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高遠高・高遠小が教育連携
伊那市の高遠小学校で4日、「七夕習字の会」があった。習字を習い始めた3年生40人に、高遠高校の書道教諭が基本を教えた。高校と小学校の教育連携は初めてで、今後、児童と生徒の交流につなげたいとしている。
高遠小は例年、書道の基本技術を高めようと外部から講師を迎えているが、本年は地元の高遠高へ依頼。
小宮山健司教諭は「マジックと違って、自分の意思で太い、細いを表現する」と横棒や払いなど力の入れ方を教えた。児童たちは何枚か練習したあと「大」の字に挑戦。小宮山教諭は児童たちの座席を見て回り、それぞれアドバイスした。
終了後は、教職員20人を対象にした書道があり、児童への指導法を学んだ。
高遠高には芸術コースがあるため、高遠小は合唱などで交流できたらと考えている。 -
ながた荘「ワインと和食を楽しむ会」
箕輪町長田のみのわ温泉ながた荘で3日、「ワインと和食を楽しむ会」があった。町内外の26人が、無添加生にごりワインなど貴重なワインと料理長の創作料理をたん能した。
05年冬、林吉高料理長の創作料理を楽しんでほしいと始まった企画。冬は日本酒、夏はワインで今回4回目。
料理は煮物「メバル紀州煮」、焼き物「加茂なす2種そぼろ」、揚げ物「カマンベールのはさみ揚げ」など、今回しか味わうことのできない料理が並んだ。ワインは、井筒ワインの協力で、本来はワイナリーの発酵タンクからの試飲でのみ味わうことができる生にごりワイン、同日発売した白ワインなど5種類を味わった。
ギター、尺八、筝・十七絃を演奏する3人グループ「パトワ」の生演奏もあった。 -
箕輪町の農地利活用調整機構設置を提案
箕輪町の農地利活用を調整する組織を立ち上げようと、3日夜開いた町地区農政対策委員会で、機構設置の提案があった。今後、組織の設立に向け検討を始めたいとしている。
「農地の利用調整を総合的に行う必要性がある」として起草案を提示。趣旨に▽農業従事者の高齢化で農地利用の限界による耕作放棄▽ポジティブリストの導入による作目の団地化の必要性▽畜産用自給飼料の国内及び地区内生産の必要性▽農業インターンの経営農地の確保対策▽水稲ほ場の適正施肥と稲わらの活用による耕畜連携対策-を挙げる。
事務局は町産業振興課、町農業委員会、JA上伊那、上伊那農業改良普及センター。関連組織は町酪農振興協議会、JA上伊那果樹部会、JA上伊那野菜部会、みのわ営農、堆肥銀行箕輪支店。
現行の「農地保有合理化法人」(JA上伊那)は、設置を検討する組織機構に機能移管する考え。
当面は、組織機構の設立に向けた検討と併せて、町酪農振興協議会の飼料生産状況の把握とコントラクター組織の検討、稲コンバイン作業後の稲わらの収集・流通体制の確立、新規就農者への経営農地のあっせんに取り組む。 -
【高校野球紹介】(2)上伊那農業
一人ひとりの長所を最大限に発揮するのが目標だ。例年のチームと比べて総合力は劣るが、接戦の中で気持ちを切らさず、個々の特徴を生かしていければ竏窒ニ守屋監督。「3年生にはこれまでの練習の成果を試合で発揮してもらいたい」と願う。
投手陣は、左横手の有賀、右横手の宮下、左上手の竹村、同じく茅野、右上手の藤森の5人。ストレート、スライダー、チェンジアップなどの決め球を持つ、それぞれタイプの違う選手がそろうも「確固たるエースは不在」(守屋監督)。調子のよい投手を先発起用し、相手の目先を変える継投を考えている。
守備の要は捕手。三浦の組み立てで投手の実力を生かしてほしいと期待する。内野にはチーム内で守備に安定感のある2年・大槻、外野には俊足の3年・小林大樹のキーマン2人を据える。
打撃は選球眼があり広角に打てる大槻、太田や長打力のある有賀、倉田が中軸を担う。「長打が打てるとチームの空気も変る。普段、打てない選手も勇気をもらえる」と監督。
初戦は犀峡と対戦(16日午前10時縲恁ァ営飯田野球場)。勝ち上がると2回戦の相手は蘇南(18日午前10時縲恣ッ球場)。
大蔵大主将
チームの輪を大切に全員野球で勝っていきたい。大会で気持ちも上がり、充実した練習が出来ている -
さくらが精神障害者ソフトバレー大会に初出場へ
宮田村の心の病と向き合う当事者グループ「さくら」は、10日に伊那市で開かれるソフトバレーボールが種目の精神障害者スポーツ交流会南信地区大会に初出場する。6月からは毎週練習を行い「何としても1勝したい」と意欲満々。日々症状が変わりやすい心の病気だが、心ひとつに大会に臨む。
