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大切な里山を協働で整備、宮田村育樹祭、
宮田村育樹祭は16日、新田区の水源地一帯で開いた。村職員と住民が協働。周辺山林の除伐と下草刈りを行い、遊歩道「こもれ陽の径」に案内看板を設置した。
約50人が参加し、各班に分かれて作業。一帯は近年、野生動物が出没して被害もあることから、里山を整備して観光資源としても見直そうと汗を流した。
渓谷美豊かな黒川沿いに散らばり、草刈り機などを用いて生い茂った草木を伐採。案内看板は遊歩道12カ所に設置した。
「協力していけることは、これからも続けていければ」と参加者は話していた。 -
南箕輪村議会6月定例会一般質問要旨
南箕輪村議会6月定例会の一般質問は20、21日にある。質問者は9人。質問要旨は次の通り。
原司宣議員 (1)村長の施政方針と進ちょく状況(2)村の防災体制
孕石勝市議員 (1)消防、防災体制の整備
高見利夫議員 (1)年金問題の支援策(2)防災対策(3)農業政策
原悟郎議員 (1)入札制度の改正(2)大芝高原の活用及び整備
山口守夫議員 (1)地区(区)組織の強化(2)交通安全(3)大芝高原の維持・管理
山本昭子議員 (1)国道153号伊那バイパス事業の進ちょく状況並びに今後の見通しと関連事業(2)県道改良事業(3)急傾斜地等の対処
小坂泰夫議員 (1)組外世帯の対応策
三沢澄子議員 (1)定率減税廃止による増税と対応(2)子育て、福祉、教育を村政の中心に(3)後期高齢者医療制度の問題点
久保村義輝議員 (1)福祉・介護制度の改善(2)ごみ処理の現状と改善への取り組み -
駒ケ根市議会一般質問2日目
開会中の駒ケ根市議会で15日、2日目の一般質問が行われた。福岡で現在工事中の伊南バイパス沿線に食品や衣料などを扱うスーパー「ベイシア」とホームセンター「カインズホーム」が合計店舗面積1万平方メートルに及ぶ新店舗を出店する計画があるとする情報を受けて4月、市長、市議会議長が断固反対の共同声明を出した問題のその後について宮沢清高議員が質問した。中原正純市長は「引き続き状況の把握に努めている段階」として、今のところ情勢に大きな変化がないことを説明した上で「市にとって看過できない問題であり、まちづくりの理念にもそぐわない。秩序ある発展に悪影響がある超大型店の進出は断固阻止する」として出店に反対する立場をあらためて強調した。
下平順一議員が、子育ての指針として市が策定する「こまがね子育て10か条」の制定後の具体的対策について質問したのに対し中原稲雄教育長は「市内の保育園・幼稚園長や小・中学校長が、それぞれの運営理念に取り入れてくれることを期待したい。地域や市民に対しては、市のホームページや市報のほか、保護者会やPTAなどを通じて浸透させ、啓発に努めていきたい。実践的な行動目標として生かしていってほしい」と述べた。
「竏・0か条」は市民らによる策定委員会の審議を経て5月に案が作成され、現在制定に向けての最終段階に入っている。条文は『アルプスに 響くあいさつ 心が通う』、『ほめてしかって抱きしめて 目を見てうなずき 最後まで』、『つけっ放しに御用心 テレビやゲームは時間を決めて』、『外遊び 群れ遊び 自然に身につく がまんやルール』などが並んでいる。 -
駒ケ根市社協が訪問介護員養成研修開講
駒ケ根市社会福祉協議会(北沢洋会長)は15日、07年度訪問介護員養成研修(2級課程)をふれあいセンターで開講した。市内の男女20人が参加し、日程などについて説明を受けた後、第1回の講義として上田市のリハビリテーションセンター鹿教湯病院の市川英彦名誉院長による「福祉理念とケアサービスの意義」を聴いた。参加者は初回とあって、やや緊張した表情で話を聴いていた=写真。
研修は8月31日までの全21回。市内外の医療や福祉関係者などを講師とした介護についての知識や技術などの講義を中心に進められるほか、終盤では市内の福祉施設での介護実習や見学なども行われる。
開講式で北沢会長は「少子高齢化が進み、介護の必要者がさらに増えていく中、崇高な精神をもって受講される皆さんに感謝する。頑張って全員修了してほしい」とあいさつした。 -
みはらしの湯で蒼花会の手描き染め展
