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ねんりんピック出場者激励
第19回全国健康福祉祭ねんりんピックしずおか(28縲・1日、静岡県)に出場する駒ケ根市の5選手を激励する会が23日、同市役所で開かれた。5人はそれぞれ「ぜひ優勝したい」「調子も上がってきているので頑張りたい」などと大会に向けての決意を語った。中原正純市長は一人一人に激励金を手渡し「地道な努力を重ねて出場する皆さんにエールを送りたい。大会を楽しんできて」と激励した=写真。
ソフトバレーボールの3人は上伊那のクラブチーム「似たかよったか」のメンバーとして出場する。初戦の相手は奇しくも駒ケ根市と友好都市協定を結ぶ静岡県磐田市とあって選手らと中原市長は「何か土産を持って行こうか」「これを機にさらに友好を深めては」などと笑い合っていた。
出場者は次の皆さん。
▼太極拳=春日道子(上穂町)倉田水江(北割一)▼ソフトバレーボール=奥原幸子(町二)北村隆人(福岡)大村八重子(町一) -
南箕輪村の年賀状
「まっくん」と大芝高原をアピール南箕輪村のイメージキャラクター「まっくん」と大芝高原をデザインした村の年賀状が11月1日、南箕輪郵便局などで発売になる。
村は広報活動の一環で毎年、年賀状を作っている。例年写真を使っていたが、今年は子どもから高齢者まで幅広い年代に使ってもらえるように淡い色調のイラスト画にした。
村のイメージキャラクターになった「まっくん」のデザインが今年新しくなり、村内外に広めたいと、正月らしく羽織袴姿のまっくんと、来年の干支(えと)のイノシシとウリ坊の親子が戯れる様子を描いた。背景は村の財産である大芝高原。大芝湖と愛の鐘、山並みが見え、自然の豊かさをアピールした。
イラストは、はがきの下3分の1ほどの大きさ。文字の縦書き、横書きの両方に対応できるようにしている。2万枚作成。
すでに予約もあり、村は「購入はお早めに」と話している。 -
泉舟流さわらび乃会がデイサービス松寿荘で踊り披露
伊那市の舞踊の会「泉舟流さわらび乃会」(泉舟寿恵会主)は24日、南箕輪村のデイサービスセンター松寿荘で踊りを披露し、利用者を楽しませた。
さわらび乃会はボランティアで松寿荘を訪問し5年目になる。利用者が曜日によって異なるため、全員が楽しめるように9月と10月に3日間ずつ曜日を変え、10月は23日から25日まで訪れた。
会主と生徒の計7人が、「恋絵巻」「天竜下れば」「花笠音頭」など、利用者もよく知っている曲を中心に次々とステージで披露。利用者は扇子などを使った華やかな踊りにじっと見入ったり、曲に合わせて手拍子をして楽しんでいた。 -
たそがれシーラクバンド
夜、練習会場の公民館に楽器やアンプを持って仲間が集まる。「4小節は皆で吹いたほうがいいでしょ」「ここはギターとベースで」。アイデアを出し合いながら曲作りに取り組む。真剣さの中にも、音楽が楽しくて仕方がない、そんな空気で満たされていく。
05年5月18日、「たそがれシーラク会」が発足した。バンド名は「たそがれシーラクバンド」。“たそがれ”という言葉通り、シニアの年代に入った仲間が音楽という共通の趣味を通じて、音楽という一つの志を楽しもうと生まれた。活動の一番の目的はボランティア活動。高齢者の福祉施設などを訪問して演奏し、楽しんでもらいたいという。
メンバーは箕輪町と伊那市に暮らす6人。トランペット宮下紀彦さん、ハーモニカ平沢秀彦さん、ギター唐沢利文さん、ベース大野堅司さん、キーボード久谷みどりさん、テナーサックス有賀國光さん。年齢は62歳から67歳だが、「気持ちは25歳」と若々しい。
音楽経験者は2人で、残りの人は60歳を過ぎて始めた。中学の同級生、高校の同級生、隣組など皆が少しずつ知り合いで、「『やりたいね』『やろうか』と、なんとなくいいムードで出来上がった」。
名前の「シーラク」は漢字で「志楽」。読んで字のごとく「志を楽しむ」という皆の思いからなり、響きを考えてシラクをシーラクにした。「楽しく死ねるというもう一つの意味もある」とメンバーは笑う。
「音楽は一人でやっていてもおもしろくない。多くの人とやると気持ちが触れ合える。音楽の盛り上がりも違う」
箕輪町の沢公民館で月2回、3時間ほど練習に励む。コンピューターで編曲し、ドラムがいないためコンピューターでドラムの音を入れている。
