅立つが、2年後に元気に帰ってくることを誓う」と謝辞を述べた。
JICAの伊沢正理事は式辞で「派遣国では多くの困難に出合うだろうが、訓練で培った力をいかんなく発揮して協力隊の歴史に新たな1ページを書き加えてほしい」と激励した。
隊員らの派遣先は中南米やアジア、アフリカなどの39カ国。それぞれ教育、保健衛生、農林水産、スポーツなどの分野で技術の指導に当たる。派遣国への出発は6月下旬。 -
大芝高原まつりポスター・うちわ等図案決定
南箕輪村の第22回大芝高原まつりのポスター、うちわ、パンフレットの図案が決定した。7日夜、まつり実行委員会が村役場で選定会を開き、南箕輪中学校生徒の作品26点の中から、最優秀ポスター賞に竹松鈴佳さん(1年2組)、最優秀うちわ賞に金田理紗さん(1年2組)、最優秀パンフレット賞に有賀千夏さん(3年2組)の作品を選んだ。
作品は南箕輪中の美術わくわくクラブ員と希望者の26人が応募。まつり実行委員長、副実行委員長、顧問、南箕輪中美術教諭、実行委員会事務局の10人が最優秀ポスター賞・うちわ賞・パンフレット賞各1点、優秀賞4点、佳作10点を選んだ。
ポスターは200枚作成し、村内の公共施設、飲食店、企業などに掲示。うちわは6千本作り村内全戸に1本ずつ配布。パンフレットは昨年同様に総合的なパンフレットを作り、図案は表紙に使う。
優秀賞、佳作の入賞者は次の皆さん。
▽優秀賞=木川玲菜、小林紘大、倉田愛実、上田玲奈▽佳作=鹿角桃、金井蘭、溝口結稀、福沢萌、藤田真由香、今井恵、本郷未樹、三浦夏海、山・ス瑞希、溝口晶子 -
認知症介護者のつどい講演会
認知症介護者のつどいが8日、伊那市の福祉まちづくりセンターであった。「認知症のひとと家族の会」長野県支部代表の関靖さんを迎え、認知症患者と向き合う家族の思いについて理解を深めた=写真。
市では毎月、認知症患者を支える家族などが情報交換をしたり、悩み相談してもらうことを目的とした「介護者のつどい」を開いている。今回は認知症やそのケアについて理解を深めてもらうための講演会を企画。15年間実母の介護をしている関さんを講師に迎えた。
関さんは、認知症は「ある日突然」というものではなく、日常の中にあるかすかな変化から始まっていると指摘。認知症の症状が本格的に始まっても、肉親だからこそ独特の思い入れがあり、なかなか直視できなかった自身の経験を示した。
また「当初は本人の不可解な行動を理性や理屈で説得させようとしていたが、次第にそうした努力が無駄であることに気付く中、あきらめや割り切りが必要だと気付いた」と徐々に変化していった思いを語り、今を受け入れること、介護者のゆとりが相手の心のゆとりにつながることなどを実感するようになったことを示した。 -
信大で養蜂実習
南箕輪村の信州大学農学部で7日、地元養蜂家によるミツバチの管理法実習があった。食料生産科学科の2年生約30人参加し、伊那市御園の養蜂家・小松実治さん(75)からミツバチの生態やみつ採取の方法を学んだ。
同実習は間近で触れる機会の少ない養蜂の実態を知ってもらおう竏窒ニ、畜産分野について学ぶ学生を対象にして毎年行っているもの。学生たちは小松さんはあらかじめ構内に設置したミツバチの木箱から慎重に巣を取り出し、分離機にかけてハチミツを採取。絞りたてのハチミツの味を確かめつつ、「女王の良い悪いでその年の収量も変わる。女王は多い時には1日に1500縲・000個の卵を産む」など話す小松さんの説明に真剣に耳を傾けた。
この日実習に参加した鈴木美音さん(19)は「テレビで見たことはあったが生で見るのは初めて。はちのことは全然知らなかったが、新しく知ることができて面白かった」と話していた。 -
伊那市、「田原区で新ごみ処理施設の候補地受け入れ合意」撤回
上伊那広域連合の新ごみ処理施設の候補地となることに対して区の合意形成がなされた候補地として田原、野底、青島の3カ所を上げた伊那市は8日までに、田原区で合意形成が成されているという見方を撤回した。