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」で30日まで、蒼花会(宮下梨花代表)の伊那、駒ヶ根教室のメンバー9人による手描き染め作品展が開かれている。色鮮やかな花々が描かれたTシャツやブラウス、額縁など約40点が、訪れた入浴客の目を楽しませている=写真。
蒼花会は例年この季節に合わせてみはらしの湯で作品展を開き、希望者への作品販売もしている。今年も初心者から足掛けで10年以上のベテランまでが思い思いの作品を出展。気軽に購入できる市販のTシャツやブラウスをベースに、素材に合った構成で図柄を描くことなどを心がけている。
宮下代表は「普段手描き染めというと着物などで使われることが多いが、ここでは生活の中で気軽に生かすことをモットーにして作品づくりをしている。普段着からよそ行きまで、さまざまな作品があるので見てほしい」と話していた。
また、現在同施設では毎週日曜日にラベンダー風呂を実施しているほか、17日は先着100人に父の日プレゼントする。 -
伊那市日影
助産師
池上道子さん(51)お産は初めての人なら10時間以上はかかる大仕事。でもそこで、「あなたには産める力があるんだよ。自然に生まれてくるから大丈夫だよ」って言ってあげるのが本当の助産師の仕事だと思うんです竏秩B
病院の産婦人科に27年間勤務した後、自宅の一角で助産所「ドゥーラえむあい」を開いた。助産所での出産は医療や薬を用いない自然分娩のみが対象。出産時に異常がないようにするためにも、妊娠中の体調管理や不安解消などにも十分気を配り、万全の状態で出産に臨めるようにケア。出産後も、おっぱいや発育などさまざまな面から継続的に母子を支援している。
「ここならぐちも聞いてあげられるから、食事のケアができていないお母さんがいた時にどうしてそれができないかなどといった細かい状況も聞くことができる。『ちゃんと食べていない』なんて話を聞くと、心配で自分の家で作ったお惣菜を持って訪ねていったりするんです」と語る。
◇ ◇
病院でのお産は清潔を保つためのガウン、マスク、手袋、帽子、ゴーグルが必須だった。また、安全への配慮から、家族であっても幼い子どもはまず出産に立ち会えない。
衛生、安全面に十分配慮しなければいけないことは理解できる。しかし、もともと出産は自然の現象。これから出産に臨もうとしている女性たちはただでさえ不安を抱えており、家族や助産師の励ましが何よりの活力になる。さらに病院では1日に見なければならないお産の数は日増しに増え、自分の担当した母子がその後どうしているかなど分からない状況。
もっと一人ひとりのお産としっかり向き合いながら病院の中では手の届かない部分までケアできれば竏秩Bそれが開業を決意したきっかけだった。
◇ ◇
開業から3年、自宅出産も含めて33人のお産にかかわり、元気な産声を上げる赤ちゃんの姿を見てきたが、赤ちゃんの誕生と同時にそこにいるみんなが涙を流し、感動する姿は変わらなかった。
「助産師は感激の仕事。この前もお母さんの出産に立ち会った1歳の子が頑張っているお母さんに『ちゃちゃ』っていってお茶を飲ませてあげていた。そういう姿を見るとこっちが感動します。病院にいる時には、死産や奇形で生まれてくる子、具合が悪くて数時間で亡くなっちゃう赤ちゃんも見てきました。でも、医療の手を加えないで自然に生まれ、元気に育っていく赤ちゃんもたくさんいる。『本当の手助けとはなんだろう?』って考えた時に、自然に生まれてくることを後押ししてあげることなんじゃないかなって思った。地域に助産師が増え、連携できる体制を整える中で、お母さんたちにも『お産は自分たちの力でできる』と思ってもらえるようになれば」 -
あるしん元支店長ら不祥事
アルプス中央信用金庫(渋谷敦士理事長)の複数の営業店で、元職員4人がそれぞれ顧客の預金を長期にわたって横領するなど不祥事が発覚した。横領等の総額は1136万9千円で、発覚後、身内から全額弁済され、顧客への被害はなかった。関東財務局への不祥事の報告を怠り、法令等遵守態勢、経営管理体制に問題があるとして、15日、業務改善命令を受けた。記者会見で発表した。
渋谷理事長は「事実を厳粛に受け止め、深く反省し、今後、改善命令の趣旨を業務に反映できるように対処する」とわびた。進退について「組織のトップとして管理責任は認識している」と述べ、22日に開く通常総代会で報告してから明らかにする。
