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伊那市観光基本計画まとまる
伊那市の第5回観光基本計画策定委員会(秋山智弘委員長、15人)が27日、市役所であった。総合産業として位置づけ、観光振興を目指す観光基本計画をまとめた。5月中に小坂市長へ答申する。
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計画は新市発足に伴い、観光振興の基本理念や展開方策などを明らかにした観光施策推進の指針。
基本方針に▽新市にふさわしい観光のまちづくり▽多様なニーズに対応した魅力ある観光地づくり▽市民参加型の観光体制の構築▽観光客受け入れのための環境整備竏窒フ4点を掲げた。
施策は、南アルプスの世界遺産登録に向けた取り組みや観光メニューの充実など。農工商業、教育などの分野と一体的に考える。
伊那市を端的に表す言葉として、理想像に「パノラマ伊那市」を盛り込んだ。「パノラマ」は視覚だけにとらわれず、幅広い意味を持たせ、ほかの地域にない伊那市の独自性を表現。
「使命・役割」で観光をビジネスとしてとらえる点について、委員からまちづくりとする意見などが挙がり、委員会内のワーキンググループで検討する。
答申を受け、6月ごろに年次ごとの実施計画を作るための観光計画推進協議会(仮称)を立ち上げる。 -
どんぶりレンジャー全国デビュー
いよいよ全国進出?!‐。宮田村の・ス名物丼・スを世に広めるため誕生したヒーロー戦隊「どんぶりレンジャー」が、流行に敏感な愛読者が多い小学館発行の人気雑誌「DIME(ダイム)」に取りあげられ、5月7日発売号に掲載される。県内テレビ各局の取材を受けるなど、名物丼とともに知名度をあげてきたレンジャーだが、扮している村商工会青年部員は「地域活性に役立てば」とさらなる熱い期待を寄せている。
「何でどんぶりでレンジャーなのか意味不明。けどそのバカバカしさが相当おもしろい。地方発の人気キャラクターに成り得る要素を持っている」と取材にあたったDIME編集部の豊田真維さんと岩瀬英介さん。
イチローやキャメロン・ディアスなど世界の・ス超一流・スを撮影するカメラマンの藤岡雅樹さんも、レンジャーに必殺技を要求するなどノリノリで写真撮影。「地域戦隊を撮るのは初めてだけど、カッコイイよ」とシャッターを押し続けた。
地方局の女子アナウンサーが入れ替わりで、地元ならではのお気に入りを紹介するDIMEの人気連載企画「東京外流行報告書」。
今回長野放送の倉見慶子アナウンサーが担当することになり、・スブレーク・ス寸前の信州を代表する流行として野球の信濃グランセローズ、善光寺とともに、どんぶりレンジャーに白羽の矢を立てた。
先日、長野市で取材があり、倉見アナとレンジャーが仲良く写真撮影。「地域のために宮田の若い皆さんが頑張っている。本当にどんぶりレンジャーの大ファンなんですよ。これを期に全国区になればうれしいですね」と倉見アナは話した。 -
学校給食を育てる会、子どもたちの・ス食農・ス教育にさらなる意欲
宮田村小中学校の給食食材に農産物を提供する村内農家のグループ「宮田学校給食を育てる会」は26日に集まり、学校栄養士らも交えて意見、情報を交換。安全安心の・ス地産地消・スを推進し、単に農産物を納入するだけでなく、児童、生徒とふれあう機会を持つなかで、食への関心を高めてもらおうと今後の取り組みを話し合った。
水稲中心のため野菜栽培が決して盛んとは言えない宮田村の農業だが、11人の会員の努力で昨年度は55品目に及ぶ野菜や果物を提供。給食全体で使う4割ほどを占めた。
席上、新たに会長に就いた牧田茂成さんは「年々内容も充実してきている。安全安心で新鮮な農産物を子どもたちに届けるため、今後も協力しよう」とあいさつ。さっそく会員相互に、今季の野菜の作付け計画を持ち寄り打ち合わせした。
今後栽培可能な農産物も模索するなど意欲的に情報交換。栄養士は、子どもたちの食べ具合など現場の状況を伝え、要望もあげた。
同会は、食と農を結びつける形で子どもたちに土にじかにふれてもらう学習にも積極的だが、今年度も学校などと連携しながら交流の機会を設けようと確認した。 -
5月の連休を前に、ジャンボマス1トンを放流
天竜川漁業協同組合(上條純敬組合長)は27日、上伊那の横川ダム湖、箕輪ダム湖、高遠ダム湖に計1トンのニジマスを放流した。5月を目途に閉鎖する宮田養魚場で養殖したニジマスの放流は最後。
放流は5月の連休に向け、釣りを楽しんでもらおうと例年、取り組んでいる。放流量は例年並みで、体長40縲・0センチ。大きなものでは重さ3キロあるものも。
高遠ダム湖には、市内外から釣り人が訪れ、放流するそばから釣り糸を投げ入れた。早速、大物を釣り上げる人もいた。
