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大学入試センター試験
志望校合格を目指す多くの受験生の最初の関門、06年度大学入試センター試験が21日、全国で一斉にあった。上伊那会場の南箕輪村の信州大学農学部と駒ヶ根市の県看護大学でも、大勢が臨んだ。
降雪の影響も心配されたが、幸い交通の妨げとなるような天候とはならなかった。信大農学部には、試験開始の約1時間前から、バスや車などで、上伊那や下伊那の受験生が駆けつけた。
会場の外にある案内板を緊張した面持ちで確認していた受験生も、友人や知り合いの顔を見ると緊張が緩み、励まし合いながら試験に臨んだ。
志願者は信大農学部会場898人、看護大会場が385人。看護大の志願者が昨年より若干上回り、両校の合計も18人上回った。全県の志願者数は1万2人で、昨年より80人減少した。
本年度は英語で初めてリスニングが導入され、受験者は「ICプレーヤー」を使用する。約180人が英語を受験した伊那弥生ヶ丘高校は、受験者が手にとって実物を扱えるよう、サンプルを置くなどして試験に備えた。 -
みはらしの湯で伊那・木曽ガイドマップをロビーに展示
権兵衛トンネルの開通を控え伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」は、伊那・木曽地域の名所を記した特大サイズのガイドマップを1階ロビーに展示した。
縦115センチ、横110センチのドライブマップには、高遠町の桜、開田村の開田高原など、全国的にも知られている名所に加え、みはらしの湯や南箕輪村の大芝高原など、特に地元の人に親しまれている施設・公園なども書き込まれれている。
みはらしの湯利用者で、トンネル開通に高い関心を寄せる人が多いため、伊那・木曽両地域の様子が分かる特大マップを展示することにしたという。
開通当日はみはらしの湯の休憩室にサテライトスタジオを設置。みはらしファームから、SBCラジオ「ラジオの王様」を生中継する。スタジオは自由に見学できる(入浴は有料)。
中継が午後12時8分縲恁゚後3時50分。 -
みはらしファームで権兵衛トンネル開通イベント
伊那と木曽を30分でつなぐ権兵衛トンネルが開通する2月4日、伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームは「みはらしファーム権兵衛トンネル開通記念イベント」としてさまざまなイベントをする。
節分の恒例、福豆まきでは「台風」「ウソ(耐震偽装、農産物産地偽装など)」に加え、権兵衛トンネルの安全祈願として「交通事故」を、福豆で打ち払う。
みはらしファームの美味しいもの紹介では、「麦の家」から羽広かぶの入った2種類のパンが新発売されるほか、みはらしファーム特産の「みはらしいちご」やおからドーナツを販売。冬野菜の特化販売、ナガイモの体験販売もある。
豆まきは午後2時から。
また、みはらしファーム各施設は、開通当日から2月28日まで、記念キャンペーンとしてさまざまな特典を準備している。 -
ぺアーレ伊那で立石繁明さんの写真展
伊那社会保険健康センター「ペアーレ伊那」は2月末まで、「虫たちの子残し戦略」と題した写真展示をしている=写真。
撮影者は元信州大学農学部教授で伊那谷写友クラブの会長・建石繁明さん(71)。建石さんは10年近く、ペアーレ伊那の教室で写真の講師も務めている。
作品は身近にいる虫の繁殖行動をとらえたものが中心。
ほかの蜂(はち)の巣に卵を産み付け、自分の幼虫に他蜂の幼虫を食べさせる寄生蜂・オオセイボウの産卵する様子など、1枚1枚にはさまざまなストーリーがあるという。
建石さんは「繁殖戦略がなければ子孫繁栄にはつながらない。みんな虫の交尾などは知らないと思うが、自分の周りにあるありふれた現場に、不思議で面白い出来事がたくさんあることを知ってほしい」と話していた。 -
「鎌田實先生を呼ぶ会」が医療・福祉関係図書を寄贈
「鎌田實先生を呼ぶ会(太田妙子会長)」は20日、飯島町役場に高坂町長を訪ね、鎌田實講演会の収益金で購入した医療・福祉関係書籍約30冊(3万円相当)を寄贈した。町は図書館内に専門コーナーを設け、展示貸出を行う。