事件は4件(4支店)で、05年4月縲・7年3月に発覚したもの。A支店長代理=当時(47)=はギャンブル目当てにATM(現金自動預入支払機)から現金を抜き取った。B支店長代理=同(41)=は定期積金の集金額の一部を着服。C支店長=同(51)=はあるしんの外郭団体の預金口座から着服。D店一般職員=同(23)=は店内ATMの故障で、現金照合時に現金過剰となり、個人ロッカーに保管していた。定例の内部監査や人事異動による引き継ぎなどでわかった。
渋谷理事長は法令場の届け出義務があることを認識していたが、事故金額が弁済され、事故者に余罪がなく、将来の芽を摘んではいけないなどの理由から、届け出にちゅうちょしたと説明した。
再発防止策として▽法令・コンプライアンス遵守監視委員会の新設▽部店長と職員との定期的な面談▽内部監査強化のための監査部の人的充実▽金融機関職員としての自覚の向上竏窒ネど8項目を挙げた。 -
総合計画審議会
伊那市総合計画審議会が15日、市役所であった。総合計画は行財政運営の指針で、市長からの諮問を受け、08年7月に答申する予定。
総合計画(09縲・8年度)は、まちづくりの方向性を示す「基本構想」、基本構想に基づいて市政運営を総合的、計画的に進める「基本計画」、基本計画に示した事業の具体的な実施内容を明らかにする「実施計画」で構成。合併協議の新市まちづくり計画(05縲・5年度)を踏襲する。これまで目的の達成度が明確でなかったため、政策目標の成果を明らかにするまちづくり指標を設定する。
小坂市長は「合併して1年が過ぎ、おおむね順調である。10年間のあるべき姿を審議し、具体的に主要なことを示していただきたい」とあいさつ。
委員は市議会、地域、各種団体、公募など23人で、会長に市議会の下島省吾議長を選んだ。
初回は、市側が総合計画の役割、スケジュールなどを説明。策定に当たり、戦略性の高い地域経営の視点、市民の一体感の醸成などを重点に置く。
庁内に設けた検討組織で原案を作成し、9月に基本構想、来年1月に基本計画をそれぞれ審議会に諮問する。
地域や各種団体などから意見を聞き、計画に反映していく。
会議内容などは市のホームページで公開する。 -
伊那防犯協会連合会が定期総会
伊那防犯協会連合会(会長=小坂樫男伊那市長)の定期総会が15日、伊那公民館であり、07年度事業計画、予算などを原案通り可決した。総会前には防犯活動に貢献し、県防犯協会連合会賞などを受賞した6人、2団体を表彰した。
本年度は「安全・安心を実感できる地域社会づくり」を目標にかかげて活動。防犯意識高揚のための事業、防犯ボランティア活動に対する支援事業、少年の健全育成に対する支援事業竏窒ネど5事業を計画重点とした。
表彰された個人、団体は次の皆さん。
【県防犯協会連合会功労】▽個人=山下末廣(伊那防協連合会)
【伊那防犯協会連合会功労】▽個人=堀田弘子(伊那市防協)赤羽要(美篶地区防協)唐沢千春(高遠地区防協)池上啓子(伊那エンジェルス隊)福沢秀美(伊那エンジェルス隊)▽団体=箕輪東小学校みまもり隊(代表・丸山全二)箕輪南小学校みまもりたい(代表・中村喜男) -
伊那まつりのポスター決まる
伊那市の「第35回伊那まつり」ポスター原画審査会は15日、市役所であり、市内の中学2年生から募った作品から最優秀賞1点、優秀賞6点、佳作33点が決まった。最優勝賞はに、市イメージキャラクターの「イーナちゃん」と竜、花火を独自のセンスで描いた高遠中学校の伊藤理図さんの作品が選ばれた。
「イーナちゃん」や新市の市章などを題材にした作品を中心に全6中学校から388点が集まった。原画は、伊那まつり実行委員会総務広報委員、教育長ら約20人が意見を交わしながら審査した。
審査員の一人の高遠高校美術科教諭の北原勝史さんは、最優秀賞作品について「イーナちゃん、竜、花火を題材にした作品が多い中で絵画的に描かれているのがよい。工夫しているし、申し分ないおもしろさがある」と評価した。
最優秀賞、優秀賞に選ばれたのは次の皆さん。
▽最優秀賞=伊藤理図(高遠中学校)▽優秀賞=久保村佳音(伊那)伊藤里美(伊那東部)菊島諒奈(春富)塚越涼太(西箕輪)長谷川道華(高遠)西村ひかり(長谷)
伊那まつりポスター最優秀賞・伊藤理図さんの作品 -
山室写真倶楽部が定例作品展
上伊那地区の写真愛好者でつくるサークル「山室写真倶楽部」は23日まで、伊那市の市立伊那図書館展示ホールで定例作品展を開いている。「光・彩」をテーマにメンバー7人がそれぞれの思いで取り組んできた力作約50点を並べている。入場無料。
デジタルカメラや銀塩(フィルム)カメラで撮影した作品は、風景や人物、植物などをさまざまな視点から捉えて表現している。手荷物を持った人、紫煙をくゆらす人、急ぎ足でホームを走る人など、電車を利用する人々の行動を6カットで捉えた写真などがある。
ネコやサル、シカなどの動物を題材とした作品もあり、「サルの表情がまるで人間みたい」などと興味深く観察する来場者もいる。
同サークルは発足6年目。同市立図書館で毎年、春と秋の計2回の写真展を開いている。
月曜日は休館。午前10時縲恁゚後7時(最終日は午後4時)。 -
宮田村の名物丼がコンビニ弁当に
宮田村の名物丼がコンビニ弁当に‐。コンビニ大手のサークルKは、宮田村に誕生した名物丼を弁当として製品化し、秋にも県内の120店舗で販売を予定する。名物丼の開発、販促に取り組む村商工会青年部などの関係者は「さらに多くの人に知ってもらい、味わってもらう良い機会」と期待を寄せている。
地元の名物料理の商品化を積極的に進めるサークルK。同社の弁当を生産するジャパンフレッシュが宮田村内に工場があることも重なり、今年3月の発売前から話題を呼んだ名物丼に着目した。
名物丼は村の特産山ぶどうワインを用いることを基本ルールに、販売する村内の飲食店12店がそれぞれ個性を活かして独自の味に仕上げている。
「そのあたりで味の選定に迷いましたが、キノコ、鶏肉を使い基本的な味にしようと開発を進めています」とサークルKバイヤーの清水重秋さん。もちろん、山ぶどうワインを使うことも忘れない。
村商工会青年部を交えて数回の試食も。試作品も絞りこまれ、味などの調整は順調にきている。
7月に村内で開かれるリンゴオーナー契約会では、参加家族を対象に事前予約制でプレ販売も予定。アンケートもとりながら、さらに商品としての開発を進める考え。
秋の本格販売は2週間限定の予定だが「我々の希望も盛り込んでもらい、非常に楽しみ」と村商工会青年部の小田切等部長は話す。 -
公民館婦人学級が史跡めぐり
宮田村公民館婦人学級は15日、歴史遺産が数多く残る中越区の史跡めぐりを行なった。梅雨の中休みで晴れ間も広がり、絶好の探訪日和。初夏の風を受けながら、村の豊かな歴史にふれた。
村教育委員会の小池孝さんの案内で、約5キロの道のりを歩いてめぐった。
縄文時代に大集落を形成した中越遺跡では、復元住居などを見学。諏訪神社、南羽場の石造物群、かやの木など、地域の人に守られ育まれてきた史跡を次々とたどった。
天竜川の絶壁を自然の要害とした北の城では、戦乱に巻きこまれた中世、戦国時代の様子についての説明も。
今にも続く集落や地名がいにしえの昔から脈々と続いていることを知り、歴史ロマンを満喫していた。 -
福与城跡出土「兜の鉢」を展示
箕輪町郷土博物館は、福与城跡で出土した「兜の鉢」を、現在町文化センターで開催中のNHK大河ドラマ「風林火山」巡回パネル展・福与城復元模型展の一角に展示した。
兜の鉢は、昭和30年ころに当時小学生だった松崎さん、那須さんの2人が福与城の主郭で発見し、後に町郷土博物館に寄贈された。
博物館で防錆加工を施し一部を復元。文化庁調査官に鑑定を依頼したところ、室町時代以降の作と鑑定された。出土した場所、制作年代などから、福与城合戦当時のものと思われるという。
展示は18日まで。 -
箕輪町副町長2人制
住民有志がアンケート結果への見解発表協働のまちづくりを進める箕輪町の住民有志「みのわ・ネット」(松沢幸利代表、10人)は、町長や町議会議員に対し実施した副町長2人制の考えを聞くアンケートの結果をまとめた。回答に対し、「なぜ2人必要か説明されていない」「議会議決の説明責任が果たされていない」などの見解を示した。
町長の設問は▽2人制とした理由竏秩B議員は▽副町長定数条例に「賛成」か「反対」か▽その理由竏窒フ2点。対象は町長、議員(前職・現職)の計23人で、5月末の期限までに町長、改選前の議員13人、新議員5人の計19人から回答を得た。このうち共産党議員3人は共同回答。改選前の議員回答は賛成10人、反対3人。新議員の回答は賛成3人、反対0人、その他2人。
