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西箕輪地区から望む風景を撮り続ける
伊那市西箕輪中条
白鳥由利さん(70)写真を撮っている時は20歳くらいに戻って夢中になっちゃうから、70歳っていう本当の年も忘れるね竏秩B
趣味としてカメラを始めたのは5年ほど前。地元にある経ヶ岳植物園の植物をもっと多くの人に見てもらいたいと、1年ほどかけて四季折々の草花を撮影。そこから写真の魅力に引き込まれ、もともと好きだった風景写真を多く撮影するようになった。
「花の写真の場合、花だけしか写さないことも多いけど、その花がどんな風に咲いているかも分かるようにしたかったから、経ヶ岳植物園の植物を撮った時には花だけじゃなくて葉っぱも写すようにした。けど難しくてね。1つの花を撮るのに3、4回足を運んで40枚ほど撮影することもあった」と語る。
◇ ◇
本業は大工。絵を描くことは好きだったが、写真に関してはインスタントカメラで現場写真や記念写真などを撮る程度だった。撮影技法もまったく知らず、独学で少しずつ覚えてきた。
被写体には幼いころから慣れ親しんできた西箕輪地区から望む景観を選ぶことが多く、特に町部をふところに抱いて正面に構える仙丈ケ岳と南西に見える将棋頭山は、愛して止まない。
「同じ場所であっても朝、昼、夕方の表情は違うから、それがまた面白い。仙丈をきれいに撮るには午後3時ころ。そうすると山のしわがしっかり出てくる。でも、西山(将棋頭山)は午前10時前の方が山の白黒がはっきりしてくる。小さい時からの『仙丈はこういうもんだ』っていう思いが染み付いているから、ここ(中条)から見る仙丈が一番いい。どうしても中条や上戸ら辺で撮ることが多くなっちゃうね」
写真を撮るようになり、四季の移ろいの美しさにも改めて気付いた。
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ネパールの留学生が駒ケ根市訪問
駒ケ根市と国際協力友好都市協定を結んでいるネパール王国・ポカラ市出身の高校生アルカ・タパさん(18)が大型連休を利用した短期ホームステイで駒ケ根市を訪れている。ロープウェイで駒ケ岳に登ったり市内でショッピングを楽しんだりしているほか、駒ケ根青年海外協力隊訓練所や小学校で文化交流をするなどしてつかの間の休暇を楽しんでいる。6日まで滞在の予定。
2日には市役所を訪問し、原寛恒副市長にあいさつした。タパさんは原副市長にネパールの絵葉書などの土産を渡し、お返しに市のピンバッジやバンダナなどを贈られると、はにかみながらも明るい笑顔を見せた=写真。タパさんは流ちょうな日本語で「日本語を勉強しているが難しい」「日本人はとても礼儀正しい」などとやり取りしていた。
タパさんは国際開洋第二高校(和歌山県)の3年生。来春の卒業後は「できれば日本の大学に進学し、将来は旅行関係の仕事をしたい」と話している。同校は海外からの留学生を約30人受け入れていて、生徒らの長期休暇中は国内の各地でホームステイすることを勧めている。 -
高烏谷山あるけあるけ大会
駒ケ根市の東伊那公民館と東伊那郵便局は3日、高烏谷山あるけあるけ大会を開いた。東伊那を中心に市内から親子など約250人が参加し、標高1331メートルの山頂を目指した。
東伊那の高烏谷神社里宮に集合した参加者らは「エイ、エイ、オー」と全員で気合を入れ、元気いっぱいに歩き始めた=写真。頂上までの道のりは約3キロ。標高差約600メートルの急な登山道は前日の雨の影響で所々ぬかるんでいて時折足を滑らせる人の姿も見られたが、息を切らしてふうふういいながらも家族や仲間同士で励まし合って歩いた。約1時間かけて頂上に到着すると、参加者らは眼下に開ける見事な眺望に疲れも忘れて見入っていた。山頂ではそれぞれの名前を書いた札を結んだ風船を飛ばしたり大声コンテストを楽しむなどして、下界の喧騒とは無縁の別世界でのどかなひとときを過ごした。
伊那市からも富県公民館主催の区民ハイキングの一行約570人が山頂を目指した。 -
芝桜をライトアップ
