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箕輪町健康づくり推進週間親子で楽しく運動遊び
箕輪町の「健康づくり推進週間」(26日-10月2日)事業の一つ、「親子で楽しく運動遊び」が26日、町民体育館であった。未就園児と母親の35組が、遊びながらの親子体操を楽しんだ。
町が保育園に導入している松本短期大学柳沢秋孝教授の運動遊びプログラムを親子で体験し理解してもらおうと、町運動保育士の唐沢由紀さんとスタッフ2人が指導した。
親の足の上に子どもが乗って一緒に歩く「ロボット」、親の腕にぶら下がる「ブランコ」、サルの親子が子ザルが母親のお腹にぶら下がった状態で母ザルが歩く姿をまねした「おさるさんの親子」などに挑戦。子どもたちはお母さんと一緒の楽しい運動遊びに歓声を上げていた。
唐沢さんは、「スキンシップをとりながら親子で体を動かす楽しみを知ってほしい。今の子どもは筋力が弱い。親にぶら下がったり、一緒に猫のまねをして歩くだけでも、楽しみながら筋力がつく。逆さになることも親と一緒だと恐怖心がない。小さい子は遊びながらが大事」と話した。
参加した母親は、「簡単にできて遊びの中で子どもの筋力がつくのはいい。夫に教えてやってもらおうかと思う」と話していた。 -
まちじゅう花いっぱいコンクール審査
美しい花で装い、空間も楽しめる商店街づくりに取り組んでもらおう窶狽ニ、伊那商工会議所商業連合協議会(田中忠会長)主催の「まちじゅう花いっぱいコンクール」の審査が27日、市内各商店街であった。
コンクールは、環境美化に努め、買い物客が和める空間づくりを各商店街に競ってもらう初めて試み。デザインや花の配色、生育具合に加え、地域の景観向上に貢献しているかなどを審査員9人が評価した。
各商店街は、通りに面した街頭に造花を飾ったり、花のプランターを階段脇に配置するなどして、工夫を凝らしてた。
審査の結果、商店街全体に花を配置し、伊那小学校5年剛組の協力も得て演出している通り町商店街振興組合が優勝。準優勝はいなっせテナント会、3位は入舟商栄会協同組合を選んだ。 -
高齢者交通安全マレットゴルフ
伊那市交通安全協会など主催の「高齢者交通安全マレットゴルフ大会」が26日、伊那市西箕輪のマレットパークはびろであった。各地区から高齢者約90人が集まり、マレットを楽しみつつ交通安全の基礎知識を学んだ。
高齢化社会が進み、それに伴い高齢者の事故は増加し、お年寄りの交通安全は課題となっている。大会は、参加や体験を通じて高齢者に交通安全意識を高めてもらおう窶狽ニ、12回目。地区ごと4人1組のチームを組み、マレットゴルフのスコアと、コース内数箇所に設けられた交通安全に関するクイズの正解得点の合計で競う。
問題は3択で、飲酒運転の罰金金額を問うものなどがあったが、選択肢を見ないで正解するお年寄りもいた。
今年、前日25日までに市内であった交通事故は271件。死者1人、負傷者は351人。
伊那警察署の櫻井誠副署長は「高齢者が関わる事故が増えているが、防ぐのに一番効果的なのは、高齢者自身が心がけること」と、話していた。 -
宮田高原で放牧していた雌牛が帰郷
本格的な秋の色を濃くしている宮田村の宮田高原で27日、3カ月間放牧されていた雌牛16頭が下牧(げぼく)して各地の飼育農家に帰った。夏の間、冷涼な高原で牧草を食べて育ち、元気そのもの。受胎や出産を控え、美味しいミルクが出るための基礎体力が備わった。
放牧していたのは生後8カ月から10数カ月ほどの牛。雌牛は生後14カ月で種付けして乳牛となるため、放牧は生涯に一度きりの体験だ。
この日は、村や農協など関係者が立ち会って1頭ずつ健康診断。放牧前より平均で約20キロ増え、60キロ太った牛もいた。
「放牧すると足腰が強くなり、ミルクを長い期間出せるしっかりとした体になる。今年はどの牛も良好」と県家畜保健衛生所の担当者は話していた。
標高1500メートルの同高原は、10月初めでキャンプ場も閉鎖。来春まで長い冬を迎える。 -
村の良さを再発見したいと、散策マップ「宮田村散歩」が完成
