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第1回区長会
駒ケ根市は12日、06年第1回の区長会を市役所で開いた。市内全27区のうち26区の新区長が出席。中原正純市長はじめ市の幹部職員らと初の顔合わせをし、担当課長らから行政全般にわたっての説明を受けた。区長会長には山田近美さん=町四区=が、副会長には木下眞さん=中沢中割、唐澤一夫さん=東伊那=がそれぞれ選出された。木下さんは「浅学非才で務まるかどうか心配だが、皆さんの力をいただき、地域と行政のパイプ役として一生懸命務めたい」とあいさつした。
中原市長は「今、市は協働のまちづくりを進めている。各地域を代表する区長の皆さんには大いに助言、提言をいただきたい」と述べた。
06年の各区長は次の皆さん。
◇赤穂地区▽南割=堺澤清人▽中割=中村雅典▽北割二=小林治男▽北割一=福島紀六▽小町屋=伊藤智敏▽福岡=福澤千里▽市場割=清水春雄▽上赤須=気賀澤幸一▽下平=宮下定雄▽町一=澤田正一▽町二=小松愼司▽町三=山田佳正▽町四=山田近美▽上穂町=気賀澤徳義
◇中沢地区▽吉瀬=吉瀬修▽永見山=北原秀美▽菅沼=塩澤昌壽▽下割=竹村政利▽中割=木下眞▽上割=竹村澄男▽中山=北澤喬夫▽大曽倉=木下健一▽中曽倉=宮脇博一▽本曽倉=上村秀一▽原=下島健治▽南入=小島美洋
◇東伊那地区▽東伊那=唐澤一夫 -
南箕輪小5年4組と伊那養護学校小学部高学年がうどん作りで交流
南箕輪小学校5年4組(31人)と伊那養護学校小学部高学年(15人)が12日、うどん作りで交流した。
居住地交流で、1学期に伊那養護学校の児童3人が南箕輪小を訪問。5年4組の児童とゲームをして遊び、給食やそうじを一緒にした。
今回は本年度2回目の交流で、南箕輪小が伊那養護学校を訪問。皆が一緒に活動できるように-と、うどん作りに挑戦した。
児童は6班に分かれ、ビニル袋に入れた生地を10分間かかとで踏んで練った。製麺(めん)機を使ったことがある小学部の児童が教諭と一緒に手本を見せ、続いて南箕輪小の児童が順番に製麺機で生地を長く伸ばして切った。
南箕輪小の児童は、「伊那養護学校の友達と一緒に生地を踏んで作った。うどん作りは初めてで面白い」と話していた。
両校の児童は、ゲームや遊具遊びなどを楽しんだあと、自分たちで作ったうどんを一緒に味わった。 -
禁煙貯金を寄付
駒ケ根市赤穂市場割の農業福澤哲男さん(80)は12日、市役所を訪れ「たばこを吸ったつもりで」1日300円ずつ1年間貯金した10万円を市社会福祉協議会に寄付した。福澤さんは「市長には嫌みになるかもしれないが竏秩vと話しながら笑顔で寄付金を手渡した=写真。ヘビースモーカーの中原正純市長は「禁煙の努力と寄付の志に敬服する。市は健康づくりに力を入れているが、その模範だ。これからもご自愛を」と感謝の言葉を述べた。
福澤さんは18歳からたばこを吸い始め、毎日40本を吸っていたが23年前、初孫ができたのをきっかけに一念発起して禁煙に成功した。貯金は05年の正月から焼酎の空き瓶を使って始め、今年も続けている。 -
今日、伊那JC新春大会
伊那青年会議所(伊那JC)の06年新春大会は今日14日、伊那市の信州INAセミナーハウスである。午後6時30分より。(関連記事12面)
06年度理事長には西春近の唐木屋石材工芸専務の唐木純哉さん(36)が就任。「積極的な自己変革の実現縲恂セ確な思想と確かな新年を持つために縲怐vをスローガンに、新たな1年の活動を開始する。
活動の機軸は、権兵衛トンネル開通と新伊那市誕生という変化の年にふさわしいまちづくり。伊那地域だけでなく、木曽の産業界・行政にも参加を促す形で、地域のグランドデザイン策定のためのワークショップ開催を計画している。
