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厄年の卒業生が東中に寄付
今年厄年を迎える駒ケ根市立東中学校の1980(昭和55)年度卒業生らでつくる「2006巳午会」(村上未来人実行委員長・78人)が同校に演台製作費として5万円を寄付した。30日、村上さんら4人が母校を訪れ、完成した演台の前で向山健一校長に目録を手渡した=写真。向山校長は「演台はどうしても欲しかった物。早速今年の卒業式で使います」と礼を述べた。
演台は同校の用務員で元大工という小松守さんが年末年始休業中に製作した。楽に移動できるようキャスターも付いている。 -
梅公園で花見イベント開催へ
宮田村民が手作りで整備し、昨年開園した同村新田区の梅公園で、4月9日に初の花見イベントが実施される運びとなった。31日に開いた村商工会村おこし事業実行委員会が計画案をまとめ、12日に正式決定する。
露店を並べ、とん汁などの提供も予定。チラシなどで村民らに幅広く参加を呼びかける考え。
梅にまつわる言い伝えが村内にあることから、同委員会主導で梅公園の整備を立案。住民ボランティアも募って作業を進め、梅の成木約30本などを植樹した。
1期工事が終わった昨年4月に「開園祭」を開いたが、イベントはそれ以来となる。 -
宮田村が福祉有償運送運営協議会を設置
黙認されてきた非営利目的による移動困難者の移送サービスが新年度から国の許可が必要になることを受け、宮田村は31日、「福祉有償運送運営協議会」を設置した。運輸局へ本申請する前に、サービス提供希望団体を事前審査する。この日は、既に移送サービスを行っている村社会福祉協議会を審査し、適正であると認めた。
実費程度の利用料をとる非営利の移送サービスは全国各地にあり、国土交通省は黙認。しかし、道路運送法の自家用車有償運送禁止条項いわゆる「白タク営業の禁止」に抵触するおそれがあった。
そのため同省は新年度から、一定の条件を満たした場合は合法的に有償運送を認めるよう変更。各自治体に運営協議会を設け、申請の前段階で協議することも認定要件のひとつに盛り込んだ。
宮田村の運営協議会は、村長を会長に、ボランティア協議会、身障者福祉協議会、住民の各代表、タクシー事業者で構成。
国の指針にあわせて判断基準などを設け、運送主体については社協やNPOなど非営利団体に限定し、昇降機、ストレッチャーいずれかを備えた福祉車両の使用を義務付けた。
運送対象については介護保険に基づく「要介護者」「要支援者」、障害者、付き添い人に限定し、運行範囲は宮田村内発着とした。
村社協の移送サービスは現在19人が登録。月平均で25回ほどの利用があるが、現状はすべて通院が目的。 -
観光開発サポーター会が始動
観光ホテルなどを経営し、長期債務や施設老朽化が問題化する宮田村の第3セクター・宮田観光開発の社外モニター機関「サポーター会」が発足し、31日から実質的な話し合いに入った。多くの村民が同社経営に厳しい目を注ぐが「建設的な議論にしてきたい」と、同社再生を村の活性化にも結び付けつつ提言していく方針だ。
第三者の目で意見を寄せてほしいと、同社が村民5人をサポーターに指名。村議、役場職員、農業女性、企業経営者の顔ぶれとなった。
この日は自由に意見交換したが、同社サービスの地元密着度が希薄な点に意見が集中。
「村民の多くが観光ホテルに行ったこともなく、誤解があるかも。まずは地元に知ってもらうことが重要」と指摘が挙がった。
遠方の宿泊者に目を向けるだけでなく、村や近隣住民が気軽に利用できるサービス提供を提案。
「地元に認めてもらえれば、宣伝効果は広がるはず。村民に営業マンになってもらう気持ちで」などの意見もあった。
宴会や食事、館内施設、客室提供など、より柔軟で独自色を持ったサービス設定を求める声もあり、活発に意見を交わした。
「村が自立を進めるうえで、観光開発は重要な位置づけ。一人でも多く利用してもらえるよう協力したい」とサポート会の赤羽正リーダー。
今後は内部検討と同社職員との懇談を交互に繰り返し、観光開発側に具体的な提言をぶつけていく考え。 -
プリムラ、春を告げる報春花
