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米村でんじろう先生の科学塾
全国で年間120回の科学実験教室を開いたりテレビ番組に多数出演するなど、科学の楽しさを広める活動をしている米村でんじろうさんによる科学塾が4日、駒ケ根市文化会館で開かれた。伊南こども劇場主催。上伊那各地から40組・約100人の小学生親子が参加し、科学の楽しさと不思議さを体験した。
テーマは「静電気の不思議」。米村さんは風船を布でこすって起こした静電気で空中のシャボン玉を自在に操り「遊んで体験した知識は忘れないよ」と子どもたちに呼び掛けた。参加者はグループごとにプラスチック製コップにアルミ箔を巻いたコンデンサ「電気コップ」を米村さんの指導で製作し、静電気を体感する実験に挑戦。電気コップに静電気をため、全員が手をつないで一つの輪になり、電気を通した瞬間、あちこちから「ギャー」と大きな悲鳴が上がった。「これで大体2万ボルトぐらいかな」との米村先生の言葉に参加者は「もう1回やりたい」「もうやだよ」などと興奮した表情で話し合っていた。
科学塾は5日にも2回開かれるが、各回ともすでに定員に達したため申し込みを締め切っている。 -
明日葉の会が交流
箕輪町社会福祉協議会は3日、一人暮らしの高齢者の集い「明日葉の会」をながた荘で開いた。コンサートや歌謡ショーを楽しみ、会食や温泉でくつろいで1日ゆっくりと過ごした。
町内の111人が参加。笛師九兵衛さんによる「おもしろ楽器コンサート」があり、オカリナで「たき火」「春の小川」などを演奏。打楽器を演奏する弟子のサル8匹との競演は、九兵衛さんの笛のテクニックと人形のサルの動きが笑いを誘い、皆拍手をして楽しんでいた。
歌謡ショーや民生委員による催し、おひな様作りなどお楽しみ企画が次々とあり、皆で笑い、歌い、大勢での食事を満喫していた。 -
新春いぐち呉服展示会「初つぼみ市」
南箕輪村民センターで6日まで高遠町多町「きものいぐち」の新春いぐち呉服展示会「初つぼみ市」が4日、南箕輪村村民センターで始まった。6日までの初春の売り出しで、初日からにぎわいを見せている。
あでやかな新作振袖のフルセット、夏冬正絹喪服フルセットはお仕立て上がり各29万8千円、高級特選市は2点セット「訪問着と袋帯」「留袖と袋帯」が定価35縲・5万円を25万円(お仕立て別)など特価で提供。洗える着物(反物)2006円、おしゃれ街着こもん市10万5千円、草履バックセット全品1割引などもある。
「振袖は新柄が出そろい、訪問着や留袖も豊富に取りそろえていますので、お気軽にお出かけ下さい。お手持ちの着物も、お直しやクリーニングなどご相談に乗ります」と話している。
11縲・3日は高遠町きものいぐち特設会場で開く。問い合わせは同店(TEL94・2074)へ。 -
権兵衛開通
式典・祝賀会にぎやかに権兵衛峠道路・姥神峠道路の開通を祝う式典は4日正午から伊那市民体育館であった。トンネル内現地セレモニー出席者を乗せたバスが次々と乗り付け、合計500人の参集があった。
主催は国土交通省中部地方整備局飯田国道事務所、長野県、伊那建設事務所・木曽建設事務所。
国土交通省の大村哲夫中部地方整備局長は、1993年権限代行による事業化以降を振り返り、開通にこぎつけた喜びをこめて式辞。主催者あいさつとして、後藤茂之国土交通大臣政務官が「地元住民と関係各位の努力で、中央道と国道19号が一体となって機能する道路ができた」、田中康夫長野県知事が「古畑権兵衛の志を現代に引継ぎ、単なる通過道路としてでなく、特色ある地域の個性を発展させる道にしよう」竏窒ネどとそれぞれあいさつした。
大型プロジェクターの画像を使った若尾豊信飯田国道事務所長、北沢陽二郎木曽建設事務所長の工事報告では、権兵衛トンネルの軟弱な地質での苦労や、姥神峠道路の崩壊しやすい山肌にたいする苦労などが説明され、参加者は静かに聞き入った。
宮下一郎衆院議員、羽田雄一郎参院国土交通委員長、若林正俊参院議員、北澤俊美参院議員、県議会議長代理として向山公人県議会土木住宅委員長、国道361号改修促進期成同盟会会長の土野守高山市長が祝辞を述べた。