第8回芝桜まつり(小沢花の会主催)が開かれている伊那市小沢の花公園で3日夜、ライトアップが始まった。伊那市街地の明かりをバックに「花富士」が浮かび上がる。5日まで。
広さ50アールで、富士山をメーンに、白、ピンク、薄紫の芝桜3色で天竜川、仙丈ケ岳や間ノ岳など南アルプスの山並みが表現される。3日現在で8分咲き、満開は8縲・0日を見込む。
公園内に500ワットのライト8個を取り付けたほか、今回はろうそくをともした手作りキャンドル9個も置き、やわらかな光を放つ。水をはった水田には「花富士」の影が映る。
初日、家族連れなどが訪れ、写真を撮るなど昼間と違った風景を楽しんだ。
ライトアップは午後7時縲・時。6日まで、おにぎりや豚汁を販売している。
場所は、広域農道の中の原信号機南側。 -
市町村対抗駅伝・小学生駅伝 あす号砲
第17回県市町村対抗駅伝競走大会(長野陸上競技協会など主催)は6日、松本市の松本城太鼓門を出発し、松本平広域公園陸上競技場へ到着の8区間、39・3キロコースで熱戦を展開する。同時開催の第3回県市町村対抗小学生駅伝競走大会は、同競技場発着のコースで競う。
松本市制施行100周年を祝う記念事業を兼ねて開催。例年は、松本平広域公園周辺を走る9区間、42・195キロのコースで実施してきたが松本城をスタートし、市街地を通り競技場へゴールする特別コースを設けて開く。
エントリーは57チーム。上伊那勢は前年総合2位の駒ヶ根市、町の部2位の辰野町、同じく5位の箕輪町、村の部3位の宮田村など全8市町村が出場を予定する。
小学生駅伝は例年通りのコースで開き、競技場発着の4区間、6キロ(1区間1・5キロ)で競走。こちらも57チームが参加予定で上伊那からは全8市町村が出場。駒ヶ根市は第1回大会から続く3連覇を目指し、たすきをつなぐ。
市町村対抗駅伝は午前8時40分、小学生駅伝は同9時45分のスタート。 -
家庭看護法の学習会
宮田村町一区の保健補導員は区民に呼びかけて28日、家庭看護法の講習会を同地区公民館で開いた。男性を含む20人ほどが参加。寝たきりの家族の日常の世話などについて、要点を実践形式で体験した。
補導員の清水時江さんは昨年同様の講習を受け、地域の人に伝えたいと企画。
講師に赤十字指導員の小田切佳子さんを招き、寝たきりの人に余分な負担をかけないベッドシーツの交換方法などに取り組んだ。
実際に参加者が挑戦。体の不自由な人の心の不安なども感じ取り、声かけの大切さなどを学んでいた。
同区保健補導員は11月にも健康教室を開く予定。「学び知ることで自分の体を自分で守り、活動がつながっていけば」と清水さんは話した。 -
南箕輪村農業委員会総会
南箕輪村農業委員会は2日、07年度総会を村役場で開き、06年度事業報告と07年度活動計画案を承認した。
07年度活動方針は▽「農地法」「農業振興地域の整備に関する法律」などの適正な運用と的確な指導の実施▽農業振興方策についての検討、提言、意見具申(認定農業者協議会、農業経営者協議会、南箕輪村輪の会などとの交流・協力体制の確立、村営農センター及び各地区の営農組合活動の支援など)▽担い手育成と農地の有効活用の推進(農地流動化を促進し認定農業者らの担い手へ農地集積を推進、地域農業の担い手となる「まっくんファーム」の活動支援など)▽大芝高原まつり、まっくん収穫まつりへの参加-など。
農地流動化の目標面積は利用権設定期間が3年未満は280アール、3年縲・年は1430アール、6年縲・年は730アール、10年以上は620アール。合計は3060アール。
06年度農地移転状況は、田が42件3万1155平方メートル、畑が40件6万3716平方メートル、合計82件9万4871平方メートル。05年度は約5万3千平方メートルで、06年度の転用面積は増加。なかでも工業用地の転用が目立ったと説明があった。 -
やさしい家庭菜園講座
箕輪町公民館はこのほど、恒例の「やさしい家庭菜園講座-うまい野菜をつくろう-」を町文化センターで開いた。町民23人が、種まきや苗の植え付け作業など野菜の作り方を熱心に学んだ。
講師は、JA上伊那営農部野菜課伊那広域選荷場長の松崎道武さん。キュウリ、ナス、トマト、ピーマン、トウモロコシなどの土作り、施肥、定植、収穫までの作業を資料にそって説明した。