同会は昨年11月、飯島町宅幼老所「いいさとねっと梅戸」の開所1周年を記念し、鎌田實さん(諏訪中央病院名誉院長)を講師に招き、講演会「ひとり一人が安心して暮らせる地域福祉」を開いた。580人が入場、ユーモアを交えた話に聞入り、医療とはなにか、福祉となにか、原点に返って考えた。
また、会場では著書の販売も行い、販売益約5万円はチェリノブイリ連帯基金を通じ、イラクの子どもたちに医療費支援として贈られる。 -
伊那谷や欧州の風景画67点
辰野町の洋画家・小澤晃一さん(71)の個展は24日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。小澤さんは元陽会の準会員で、昨年初冬にあった第36回元陽展で奨励賞を受賞するなど活躍。同店では3回目となる展示即売を展開する。
伊那谷の川辺や山並みのほか、ヨーロッパ風景などの油絵を中心に、近作67点を出品。サムホールサイズから、100号までが並ぶ作品は、生き生きとした力強いタッチで描かれ、見る人の注目を浴びている。
3年前に友人たちと写生旅行に立ち寄った、フランス・ブルターニュ地方の風景は、寺院、城壁、港町、田舎街などが題材。小澤さんは「フランスのブルターニュの寺院や城壁など、古い伝統の良さを見てほしい」と来場を呼びかけている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
みのわ健康アカデミー音楽講座
熟年者の健康づくりに取り組む箕輪町の「みのわ健康アカデミー」の音楽講座が18日、町文化センターであった。学生は呼吸法を学び、皆で歌い、心を元気にした。
個々のトレーニングに加え、学生皆が参加する月1回の集団健康講座。健康を広く捉え運動だけでなく文化的要素も取り入れ、精神の健康づくりをしようと開いた。
講師は、信州大学教育学部芸術教育の池田京子教授。ドイツリート、オラトリオ、声楽教育を専門とする。
池田教授は、「寝ることはとっても大切。良い、深い眠りのために深い呼吸が大切」と、呼吸法を指導。足を肩幅に開いてまっすぐ立つ、おへそに親指をあて眉間から息が出るイメージで息を吐き出す-と教えた。学生は鼻腔に響かせるよう意識しながらソミドの音階をハミングで歌う練習などもした。
4グループに分かれてグループごとに異なるリズムを手で打ち、全体で合わせるリズム打ちにも挑戦。手話を覚えて「ふるさと」の歌を手話と一緒に歌うなど、体を動かしながら音楽を楽しんだ。 -
宮田小のスキー教室
宮田村の宮田小学校5、6年生は20日、駒ケ根高原スキー場でスキー教室を開いた。
5、6年生約200人は学年別、習熟度別に18班に分かれ、中ア山ろくスキー学校のインストラクターの指導を受けながら、板の装着やストックの持ち方、止まり方など基本を実習したり、練習用マットを使うなど、それぞれの力量に合った滑りでスキーを楽しんだ。
中にはリフトで登り、大人顔負けのシュプールを描いて、滑走する児童もいた。
この日は4年生も予定していたが、1クラスが風邪で学級閉鎖になったため、延期になった。 -
コハクチョウが越冬
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コハクチョウが越冬
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中川村南田島で
中川村の南田島の天竜川でコハクチョウが越冬している。河畔の水田でのどかに、えさをついばむ群れを見ることができる。
コハクチョウは昨年末、初めて同村に飛来、1月中旬まで連日8羽前後が確認され、徐々に下流に移動し、松川町や飯田市時又港でも飛翔が見られたという。
日本野鳥の会会員の小口泰人さん(駒ケ根市)は「記録的な大雪で、例年新潟県や福井県で越冬している群れが、川藻が豊富な伊那谷の天竜川に移動したのでは」と話している。
コハクチョウは以前は諏訪湖が最南端で、伊那谷の天竜川は河岸段丘が迫る狭い地形のため、飛来はなかったとか。
小口さんは「コハクチョウは犬を見て飛び立つ。コハクチョウがシベリアに帰るまでの間、堤防沿いで犬の散歩をしないで」と呼びかけている。 -