現在を、地域主権型社会への移行期ととらえて、JCの目的の1つである地域での「明るい豊かなまちづくり」を進めるためには、会員の成長、積極的な自己変革が重要としているのが特徴。この視点から、着実で身につく経営資質向上、坐禅を通じた自省の試みなどを活動計画に位置付けている。
会員の減少や、年度制の役員改選などにより事業の継続性が弱いことなど、改善点も指摘されているが、新体制のもとにただ「語る」だけでなく実効性のある確実な一歩を踏み出すことに期待を寄せる声は多い。 -
合併協議会(16)
伊那市・高遠町・長谷村合併協議会の第16回会議が13日、市役所であった。特別職の身分の取り扱い1項目を了承。高遠町・長谷村に置く地域自治区長(総合支所長)の職務権限は助役に準じると報告し、提案項目から外した地域協議会委員を含む報酬額は助役会に一任した。次回(2月下旬)、報告される。
「地域自治区長の職務権限は助役に準じ、報酬額は一般職最高の部長級と助役の中間」(小坂市長)。総合支所の事務を総括管理し、所属する職員の指揮監督するのが主な業務。専決事項は総合支所業務の調整、総合支所にかかわる重要な申請や願書などの処理方法の決定など。財務関係では、報酬費や委託料、工事請負費など2千万円以上5千万円未満など助役と同等の決裁とした。
予算執行は原則として本庁の課と連携した統一管理方式で、総合支所は担当者竏忠ロ長竏虫汳キ竏虫ゥ治区長から市長に上げる。
入札の執行は本庁で一括。
総合支所の職員配置(課長・係長除く)は、総合支所次長以上となる。
第15回会議で、町村委員から「地域自治区長の権限を早急に決めるべき」と意見が挙がり、合併協幹事会や助役会などで協議した内容が示された。
委員から異議はなかった。
常勤特別職の報酬は県内の人口類似規模の安曇野市・塩尻市に準じ、非常勤特別職は現伊那市にとどめる提案の通りとし、地域自治区長、地域協議会委員の報酬は助役会に一任することを加えた。
町村委員から、地域協議会委員の報酬は「年額でなく日額にしてほしい」とする要望があった。
年度内に集約する方向で、助役会の協議後、合併協正副会長会に諮り、合併協に報告する。
合併協議会長の小坂市長は「おおまかな協議が終了した。うらやましがられる新市に努力していかなければならない」と述べ、3月31日の新市発足に向け、協力を求めた。
会議では、新市の事務組織図、市章候補の選定経過なども報告。今月末に、住民の窓口手続きなどをまとめた「くらしのガイド」を全戸配布する。 -
片岡鶴太郎氏の個展「織と染展」 17日までベル伊那
俳優、タレントとして活躍する片岡鶴太郎(本名・荻野繁雄)氏の個展「織と染展」は17日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。芸術家として描いた同氏の原画を、西陣織で額装や軸装などに仕立てた40点を展示販売している。同店では初個展。
作品は、織と染の技を最大限に生かした創作を目的に、鶴太郎氏自らが主宰する工房「苺庵」で製作。一流職人の素晴らしい技と、鶴太郎氏の瑞々しい感性が融合した作品が会場内を飾っている。
原画となる題材はタイ、伊勢エビ、カツオなどの魚のほか、フクロウ、タカなどの鳥や花など。ユーモラスな表情のキャラクターが見る人をひきつける「十二支」や、2体の雷神・風神像が迫力的な「雷門」などの作品がある。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
オリジナルの獅子舞作りへ
伊那市の伊那小学校4年毅組(竹内薫教諭、30人)は13日、同市富県の歌舞劇団・田楽座との獅子舞交流をした。富県の稽古場を訪れた児童たちは、間近で見るプロの民俗芸能の披露に興奮し、目を輝かせながら拍手を贈っていた。
昨年から、総合活動で獅子舞の練習をしている毅組は、自分たち独自の・ス獅子舞・スの研究のために、田楽座に交流を申し入れた。伊那市西箕輪の羽広獅子舞との出会いをきっかけに、昨年10月末の校内音楽会では、獅子頭、囃子(はやし)、舞などを見真似でつくり、披露。ダンボール製の獅子頭は、羽広の雄雌2頭に対して、子獅子を含めた3頭を作った。