知人に誘われ、松本市から来た女性は「たくさん釣れたらくん製で、1匹だったら刺し身にする」と釣果に期待していた。
ジャンボマスは重量があるため「引きが違う」と人気で、放流前には県外者からも放流時期を尋ねる問い合わせが来るほどだった。
遊漁料は1日券千円(現場で監視員から購入する場合は1600円)、年間券6千円、中学生券300円、小学生以下無料。 -
児童ポルノ法違反で追送検
駒ケ根署と県警生活環境課、生活安全特別捜査隊は26日、経営するレンタルビデオ店でわいせつなDVDを客に貸し出したとしてわいせつ図画頒布の疑いで11日に逮捕した駒ケ根市飯坂の会社役員桃沢昭典容疑者(47)と、法人としてのビデオレンタル会社「ビデオスクリプト」(代表取締役・桃沢昭典)を児童ポルノ法違反の疑いで長野地検伊那支部に追送検した。
調べによると桃沢容疑者と同社は、18歳未満のポルノ画像を記録したDVDとビデオテープ計約270点をレンタル、販売の目的でビデオスクリプト・バイパス店内に陳列していた疑い。 -
自転車安全啓発活動
自転車利用者のモラルとマナーの向上を図ろうと駒ケ根警察署、伊南交通安全協会駒ケ根支会(赤羽根徳彦支会長)、駒ケ根市交通安全推進協議会は26日朝の通勤・通学時間帯に、JR駒ケ根駅に隣接する2カ所の駐輪場でチラシを配布するなどの啓発活動を行った。自転車に乗って駅までやって来た高校生らに駒ケ根署員や安協役員らがチラシを手渡し「安全に注意して運転して」などと呼び掛けた=写真。
チラシでは「こんな乗り方はやめよう」として、2人・3人乗りや飲酒運転のほか、自転車運転中の携帯電話の禁止などを呼び掛けている。
啓発活動は27日も同駅駐輪場で行う。 -
駒ケ根ライオンズクラブ植樹事業に寄付
駒ケ根ライオンズクラブ(服部信彦会長)は駒ケ根市が行っている「桜と楓の名所づくり」事業に10万円を寄付した。24日、服部会長ら役員3人が市役所を訪れ「夢と希望、未来の自然の豊かさのために」と中原正純市長に寄付金を手渡した=写真。寄付金により、29日の記念植樹祭でカエデ35本が植えられる。中原市長は「ライオンズクラブのおかげで駒ケ根高原は素晴らしい環境となってきた。多くの桜と楓が育ってきていて将来が楽しみだ」と感謝の言葉を述べた。
同クラブは1998年度に市に100万円を寄付し、翌年度から「桜と楓の名所づくり」事業がスタートした。同事業への2000年度以降の寄付金は累計82万3900円に上る。これまでに植えられた木はサクラ396本、カエデ703本。 -
駒ケ根市松食い虫対策協議会
年々拡大する松食い虫の被害を食い止めようと駒ケ根市は23日、松食い虫対策協議会(会長・中原正純市長)を市役所南庁舎で開いた。委員ら約20人が出席し、担当者から被害の状況や対策などについて説明を受けた。07年度の事業方針については、県防除実施基準の新規指定区域となることを受けて東伊那地区でヘリコプター(有人、無人)による薬剤空中散布を行うことや、広域的な対策が不可欠として「上伊那地方松食い虫防除対策協議会」で方針を定め、より効果的な対策を講じていくことなどが報告された。
中原会長はあいさつで「アカマツは市の木でもある。住民の理解を得て、拡大しつつある被害を何としても最小限に抑えたい」と述べた。
副会長には駒ケ根市林業青年会議会長の吉沢利文が選出された。
委員は次の皆さん(任期2年)。
▽会長=中原正純▽副会長=吉沢利文▽委員=竹村幸茂、木下真、市村善弘、吉見次郎、金村伊三郎、春日一衛、清水千博、佐々木正博、林高文、福沢源一郎、中村昌二、春日源之、菅沼盛和、下平国彦、宮沢五郎、気賀沢和久、久保田広、林伸幸 -
駒工自走ロボット大会
駒ケ根市の駒ケ根工業高校(本間秀明校長)は26日、生徒が製作した光センサー搭載の自走ロボット大会「墨走White(ホワイト)」を開いた。情報技術科3年生約30人のうち予選を勝ち抜いた16人が出場し、優勝を目指してタイムを競った。
レースは1度に2人ずつが対戦するノックアウト方式。審判の合図の声でスタートを切ったロボットはジージーとモーターの音をたてながらコースの白い線に沿ってカーブやコーナーをスムーズに進んだ=写真。製作した生徒は心配そうな表情で愛機の動きをじっと見つめていたが、中には鋭角コーナーで何度もコースアウトを繰り返したり、トラブルを起こして進まなくなり、無念のリタイアとなるロボットもあった。コースの周囲に集まった同級生や1・2年生らからは「頑張れ」「あきらめるな」などと大きな声援が飛んでいた。
コースは全長約16メートルで、リノリウム製の黒いマットに幅約2センチの白いビニールテープを張り、直線や緩やかなカーブのほか、直角や鋭角のコーナーを複雑に組み合わせたもの。無駄な動きがなく、スムーズに速く走れるロボットを製作するためにそれぞれの生徒が設計などに独自の工夫を凝らしている。
