-
伊那市在住・出身者の作家洋画展
伊那市在住・出身者の作家洋画展「漸(ぜん)進展」(実行委員会主催)が5日、伊那市生涯学習センター2階ギャラリーで始まった。作家13人が持ち寄った風景、人物、抽象など24点が並び、訪れた人の目を楽しませている。10日まで。
作品は、かやぶきの屋根に雪が積もった「信濃雪景」をはじめ、「街角」「家族」「月と女 曼荼羅(まんだら)」「御岳I」など。一人が最新作1縲・点を展示した。サイズは100号以上の大作が多い。
須沢重雄代表は「作家が精根込めて描いた。大作が多く、それぞれ個性を生かした作品は見ごたえがある」と話している。
作品展は一昨年のセンターオープンのこけら落しとして始まったもので、本年で3回目。「一人ひとりが少しずつでも前に進んでいこうという気持ち」で、昨年までの精鋭作家洋画展から名称を変更した。
開館は午前10時縲恁゚後5時(最終日4時)。入場無料。 -
KOA向山社長年始訓話
◆KOA(伊那市)向山孝一社長
「安全」「品質」を中心に、お客さまに信頼される会社にしていきたい。
兵庫県尼崎JR脱線事故、耐震強度偽装に、安全であって当たり前が当たり前でなくなる混乱を垣間見た。
組織が限られた中で安全に運営されているのか、いつも注意をはらっていかなければならない。異常のサインが異常と感じられなくなり、起こるはずがないことが現実に起こる。事故によって本人、家族、職場に迷惑がかかる。総点検をして安全な職場づくりをしなければならない。自然災害の対応を含め災害は、お客さまの重要な評価基準になる。災害を出さないと胸を張って言える会社にしたい。各職場で火災、はさまれなど災害の危険要因を取り除いてほしい。
製品は人命に直結するもので、万が一は許されない。品質の改善活動を経営の柱にしたい。売り先別でみると、パソコンなどから車になりつつあり、今後も伸びていく。質の高いビジネスが求められる。製品の質をレベルアップしないと生き残れない。お客さまから「KOAがいい」というものづくりをしたい。事故があったら会社がなくなる危険のあるビジネスと肝に銘じて仕事に当たってほしい。
2010年は創業70周年になる。春にビジョンを示したい。
地域社会、家族に対して、年末にいい成果があったと言えるように、地に足をつけて作業してほしい。
健康は自己責任で管理して、明るい職場であるように。1年間、頑張りましょう。 -
1月10日は「110番の日」
伊那署は「110番の日」(1月10日)の一環行事として、110番に関するポスター展を10日まで、伊那市西町区のアピタ伊那店2階エレベーターホールで開いている。
同署管内の小・中学校から応募のあった17作品を展示。事故や事件、怪しい人を見たら110番まで竏窒ニ訴える標語の作品が多く、ポスターの色も赤や黄色など印象的な彩りで、買い物客の目を引いている。
「ドキドキするけど110番」の標語で警察官の絵を画面いっぱいに描いた作品や、「いたずら電話は止めよう」「この番号を忘れない」など、子どもの目線から考えた工夫あるポスターが多数並んでいる。 -
仲良くシュプール描いて…
親子(子どもは小学生以上)を対象とした恒例のスキー教室が5日、伊那市西春近のスキー場「中央道伊那スキーリゾート」であった。技術習得を目指し、市内を中心に駒ヶ根市から6組13人が参加。白銀のゲレンデで雪の感触を楽しみながら、冬休みの一日を満喫した。伊那市教育委員会の主催。
昨年に比べると10人ほど少ない参加だったが、小人数のため指導はみっちり。初心者から何度か滑ったことのある経験者まで、レベルに合わせ2班に分かれ、市体育協会スキー部(細野昭男部長)インストラクターの指導を受けた。
初心者は用具の使い方やブーツの履き方から、経験者は板をハの字にして滑るプルークボーゲンや、板を平行にして滑走するパラレルを学習。ゲレンデは積雪100センチ、雪質も良好で、参加者は滑り方のコツをつかむと繰り返しシュプールを描いた。