商工会議所新年祝賀会
駒ケ根商工会議所(渋谷敦士会頭)は19日、新年祝賀会を駒ケ根商工会館で開いた。会員、来賓ら約100人が出席。今年の年男と渋谷会頭らが掛け声とともに景気良く酒樽の鏡を割り=写真、全員がお神酒で乾杯するなどして新年が良い年になることを祈った。
渋谷会頭はあいさつで「景気は昨年に比べれば好調だが、地方では中央との時間差、格差がある。この回復傾向が少しでも長く続いてくれるよう祈りたい。意識を前向きに転換し、市を良くしていこうという思いをしっかり持ちながら皆で協力して今年も頑張ろう」と呼び掛けた。 -
リズムとおはなしのへや1月
中川村図書館で19日、「リズムとおはなしのへや」があり、片桐保育園の年少児や親子約80人が参加。職員による絵本の読み聞かせや、松村幸美さんのリズムで楽しいひとときを過ごした。
音楽に合わせ、行進してスタート。
雪やおやつ、ベットとふあふあした物が登場する絵本「ふゆはふあふあ」の読み聞かせ。動物が大きなマスクをする歌「こんこんくしゃ」で盛り上がり、背中のネジをギーギーと巻いて、ロボット体操で楽しいお話のへやを締めくくった。 -
中沢小防犯学習
駒ケ根市の中沢小学校(北原三千生校長)は19日、1・2年生を対象にした防犯学習を行った。視聴覚室に集まった児童ら約60人は、同小を訪れた中沢駐在所の井川久所長らの話や警察官らが演じる寸劇などを通して不審者への対応について学んだ。
駒ケ根署の警察官らが、不審者に声を掛けられて連れて行かれそうになった場合の対応について実演して見せた=写真。寸劇を見た児童らは笛や防犯ブザーを首から掛けていた方がとっさの場合にも手が届きやすいことを知り「かばんから外して首に掛けることにしよう」などと話していた。
寸劇に登場した不審者の服装などについて質問を受けた児童らは「サングラスをかけてマスクをしていた」「模様のある帽子をかぶっていた」「黒い手袋をしていた」などと的確に回答。井川所長は「本当に襲われたら落ち着いて見てはいられないが、どんな人だったか正確に知らせることはとても大切」と呼び掛けた。
同小は26日までに残る学年に対しても理解度に応じた防犯学習をそれぞれ行うことにしている。 -
南小にビデオ寄贈
JICA(国際協力機構)駒ケ根青年海外協力隊訓練所(加藤高史所長)は19日、駒ケ根市の赤穂南小学校(白鳥彰政校長)に世界の様子を紹介したビデオテープ240本を寄贈した。加藤所長が南小を訪れ、全校集会の席上で「これを見て世界のことを勉強してください。きっと役に立つでしょう」と児童らに呼び掛けてテープの箱を白鳥校長に手渡した=写真。
同小は贈られたビデオを学習の一環として校内の世界情報センターなどで見るほか、児童らの家庭にも貸し出すなどして活用していきたいとしている。
同小は05年3月にJICAとの共同事業で校内に世界情報センターを設置し、開発途上国の生活や文化を紹介する約1万点の資料を展示している。視聴覚用としてテレビとビデオデッキも備えているが、学習用の映像ソフトがなかったため、駒ケ根訓練所が今回寄贈した。 -
経営所得安定対策学習会
中川村のJA上伊那中川支所は16日夜、同支所で、新たな経営対策を踏まえ、集落合意による担い手づくりに向け、JA県営農センター営農企画課の中塚徹さんを講師に、経営所得安定対策等学習会を開いた=写真。農政組合長や農業委員、村議ら関係者50人余が参加した。
この中で中塚さんは政府の経営所得安定対策は(1)品目横断的経営安定対策(2)米政策改革推進対策(3)農地・水・環境保全対策の3項目からなり、中でも07年度産から導入する品目横断的経営安定対策は、全ての農家を対象にしてきた品目ごとの価格対策から担い手の経営に着目した、所得政策に大きく舵を切った戦後最大の農政改革-と概要を説明した。
担い手の要件として認定農業者4ヘクタール、一定の要件を満たす集落営農組織20ヘクタールを挙げ「集落を基本とした全員参加による話し合いで、将来の地域農業を支える担い手づくりを進めなくてはならない」と呼び掛けた。 -
飯島中で百人一首クラスマッチ
飯島町の飯島中学校で19日、新年恒例の百人一首クラスマッチがあった。
