-
箕輪町長寿クラブ連合会女性部研修会
箕輪町長寿クラブ連合会女性部は15日、05年度研修会を町文化センターホールで開いた。単位長寿クラブの活動発表や講演会で楽しく学び合った。
浦野順司連合会長は「元気よく毎日生活することが長寿クラブの一番大事な目標。元気で積極的に催しに参加して」。原きの江女性部長は、「健康でいられることが幸せ。寝たきりにならない工夫をしながら、町の催しに率先して参加し、町に協力できることは協力しながら明るく、住みよい町づくりに貢献していきましょう」とあいさつした。
研修は、木下コーラス部によるコーラス、松島女性部の手話ダンス、安木節、ボケない音頭の発表があった。沢の桑沢隆子さんは、参加している俳句の会を紹介し、「仲間は皆同等に名前で呼ぶ。仲間意識が出て、この雰囲気が大好き。これからも大事にしていきたい」と話した。
講演は、今井愛子パッショングループ代表の今井さんの「楽しく歌って踊って健康づくり!」を聞いた。 -
赤穂中美術館で授業
15日、駒ケ根市の赤穂中学校3年生16人が美術の選択授業を同市の高原美術館で行った。生徒らは学芸員の解説で館内の展示作品の鑑賞をした後、それぞれ「秋」をテーマに抽象画作品の制作に取り組み、描き上げた作品を互いに発表して副館長の松井君子さんの講評を受けた=写真。
生徒らは画用紙に向かってしばらく考え込んで構想を固めると、思い思いの秋のイメージを色と形で表現しようと懸命に絵筆を動かした。30分で仕上げなければならないとあって忙しい制作となったが、時間内に全員が作品を仕上げた。
描き上げたばかりの絵を手にした生徒らは自らの作品について「落ち葉をイメージしました」「夏が終わった寂しさや落ち着きを表現しました」などと説明。松井副館長はそれぞれの作品について「デリケートな秋のイメージが良く表現されている」「音楽を感じさせるとても良くできた作品」などと丁寧に講評を加えた。 -
いきいきフォーラム
「第10回あなたとわたしのいきいきフォーラム」が15日夜、駒ケ根市文化会館で開かれた。駒ケ根商工会議所、男女共同参画社会を目指す市民の会、女性団体連絡会などの会員らでつくる実行委員会の主催。約90人が参加し、働く母親を支援する会社マザーネット代表の上田理恵子さんによる講演「女性のニーズで新しいサービスを創造窶博qどもと歩む起業への道」のほか「主体的に動く」をテーマとしたパネルディスカッションを聞いた。
上田さんは出産後、子どもを育てながら働くことの大変さを身にしみて経験したことから、働く母親たちの助けになりたいと01年に会社を設立した経緯などについて「病気の子どもを人に預けてまで働くことに罪悪感を感じたこともある。でも社会の役に立つために仕事を続けようと思った。この点で迷わないことが大切では」と語り掛けた=写真。
パネルディスカッションのパネリストはハローワーク伊那の百瀬晃さん、百笑塾塾長の小平寛子さん、婦人服店「ミス・バニー」代表の木下真由美さん、宅幼老所「わが家」の代表大石ひとみさん。4人は社会保険労務士上野美穂さんのコーディネートで、女性の生き方などについてそれぞれの立場から意見を述べ合った。 -
中沢小で炭出し
駒ケ根市の中沢小学校で同校PTAらがこの夏から製作に取り組み、10月に完成した新・炭焼き窯での第1回の炭焼きが無事に終わり16日、児童らが焼き上がった炭を窯から取り出した。
狭い窯口から1人ずつ中に入った児童らは真っ黒に焼き上がった炭を一つ一つ丁寧につかんでは箕(み)に入れ、いっぱいになるとうれしそうに持ち出していた=写真。焼き上がった炭はその場で早速ダンボール箱に詰められ、PTAや市民らに販売される。新しい窯の製作の指導に当たった宮下秀春さん(71)は「窯の癖がつかめない1回目としてはかなり良い炭だ」と上々の出来に満足そうな表情を見せていた。
新しい窯は内部の奥行き2メートル、最大幅1・6メートル、高さ1・5メートル。周囲は土と耐火レンガで固め、外壁にはヒノキの丸太を使うなど、小学校には珍しい本格的な造り。同校の炭焼きは総合的な学習の時間などを利用して児童らが毎年行なっている。炭を売った収益金は卒業記念品や図書「炭焼き文庫」の購入などに充てられる。 -
新たな企業進出へ