駒ヶ根市の阿部厳君(8つ)は母親の真弓さんと同教室に初参加。スキーは3年前から始め、この日は「ゲレンデの上から下まで真っ直ぐ滑ってみたい」と意気込んでいた。真弓さんは北海道出身で、小学校時代からスキーを学んでいたが、実は苦手。しかし、「親子で滑ると楽しい」とスキーを満喫していた。 -
改革・改善、真剣勝負
ルビコンが仕事始めコンデンサのトップメーカー、ルビコン(本社・伊那市、勝山修一社長)の06年仕事始め式は5日、西箕輪の本社であり、営業部門の一部を除く本社450人の前で、登内英夫会長と勝山修一社長が年頭のあいさつをした。
演壇には「改革・改善、真剣勝負の年にしよう」というスローガンが掲げられた。
登内会長は、年頭にあたって、「社員一人ひとりが自分の仕事を見つめ、改革を加え、効率の良い仕事をしてほしい」と訓示。続いて登壇した勝山社長は「景気回復というが先行きは不透明。勝ち組みになるためには、他社が1年かけて行う改善を四半期で行うことが必要」と話した。
最後に05年度新入社員の発声で、社訓と06年スローガンを唱和した。
※勝山社長のあいさつ(要旨)は別項 -
ルビコン 勝山修一社長訓話
小泉首相は年頭あいさつで「構造改革」を自画自賛した。だが、この4縲・年間の「構造改革」を実際に進めたのは民間企業だ。その中で、民間企業の中に勝ち組みと負け組みの分岐が表われた。
景気回復と言われているが、原油価格が高騰しても物価が上がらないなど不透明なところが多い。米国の好景気は今年一年続くか?、中国の好景気が新たなコスト競争を招かないか?、人民元の切り上げがどう響くか?竏窒ネどの疑問もある。為替レートも1ドル121円だったが12月一カ月間で5円も円高になった。為替の変動は電子産業に大きな影響を与える。そういう中で仕事をしていることを忘れてはいけない。
環境はどこの会社も同じだ。改善・改革をいままで以上にどれだけできるかで、今後の勝ち組みと負け組みが決まる。現在勝ち組みと言われる企業はこの4縲・年でかなりの改善をしてきた。当社は、その時期に良い商品を出し業績が上がった影響もあり、改善・改革の面では2年遅れだ。この遅れを挽回し、さらに前進するために、1年分の改善を四半期でやり遂げる気持ちで望もう。仕事に追いかけられるのではなく、仕事を追いかけて行けば必ず達成できる。
会社組織はピラミッド型ではなくアメーバ型でなければならない。誰もが最前線に立ち、誰もが支援部隊に回ることのできる、変動的に動く組織を作り上げて行こう。当面する四半期は「見える化」をテーマに、収益性の改善が見えるところから手をつけ、年間を通じた改善の糸口をみつけよう。 -
かんてんぱぱ・森のドライアート展
伊那市西春近のかんてんぱぱホールは15日まで、駒ヶ根市在住のクラフト作家・市山泰子さん(51)による「森のドライアート」展と、『かんてんぱぱガーデンに咲く四季折々の花』を出版した植物細密画家・野村陽子さん(52)=山梨県=の細密画展を開いている。植物の異なる側面を楽しめる2つの展示会が、訪れた人たちの目を楽しませている。
園芸種にはない魅力を持つ山の素材の色彩や形にひかれ、リースやオブジェ製作を手がけるようになった市山さん。今回はコケ類、樹皮、木の葉、つるなど、野山にある素材を中心にした作品を多く並べた。
乾燥した青葉だけでなく、枯葉も素材として使った作品も多いが、枯葉が青葉の緑をより鮮やかに見せる一方、青葉は枯葉の温かみを感じさせ、それぞれが作品を引き立て合っている。
市山さんは「あまり人が目に留めないなにげない素材の良さを知ってほしい」と話していた。 -
貴重な未公開収蔵品も展示
高遠町東高遠の町立高遠歴史博物館(北原紀孝館長)は、新たに大型展示ケースを2台設置し、併せて展示物の大幅な配置換えをした。
ケースは、高さ2メートル40センチ、幅6メートル60センチ、奥行き95センチで、し切りのない2階の第2、第3展示室中央に背中合わせに設置した。