日常的に利用している村の福祉交流施設を冠し「なごみ家 さくら」のチーム名で出場。メンバーの多くは初心者だが、練習を重ねるうちにレベルも向上してきた。
「何よりもまとまとが生まれてきた。本番までに、もっとチームワークを磨きたい」と主力でもある女性メンバーは目を輝かす。
出場のきっかけは、他チームから同大会に出場した経験があるメンバーの一言。楽しそうに話す姿に「さくらとしてみんなで出よう」と意気投合した。
宮田小学校の体育館などで週1回だが、みっちり2時間ほど練習。好プレーがあった時には全員で喜びを表現し、逆にミスがあった場合には励ます姿も目立ってきた。
昨年は7チームが熱戦を繰り広げた同大会。かけがえのない絆を最大の武器に、まずは初勝利を目指す。 -
宮田村内の上半期交通事故、犯罪ともに半減
宮田村内の今年上半期の交通事故、犯罪発生件数はいずれも前年同期に比べ半減していることが、2日夜に関係者が集まって開いた村安全会議で村駐在所から報告された。住民が意識を高め、より連携して撲滅に努めようと、再確認した。
報告によると、交通事故は14件で、前年同期に比べ13件減少。犯罪は近年多発していた空き巣や自販機荒らしが発生せず、15件減の14件だった。
席上、中田祐記駐在所長は「青色回転灯パトロール車の導入をはじめ、地元住民の熱心な巡回活動などがじわりじわりと効果を現し始めてきているのでは」と分析。下半期も継続するよう協力を求めた。
安全会議は村、議会、消防、防犯、学校、地区など村内のあらゆる団体で構成。
役員改選を行い議長に小林茂村議長、副議長に牧田茂成村副議長、平澤成己村消防団長を再任した。各部会正、副部長は次の通り。
【交通安全】▽正=後藤孝浩▽副=橋爪利夫【消防防犯安全】▽正=近藤満▽副=唐木登【青少年安全】▽正=綾野真之▽副=赤羽和夫【産業安全】▽正=前林善一▽副=伊藤仁志 -
特定給食施設等従事者研修会
社会福祉施設や医療機関などに所属する管理栄養士や調理師などを対象とする「特定給食施設等従事者研修会」が5日、伊那市の県伊那合同庁舎であった。約100人が参加し、食事バランスガイドの活用方法やノロウイルス対策についてのグループワークを展開。それぞれの取り組みを紹介し合いながら情報交換した=写真。
栄養や健康に関する知識向上と衛生管理の徹底を図ることなどを目的として伊那保健所が毎年開催しているもので、情報提供では県の取り組む各種事業を紹介。長野県でよく食べられている食品を国の食事バランスガイドに落とし込んだ「長野県版食事バランスガイド」などを示し、「一つのツールとして利用し、各施設の利用者さんとの会話の中でこうした知識を何らかの形で伝えてほしい」と呼びかけた。
また、食中毒の発生しやすい季節を迎え、ノロウイルス対策に関するグループワークを企画。「調理者自身、ノロウイルスに感染している危険性が高い時は調理に関わらないようにする」などといった感染拡大予防措置を各施設担当者が紹介し、最善策を模索し合った。 -
県少年友の会連合長表彰
伊那署で3日、県少年友の会連合会長表彰の伝達表彰があり、伊那市長谷の農業西村久子さん(72)が小嶋惣逸署長から表彰状を受け取った=写真。
西村さんは、同署が委嘱する伊那少年友の会員として約20年間活動。毎月の計画的な実施のほか、高遠城址(し)の観桜期などにも街頭補導を実施したり、地区女性部で防犯啓発チラシを配布したりと積極的に取り組んでいる。
また、年十数回、地域の老人ホームで「入浴サービスボランティア」をするなど少年育成に限らず、幅広く活動している。
少年非行防止活動に尽力し、少年の健全育成に貢献したことが称えられた西村さんは「これからも犯罪のない明るい街づくりに貢献したい」と話した。 -
のうさん味ネット上伊那が味巡りマップを作成
上伊那の農産物加工組織でつくる「のうさん味ネット上伊那」(19団体、林由枝代表)はこのほど、各団体の農産物加工品とこれらの商品を扱う直売所などを紹介した「かみいな味巡りマップ」を作成した=写真。
相互連携を図りながら加工技術の研鑚、販路拡大に取り組んでいる同組織は昨年、自分たちのつくる商品をPRするためのマップ作りを検討。昨年度のコモンズ支援金の助成を受けながら本年3月、「味巡りマップ」としてまとめた。
見た人に楽しんでもらおう竏窒ニ、明るめの色使いでまとめたほか、イラストなどを添えて見やすくまとめた。それぞれの紹介文には、地元農産物へのこだわり、安心、安全への配慮など、さまざまな思いが込められている。
マップは5千部作成しており、今後は各直売所や公共の宿泊施設に置いてもらうなどして、PRを図っていきたいとしている。 -
おはなしを楽しむつどい