駒ケ根市赤穂北の原工業団地の龍水社跡地など延べ1万2千坪の土地に愛知県の家具・机製造業のトヨセット(本社安城市)が進出することがほぼ確定的になった。16日に開いた市議会全員協議会で中原正純市長らが議員らに説明し、土地の用途変更などについて理解を求めた。
同地については05年7月に市に問い合わせがあり、8月までに交渉はほぼまとまっていたが、同社は進出の条件として敷地1万2千坪の確保を希望。これを受けて市は龍水社の跡地約9千坪に加え、北側の民有地のほか、市と伊南行政組合が管理する伊南聖苑の一部の土地取得に乗り出し、地権者や他町村など関係者に理解を求めてきたが、大筋で理解が得られたとして今後、年内の用地契約締結に向けて詰めの協議に入りたい考え。順調に交渉が進めば06年5月に造成工事を始め、07年9月ごろに操業開始の見込み。市は進出により、従業員の現地採用や市内の企業への下請け注文が増えることなどを期待している。
トヨセットはストーブの製造・販売などで知られるトヨトミの子会社。1964年に設立し、TOYOSTEELのブランド名でオフィス家具や鋼製事務机などの製造・販売を手がけている。04年度売上は67億円。従業員数は約200人。 -
宮田小でAET授業
宮田村の宮田小学校で16日、赤穂高校で英語指導助手(AET)を務めるイアン・フリーマンさん(21)が英語授業を行なった。希望があった1年から6年までの4学級で行ない、子どもたちはイアンさんと交流を深めながら英語の楽しさにふれた。
1年4組では、イアンさんが動物の絵を描いて、子どもたちが英語で答えるゲーム感覚で授業が進んだ。
象や魚、ヘビや、ウサギ・・・。イアンさんの描く可愛らしいイラストに子どもたちは夢中になり「エレファント」「フィッシュ」などと元気に回答。
見事に正解した子どもたちは人気アニメ「となりのトトロ」のスタンプをもらい大喜びしていた。
イアンさんは「日本語はとっても難しい」と話し、母国イギリスについても紹介。
授業が終わると、みんなで「SeeYou(また会いましょう)」と別れを惜しみ、イアンさんは握手攻め。短い時間だったが、心の交流もあった。
授業のほか6年3組で昼食を一緒にとり、交流クラブとふれあう時間もあった。 -
現状困難も角度を変えながら地元産大麦を使った地ビール研究継続
地元産の大麦で地ビールをつくろうと取り組んでいる宮田村の関係者が16日集まり、研究の中間報告をした。試験を進めている村内の南信州ビールは糖度不足で現状では製品化は困難としながらも、今後も多角的な研究が可能と指摘。ビールを主体にしながら、それ以外にも視野を広げて大麦を使った特産品の開発を進めていくことにした。
村民の呼びかけにより、村と農協、農業改良普及センターなどが参画して9月から研究に着手。
南信州ビールは実際に村内産の大麦を使って、数種類の試験を実施。しかし、ビールに不可欠な糖度が予想より上がらず、竹平考輝工場長代理は「ひと筋縄ではいかない」とこの日も報告した。
ただ、大麦が使用できる可能性は否定せず「あきらめてしまうのではなく、角度を変えて何とか形にしたい」と話した。
糖度の高い大麦の生産を調査していた農協宮田支所の小田切政市営農課長は「デンプン質(糖質)を高めるには、チッ素肥料を少なくする栽培法が考えられる」と説明。
ただ、麦を現地で麦芽に精製したくても設備がないことを指摘した。
竹平さんは、ある程度の麦の量があれば、業者へ外注できると説明。そのためにもビール以外の特産品開発も検討すべきとして、同社直営のレストランでピザやパンの生地に使えないか研究していると報告した。
宮田村内では転作により約30戸の大麦栽培農家がおり、年間87トンほどを生産している。 -
宮田村の少年野球・河原町リバースが納会
宮田村の少年野球チーム「河原町リバース」は13日、今季の納会をつつじが丘グラウンドなどで開いた。チームを退く6年生はOBや保護者らと卒団試合。ともに勝利し、互いの絆を最後まで深めた。
今年は6年生9人を含む約30人ほどのチビッコが同チームでプレー。伊南大会で優勝、上伊那選手権大会でも2勝を挙げて活躍するなど好成績を収めた。
この日の納会は卒団試合で汗を流し、懇親会では美味しいカレーに舌鼓を打って1年間を振り返った。