第2展示室は、進徳館の基盤を築いた砲術家の坂本天山や、進徳館を設立した中村元起、「五聖像」などを1階展示室から移し、進徳館コーナーとして充実させた。第3展示室には、これまで公開していなかった伊那市の長桂寺に墓がある熊本の南画家・佐々布篁石のびょうぶ「四季泉水図」(1880年)や戸袋などを展示した。
1階は、入口に現・河南と長藤の両地区に洪積世人が移住した紀元前3万年(旧石器)から河南村が編入合併した1964(昭和39)年までの町と国内の歴史を記した年表を設け、高遠藩主・保科正之、鳥居家、内藤家と時代を追うように展示物を配置した。
「被害状況が図として残っているのは珍しい」(北原館長)1726年7月に発生した大地震によって破損した石垣や土塀など、高遠城の被害状況を幕府老中に届け出たとされる図面の写しや、江戸時代の火事場の正装といった展示することが少なかった収蔵品も並べた。
北原館長は「見やすく、理解しやすい配置換えができた」と話している。 -
中原菜採さん
飯島町七久保の道の駅、花の里いいじまの花の店を担当する。
「1日中、きれいな花に囲まれ幸せ。顔なじみのお客様が増え、お客様から花束をプレゼントしたら、とても喜ばれたと言われることが1番うれしい」
飯島町鳥居原に生まれ、美術系の短大に進学、造形を中心に生活デザインを学んだ。卒業と同時に道の駅から花店のスタッフにと声が掛かり、2年間、大阪市の花屋で研修した。
水揚げや葉の整理など下処理のし方を教わり、フラワーアレンジ教室にも通い、ヨーロピアンスタイルからブーケまで習得した。「アレンジやブーケは花材選びが1番難しい。病気見舞いにはにおいのしないもの、誕生日の花贈りは、相手の年齢、性別、雰囲気、好みを詳しく聞いてつくる」。一般的には男性には黄色やグリーン、シックな赤色を中心に「持った時の格好良さ」にこだわる。年配の女性には、明るい色の花を使い、講演会の講師や演奏会のアーチストに贈る花束は、大きな花、華やかな雰囲気の花でまとめるとか。
「お任せの注文が多い。花束を渡す時、気に入ってもらえたかどうか、いつもドキドキ、お客様の反応が怖い」。
仕入れは花き栽培が盛んな飯島町とあって「安くて新鮮、できるだけ飯島産を使うようにしているが、ほとんどは伊那市の中卸業から仕入れる。珍しい花、変わった物が好きで、渋い色の花、実物も多い」。
コーナーの室内温室にはバラやユリ、ガーベラ、トルコキキョウなど品ぞろえは約百種類。「バラは好きで種類も多い、ユリはボリウムがあり、大きな花束には欠かせないため、一応そろえてある」。
店内では切り花、鉢花のほか、フラワーアレンジ、キッチンブーケが目に付く。キッチンブーケは値段が手ごろとあって、結構売れ筋。ピンクと赤のバラでかわいい系にしたり、紫のトルコキキョウと濃い赤のバラをメインにしたシックなブーケなど、色々と工夫する。時には花嫁のブーケも手掛ける。ドレスの色や身長、顔立ちなどバランスの良いブーケになるように心がけているとか。
「今は冬の真っ只中、それでもチューリップやヒヤシンス、スイトピーなど春の花が並ぶとうれしくなる」と優しい顔がほころぶ。
両親と祖母の4人暮らし(大口国江) -
道の駅仕事始め式
飯島町七久保の道の駅花の里いいじま(駅長・高坂町長)は5日、仕事始め式を行い、06年の営業をスタートさせた。
25人のスタッフを前に、高坂駅長は「全国に向けた情報の発信、産業の集積基地として、昨年6月に利用者50万人を達成、年末には60万人余となり、道の駅の存在は大きい。町はさらなる発展を目指し、周辺整備を前向きに検討している」と述べ、スタッフの協力を求めた。
05年の直売所の売上は1億6千万円余。昨年よりも650万円増、104・2%と好調だった。 -
新春・経済対談
06年、伊那谷商工業の行方を探る【中】06年、伊那谷の産業・経済はどのように展開するか?上伊那経済をリードする伊那と駒ヶ根の商工会議所の会頭に話し合ってもらった。その2回目。