「パパ’s絵本プロジェクト伊那」公演箕輪町のおはなしを楽しむつどい実行委員会は1日、「パパ’s絵本プロジェクト伊那」の公演を松島コミュニティセンターで開いた。親子約100人が絵本と歌とパフォーマンスの楽しい公演を満喫した。
「はじめまして」の絵本をギターと歌で紹介し、メンバーも歌で自己紹介。「コッケモーモー」「ぐやんよやん」など絵本を次々と読み聞かせた。楽しい語り口に子どもも親も声を出して笑い、夢中になって絵本を見ていた。
つどいは、「子ども夢基金助成活動」の助成を受けて開いている。「パパ’s」は、昨年のクリスマス絵本ライブにも招き、好評だった。 -
天竜北島豪雨災害伝承ウォーク
箕輪町の住民有志でつくる「天竜せせらぎロードプロジェクト」と、町の「みのわ健康アカデミー」は1日、舗装工事が終了した天竜川の堤防道路で、天竜北島豪雨災害伝承ウォークを開き、約150人が舗装堤防の歩き初めをした。
北島地籍で同日あった北島災害伝承の碑除幕式、激甚災害対策緊急事業起工式に併せて計画した。
舗装道路でのテープカットと花火を合図に、北島災害伝承の広場から伊那路橋往復の3キロコース、伊那路橋左岸上流往復の5キロコースを各自が自分のペースで歩いた。
参加者の多くは、みのわ健康アカデミーの卒業生や本年度の受講生。仲間で誘い合って参加したという1期生の鈴木あい子さん=南小河内=は、「車が来る心配がなく、平らな道だから話しながら楽しく歩ける。普段歩いている場所とは違うので景色も新鮮」と話していた。 -
高遠高校福祉コースの3年生が伊那養護学校で作業交流
伊那市の高遠高校福祉コースの3年生が2日、伊那養護学校高等部の生徒72人と作業交流をした。
両校では、同年代の学生としてお互いの理解を深めることなどを目的として年に2回、作業体験を通じた交流をしており、この日はその1回目。体験する作業は養護学校高等部の生徒が就労準備などのために普段の生活の中で取り組んでいるもので、高遠高校としては、福祉を学ぶ生徒たちに養護学校の現場のをじかに学んでもらう目的もある。
高遠高校の生徒たちは、伊那養護学校の生徒らの協力のもと陶芸、木工、まき割りなど6つの班に分かれて作業を体験。木工班で釘打ちややすりがけなどといった家具作り作業の一部を体験した三石晃平君(17)は「高校に入ってからはこうした作業を普段やっていないので面白かった」と話していた。
高等部の生徒たちが製作した机やベンチなどといった作品は、各市町村で開かれるふれあい広場などへ出品したりしている。 -
権兵衛街道活性化協議会総会
伊那、木曽側のの行政や団体でつくる権兵衛街道活性化協議会(会長・小坂樫男伊那市長)の総会が2日、伊那市役所であった。関係者ら約80人が参加し、本年度は関東、関西圏の新規誘客開拓に向けたPR活動に力を入れて事業展開を図ることを確認。また、本年度を活動の節目として3月までに同協議会のあり方について検討することとなった。
トンネルが開通した昨年、協議会としてはトンネル開通の周知のための活動を主に展開し、誘客を図ってきた。一方本年度は、より「誘客」という面に重点を置いて事業を展開。中でも、伊那谷へ観光に訪れる人口が最も多い関東方面からの新規誘客を目指し、旅行代理店との共同イベントやイベント企画会社との業務委託検討に取り組む。
また、同協議会は広域的な観光のあり方を模索して3年前に発足したが、「観光」という枠にそぐわない主体も一部に含まれていることなどから、協議会そのものの見直しを図る。 -
【記者室】山の怖さを
山岳写真家に話を聞いた。すべて自分の足で山を歩いて写真を撮る。登山隊に参加したこともあり、登山の経験を重ね、訓練をしている。まもなく70歳になるというが、20キロもの荷物を背負って山を登り、周囲に驚かれることも多い▼山では、登山者を救助することも少なくない。昨年だけでも相当数の登山者を助けたという。必ずしも険しい場所、危険な場所ではなく、どうということもない登山道でけがをしてしまう人もいるという▼山の美しさ、自然の美しさが見る者の心をつかむ写真は、同時に、ただ美しいだけではない山の姿、自然の厳しさも伝えている。山と対峙する緊張感の中でシャッターを切り続けてきた写真家は言う。「山の怖さも知ってほしい」と。(村上裕子)
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家族の思いを込めた有機野菜づくりに励む
伊那市富県南福地
小森健次さん(31)
夏花さん(31)