式典終了後は隣接する伊那勤労福祉センターに会場を移し、権兵衛峠・姥神峠トンネル開削促進期成同盟会と国道361号改修促進期成同盟会の主催による祝賀会があった。
伊那と木曽の樽酒4つを一斉に割る鏡割りや、伊那節・木曽節の披露など、2つの谷がつながったことを印象づけるアトラクションが用意された。 -
権兵衛トンネル開通記念イベント各地で
権兵衛トンネルが開通した4日、伊那市内の各地で記念イベントがあり、多くの人たちでにぎわった。
伊那市駅前ビル「いなっせ」では、伊那中学校吹奏楽部のコンサートや宝投げがあった。
伊那市境区の食品製造・販売店「シャトレ」(黒河内明夫社長)が開通記念で開発した「ローメンまん」の無料サービスには、多くの人が行列をつくった。当初は、配り始めを午後2時10分からにしていたが、正午ころから並び始めたため、急きょ整理券を配布。午後1時半ころには、限定数100枚を配り終えた。
整理券を一番に手にした親子は「テレビや広告で見て一度食べてみようと思った」と話していた。また、別の親子は「思ったより美味しい。癖がないから子どもでも食べられる」とアツアツのローメンまんを仲良く味わっていた。 -
開通を祝い、紅白もちなど配る
伊那・木曽の権兵衛トンネル出入り口付近で4日、ドライバーに先着各30人にナンバー入りの通行証明証を手渡した。また、観光パンフレットなども配り、まちをPRした。
木曽側は、開通を祝う紅白のもち菓子「すあま」のほか、観光パンフレットやスキー場割引券など500人分を用意。
横断幕「ようこそ日本のふるさと木曽町へ」を掲げ、役場職員や商工会員15人が沿道に立った。気温マイナス6度で冷たい風が吹いていたものの、職員らは伊那から木曽に入ったドライバーを笑顔で出迎えた。
木曽町PRに当たった職員は、トンネル開通で▽伊那との新たな交流が生まれる▽国道19号で事故が発生したとき、う回することができる▽東京から高速で来た場合、伊那のインターから降りれば、これまでより30分短縮できる竏窒ネどのメリットを挙げ、誘客に期待。女性職員は「早速、イチゴ狩りに行きたい」と楽しみにしていた。
そのほか、町内でも振る舞い酒などがあり、祝いムードが漂った。
伊那側でも、通行者に市のイメージキャラクター「イーナちゃん」グッズなどの記念品を手渡した。 -
伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネル開通
中央アルプスを貫き、伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネルが4日、開通した。通行不能区間を解消したことで、時間と距離の短縮、救急医療体制の充実、国道や高速道路の代替、通勤・通学のエリア拡大などが期待される。
現地でのセレモニーは、権兵衛トンネル内のほぼ中央地点であり、地権者、国・県・市町村関係者、施工業者ら約500人が出席。
オープニングで、伊那の小出太鼓、木曽の日義巴(ともえ)太鼓の演奏が響き、開通に花を添えた。
出席者は伊那側、木曽側が向き合う形で並び、国や県、国道361号権兵衛峠・姥神峠トンネル開削促進規制同盟会の関係者19人がテープカット。合わせて、出席者代表33人が二手に分かれてくす玉を割った。
そのあと、太鼓の音が響く中、伊那側から25台、木曽側から16台の乗用車・大型バスが式典会場の伊那市民体育館までパレードした。
国道361号は、岐阜県高山市を起点に、高遠町に至る延長152キロで、今回の供用開始区間は塩尻市竏宙ノ那市与地の延長9・9キロ。事業費は約605億円。権兵衛トンネルは延長4・4キロで、幅員9・5メートルの2車線。着工から7年の歳月をかけた。
開通前には、自動車の長い列ができるほどで、開通を待ちわびた地域住民らの関心の高さをうかがわせた。 -
トンネル開通に寄せる思い
〈伊那側〉
◆商店街として、木曽側と交流する計画もしている。地域同士の交流が活性化することに大いに期待する(商店街活性化イベント委員会・石川潔委員長)
◆待望のトンネルが開通した。木曽側から来た人たちにも「よかったな」と感じてもらえるよう、とれたて市場を利用してもらい、より良い交流をしていきたい(みはらしファームとれたて市場生産者組合・原伊一組合長)