ロボット製作は同科の必修課題。2月に行われた予選大会には同科の生徒全員が参加し、それぞれ2年間かけて作り上げた手製の愛機で決勝大会進出を懸けて戦いに臨んだ。 -
前行政相談委員の加藤さんに総務大臣感謝状
総務省が各市町村単位で委嘱する行政相談委員として3月まで3期6年務めた宮田村南割区の加藤瞳さん(63)が26日、総務大臣感謝状の伝達を村役場で受けた。安心して住民が相談できる雰囲気づくりに務めた功績は大きく、伝達に訪れた総務省の担当者も感謝しきり。「村民の皆さんのおかげで務めあげることができた」と重責を振り返った。
「私は法律家の専門家ではないので、調整役に徹した。悩みが少しでも早期に解決できるよう導こうとアドバイスしただけ」と加藤さん。
伝達した総務省長野行政評価事務所の山田真行政相談課長は「無報酬で、勉強会なども自費でやって頂き本当にありがたかった」と、労苦をねぎらった。
宮田村では奇数月の第3日曜日に行政相談を開設。相談委員の役割は国の仕事に対する苦情などを受けつけるものだが、加藤さんの任期中は国への相談はなかった。
それでも土地や交通事故など民事的な相談にも乗り、親身になって対応する行政窓口などを紹介した。
後任の相談委員は北澤正明さん=北割区=が今月から務めているが「住民と行政の接点として頑張って」とエールを送っていた。 -
村戦没者慰霊祭、平和の祈り「絶対に風化させない」
宮田村の戦没者慰霊祭は26日、村民会館で開いた。村社協の催行で、太平洋戦争で家族を失った遺族ら約80人が参列。多くの犠牲のうえに平和が成り立っていることをかみしめ、愚かな戦争の経験を風化させないと改めて英霊に誓った。
清水靖夫村長は戦後62年が経過した今も世界では紛争やテロが絶えないことにふれ「再び悲しみを繰り返さないよう、福祉国家の建設にまい進する」とあいさつ。
春日要村遺族会長は牛山敬司上伊那遺族会長からのメッセージを代読し、国民の平和ボケに危機感を現しながら「悲惨な戦禍を伝えることが我々の責務。唯一の被爆国として、声を大にして核廃絶も訴えなければ」と語気を強くした。
太田利美村遺族会副会長も、戦争体験の風化を懸念。「二度と戦争をおこさない世の中をつくるのが我々の役割」と呼びかけた。
参加者全員で献花。悲惨な記憶を過去に置き去りにせず、戦没者が身を持って教えてくれた命の尊さを見つめ直した。 -
第47回長野県陸上競技春季大会
21・22日 松本平広域公園陸上競技場【女子】
〈1500メートル〉
▽1組=(1)蟹沢未来(赤穂中2年)5分08秒23(6)池上萌(赤穂中2年)5分33秒11▽2組=(2)山田咲織(赤穂中2年)5分19秒82(9)平賀愛美(赤穂中3年)5分38秒30(11)山田香織(赤穂高3年)5分39秒64▽3組=(2)湯沢ほのか(駒ヶ根東中1年)5分10秒77(11)鈴木晴花(駒ヶ根東中3年)5分24秒86▽4組=(2)森田遥(赤穂中2年)5分05秒03(3)北原成美(駒ヶ根東中2年)5分06秒39(9)竹村知世(駒ヶ根東中2年)5分21秒68(11)寺平稚博(駒ヶ根東中3年)5分25秒42)▽5組=(7)福沢志穂(駒ヶ根東中2年)4分58秒08(9)篠田美樹(駒ヶ根東中3年)5分00秒09
〈3000メートル〉
▽1組=(2)湯沢ほのか(駒ヶ根東中1年)11分03秒87(4)竹村知世(駒ヶ根東中2年)11分11秒59(8)宮島有里恵(伊那北高3年)11分20秒06(20)山岸沙織(伊那西高2年)12分41秒55▽2組=(10)福沢志穂(駒ヶ根東中2年)10分46秒02
〈5000メートル競歩〉
(4)水上八恵子(伊那西高3年)29分01秒71(6)平澤彩佳(赤穂高3年)32分38秒86
〈1600メートルリレー〉
▽1組=(2)伊那西高(平澤成美、小澤あゆみ、大倉未来、伊東かほり)4分23秒71▽2組=(4)弥生ヶ丘高(大久保涼花、小澤智代、鹿野恵理、中村茜)4分31秒84
〈走り高跳び〉
(4)有賀楓子(春富中2年)1メートル50(10)松島愛(春富中2年)1メートル40(16)馬場和香子(伊那東部中2年)1メートル30
〈棒高跳び〉
(1)保科早紀(伊那北高3年)3メートル10(2)青木亜由美(伊那西高2年)3メートル00(6)伊澤楓(春富中2年)2メートル20(7)田畑みなと(春富中2年)2メートル00
〈走り幅跳び〉
(3)下平侑美(伊那西高2年)5メートル17(8)桐山明日香(宮田中3年)4メートル89
〈砲丸投げ〉
(16)大澤樹里(駒ヶ根東中3年)7メートル54(17)宮下摩衣(駒ヶ根東中3年)7メートル47
〈やり投げ〉
(9)小林知恵実(伊那西高3年)33メートル62 -
オーストリッチの肉以外の利用用途を模索