一心君夫婦二人、中央アルプスを望むこの地で農業を始めて3年が経過した。自分たちの作った野菜を食べてくれた人が元気でおいしく、幸せになれたら竏窒ニ、農薬や化学肥料などを使わずに年間を通じて約50種類の野菜や米などを栽培。「七草農場」として、季節の野菜10品目前後を1セットとして、関東や関西方面の消費者へ定期的に届けている。
「今はまだ大変。やることがいっぱいあって朝から晩まで忙しいし、1日休むとつけが回ってくるから。技術もまだまだ」と健次さんは話す。
春から夏にかけ、太陽の光を浴びた作物たちはぐんぐん成長していく。たった一粒の種から芽を出し、さまざまな実を結ぶ姿に感動する一方、草との戦いも始まる。落ち葉で畑の表面を覆う「草マルチ」をして草が生えてこないようにしたり、手押し式の除草農機具で水田の草取りに励むものの、草の方も力強い生命力で日々成長し続けるため、朝は5時前から始まり、遅い時は夜の7時まで作業が続く。
「近所の人には『昔はうちもやっていたけどよくやるね』とか、『面白いことやっているね』なんて声を掛けられますね」と笑顔を見せる。
◇ ◇
百姓っていうのは生活に必要なものを全部自分で作る素晴らしいもの竏秩B兵庫県で農業をしながら自給自足を営むある農家そんな言葉が、健次さん農業を志すきっかけとなった。その後健次さんは、有機農業で有名な埼玉県小川町の農家で1年間の研修を積み、夏花さんとともに伊那で農業を始める。
自分たちが食べたいものをお客さんにも食べてもらおう竏窒ニ、研修で学んだ有機農業をもとに、さまざまな作物を栽培。自家製のぼかしや鶏ふん、キノコを栽培する時のおがくずなどを使った有機質肥料を使い、環境負荷のかからないやり方を心がけた。
しかし、農業の基礎は学んでいても、初めての地での生活は右も左も分からない。そんな若夫婦を周囲に住む人たちも心配し、さまざまな面から温かく世話を焼いてくれた。
「1年目は種まきや収穫の時期が分からないから、近くの直売所のおばちゃんやずっと長いこと畑をやっているおじいさんによく聞きにいっていました。『本当に農業だけでやっていけるのか』って真剣に心配してくれる人もいたけど、3年目になって、やっと認められてきたのかな」と夏花さん。
◇ ◇
野菜を通して、地域、消費者、同じ志しをもって農業に取り組む人と、さまざまな人とのつながりができ、生活の中にも拠点ができた。そんな生活の中、長男の一心君も生まれ、新しい家族も増えた。
「『今日はすごくいいな』って思える野菜が収穫でき、お客さんに送ることができると嬉しいですね。これからは養蜂もやってみたい。とにかく何でもいろいろやってみたいんです。『百姓』を目指しているので」 -
老人大学四つ葉会がたかずやの里でボランティア活動
県老人大学伊那学部の四つ葉会(13人、小原博行班長)が29日、伊那市富県の児童養護施設「たかずやの里」でボランティア活動をした。
今回施設を訪れたのは06年に入学し、現在2年目となるメンバーの一班。各班ごと社会参加の一環としてボランティア活動に取り組むこととなっているため、同班は本年たかずやの里を訪れることにした。
この日は、破れた障子の張り変え作業と子どもたちとの交流を実施。
施設職員は「普段は子どもたちの対応で手一杯なので、ボランティアの方が来てくれるのはありがたい」と話していた。
小原班長は「たかずやの里でやっているバザーに参加することなども考えていきたい」と話していた。 -
県交通環境施設協会が道路標識などの清掃作業を実施
長野県交通安全環境施設協会建設業協会は3日、道路反射鏡・道路標識などの清掃ボランティアを県内各地で展開した。
交通安全設備の受注する企業らが、受注後の道路標識などをきれいにすることを通じて、交通事故防止を呼びかけていこうと始めた取り組みで20年目。今年は「美しい信州の人と道路の安全を守る」を活動のテーマとした。
そのうち上伊那では、協会に加盟する4社の12人が、伊那建設事務所管内にある国道2路線、主要地方道3路線、一般県道8路線の総延長約150キロで清掃ボランティアを実施。道沿いに設置されている道路標識など約800本を一本一本きれいにし、交通事故防止を呼びかけていた。 -
県経協がセミナー
県経営者協会が主催する企業の国際競争力を高めるシリーズセミナー「現代の企業リスクと事業継続経営」が3日、箕輪町の伊那プリンスホテルであった。上・下伊那を中心に、経協メンバー100人余が出席した。
セミナーは、緊急事態対応や災害復旧対応など緊急事態対応・事業継続計画の国際標準化に向け、ISO(国際標準化機構)で協議されていることから、先進的な防災対策に取り組む企業の実例を学び、県内企業の国際競争力を高めようと開いたもの。
セミナーは4部構成で、防災対策の取り組みや県の国民保護計画などを聞いた。
