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箕輪町交通少年団レター作戦
秋の全国交通安全運動の一環で、箕輪町交通少年団は30日、町内沢上地籍の153号バイパスでドライバーに手紙を渡すレター作戦で安全運転を呼びかけた。
町交通少年団は町内小学校の5、6年生有志71人が所属。レター作戦は長年続く恒例の活動。夏休み中に、「飲酒運転をしないでください」「携帯電話を使っている人がいて危ないと思う。交通ルールを守ってほしい」などの内容で、1人3枚ずつ手紙を書いた。
手紙と児童への返信用はがき、交通安全パンフレット、買い物用コンパクトバッグの228セットを用意。団員が「安全運転をお願いします」と差し出すと、ドライバーは「ありがとう」と笑顔で受け取っていた。 -
新伊那市の社会福祉協議会が発足
新伊那市の社会福祉協議会の発足式が2日、福祉まちづくりセンターであった。設立当初の正副会長4人が、センター入り口に新社協の看板を設置=写真。関係者など約50人が祝福に訪れた。
設立当初役員の御子柴龍一会長は「少子高齢化社会を迎え、今後ますます地域のつながりや行政との関係づくりが必要になると考えている。誰もが安心して暮らすことのできる地域福祉の実現にむけ、社協の役割は大きくなる。お互い様の地域づくりを目指し、真の意味で市民に必要とされる社協を目指し、職員一同がんばっていきたい」とあいさつ。各来賓は、社会福祉を取り巻く厳しい現状に触れながらも新社協の出発に大きな期待を寄せ、祝福の言葉を述べた。
また同日、新社協の役員や方針を決定する理事会を開き、会長に御子柴龍一氏、副会長に伊東義人氏、宮下市蔵氏、熊谷雅人氏を選出。新社協の事業などを正式決定した。 -
キープ伊那で障害を持つ子どもたちにアートの楽しさを伝える南箕輪村北原
赤沼正菜さん(23)「最近やっと作業スペースができて、木工なども始めたんですよ」と笑顔を見せる。
障害を持つ子どもを放課後や休日に一時預かりをする障害福祉地域生活支援センター「キープ伊那」で、今年の4月から働いている。子どもたちは、学校が終わる午後3時くらいから集まり始め、おやつを食べたり遊んだりしながら帰りの時間までを過ごす。スタッフは、一緒の時間を過ごしながら、さまざまな面から子どもたちをサポート。「ただ楽しいだけではだめで、ここからは譲れないってことや、どうしてだめなのかってことも伝えていかなければならない。でも、それが一番難しいです」。
アートを通して障害を持つ人たちと関わりたい竏窒ニ、絵や木工、粘土細工などを取り入れることにも挑戦してきた。子どもの作品には、それぞれ意外な着眼点があって面白い。
「考えるほど、素直に描けなくなってしまうけど、子どもたちはみんな好きなものを素直に描いている。そんなことができる子どもたちが少しうらやましいです」。
◇ ◇
障害者アートと出合ったのは大学生の時。何かへの執着心や、うちに秘めた力強さがじかに伝わる作品を見て「こういう絵を描く人たちがいるんだ」と強い感動を覚えた。もっと障害を持つ人のことを知りたい竏窒ニ、障害を持つ児童のワークショップに参加したり、県内の障害者アート施設を訪問。大学でも、障害者アートを精力的に学んだ。
卒業時には、障害者アートに本格的に取り組む施設などで働くことも考えたが、「まずは施設の現状を知ろう」とキープ伊那へ就職。「何もないところからアートを取り入れた取り組みを作り上げていくことも面白いかなって思ったんです」。 しかし、子どもたちの関心をアートに向けるのは難しかった。進んで絵を描きたがる子もいれば、そうでない子もいる。無理強いすれば、かえってやる気を喪失させる子もいた。子どもたちにとって、アートは遊びの一つ。「面白そうだな」って感じてもらい、自ら描いてもらわなきゃなんだ竏秩B描く楽しさを感じられる空気をつくることの大切さを知る。「今はまだ、絵が好きな一部の子どもだけが描いている。今後はほかの子にも楽しさを感じてもらい、みんなで一つの作品を作ることにも挑戦したいなって思っているんです」。