ポツポツ::、やがてわっと咲く-。飯島町本郷に白く光るフレームの一群がある。その1棟千平方メートルで下平治さん(40)は春を告げる報春花、プリムラを栽培、出荷の時期を迎えている。
下平さんは早生系のプリムラ・ジュリアン1万ポット、プリムラ・ポリアンサス2万2千ポットを栽培。ジュリアンは出荷は終了し、現在、ポリアンサスの出荷が始まった。名古屋や大阪市場への出荷が中心で、七久保の道の駅「花の里いいじま」でも直売している。
作業は花が数輪開いたポットを選び、枯れ葉などを取り除き、1ケースに赤、白、青、黄色、ピンク、オレンジと24個、色をそろえて並べる。「花は見た目が大事、色の配色や草丈を考えながら、並べ方に1番気を使う。朝夕の寒暖の大きい飯島町のプリムラは色が冴え、市場評価も高い」と話していた。 -
飯島中1年の堀内舞さんが日本郵政公社総裁賞第15回国際ボランティア作文コンクールで
飯島町の飯島中学校1年生、堀内舞さん(13)=田切中平=の作文「本当の国際理解を目指して」が、第15回国際ボランティア作文コンクールで最高賞の日本郵政公社総裁賞を受賞した。全国で10人、県内では唯1人の栄誉。
同公社が国際協力に対する理解と関心を深めることを目的に募集、全国から1万2904編(県内571編)の応募があり、同校からは16点を応募、総裁賞のほか、熊谷雅子さん(1年、13)=飯島南仲町=の「物を送るには」と、下平あゆみさん(3年、15)=七久保新田=の「国際ボランティアについて」がそれぞれ郵便局長賞に選ばれた。
受賞した堀内さんは「まさか(総裁賞が)いただけるとは思ってもいなかった」と驚き「飯島小5、6年の国際理解学習で、パキスタン・ムルフン村の小学生と交流し、その体験を通して、感じたことを書いた。国際理解とは、むやみに物資を送ることでなく、相手を理解し、相手と仲良くすることと、伝えたかった」と話している。
作文では、パキスタン派遣の青年海外協力隊員の紹介で、ムルフン村の小学生と交流を深める中で「物質的には恵まれていないが、私たちよりも心は豊か。私たちが忘れかけている大切なことを守っている」と気付き「よく知りもせず、むやみに物資を送ることは、相手のことを考えての行為とはいえない」と指摘「相手の生活環境、暮らし方などが自然に分かってくると、なすべきことが自ずと見えてくるような気がします」と結んだ。 -
みなかた保育園児が養命酒第1工場を見学
中川村大草のみなかた保育園年長児12人は30日、大草北組の養命酒発祥の地、養命酒第1工場の資料館を見学した。
園児らは酒蔵を昭和50年代に改造した資料館内で、400年前、塩沢宗閑翁が旅人から製法を伝授され、養命酒を醸造するなど絵物語で歴史を学んだ。また、創業から岡谷市に移転にする51年まで醸造に使われていた桶や殺菌装置、仕込みがめ、瓶詰め機など道具や備品、看板、ポスター、パッケージなどを見て回った。
園児らは「大きいかめ、何に使うの」「なんて書いてあるの」と質問するなど、興味津々の様子だった。
中川村の産業遺産である同工場は、慶長7年、塩沢家が家業として薬酒、養命酒を醸造、1923年、法人化し、以来岡谷市に移転にするまで養命酒を製造し、その後、99年まで漬物を製造していた。現在は閉鎖し、工場も資料館も一般公開していない。 -
葛島山村広場の指定管理者募集
中川村は民間団体の能力を活用し、住民サービスの向上と経費節減を目的に、指定管理者制度を導入し、葛島山村広場の指定管理者を募集している。
山村広場はかつらの丘マレットゴルフ場、駐車場、炭焼き小屋。 募集期間は2月6日まで。指定期間は4月1日縲・9年3月31日の3年間。申請資格は必ず団体、個人は不可。任意の団体でも良い。
指定管理者は施設の利用料金を収入とし、自ら企画、事業を実施することで収入が得られる。施設の管理運営に関わる経費は指定管理者と村が協議し決める。
詳細は村振興課商工観光係(TEL88・3001) -
減農薬・減化学肥料水稲栽培試験結果報告会
南箕輪村内の有志でつくる減農薬・減化学肥料水稲栽培の研究グループは1日、05年産米の試験結果検討会を村役場で開いた。結果や食味を検討し、安心・安全を絶対条件に栽培に前向きに取り組む方向を決めた。