市は先月16日、手良地区で開いた学習会の中で「これまでに合意形成がなされた地区」として初めて具体名を示し、その一つに田原区を挙げた。これを受けて地元は困惑。田原区では過去に区としての合意形成を図る場を設けたこともなく、市に事実関係を明確にすることを求めたところ、担当職員も合意形成がなされていないことを認めた。
伊那毎日新聞社の取材に対して市の担当者は「受け入れについて全体の合意形成がなされたというのは誤り。市からの要請があった場合、区として受け入れについて検討するということだった」とコメント。
一方、今後については用地選定委員会(仮)が候補地を選定するため、田原区がふたたび候補に上がるかどうかは分からないとしている。 -
年金記録漏れ問題 上伊那でも波紋広がる
年金記録不備問題で、県社会保険事務局は6、7月、伊那など県下7事務所での年金相談窓口の対応時間を延長するなどの体制強化を図る。伊那市の伊那社会保険事務所でも、同問題が判明してから相談件数が急増。全国に波紋を広げている年金問題は、上伊那地域にも大きな不安となってのしかかっている。
同事務所によると、年金相談の一日の平均件数は通常50縲・0件だが、問題発覚後は130件に増加。相談窓口や専門職員を倍に増やし、他の窓口職員も対応する体制を取っている。訪れる人の多くは年金受給を目前にした・ス団塊の世代・スが中心となっているという。
箕輪町の自営業男性(58)は、以前会社勤めしていた時の年金の記録漏れを心配し、「テレビニュースを見て思い立った」と確認に。伊那市の自営業女性(56)は、基礎年金番号と名前が一致するかを家族の分も含めて相談したという。それぞれ確認が終わると安堵(ど)の表情を浮かべていた。
伊那社会保険事務所の関係者は「職業や住所に変更があり複数の年金番号を持つ人は一度、年金手帳を持参し相談に訪れてほしい」と、年金の記録確認の協力を呼びかけている。今月中には、「年金記録の確認」を促すチラシを関係市町村の全戸へ配布する考えだ。
対応延長による相談窓口設置時間は、月縲恚燉j日の午前8時30分縲恁゚後7時。9、10日は、午前9時30分縲恁゚後4時。
年金記録漏れ問題で伊那社会保険事務所には通常の倍の人が相談に訪れる -
上伊那教育会 「井月さん」復刻
上伊那教育会(保科勇会長)はこのほど、1938(昭和13)年初版の「郷土読み物 井月さん」を3度目の改訂復刻した。現行常用漢字・現代かなづかいなどの一部修正を加えた内容で、ほおずき書籍から発行。A5判、100ページ、定価500円。5月下旬から同地域の書店で販売している。
江戸末期から明治中期まで、上伊那の地で過した漂泊の俳人・井上井月の没後120年を記念し、旧高遠町、長谷村の教員でつくる上伊那東部教育会が編さんした書籍を復刻。井月という人物を知るため、子供たちでも読めるよう解説した。
逸話や俳句、略年譜などの内容を井月の関わる資料から抜粋した本。上伊那地域を渡り歩いていた井月と交流のあった地域住民との心のつながりなどが画かれている。保科会長は「伊那谷の風景や人を愛した井月の人となりが分かり、より親しみが湧く本」と評価する。
2千部を発行した「郷土読み物 井月さん」 -
ALT採用で学習に広がり
上伊那地方で唯一、教育現場に外国語指導助手(ALT)がいなかった宮田村。本年度同村教育委員会は初めて採用し、宮田中学校に豪州出身のアダム・コラールさん(34)が着任した。授業を補佐するだけでなく、生徒たちが日常的に英語にふれる機会を提供。宮田小学校のクラブ活動にも協力するなど、子どもたちの視野を広げる意欲に変化をもたらし始めている。
宮田中の生徒会活動。子どもたちと陽気に英会話でふれあうアダムさんの姿があった。
昨年度まで宮田小、中学校は、県立赤穂高校(駒ケ根市)のALTを年に数回招き授業を行ってきたが、村は国際教育充実の観点などから常勤採用を本年度初めて予算化した。
「日常的に英語であいさつしたり、話してくれる人がいることは大きい。積極的に英語であいさつを返す生徒の姿も目立ってきた」と唐澤久樹教頭。