キュウリの育て方では、丈夫で病気に強い接ぎ木苗が初心者向きで、草丈が1メートルくらいになったらベト病やウドン粉病を防ぐため下の古い葉を取る、つるはこまめに誘引することなどを説明。「キュウリの出来が悪くもう少し食べたい時は、地這えも試してみて」と話した。 -
箕輪町で水稲直播作業始まる
箕輪町内で3日、水稲の直播作業が始まった。箕輪町水田農業推進協議会が水稲直播機を購入し作業を始めて3年目。予定では5日までに町内の作業を終える。
直播栽培は、育苗と苗運搬が不要となることから春作業の省力化、経費の削減、作業適応期間の拡大などのメリットがあるという。
下古田の丸山平治さんの水田が作業最初で、約30分で15アールの水田に直播をした。「省力だけど手抜きはできない。芽が出るまでの管理がある。でも苗を買って植えるよりコストが安く、ほとんど失敗はない」と話す。芽が出るまでには1週間から10日かかるという。 -
光前寺で奉納弓道大会
駒ケ根市の古刹光前寺の春の例大祭に合わせ、伝統の奉納射会が約半世紀ぶりに復活竏秩B同市の弓の愛好会「志峰館弓友会」(北村弥昌会長)が数年がかりで準備を進め、29日の開催にこぎつけた。矢場も昔と同じく、境内にそびえる三重塔の前=写真。開会式に続いて同会の副会長鈴木清重さんが古式にのっとり、厳かに矢渡しの儀を行った。
競技には市内外から約20人が参加。昼間でもほの暗い杉木立の中の幽玄な空間に、つると矢の澄んだ音を響かせていた。 -
宮田歌謡曲友の会が順天寮慰問
宮田歌謡曲友の会(藤田宜久会長)は29日、駒ケ根市の救護施設順天寮を慰問に訪れて会員らが自慢ののどを披露し、集まった利用者らを楽しませた=写真。
ステージでは千昌夫、五木ひろしらのヒット曲の数々のほか、賛助出演の日本舞踊愛好会「石沢グループ」による日本舞踊などが次々に披露された。集まった約40人の利用者らは大きな声で一緒に歌ったり手拍子を取ったりして楽しいひとときを過ごした。
同会は長年にわたり、ボランティア活動の一環として施設などへの慰問を続けている。順天寮へも毎年この時期に訪れているほか、秋のすずらん祭にも出演している。 -
馬見塚蚕玉神社祭典
駒ケ根市福岡の馬見塚蚕玉神社で3日、例大祭が行われた。晴天に恵まれて多くの家族連れなどが訪れ、もち投げ・宝投げやブラスバンドの演奏、軒を並べた多くの屋台での買い物などを楽しんだ。
呼び物のもち投げ・宝投げは午前11時30分と午後2時30分の2回行われた。高いやぐらの上から投げられる縁起物のもちや菓子などを取ろうと多くの人が群がり、われ先にと奪い合う光景が見られた。
昼時になると家族連れが芝生の上にシートを広げて座り、屋台で買い求めた焼きそばやお好み焼き、たこ焼きなどを囲んでくつろぐなど、のどかな連休の一日を楽しんでいた。 -
ソフトバレーボール全国都道府県フェスティバル長野県予選会
ソフトバレーボール都道府県フェスティバル(日本バレーボール協会、日本ソフトバレーボール連盟主催)の長野県予選会が3日、伊那市の勤労者福祉センター体育館などであった。県内各地から57チームが集まり、各部門の上位入賞を目指して競い合った。
同大会は全国大会に出場する県代表各1チームを決める総合的な予選会で、参加チームはファミリー、シルバー、ねんりん、メンズ、スポレク、レディースのいずれかに出場し、8月縲・1月にある各部門の全国大会の出場権を得る上位1チームをかけて対戦する。また、レディース、メンズ部門は10月にある北信越フェスティバルの予選会を兼ねており、同大会の各2、3位が出場権を得る。
予選会ではリーグ選を勝ち抜いたチーム同士が、決勝トーナメントで対戦。強豪チームは息のあったチームワークでボールを運び、鋭いアタックで相手コートにボールを打ち込んでいた。 -
ちいむもみじがごみ拾い
上伊那中心のランナーで活動するランニングチーム「ちいむもみじ」(唐沢文生代表)は3日、権兵衛トンネル入り口周辺でごみ拾いをした。約30人が集まり、走ったり歩いたりしながら道沿いのごみ拾いに取り組んだ=写真。