ジャンルは演歌、童謡、叙情歌、民謡と幅広い。「銀色の道」「月の砂漠」「ああ人生に涙あり」「花笠音頭」「森のくまさん」「大きな栗の木の下で」など、レパートリーは今のところ12、13曲で、少しずつ増やしている。
デビューは発足から1年後の今年6月、沢区の敬老会だった。これが好評で、9月には箕輪町内4地区から声がかかり、敬老会で演奏。すでに5ステージを経験した。今後も沢区の文化祭のほか保育園、福祉施設での演奏を予定している。
「気心の知れた人が集まって、難しいことは何もない。言いたいこと言って、和気あいあいで、本当に楽しい」
買ったばかりの楽器を手に、ピーもプーも音が出なかった人が、熱心に練習し吹けるようになった。陰の努力があり、うまくいかずに苦しいときもある。しかし基本は「志楽」。「楽しむことが一番」だという。
「ピタッと合うと心地いい。やっている自分たちが楽しい」
「一人が“ド”だとすれば、皆がいると和音、コードになる」。そんな快感を味わいながら、「あわよくば夢はカーネギーホール!」と笑顔で楽器に向かう。(村上裕子) -
チューリップの観光農園目指し球根植え
遊休荒廃農地を無くし地域を活性化させようと活動する箕輪町上古田の住民組織「これからの農業林業を考えるEグループ」(唐沢光範グループ長)は25日、休耕田にチューリップの球根5千個を植えた。上古田長寿クラブ、西部花街道の会上古田支部、有志らも協力し35人が、来年6月ころの開花を楽しみに作業に精を出した。
球根の植栽は、箕輪町まちづくり住民提案事業の補助金とEグループの会費でまかなう。チューリップ農園は、上古田公民館から東へ100メートルほど下った道路沿いの休耕田。15アールの広さがある。
チューリップは「素朴なものにしよう」と本来のシンプルな形の品種ゴージャスとレインボーの2種類を選び、黄、紫、桃、赤、白の各5色。農園を10ブロックに区画し、1ブロックに500球ずつ植え、開花時に自由に散策してもらえるように各ブロックの間に遊歩道も確保した。
唐沢グループ長は、「遊休荒廃農地が少なくなるように頑張っているが、こうして皆が作業に集まることだけでも地域の活性化になる」と話し、チューリップの観光農園に期待を寄せている。
Eグループは春から柴桜、青いアサガオなどの植栽にも取り組み、アサガオは多くの人が訪れた。チューリップと平行して上古田区民や区外の人から提供されたスイセンの球根も、チューリップ農園近くのほ場に順次植えている。 -
新ごみ処理施設建設計画・美原区は拒否反応
上伊那広域連合が伊那市の伊那中央清掃センター隣接地に新ごみ処理施設を建設する計画案に対し、地元の美原区で24日夜、区民説明会があった。これまで「他地区への施設移転を約束に、理解してきた」とする区民からは隣接地案の突然の浮上に批判の声も多く、広域連合による説明会は序盤から激しい応酬となった。同区は近く、今回の議事録を全戸に配布、同時に区民に意向調査をして、年内にも可否の結論を出す方針だ。
非公開で開いた説明会は区役員と連合担当者によると、「施設移転の約束」を含め隣接地案にかかるこれまでの動きや、市内複数地区でも進めている用地選定経過についてのそれぞれ情報公開の有無、有害物質による身体への影響をめぐり、説明前におよそ1時間半にわたって議論。長時間に及んだため、予定していた新施設の説明は一部省略した。
新施設の建設計画にあたって広域連合側は「『区の合意が得られなければ強引に計画は進めない』との連合長の小坂樫男・伊那市長の旨」を伝えた。
説明会には区民100人余が参加。区役員は「賛成というような姿勢はほとんど見受けられなかった。迷惑施設としてこれまで協力してきたからこそ、区民の拒否反応は強い」と話す。
出席した女性(63)は「施設建設にあたってメリットがあるというが、命の大切さは全くわかっていない。移転の約束があったのに、行政のずさんさにびっくりしている」と強く非難。50代男性は「説明会以前の話。なぜ人家の密集する場所に建てたいのか。これまで協力してきたのに仇(あだ)となって返された」と不満をもらした。
一方で、「数十年後の将来を見据えたときに区にとってメリットは大きいし、技術の発達で身体や環境への影響は今までに比べれば少ないのでは」とする意見もあった。