◆前々から色んな面で期待しており、開通を機に、優良な交流が進むことを期待している。これまでとは違い「隣町だからすぐ行ける」という感覚が強くなると思う(みはらしの湯・唐澤壽男支配人)
◆わずか30分で木曽まで行けるようになったので、土日を利用して若い人に連れて行ってもらいたい。行くのはもう少し混雑が収まってからになると思うが(伊那市富県・女性)
◆木曽の人たちが伊那を通るときに、きたっせや山寺の商店街のことを知ってもらい買い物をしてほしい。そのための魅力ある商売をするために商店が協力し合っていきたい
(伊那商工会議所伊那北駅周辺推進委員長・矢野昌志さん63歳)
◆伊那と木曽の商店街がお互いに協力し合って商店の活性化を進めたい。八幡町に素晴らしい商店街があることも知ってほしい
(八幡町実業団協同組合理事長・尾崎晃一さん)
◆木曽との流通が盛んになったら、観光の面で集客力が上がることを期待する。木曽の人たちには、伊那の素朴で暖かい人柄を知ってほしい
(伊那市山寺・酒販売店長・宮澤智恵さん41歳)
◆木曽には何があるのか分からない。一回も行ったことがないので観光に行ってみたい
(伊那市西箕輪・菓子屋店員・本島揚子さん20歳)
◆古い街並みなど観光名所がある木曽が近くなっても、乗用車のない人にとっては不便となる。伊那から巡回バスを通してもらいたい。今まで山があって行けなかった人もいるので
(伊那市山寺・城倉広夫さん79歳)
◆温泉やスキー場など家族で日帰り旅行に行ってみたい
(伊那市御園・小椋令子さん31歳)
◆木曽の阿寺渓谷が近くなることが嬉しい。今までは年一回だったが、河原がきれいな夏場は月に一回は行きたい。伊那からは木曽へ観光に行く人が多いと思うが、伊那には観光地がないことが心配される
(伊那市在住・自営業女性53歳)
◆ローメンまんをきっかけに木曽の人にも食べてもらい、伊那のローメンを多くの人に知ってもらいたい。木曽から高遠のお花見客が多く来られると思うので、集客もにぎやかになりそう
(シャトレ・黒河内直明さん30歳)
◆トンネルが開通し交通量が増えれば、山道なので冬のスリップ事故、スピードの出しすぎなどが増えることが心配。大きな垣根がとっぱわれたので近くて遠かった木曽との人間の交流が期待される
(伊那市西箕輪・市交通安全協会連合会長・原義一さん70歳)
〈木曽側〉
◆開通の記念にトンネルを通ってきた。雪があるかと思っていたが、なかったのでびっくりしている。みはらしの湯に入っていく予定(木曽町・中野倍穂さん)
◆開通に10年かかったというのはすごい。トンネルと通ってきたが、立派な道だった。いとんな人との交流を期待したい(木曽町・中野義秋さん)
◆来る時は飯田から回って来たが、帰りはトンネルを通って帰る。木曽側を多くの人が訪れ、伊那地域との交流が深まればよい(塩尻市・磯尾雅子)
◆塩尻市からお風呂に入りにきた。開通記念に木曽から抜けてきたが、塩尻から伊那に来るなら、トンネルを通過しないルートを通っても、距離的には同じくらい。トンネルの通り心地は良かった(塩尻市・小笠原豊) -
トンネル開通 木曽側一番乗りは金原俊雄さん
権兵衛トンネルの木曽側一番乗りは会社員金原俊雄さん(56)=岡谷市。北海道、九州を除いて全国各地の高速道路などの開通1番乗りに挑戦しており、権兵衛トンネルが25度目の達成となった。
3日午後11時半ごろに到着。寝袋を持参して一晩を自動車の中で過ごした。
開通までの時間を利用し「一台目は華やかがいいでしょう」と自動車に「開通・おめでとう」の文字とトンネルをデザインした看板を取り付け。日の丸の旗や電飾などでにぎやかに飾った。
周囲からあおられたそうだが、1日に下見へ来るほどの徹底ぶり。景色が広がる伊那へ抜けるため、木曽側に並んだ。
「せっかくだから、みはらしファームに寄っていこうか」と話していた。
2番手は木曽町の無職男性(71)。4日午前6時前に並び「たまたま2番だった」。伊那方面に親せきがいることから、権兵衛峠を通って年5回ほど出向いていた。「これからは近くなって便利。買い物は塩尻に行っていたが、伊那にも行ける」と喜んだ。 -
小学生が安全運転呼びかけ