みのわ・ネットの見解は、町長回答に対し▽助役2人制で職員レベルが上がっているにもかかわらずなぜ2人必要か説明されていない▽副町長2人制の説明チラシでは助役=副町長となっていて間違った認識を与える-など。改選前の議員回答には▽議会内で議論が深まった様子が全く見受けられない▽議員としての考えが見えず、議会議決した説明責任が果たされていない-。新議員の回答には▽新人としての意欲的な意見や町づくりに対する熱い思いを期待したが、残念ながらそれを感じることができなかった-など。
今後、町長及び議員との意見交換の開催を検討している。 -
【記者室】物好きが集まって
上伊那産サツマイモを原料にしたいも焼酎「伊那八峰」に、今年は南箕輪村の「大芝の華」が仲間入りする。昨年の「不死清水」に変えての販売となる▼南箕輪ブランド作りを企画した南箕輪開発公社の呼びかけに応じた有志が「いも焼酎南箕輪会」を発足し過日、休耕田にサツマイモ苗を植えた。「物好きな衆の集まり」と会長。利益が出るものではなくボランティア的な要素が強いが、年代の違う仲間が集まっていることにも意義があり、楽しみでやるのだという▼「一番飲むのは俺じゃない。あっち」。目線の先の男性は笑いながら作業を続行。その後ろで「俺は日本酒だけど、焼酎もいい」との声が。自分たちが作った焼酎を酌み交わす日が待ち遠しいようだ。(村上裕子)
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豊かな環境づくり上伊那地域会議総会
上伊那地区内の団体、企業、個人、行政機関など46団体で構成している豊かな環境づくり上伊那地域会議(代表・木下さちゑ駒ヶ根市消費者の会会長)は14日、07年度総会を伊那市の県伊那合同庁舎で開き、本年度事業を承認した。
住民参加による豊かな環境づくりと環境負荷の少ない持続的発展を目指す活動に取り組む同会では本年度、子どもを対象とする環境学習や環境保全活動に係る費用などを助成する環境学習支援事業に力を入れていくほか、昨年は災害のために開催できなかった自然観察会などを再開し、体験を通じた環境学習の提供に努めていく。 -
箕輪町議会6月定例会一般質問要旨
箕輪町議会6月定例会の一般質問は18、19日にある。質問者は14人。質問要旨は次の通り。
平出政敏議員 (1)第4次振興計画に基づく05、06年度の実施計画取り組み説明、報告の骨子(2)行財政力の強化(3)少子高齢化社会の対応(4)安全・安心・快適な環境整備
寺平秀行議員 (1)町制改革(2)地球温暖化防止(3)地域ブランド戦略(4)安全のまちづくり
松本つぢ議員 (1)沢上のびのび広場の整備(2)大雨時の道路の排水対策(3)子どもの医療費無料化、対象年齢の拡大(4)子育て支援センター設置
荻原かほり議員 (1)男女共同参画社会づくり実現のための箕輪町のあるべき姿と今後の取り組み(2)高齢者や障がい社福祉の配慮
丸山善弘議員 (1)ごみの減量化対策強化(2)「森林の里親制度」を設立し下流域の住民や企業への協力の声を町から発信を(3)町民簡易監査制度(4)療養病床の転換支援
下原甲子人議員 (1)行政運営の基本スタンスと行財政改革(2)振興計画、行政経営計画の進ちょく状況(3)統一地方選挙(4)企業誘致推進の現況と今後(5)環境問題の取り組み
春日巌議員 (1)税政改革による町民への影響(2)ごみ減量化対策(3)豪雨時雨水排水対策
松崎久司議員 (1)行政経営計画(集中改革プラン)推進状況(2)06年度決算見込み(3)常会加入促進検討結果(4)ものづくり教育
藤田英文議員 (1)地方分権と産業振興、住人誘致(2)税等未納金の回収と納入法(3)行政経営計画の進ちょくと課題
武村俊身議員 (1)06年7月豪雨災害復旧進ちょく状況(2)市街地の雨水排水対策(3)公共施設の耐震事業(4)少子高齢化社会の中で子育て支援対策
唐沢荘介議員 (1)「一点突破・全面展開」町議選投票率過去最低(2)日本風景街道と待屋開発(3)町民個人が築く協働のまちづくり「善行支援」(4)給食費の未納
大槻久人議員 (1)副町長2人制での行財政改革(2)子育て応援カードの創設(3)保育園・学校における食育の推進(4)保育園・学校給食での生野菜の提供(5)企業誘致の推進(6)土地開発公社保有土地の公売(7)障害者保健福祉プランによる障害者の地域移行
小島常男議員 (1)道路について(2)観光開発(3)防災で緊急時の連絡・避難(4)老々介護家庭増の町としての対策(5)下水道加入率・利用率