2年前から、特殊有機鶏ふんを使った試験栽培に取り組み、村のブランド米としての栽培も検討している。
栽培試験は、特殊有機鶏ふんの現地適応性を検証する目的で、村内の農家2人が、特殊有機鶏ふん使用の試験区、全農指定の発酵鶏ふん使用の対照区、慣行区で水稲を栽培。伊那米総合試験地運営委員会の報告では、3区とも品質的に問題はない、土壌分析はほぼ同等-などだった。
食味検討は、参加者27人が試験区、対照区、慣行区の3種類の米を試食し評価。慣行区を基準に試験区が0・59点、対照区が0・56点で「おいしい」との結果になった。
会では、「安心・安全を確認しながら試験も含めて今年も取り組みたい」とし、村内の各集落に役員1人ずつを置く組織づくりにも合意した。 -
3月下旬、産直・直売サミット開催へ
長野県内の産直市場・農産物直売所の関係者が一堂に会する、初めての「産直・直売サミット」開催の動きが進んでいる。3日午後1時30分から県伊那合同庁舎で実行委員会の設立総会を開く。
産直・直売運動の直面する問題とその果たすべき役割を考え、経験と情報を交換してネットワークを作り出すことが目的。
伊那市ますみヶ丘のグリーンファーム(小林史麿代表)を中心に南信の産直・直売関係者が呼びかけ、農業団体や加工品を製造する団体をはじめ、信州大学農学部、JA上伊那、上伊那農業改良普及センター、上伊那地方事務所農政課、県農政部、伊那市、南箕輪村も協力する。
詳細は、3日に決まるが、開催期日は農作業が始まる前の3月25竏・6日を予定。趣旨に賛同する信大農学部が会場を提供するという。交流会・宿泊は、近くの南箕輪村大芝荘。県内各地から関係者の参加を募る。
農産物直売所の運動は約20年前から始まったが、消費者の食の安全への関心の高まりの影響もあり、近年、社会的注目が集まっている。各地の直売所が売上げを延ばす一方、直売所間の競争が激しくなり、「品質保持」の名目で生産者を少数に限定する動きも始まっているという。
呼びかけた一人、グリーンファームの小林さんは「先進地ともいえる上伊那から、現在の産直・直売運動のあり方を考える流れを作り出したい」と話す。
詳しくは上伊那農業改良普及センター(電話76竏・841)まで。 -
4月 ファミリー・サポート・センター設立へ
伊那市は4月、ファミリー・サポート・センターを立ち上げる。地域で子育ての助け合いをする組織で、育児の援助をする協力会員を募集している。
サポート・センターは、子どもの一時預かりや送り迎えなどのサービスを有償で提供することで、安心して子育てができる環境を整えるもの。上伊那で初めての取り組み。市役所内にセンター事務局を設け、子どもを預ける依頼会員から申し込みを受け、協力会員に依頼する。
利用の対象は、市内に在住する生後3カ月縲・2歳の子どもを持つ人。一時預かりは、小学校の放課後に設ける学童クラブとは別に、曜日や時間帯に関係なく、必要なときに活用できる。宿泊はしない。利用料金は月縲恣y曜日午前7時縲恁゚後7時が700円、それ以外の時間帯・日曜日・祝日・年末年始が800円。きょうだいの場合、2人目から半額となる。
協力会員は、原則として自宅で保育できる心身健康な20歳以上。特別な資格は必要ないが、市が20日から開く相互援助活動事前講習会を受講することが条件。
受講希望者は15日までに、事務局の市役所福祉課児童係へ申し込む。
事故などに備え、会員になると同時に補償保険へ加入する。
問い合わせは、児童係(TEL78・4111内線141)へ。受け付けは月縲恚燉j日午前8時半縲恁゚後5時15分。 -
小犬沢親水公園整備 3月下旬に完成
天竜川ダム統合管理事務所美和ダム管理支所が進める長谷村の小犬沢親水公園整備工事が順調に進んでいる。1日、設計案づくりに参加した学校関係者、地元住民ら12人が現地を視察。美和ダム管理支所が公園の利用価値を高める「子どもの水辺協議会」の設置を提案した。
親水公園は、美和ダム湖にそそぐ小犬沢一帯(整備面積3万平方メートル)を整備。自然体験学習を支援する場として、子どもたちが川で遊んだり、自然に触れたりできるように「ヨシ」「沢」などのエリアを設定した。昨年9月に工事着手し、3月下旬に小犬沢流入部周辺の親水公園が完成する。