権兵衛トンネルが開通した4日、伊那市交通安全協会連合会(原義一会長)は、トンネル伊那側出口チェーンベースで交通指導所を設置した。通学路の交通量が増えるのを懸念した近くの西箕輪小学校6年生など約80人が参加し、事故防止を呼びかけた。
6年生は国道361号とつながる通学路の県道・与地辰野線について注意を促すメッセージレターと「しおり」を300枚づつ配布。児童たちは「私たちの通る通学路は細くて狭いので、できるだけ迂回してほしい」などとドライバーに話しかけていた。
交通指導所では先着30人に通行証明所を配布。そのほか、伊那・木曽の観光パンフレット、伊那市産のコシヒカリ「伊那華の米」など300セットを配った。
伊那署交通課の下里幸巳課長は「木曽と伊那の連絡道路として人や文化の交流が深まることを期待するが、交通の流れについては予想がつかない。そのためにも初日から交通事故防止を呼びかけることが必要」と話していた。 -
赤羽栄子さんが個展
押花教室のふしぎな花倶楽部インストラクター・赤羽栄子さん(50)=伊那市美篶笠原=の個展・押花絵作品展「自然に魅せられて」が2日、同市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで始まった。7日まで。
同店では昨年に続いて2回目の個展で、1年間の新作30点を含む、115点を出品する。高遠や蓼科、八千穂などの渓流、滝、湖などの風景画や水引や「のし」を使った和風のコラージュなどを展示販売。四季折々の自然を表現した風情ある押し花の絵が来場者の足を止めている。
赤羽さんは「本年は風景画を中心に取り組んだ。遠近感などを表現するのが難しかったが、自分の味わった現場の感動を見てくださる方におっそわけできれば」と、来場を呼びかけている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
ざくばらんに町長と職員の職場懇談会
飯島町は初の町長と職員の職場懇談会を7日まで各課、係など職場単位で開いている。自立し持続可能なまちづくりを進めるに当り、日ごろ意見交換する機会の少ない職員と町長が直接懇談する。
2日は文化館会議室で、社会教育係、文化係8人を前に、高坂町長は「智恵と汗で意識改革を進めなくてはならない。職員と理事者は常に一枚板で連携、協力し、町政を進展させよう」と呼びかけた。
職員からは「町長は日頃『サービス低下させない』と言っているが、できるだけ、自分のことは自分でするように町民に訴え、住民サービスはばらまきでなく、メリハリをつけて」「高齢者に対しても『今まで頑張っていただいたのだから、ごゆっくり』でなく、もうひと頑張りしてという働き掛けも大事では」など、協働のまちづくりを意識した厳しい注文が出された。
このほか、「町長の考えを折りに触れ、職員にメールで配信を」「庁舎案内表示の徹底を」「職員間や、上司と部下の間で情報の共有を徹底しよう」など、有意義で建設的な意見が多く出された。
出された意見はできることから実行に移したり、検討するなど町政進展に役立てる。懇談会は今後も定期的に実施する考え。 -
きょう立春
4日は二十四節気の一つ「立春」。冬と春の分かれ目に当たり、立春から平均気温が上昇し始める。
伊那市役所には、職員が持ち込んだ高さ70センチほどのソメイヨシノが満開。昨年末に枝を切り、家の中に置いていたという。室内の暖かさに花が大きく開き、春を漂わせる。
飯田測候所によると、伊那の3日の最高気温は4・5度、最低気温はマイナス1・1度。
3月3日までの長期予報は、平年同様で晴れの日が多い。気温は平年並みだが、変動が大きいという。 -
読書感想画コンクール入選
第17回県読書感想画コンクールで、宮田村宮田小学校1年2組の飯島依茉里さん(7)の絵版画「犬と仲良し」が入選した。
「絵を描くのは好き」という飯島さん。担任の先生に読んでもらった本の感想をデザインし、紙をちぎって版画に。コツコツと力作を完成させた。
コンクールは県図書館協会などが主催し、各地の小中学校から250点の応募があった。上伊那からは飯島さんが唯一入選した。 -
女子サッカー全国大会出場
