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天竜川上流水防連絡会
天竜川流域の下諏訪町から天龍村までの18市町村と、天竜川上流河川事務所、天竜川ダム統合管理事務所などの関係団体でつくる天竜川上流水防連絡会は27日、06年度第2回委員幹事会合同会議を駒ケ根市の市文化会館で開いた。関係者約50人が出席し、流域を襲った7月豪雨災害の詳細な状況と今後の対策などについて確認した。
天竜川を管理する天竜川上流河川事務所の担当者が豪雨の状況について「流域の2カ所で観測開始以降最大となる流量を記録した」「浸水被害は流域12カ所の約60ヘクタール、諏訪湖周辺の560ヘクタールに及んだ」などと数字を挙げながら詳しく報告。対策事業については、諏訪湖・天竜川河川激甚災害対策特別緊急事業と災害復旧助成事業が共に採択されたことなどを報告した。両事業の事業費は計176億円。今年から5年間かけて河道掘削、築堤、護岸などの工事が行われる。
同事務所の三上幸三事務所長は「今回の災害ではうまく対処できた部分と今後の課題として残った部分とがある。状況を振り返り、今後の防災対策の強化に生かしてほしい」と呼び掛けた=写真。 -
献血ルーム
秋の献血推進運動月間に合わせ、県、上伊那郡市献血推進対策協議会、県赤十字血液センターは臨時献血ルームを29日まで駒ケ根市のベルシャイン駒ケ根店の2階ニシザワギャラリーで開いている。買い物に訪れた人たちは献血への協力を訴える担当者らの呼び掛けに快く応じ、積極的に採血に協力していた=写真。
会場には献血の啓発ポスターが展示され、担当者がパンフレットなどを配布しているほか、来場者に風船をプレゼントしたり手相占いのコーナーを設けたりするなどして協力を求めている。上伊那地区ライオンズクラブや県看護大の学生らもボランティアで参加している。
同会場での開催は2000年以降5回目。05年は3日間で215人が採血に協力した。県内では年に2、3回程度行っている。 -
駒ケ根市長杯ナイターソフト閉会式
駒ケ根市ナイターソフトボール連盟(伊井島清子会長)は26日夜、4月の開幕から半年間にわたって熱戦を繰り広げてきた第27回市長杯争奪市民ナイターソフトボール大会の閉会式を駒ケ根市役所南庁舎で開いた。各チームの代表選手ら約100人が集まり、楽しくプレーしたシーズンの終了を惜しんだ。決勝トーナメントでそれぞれ優勝した南割、下の坊、東伊那アイリスチームの代表者には伊井島会長から優勝旗やカップが授与された=写真。
伊井島会長は「7月豪雨災害で丸塚グラウンドが一時使用不能になったが、皆さんの協力で無事に日程を終了できた。来年もまた皆さんの元気な顔に会えることを楽しみにしている」とあいさつしてシーズンを締めくくった。
上位チームは次の通り。
▽Aリーグ(1)南割(2)小町屋クラブ(3)伊那村ジェーン▽Bリーグ(1)下の坊(2)大原(3)三和森クラブ▽女性リーグ(1)東伊那アイリス(2)養命酒ミラクルズ(3)蛇の目 -
高齢者地域ケア体制検討委員会(第3回)、
中川村は26日夜、役場で高齢者地域ケア体制検討委員会(松下昌嵩会長、11人)を開き、10月上旬に1人暮らしの高齢者を対象に実施した「高齢者向き共同住宅に関するアンケート」結果を分析し、共同住宅の方向性について話しあった。さらに議論を重ね、12月末ころまでに結論づける考え。
同委員会は高齢者が住み慣れた地域で生活を続けるために必要な、地域の助け合いの仕組みを検討するために2月に設置され、講演会など経て、10月、共同住宅に関するアンケートを実施した。
対象は1人暮らし高齢者98人、79人(回収率80%)、平均年齢77歳、持ち家率91%。「高齢者向け共同住宅は必要か」の質問には「必要」が36人(45・6%)、「必要ない」は14人(17・7%)。「共同住宅が建設されたら」の質問には「入居を希望する」が4人(5・1%)で「入所を検討したい」「将来入所を検討したい」を含めると25人(32%)となった。共同住宅の必要性は感じているが、入居するか否かは微妙という結果になった。
アンケート結果を受け、委員からは▽入居費等の負担がどの位必要か問題▽ヘルパーを充実し、在宅で暮らしたい人もいる▽寝たきりになった場合はどうなるのか▽今、現在入居を希望している人がいる▽バリアフリーでないなど現在住宅環境が悪い人も多い-などの意見が出された。# -