宮田中の授業支援が主なALTの役割だが、宮田小学校はクラブ活動に新たに英語クラブを発足させ、アダムさんを講師に招いた。
女子ばかり7人の部員は当初、慣れない英語に戸惑いも。しかし、ゲーム感覚も取り入れながら楽しく教えようとする姿勢に、児童の学ぶ意欲も積極性を見せ始めている。
村公民館もアダムさんを招いた講座を開こうと構想を練り始めるなど、地域も巻きこんだ学習の広がりに関係者も期待を寄せている。 -
ヨガ教室開講
宮田村の宮田公民館ヨガ教室は5日、村民会館で開講した。国際ヨガ協会伊那学園の三澤裕子さん、壬生美代子さんが講師。9月まで全8回開く。初回から呼吸を整え、体にジンワリと響く心地良い汗を流した。
好評で昨年に続き2回目。男性2人を含む29人が参加した。
初めて体験する人も多かったが、呼吸しながら体をストレッチするヨガの世界を満喫。額にはうっすらと汗も浮かび、受講者たちは「少しきついけど、気持ちがいい」と話した。 -
かんてんぱぱで森・ひかり・花アート展
飯田市の後藤愛暉香さん(70)による押し花絵画の作品展「森・ひかり・花アート展」が10日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。
押し花や倒木の樹皮などで描かれた童話の世界や昔ながらの心象風景など約70点が、訪れた人の目を楽しませている。
都心部を中心に個展を開催してきた後藤さんが伊那市で個展を開くのは初めて。押し花アートを始めたのは20年ほど前だが、押し花とアクリルを組み合わせて油彩や水彩画的な質感を表現する「押し花絵画」を始めたのは13年前から。素材の質感をそのままに生かし、さまざまな植物の押し花を組み合わせることで山肌などの質感を巧みに表現している。
作品のテーマは日ごろの生活や子どものころの情景、童話的な空間など、いずれも後藤さんの頭の中に浮かんだ心象風景。郷愁を誘う情景に、見る人も心を和ませている。
後藤さんは「信州の山や自分のイメージなどを花で表現しているので見ていただければ」と話していた。
また、同じく飯田市在住の中井俊一さんによる「根っこ&灯り」展も同時開催しており、木の根で作ったランプ台や花台などが会場に彩りを沿えている。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時(最終日は午後4時まで)。 -
かんてんぱぱで流木工芸アート展
駒ヶ根市の木村紀雄さん(67)による「流木工芸アート展」が10日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。流木や製材の端切れなどで作ったランプや写真立て、時計など約70点が、訪れた人たちの目を楽しませている。
東京から駒ヶ根へと移り住んだのは3年前。その後、工房を設け、流木や端材を用いた木工作品の制作を続けている。
どの作品もニスなどは使わず、素材を丹念に磨き上げることで木の持つ自然のつやや美しさを引き出しているのが特徴。また、年月を経てさまざまに変化した面白いラインや素材の素朴さをそのまま生かしている。
木村さんは「普通だったらそのまま朽ち果ててしまったり、燃やされてチップになってしまうものだが、そういうものをもう一度息を吹き込んで生かしてあげられれば」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時(最終日は午後3時まで)。 -
南箕輪村公民館「ウクレレ講座」開講
南箕輪村公民館の「ウクレレ講座」が5日夜、開講した。3年目の講座で継続受講者も多く、ウクレレの音色を楽しみながら基礎練習に励んだ。
講師は辰野町の堀内勲さん。受講者は初参加6人、継続13人の計19人。全20回開く。
新しく参加した人に演奏を聞いてもらおうと、継続参加の人達が「ふるさと」を演奏。講師は、「『ふるさと』は一番最初に習う。3つのコードで出来る曲。まずはこれを覚えましょう」と話し、初めての人は正しい構え方、チューニングなど基礎から学んだ。