工事の進ちょく率は70%で、参加者は延長約400メートルの敷き砂利の散策路を歩きながら「小犬沢川支流の俵沢川から水を引いて水車を取り付ける」「洪水期は標高815メートルまで水位が上がり、小犬沢流入部の8割ほどが埋まる。流木やごみの片付けに手間がかかるが、公園が荒れることはない」など説明を受けた。参加者から整備内容の変更を求める意見はなかった。
美和ダム管理支所は整備完了後、管理・運営を村に委託する考え。教育、河川、環境の関係者でつくる子どもの水辺協議会で、地域が一体となって公園の活用や手入れなどに取り組んでもらえればと話している。 -
【特集 権兵衛開通】広域観光発展の道は?駒ヶ根
「アルプスがふたつ映えるまち」をキャッチフレーズに掲げる駒ケ根市は豊かな自然と歴史を核とした観光文化都市を目指している。しかし観光目的で市を訪れる利用客の数は1992年の170万人をピークに年々緩やかな減少傾向にあり、近年は約130万縲・40万人前後で推移する頭打ちの状態が続いている。そんな状況の打開を目指す観光関係者が権兵衛トンネルにかける期待は大きい。
市が擁する観光資源には中央アルプス駒ケ岳とロープウェイ、家族旅行村、光前寺、早太郎温泉などのほか、キャンプ場、スキー場やゴルフ場などがあり、いずれもそこそこの集客力を持ってはいるが関東や中京など大都市圏での知名度はさほど高いとはいえない。
市観光協会の宇佐美宗夫情報企画部長はトンネル開通の効果についてこう語る。「東京や名古屋などでは伊那谷も木曽谷もなく、この辺りを一つのエリアとしてしか見ていない。そこにトンネルが開通すれば、木曽から伊那、駒ケ根まで1泊2日の旅程が提案できるんだ。ところが木曽側は旅館やホテルが少ないから、宿泊客が増えてもみんな駒ケ根高原に取られるんじないかと非常に心配している。だが、これからは狭い地域で客の取り合いをしている時代じゃない。10年、20年先を見通して考えなければ。トンネルの効果を生かすも殺すも、いかに連帯感を持って広域的な取り組みができるかにかかっているね」
年間を通じて大きな集客力を持つ駒ケ岳ロープウェイを運行する中央アルプス観光の中村博政社長は「開通は歓迎。これを大きなチャンスととらえ、大都市圏での営業を積極的に進めてきている。ロープウェイは気候などの要因もあって効果がはっきりと見出しにくいが、家族旅行村のキャビンやオートキャンプなどの宿泊客増には期待したい」と話す。
◇ ◇
土・日曜日でもシャッターが閉じたままの店が目立つなど、高原・中アの観光開発を生かし切れない感もある駒ケ根駅前の商店街では「どうせこっちには関係ないよ。客が増えるにしてもインターから上(西)の方の話だ」とさめた見方をする店主がいる一方で「期待している。商店街としてもこれをきっかけに何らかの活性化策に取り組みたい」と前向きな姿勢を示す人も一部にはみられるが…。
トンネル開通を一過性の話題だけに終わらせることのないよう、長期的な展望に基づいた滞在型のプランや魅力的な特産品などの開発に期待がかかる。 -
丸正タクシーが人材派遣事業開始
駒ケ根市の丸正タクシーは運転手の派遣事業を本格的に始めた。タクシー運転手らの客待ちの時間を有効に活用できないか竏窒ニの発想から同社は05年11月に特定労働者派遣事業の許可を受けて業務を開始。今年に入って企業や個人、団体などから運転手要請の引き合いが徐々に増えてきている。現在約15人の運転手が24時間いつでも対応できる体制を取っている。要介護者の送迎などに対応するため、ホームヘルパー2級資格取得者もいるほか、車いす専用車や、乗り降りの際シートが回転できる機能を備えた福祉用車両も用意した。料金は最初の3時間までは1時間ごとに2600円。3時間を超えて以降は半額の1300円。
同社は、一人暮らしのお年寄りなどが非常の際に連絡を取れる「あんしんネットワーク」事業も併せて展開している。
問い合わせは同社(TEL82・3101)へ。 -
「高遠そば」伝承へ21人が修了