◇ ◇
10月4日からは、子どもたちの作品を一堂に集めた展覧会「第3回願いをかなえるプーキくん展」を伊那市立図書館で開く。「作品展を開けば、良い作品もどんどんできてくるんです。それに、展覧会を通して地域の人にも『こういう活動をしている子どもたちがいるんだ』って知ってもらえる。まち全体で子どもたちのサポートができたら、子どもたちの活動の幅も広がっていくと思うんです」。 -
イーナちゃん広場
第29回みんなの生活展と第23回健康まつりを合わせた「イーナちゃん広場2006」が1日、伊那市の伊那勤労者福祉センターなどであった。地域で活動する各団体の活動発表展示や健康に関するさまざまな展示、運動プログラムがあり、訪れた人たちを楽しませた。
イーナちゃん広場として開催するのは今年で6年目。
生活展は、各団体の取り組み発表を知ってもらえるよう、クイズラリー形式で各ブースに関する問題を出題。全問正解者のみが挑戦できる抽選会を企画した。また、フリーマーケットでは32ブースが並び、値打ち品を買い求める多くの人でにぎわった。
健康まつり会場では、健康に関係する各種団体が健康診断や栄養チェックなどを実施。富県・手良・竜東の保健委員会は、近年注目される「メタボリックシンドローム」ついての展示を行い、内臓脂肪予防に効果を発揮するヨーグルトやルバーブなどを紹介した。運動プログラム体験が行われたステージでは、地域で取り組まれている各種運動プログラムを実施。サンライフ伊那の山岸洋子トレーナーは、だれもが無理なく取り組める体操を披露した。 -
箕輪町富田区民秋祭り
箕輪町の富田神社で1日、富田区民秋祭りがあった。子どもみこしや奉納の舞が披露され、屋台や出店を楽しみに訪れた地域住民でにぎわった=写真。
長年神社の例祭は行われてきたが、5年前からは富田地区経営友の会(向山利員会長)が地域活性化事業の一環として祭りを企画している。
今年は、伊那市ますみヶ丘の産直市場「グリーンファーム」による、生鮮野菜などの出張販売があったほか、パソコンコーナー、やおもちゃ販売など、子どもたちに人気のコーナーも設置。また、会員による「奉納の舞」も披露され、家族連れなどを楽しませた。
向山会長は「活性化を目的とした秋祭りとなって5年目となるが、区民の間にも“地域の祭り”という認識がだいぶ定着してきたように思う」と話していた。 -
諏訪社ののぼり支柱しゅん工祝賀式
伊那市中小沢地区の諏訪社で1日、9月に建立したのぼり支柱のしゅん工式があり、氏子らや工事関係者など、約40人に新しいのぼり支柱が披露された=写真。
もともとのぼり支柱は神殿の正面となる東側に設置されていたが、神殿北側に道ができた1965年、便宜上のぼり支柱も北側に建立された。しかし、約40年を経て北側の支柱も老朽化が進行。新たな支柱を建立する必要性が生じ、氏子らで検討した結果、本来あった場所に戻すことで地域の歴史を知り、結束を強めていくことができるのではないかと、東側への建立を決め、4年ほどかけて建立費用を積み立ててきた。
従来ののぼり竿は木製だったが、新しいのぼり竿には、アルミを使用。今後は、昔使っていた東側参道の整備も進め、昔ながらの姿に近づけていきたいとしている。 -
秋祭りだ!!「ピッピッ、ドンドン」
伊那市美篶上川手区(北原伍区長)の五穀豊穣(ほうじょう)を祝う区民祭「上川手祭」が30日、上川手第1公民館などであり、子どもみこし、演芸会などでにぎわった。