1クラスが8チームに分かれ、源平方式で競った。ルールはお手つきは1枚相手から札をもらい、早く取り終えたチームが勝。
筝曲が流れる中、文芸委員長、副委員長が読み手になって、上の句から読み上げると、取り札を囲んだ生徒たちは、身を乗り出し、札の上をすばやく視線を滑らし「ハイ!」と手を伸ばした。
枚数が少なくなると、いよいよ競技は白熱、勢い余って札も舞い上がった。 -
企業誘致促進連絡会発足
宮田村企業誘致促進連絡会が20日、村のほか商工会、村内3つの金融機関が参加して発足した。連携をとりながら、積極的な誘致活動を展開する。さっそく情報交換したが、「各企業をじかにまわって信頼関係を構築することが誘致につながる」などの意見、提言が挙がった。
ある金融機関は、誘致を専門とするコーディネーターの存在が重要と指摘。「成功している駒ヶ根市や飯田市などは専門職員を配置し、飛び込みも含めて全国の企業を歩き回っている」と説明した。
「顔見知りになり、相談ができるような間柄になることが誘致につながる」とも話し、企業に対する積極的な働きかけを提案した。
また、大手企業に限らず、中小企業の進出意欲が高まっていると示し、交通アクセスや水などのインフラ整備、さらに雇用確保しやすい場所が求められているとも指摘した。
商工会役員のひとりは、駒ヶ根市など近隣市町村に進出した企業が、村内の企業に部品などを発注していると説明。
「宮田の中小企業をあてにして進出する企業もある。役場職員に企業に足を運んでもらい、一体感を持って情報をじかにつかんでほしい」と要望した。
村側は「誘致は自治体間の競争。今まで甘かった部分は見直し、企業にぶつけたい」と回答。村の産業振興条例を改正するなど条件整備強化の考えを示し、現在までに数社と交渉中であるとも明らかにした。
連絡会は年に3回ほど開くほか、村産業課、開発公社を窓口に随時、情報収集する。 -
住民に呼びかけて城址保存会が学習会
宮田村の宮田城址保存会(春日甲子雄会長)は19日、宮田城をはじめ県内の山城を調査研究している前岡谷市教育委員長の宮坂武夫さんを講師に学習会を開いた。山城がつくられた中世、戦国時代の流れを分かりやすく解説。宮田城の特徴なども話したが「各地で開発や過疎化で歴史が消えていく。簡単に壊さないで、良い形で子孫に残して」とも呼びかけた。
城址についての理解や村の歴史を多くの人に知ってもらおうと、住民に呼びかけて実施。約50人が北割集落センターに集まった。
県内の山城跡をくまなく自分の足で歩き、確かめた宮坂さん。その途中で出会う人々とのふれあいについても話した。
豊かな人情は豊かな歴史、そして伝承によって育まれてきたことを説明。絶やさないためには、子どもたちに伝えることが大切と語った。
宮田城については図などを使って構造を詳しく解説。
主郭(本丸)を守る土塁が他の城跡に比べて高く築かれていることにふれ、「上部の斜面から攻められないための工夫。でたらめに築いてあるのではなく、使う武器や地形によって綿密に練られている」と説明した。
同保存会は歴史を風化させないようにと、遊歩道など宮田城址の整備をボランティアで実施。学習会で春日会長は「ふるさとのロマンを追いながら、想いを深め、伝えていきたい」と話していた。 -
「コーディネーション運動」学ぶ
スポーツ指導者の育成と資質向上を目的とした講習会が19日、伊那市の県伊那勤労者福祉センター体育館などであった。上・下伊那や諏訪地区から、小中学校職員や保育士など約70人が集まり、順天堂大学大学院助教授の東根明人氏の実技講習などを受講した。伊那教育事務所などの主催。
東根氏は、運動・脳神経の基礎体力を促進させる「コーディネーション運動」について指導した。同運動はヨーロッパを中心に学校体育やスポーツ現場で成果を挙げ、日本でも広まりつつある。同氏による指導は中南信地方では初となり、県内でも2回目となった。
実技講習は、床の上に落ちる寸前のテニスボールを掴み取ったり、ジャンプしながら体を左右に回転して進む運動などを体験。東根氏は「指導者は教える時に、運動のコツを掴んでいなければならない」と、参加者に呼びかけていた。
「コーディネーショントレーニングの魅力と効果」と題した講義もあった。