ダチョウ皮のソファー完成オーストリッチ皮のソファーはいかが竏秩B伊那市西箕輪の有賀建具店(有賀恵一社長)と高森町の皮革関連創作会社・高森電子(原正秋社長)がオーストリッチ(ダチョウ)の皮を使って共同製作したソファーがこのほど完成した=写真。現在同ソファーは東京都日本橋の大手百貨店・高島屋で5月8日まで開かれている長野県フェアに出品しており、購入希望者から注文を募るほか、インターネット販売などをしていく予定だ。
上伊那では96年に信州大学農学部を事務局とする「信州ダチョウ研究会」(伊那市)が発足。ダチョウの繁殖技術の確立、処理加工施設の整備が進められる中、上伊那農業協同組合(JA上伊那)、伊那商工会議所、上伊那地方事務所などが連携しながら精肉の消費拡大に努めてきた。
しかし、肉の流通だけでは経営が成立しないという課題もあり、皮や羽などの加工品開発や販売についても検討。オーストリッチの生産者、皮加工会社、建具店、販売会社などに参加してもらい、オーストリッチの皮を使ったソファーの試作品を製作してきた。
ソファーの大きさは幅1メートル60センチ、高さ85センチ、奥行き70センチほど。背もたれ部分と座面にオーストリッチの皮で作ったクッションを使用しており、鳥特有の斑(はん)点模様が特徴。木材に使用したニセアカシアと合う柔らかな黄色で染色した。
デザインを担当した有賀建具店の小島浩さんは「普段は木だけを使っているけど、皮が入っているので豪華」と話す。
有賀建具店では今後もオーストリッチ製品の開発を検討していきたいとしている。
ソファーの問い合わせは有賀建具店(TEL73・2870)へ。 -
箕輪町消費者の会総会
箕輪町消費者の会(会員49人)は25日、07年度総会を町福祉センターで開き、会員増強やマイバッグの普及など07年度の事業計画案などを承認した。
06年度は、不要傘を買い物袋にリサイクルする事業に取り組み、住民から提供された傘の布を会員が袋に作り直し、フリーマーケットなどで1枚200円で販売。作成した167枚を完売した。売上金は昨年7月の豪雨災害の義援金にしたほか、袋の材料費や活動費にあてた。
07年度事業計画は▽マイバッグの普及、自然にやさしい石けんの普及▽消費者だよりの発行▽ボカシ、パックンの推進▽フリーマーケットの実施▽視察研修、学習会▽女性団体連絡協議会への参加-など。
役員改選では、会長に若林博さんが就任。男性初の会長となる。若林さんは、「会員が50人を切り危機的状況。全員が会長の気持ちで活動し、裾野を広げないと先細りになる。男性や若い世代の会員増強を図り、消費者だよりの内容充実や宣伝活動に力を入れ頑張っていきたい」とあいさつした。
議事の中で会員からは、「役員だけでなく会員をもっと働かせることを考えたほうがいい」「世の中がレジ袋削減の機運になっている今を機会に、消費者の会としてマイバッグキャンペーンを増やし、町の人に呼びかけたらどうか」などの意見があった。
新役員は次の皆さん。
◇会長=若林博◇副会長=渕井和子◇会計=太田きみ子◇運営委員▽学習係=丸山道子、林とく江、佐々木八千子▽マイバッグ係=植原弘子▽石けん係=笠原あつ子▽フリーマーケット係=渕井和子、小林美代子▽お便り係=笠原あつ子、小林美代子、林とく江、太田きみ子、若林博◇監査委員=竹腰きぬよ、丸山光代◇顧問=柴昌子、木下博子 -
県市町村駅伝競走大会
南箕輪選手団結団式第17回長野県市町村駅伝競走大会・第3回小学生大会(5月6日、松本市)に出場する南箕輪選手団の結団式がこのほど、村民センターであった。一般チームの監督、選手が健闘を誓った。
伊藤修教育長が「村のチームの選手として出場していただく。ベストを尽くして頑張ってほしいが、自分の体調を考えて無理しすぎないよう、事故のないようにお願いしたい」とあいさつした。
選手は一人ずつ自己紹介し、「足を引っ張らないように頑張りたい」など抱負を述べた。
一般は、松本城太鼓門発、松本平広域運動公園陸上競技場着の39・3キロメートル。小学生大会は陸上競技場発着の約6キロメートル。
監督、選手は次の皆さん。
◇一般チーム
▽監督=埋橋嘉彦▽コーチ=桐山勝次▽1区・中学男子=高橋篤実▽2区・中学女子=吉田佳奈▽3区・中学男子=有賀慎吾▽4区・中学生女子・一般=菊池茜▽5区・一般男子=倉田庄一郎▽6区・一般男子=松沢英明▽7区・一般男子=田中聡▽8区・一般男子=北原雅弥▽補欠=清水智成、北原知佳、伊藤明久、有賀文治
◇小学生チーム
▽監督=関誠▽1区=倉田雅美▽2区=佐藤崇弘▽3区=唐沢さゆり▽4区=漆沢直人▽補欠=征矢希、有賀裕光 -
伊那市農業振興センターが本年度有害鳥獣対策の専門委員会とプロジェクトチームを発足
有害鳥獣による農作物被害が深刻化する中、伊那市農業振興センターは本年度、有害鳥獣対策専門委員会とプロジェクトチームを発足する。現場の状況からプロジェクトチームが考えた対策案を有識者などでつくる専門委員会に上げ、より有効的な対策を打ち出していくほか、広範で対応しなければ効果の挙がらない防護さくの設置などは、地域同士が連携を図りながら進めていく。