ランナーにしかできない地域貢献をやってみよう竏窒ニ、ちいむもみじでは3年前から、5月3日(ごみ)の語呂に合わせてジョギングやウォーキングをしながらごみ拾いをする「みんなで、きれいにしま走(しょう)!拾いま走(しょう)」に取り組んでいる。
昨年は権兵衛トンネルの開通に合わせてその周辺道路でごみ拾いを行ったが、この1年でトンネルの交通量が増え、周辺道路に捨てられるごみの量も増えたことから今年も県道与地竏鋳C野線沿いと権兵衛峠道路沿線でごみ拾いを実施。与地竏鋳C野線と権兵衛峠道路の合流点からトンネル入り口に向かうコース、合流点から広域農道に向かうコース、与地公民館からみはらしファームに向かうコースの3つに分かれ、それぞれのペースで進みながらごみ拾い行い、汗を流していた。 -
GW後半 行楽地にぎわう
大型連休の後半に突入し、上伊那のキャンプ場や公園などは家族連れや若者らでにぎわっている。
伊那市の小黒川渓谷キャンプ場は3縲・日、キャビン6棟、オートキャンプサイト10区画が満杯状態。30区画あるフリーテントサイトは少し余裕がある。
利用者は中京方面を中心に、東京都、神奈川県、大阪府の家族連れなどが目立つ。2泊3日が多く、中には3泊していく人も。
キャンプ場にあるソメイヨシノはちょうど見ごろを迎え、利用者はバーベキューをしたり、小川で水遊びをしたりと思い思いに楽しんでいる。
営業は11月末まで。
※ ※
小黒川渓谷キャンプ場内の釣り堀は28日から営業を開始。釣った魚をその場で炭火焼きにして味わうことができるとあって人気がある。
3日の午前中だけでも、キャンプ場利用者をはじめ、日帰りの地元や近隣市町村の家族連れなど約50人訪れ、釣り糸を張った。
辰野町から家族と一緒に来た男の子は、釣り堀の中央付近に陣取った。ニジマスの位置を見ながら釣り糸を投げ入れる度、次々とニジマスが食いつき「また釣れた」と満足げだった。
釣り堀にはオープン前、体長20センチほどのニジマス千匹を放している。利用料は、釣りざお(えさ付き)1本100円、魚100グラム180円、炭火焼き1匹50円。
9月まで土・日曜日・祝日、7月下旬縲・月下旬は毎日営業。時間は午前9時縲恁゚後5時。 -
茶用の八重桜 摘み取り始まる
伊那市商工会女性部高遠支部(守屋恵子部長)は3日から、花漬け「桜志津久(しずく)」用の八重桜の摘み取りを始めた。今シーズンは約100縲・50キロ分を作る計画で、3縲・回に分けて花を摘む。
花漬けは、20年以上続く取り組み。例年200キロを作り、好評を得ているが、会員の減少などで負担が大きく、量を減らした。
初日、高遠町文化体育館横での摘み取り作業には部員10人が参加。
手が届かないところは脚立を使い、8分咲きした八重桜を手際よく一輪ずつ摘んだ。
花は、その日のうちに、がくを取るなどせん別し、水洗いして塩で仮漬けした。
後日、仮漬けした花を干し、本漬けする。
例年、高遠城址公園の「さくら祭り」で手作りのさくら茶をサービスし、花見客に喜ばれている。 -
第60回県陸上競技伊那大会
第60回県陸上競技伊那大会(長野陸上競技協会主催)は3日、伊那市陸上競技場であり、6種目で大会新記録が誕生した。上伊那勢は、中学男子110メートルハードルで森雅貴(赤穂中3年)、中学女子走り幅跳びで桐山明日香(宮田中3年)、中学男子4×100メートルリレーで赤穂中が大会記録を更新した。
高校生はインターハイ予選に向け、中学生は冬期練習の成果を試す陸上競技の場。上伊那を中心に県内外から中学51校、高校26校、一般クラブなど12チームの計889人(男子488人、女子401人が出場し、トラック、フィールドの約40種目で力を競った。
応援の垂れ幕が下がる観客席からは、生徒らの声援が盛んに飛び、選手たちは自己記録の更新を目指して全力を尽した。
競技結果は後日
自己記録の更新目指して、選手たちが練習の成果を発揮した -
高校野球 春季北信越県大会南信予選・3回戦
高校野球の第116回春季北信越県大会南信予選は3日、県営飯田球場と諏訪湖スタジアムで、3回戦4試合があり、県大会へ出場する4校が決まった。上伊那勢の辰野が伊那北に6竏・、伊那弥生が岡谷南に3竏・で勝ち代表校に決定。駒ヶ根工業は飯田長姫に0竏・で負けた。
準決勝は5日、県営飯田球場で伊那弥生竏鋳C野戦(午前10時)がある。