向山章議員 (1)副町長2人制(2)企業誘致等具体的な施策(3)町営住宅の入居規約整備(4)教育再生会議の話し合いについての町教委の考え方 -
箕輪町図書館
絵本コーナー1階へ移設箕輪町図書館は、小さな子どもが階段を使うことなく安全に図書館を利用できるように、これまで2階にあった絵本コーナーを1階に移設した。
新設場所は1階図書室の北側の一角。本棚で囲ったスペースで、座って本が見られるようにカーペットを敷き、中央にはテーブルがある。絵本5600冊、紙芝居900点を50音順に所蔵している。
13日までの蔵書点検期間に合わせて作業した。絵本コーナー移設に伴い、これまで1階にあった歴史や伝記の一般書は2階に移動した。
図書館では、「保護者は1階の文学コーナーの利用が多く、絵本コーナーが1階になったことで親子が同じ階で利用できるようになった」とし、一層の利用を呼びかけている。
移設作業により6月の「絵本読んであげるよ」は21日に開く。 -
駒ケ根市の中学校通学区変更の必要あり
開会中の駒ケ根市議会6月定例会で14日、一般質問が行われた。
生徒数の格差がさらに広がりつつある赤穂、東の両中学校の適正化について中坪宏明議員が質問したのに答えて中原稲雄教育長は「新中学校建設までの間の当面の対策として、赤穂地区の一部の生徒に東中への通学を認める・ス指定学校変更・ス制度を06年度から導入しているが、それも限界がある。緊急の対策として・ス通学区変更・スの必要がある」として、教育委員会としてこれまで導入に否定的だった通学区の変更も視野に入れた抜本的な対策が必要だとする考えを明らかにした。
関連して中原正純市長は「新中学校建設は今後の市政の最重要課題。08年度に策定する第3次総合計画後期基本計画に位置付けられるよう考えていく。あまり長期にはならないようにしたい」として建設に前向きな姿勢を示した。
現在の生徒数は赤穂中923人、東中150人。人口動態などの予測から、この差は今後さらに広がることが予想され、赤穂は学級増による教室不足、東は1学年1学級となることが懸念されている。
三原一高議員が市財政健全化の状況について質問したのに対し中原市長は「現在の実質的な借入金残高は103億9千万円で、市民一人当たりでは30万4千円になる」と答弁。「社会資本整備を進めてきたことは将来の市の発展の布石となるはず。(借入金残高は)一時的に大きくなっているが、今後は毎年度減少していく見込み」として、財政はより健全化に向かうとする見方を示した。 -
東伊那小でプール開きの会
駒ケ根市の東伊那小学校(小川清美校長)で14日、プール開きの会が行われた。あいにくの雨のため、予定されていたプール開きは中止。児童らは「楽しみにしていたのに…」と残念そうに話し合っていた。代わりに体育館で開かれた会では、2、4、6年の代表児童らが全校児童の前に進み出て「クロールが泳げるようになりたい」「頑張って練習して良い記録を出したい」「丁寧にきれいに泳ぐことを心掛けたい」などとそれぞれ決意を発表したり、スポーツ交流委員児童らがプールへの入り方の手本を見せたりした=写真。
小川校長は「今年の夏は暑くなるそうだから泳ぐにはとてもよい。目標を持って練習し、自分の力を伸ばすよう頑張れ。水の事故を起こさないように、決まりをしっかり守りながら体を鍛えよう」と児童らに呼び掛けた。 -
伊那市立図書館、ブックスタートで本の母子手帳「ブックパスポート」を配布
絵本を通じて赤ちゃんと過ごす時間を楽しんでもらおう竏窒ニ伊那市立図書館は14日、6カ月児健診に訪れた母親と赤ちゃんに絵本1冊と本の母子手帳「ブックパスポート」をプレゼントした。
地域で生まれた赤ちゃんと保護者に絵本などをプレゼントする「ブックスタート」は子育て支援や読書推進などを目的としてイギリスで始まった取り組み。日本でも01年から活動が始まり、伊那市ではその翌年から同プログラムを導入してきた。
それに合わせて例年は、推薦絵本を紹介したチラシを配布してきたが、今年は本の母子手帳として使ってもらおう竏窒ニまとめた小冊子「ブックパスポート(ブックスタート編)」を配布。小冊子は母子手帳と同じ大きさで、市内の学校図書室や保育園関係者などが選定した0縲・歳児向けの推薦絵本を掲載しているほか、読み聞かせをした時に子どもがどんな様子だったかなどをメモできる記録ノートなどもついている。