子どもみこしは園児、児童ら約60人が2台のみこしに分かれ、約1時間30分かけて区内を練り歩き=写真。「ピッピッ、ドンドン」のリズムで笛や太鼓を鳴らし、みこしは子どもたちが交代で担いだ。
にぎやかな音と子どもたちの元気いっぱいの掛け声に、地域住民らが集まり笑顔を広げていた。
夜は公民館でビンゴゲーム、花火大会などを開催。演芸大会では、マジックショー、演歌、紙人形、花笠踊りなどを区内の班ごとで披露し、会場から笑いと歓声を浴びた。 -
10日は「ソースかつ丼の日」
伊那市の「伊那ソースかつどん会」(平沢保夫会長、18人)は10日縲・1月30日、「ソースかつ丼(どん)の日」に合わせ、加盟店を食べ歩く「ジグソーシールラリー」を展開する。
「ジュー(10)ジュー(10)」揚げた豚かつにちなみ、10月10日を「ソースかつ丼の日」に設定。5月に会を立ち上げたばかりで、ソースかつ丼ファンの底辺拡大をねらい、PRイベントを組んだ。
イベントでは、キャラクター「かつ丸君」を20分割した台紙を用意。加盟店でソースかつ丼1杯を食べると、1枚のシールが渡される。18コマを集めると、「かつ丸君」の絵が完成し、そのまま千円分の食事券として使うことができる。
できるだけ多くの店舗のソースかつ丼を味わってほしいと、1コマごとに3店舗を指定している。
主催者は「楽しみながら、絵が完成するように工夫した。家族などで参加して」と呼びかけている。
完成した台紙はしばらくの間、使える予定。詳しくは加盟店へ。 -
横浜の高校生が稲刈り体験
飯島町飯島上の原総合交流体験施設「アグリネーチャーいいじま」に横浜市の私立橘学苑高校1年生180人が24日から30日まで、3班に分かれて訪れ、学校田35アールで稲刈りを体験している。
自然と人とのつながりを体感する「創造学習」の一環、今年で4年目。
28日は生徒60人がJA上伊那の職員の指導で2人ひと組になって、かまで刈る、わらで束ねるなど手際よく作業を進めた。
5月中旬に学校で育苗した中苗を持ち込み手植えし、7月には草取りもし、収穫の秋を迎えた。
村田歩教諭は「今年は草取りを丁寧にしたので、上々の出来」と話している。
刈り取った稲束は学校に持ちかえり、はざ干しした後、手でしごいて脱穀、精米し、正月の七草かゆなどで味わう。 -
ラオスにスニーカーを贈る活動を展開、
飯島町の飯島中学校3年3組(小林孝行教諭、34人)は29日、ABNスニーカーキャンペーンに協力し、町内外から集めたスニーカー884足を協賛店のシューマート(伊那市)に持ちこんだ。
同クラスは1年生の時から「国際協力」をテーマに「清龍の活動(総合的活動)」を展開、ラオスにスニーカーを贈るボランティア活動もその一環。1昨年9月「ラオスでは子どもたちは靴がなく裸足、そのため、けがも多い」と聞き、ちらしやポスターを制作し、町内の公共施設や商店にはらせてもらい、スニーカーを集め、昨年9月第1回分として760足を送った。
引き続き、活動を継続し、町内はもとより、伊那市など郡内各地から子ども用から大人サイズまで昨年よりも百足余多い、たくさんのスニーカーが寄せられた。
靴店が寄贈した新品をはじめ、そのままはける程度のよい物も多かったが、中には汚れた物もあり、生徒たちはたわしや靴ブラシで汚れを落した。
小林教諭は「活動が広く知られるようになり、町外からも多数寄せられた」。代表の伊藤稜汰君「多くの人の協力で良い活動でき、楽しかった」と話していた。
来年3月で卒業する同クラスの活動は、1年1組に引継がれることになり、年1組の松村源貴君は「しっかり引継ぎ、頑張ります」と誓った。 -
福祉ふれあいまつり、交流の輪広げて
子どもたちも協力参加宮田村の第12回福祉ふれあいまつり(実行委員会主催)は30日、村民会館で開いた。多くの村民がボランティアで運営を支えあい交流。子どもたちの協力参加も目立った。