○…1点を追う辰野は3回、伊那北に1点を加点されるが、その直後、柴の右前安打や相手投手の2連続四球などで好機を広げる。鮎沢の犠飛で1点、永井の右前3塁打で2点を加え、この回の計3得点で逆転した。
伊那北は5回1死から相手の四球や失策などで得点圏に出塁するが好機を生かしきれなかった。
○…伊那弥生は5回に先制点を許すが直後の6回、宮沢が左越え2塁打を放ち好機をつくる。続く佐々木は、真ん中高めの直球を左へ運び、勝ち越し2点本塁打を打つ。その後も1点を加点し、代表決定戦を勝利した。
佐々木の公式戦初本塁打が勝ち越し点となる
【県営飯田球場】
伊那北
201000000-3
10310010×-6
辰野
……………
伊那弥生
000003000-3
000010000-1
岡谷南
……………
【諏訪湖スタジアム】
駒ヶ根工業
0000000-0
001512×-9
飯田長姫
(7回コールド) -
箕輪町保育研究会総会
箕輪町保育研究会は27日、07年度総会を松島コミュニティセンターで開き、事業計画案や予算案などを承認した。
本年度は、講演・講習会は4月9日から3日間に救急法講習を箕輪消防署員の指導で実施した。今後は6月19日に講習会「不審者から子どもを守るための護身術」、7月4日に講演会「障がいをもつ子の保育について」を計画。年齢別話し合い、クラブ活動、研究会なども予定する。予算は歳入歳出それぞれ53万66円。
06年度は、救急法、講演会「食育について」「言葉の発達について」、講習会「健康体操・血液サラサラ体操など」をした。
本年度役員は、会長は唐沢郁子さん、副会長は岡佐智子さん、監事は水上和子さん、有賀尚徳さん、中村順子さん。 -
【救急救命士 武井智子さん】
4月、難関の国家試験に初挑戦で合格。伊南でただ一人の女性救急救命士(病院への搬送中、救急車内で患者の救急救命処置を行う)となった。
本部内での選抜を経て06年4月から約半年間、東京の研修所で寮生活を送りながら研修を重ねてきた。
試験はこれまで年2回行われていたが、今回からは年1回のみの実施。
「そのために研修終了後の半年間は仕事の合間を縫い、自分で時間をつくって勉強しなければならないのがとても苦しかった。でも先輩が試験について教えてくれたり、精神的に協力してくれたりしたのでずいぶん助かりました。それに署員の皆も何くれとなく応援してくれて、本当にいくら感謝してもし切れないくらいでした」
署を挙げての期待に応えるためにも絶対に落ちるわけにはいかなかった。合格発表はインターネットでも見られるが、心配していた母と2人で東京・霞ケ関の厚生労働省まで見に行った。
「合格と分かった時の気持ちはうれしいよりもほっとしたという感じ。何度も何度も受験番号を確認しました」
◇ ◇
「母が看護師だったので、その姿を見ていて、人を助ける仕事をしたいとずっと考えていました」
短大を卒業後、伊南行政組合消防本部を受験。見事に消防職員として採用されたが…。
「当然女性もいるものだとばかり思っていたら何と一人もいなかったんです。それどころか伊南では初の女性消防職員だと知らされて二度びっくり。全然知らずに入ったんですよ」
短大で女性だけの環境に慣れていたこともあって、男ばかりの職場で当初は戸惑いの連続だったが「上司や先輩にはかえって申し訳ないぐらい気を使ってもらって」徐々に馴染むことができた。
入ったからには職務に男女の区別はない竏窒ニ意気込んで仕事に取り組んだが、思惑と違う現実もあった。署には女性用の個室がなかったために男性職員と同じ部屋で寝泊まりさせるわけにもいかず、泊まり勤務はできなかったのだ。
「せっかく希望を持って入ったのに少しがっかりでした。でも数年後に新しくできた南消防署には個室もあったので、それからは同じように勤務させてもらっています」
男性に比べて体力で多少のハンディはあっても火災に、救急にと日々の仕事に全力で取り組んでいる。
◇ ◇
「女性の傷病者が、救急隊員の必要な処置とはいえ男性に体を触られるのに抵抗を感じていると思う時もあります。そんな時に同じ女性としての立場が生きるはず。苦しい時にそれで少しでも安心してもらえればうれしいですね」