隣接地案は、現施設周辺の6区・1常会役員らでつくる地元対策委員会で、一部の委員からあがった地元での施設建設検討の提案を受け、広域連合が8月の委員会で案を示して各区・常会での施設建設の検討を要請。下川手区はすでに住民の了承を得ている。美原区の動向を見てからの検討を考える区もある。 -
ケンウッド事業用地売買契約調印式
カーオディオやカーナビゲーションなどで世界的シェアを誇るケンウッド(本社・八王子市、河原春郎社長)は25日、伊那工業団地の長野ケンウッド(佐藤一祥社長)に隣接する約1万4千平方メートルを、伊那市土地開発公社から取得した=写真。
カーエレクトロニクス事業を中核とする同社は、1990年に長野ケンウッドを設立。主に自動車関連製品の製造を行う拠点となり、連結売上高の2割を占める大規模工場に発展した。昨年10月からは、製造から品質情報を迅速にフィードバックするため、八王子事業所の研究部門の一部を長野ケンウッドへと移転。今後この地で、更なる事業拡大とサービスの充実、従業員環境の整備を図るため、新しい用地の確保を決めた。
河原社長は「発祥の地である駒ヶ根市の隣で、発展の基礎ができたのは喜ばしいこと。アジアに勝てる日本の国内工場を持ち、きちんとしたスキルを持った人材を日本の中で作っていくことが新たな発展になる」と語った。
新たな用地は従業員の駐車場に利用するほか、既存工場との連携の中で有効的な利用方法を模索していく。 -
記者室
横浜の橘幼稚園の年長園児が今年も2泊3日の予定でアグリネーチャーに訪れ、自然を楽しんだ。幼子を2泊3日の旅に出すには親も勇気がいる。園に対して全幅の信頼がなければできない▼親なら誰でも、子どもの教師や学校を信頼したいと願うが、無条件に信頼できないという現実をしばしば、突き付けられる。信頼して、相談したことが裏目に出て、いじめのきっかけになった福岡県の中学教師はなにも特別の例ではない。以前、子供の面前で汚い言葉で罵り、体罰を与える現場を見て、あれでは、子供達に「いじめてもいい」と免罪符を与えるようなものと感じた▼良くも悪くも教師の一言は重い。たった一言が生徒の未来を広げ、たった一言が未来を摘み取る事も(大口記者)
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親王まつる奈良五條市の例祭で紙芝居上演
宮田村商工会の村おこし事業実行委員会は22日、村にゆかりの奈良時代の皇族・他戸(おさべ)親王をまつる奈良県五條市の御霊神社例祭に参加。親王の生涯を物語にした大型紙芝居を上演し、交流を深めた。
例祭参加は4年目で、委員と朗読グループ「お話宅Q便」のメンバーら5人が訪問。
地元の人が数多く集まる神社境内で上演し、遠い信州で根づく・ス親王伝説・スを伝えた。
宮田村には親王が詠んだとされる和歌が伝わっており、同委員会は伝承をもとに物語「おさべ親王と梅が里」を創作。
その後に五條市で親王が没したことが分かり、御霊神社例祭に参列するようになった。
紙芝居上演も3回目で、例祭行事の一つとして定着しつつある。
同委員会の田中一男委員長は「互いの絆も深まってきた。今後は人的交流なども積極的に行なうことができたら」と期待を寄せた。 -
山ぶどう収獲量、過去最高に
糖度、酸味も目標以上、良質なワインに期待主にワインの原料となる宮田村の特産品・山ぶどう(ヤマソービニオン)の今季収獲量が31・6トンに達し、過去最高となったことが農協宮田支所のまとめで分かった。天候不良などで、上伊那地域では果樹全般的に作柄を落とす中での・ス豊作・ス。糖度や酸味も目標数値を上回っており、同支所は「栽培技術の安定化などが大きな要因」と説明する。
生産関係者らが集まる山ぶどうの里づくり推進会議幹事会で報告。同支所は前年度を7トンも上回り、当初目標にしていた30トンも上回ったとした。
収獲した山ぶどうをワインに醸造している本坊酒造信州工場(同村新田区)は、全ほ場で糖度が目標値の20度を超えたと説明。「飲みやすいワインが期待できる」と、品質にも自信をみせた。
今年の山ぶどうは例年よりも成育が遅れ、今月3日に収穫を開始。当初は品質や収量への影響も懸念されたが、17日までに全てのほ場で無事に収獲を終了した。
農協の担当者は「他の果樹が収量を落とすなかで、目標以上の収獲。軸枯れなどの問題も抑えられ、実も房も例年以上の大きさ」と指摘し、14戸の栽培農家が努力して取り組んできた栽培技術を評価した。
現在醸造中で、新酒の「紫輝」は12月に発売を開始する。 -