高遠町の高遠そば組合と町公民館が主催する「高遠そば打ち講座」の最終回が1日、高遠閣であり、全日程を終えた受講生21人に修了証が交付された。
伝統ある高遠そばの伝承、底辺拡大を狙った初の試み。伝承者、初心者の2コースに分かれ、5回にわたって高遠そばの習得を目指してきた。
伝承コースは、延し棒を2本操ることや水加減など「全体的に難しい」(同組合)そば粉1キロを使った10人分に挑戦してきた。修了した3人には認定証を交付。今後、そば打ち体験や各種イベントに講師として参加してもらう。
この日は、高遠そばの特徴の一つ、辛味大根、焼きみそ、ねぎを加えた辛つゆ作りにも挑戦した。
西高遠の岡部雅子さん(68)は「自宅で打って家族で食べたいと思って参加した。なんとか打てるようになったが、これで終わるのではく、何回も練習をしていきたい」と話していた。 -
オリンパス労働組合が伊那市にカメラ寄贈
オリンパス労働組合伊那支部は1日、伊那市にデジタルカメラ2台(1台約3万円)を寄付した=写真。副執行委員長の上田敏雄さんら2人が市役所を訪れ、小坂樫男市長に受け渡した。
同組合は労働組合として、地域貢献活動の一環で、00年から毎年、カメラを寄付。特に学校関係に使ってもらいたい竏窒ニの意向もあり、昨年までに市内の12小学校、4中学校すべてに受納し終えている。
今回の2台については、市商工観光課、伊那公民館へ受納。デジタルカメラは記録写真撮影、工場誘致資料作成などに役立てられる。
談話の中で小坂市長は、今年の伊那まつりの「市民おどり」への参加の有無について質問。昨年は不況で不参加したが、上田副執行委員長は「オリンパスここにあり、という心意気を示したい」と参加意欲を見せていた。 -
マルマサ感謝祭 「御諏訪太鼓」実演勇壮に
伊那市境南にある総合建築会社・マルマサ(本社=高遠町、小松保夫社長)の住宅情報館で29日、年に一度の感謝祭があった。催し物の一環として、日本三大太鼓の筆頭と呼ばれる「御諏訪太鼓」の実演もあり、力強く勇壮なステージ披露に、来場客は喜んだ=写真。
演奏は同社と取り引きのある業者の一人が同太鼓のメンバーで、縁があって招いた。宗家の小口大八さんら6人が、「飛龍三段がえし」「神楽太鼓」「勇駒とんばね太鼓」「諏訪雷(いかずち)」の4曲を披露。神楽太鼓では、メンバー2人による獅子舞も登場し、観客を沸かせた。
会場では豚汁、ピザ、焼きいもなどの無用サービスや、来場客参加の餅つき大会もあった。 -
みはらしの湯にダチョウの卵を展示
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」で展示しているダチョウの卵が、訪れた入浴客の関心を集めている。
卵はみはらしファームの信州オーストリッチランド「ダチョウ牧場」が、年始のあいさつがわりに提供した。大きさは直径13センチ、高さ16センチ、重さは約2キロと平均的なものよりやや大きい。ダチョウの産卵シーズンは2月末縲・月末なので、冬の卵は珍しいという。
ダチョウを伊那市の名物として売り出す動きが活発化する一方、ダチョウの肉や卵をあまり知らない市民もいるため、多くの人に触れてもらおう竏窒ニ展示することにした。
卵は2、3カ月は持つため、しばらくは展示している。
みはらしの湯は、羽広荘と並んでダチョウ肉料理が味わえる施設。また、みはらしファームのとれたて市場には、ダチョウの生卵も売られている(卵は4月縲・月限定)。 -
第18回おもちゃフェア
たくさんのおもちゃで楽しく遊んでもらおうと駒ケ根市のボランティアグループ「駒ケ根おもちゃの家」(武藤美智子会長)は29日、第18回おもちゃフェアを市文化会館で開いた。多くの親子が連れ立って訪れ、会場いっぱいに置かれたトランポリン、電気自動車、滑り台、ジャングルジム、積み木などのおもちゃで心行くまで楽しんだ=写真。誰でも自由に絵を描けるお絵かきコーナーも設けられたほか、ボランティアグループ「とんとん」の人形劇なども上演された。
武藤会長は「家庭と違い、広い場所でいろいろなおもちゃで遊べるから皆さんとても楽しそうに遊んでいる。子どもと笑い合う父親の姿が多くて微笑ましいですね」と話していた。
