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議運が対面方式採用を提案
宮田村議会運営委員会(片桐敏良委員長)は、定例会一般質問で議員と理事者らが向き合って質疑する対面方式を採用するなどの議会改革案をまとめ、17日の全員協議会に提案した。一方でやり方を変えるだけでは質の向上につながらないと異論も挙がり、近く再議論することになった。
一昨年の議会改選後から改革の検討が始まり、特に一般質問のやり方について議論。
既に質問回数の制限緩和などを実施したが、一問一答方式の採用も検討してきた。
議運は一問一答の導入について時期尚早と判断。経過措置として、質問を1項目ごと対面によって質疑する案をとりまとめた。
案では項目ごとの質問回数を3回までとしたほか、ひとりあたり40分以内の持ち時間制を採用している。
片桐委員長は議運案について「質問のレベルアップも考慮に入れた」と全協で説明したが、時間制の採用などに異論の声も。
また、「形を変えるだけで、質問の中味が大きく変わるとは思わない。レベルアップを図るためには(現状でも)改善の余地がある。もっと総合的な研究をすべき」と、慎重な対応を求める声もあった。 -
村土の利用計画13年ぶりに改定
国土利用計画に基づく宮田村の村土利用計画が13年ぶりに改定され17日、村議会全員協議会に示された。引き続き土地活用が・ス虫食い状態・スにならないよう、用途ごとの集積化を図っていく。
目標である人口1万人達成を想定し、2015年には住宅地が25ヘクタール、工業用地が15ヘクタールそれぞれ増加すると目標規模に設定。一方で農用地は52ヘクタール減少すると見込んだ。
既存の土地用途を基本にして、住宅地域、工業地域、農業地域などをある程度すみわけし、有効活用を図る。
村土の利用に関して行政上の指針となる同計画は2001年に改定する予定だったが、合併問題の浮上により中断していた。
昨年7月に庁内に委員会を設け策定作業に着手。県との調整も行なってきており、3月定例会に議案上程する。
この日の全協では、住民委員らで構成する審議会がまとめた村の第4次総合計画後期基本計画案についても説明。内容について意見交換したが、再度全協を開いて理解を深めることになった。 -
インフルエンザ 郡内小学校で集団発生
伊那保健所に18日、上伊那郡内の小学校からインフルエンザ様疾患の集団発生の報告があった。同保健所によると、当該小学校の4年生1クラス27人のうち、16人が高熱、咳などの症状を訴え欠席。同小は19日から20日まで、同クラスを学級閉鎖する。
上伊那では今季、インフルエンザの集団発生、学級閉鎖はいずれも初。県内では学級閉鎖は2校目。
感染症発生動向調査第2週(1月9日縲・5日)のインフルエンザ患者届出数は、県全体で定点当たり7・55人で、増加傾向にある。伊那保健所は、今後もさらに患者数の増加が心配されることから、感染予防のための注意を呼びかけている。
インフルエンザの感染予防対策は、▼よく食べる▼よく寝て、休養を取る▼よく「うがい」「手洗い」をする竏窒ネど。「インフルエンザにかかったな」と思ったら、早めに医療機関で受診することが必要だという。 -
優しく、温かく、患者和ませて
南箕輪村の上伊那農業高校のクラブ「国際研究班」(池上あゆみ部長、4人)が作ったアメリカンキルトが1月末まで、伊那市の中央病院4階ラウンジに飾られている=写真。ラウンジに集まる利用者たちは、優しくて温かみのある作品を見て和んでいる。
昨年8月、新しく着任した米国出身のAETの先生と交流を図るため、秋の文化祭に向けてアメリカンキルトを製作。より多くの人に見てもらおう竏窒ニ今回、生徒たちが同病院に申し入れた。
作品は、縦120センチ、横90センチ。購入した布や各自が自宅から持ちよった古布で作った。クラブ活動や放課後の時間など、2カ月の製作日数が注ぎ込まれている。