ブックパスポートを手にした母親の一人は「子どもがこれから大きくなった時の参考になる。自分が子どもの時に読んだ本もありました」と話していた。 本年度は対象となる700組の親子に検診のたびに順次配布するほか、残り300冊は希望する1歳児の母親に配布することなどを考えている。
平賀研也館長(48)は「子育ては楽しい、子どもと触れ合うことは楽しいんだよということを本を通じて伝えられれば」と話していた。
今後は、各年代に応じたブックパスポートの作成なども検討していく予定。 -
信大生が昔ながらの除草機で水田の除草作業
信州大学農学部の食料生産科学科の2年生約30人が14日、昔ながらの除草機を使って低農薬栽培に取り組む水田の草取りをした=写真。
同学部では実習の一環として野菜や果物や花きなどの栽培・販売に取り組んでいるが、水稲栽培もその一つ。環境への配慮や食の安全性が求められる中、4年前からは一部で低農薬栽培にも取り組んでいる。
今年は、実習の中に昔ながらの手押し除草機を使った草取り作業を導入。これまで除草作業は農場管理者が行ってきたが、学生を動員することで昨年より50アール広い150アールで低農薬栽培を実現した。除草機を使った水田は、一般的な水田では2回使う除草剤を1回に抑えている。
おのおのに手押し除草機を持った学生たちは水田の中へ。ぬかるみから足が抜けず、思わず田んぼの中に手をついてしまった学生もいたが、「見た目より大変」と泥まみれになりながら作業に励んでいた。
栽培した米は10月中旬ころから構内の生産品販売所で販売する予定。 -
子どもたちもパイロット、宮田村ラジコン愛好会がインドア飛行会
宮田村ラジコン愛好会(竹内浩一会長)はこのほど、宮田小学校体育館でインドア飛行会を開いた。箕輪町から飯田市まで愛好家約20人が参加。地元の子どもたちも加わり、ラジコンヘリコプターや飛行機を巧みに宙に舞わせた。
竹内さんは初心者にも手軽に飛行を楽しんでもらおうと、小型電動ヘリを円盤型に改良。
この日も地元の小学生数人が挑戦し、機体が宙に浮くと「ワーッ」と歓声があがった。
送信機で操りながら、飛ばす醍醐味を心ゆくまで満喫。
「誰でも楽しめるのが今のラジコンの世界。多くの人に味わってもらえれば」と竹内さん。今後も飛行会を予定しており、メンバーも随時募集している。 -
遊ゆう広場で絵本を見る会
宮田村町二区仲なかふれあいセンター内の乳幼児親子交流施設「遊ゆう広場」は13日、絵本を見る会を開いた。
広場に常設してある絵本に加え、村図書館から人気の25冊を借りてきて、親子で自由に読めるように初めて企画した。
子どもたちが読んでもらいたい本を自身で選び、母親のもとへ駆け寄る姿も。
男の子にはトーマスや自動車など、乗り物の絵本が人気。女の子は物語風のかわいらしい絵本を手に。
絵を見ながら母親の読み聞かせに耳を傾ける子どもたち。世界が広がる本の楽しさを親子一緒に味わっていた。
会場では村内のグループ「お話宅Q便」による読み聞かせ、手遊びなどもあった。 -
プールの季節控え、保育士が救急講習
プールのシーズンを控え、宮田村3つの保育園の保育士は13日、救急講習を受講した。万が一の事態に備え、伊南広域消防本部の署員から人工呼吸や心臓マッサージのほか、AED(自動体外式除細動器)の使用法なども学んだ。
村内の保育園は6月末から7月にかけてプール遊びを始めるが、毎年その前に救急講習を実施している。
この日は西保育園に約30人の保育士が集まり、講義を受けるだけでなく、一人ひとりが心肺蘇生法やAEDの扱い方を実際に体験。
署員は「お昼寝の時間などに、子どもたちの普段の呼吸を知っておくこともいざという時に役に立ちます」と、日頃からの心がけも呼びかけていた。 -
親王伝説で交流、遠く2つの地を結んで
宮田村と奈良県五條市。遠く数百キロも離れた2つの地が、「他戸(おさべ)親王」という奈良時代の皇太子をキーワードに結ばれている。9日には親王をまつる五條市御霊神社の藤井治宮司が宮田村を訪れ、来月発売する地元の名水地ビール「梅が里麦酒」の採水神事で斎主をつとめた。
「暗殺されたと聞いていたが、宮田村に隠れ救われたのではと地元の人たちから数年前に話しを聞かせて頂き驚いた。それが本当なら何かホッとする気持ちです」。採水神事を厳かに終えた藤井さんは笑顔で話した。