茅野市の中大塩保育園の保育士・矢島奈緒さん(27)は「遊びながらできる運動を保育園でも取り入れていきたい」と話していた。 -
手作りゲームで仲良し・交流深まる
伊那市の伊那北小学校(笠原富重校長、453人)で18日、冬のお楽しみ集会があった。児童会代表委員会の児童たちが考えたゲームを全校で楽しみ、学年間の交流の和を広げた。
全校児童が仲良くなるための、年2回の恒例行事。本年度からは、一学年から各2人ほどでグループを作り、校舎内を清掃する「縦割り清掃班」ごとで交流を深めた。
児童会代表委員会がつくったゲームは3つ。「爆弾ゲーム」は、グループで丸い円を描き、音楽が鳴っている間は右隣りにハンカチを回し、音楽が鳴り止んだときにハンカチを持っていた人が全員と握手した。
いつ音楽が鳴り止むのか、児童たちは緊張しながらゲームを満喫。負けてしまうと、恥ずかしそうに片手を差し出し、皆から握手を求めていた。
5年生の登内敏八君は「皆でいっぱいお話もできたので、もっと楽しく掃除ができそう」と、グループごとの交流が図れた様子だった。 -
伊那西高校から現代学生百人一首に3人が入選
小学生から大学生までを対象に、東洋大学が全国から募集した「現代学生百人一首」(約6万首応募)で、高校生ならでは思いを31文字の中で豊かに表現した伊那西高校文芸クラブの蔡・スさん(17)、下平悠さん(17)、下澤静香さん(17)が、見事入選100作品に選ばれた。蔡さんと下平さんは秀逸15作品にも選ばれた。複数の生徒が同時入選したのは初めてだという。
文芸クラブは、小説、短歌、詩など、を通して日々の創作活動に励んでいる。作品を発表する場に竏窒ニ、5年ほど前からさまざまなコンクールに応募している。
逃れられない悪夢の絶望感を巧みに表現した蔡さんは、自身が書いた小説の一場面を詠み込んだ。「先生にはあまりに小説すぎると言われていたので、入ると思わず驚いている」と話す。
下平さんは、テスト前の焦燥感を表現した高校生らしい作品。机に散らかった「消しかす」で、憂鬱(うつ)な気分を象徴した。
居眠りをする祖母に毛布を掛ける妹を詠んだ下澤さんは、素朴な表現で家族に伝えたい思いを詠み込んだ。
顧問の伊藤あけみ教諭は「どれも推敲(すいこう)に推敲を重ねた作品。6万首の中で3人が選ばれたことはありがたい」と話していた。 -
交通栄誉章「緑十字金章」に平沢久志さん
第46回交通安全国民運動中央大会(18日・東京都)で交通栄誉章表彰の最高章となる「緑十字金章」など、伊那署管内から2人1団体が表彰された。20日、受章者2人が同署を訪れ、中山均署長に喜びを報告した。
表彰を受けたのは、「緑十字金章」に伊那交通安全協会箕輪町交通安全協会相談役の平沢久志さん(76)=箕輪町沢=、同章「緑十字銀章」に同交通安全協会長の田中邦一さん(76)=同市富県=。優良団体等表彰の「交通安全優良学校」に富県小学校(同市)が称えられた。
平沢さんは1960年から45年間、地域の交通安全活動の先頭に立ち交通安全指導・教育に従事。今後の交通安全予防については「いよいよ権兵衛トンネルが開通するが、交通の流れが多くなることが懸念されるので、注意していかなければ」と語っていた。
田中さんは県警察官を退職後、県駒ヶ根自動車学校長を11年歴任し、運転者教育に貢献。2002年、伊那安協会長に就任してからは、安協会員をまとめ、事故防止対策に取り組んでいる。
富県小は交通安全教育の課外活動として「自転車クラブ」を10年以上継続してきた功績が認められた。昨年夏には、その活動が認められ、伊那署から感謝状を受け取っている。 -
防火コンクール審査会 ポスター・書道の最優秀賞などが決まる
伊那市の伊那公民館で18日、小学生を対象とした防火コンクールの審査会があった=写真。ポスター、書道の部の各最優秀賞1点づつと優秀賞を決めた。伊那防火管理協会、伊那消防組合消防本部の主催。
防火意識を高めるための恒例事業で、ポスター、作文、書道の部に、同消防組合管内の小学4竏・年生から約300点の応募。ポスターは建物、山林、車両などの火災予防を表現している作品が多い。