駒ケ根市町二区の竹村瑠偉さん(12)=赤穂東小学校6年生=が所属する女子サッカーチーム「茅野ビエントレオナ」が北信越大会に優勝し、全国ガールズ8サッカーフェスティバル・第12回Jビレッジなでしこカップ(10縲・2日、福島県)への出場を決めた。2日、竹村さんが駒ケ根市役所を訪れ、中原稲雄教育長の激励を受けた。フォワードの竹村さんは「みんなと協力して優勝したい。私は1試合に1点取りたい」と決意を述べた。
竹村さんはサッカー好きの両親の影響で小学1年から男子に交じってスポーツ少年団でサッカーを始めた。05年からは監督に誘われて現在の所属チームに入団。週2回、放課後に茅野市まで電車などで通って練習や試合をこなしている。自宅に戻るのは11寺過ぎになるが「嫌になったことはない」と断言するサッカー大好き少女。名前の文字も、ブラジルから帰化して日本代表になったラモス瑠偉選手にあやかって両親が名付けたという。
大会は12歳以下の女子による8人制サッカーでコートは通常の約半分。15縲・0分ハーフで争われる。同チームは今回が初の出場。 -
海外協力隊が小学生と交流
駒ケ根青年海外協力隊訓練所の候補生らは2日、市内の5小学校を訪れて児童らとの交流を楽しんだ。
中沢小学校には渡邊潮見さん、金子由紀子さん、小泉敦司さん、熊野剛さんの4人が訪れ、4年生児童らにそれぞれの派遣国の文化や習慣などを写真やスライドで説明した=写真。児童らの興味はミクロネシアの石のお金に集中。「どうやってつくるんですか」「重さはどれくらいですか」などの質問が飛び交っていた。候補生らが「もうすぐこの国に派遣されるんだよ」と話すと児童らは「いいなあ」「ぼくも行ってみたいな」などとうらやましそうに話し合っていた。
全員が輪になってフルーツバスケット(いす取りゲーム)を楽しんだ後、訪問のお礼に竏窒ニ児童らはYOSAKOIソーランを披露。候補生らは、はっぴを着て勇壮に踊る姿に「かっこいい」「すごい」と感嘆の声を上げていた。 -
木曽谷交流物産展
権兵衛トンネル開通を記念して木曽の伝統工芸品などを紹介する木曽谷・伊那谷交流観光物産展が駒ケ根駅前ビル・アルパで始まった。駒ケ根市観光協会、駒ケ根商工会議所など主催。木曽の老舗が出店し、わん、盆などの漆器やろくろ細工、曲物などの工芸品を多数展示即売中。訪れた市民らは珍しそうに品物を手に取って「こっちにはあんまりない物だね」などと話しながら買い求めている。伊那谷からは伊那紬が出展されている。
実演コーナーでは信州の名工に認定された篠原武さん(63)が、3代にわたって使えるという伝統のお六櫛(ぐし)の製作と即売を行っている=写真。4代目の篠原さんは「トンネルが開いて行き来が活発になり、お六櫛(ぐし)の良さをたくさんの人に分かってもらえたらうれしいね」と話す。お六櫛(ぐし)を作れる職人は木曽でも今や数人しかいないという。
7日まで開催。午前10時縲恁゚後7時。 -
節分厄除け
節分の3日、駒ケ根市赤穂北割一区の大法寺(藤塚義誠住職)で厄除けの法要と豆まきが行われた。檀家や一般の男女約200人が本堂に集まり、住職らが「南無妙法蓮華経竏秩vと唱える中、手を合わせて家内安全や健康長寿、交通安全、学業成就などを祈願した。
法要後、豆まきが行われた。住職は紙に書いた『魔滅』(まめ)の字を示しながら「節分の豆まきは悪いものを払う意味でこう書く」と説明。箱を手にした年男、年女らが中央に進み出て「福は内」と威勢よく掛け声をかけながら豆やみかんなどを投げた=写真。集まった人たちはご利益にあずかろうと、夢中になって手を伸ばしたり身を乗り出したりして投げられる豆を拾っていた。 -
箕輪町と町商工会工業部会員との懇談会
箕輪町と町商工会工業部会員との懇談会が2日夜、産業会館であった。「町の産業振興と支援」をテーマに、既存企業の育成、企業誘致、エコアクション21認証取得などについて活発に意見を交わした。
年1、2回開く懇談会で、本年度は初。平沢豊満町長、産業振興課長ら役場職員、小林紀玄商工会長ら役員、工業部会員の20人が参加した。
町長は、工業部会から質問のあった工業振興のためのビジョン、企業誘致の現状と課題、既存工業団地の状況などを説明。既存企業育成のための支援や、既存工業団地周辺への企業誘致促進と農業振興地域除外手続きの素早い対応と周辺環境整備の全面的なバックアップに取り組みたい考えを示した。