住民自主のむらづくりに取り組む宮田村のNPO法人「みやだみらい」が、宮田村市街地の隠れた魅力を紹介する散策マップ「宮田村散歩」を発刊。村の地域づくり支援事業の補助を受けながら、1年かけて完成させた。初版は1千部用意し、役場や公共施設、宮田観光ホテルなどで無料配布。「村の良さを再発見し、観光にも役立てば」と話し、続編の発行も予定している。
歴史、自然、人的の各資源を結びつけ、宮田村の魅力を見つめ直そうと、昨年から準備。古い街並みを今に残す中心商店街一帯を中心に、メンバーが地道に取材した。
A3版両面カラーで、イラスト付きの地図により価値のある建造物や寺社、公園などを明示。村民も知らない歴史的ないわれや特産品なども散りばめ、紹介している。
「観光客はもちろん、村民や近隣の人たちにもぜひ手にとってもらい、宮田村を歩いてもらえれば」と同法人理事長の天野早人さんは話す。
マップは村内のほか、同法人のホームページhttp://www.miyada.net/npo/からもデータをダウンロードで入手可能。
今後は第3号まで発刊予定で、市街地以外の宮田村も取りあげていく考えだ。 -
京都府立大生が宮田村で調査研究
住民と行政の関わり方を研究している京都府立大学の学生ら10人が26日から、宮田村で調査を行なっている。「多くの住民の総意で合併せず自立を決めた宮田村で、どのように協働が進んでいるのか学びたい」と、村やむらづくりに取り組む各種団体などと懇談している。
訪れているのは同大学福祉社会学部小沢修司教授のゼミ生。28日まで3日間の日程で、村の様子を見聞きしている。
到着早々、農業集落排水の汚泥処理のために設けたコンポストセンターを見学。下水道を含む環境整備の面からも、宮田村が自立に至った経緯などを探った。
27日は村の担当者や村商工会、住民有志でつくる「むらづくりネット宮田」などと懇談し、住民の暮らしと行政の役割などについて調べを深めた。
同ゼミは宮田村と同様の小規模自治体を研究のフィールドとして、学生自身の目で住民と行政の関係を探っている。 -
清水村長が合併控えた田原市を表敬訪問
宮田村の清水靖夫村長は26日、友好都市で10月に合併を控える愛知県田原市を表敬訪問。7月に村長に就任したあいさつもかねて、白井孝市市長と面談した。
渥美半島にあり自動車産業が盛んな田原市は、10月1日に隣接する渥美町を編入で合併。人口6万6千人ほどになる。
清水村長は1日の合併記念式典に所用のため参加できないため、ひと足早く白井市長に会い合併を祝った。
友好都市であることに変わりはなく、両首長は「引き続き、お互いに仲良くやりましょう」と言葉を交わした。 -
男性の料理教室
伊那市の駅前再開発ビル「いなっせ」で26日夜、男性を対象にした料理教室があった。20窶・0代の男性約20人が集まり、アジなどのさばき方を学んだ。「い縲怩ネ・西まるクラブ」主催。
男性から「魚をさばいてみたい」と要望が出たことから企画。
講師に、市内「まさご鮨(ずし)」の山口さとみさんを迎え、アジのたたき、イワシのフライ(梅肉・青じそ入り)に挑戦した。
参加者は、家庭から包丁を持参。イワシは手開きの方法で「腹を切ったあと、しっぽのほうに手を入れて開く」と頭のおとし方や骨の取り方などアドバイスを受けて調理した。
参加した高尾町の春日語さん(77)は「アジの皮をむくときに、身がくっついてしまい、さばくのが難しい。いつもかあちゃん任せだが、家でもやってみたい」と話した。
出来上がったあとに試食した参加者は口々に「うまい、うまい」と満足していた。 -
南箕輪村南部小「篠笛・フルートクラブ」
開校記念式典に向け練習南箕輪村南部小学校の「篠笛・フルートクラブ」は、開校10周年記念式典(10月29日)の演奏に向け、練習に励んでいる。
式典のオープニングを飾る篠笛と太鼓の演奏のため24日、小・中学生が参加する太鼓クラブ「CoCo龍」と1回目の合同練習が村民センターであった。
尺八・筝の会の両角忠幸さん、「CoCo龍」で太鼓を指導する中島園子さんが地域講師を務め、児童は手作りした篠笛で7月から音出し、ロングトーン、ドレミの指使いなどの練習を重ねてきた。