-
新春・経済対談
06年、伊那谷商工業の行方を探る【下】06年、伊那谷の産業・経済はどのように展開するか?上伊那経済をリードする伊那と駒ヶ根の商工会議所の会頭に話し合ってもらった。その3回目。
-
商工会の仕事始めの式
宮田村商工会は4日、仕事始めの式を開いた。前林善一会長は「日々の業務を全力でこなすことが、商工会の発展につながる」と5人の事務局職員に年始のあいさつをした。
「凡事全力という言葉が示す通り、平凡なことでも全力でやることが大切な仕事にもつながる」と指摘。
景気回復が地方まで伝わっていない現状も説明し、一層の協力を求めていた。 -
新「伊那市」誕生まで…カウントダウンボードを設置
伊那市・高遠町・長谷村は4日、3月31日の合併による新「伊那市」誕生までのカウントダウンボードをそれぞれ庁舎に設置した。
ボードには、新市の将来像「二つのアルプスに抱かれた自然共生都市竏註lと歴史と文化を育む活力と交流の美しいまち竏秩vと、それぞれのイメージキャラクターなどを書き、高遠町と長谷村は合併時の面積と人口も記している。
住民へのPRと合併への気運を高める狙い。 -
警察犬委嘱
警察犬として働く2頭の犬への嘱託書交付式が4日、駒ケ根警察署で行われた。委嘱を受けたのは共にジャーマン・シェパードのペガ・フォン・トーキョウシゲル号(6歳、メス)とフローレンス・フォン・ミナトツネイシ号(4歳、メス)。ペガを連れて警察署を訪れた飼い主の田中京子さん=駒ケ根市下平=に向山静雄署長が県警本部長名の嘱託書を手渡した=写真。田中さんは「ペガは少し神経質だが、しっかりした犬。頑張って捜査の役に立ってほしい」と話している。委嘱期間は12月31日までの1年間で、1年ごとに更新される。
警察犬は現在県下で28頭いる。パトロールや犯人襲撃などの警戒業務や足跡追求などに活躍している。 -
昭和伊南病院仕事始め式
駒ケ根市の伊南行政組合昭和伊南総合病院(千葉茂俊院長)は4日、新年に当たっての仕事始め式を行った。職員約60人が出席し、中原正純組合長の式辞を聞いた=写真。1月1日付で眼科医長に就任した新任の杉本知子医師に辞令が手渡された。
中原組合長は「いったん回復した病院の経営状態は昨年前半には大きく落ち込んでしまった。後半に入って持ち直してきているが、収支改善に向けて今後一層の努力が求められる。一方では地域住民の期待に応えられる心の通った病院にしていかなければならない。自信と誇りを持ち、全力投球で地域医療の向上に取り組んでほしい」と激励した。 -
駒ケ根市仕事始め式
駒ケ根市は4日、新年の業務開始に当たって仕事始め式を市役所で行った。職員ら約140人が出席。全員で駒ケ根市の歌を歌い、市民憲章を朗読して、新たな気持ちで1年をスタートさせた。
中原正純市長は式辞で「今年の箱根駅伝を見ていて大変感動した。心を一つにしてたすきをつないでいく選手たちのように、職員の皆さんもやらなければならないことは分かっているはず。今年は厳しい年になるかも知れないが、一人一人が目標を持って、市民の期待に応えられる、信頼される行政を目指して共に力を合わせて頑張り抜こう」と力強く激励した=写真。 -
箕輪町商工会初夢チャンスカード抽選会
箕輪町商工会の年末年始大売出し初夢チャンスカード当選番号抽選会は4日、商工会館であった。小林紀玄会長ら商工会3役、商業部役員、消費者代表の立会いのもと、厳正な抽選を行い、当選番号を決めた。
初夢チャンスカードは、昨年12月15日から今年1月3日までに町内の商店会加盟店で500円の買物ごとに進呈した。総発行数は14万枚。
賞品は初夢賞・商品券3万円28本、1等・商品券1万円56本、2等・商品券5千円140本、3等・商品券千円840本。賞品総額294万円。
抽選は、消費者代表として町消費者の会正副会長、商工会役員が箱の中から数字を書いたピンポン球を引いて当選番号を決めた。