「救急救命士の資格のことは署に入る前から知っていました。10年たってようやく念願の資格を得ることができたので、これを機に初心に返ったつもりでさらに頑張っていきます」
(白鳥文男) -
駒ケ根市北割二区敬老会
駒ケ根市の北割二区区(小町谷紀幸区長)は30日、07年度の敬老会を同市のアイ・パルいなんで開いた。招待された75歳以上のお年寄り234人のうち約80人が出席し、長寿と健康を共に喜び合った。喜寿を迎えた人たちには中原稲雄教育長が一人一人の席に出向いて記念品を手渡した=写真。
演芸会では有志のグループや個人がステージに登場して歌や踊り、演歌体操などの出し物を次々に披露。お年寄りたちは芸をさかなに和やかに歓談しながら楽しいひとときを過ごした。
小町谷区長はあいさつで「戦中から戦後にかけてつらく、苦しい思いをしてきた皆さんが復興に力を尽くしてくれたおかげで今の平和がある。その体験を子どもたちにぜひ伝えてほしい。これからも元気で長生きし、区のためにお力添えを」と呼び掛けた。
米寿、喜寿を迎えたのは次の皆さん。
▽米寿=高仲早苗、山崎ひさ子、牛丸寿由、木下さち子▽喜寿=浜島不佐子、福沢つたみ、上久保久枝、栗山いさ江、佐々木公子、塩沢利一、横溝いつみ、和田水穂、小平竹代、有賀ミホ子、有賀弘子、倉田茂、倉田節子、望月よしみ、塩沢明、松崎一子、北原ひろ子、吉沢吉一、吉沢良三、小原勝広、小原定子、小原文子、谷三郎、堀ミドリ、山重凡太郎、清水誠 -
みはらしの湯で白鳥由利さんの写真展
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」は31日まで、西箕輪中条の白鳥由利さん(70)が撮影した風景写真約40点をロビーに展示している。西箕輪から望む四季折々の情景をとらえた約40点が、入浴客の目を楽しませている。
白鳥さんがみはらしの湯で作品を展示するのは3年目。1年目は経ヶ岳植物園の植物がテーマだったが、昨年からは西箕輪で撮影した風景写真を展示しており、今回も昨年の2月から撮り貯めた四季折々の風景を集めた。 近年はより自分の目で見た風景に近い「パノラマ」で撮影しており、今回の展示も縦25センチ、横55センチのパノラマ写真で統一。のどかな農村風景を前に雄大にそびえる南アルプスや将棋頭山を写した作品が多く、元旦の日に仙丈ケ岳のてっぺんから昇る初日の出を写した作品なども並んでいる。
白鳥さんは「誰かに見せたい風景。西箕輪から見たアルプスの景観の素晴らしさを見てほしい」と話していた。 -
南箕輪村交通安全協会総会
南箕輪村交通安全協会はこのほど、07年度総会を村役場で開き、事業計画案や予算案を承認した。
本年度の村の取り組みテーマは「交差点と交差点付近及び生活道路の事故防止」。事業計画は交通安全教育の推進、女性部活動、交通安全街頭活動、交通安全施設の点検整備、広報活動など。
06年の村の事故発生状況は、人身事故件数と負傷者数は減少したが、物損事故と死者数は増加しており、これを教訓にさらに気を引き締めて交通安全運動に取り組むことを確認した。
欠員となった役員の監事には、漆戸淳さん=南殿=を承認した。
飯島英之会長は、「事故件数、傷者数が高く、シートベルト着用率は最下位。今年になって事故件数も非常に多く、全戸配布のチラシを作る。いかに一人ひとりが交通安全意識を持つかにかかっている。認識いただき、事故防止に努めてまいりたい」とあいさつした。
県交通安全協会連合会表彰と伊那交通安全協会表彰もあり、受賞者を代表して有賀栄治さん=田畑=が、「一人ひとりの意識の持ち方次第で事故や違反は減らせる。これを機に安全運転に努め、交通安全の場を広めることを誓う」と謝辞を述べた。
受賞者は次の皆さん。
【県交通安全協会連合会表彰】
◇交通安全功労者表彰=清水貴男(大泉)増沢宮雄(北殿)中山愛子(南原)堀正弘(久保)◇優良運転者表彰=行田幸恵(久保)征矢達三郎(塩ノ井)有賀栄治(田畑)久保村勉(南原)原悟(大泉)沢田正美(大芝)
【伊那交通安全協会表彰】
◇交通安全功労者表彰=征矢正三(塩ノ井)中山早苗(中込)◇優良運転者表彰=宮原利光(久保)藤沢弘美(田畑)原政男(神子柴)宮脇米男(南原)清水和恵(大芝)伊藤陽子(大泉) -