式典の演奏曲は「イチの太鼓」。篠笛の演奏部分は5音を組み合せた曲で、8月末から練習している。児童は、篠笛を吹く姿もずいぶんと様になり、太鼓の音に合わせて熱心に練習した。
式典ではフルートも演奏。「CoCo龍」のメンバーのうち南部小児童と卒業生による演奏「ぶち合わせ」もある。今後、学校のクラブ時間と土・日曜日を使って練習し、本番に備える。 -
第11回伊那ケーブルテレビ杯争奪マレットゴルフ大会
第11回伊那ケーブルテレビ杯争奪マレットゴルフ大会は27日、南箕輪村の大芝高原マレットゴルフ場であった。さわやかな秋の風を感じながら、98人が林間でプレーを楽しんだ。
加入者や利用者サービスの一環で地域の人に楽しんでもらうと同時に、ケーブルテレビの普及を目的に開催。昨年の大会より参加が20人多く、南箕輪村から81人、伊那市、箕輪町、岡谷市からも出場した。
赤松・白樺コースの27ホールで競技。テレビカメラを向けられて少し緊張した表情で打ったり、インタビューに答えたり、普段とは少し違った大会の雰囲気も楽しみながら、プレーに熱中していた。
大会の様子は、10月5日午後6時半から、1チャンネルで録画放送する。
結果は次の通り(敬称略)。
(1)北條明(南箕輪)86(2)小松みさえ(同)87(3)橋本政春(伊那市)87(4)林茂良(同)88(5)小沢かほる(南箕輪村)89(6)北條つね子(同)89 -
日本スポーツマスターズ2005ソフトボール 「スーパァーロビンズ」ベスト8
伊那市を中心としたソフトボール愛好者でつくる壮年(40歳以上男子)チーム「スーパァーロビンズ」(矢島宏監督)は、日本スポーツマスターズ2005ソフトボール競技(23窶・5日、富山県)に県代表チームとして出場し、ベスト8の成績を残した。
日本スポーツマスターズはスポーツ愛好者の中で、競技志向の強いマスターズ世代(35歳以上)を対象とした祭典。ソフトボールは、45都道府県代表が3日間のトーナメントで王座を競った。
ベスト4進出を賭けた試合は、前回優勝の静岡県代表チームと対戦し、惜しくも2対4で負けてしまった。
矢島監督は「全国大会未経験者が半数の中、経験者もサポートに回り、皆が与えられた役割を果し、持てる力を発揮し、のびのび委縮せず試合に臨めた」とベスト8にも満足。「これからもハイレベルな練習を続け、力を付けていきたい。まだまだ上を狙えるチーム」と来年の大会に向け気合も入る。 -
市議会9月定例会閉会
駒ケ根市議会9月定例会は27日、最終日の本会議で、公の施設の指定管理者の指定手続きに関する条例改正案、04年度一般会計歳入歳出決算、05年度一般会計補正予算案など提出された26議案すべてを可決・認定して閉会した。請願「青年の政治参加をひろげる18歳選挙権の早期実現を求める意見書」は反対多数により不採択となった。
可決・認定されたのは住民基本台帳カードの利用に関する条例改正など条例案件8▽04年度一般会計歳入歳出決算など決算案件13▽05年度一般会計など補正予算案件2▽その他案件3窶煤B -
箕輪町松島・田畑恵一さん(63)
今年7月初旬、郵便局の簡保の旅でチェコ、スロバキア、ハンガリーを8日間の日程で訪れた。「お金にはかえられない楽しい旅でした。感動があるうちに描こうと思って…」。初めて訪れた街で、感動に心ふるわせた景色を描いた水彩画10点を、箕輪郵便局ロビーで展示している。
最も印象に残っているのは、町全体が世界遺産のチェコのチェスキークロムロフ。「チェスキー城は、おとぎの国、夢の国に行ったような景色。本当に今まで行ったことのない素晴らしい景色」だった。展示作品も、チェスキークロムロフの街並みなどを描いたものが一番多い。
改築に600年をかけたというプラハ城内の聖ヴィート大聖堂。「東寺の五重塔がたしか完成までに56年かかった。長い年月だと思ったけど、600年というのは本当に…」。長い歴史を感じながら眺めた大聖堂も、優しい色彩で描いている。