村内の少年野球は一時、7チームあり盛んだったが、近年は少子化や生活の多様化などで競技人口が減少。リバースと西駒ウイングスの2チームになっている。
しかし、子どもたちは仲間の絆を深めながら野球に熱中。6年生もこの日で一区切りつけたが、今後も練習などに参加する。 -
【南大東島再訪記】「平成のコメの道」〈中〉
「私たちが草を取った田んぼで採れたんですね」「おいしい伊那のコメを存分に味わってください。末長く交流を続けましょう」
4日南大東村役場で行われた友好米贈呈式では、伊那市の経済部長・伊藤量平さんのメッセージが代読された。
島民に伊那のコメを食べてもらおうと、「友好田」を発案したのが伊藤さんだった。「島に水田がないのなら、作って送ってやればいいね」。3月に島を訪ねた伊那市民が市役所に報告に訪れた折の一言が引きがねになった。
話を伝え聞いた地主の細田清登さんからすぐに田んぼ貸与の申し出があり、3月の訪問団の一員で自らコメを作る唐沢健さんや畠忠弘さんが耕作の先頭に立った。一人で2度島を訪ねたことがある飯塚眞佐志さんも加わった。6月12日に東春近で行われた田植えにはボランティアで30人もが集まり、南の島に送る稲の苗を植えた……。こうしてできた友好米だった。
「自分たちでコメを作ってそれを島に送ってくれるなんて、今までまったく経験のないことなんですよ。みんな本当に喜んでいます」島の仲田建匠助役は話した。
8月に伊那を訪問し、田の草取りを経験した島唄の「ボロジノ娘」や大東太鼓「碧(あおい)会」の子どもは、口々に「本当にあの田んぼ取れたおコメなの?」「まだ、膝の上くらいまでしか育ってなかったのに、あれからどうやって稲が伸びたんですか?」などと盛んに質問してきた。
集まってくるほかの子どもに「泥がさぁ、ビチャーってつくんだ」「ズブズブって足が沈んでいくんだ」窶狽ネどと、8月に初めて経験した田んぼの感触を彼らが話すと、「俺も行きたい」「田植えをしてみたい」との声が沸きあがった。
4日夜あった歓迎会の場で、「じつは伊那で田植えに集まった人の中には田植え初体験の人が何人もいた」「稲刈り前に田んぼに水がないのを見た非農家の人が、これはマズイと勝手に水を入れて、農家の人に怒られたこともあった」などと裏話を話すと、笑いともに「へぇ縲怐A伊那でも稲づくり未経験の人がいるのか」という驚きの声も上がった。
(毛賀沢明宏) -
スペシャルオリンピックス車座集会-細川佳代子さんを囲んで-
05スペシャルオリンピックス(SO)冬季世界大会=今年2月・長野県など=のペルー選手団ホストタウンだった箕輪町で16日、「SO車座集会-細川佳代子さんを囲んで-」があった。SO日本の細川理事長らがホストタウンのお礼や日常的なスポーツトレーニングプログラムの啓発に役場を訪れ、町や町社会福祉協議会、元SO箕輪町実行委員会の有志、住民ら約100人が参加した。
細川理事長は、日本は知的障害者に対する福祉が先進国の中で一番遅れている-と指摘。「世界大会が終わりではなく、これからが始まり。一人ひとり能力に違いがあって当たり前。意識を変え、共に支え、助け合って地域社会で一緒に生きていくことが本当の福祉」とし、障害者とボランティアが年間を通してスポーツに取り組むSOの活動を紹介して、「主役は市民。皆さんの町でも希望と夢をもって取り組んでほしい」と願った。
来年4月に長野市であるフロアホッケーメモリアル大会への参加も呼びかけた。
意見交換では、「SO活動にどこから手をつけていいかわからない」など不安の声があり、細川理事長は「やる前から心配したら進めない。皆で協力し努力することが楽しい」とし、コーチ研修会の受講も勧めた。有志から、「皆さんの気持ちを少しください」と活動に向けた呼びかけもあった。 -
上戸区ゴルフクラブ社協へ寄贈
伊那市上戸区住民や出身者でつくる「上戸区ゴルフ同好会」(原俊文会長)は15日、過去6年間のチャリティーコンペ10回分の積み立て金7万円を、地域の福祉に役立ててもらおう窶狽ニ市社会福祉協議会に寄付した。
会員は20代から70代までの会員約40人。地域への感謝の意味を込めて99年にチャリティーコンペを始めた。第1回は収益金をそのまま寄付したが、それ以降の収益金はすべて積み立ててきた。昨年、無事に10回目のコンペができたことから、10回までの収益金をまとめて寄付することにした。