交流は獅子頭の種類や起源などの解説のほか、国内各地域に伝わる舞の種類を実演するなどの講座。児童らは「獅子舞はどういうアイデアで舞がつくられるの」「外国にも獅子舞はあるの」「舞うときに気をつけていることは」など、矢継ぎ早に質問を投げかけていた。
稽古場では、毅組の手作り獅子舞の発表や田楽座の太鼓の演奏などのミニ公演もあった。
池上春樹君は「獅子舞のことがよく分かってうれしかった。これでもっとうまく獅子舞がつくれると思う」と目を輝かせ、少し興奮ぎみだった。 -
【記者室】地域通貨で目指すものは
地域通貨の活動に取り組む「みのりんぐ箕輪ねっと」が、「生しぼり えごま油」を発売した。健康にいい-と聞くとつい関心を抱いてしまうが、青じそ好きとしてはシソの香りが広がるエゴマ油は気に入った。何にでも気軽に使えるという点もいい▼地域経済の活性化を目的とする地域通貨だが、「みのりんぐ-」は経済効果に加えて健康貢献も考え、“恵の輪”の広がり、“楽しさ”を発信。信州みのわエゴマのブランド化、遊休農地の有効活用のためベテラン農家と新規就農希望者の橋渡しなど事業拡大を目指す▼自由な発想とチャレンジ精神。楽しめることが大前提という活動。確かに楽しくなければ続かない。地域を変える原動力になるか。住民パワーに期待。(村上記者)
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白熱!百人一首大会
伊那市の伊那中学校で13日、1年生を対象とした新春恒例行事の百人一首大会があった。第1体育館に集まった約140人は、クラスの枠を超えて札を囲み、熱戦を繰り広げた。
4クラスから各一人づつを選出した、28グループに分かれ、クラスマッチ形式で対戦。各クラスの総合獲得枚数をクラス人数で割った平均枚数で競い合った。
百人一首大会は古典に親し、小人数対戦による人間関係の交流が目的。昨年の暮から国語の授業で学んだり、冬休み期間中の宿題で覚えてきた生徒らは、学習の成果を披露した。
上の句が詠まれている間に札を取る生徒から、たまたま手元にあった札を取る生徒まで、レベルはまちまち。札が少なくなるにつれて激しさは増し、一枚の札に何人もの手が伸びてもつれ合っていた。
「秋の田の竏秩vは、百人一首の1番目の短歌とあって、生徒全員の得意の句。詠み手が詠んだ瞬間、それぞれのグループで歓喜の声が沸いていた。
上位2クラスは後日、トロフィーと賞状が授与される。個人表彰は男女各上位3人の名前が、校内の掲示板に掲載される。 -
小学生声掛け事案解決
11日午後、駒ケ根市の赤穂高校西の路上を下校していた赤穂小学校の3年生と4年生の女子児童が、通りかかった高校生風の男2人にすれ違いざまに脅すようなことを言われ、驚いて近くの自宅に逃げ込んだ事案を捜査していた駒ケ根署は13日、この高校生が近くにいた友人に向かってしゃべった言葉を小学生らが勘違いしたものと断定した。高校生らは危害を加えるつもりはまったくなかったという。
同署は学校関係者に対し、児童へのあいさつなどの際には言動が誤解を受けないように指導するよう文書で通達した。 -
旧庁舎跡地で整備工事が進む
伊那市の旧庁舎跡地を多目的広場と駐車場に整備する工事が順調に進んでいる。3月30日の完成を目指す。
場所は、通り町1丁目の小沢川南側(面積2300平方メートル)。活用方法は、市民の声を反映させるための検討委員会の答申に基づき、地元住民の要望を聞いて決めた。総事業費は約8千万円。
駐車場は、身障者用を含め、普通自動車32台分が駐車可能。中央部分には、バスの駐車スペースを確保する。
ステージは耐久性のある木製デッキを使用。北側市道から段差なしで移動でき、ステージ南側の多目的広場からもスロープをつけて利用しやすいように配慮した。