ポスターと書道の部の優秀賞以上の入選作品は、「春の火災予防運動」(3月1日竏・日)の期間、管内各市町村の役場や大型店などで展示。作文の部は後日、審査があり、入選作品は有線放送で発表する。 -
仏のプロサッカーコーチに学ぶ
伊那市の東部中学校で20日、仏のプロサッカークラブチーム「FCボルドー」の育成カテゴリー総括コーチのグレセー・ジャン・ジャク氏の講演会があった。1年生約280人が体育館に集合。生徒たちは、普段は聞けない、フランスのサッカー選手の育成についての話に耳を傾けた。
ジャク氏は21、22日、松本市で開かれる、県サッカー協会の指導者研修会の講師として、17日に来日。日本の中学生と交流がしたい竏窒ニの同氏の意向で、21日までの間、県内の5中学校などで講演会やサッカー教室を開いている。
ジャク氏は、技術、戦術、フィジカル、メンタルがプロ選手に必要な資質と訴え、その中でもメンタルは極めて重要で「同じ素質の選手でも、精神面で差がついてしまう」と強調した。
クラブの育成センターには14縲・8歳の若者が集まり生活。すべての人がプロで成功するとは限らないので、学業も重視して育成しているという。
ジャク氏のコーディネーター・通役で、2年間のブラジルプロリーグ経験のある、前田和明氏の講演もあった。 -
第10回福祉チャリティーオークション開催
伊那市社会福祉協議会などは社会福祉基金の充実を目的に市駅前ビル「いなっせ」で22日から、第10回福祉チャリティーオークションをしている。洋画や彫刻、書など、さまざまな分野で活躍する地元作家の作品約200点が、訪れた人を楽しませている。
近年は隔年ごと開催している。伊那市とかかわりのある市内外の作家約60人から、多彩な作品が寄せられた。
絵画のサイズは、6号以下に絞ることで著名な作家の作品も、求めやすい価格になるようになっている。また今回は、実演、体験コーナーを充実。合併を控え、高遠町・長谷村にも、オークションの開催を告知した。
作品は最も高い金額で入札した購入者に販売するが、その場で購入することができる即売作品も多数並んでいる。一昨年は約200万円弱の収益があり、基金に積み立てた。
オークション実行委員長の橋爪まんぷさんは「家庭でも飾りやすいサイズ。この機会にぜひ買い求めてもらえれば」と話していた。
オークションは21、22日も午前9時からある。入場無料。 -
命、性ロマンチックに伝えて
食と暮らしを考え、豊かな地域づくりを目指す長谷村のNPO法人「南アルプス食と暮らしの研究舎」(岡部竜吾理事長)は19日夜、学校教職員や保護者らを対象とした性教育講演会を伊那市生涯学習センターで開いた。
講師はバースコーディネーターの大葉ナナコさん(40)=東京都渋谷区。上伊那内外から集まった保健教諭や保護者、助産士ら約40人に、「いのちはどこからきたの?竏忠ニ庭から始まる性教育」と題して子どもに対する自身の性教育方針を伝えた。
大葉さんは、出産は痛くて苦しいと思っている子どもが多いとし、「生命の素晴らしさを伝える」大人の減少を指摘。
大学教授や産婦人科医の持論を踏まえ、「一番最初に命や性について聞かれたら、正しく、ロマンティックに伝えることが大切。子どもの心が動くように親子の出会いの物語をつくり、自尊感情を持たせるところから始めるといい」とアドバイス。また「大人が協力し合い、ネットワークを作って、より良い社会を築いていってほしい」と呼びかけた。
大葉さんは、「いのちはどこからきたの?竏・歳までに伝える『誕生』のしくみ」「えらぶお産」などの著書がある。全国各地の小中学校や高校などに出向き、成長に合わせて命や性について伝えている。 -
【記者室】箕輪北ミニバス教室の健闘祈る
箕輪町の箕輪北ミニバスケットボール教室女子チームが、北信越大会で、長野県女子チームで過去最高成績の3位に入賞した。メダルをとるのが目標だった選手たち。見事、目標を達成し、銅メダルをかけた顔は誇らしげに見えた▼北信越大会のメダル獲得で、今月28、29日に控えた全国選抜長野県大会に向け弾みがついた。「皆で力を合わせて全国大会に行きたい」と抱負を語った選手たち。県内ではこれまで30戦30勝と負けなし。ということは、全国選抜での優勝に期待がかかる▼ベストコンディションで大会に臨み、得意の速攻で優勝への階段を駆け上がってほしい。次は、金メダルを胸に町長に全国大会の出場報告に訪れる姿を取材したい。がんばれ!箕輪北。(村上記者)