国内規格の環境経営システム「エコアクション21」で、複数の事業者が一斉に取り組む「自治体イニシャティブ・プログラム」について、部会員から「エコアクション21を認める大手企業が増え、ぜひ検討しないといけない」「町である程度引っ張っていかないと進まない。考えてほしい」「企業が認証取得するときに費用が少なくなるようお願いしたい」など、町の積極的な協力を求める声があった。
アドバイザー制度が十分に活用されていない現状については、「産業振興課と商工会の指導員も含め、企業を回って実態を把握し、困っているところを見てアドバイザーを紹介することをしてほしい」と要望した。
産学共同のため大学の研究室を企業に紹介するなどの支援、インフラ整備、既存企業の人材確保への協力-なども求めた。 -
南箕輪村公民館ゆずり葉学級が民謡「御嶽山」に親しむ
南箕輪村公民館の高齢者学級「ゆずり葉学級」は2日、村無形文化財の民謡「御嶽山」にふれようと、大泉御嶽山保存会に踊りを習った。
民謡「御嶽山」は05年1月14日に文化財指定を受けた。指定から1年経ち、民謡「御嶽山」の理解を深め、広く知ってもらおう-と、学級に取り入れた。民謡や舞踊に取り組むのは初。
学級の生徒は、保存会員と一緒に「御嶽山」の唄(うた)を数回歌い、その後、皆で輪になって踊りを少しずつ教わった。足踏みに合わせて両手を上げて下ろす、手を右と左に2回ずつ振るなど、保存会員の動きを見ながら練習。生演奏に合わせて練習したての振り付けで踊った。
大泉区の女性は、「地元なので知ってるけど、覚えるのはけっこう難しい。でも、皆で一緒にやるのもいい」と、しなやかに踊っていた。 -
「嬉しさ」と同時に来年は勝ちたい気持ちが 「氷上トライアスロン小海大会」で総合3位
全国各地から185人が参加した、スキー、ランニング、スケートの3種目を戦う「第17回氷上トライアスロン小海大会」(1月29日・小海町、松原湖高原)に初参加し、総合3位の栄冠を手にした。以前から出場したい竏窒ニ願っていた大会。忘れられない、高校生活最後の思い出となった。
小海リエックス・スキーバレーの中腹から、約300メートルの坂をスキーで登り切ると、そのままゲレンデ3キロを滑走。その後、松原湖高原スケートセンターまでの一般道を利用した16キロを走り、リンクを25周(10キロ)して順位を競った。
「走るだけ、スキーだけと、何か一つができるというわけではなかったが、トライアスロンみたいな総合力を試す大会ならいける」と初参加。スキーは小学生以来だったが、野球部で鍛えた体力と、保育園から始めて培ったスケート技術で、上位を獲得。スケートについては24分23秒で1位だった。
出場資格は高校生以上。本年は17竏・4歳の男女が出場し、39歳の男性が優勝した。「若さを生かして1位を狙っていたが、なかなかの強者(つわもの)ぞろいで手ごわかった」と感想。3位獲得については「嬉しい」と感じたというが、同時に来年は勝ちたいという気持ちがふつふつとわき上がったという。
◇ ◇
学校では林業について熱心に勉強する。昨年2月には、国土緑化推進機構が主催する「林業専攻高校生国際交流会」でインドネシアを訪れた。海外旅行の経験もなかったし、日本の森林と違った外国の熱帯林を見たい竏窒ニ参加を熱望した。
6日間の日程で、地元高校生との交流をはじめ、津波被害と植林の連携、熱帯林の現状把握などについて学習。「外国のいろんな林業を一度に学ぶことは大変だと思った。まずは、日本の林業をしっかり勉強したい」というのが、率直な感想だった。
今春から岐阜県にある林業の専門学校へ進学する。高校では基礎的な部分しか学んでいなかったので、より専門的な学習のなかで、将来就く適職を見つけていきたいという。「学校へいくのが楽しみ。林業についてすみからすみまで学びたい」と期待に満ち溢れている。
4月からは親元を離れ、一人暮し。さまざまな苦労が待っているが、競技場を山林に置き変え、活躍する姿が目に浮かぶ。
4人兄弟の長男。実家で父、母、妹と4人暮らし。 -
06年用年賀はがき・お年玉 美篶局管内で2等当選者
伊那市の美篶郵便局(伊東正局長)で2日、06年用年賀はがきのお年玉2等商品の引き渡しがあった。当選したのは同市美篶前原の主婦・田中梓慧美さん(29)。賞品の「IH炊飯ジャー」を前田辰雄副局長から受け取った=写真。同局での2等当選は00年以来。