現在、公衆トイレがほぼ終了し、全面石張りとなる多目的広場やステージなどの工事に入る。
2月には広報「いな」などを通じ、市民を中心に、親しみやすい名称を募集する。 -
上伊那で直まき進む
作業軽減や刈り遅れ防止への効果が期待される水稲の「直(じか)まき」が、上伊那で着々と進んでいる。農業者が高齢化し、国の新方針に伴い集落・団体の協業が進む今後、作業受託にも有用な直まきは、一層普及していくと考えられる。
直まきは、上伊那農業協同組合(JA上伊那)や県農業改良普及センターなどが99年ころから本格的な普及を進めてきた。02年度には約70ヘクタール、05年度には約250ヘクタールまで拡大。現在は作付け全体の約5%を占めるまでになった。面積は県内の10広域行政地域の中でも最大で、関係農業機関は将来的に25縲・0%まで普及したいと考えている。
直まきのメリットは、育苗、苗運びなどの作業がないため、労働負担を軽減できること。また、苗植えより収穫期が遅くなるため、1品種を大規模栽培する場合に苗と直まきを組み合わせれば、収穫時期をずらすことができる。個々人で機械を保有する無駄を省き、作業の効率化を図ることも目的だった。そのため、地区営農組合などの作業受託組織が中心となり、導入が進んだ。
直まきの場合、苗植えよりも収穫量が1割程度減少する。しかし、その分を金額にすると、苗の植え付け作業にかかる費用の割増分と同じ程度。採算は十分取れるという。
除草剤の散布時期など、技術的な問題は8割方解決してきたが、今後の課題は、低温の影響を防ぎ、安定的な生育を実現させることだ。直まきは苗の場合より低温の影響を受けやすい。種をまいた後に低温が続くと発芽しにくくなる。高冷地の場合、種まきが遅すぎると生育期間が十分に確保できなくなる危険性も出てくる。
関係農業機関などは現在、早生品種の導入などで高冷地対策を講じている。また、発芽を容易にするための技術開発にも積極的で、加温処理した種子もみの発芽実験なども進めている。
安定的な生育方法が確立すれば、普及は一層進むものと考えられる。 -
JA上伊那06年役職員新年の集い
上伊那農業協同組合(JA上伊那)は11日、伊那市の県伊那文化会館で06年役職員新年の集いを開いた。功労者、永年勤続者を表彰したほか、女優で服飾評論家でもある市田ひろみさんの記念講演を聞いた。
表彰者代表の金村悦男さんは「消費者の安全意識が向上し、ただ効率を求めた生産だけでは対応できなくなってきた。表彰を契機に、一層の努力をしていきたい」と語った。
征矢福二組合長は「昨年は大きな自然災害がなく、あらゆる作物が豊作だった反面で、価格安に泣かされた年でもあった。国の新たな指針が示されたことに伴い、3月からは担い手問題が大きな課題となってくる。取り組みによっては上伊那の農業を大きく左右する課題であり、1月中旬以降、各地区で懇談会を本格的に進め、対策を講じていく必要がある。志を新たに頑張ってほしい」と、職員に呼びかけた。 -
韓国料理作りに挑戦
高遠高校の学校公開講座「アジアのことば」の第12回が13日あり、韓国料理作りに挑戦した。
受講する生徒16人とともに地域住民5人が参加。日韓親善伊那谷の会運営委員長の鄭康雄さん=南箕輪村大泉=と妻の雀順喜さんの指導で、祝いごとの際に食卓に並ぶという家庭料理で、牛肉や春雨、野菜などをいためて綿糸卵を飾る「チャプチェ」と、「トック」と呼ばれる韓国の雑煮を作った。
「韓国は辛さが印象的」と話す生徒たちは、味付けの分量を確めながら納得いくまで何度も味見。出来上がった料理は昼食に味わい、友人同士で批評し合ったり、雀さんらの話に耳を傾け、韓国の食文化に触れた。
講座は3年の総合学習の時間を開放し、生徒と地域住民がともに授業を受けて交流を図る初の試み。これまでに韓国の言語や歴史などを学んできた。
次回がまとめの最終回。「互いの国の文化を知ることは大切なこと。学んだことは必ずどこかでプラスになる」と鄭さん。