園児から高齢者、健常者に障害者と1300人ほどが参加。ステージ発表や福祉に関する各種コーナーも設置され、関心を深めた。
村内の園児、小中学生もまつりを盛りたて、開会式では小、中学校の吹奏楽が演奏。園児の歌や踊りなどもあった。
宮田中ボランティアサービス委員会の生徒たちは、バザーや豚汁、おにぎりの無料配布など会場の運営にも協力。
仁科智弘実行委員長は「肩肘張らず、誰もがふれあうことが福祉の原点。今日のように、色々な立場の人に参加してもらうことが大切と思う」と話した。 -
チビッコ元気に熱戦
サッカー・チャイルドカップ宮田村のサッカークラブチーム「トップストーン」は30、1日、第7回チャイルドカップを村中央グラウンドで開いている。園児から小学2年生までの低学年の大会で、初の県外からの参加も含め33クラブ・66チームが出場。チビッコたちが熱戦を繰り広げた。
実戦経験を幼いころから積んでもらおうと始まった同カップ。現在は増えつつある低学年大会の草分け的存在だ。
上伊那だけでなく県内各地から参加があり、今年は初めて岐阜県中津川市と愛知県田原市の3クラブも仲間に加わった。
30日は小学生1年生と保育園の2クラスを実施。大人顔負けのサイドチェンジや巧みなドリブルもあり、勝負する楽しさを存分に味わっていた。1日は午前9時40分試合開始で2年生が戦う。 -
古田の里「赤そば花まつり」
箕輪町上古田で30日、古田の里「赤そば花まつり」が上古田公民館などであった。真紅に染まる金原地区の赤そばの里を散策したり、地元のそば打ち名人らによる手打ちそばを味わうなど、にぎわっている。祭りは10月1日まで。上古田区主催、古田の里赤そばの会、中箕輪農事組合協賛。
真紅のソバの花が一面に広がり、まるで別世界のような「赤そばの里」は、地元はもとより県内外から訪れた観光客が遊歩道を散策したり、アマチュアカメラマンらが熱心に写真を撮っている。
公民館では、鮮やかな手つきでそばを打つ実演を感心して眺め、子どもから大人までが打ちたてのそばをたん能した。
新潟県から友人と訪れた女性は、「初めて来たけど、花が本当にきれい。そばも、とってもおいしくて、来てよかった」と話していた。
祭りは午前10時縲恁゚後3時。手打ちそば賞味は盛りそば1食300円。1日800食限定。そば打ち体験・持ち帰り1500円(1日15縲・0人)。公民館前と金原地区で新鮮野菜、果物など農産物、手作り民芸品も販売。午前11時から、公民館前駐車場で箕輪太鼓の演奏もある。 -
チームグリーンみなみみのわ村民勉強会
災害に強いむらづくりを考える南箕輪村の自立と改革をめざす「チームグリーンみなみみのわ」は27日夜、第4回村民勉強会「一緒に考えよう!災害に強いむらづくり縲恪ミ害は忘れたころにやって来る縲怐vを北殿公民館で開いた。
7月の豪雨災害の経験を語り合い、災害全般を考え直し、全員参加のむらづくりにつなげようと計画。被災状況や災害対策、地震対策、北殿区民の体験談などを聞いた。
伊那建設事務所は、7月豪雨の被災状況を示し、「糸魚川静岡構造線に沿って、これまで土石流が発生していない空白地域の災害が多かった」と特徴を説明。「岩盤は天然による風化が進んでいる。災害が起こらないということは危険度が増していると思ってほしい」と、注意を呼びかけた。 -
【記者室】熟年パワー竏茶Vニア海外ボランティア
これまで東京の訓練施設への通所で行われてきたシニア海外ボランティアの初めての合宿研修が駒ケ根市の青年海外協力隊訓練所で行われた。35日間の訓練を終えた平均年齢58歳の131人が今月それぞれの任国へ旅立つ▼訓練所ではシニアの受け入れは初めてとあっていろいろと不安があったようだが、一番はやはり健康状態。若者と違って無理が利かない体で長期の缶詰生活に耐えられるだろうか竏秩Bところがいざふたを開けてみれば…▼食事の量は青年より多く、特に牛乳は足りなくなるほど。「今までこんなことはなかった」と関係者はうれしい悲鳴を上げていた。20代の青年たちも頼もしいがさすがだてに年は取っていない。改めてベテランのパワーを見直した。(白鳥記者)
