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JA上伊那年金友の会生きがい教室
上伊那農業協同組合(JA上伊那)は27日、「年金友の会」を対象とした「生きがい教室」を開いた。上伊那各地から約1300人が集まり、地域で活躍する団体の舞台発表や、落語家・三遊亭楽太郎氏の、ユーモアあふれる講演を楽しんだ。
感謝の意味を込めて毎年恒例の教室は、8回目。ほかにも、旅行やマレットゴルフ大会などが定期的にあり、会員同士が交流を深めている。
アトラクション発表は、上伊那の7団体が披露。伊那市の「伊那節」や長谷村の「ざんざ節」など、伝統的な踊りから、剣舞、創作舞踊など、独自のものまで、さまざまな踊りが、参加者の目を楽しませた。
楽太郎さんの講演「笑いは心の栄養剤」は、辛口ジョークを交えて、会場を笑いに包んだ。 -
高遠・長谷での風力発電に野鳥の会が事業化中止訴え
総合商社・丸紅(東京都)と、長谷村黒河内にある同社の100%出資会社・三峰川電力が事業化計画を進める高遠町と長谷村への風力発電による電力供給に対し、日本野鳥の会伊那支部の星野和美会長と役員の吉田保晴さんが28日記者会見し、「景観が損なわれる上、猛きん類の生息環境に多大な影響を与える」とし、事業化の中止を訴えた。
風力発電は入笠山から鹿嶺高原まで南北にのびる尾根伝い約11キロに、高さ100メートルほどの風車を30基建てる構想。会見上で構想を基にシミュレートした写真を公開し、「風車が立ち並んだ光景は受け入れられない」とした。
吉田さんによると、県のレッドデータブックに記載されているイヌワシやクマタカなどの稀少猛きん類が建設計画地で観察されていて、「飛行中に風車に衝突する危険性がある」としている。
同支部は14日に開いた役員会で、中止を訴える結論に達し、28日付けで町と村に反対の働きかけを促す要望書を送付した。来週には伊那市にも提出するという。
三峰川電力では「現段階ではなんとも言えない」とするにとどまった。 -
飯島小で音楽会
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飯島町の飯島小学校で28日、音楽会が行われ、全校や各学年が斉唱や2部合唱、3部合唱で歌声を響かせ、息の合った合奏を披露し、演奏する喜び、聴く楽しさをたん能した。
全校の合唱奏「歌はともだち」でオープニング。すぎのこ太鼓が力のこもった和太鼓演奏を響かせ、3年1組は斉唱「あしたははれる」、合奏で「もののけ姫」を披露した。
音楽会デビューの1年2組は「にんげんっていいな」をのどかに歌い、ほほ笑みを誘った。
2年は歌物語「スイミー」をステージいっぱい繰り広げ、6年生は難易度の高い3部合唱に挑戦、最高学年の実力を示した。
このほか、PTAが「世界に1つだけの花」を、職員が「涙そうそう」を情感を込めて歌い上げ、最後に全員で2部合唱「歌よありがとう」を響かせ、余韻を残して音楽会の幕は下りた。 -
フォレストコーポレーション
OHSAS18001取得フォレストコーポレーション(旧社名=南建)とフォレストコンサルティング(両社ともに、本社・伊那市、小沢仁社長)はこのほど、安全面におけるISOにあたる労働安全衛生マネジメントシステム=OHSAS18001を認証取得した。品質ISOや環境ISOを取得する企業は増えているが、OHSASを取得する企業はまだ限られており、県内の建設業では4社目にあたるという。
建設業では、大工や左官など施工関連の協力会社と共同で仕事をすることが多く、営業や事務部門はともかく、施工の現場での安全衛生管理が難しいと言われる。同社では00年に品質ISO9000、04年に環境ISO14001を取得したが、その後の社内の議論で、若い社員や協力会社の職人の安全確保の方が重要ではないかとの意見が出て、04年7月からOHSASの取得を目指してきた。