同グループは「おもちゃ図書館」として、心身に障害がある子どもなどを対象にした遊び場を提供したり、おもちゃを貸し出したりする活動をしている。 -
日本聴導犬協会が日本初の国際認定団体に
宮田村に本部がある日本聴導犬協会が、世界最大の補助犬国際機関「国際アシスタントドッグ協会(ADI)」の認定試験に合格。135項目に及ぶ厳正な国際基準を満たし、日本初、世界で22番目の国際認定団体となった。有馬もと代表は「より日本国内の社会で補助犬が認知されるよう取り組みたい」と話している。
ADIには世界各地の補助犬団体101団体が加盟。しかし、厳しい審査を通過しなければ、国際認定団体にはなれない。
審査は補助犬の育成状況だけでなく、施設管理やスタッフ、ユーザーの信頼関係など細部にまで及ぶ。
日本聴導犬協会の審査は昨年11月に2日間かけて行なわれ、ADIの元会長で理事のロビン・ディクソンさん(米国)が来日。
育成した聴導犬、介助犬の実地試験のほか、スタッフ、ボランティア、ユーザーの面接、運営事務処理の適正化審査などを行なった。
倫理観や使命感についても厳しくチェックが入ったが、「世界的に見ても質が高い」と好評価。年明けに米国サンディエゴで開かれたADI総会で正式に承認された。
全国に1千頭いるといわれる盲導犬に対し、聴導犬は10頭に過ぎず国内の社会的認知はまだ低い。有馬代表は「国際的に認められたが、団体の枠をこえて社会とのコミュニケーションを図り、理解を得ていきたい」と話した。 -
かわいい鬼がデイサービスセンターへ
節分を前に宮田村デイサービスセンターで、保育園児扮するかわいらしい鬼たちが連日出没。高齢者と交流を深め、福を呼び込んでいる。
センターに隣接する東保育園の園児たちで、30日は年長の子どもたちが手作りした鬼の面をかぶって訪問。
デイサービス利用者と豆まきを楽しみ、座り込んで豆を一緒に食べた。
「かわいい鬼たちだねぇ」とおじいちゃん、おばあちゃんの目尻は下がりっぱなし。「鬼は外、福は内」などを歌い、節分行事をともに味わった。
園児は2日まで学年ごと訪問する。 -
体育指導員研修会
上伊那体育指導委員連絡協議会は28日、全体研修会を宮田村民会館で開いた。100人の指導員のうち70人ほどが出席。本紙連載でもおなじみ身体機能改善トレーニング公認A級指導士の山岸洋子さんを講師に迎え、無理な負担をかけずに身体機能を回復させる「頑張っている人のがんばらない体操」に取り組んだ。
同協議会は年に2回研修を実施。各地の指導員が一堂に集まって講習会などを開き、指導力の向上を図っている。
スポーツマン揃いの指導員だが、この日の山岸さんの指導は・ス目からウロコが落ちた・ス様子で熱心に受講。
自分の体に真摯に目を向け、意識することで、体が軽くなり、運動機能がスムーズになることを体感していた。 -
【記者室】「闘犬の雄叫び」
本紙連載の人気エッセー「闘犬の雄叫び」の長期連載を記念して投稿者の山崎衛さんが駒ケ根市のアルプス中央信用金庫でロビー展を開いている。独特の味わいのある文章で読者の心をつかむ山崎さんとは一体どんな人か知りたい人も多かろう▼氏は温和な風貌のしゃれっ気に満ちた魅力的な紳士である。『この年になっても義理を欠き、人情を欠き、恥をかいて生きている。何ともかんともない…』そんな文章の端々に人生の困難をユーモアで包む余裕がうかがえる▼エッセーは04年1月8日付の第1回掲載以降、現在まで122回を数えるが「ただ見たこと、聞いたことをそのまま文字にしたに過ぎない」と本人はあっさりと言う。ああ、筆者にもそれができれば…。(白鳥記者)
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【特集 権兵衛開通】広域観光発展の道は?(1)交通
「近くて遠かった木曽路」。2月4日の伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネル開通を控え、伊那バス=本社伊那市=に「路線バスはいつから運行するのか」と問い合わせの電話が入る。
伊那竏猪リ曽間の路線バス運行について、昨年夏から伊那バス、おんたけ交通、JRバス関東が検討したが、木曽の人口などを考え、採算が合わないと判断した。