ハッピーテール「幸せのしっぽパネル展」
飼育放棄された犬や猫の飼い主探しなど救済活動をしている「ハッピーテール」は6日まで、「幸せのしっぽパネル展」を箕輪町松島の雑貨店ぷち・らぱん隣「ぷち・らぱん どぅ」で開いている。
新たな飼い主に巡り会い幸せに暮らす保護犬や猫の写真と共に、飼い主がハッピーテールに送った手紙を展示している。ペットの現実や、動物の愛護及び管理に関する法律、去勢避妊手術などについてもパネルで紹介している。
最終日は猫の飼い方相談会、猫の譲渡会、ミニチャリティバザー(小型犬服、玩具、首輪、オリジナルTシャツなどは数に限り有)がある。
午前11時縲恁゚後7時。相談会は正午縲恁゚後3時。問い合わせはハッピーテール(TEL090・1868・3119)へ。 -
【記者室】大型連休竏瀦ト国人の目には
大型連休真っただ中。帰省や行楽で道路は渋滞、列車も飛行機も満席。毎年のことだが何とかならないのかと文句を言いつつ、どこか浮かれたような雰囲気が日本中を覆っているようだ▼ある米国人に大型連休の予定を尋ねてみたところ肩をすくめ「もちろん家でのんびりするよ」。個人主義の国に育った彼に言わせると「他人と同じ日に休んでもつまらない」のだそうだ。「それに法律で全国一斉に休日を与えて国民が一斉に移動するなんて非効率だ。とても理解できない」▼それはね、日本では個人で長期休暇を取る風土がないから、もっと休めと国が世話を焼くことになったのだ竏窒ニ説明したのだが、ますます分からん、とばかりあっさり話を打ち切られてしまった。(白鳥文男)
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箕輪町議会正副議長選
議長に上嶋貞一氏、副議長に松崎久司氏箕輪町議会は改選後初の議会を2日開き、正副議長選挙で、議長に上嶋貞一氏(68)=無所属、三日町=、副議長に松崎久司氏(68)=無所属、福与=が当選した。
今回、正副議長選挙に立候補制を導入。各1人が立候補していた。臨時会で選挙は指名推薦により決定。任期は、正副議長ともに申し合わせにより2年。
上嶋議長は、「町民の負託に答える開かれた議会のため一生懸命努力する。議会としての責務を果たすため、町の発展のため尽くしたい」。松崎副議長は「開かれた議会のため精一杯働かせてもらう。負託に答えるため議長と力を合わせて全力で務めたい」とあいさつした。 -
「Beauty-美しきもの」に十五代片岡仁左衛門さんが歌舞伎の観客役で特別出演
飯島町在住の後藤俊夫監督(67)がメガホンを取る「Beauty-美しきもの」の春ロケが始まり2日、大鹿村大河原の交流センターで、半次の村歌舞伎引退公演の観客シーンを6カット撮影、地元エキストラに混じって、十五代片岡仁衛門さんが村人として、特別出演し、拍手をしたり、声掛けするなど映画を盛り上げた。
片岡さんは3日の大鹿歌舞伎春公演に合わせて、初めて村に訪れた。
撮影は主人公半次が友への鎮魂の思いと、歌舞伎人生の締めくくりにと、渾身の力を振り絞って踊る「天竜恋飛沫」。食い入るように見入る観客、戦傷で不自由になった足がからみ、はかまが脱げてしまう、笑いながらも「最後まで踊れ」と励ます観客。幕が下りる:感動のラストシーン。
観客の1人を演じた片岡さんは「拍手は短めに。普通がいい、あまり芝居してはだめ」など、周りのエキストラに演技指導もしていた。
撮影終了後、後藤監督、片岡仁左衛門さん、主役の片岡孝太郎さん、片岡愛之助さんの4人を囲み記者会見。
後藤監督は「大鹿歌舞伎を絶賛した片岡十三世につながる孝太郎さん、愛之助さんに出演していただき、満足している。バックには伊那谷の紅葉、雪、グリーンと3シーズンをぜい沢に入れた」と話した。
片岡仁左衛門さんは「反戦や伝統・歴史を重んじ、心豊かな人を育てたいという思いが伝わる作品。美しい自然、温かい人情、都会では失ってしまった昔の日本の良さがここには残っている」と感想を。
半次役の孝太郎さんは「いつもは女形だが、映画の中で立役、19歳から80代まで演技でき楽しい。半次は心が美しい、本当の意味でいい男」と役柄に触れた。