フォレストコーポレーション安全推進室の名和信隆室長は「企業理念の『お客様に喜んでいただける仕事』をするためには、無事故・安全が第一。建設業のリスクマネジメントの詳しいことが分からないまま始めたので、リスクを洗い出すのに2カ月もかかり、しかも膨大な量で手に負えなくなるなど手探りだったが、ようやく一歩進んだ感じ」と振り返る。 -
MAながた会チャリティー展
箕輪町の日帰り温泉施設ながたの湯ロビーで11月19日まで、「MAながた会」がチャリティー展をしている。
発足4年目。ながたの湯ロビーで約1カ月ごとに、会員12人が交替で作品展をし、温泉利用者を楽しませている。チャリティー展は3年目。格安で提供し、収益金を地元福祉のために寄付する。
展示は9人が出品。日本画「べにいろ」、油絵「千畳敷」、染色「照葉」、水彩画「潮岬灯台」など15点を展示している。すでに売約済みの作品もある。
購入希望者は、ながたの湯フロントへ。 -
05年度箕輪町功労者表彰受賞者決まる
05年度箕輪町功労者表彰の受賞者が決まった。自治、教育、消防、交通安全の4分野で4人が受賞。本年度の4人を含めこれまでの受賞者は195人になった。表彰式は11月3日午前9時30分から、町役場講堂である。
受賞者は坪井栄寿さん(72)=自治振興功労=、渕井光久さん(77)=教育振興功労=、福田英治さん(70)=消防功労=、三沢康人さん(71)=交通安全功労=。
功労の内容は次の通り(敬称略)。
◆坪井栄寿=福与卯の木=60年4月から30年余、町事務吏員として地方自治の振興発展に心血を注ぎ、行政のあらゆる分野で卓越した手腕を発揮し町政の伸展に尽力。92年2月から2期8年、町収入役として厳正に責務を完遂し会計事務処理の迅速化、情報化に貢献。町公民館福与分館長、福与区長を歴任。指導的立場で熱心に使命を全うし地域社会の福祉向上に寄与した。
◆渕井光久=長岡石仏上=93年11月から町教育委員に就任以来8年務め、96年から5年間は教育委員長の要職を歴任。学校教育をはじめとする町の教育行政進展に貢献。90年から保護司として多種多様な保護観察対象者の保護観察や補導援護の職務を熱心に遂行し地域社会における改善更生に尽力。長岡区長はじめ多くの公職を歴任し地域の発展と社会福祉の向上に貢献した。
◆福田英治=松島坂井=54年町消防団員を拝命以来23年、強靭な精神力と優れた人格識見をもち、消防人としての和を基本に全団員の信望を集め、卓越した掌握技量、決断力、実行力を発揮。分団長、副団長、団長、上伊那消防協会副会長の重責を担い、民生安定に尽し消防行政への信頼の育成に貢献。町議会議員、町商工会理事など公職を歴任し、町政の進展と公共福祉の増進に尽力した。
◆三沢康人=沢長田=会社経営の傍ら81年3月から15年、町の交通安全推進と安全運転向上に取り組み、96年から7年間、豊富な識見と優れた指導力で町交通安全協会副会長、会長として交通事故根絶に向け尽力。伊那安協常務理事、県交通安全協会連合会評議員なども歴任し交通安全の指導啓発に努力。現在も安協顧問として後進を指導育成、町の交通安全に貢献している。 -
小黒川渓谷キャンプ場で30日に感謝祭
伊那市振興公社は30日、小黒川渓谷キャンプ場で初めての感謝祭を開く。キノコ汁の無料サービスなどの特典がある。
昨年10月、台風23号の影響から、テントサイト区画が土砂で埋まった。場内にシャベルカーが入って土砂を除いたり、敷地内を流れるせせらぎ水路を新しく直したりと工事で、利用者に迷惑をかけたため、おわびの意味と、利用者に対する感謝の気持ちを込めて企画した。
感謝祭ではキノコ汁の無料サービス(数に限りあり)のほか、釣り堀場で釣ったニジマスを一匹100円で販売する。さお代、くし代などはサービスで、釣った魚をその場で炭火焼きにして味わうことができる。午前10時縲恁゚後1時ごろ。
市振興公社は「紅葉が見ごろを迎える。散策や釣りを楽しみ、また来年も足を運んでいただきたい」と多くの来場を呼びかけている。
キャンプ場は11月末まで営業。9月末までの利用者数は郡内や中京方面など4500人余。うち宿泊は約2900人。バーベキューなどデイキャンプが減り、昨年比80%にとどまっている。