社協の御子柴龍一会長は「尊いお金を集め、善意の心を表してくれたことはありがたい。寄付は基金として積み立て、来春合併した後、有効利用できるよう検討していきたい」と感謝の言葉を述べた。 -
美和ダムたい積土でガーデニング
「三峰川ガーデニング講座」の本年度最終回がこのほど、長谷村市野瀬の南アルプス生涯学習センター体育館などであった。伊那市、箕輪町などから8人が参加。日本庭園風の寄せ植えなどを飯田市在住の樹木医・二宮孝嗣さんから学んだ。
国土交通省・三峰川総合開発工事事務所(榎村康史所長)の主催。
美和ダムの再開発事業の一環として、ダムに溜まった農作物の栽培土に有効活用できる堆積土を広く周知する目的で3年目。本年度も1995年に「チェルシーフラワーショウ」(英国)でゴールドメダルを日本人初受賞した二宮さんから、植物や世界の庭の歴史などを学んできた。
参加者は、正月の飾りに合う、松、フキタンポポ、石菖、シモツケ、小菊などの8種類から好きな植物を選択し、長方形と円形の鉢のどちらかに植えた。堆積土は培養土と混ぜ、優しく上からかぶせていた。
作品が出来上がると二宮さんがそれぞれを批評。空間の使い方などについて注意した。「和は深く、正解はないが、指摘されると日本人には分かる感覚」と話していた。
初参加の飯田市から訪れた男性は「家に帰ってから寄せ植えをしてみたい」と話していた。 -
東部消防連絡会
「秋の火災予防運動(9窶・5日)」期間中に合わせてこのほど、高遠町と長谷村の消防団でつくる東部消防連絡会(北原和門会長)は消防車両で町村全域をパレードし、地域住民に防火を呼びかけた。
高遠町の5分団と長谷村の2分団から合計9台のポンプ車、搭載車などが出動。火災予防運動を呼びかける放送広報車を先頭に、5時間ほどかけてパレードを展開した。
本年度はパレード中に、美和ダムへの土砂流入を制御する洪水バイパストンネルを見学。地域の水利系統について団員らで確認した。
北原会長は「数多くの町民、村民に防火意識を持ってもらい、火災予防に取り組んでほしい」と話していた。 -
大地の恵み美しく
伊那市中央区の洋画家・奥村憲さん(64)の絵画展は12月5日まで、同市の中部電力伊那営業所ギャラリーで開いている。「大地のめぐみ」をテーマに、野菜や果物などを水彩とパステルで描いた新作25点を並べている。入場無料。
愛知県岡崎市生まれの奥村さんは、退職後の00年に横浜市から伊那市へ転居。画歴は41年で、伊那谷の四季折々の風景を中心に油絵で描いている。作品は高遠さくらホテルロビー展や市民美術展などに出品。同営業所での個展は6回目となる。
今回は題材の形や色の美しさを表現するため、優しい色彩のパステルなどを使用した。カボチャ、ナス、パプリカなどは、すべて自家栽培した野菜。ブロッコリーの絵はお気に入りで「早朝収穫したみずみずしさ」を表現したという。
奥村さんは「楽しく、気軽に見てもらえれば」と来場を呼びかけている。
休館は土・日曜日、祝祭日。開館は午前8時30分縲恁゚後5時10分。 -
トリュフが採れた
「伊那谷でトリュフが採れるなんて!」中川村大草の中島秀明さん(45)=自営業=は14日、仕事先の中川村と大鹿村境付近の原野でトリュフを発見、直径6センチ縲恊e指大まで9個を採取した。
原野を散策中、半分土に埋もれた黒い丸い物を発見「動物のふんかなと思って近寄ると、ほかにも土が盛り上がった場所があり、掘って見ると、土の中から表面がぼこぼこした黒いキノコのような物が出てきた」。
中島さんは翌日、キノコに詳しい人や、フランス料理のシェフらに鑑定してもらった結果、間違いなくトリュフと判明。スライスし、舌で味と香りも確認したという。
「まさか、こんな場所でトリュフが採れるとは思わなかった。テレビでしか見たことがなかったので、本物と言われても、まだ半信半疑だ」と話していた。
トリュフは地中に育つキノコの1種、キャビアやファアグラと並び、世界の3大珍味の1つ。黒トリュフは黒いダイヤモンドと呼ばれ、香り高い貴重品。フランス料理やイタリア料理のソースの香り付けやアクセントに用いられる。 -
上伊那社会教育関係者懇談会