各市町村では、有害鳥獣対策協議会を設けて駆除の実施などに取り組んでいるが、今回同センターが設置する専門委員会とプロジェクトチームは、駆除を行うだけでなく、農作物保護の観点にも重点を置いていることが特徴。地域連携による防護さくの設置に加え、動物の習性の勉強会などを開きながら有効な対策を模索する。また、こうした取り組みを通して度重なる被害から耕作意欲を喪失している高齢者などのやる気を支援にもつなげたいと考えている。
専門委員会には各地区を代表する農業者などにも参加を仰ぐほか、職員などでつくるプロジェクトチームには自身で鳥獣害対策に取り組んでいる農業者などに参加してもらうことを予定している。
また同センターは26日、運営委員会を開き、07年度事業の承認したほか、結婚相談員として1組ずつの成婚に尽力した山岸久男さんと梅垣佐知子さんに感謝状を授与した。 -
上伊那圏域障害者総合支援センターのピアカウンセラー
伊那市高遠町
堀川さゆみさん(26)ピアカウンセリングとは障害を持つカウンセラーが同じく障害を持つ相談者の悩みを聞くもの。相談者に近い立場から悩みや不安を聞きながらコンプレックスなどをプラスの方向に変え、その人らしく生きていくためのアドバイスをする。
「ピアカウンセラーは障害を持った人に寄り添って一緒に歩んでいく仕事。でも、やっぱり自分と利用者さんは別の人格を持った人間だし、一人ひとり考え方も生活も違う。客観的にみて、時には厳しいアドバイスをせざるを得ないこともあるのでそれは辛いです。それでも『何となく分かった』って言ってもらえると嬉しい」
◇ ◇
生まれつき軽度な脳性まひがあったが、周囲の人たちに支えられながら障害のない子どもたちと同じ学校で学び、大学にも進学。「みんなと同じ」という価値観の中で育てられた。しかし、その一方でほかの人が当たり前にしていることを自分は当たり前にできない現実も知る。「普通でいいんだよ」。周囲の人たちは優しく自分を励ましてくれたが、そんな優しさがかえって心苦しい時もあった。
「今思い返してみると、あの頃は『普通』ということにこだわりすぎて、結構無理をしていた。自分には難しいことも『ほら、できたでしょ』ってやっていた気がします。そんな自分にも心のどこかで心苦しさを感じていたんだと思います」
◇ ◇
ピアカウンセリングと出合ったのは大学3年生の時。たまたま参加した講演会の講師として、ピアカウンセラーが招かれていた。
重度の障害を持ったその人は、普段の生活は施設で過ごし、仕事の時だけはタイムケアを受けながらカウンセリングを行っているという。「障害を持って生まれてこなければ今の仕事には就いていなかった。障害は今の自分にとって誇り」。そう語る姿が強く印象に残り、ピアカウンセラーに興味を抱いた。
その後、1年ほどは障害をオープンにすることについて悩んでいたが、卒業を控え、記念の意味を込めて軽い気持ちでピアカウンセラーの講習会に参加することを決めた。
「その講習が衝撃的だったんです。それまでの自分は、どちらかというと障害を否定する時間が多かった。でも、その講習は何が何でも肯定しようというもの。例えば、手が震えて水が飲めない人は、自分で水を飲むことはできなくても、美人な人に水を飲ませてくださいって言うチャンスがあるっていう風に。冗談みたいな話だけど、そうやって自分の中の価値観を変えていかないと、自分自身も変わっていかないんだって分かったんです」
その後も各地の研修会に参加。人の本当の部分を聞くためには、何よりも信頼関係を築くことが大切であることも実感した。
「利用者さんの悩みを聞いていると、自分の悩みとリンクする部分も多いので、それを一緒に解消していくことを通じて知らないうちに自分の悩みが解放されていることも多いんです。自分の経験を大切にしながらも、客観性は保っていきたいと思っています。頼られるというより、親しみ易いピアカウンセラーになれたら」
ピアカウンセリングに関する問い合わせは上伊那圏域障害者総合支援センター(TEL74・5627)へ。 -
美和ダム洪水調節施設完成記念
伊那市長谷の美和ダム洪水調節施設完成に伴い、27日、分派堰(せき)北側の国道152号線沿いで記念植樹があった。美和ダム周辺の環境整備として、高さ3メートルほどのイロハモミジ29本を植えた。
工事に携わった業者31社が旧長谷村の木であるモミジを寄贈。市・三峰川総合開発工事事務所関係者、施工業者ら30人余が作業に当たった。
小坂市長は「日本風景街道に手を挙げている。植樹は有意義な事業で、楽しみながら歩けるようにしたい」とあいさつ。
そのあと、参加者は8メートル間隔で植えられたイロハモミジに、スコップで土をかけた。