愛之助さんは「村の自然に触れ、子供のころを思い出した。この映画を成功させようと、地域全体の熱い思いが伝わってくる」と述べた。 -
信州大学農学部の食と緑の科学資料館26日にオープン
信州大学農学部が地域連携の拠点に位置付ける「食と緑の科学資料館」が26日、構内の一角にオープンする。大学の教員などが個々に保管してきた貴重な動植物資料を一堂に集めて展示し、一般に公開していくほか、講習会や公開講座などを行える研修室も設置。社会教育や子どもたちの自然教育の場としても活用していくことを想定している。
同館は農学部の創立60周年記念事業として建設を進めていたものだが、資金調達が難航した結果、工事の着工が遅れ、当初予定から半年遅れでの開所となった。建物は鉄骨造平屋建で広さ約600平方メートル。展示室は3部屋あり、昆虫、動物、食料などの資料を展示する。そのほかには、農産物の直売所コーナーや地元企業などが自社の研究開発品をPRする展示スペースなども設けた。総事業費は約1億円。
オープン当日は記念講演会もあり、同学部の卒業生で現在北海道で自然教育などに取り組んでいるエコ・ネットワーク代表、小川巌さんは「エコ・ネットワーク15年の軌跡」を演題に講演する。
参加無料。午後3時半から。農学部30番講義室で。
また、15日まで同資料館の愛称も募集している。
詳細は信州大学農学部庶務係(TEL77・1302)へ。 -
かんてんぱぱで用の器展
伊那市西春近のかんてんぱぱホールで6日まで、富士見町で作陶活動に取り組んでいる今村勲さん(41)の作品展「用の器展」が開かれている。使い心地にこだわった普段使い食器や花器など約200点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
今村さんは滋賀県出身。地元で信楽焼などを学ぶ学校で学んだ後、陶芸に用いる土を扱う仕事に就き、土の研究と作陶に携わった。本格的に作陶活動に専念するようになったのは独立した95年。03年からは自然環境の良い富士見町に移り、まき窯を中心に器などを製作している。
器に使う土を掘り起こすことから釉薬の材料を山から採集してくることまで自分で行っている今村さん。土は滋賀のものを使うことが多いが、地元である富士見町の土などを使うこともあるという。
今村さんは「使い易い器を見て、触れてもらえれば」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時(最終日は午後3時まで)。 -
市町村対抗駅伝・伊那市チーム結団式
第17回県市町村対抗駅伝競走大会と第3回県市町村対抗小学生駅伝競走大会(ともに6日、松本市)に出場する「伊那市」チームの結団式が1日夜、市役所であった。参加選手、監督ら約20人が集まり、団長の小坂樫男市長からユニホームなどを受け取った=写真。
選手一人ひとりが意気込みを語ると桜井監督が「選手らが精いっぱい走れるようにサポートしたい。新市が誕生し、今まで以上に幅広く選手を集めることができた」とあいさつ。小坂市長は「日ごろの頑張りを発揮し、優勝することを期待する」とエールを送った。
一般の大会は松本市制100周年を記念した、8区間、39・3キロの特別コースで実施。小学生は4区間、一人1・5キロの計6・0キロコースで競う。前回大会で一般は10位の成績。小学生は不参加だったため新市発足後、初めての出場となる。
選手の皆さんは次の通り。
【一般】
▽監督=桜井健一(オリンパス)▽コーチ=平沢和海▽1区(3・6キロ)=原田遊(伊那中3)▽2区(3・2キロ)=松下花歩(高遠中1)▽3区(4・3キロ)=大沢知真(東部中3)▽4区(3・2キロ)=清水理江(ネッツトヨタ)▽5区(7・0キロ)=加藤真彰(信州大学)▽6区(5・4キロ)=相原丈洋(北山ラベス)▽7区(7・5キロ)=鈴木昌幸(ジェルモ)▽8区(5・1キロ)=土橋勇一(キョウリツ)▽補欠=萩原英雄(ジェルモ)、池上陽祐(東部中3)、鈴木麗央奈(東部中3)、五十嵐あゆみ(東部中2)
【小学生】
▽1区=宮下順奈(伊那東6)▽2区=中原拓哉(高遠5)▽3区=小松みか(高遠6)▽4区=中山裕樹(伊那東6)▽補欠=唐沢拓也(伊那東6)