生徒の一人(18)は「いろいろな面から日本と韓国の違いに驚くことが多かった。言葉も歴史とかも難しいけど、もっといろいろなことを知りたい」と話していた。 -
高遠町旧藤沢診療所に宅老所
NPO法人「おもいやり」(小松米人理事長)は、00年に閉鎖した高遠町藤沢の旧町営藤沢診療所を利用して宅老所「ふじさわ」を開設した。16日の営業開始に先立って開所式が13日あり、地元や町関係者ら35人が出席した。
町内では昨春開所した下山田の宅幼老所「SALA」に続いて2カ所目。藤沢診療所が閉鎖して以来、老人クラブや区長会、民生委員会など14団体の役員で構成する委員会で、診療所の跡地利用について検討を重ねてきた。その中で、小松理事長が名乗りをあげて開所に至った。
藤沢地区は高齢化率45%と高いなかで、デイサービスセンターも長藤地区や伊那市まで足を延ばす状況が強いられていたため、宅老所の開設に地元住民の期待は大きいという。
宅老所は、旧藤沢診療所(鉄骨平屋建て)330平方メートルのうち、約200平方メートルを県と町の補助を受け、1千万円かけて改装。調理室や浴室を設置したほか、機能訓練室などを備える。
病院勤務の経験があり、介護にも携わったきた小松理事長、介護福祉士や看護師ら職員6人態勢で運営し、要支援・要介護者の通所介護を定員10人まで受け入れる。将来的にはショートステイも可能にしたいとしている。
式で小松理事長は「地域のみなさんのよりどころになるような場所にしたい」とあいさつ。伊東義人町長は「高齢化が進むなか、藤沢地区に望まれた施設。地域の思いやりの施設になるよう、住民と連携して親しまれる施設として運営してもらいたい」と述べた。 -
地場産素材を使ったジャム、ソースが好評
宮田村で農産品の加工販売に取り組むフルーツファームひおく。本格的な生産開始からまだ半年ほどだが、地場産素材ばかりを原料に使い好評を得ている。昨秋には村の特産品山ぶどうでソースを開発するなど意欲的。当初は2種類だった製品も5種類に広がった。代表の樋屋喜代美さんは「自分たちも楽しみながら取り組んでいきたい」と話す。
普段は農業に励む樋屋さん。仕事の合間をみながら、仲間の吉沢小百合さんらと一緒に農産加工に取り組む。当初はブルーベリーとリンゴのジャムを生産したが、現在は梅ジャム、梅みそ、山ぶどうソースが加わった。
素材を最大限活かすことが基本だが、美味しく食べてもらうために日夜改良も進めている。
ワインに用いられる山ぶどうにも着目。「他のものと比べて、加工するのが本当に難しかった」が何とか製品化するまでに漕ぎつけた。
それでもまだ納得していない。「味などは個人の好みもある。本当は購入してくれる人それぞれの要望に応じてオーダーできれば最高なんだけど」。
製品は村内にある「宮田とうふ工房」のアンテナショップで販売。作り置きせず、原料が手に入った時に生産するため品薄の時もあるが、美味しく食べてほしいと情熱を傾ける。
各製品は250円から600円。電話による注文も受け付けている。問い合わせは樋屋さん85・2973、FAX85・4354まで。 -
広報みやだに協働のむらづくり連載
宮田村は全戸配布する広報紙「広報みやだ」の1月号から、協働のむらづくりをテーマに新連載を開始した。各地区などで取り組んでいる住民活動をレポート。難解な行政用語を解説するコーナーも設けた。村総務課は「村内の協働の動きを伝えることで、さまざまな取り組みに弾みがつけば」と期待している。
連載では、村が昨年度から導入した「地域づくり支援事業」の補助を活用して、自主的な活動を展開する区や各種団体を紹介。1月号では町1区と北割区の道路整備について報告している。
村の財政は厳しいが、新年度も地域づくり支援事業は継続する見通し。本年度は30団体が補助を受け、区内の環境整備などに活用。補助で購入した原材料などを用いて、住民が協力して作業などする姿が各地でみられた。