これまでにもパリやローマを訪れ、その感動を絵に残してきたが、「今回は自然の造形ではなく、人が造った街。世界遺産の美しい街を見てきた。こんなきれいなところがあるんだなと感心した。造った人たちの思いを無駄にしたくない。滅多に行けるところではないので、自分だけでなく、こんなきれいな美しいものがあることを知ってほしい」。そんな思いを作品に込めている。
子どものころから絵が好きで、高校では美術部に所属。3年生で県展に入選した。卒業後、自衛隊に入隊。絵を描くどころではなかったが、長野県に戻って勤めるようになり4、5年のブランクを経て再び絵筆を持った。
「明るい、見て心が安らぐのが絵だと思う。美しく、心が晴れ晴れする絵を描くのが信条」
75年に南信自動車を創業。忙しい仕事の合間をぬって、夜にデッサンし、夜と昼では色が違ってしまうから-と色は昼間に塗る。伊那市出身で仏在住の画家、安川博さんの帰国時にはいつも指導を仰ぐが、自己流で描き続けている。
「年をとってくると手が震える。細かいことができない。女の人の瞳やまつげを描くときは息を殺して描くが、若いときみたいにはいかない。東山魁夷のような人は、年をとってもあんな美しい絵を描く。やっぱり天才だなと思う」。若いころとの違いを感じつつも、「人に見てもらえることが楽しみ」と、風景画や人物画など、時間を忘れて絵を描くことに没頭する。
水彩画は色を塗り重ねない。色を作ってから塗っていく。「一回変な色を塗るともう駄目」。そんな難しさはあるが、地の白さを残すように塗るのだという。
「作品を見ている人が、ここちょっと塗り足りないんじゃないか、私が塗ってあげようか、と思わせるくらいが一番いいんです。そういうふうに塗っていきたい」 -
高遠町議会9月定例会閉会
高遠町議会9月定例会は27日、本会議を再開し、04年度町一般会計など決算案13件を認定、05年度一般会計など補正予算案8、町民カード条例一部改正などい条例案5、村土地開発公社の解散案など2、組合規約の変更案2など計19議案を可決、町教育委員会委員の任命に同意して、閉会した。
一般会計補正予算は歳入歳出にそれぞれ4億2697万3千円を追加し、総額53億9738万4千円とした。合併関連やアスベスト環境調査の委託、町立歴史博物館内改修、高遠閣受水槽設置工事など。
任期満了に伴う教育委員の任命は、中原長昭さん(75)=再任、勝間=に同意した。 -
さわやかサイクリング
大田切サイクリング協会は23日「秋のさわやかサイクリング」を駒ケ根市の大田切サイクリングコースで開いた。駒ケ根市と宮田村の小学生と保護者ら約20人が参加し、親子や友達同士でサイクリングを楽しんだほか、7種類の変わり種自転車に挑戦した。
ミニ自転車に乗ってのタイムレースでは、参加した子どもたちはバランスを崩して転んだり、コースからはみ出したりしながらも楽しそうにペダルを踏んだ=写真。
用意された変わり種自転車には、ペダルがなくステップの上下スイングで進む物▽電気モーターで進む物▽ペダルが同じ方向に付いた物▽前後ギア比が1対1の物窶狽ネどがあり、参加者らは珍しい自転車を次々に乗り替えては「面白い」「難しくて乗れない」などと歓声を上げて楽しんでいた。 -
山口衛里陸上指導会
第23回中央アルプス駒ケ根高原マラソンに招待選手として出場した元オリンピックマラソン選手の山口衛里さん(32)による陸上指導会が大会前日の24日、駒ケ根市営グラウンドで開かれた。市内の小中学生約70人が参加し、オリンピック仕込みの走りを学んだ。
山口さんは「小中学生のころは体ができていく時期なので、あまり無理な練習はしないほうがよい。速く走ることよりも、まず基本的な動きをしっかりと身に付けてほしい」と話し、上体を真っすぐ伸ばす▽腕や肩に力を入れない▽ひざをじっかり上げる窶狽ネど無理のないフォームづくりを繰り返し指導した=写真。
山口さんは2000年シドニーオリンピックのマラソンに出場、途中転倒するアクシデントにも負けず7位に入賞した。05年3月に現役を引退し、現在はアドバイザーとして後進の指導に当たっている。 -
駒ケ根高原マラソン
秋の高原を走る第23回中央アルプス駒ケ根高原マラソン(駒ケ根市、市観光協会など主催)は駒ケ根市菅の台の駒ケ池周辺発着のコースで25日、行われた。全国各地から集まった約2440人の選手が3・6・15キロのレースに出場し、さわやかな秋風の吹く林の中のコースをそれぞれのペースで楽しみながら走った。