予約は、市振興公社(TEL78・5010)へ。 -
消防署にエアテント導入
伊南行政組合消防本部(竹上俊隆消防長)は26日、大規模災害対策用としてエアテント一式を新たに導入した=写真。テントは丈夫な合成ゴム製で、高さ3メートル、縦横各6メートルと室内には十分な広さがあり、エアボンベを使うと約2分で素早く膨張させることができる。畳んだ状態では1立方メートルほどのサイズで、緊急時の持ち運びにも便利。テント本体とともにエアホース、蛍光灯、赤外線ヒーターなども常備される。万一の災害発生時には現場での指揮所や負傷者の救護用などの用途に活躍することが期待されている。購入費用は480万8千円。
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第1回環境市民会議
自然にやさしいまちづくりを推進する駒ケ根市は25日、第1回の環境市民会議を市役所保健センターで開いた。公募2人を含む委員27人のうち21人が出席し、活動のスタートを切った。互選により座長に小川周次さん、副座長に征矢公男さん、木下さちゑさんがそれぞれ選出された。
第1回の会議では、ごみ処理の現状と計画などについて市の担当職員が説明した。今後、月に1回程度の会議を開いて環境基本計画、ごみ減量化、自然に優しいまちづくりなどに向けて話し合い、市に対して意見や提言を行っていく。
委員は次の皆さん(任期は07年3月31日まで)。
▽座長=小川周次▽副座長=征矢公男、木下さちゑ▽委員=伊藤秀男、小池明弘、小林君江、北原秋子、新井徳博、北原勉、今堀雷三、井口眞吾、有馬多美子、気賀澤宏、米山弘、水野益男、林憲明、塩澤和彦、加藤英宏、池上千尋、小松智香男、小松弘子、矢澤弘幸、塩澤淳一、澤上和正、小川清美、宮崎久美、中原理恵 -
七久保小マラソン大会
飯島町の七久保小学校は25日、全校マラソン大会を開いた。この日に備えて練習を積んできた児童らは1縲・年生は大宮神社、4縲・年生は千人塚までの往復コースをそれぞれ息を切らしながら懸命に走り抜いた。
ウォーミングアップを済ませ、校庭のスタートラインに並んだ高学年児童らは、号砲とともに一斉にスタート。直後の混戦の中で足を踏まれて靴が脱げる児童もあるなどのハプニングがあったが、全員がトラックを1周して勢い良く一般道路に飛び出した。5分後に低学年もスタート=写真。児童らは曲がりくねったコースを秋の日差しを浴びて元気いっぱいで走った。
沿道には保護者や近くの住民らが出て「頑張れ」「もう少しだよ」などと児童らに声援を送っていた。 -
箕輪町赤十字奉仕団研修会で健康教室
箕輪町赤十字奉仕団は26日夜、研修会「健康教室」を松島コミュニティセンターで開き、団員約80人が心の動きが体に及ぼす影響やいい姿勢、歩き方などを楽しく学んだ。
身体機能改善トレーニング公認A級指導士でサンライフ伊那トレーナーの山岸洋子さんを講師に、「がんばっている人のがんばらない体操」に挑戦した。
山岸さんは、「1日5分、いい姿勢をすることでそれが宝になる。心の動きと姿勢でどんどん良くなる」と話し、いい姿勢にすることで短時間で能率のいい仕事ができる、元気がないときは腰をさするだけでも元気になる-などとアドバイス。
汚い言葉を使うと脱力し、ほめるなど肯定的な言葉を使うと力が戻ることを簡単なテストで体験し、「自分の思いが全部筋肉にも入っていく。いい姿勢をとりながら自分に心がけすると大きな変化が出る」と話した。
団員は、いい姿勢や全身の力を緩める練習などのほか、骨盤の後壁を構成する骨の一つ、仙骨を押すだけできれいに歩けることを体験した。 -
大芝高原まつり実行委員会反省会
南箕輪村の第20回大芝高原まつり実行委員会反省会は26日夜、村民センターであった。開催日について、従来日曜開催のまつりを来年度は、「土曜開催を前提に検討する」ことを決めた。