田中さんの夫、母親と自分に送られた年賀はがき約100枚のうち、前の職場の友人が同人に宛てた1枚が当選。新聞に掲載された当選番号が一致したときは、夫と一緒に目を疑ったという。
前々からお年玉商品が当たったら、「家族で楽しめる炊飯ジャーの2等がほしいね」と家族で話し合っていたというので、1等のハワイ旅行以上に価値のある当選となった。
年賀はがきを送ってくれた友人には、自分のことが掲載された新聞の切り抜きと一緒に当選を報告し、お礼を言いたいという。
田中さんは「今までくじも懸賞も当たったことがなかったので、今年はいいことがありそう」と期待を膨らませていた。
2等は5万本分の1の当選確立で、全国で約8万2千本の当選枚数。デジタルカメラ、デジタルオーディオプレーヤー、電波ソーラー腕時計などの5賞品の中から好きな1点を選ぶことができる。
美篶郵便局で配達した年賀はがきは19万8千通。年賀はがきの賞品引き換え期間は7月18日まで。同局では「早めの引き換えを」と呼びかけている。 -
思い出の洋服など再生
伊那市消費者の会(原静江会長)のリフォーム講習会が2日、同市の伊那公民館であった。市内を中心に飯島町、箕輪町、南箕輪村から10人が集まり、着なくなった衣服などを用いて、ポーチ、帽子などに仕立て直した。
同会は「資源の再利用」を活動テーマに、毎年、会員対象の同講習会を開いていたが、昨年から一般公開。受講者たちは、着物の切れ端やネクタイ、エプロンなどを持参し、会員らの指導で作業に取り組んだ。
作品は一枚布から制作できる手軽なものが多く、「庭の草むしりの時にに使いたい」と、約10種類ある題材のうち、手ぬぐい帽子を作る人が多数。受講者は思い出の詰まった衣服が生まれ変っていく様子に胸を弾ませていた。
飯島町から参加した50代の主婦・滝本登喜子さんは「買ったきり使わないものをそのままにしておくのはもったいない。洋服のリフォームは出費も減って家計には役立つ」と話していた。
8、13日、リフォーム講習会を引き続き開催。参加希望者は、市生活環境課(TEL78・4111、内線111)へ。 -
合併を控え、小中学生用のリーフレット作る
伊那市・高遠町・長谷村合併協議会は、3月31日の新市発足を前に、新市のすがたを紹介する小中学生用のリーフレットを作った。3日、3市町村の教育委員会を通じて小中学校に配布した。
リーフレットはA4判、8ページ。小学校3・4年生用1890部、5・6年生用2010部、中学生用2670部と3種類を用意した。
農林業・商工業などの産業や、市役所の仕事、新市のまつり、高遠城址公園などを挙げたいいところなどをカラー写真入りでまとめた。3市町村の公共施設や芸能、レクリエーションなどをイラストで示した地図もある。また、新伊那市の人口などを当てるクイズも。3市町村の教委が監修し、年齢層別にわかりやすくした。
合併協は「将来を担う子どもたちに新市発足を知ってもらいたい」と話している。 -
【記者室】夢膨らむ風船
黄色いスポンジケーキに生クリーム、イチゴと花のデコレーション。子どもの好きなケーキが、これまた子どもの好きなふわふわの風船と合体。風船遊劇団ゴンベエワールドが風船のバレンタインケーキを作った▼通常、涼しい場所に置けばある程度の期間は持つという風船。展示した暖かい図書館では、ケーキの“賞味期限”は残念ながら短く、数日で姿を消してしまったが、「ケーキだ!」と子どもたちに大人気だった▼風船は予想をはるかに上回る可能性がある。節分で豆をぶつけられた鬼、ウルトラマンやアンパンマン、飛行機や機関車もできてしまう。見るたびに感動。制作者の苦労はあるだろうが、子どもだけでなく風船好きの大人にも夢を与えてくれる。(村上記者)
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【権兵衛開通日特集1】伊那・木曽ひとつに
江戸時代、古畑権兵衛が切り開いた伊那谷と木曽谷を結ぶ権兵衛峠が、300年余の時を経て、4日、生まれ変わる。中央アルプスに隔てられた伊那と木曽の時間、距離は大幅に短縮。生活や文化、産業で、新たな交流が生まれようとしている。