台風の接近などによる天候の悪化が心配されたが、スタート直前には雲間から太陽がのぞくなど、秋らしいさわやかな日和となった。
駒ケ池広場で行われた開会式では招待選手の山口衛里さんが「起伏の激しいコースだが皆で楽しんで走りましょう」と集まった大勢の出場者らに笑顔で呼び掛けた。
成績上位は次の皆さん。
▼3キロ男子(1)大蔵孝治11分04秒(2)伊藤利行(3)南沢延輝(4)春日千速(5)小田部宙(6)湯澤舜▼3キロ女子(1)山田和佳奈11分19秒(2)森田遥(3)湯澤ほのか(4)山田咲織(5)蟹沢未来(6)鈴木裕子▼3キロサポーター(1)瀬戸美保12分44秒(2)板倉澄子(3)蟹沢由美(4)北林里見(5)藤井眞寿美(6)春日敏子▼6キロ男子(1)佐々木跡武19分15秒(2)北原英一(3)久保田光博(4)平賀翔太(5)福田良平(6)小林太一▼6キロ女子(1)平野真里24分58秒(2)若林直美(3)伊東秀子(4)西尾百合子(5)竹村由布紀(6)平賀愛美▼15キロ男子(1)中西洋一48分02秒(2)松村博文(3)小池重樹(4)山田和広(5)土持康博(6)栗林公毅、星野友則▼15キロ女子(1)丹羽照美56分54秒(2)高山直子(3)風岡さやか(4)瀬川智美(5)宮澤加奈(6)光田李香 -
ハチ学者、英国BBC取材クルーなど
秋の味覚、ハチを味わう地蜂(じばち)愛好家としても知られる小坂樫男伊那市長らが呼びかけた「秋の味覚を味わう会」が24日、伊那市の内の萱公民館であった。市関係者・地蜂愛好会有志・地元住民のほか、長谷村でスズメバチの生態にかかわる番組を撮影中の英国BBCの取材クルー、同クルーに同行しているハチが専門の玉川大学の小野正人教授、地蜂取りを描いた映画「こむぎいろの天使」の後藤俊夫監督など、総勢40人がハチなどの伊那谷の秋の味覚を楽しんだ。伊東義人高遠町長も参加した。
テーブルには大スズメバチ・地蜂の空揚げと甘露煮、アマゴの塩焼きやシカ肉の燻製、猪と名古屋コーチンの汁など珍味がずらり。愛好家が取り立ての巣から大スズメバチの幼虫を引き出すのを見て。「あれ食べるのか?」と驚いていた人も、小野教授のハチの解説などを聞きながら、「案外うまいね」と口に運んでいた。
BBCの取材クルーは、伊那市で養蜂園を営む小松実治さんが長谷村に持つ山小屋を拠点に、スズメバチの生態に関する番組を収録中。スタッフのヴェルティ・ホワイトさんは、初めての大スズメバチに恐る恐るはしを運んでいたが、思い切って口に入れてからは「ベリー、デリシャス」を連発していた。
愛好家の話によれば、上伊那ではほぼ17年前から秋にキイロスズメバチの巣をとっても、幼虫がほとんどいない状況が続いている。働き蜂が幼虫を巣の外に捨ててしまうらしい。小野教授は「原因は現在研究中で確定していない」とした上で、「エサ不足への対応と内的要因と、昆虫だけに効く農薬の影響という外的要因の複合の結果」という仮説を立てているという。 -
世代を超えて伝統受け継ぐ宮田村元宮神社祭典
宮田村北割区の元宮神社例祭宵祭りは24日開き、屋台曳(ひ)きと獅子舞を奉納。3年に1度の余興もあり、地域がひとつになって盛りあがった。
お囃子(はやし)の大人たちを乗せ1トンにも及ぶ屋台。約50人の子どもたちが力をあわせて数十メートル引っ張りあげ、祭りは始まった。
さらに子どもたちの踊りやお囃子によって獅子舞が招き入れられ、境内で勇壮に演舞。世代を超えた協力で、祭りは最高潮に達した。
獅子舞は明治から、屋台曳きは一度途絶えたが、5年前に復活。祭典保存会が中心となって守り続けている。
「子どもが参加するから祭りもにぎやかになる」と保存会長の唐木登さん。
境内舞台の余興では、区内11すべての班が出し物を披露。踊りや歌など楽しい内容で、隣近所同士が互いの絆を深めあった。 -
職業訓練2期目が閉講
求職者を対象にした国の職業訓練事業を昨年から受託している宮田村商工会運営の「宮田ビジネス学院」はこのほど、2期目の訓練事業が閉講。20人が情報処理や簿記会計など幅広く習得し、新たな就業機会に備えた。来月からは3期目がスタートする。