受講者は、「ウクレレを演奏して口笛を吹いてみたい」「夫婦で共通の話題があるといいなと思って参加している」と話していた。
村公民館では村民文化祭への出演と同時に、本年度は受講生でサークルを立ち上げるところまで進んでほしいと期待を寄せている。 -
スタインウェイ夢クラブ
箕輪町文化センターにあるピアノ「スタインウェイ」を自由に演奏できる町教育委員会主催の「スタインウェイ夢クラブ」が5日、同センターホールで始まった。ピアノ愛好者が好きな曲を弾き、名器での演奏をたん能している。
経験者、初心者を問わず、スタインウェイに触れ、音色を楽しんでもらう恒例の企画。使用時間は1人1時間。町内のほか辰野町、南箕輪村、塩尻市などからも申込みがあり、10日までの6日間ある。
3曲分の楽譜を持って参加した町内の女性は、「弾いた感じが違う。音が深くて、大きな音から小さな音まで幅が広い」と話し、ホールのステージ中央に据えたピアノに向かい熱心に演奏していた。 -
和紙のちぎり絵講座開講
南箕輪村公民館は6日、「和紙のちぎり絵講座」を開講した。新講座で13人が参加し、和紙で表現する柔らかな世界を楽しんでいる。
講師は、ちぎり絵文化学園の師範で公民館などで指導している箕輪町の岡田美智湖さん。
初回は椿の花に挑戦し、下絵を色紙に写し、和紙に葉などを下書きして手でちぎり、色紙にはっていく工程を学んだ。参加者の一人は、「母がやっていて、遠くに住んでいたので送ってくれていた。関心があったので参加したけど、難しいですね」と話し、質問しながら熱心に取り組んでいた。
今後は参加者の希望を聞きながら作品づくりをする。冬には年賀状制作も考えている。
岡田さんは、「和紙のよさ、作る喜びを知ってもらいたい。同じ作品を作っても出来上がりが人と同じにならないのでそこも楽しみ。やっているうちに風景や花に対する観察眼ができ、家族との会話も弾むのでは」と話している。 -
県料理業生活衛生同業組合総会
県料理業生活衛生同業組合は6日、第39回定期総会を駒ケ根市の駒ケ根ビューホテル四季で開いた。県下各地から会員など約60人が出席し、約07年度の事業計画・予算案などを承認したほか、役員の改選や功労者の表彰などを行った。総会後は記念講演として松本大人間健康学部教授の広田道子さんの講演『食事バランスガイドについて』を聞いた。
表彰されたのは次の皆さん。
▼保健衛生県知事表彰=北沢清満(飯田市)▼組合功労者表彰=中村泰三、笹井清、林とき江(以上駒ケ根市)花岡光紀、田中松彦、岩波千恵子(以上佐久市)▼感謝状=中島袈裟秋 -
駒ケ根市高連チャリティマレット大会
駒ケ根市高齢者クラブ連合会(高坂繁夫会長)は6日、第20回チャリティマレットゴルフ大会を駒ケ根市の駒ケ根高原マレットゴルフ場で開いた。開会式では、一人千円ずつ徴収した参加費を集めた6万円の寄付金を市社会福祉協議会(竹内正寛会長)に寄付。受け取った竹内会長は「多くの人の温かい志に感謝する。社会福祉のために大切に使う」と礼を述べた。プレー開始に先立って高坂会長と竹内会長が始球式を行った=写真。
競技には116人が出場。27ホール・パー108で優勝を競った。
上位は次の皆さん。
▽総合優勝=中島貞美83▽男子 (1)田中宏85(2)小出旭86(3)松下二郎91▽女子 (1)北村みゆき89(2)田中悦子96(3)宮沢たみ97▽ホールインワン=白鳥育良、北原吾市、筒井栄、宮沢友好、小林俊雄、本間秋男、稲垣晃市、奥村元治、気賀沢政子 -
長野県フェンシング協会、後援会総会
長野県フェンシング協会は5日、07年度総会を箕輪町文化センターで開き、本年度事業計画、予算案などを承認した。
本年度は、06年度に初開催した「みのわもみじカップフェンシング大会」の第2回大会を10月27縲・8日、箕輪町民体育館で開く。第1回の種目はフルーレのみだったが、本年度は日本で発展途中のエペ、サーブル種目を導入し3種目の大会運営をする。エペ・サーブル種目の代表選考会(ランキング大会)、公認大会への昇格を目指す。