ともいきの会、そば打ち交流
宮田村町二区の地域ボランティア・ともいきの会(矢亀誠一会長)は23日、そば打ち体験を村の福祉交流施設なごみ家で開いた。地域住民ら約30人が参加。ワイワイにぎやかにつくり、秋の味覚で交流を深めた。
そばうち名人で区内に住む倉田昌明さんが講師。練り、手のしなど本格的な熟練された技術に、参加者は「すごいねぇ」と歓声をあげた。
さっそく全員で挑戦。最初は「見てるのより、やってみると難しい」と話したが、徐々にコツをつかむと「手つきが良くなった。家でもやってみたい」と笑顔が広がった。
自分たちで打ったそばの味は格別。口いっぱい広がる秋の味に会話も弾んだ。 -
中アの魅力を伝える 宮田村の鎌倉国光さん写真展
宮田村大田切のアマチュアカメラマン鎌倉国光さん(55)の山岳写真展「中央アルプス縲恷兜氓フ山稜パートIII」は29日まで、伊那市荒井区の市立図書館広域情報コーナーで開いている=写真。入場無料。
これまでに撮りためた、宝剣岳、伊那前岳、中岳などの中央アルプス北部の写真の中から30余点を出品。四季折々の風景をとらえた作品は雄大な山々の魅力を伝えている。
岩肌の黒と雪の色を赤く照らし出す「朝焼けの宝剣岳」など、季節、時間によって違った姿を見せる。鎌倉さんは山の魅力を「一期一会の世界」と言い表している。
鎌倉さんは1951年、高知県生まれ。30年ほど前に宮田村へ転勤し、85年ころから集中的に中央アスプス北部や江戸時代の高遠町の石仏師・守屋貞治の石仏を撮り始める。
同図書館では、3年前から毎年、中央アルプスの写真展などを開いている。
午前10時縲恁゚後7時。28、29日は鎌倉さんが会場を訪問する。 -
上伊那の「気に入っている風景」
県の景観サポーターとして活動した上伊那の12人による写真展「私の気に入った風景」は11月2日まで、伊那市の中部電力伊那営業所ギャラリーで開いている。メンバー一人3点ずつの計36点を出品。それぞれが作品を通じて、伊那谷の自然のすばらしさを伝えようとしている。
同メンバーは本年3月までの2年間、「良い風景を見て歩こう」をテーマに、上伊那の景観保全のために活動。お気に入りの景観は写真に残し、これまでに2回の作品展で紹介してきた。
それぞれが感動した被写体は、満開のサクラ越しに見える中央アルプ、清き流れの三峰川、ダム湖と紅葉竏窒ネど多彩。代表者の一人の井上征博さん(62)=伊那市東春近=は「景観の良さを再発見し、大切に残していくよう呼び掛けたい」と話している。
土、日曜日は休館。午前8時30分縲恁゚後5時10分。
「上伊那の景観の良さを再発見」した写真展に注目が集まる -
地元の松くい虫被害・まん延防止考える
伊那市美篶青島の地域社会福祉協議会が主催する、高齢者対象の「いきいきサロン」が22日、地区の公民館であった。若林政廣会長が、地元の松くい虫(松材線虫病)被害について話し、約50人が耳を傾けた=写真。
若林さんらは被害があった、同地区の三峰川右岸沿いの「戸隠様」のアカマツの神木13本中1本を、9月に抜倒処理した経緯などをスライドで説明。地域にまん延させないためにも、初期防除をする必要があることを区民に呼び掛けた。
樹齢102年の大木の輪切りを加工し、日露戦争や本年の3市町村合併などの出来事を年輪に記載した「年輪年表」を披露。幾多の水害から地域を守ってきた神木の樹齢の長さに、参加者も考え深げだった。
恒例になっているタニシ汁の持て成しもあり、地元農家が採ったタニシ250粒を、だしのきいた味噌汁にして食べたりもした。 -
伊那市・西箕輪のウサギ飼育小屋焼く
23日午後8時07分ごろ、伊那市西箕輪大泉新田の農業原登さん(74)方、東側のウサギの飼育小屋から出火。約100平方メートルを焼き、同8時43分に鎮火した。ウサギ数十匹が焼死した。
伊那署は原因を捜査している。 -
亥(干支)陶芸教室に約20人
駒ケ根市東伊那のふるさとの丘、あゆみ館で22日、「亥(干支)陶芸教室」を開いた。
おもしろかっぱ館の親子・こどもふれあい事業の一環。親子ら約20人が参加、陶芸家の内田輝夫さんの指導で来年の干支イノシシの置物、土鈴などを作った。
粘土をこね、イノシシや土鈴の型にはめて成形したり、手で自由に皿やはしおきなどを作った。
母と弟の3人で参加した宮崎夕さん(小学4年)は「こねたり、形つくるのが面白かった。型を使ったので、上手にできた」と話していた。