住民からは「他の地区でどんな取り組みが行なわれているか知りたい」という要望も多く、村は広報紙を使って周知することにした。 -
宮田村の企業広告導入の現状
新たな収入源にしようと、宮田村が今年度から導入した村広報紙への企業広告掲載。しかし、1月号までに4件の掲載と低調だ。村は積極的なPRを図るとともに、新たな収益事業も検討している。
ケーブルテレビの行政チャンネルにもコマーシャルを取り入れたが、こちらは利用が1件もない状況。
当初から厳しい見込みをしていたが、12月村議会では議員から質問が挙がり「紙面編集なども研究しながら、ニーズに対応していきたい」と村側が答弁する一幕もあった。
村は現在、村ホームページのバナー広告、宮田球場フェンスなど施設への広告看板、さらには村の印刷物への広告掲載なども検討している。
いずれも以前から研究を進めているものだが、村総務課企画情報係は「単価的なものや制約がクリアできれば、順次導入したい」としている。 -
箕輪消防署の宮川崇さんが最優秀賞に
第20回伊那消防組合職員意見発表会が12日、伊那市役所であった。同組合管内の4消防署員7人が、日ごろの消防・救助活動などで感じたことなどを発表した。伊那消防組合消防本部の主催。
箕輪消防署の宮川崇さん(29)が「大規模災害時の情報収集と指揮」と題して話し、最優秀賞に決定。優秀賞は、伊那消防署の加藤史明さん(28)と、宮島国臣さん(30)が選ばれた。
入署して11年目、後輩たちから目標とされる好青年竏窒フ宮川さんは、県緊急消防援助隊員として新潟中越地震で活動した実体験を披露。情報の収集や伝達が重要となる災害現場で、思うような活動ができなかったことに対して、「情報収集や伝達・指揮方法について実践的な訓練をして、対応できるように」と呼びかけた。
宮川さんは「実際は待機している時間が長く、現地にいるのに何が起こっているか把握できない状態」と振り返り、「災害地の状況は想像以上に悲惨。助けを求める被災者のために効率良く活動できるよう、訓練で補っていきたい」と訴えた。
最優秀賞者の宮川さんは2月16日、木曽郡上松町で開かれる県消防職員意見発表会に出場。「2度目の県発表会なので、今回こそは最優秀賞を取りたい」と意気込みを述べている。 -
戌年にちなみ、秋田犬の絵馬
飯島町岩間の下平一夫さん(87)が戌年にちなみ、秋田犬を彫った絵馬が飯島町成人大学センターロビーに飾られ、来場者の目を楽しませている。
絵馬は約35センチ×30センチケヤキの板に犬を彫り、周りを草原のイメージし、緑色にした。
秋田犬の精悍さを表現するために、目は白と金色に色付けした。
下平さんは「来場者の来福を願い、犬も歩けば、福に当ると彫った」と話していた。
下平さんの干支の木彫作品展示はサル、トリに続く3作目。 -
中川中で百人一首大会
中川村の中川中学校で12日、新年恒例の百人一首大会があった。
全校生徒224人は35班に分かれ、クラスマッチ方式で競った。 ルールはお手つきは1回休み、同時の場合はじゃんけん。クラスの取り札を合計し、1人当りの札数で、優勝、準優勝を決めるほか、学年別で最高枚数取得者も表彰する。
国語科教諭が読み手になって、上の句から読み上げると、取り札を囲んだ生徒たちは、札の上をすばやく視線を滑らし「ハイ!」と手を伸ばした。
目の前にありながら、遠くの人に取られてしまった生徒は、悔しそうな声を上げた。
枚数が少なくなると、いよいよ競技は白熱、勢い余って札も舞い上がった。 -
熊谷安雄(くまがい・やすお)氏
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和紙のちぎり絵サークル作品展
箕輪町公民館の文化系サークル「和紙のちぎり絵サークル」は31日まで、アルプス中央信用金庫箕輪支店ロビーで作品展を開いている。