この日、受講生は4班に分かれて職場環境についてのプレゼンテーション。3カ月間学んだ集大成として、成果などを発表した。
同事業は職安(ハローワーク)が登録求職者に対して受講生を募集。従来は伊那市のビジネス学校が独占的に受託していたが、収益もにらんで同商工会は新規参入している。 -
福祉作業所の利用者にボランティアで調理指導
宮田村に住む元給食調理員の3人が、村福祉作業所の利用者に料理の作り方を指導するボランティアを始めた。教えてもらったメニューを家庭でも実践した利用者がいるなど、好評だ。
同作業所は昨年まで、村の栄養士の指導で定期的に調理実習。今年からは月に1回ほど、ひとりの利用者が責任を持って全員の昼食を調理することになった。
メニューを決めることから始まるが、その介助をするのが3人のボランティア。今までの経験を活かして、美味しい調理法を利用者に教えている。
「食べるものって誰でも興味あるでしょ。自分の手で調理することで、少しでも満足感を感じてもらえれば」とボランティアの女性たち。
同作業所は「調理指導も含め、この施設は地域のボランティアが大きな支えとなって成り立っている。本当にありがたい」と喜んでいる。 -
勇壮に「1の柱」建つ
「奥山の大木、里に出でて神と奉らん窶煤v、山里に響く凛(りん)とした里曳(び)きの木遣りの声。伊那市富県南福地の諏訪神社御柱祭りは25日、「1の柱」「3の柱」の里曳き、立て御柱を盛大に展開。前日の2本の柱の建立などの一連の行事を済ませ、クライマックスを迎えた。
長持道中では「南福地長持保存会」の長持ち3竿が、「御座るな長持ちゃ、御柱(みはしら)御用、担ぐな若衆は、福地の華だよ窶煤vなどと吟じながら、同神社氏子の上竹松、竹松、阿原の合計82戸を回った。同地区の小学生14人でつくる子ども長持ち1竿も、小学生のいる各家庭を練り歩いた。
里曳きには氏子や、親せき、一般客など約200人が参加。長さ6・12メートル、胴回り1・3メートルの2本の柱を、同地区上竹松会所前、阿原の田中昭男さん宅前の2カ所から神社までの約1キロをえい行した。
諏訪大社の圧巻は・ス木落し・スと言われているが、同神社は参道の石段を力を合わせて引き上げるのが見せ場。境内からは観客大勢が、メーンの石段20段を登ってくる様子を息を呑みながら見守った。
夕方、いよいよクライマックスの立て御柱。歓声が飛び、カメラのフラッシュが次々とたかれる中、長持保存会長の竹松安明さん(53)=上竹松=を乗せた最後の一本「1の柱」が立ち、新しい7年を迎えるすべての御神木が立てられた。
今年は、曳き手の減少で4本の柱を一日で立てるのは困難とみて、前日に2、4の柱の建立を済ませた。
祭りを終え、祭典委員長の牛山昭司さん(68)=阿原=は「氏子らも期待にこたえてくれて、申し分のない内容だった。しかし、年々曳き手が減っていて、伝統文化を継承するための策を考えていかねばならない」と話した。 -
伊那技専・デュアルシステム訓練1期生が修了式迎える
南箕輪村の県伊那技術専門校(石川秀延校長)で22日、同校内での訓練と企業内研修を半年づつ行う、機械科デュアルシステム訓練を受けた1期生3人が、他の訓練生ともに修了式を迎えた。修了生らは今までの学校生活を振り返り、新たな気持ちで社会に臨むことを誓った。
企業現場で働く期間を設け、若年者を就職につなげやすくするための「デュアルシステム訓練」は、厚生労働省と文部科学省が連携して実施する訓練システム。県内では同校と長野技術専門校が昨年10月から、飯田技術専門校が今年7月から取り入れ始めた。
修了生3人は、研修先の精密機械加工企業に就職内定を受けている。
式辞で石川校長は「これからの素晴らしい人生をつくるために、焦らず誠実にこつこつと努力することを願う」とあいさつ。機械科デュアルシステム訓練の修了生の栗原健さん(25)=箕輪町=は「これまで学んだ技能を生かし、社会に貢献できるよういっそうの努力をしていきたい」と答辞した。 -
伊那で北信越レディース大会