ふるさと大使交流会
飯島町は27日、飯島町発足50周年記念事業として、初めてふるさと大使交流会を開いた=写真。
ふるさと大使10人のうち、後藤純雄さん(ゴトウ・プロジェクト代表)、後藤俊夫さん(映画監督)、染谷和巳さん(アイウィル代表)、宮沢正さん(ミヤザワフルート会長)、芦部巧さん(日本料理巴里たから経営)の5人が来町し、町の新しい施設や企業、観光拠点などを視察し、理事者や町議会、幹部職員と親しく懇談した。
会の冒頭で、高坂町長は「ふるさと飯島を思う気持ちをざっくばらんに語りあい、活力に満ちた飯島町に向け、各種施策への提言をお願いしたい」と歓迎あいさつ。
自己紹介に続き、早速、町のマイクロバスで町内視察。本格操業が開始した田切の内掘醸造アルプス工場の見学。上の原のアグリネーチャーいいじま、観光と産業振興の拠点、道の駅花の里いいじまを見て回り、紅葉が始まった千人塚公園にも足を伸ばした。最後は飯島セラミックを見学し、ホテル陣屋で、「ふるさといいじまに寄せる思い」をテーマに懇談した。 -
かんてんぱぱで桑名智絵さんの彩画展
伊那市出身の水彩画家・桑名知絵さんによる「彩画展」が27日から、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている=写真。鮮やかな色彩で描かれた水彩画約30点が、訪れた人の目を楽しませている。
現在長野市で製作活動をしている桑名さんが、ふるさと展として開催している個展で6回目。色へのこだわりから、自身の作品を「彩画」と名付け、作品の中で色彩の魅力を最大限に引き出している。テーマは、自然が織りなす四季の情景を、心象風景としてとらえたものが中心。最近は、絵を額に入れる時、絵と額との間を埋めるために用いるマット素材に、作品を描くことに力を入れており、油彩や日本画を思わせる作風を実現している。
柔らかな色彩で描かれた幻想的な作品の数々は、どこか懐かしい雰囲気を持っており、見る人の心を和ませる。
桑名さんは「作品を見て癒しを感じてもらえれば」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時(最終日は午後2時)。11月5日まで。 -
信大農学部の食と緑の科学資料館、来年3月を目途に工事着工の準備進む
信州大学農学部が創立60周年記念事業として、本年秋に完成させる予定だった「食と緑の科学資料館」。建設費に当てる寄付が集まらず、工事の着工が大幅に遅れていたが、このほど、目標としていた約1億円の資金調達ができ、11月から建設工事を開始することになった。完成は約半年遅れる来年3月となる見込みだ。
昨年60周年を迎えた農学部は、同学部にある貴重な資料を展示する「食と緑の科学資料館」の建設計画を明らかにし、学部だけでは調達が困難な建設費は、個人や法人からの寄付を募ることにした。しかし、不況のあおりもあり、なかなか資金が集まらず、着工も延期していたが、同窓会や企業などの後押しで予定を押しつつも目標額を達成。今月末に入札を行い、速やかに建設工事に移ることを決めた。
現在は学部敷地内にある建設予定地の区画整備をしており、伐採したカラマツやヒノキは、建物に再利用していく。
資料館は、地域連携の拠点として位置付けており、地域住民にも同学部が持つ貴重な資料を公開する。内部には、大学で生産した農産物販売をする直売所や、地域住民も活用できる研修室なども設け、さまざまな連携を模索していく。 -
逆転で女子バレー決着、ミューズ3連覇
宮田村女子バレーボール会(小田切千恵子会長)の第16回ブロックトーナメント戦が26日閉幕し、「ミューズ」が決勝を逆転で制して3連覇を達成した。
既婚者が対象の大会で12チームが出場。4つのブロックの勝者がこの日、トーナメントを戦った。
決勝は手に汗握る大接戦。ミューズは初優勝を目指すみなみに苦戦し、第1セットを先取される展開に。
第2セットは取り返したが、最終セットも終盤までリードを許した。
しかし、マッチポイントを握られてから驚異の粘り。4点を連取して逆転勝ちした。
強打でピンチを救ったアタッカーの森下一江さんは「今日は調子が良かったので、どんどん打ち込んだ」と喜びを爆発。