この日作った作品は自然乾燥させ、11月11日、色付けし、釜入れ。9百度から1200度で30-35時間焼き、14日に釜出しする。作品は17日から12月15日まで、かっぱ館で展示する予定。 -
坂本克代さんの英国式庭園
「ハーブティーを飲みながら、庭を鑑賞する時が至福のひととき。見に来てくれた人が『わあ、すばらしい』と言ってくれることが何よりもうれしい」。
駒ケ根市赤穂福岡の坂本克代さん(68)のイングリッシュガーデンがこのほど、日本園芸協会主催の第9回全国ガーデニングコンテストでブロンズメタル賞を受賞した。
コンステトには414人が応募し、ブロンズメタル賞は坂本さんを含め15人。「短期間にかかわらず、完成度が高い」と評価されたという。
03年に神戸市から引っ越して以来、自宅をコの字に囲む約560平方メートルを1人で手作りした。「ガーデニングの本を見たり、見て歩いたこともない。真似すると似たような庭になってしまう。オーナーのセンスで作った、見たことのない庭が感動を呼び、刺激に与える」とオリジナル性にこだわる。
斜面の高低差を生かし、草花の間にレンガの小道が延び、白花を縁取りに、中に色彩豊かな花を配したガーデンは「バラやユリ、宿根草を中心に、1年中花が見られる庭」がコンセプト。
今は10数種類のススキやグラス、シュウメイギク、フジバカマ、四季咲きのバラが中心の秋の庭になっているが、晩春の6月には白の大小のつるバラが咲き乱れ「レースの小道」を作り、シャスターデージーが白い花で地面をおおう。バラ園では、赤やピンク、黄色と色とりどりのバラが咲き競う。玄関にはえんじ色のマリアカラスとラベンダー色のブルームーンがアーチを作り、来訪者を歓迎する。「バラは大好き、バラを愛でたら止まらない。手が掛かるだけに咲けば、香って報われる」。
夏のガーデンは数百本のユリが主役。そそとしたピンクのササユリ、愛らしい鹿の子ユリ、色彩豊かな透かしユリ、豪華と清純さを合せ持つ、ユリの女王、カサブランカが存在をアピールする。
シュウメイギクや白クジャクが咲き始め、白鳥草が風に戯れ、ガーデンは秋。ゴールデンアカシアやレインボーツリー、アメリアが黄色や赤に色づく。
土手を整備したススキの原では葉のシマ模様が特色に八丈ススキ、カンスゲ、糸ススキが一斉に穂を出し、自分で作ったセメント製の「風のささやきを聞く乙女像」に優しく影を落す。
◇◇
ガーデニング歴44年、現在の洋風の家は8軒目。「家を建てるたびに庭もがらっと変えてきた。庭は家の額縁。庭がないと家は完成とは言えない」。オレンジや茶など3色の洋レンガでふいた屋根、ラベンダー色の壁は、英国式庭園にマッチし、ここだけは異国の風が吹いているようだ。
「庭はキャンバス、どう庭を描くかは熱意とセンス。これからも、毎年、どこか趣向を凝らし、変貌させたい」と話す。
坂本さんのオープンガーデンは駒ケ根市の花巡りバスのコースに組み込まれており、毎日、多くの人が訪れている。
道順は広域農道の花の道クリニックと宮島薬局の間を西に入り、松林の道を500メートル下る。詳細は坂本さん(TEL83・8998、携帯080・1195・8887)(大口国江) -
日中友好講演会
日中友好協会伊那地区本部は20日、日中友好講演会を伊那市役所で開いた。講師に迎えた中国中日本大使館友好交流部参事官・孫美嬌さんは「中国日両国の民間交流について」をテーマに講演。相互理解、相互信頼を構築することの必要性を訴えた=写真。
孫さんは現状の日中関係を「両国の国民感情が必ずしもの望ましい方向に向いているわけではない」と指摘。しかし、隣接する両国間の友好関係を構築することは、日中だけでなく、アジア全体の利益につながり、互恵関係の構築により、良好な日中友好関係の実現を提案した。
そのため今後は、両国が過去の出来事を客観的に見つめ、その中で相互理解と相互信頼を再構築していくことなどが必要竏窒ニし、民間レベルや地方レベルでの交流が、全体の友好関係をさらに発展させていくことなどを示した。 -
南箕輪村で社協まつり
第9回社協まつりが22日、南箕輪村のデイサービスセンター「松寿荘」と障害者生きがいセンター「ひまわりの家」であった。手作り作品の展示やバザー、舞台発表など、さまざまな催しがあり、多くの人でにぎわった。