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中川村さわやかウォーク
「自然がみえる、郷土がみえる、自分が映える、中川のみち」をテーマに秋の田園地帯を歩く第7回中川アルプス展望さわやかウォークが9月30日と1日の2日間、中川村で開かれている。30日は天竜川西岸の段丘に広がるリンゴ農園や赤ソバ畑を通る約12キロの「アルプス展望りんご街道コース」に各地から約90人が参加。主会場の牧ケ原文化公園・サンアリーナを元気よく出発した=写真。参加者は秋晴れの空をのんびりと見上げたり、気に入った風景をバックに写真を撮ったりと、それぞれ思い思いのペースでゴールを目指して歩いた。
2日目の1日は健脚者向けの22キロ、一般向けの15キロ、小学生同伴家族向けの6キロの各コースに約130人が参加する予定。 -
親子陶芸教室
駒ケ根市のおもしろかっぱ館(小平容大館長)は親子・子どもふれあい事業9月の巻として30日、親子陶芸教室を東伊那の「ふるさとの丘あゆみ館」で開いた。市内の親子約20人が参加し、陶芸家の内田輝夫さん=岐阜県瑞浪市=の指導を受けながら思い思いに作品づくりに挑戦した=写真。
どんな作品を作るかは参加者それぞれの自由だが、かっぱの置物は必ず1つずつ作らなければならないとあって参加者らは「皿や花瓶と違って難しい」などと言いながら、内田さんに作り方を質問したり作品を見て形をまねたりしていた。
作品は10月21日の第2回教室で色を付け、うわぐすりを塗って窯に入れる。焼き上がった作品はおもしろかっぱ館で12月まで展示される予定。 -
看護大学園祭「鈴風祭」
駒ケ根市の県看護大で第11回鈴風祭が1日まで開かれている。看護大ならではの血圧、視力、肺活量、体脂肪の測定やアルコールパッチテストなどのコーナーは行列ができるほどの人気。ステージではミス&ミスター看護大コンテストやバンドのライブ演奏などが行われたほか、グラウンドでに設けられた乗馬体験コーナーでは子どもたちが馬の背に揺られてのんびりと散歩を楽しんだ=写真。広いキャンパスには大学を支援する駒ケ根市看護大学交流市民の会や学生たちが運営するさまざまな模擬店が出店し、訪れた家族連れなどでにぎわっている。
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和紙ちぎり絵展
伊那市通り町のニシザワデパート4階で30日から、和紙ちぎり絵展が始まった。水彩画のような画風が特徴で、花や風景など新作180点が並ぶ。1日まで。
ちぎり絵「しゅんこう」認定講師の中村早恵子さん=御園区=の指導を受ける県の老人大学修了生の「七絵会」「二千絵会」と、地域で開く「御園教室」の合同作品展で、75人が出品した。
富士山や樹木を題材に、4枚を一つの額に収めて新緑、紅葉など四季の移ろいを表現したり、源氏物語を創作したりと工夫を凝らしている。
そのほか、思い出の写真からキャンプファイヤーの様子を作品に仕上げた「駒ケ根高原の夜」、まさかりを担いだ「金太郎」、「鯉の滝のぼり」「ばら」「月見」などバラエティーに富む。中には、ちぎり絵を取り入れた「秋色の街」のランプシェイドも。
中村さんは「男性を含め、意欲的に取り組んだ作品がそろった。指先で表現できる楽しさ、和紙のすばらしさを感じてほしい」と話している。
1日は午前10時縲恁゚後5時。実演コーナーもある。 -
芙蓉会日本画展