定説では政争に巻き込まれた親王は、母親の井上内親王とともに殺されたとされる。
しかし、宮田村には親王が詠んだとされる和歌が伝わっており、村が・ス梅が里・スと呼ばれる由縁にも。
「北御所」「上の宮」など関係した地名も今に残り、宮田村誌には「黒川上流の北御所には、光仁天皇の第三皇子(他戸親王)がかくれておられた」と記述する。
村民有志でつくる村おこし実行委員会は親王の物語を創作。大型紙芝居もつくり、5年前から御霊神社の例祭に出演参加するようにもなった。
「親王がもたらしてくれたつながり。今後も深めていければ」。相互の交流は始まったばかりだが、藤井宮司も期待を寄せる。 -
キタハラカメラ伊那店店長 上原裕男さん(46)
「お客さんに育ててもらった」竏秩B1988(昭和63)年、伊那市境に店を構えた「キタハラカメラ伊那店」は、来年で開店20年目を迎える。足しげく通ってくれた人たちとの出会いが支えになっていると振り返る。来店客と写真について語り合う表情に笑顔があふれる。
写真に携わる仕事に就きたい竏窒ニ専門学校を卒業後、県内で店舗展開する「キタハラカメラ」に入社した。最初は本店(下諏訪町)で現像の仕事などをしたが数年後、オープンしたばかりの伊那店の店長を任された。それ以来、利用者との交流は広がっていった。
フィルムカメラが主流だった開店当初に比べ、写真の現像注文は減少してきているのが現実だ。デジタルカメラの需要拡大に伴い、わが子の成長記録や旅行の思い出は、パソコンなどにデータ保存する人がほとんど。次第に利用客は減少していったが、それでも常連客とのつながりだけは変らなかったという。
7年ほど前から利用客のために開設したギャラリーの周りに、開店と同時に訪れる愛好者らの輪が出来る。03年からは、これらの輪でつくる集まり「なんじゃもんじゃ」が、伊那市立伊那図書館で年一回の写真展を始めた。
メンバーは約60人で、小学生や大学教授、主婦、会社員など職業や年齢はさまざま。ギャラリーに集まると、その日に撮影した写真やカメラ、プリンターなどをテーマに話題は尽きないという。
「いつも訪れる人たちからカメラについて教わることが多く、楽しみでもある。ここの店を頼って、集まってくれるファンがいるからやっていける。今では、毎日来店する人が現れないと心配になることも…」と、少し照れ笑いを見せる。
7年ほど前に開設したギャラリーは、利用客の自信作で埋め尽されている -
上伊那公民館連絡協議会地区館・分館役職員研修会
上伊那公民館連絡協議会は10日、07年度地区館・分館役職員研修会を伊那市の伊那公民館で開いた。地区館・分館のよりよいあり方を探求するため、183人が参加し、レポート発表や分散会で各地域の実態を基に情報交換した。
開会式で武田登会長は、「子どもから中高年、お年寄りまで地域の人々の居場所となるような地区館・分館について悩み、実情を出し合い、考え合ってほしい」とし、今までの事業・活動に固執せず新時代にあった事業を考えるためもう一度住民の声を聞いてニーズをつかむこと、地区館・分館活動を幅広くし気軽に寄り合える居場所にすることを挙げた。
レポート発表では、箕輪町の松島分館が夏祭りなどの事例を紹介し、分館役員がいかに協力していくかが課題とした。伊那市の日影分館は「みんな寄っといで」事業の童謡唱歌を歌う会や健康講座などを説明し、「一部屋空けていつでも自由に無料で使えるようにしたい」とした。 -
箕輪町郷土博物館特集展示「柴宮忠徳の世界」
箕輪町郷土博物館は、箕輪町大出出身で今春、68歳で急逝した洋画家の柴宮忠徳さんの作品を紹介する特集展示「柴宮忠徳の世界」を開催している。
柴宮さんは、東京学芸大学美術科を卒業し高校教諭になるが、教職を退き制作活動に専念。安井賞展入選3回、第1回現代日本画展で銀賞受賞。立軌展は81年の第33回から第43回まで毎回出品。89年には紺綬褒章受賞。千葉県佐倉市に暮らしていた。
今回、遺族から作品22点の寄贈があり、そのうちの16点と以前に寄贈された作品2点の計18点を展示した。
作品は第15回安井賞展入選「野の休息」、立軌展に出品した「回想の風景」「秋色」「萌える」「湖のある風景(登る)」など。「明るい色調が見るものに鮮烈な印象を与える作品」という。
展示は7月1日まで。時間は午前9時縲恁゚後4時半。月曜休館。入館料大人100円、中学生以下無料。