宮城沖電気社長の吉岡献太郎氏は「企業における災害予防竏昼{城沖電気の地震対策」と題し、半導体工場の地震被害、具体的な対策、緊急地震速報の利活用など現場写真を写しながら説明した。
同社は03年、震度5強の地震を受け、20日間の操業停止を余儀なくされた。「宮城県沖地震は30年以内に発生する確立が99%」とされ、半導体製造事業を継続する対策を構築。震度6までの地震に対し、24時間以内に最低1つの生産ラインを確保することを目標に掲げている。
どういう設備が地震に弱いかを把握する必要性を挙げ、耐震固定するなど設備や建屋の耐震性の向上、IC(集積回路)タグによる人数確認など従業員の安全対策など取り組みを話した。
塚越寛副会長は、東海地震の確率が高いとして「何かあったらではなく、事前の策として実行に移せるようにお願いしたい」と述べた。 -
あばれみこしに魂込めて
町三区の加藤建築、棟梁の技術受け継ぎ2人の職人が製作
伝統の祇園祭に向け作業順調350年の歴史を誇る宮田村津島神社祇園祭を21日に控え、主役となる「あばれみこし」の製作が進んでいる。氏子3地区の大工が毎年回り番で担当するのがしきたりで、今年は町三区の加藤建築が当番。棟りょうの加藤政義さん(70)から伝統を受け継ぎ、林繁さん(53)太田善太郎さん(56)の2人が主に手がける。みこしづくりの後継者不足に悩みながらも「伝統を絶やしたくない」と魂を込める。
祭りの最後に境内石段から男衆に投げ落とされ、粉々になるまで破壊される「あばれみこし」。それを変わらぬ姿でよみがえらせてきたのが宮田村の大工の伝統の技だ。
林さん、太田さんは大工歴30年のベテランだが、みこしづくりに携わるのは林さんが3回目、太田さんは2回目。加藤さんをはじめ先輩から受け継いだ技術は頭や体に染み込む。壊れる運命にあるみこしだが、妥協は決して許さない。
「ずっと作りたいと思っていたが、先輩がいたんで。やっと夢がかなうようになった」と2人は口をそろえる。
一方で、みこしをつくる大工の中で最年少は林さんという現実問題もある。「俺たちだっていつまで作れるか分からない。そのうちに後継者が出てくるんじゃないかって期待もあるんだけど」。
伝統を守る職人の姿。細かい作業に神経を使いながら「壊すんだけど、このみこしを後世につないでいきたいんだ」と話す。 -
南信中学校総体各競技結果(2)
◆南信中学校総体各競技結果=上伊那関係分。
【サッカー】(6月23、30日・茅野市陸上競技場など)
(2)箕輪
※上位3校は県大会(14竏・5日・松本アルウィンなど)に出場
【軟式野球】(6月23、30日・伊那市営野球場など)
(1)春富
※上位3校は県大会(14竏・5日・下諏訪スタジアムなど)に出場
【ソフトテニス】(6月30日竏・月1日・飯田市押洞テニスコート)
◇男子▽個人 (1)城鳥・井上(伊那東部)(2)石川・伊藤(春富)(3)唐沢・伊東(赤穂)(4)瀧島・中條(辰野)(5)橋爪・伊藤(長谷)加藤・渡邉(赤穂)(9)登内・小島(伊那東部)下嶋・保科(春富)吉川・山岸(赤穂)
◇女子▽団体 (2)長谷(3)飯島(4)南箕輪▽個人 (3)倉田・永井(南箕輪)(4)渡辺・唐沢(南箕輪)(5)中山・中山(長谷)(9)小林・三石(飯島)湯沢・廣田(赤穂)小林・松本(飯島)
※男女各団体上位4校と個人上位16ペアは県大会(14竏・5日・長野市南長野運動公園)に出場
【卓球】(6月30日・県伊那勤労者福祉センター体育館)
◇男子▽個人 (1)山岡孝太(南箕輪)(2)沖村貴弘(伊那東部)(3)諏訪宝(辰野)(9)下平晋也(南箕輪)▽団体 (1)伊那東部(2)南箕輪
◇女子▽団体 (4)伊那東部
※男女各個人上位12人と団体上位4校は県大会(14竏・5日・松本市総合体育館など)に出場
【水泳】(1日・岡谷市市民屋外プール)
◇男子▽50メートル自由形 (3)小松原祐(赤穂)26秒98(4)永井涼介(春富)27秒22▽100メートル自由形 (2)小松原祐(赤穂)57秒73(3)伊沢賢司(伊那東部)1分00秒18(4)永井涼介(春富)1分01秒37▽200メートル自由形 (1)湯沢隼人(駒ヶ根東)2分09秒18(2)伊沢賢司(伊那東部)2分15秒69(5)中村直樹(辰野)2分27秒51(6)荒木駿輔(赤穂)2分29秒24▽400メートル自由形 (2)湯沢隼人(駒ヶ根東)4分38秒19(5)荒木駿輔(赤穂)5分17秒86(6)福沢涼甫(春富)5分19秒75▽1500メートル自由形 (2)福沢涼甫(春富)21分02秒50▽100メートル平泳ぎ (2)後沢秀至(伊那東部)1分14秒35(3)中林和希(箕輪)1分15秒00▽200メートル平泳ぎ (1)後沢秀至(伊那東部)2分43秒60(3)中林和希(箕輪)2分44秒65(4)麻野雅史(赤穂)2分49秒42▽100メートル背泳ぎ (3)山重拓太郎(赤穂)1分11秒24▽200メートル背泳ぎ (3)山重拓太郎(赤穂)2分36秒29(6)小林侑樹(伊那東部)2分43秒42▽100メートルバタフライ (1)岡本聖世(春富)1分09秒52(5)岩附龍一(辰野)1分21秒82▽200メートルバタフライ (3)岡本聖世(春富)2分43秒69(4)岩附龍一(辰野)2分59秒31▽400メートル個人メドレー (4)林光平(赤穂)7分06秒09▽400メートルリレー (2)赤穂(小松原祐、麻野雅史、山重拓太郎、荒木駿輔)4分10秒57(3)伊那東部(後沢秀至、北沢和宙、小林侑樹、伊沢賢司)4分26秒74(6)箕輪(釜屋秀雄、大槻真、小島圭、中林和希)4分37秒47▽総合順位 (2)赤穂57点(4)伊那東部46点(6)春富34点
◇女子▽200メートル自由形 (1)馬場真衣子(赤穂)2分19秒16(3)小沢聖香(辰野)2分40秒90(4)菅沼梢(赤穂)大前奈央(赤穂)2分41秒84▽400メートル自由形 (1)馬場真衣子(赤穂)4分54秒14▽800メートル自由形 (4)春日みわ(春富)11分02秒85▽100メートル平泳ぎ (3)宮島尚子(伊那)1分25秒86(4)片桐あゆみ(赤穂)1分27秒56(6)小原瑞季(赤穂)1分27秒68▽200メートル平泳ぎ (4)片桐あゆみ(赤穂)3分05秒26(5)宮下優華(南箕輪)3分06秒09(6)小原瑞季(赤穂)3分06秒40▽100メートル背泳ぎ (2)増沢ひとみ(赤穂)1分12秒62(5)大前侑未(赤穂)1分22秒28▽200メートル背泳ぎ (2)増沢ひとみ(赤穂)2分34秒70(6)永井由夏(春富)2分54秒29▽100メートルバタフライ (2)植田愛美(伊那東部)1分13秒95(6)湯沢侑奈(宮田)1分17秒58▽200メートルバタフライ (4)植田愛美(伊那東部)2分58秒26▽200メートル個人メドレー (2)湯沢侑奈(宮田)2分49秒87(3)桑原里佳(赤穂)3分01秒10(5)大前奈央(赤穂)3分10秒44(6)松沢栞菜(赤穂)3分16秒25▽400メートルリレー (2)赤穂(馬場真衣子、片桐あゆみ、小原瑞季、増沢ひとみ)4分27秒39▽400メートルメドレーリレー (2)赤穂(増沢ひとみ、小原瑞季、馬場真衣子、片桐あゆみ)(4)宮田(小田切美樹、池上史織、湯沢侑奈、伊東実穂)5分57秒52
▽総合順位 (2)赤穂102点
※男女各種目上位3人、又は標準記録を突破した選手は県大会に出場 -
【高校野球紹介】(1)赤穂
第89回全国高校野球選手権長野大会が14日に開幕する。夏の甲子園出場を賭け、熱戦の舞台に出場する上伊那8校を順次紹介していく。
前回大会を経験する3年生6人が中心となってチームを構成する。「技術はあるが精神面が課題」と真野監督。小池主将を柱に練習を積み重ね、最近の練習試合では、サヨナラ勝ちするゲームも増え、粘り強さが出てきたと期待する。
内外角に投げ分ける力を持つ右上手の2年・地元、同じく組み立てて勝負する左上手の3年・木下がダブルエースを務める。これまでの大会でも2投手をローテーション起用。試合状況に応じ、右上手の赤羽、右下手の小林の2年生が継投する。
守備は、コンバートした昨年の経験者6人をセンターラインに付かせて挑む。「守りのチームなので打たせて取りたい。練習で培った守備に取り組むスピードと正確さを生かしてほしい」(真野監督)。
打撃は、長打力のある主砲木下を中心に組み立てる。技量や勝負強さを持つチームの「頼れる4番」。打線を元気付ける意味でも、ムードメーカーの先頭打者・唐木のバント技術、俊足にも監督は期待する。
赤穂は初戦、須坂東と対戦(15日午後2時、松本市野球場)。この試合を勝ち上がればシード校の創造学園大附と2回戦(17日午後2時、松本市野球場)を戦う予定だ。
小池剛士主将
どっしりとした雰囲気でスピードと正確さのある自分たちの野球をみせたい。夏に向け、みんなの気合も十分 -
人権養護委員に橋倉さん、前任者の矢亀さんに法務大臣感謝状
宮田村の人権養護委員に新たに中越区の橋倉貞人さん(62)が選任され2日、法務大臣からの委嘱状伝達式が村役場であった。前任者の矢亀誠一さん(76)=町2区=には法務大臣感謝状を伝達。2人は固く握手し「住民の身近な問題に今後も寄り添っていきたい」と決意を新たにした。