サークルは発足から18年近くになり、会員は15人。発足当初から続けている人、入会3年目くらいの人などちぎり絵歴はさまざまだが、松島在住の岡田美智湖さんの指導で月2回、松島コミュニティセンターで和気あいあいと学んでいる。
今回の作品展は、緑が美しい「樹の下にて」、かやぶきの家に雪が積もった「冬晴」、水面に夕日が映る「諏訪湖夕映」など風景作品を主体に16点を展示。和紙特有の柔らかな風合いがあり、景色を切りとってきたかのように美しく表現した作品に、関心が集まっている。
岡田さんが指導するちぎり絵は、見たままを絵に表現する自然(じねん)流。いろいろな和紙を選び、重ね、自分の出したい色を表現する。「重ね張りした美しさや雰囲気、和紙の毛羽を生かした表現などを見てほしい」と話している。 -
赤穂小4・6年スキー教室
駒ケ根市の赤穂小学校4・6年生のスキー教室が12日、駒ケ根高原スキー場で行われた。色とりどりのスキーウエアに身を包んだ児童らは快晴・無風の絶好のコンディションに恵まれた白銀のゲレンデで、歓声を上げながら雪の上に思い思いのシュプールを描いていた=写真。
習熟度別にグループに分かれた児童らはそれぞれインストラクターの指導を受けながらスキーを楽しんだ。初心者はスキーの付け外しや転び方の練習から。慣れないスキーとあって、雪の上に倒れたまま起き上がれない児童の姿も見られた。
上級者は早速リフトに乗ってゲレンデ頂上へ。「気持ちいいー」などと叫びながらスピードを出して友達と競争しながら何度も滑り降りていた。
同小は2月1日に3・5年生のスキー教室を、10日に1年生のそり教室を、24日に2年生のスケート教室をそれぞれ予定している。 -
赤穂小体育館工事順調
駒ケ根市立赤穂小学校(高野普校長)の新体育館建設工事が順調に進んでいる。3月23日に予定している卒業式には何とか間に合う見込み。
05年5月に始まった工事は終盤に入って既に外観は完成に近く、現在内装などの工事にかかっている=写真。市教育委員会は「工事は12月にやや遅れ気味だったほかはまったく順調。3月の卒業式までには予定通り完成できそうだ」と話している。
新体育館は延べ床面積1560平方メートル。アリーナのほか更衣室、トイレ、器具庫、2階ギャラリーなどを備える。総事業費は4億1340万円。
1966年から使用されていた旧体育館は耐震基準に満たないため05年4月に取り壊された。 -
小学生に声掛け
11日午後3時30分ごろ、駒ケ根市の赤穂高校西の路上を下校していた赤穂小学校の3年生と4年生の女子児童が、通りかかった高校生風の男2人にすれ違いざまに脅すようなことを言われたため、驚いて近くの自宅に逃げ込んだ。2人に実害はなかった。
駒ケ根署によると児童らに声を掛けた2人組はいずれも身長175縲・80センチぐらいの高校生風で、一人は胸に白の龍か怪獣のような絵が入った黒色ジャージに黒のだぶだぶのズボンをはき、頭髪はスポーツ刈り。もう一人は胸にアルファベットのプリント文字が入った黒のトレーナーに黒ズボン、頭髪は茶色混じりで濃紺の手提げかばんを持っていた。
赤穂小は12日に終了する予定だった学期始めの集団登下校を27日まで延長することを決め、12日保護者らに文書で連絡した。
管内では1年前の1月25日、赤穂小の男子児童が何者かに刃物で切り付けられる事件が起きているほか、児童などへの声掛け事案が度々発生していることから、同署は学校関係者などに対し注意するよう呼び掛けている。 -
保育園の希望献立
宮田村3つの保育園の給食で10日、東保育園年長園児のリクエストをメニューにした「希望献立」があった。お寿司や唐揚げなど人気の献立で、子どもたちは大喜びでたいらげた。
希望献立は年に数回実施。栄養バランスも考慮に入れながら、中央、西、東各保育園年長園児の要望を叶えている。
この日のメニューはいなり寿司、巻き寿司、鳥の唐揚げ、ポテトサラダ、かきたま汁と彩りも豊か。