伊那バスは「これまで伊那竏猪リ曽間の交流がなく、利用者がどれくらいいるのかわからない。バス会社だけで運行し、赤字で会社がつぶれてしまうようでは困る」としながら「地域住民のトンネル開通への期待感は大きい」と地元のバス会社として責任も感じている。
昨年12月、伊那市に対し、行政が補助してくれるなら運行したいと意向を伝えた。
市は、伊那・木曽の8市町村や観光協会、交通機関などで構成する権兵衛街道活性化協議会に議題として上げ、地域の実情などを踏まえて路線バスの方向性を探る。「伊那側に興味を持つ高校生などがいると聞く。通学や通勤だけでないメリットもある」と話すが「市単独では無理。他地域にもかかわることで、全体で考えたい」。
伊那バスは、市からの回答を待って再度検討する。
木曽町のおんたけ交通にも路線バス運行の問い合わせがあるものの「開通後すぐの運行は無理。行政の補助があれば検討したい」と答えている。
伊那バスは2月の土・日曜日、日帰りの「サンキュー木曽路ツアー竏猪リ曽馬の里縲恁茆ヤ明神温泉」を企画したところ、予想以上の反響があった。「観光バスや自家用車などかなり入り込むが、開通1年後くらいには落ち着くのではないか」と話す。
伊那バス観光も3月、木曽路の奈良井宿やくらしの工芸館などを回る日帰りのツアーを企画。「開通後は関心が高いと思うが、いつまで続くか。反響をみていきたい」と話しつつ、行楽候補地の一つになりうる題材とみる。
また「これまで地元というと伊那谷だったが、開通で木曽も入り、売り込みも考えられる」と視野に入れる。
高速バスの利用者について、伊那バスは木曽から伊那に流れてくると予想。東京行きの場合、木曽からは1日2便。伊那は16便で、およそ1時間に1本のペースで運行されている。そのため、伊那で乗車する木曽の利用者の増加が考えられる。
一方、伊那市の白川タクシーは「開通してみないと分からないが、自家用車の行き来で、タクシーにそれほど影響がないのでは」とみている。
木曽から伊那の飲み屋街に来るための乗り合い運行は「飲みに来るのに、片道5千円も6千円も払ってくるのか」と期待度は低い。 -
権兵衛トンネル開通を記念
伊那市坂下の大十呉服店は2月4日、権兵衛トンネル開通を記念し、「結」の漢字をデザインしたのれんと手ぬぐいを発売する。
権兵衛トンネル開通に合わせ、伊那観光協会で何か作ろうと話があり、会員である池上直樹社長は自分の商売でできることはないかと考えた。権兵衛トンネルによって伊那と木曽が結ばれることから、デザインは「結」の漢字の口を使って「道路を結ぶ」「祝いの水引」をイメージ。仙丈ケ岳と木曽御岳山も描いた。
のれん=縦45センチ、横88センチ=は紺地に白字、手ぬぐい=縦35センチ、横110センチ=は白地に紺字。
同じデザインでふろしきの活用も考えている。
池上社長は「各店が開通をきっかけにアイデアを出すことで、まちが元気になるのではないか」と話している。
販売は当面、同店のみだが、2月4日、みはらしファームで開く開通イベントで物産ブースに並ぶ。これから販路を広げるが、木曽でも販売したいとしている。
価格はのれんが1200円、手ぬぐいが500円。 -
06年産米の生産目標面積若干増
伊那市水田農業推進協議会(会長=小坂樫男市長)が27日、市役所であった=写真。06年産米の生産目標面積は1787ヘクタール、生産目標数量は1万1599トンとした。
小坂会長は「(減反政策が進められてから)伊那市の農地も半分となり、減作されるなかで、生産量を確保していかねばならない。売れる米、消費者に喜ばれる米づくりのために、ブランド化を図っていかねばならないと思う」とした。
同市では06年産の当初配分数量から、地域間調整や加工用米取り組みによって、水稲生産目標面積を前年並みとなるよう調整。引き続き地域間調整を積極的に進め、可能な限り主食用米生産目標面積の確保を図っていく。
05年の生産面積は1696ヘクタール、生産数量は1万958トンだった。転作物は大豆以外の小豆などの「その他」や、ネギなどの生産量が、前年に比べて増加した。 -
登下校の安全へ