全市を桜の里にするため、美和湖側にも桜を植えていく。
美和ダムは、洪水調節や電力発電、農業用水の配水などの目的を持つ。予想以上に土砂が流入したため、再開発事業として分派堰、貯砂ダム、洪水バイパストンネルの洪水調節施設を整備、05年5月に完成した。 -
学社融合連絡会
諏訪、上伊那地区の教育関係者などを対象とした「学社融合連絡会」が27日、伊那市の県伊那合同庁舎であった。生涯教育関係者や小中学校の教諭、市町村の教育委員会事務局職員など約120人が集まり、各地で取り組まれている先進的な事例を通してそれぞれで取り組める学社融合の方向性を考えた。伊那教育事務所主催。
学社融合はそれぞれの役割を担う学校教育と社会教育が学習や活動にともに取り組みながら一体となって子どもの教育に取り組んでいこうというもの。
今回は学校、保護者、地域の協力のもと、子どもたちの豊かな人間性や感性などを育むための活動をしている諏訪市四賀小学校の「しがっ子クラブ」の取り組みと、総合的学習の時間「山裾の時間」に取り組む伊那市高遠中学校がそれぞれの活動の中で取り組まれている学社融合の事例を発表。高遠中学校の淺地広久教頭は、多くの観光客が高遠町を訪れる観桜期には同校でグラウンドを駐車場として貸し出している関係から、地域の大人とともに生徒らも車の誘導や桜茶やまんじゅうでのもてなしをしていることを紹介し「桜の時期が終わると、観光に訪れた人から手紙が届くこともある。生徒たちは楽しそうに道案内をしており、活動の中では保護者や大人も子どもたちの姿から学ぶことが多いという声も多くある」と語った=写真。
その後、小グループでの情報交換会もあった。 -
都道府県対抗剣道大会出場 伊那市の2人
29日、大阪市中央体育館である剣道の団対戦「第55回全日本都道府県対抗剣道優勝大会」に伊那市体育協会剣道部員が初めて出場する。25日、県代表に選ばれた手良の酒井久美子さん(29)=4段=、美篶の北原陽一さん(26)=3段=の2人が市役所の小坂樫男市長を表敬訪問し、意気込みを語った。
同大会は年齢、職業別の代表者、男子5人女子2人の計7人で構成する都道府県対抗の団対戦。2人は2月12日、長野市の旧武徳殿であった7部門別の予選会でそれぞれ優勝し、県代表チームの一員に選ばれた。
小学校低学年の時から剣道を始めた2人の腕前について同剣道部の宮下芳夫部長(68)=境=は「剣道は精神力が大切な競技だが2人はその力を持っている期待の若手」と評価。大会に向けてそれぞれが、週1、2回のけい古で・ス心技体・スを磨いてきたという。
県代表は2回戦からの出場で、大分県と鳥取県との勝者と対戦する。先鋒の酒井さんは「気持ちで相手に負けないように努め、そこから自分の流れで試合を展開したい」。次鋒の北原さんは「自分の持ってる力を発揮し、積極的に攻めたい」と意気込み、序盤での2連勝を目指す。
大会に向けてけい古に励む酒井さん(左)と北原さん(右) -
建設労組赤穂分会が太子講
大工、左官、建具職人などでつくる上伊那建設労働組合赤穂分会(田中基治分会長、160人)は21日、商売繁盛と安全を聖徳太子に祈願する太子講祭を駒ケ根市の共楽園内の太子堂で開いた。宮沢靖夫講長以下、役員など約30人が出席し、堂内の太子像に向かって神妙に経を唱えた後、にぎやかにもち投げなどをした=写真。
聖徳太子は差し金(曲尺)を発明したとされることや、法隆寺を建立するなど建築に大きな功績があったことから、建築にかかわる職人などの守り神として古くからあがめられてきた。 -
駒ケ根市消費者の会総会
駒ケ根市消費者の会(木下さちゑ会長)21日、07年度総会を市役所南庁舎で開いた。会員ら約40人が出席し、市消費生活展&環境・健康フェスティバルの開催や廃油せっけんの普及、マイバッグの啓発などを盛り込んだ事業計画・予算案や新役員人事などを承認した。
木下会長はあいさつで「無知な愚か者にならないよう、多くの人が参加できるいろいろな企画を実行していきたい」と述べた=写真。
新役員は次の皆さん。
▼会長=木下さちゑ▼副会長=飯島美佐子▼会計=新井佳子▼委員=坂井さな江、小池富美子、有馬多美子、渋谷かまき、堺沢照子、代田和美、小田切みや子、林しげ子▼監事=林富代、平沢千代子 -
第47回長野県陸上競技春季大会(21・22日、松本平広域公園陸上競技場)
【男子】
〈3000メートル〉
▽1組=(21)小林賢人(伊那東部中3年)11分02秒87▽2組=(1)福沢潤一(駒ヶ根東中3年)9分05秒44(11)竹村亮作(駒ヶ根東中2年)10分06秒25(13)久保田光(駒ヶ根東中3年)10分22秒07
〈5000メートル〉
▽1組=(18)宮下暢央(弥生ヶ丘高2年)18分40秒8▽2組=(6)高橋聡(弥生ヶ丘高2年)16分36秒3(9)熊谷直(上農高3年)16分52秒8▽3組=(3)羽生吉浩(養命酒)15分34秒3(15)村上剛(伊那北高2年)16分28秒2▽4組=(15)福澤純平(上農高3年)15分55秒2