リクエストした東保育園の年長園児たちは「このお寿司。うちのと一緒でおいしい」などと話し、完食していた。 -
民有林の集団間伐事業に着手
宮田村などは効率的に民有林整備を進めようと、重点区域を設けて地権者に間伐の希望を募る「集団間伐事業」に着手。先月末と11日夜に説明会を開き、対象区域となった寺沢林道沿いの地権者22人が出席した。国や県、村の補助を適用し、地権者の負担を軽減しながら間伐の・ス団地化・スを推進する。
森林組合などに作業を委託して間伐する場合、平均で1ヘクタールあたり11万円ほどかかる。
一方で従来からある国、県や村の補助制度を使えば地権者個人の負担は1ヘクタールあたり1万円程度にまで軽減できる。
しかし、村内の補助申請者は年間で20件に満たない状況。森林離れが進んでいることに加え、地権者が細分化されているため、民有林の間伐は思うように進んでいない。
そのため村などは重点区域を設定して、エリアごと集中的に間伐を実施しようと計画。初年度は搬出路なども確保されて比較的作業がしやすい、寺沢林道沿いに設定した。
対象区域の地権者は50戸ほどだが、今後間伐の希望を募る予定。森林組合に作業委託し、本年度中に着手する考えだ。 -
宮田村役場窓口の時間延長がスタート
宮田村役場は11日夕から、一部窓口の時間延長を開始した。3月末まで毎週水曜日に試行。通常午後5時15分の終業時間を同7時までのばし、各種証明書の発行や税関係の業務を取り扱う。
初日のこの日は、延長時間帯に5人が来庁。住民票や戸籍謄本の発行、税務関係の手続きなどした。
6時すぎに窓口を利用した町2区の男性(29)は「平日は仕事で役場に来れない。時間がのびることはありがたい」と話した。
新田区の50歳代女性は「村の広報で時間延長を知り、さっそく来た。普通は会社を早退、遅刻しなければ役場に寄れなかっったので非常に便利」と、手続きを済ませていた。
住民係によると、通常時間内の窓口利用者数は1日平均で30人ほど。税務窓口も10縲・5人程度だという。
延長初日の利用結果について村総務係は「最初にしてはまずますの出足」とみており、今後の状況をみながら本導入を検討する。
時間延長の窓口は住民係、税務係各1人の職員が交替で対応。「ケースによって難しい時もあるが、なるべく残業扱いにならない体制で実施する」(総務係)考えで、時差出勤を基本にしている。
同役場は今月から休日開庁も実施。15日、2月19日、3月12日の各日曜日に窓口を開き、時間延長と同じ業務を取り扱う。 -
箕輪町福祉輸送サービス事業検討委員会設置
箕輪町は11日、福祉輸送サービス事業検討委員会を立ち上げ、事業実施要領策定に向け町役場で協議した。
福祉有償運送は、公共交通機関の利用が困難な要介護者や身体障害者ら移動制約者を対象に、安価な利用料でボランティア的にする自動車での送迎サービス。
30年ほど前からボランティアとして始まったが、「自家用自動車は有償で運送の用に供してはならない」とする道路運送法第80条の抵触が黙認されてきた。03年度、構造改革特区で10自治体が福祉有償運送を試行。04年度から、国のガイドラインにより運送主体団体は第80条の許可が必要になり、重点指導期間(準備期間)が終わる本年3月までに、許可を取得しなければならない。
町内では、第80条の許可を申請すると思われる運送主体はNPO法人など4団体の見込み。
町は事業実施要領を決めるため委員会を設置し、民生委員、町社会福祉協議会、移動困難者、地域住民、タクシー事業者、運送主体団体などの代表12人を委員に委嘱。福祉有償運送について説明し、実施要領の素案を示した。次回の会議で要領を検討する。
要領決定後は、指針などを決め運送主体団体の申請を協議する福祉有償運送協議会を設置する予定。
検討委員会の委員長は黒河内将裕さん(木下区長)、副委員長は加藤寿一郎さん(民生・児童委員協議会副会長)。任期は07年3月31日まで。