駒ケ根市の日本画愛好会「芙蓉会」(高橋豊子代表、17人)は第28回作品展を同市の赤穂公民館で2日まで開いている。会員15人が思い思いに描いたアヤメ、ボタン、バラ、ツバキ、ユリなどの作品約70点が展示されている。訪れた人たちは「きれいだね」「華やかでいいね」などと話しながら作品に見入っている=写真。
同会は月2回の教室を赤穂公民館で開き、楽しく創作に励んでいる。
午前9時縲恁゚後5時。入場無料。問い合わせは赤穂公民館(TEL83・4060)へ。 -
西春近中央保育園で最後の運動会
伊那市の西春近中央保育園(牧野美智子園長、39人)の「なかよし運動会」が30日、近くの伊那西高校グラウンドであった。07年度、西春近北保育園と統合することから最後の運動会で、万国旗がはためく中、にぎやかに繰り広げた。
種目は親子種目の帽子取り、綱引き、かけっこなど15。年中児・年長児の「じょんがらまつり」は、太鼓演奏を交えたリズムで、元気いっぱいに会場を動き回った。
最終種目はリズム「BOBONBAぼん」。園児の踊りに合わせ、家族らがペットボトルで作ったマラカスで音を鳴らし、会場が一体となって盛り上げた。
年長児の孫を持つ女性は「人数が少なくても、にぎやかな運動会だった。園児も、保護者も出る種目が多かったと思うけど、楽しめた」と話していた。 -
第3回ワークショップ経営セミナー
県経営者協会上伊那支部情報委員会など5団体が主催する経営改善研究会「ワークショップ経営セミナー」の第3回が29日、飯田市の飯伊地域地場産業振興センターであった。上・下伊那の製造業6社、約20人が出席した。
ショップ経営は、方針や目標の管理を小単位の「ショップ」に任せる自主管理の手段で、生産性の向上や採算性の改善などを図り、企業の体質強化につなげるもの。
今回は、各社の小単位分けの進ちょく状況の発表、部門損益指標の考え方などの研修があった。
産業クラスターマネージャー松島信雄さんはショップ経営の推進について▽決算の結果がショップごとに出て、経営参画意識が高まる、改善点が見えてくるなど従業員のやりがいにつながる▽業務をやりやすくする竏窒ネど経験を交えながら利点を話した。
各社の進ちょく状況では「体制の見直しで、効率よくするために、どう分けるのかネックになって具体的に進んでいない」「2部門が入り乱れている。営業経費がわかる仕組みにしたい」など発表。コーディネーター明石安弘さんは「品質管理できることを考えてグループ分けするといい」など1社ごとにアドバイスした。 -
ICT杯マレットゴルフ大会 80人で熱戦展開
第12回伊那ケーブルテレビ杯争奪マレットゴルフ大会が30日、伊那市高遠町の「花の丘マレットゴルフ場」であった=写真。同ケーブル放送エリア内の同市、箕輪町、南箕輪村から愛好者約80人が集まり、さわやかな秋空の下でプレーを楽しんだ。
参加者は「月蔵」「三峰」コースの計36ホール(パー144)で競技した。紅葉し始めた桜の木の下、深まりゆく秋の1日を満喫。仲間の好プレーに歓声をあげるなど、和気あいあいとした中で交流も深めていた。
加入者サービスの一環ではじまった恒例大会で、会場はエリア内の自治体を順番に回って開いている。同マレットゴルフ場での開催は初めて。大会の様子は録画放送されるため、毎年、参加者らは張りきってプレーしている。
今大会の模様は10月4日午後10時から、1チャンネルで放映する。
結果は次の通り(同打数の場合は年齢順で順位を決定)。
(1)大沢昭人(伊那市)104(2)浅野八重子(同)104(3)井上治男(同)109(4)伊東武彦(同)109(5)藤沢巻臣(南箕輪村)110(6)北原久(伊那市)111(7)米山博康(同)113(8)清水利夫(同)113(9)小沢恒二郎(同)113(10)藤沢幸雄(箕輪町)113 -