大芝高原まつりは8月20日すぎの日曜日だが、昨年から土曜開催の意見がある。事務局は、土曜日を本日として開催、雨天は翌日の日曜日に順延する案を実行委員会に示した。
味コーナーの出店者、準備、勤務などの問題もあるため、土曜開催を前提に今後意見を聞いて調整することに決定した。
今後のまつりへの提言は、▽村民主体のイベントか、観光資源としてイベントを拡大するか研究が必要▽全村民が参加して楽しめるようもう少し工夫が必要▽大芝湖をメーンとしたまつりの再検討▽「大芝高原音頭」をアレンジするなどまつり全体の踊りとしてだれもが踊れるものを中心にしたほうがいい-などだった。
唐木一直実行委員長は、「新しいむらづくりのためイベントは大切になる。財政的にも厳しくなり、住民に担ってもらわないとやっていけない。役場職員も人数が減っていく。協働の精神の中で、住民と一緒に作りあげていく必要もある。ご理解いただきたい」とあいさつした。
大芝高原まつりフォトコンテストIXの表彰もあった。 -
公用スクーター入札ミス
伊那市、業者に謝罪伊那市が10月実施した公用スクーターの指名競争見積もり入札で説明不足とミスがあった問題で、市は27日、入札に応じた4業者を集めてミスを認め、謝罪した。その上で、車輌本体と関係費用の総額の一番安いものを落札決定額とするのが正式の方法と明言。このことにより24日付で落札決定していた3機種3台のうち、50cc・4ストロークのスクーター1台は落札業者が変更された。
さらに、出席した業者から、入札条件の不統一がほかにもあるとの指摘があり、1充電走行距離15キロメートル以上の電動スクーターは入札やり直しとなった。
問題があったのは、市総務課が行った、4日依頼・19日締め切り・24日決定の入札。落札した業者の見積り額は、車輌本体と関係費用の合計から一定額の値引きをするという形で算出されていたにもかかわらず、市は、車輌価格だけから同じ額を値引きするものと誤って捉えて、その額を落札額として決定した。
入札には4社が応じたが、入札依頼書は機種や規格などが簡単に記されただけだったため、業者ごとに細目や条件が異なる見積もり書が提出された。だが、市は、一部業者に電話で問い合わせただけで、それらを完全に一致させることを怠り、各業者の見積り書をもとに市側の計算で業者の入札見積り額を推定、その額で落札額を決定していた。
27日に業者側の指摘でさらに明らかになった50cc・4ストロークの機種の問題は、発売日に絡む。入札依頼書では「10月末納入」とされているが、応札した複数の業者が11月9日発売の安価な新型車で見積り、別の業者は納入日の指定を見てやや高価な旧型車で見積った。新型車で見積った業者のうち1社は、「11月9日発売だが良いか」と市に問い合わせ了解を得ていたが、そのことは他の業者には伝えられていなかった。「これも公平性に欠ける」との業者の指摘を市は認め、この機種は入札やり直しとなった。
伊那市は50万円を超える入札は専門部署である建設部監理課が所管するが、50万円以下の入札は担当部署が所管している。関係者によれば、こうした小規模入札で不備やミスが見受けられることから、庁内の講習会なども行われたばかりだという。 -
子どもの育成願う想いを看板に
青少年の健全育成を考える宮田村のグループ「芽吹きの会」は、育成の願いを記した木製の看板1基を手作りで完成させた。村民会館に常設するが持ち運びも可能で、各種行事など活用してもらう。今後は各地区の集会施設にも設置を予定し、子どもたちを見守る想いを村内全域に広げていく考えだ。
7月から製作に入り、11人のメンバーが協力しながら手作り。会のスローガンである「うちの子、よその子、宮田の子」を木板に刻んだ。
同会は住民参加で自立のむらづくりを考え、5月に解散した「むらづくり協議会」の教育文化ワーキンググループ(WG)が移行して発足。手始めとして看板づくりに取り組んでいる。
26日夜にようやく完成。予想以上の出来映えに「いい感じでできた」「手作りして良かった」と喜んだ。