当選番号は▽初夢賞(各組共通下4桁)=2506、5665▽1等(各組共通下4桁)=0244、3828、6496、7577▽2等(各組共通下3桁)=363▽3等(各組共通下3桁)=056、280、585、744、898、939-。
賞品引換期間は6日から20日まで。
賞品引換場所は町商工会(土・日・祝日休み)、井口モータース、藤乃園ピュア店、かどや時計店、ふとんショップいとう、平林商会、ミクロスタンプ、若林酒店。町内大型店はピュア・ジャスコ、ベルシャイン伊北店、ビーワンみのわ店の各サービスカウンター。 -
南箕輪村・元旦初走りイベント
初日の出の中を走りながら、新年の空気を感じよう竏窒ニ、「元旦!初日の出・初走りイベント」が南箕輪村であった。子どもから大人まで、約60人が村役場正面駐車場からスタートし、新たな年明けを全身で感じた。
村の教育委員会と体育指導委員の主催する恒例のイベント。昨年は雪で中止になったため、2年ぶりの開催となった。
1キロコースと3キロコースがあり、それぞれのコンディションに合わせて村内を走った。
池田友美さんは、長男の翔太君、長女の綾香ちゃんの3人で初参加。昨年小学校に入学した綾香ちゃんが、学校の授業を通してマラソンを好きになったことをきっかけに、参加を決めたという。
準備体操をした後、合図と共に一斉にスタートした参加者たちは、早朝の村内を軽快に走り抜けた。
太鼓グループ「楽鼓」によるレセプション演奏もあり、参加者を楽しませていた。 -
長谷村成人式
長谷村成人式が1日、村公民館であった。新成人22人が出席。新たな門出を喜びつつ、「長谷村」としては最後の成人式となることを惜しみあった。
宮下村長は「80年の人生のうち20年を終わろうとしている皆さんは今後、義務を伴う責任を果たしていく必要もある。長谷村は31年の歴史を閉じるが、長谷という名は伊那市長谷として残り、長谷の雄大な自然も変わらない。苦しい時などに故郷を思い出し、どんな時でも励ましてくれるものであることを知ってほしい」と新成人に訴えた。
新成人代表の伊藤真悟さんは「これからの人生、一人ひとりが責任を持った行動をしていきたい」と新たな決意を述べた。
中学校時代の教諭小林智さんによる記念講演もあり、昔懐かしい恩師や友人に会えた喜びにも浸っていた。 -
かんてんぱぱで高遠石工写真展
「高遠石工を訪ねる友の会」(赤羽忠二代表)による「新春高遠石工写真展」が4日から、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。県内外に残された素晴らしい石仏を撮影した写真約70点が、訪れた人の関心を引き付けている。
江戸中期から多くの石仏を残した高遠石工は、生活の場を求めて伊那地域から山梨県、岐阜県、関東方面など、あらゆる地域へと波及。その優れた技術は各地で受け入れられた。
職人によって作風は異なるが、手からつま先まで丹精に刻まれた高度な技術は一環している。約200年前に始まった文化は以後100年近く、親から子へと引き継がれたが、明治時代になると後継者が不足し、技術が途絶えてしまった。
会場には、親子代々の作品写真を並べた展示もあり、美しい石仏と共に時代の変遷もうかがえる。
代表の赤羽さんは「先祖が苦労して引き継いできた技術が、今なお各所に存在していることを知ってほしい」と話している。
入場無料。午前9時縲恁゚後6時。9日まで。 -
寒い冬 スキー場で満喫
年末年始の休み中、伊那市の中央道伊那スキーリゾートは県内外の家族連れなどでにぎわった。昨年12月29日から1月3日までの利用者は約1万人で、ほぼ例年並み。寒気で良質の雪が整ったゲレンデは好評で、関係者は「例年以上の利用が見込めそう」と今シーズンの盛況を期待する。
地元客や愛知県、岐阜県、三重県の中京方面から訪れる人が中心で、スキーやスノーボード、そり滑りと思い思いに楽しんだ。今季は新設した砂場感覚で遊べる「雪の公園」が人気で家族連れが増加し、そりや雪遊びを楽しむ人が多いという。