信州大学農学部で災害時における住民、行政、研究者のかかわり方について考える防災シンポジウム
信州大学農学部山岳科学総合研究所は30日、災害時における住民、行政、研究者のかかわり方について考える防災シンポジウム「06年豪雨土石流災害の検証と地域防災を目指して」を開いた=写真。大学研究者や7月の豪雨災害で地域の対応に当たった行政・消防関係者、地域住民がそれぞれの立場から当時の様子を検証。どのような連携が図れるかを話し合った。
平松晋也教授は、県内の土砂災害危険個所のほとんどでハード的整備がなされていない現状に触れ「残りはソフト面での対応は必要」とし、住民自身が「自分の身は自分達で守る」という意識が必要であることを示した。
豪雨災害時、西春近諏訪形区の土砂流対応などに当たった酒井卓実さんは、有線放送で住民の出動を促したが、十分な情報伝達ができなかった現状を掲示。災害時の情報伝達の課題を示した。
伊那市消防団の三井栄二本部長は、どれだけの人が災害対応をしていたか認識していなかったことを今回の反省点としてあげ「二次災害で誰かが巻き込まれていても気付かない状況だった」と危険性を指摘。大学側には現場の危険性を回避するための専門的見地からの指導を求めた。
コーディネーターの木村和弘教授は「災害は一つの分野で解決できるものではなく、地域が連携しながら対応していくことが大切」と総括。大学として地域に積極的協力をしていく姿勢を示した。 -
ペアーレ伊那作品展
伊那市西町の伊那社会保険健康センター「ペアーレ伊那」は10月1日まで、第12回受講者作品展を開いている。受講者らの集大成となるトールペイントやパッチワークキルト、写真作品など、多彩な約350点が、訪れた人たちを楽しませている=写真。
前期、後期の講座が入れ替わる時期に合わせて毎年開催している作品展で、今回は20講座の約300人の受講者が作品を出展している。
受講者には「何か趣味を持ちたい」と考える子育てが終了した50代、60代の女性が多く、継続して受講を希望する人も多いという。
会場には同じ教室で学んだ受講者らが顔をそろえ、互いの作品を見比べながら「ここが難しかった」などと感想を話し合っていた。
会場では煎茶教室、紅茶教室の受講者らによるお手前披露を行っているほか、プール、トレーニングジムの無料解放もしている。
入場無料。午前9時縲恁゚後4時。 -
カリン、マルメロの選果始まる
箕輪町の上伊那農業協同組合箕輪選果場で30日、町の特産・カリンとマルメロの選果が始まった=写真。選果作業はこの日と10月5日の2日間を予定しており、今年は5縲・トンの出荷を見込んでいる。
この日は、生産者など総勢40人が、加工用として県外の市場や諏訪地域に出荷するマルメロを仕分けにあたった。今年は7月の豪雨と低温の影響でやや小ぶりなものが多くなったが、収穫量としては平年並みだという。
古くからの栽培を行い、県内でも有数のマルメロ出荷地域となっている箕輪町だが、3年前、町内のマルメロに病気が蔓延。その年、翌年と十分な収穫が確保できなかったことなども影響し、生産者数が減少した。また今年からは、ポジティブ・リスト制度の施行により、病気の発生に対して十分な措置をとれない事態が生じるなど、厳しい局面もあった。しかし、生産者側の働きかけにより、来年度からは状況改善がなされる運びになり、生産者の一人は「安定した形で生産できるようになるのでは」と期待をにじませていた。 -
手漉き竹紙の難波淑子(なんばよしこ)さん
身近な竹を気が遠くなるような時間を掛け、竹百%の強く美しい竹紙(ちくし)に-。
竹紙は中国唐代に作られ、宗代に流行、日本では江戸時代に薩摩藩や土佐藩で作られた。竹紙に出会い、手紙やはがきなど平面的な利用から、立体的、アート的なものへと発展させる。