先手を常に奪われる厳しい決勝について、春日洋子主将は「とにかく、あきらめないでレシーブをしようと結束した」と振り返った。
上位結果は次の通り。
(1)ミューズ(2)みなみ(3)里宮(4)ツーオー -
箕輪町郷土博物館特別展「みのわの伝説」28日から
箕輪町郷土博物館で28日、特別展「みのわの伝説」が始まる。脈々と語り継がれてきた伝説を取り上げ、ストーリーを絵と共に紹介し、伝説の場所や関係する書物なども展示している。
郷土の先人が語り継いできた箕輪町に関係する伝説は、さまざまな書物に57残っている。地域の人から直接聞いて学ぶ機会が減っている今、郷土の伝説が継承されなくなるとの心配もあり、今回伝説にふれ考える場に-と企画した。
「戸沢の日切り地蔵」「秋葉三尺坊」「竜宮塚」、実在した医者中村元恒の話「こぶとり医者」など18の伝説を取り上げた。原文に忠実に4コマ漫画風に挿絵を入れて話を紹介。伝説の場所を地図で示し、解説文もある。
同館では、「伝説には、先人が自らの体験から得た生きていくために必要な知恵や教えが含まれている」とし、伝説を読む楽しさと同時に話の奥にある意味を考える楽しさもあるという。「話や解説文をじっくり読んで、何か役に立つことを見つけてほしい」と話している。
会期は11月26日まで。午前9時縲恁゚後5時。月曜休館。特別展期間中は入館無料。
期間中、関連行事が2つある。
◆紙芝居でみよう みのわの伝説=11月12日午前10時、午後2時の2回上演。会場は郷土博物館。午前は「穴にはいったお坊さん」「おとぼ池のかいぶつ」「あばれ天竜」、午後は「右門とだいじゃ」「竜宮塚」「八乙女物語」。せせらぎ会が担当する。参加無料
◆町内伝説の舞台めぐり=11月25日午前9時縲・1時半。8時50分役場前集合。竜宮塚、夫婦石など5カ所をマイクロバスでめぐる。定員20人。参加費50円(保険料として当日持参)。参加希望者は同館(TEL79・4860)に申し込む。定員になり次第締め切る。 -
【記者室】音楽の楽しみ
グループ紹介で取材させていただいた音楽好きの集まり「たそがれシーラクバンド」。60歳以上のメンバーが奏でる音は、生演奏の迫力、感動はもとより聞く者の心に楽しさ、心地よさを届けてくれた▼「皆でやると音が音楽になる」。一人の言葉に「いいこと言うねぇ」と仲間たち。音楽をやっている人にとっては当たり前のことかもしれないが、一人で演奏する経験しかない自分は、バンドの演奏を聞いて、まさに「音が音楽になる」瞬間にゾクッとした。こういう音楽の楽しみ方もあるのだなと、心躍らせて聞かせていただいた▼楽しみながら志を求める-。バンド名に込めた思い。人生を楽しんでいる、その生き生きとした姿がすてきで、うらやましくも思えた。(村上記者)
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【陶芸作家 岡田和也さん】
「例えば丸っこい感じの物を作ろうと思った時に、イメージとして風鈴か鈴のような形を頭に浮かべて作ったとします。それで良い物ができたとして、しばらくしてあんな感じの物をまた竏窒ニ思ってやってみても、なぜか違った出来になってしまう…。つまり、ただ形をまねることばかりを考えても駄目なんです。気持ちがそこにないと。型を使って作る大量生産品と違って、一つ一つ手作りであるからにはね」
最も緊張する瞬間は月に1、2回程度の、最終工程である本焼きを終えて窯を開く時だという。
「失敗したら1カ月間の苦労が水の泡。頼むからうまく焼けてくれ竏窒ニ祈るような気持ちです」
時間は20時間前後だが、何度やってもその間は落ち着かない。火が安定していないとうまく焼けないため、焼いている間は温度計を見ながらこまめに火加減を調節する気苦労の連続だ。
「だからこそ、思った通りの物が焼けた時は心底ホッとします」
◇ ◇
名古屋市生まれ。大学卒業後、洋酒の輸入代理店に勤務したが、仕事も東京暮らしも肌が合わず数年で退職。北海道の農場で2年間ほど働いたりもした。
27歳の時「何か自分の力だけでできることを仕事にしたい」と一念発起。もともと物作りが好きだったこともあり、陶芸作家への道を志した。瀬戸市にある愛知県立窯業高等技術専門校に入学し、1年間みっちりと基礎を学んだ。
「陶芸はやったことがなかったので、かえって新鮮で楽しかった。先入観はゼロだったし、何も考えず素直に吸収できました」