県外大会では、北信越高校新人体育大会が箕輪町で08年1月19縲・0日開かれる。
県フェンシング協会後援会総会も同日開き、事業計画などを承認した。後援会は総会時に小・中学生、高校生、一般に援助金を渡すほか、北信越国体突破を願い応援公告も掲載予定。 -
箕輪町職員労働組合が援農ボランティア
箕輪町職員労働組合はこのほど、07年度運動方針である地域に積極的に働きかける組合を目指し、町特産「いも焼酎みのわ」の栽培作業を支援する援農ボランティアで、焼酎用サツマイモ苗の植え付け作業に取り組んだ。
「いも焼酎みのわ」の生産は、遊休農地を利用した住民参加型の取り組みで、栽培体験を通じた地産地消の意義の啓蒙、新たな箕輪ブランドの商品化と知名度アップなどをねらっている。
町職労は、栽培に協力し、生産組合員との交流も図ろうと地域ボランティア活動事業第1弾として計画。天候に恵まれた当日は27人が参加し、箕輪町焼酎いも生産組合、南部営農組合の組合員10人と共に、約2時間の作業で木下地区の畑20アールに3千本の苗を植えた。
執行委員長の平出広志さんは、「地域のブランド化で町おこしをしている。いくらかでもお手伝いができたと思う。家族連れが中心だったので農作業体験にもなりよかった」と話した。 -
いも焼酎南箕輪会発足
サツマイモ苗植え作業参加者募集南箕輪村に「いも焼酎南箕輪会」が発足した。いも焼酎づくりの参加者を募集している。
大芝高原温泉の開湯10周年に、南箕輪開発公社が南箕輪ブランド作りを企画し、大芝荘の利用客で自分でいも焼酎を作り、飲んでみたいという有志に声をかけ、1日に大芝荘で開いた発起人会で「いも焼酎南箕輪会」を発足した。いも焼酎の名称は「大芝の華」に決定した。
遊休農地を活用して皆で楽しく作業し、完成時には試飲会も計画する。将来的には、南箕輪産酒米「ひとごこち」を使った純米日本酒「大芝の夢」とのセット販売、大芝荘での宴会用、村内酒小売店の協力も得てブランド化を図る計画。
役員は会長に藤沢久人さん=田畑=、副会長に原光治さん=神子柴。事務局は大芝荘に置く。
計画では6月上旬に苗植え、10月に収穫、喜久水酒造(飯田市)で25度のいも焼酎を造り、12月下旬に完成見込み。
会は、いも焼酎づくりの参加者を募っている。最初の作業は11日の焼酎用サツマイモ「黄金千貫」苗植え。場所は、南箕輪中学校第2グラウンド南の道を西に300メートル進んだ転作田。赤い旗が目印。午後3時現地集合。参加できる人は農作業のできる服装で。
問い合わせは大芝荘(TEL76・0048)へ。 -
1月から「よりあい東春近会議」の代表となった
伊那市東春近車屋
戸田政光さん(54)「古里とは何かを考えた時、ただ住んでいるだけでは古里といえないと思う。そう呼べるのは、そこに住んでいる人たちとつながりがあり、地域があってこそ」
自分たちの地域のことは自分たちで考えよう竏秩Bそんな思いで「よりあい東春近会議」が始まったのは一昨年。東春近地区でさまざまな活動に取り組む20縲・0代の有志が夜な夜な集まり、地域のことを話し合ってきた。
10の集落が存在する東春近。先祖伝来の農地を守る昔ながらの集落がある一方、新しく移住してきた人が生活を始めた集落が混在する。自分の住んでいる集落のことは知っていても、ほかの集落のことまでは知らないというのが実情。そんな中、よりあい東春近会議では「東春近は一つ」という思いのもと、集落間の壁を取り除いてさまざまな構想をめぐらせてきた。
「集まるたびに会のまとめ役も変わる。同じ目標を持って世代を超えた人たちと地域を見ることができることはありがたいし、それぞれからいろんな意見が出てくるから楽しいですよ」と語る。
◇ ◇
前身となる「東春近を考える会」に参加し始めた当時は、消防団の分団長だった。地区を守る立場となって気付いたこと。それは、自分がいかに東春近のことを分かっていなかったかということだった。
「消防団になってから東春近の地形を知り、水路のある場所も覚えた。それを知らないと務まらないからね。中でも『地域の人』を知ることの重要性も知った。地域はそこに住んでいる人と人とのつながりでできているものだから」