上伊那市町村教育委員会連絡協議会などは15日、伊那市駅前ビル「いなっせ」で上伊那社会教育関係者懇談会を開いた。市町村の社会教育担当者ら約120人が参加。さまざまな分野で活動する人の事例発表などを通して、地域ぐるみで子育て支援に取り組む重要性を認識した。
社会教育への理解を深めることが目的。「地域における『子ども』『親』『子育て』について語り合おう」と、シンポジウムや分科会をした。
シンポジウムは、公民館、学校、市役所、地域の社会団体で社会教育に携わる4人が子育てのあり方を提言。
伊那市西箕輪の公民館長・城取茂美さんは「今の子どもは、自分でできることも親に頼ってしまうため、昔は家庭で学べたことを学べていない」と報告。今年初めて取り組んだ小学生の通学合宿で、台所に立つ楽しさを実感した子どもの例などを挙げ「何でも親がする」ことを考え直す必要がある窶狽ニした。
駒ケ根市赤穂中学校の学校カウンセラー有賀和枝さんは、人間関係を楽しむ余裕のない子どもの現状や、不安を抱く親から、子どもが受ける影響の大きさを説明。「家庭を地域の中でサポートし、子どものよりどころを家庭以外にもつくってあげることで、立ち直りのチャンスが何度でもあることを伝えていくことが大切」とした。 -
穴山産廃施設操業禁止原告団が喜びの勝利報告会
建築物解体業大成産業(酒井睦夫社長)の産業廃棄物処理施設の操業差し止めを求めた5年余の法廷闘争で、完全勝利が確定した駒ケ根市中沢の穴山産廃施設操業禁止裁判原告団(宮下久団長、174人)は15日夜、中沢公民館で勝利報告会をした。10年以上操業していた産廃施設の差し止めの確定は全国初。
91年操業の産廃処理施設に対し、地元住民が排煙で健康被害を受けているとして00年、飯田地裁に提訴、03年1審の飯田地裁は住民の主張を認め、操業差し止めを認容する判決を出した。2審の東京高裁でも今年4月、1審を支持、業者の控訴を棄却した。最高裁でも受理から、わずか2カ月という異例の早さで業者の上告を棄却し、東京高裁の勝訴判決が確定した。
報告会には百人が出席、宮下団長は「一糸乱れぬ固い結束と反骨精神で、地区全体のバックアップの中、再三の和解提示をも一蹴し、初志の信念を貫き、勝利を手にした。今後、判決内容が着実に実施されるように看視していこう」とあいさつ。
経過報告と今後の課題の中で、竹村寿彦副団長は、焼却炉の撤去時期について「業者の自主撤去であり、県は撤去の時期を約束させるべきだ。撤去後の跡地利用についても看視する必要がある」と話した。
最後に、原告団は名称を変更し、組織を存続させることを確認した。 -
飯島町ゲートボール協会設立20周年記念式典
飯島町ゲートボール協会(満沢温会長)は15日、町内で設立20周年記念祝賀会を開いた。来賓に町や高齢者クラブを招き、会員約50人が出席、功労表彰、募金の贈呈などで節目を祝い、さらなる発展を誓った。
北信越選手権大会に出場するなど優績の七久保、田切の2チームと、10年以上在籍し、80歳以上の会員21人を表彰した後、満沢会長は「20年の節目に当り、足跡を振り返るとともに、30周年の節目が迎えられるように、基礎固めをしなくてはならない」とあいさつ。 また、席上、20周年記念大会などで募った浄財4万円を町に、「福祉向上に役立てて」と寄付した。
同協会は85年11月、県ゲートボール連盟設立に合わせ、登録会員40人で発足。1時、町内の潜在愛好者は150人を数えたが、現在、登録会員60人。規則改正への取り組みのほか、上級審判員取得の推進を行い、05年までに1級6人、2級9人、3級28人、審判資格者43人を数える。日体協公認C級指導員資格取得者2人。 -
臨時議会、若者専用住宅建設工事請負契約など2件を議決
中川村議会は17日、臨時会を開き、若者専用住宅建設工事請負契約の締結、一般職の職員の給与に関する条例の1部改正の2議案を提案、原案通り可決し、閉会した。
若者専用住宅建設工事は契約金額7665万円。相手方は宮下建設(宮下進社長)。
中田島分譲地に1戸建平屋、5棟を建設。1戸の建築面積約110平方メートル、3LDK(10畳のリビング、8畳の洋室2、6畳の洋室、キッチン、バス、トイレ)、物置付き。工期来年3月31日、4月入居予定。
一般職の給与に関する条例の1部改正は、国家公務員の給与改定に準じ、給与の改定。 -