後に妻となるりえさんともここで知り合った。卒業後は求人に応じて阿南町の陶芸センターに職を得た。8年間、講座などで指導員を務める傍ら、自身の技を磨いた。
2年前、独立の思いを押さえ切れず、退職を決意。自分の窯を構える適地を探した。
「せっかく好きになった長野県だし、まったく違う土地は嫌だったから、あまり遠くない所を探しました」
環境が心にしっくりくる竏窒ニ駒ケ根が気に入り、念願の工房「山の木窯」を現在の地に構えた。
◇ ◇
主に茶わんや皿などの日用品を制作する。
「日用品は見た目の良さとともに使いやすさが求められる。デザインと機能性の両立ですね。例えば茶わんは重くては駄目。使うことが前提ですから。シンプルこそ実は難しいんです」
「外から見ると好きなことやって暮らせて気楽で良いと思うかもしれないけど、そんなことないですよ。まあ、自分も昔はそう思っていたんですけどね」
昨年からりえさんとともに陶芸教室も始めた。初心者から経験者まで技能に応じて丁寧に指導している。問い合わせは山の木窯(TEL83・3771)へ。
(白鳥文男) -
ハロウィーンのちょうちんづくりに挑戦
伊那市の伊那小学校2年泉組(鈴木修司教諭・31人)が27日、ハロウィーンのカボチャちょうちんづくりに挑戦した。児童たちは自分の顔より大きなカボチャを相手に思い思いの作品を仕上げた。
28日にある、八幡町実業団協同組合の「八幡町ハロウィン」に展示するため、同組合の依頼で制作。児童は、組合員や保護者の力を借りて2縲・キロほどのカボチャに表情を描いていった。
小型のこぎりやスプーンなどを使って、目や口をくりぬき、耳や角、しっぽなどを取り付ける、個性豊かな作品を完成。飯島靖之君(8つ)は「うまくできたので皆に見てもらいたい」と力作の出来上がりを喜んでいた。
28日は、スタンプラリー、仮装コンテストなどがあり、泉組も参加する予定。カボチャのちょうちんは会場に飾り、午後5時30分にあかりがともる。
カボチャのちょうちんづくりに挑戦する児童ら -
文科省から優良公民館表彰 西箕輪公民館
伊那市の西箕輪公民館が文部科学省の「第59回優良公民館表彰」を受けた。27日、城取茂美公民館長らが市役所を訪れ、小坂樫男市長へ報告した。市内の公民館が受彰したのは、86(昭和61)年の伊那公民館以来となる。
保健師や地域社協などの協力で始まった高齢者の健康推進事業「脳イキイキ講座」や、地元小学生の5泊6日の通学合宿などの公民館活動が認められた。26日、東京であった表彰式では、全国59公民館を表彰。県内では長野市の公民館も選ばれた。
城取公民館長は、表彰理由となった、脳イキイキ講座について「他の公民館でもユニークな活動だと興味を持ってもらえた」と報告。「介護保険を受けずに地元高齢者が元気に暮すことは、地域の活性化につながる」と話した。
同講座は02年度に始まり、初年度は1会場、2年目は3会場と増えた。講座は現在、出前講座として各分館でも開くようになり、本年度は地区内8分館でほぼ毎月の開催。音楽療法師、体育指導員による健康に関わる講座を展開している。
報告に訪れた城取公民館長(中)ら -
駒ケ根市高連交流会
駒ケ根市高齢者クラブ連合会(高坂繁夫会長))は23日、視察研修のため訪れた愛知県安城市の老人クラブ連合会(加藤正明会長)の理事ら約30人を同市の駅前ビル・アルパに迎えて交流会を開いた。駒ケ根市高連は理事ら16人が出席。最重点と位置付ける健康づくりの取り組みなどについて資料を示しながら詳しく説明した=写真。安城市高連の理事らは感心した様子で説明に聴き入っていた。
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通り町のアンネのバラ咲く
伊那市通り町のかぐやオルージュの前にある「アンネのバラ」が見ごろを迎えている=写真。
上下伊那のバラ愛好者でつくる「アルプスバラ会」は今年、会員約100人に『アンネの日記』の著者、アンネ・フランクゆかりのこのバラを株分け。会に所属する同店も、その枝を大切に育て、大輪の花を咲かせることに成功した。
芳しいオレンジ色の花は、道行く人の心を和ませていた。 -
還暦記念で図書寄贈