昨年12月下旬は日本海側を中心に全国で記録的な大雪となり、中京方面の交通にも影響があり、12月23、24日の利用者数は減少。翌週の30、31日はスキーを心待ちにしていた利用者が押し寄せ、2日間の合計利用者は近年3年間で最も多い、約3千人だったという。
営業は平日午前8時30分縲恁゚後4時25分、土日・祝日は午前8時縲恁゚後4時15分。問い合わせは中央道伊那スキーリゾート(TEL73・8855)へ。 -
正月に新たな門出 祝い、責任再確認
南箕輪村の成人式が3日、村民センターであり、該当者186人(男性94人、女性92人)のうち、108人が出席した。スーツや晴れ着に身を包んだ新成人たちは、久しぶりに合う友人との再会を喜び、大人としての新たな門出を祝った。
式典で唐木一直村長は「今年の成人式は自立に向けて歩み出す年。村づくりをどうしたらよいか、住みよいと感じる村づくりの話し合いに、積極的に参加していってほしい」と式辞を述べた。
成人者を代表して専門学生の中山理美さんが「社会人の一員として、責任ある行動をとりたい。こうして成人式を迎えられ、温かく見守ってくれた家族、厳しく育ててくれた先生、支えてくれた地域の皆さんに感謝したい」と謝辞を述べた。
大学生の伊藤亮介さんは「近年悲しい話が多い世の中。今の自分には何もできないが、さまざまな出来事に関心を持ち、人としてかかわることが成人の仲間入りだと思う」と意見発表した。 -
南箕輪村 新成人に聞く
南箕輪村は(1)成人になって思うこと(2)大人になって最もしてみたいと思うこと(3)自分たちの住んでいる地域(村)をどう思うか(4)自立を選んだ村が今後良くなるにはどうすればいいと思うか(5)隣の伊那市と高遠町、長谷村との合併(3月)をどう思うか(6)権兵衛トンネルが2月4日に開通するが、どう思うか(7)自分たちの住んでいる地域と木曽との新しい関係に何を期待するか竏秩B
◆(1)投票権を得た(2)株をやってみたい(3)これからも発展していくいい村(4)もっと周りに出せれる産業(特産)を育てる(5)他の市町村の財政難を負担しないとなので南箕輪村は合併しなくてよかった(6)これでもっと村が大きくなればよい(7)2つの地域とも大きく発展できれば。新しい産業も生まれそう(前澤貴仁さん・東京都・大学生)
◆(1)お酒が飲めること(2)お酒をいっぱい飲みたい(3)きれいで豊かで誇れる村(4)このままでよい(5)周りに出せる産業をつくる(6)木曽谷と近くなってよい(7)共に大きく発展できれば(福澤健治さん・東京都・アニメーター)
◆(1)何もない(2)選挙にいってみたい(3)お金持ちの村(4)難しい問題(5)村を愛しているので合併はだめ(6)交通が便利になる(7)交流(清水亮さん・北殿・会社員)
◆(1)大人の仲間入りができた(2)選挙にいきたい(3)素晴らしい村(4)まだ未熟なので思いつかない(5)村が好きなので合併はだめ(6)いろんな面で便利になる(7)木曽との交流(赤羽隼さん・長野市・短大生)
◆(1)お酒が堂々と飲める(2)選挙にいきたい(3)人柄など温かい村(4)村民の一体化(5)村を愛しているので合併はよくない(6)村が栄えれば(7)人との交流(関戸健一さん・東京都・専門学生)
◆(1)自己責任の世界になったと強く感じる(2)投票(3)最近、活気が出てきて年々よくなっている(4)村民の意見を尊重していくこと(5)周りに流されてる空気があったので仕方がない(6)人の出入りがでて、ますます活気がでれば(7)いい意味で、新しいことができることに期待(山崎さおりさん・南殿出身・大学生)
◆(1)いろいろな責任を問われるのでまっとうしたい(2)友達との付き合い(3)自然がたくさんありとてもよい(4)これからも自然を残してほしい(5)昔からあったものが失われるのはちょっとさみしい(6)知らなかった(7)人との交流がもてれば(匿名希望女性・久保出身・大学生)