一部の有志がボランティアで始めた手作りイベントをきっかけに始まった祭り。村民の間にも認識が広がり、年々訪れる人の数も増えてきた。ボランティア団体、保育園、学校なども協力参加。今年は、企業や団体にも協力を呼びかけた。
ひまわりの家は、収穫した農産物のほか、手作りニット製品やアメリカンフラワーなどを販売。車いす、足浴の体験コーナーなども設置した。
ステージでは各団体が踊りや楽器演奏、紙芝居などを披露。南箕輪小学校3年生も、歌と踊りを披露し、訪れた人を楽しませた=写真。 -
ぽこ・あ・ぽこミュージカル
箕輪町、辰野町を中心とする母親らでつくる「ぽこ・あ・ぽこ」(中坪睦代代表)のミュージカル公演が22日、箕輪町文化センターであった。メンバーとその子どもらが、歌やダンスなどを交えた多彩な舞台を披露し、観客を魅了した=写真。
生涯学習フェスティバル「まなびピア箕輪」で手作りミュージカルを披露してきた「ぽこ・あ・ぽこ」は、結成10周年を迎えた。これまでアニメのキャラクターを使ったミュージカルを披露しきたが、今年は、子どもから大人まで楽しめる本格的なミュージカルに挑戦。演目は「オーザッピの夢物語」。お城のお姫様にあこがれる鳥・オーザッピを主人公とした物語で、誰もが、自分と違う他人をうらやむが、実は本当の幸せはすぐ側にある竏窒サんなメッセージを込めた。
メンバーは、愛きょうのある演技と美しい歌声で舞台を演じ、訪れた人の心を和ませていた。 -
箕輪少年野球連盟が6年生に卒業メダルを授与
箕輪少年野球連盟が主催する秋季リーグ戦が22日、箕輪町の上古田グラウンドであり、今大会で少年野球を卒業する6年生37人に、卒業メダルを授与した=写真。
同連盟は、町内の少年野球チームを対象に、さまざま大会を企画しているが、1年の中で秋に開くリーグ戦が最後の大会となる。6年生にとっては、この大会が連盟の卒業試合になるため、野球を通してさまざまなこを学んできた6年生の努力を評し、卒業メダルを授与している。
大槻克彦会長は「あいさつや周りの人への感謝など、野球を通じてさまざまなことを学んだと思うが、それを中学に行っても生かしてほしい」とあいさつ。
その後、各チームの監督が6年生一人ひとりにメダル授与。励ましの言葉を送った。
大会結果は次の通り。
(1)箕輪彗星クラブ(2)箕輪中部ヤンキース(3)箕輪ジャイアンツ -
美空ひばり歌の里まつり
美空ひばり歌の里まつりは21日、箕輪町の伊那プリンスホテルであった。全国から集ったファン約250人がプロやファンによる歌、舞踊などを鑑賞し、ひばりメドレーの数々を一緒に口ずさんで楽しんだ。
今年で9回目。同まつり実行委員会が計画した。
大正琴による「お祭りマンボ」「川の流れのように」の演奏で開幕。出演者は長野県をはじめ東京、大阪、奈良、和歌山、山口など各府県から集まり、ひばり&スカイの生演奏での歌やカラオケでの歌など58プログラムで熱唱、熱演した。
特別講話で「映画ファン」元編集者の渡辺保子さんを招き、「映画女優 美空ひばりさん」の話も聞いた。
箕輪町三日町にある美空ひばり歌の里館長で、実行委員会代表の小沢さとしさんはあいさつで、「今回のまつりがもう一度みんなで原点に戻って、前向きな気持ちでひばりさんの世界を語り続け、守り続けるきっかけとなっていただけるものになれば幸い」とした。 -
語りと朗読
南箕輪村田畑出身で東京都府中市在住の松沢寿美さんによる「語りと朗読-魅せられて20年今自分で語り伝えたい」が21日、南箕輪村民センターであった。約170人が松沢さんの語りの世界に引き込まれ、静かに聞き入った。
松沢さんは現在、府中市内でクラブ活動や幼児サークルの講師、小学生の朗読劇の指導などをしている。「いろりの前でおばあちゃんが、縁側に腰掛けて母さんが語ってくれた昔話。目をつぶると懐かしさがこみ上げてくる。温かさでいっぱいになる。私はいまその気持ちを伝えてみたい」と、会を開いた。
「あずきまんまの歌」や「詩・暦(こよみ)」など4作品を語り、朗読し、三曲会による箏と尺八の演奏もあった。最後は三曲会の演奏と共に「つるのおんがえし」を語った。静まり返った会場には松沢さんの声だけが響き、来場者は心の中が温かくなるような語りをじっと聞いていた。 -
【記者室】日本人は着物が似合う