出産を控えた箕輪町の30代女性は「とってもじょうず。毎日、ラウンジを利用して和んでいます」と笑みを見せていた。 -
カウンセリングを学ぶ会の公開講演会
上伊那子どもサポートセンターは14日、「不登校の諸君と共に」をテーマとした公開講座を伊那市立図書館で開いた。子どもとの向き合い方に悩む母親など約10人が参加。不登校や引きこもりに悩む子どもの心理的不安やストレスに、親としてどう付き合っていけばよいのかなどを学んだ。
講師は「のぞみ学園」園長の北澤康吉さん。ロジャーズ流カウンセリングで不登校や引きこもりの子どもたちを支援している。月に1度、上伊那子どもサポートセンターで開く「カウンセリングを学ぶ会」(コープ倶楽部主催)の講師も務め、今回はその会の公開講座とした。
北澤さんは「登校拒否は安全反応である」として、精神的にも身体的にも不安を感じるようになった現代では、しばらくその姿を大切にしてあげる必要があると説明。
また、受験などを控えた子どもは、だれよりも自分の将来について不安を感じており、親が言及して追い詰めるのでなく、自分から自発的に相談してくるまで待つことも必要竏窒ニ話した。 -
社会福祉関係知事表彰
県は19日、高齢者・障害者支援などに取り組むことを通して、地域の社会福祉充実に貢献した個人・団体を知事表彰する。
上伊那は、まちのバリアフリー化を提言して地域のまちづくりに積極的に活動した人や、児童擁護施設に食事を提供したり調理実演をするなどのボランティアに取り組む飲食店経営者らでつくる団体など、4個人2団体が表彰を受ける。次のみなさん。
◇障害者福祉=久保田元次(駒ヶ根)、西島米子(飯島)
◇高齢者福祉=駒ヶ根市上赤須高齢者クラブ(駒ヶ根市)
◇更生保護=渕井光久(箕輪)
◇ボランティア=一の会(伊那)、矢島忠夫(箕輪町) -
上伊那岳風会駒ケ根地区初吟会
上伊那岳風会駒ケ根地区の初吟会が15日、赤穂公民館であり、市内18教室の160人が参加、約100プログラムで鍛錬した喉を披露した。
全員で「富士山」を吟じて幕開け。堀内岳茂会長が朗朗ときよめ吟を行った後、独吟や教室単位の合吟で漢詩、漢文の1節、和歌、新体詩などを吟じた。
また、勇壮な剣舞、扇をかざして舞う扇舞などが舞台を新春らしく華やかに彩った。 -
男女共同参画基礎講座
男女共同参画推進本部上伊那支部は13日、「男女共同参画基礎講座」を伊那市の県伊那合同庁舎で開いた。約50人の地域住民が参加。講演や事例発表があり、よりよいパートナー関係から生まれる楽しいまちづくりについて学んだ。
男女共同参画センターの三澤鈴子館長が「地域、家庭における男女の役割」をテーマに講演。
男女共同参画については、男性意識を変えることばかりに焦点が向きがちだが、実は女性意識の中にも「男性が家事をすることは無理」といった考えが根強くあることを示した上で、地域の男女共同参画プランをうまく活用しながら、まずは自身が変わっていくことが大切であることを強調した。
南箕輪村の向山朋子さんは、自身の夫婦・親子関係から実感した、思いを伝えることの重要性や、不安を分かち合える関係に感謝することの大切さを参加者に伝えた。
箕輪町の女性団体連絡協議会は寸劇「住みたいね こんな街に」を披露。笑いを交え、男女が協力しながら支えていく社会の実現を訴えた。 -
箕輪町国際交流協会新年会
箕輪町国際交流協会は14日、新年会を町文化センターで開いた。会員や日本語教室の外国人生徒ら約60人が、鍋を囲んで歓談した。
恒例の新年会。日本語教室の講師らが準備した鍋のほか、寿し、オードブルなどがテーブルに並び、生徒らは寒い冬にぴったりの日本の味「鍋」をたん能し、会話も弾んだ。