第18回北信越レディース卓球大会が24、25日、伊那市の県伊那勤労者福祉センター体育館などであった。日本卓球協会など主催、県レディース卓球連盟主管。
レディースの技術向上、普及を目指す大会に長野、新潟、石川など5県から約360人が参加し、1日目に個人戦(ダブルス)のトーナメント、団体戦の予選リーグ、2日目に団体戦の決勝トーナメントを展開。団体戦全82チームのうち、上伊那からは13チームが出場した。
上伊那関係の結果は次ぎの通り
【団体戦2位トーナメント】(2)上伊那フレンド(3)南箕輪マーガレット
【団対戦4位トーナメント】(3)南箕輪リリーズ -
選挙啓発ポスターコンクール審査
伊那市役所で26日、明るい選挙啓発ポスターコンクールの審査があった。最優秀賞をはじめとする入賞作品を決めた。県審査へは各部6点(佳作以上)を提出する。
コンクールには、小学校の部に6校から71点、中学校の部に4校から73点の応募があった。「未来を決めるあなたの一票」「豊かな街あなたの手で」などの標語に合わせ、投票箱に一票を投じたり、日本地図を描いたりした題材が目立った。
審査では、市明るい選挙推進協議会の中村和徳会長、市選挙管理委員会の田中信也委員長ら4人が当たった。標語やデザインなどを基準に、意見を交わしながら決めた。
応募作品は10月2日、勤労者福祉センター体育館などで開く「イーナちゃん広場」に展示する。
結果は次の通り(敬称略)。
◇小学校の部▽最優秀=馬場和香子(伊那東6)▽優秀=中山拓実(美篶6)▽秀作=坪木果穂(西春近北5)秦野さやか(同)▽佳作=名取将平(同)三沢彩貴(同)▽入選=浜田啓介(西箕輪5)中山和樹(同)大久保凌(西春近北5)中村竜也(同)三沢拓弥(同)北原優美子(同)▽推薦=熊谷太樹(伊那6)矢島菜未(伊那東6)小島惟(同)宮下博光(西箕輪5)竹内もも(西春近北5)保科怜士(同)
◇中学校の部▽最優秀=藤沢和敏(東部1)▽優秀=唐沢眸美(伊那2)▽秀作=黒沢祥平(伊那1)赤羽三和(東部2)▽佳作=原真穂子(西箕輪1)伊藤晃(同2)▽入選=春日美奈(東部2)下平雄貴(同)北野健太(同)白沢真奈(西箕輪1)井沢春香(同2)多津田紗季(同)▽推薦=鳥原由貴(春富2)浜望美(東部2)中山香奈(西箕輪1)伊藤梢(同2)原菜月(同)中島麻世(同)
上伊那郡(第1次)審査も26日、伊那市の県伊那合同庁舎であった。小学校の部に12校から132点、中学校の部に5校から132点の応募があった。
特選作品を県審査に送付する。入賞者は次の皆さん。
◇小学校▽特選=山口敬照、山本友香(以上高遠)、飯沢優佑(川島)、有賀麻衣、大槻信乃、北原亜美(以上箕輪北)▽1位=土村瑞紀(飯島)▽2位=久根香奈子(七久保)篠田瑞生(南部)▽3位=新井あかね(箕輪北)唐澤萌香(箕輪西)丹羽博彦(中川西)
◇中学校▽特選=百瀬あきほ(高遠)一ノ瀬真生、林千春(以上辰野)大槻仁志、北原歩美、原和馬(以上箕輪)▽1位=日野沙央里(箕輪)▽2位=上島巧(辰野)佐藤保奈美(箕輪)▽3位=赤羽巧、三村瑞樹(以上辰野)太田希恵(宮田) -
緑十字銅章の表彰伝達
全日本交通安全協会の交通栄誉章「緑十字銅章」の表彰伝達式が26日、伊那署であった。管内の交通功労者5人、優良運転者6人に表彰状を贈った。
冒頭、伊那安協の田中邦一会長は受章者を紹介し「仕事や家庭がある環境で、運転マナーの模範を示すなど活躍の実績が受章につながった」と引き続き、安全で快適な車社会のための支援を求めた。
受章者を代表し、交通功労者の酒井房子さんが「目配り、気配り、心配りで、日々の交通安全運転に努めたい」と述べた。
受章者は次の皆さん(敬称略)。
◇交通功労者=酒井房子(61)伊那安協女性部長・伊那市東春近、福沢英雄(65)前山寺安協会長・伊那、加藤英利(73)箕輪町安協松島支部長・箕輪町中箕輪、伊藤昌一(70)南箕輪村安協副会長・南箕輪村、宮下光一(67)安全運転管理者上伊那支部理事・伊那市伊那部