◆(1)自分の行動に責任をもつ(2)会社で頼られる人間になりたい(3)近所付き合いがよい仲良しの村。空気もおいしいし、星もきれい(4)他の市町村と協力しながら、自立した村を発展させていければ(5)一つになることで皆が景気よくなればよい(6)交通が便利になること(7)お互いの地域のよいところを取り入れながら交流が広がれば(中山理美さん・東京都・専門学生)
◆(1)気持ちは変らない。お酒が飲める(2)10代でできなかったいろいろな挑戦を果したい(3)自然豊かな村(4)人を思いやれる村民が増えればよい(5)いいと思う(6)近くなってよい(7)お互いに自然を大切にすること(春日早紀さん・神子柴・会社員)
◆(1)今年から働くので責任を感じる(2)人に役立ちたい(3)危険の少ない安心して暮らせる村(4)若い人たちが引っ張っていく(5)それぞれが考えて合併したのでよいと思う(6)交流が深まれば(7)それぞれの文化が深まること(清水知世さん・神子柴・短大生) -
06年仕事始めの式 首長のあいさつ
◆宮下村長
昨年は大変多忙な1年だった。今年は長谷村の長年の歴史の中で、大きな変革のときを迎え、新伊那市の長谷自治区としてスタートする。村の今までの歴史を締めくくり、新たな旅立ちに向けて、どのように進むか、かせられた業務は重いが、皆の英知と努力で乗り切ってもらいたい。合併というのは変革のときということを、それぞれの立場の中で認識し、一人ひとりが自分の心に『あのとき自分はよくやった』と誇れるよう、1年間努力してほしい -
上伊那農協で「正月だるま貯金」
JA上伊那の各金融窓口で4日、預金者にだるまや干支(えと)の犬をかたどった貯金箱を配布する恒例の「正月だるま貯金」があった。縁起物のだるまや、かわいらしい貯金箱を手に、利用者は喜んだ。
伊那市狐島の本所では、福だるま460個、貯金箱150個を用意。開始時刻の午前7時30分から列ができ、子供を連れた主婦や高齢者を中心に、出勤途中の会社員などでにぎわった。
本年1年間のガス代を入金した原野明恵さん(43)=同市西町=は「去年の家計は子供の養育費で大変だったが、今年は長女と長男が高校、中学に入学するので、去年より出費がありそう。金銭的にも厳しい世の中なので、家族一人ひとりが周りに感化されぬよう意識を持って過したい」と話していた。 -
恩徳寺で加持祈祷盛ん
南箕輪村沢尻の伊那成田山・恩徳寺で、新年の加持祈祷が盛んだ。例年にない寒さにもかかわらず、大晦日の除夜の鐘、元旦の大護摩で賑わった同寺では、2日以降も信者や地元企業が、厄除け・社運隆盛・商売繁盛・交通安全などを願って祈祷を受けている。
4日も市内の建設会社が有志を募って30人ほどで参詣。林宥音住職が真言密教の教えにそって、同寺の本尊・不動明王の前で護摩木という特別の薪を焚き、燃え上がる炎の前で、弘法大師・空海から伝わる真言を唱えた。
三が日は信者などの個人の祈祷が多く、企業などが仕事を始める4日から、企業・商店などが多くなると言う。
真言密教に伝わる「加持祈祷」の「加」とは本尊が信者に心をかけてくれることをいい、「持」とはそれを受け止める信者の信心をいう。儀式を執り行う住職は導師と呼ばれ、本尊・信者・導師の三者が一体になることを念ずるそうだ。
加持祈祷を終えた林住職は、「06年はぜひ、戦争のない平和な年になってほしい。その思いを毎回込めて祈祷しています」と話した。 -
ブラジル母国語教室「BABY KID’S」保育担当
駒ヶ根市赤穂
関口一枝さん「ポルトガル語で『うんちが出る』っていうのは“コッコ”っていうのだけど、最初はそれさえも分からなくて大変でした」