「人間すごろく」などゲームにも熱中。「真剣勝負」は、じゃんけんで勝った人が丸めた新聞紙で相手の頭をたたき、負けた人はたたかれる前にヘルメットをかぶるゲーム。母国ごとの中国、インドネシア、ブラジルの各チームや子ども、先生、会員の計6チームが勝ち抜きで対戦し、中国チームが優勝。攻防のやりとりが笑いを誘い、楽しく盛り上がった。 -
赤穂南小で歯の授業
80歳になっても自分の歯を20本維持しよう竏窒ニ日本歯科医師会などが中心になって呼び掛けるキャンペーン「こども8020推進事業」の対象校として上伊那で唯一指定されている駒ケ根市の赤穂南小学校(白鳥彰政校長)で16日、5年3組の児童を対象にした歯の授業があった。講師は辰野町の歯科医で県歯科医師会地域保健部員の村上順彦さん。村上さんは歯の役割や、よくかむことの大切さをユーモアを交えながら説明し、かむことで脳が活性化される証明として記憶力のテストを行った。児童らに風景や動物などのスライド写真15枚を2セット見せ、この中に違うものが何枚あったかをチェックさせる。1回目のテストの後、2回目は児童らにガムをかませながら、別の写真を使って同じテストをすると、全員が1回目と同じか良い成績を挙げた。児童や見守る教諭らは「不思議」「これからはガムをかみながら勉強しよう」などと感心した様子で話し合っていた=写真。
5年生の残る2クラスも19日に同様の授業を受ける。同小は「歯の日」や「歯ッピータイム」を設けるなどして児童の虫歯予防に力を入れていて、05年には県歯科医師会が選ぶ「良い歯の学校」最優秀校にも選ばれた。 -
学級編制懇談会
駒ケ根市教育委員会は赤穂南小学校(白鳥彰政校長)の06年度の新5年生(現4年生)の学級編制に当たり、現行の3学級を2学級とする方針を固め、16日夜、赤穂南小学校で懇談会を開いて保護者らの理解と協力を求めた。
懇談会には中原稲雄教育長、小林晃一教育次長、小松政文こども課長、白鳥校長が出席し、集まった保護者約70人に対しスライドなどで説明した=写真。説明された案は、06年4月からの新年度に際して現状の3学級を37人ずつの2学級とした上で、担任1人が学級を受け持つ現体制から、2学級に各1人の担任がつき、1人のTT(ティーム・ティーチング)教諭が両学級を指導する3人体制に移行する竏窒ニいうもの。3人体制の利点として▽一学級の人数が多い中学に進学する際の不適応=中1ギャップ=が緩和される▽各教諭の得意分野を生かした授業ができる▽複数の教諭によるきめ細かな指導が可能になる竏窒ネどが挙げられた。同小4年生の児童数は現在74人。
保護者からは「2学級では担任の目が行き届くか不安。今の3学級でせっかくうまくいっているのにわざわざ変える必要があるのか疑問だ」「複数の目で子どもを見てもらえるメリットもあり、2学級でもよいのでは」など、賛否双方の立場から意見が交わされたが、大筋では示された案に合意した。市教委は「基本的な方針は決定済みだが、今後新しい体制を運用していく上で意見や要望などがあれば検討して採り入れていきたい」としている。
市教委は今後の小学校の学級編制の基本的な方針として▽3年生までは30人規模学級▽3年生・5年生への進級時にクラス替えを実施▽高学年は40人学級とし、小人数指導やTTを実施▽6年進級時にはクラス替えをしない竏窒ネどを併せて示した。 -
東小スキー教室
駒ケ根市の赤穂東小学校(熊谷正校長)は16日、そり・スキー教室を駒ケ根高原スキー場で行った。ここ数日緩んだ冷え込みや雨のせいで雪質はもうひとつだったものの、晴天のゲレンデで2年生はそり、5・6年生はスキーをそれぞれ楽しんだ。
5・6年生の児童らはスキーの習熟度別にグループに分かれてそれぞれインストラクターの指導を受けた。初心者グループではまずスキーの付け外しや転び方の練習から。児童らは苦労しながら次第に雪の感触をつかみ、すぐにターンもできるようになるなど、子どもならではの上達ぶりを見せていた。上級者グループではストックを横にして抱えたり、ターンのたびに内側の足を浮かせたり、ストックを持たずに滑るなど、レベルの高い技にも挑戦した=写真。