11月5、6日の村文化祭に出展後、村へ寄贈。細田悦子会長は「地域の気持ちがひとつになる、良いきっかけになれば」と話す。
今後は育成会や子どもたちと協力しながら作業し、村内全11地区に設置予定。健全育成のシンボルにしたいと、期待はふくらむ。 -
ワイン祭り例年通り12月に 内容はより一般客重視に
宮田村の特産品山ぶどうワインの生産関係者らでつくる「山ぶどうの里づくり推進会議」は27日に幹事会を行ない、新酒の発表会を兼ねて開くワイン祭りを今年も例年通り12月に実施すると決定した。発表会と祭りを分散する案も浮上していたが、消費者に与えるインパクトを考慮。式典色が強かった内容も、一般客がより楽しめる形に刷新する。
祭りは毎年新酒の解禁にあわせて開いてきたが、内容や時期を見直そうと昨年あたりから検討。
良質を認める県の原産地呼称管理制度に出品する関係から、「年明けの認定を待って、ワイン祭りを開いては」という意見が当初は有力だった。
しかし、栽培者などからは「山ぶどうの収獲を喜び、より多くの人に楽しんでもらうのが本来の祭りの目的」など、新酒としての価値観を優先すべきとの声が聞かれていた。
この日の幹事会でも「祭りの時期は定着してきており、従来通りの日程がベスト」と意見が一致。12月3日にワインを醸造する村内新田区の本坊酒造信州工場で開くことを決めた。
一方、来賓など招待のあり方も改め、式典も縮小する方向で確認。より一般客を重視した祭りに変更する。 -
チャリティマレットゴルフで村社協へ寄付
宮田村マレットゴルフ同好会は26日、第15回チャリティー大会を新田区の村マレットゴルフ場で開いた。参加者などから集まった善意5万円を村社会福祉協議会に寄付した。
大会の1カ月前から同ゴルフ場に募金箱を設置。今年も愛好者から幅広く善意が寄せられた。
この日は大会終了後に、小林修村助役に募金を手渡し。大会も例年通りに白熱し、健康で元気にプレーできる有り難さを改めて見つめ直していた。
結果は次の通り
(1)太田正(町1区)112(2)倉田東亜(南割区)113(3)小田切康一(町2区)117
【特別入賞】(8)今井麻男(大原区)(18)江口友幸(伊那市)28羽場勝美(町1区)
【ホールインワン】中塚和己、山口勇、村井敏男、白石文江、鈴木末男 -
手良小の森林教室
実際に森林を訪れ、森の役割や整備の必要性を知ってもらおう窶狽ニ27日、南信森林管理所は伊那市手良の沢山国有林で「森林教室」を開いた。手良小学校の5年生26人が、間伐・除伐を体験したり、森林果たす環境への役割を学んだ。伊那地区での森林教室は初めて。
沢山は市内唯一の国有林。手良小学校は1949年から委託を受け、約4ヘクタールを学校林として管理しているが、普段児童が訪れる機会はほどんどない。
55年前、戦後復興で多くの木が切り出された山に、約3千本のカラマツを植樹。その時の子どもは、ちょうど児童らの祖父母世代となっていて、その森林も見学。「うちのおばあちゃん、300本の苗木を背負って木を植えにきたって」「うちのおばあちゃんも」と話し、年月を経た森林のすごさをあらためて実感していた。
管理署職員は、二酸化酸素を蓄えたり、水をつくる森林の機能などを説明。「木は重量の約3分の1に、二酸化炭素を蓄えてくれている。私たちは余分な二酸化炭素をつくらないようにすることが必」必要と語った。森林整備は、慣れないのこぎり作業だったが、木とのふれあいを楽みながら取り組んでいた。 -
集落営農研修会
伊那市農業振興センターは25日、JA上伊那本所で集落営農研修会を開いた。JA長野中央会、営農農政部営農企画課の中塚徹主任調査役が、国が07年度導入を目指す「新たな食料・農業・農村基本計画」を説明し、集落型営農体形成の必要性を訴えた。
政府はこの日、新たな方針の具体的内容の一部を示し、助成の対象となる「担い手」に、個別で4ヘクタール、集落型営農体20ヘクタール以上の面積を課しているほか、集落型経営体には、農地の集積目標を地区内農地の3分の2以上とすること、経理の一元化に取り組むことなども課している。