駒ケ根市の赤穂中学校を1962(昭和37)年に卒業した同窓生ら約400人でつくる「赤穂いぬい会(赤中37年会)」(諏訪徳行会長)は還暦を記念して市内赤穂地区の私立を含む11の保育園・幼稚園と3つの小学校に対し総額50万円分の図書券を寄贈した。26日、赤穂保育園(小出ちせ子園長)で贈呈式が行われ、訪れた諏訪会長ら同会の役員が約50冊の図書を園児らに手渡した=写真。たくさんの真新しい本を手にした園児らは歓声を上げて大喜び。本のお礼に竏窒ニ全員で元気に歌を披露した。同会の役員らは「喜んでもらえれば何よりだ」と笑顔で話していた。
図書券は園児数などに応じて各園と学校に配分され、それぞれ希望する図書の購入に充てられる。
同会は母校の赤穂中学校にもマイク、アンプ、スピーカー付きのレクチャー・テーブル(演台)1台(約25万円)を寄贈している。 -
南部小学校音楽会
06年度上伊那南部小学校音楽会が25日、駒ケ根市の市文化会館で開かれた。南部教職員会主催。駒ケ根市、飯島町、宮田村、中川村の伊南4市町村、10小学校の6年生児童が一堂に会し、それぞれ練習を積み重ねて仕上げた合唱、合奏を晴れのステージで堂々と発表し合った=写真。
開会式に続いて全員で『つばさをください』を大合唱して心を一つにした後、先頭を切って東伊那小の児童がステージに上がった。この日唯一の器楽合奏の曲目は『カルメン竏酎・幕への前奏曲』。児童らは緊張した表情でアコーディオンや木琴などそれぞれの担当楽器を構え、教諭の振り下ろす指揮棒に合わせて演奏を開始した。小人数ながら見事にまとまった演奏に会場からは大きな拍手が起こっていた。
赤穂小は『七色の輪の中に』を同声3部合唱で披露。約120人の大人数のメリットを生かし、迫力満点の美しいハーモニーをホールいっぱいに大きく響かせた。 -
花いっぱい運動
ひまわりの家通所者がカーネーションのアレンジメント担当南箕輪村の花いっぱい運動の一環で、村の障害者生きがいセンター「ひまわりの家」の通所者が、役場庁舎などに飾っているカーネーションのアレンジメントを担当している。
カーネーションのアレンジメントは、「清花園」(田畑)の堀友和さんが、地域の人に村の特産品カーネーションをもっと知ってほしい-と、3月から役場庁舎などに飾っている。
4月からは村の花いっぱい運動の一環として花いっぱい推進協議会が一緒に取り組んでいる。「花を通じた人と人とのネットワーク作りを目的に村内のいろいろな方に広めたい」との思いから、ひまわりの家通所者が作品づくりを担当することになった。
作品づくりは毎週1回。24日は3回目で、堀さんと推進協を担当する役場職員が花材を持ってひまわりの家を訪れ、通所者が赤、ピンク、黄色など色鮮やかなカーネーションを椿の葉の緑とのバランスを考えながら愛らしく生けた。通所者は「花がきれい」「楽しい」と、1時間弱で10個の作品を仕上げた。
作品は庁舎など公共施設や銀行に飾っている。 -
06年度箕輪町功労者表彰受賞者決まる
06年度箕輪町功労者表彰の受賞者が決まった。芸術文化、消防、保健医療の3分野で3人が受賞。本年度の3人を含めこれまでの受賞者は198人になった。表彰式は11月3日午前9時30分から、町役場講堂である。
受賞者は千葉幸雄(耕風)さん(72)=芸術文化功労=、小林信さん(70)=消防功労=、福島正昭さん(77)=保健医療功労。
功労の内容は次の通り(敬称略)。
◆千葉幸雄(耕風)=松島栄町=57年4月から農業に携わる傍ら、50年の長きにわたり農民書家として地域の子どもを中心に数多くの住民に書を教え、自らも書を極め、町公民館書道研究会講師として後進の指導育成にあたっている。伊水会を主宰し中央でも活躍。書道界では県下屈指の書道家でもあり、町を代表する書家として町の芸術文化の向上に多大な貢献をし、「箕輪町の歌」歌碑などの揮毫も数多くある。地域では町消防団第3分団長や松島区区長代理なども歴任し、民生の安定と社会福祉の発展向上にも尽力した。
◆小林信=木下中1=55年町消防団員を拝命以来、20年の長きにわたり天賦の強靭な精神力と優れた人格識見をもって、常に消防人としての和を基本とし人徳により全団員の信望を集め、卓越した掌握技量と時宜に即した決断と実行力を発揮。選ばれて町消防団分団長、副団長、団長及び上伊那消防協会副会長の重責を担い、民生の安定に尽くし、消防行政への信頼の養成に多大の貢献をした。また木下区区会議員、公民館分館長、町商工会理事・監事など数多くの公職を歴任。町の進展と産業の振興、公共福祉の増進に尽くした。