〈3000メートルSC〉
▽1組=(10)春日隆大(伊那北高2年)10分45秒06(20)上島佑基(上農高2年)11分31秒90▽2組=(13)柴巧磨(上農高3年)10分39秒23(17)吉川一平(弥生ヶ丘高3年)10分47秒81
〈400メートルリレー〉
(4)弥生ヶ丘高(安藤太郎、唐澤和也、平澤快嗣、春日徹也)44秒35
〈走り高跳び〉
(11)稲村立吉(高遠高2年)1メートル65
〈棒高跳び〉
(1)上杉丈夫(上伊那陸協)4メートル50(2)松澤ジアン成治(高遠高1年)4メートル40(8)城取寛幸(高遠高3年)3メートル80(9)春日太陽(春富中3年)3メートル80 -
【記者室】澤か沢か? 新聞の事情
記事に名前を掲載した読者からお叱りを受けた。「私の名字は宮澤だ。・ス沢・スではない」竏秩Bお気持ちはよく分かるし申し訳ないと思うのだが、うっかりミスではないのです▼新聞で使う漢字は原則として内閣が示した常用漢字表の1945字とする取り決めがあり、これに従わなければならない。使えない字は澤のほかに壽、廣、眞などがあってそれぞれ寿、広、真を使う。ほかにも日常的に使用されているにもかかわらず使えない字がここに書き切れないほどたくさんあって閉口する▼個人的にはもっと多くの漢字を使うべきだと考えている。表記が難しいから使わないことにしよう竏窒ニいうのは、先人が営々と築いてきた日本文化の衰退につながるように思えるのだ。(白鳥文男)
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伊那谷写友クラブ
花、昆虫、風景、人物など幅広いテーマの写真が見る人を魅了する。伊那市を中心とした写真愛好者でつくる「伊那谷写友クラブ」(建石繁明会長)の作品展はメンバーそれぞれのこだわり、独自のテーマが詰まっている。
各自が目指している方向の違いを持ち合うことで、個性豊かなクラブに。一口に風景写真といってもその表現方法はさまざまある。写真で自己を表現する手法には限りがないことを伝えている。
同クラブは、上伊那地域では活動歴が長く、発足から15年目を迎える。撮影経験豊富な愛好者で会を立ち上げ、その後、写真に興味のある人たちがぞくぞくと集まった。一時は30人の大所帯だったこともあるが現在は16人。そのうち創立当初のメンバーが5人残っている。
活動は、年1回の定期展での作品発表のほか、月例会でそれぞれの写真を批評、助言し合い、撮影技術の向上を目指す。それぞれが個性を尊重し、そこから自分の発想の展開につながるヒントを得る。触発し合うことで、全員が技術を学んでいるのだ。
写真を始めたきっかけや楽しみ方は人それぞれだが、写真を撮ることは自分を表現する手段、自己の存在の証だという考えは一致している。集まるメンバーの職業や年齢に違いはあるが自己表現することにそれらは関係ないのだという。
建石会長のモットーは「心も写真も豊かに」。写真を通して人間的コミュニケーションを竏窒ニの考えだ。写真を互いに見せ合うことで交流は広がる。写真を撮ることは手軽だが奥は深い。息づまったときにには会員が手助けする。同志が集まることで支え合っているのだ。
定期展「伊那谷写友クラブ第17回写真展」は5月6日まで、伊那市荒井の伊那市立伊那図書館の広域情報コーナーで開いている(午前10時縲恁゚後7時、最終日は午後5時まで)。
「第17回写真展」は伊那市立伊那図書館ではじまっている -
種からリンゴの木育ってます
南箕輪中1年の原太河君が栽培種から育てたリンゴの木が、順調に成長を続けている。木の持ち主は、南箕輪村の南箕輪中学校1年生、原太河君(12)。南箕輪小学校3年生のときに学校で種をまき、家に持ち帰った小さな芽が、樹高155センチに育っている。
当時の南小3年4組のリンゴ作り体験学習で、原君ら児童5人が、摘花から収穫まで学んだ後に「発芽グループ」を結成。自分達で食べたリンゴ「フジ」の種をまき発芽させた。4年生の進級時に各自が芽を家に持ち帰り栽培に挑戦したが、現在育っているのは原君の木と、当時の担任ら2人の元にある2本の計3本という。
原君は、芽を鉢植えで育て、リンゴ学習に協力した田畑のリンゴ農家・白鳥幸子さんの助言を受け、5年生の5月ころに15センチほどに成長したものを庭に下ろした。「枯れちゃうかなと思っていた」が、牛乳を使った害虫防除をし、祖母が毛虫を見つけて取るなど家族皆で育てている。
リンゴの木の成長を知り、白鳥さん一家と、JA上伊那営農部中部グリーンセンター果実担当の唐沢良忠さんが訪問。成長の妨げになる枝を切り、支柱を立てて固定した。