同小は1年生のそり教室と3・4年生のスキー教室を26日に予定している。 -
水引き工芸に挑戦
宮田村公民館の生涯学習4講座は合同で17日、飯田下伊那地方伝統の「水引き工芸」に挑戦。30人の参加者の多くは初体験だったが、・ス結ぶ・ス楽しさを満喫していた。
飯田市鼎の水引クラフト作家園部三重子さんが講師。
参加した婦人学級、宮田学級、同大学、同大学院の受講生は、水引で基本の結びとなる「鮑(淡路)結び」に取り組み、鶴や松をつくった。
「やったことがないから、覚えてみたいと思ったけど。本当に難しい」と、細かな手作業に誰もが悪戦苦闘。
それでも「最初の結びさえ覚えてしまえば、意外に簡単。ちょっとくらい間違っても大丈夫」と話す園部さんの丁寧な指導に励まされ、自分だけの水引き作品を完成させた。
水引き教室は今後も2回開き、レベルに応じた工芸品に挑戦する。 -
中部電力が箕輪東小で電気出前教室
箕輪町の箕輪東小学校6年生は17日、中部電力の出前教室「電気実験教室」で、磁石とコイルを使って電気を作る仕組みを楽しく学んだ。
出前教室は、地域貢献、学校教育への協力を目的とした中電の事業の一つ。東小は、6年生が理科の「電流のはたらき」という単元を学ぶ導入にしよう-と申し込んだ。
中電伊那営業所のスタッフが講師を務め、家庭にある電気製品を考えながら、電気の役割「動力・熱・情報・光」を学んだ。
電気を作ってみよう-と、磁石とコイルを使った「ブランコ実験」で、実際に磁石の中でコイルを動かし、電気を起こした。児童は検流計をのぞき込み、針が動き電気が起きたことが分かると「すごい」「動いた」と話し、磁石のS極とN極を反対にしたり、磁石の代わりに鉛筆やはさみを試して楽しんでいた。
手回し機器の実験でハンドルを回して発電し豆電球を点灯させ、早く回すと光が強く、弱く回すと光が弱いこと、発電所では水力、火力、原子力で発電していること、電気は蓄えることができないため今使っている電気は今作っていることなども学んだ。
丸山友花さんは、「実験は知らないことばかりで面白かった。細かいところまで教えてくれたので楽しかった」と話していた。
出前教室は中電伊那営業所では今年が初。南箕輪小学校ですでにあり、高遠小学校でも今後予定している。 -
箕輪北ミニバス教室女子
北信越大会で県勢過去最高の3位入賞箕輪町の箕輪北ミニバスケットボール教室女子チームが、第25回北信越ミニバス大会(7縲・日、新潟県上越市リージョンプラザ上越)で、長野県女子チームで過去最高成績となる3位入賞を果たした。16日、選手が町役場を訪れ、平沢豊満町長、小林通昭教育長に喜びの報告をするとともに、今月末の全国選抜長野県大会への意気込みを語った。
8日の予選リーグで優勝候補の加賀(石川)に59対34、松浜(新潟)に75対26で快勝し9日の決勝トーナメントに進出。大形(新潟)と対戦した準決勝で前半は3点リードで折り返したが後半シュートミスからペースを崩し42対55で敗れた。3位決定戦は速攻がさえ、優位に試合を進め泉野(石川)を53対40の大差で破った。
北信越大会は過去、県勢の女子はベスト4以上がなく、「メダルをとるのが目標だった。うれしい」と喜びを語った。
箕輪北は28、29日の第17回全国選抜長野県大会(長野市)に出場する。選手は「ミスを少なくして金メダルをとり、全国に行きたい」と力強く話した。
町長は「健康づくりが大切。ベストコンディションで臨み、高い目標を達成できるよう頑張って」、教育長は「全国は1点差の世界。1点を守れるかは練習次第。練習に励んでいい成果を残して」と激励した。