◆福島正昭=松島仲町1=66年12月から町唯一の産婦人科医として、40年の長きにわたり一途に産婦人科診療に従事。町民の母子保健衛生の向上と地域医療の進展に多大の尽力をした。分娩に携わった新生児数は6千人余を数え、医療技術への信頼は絶大で、他の追随を許さない偉大な功績。極めて温厚で高潔な人格と英邁な識見を持ち、旺盛な責任感と弛まぬ努力で医療技術の研さんに精励して医道を極め、医療行政の推進にも積極的に協力。学校医、婦人科検診、母子保健指導など地域住民の健康増進に多大な貢献をした。 -
南箕輪村開発公社
無料入浴券利用分の入湯税未納南箕輪村開発公社の唐木一直理事長は25日夜、大芝荘で開いた理事会で、大芝荘の宴会利用客と宿泊客にサービスで配っている無料入浴券の利用分の入湯税が未納だったことを報告し、過去の資料を調査して延滞金も含め村に納税することを諮り、決定した。
理事会後の会見で唐木理事長は、「無料券なので課税対象ではないと解釈していた。税法の解釈が誤っていたことを大変申し訳なく思う。わかった以上はきちんとさせていただく」と陳謝した。
9月の村議会連合審査の中で、無料券の入湯税について質問があり、公社が調査して明らかになった。
大芝の日帰り温泉施設は98年4月にオープン。98年度末から利用促進のため無料入浴券を配っている。無料入浴券利用の場合は、「無料なので課税対象ではない」との解釈でこれまで入湯税を村に納めていなかった。
公社は税金の更正決定の3年間、03年9月までさかのぼって調査し、資料が残っている範囲で延滞金も含め村に納付する方針。
無料入浴券の配布は、すでに忘・新年会のキャンペーンに盛り込んでいるため2月末まで配布し、配布分の入湯税は公社が負担する。3月1日からは300円の割引券に切り替える。
唐木理事長は「できるだけ早く調査し納税したい」とし、具体的な更正の方法や納付などを役場税務課と協議するという。 -
伊那北、弥生、赤穂高校で世界史の未履修を確認
各地の公立高校で、学習指導要領の必須科目である世界史が未履修となっている問題で26日、伊那市の伊那弥生ヶ丘高校、伊那北高校、駒ヶ根市の赤穂高校の一部生徒も、世界史を履修していないことが分かった。
伊那北高校では、2、3年次に選択で世界史を履修するようになっているが、選択の仕方によっては世界史を履修しないことも可能となっており、26日の調査の結果、現在の3年生にも世界史を履修していない生徒がいることを確認。これまでの卒業生は、日本史や地理の単位を未履修分の世界史に置き換え、単位認定をしてきた。
千村重平校長は「どの程度までやったかを精査して、子どもたちには先のことを保証してやらなければならない。一番良い方法を模索したい」とコメント。今後は、県や国からの判断を待って対応を考えたいとしながら、生徒らの進路が落ち着いた後に、集中補習をするなどの方法を考えている。
伊那弥生ヶ丘高校では、2年次にすべての生徒が世界史を選択するようになっているが、実際には日本史との選択となっており、現在の3年生の約58%が、世界史を履修していない。同校の場合は、世界史という大枠の中で日本史を集中的に学んだと解釈し、世界史の単位認定をしてきたという。大野田文吉教頭は「日本史の中でも、世界史と関連する部分があり、その中で世界史の教科書を使うから良いと判断していた。県や国が、これではだめだと判断した場合、今後の対応を考えていきたい」としている。
赤穂高校でも、普通科の中に設けている文理総合コースの一部、73人が、世界史を履修していないことを確認。状況は伊那弥生ヶ丘と同様で、米山明廣校長は「今後、必要な授業を行って対応していくことを考えている」としている。
現場の教師からは「センターや共通試験の導入で、3年間という期間が狭まり、3年次から履修をスタートすると履修しきれないという事態が出てきた。そういう中で入試対応をしていくには、2年次から受験対応の選択制を導入せざるを得なかったという背景もある」ともらす。
授業日数が減少する一方、学力低下に対応すべく、必死に受験対策をしてきた教師たち。「全県的に必死で学力向上を目指し、やっと平均値までになった。今回のことで、再び下がってしまうのでは」と語った。 -