童謡・唱歌うたい楽しく健康増進
高遠町公民館講座「歌の広場」がこのほど、高遠高校であり、練習してきた曲を歌って、全6回の講座を終えた。
歌うことの楽しさや喜びを味わうとともに、健康増進を図ることを目的に、「歌好き」の町民約30人が集い、6月から月に1回、高遠高校音楽科の牛山真理子教諭の指導で、練習を重ねてきた。
総集編とした最終は、これまで受講生のリクエスト曲を交えながら、童謡や唱歌を中心に歌いこんできた50曲以上のなかから、「知床旅情」「春がきた」「浜辺の歌」「冬げしき」など12曲を熱唱。閉講を惜しむように、晩秋の夜空に歌声を響かせた。
矢野やよ江館長は「歌好きの町民が和気あいあいと楽しむことができた。来年度以降の継続し、講座を通して日本を代表する歌を次世代に引継いでいきたい」と話していた。 -
4季連続で5万人突破
長谷村の戸台口から北沢峠までの南アルプス林道を結ぶ長谷村営バスが15日、今季204日間の運行を終えた。村が伊那市・高遠町との合併を来春に控えるため、村営バスとしての運行も終了した。1980(昭和55)年から26年間、89万3359人を運んだ。
営業所によると、今季の利用客数は5万163人、4年連続で5万人を越えた。しかし、運行日数を通常より8日短縮した昨年に比べて1790人減と落ち込み、「例年、夏山や紅葉シーズンには1日千人を越える日が多々あった」が、今季は7月下旬の連休のみだった。
最終日は36人が利用。来季の乗車券の引き換え券や地元の漬け物、小松菜を贈った。午後4時50分、夕暮れのバス営業所に到着した最終便に乗車していた伊那市の男性(65)は「日帰りで仙丈ケ岳まで登ってきた。紅葉もきれいだし、雪も目にすることができてよかった」と満足そうな笑顔をみせた。
終了式で宮下市蔵村長は「26年間、急しゅん道路で、複雑なコースでありながら無事故で順調に運行することができた。来年に向けて準備を整えてほしい」とあいさつした。
来季は例年同様の4月25日に、戸台口窶秤フ宿間で運行を開始する予定。 -
島・ス山林塾企業組合
「山の神」で1年を感謝山仕事を求めてIターンした人を中心に作る島・ス山林塾企業組合(中村豊代表理事)が18日、伊那市横山の鳩吹公園そばの作業小屋で、1年の安全を感謝する「山の神」を開いた。
全員で神棚に向かい、顧問の島・ス洋路元信大教授が1年間の感謝の言葉を述べ、全員で2礼2拍手1礼した。その後、それぞれ持ち寄った食材で鍋などを楽しんだ。
もともとは、山から里に降りていた田の神を山に送る「十日夜(とうかんや)」という神事で、旧暦10月10日に行われていた。間伐や山道整備などの仕事があり、期日を調整した。
同企業組合は、島・スさんを師事して山仕事をはじめた人で作るもので、現在組合員は9人。全員が県外出身者で、Iターン後、県のグリーンマスターなどの資格をとり、植林・下草刈り・間伐・枝打ち・伐採などの山仕事を請け負って遂行している。
島・スさんは「山の神への感謝と自分たちのへのごほうびのためのささやかな催し物です。最初はまったくの素人だったが、今は、立派な山仕事をするようになり、今後が楽しみです」と話した。 -
宮田村中央保育園の七五三
宮田村中央保育園の園児125人は15日、七五三を祝い、近くの姫宮神社を参拝した。千とせ飴もなめて、夢や希望を祈った。
保育士が「健康で長生きできるようにってお祈りするのが七五三なんだよ」と説明。園児は神妙な面持ちで手をあわせた。
「僕はもっと強くなれますようにってお願いしたんだ」と男の子。お待ちかねの千とせ飴に全員大喜びで、伝統の行事に親しんでいた。 -
才能教育研究会バイオリン指導者
青木千枝子さんスズキ・メソードで知られる故鈴木鎮一さん(世界的バイオリン奏者・指導者)の教えをどうしても受けたくて高校卒業後、松本市内に下宿して師事。幼いころからの念願をかなえた。
「鈴木先生は大声を出したり、厳しくしかるようなことは決してなかった。温かく見守りながら上達を待っているような、思っていた通りの優しい人でした」
3年間、研究生として直接鈴木さんの教えを受けた後、各地で指導者として活躍。現在自宅と伊那市で保育園児から高校生まで約20人を指導している。