唐沢茂コーチは「リバウンドを取ること、ゾーンディフェンスをうまく攻めることが課題。全国選抜は、得意の速攻を出し、失点を少なくして前半で決まるような試合にしたい」と話している。 -
駒ケ根市スポーツ少年団交流大会
駒ケ根市スポーツ少年団は15日、市民体育館で第14回駒ケ根市スポーツ少年団交流会を開いた。11団約400人が参加し、キンボールともちつき大会で団員相互の親ぼくと交流を深めた。
団員らは3チームごとコートに入り混じり、直径1メートル20センチ、1キロのピンクの大きなボールを落とさないようにレシーブしたり、ヒット(手や腕で打撃)するなどして、競技に熱中した。
この後、11基のうすを並べ、にぎやかにもちつき大会。50キロをつき上げ、保護者と一緒にきなことあんこもちで味わった。
競技に先だって開いた開会式で、駒ケ根ライオンズクラブ(北原公和会長)は活動費として10万円を贈呈した。 -
井坪建設が飯島町に進出、主要生産ラインを移転
駒ケ根市赤穂の井坪建設(井坪義幸社長)は飯島町赤坂の下平製作所長野工場を用地ごと買取、住宅部材加工部門を移転する。昨年末、工場の大規模改修に着手、5月に完成予定で、4月から順次、断熱パネル製造、プレカット生産ラインなど主要生産部門を移転し、稼働開始する。合わせて、敷地内にある老朽化した社宅を共同住宅に再生する。将来的には本社機能を含め、全面移転の考え。
仮称井坪建設飯島工場は敷地面積は1万5300平方メートル余、東西に長い3300平方メートル余の工場、事務所、厚生施設のほか335平方メートルの社宅もある。
社宅は補強コンクリートブロック造鉄板ぶき2階建、築37年。無断熱コンクリート住宅を徹底した高断熱化と設備やデザインを一新し、高性能で快適な共同住宅(10世帯、2LDK、1LDK各5室)に大改造する。具体的には外壁、天井に断熱材(厚さ10センチの発泡スチロール)を張り、開口部にはペアガラスを、水周りをグレードアップし、オール電化で省エネ、快適住宅を目指す。入居は5月を予定、入居者を募集している。
井坪社長は「建物は古いが躯体がしっかりしている。解体すれば、大量の廃棄物が出るが、改修すれば、環境に優しく、費用も新築の約半分で済む」と話している。 -
県アンサンブルコンテスト中学校の部、上伊那から飯島中など5チーム県大会へ
第31回県アンサンブルコンテスト中学校の部南信大会(県吹奏楽連盟などの主催)が15日、下諏訪町総合文化センターで開かれ、上下伊那、諏訪の地区予選を勝ち抜いた25校47組が出場し、日ごろの練習の成果を披露した。上伊那勢は飯島中学校2チームのほか、赤穂中学校、箕輪中学校、辰野中学校の5チームが28日、松本市文化会館で開く県大会への出場を決めた。
このうち飯島中学校は10年ぶりの県大会進出、2チーム出場は初めて。木管8重奏でフェルナンデス作曲「シェリトリンド」を演奏し金賞に輝き、打楽器3重奏では、金田真一作曲「エオリアントリオ」で銀賞を獲得、県大会への切符を手にした。
顧問の小林孝行教諭は「部員数が少なく、1年生を交えての編成だったが、ひとり一人が頑張ってくれた」と喜んでいた。
上伊那関係分の結果は次の通り
▽赤穂中学校=クラリネット7重奏・金賞(県大会)、木管5重奏・銀賞▽箕輪中学校=金管8重奏・金賞(県大会)▽辰野中学校=打楽器5重奏・金賞(県大会)、金管8重奏・銀賞、クラリネット5重奏・銅賞、木管5重奏・銅賞▽伊那中学校=金管8重奏・銀賞、クラリネット4重奏・銅賞▽伊那東部中学校・クラリネット8重奏・銀賞▽西箕輪中学校フルート3重奏・銅賞▽中川中学校=金管5重奏・銅賞 -
元村長の故・桃沢忠実氏に叙勲を伝達
中川村の曽我村長は17日、役場で昨年11月12日に急逝した、元村長の桃沢忠実氏(75)=片桐、小和田=に叙勲を伝達、遺族(女婿)の桃沢傳さん(48)=会社役員=が受け取った。