中塚氏は「新たな方針に対し、県内に多い小規模零細農業者が担い手として農業を継続するには、集落営農体形成が必要」と指摘。 参加者からは「『うちで食べる米くらい自分でつくりたい』という人がでてきた場合、面積要件や集積目標はクリアできるのか」「現在は、兼業、専業など、さまざまな農家形態があるが、それを崩さずやっていくことは可能か」という質問があり、中塚氏は「集落営農の根底は『地域で農地を守っていく』という考え方があり、地区内すべての人に、それを理解してもらうことが必要」とする一方で、集落営農組織の“助成の受け皿”としての機能にも触れ、そのことへの理解を共有する必要性も語った。 -
アンデスの山岳写真展
伊那市西春近の唐木久生さん(68)は、マスダカメラ中央店で山岳写真展「世界で最も美しいやまなみ窶買yルーアンデス」を開いている=写真。11月末まで。
作品は「ハウア湖からワイワッシュ山群」「ソルテラ湖とロンドイ(標高5870メートル)」「イエルパハー(6634メートル)」など11点。雪をかぶった雄大な山々が写し出される。サイズはA3判縲恆S紙。
唐木さんは6月下旬、山岳写真を撮るため、1、2年ほど前から行きたいと思っていたペルーに出向いた。「青空に、標高6、000メートル級の雪山がくっきりと写り、すばらしいところ。明るい空、広さなど多くの人に見ていただきたい」と話している。
営業時間は午前10時縲恁゚後7時。月曜日・第1火曜日・第3日曜日休み。 -
一般ごみの不法投棄相変わらず
長野県は27日、ごみの不法投棄の実態を把握するために毎年春と秋に実施している「河川一斉パトロール」を、各市町村や警察と協力して県下一斉に展開。上伊那地区は、辰野町から中川村までの10市町村を3班に分け、過去に不法投棄があった場所を中心に、13河川27カ所を巡視した。
産業廃棄物0・05トン、一般廃棄物0・18トンが見つかった。今回は昨年秋の巡視場所とは異なるが、前年同期と比べて産業廃棄物は0・25トン少なく、一般廃棄物は0・17トン多かった。
南箕輪村では、伊那建設事務所、上伊那地方事務所、村から関係者4人が参加。大泉川(越場橋付近・荒坂橋付近)と鳥谷川(中央自動車道付近)をパトロールした。
鳥谷川では、コーヒーの空き缶、コンビニ弁当の空き箱、雑誌、車のサスペンションなどを発見。近くにある同村の南部小学校児童の献身的なごみ拾いなどで、最近は不法投棄の量も減ってきているというが、家庭から出る生活ごみが目立った。 -
森林整備体験・役割学ぶ
高遠町の高遠中学校の森林学習会が26日、猪鹿沢(いろくさわ)の学校林であり、全校生徒約200人が除間伐や作業道づくりを体験した。
森林や環境を守る大切さを知ろうと、5年目。昨年までは藤沢の片倉財産区林に出向いていたが、「手入れの必要性がある学校林の状況を知り、今後どう生かしていくか方向性を見出そう」(高遠中教諭)と、場所を移した。
学校林は、町出身の東京音楽学校(現東京芸術大学)初代学長である伊沢修二氏の弟・多喜男氏が1924(昭和13)年、古希の記念や、治山のため所有する山林の一部を寄贈した約3・5ヘクタールで、寄贈された意義について考える機会にもした。
町や上伊那森林組合の職員の指導で、3年が尾根付近のアカマツの間伐、2年が除伐と作業道づくり、1年が除伐と、学年ごとに作業。生徒たちは急斜面での作業に足を踏ん張りながらのこぎりを動かし、学校林の手入れに汗を流した。 -
飯島町育樹祭9年生ヒノキの枝打ち
朝まで降り続いた雨が上がり、青空が広がった27日、飯島町飯島寺社平町有林で05年度飯島町育樹祭があった。町内2小学校のみどりの少年団59人をはじめ、議会や各種団体、林業関係者ら140人が参加、ヒノキの枝打ち作業を通じて、森林の持つ恵みに感謝し、健全な森を次世代に引き継ぐ気運を高めた。
作業は各所属ごと7班に分かれ、9年生のヒノキ林0・7ヘクタールで、10年後、20年後に見事な美林に成長することを夢見ながら、枝打ち作業に精を出した。