日本・紬(つむぎ)織物サミットが駒ケ根市で開かれた。全国各地から生産者、問屋、小売店などの約100人が集まったのだが、さすがに関係者だ。年齢、男女を問わずほとんどが和装での出席であり、しかもそれが皆素晴らしく似合っていた▼外国人女性が着物を着た写真や映像を見ることがあるが、正直言って美しいとは言い難い。そこへいくと我らが日本女性。彼女らの8頭身とは比べるべくもないのに誰が着てもピタリと決まる▼逆もまた真なりで、洋服を着た日本人も西洋人の目には変に映るのだろうか。それならなおのこと、せっかく似合う着物を着ないのは日本人としてあまりにももったいない。特に女性には「もっと着物を」とぜひお願いしたいが…。(白鳥記者)
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日本・紬(つむぎ)サミット
伝統的な絹織物・紬(つむぎ)の素晴らしさを広く発信しようと第7回日本・紬織物サミット(伊那紬手織組合、駒ケ根市主催)が24日、駒ケ根市のアイ・パルいなんで開かれた。テーマは「信州の絹」と「養蚕と文化」。全国各地から紬の生産者、問屋、小売店など関係者約100人が集まり、駒ケ根シルクミュージアム名誉館長の岩下嘉光さんなど3人による基調講演を聞いたほか、製糸所や養蚕農家の代表者ら3人による事例報告を聞いた。
23日夜には同会場で前夜祭が行われ、紬ファッションショーが開かれた=写真。全国の紬名産地から意欲作24点が出品されて会場を華やかに彩った。参加者はそれぞれに個性的な味わいのある着物や帯の出来栄えに感嘆の声を上げ、盛んにカメラのシャッターを切っていた。
伊那紬手織組合の久保田治秀組合長は「信州は古くから養蚕や紬の生産が盛んだった。今回のサミットを機にその素晴らしさをさらにアピールしていきたい」と話した。 -
八十二銀行駒ケ根支店が寄贈
1926(大正15)年に上伊那銀行赤穂出張所として開設し、今月80周年を迎えた八十二銀行駒ケ根支店(赤田伊佐雄支店長)は23日、地元への感謝の印として足指力(そくしりょく)測定器1台(約5万円相当)を駒ケ根市に寄贈した。赤田支店長ら2人が市役所を訪れ「市の健康と福祉のために役立てて」と中原正純市長に手渡した=写真。中原市長は「市民の健康維持のために大いに活用したい」と礼を述べた。市は高齢者向けの講座や教室などで活用していきたいとしている。
測定器は本体に片足を乗せ、上面に突き出た2枚の金属片を足指で挟んで力を測定するもの。同市への導入は初めてとあって中原市長は「これは珍しい」と早速靴と靴下を脱いで指力を試していた。 -
ジュニアオリンピック出場者激励
第37回ジュニアオリンピック陸上競技大会(27縲・9日、横浜市)に出場する駒ケ根市の中学生選手3人を激励する会が23日、同市保健センターで開かれた。選手らは「自分の力が全国でどれぐらい通用するか楽しみ」「自己ベストを出して上位入賞したい」「納得いく記録を出し、決勝に進みたい」とそれぞれ意気込みを語った。中原稲雄教育長は「健闘を期待する。コンディションを整えて良い記録を出してほしい」と激励した。
3人はいずれも2年生で、13歳以上14歳未満のBクラスに出場する。同クラスの県選出選手は4人で、3人を駒ケ根市が占めた。
出場者は次の皆さん。
▼加藤一樹(赤穂2年)Bクラス100メートル、共通4×100メートルリレー▼森雅貴(赤穂2年)Bクラス110メートルハードル、共通4×100メートルリレー▼福澤潤一(東2年)Bクラス1500メートル -
高遠町、長谷村、西春近の3商工会が合併調印
伊那市の高遠町商工会、長谷村商工会、西春近商工会の合併契約書調印式が24日、市役所であった。今後、3商工会で臨時総会を開き、合併の承認を得て、来年4月1日の「伊那市商工会」のスタートを目指す。
合併は、長谷村、西春近を解散し、高遠町を存続する定款変更合併で、広域化、多様化する小規模事業者の指導ニーズへの対応、商工会事業の効率で効果的な取り組みを図る。合併後は3つの区域に各支部を設け、伊那商工会議所との統合まで、長谷村、西春近には職員1人以上を置く。資産、負債、権利義務は、そのまま引き継ぐ。来年度予算は、本年度並みを見込む。
合併協議会で、理事は30人と決め、新商工会長に森本光洋さん=高遠町商工会長=を選考している。
調印式には、3商工会正副会長ら約20人が出席。
小坂市長の立会いのもと、3商工会長が合併契約書に調印した。
幹事商工会の森本会長は、経済構造の大きな変革に触れ「管内600事業所のよりどころとなる商工会とし、自助努力しながら地域の商工業発展に携わっていきたい」と述べた。