曽我村長は「立派な堂々とした村長で、村民の福祉向上、村政発展に寄与された。亡くなる直前まで、ゴルフ場跡地の件でお世話になった」と振り返った。桃沢さんは「一生懸命やってきたことが、叙勲という形で認められ、家族の励みになる」と村の配慮に感謝し「義父は村の発展や、建設業の振興に深い思い入れがあり、最後まで県の入札制度を憂いていた」と話していた。
故・桃沢氏は93年5月から2期8年村長を務め、その間、中川村文化センターやサンアリーナなど文化施設の整備、公共下水道事業の推進、ふれあい観光施設の望岳荘、体験館の完成など村民の生活向上、村の発展に尽力した。中川村観光協会会長や観光開発社長も兼任し、観光による地域振興にも功績があった。 -
中川村3者共催講演会
中川村社会福祉協議会・公民館・小中PTA連絡協議会共催の講演会が14日、中川文化センターであった。約120人の聴衆は、伊藤外科(辰野町)の伊藤隆一院長の講演「笑いのある家庭」に耳を傾け、落語「やぶ入り」で初笑いした。
伊藤院長は「子供のころから、食事は大家族でわいわい、言いながらにぎやかに食べた。子供は1日の出来事を、親も色々な話しをしてくれた。今はテレビを見ながらの食事が多く、家族の会話が少なくなった。食事時間に面白い番組を流さないように」とテレビ局に注文した。
また、食生活の変化に触れ「日本は本来、草食民族だったが、戦後、アメリカの政策で、ハンバークや牛肉を食べる習慣が生まれ、牛肉の消費量が5倍、10倍に増え、狂牛病も出てきた」と警鐘を鳴らし、ゲーム上のバーチャルの世界にはまる若者、電車の中でメールに夢中の女子高校生などを挙げ「社会も学校も家庭も全部悪い」と総括「責任をほかに転嫁するのではなく、自らを省み、会話のある家庭、笑いのある楽しい家庭を築いて」と呼び掛けた。
この後、紋つき羽織に着替え、噺家、直志亭かんたに早替わり、落語「やぶ入り」を披露、会場の笑いを誘った。 -
【記者室】よくかんで脳を活性化
歯の痛みはつらく、耐え難いものだ。幸いにしてここ数年間は虫歯の痛みに縁がないが、昔親知らずが出てきた時には激痛で3日間ほど満足に口も開けられなかったものだ▼駒ケ根市の赤穂南小学校で歯の授業があり、かむことで脳が活性化されることを証明するために記憶力を調べる実験が行われた。詳細は省くが、児童らに同じテストを2回繰り返させ、2度目はガムをかませながら行った結果、全員が1回目と同じか良い成績を挙げた▼講師の歯科医師によると「高齢者が対象なら成績の違いはさらに顕著に現れる」ということだ。ガムをかみながら授業というわけにはいくまいが、仕事には採り入れられそうだ。今度原稿に詰まったら何か食べてみることにしよう。(白鳥記者)
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宮田村で有害自販機設置の動きに地域あげて警戒
宮田村内で有害図書の自動販売機設置を持ちかける動きがあり、村教育委員会は地域と連携をとりながら警戒を強めている。
16日午後と17日に業者が入り、村の幹線道路である中央線沿いの土地所有者らに設置を持ちかけた。話しは断わっており、賃貸契約などは結んでいないという。
村教委は「青少年の健全育成に影響がある」と懸念。各地区などと連携し、早急に注意を呼びかけるチラシを全戸配布する。
近隣の飯島町では昨年11月末に広域農道沿いに有害自販機が設置され、地域問題に発展している。 -
新伊那市長選・市議選 4月23日告示、30日投開票
伊那市・高遠町・長谷村の選挙管理委員会の打ち合わせ会議が17日、高遠町総合福祉センターであった。新市発足に伴う市長選・市議選は4月23日告示、30日投開票の日程で行うと申し合わせた。新市発足日の3月31日、暫定選挙管理委員会で決定する。
市長選・市議選は、公職選挙法で合併後、50日以内となっている。事務局は「高遠町の観桜期は選挙運動に支障が出る」「5月の大型連休は投票率低下の可能性がある」などの点を考慮。4月下旬と5月上旬の2案を示し、4月下旬にした。