◇◇
新潟県生まれ、高校卒業後、子どもの頃から興味があった服飾関係に。企画からデザイン、販売まで縫製以外ならなんでもこなした゜「企画が好きで、白1色だった男性のYシャツのカラー化にもかかわった」。ファッションはいつも、1年後、2年後を見据えた時代の先取り「すごく疲れた。山暮らしをしたい」と信州の菅平へ。数年間、東京で生活費を稼ぎ、菅平の自然の中で、絵を描いたり、本を読む生活をした。「自然に触れ合うことで、自分が癒されることを知った」。
竹絵を描く友人とのかかわりの中で「大きな竹(モウソウチク)が多い、南信に住みたい」と、あちらこちら探し、3年前に、友人と2人で中川村大草に移り住んだ。「伸びやかなで美しい村。人々の言葉が優しい」とすっかり気に入った。
前後して、竹紙を知り、文献で調べたり、友人に教わったり、さらに南牧村の工房に通い、竹紙づくりの基礎を習った。
竹紙の製法は竹を切り、1年間水に浸け、腐らせ、繊維を取り出し煮る。煮た物を叩いて綿状にし、漉く。
「竹は身近で、手に入りやすい素材。百%竹の竹紙は竹繊維のため、強靭で美しい」と竹紙の魅力を。
シンプルな竹紙だけでなく、絹糸や古布を漉きこんだり、墨流し工法など工夫は広がる。さらに平面から、かごやランプシェードなど立体へ、漉きの工程で表出した浮きや透かしを生かしたアートな表現へと、竹紙の可能性を追求する。
「竹を厄介物扱い。竹も自然の1部、人も竹も自然に生かされている。竹を大切にした。竹で村起しができれば」と期待する(大口国江)。 -
マスの燻製づくり始まる
宮田村新田区の燻製(くんせい)工房「スモークウッドくるみ」で、特産のニジマスの燻製づくりが始まった。来春まで1000匹ほどをさばいて手作りし、村内外で販売する。
農業を営む平沢秋人さん、明子さん夫妻が工房を経営。マスの燻製をつくり始めて10年ほどになるが、チーズの燻製とともに特産品として人気が高い。
1匹づつ三枚におろして、小骨を取り除く。ウィスキー樽を再利用したスモーカーでいぶすが、ひとつの工程が完了するまでに4日間と、気の遠くなる地道な作業の連続だ。
農作業の合間をぬって忙しい毎日だが「またこの季節が来たんだなって毎年思う」と平沢さん。
燻製に良く合う村特産の山ぶどうワインも仕込みの時期を控えており、村内は収獲の秋に沸いている。
問い合わせは平沢さん(090・9359・7757)まで。 -
ベル伊那 彫刻家・籔内佐斗司の世界展
木彫界を代表する彫刻家・籔内佐斗司さんの展示会「籔内佐斗司の世界展竏衷オ福楽観道竏秩vは10月3日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。安らぎとユーモアに満ちた童子のブロンズ像や銅版画など、約50点を展示販売している。
籔内さんは1953年、大阪市生まれで、東京芸術大学大学院を卒業後、奈良県の東大寺やニューヨーク、パリなどで個展を開くなどの活躍。県内での展示は同ホールで昨年に続き2回目となり、前回より出品点数を多く、新作も取りそろえた。
うつむきがちな現代人にエールを送る「上向き童子」、愚痴や食事をこぼすなとの「こぼすなさま」など、作品はメッセージ性に富んでいる。「難しく考えず作家のつくる世界観を楽しんでもらえれば」と関係者は来場を呼びかけている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
駒ケ根市で住宅火災
28日午前11時45分ごろ、駒ケ根市赤穂福岡の農業小田泰子さん(79)方の住宅から出火。木造平屋建て住宅の風呂場、台所の天井など約53平方メートルを焼いて約1時間後に鎮火した。けが人などはなかった。駒ケ根署は風呂場のたき口付近から出火したものとみて原因を調べている。