児童らは1人1本ずつ受持ち、手の届く高さまでの枝を太いものから、細い小枝まで、1本残さず丁寧にのこぎりで切り落とした。
約1時間の作業に汗した後、森林浴をしながら、町が用意した昼食を囲んだ。
手際よく枝を落している、七久保小4年の小久江瞬君は「お父さんの手伝いでのこぎりを使っているので、簡単で面白い」と話していた。 -
寺子屋塾かつらがスタート
中川村葛島のNPОかつら(伊佐栄豊理事長)が運営する寺子屋塾「かつら」がスタート、22日、宅幼老所「かつら」で入塾式を行った。
村内外の小学1年から5年まで30人が入塾。伊佐塾長は「5年生のお兄さん、お姉さんは小さい子どもの面倒に見て、1年から4年生は5年生の言うことをよく聞き、みんなが家族のように仲良く、遊んだり、勉強して」と呼び掛け、ひとり一人に入塾証を授与した=写真。
この後、伊佐塾長が住職を務める延寿院に移動し、座禅を行った。
寺子屋塾は小学生を対象に、月2回(第2、4土曜日)実施、地域の文化、習慣を遊びを通して学ぶ。NPО「かつら」では、低学年から高学年までの子どもたちが、活動を通じて、人との関わり合い、敬うこと、自分自身を省みる力を養えればと、自主事業として取り組む。内容はスポーツや季節の行事、ボランティア活動、宅老所のお年よりたちとの交流、茶道、食事作法などのほか、特別講師による制作、実験など多彩なカリキュラムを予定。
次回(11月12日)カーブミラー磨きを予定。 -
南箕輪わくわくクラブカルチャーデー
南箕輪村の南箕輪わくわくクラブ「カルチャーデー」は22日、村公民館であった。文化系の5教室を自由に体験できるイベントで、子どもから大人までいくつもの教室をまわって楽しんだ。
わくわくクラブは4年目になり教室も増加。カルチャー教室も増えたことから今回、「文化の日」を前に初めてカルチャーデーを計画した。
太鼓を除く囲碁・将棋、書道、絵手紙、茶道の教室に、特別教室として民具製作を加えた。民具製作は、箕輪町の柳田幸子さんを講師に、わらの代わりにビニールひもを使い、手軽にできるぞうり作りに挑戦した。
小学生が友達同士で囲碁の対局に夢中になったり、静かに茶道を体験したり、大人が初めてのぞうり作りに要領を飲み込むまで少し苦戦しながら完成させたりと、それぞれに各教室に参加し文化に触れた。 -
中沢小通学学習
駒ケ根市の中沢小学校(北原三千生校長)は24縲・6日までの3日間、5年生児童が同市東伊那の「ふるさとの家」で寝泊りして学校に通う通学学習を行った。同校では初の試み。児童らは家庭での日常生活では味わえない共同生活ならではの経験を通して、自立心や家庭のありがたさなどを学んだ。
夕食はあらかじめ班ごとに決めておいたメニューを全員で協力して調理した=写真。手際良くテキパキと段取りを進める女子児童らに対して、男子は何をしていいのか分からず手持ち無沙汰でブラブラ。業を煮やした女子が「あれ持ってきて」「これ片付けて」と矢継ぎ早に指示を出してようやく料理は進み始めた。出来上がりは班ごとに時間差があったものの、それぞれのテーブルに焼きそば、串焼き、サラダ、みそ汁、スープなどが並び、全員そろって「いただきます」。少し焦げ過ぎの料理もあったが、自分たちで苦労して作った料理を「おいしい」と満足そうにほお張っていた。 -
市長が100歳訪問
駒ケ根市の中原正純市長は23日、05年度に満100歳を迎える8人のお年寄りを訪問し、総理大臣、県知事の祝い状、金・銀杯とともに市からの長寿の祝い金2万円と記念品を手渡し、長寿を祝った。訪問を受けた下島まさゑさん(99)=中沢原=は自室のベッドに起き上がり「ありがたいことです」としっかりした口調で礼を述べた=写真。中原市長は耳が遠い下島さんに顔を近づけ「これからも元気でもっと長生きしてくださいね」と笑顔で声を掛けた。
下島さんは1906(明治39)年1月27日生まれ。十数年前に病気で目が見えなくなったが、食事は今でも自分で茶わんとはしを持って食べるという。長男の元彦さん(74)は「種はまいたか、芽は出たか窶狽ニいつも田畑のことを気にしているくらいで全然ボケていない。食欲もあるし、元気でいてくれて本当にうれしい」と話している。