暫定選挙管理委員4人は、各市町村の選挙管理委員会の互選で内定。
また、3市町村合併協議会の選挙部会で調整した事項について▽ポスターの掲示場は当面、現行の461カ所とし、合併後に調整する▽投票所は現行(71カ所)のまま引き継ぎ、合併後に検討する▽不在者投票は市町村単位に1カ所ずつ設置する▽投票は市長選が記号式、市議選が記名式竏窒ネど報告があった。
議員の定数は26で、初回に限り、市町村単位に選挙区を設ける。伊那区域18、高遠区域5、長谷区域3。
市長選・市議選日程の目安は次の通り。
▽4月6日=立候補届け出手続き等説明会▽17・18日=立候補届け出書類、選挙公報事前審査▽23日=告示▽24縲・9日=不在者投票▽30日=投開票 -
菊香堂が「権兵衛米の道」を発売
2月4日の権兵衛トンネル開通に合わせ、伊那市坂下区の和菓子店「菊香堂」(赤羽政治社長)は17日、新作「権兵衛米の道」を発売した。
「米の道」は米俵の形をしたもなか。栗入りのこしあんと白あんの2種類で、伊那と木曽を表した。「あんに栗を入れたことで、甘味を抑え、食べやすくした」という。栗の収穫時期には、地元産を使いたいとしている。重さは30グラムほどで、一、二口サイズ。1個95円。箱入りもある。パッケージは、祝いの意味を込めて紅白の2色にした。
数年前から、権兵衛峠にちなんだ和菓子を作りたいと思い、蒸しまんじゅうなども考えた。「権兵衛峠は米の道で、米俵のイメージがあった。なかなかイメージ通りにいかなかった。栗の風味とあんのバランスが難しかった」と10点前後の試作品を重ね、完成させた。
新作発表で、赤羽社長は開通に期待を寄せ「伊那に足を踏み込む人が増える。みやげ品の一つにしたい」と話した。 -
「高遠っ子みまもりたい」が結成
高遠小学校のPTAや教諭でつくる「高遠っ子みまもりたい」の結成式が16日夜、同小学校であった。全国の相次ぐ女児殺害事件を受けた同PTAは、登下校の安全対策を充実させるため、町内の小学校ではいち早く見守りボランティア隊を結成し、不審者が寄りつかない地域づくりをPRする。
我が子の安全を保護者が知恵を出し合って守っていこう竏窒ニいう趣旨のもと、79人で結成。隊員は買い物や、保育園の迎えの際など、「パトロール中」のステッカーを自動車に掲示し、通学路を巡視する。
席上で小松浩明PTA会長は「今後は地域の皆さんの応援団を募りながら、ボランティア活動を進める。結成を契機に、不審者が寄りつかないようにと意気込みを見せていきたい」とあいさつした。
高遠小学校では、PTA予算などで購入した防犯ベルを全児童に配布したり、昨年12月中旬から、集団下校を実施するなどの安全対策を実行。昨年末からは、月一回発行の学校便りを全戸に配るなど、地域住民への啓発活動もしている。
今後は「高遠っ子みまもりたい」の隊員を地域住民からも募集する考え。2月1日には、伊那署の協力で、声かけ事案への対応や防犯ベルの使用方法を学ぶ、不審者対策訓練を実施する。 -
最優秀に信英蓄電器箔
第16回ヤングドライバークラブ交通事故防止コンクール(県安全運転管理者協会主催)の伝達表彰が17日、伊那署内であった。最優秀などを受賞した同署管内の3事業所の代表者が訪問。小林紀玄同協会上伊那支部長と中山均署長から表彰状を受け取り、一層の交通安全意識を高めた。
管内の最優秀クラブは4回目の受賞となる信英蓄電器箔(南箕輪村北殿)、優秀クラブは5回目の長野日本電気(伊那市美篶)。ポスターの部の優秀には、昨年に引き続き三洋グラビア(伊那市西箕輪)が選ばれた。
コンクールは、交通事故防止に取り組む各事業所クラブの活動結果。県内の214クラブから最優秀クラブ8、優秀クラブ31を決定し、ポスターの部は最優秀1点、優秀1点を選んだ。