よりあい東春近会議となってからまず最初に取り組んだことは、人と地域にスポットを当てた通信を発行することだった。メンバー一人ひとりが編集員となって地区内で活躍しているさまざまな人を取材。それを通信にしていく中で、新たな人たちとのつながりができ、次の活動の原点が生まれていった。
本年度は、地区の人たちに参加してもらいながら東春近の西側を流れている天竜川の堤防を使ったウォーキングコースを開拓するほか、松くい虫対策を兼ねた「オオムラサキの郷」構想の準備も進めていく。
「あまり便利になりすぎると、人と人とのつながりや美しい環境が廃れてしまいがち。良い悪いは別にして、東春近は便利な環境が入り込んでくるのが遅れた分、昔ながらの農村環境が残っている。東春近の子どもたちにはこの環境を当たり前として育ってほしいし、それを守っていくことが我々ができること。『東春近に住んでいて良かったな』って思え、ほかの地域からも一目置かれるような地域にしていけたら」 -
福島区に大型店の出店計画
伊那市福島区に、大型店の出店計画が持ち上がっていることが7日、市議会一般質問で明らかになった。
場所は、天竜川東側の国道153号伊那バイパス沿い。
市として、事業者から話は聞いておらず、地権者の説明会が持たれた程度しかわからない状況。小坂市長は「大型店は消費者の利便性があるが、既存商店への打撃などマイナス面もある。全体のまちづくりにも影響を与える」と述べ「市内各地にあり、飽和状態という気がしている」と商工業者らの意見を聞きながら、慎重に対応したいとする姿勢を見せた。
伊那商工会議所は近く、商業連合協議会を開き、対応について検討する。
◆リニア新幹線の駅誘致 県ルートの中心は伊那
中村威夫議員は、東京竏酎蜊繩ヤを結ぶリニア中央新幹線実現にかかわり、大都市圏内とするまちづくりの取り組みなどを質問。
リニア中央エクスプレス建設促進上伊那地区期成同盟会長である小坂市長は「伊那谷を通ることは確実」とし「現段階で、駅は各県1カ所であろうと思う。そうした場合、県ルートの中心は伊那。新市の5カ年計画で、周辺整備の見通しを立った計画にしたい」と述べた。「これまで実現可能かクエスチョンマークで、運動も盛り上がらなかったが、これから駅誘致は具体的な課題。争奪合戦になる」とみている。
◆旧3市町村の成人式 08年度に方向づけ
矢野隆良議員は、旧市町村単位で開かれている成人式の時期や開催方法について尋ねた。北原教育長は、08年度に方向づけることを示した。
成人式は伊那が8月15日、高遠町が1月2日、長谷が1月1日に開催。合併協議で3年間は現行のままとしている。
北原教育長は「成人式のスタイルはさまざま。時期や方法は本年度、成人者にアンケートを取り、検討したい」と答えた。 -
伊那ナイターソフトボール 春季トーナメント大会
伊那ナイターソフトボール連盟(秋山道夫会長)の「春季トーナメント大会」は6日夜、決勝と3位決定戦の2試合を伊那市営野球場で行った。インターフェアがWestを14竏・で下し、4年ぶりに春季大会を制した。3位はGet,sを破ったGTエボリューション。
18チームが参加し、4月中旬からトーナメント戦を展開し、決勝は、昨年度のリーグと秋季大会を優勝したインターフェアと発足3年目のWestが対戦し、効率的に得点を加えたインターフェアに軍配が上がった。
秋山道夫監督(46)=中央区=は「久しぶりの春季大会の優勝はうれしい。初回に得点できたのがよかった。この勢いで本年度はリーグ、秋季大会を制し、3冠を目指したい」と自信を口にした。
決勝戦は7月7日午後3時から、伊那ケーブルテレビの1チャンネルで録画中継する。
結果は次の通り。
##(スコア)
▽決勝
インターフェア
300029-14
000001-1
West
▽3位決定戦
GTエボリューション
001006-7
020300-5
Get,s
春季トーナメントを優勝したインターフェアの皆さん