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市職員の地区担当制を導入
伊那市は本年、市職員の地区担当制を導入した。職員が地区との連絡役を果たし、地区要望などを行政に反映するねらい。
これまでも職員がそれぞれ意識を持って取り組んでいたが、さらに行政と地元区長との連絡を密にし、満足度の高い行政サービスにつなげようと市長が新に任命した。任期は2年。
69区のほか、区に属していない住宅団地などにも配置する。1地区に地元の主任縲怏ロ長の職員を1人ずつ置くが、地区をかけ持ちする職員もいる。
職員の職務は▽行政の仕組みや制度についての質問に答える▽市役所あての文書を預かり、担当部署に届ける▽地域が抱える問題の解決策をともに考え、ケースによって市の担当部署に相談する竏秩B
20日、1回目の区長会で、小坂市長は「ご用聞きとして、苦情などどんなことでも伝えてほしい」と述べた。
終了後、区長と地区担当職員の顔合わせがあった。 -
区長会 市が1年間の協力求める
伊那市の区長会が20日、市役所であった。区長69人が出席。区長会長は荒井区長の久保田祥圃さんが務める。
小坂市長は「市にとって大きな変化の年。広い分野で新たな交流が生まれる権兵衛トンネル開通、高遠町・長谷村との合併は、大きく発展する要因としなければならない」と述べた。課題に少子化対策や企業誘致などを挙げ、1年間の区長としての活躍と地区の融和に協力を求めた。
委嘱書を受け取った久保田区長会長は「行政と住民のパイプ役として、安全で安心できる住みよい伊那市のためにお手伝いしたい」と述べた。
そのあと、担当部長らが補助制度の概要や除雪対策、新市に設ける地域自治区の概要、年間の主な行事などを説明した。
区長任期は1竏・2月。副会長は赤羽要さん=笠原区長、会計は竹中茂二さん=下手良区長=。 -
箕輪町三日町保育園で保育参加
箕輪町の三日町保育園で18日、本年度最後の保育参加があり、保護者が保育士の立場になって園児と一緒に活動した。
本年度、従来の保育参観に代わり保育参加を導入。保護者は年5回のうち希望する日に1回参加。実際に保育に参加することで、保育士の仕事を見てもらうと同時に、客観的に自分の子どもを見る機会にしている。
年長クラスは保護者5人が参加。園児と一緒に運動あそびや、2月に予定する「ごっこ遊び」の準備をした。「お店屋さんごっこ」で使う商品作りでは、牛乳パックを切る作業に苦労する園児に「もうちょっとだから頑張って切って」と話しかけたり、子どもたちの話を聞きながら、一緒にカエルやウサギなどの顔を作った。
参加したお母さんは「後ろから見ているほうが楽だけど、一緒にやってみると子ども同士のつながりが分かる」、お父さんは「自分の子が皆と仲良くやってるところなどが垣間見れるのでいい。未満児や年少は、年長よりもっと気を遣うところがあって、先生は大変だと思う」と話していた。 -
箕輪南小で恒例の百人一首大会
箕輪町の箕輪南小学校(北原文雄校長)で18日、冬恒例の百人一首大会があった。1、2年生は学年ごと1対1で、3、4年生と5、6年生は連学年が混ざった班で臨み、1枚でも多く札を取ろうと熱中した。
1年生のみ40首で参加。正座をし、手はひざの上から札を取るというルールに沿って、児童は向かい合って座り、真剣な眼差しで札を見つめた。
2年生は、1年生のときから生活科と国語の授業で百人一首に取り組み、青、ピンクなど5色の百人一首の札を各自が持っている。1色20首ずつで1年生で60首、2年生で残り40首の札を作った。
学校だけでなく家でも家族と一緒に百人一首をやるなどして1年で60首、2年で20首を追加し計80首を楽しみながら覚えた。3年生で全100首覚えることを目標にしている。
テープから流れる上の句を聞いただけで「はい!」と素早く札を取る児童も多く、静かな中にも大会は熱気を帯び、札の枚数が少なくなるにつれますます白熱。飛び込むように勢いよく手を伸ばして札を取る姿もあった。