橋倉さんは元信州大学職員で農業。「いじめやお年寄りの問題など、人権に関わる諸課題は山積していると思う。仕事の重みも感じるが、良き相談相手になれれば」と抱負を話した。
4期12年の長きに渡り委員を務め、最後の4年間は伊那人権養護委員協議会長だった矢亀さん。
現在も地域のボランティア活動に熱心だが「就任当初の頃とは問題も変わり、精神的に弱っている人の相談が増えてきている。今後もみんなが生き生きと暮らせるよう協力できたら」と話した。
清水靖夫村長、伊那人権養護委員協議会の北條常信会長は「心が問われる時代。皆さんの活動が必要とされており、頑張ってほしい」と激励した。
宮田村の人権養護委員は2人で、辰野恒雄さん(69)=大原区=は再任。橋倉さんとの2人3脚で相談業務にあたる。 -
宮田小6年キャンプで絆深め
宮田村の宮田小学校6年生は2、3日、伊那市高遠の国立信州高遠青少年自然の家で1泊2日のキャンプを満喫した。
同小のキャンプといえば、一時の中断時期を除いて村内の宮田高原が・ス定番・ス。しかし、昨夏の豪雨の影響で同高原は今年も閉鎖に追い込まれたため、場所を変更しての実施となった。
初日の午前中は雨に見舞われ計画した登山は中止となったが、午後は天候も回復。夕方にはキャンプファイアーも楽しんだ。
野外炊飯ではカレーやサラダの調理に挑戦。苦労して火を起こし、ご飯を釜で炊いた。
少し焦がしてしまった班もあったが、忘れられぬ思い出の味に。寝食をともにし、さらに絆を深めた児童の歓声が森に響き渡った。 -
一流の音楽届けて5周年、アンサンブル信州in宮田7日に定期演奏会
未来を担う子どもたちに一流の音楽を聴かせようと、宮田村の住民有志が育み、国内外の有望な若手演奏家が集まる弦楽合奏団「アンサンブル信州in宮田」が5周年を迎える。記念の定期演奏会は7日に駒ケ根市文化会館で開き、今年も村内をはじめ上伊那の子どもたち1000人を無料招待。小さな村に花開いた・ス楽団・スが節目を迎え、関係者は一層期待を寄せている。
「アンサンブル信州in宮田を育てる会」は、村内をはじめとした多くの会員で構成。楽団の設立に尽力し、定期演奏会など各種公演をボランティアで企画、協力している。
宮田小学校の元校長で育てる会顧問の中村榮三さんは「5年間で楽団の質もレベルアップし、子どもたちの鑑賞能力も高まった。小さくとも確実に幸せを感じられる取り組みになってきた」と話す。
今年は演奏会前日の6日に、2年ぶりとなる楽団員と宮田小、中学校の交流会も企画。吹奏楽クラブとの競演も初めて盛り込む予定で、音楽をさらに身近にする試みが進む。
演奏会当日は午後2時から、生徒、児童を招待する子どもたちのためのコンサートを開く。
午後6時開演の部は一般が対象。レスピーギ、ハイドン、ドボルザークと国際色豊かな3人の名曲を24人の団員の一糸乱れぬ演奏で届ける。
全席自由で前売り3千円、当日3500円で、宮田村民会館ほか村内3カ所、駒ケ根市文化会館、県伊那文化会館、飯島町文化館、ホテル陣屋で発売中。
問い合わせは事務局の加藤テレビ85・4220まで。 -
第57回社会を明るくする運動・青少年健全育成推進研修会
中川村の中川文化センターで30日、約180人が参加し「第57回社会を明るくする運動・青少年健全育成推進研修会」が「防ごう犯罪と非行 助けよう 伸びよう 伸ばそう 青少年」をテーマに開かれた。保護司会や青少年健全育成協議会などでつくる実行委員会主催。
開会行事に続き、「地域子ども教室夢の力プロジェクト」を主宰する鈴木道郎さん(中川村桑原)が、青少年健全育成の取り組みを発表した。
この中で、鈴木さんは「04年チャリンコゴーゴー探検隊を発足させ、子ども約10人が参加し、1年間で村道230キロを走破した。翌年は陣馬形山頂までサイクリングしたり、駒ケ根スキー場まで往復45キロをサイクリングし、スキーも楽しんだ」と発表し「この活動を通じて、体力、技術、精神力が身についた。思いやりの気持ちも育った」と効果に触れた。
また、松川町教育委員会の鋤柄郁夫教育長が「子どもたちの心の叫び縲恆蜷リにしたい五つのこと縲怐vと題して講演した。
このほか、中川中学吹奏楽部が「ブルースカイ」「アラジン」「春の歌縲恤翌フ丘の物語」などを演奏し、研修会を盛り上げた。 -
懐かしいテケテケサウンドに300人余が酔う
駒ケ根市のアマチュアバンド「駒ケ根ベンチャーズ」は1日夜、アイパルいなんで第5回コンサートを開いた。「ベンチャーズ」のヒットナンバーを中心に約30曲を演奏。集まった300人余の聴衆に「テケテケサウンド」をたっぷり聴かせた。
加山雄三の「夜空の星」「君といつまでも」でスタート。「二人の銀座」「北国の青い空」など懐かしい曲が続き、「ダンヤモンドヘッド」「パイプライン」とベンチャーズナンバーで一気に盛り上げた。