駅前活性化にみんなの知恵を
商工会建設部会が研修会、地域協力のきっかけに宮田村商工会建設部会は25日夜、駅前開発をテーマに研修会を開いた。首都圏で沿線開発に携わった山中文人さん(村町一区在住)が講師。村内ではJR宮田駅前について活性化に向けた検討が始まったばかりだが、黒河内勇雄部会長は「駅前は村の顔でもある。行政に頼るだけでなく、幅広く地域が協力して議論を深めていけたら」と期待を寄せた。
相鉄エージェンシー元取締役の山中さんは親会社の相模鉄道の元社員で、沿線の宅地や駅ビル開発などにも従事。
席上では当時の経験を基に話し、多くの努力と知恵に加え、多額の費用もかかる駅前開発の難しさにふれた。
そのうえで開発する地域の歴史や特性などを十分に認識する必要があると説明。
「大きいものでなくていい。地元の人が誇れるものを造らないと」と指摘した。
同部会は今年1年かけて、むらづくりについて研究。村が自立を進めるうえで駅前の活性化も欠かせないと、研修の機会を設けた。
この日は建設部会以外の商工会員も多く参加し、黒河内部会長は「みんなで知恵を絞ることが大切に思う。今後もこのような機会を設けて、村が活性化していくきっかけになれば」と話した。
宮田駅前の整備活性化では今年初め、村と周辺地権者が懇談するなど、長年の懸案だった空洞化打開に向け検討が始まっている。 -
ボクたち、ワタシたちの野菜いかが
宮田小3年2組、対面販売に挑戦農産物を栽培するだけでなく、消費者にどう届けるか自ら汗を流して学習している宮田村宮田小学校3年2組は、初めての対面販売に挑戦している。今までは育てた野菜などをスーパーに出荷するだけだったが、接客して直接手渡すことで、人の想いや温もりを肌で感じている。
学校近くのスーパーこいちの協力で、同店頭で販売。数人の班ごと約1時間ほど店先に立ち、客の呼びこみや接客、品物の受け渡しなどを行った。
23日には試験的に小菊を販売。好評のうちに売り切れたが、さっそく反省会を開き、言葉遣いや、どうやったら喜ばれるかなどを全員で話し合った。
26日は前回の経験を踏まえて、大根とサツマイモを販売。次々と訪れる客に笑顔で応対し、「ありがとうございました」と元気な声も響き渡った。
自分たちでつくった農産物を販売し、社会貢献したいと始まった学習だが、多くの人の協力や善意も受けて目の輝きを増す子どもたち。
27日も午前10時から午後3時まで同店頭で販売を予定している。 -
池上さんが総務大臣表彰
上伊那圏域の公平委員として10年余り勤続した宮田村中越区の池上昭元さん(76)が24日、総務大臣表彰を受賞。翌日は天皇陛下に拝謁した。公務員の勤務要求、不利益処分を審査、調停する役割を長年担った功績が認められた。
池上さんは元村職員で、1975(昭和50)年から1995年(平成7)年までは村助役を務めた。
その人格と経験が買われ、退職後の96年に公平委員として着任。今年3月まで務めた。
職員と首長の間に入って問題解決の仲介役として尽力。年間に発生する問題は少なかったが「公平性を保つのが、やはり一番難しかった」と振り返る。
今回表彰者は全国で325人、県内は8人で上伊那は池上さんのみ。26日には役場を訪れて清水靖夫村長に受賞報告した。 -
1万円超のプレミアムなウィスキー発売
秋の夜長にいかが‐。本坊酒造信州工場(宮田村新田区)は、720ミリリットルの通常ボトルで価格が1万円を超える最高級ウィスキー「駒ケ岳」を発売した。1986年と1989年から樽に寝かした年代物2種類で、ブレンドせず一つの樽から瓶詰した「シングルカスク」が特徴。いずれも400本余りの限定品だ。
定番の「シングルモルト」は醸造元が同じウィスキーを指すのに対し、「シングルカスク」は樽までもが同一との意味。
ブレンドしない、一つの樽から生み出される僅少の味わいが楽しめる。
402本限定の1986年は、シェリー樽に寝かしてあったもの。ドライフルーツを思わせる甘い香りと樽の香りの組み合わせが絶妙で価格は1万4千円。
1989年は430本限定。新樽を使い、樽の木の香りが素直に楽しめる。価格は1万2千円。
同工場の販売するウィスキーの一般商品としては最高価格。「大人のお酒。原酒の香りを楽しみ、お好みで水割りなどにして飲んでもらえれば」と話している。