伊那市双葉町にあるブラジル人母国語教室「Baby Kid’s」(飯島ヨシムネ代表)の保育担当。昨年3月、代表の飯島さんが一時帰国することになり、その間の3カ月間、留守を引き受けることになった。「今は約束の3カ月を過ぎているのだけど、慕ってくれる子どもたちや、日本の事情がよく分からないスタッフに『いてほしい』って引き止められて、なかなか戻れなくて」と笑う。
◇ ◇
高校卒業後、オーストラリアへと出かけた次男が身ぐるみをはがれ、斬りつけられるという事件に遭遇。しかし、近くにいた中年女性が面倒を見てくれたおかげで、息子は無事に帰国することができた。見ず知らずの外国人を助けてくれた女性に感謝しながら「きっと日本で生活する外国人も、いろんな不安を感じているんだろうな」と実感した。少しでもそうした人たちの力になれれば竏窒ニ、出稼ぎに来る日系ブラジル人の家族と交流するようになる。そんな中「会社の寮を使って日系ブラジル人の子どもたちを見ている人がいるよ」と紹介されたのが「BabyKid’s」の前身となる託児所だった。そこから親戚付き合いのような交流が始まる。
◇ ◇
母国語教室との付き合いは20年近い。保育士として勤め上げたキャリアもあったが、日本の保育園と違い「言葉の壁」がある母国語教室での生活には、当初戸惑うこともあった。何が原因で泣いているのか分からず、なんて声をかけてあげれば良いのか分からない竏窒サんな状況もしばしば。しかし、日本語ができる子どもの力を借りて、何が原因かを知ることができるようになった。ここまでがんばってこれたのは、子どもたちが与えてくれたパワーのおかげ。
教室にはポルトガル語しか話せない子どもも多い。「せめてあいさつくらいは」と毎朝、ポルトガル語のおはよう“ボンジーア”に続けて、日本語で“おはようございます”とあいさつするようにしたところ、最初はポルトガル語しか話せなかった子どもが「おはようございます」とあいさつしてくれるようになった。「いただきます」を言う習慣もなかったが、それも言えるようになった。こうした日々の変化を発見することが、何よりの楽しみとなっている。
「もういい年なので、今後は自分の趣味の時間もほしいなっと思って。ただ、保育担当を離れても、母国語教室や日本にいるブラジル人家族とは変わらず交流をし、自分にできることを続けていきたいと思ってます」 -
飯島町新年祝賀会
飯島町は4日、06年新年祝賀会を文化館で行った。村や議会、総代会、商工会、JA、行政委員など各界の代表約130人が出席し、新春を寿ぎ、町の発展を誓った。
「町歌」斉唱で開式、高坂町長は、伊南バイパス本郷地区用地買収や内掘醸造の立地、与田切川飯島第6砂防堰堤の完成-など挙げて、05年を振り返り「今年は三位一体の改革により、補助金、交付金の削減が予想され、町財政は一層厳しくなる。実質的な自立の1年目の年、継続事業を中心に、補助金やサービスの見直し、子育て支援への重点配分などメリハリのある予算編成を行っている」と編成方針に触れ「住民と行政が痛みを分かち合い、協働の力で持続可能な自立のまちづくりを目指すことが、行政と住民の責務。全職員一丸になって努力したい」と新年の決意を述べた。
野村議長は「今年は協働のまちづくりの定着と前進させる年。議会は町とは対立でなく、緊張関係を保ちながら、一丸となって町民の付託に応えたい。9月30日は新町発足50年周年記念日に当り、喜びを町民と分かちあいたい」とあいさつした。
この後、町民憲章朗読、祝宴に移った。 -
中川村の仕事始め式
中川村は4日、基幹集落センターで、職員ら約100人を集め、仕事始め式を行った=写真。
「中川村歌」を歌って開式。曽我村長は「昨年は大きな変化の1年だったが、今年は周囲の環境が大きく変わり、三位一体の改革の影響が数字で現れ、村の将来を決める重要な年。来年度の予算編成作業が始まっているが、拙速にならず、集中度を上げて、密度の濃い作業を進めて欲しい。役場の仕事は未来をつくる仕事。職員はスクラムを組み、足並みをそろえ、時には意見をぶつけ合いながら、進んでほしい」と述べ、職員の協力と一層の奮起を促した。