市長の訪問は例年9月の敬老の日に行っているが、今年は総選挙があったために延期していた。 -
「自然写真集団ネイチャー伊那谷」写真展
「自然写真集団ネイチャー伊那谷」(片桐勝彦会長)は第11回写真展「自然賛歌」を駒ケ根市立博物館で30日まで開いている。めったに見られない珍しい自然現象「環水平アーク」を見事にとらえた作品など、会員8人による作品37点が展示されている。
会の名の通り、展示作品のモチーフは雲や山、湖、川の流れ、森や花など。刻々と表情を変える大自然の一瞬の美しさを切り取った作品の数々に、訪れた人たちはため息をつきながらうっとりと見とれていた。
午前9時30分縲恁゚後5時(30日は午後4時30分)。入場無料。問い合わせは同博物館(TEL83・1135)へ。 -
地元の森林で枝打ち
伊那市の西春近南小学校(唐澤武彦校長)5・6年生54人は26日、地元藤沢の西春近財産区有林でヒノキの枝打ち作業をした=写真。初めてのこぎりを使った児童が多く、手元がおぼつかない様子だったが、・スコツ・スをつかむと、見る見る作業を進めていった。
「みどりの少年団」活動の一環として、森林の果たす役割や木を育てる過程に理解を深める目的。同小学校では3年前から、5・6年生が間伐作業などを体験している。
この日は、樹齢8年のヒノキ約100本が植えられた約50平方メートルの森林で作業。9グループに分かれた児童らは、西春近財産区議員から枝打ちの方法などの指導を受けながら、根元から1メートル20センチほどの高さまである枝を切った。
初めて参加した5年生の春日翔太君は「枝打ちだけでは物足りない。丸ごと1本倒したい」と森林作業に興味深々。自分で世話をした木については「大きくなってくれるのが楽しみ」と話していた。 -
伊那市のオリジナル年賀はがき
伊那市のオリジナルお年玉付き年賀はがきが11月1日から、市内の各郵便局で発売される。
はがきには、雪をかぶった南アルプスと満開の桜を西春近から撮影したカラー写真を使用。裏面の右下にプリントし「来年3月31日に、新伊那市となります」の文章を添えた。12万枚を用意し、1枚50円で販売する。
97(平成9)年から、全国に伊那市をPRするため、オリジナル版を作成。予算は約20万円。
市は「現伊那市として最後になる。新しい年を迎えるあいさつに、すばらしい風景入りのはがきを利用してほしい」と話す。
例年、人気があるため、希望者に早めの購入を呼びかけている。 -
まちづくり大賞の入賞者決まる
伊那市は25日、地域ボランティアの花いっぱい運動を顕彰する「まちづくり大賞」の入賞者を発表した。最優秀賞に手良野口の「東松福寿会」が決まった。
「まちづくり大賞」は97年度から始まり、今回は地域や高齢者団体など団体20、個人3の23件(前年度比3件増)の応募があった。議会代表、市の関係部長らでつくる選考委員会で春・夏・秋の現地審査を踏まえ、手入れ状況や花の美しさなどを基準に審査した。
「東松福寿会」は4縲・0月、東松入り口の道路両側、延長250メートルにスイセン、松笠菊、マリーゴールドなど5種類を植えて管理。種まき、草取り、施肥など子どもと一緒に地域住民で取り組んだことが認められた。
表彰式は11月中旬に開く予定。
最優秀賞以外の結果は次の通り(敬称略)。
▽特別賞=小沢花の会▽優秀賞=アクセス通りを美しくしよう会、榛原花づくり実践委員会、福地花の庄の会▽佳作=北林花を愛する会、山寺商工会・山寺区(色彩賞)車屋花の会、御園老人クラブ(立体賞)▽努力賞=唐木昭子(西春近・四季咲き賞)室町ミニパーク花の会(春花賞)中組区(夏花賞)諏訪形社会福祉協議会(秋花賞)みてござる地蔵を守る会(西春近表木・アイデア賞)▽賛花賞=コスモスの会、渡場花の会、羽広第3隣組、・ス瀬孝治、北福地社協ふれあい、森下寿美、ならお花の会、中部電力伊那営業所、山寺商工会