「母親はフジでも父親が違う花粉なので、フジではない実ができるかもしれない」と唐沢さん。フジができると思っていた原君は新事実に、「新品種で金持ちになれるなら…」と笑っていた。
種から育てた木は花をつけるまでに7年近くを要するため、生産者は通常接き木でする。白鳥さんは「育っていてうれしい」と話し、唐沢さんは「若い木は弱いので病気や害虫に気を付けて」とアドバイスした。リンゴの花が咲くのは、原君が高校生になるころだという。 -
自然環境功労者環境大臣表彰受賞
南箕輪村の征矢哲雄さん国立信州高遠少年自然の家環境未来センターで講師を務める南箕輪村塩ノ井の征矢哲雄さん(76)が、「みどりの日」自然環境功労者環境大臣表彰を受賞した。25日、東京都新宿区の新宿御苑内インフォメーションセンターで表彰式があった。
表彰は、自然環境の保全に関して顕著な功績があった人や団体を表彰し讃えるとともに、自然環境の保全について国民の認識を深める目的。今年は全国で41個人・団体が選ばれた。
征矢さんは、中学校の理科教諭として38年間勤め、退職後も理科講師として中学校や高校に勤務。02年から環境未来センター講師を務める。専門は昆虫生理学で、クロスズメバチの性機能決定メカニズムなどを研究している。
これまで、伊那市高遠町入笠山のミヤマシロチョウの生息復元を願い地元の小中学生に保全活動も含めた自然環境学習を指導。県水環境保全地域啓発活動の「伊那谷の清流と森をたずねて」や、伊那建設事務所主催の「せせらぎサイエンス」の講師も務めている。伊那市などの自然環境基礎調査、環境基本計画策定などにも携わった。
「自然の中で学ぶフィールドワークが真の理科教育」との信念に基づき、「自然に親しみ、自然を愛し、尊び、自然から学ぶ姿勢を身体知として学びとらせたい」と、青少年と共に行動し、自然環境保護の大切さを教えてきた長年の活動が評価された。
征矢さんは、「私の考え、やってきたことを認めてくださったと思う。自然はこれからの人からの預かり物という気持ちを持って、自然の畏敬に気づいてほしい。これからも命ある限り、強く訴えていきたい」と受賞の喜びをかみしめている。 -
箕輪町公民館「おかあさんといっしょ!リトミック教室(前期)」開講
箕輪町公民館の「おかあさんといっしょ!リトミック教室(前期)」が25日、町文化センターで開講した。未就園児の親子29組が、ピアノに合わせて歩いたり、お母さんが子どもを抱き上げるなどしてスキンシップを図りながら楽しく体を動かした。
ピアノに合わせて体を動かしたり、カスタネットや鈴を使うなどしてリズム感覚を育てる恒例の入門講座。辰野町で音楽教室を主宰する玉田恵美子さんを講師に、7月までの全8回開く。
輪になったホースをハンドルに見立て、子どもがバスの運転手になって歌に合わせて速く、または遅く歩く、時には急ブレーキをかけて止まるなどして、室内を元気に動いた。
お母さんが子どもの手のひらや足の裏、お腹などをくすぐったり、高く抱き上げたり、ストンと床に下ろすなどすると、子どもたちは声を上げて笑い、大喜びしていた。 -
箕輪町保健補導員会総会
箕輪町保健補導員会は23日、07年度総会を町文化センターで開き、本年度活動計画案と予算案を承認した。
活動は、研修が全体研修会、県大会(10月3日、県松本文化会館)、健康アカデミー。自主活動は地区研修(健診結果と自分の体の変化についての学習、任期中の循環器健診受診、乳房の自己検診法の学習、地区の健康相談など)、各種健診のお誘い、施設見学、ふれあい広場への参加。保健予防活動にも協力する。
保健補導員は234人。町内に9支部ある。任期2年で本年度が2年目。
関奈保子会長は、「予防医学を頭に置きながら、自分、家族、地域と健康の輪を広げ、健診の呼びかけや取りまとめ、研修会への積極的参加をし、保健補導の認識を新たにできたらと思う。体、心まで健康を考えながら1年間活動したい」とあいさつした。
昨年度の短期アカデミーに参加した保健補導員8人の結果報告や、全体研修会の講演もあった。 -
山岳観光シーズンへ
中央アルプスの開山式が25日、県内山岳観光地のトップを切って駒ケ岳千畳敷の駒ケ岳神社であった。
千畳敷一帯は朝からあいにくの雨だったが、観光関係者など約20人が出席。祭壇に向かって拝礼し、玉ぐしをささげるなどして入山者らの安全を祈願したほか、山で亡くなった遭難者らに黙とうをささげた。
アトラクションとしてスイスの民族衣装に身を包んだ「アルプホルン駒ケ根」の8人が『やまびこ』など数曲の演奏を披露。のどかな音色を千畳敷カールに響かせた=写真。
開山式に合わせて訪れた約100人の観光客は「宝剣岳も何にも見えないね」と話し合い、みぞれ混じりの小雨が舞う霧の空を恨めしそうに見上げながらもアルプホルンの演奏を楽しんでいた。
神社前の積雪は約2メートルで、拝殿の屋根と鳥居の頂部がわずかに頭をのぞかせている状態。