◇優良運転者=小口房雄(74)元伊那安協専務・伊那市美篶、登内一夫(64)前手良安協会長・伊那市手良、久保田正昭(63)前美篶安協会長・伊那市美篶、田中敏子(58)箕輪町安協女性部副部長・箕輪町福与、赤羽澄子(52)元南箕輪村安協女性部副部長・南箕輪村、前田裕敏(58)安全運転管理者協会上伊那支部東部部会副会長・高遠町上山田 -
箕輪町PTA連合会が町へ要望
箕輪町PTA連合会(小林長生会長)と町小中学校長会(長田伊史会長)は26日、町役場で、児童・生徒の通学路の安全確保など、可能な限り速やかな対処を町に要望した。
年1回の要望。5小学校と箕輪中学校の各PTA会長と学校長らが出席し、PTA会長が要望を説明した。町側は平沢豊満町長はじめ各課の課長らが出席した。
要望は、交通安全の項目は、通学路へのガードレールや横断歩道、横断帯の設置など。校外生活の項目はビデオなどの自動販売機の撤去、防犯パトロールのステッカーの増刷、不審者の情報提供など。通学路に緊急の駆け込みができる家が少ない地域は警察のパトロール回数を増やしてもらえるよう町からもお願いしてほしい-との要望もあった。
小林PTA連合会長は、「安全に生活できるようご協力をお願いします」とあいさつした。
町は、新年度予算の対応や県への要望など今回の要望事項を検討し、来年2月ころに回答する予定。 -
原章氏県展と一水会展ダブル入選
第58回長野県美術展と第67回一水会展に、作風の異なる油彩2点を出品した伊那市の原章さん(69)=三洋グラビア会長=はこのほど、両展に同時入選した。
社長職引退を機会に、油彩に打ち込むようになって5年。今年は「伊那美術展」「県展」「一水会展」の入選を目標に取り組み、見事それを実現した。
柔らかな色調で風景画などを描くことが多い原さんは、今回初めて具象的作品にも取り組んだ。
県展の作品「静韻(いん)」は、薪ストーブなど身の回りにあるものを描いた静物画。赤と黒を基調として“静かさの中の強い響き”を表現した。
一水会展の作品「梨花咲く伊那谷」は、南駒を背景とした梨の花を優しいタッチで描き、郷愁を誘う作品に仕上げた。
原さんは「目標を立てて臨まなければ何事も成功しない。受賞は叱咤激励の意味もある」と喜びを語っていた。 -
高遠中でニートになる前に受けたい授業
全国に約500万人いると言われるフリーターやニートの増加を防ぐための、文部科学省委託事業「フリーター・ニートになる前に受けたい授業」の全国出張キャラバンが26日、高遠町の高遠中学校であり、3年生約70人が受講した。
「フリーター・ニートになる前に読む本」(三笠書房)の著者で、千葉県船橋市の専門学校職員鳥居徹也さん(39)が、中学校や高校を中心に全国30カ所を訪れ、約7千人に授業する。甲信越地区では初めて。3年2組担任の垣内秀明教諭が、自身が所属する教育団体を通じて依頼した。
授業では、正社員とアルバイトの生涯賃金の差が2億円ある実態や健康保険を納めないフリーターは治療費の負担額が多いことなど、スライドや、クイズ形式で解説。「努力してもすぐに成果がでずに辛いときはあるが、突破口が開けるときがくる。失敗は損にはならないし、成功は能力じゃなく、あきらめない、素直な性格から生まれる」と努力することの大切さを訴えた。
伊藤さくらさん(15)は「わかりやすく、楽しい授業だったから、すべてが心に残った。フリーターやニートは今まで身近に感じなかったが、授業を通して努力することの大切さなどを知った。将来を楽観的に考えないようにしたい」と話していた。 -
親子陶芸教室
駒ケ根市のおもしろかっぱ館(小平容大館長)は親子・子どもふれあい事業9月の巻として24日、親子陶芸教室を東伊那の「ふるさとの丘あゆみ館」で開いた。市内の親子12人が参加し、陶芸家の内田輝夫さん=岐阜県瑞浪市=の指導で思い思いに作品づくりに挑戦した。
どんな作品を作るかは参加者それぞれの自由とされているものの、かっぱの置物は必ず1つずつ作らなければならないとあって参加者らは「皿や花瓶と違って難しい」などと言いながら、内田さんに作り方を質問したり作品を見て形をまねたりしていた=写真。
作品は10月22日の第2回教室で色を付け、うわぐすりを塗って窯に入れる。焼き上がった作品は下平のおもしろかっぱ館で12月まで展示される予定。