「先生に教わったのは、ただ音楽を教えるだけでなく、愛情を育てる窶狽ニいうことでした。音楽を通じて慈愛に満ちた深い人間性を養うことが大切なんです」
◇ ◇
駒ケ根市福岡に教会が運営する保育園があった。ここに入園したことがその後の人生を決めることになる。園ではスズキ・メソードの理念に感銘を受けた牧師夫妻がわざわざ講師を呼び寄せ、園児らにバイオリンを教えていた。
「バイオリンは10丁くらいあったかな。園児が交代で練習し、施設などに慰問に行って弾いたりしていました。園では子どもたちの弾くバイオリンの音が聞こえ、昼寝の時間にも静かなクラシック音楽が流れていた窶煤B温かくて夢のような素晴らしい保育園でした」
卒園後も両親に頼んでバイオリンを弾き続けたが、一時バイオリンをやめようと思ったこともある。中学生の時、バスケットボール部に入部し、家に帰って来てもくたくたに疲れ切っていてバイオリンの練習ができない状態が続いたことから「両方は無理だと思い、先生に『やめさせてください』と言ったんです。でも1カ月後に『やっぱり続けたい』窶煤Bバイオリンのない生活はもう考えられなくなっていたんですね」。バスケットもやめることなくずっと続けた。
◇ ◇
「バイオリンは簡単な楽器ではありません。それだけに、毎日練習することで忍耐力や集中力、計画性が養われるんです。生徒が家で練習してきたかどうか、曲を弾かなくても調弦の段階で分かりますよ。毎日弾かないと楽器は鳴ってくれませんからね」
「物心ついたころから大好きだった音楽の道を歩くことができて本当に恵まれていると思います。でもそれ以上に、音楽を通じて子どもたちの教育にかかわっていられることに本当に幸せを感じているんです」
(白鳥文男) -
きたっせでチャリティー歌謡ショー開催予告
伊那市旭町のカラオケ喫茶「ニューつむぎ」は20日、辰野町出身の演歌歌手・大和田健さんや、地元有志らが出演する「チャリティー歌謡ショー」を伊那北地域活性化センター「きたっせ」で開く。観覧は無料で、多くの人への来場を呼びかけている。
今年3月の開店以来、多くの人が来店してくれたことへの感謝を込めて企画。店主・丹羽貴士さんの知り合いの大和田さんに出演を依頼。舞台で歌を披露してくれる地元有志も募集し、約30人が集まった。
また、歌謡ショーはチャリティー企画でもあり、観覧は無料だが、歌を披露する人から参加費を徴収し、収益を市の福祉関係団体などに寄付する。
丹羽さんは、盲目の演歌歌手・藤代ゆきさんとの出会いを通じて「ハンディを持つ人たちにも頑張ってほしい」とさまざまな活動をしている。9月には、市内老人ホームで藤代さんの慰問歌謡ショーを企画した。この取り組みもその一環で、当日も来場者の賛同が得られれば、募金をしたいとしている。
丹羽さんは「一人でも多くの人に楽しんでほしい」と来場を呼びかけていた。
ショーは午後1時から。
問い合せはつむぎ(TEL78・8800)へ。 -
伊那食品工業、児童の安全対策用防犯ブザーを伊那市へ寄贈
伊那食品工業の塚越寛会長は15日、伊那市役所を訪れ、児童の安全対策を目的とした防犯ブザー1500個を伊那市に寄贈した。塚越会長は「子どもへの変な犯罪が増えており、役立ててもらえれば」と語った。
小学生の登下校時の安全対策として市は、小学校1、2年生へ防犯ベル配布しているが、3年生以上の児童への配布は未だ実施していない。そのため今回は、市内の小学3、4年生、約1300人分の防犯ベルを寄贈。
小坂樫男市長と塚越氏は「町の汚さと犯罪発生率は比例する。まずは街をきれいにすることが大切」などと、まちづくりのあり方なども語り合った。
伊那工場事業所防犯協会の会長でもある塚越会長。「企業として利益の一部を還元できれば」と話していた。 -
蘇れ!世界の名スピーカー
駒ヶ根の実業家らが起業世界中から1940縲・0年代に製造された名スピーカーを集め、再生して販売する事業が駒ヶ根市で始まった。マニアには垂涎のドイツの「クラング・フィルム」社製や、アメリカの「ウェスタン・エレクトリック」社製など、主に映画館の音響設備や館内放送用に使用されていたスピーカーが中心。
インターネットなどを通じて、世界中からスピーカー本体を集め、整備・調整した上で、駒ヶ根市のエーワ木工で作る特注のボックスにセットして販売する。1950年代はトーキー映画全盛期で、映画館用のスピーカーは技術者が手間とコストと情熱をかけて作った逸品が多いという。