酒販店のほか同工場売店でも販売する。 -
伊那市火災防御訓練 1キロ離れた中継送水など
大規模火災を想定した、伊那市火災防御訓練が22日、美篶のJAカントリーエレベーター付近であった。市消防団、伊那消防署、高遠消防署が連携し、緊急出動や遠距離中継送水訓練などを実施して有事にそなえた。
消火栓、貯水槽などの水利が不十分な場所で火災が発生し、風にあおられ被害が拡大する想定。消防団44隊(約440人)、ポンプ車44台などが出動し、出火場所から最大1キロ離れた水利など6個所から中継で水を引いて消火活動した。
閉会式で田畑安彦団長は「機械の取り扱いを熟知し、人と人との連携がなければ水は出ない。これからも訓練を重ね、連携を築き上げていきたい」とあいさつ。登内正史伊那消防組合消防次長は「1キロの中継送水訓練は初めてだったが総体的に迅速に訓練が出来た」と講評した。
中継送水で放水する団員ら -
伊那市の宮下さん ねんりんピック剣道団体に出場
60歳以上の高齢者を対象としたスポーツの祭典「ねんりんピック静岡2006」の剣道交流大会(29、30日)へ出場する、県剣道連盟上伊那支部長、教士7段の宮下芳夫さん(68)=伊那市境東=が26日、小坂樫男市長へ大会前の意気込みを語った。
日ごろの練習の成果が認められ、同連盟の推薦を受け団体メンバーに参加する宮下さんは、中堅を務める。出場歴は00年の初出場から数え4回目。「メンバーも少し若返ったので、決勝トーナメント進出を目指したい」と目標を述べた。
現在は上伊那支部長として、地元クラブの合同けい古や、伊那弥生ヶ丘高校剣道部の指導などに従事。発足30周年を迎える、伊那少年剣道クラブの設立にも携わるなど、地域に剣道を普及してきた。
剣道交流大会は、都道府県、政令指定都市代表の62チームが予選リーグ、決勝トーナメントを戦う。県代表は初日、熊本県、岡山県と対戦する。
「ねんりんピック静岡06」剣道交流大会へ向けて意気込む宮下さん -
箕輪町消防団救護競技大会
第11回箕輪町消防団救護競技大会が22日、箕輪中部小学校体育館であった=写真。町内6分団から救護班の各5人が出場し、日ごろの訓練の成果を競い合った。
正しい救急法の知識と技術を競い合うことを通して、災害時における事故の未然防止と緊急時に必要な応急手当に対応する能力を身に付けることを目的とした取り組み。軽傷の部50点、重症の部50点の合計で競い合う。
全体では毎月1度ほどずつ救護訓練を行っているが、大会前2カ月位からは分団ごと出場選手が訓練を重ねてきた。
重症の部は、今年からAEDを含めた心配蘇生法での応急処置を課題とし、現場にない自動体外除細動器を周囲の人に持ってくるよう求めることなども審査対象とした。肘の切創の応急処置を課題とした軽傷の部では、負傷者役の団員に対し、迅速かつ的確な措置を施した。
結果、総合で98点を獲得した第4分団が優勝。第5、第3分団はともに93点だったが、22・7秒早かった第5分団が準優勝、第3分団が3位となった。 -
東伊那郵便局で陶芸展
駒ケ根市の東伊那で工房「山の木窯」を営む陶芸作家岡田和也さんの陶芸作品展が同市の東伊那郵便局(小林敏明局長)で11月2日まで開かれている=写真。皿や茶わん、カップなどの食器や花瓶など約40点が展示され、訪れた人たちの目を引いている。岡田さんは「シンプルな中にも機能性を備え、手作りの風合いを生かした作品を心掛けている」と話している。
岡田さんは名古屋市出身。阿南町の陶芸センターで指導員を8年間務め、2年前に駒ケ根市に工房を構えた。作品制作のほか、工房で陶芸教室も開いている。
問い合わせは同郵便局(TEL83・4218)へ。 -
駒ケ根高原美術館で菅野充造展
駒ケ根市の駒ケ根高原美術館で「主張する竏窒「ろ・かたち 菅野充造展」が11月26日まで開かれている。国画会会員の画家菅野充造が独特の感覚で描いた学生時代から新作までの作品約50点を展示している=写真。
菅野さんは1935年函館生まれ。武蔵野美術学校(現大学)卒業後、国画会会員。国内各地やロサンゼルスなどで個展を開催している。
午前9時縲恁゚後5時30分(11月以降午前9時30分縲恁゚後5時)。会期中無休。入館料は大人千円、大・高校生800円、小・中学生500円(小・中学生は土曜日無料)。問い合わせは同館(TEL83・5100)へ。