会員数は高遠町225人、長谷村61人、西春近240人。
県は「1市町村1商工団体」を原則とし、07年度から補助金を削減する方針を示したことから、市町村合併に伴って、本年度、3商工会が広域連携するための調印を交わし、経営改善普及事業を一本化した。09年度には、伊那商工会議所と統合したいとしている。 -
日本風景街道戦略会議の委員が伊那市を視察
美しい街道づくりを支援する仕組みや体制の確立を検討する国土交通省の「日本風景街道戦略会議」ワーキンググループの委員が23、24日、伊那市の「信州伊那アルプス街道」エリアを視察した。
エリアは、国道361号・国道152号(権兵衛街道、杖突街道、秋葉街道)の直線距離で東西40キロ。歴史や自然環境を再認識し、二つのアルプスに抱かれた風景を保全する。
ワーキンググループから、座長の中村良夫さん=東京工業大学名誉教授、委員の森野美徳さん=都市ジャーナリスト=が訪れ、秋葉街道や道の駅「南アルプスむら」、高遠城址公園、三峰川の霞堤防などを見て回った。また、景観住民協定者会や花づくり団体などとも意見交換し、活動する上での問題点などを聞いた。
中村座長は継続的な活動を促し「二つのアルプスが見える景観、権兵衛トンネル開通後にどういう効果を上げているのか、興味を持って来た。住民自らが立ち上がり、沿道の看板を規制するなど手法を学ぶことが多かった」と話した。
「日本風景竏秩vには全国から72ルートの申請があり、プレゼンテーションした33ルートを中心に、委員が手分けで現地を視察している。全国の事例を持ち寄り、年度中に日本風景街道の理念や制度を検討。来年度、ふさわしい街道を認定する。 -
劇団「伊那舞台」
「おはようございまーす」。午後7時半、メンバーが元気よくあいさつしながら、次々とけいこ場に集まってくる。
上伊那の劇団「伊那舞台」の第3回公演が11月に迫っている。けいこは最終段階。演出するメンバーから役者にせりふの表現方法や動きなどに指示が飛ぶ。
今回、挑戦するのは喜劇「BIGBIZ竏昼{原木材危機一髪」(後藤ひろひと作)。木材問屋「宮原木材」の事務所が舞台となる。宮原木材社員の結城が主人公。悪友・健三が会社にかかってきた電話を勝手に取ってしまい、宮原木材を危機に直面させる。宮原木材はどうなってしまうのか…。上演時間は1時間半余。
「演劇のおもしろさを知ってほしい」と喜劇を選び、1月から活動を開始した。台本の読み合わせ、役者の配役、照明や音響の準備、チケット販売と着々と準備をこなしている。
ほとんどが仕事を持ちながらの活動。残業が入るなどメンバーの時間を合わせるのが大変という。
本番が近づき、けいこは午後10時まで続く。「順調な仕上がり」だが、お客さんにお金を出して見てもらう意識を持ち、よりいい舞台を目指す。
「普段の生活から少し離れ、楽しんでほしい」と来場を呼びかけ「やっている自分たちも楽しみたい」と心待ちにしている。
劇団は04年12月に発足。メンバーは、伊那市、南箕輪村の大学生を含む10縲・0代の12人。演劇をしていた人、観劇の経験すらなかった人など演劇経験はさまざまで、職業も、年齢も異なる。裏方を希望して入った人もいる。「楽しむこと」が前提で、飲み会も大好き。演劇を通し、人とのコミュニケーションも取れるようになった。
05年3月の上伊那高校演劇部合同発表会に、社会人劇団として参加したのを皮切りに、年1回のペースで公演している。
滝沢絵実代表(23)=伊那市西箕輪=は「演劇には、力を合わせて自分たちの手で1つのものを作り上げる達成感がある。客の反応も返ってくる。『楽しかったよ』の言葉がうれしい」と「ここ」は自分の居場所のような大事なポジションを占めている。
上伊那は演劇が盛んな地域。まだ駆け出したばかりの劇団だが「自分たちの色を出していきたい」と地域の芸術文化の発展に貢献しようと考えている。
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公演の開演時間は11月11日午後7時と12日午後3時半(開場はいずれも開演30分前)で、南箕輪村民センターを会場に開く。
入場料は前売り券500円、当日券700円。
問い合わせは、伊那舞台(TEL080・3508・1831)へ。
メンバーは随時、募集中。
(湯沢康江)