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【権兵衛開通日特集2】おらが谷の宝物
雄大な山容 霊峰・御岳山「木曽のナァー なかのりさん 木曽のおんたけ ナンチャラホーイ 夏でも寒い ヨイヨイヨイ」
民謡木曽節にも歌われる木曽の象徴、御岳山(3067メートル)。岐阜県境にすそ野を広げ、その姿は雄大にして威厳を感じさせる。
霊峰と呼ばれ、山岳信仰御嶽教の「おやま」として、古くから信者たちの畏敬(いけい)を集めてきた。室町時代、精進・潔斎した修験者たちは、修行の場として山に登った。江戸時代には、覚明、普寛行者が登山道を開き、一般にも親しまれる山となった。
山頂直下の湖沼群は神秘的。二ノ池は、国内では最も高い標高2905メートルにある湖。深いブルーの水をたたえる三ノ池の水深は、13・3メートルにもなる。
ふもとは薬草、薬木の宝庫。「木曽の百草」は全国に広まり愛用者は多い。
周辺には、数多くの温泉や宿泊施設、スキー場などが点在し、四季を通してさまざまな表情を見せながら、旅人を迎えている。
キャプション
開田高原末川より望む御岳山=「霊峰木曽御嶽の夜明け」小野行彦写団・渓森木曽会長撮影 -
権兵衛トンネル開削で出た石を販売
伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネル開通に合わせ、伊那市のきたっせ活性化委員会・伊那北地域活性化推進委員会は4日、トンネル中心部の粘板岩を「メモリアルストーン」として販売する。限定100個。
粘板岩は、トンネル開削で外に運び出されたもの。自営業小松宏さん(73)=御園=が市内の運搬業者から「記念に」と譲り受け、地域の活性化につながればと主催者側の依頼にこたえる形で、その一部を売ることにした。
平均の大きさは長さ15センチ、高さ7縲・センチで、加工は一切していない。粘土質の土を洗い流し、1個ずつに「権兵衛トンネル開通記念」のシールをはった。価格は1個500円から。
粘板岩は4日午前10時、伊那北地域活性化センター「きたっせ」で開く開通記念イベントで販売する。 -
きょう 権兵衛トンネル開通
伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネルが4日午後2時、開通する。開通に先立ち、現地でセレモニーを開き、着工から7年の歳月をかけた工事の完成を祝う。
国道361号は、岐阜県高山市を起点に、高遠町に至る延長152キロで、伊那竏猪リ曽間の権兵衛峠(伊那市与地竏忠鱒K市奈良井)と姥神峠(木曽町日義竏忠鱒K市奈良井)は冬期通行できなかった。95年度、国土交通省は地域高規格道路「伊那木曽連絡道路」として整備区間に指定し、工事に着手。事業費は約605億円。交通不能区間の解消で、伊那と木曽を一つの生活圏と結びつけ、地域文化の交流や経済発展に大きな効果をもたらすと期待する。
権兵衛トンネルは延長4・4キロ、幅員9・5メートル。伊那竏猪リ曽間の所要時間は自動車で1時間半かかったが、45分に短縮される。
開通セレモニーは午前10時から、権兵衛トンネル内の伊那側抗口から木曽側に向かって2・1キロ地点で開く。地権者、国・県・市町村関係者、施工業者ら約410人が出席する予定。
地元の太鼓演奏、テープカット、くす玉割などに続き、伊那側、木曽側からそれぞれパレードする。
開通式典は伊那市民体育館に場所を移し、正午から開く。
開通に合わせ、国道361号権兵衛峠・姥神峠トンネル開削促進規制同盟会は、通行証明証を発行する。伊那側・木曽側で先着20人ずつ。
伊那側では、木曽からトンネルを抜けて1縲・・5キロ地点のチェーン脱着所で、通行ナンバー入りの通行証明証と記念品(イーナちゃんグッズ)を手渡す。 -
【権兵衛開通日特集3】自然と景観を守るために
中央アルプスを突き抜ける権兵衛トンネル道路の開通は、生活の利便性と経済活動の活性化をもたらすだろう。だが同時に、交通量の増加にともなう自然環境への影響や、道路沿線への企業・店舗の進出による生活環境・景観への影響を指摘する声も多い。
開発と環境保護竏柱サ代文明が抱えてきた根深い問題が、この地でもまた問われている。
大パノラマが広がる西箕輪地区