信英蓄電器箔では、朝夕の出勤時間に合わせ、クラブ員が職員のシートベルト着用を調査するなどの活動を展開。米山雅俊同クラブ会長は「会社全体で取り組んで、またこのような賞をもらえるよう頑張りたい」と意気込みを語っていた。 -
小鳩園が母子通園施設から療育センターへ
心身の発達に援助を必要とする就学前の幼児対象の伊那市の母子通園訓練施設「小鳩園」は4月から、「療育センター・小鳩園」に転換する。専門スタッフの配置などを充実して療育支援を強化。現在の「母子通園」を基本に、母親から離れても通園することのできる幼児には、単独通園を導入し、母親の負担軽減にもつなげる。現在は就学前幼児へのケアが主体だが、就学後まで視野に入れた系統的な支援体制の構築も検討している。
発達に何らかの援助を必要とする子どもたちが、遊び、生活を通じて機能訓練・感覚訓練をする同園は、開設した1975年から母と子が共に通う母子通園を導入している。子育てに悩む母親も、園で自分の子どもと一緒に過ごすことを通して、親子関係の基礎づくりをすることができる。
現在は、臨床心理士、言語聴覚士、理学療法士などの専門家と保育士が協力し、約20組の通園母子をサポートしている。また、定期的な保育所での巡回相談・個別指導などをして、同園から保育所へ就園した幼児などへの療育ケアも充実させてきたが、療育センター化して、一層の充実を図る。単独通園は06年度中に導入する予定。 -
県税功労者に対する知事感謝状の伝達式
長年、県税納税事務に協力している伊那地区納税貯蓄組合連合会の久保村英昭副会長(70)=伊那市=に16日、県税功労者の知事感謝状が伝達された。伊那市の県伊那合同庁舎で牛越徹地方事務所長から賞状を受け取った久保村さんは「これからも組合の活動に尽力していきたい」と語った。
久保村さんは、市職員を退職した95年、上伊那を対象とする伊那地区租税納税貯蓄組合連合会理事に就任。市職員時代に学んだ税に関する知識を生かし、納税の口座振替促進、租税教育の普及に努め、完納・納期内納税に協力している。99年からは、県連合会の理事、常任理事も歴任している。
感謝状は全県で6人、上伊那では久保村さん1人に伝達された。
牛越所長は「市町村と協力しながら、納税効率向上への一層の支援を願いたい」と話していた。 -
夢大きく 実現に努力へ
高遠町の高遠小学校(宮下廣則校長)で17日、20歳の半分を祝う「2分の1成人式」があり、4年生30人が夢に向かって飛躍することを誓い合った。
節目を祝うとともに、将来の夢を語り合い、思い出づくりの機会にしようと6年目。児童自ら会場の飾りつけや式の内容を計画、司会進行も務めた。
伊東義人町長は「現在の自分がいるのは家族や学校、社会のおかげと認識し、感謝を忘れないでほしい」とあいさつ。宮下校長は「夢に向かって、くじけずに歩んでほしい」と激励した。
児童たちは保護者らを前に将来就きたい職業を発表。「世界に通用するサッカー選手になるためにブラジルに行って練習したい」「子ども服のデザイナーになって、人気のある服を作れるように頑張りたい」「優しい保育士になるために勉強したい」など、夢の実現に努力していく決意を新たにした。
4年生は3月に、自分にあてた手紙などを町から寄贈されたタイムカプセルに収め、学校の敷地内に埋める。10年後の成人の年に掘り起こす予定だ。 -
羽広の獅子舞
伊那市西箕輪羽広地区で15日、五穀豊穣(ほうじょう)や厄除けを願う「獅子舞」があった。雌雄2匹による「舞い合わせ」には、子どもから大人まで多くの人が見学に訪れ、幽遠な舞を楽しんだ。
雄雌2匹の獅子は、仲仙寺で共に舞った後、北と南の家々を1日がかりで巡った。2匹が舞うのは、全国的にも珍しいという。
羽広獅子舞保存会の山口明雄会長は「7年後には400年祭を迎える。それに向けてがんばっていきたい」と話していた。