事業をはじめたのは、駒ヶ根市の建設会社専務久保田満さんとコンピューターシステム会社社長小林正信さん、神奈川県横浜市のネット通販会社社長の佐々木猛さんの3人でつくる「クラング・クンスト」=独語で「音響芸術」の意味=。オーディオマニアの小林さんが「世界中で、素晴らしい音の出る古いスピーカーが捨てられている。再生して利用する道を開くことが重要」と話を持ちかけ、久保田さんと佐々木さんは、実際に古いスピーカーの音を聞いて感動、事業化に踏み切った。
既に、全部組み立てれば500万円するといわれる大型スピーカーをはじめ、さまざまなサイズのものが集まってきている。再生・販売の中心は、直径8インチ程度の小型のスピーカーだが、特製ボックスに「ホーン」と呼ばれる音響装置を取り付けてあるため、臨場感溢れる音を楽しむことができるという。値段は8インチのもの2台1セットで16万8千円前後。
駒ヶ根インター東に展示場がある。詳しくは久保田さん(TEL090窶・148窶・918)まで。 -
箕輪町廃食用油リサイクル事業BDF精製作業場完成
箕輪町が地域新エネルギービジョンに基づき進めている「協働による廃食用油リサイクル推進事業」のバイオディーゼル燃料(BDF)精製作業場が完成した。06年4月の本格稼働に向け、試験回収した廃食用油でBDFを精製し、23日に町内巡回「みのちゃんバス」を試運転するほか作業場見学会を開く。
町内の各家庭から廃食用油を回収し、町共同作業の家で精製したBDFを町が購入して「みのちゃんバス」に使用する地球環境にやさしいリサイクル事業。仕事支援を考慮し、共同作業の家の通所者が精製する。
敷地内に、精製作業場と廃食用油格納庫を設置。作業場は廃食用油再生燃料化装置、流し台、薬品や備品の保管棚、格納庫は廃食用油格納棚、廃食用油ろ過タンク2基、BDF貯蔵用ドラム缶2個がある。施設面積は各12・9平方メートル。
装置は導入例の多い機種で、100リットルを6時間で精製。ろ過した廃食用油と苛性ソーダ、メタノールを入れ、分離、薬品による中和と湯洗浄各2回、加熱の工程を経て完成する。廃食用油からのBDF精製率は約90%。精製過程で出るグリセリンは業者に買い取ってもらい、石けん水と洗浄水は油分を除去して下水に流す。
10月から町内で試験的に初回収した廃食用油は1500リットル。周知不足もあったが回収はスムーズで、町は「予想以上に集まった。来年からの実施に向け手応えがあった」とし、「廃食用油も生ごみの一種。生ごみの削減につなげたい」とする。
23日の見学会は午前9時縲・1時。祝日で通常運休の「みのちゃんバス」を特別運行する。 -
南箕輪村花いっぱい運動チューリップの球根植え
南箕輪村花いっぱい推進協議会は14日、大芝公園の大芝の湯駐車場南側花壇でチューリップの球根植え作業をした。西部保育園と南原保育園の園児も手伝い、来春を楽しみに約3千球を植えた。
協議会が管理する花壇の一つ。2年前からチューリップを植え、大芝公園を訪れる人々の目を楽しませている。
南箕輪郵便局(大沼悟局長)が地域貢献事業の一環で球根1500球、大芝たい肥生産組合(小沢敏雄会長)がたい肥「肥太君」を提供した。
作業には南箕輪村老人クラブ連合会、南箕輪郵便局、協議会事務局など関係者が参加。事前にたい肥を入れて土作りをし、畝を作った花壇に赤、白、黄色各千個ずつの球根を園児と一緒に丁寧に植えた。 -
【記者室】車いす体験
箕輪町の中学生が福祉体験学習で車いす体験をした。マットの段差を上がることができない、ぬかるみを想定したマットの上では思うように進めない-など苦戦。介助も簡単ではなく、高さ約20センチの段差の乗り降りに苦労する生徒が多いように見えた▼講師は「車いすに乗って移動することがどんなことなのか心で、体で感じてほしい」と話した。「車いすの人は大変だと思う」と生徒。介助の体験で相手を気遣うことの大切さも学んだようだ▼車いす利用者にとって道路の段差が問題になる話などを聞くことはこれまでにも何度となくあり、大変ということは知っているつもりでいたが、実際の大変さを、恥ずかしながら今回の取材で初めて知った。勉強させて頂いた。(村上記者)