南箕輪村と村内3小中学校、同PTAは、子どもたちの登下校時の安全を見守る巡視用ベストを導入した。南箕輪小では26日夜、PTA理事・校外指導部の合同会で披露し、今後もパトロールに力をいれていくことを確認した。
合同会は昨年12月にに引き続き、2回目の開催。PTA役員や宮原貞雄校長ら約40人が出席し、各地区から上げられた通学路上の問題点などを見直し、対策を話し合った。
各地区の報告では通学路上の狭い道や、冬期間のバス利用登下校、児童が一人になってしまう通学路を確認竏窒ネどの声が上がった。集団下校については「安全を守ることに加えて、児童同士の交流にもつながるのでよい」と話す親もいた。
交通安全の面から横断歩道の設置を求める地区について学校側は、「安協から警察、公安委員会へと、地域から強い要望を呼びかけ続けることが有効」とした。
学校側は、不審者の声掛け防止策として2月から、児童の校舎内以外での名札の着用を禁止することも報告した。
パトロール用のベストは、南箕輪小に60枚、南部小に30枚、南箕輪中に40枚の計130枚を配布した。 -
災害時対応・新潟の小千谷市に学ぶ
伊那市は28日、防災講演会を市駅前ビルいなっせで開いた。04年10月に発生した地震当時、小千谷市の東小千谷小学校長だった俵山迪夫氏と同小学校などの避難所運営に当たった市職員の小見山昭氏が講演。参加者はメモを取るなど熱心に耳を傾けていた。
自主防災組織の育成勉強に役立てるための会に、市内の学校関係者や消防団員ら約250人が参加。新潟県中越地震で避難所運営などをした2人から、避難所生活についてなどの話を聞いた。
俵山氏は「災害が起きた時にはグラウンドや公園、お寺などに人が集まる。人がいるところには情報が集まり、不安が解消される。緊急時を考えて、住民が待機しても心配させないように、施設を整備しておく必要がある」とした。
自主防災組織の対応としては「災害の時に何ができるか、住民の技能をまとめる。迅速な安否確認の方法を決める。ライフラインの復旧に対して、地元でできることを明確にする」と助言した。 -
「ひな祭り展」きょうから
伊那市西町区伊那部の旧井澤家住宅で1日から、「雛(ひな)祭り展」がはじまる=写真。明治後期から昭和初期の雛人形約10点をはじめ、立ち雛を描いた掛け軸などが飾られている。19日まで。伊那部宿を考える会(田中三郎会長)などの主催。
雛人形は地元旧家などに伝わる品が多く、その中でも5段飾りが一際目を引いている。そのほか、雛祭りの歌をつづった書や、地域の絵画教室メンバーが描いた立ち雛の絵などが並び、華やいだムードに包まれている。
会では4日の権兵衛トンネル開通記念に向けてイベントを開こう竏窒ニ、一足早い雛祭り展を企画。会場には、会員の一人がトンネル開通に寄せて詠んだ俳句5句の色紙もある。
4、5日は入館無料で、甘酒を持て成す。4日竏・3日は地酒「伊那部宿」や焼酎の販売もある。
入館料は一般200円、小中学生100円。午前9時縲恁゚後4時。 -
「いなまい絵手紙駅伝」原画展始まる
伊那毎日新聞社の日曜版に掲載中の絵手紙の原画展が31日、伊那市荒井区錦町のアルプス中央信用金庫本店ロビーで始まった。作者一人ひとりの味のある絵と題材によせた心温まる一言が、見る人の関心を集めている。3月3日まで。入場無料。
絵手紙教室「ゆう絵画教室」(講師=坂本勇、同市美篶)の生徒の書き下ろし作品。エッセイスト・斧研つね子さん(同市西町)のエッセー「山裾(やますそ)の井戸端だより」の挿絵として掲載され、・ス絵手紙駅伝・スとして、毎週2人づつの生徒らが次から次へとバトンタッチする方法で登場している。
04年8月末の初回から本年1月末までに掲載した、上伊那を中心に諏訪地方の生徒93人、93点を展示。農作物や風習など、季節の到来を告げる作品など、作者の感性がうかがえる作品ばかり。坂本さんの講評もよせられていて、見応えのある展示となっている。
同信金を利用する年配女性は「何人か知り合いの名前もあって、皆楽しそうに絵手紙を描いている様子が伺えた。いっぱい作品が並んでいて、見ているだけでも楽しい」と話していた。
土・日曜日、祝祭日は休み。午前9時縲恁゚後3時。