聴衆は手拍子を取ったり、体を揺らしてリズムに乗りながら、迫力あるバンドを楽しんだ。
また会場の隅では生ビールの販売もあり、ジョッキ片手に演奏を楽しむ人もいた。
同バンドは02年厄年を機に高校の同級生らが結成。伊南各地からイベントなどに呼ばれ、出演している。 -
宮田中PTA親子作業
宮田村の宮田中学校PTA(赤羽和夫会長)は30日、愛着ある学校をきれいにしようと親子作業を行った。
3年の保護者と生徒が参加。校庭の草刈り、庭木のせん定、側溝の泥水除去、砂利敷きなど、学校のために心をひとつに汗を流した。
終了後は1年と2年の保護者、生徒も参加して懇親運動。種目の綱引きで相互の絆を深めた。 -
伊那市、箕輪町消防団ポンプ操法大会・ラッパ吹奏大会
伊那市、箕輪町の消防団07年度ポンプ操法大会・ラッパ吹奏大会が1日、伊那市役所と箕輪町役場の駐車場でそれぞれあった。団員は1カ月半にわたる訓練の成果を発揮して大会に臨んだ。
ポンプ操法は自動車ポンプの部と小型ポンプの部で、消火の基本動作の正確性や敏しょう性、標的(火点)を倒すまでの時間などを競った。ラッパ吹奏は、吹奏と規律の総合で競い合った。
伊那市は昨年の第1回大会より出場チームが増え、自動車ポンプは2増の10チーム、小型ポンプは7増の27チーム、ラッパは1増の5チームが出場。自動車ポンプは伊那分団第2部、小型ポンプは手良分団第2部、ラッパ吹奏はEチームが優勝した。
箕輪町は各部に全6分団が1チームずつ出場。自動車ポンプは第5分団、小型ポンプは第4分団、ラッパ吹奏は第6分団が優勝した。
自動車ポンプと小型ポンプの各1位、ラッパ吹奏は選抜で、7月15日の上伊那郡大会(伊那市役所駐車場)に出場する。
結果は次の通り。
【伊那市消防団】
▼自動車ポンプの部=(1)伊那分団第2部(2)竜分団第2部(3)伊那分団第1部(4)三義分団第1部(5)河南分団第3部(6)長谷分団第1部▼小型ポンプの部=(1)手良分団第2部(2)手良分団第1部(3)美篶分団2部下大島A班(4)美篶分団2部下大島B班(5)高遠分団第1部(6)伊那分団第3部▼ラッパ吹奏=(1)Eチーム(2)Dチーム(3)Aチーム(4)Cチーム(5)Bチーム
【箕輪町消防団】
▼自動車ポンプの部=(1)第5分団(2)第6分団(3)第4分団(4)第1分団(5)第3分団(6)第2分団▼小型ポンプの部=(1)第4分団(2)第1分団(3)第6分団(4)第5分団(5)第2分団(6)第3分団▼ラッパ吹奏=(1)第6分団(2)第4分団(3)第2分団(4)第1分団(5)第3分団(6)第5分団 -
天竜川北島地区豪雨災害を伝える会
災害伝承の石碑除幕式06年7月に箕輪町内で発生した豪雨災害を後世に伝えるため、「天竜川北島地区豪雨災害を伝える会」(会長・平沢豊満箕輪町長)は1日、北島地籍の広場に建立した石碑の除幕式を開いた。
広場は、天竜川右岸の深沢川との合流点下流。広さ約640平方メートル。石碑は広場南端に建立した。表面に「北島災害伝承之碑」の文字、裏面に災害と復旧の状況などの文章を刻んだ。高さ270センチ、幅570センチ。碑文の大きさは120センチ×90センチ。表面の文字は町長が書いた。
会長、松島区長、伊那建設事務所長、天竜川上流河川事務所長、天竜せせらぎロードプロジェクト会長、伊那青年会議所理事長、来賓による除幕の後、碑文を朗読した。
平沢会長は、「将来にわたって災害を正しく伝え、恐れるのではなく防災を中心に天竜川を愛し、親しんで、自然と共生していきたい」とあいさつした。
広場は今後、桜の植樹やあずま屋、ベンチの設置など整備を検討していく。 -
アユ友釣り解禁
天竜川漁業協同組合管内の天竜川水系のアユの友釣りが1日、解禁になった。地元をはじめ関東・中部地域から集まった釣り人が、今季のアユ釣りを楽しんだ。
この日解禁になったのは、天竜川の辰野町から中川村までの間と、高遠ダムより上流の三峰川水系を除く支流。三峰川には250人以上が入り、本流を合わせ全体では400人を超える人が入った。
天竜川箕輪橋付近では4、5人が竿(さお)を出して当たりを待った。箕輪町内の男性は、「山で雨が降って水が多いし、石に水あかがついていない。もう少し水温が上がらないと駄目かな」と話していた。
漁業によると、釣果は三峰川では5、6匹という人から30匹位まで。最も多かったのは群馬県から来た男性で51匹だったという。「アユ釣りは梅雨明けから。型は小さめだが順調な出足」と話している。
高遠ダム上流の三峰川水系は8日午前6時に解禁となる。